JP2017228922A - 画像読取装置、画像読取方法および画像読取プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像読取方法および画像読取プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 原稿が適切に読み取られなかった場合に、高い効率での再読み取りを可能にする。【解決手段】 画像読取装置は、読取面に予め設定された複数の読取領域のいずれかの読取領域で原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を生成する原稿読取部と、生成された複数の画像を合成した合成画像を生成する合成部210と、合成された合成画像から欠損部分を検出する検出部220と、検出された欠損部分の合成画像中における位置に基づいて、原稿中で欠損部分に対応する欠損領域を決定する欠損領域決定部230と、複数の読取領域のうちから、決定された欠損領域よりサイズが大きな最小の読取領域を選択する選択部240と、原稿読取部により選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、原稿読取部により生成される補完画像を、合成画像と合成する補完部270と、を備える。【選択図】 図3

Description

この発明は、原稿を読み取り可能な画像読取装置、画像読取方法および画像読取プログラムに関し、特に、読み取り可能なサイズが制限されたサイズよりも大きいサイズの原稿の読み取りに適した画像読取装置、その画像読取装置で実行される画像読取方法および画像読取プログラムに関する。
画像読取装置は、原稿を読み取るための読取手段を有する。ここで、読取手段のサイズよりも大きいサイズを有する原稿を読み取る場合には、画像読取装置は、原稿を複数回に分割して読み取り、読み取った複数の画像を接合し、1つの画像として出力する。このような画像読取装置として、特開2010−93732号公報には、画像を読み取る読取手段と、読取手段が読み取った画像データを保存する画像メモリと、画像メモリに保存されている複数の画像を合成する画像合成手段とを具備する画像合成装置において、原稿を複数回に分けて読み取る際に、原稿の大きさと、それまでに読み取った画像領域の大きさと、その後に読み取ることが可能な画像領域の大きさとに基づいて、読み取った原稿の画像領域の大きさが、読み取った画像データを接合するのに必要な大きさよりも小さいかどうかを判別する判別手段と、判別手段による判別結果に基づいて、画像合成手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像合成装置が記載されている。
特開2010−93732号公報
特開2010−93732号公報には、上記の画像合成装置においては、ユーザーが原稿台(読取手段)に原稿をセットする際に、原稿が原稿台の指定された位置からずれた場合に、少ない操作で読み直すことが可能になると記載されている。しかしながら、ずれの大きさに関わらず画一的な領域にわたって原稿が読み直されるため、読み直しのための操作を十分に少なくすることができず、また、画像データの処理を高速化することができない。そのため、原稿の読み取りの効率が低下する。
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、原稿が適切に読み取られなかった場合に、高い効率での再読み取りを可能にする画像読取装置を提供することである。
この発明の他の目的は、原稿が適切に読み取られなかった場合に、高い効率での再読み取りを可能にする画像読取方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、原稿が適切に読み取られなかった場合に、高い効率での再読み取りを可能にする画像読取プログラムを提供することである。
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明のある局面によれば、画像読取装置は、読取面に予め設定された複数の読取領域のいずれかの読取領域で原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を生成する読取手段と、読取手段により生成された複数の画像を合成した合成画像を生成する合成手段と、合成手段により合成された合成画像から欠損部分を検出する検出手段と、検出手段により検出された欠損部分の合成画像中における位置に基づいて、原稿中で欠損部分に対応する欠損領域を決定する欠損領域決定手段と、複数の読取領域のうちから、決定された欠損領域よりサイズが大きな最小の読取領域を選択する選択手段と、読取手段により選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、読取手段により生成される補完画像を、合成画像と合成する補完手段と、を備える。
この局面に従えば、合成画像から欠損部分が検出された場合には、複数の読取領域のうち欠損部分よりサイズが大きな最小の読取領域が選択され、選択された読取領域で画像が読み取られて生成される補完画像が、合成画像と合成される。このため、欠損部分よりサイズが大きく最小の読取領域が選択されるので、補完画像のサイズをできるだけ小さくして、合成画像を補完画像で補完する際の負荷を低減することができる。その結果、原稿が適切に読み取られなかった場合に、高い効率での再読み取りを可能にする画像読取装置を提供することができる。
好ましくは、選択手段は、欠損領域のサイズが複数の読取領域のうちサイズが最大の読取領域のサイズより大きい場合、欠損部分を2つに分割する分割手段を、含み、分割された2つの欠損部分にそれぞれ対応する2つの読取領域を選択する。
この局面に従えば、欠損領域のサイズが最大の読取領域のサイズより大きい場合、欠損部分が2つに分割され、分割された2つの欠損部分それぞれに対応する2つの読取領域が選択される。そのため、1つの欠損領域を2つに分割するので、読み取り回数をできるだけ少なくすることができる。
好ましくは、決定された欠損領域を選択された読取領域に配置するユーザーによる動作を支援する案内画像を表示する通知手段を、さらに備える。
この局面に従えば、ユーザーは案内画像を視認することにより、原稿中の欠損領域を選択された読取領域に配置する動作を容易にすることができる。
好ましくは、欠損領域決定手段は、合成手段により合成された合成画像のうち、欠損部分の付近の特徴部分を検出する特徴部分検出手段を含み、欠損部分と検出された特徴部分とを含む領域に対応する原稿中の領域を欠損領域に決定し、複数の読取領域それぞれは、読取面中で予め定められた基準位置を基準に読取面に配置され、案内画像は、読取面の周辺に表された基準位置を示す基準画像と、特徴部分との相対的な位置を示す画像を含む。
この局面に従えば、案内画像は、読取面の周辺に表された基準位置を示す基準画像と、欠損部分の付近の特徴部分との相対的な位置を示すので、ユーザーは、案内画像を視認することにより、原稿を読取面に配置する際の読取面に対する原稿の特徴部分の相対位置を認識することができる。これにより、ユーザーは、原稿を読取面に容易に配置することができる。
好ましくは、案内画像は、読取面に対する原稿の向きを示す画像を含む。
この局面に従えば、ユーザーは案内画像を視認することにより、原稿を適切な方向で読取面に容易に配置することができる。
好ましくは、読取手段により選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、補完画像から検出された特徴部分と同じ特徴画像を検出する特徴画像検出手段を、さらに備え、補完手段は、特徴画像が検出される場合に、補完画像を合成画像と合成する。
この局面に従えば、補完画像から特徴部分と同じ特徴画像が検出される場合には、補完画像に欠損部分を補完する部分が含まれる可能性が高いため、合成画像中の欠損部分を補完する確率を向上することができる。
好ましくは、補完手段は、補完画像中の検出された特徴画像の相対位置が、欠損領域中の検出された特徴部分の相対位置から所定の範囲内であることをさらに条件として、補完画像を合成画像と合成する。
この局面に従えば、補完画像中の特徴画像の相対位置が、欠損領域中の検出された特徴部分の相対位置から所定の範囲内である場合には、合成画像に欠損部分を補完する部分が含まれる可能性がより高いため、合成画像中の欠損部分を補完する確率を向上することができる。
好ましくは、読取手段により選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、補完画像から欠損部分を抽出する画像加工手段をさらに備える。
この局面に従えば、補完画像から欠損部分が抽出されるので、補完画像のサイズを最小にすることができる。これにより、合成画像を補完するための画像処理をより高速化することができる。
好ましくは、ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段をさらに備え、操作受付手段により所定の操作が受け付けられる場合、読取手段による選択された読取領域での原稿の読み取りを禁止し、合成画像の欠損部分を欠損部分の周辺の領域と同じ値で補完する周辺補完手段をさらに備える。
この局面に従えば、ユーザーの操作に基づいて、読取領域での原稿の読み取りが禁止され、合成画像の欠損部分が周辺の領域と同じ値で補完される。そのため、原稿の読み取り回数を少なくしつつ、合成画像を補完することができる。
好ましくは、複数の読取領域それぞれは、予め定められた複数のサイズのいずれか1つと予め定められた複数の方向のいずれか1つとの組で定まる。
この局面に従えば、サイズが最小の読取領域を選択することができる。
