JP2016163007A - クリーニング方法及びダミーウエハ - Google Patents

クリーニング方法及びダミーウエハ Download PDF

Info

Publication number
JP2016163007A
JP2016163007A JP2015043448A JP2015043448A JP2016163007A JP 2016163007 A JP2016163007 A JP 2016163007A JP 2015043448 A JP2015043448 A JP 2015043448A JP 2015043448 A JP2015043448 A JP 2015043448A JP 2016163007 A JP2016163007 A JP 2016163007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
holder
dummy wafer
dummy
reaction chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015043448A
Other languages
English (en)
Inventor
崇雄 妻木
Takao Tsumaki
崇雄 妻木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuflare Technology Inc
Original Assignee
Nuflare Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuflare Technology Inc filed Critical Nuflare Technology Inc
Priority to JP2015043448A priority Critical patent/JP2016163007A/ja
Publication of JP2016163007A publication Critical patent/JP2016163007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】ウエハを保持するホルダのクリーニングを十分に行う。【解決手段】本実施形態に係るクリーニング方法は、ウエハを下方から支持する複数の支持部が上面に形成されたホルダが配置され、ホルダ上にウエハを保持してウエハの表面にエピタキシャル膜を形成する反応室内に、ダミーウエハを搬入する工程と、支持部の上面の少なくとも一部と非接触となるようにダミーウエハを載置する工程と、反応室内に、エッチングガスを供給し、ホルダをクリーニングする工程と、を含む。このため、エッチング処理の際に、ウエハと接する支持部やその近傍に付着した反応副生成物を効果的に除去することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、クリーニング方法及びダミーウエハに関する。
近年、半導体装置の低価格化、高性能化の要求に伴い、ウエハの成膜工程における高い生産性とともに、膜厚均一性の向上など高品質化が要求されている。このような要求を満たすために、枚葉式の気相成長装置が用いられている。枚葉式の気相成長装置を用いることにより、例えば、反応室内において、900rpm以上でウエハを高速回転しながら、反応室内にプロセスガスを供給し、ヒータを用いて裏面側よりウエハを加熱することにより、例えばSiなどのウエハ上にエピタキシャル膜を成長させることができる。
反応室内でエピタキシャル膜を成長させると、ウエハだけではなく、ウエハを保持するホルダの表面などにも、プロセスガスの化学反応によって生じる反応副生成物が堆積する。堆積した反応副生成物は、例えばパーティクルとなるため、定期的にクリーニングを行って、ホルダに付着した反応副生成物を除去している。
このとき、ホルダをエッチング処理することにより、反応室を解放することなくクリーニングを行うことができる。その際、ホルダの下方に位置するヒータエレメントなどを保護するために、ウエハと同形状のダミーウエハをホルダにセットして、ホルダのクリーニングを行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−51350号公報
