JP2016157527A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】正面視が横長矩形状のレンズを用いる車両用灯具において、グレア光が抑制でき、部品コストの上昇を抑制した車両用灯具を提供すること。
【解決手段】本発明の車両用灯具は、放熱部材20と、発光面22aを有し、放熱部材20上に設けられる半導体型光源22と、正面視がほぼ横長矩形状で発光面22aより前方側に配置されるレンズ40と、放熱部材20に設けられ、レンズ40の入射面41より上側に向かう光を入射面41側に反射する発光面22aとレンズ40との間に配置される反射面32を有するリフレクタ30と、を備え、反射面32が、正面視において、発光中心Oよりも上側となる発光面22aの周囲を囲い、反射面32が、発光面22aの発光中心Oを通る上下方向の上側よりも発光面22aの左右両端側の方が発光中心Oから離れるように形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は車両用灯具に関するものである。
従来、上端部に水平カットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、前記車両用灯具は、前記水平カットオフラインを形成するための光照射を行う複数の灯具ユニットを備えて成り、これら灯具ユニットが、略長方形状の発光チップを有すると共に、該発光チップは一方の辺が水平方向に延びるようにして前向きに配置された半導体発光素子から成る発光チップであり、この発光チップの前方に設けられ該発光チップの像を反転像として照射方向へ投影する投影レンズを備えると共に、前記発光チップと前記投影レンズとを直線的に結ぶ反射カバーを前記発光チップの上側に備えて成る光源ユニットを有する車両用灯具が知られている(特許文献1参照)。
そして、特許文献1では、このような車両用灯具では、発光チップと投影レンズとを直線的に結ぶ反射カバーを前記発光チップの上側に備えて成る光源ユニットとしたことで、同一の発光チップにおいても光束利用率を向上させ、より明るい車両用灯具の実現を可能とし、発光チップの使用数の低減、消費電力の減少化などを可能とし、性能向上とコストダウンに優れた効果を奏すると記載されている。
特開2009―032566号公報
ところで、上記特許文献1では、投影レンズとして正面視円形状のレンズが用いられ、そして、反射カバーは投影レンズの焦点距離を適宜なものとして反射カバーの傾斜を調整したものである。
このように、反射カバーが傾斜を調整するだけで形成されるのは、投影レンズの形状が円形状であるためと考えられる。
一方、レンズが正面視で矩形状であるような場合、レンズ全体に光源からの光を入射させるのが困難であり、一部がレンズの入射面以外の部分に入射し、迷光(グレア光)となる場合がある。
このような場合に、特許文献1の開示に従った反射カバーを設けることを考えると、発光チップと投影レンズとを直線的に結ぶ反射カバーは矩形状になり、反射カバーで反射する光をレンズの所定の位置に配光特性を考慮して入射させるためには、傾斜を調整するだけでなく、その反射する面も複雑に制御する必要が出てくることが考えられ、設計や製作に費用がかかり部品コストの上昇を招くことが懸念される。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、正面視が横長矩形状のレンズを用いる車両用灯具において、グレア光が抑制でき、部品コストの上昇を抑制した車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、放熱部材と、発光面を有し、前記放熱部材上に設けられる半導体型光源と、正面視がほぼ横長矩形状で前記発光面より前方側に配置されるレンズと、前記放熱部材に設けられ、前記レンズの入射面より上側に向かう光を前記入射面側に反射する前記発光面と前記レンズとの間に配置される反射面を有するリフレクタと、を備え、前記反射面が、正面視において、前記発光中心よりも上側となる前記発光面の周囲を囲い、前記反射面が、前記発光面の発光中心を通る上下方向の上側よりも前記発光面の左右両端側の方が前記発光中心から離れるように形成されている。
(2)上記(1)の構成において、前記反射面の前記発光中心を通る上下方向の上側の部分よりも前記発光面の左右両端側の方が前記発光中心から離れるように形成される形状は、前記レンズの左右上側の前記入射面の外となる配光設計されていない前記レンズの部分へ向かう光を反射する形状である。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記反射面の焦点が、前記発光面の発光中心よりも下側に位置する。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記反射面は、側面視における垂直断面が、前記発光中心を通り前方に延びる光軸に対して、前記発光面側から前方側に向かって、前記光軸から距離が離れる湾曲形状を有している。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記放熱部材に設けられ、前記レンズが取付けられるレンズホルダを備える。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つの構成において、前記リフレクタは、前記発光面の発光中心の上側に位置する前記反射面の光源側縁部が前記発光中心から3.0mm以内に位置するように、前記放熱部材に設けられている。