この発明の他の局面によれば、画像読取方法は、読取面に予め設定された複数の読取領域のいずれかの読取領域で原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を生成する読取手段を備える画像読取装置で実行される画像読取方法であって、読取手段により生成された複数の画像を合成した合成画像を生成するステップと、合成された合成画像から欠損部分を検出するステップと、検出された欠損部分の合成画像中における位置に基づいて、原稿中で欠損部分に対応する欠損領域を決定するステップと、決定された欠損領域のサイズに基づいて、複数の読取領域のうちから、決定された欠損領域よりサイズが大きな最小の読取領域を選択するステップと、読取手段により選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、読取手段により生成される補完画像を、合成画像と合成するステップと、を含む。
この局面に従えば、原稿が適切に読み取られなかった場合に、高い効率での再読み取りを可能にする画像読取方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像読取プログラムは、読取面に予め設定された複数の読取領域のいずれかの読取領域で原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を生成する読取手段を備える画像読取装置で実行される画像読取プログラムであって、読取手段により生成された複数の画像を合成した合成画像を生成するステップと、合成された合成画像から欠損部分を検出するステップと、検出された欠損部分の合成画像中における位置に基づいて、原稿中で欠損部分に対応する欠損領域を決定するステップと、決定された欠損領域のサイズに基づいて、複数の読取領域のうちから、決定された欠損領域よりサイズが大きな最小の読取領域を選択するステップと、読取手段により選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、読取手段により生成される補完画像を、合成画像と合成するステップと、をコンピューターに実行させる。
この局面に従えば、原稿が適切に読み取られなかった場合に、高い効率での再読み取りを可能にする画像読取プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの外観を示す斜視図である。 MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。 MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示す図である。 原稿読取部の一例を示す模式的平面図である。 原稿読取部に読み取らせる原稿を示す模式図である。 原稿読取部により生成される画像を示す模式図である。 検出部から1の欠損部分が入力されるときの欠損領域決定部の動作を説明するための図である。 検出部から1の欠損部分が入力されるときの欠損領域決定部の動作を説明するための図である。 検出部から複数の欠損部分が入力されるときの欠損領域決定部の動作を説明するための図である。 検出部から複数の欠損部分が入力されるときの欠損領域決定部の動作を説明するための図である。 欠損領域のサイズが最大の読取領域のサイズより大きいときの選択部の動作を説明するための図である。 欠損領域のサイズが最大の読取領域のサイズより大きいときの選択部の動作を説明するための図である。 通知部の動作を説明するための図である。 合成画像に欠損部分が存在するときの通知部の動作を説明するための図である。 再読取ボタンが操作されたときの通知部の動作を説明するための図である。 特徴画像検出部から通知指示が入力されたときの通知部の動作を説明するための図である。 合成画像生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 欠損領域決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 欠損領域分割処理の流れの一例を示すフローチャートである。 補完画像生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの外観を示す斜視図である。図2は、MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図1および図2を参照して、MFP(Multi Function Peripheral)100は、画像読取装置の一例であり、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
メイン回路110は、MFP100の全体を制御するCPU(中央演算処理装置)111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
自動原稿搬送装置120は、原稿トレイ125上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿に形成された画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ127上に排出する。
原稿読取部130は、原稿を読み取るための矩形状の読取面を有する。読取面は、例えばプラテンガラスにより形成される。自動原稿搬送装置120は、読取面の1つの辺に平行な軸を中心に回転可能にMFP100の本体に接続され、開閉可能である。自動原稿搬送装置120の下方に、原稿読取部130が配置されており、自動原稿搬送装置120が回転して開いた状態で、原稿読取部130の読取面が露出する。このため、ユーザーは、原稿読取部130の読取面に原稿を載置可能である。原稿読取部130が読取可能な最大のサイズは、原稿読取部130の読取面のサイズより小さい。ここでは、原稿読取部130の読取面をA3サイズとする場合を例に説明する。この場合、原稿読取部130は、A3サイズ以下のサイズの原稿を読み取ることができる。
原稿読取部130の読取面には、矩形の複数の読取領域が予め設定される。複数の矩形の読取領域それぞれは、読取面中における読取領域の位置と、読取領域のサイズおよび読取領域の読取面に対する方向の組とで定まる。読取領域の読取面中における位置は、読取領域の左上頂角が読取面の左上頂角と重なる位置である。複数の読取領域それぞれは、読取面中の左上の位置を基準に読取面に配置される。なお、読取領域の読取面中における位置は、読取領域の左上頂角が読取面の左上頂角と重なる位置に限定されるものではなく、例えば、読取領域の左下頂角が読取面の左下頂角と重なる位置としてもよいし、読取領域の右上頂角が読取面の右上頂角と重なる位置としてもよいし、読取領域の右下頂角が読取面の右下頂角と重なる位置としてもよい。
読取領域のサイズは、ここでは、A3サイズ、A4サイズ、A5サイズ、B4サイズ、B5サイズ、レターサイズのいずれかとしている。読取領域の読取面に対する方向は、読取領域の長辺が読取面の縦方向に平行になる縦方向と、読取領域の長辺が読取面の横方向に平行になる横方向とのいずれかである。
複数の読取領域は、A3サイズ、A4サイズ、A5サイズ、B4サイズ、B5サイズ、レターサイズのいずれかと、縦方向および横方向のいずれかとの組で定まる。ここでは、読取面のサイズを、横方向の長さがA3サイズの長手方向の長さ以上とし、縦方向の長さがA3サイズの短手方向の長さ以上とする。この場合、複数の読取領域は、A3サイズの横方向の読取領域、A4サイズの縦方向の読取領域、A4サイズの横方向の読取領域、A5サイズの縦方向の読取領域、A5サイズの横方向の読取領域、B4サイズの横方向の読取領域、B5サイズの縦方向の読取領域、B5サイズの横方向の読取領域、およびレターサイズの横方向の読取領域を含む。
原稿読取部130は、光を照射する光源と、光を受光する光電変換素子とを含み、読取領域に載置された原稿に形成されている画像を走査する。読取領域に原稿が載置されている場合、光源から照射された光は原稿で反射し、反射した光が光電変換素子で結像する。光電変換素子は、原稿で反射した光を受光すると、受光した光を電気信号に変換した画像データを生成する。原稿読取部130は、画像データをCPU111に出力する。以下、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する電気信号である画像データを、単に、画像という。
給紙部150は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部140に搬送する。画像形成部140は、CPU111により制御され、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、CPU111から入力される画像に基づいて、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成し、画像を形成した用紙を排紙トレイ155に排出する。CPU111が画像形成部140に出力する画像は、原稿読取部130から入力される画像の他、外部から受信される画像を含む。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶するとともに、画像形成部140でプリント可能なプリントデータに変換して、画像形成部140に出力する。これにより、画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータの画像を用紙に形成する。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
通信I/F部112は、ネットワークにMFP100を接続するためのインターフェースである。通信I/F部112は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで、ネットワークに接続された他のコンピューターまたはデータ処理装置と通信する。なお、通信I/F部112が接続されるネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワークは、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取画像を一時的に記憶する。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられる。操作パネル160は、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。なお、LCDに代えて、画像を表示する装置であれば、例えば、有機EL(electroluminescence)ディスプレイを用いることができる。