クリーニングを行う際にダミーウエハをセットすることで、エッチングガスからヒータエレメントなどを保護することができる。しかしながら、ホルダにダミーウエハをセットすると、ホルダとダミーウエハが接触する箇所近傍に、エッチングガスが十分に行き渡らないことがある。この場合には、ウエハと接触する部分やその近傍のクリーニングが不十分になることがある。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、成膜されるウエハを保持するホルダのクリーニングを十分に行うことを目的とする。
本発明のクリーニング方法は、ウエハを下方から支持する複数の支持部が上面に形成されたホルダが配置され、ホルダ上にウエハを保持してウエハの表面にエピタキシャル膜を形成する反応室内に、ダミーウエハを搬入する工程と、支持部の上面の少なくとも一部と非接触となるようにダミーウエハを載置する工程と、反応室内に、エッチングガスを供給し、ホルダをクリーニングする工程と、を含む。
本発明の第1の観点に係るダミーウエハは、ウエハを下方から支持する複数の支持部が上面に形成されたホルダに堆積した反応副生成物のクリーニングの際に、ホルダ上に載置されるダミーウエハであって、ダミーウエハは、ホルダ上に載置される際に複数の支持部に対応する位置に、複数の支持部の上面の少なくとも一部と非接触となる複数の切欠きを有する。
本発明の第2の観点に係るダミーウエハは、ウエハを下方から支持する複数の支持部が上面に形成されたホルダに堆積した反応副生成物のクリーニングの際に、ホルダ上に載置されるダミーウエハであって、ダミーウエハは、ホルダ上に載置される際に複数の支持部に対応する位置に、複数の支持部におけるそれぞれの上面の一部と接触する複数の凸状の接触領域を有する。
本発明によれば、ホルダの支持部とダミーウエハとが非接触となる領域が形成されるので、ホルダに形成される支持部のクリーニングを十分に行うことが可能となる。
本実施形態に係るエピタキシャル気相成長装置の構成を示す図である。 リング及びウエハホルダの斜視図である。 ウエハホルダの一部を拡大して示す斜視図である。 ウエハホルダの一部を拡大して示す斜視図である。 第1の実施形態に係るダミーウエハの平面図である。 ウエハホルダに載置されたダミーウエハを示す斜視図である。 ウエハホルダの一部を拡大して示す斜視図である。 第2の実施形態に係るダミーウエハの平面図である。 ダミーウエハの一部を拡大して示す斜視図である。 ウエハホルダに載置されたダミーウエハを示す断面図である。 第3の実施形態に係るダミーウエハの平面図である。 ダミーウエハの一部を拡大して示す斜視図である。 ウエハホルダに載置されたダミーウエハを示す部分平面図である。 ウエハホルダに載置されたダミーウエハを示す断面図である。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。説明には、相互に直交するX軸、Y軸、Z軸からなるXYZ座標系を適宜用いる。
図1は、本実施形態に係るエピタキシャル気相成長装置10の断面図である。エピタキシャル気相成長装置10は、反応室11に収容されるウエハWにプロセスガスを供給し、回転させながら加熱することにより、ウエハの表面にエピタキシャル膜を形成する装置である。ウエハWとしては、例えば直径が200mmの単結晶シリコンウエハを用いることができる。
エピタキシャル気相成長装置10は、反応室11、ガス供給機構12、ガス排出機構13、整流板14、ヒータエレメント15、回転機構20、ウエハホルダ30、及び回転制御装置24を有している。
ガス供給機構12は、反応室11の上部に設けられたガス供給口12aに接続されている。ガス供給機構12より、例えば、ウエハ上に成膜を行う際に、ジクロロシラン(SiHCl)を水素(H)で所定濃度に希釈したプロセスガスを、ガス供給口12aより反応室11の内部に供給する。また、ガス供給機構12は、例えば、反応室11の内部に設置されたウエハホルダ30などに堆積した反応副生成物をエッチングにより除去する際に、塩化水素(HCl)を水素(H)で所定濃度に希釈したエッチングガスを、ガス供給口12aより反応室11の内部に供給する。
整流板14は、反応室11の内部上方に設置されている。ガス供給機構12から供給されるガスが整流板14を通過することにより、ガスが整流状態でウエハW上に供給される。
ガス排出機構13は、反応室11の下部に設けられたガス排出口13aに接続されている。ガス排出機構13は、反応室11でプロセスガスやエッチングガスが反応することにより生成される反応副生成物を含むガスや、プロセスガスやエッチングガスの余剰分を反応室11から排出する。
回転機構20は、回転シャフト21、回転シャフト21の上端部に固定されたベース板22、及びベース板22の上面に固定されたリング23と、回転シャフトを回転させる回転制御装置24を有している。
