JP2016160260A - 染毛剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の染毛剤は、ラッカイン酸と、銅塩、亜鉛塩、クルクミン、ウコン、ヘマテインまたはログウッド抽出物から選択される少なくとも1種と、を含む。
【選択図】なし
Description
本発明の染毛剤は、ラッカイン酸と、銅塩、亜鉛塩、クルクミン、ウコン、ヘマテインまたはログウッド抽出物から選択される少なくとも1種と、を含む。
例えば、染毛剤にラッカイン酸のみを用いた場合には非常に明るい赤色に染色されるが、ラッカイン酸に銅塩、亜鉛塩、クルクミン、ウコン、ヘマテインまたはログウッド抽出物から選択される少なくとも1種を併用する場合には、通常これらの単独に色からは想像できない、比較的落ち着いた茶系に染めることができる。
また、植物抽出物としては、アカブドウ、アカメガシワ、アカネ、アセンヤク、ウーロン茶、ウツボグサ、ウワウルシ、オウゴン、オウバク、オウレン、オオイタドリ、オトギリソウ、キハダ、クルミ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、紅茶、コウホネ、コガネバナ、コノテガシワ、五倍子、ザクロ、サンザシ、シオン、シャクヤク、ジユ、スイカズラ、スオウ、セイヨウノコギリソウ、センナ、チョウジ、ドクダミ、ニワトコ、ネジキ、ハマビシ、ビンロウ、フキタンポポ、ブラジルウッド、ヘンナ、ボタン、マグワ、ミノバラニノキ、メハジキ、メリッサ、ヤマモモ、ユキノシタ、緑茶、レンゲソウ、ローズマリー、およびログウッド等が挙げられる。なお、クルクミン、ウコン、ヘマテインおよびログウッド抽出物も色素に分類されるものである。
また、ラッカイン酸と組み合わせる他の色素との配合割合は、所望の色に合わせて配合すればよい。特にラッカイン酸とクルクミン、ウコン、ヘマテインまたはログウッド抽出物からなる少なくとも1種の色素の重量比が、1:0.01〜0.01:1程度が好ましく、1:0.1〜0.1:1がより好ましい。この配合比により、特に白髪染めとして白髪を目立たないようにすることができる。さらに所望の色調に合わせる場合には、クルクミン、ウコン、ヘマテインまたはログウッド抽出物以外の色素をさらに組み合わせる場合は、ラッカイン酸とこれらの色素との重量比が、1:0.01〜0.01:1程度が好ましく、1:0.1〜0.1:1がより好ましい。
上記亜鉛塩としては、PCA亜鉛、アスコルビン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、アセチルメチオニン亜鉛、アデノシン三リン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、グリシン亜鉛、グリチルレチン酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、ココアルキル硫酸亜鉛、コセス硫酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛、ピリチオン亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ラウロイルアスパラギン酸亜鉛、リシノレイン酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化亜鉛、炭酸亜鉛、硫化亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛等が挙げられる。
上記銅塩または亜鉛塩は、1種以上、任意の組み合わせで使用することができる。これらの銅塩および亜鉛塩の中でも、グルコン酸銅、グルコン酸亜鉛が特に好ましい。これらの銅塩および亜鉛塩は、0.1〜20.0重量%添加することが好ましく、0.4〜10.0重量%添加することがより好ましい。
上記銅塩または亜鉛塩を添加することにより、染毛色を落ち着いた色にすることができ、また色落ちも防止することができる。