操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、静電容量方式である。なお、タッチパネル165は、静電容量方式に限らず、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式等の他の方式を用いることができる。
タッチパネル165は、その検出面が表示部161の上面または下面に表示部161に重畳して設けられる。ここでは、タッチパネル165の検出面のサイズと、表示部161の表示面のサイズとを同じにしている。このため、表示面の座標系と検出面の座標系は同じである。タッチパネル165は、ユーザーが、表示部161の表示面を指示する位置を検出面で検出し、検出した位置の座標をCPU111に出力する。表示面の座標系と検出面の座標系は同じなので、タッチパネル165が出力する座標を、表示面の座標に置き換えることができる。
ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。タッチパネル165は、表示部161の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。ユーザーがMFP100を操作する場合は直立した姿勢となる場合が多いので、表示部161の表示面、タッチパネル165の操作面およびハードキー部167は、上方を向いて配置される。ユーザーが表示部161の表示面を容易に視認することができ、ユーザーが指で操作部163を容易に指示することができるようにするためである。
外部記憶装置117は、CPU111により制御され、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)118、または半導体メモリが装着される。本実施の形態においては、CPU111は、ROM113に記憶されたプログラムを実行する例を説明するが、CPU111は、外部記憶装置117を制御して、CD−ROM118からCPU111が実行するためのプログラムを読出し、読み出したプログラムをRAM102に記憶し、実行するようにしてもよい。
なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM118に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。さらに、CPU111がネットワークに接続されたコンピューターからプログラムをダウンロードしてHDD115に記憶する、または、ネットワークに接続されたコンピューターがプログラムをHDD115に書込みするようにして、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
本実施の形態におけるMFP100にA3サイズよりも大きいサイズ、例えばA0サイズの原稿を読み取らせる場合、ユーザーは、原稿を複数の部分に分割して、複数の部分それぞれを原稿読取部130に読み取らせる必要がある。
本実施の形態におけるMFP100は、合成機能を有する。合成機能は、A3サイズよりも大きいサイズの原稿を分割した複数の部分を読み取り、読み取られた複数の部分の画像を合成して原稿に対応する1つの画像を生成する機能である。ユーザーが、操作部163に合成機能を有効にするための操作を入力すれば、MFP100は合成機能を有効に設定する。ユーザーは、MFP100の合成機能を有効に設定した後、1つの原稿の複数の部分それぞれを、読取面と重なるように位置を合わせてセットし、原稿読取部130に読み取らせる。
MFP100が2つの画像を合成する場合は、2つの画像の位置を合わせるために、2つの画像それぞれから同一の部分を抽出し、2つの画像間で同一の部分を重ね合わせる。このため、ユーザーが原稿を分割する複数の部分は、隣接する2つの部分で一部が重複している必要がある。重複する2つの部分それぞれには、MFP100が2つの部分それぞれを読み取った画像から抽出することが可能な、文字、記号、線画、色等の画像を含む必要がある。
図3は、MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示す図である。図3に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶された画像読取プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。
図3を参照して、CPU111は、読取制御部200と、合成部210と、検出部220と、欠損領域決定部230と、選択部240と、通知部250と、特徴画像検出部260と、補完部270と、を含む。
読取制御部200は、原稿読取部130を制御し、原稿読取部130に原稿を読み取らせ、原稿読取部130が出力する画像を取得する。読取制御部200は、合成機能が有効に設定されている場合、合成機能を有効にするユーザーによる操作を受け付けてから、読取終了を指示するユーザーによる操作を受け付けられるまでの間に、読取を指示するユーザーによる操作が受け付けられるごとに、原稿読取部130に原稿を読み取らせ、原稿読取部130が出力する画像を取得する。ここで、読取制御部200が走査する読取領域は、最大サイズであるA3サイズの横方向の読取領域である。なお、ユーザーが読取領域を指定する場合には、ユーザーにより指定された読取領域を読取制御部200に走査させるようにしてもよい。読取制御部200は、読取を指示するユーザーによる操作が受け付けられるごとに、原稿読取部130から入力される画像を、合成部210に出力する。
合成部210は、読取制御部200から入力される複数の画像を合成した合成画像を生成する。例えば、合成部210は、2つの画像間で同一の文字、記号、線画、色等の画像が表された共通部分を抽出し、共通部分が重なる位置で2つの画像を合成する。合成部210は、複数の画像から2つの画像を順に抽出して合成することにより、最終的に1つの合成画像を生成する。合成部210は、生成された合成画像を補完部270、検出部220および欠損領域決定部230に出力する。
検出部220は、合成部210から入力される合成画像中から欠損部分を検出する。欠損部分は、合成画像を囲む最小サイズの矩形領域中で画像が存在しない部分である。画像の存在しない部分は、合成画像を囲む最小サイズの矩形領域中で値の存在しない画素の集合である。なお、ユーザーが、MFP100の合成機能を有効にする場合、原稿読取部130に読み取らせる原稿のサイズを指定する操作をMFP100に入力する場合には、画像の存在しない部分を、ユーザーにより指定された原稿のサイズと同一のサイズを有する矩形領域内における値の存在しない画素の集合としてもよい。検出部220は、検出された欠損部分を欠損領域決定部230に出力する。検出部220は、複数の欠損部分を検出する場合、検出された複数の欠損部分を欠損領域決定部230に出力する。検出部220が検出する欠損部分は、頂角が3以上の多角形として検出される。
欠損領域決定部230は、検出部220から1以上の欠損部分が入力されることに応じて、合成部210から入力される合成画像中における欠損部分の位置を特定する。欠損領域決定部230は、合成画像中における欠損部分の位置に基づいて、原稿中で欠損部分に対応する欠損領域を決定する。
欠損領域決定部230は、特徴部分検出部231を含む。特徴部分検出部231は、合成部210により合成された合成画像のうち、欠損部分の付近に存在する特徴部分を検出する。特徴部分は、他の部分と区別可能な特徴的な画像であり、例えば、記号、文字、色または模様などを含む。特徴部分検出部231は、欠損部分の全ての頂角それぞれから最も距離の近い特徴的な画像を検出し、3以上の特徴的な画像のうち3以上の頂角のいずれかとの距離が最短の特徴的な画像を特徴部分に決定する。
欠損領域決定部230は、欠損部分と特徴部分検出部231により検出された特徴部分とを含む矩形の領域に対応する原稿中の領域を欠損領域に決定する。欠損領域決定部230は、決定された欠損領域と欠損領域を識別するための領域識別情報との組を、選択部240に出力する。
欠損領域決定部230は、検出部220から複数の欠損部分が入力される場合、複数の欠損部分の全てを含むサイズが最小の矩形の領域を候補領域に決定する。欠損領域決定部230は、合成画像中における候補領域の位置に基づいて、原稿中で候補領域に対応する欠損領域を決定する。特徴部分検出部231は、合成画像のうち、候補領域の付近に存在する特徴部分を検出する。欠損領域決定部230は、候補領域と特徴部分検出部231により検出された特徴部分とを含む矩形の領域に対応する原稿中の領域を欠損領域に決定する。
選択部240は、複数の読取領域のうちから欠損領域決定部230から入力される欠損領域を読み取るための読取領域を選択する。選択部240は、複数の読取領域のうち欠損領域よりもサイズが大きな1以上の読取領域であってサイズが最小の読取領域を選択し、選択された読取領域を欠損領域を読み取るための読取領域に決定する。選択部240は、読取領域を選択する場合、欠損領域を識別するための領域識別情報と、決定された読取領域との組を読取制御部200に出力するとともに、欠損領域と、その欠損領域を識別するための領域識別情報との組を特徴画像検出部260および通知部250に出力する。
選択部240は、分割部241を含む。分割部241は、欠損領域のサイズが複数の読取領域のうち最大の読取領域のサイズより大きい場合に、欠損領域を2つに分割する。本実施の形態では、最大の読取領域のサイズはA3サイズである。欠損領域のサイズがA3サイズより大きい場合、分割部241は、欠損領域を2つに分割する。分割部241は、分割後の2つの欠損領域のサイズがA3サイズ以下になるまで欠損領域を分割する。