本発明によれば、正面視が横長矩形状のレンズを用いる車両用灯具において、グレア光が抑制でき、部品コストの上昇を抑制した車両用灯具を提供することができる。
本発明に係る実施形態の車両用灯具を備えた車両の平面図である。 本発明に係る実施形態の灯具ユニットの分解斜視図である。 本発明に係る実施形態のリフレクタと発光面だけを示した正面図である。 本発明に係る実施形態の灯具ユニットの組立てられた状態を示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図であり、(c)は(a)のB−B線断面図である。 本発明に係る実施形態の車両用灯具のスクリーン上での配光パターンを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、実施形態及び図中において、特に断りがない場合、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示し、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施形態に係る車両用灯具は、図1に示す車両102の前方の左右に設けられる車両用灯具(101R、101L)であり、左右の車両用灯具(101R、101L)の構成は左右対称であるため、以下では、左側の車両用灯具101Lについてのみ説明する。
なお、以下では、車両用灯具101Lのことを、単に「車両用灯具」と記載する。
本実施形態の車両用灯具は、車両前方側に開口したハウジング(図示せず)と開口を覆うようにハウジングに取付けられるアウターレンズ(図示せず)を備え、ハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に灯具ユニット(図2参照)などが配置されている。
図2は、本実施形態の車両用灯具の灯具ユニット10を示した分解斜視図である。
なお、灯具ユニット10は、左右の車両用灯具(101R、101L)で同じものが使用される。
図2に示すように、灯具ユニット10は、放熱部材20と、半導体型光源22と、リフレクタ30と、レンズ40と、レンズホルダ50と、を備える。
(放熱部材)
放熱部材20は、熱伝導率の高い金属材料(例えば、アルミ等)や樹脂材料からなる。
放熱部材20上は、リフレクタ30を設けるためのリフレクタ取付部21を備えており、また、放熱部材20上には、半導体型光源22が設けられる。
リフレクタ取付部21には、リフレクタ30を取付けるための2つのボス21aとリフレクタ30を固定するネジ33を固定するための螺旋溝が形成された固定孔21bが設けられており、リフレクタ30の取付けは、リフレクタ30の孔31aにボス21aを挿入するようにしてリフレクタ30の位置合わせを行った後、ネジ33をリフレクタ30のネジ孔31bを通じて固定孔21bに螺合することで行われる。
なお、リフレクタ30の取付け構造は上記構造に限定されるものでなく、適宜変更しても良い。
放熱部材20は、本実施形態では、平板状の形状のものを示しているが、このようなものに限定されるものではなく、半導体型光源22が設けられる表面23aと反対となる裏面23b側に複数の放熱フィンが設けられているようなものであっても良い。
また、放熱部材20は、四隅に設けられたレンズホルダ50を取付けるための螺合溝が形成された4つのネジ孔24aが設けられており、ネジ54aがレンズホルダ50の孔52aを通して四隅のネジ孔24aに螺合することでレンズホルダ50が取付けられるようになっている。
(半導体型光源)
半導体型光源22は、本実施形態では、給電用の電気配線などが形成された基板上に発光チップが設けられたLEDである。
本実施形態では、正方形の発光チップが横方向に複数並んで長方形の発光面22aを構成するものを示しているが、発光チップの形状は特に限定されるものではなく、長方形のような形状でもよい。
また、基板上に設ける発光チップの個数も特に限定されるものでなく、1つであっても良い。
さらに、本実施形態では、半導体型光源22としてLEDを用いている場合を示しているが、LEDに限定されるものではなく、LDやEL(有機EL)のような半導体型光源であっても良い。
(リフレクタ)
リフレクタ30は、反射面32と取付構造部31と、を備える。
取付構造部31には、上述したように、放熱部材20のリフレクタ取付部21に設けられるボス21aを通す2つの孔31aとリフレクタ30をリフレクタ取付部21に固定するネジ33を通すネジ孔31bが形成されている。
図3は、前方側から見た正面視であり、リフレクタ30が放熱部材20に取付けられた状態における半導体型光源22の発光面22aとの位置関係を示す図である。
なお、図3では、リフレクタ30と発光面22aだけを示したものになっている。
図3に示すX軸は、発光面22aの発光中心Oを通る車両左右方向となる水平軸であり、Y軸は、発光中心Oを通る車両上下方向となる垂直軸である。