回転シャフト21は、長手方向をZ軸方向とする円筒状の部材である。回転シャフト21は、上端部が反応室11の下方から反応室11の内部に挿入された状態で、鉛直軸(Z軸)を中心に回転可能に支持されている。
ベース板22は、円形板状の部材である。ベース板22の中央には、内径が、回転シャフト21の内径と等しい円形の開口が形成されている。ベース板22は、その中心が回転シャフト21の回転中心に一致した状態で、回転シャフト21の上端に固定されている。
図2は、リング23及びリング23に取り付けられたウエハホルダ30の斜視図である。図2に示されるように、リング23は、円筒状の部材であり、内部に所定のヒータパタンを有するヒータエレメント15が設けられている。リング23は、中心が回転シャフト21の回転中心に一致した状態で、ベース板22の上面に固定されている。
ヒータエレメント15は、例えば炭化ケイ素からなる発熱体である。このヒータエレメント15は、図2に示されるように、ヒータ回路が蛇行するようにパターニングされている。
ヒータエレメント15は、リング23の内部で、ウエハホルダ30に保持されるウエハWとほぼ平行になるように支持されている。図1に示されるように、ヒータエレメント15には、回転シャフト21を介して外部へ引き出される電極棒19が接続されている。ヒータエレメント15は、外部電源より電極棒19を介して、電力が供給されることにより発熱する。これにより、ヒータエレメント15の上方に位置するウエハWが加熱される。
回転制御装置24は、モータや、インバータなどを有している。回転制御装置24は、回転シャフト21を、所定の回転数で回転する。これにより、回転シャフト21とともに、ベース板22、リング23、ウエハホルダ30が鉛直軸を中心に回転する。その結果、ウエハホルダ30に保持されたウエハWが回転する。
ウエハホルダ30はリング23の上端に固定される環状の部材である。図3Aに、ウエハホルダ30の一部を示す。図2及び図3Aに示されるように、ウエハホルダ30は、断面がL字状で、最も外側のフレーム部31と、フレーム部31の内側に設けられた延設部32を有している。フレーム部31の内径は、ウエハWの外径よりもわずかに大きく、延設部32の内径はウエハWの外径よりも小さい。また、フレーム部31の内壁面には内側に突出する突出部31aが形成されている。
延設部32の上面は平坦になっている。図2に示されるように、延設部32の上面には、長方形に整形された8つの支持部33が、フレーム部31の内壁面に沿って等間隔に設けられている。図3Aに示されるように、延設部32は、幅D1が約1.5mm、高さD2が約0.1mm、奥行きD3が約4mmである。8つの延設部32それぞれの上面は、水平面に平行な同一面内に位置している。フレーム部31の内壁面には、ウエハWの貼り付き防止のため複数の突出部31aを設けることが可能である。突出部31aの形状は、ウエハと点接触可能であれば特に限定されるものではなく、例えば図2に示されるように三角形状であってもよく、図3Bに示されるように半円状であってもよい。また、図3Bに示されるように、延設部32上に形成されていてもよく、図2に示されるように延設部32と異なる位置に形成されていてもよい。
このようなエピタキシャル気相成長装置10を用いて、以下のようにウエハW上にエピタキシャル膜を形成する。先ず、ウエハWが反応室11に搬入され、ウエハホルダ30に載置される。回転制御装置24を駆動してウエハWを、例えば回転数900rpm程度で回転し、ヒータエレメント15に所定の電圧を印加して、ウエハWを1100℃程度にまで加熱するとともに、ガス供給機構12によりウエハW上にジクロロシラン等のシリコンソースガスを含むプロセスガスを供給する。このとき、ガス排出機構13により、反応室11内の余剰のプロセスガスと反応副生成物を含むガスが排出されるとともに、反応室内が所定の圧力に制御される。このようにして、ウエハWの表面にシリコンのエピタキシャル膜が形成される。
上述したようにエピタキシャル気相成長装置10を用いてウエハW上に成膜を行うと、ウエハWを保持するウエハホルダ30などに反応副生成物が付着する。そのため、定期的に反応副生成物を除去するためのクリーニングを行う必要がある。反応室11を解放するためには反応室11内の温度を室温まで下げる必要がある。しかしながら、反応室11にエッチングガスを供給することによって、ウエハホルダ30に対してエッチング処理を行うことで、反応室11を解放することなく、ウエハホルダ30のクリーニングを行うことができる。このクリーニングを行う際には、ウエハWに代えて、ダミーウエハDW1をウエハホルダ30に載置する。