分割部241は、欠損領域が1つの欠損部分を含む場合、分割後の2つの欠損領域にそれぞれ含まれる2つの欠損部分それぞれについて、1つの欠損部分を含む生成指示を欠損領域決定部230に出力する。分割部241は、欠損領域が複数の欠損部分を含む場合、分割後の部分が複数の欠損部分の少なくとも1つを含むように欠損領域を2つに分割する。分割部241は、分割後の2つの欠損領域それぞれについて、その欠損領域が1つの欠損部分を含む場合は、その1つの欠損部分を含む生成指示を欠損領域決定部230に出力し、その欠損領域が複数の欠損部分を含む場合は、複数の欠損部分を含む生成指示を欠損領域決定部230に出力する。
欠損領域決定部230は、分割部241から1つの欠損部分を含む生成指示が入力される場合、生成指示に含まれる欠損部分について欠損領域を決定し、決定された欠損領域と欠損領域を識別するための領域識別情報との組を、選択部240に出力する。欠損領域決定部230は、分割部241から複数の欠損部分を含む生成指示が入力される場合、生成指示に含まれる複数の欠損部分の全てを含むサイズが最小の矩形の領域を候補領域に決定し、合成画像中における候補領域の位置に基づいて欠損領域を決定し、決定された欠損領域と欠損領域を識別するための領域識別情報との組を、選択部240に出力する。
選択部240は、分割部241が欠損領域決定部230に生成指示を出力した後に欠損領域決定部230から入力される複数の欠損領域それぞれについて、その欠損領域を読み取るための読取領域を選択し、選択された読取領域を欠損領域を読み取るための読取領域に決定する。選択部240は、決定された読取領域ごとに、欠損領域を識別するための領域識別情報と、決定された読取領域との組を読取制御部200に出力するとともに、欠損領域と、その欠損領域を識別するための領域識別情報との組を特徴画像検出部260および通知部250に出力する。
通知部250は、選択部240から欠損領域と領域識別情報との組が1以上入力される。通知部250は、欠損領域と領域識別情報との組ごとに、操作パネル160の表示部161に案内画像を表示する。ここで、案内画像は、欠損領域決定部230により決定された欠損領域を、選択部240により選択された読取領域に配置するユーザーによる動作を支援する画像である。案内画像は、原稿読取部130の読取面の基準位置を示す基準画像と、特徴部分検出部231により検出された特徴部分との相対的な位置を示す画像を含む。本実施の形態においては、基準位置は、原稿読取部130の読取面の左上の頂角である。また、案内画像は、原稿読取部130の読取面に対する原稿の向きを示す画像を含む。具体的には、案内画像は、合成画像と、合成画像中の欠損領域の画像とを含む。案内画像中で欠損領域の画像は、特徴部分が左上となるように、必要に応じて回転して配置される。また、通知部250は、欠損領域と領域識別情報との組ごとに、操作パネル160の表示部161に周辺補完ボタンを表示させる。
ユーザーは、案内画像を視認することにより、欠損部分に対応する原稿の欠損領域を認識することができる。また、ユーザーは、原稿の向きが案内画像で示される向きで、かつ原稿に含まれる特徴部分が読取面の基準位置である左上の頂角に位置するように、原稿を原稿読取部130に容易にセットすることができる。
この段階で、ユーザーは、案内画像で示される欠損領域に含まれる欠損部分が、周辺の色と同じベタ画像か否かを原稿を見て判断できる。欠損部分が周辺の色と同じベタ画像の場合、欠損領域を読み込むことなく、合成画像を補完することが可能である。このため、通知部250は、周辺補完ボタンを指示する操作を受け付ける場合、読取制御部200に禁止指示を出力するとともに、補完部270に周辺補完指示を出力する。禁止指示および周辺補完指示は、案内画像に対応する欠損領域を識別するための領域識別情報を含む。
一方、ユーザーが、案内画像にしたがって原稿を読取面に載置し、読取を指示する操作を操作部163に入力すれば、通知部250は、読取指示を読取制御部200に出力する。読取指示は、案内画像に対応する欠損領域を識別するための領域識別情報を含む。
読取制御部200は、通知部250から読取指示が入力されることに応じて、選択部240から入力される読取領域と領域識別情報の組のうち、読取指示に含まれる領域識別情報を含む組を選択し、選択された組に含まれる読取領域を決定する。読取制御部200は、原稿読取部130を制御して、決定された読取領域で原稿を読み取らせ、原稿読取部130が出力する画像を補完画像とし、補完画像と読取指示に含まれる領域識別情報との組を特徴画像検出部260に出力する。
特徴画像検出部260は、選択部240から欠損領域と領域識別情報との組が入力され、読取制御部200から補完画像と領域識別情報との組が入力される。特徴画像検出部260は、読取制御部200から補完画像と領域識別情報との組が入力されることに応じて、選択部240から入力される欠損領域と領域識別情報との組に基づいて、読取制御部200から入力される領域識別情報と組になる欠損領域を特定する。特徴画像検出部260は、読取制御部200から入力される補完画像中から欠損領域中の特徴部分と同じ画像を特徴画像として抽出する。補完画像中の特徴画像の相対位置と欠損領域中の特徴部分の相対位置との差が所定の範囲内である場合には、合成画像の欠損部分が補完画像内に含まれる。この場合、特徴画像検出部260は、合成指示を補完部270に出力する。合成指示は、読取制御部200から入力される領域識別情報と補完画像とを含む。一方、補完画像から特徴画像が検出されない場合には、合成画像の欠損部分が補完画像内に含まれていない。補完画像から特徴画像が検出された場合でも、補完画像中の特徴画像の相対位置と欠損領域中の特徴部分の相対位置との差が所定の範囲よりも大きく離間している場合には、合成画像の欠損部分が補完画像外に位置し、補完画像内に含まれていない可能性がある。これらの場合、特徴画像検出部260は、通知指示を読取制御部200および通知部250に出力する。
通知部250は、特徴画像検出部260から通知指示が入力された場合、操作パネル160の表示部161に案内画像を表示するとともに、原稿が適切にセットされなかった旨をユーザーに通知する。この場合、ユーザーは原稿読取部130に原稿をセットする。読取制御部200は、特徴画像検出部260から通知指示が入力された場合、操作部163が読取を指示する操作を受け付けることに応じて、原稿読取部130を制御して、先に決定された読取領域で原稿を読み取らせ、原稿読取部130が出力する画像を補完画像とし、補完画像と領域識別情報との組を特徴画像検出部260に出力する。
通知部250は、選択部240から欠損領域と領域識別情報との組が複数入力される場合、操作パネル160の表示部161に複数の欠損領域にそれぞれ対応する複数の案内画像を順次表示する。これにより、ユーザーは、複数の原稿の向きが案内画像で示される向きで、かつ複数の原稿に含まれる特徴部分が読取面の基準位置である左上の頂角に位置するように、複数の原稿を原稿読取部130に容易に順次セットすることができる。
補完部270は、合成部210から合成画像が入力され、特徴画像検出部260から合成指示が入力されることに応じて、合成指示に含まれる補完画像で合成画像を補完する。補完部270は、補完画像と合成画像とで同一の画像が重なる位置で補完画像を合成画像と合成することにより、合成画像を補完する。これにより、欠損部分が補完画像によって補完される。
補完部270は、周辺補完部271を含む。周辺補完部271は、通知部250から周辺補完指示が入力されることに応じて、合成画像中で、周辺補完指示に含まれる領域識別情報で特定される欠損領域を特定し、合成画像中の欠損領域に基づいて、合成画像を補完する。具体的には、周辺補完部271は、合成画像の欠損領域に含まれる欠損部分を、欠損部分に含まれるすべての画素を周辺の領域の画素の値と同じ値にする。これにより、欠損部分が周辺と同じ色のベタ画像となり、合成画像が補完される。
図4は、原稿読取部の一例を示す模式的平面図である。図4を参照して、原稿読取部130の上面に2つの矩形状の読取面131,132が配置される。読取面131は、原稿読取部130の上面の略中央部に位置する。読取面132は、上下に延びるように読取面131の左に位置する。読取面132は、自動原稿搬送装置120により搬送される原稿を読み取るために使用される。
読取面131には、矩形の複数の読取領域が予め設定される。複数の読取領域それぞれは、読取面131中の左上の位置を基準に読取面に配置される。したがって、複数の読取領域それぞれの左辺および上辺は、読取面131の左辺および上辺にそれぞれ一致する。読取面131の左には、複数の読取領域の下辺をそれぞれ示す目盛りが形成される。読取面131の上には、複数の読取領域の右辺をそれぞれ示す目盛りが形成される。読取面131の左上には、読取面131の基準位置を示す基準画像133が形成される。本例では、基準画像133は矢印状を有し、基準位置として読取面131の左上の頂角の位置を示す。
図5は、原稿読取部に読み取らせる原稿を示す模式図である。図5を参照して、原稿1はA0サイズを有する。これに対し、読取面131の最大の読取領域はA3サイズである。そのため、原稿1の全体を読取面131に載置して原稿読取部130に読み取らせることができない。そこで、ユーザーは、原稿1を複数の部分、図5の例では15個の部分M1〜M15に分割する。複数のM1〜M15それぞれのサイズは、A3サイズよりも小さい。