図3に示すように、リフレクタ30の反射面32は、正面視において、半導体型光源22の発光中心Oよりも上側の発光面22aの周囲を囲う弓形形状をしている。
また、正面視において、発光中心Oと発光中心Oの上側の反射面の光源側縁部32aとの間の距離Hは、3.0mm以内となるようにされている。
より具体的には、本実施形態では、距離Hが2.6mmとなるようにしている。
このため、リフレクタ30は、発光面22aの発光中心Oの上側に位置する反射面32の光源側縁部32aが発光中心Oから3.0mm以内に位置するように放熱部材20に取付けられている。
このように、反射面32を発光中心Oに近づけることで、光量の高い発光中心O側の光を小さい反射面32で効率良く反射することができる。
つまり、発光面22aからの距離が離れたところでは光が広がるので、その光を反射するためには、広い反射面32を設ける必要があるが、発光中心Oの近くに反射面32を配置すれば、まだ、光が大きく広がっていないので、小さい反射面32で効率よく光を反射することができる。
一方、理由については、後ほど説明するが、本実施形態のリフレクタ30は、反射面32の焦点O’を発光面22aの発光中心Oよりも距離Jだけ下側に位置するようにして、反射面32の弓形形状が、発光中心Oの上側よりも発光面22aの左右両端側の方が発光中心Oから離れるようにされている。
なお、本実施形態では、距離Jを2.8mmとしている。
(レンズ)
図2に示すように、レンズ40は、前方側から見た正面視で、全体形状が横長矩形状をしている。
レンズ40は、半導体型光源22側に向く入射面41と入射面41と反対側に位置する出射面42とを有するレンズ本体部と、そのレンズ本体部の左右両端の側辺に設けられるフランジ部43aとを備えている。
本実施形態では、レンズ40の出射面42を上中下の3段に分割した構造とし、また、中段の出射面を左中右の3つの面に分割し、さらに、中段の中央の出射面を上下に分割した6面に分割された分割出射面としており、入射面41は、自由曲面からなる1つの入射面41で構成している。
また、レンズ40の後方焦点が、発光中心Oの位置若しくはその近傍に位置するように、レンズ40は配置される。
なお、出射面42は分割出射面にすることに限定されるものではなく、例えば、分割されていない一面構造で形成されても良く、また、分割出射面とする場合でも、上中下の3段の分割だけにするなど、その分割状態も適宜配光制御の要求に応じて変更して良い。
(レンズホルダ)
図2に示すように、レンズホルダ50は、前面壁56と、前面壁56の周囲を覆うように前面壁56から放熱部材20側に延びる周壁57と、周壁57の放熱部材20側の終端の周囲に設けられるフランジ部58と、を備える。
前面壁56には、レンズ本体部を通す開口56aが設けられるとともに、その開口56aの左右両側には、レンズ40のフランジ部43aを受ける受け面が設けられている。
また、周壁57の左右の面には、レンズ40のフランジ部43aを固定する固定部51aが設けられており、レンズ40を開口56aにレンズ本体部を通すように、レンズホルダ50に嵌め込むように挿入すると、レンズ40のフランジ部43aが固定部51aに係合され、レンズ40がレンズホルダ50に固定される。
さらに、レンズホルダ50のフランジ部58は、左右の部分が上下の部分よりも幅を有するように形成され、この左右の部分には、レンズホルダ50を放熱部材20にネジ固定するためのネジを通す孔52aが合計4つ設けられている。
したがって、レンズ40が固定された状態で、レンズホルダ50を放熱部材20にネジ54aでネジ止めすることでレンズ40が半導体型光源22の前方側に配置される。
以上のような構成からなる灯具ユニット10における光の制御について以下に説明する。
図4は、灯具ユニット10の組立てられた状態を示す図であり、図4(a)は、灯具ユニット10を上から見た上面図である。
但し、半導体型光源22の位置がわかるように、放熱部材20の図示を省略している。
また、図4(b)は、図4(a)のA−A線に沿った断面図であり、図4(c)は、図4(a)のB−B線に沿った断面図である。
なお、図4(a)において、リフレクタ30が見えるようになっており、また、図4(b)及び(c)の図上側においてレンズホルダ50が放熱部材20から離間しているのは、図2に示すように、レンズホルダ50が半導体型光源22の上側に、少し放熱部材20から離間するように形成された切欠部59を有するためである。
このように、半導体型光源22の上側となる位置に切欠部59を設けるようにし、レンズホルダ50と放熱部材20との間に隙間を設けるようにすると、半導体型光源22の熱で暖められた空気が、この隙間を通って外部に放出されるため、半導体型光源22の周囲の温度を下げることができ、半導体型光源22を冷却する冷却効果を高めることができる。
図4(b)は、図4(a)のA−A線に沿った断面図であるので、灯具ユニット10の発光中心Oを通る光軸Zに沿った垂直断面を側面視で見ているものである。
図4(b)に示すように、発光面22aから斜め上側に照射される光のうち、レンズ40の半導体型光源22側の面でレンズ40の出射面42の上側の端に入射できる位置、つまり、入射面41の上端を超えない光(光線L1参照)は、リフレクタ30の反射面32に遮られることなく、入射面41に入射する。