本発明の染毛剤は、全ての成分を含有する一剤式であっても、銅塩または亜鉛塩を含有する場合に、ラッカイン酸およびクルクミンを含有する第1剤と、銅塩または亜鉛塩を含有する第2剤とからなる二剤式であってもよい。
本発明の染毛剤が一剤式の場合、染毛剤のpHは、2.0〜5.0に調整することが好ましく、2.0〜3.5に調整することが染毛効果を高めるために好ましい。
また、本発明の染毛剤が二剤式の場合、第1剤のpHを、2.0〜11.0に調整することが好ましく、4.0〜8.0に調整することがより好ましい。また、第2剤のpHは、2.0〜9.0に調整することが好ましく、2.5〜6.5に調整することがより好ましい。pHは、クエン酸、アルギニン、水酸化ナトリウム等により調整すればよい。
なお、二剤式の場合、第1剤の剤型と第2剤の剤型とは、同一であっても、異なっていてもよい。第1剤及び第2剤は、各剤型の種類に従い選択できる製剤化に必要な公知の成分をさらに含有することができる。
製剤化に必要な公知の成分としては、剤型の種類ごとに適宜設定すればよい。エアゾール型剤型を例に挙げれば、各成分と、圧縮ガス、界面活性剤、増粘剤及び/又は液化ガス等とを、嫌気雰囲気下で耐圧容器に充填することにより製造すればよい。なお、ここで用いられる圧縮ガスとしては、窒素、炭酸、アルゴンなどが好ましい。その他の剤型についても、公知の方法に従い調製すればよい。
なお、本発明の染毛剤が二剤式の場合には、ラッカイン酸を含む第1剤と、金属塩を含む第2剤とからなることが好ましい。
本発明の毛髪の染毛方法は、本発明の染毛剤を毛髪に付与し、一定時間放置した後、洗い流すことにより行う。本発明の染毛剤が二剤式の場合には、第1剤と第2剤とを毛髪に同時に付与しても、別々に付与してもよい。
より具体的には、第1の毛髪の染毛方法は、一剤式の染毛剤の場合であり、当該染毛剤を毛髪に付与し、一定時間放置した後、洗い流す方法である。第2の毛髪の染毛方法は、二剤式の染毛剤の場合であり、第1剤と第2剤とを同時に毛髪に付与し、一定時間放置した後、洗い流す方法である。第3の毛髪の染毛方法は、二剤式の染毛剤の場合であり、第1剤を毛髪に付与し、一定時間放置したのち、第2剤を毛髪に付与し、さらに一定時間放置後に洗い流す方法である。なお、第3の毛髪の染毛方法においては、第1剤と第2剤との順番を逆にして用いてもよい。
染毛剤の毛髪に付与した後放置する時間は適宜設定することができる。また、染毛剤を洗い流す方法は、公知の方法を用いればよい。
本発明の実施例および比較例の染毛剤を表1に示す組成にて調製した。なお、各剤のpHも表1に示す。
[染毛試験1]
調製した実施例及び比較例の染毛剤を2.0gとって、人毛白毛BM−W−A(ビューラックス社製)8cm(0.4g)に均一に塗布した後、室温で30分間放置後、3%ラウレス硫酸Na溶液にて洗浄し、風乾した。
人毛白毛の染色部のLabを、カラーリーダーCR−13型(コニカミノルタ社製)を用いて測定した。測定結果(3回測定した際の平均値)は表1に示す。ここで、Δa値は、銅塩、亜鉛塩、クルクミン、ウコン、ヘマテインまたはログウッド抽出物等の成分を添加していない染毛剤で染色した人毛白毛の色調を基準にした、染色後の人毛白毛の赤方向の色差を示している。
表1から、実施例では、比較例との色差が3以上あり、目視でも色の差が見られた。
Claims (5)
- ラッカイン酸と、銅塩、亜鉛塩、クルクミン、ウコン、ヘマテインまたはログウッド抽出物から選択される少なくとも1種と、を含む染毛剤。
- ラッカイン酸と、クルクミン、ウコン、ヘマテインまたはログウッド抽出物から選択される少なくとも1種と、を含む染毛剤。
- さらに、銅塩、亜鉛塩を含む請求項2に記載の染毛剤。
- 茶系の色を呈することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の染毛剤。
- 白髪隠しであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の染毛剤。
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