ユーザーは、MFP100の合成機能を有効に設定した後、原稿1の部分M1を読取面131と重なるように位置を合わせてセットする。この状態で、ユーザーは、操作パネル160の所定の操作部163を操作することにより、A3サイズの読取領域を選択する。ユーザーは、操作パネル160の所定の操作部163をさらに操作することにより、選択したサイズで部分M1を原稿読取部130に読み取らせ、部分M1に対応する画像を生成させる。同様に、ユーザーは、残りの部分M2〜M15それぞれを順次読取面131と重なるように位置を合わせてセットし、操作部163を操作する。これにより、操作部163が操作されるごとに部分M2〜M15が原稿読取部130に読み取られ、部分M2〜M15に対応する画像が生成される。
図6は、原稿読取部により生成される画像を示す模式図である。図6を参照して、部分M1〜M15にそれぞれ対応する画像G1〜G15が原稿読取部130により生成される。図6においては、視認を容易にするため、画像G1,G3,G5,G7,G9,G11,G13,G15が実線により図示され、画像G2,G4,G6,G8,G10,G12,G14が点線により図示される。読取領域のサイズは部分M1〜M15それぞれのサイズよりも大きいので、生成される画像G1〜G15には、対応する部分M1〜M15の画像に加えて隣接する部分の一部の画像が含まれる。例えば、画像G1には、部分M1の画像に加えて、隣接する部分M2,M6,M7の一部の画像が含まれる。画像G2には、部分M2の画像に加えて、隣接する部分M1,M3,M6,M7,M8の一部の画像が含まれる。このように、隣接する2つの画像には共通部分が含まれる。
読取制御部200は、原稿読取部130が出力する画像G1〜G15を取得し、合成部210に出力する。合成部210は、画像G1〜G15のうち、2つの画像間で同一の共通部分を抽出し、共通部分が重なる位置で2つの画像を合成する。合成部210は、合成された画像および残りの画像G1〜G15から2つの画像を順に抽出して合成することにより、最終的に1つの合成画像2を生成する。合成部210は、生成された合成画像2を補完部270、検出部220および欠損領域決定部230に出力する。
原稿1の部分M1〜M15が原稿読取部130の読取面131に適切にセットされなかった場合には、合成画像2中に画像が存在しない欠損部分が発生する。検出部220は、合成部210から入力される合成画像2中から欠損部分を検出する。検出部220は、検出された1以上の欠損部分を欠損領域決定部230に出力する。
図7および図8は、検出部から1の欠損部分が入力されるときの欠損領域決定部の動作を説明するための図である。図7を参照して、欠損領域決定部230は、検出部220から1の欠損部分が入力される場合、合成部210から入力される合成画像2中における1の欠損部分Yの位置を特定する。特徴部分検出部231は、合成画像2の欠損部分Yの付近に存在する特徴部分Zを検出し、検出された特徴部分Zと欠損部分Yとを含む矩形の領域Rを特定する。図8を参照して、欠損領域決定部230は、特定された矩形の領域Rに対応する原稿1中の領域を欠損領域Xに決定する。欠損領域Xの左右方向の寸法(横幅)はLxであり、上下方向の寸法(縦幅)はLyである。
図9および図10は、検出部から複数の欠損部分が入力されるときの欠損領域決定部の動作を説明するための図である。図9を参照して、欠損領域決定部230は、検出部220から複数の欠損部分が入力される場合、合成部210から入力される合成画像2中における複数の欠損部分Y1,Y2の位置を特定し、複数の欠損部分Y1,Y2の全てを含むサイズが最小の矩形の領域を候補領域Cに決定する。特徴部分検出部231は、合成画像2のうち、候補領域Cの付近に存在する特徴部分Zを検出し、検出された特徴部分Zと候補領域Cと含む矩形の領域Rを特定する。図10を参照して、欠損領域決定部230は、領域Rに対応する原稿1中の領域を欠損領域Xに決定する。欠損領域Xの左右方向の寸法(横幅)はLxであり、上下方向の寸法(縦幅)はLyである。
欠損領域決定部230は、決定された欠損領域Xと欠損領域Xを識別するための領域識別情報との組を選択部240に出力する。欠損領域Xのサイズが最大の読取領域のサイズ以下の場合、選択部240は、欠損領域決定部230から入力される欠損領域Xよりも大きな1以上の読取領域であってサイズが最小の読取領域を複数の読取領域のうちから選択する。
例えば、欠損領域Xの横幅Lxが210mm以下であり、縦幅Lyが148mm以下である場合には、A5サイズの横方向の読取領域が選択される。欠損領域Xの横幅Lxが210mmより大きく257mm以下あり、縦幅Lyが148mmより大きく182mm以下である場合には、B5サイズの横方向の読取領域が選択される。欠損領域Xの横幅Lxが257mmより大きく297mm以下あり、縦幅Lyが182mmより大きく210mm以下である場合には、A4サイズの横方向の読取領域が選択される。欠損領域Xの横幅Lxが297mmより大きく364mm以下あり、縦幅Lyが210mmより大きく257mm以下である場合には、B4サイズの横方向の読取領域が選択される。欠損領域Xの横幅Lxが364mmより大きく420mm以下あり、縦幅Lyが257mmより大きく297mm以下である場合には、A3サイズの横方向の読取領域が選択される。
欠損領域Xの横幅Lxが148mm以下であり、縦幅Lyが210mm以下である場合には、A5サイズの縦方向の読取領域が選択される。欠損領域Xの横幅Lxが148mmより大きく182mm以下あり、縦幅Lyが210mmより大きく257mm以下である場合には、B5サイズの縦方向の読取領域が選択される。欠損領域Xの横幅Lxが182mmより大きく210mm以下あり、縦幅Lyが257mmより大きく297mm以下である場合には、A4サイズの縦方向の読取領域が選択される。
選択部240は、選択された読取領域を欠損領域Xを読み取るための読取領域に決定し、欠損領域を識別するための領域識別情報と、決定された読取領域との組を読取制御部200に出力する。また、選択部240は、欠損領域Xと、その欠損領域Xを識別するための領域識別情報との組を特徴画像検出部260および通知部250に出力する。
図11および図12は、欠損領域のサイズが最大の読取領域のサイズより大きいときの選択部の動作を説明するための図である。図11を参照して、欠損領域Xのサイズが最大の読取領域のサイズより大きい場合において、対応する欠損領域Rが1つの欠損部分Yを含む場合、分割部241は、欠損領域Xを2つに分割する。図11の例では、分割後の2つの欠損領域r1,r2はそれぞれ欠損部分Y1,Y2を含む。分割部241は、欠損領域r1,r2それぞれが1つの欠損部分Y1,Y2を含む生成指示を欠損領域決定部230に出力する。
図12を参照して、欠損領域Xのサイズが最大の読取領域のサイズより大きい場合において、対応する欠損領域Rが複数の欠損部分Y1,Y2を含む場合、分割部241は、分割後の部分が複数の欠損部分Y1,Y2それぞれを含むように欠損領域Xを2つに分割する。図12の例では、分割後の2つの欠損領域r1,r2はそれぞれ欠損部分Y1,Y2を含む。分割部241は、欠損領域r1に含まれる欠損部分Y1を含む生成指示と、欠損領域r2に含まれる欠損部分Y2を含む生成指示と、を欠損領域決定部230に出力する。
分割部241は、分割後の2つの欠損領域r1,r2のサイズが最大の読取領域のサイズ以下になるまで、上記の欠損領域r1,r2の分割と欠損領域決定部230への生成指示の出力とを繰り返す。
欠損領域決定部230は、分割部241から1つの欠損部分Y1を含む生成指示が入力される場合、生成指示に含まれる欠損部分Y1について欠損領域Xを決定する。同様に、欠損領域決定部230は、分割部241から1つの欠損部分Y2を含む生成指示が入力される場合、生成指示に含まれる欠損部分Y2について欠損領域Xを決定する。
図12においては、分割部241によって分割された後の部分が複数の欠損部分Y1,Y2それぞれを含むように欠損領域Xを2つに分割したが、分割部241によって分割された後の部分が複数の欠損部分を含む場合がある。この場合、分割部241は、複数の欠損部分を含む生成指示を欠損領域決定部230に出力する。欠損領域決定部230は、分割部241から複数の欠損部分を含む生成指示が入力される場合、生成指示に含まれる複数の欠損部分の全てを含むサイズが最小の矩形の領域を候補領域Cに決定し、合成画像2中における候補領域Cの位置に基づいて欠損領域Xを決定する。欠損領域決定部230は、決定された欠損領域Xと欠損領域を識別するための領域識別情報との組を、選択部240に出力する。
分割部241が欠損領域決定部230に生成指示を出力した後、選択部240は、欠損領域決定部230から入力される欠損領域Xそれぞれについて、その欠損領域Xを読み取るための読取領域を選択する。選択部240は、選択された読取領域を欠損領域Xを読み取るための読取領域に決定し、決定された読取領域ごとに、欠損領域を識別するための領域識別情報と、決定された読取領域との組を読取制御部200に出力する。また、選択部240は、欠損領域Xと、その欠損領域Xを識別するための領域識別情報との組を特徴画像検出部260および通知部250に出力する。
図13は、通知部の動作を説明するための図である。図13を参照して、通知部250は、選択部240から欠損領域Rと領域識別情報との組が1以上入力されると、表示部161に合成画像2を表示する。図13の合成画像2には、種々の図形および文字が存在する。また、合成画像2には、欠損部分Yが存在するとともに、欠損部分Yの付近に三角形状の図形の特徴部分Zが存在する。
図14は、合成画像に欠損部分が存在するときの通知部の動作を説明するための図である。図14を参照して、合成画像2に欠損部分Yが存在する場合には、通知部250は表示部161に通知画像3を表示する。通知画像3は、合成画像2に欠損部分Yが存在することをユーザーに通知する画像であり、周辺補完ボタン3aおよび再読取ボタン3bを含む。通知部250は、選択部240から欠損領域Rと領域識別情報との組が複数入力される場合、表示部161に複数の欠損領域Rにそれぞれ対応する複数の通知画像3を順次表示する。ユーザーは、通知画像3で示される欠損部分Yが周辺の色と同じベタ画像か否かを判断できる。ユーザーは、欠損部分Yが周辺の色と同じベタ画像である場合には周辺補完ボタン3aを操作する。