図4はダミーウエハDW1の平面図である。ダミーウエハDW1としては、例えば炭化ケイ素(SiC)を焼結形成したウエハが用いられる。このダミーウエハDW1は、厚さが1mm、直径は、ウエハWと等しく、例えば200mmである。図4に示されるように、ダミーウエハDW1には、8つの切欠き92が、ダミーウエハDW1の外縁に沿って等間隔に形成されている。切欠き92は半径4mmの半円形状で、ダミーウエハDW1の下面から上面わたって形成されている。これらの切欠き92は、例えば、円形のエンドミルを用いて形成することができる。
図5に示されるように、ダミーウエハDW1は、切欠き92の位置と、ウエハホルダ30の支持部33の位置とが一致するように、ウエハホルダ30に載置される。このため、図6に示されるように、ウエハホルダ30の支持部33は、ダミーウエハDW1の切欠き92の中に位置し、ダミーウエハDW1は、ウエハホルダ30に設けられた延設部32の上面に支持された状態になる。
エッチング処理において、ダミーウエハDW1が反応室11に搬入され、ウエハホルダ30に載置されると、回転制御装置24を駆動してウエハWを、所定の回転数で回転し、ヒータエレメント15に所定の電圧を印加して、ウエハホルダ30を例えば1130−1150℃程度まで昇温するとともに、ガス供給機構12により、反応室11の内部にエッチングガスを供給する。このとき、ガス排出機構13により、反応室11内の余剰のプロセスガスと反応副生成物を含むガスが排出されるとともに、反応室内が所定の圧力に制御される。これにより、図5の矢印a1に示されるようにエッチングガスがウエハホルダ30の支持部33の上面や外縁部などに供給され、ダミーウエハDW1の切欠き92から露出する支持部33や、その周囲に付着した反応副生成物のクリーニングが行われる。
以上説明したように、本実施形態では、図5に示されるように、ウエハホルダ30にダミーウエハDW1が載置されたときに、ダミーウエハDW1の切欠き92から、ウエハホルダ30の支持部33が露出する。このため、ウエハWと接する支持部33やその近傍に付着した反応副生成物を効果的に除去することができる。これにより、気相成長が行われるウエハWへの反応副生成物の付着を回避することができる。
本実施形態では、ダミーウエハDW1がウエハホルダ30に載置されたときには、ダミーウエハDW1がウエハホルダ30の延設部32の上面に支持される。これにより、リング23がダミーウエハDW1によってほぼ塞がれた状態になる。このため、リング23の内部に侵入するエッチングガスの量を減らすことができる。したがって、リング23の内部に配置されるヒータエレメント15などが、エッチングガスによって受ける損傷を抑制することができる。
本実施形態では、反応副生成物を、ウエハホルダ30から効果的に除去することができる。したがって、製品の歩留まりを向上することができる。また、ウエハホルダ30を長期間使用することが可能となる。したがって、エピタキシャル気相成長装置10のランニングコストを抑えることができる。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態に係るダミーウエハDW2ついて説明する。第1の実施形態と同一又は同等の構成については、同じ符号を用いるとともに、その説明を省略する。
図7は、第2の実施形態に係るダミーウエハDW2を示す平面図である。このダミーウエハDW2は、切欠き93がダミーウエハDW2の下面側に形成されている点で、第1の実施形態に係るダミーウエハDW1と相違している。
図7に示されるように、ダミーウエハDW2の下面(−Z側の面)には、8つの切欠き93が、ダミーウエハDW2の外縁に沿って等間隔に形成されている。切欠き93は半径4mmの半円形状である。
図8は、ダミーウエハDW2の切欠き93を拡大して示す斜視図である。図8に示されるように、切欠き93は、ダミーウエハDW2の下面側から中ほどにかけて形成され、深さD4は約0.5mmである。
図9は、ウエハホルダ30にダミーウエハDW2を載置した状態を示す断面図である。図9に示されるように、ダミーウエハDW2がウエハホルダ30に載置されたときには、ウエハホルダ30の支持部33が切欠き93の内部に干渉することなく収容される。そして、ダミーウエハDW2は、ウエハホルダ30の延設部32の上面に支持される。切欠き93は、ダミーウエハDW2の外縁からダミーウエハDW2の中心部に向かって形成されている。このため、切欠き93の内部空間は、ダミーウエハDW2の上面側の空間と通じた状態になる。