周辺補完ボタン3aが操作された場合には、通知部250は、読取制御部200に禁止指示を出力するとともに、補完部270に周辺補完指示を出力する。禁止指示および周辺補完指示は、案内画像に対応する欠損領域Rを識別するための領域識別情報を含む。
周辺補完部271は、通知部250から周辺補完指示が入力されることに応じて、合成画像2中で、周辺補完指示に含まれる領域識別情報で特定される欠損領域Rを特定する。周辺補完部271は、特定された欠損領域Rに含まれる欠損部分Yのすべての画素を、合成画像2中で欠損部分Yの周辺の画素の値と同じ値にする。これにより、欠損部分Yが周辺と同じ色のベタ画像となり、合成画像2が補完される。
図15は、再読取ボタンが操作されたときの通知部の動作を説明するための図である。図15を参照して、再読取ボタン3bが操作された場合には、通知部250は表示部161に案内画像4および誘導画像5を表示する。案内画像4は、原稿読取部130の読取面131の基準位置を示す基準画像133と特徴部分検出部231により検出された特徴部分Zとの相対的な位置を示す画像であり、合成画像2の一部と、合成画像2中の欠損領域Rの画像とを含む。図16の例では、基準位置は読取面131の左上の頂角である。そのため、案内画像4は、欠損領域Rの特徴部分Zが左上となるように回転した状態で表示される。これにより、読取面131に対する原稿1の向きが示される。誘導画像5は、再読取時の読取領域のサイズおよび方向を示すとともに、案内画像4が示す向きで原稿1を読取面131にセットするようにユーザーを誘導する画面である。案内画像4および誘導画像5を表示することにより、再読取時におけるユーザーの動作を支援することができる。
ユーザーは、案内画像4および誘導画像5にしたがって原稿1を読取面131にセットし、読取を指示する操作を操作部163に入力する。これにより、通知部250は、読取指示を読取制御部200に出力する。読取指示は、案内画像4に対応する欠損領域Rを識別するための領域識別情報を含む。読取制御部200は、通知部250から読取指示が入力されることに応じて、選択部240から入力される読取領域と領域識別情報の組のうち、読取指示に含まれる領域識別情報を含む組を選択し、選択された組に含まれる読取領域を決定する。読取制御部200は、決定された読取領域で原稿読取部130により原稿1を読み取る。読取制御部200は、原稿読取部130が出力する画像を補完画像とし、補完画像と読取指示に含まれる領域識別情報との組を特徴画像検出部260に出力する。
特徴画像検出部260は、選択部240から欠損領域Rと領域識別情報との組が入力され、読取制御部200から補完画像と領域識別情報との組が入力される。特徴画像検出部260は、読取制御部200から補完画像と領域識別情報との組が入力されることに応じて、選択部240から入力される欠損領域Rと領域識別情報との組に基づいて、読取制御部200から入力される領域識別情報と組になる欠損領域Rを特定する。特徴画像検出部260は、読取制御部200から入力される補完画像中から欠損領域R中の特徴部分Zと同じ画像を特徴画像として抽出する。
補完画像から特徴画像が検出されない場合、または補完画像中の特徴画像の相対位置と欠損領域R中の特徴部分Zの相対位置との差が所定の範囲よりも大きく離間している場合、特徴画像検出部260は、通知指示を読取制御部200および通知部250に出力する。図16は、特徴画像検出部から通知指示が入力されたときの通知部の動作を説明するための図である。図16を参照して、特徴画像検出部260から通知指示が入力された場合には、通知部250は表示部161に案内画像4を再度表示するとともに、警告画像6を表示する。警告画像6は、原稿1が適切に読取面131にセットされなかったことをユーザーに警告する画面である。この場合、ユーザーは、案内画像4および警告画像6にしたがって原稿1を読取面131にセットし、読取を指示する操作を操作部163に入力する。
読取制御部200は、特徴画像検出部260から通知指示が入力された場合、操作部163が読取を指示する操作を受け付けることに応じて、先に決定された読取領域で原稿読取部130により原稿1を読み取る。読取制御部200は、原稿読取部130が出力する画像を補完画像とし、補完画像と領域識別情報との組を特徴画像検出部260に出力する。
補完画像中の特徴画像の相対位置と欠損領域R中の特徴部分Zの相対位置との差が所定の範囲内である場合、特徴画像検出部260は、合成指示を補完部270に出力する。合成指示は、読取制御部200から入力される領域識別情報と補完画像とを含む。補完部270は、合成部210から合成画像2が入力され、特徴画像検出部260から合成指示が入力されることに応じて、合成指示に含まれる補完画像で合成画像2を補完する。補完部270は、補完画像と合成画像2とで同一の画像が重なる位置で補完画像を合成画像2と合成することにより、合成画像2を補完する。これにより、欠損部分が補完画像によって補完される。
図17は、合成画像生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。合成画像生成処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶された合成画像生成プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。
図17を参照して、CPU111は、読取を指示するユーザーからの操作を受け付けることにより、複数の部分M1〜M15にそれぞれ対応する複数の画像G1〜G15を生成する(ステップS01)。例えば、ユーザーは、MFP100の合成機能を有効に設定した後、原稿1の15個の部分M1〜M15を順に、原稿読取部130の読取面131と重なるように位置を合わせてセットして、MFP100に15回読み取らせる。これにより、MFP100は、15個の画像G1〜G15を生成する。ユーザーがMFP100に原稿1の15個の部分M1〜M15を読み取らせた後に、読取操作の完了を指示する操作を操作部163に入力すると、CPU111は、処理をステップS02に進める。ステップS02においては、15個の画像G1〜G15を合成することにより合成画像2を生成し、処理をステップS03に進める。
ステップS03においては、合成画像2から欠損部分を検出したか否かを判断する。具体的には、合成画像2を囲む最小サイズの矩形領域中で値の存在しない画素の集合を検出したか否かを判断する。欠損部分を検出したならば、処理をステップS04に進めるが、そうでなければ処理をステップS12に進める。ステップS04においては、欠損領域決定処理を実行し、処理をステップS05に進める。欠損領域決定処理の詳細については後述するが、欠損領域決定処理は、最小の読取領域で欠損部分を読み取るための1以上の欠損領域を決定するとともに、欠損領域に対応する読取領域を決定する処理である。
ステップS05においては、決定された1以上の欠損領域から1つの欠損領域を処理対象に選択し、処理をステップS06に進める。ステップS06においては、選択された欠損領域に対応する通知画像3を表示部161に表示し、処理をステップS07に進める。例えば、図14に示した通知画像3を表示する。ステップS07においては、再読み取りが指示されたか否かを判断する。具体的には、通知画像3の再読取ボタン3bが操作された場合に再読み取りが指示されたと判断し、周辺補完ボタン3aが操作された場合に再読み取りが指示されなかったと判断する。再読み取りが指示されたならば、処理をステップS09に進めるが、そうでなければ処理をステップS08に進める。
ステップS08においては、欠損部分の周辺の領域の画素の値を特定し、処理をステップS10に進める。ステップS09においては、補完画像生成処理を実行し、処理をステップS10に進める。補完画像生成処理の詳細については後述するが、補完画像生成処理は、選択された欠損領域に対応する補完画像を生成する処理である。
ステップS10においては、合成画像を補完し、処理をステップS11に進める。処理がステップS08から進む場合には、欠損部分の周辺の領域の画素の値が特定されている。この場合には、欠損領域に含まれる欠損部分の画素の値を特定された値にすることにより合成画像を補完する。処理がステップS09から進む場合には、補完画像が生成されている。この場合には、補完画像と合成画像2とで同一の画像が重なる位置で補完画像を合成画像2と合成することにより合成画像2を補完する。ステップS11においては、他の欠損領域があるか否かを判断する。他の欠損領域がないならば、処理をステップS12に進めるが、そうでなければ処理をステップS05に戻す。
ステップS12においては、生成または補完された合成画像2を出力し、処理を終了する。ここで、出力対象がHDD115である場合にはHDD115に合成画像2を保存し、出力対象が外部記憶装置117である場合にはCD−ROM118に合成画像2を保存する。出力対象がI/F部112である場合にはサーバー、クラウドまたはコンピューター等の他の情報処理装置に合成画像2を保存し、出力対象が画像形成部140である場合には用紙等に合成画像2を形成する。
図18は、欠損領域決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。欠損領域決定処理は、図17に示した合成画像生成処理のステップS04において実行される処理である。欠損領域決定処理が実行される前の段階で1以上の欠損部分が決定されている。図18を参照して、CPU111は、欠損部分の位置および大きさを特定する(ステップS21)。欠損部分が複数の場合には、複数の欠損部分それぞれの位置および大きさを特定する。
次のステップS22においては、全ての欠損部分を特定したか否かを判断する。全ての欠損部分を特定したならば、処理をステップS23に進めるが、そうでなければ処理をステップS21に戻す。ステップS23においては、欠損部分が複数であるか否かを判断する。欠損部分が複数であるならば、処理をステップS24に進めるが、そうでなければ処理をステップS25に進める。
ステップS24においては、候補領域を決定し、処理をステップS25に進める。複数の欠損部分の全てを含むサイズが最小の矩形の領域を候補領域に決定する。ステップS25においては、特徴部分を検出し、処理をステップS26に進める。欠損部分が1つである場合には、欠損部分の付近に存在する他の部分と区別可能な特徴的な画像を検出する。欠損部分が複数である場合には、候補領域の付近に存在する他の部分と区別可能な特徴的な画像を検出する。
ステップS26においては、欠損領域を決定し、処理をステップS27に進める。具体的には、欠損部分が1つである場合には、欠損部分と特徴部分とを含む矩形の領域を原稿1中の欠損領域として決定する。欠損部分が複数である場合には、候補領域と特徴部分とを含む矩形の領域を原稿1中の欠損領域として決定する。
ステップS27においては、決定された欠損領域の横幅が縦幅以上であるか否かを判断する。横幅が縦幅以上であるならば、処理をステップS28に進めるが、そうでなければ処理をステップS29に進める。ステップS28においては、読取領域の方向を横方向に設定し、処理をステップS30に進める。ステップS29においては、読取領域の方向を縦方向に設定し、処理をステップS30に進める。
ステップS30においては、最小の読取領域を選択し、処理をステップS31に進める。具体的には、横方向の読取領域が設定されている場合には、A5サイズの横方向の読取領域を選択する。縦方向の読取領域が設定されている場合には、A5サイズの縦方向の読取領域を選択する。
ステップS31においては、読取領域が欠損領域以上であるか否かを判断する。具体的には、読取領域の横幅が欠損領域の横幅以上でかつ読取領域の縦幅が欠損領域の縦幅以上であるか否かを判断する。読取領域が欠損領域以上であるならば、処理をステップS35に進めるが、そうでなければ処理をステップS32に進める。なお、読取領域が欠損領域よりも大きいことが好ましいので、読取領域の横幅が、欠損領域の横幅よりも数パーセント大きく、かつ読取領域の縦幅が、欠損領域の縦幅よりも数パーセント大きい場合に、処理をステップS35に進めるようにしてもよい。
ステップS32においては、次に大きい読取領域が存在するか否かを判断する。次に大きい読取領域が存在するならば、処理をステップS33に進めるが、そうでなければ処理をステップS34に進める。ステップS33においては、次に大きい読取領域を選択し、処理をステップS31に戻す。ステップS34においては、欠損領域分割処理を実行し、処理をステップS27に戻す。欠損領域分割処理の詳細については後述するが、欠損領域分割処理は、最大の読取領域よりも大きい欠損領域を最大の読取領域以下の複数の欠損領域に分割する処理である。
ステップS35においては、選択している読取領域を処理対象に設定されている欠損領域に対応する読取領域に決定し、処理をステップS36に進める。ステップS36においては、他の欠損領域が存在するか否かを判断する。ここで、ステップS34において実行される欠損領域により欠損領域が分割された場合には、他の欠損領域が存在する。他の欠損領域が存在するならば、処理をステップS37に進めるが、そうでなければ処理を合成画像生成処理に戻す。ステップS37においては、他の欠損領域を選択し、処理をステップS27に戻す。
図19は、欠損領域分割処理の流れの一例を示すフローチャートである。欠損領域分割処理は、図18に示した欠損領域決定処理のステップS34において実行される処理である。図19を参照して、CPU111は、選択された欠損領域を2つに分割する(ステップS41)。具体的には、それぞれが1以上の欠損部分を含むように欠損領域を2つに分割する。
次のステップS42においては、分割した2つの欠損領域のうち1つの欠損領域を選択し、処理をステップS43に進める。ステップS43においては、選択された欠損領域が欠損部分を複数含むか否かを判断する。欠損部分が複数であるならば、処理をステップS44に進めるが、そうでなければ処理をステップS45に進める。
ステップS44においては、候補領域を決定し、処理をステップS45に進める。複数の欠損部分の全てを含むサイズが最小の矩形の領域を候補領域に決定する。ステップS45においては、特徴部分を検出し、処理をステップS46に進める。欠損部分が1つである場合には、欠損部分の付近に存在する他の部分と区別可能な特徴的な画像を検出する。欠損部分が複数である場合には、候補領域の付近に存在する他の部分と区別可能な特徴的な画像を検出する。
ステップS46においては、欠損領域を更新し、処理をステップS47に進める。具体的には、欠損部分が1つである場合には、欠損部分と特徴部分とを含む矩形の領域を原稿1中の新たな欠損領域とする。欠損部分が複数である場合には、候補領域と特徴部分とを含む矩形の領域を原稿1中の新たな欠損領域とする。
ステップS47においては、全ての欠損領域を更新したか否かを判断する。全ての欠損領域を更新していないならば、処理をステップS48に進めるが、そうでなければ処理を欠損領域決定処理に戻す。ステップS48においては、分割した2つの欠損領域のうち他の欠損領域を選択し、処理をステップS43に戻す。
図20は、補完画像生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。補完画像生成処理は、図17に示した合成画像生成処理のステップS09において実行される処理である。補完画像生成処理が実行される前の段階で1つの欠損領域が選択されている。図20を参照して、CPU111は、選択された欠損領域に対応する案内画像4および誘導画像5を表示部161に表示する(ステップS51)。ユーザーは、案内画像4および誘導画像5にしたがって原稿1の対応する部分を読取面131にセットすることができる。ユーザーは、案内画像4で示される特徴画像と基準位置との位置関係から原稿1中で原稿読取部130の読取面131に載置する欠損領域、および原稿1を原稿読取部130の読取面131に載置する方向を容易に識別することができる。ユーザーが、原稿1の欠損領域を読取面131にセットした後、読取を指示する操作を操作部163に入力すれば、CPU111は、処理をステップS52に進める。
ステップS52においては、選択された欠損領域に対応する読取領域で画像を読み取り、処理をステップS53に進める。具体的には、原稿読取部130に欠損領域に対応する読取領域で原稿1を読み取らせる。これにより、選択された欠損領域に対応する補完画像が生成される。補完画像のサイズは、読取領域のサイズと同じである。ステップS53においては、補完画像中で特徴画像が所定範囲内に存在するか否かを判断する。具体的には、補完画像中から欠損領域中の特徴部分と同じ画像を特徴画像として抽出し、補完画像中の特徴画像の相対位置と欠損領域中の特徴部分の相対位置との差が所定の範囲内に存在するか否かを判断する。補完画像中から特徴画像が抽出されない場合も、特徴画像が所定範囲内に存在しないことに該当する。特徴画像が所定範囲内に存在するならば、処理を合成画像生成処理に戻すが、そうでなければ処理をステップS54に進める。
処理がステップS54に進む場合、原稿読取部130の読取面131に、原稿1の欠損領域が正しい位置にセットされていない。ステップS54においては、選択された欠損領域に対応する案内画像4および警告画像6を表示部161に表示し、処理をステップS52に戻す。ユーザーは、案内画像4および警告画像6にしたがって原稿1の欠損領域を読取面131に正しい位置にセットし直すことができる。その後、ユーザーが、読取を指示する操作を操作部163に入力すれば、ステップS52以降の処理が実行される。換言すれば、特徴画像が所定の範囲内に存在する補完画像が生成されるまで、原稿1の欠損領域の読取が繰り返される。これにより、合成画像2を補完画像で補完する前の段階で、合成画像2の欠損部分を補完することが可能な補完画像を取得することができる。
以上説明したように、本実施の形態におけるMFP100は、画像読取装置として機能し、合成画像2から欠損部分Yが検出された場合には、複数の読取領域のうち欠損部分Yよりサイズが大きな最小の読取領域を選択する。そして、選択された読取領域で画像を読み取って生成する補完画像を、合成画像2と合成する。このため、欠損部分Yよりサイズが大きく最小の読取領域が選択されるので、補完画像のサイズをできるだけ小さくして、合成画像2を補完画像で補完する際の負荷を低減することができる。その結果、原稿1が適切に読み取られなかった場合に、高い効率での再読み取りを可能になる。
また、MFP100は、欠損領域XのサイズがA3サイズより大きい場合、欠損部分Yが2つに分割し、分割された2つの欠損部分Y1,Y2それぞれに対応する2つの読取領域を選択する。そのため、1つの欠損領域Xを2つに分割するので、読み取り回数をできるだけ少なくすることができる。
また、MFP100は、再読取ボタン3bが操作された場合には、表示部161に案内画像4を表示する。ユーザーは案内画像4を視認することにより、原稿1中の欠損領域Xを選択された読取領域に配置する動作を容易にすることができる。
また、案内画像4は、原稿読取部130の読取面131の周辺に表された基準位置を示す基準画像133と、欠損部分Yの付近の特徴部分Zとの相対的な位置を示すので、ユーザーは、案内画像4を視認することにより、原稿1を読取面131に配置する際の読取面131に対する原稿1の特徴部分Zの相対位置を認識することができる。これにより、ユーザーは、原稿1を読取面131に容易に配置することができる。
また、案内画像4は、読取面131に対する原稿1の向きを示す画像を含むので、ユーザーは案内画像4を視認することにより、原稿1を適切な方向で読取面131に容易に配置することができる。
また、MFP100は、補完画像から特徴部分Zと同じ特徴画像を検出し、補完画像中の特徴画像の相対位置が、欠損領域X中の検出された特徴部分Zの相対位置から所定の範囲内である場合に、補完画像が合成画像2と合成する。この場合には、合成画像2に欠損部分Yを補完する部分が含まれる可能性が高いため、合成画像2中の欠損部分Yを補完する確率を向上することができる。また、合成画像2を補完画像で補完する前の段階で、合成画像2の欠損部分を補完することが可能な補完画像を取得することができる。