ウエハホルダ30にダミーウエハDW2が載置された状態で、エッチング処理が行われると、図9の矢印a2に示されるように、エッチングガスが、ダミーウエハDW2の外縁とウエハホルダ30の間から切欠き93の内部に進入し、破線で示されるように、切欠き93の内部を流れる。これにより、ウエハホルダ30に形成された支持部33やその近傍に付着した反応副生成物が除去される。
以上説明したように、本実施形態では、図9に示されるように、ウエハホルダ30にダミーウエハDW2が載置されたときには、ダミーウエハDW2の切欠き93の内部空間が、ダミーウエハDW2の上面側の空間と通じた状態になり、エッチングガスが、破線で示されるように、支持部33の周囲を流れる。このため、ダミーウエハDW2で、リング23の上方を塞いだ状態で、ウエハホルダ30に形成された支持部33をクリーニングすることができる。
したがって、リング23の内部に配置されたヒータエレメント15などを保護しつつ、ウエハWと接する支持部33やその近傍に付着した反応副生成物を効果的に除去することができる。
《第3の実施形態》
次に、第3の実施形態に係るダミーウエハDW3ついて説明する。第1の実施形態と同一又は同等の構成については、同じ符号を用いるとともに、その説明を省略する。
図10は、第3の実施形態に係るダミーウエハDW3を示す平面図である。このダミーウエハDW3は、ウエハホルダ30の支持部33に対応する位置に切欠きが形成されていない点で、上記実施形態に係るダミーウエハDW1,DW2と相違している。
図10に示されるように、ダミーウエハDW3の下面(−Z側の面)には、8つの凹部95が、ダミーウエハDW2の外周に沿って、凸状の接触領域94を介して等間隔に形成されている。
図11は、ダミーウエハDW3の凹部95を拡大して示す斜視図である。図11に示されるように、凹部95は、ダミーウエハDW3の下面側から中ほどにかけて形成され、深さD5は約0.5mmである。各凹部95は、円形のエンドミルを用いて形成することができる。また、凸状の接触領域94の幅D6は、図3Aに示されるウエハホルダ30に設けられる支持部33の幅D1よりも小さい。
図12は、ウエハホルダ30に載置されたダミーウエハDW3の一部上面図、図13は、図12のA−A’断面図である。図12、13に示されるように、ダミーウエハDW3がウエハホルダ30に載置されたときには、ウエハホルダ30の支持部33によって、ダミーウエハDW3の凸状の接触領域94が支持される。
凸状の接触領域94の幅D6は、ウエハホルダ30に設けられる支持部33の幅D1よりも小さい。このため、図12、13に示されるように、支持部33の外縁部は、凸状の接触領域94と干渉しない状態となる。また、凹部95は、ダミーウエハDW3の外縁からダミーウエハDW3の内側に向かって形成されている。このため、凹部95の内部空間は、ダミーウエハDW3の上面側の空間と通じた状態になる。
ウエハホルダ30にダミーウエハDW3が載置された状態で、エッチング処理が行われると、図12及び図13の矢印a3に示されるように、エッチングガスが、ダミーウエハDW3とウエハホルダ30の間から、ウエハホルダ30の延設部32の上面と凹部95の内壁面とによって規定される空間に進入する。そして、エッチングガスは、図12の破線で示されるように、上記空間を流れる。これにより、ウエハホルダ30の支持部33やその近傍に付着した反応副生成物が除去される。
以上説明したように、本実施形態では、図12に示されるように、ウエハホルダ30にダミーウエハDW3が載置されたときには、ウエハホルダ30の延設部32の上面と凹部95の内壁面とによって規定される空間が、ダミーウエハDW3の上面側の空間と通じた状態になる。また、支持部33の外縁部は、凸状の接触領域94と干渉しない状態となる。このため、ダミーウエハDW2で、リング23の上方を塞いだ状態で、ウエハホルダ30に形成された支持部33の外縁をクリーニングすることができる。したがって、リング23の内部に配置されたヒータエレメント15を保護しつつ、ウエハWと接する支持部33の外縁やその近傍に付着した反応副生成物を効果的に除去することができる。