また、選択された読取領域で原稿1が読み取られることに応じて、補完画像から欠損部分Yを抽出する画像加工部の機能をCPU111が有することが好ましい。この場合、補完画像から欠損部分Yが抽出されるので、補完画像のサイズを最小にすることができる。これにより、合成画像2を補完するための画像処理をより高速化することができる。
また、ユーザーによる操作部163の所定の操作が受け付けられた場合、選択された読取領域での原稿1の読み取りが禁止され、合成画像2の欠損部分Yが欠損部分Yの周辺の領域と同じ値で補完される。そのため、原稿1の読み取り回数を少なくしつつ、合成画像2を補完することができる。
また、複数の読取領域それぞれは、予め定められた複数のサイズのいずれか1つと予め定められた複数の方向のいずれか1つとの組で定まる。この場合、読取領域は、A3サイズの横方向の読取領域、A4サイズの縦方向の読取領域、A4サイズの横方向の読取領域、A5サイズの縦方向の読取領域、A5サイズの横方向の読取領域、B4サイズの横方向の読取領域、B5サイズの縦方向の読取領域、B5サイズの横方向の読取領域、およびレターサイズの横方向の読取領域等を含む。これにより、サイズが最小の読取領域を選択することができる。
なお、本実施の形態においては、MFP100により複数の画像、合成画像および補完画像が生成され、補完画像が補完されるようにしたが、MFP100により複数の画像および補完画像が生成され、サーバー、クラウドまたはコンピューター等の他の情報処理装置により合成画像が生成および補完されるようにしてもよい。この場合には、MFP100により生成された複数の画像および補完画像が他の情報処理装置に送信される。MFP100は、欠損領域をできるだけ小さいサイズに決定するので、補完画像のデータ量が低減される。これにより、補完画像を送信する際のネットワークトラフィックを低減することができる。さらに、画像加工部の機能により補完画像から欠損部分を抽出し、MFP100が欠損部分を補完画像として送信する場合には、補完画像のデータ量がより低減されるので、補完画像を送信する際のネットワークトラフィックをより低減することができる。
1 原稿、2 合成画像、3 通知画像、3a 周辺補完ボタン、3b 再読取ボタン、4 案内画像、5 誘導画像、6 警告画像、100 MFP、110 メイン回路、111 CPU、112 I/F部、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116 ファクシミリ部、117 外部記憶装置、118 CD−ROM、120 自動原稿搬送装置、125 原稿トレイ、127 原稿排紙トレイ、130 原稿読取部、131,132 読取面、133 基準画像、140 画像形成部、150 給紙部、160 操作パネル、161 表示部、163 操作部、165 タッチパネル、167 ハードキー部、200 読取制御部、210 合成部、220 検出部、230 欠損領域決定部、231 特徴部分検出部、240 選択部、241 分割部、250 通知部、260 特徴画像検出部、270 補完部、271 周辺補完部、C 候補領域、G1〜G15 画像、Lx 横幅、Ly 縦幅、M1〜M15 部分、R 領域、r1,r2,X 欠損領域、Y,Y1,Y2 欠損部分、Z 特徴部分

Claims (12)

  1. 読取面に予め設定された複数の読取領域のいずれかの読取領域で原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を生成する読取手段と、
    前記読取手段により生成された複数の画像を合成した合成画像を生成する合成手段と、
    前記合成手段により合成された合成画像から欠損部分を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された欠損部分の前記合成画像中における位置に基づいて、前記原稿中で前記欠損部分に対応する欠損領域を決定する欠損領域決定手段と、
    前記複数の読取領域のうちから、前記決定された欠損領域よりサイズが大きな最小の読取領域を選択する選択手段と、
    前記読取手段により前記選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、前記読取手段により生成される補完画像を、前記合成画像と合成する補完手段と、を備えた、画像読取装置。
  2. 前記選択手段は、前記欠損領域のサイズが前記複数の読取領域のうちサイズが最大の読取領域のサイズより大きい場合、前記欠損部分を2つに分割する分割手段を、含み、
    前記分割された2つの欠損部分にそれぞれ対応する2つの読取領域を選択する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記決定された欠損領域を前記選択された読取領域に配置するユーザーによる動作を支援する案内画像を表示する通知手段を、さらに備えた請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記欠損領域決定手段は、前記合成手段により合成された合成画像のうち、前記欠損部分の付近の特徴部分を検出する特徴部分検出手段を含み、
    前記欠損部分と前記検出された特徴部分とを含む領域に対応する前記原稿中の領域を前記欠損領域に決定し、
    前記複数の読取領域それぞれは、前記読取面中で予め定められた基準位置を基準に前記読取面に配置され、
    前記案内画像は、前記読取面の周辺に表された前記基準位置を示す基準画像と、前記特徴部分との相対的な位置を示す画像を含む、請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記案内画像は、前記読取面に対する前記原稿の向きを示す画像を含む、請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記読取手段により前記選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、前記補完画像から前記検出された特徴部分と同じ特徴画像を検出する特徴画像検出手段を、さらに備え、
    前記補完手段は、前記特徴画像が検出される場合に、前記補完画像を前記合成画像と合成する、請求項4または5に記載の画像読取装置。
  7. 前記補完手段は、前記補完画像中の前記検出された特徴画像の相対位置が、前記欠損領域中の前記検出された特徴部分の相対位置から所定の範囲内であることをさらに条件として、前記補完画像を前記合成画像と合成する、請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記読取手段により前記選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、前記補完画像から前記欠損部分を抽出する画像加工手段をさらに備える、請求項1〜7のいずれかに記載の画像読取装置。
  9. ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段をさらに備え、
    前記操作受付手段により所定の操作が受け付けられる場合、前記読取手段による前記選択された読取領域での原稿の読み取りを禁止し、前記合成画像の前記欠損部分を前記欠損部分の周辺の領域と同じ値で補完する周辺補完手段をさらに備えた、請求項1〜8のいずれかに記載の画像読取装置。
  10. 前記複数の読取領域それぞれは、予め定められた複数のサイズのいずれか1つと予め定められた複数の方向のいずれか1つとの組で定まる、請求項1〜9のいずれかに記載の画像読取装置。
  11. 読取面に予め設定された複数の読取領域のいずれかの読取領域で原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を生成する読取手段を備える画像読取装置で実行される画像読取方法であって、
    前記読取手段により生成された複数の画像を合成した合成画像を生成するステップと、
    前記合成された合成画像から欠損部分を検出するステップと、
    前記検出された欠損部分の前記合成画像中における位置に基づいて、前記原稿中で前記欠損部分に対応する欠損領域を決定するステップと、
    前記複数の読取領域のうちから、前記決定された欠損領域よりサイズが大きな最小の読取領域を選択するステップと、
    前記読取手段により前記選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、前記読取手段により生成される補完画像を、前記合成画像と合成するステップと、を含む、画像読取方法。
  12. 読取面に予め設定された複数の読取領域のいずれかの読取領域で原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を生成する読取手段を備える画像読取装置で実行される画像読取プログラムであって、
    前記読取手段により生成された複数の画像を合成した合成画像を生成するステップと、
    前記合成された合成画像から欠損部分を検出するステップと、
    前記検出された欠損部分の前記合成画像中における位置に基づいて、前記原稿中で前記欠損部分に対応する欠損領域を決定するステップと、
    前記複数の読取領域のうちから、前記決定された欠損領域よりサイズが大きな最小の読取領域を選択するステップと、
    前記読取手段により前記選択された読取領域で原稿が読み取られることに応じて、前記読取手段により生成される補完画像を、前記合成画像と合成するステップと、を前記コンピューターに実行させる、画像読取プログラム。
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