上記各実施形態によれば、ヒータエレメント15などを保護しつつ、ウエハホルダ30のクリーニングを効果的に行うことが可能となる。このため、ウエハWにエピタキシャル膜を高い生産性で安定して形成することが可能となる。その結果、ウエハの歩留りが向上し、ウエハ上に形成される半導体装置の歩留りを向上することが可能となる。特に、パワーMOSFETやIGBTなどのパワー半導体装置では、N型ベース領域、P型ベース領域、絶縁分離領域などに40μm以上の厚膜が形成される。このような場合、本実施形態に係るダミーウエハを効果的に適用することができる。これらのパワー半導体装置の製造に用いられる気相成長装置に、本実施形態に係るダミーウエハを適用することにより、良好な素子特性を有する半導体装置を得ることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、シリコン単結晶ウエハの表面に、ジクロロシラン(SiHCl)を含むプロセスガスを供給して、シリコンのエピタキシャル膜を形成する場合について説明した。これに限らず、例えば、化合物半導体のエピタキシャル膜や、ポリシリコン層等を形成する気相成長装置にも、本実施形態に係るダミーウエハを用いることができる。
本実施形態では、エッチングガスとして、塩化水素(HCl)を水素(H)によって希釈することにより生成されたガスを用いることとした。エッチングガスは、これに限られるものではなく、例えば、三フッ化塩素(ClF)を主成分とするエッチングガスなどを用いてもよい。
本実施形態では、ウエハWが、直径が200mmの単結晶シリコンウエハであることとした。ウエハWの大きさはこれに限られるものではなく、種々の大きさのものを用いることができる。
本実施形態では、ウエハWが、開口部を有する環状のホルダ上の支持部に支持されて気相成長が行われる場合についてのホルダのクリーニング方法とクリーニングの際に用いられるダミーウエハについて説明した。これに限らず、開口部が設けられていない例えば円盤状のホルダ(サセプタ)上の支持部に支持されて気相成長が行われる場合でも適用できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施しうるものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 エピタキシャル気相成長装置
11 反応室
12 ガス供給機構
12a ガス供給口
13 ガス排出機構
13a ガス排出口
14 整流板
15 ヒータエレメント
19 電極棒
20 回転機構
21 回転シャフト
22 ベース板
23 リング
24 回転制御装置
30 ウエハホルダ
31 フレーム部
31a 突出部
32 延設部
33 支持部
92,93 切欠き
94 凸状の接触領域
95 凹部
DW1〜DW3 ダミーウエハ
W ウエハ

Claims (5)

  1. ウエハを下方から支持する複数の支持部が上面に形成されたホルダが配置され、前記ホルダ上に前記ウエハを保持して前記ウエハの表面にエピタキシャル膜を形成する反応室内に、ダミーウエハを搬入する工程と、
    前記支持部の上面の少なくとも一部と非接触となるように前記ダミーウエハを載置する工程と、
    前記反応室内に、エッチングガスを供給し、前記ホルダをクリーニングする工程と、
    を含むクリーニング方法。
  2. ウエハを下方から支持する複数の支持部が上面に形成されたホルダに堆積した反応副生成物のクリーニングの際に、前記ホルダ上に載置されるダミーウエハであって、
    前記ダミーウエハは、前記ホルダ上に載置される際に前記複数の支持部に対応する位置に、前記複数の支持部の上面の少なくとも一部と非接触となる複数の切欠きを有することを特徴とするダミーウエハ。
  3. 前記切欠きは、外縁から中心部に向かって形成される請求項2に記載のダミーウエハ。
  4. 前記切欠きは、少なくとも下面側に形成される請求項2に記載のダミーウエハ。
  5. ウエハを下方から支持する複数の支持部が上面に形成されたホルダに堆積した反応副生成物のクリーニングの際に、前記ホルダ上に載置されるダミーウエハであって、
    前記ダミーウエハは、前記ホルダ上に載置される際に前記複数の支持部に対応する位置に、前記複数の支持部におけるそれぞれの上面の一部と接触する複数の凸状の接触領域を有することを特徴とするダミーウエハ。
JP2015043448A 2015-03-05 2015-03-05 クリーニング方法及びダミーウエハ Pending JP2016163007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015043448A JP2016163007A (ja) 2015-03-05 2015-03-05 クリーニング方法及びダミーウエハ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015043448A JP2016163007A (ja) 2015-03-05 2015-03-05 クリーニング方法及びダミーウエハ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016163007A true JP2016163007A (ja) 2016-09-05

Family

ID=56847324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015043448A Pending JP2016163007A (ja) 2015-03-05 2015-03-05 クリーニング方法及びダミーウエハ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016163007A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180021818A1 (en) * 2016-07-25 2018-01-25 Kla-Tencor Corporation Apparatus and Method for Cleaning Wafer Handling Equipment

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180021818A1 (en) * 2016-07-25 2018-01-25 Kla-Tencor Corporation Apparatus and Method for Cleaning Wafer Handling Equipment
US11524319B2 (en) * 2016-07-25 2022-12-13 Kla Corporation Apparatus and method for cleaning wafer handling equipment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106571323B (zh) 衬底载体、方法和处理设备
TWI479571B (zh) 半導體裝置之製造裝置及製造方法
JP5283370B2 (ja) 気相成長装置および気相成長方法
JP5851149B2 (ja) 成膜装置および成膜方法
JP2008060545A (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
JP5750339B2 (ja) 気相成長方法及び気相成長装置
JP5443096B2 (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
JP2009105328A (ja) 半導体製造方法および半導体製造装置
JP5161748B2 (ja) 気相成長用サセプタ及び気相成長装置並びにエピタキシャルウェーハの製造方法
JP5195370B2 (ja) エピタキシャルウェーハの製造方法
JP2023545500A (ja) ベベル堆積低減のための裏側ガスリークバイ
JP4933409B2 (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
JP2016163007A (ja) クリーニング方法及びダミーウエハ
JP7176489B2 (ja) 炭化珪素エピタキシャル成長装置及び炭化珪素エピタキシャルウエハの製造方法
JP5496721B2 (ja) 成膜装置および成膜方法
JP2011151118A (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
JP2021057439A (ja) 成膜方法、及び成膜装置
JP2009135202A (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
JP2009176959A (ja) サセプタ及び気相成長装置並びに気相成長方法
JP5757748B2 (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
JP2006186105A (ja) エピタキシャル成長装置およびそれに用いるサセプター
JP2022534935A (ja) ウェハの表面にエピタキシャル層を堆積させる方法、およびこの方法を実施するための装置
JP5662749B2 (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
JP2010186949A (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
JP2013042092A (ja) 薄膜処理方法