なお、光線L1は、入射面41の最上端に向かう光線を示したものである。
一方、入射面41の上端を超えるような角度で発光面22aから斜め上側に照射される光は、反射面32で下側に向かうように反射され、光線L2のように、入射面41に入射する。
次に、図4(c)は、図4(a)のB−B線に沿った断面図であるので、図4(b)と同様に、垂直断面を側面視で見ているものであるが、半導体型光源22やリフレクタ30の断面は、発光中心Oよりも少しオフセットした位置の断面が示されている。
また、レンズ40については、その少しオフセットした位置を通る光が到達するレンズ40部分の垂直断面を側面視で見たものになっている。
図4(c)に示す範囲Dの部分は、図2のレンズ40の上側の端の部分Dに対応する部分である。
この部分は、配光設計を行っていないダミー部となっている。
したがって、この部分に光が入射するとグレア光が発生する恐れがある。
しかしながら、図4(b)で説明したのと同様に、入射面41の最上端に向かう光(光線L1参照)よりも、さらに、上側に向かう光に関しては、反射面32で下側に向かうように反射され、光線L2のように、入射面41に入射する。
なお、図4(c)において、光線L1、L2が反射面32に重なっているようになっているのは、この断面で見えている反射面32が、発光面22aよりも、さらに紙面奥側に位置する反射面32が見えているためである。
ここで、図4(b)、(c)で説明したように、反射面32は、入射面41の最上端を超えた位置に向かう光を反射して、本来であれば、配光パターンに寄与していない光を入射面41に入射させるようにしているので光の利用効率が高くなる。
一方、図3を参照して、上述したように、反射面32の焦点O’は、発光中心Oよりも下側に位置するようにされている。
つまり、反射面32は、図3の距離Hを半径とする円弧よりもより緩やかに大きい円弧を描くように半径がH+Jである円弧に近い形状とされている。
なお、本実施形態の反射面32は完全な円の一部である円弧状ではなく、楕円の一部のような円弧を描くようになっている。
図2のレンズ40の上側の部分Dを見るとわかるように、横長矩形状のレンズ40においては、円形のレンズと異なり、光学面となる部分が円形になっておらず、このため、入射面41に向かう光を完全な円の円弧状を描くような反射面32としてレンズ40の上側の入射面41の外に向かう光を遮光しようとすると、入射面41に向かっている光の一部も遮光してしまうことになる。
一方、本実施形態のように、楕円の一部のような円弧を描く弓形形状の反射面32とすることで、レンズ40の上側の入射面41の外に向かう光だけを遮光することができる。
つまり、本実施形態の反射面32は、レンズ40の左右上側の入射面41の外となる範囲に合わせるようにするために、図3に示すように、反射面32の焦点O’を発光中心Oよりも下側に位置させるようにし、反射面32が、発光中心Oの上側よりも発光面22aの左右両端側の方が発光中心Oから離れるようにされている。
より具体的には、反射面32の弓形形状が、発光中心Oの上側よりも発光面22aの左右両端側の方が発光中心Oから離れるようにされている。
このようにすることで、入射面41に向かう光を遮光せず、入射面41の外に入射することになる光だけを入射面41側に反射するようにして遮光することができるので高い光の利用効率を実現しながら、横長矩形状のレンズ40の上側の左右両端の光を入射させるとグレア光となる恐れのある部分に向かう光を遮光することができ、グレア光の発生が抑制できる。
一方、本実施形態では、図4(b)及び(c)に示すように、反射面32は、側面視における垂直断面が、発光中心Oを通る光軸Zに対して、発光面22a側から前方側に向かって、光軸Zから距離が離れる湾曲形状にされており、このようにすることで、反射面32で反射される光が配光パターンの中央付近に集まるようにしている。
なお、図4(b)に示す状態において、反射面32の発光面22a側の端部(図3の発光中心Oの上側の光源側縁部32a部分)は、発光面22aから前方側に2.0mm以内の位置に位置することが好適である。
つまり、この端部が、前方向側に2.0mmより離れない程度に発光面22aの近くに位置するように反射面32を設けるようにするのが好適である。
このようにして構成される本実施形態の配光パターンを図5に示す。
図5は、スクリーン上での配光パターンを示すものであり、「VU-VD」はスクリーンの垂直線を示し、「HL−HR」はスクリーンの水平線を示している。
リフレクタ30の反射面32に反射されることなく、直接、レンズ40の入射面41全体に入射する光によって、ロービーム配光パターンLPを形成し、反射面32で反射されて入射面41に入射した光でロービーム配光時の視認性を向上させる付加的な補助配光パターンRPを形成している。
本実施形態では、図3に示すように、反射面32は、発光面22aの発光中心Oを通る水平線よりも上側だけに設けられるようにしている。
つまり、反射面32は、正面視において、発光中心Oよりも上側の発光面22aの周囲を囲う弓形形状としている。
このため、反射面32で反射された光は、レンズ40の入射面41の下側に入射する光となり、図5に示すように、スクリーンの水平線HL−HRよりも下側に照射される光となる。
一方、反射面32を発光中心Oより下側まで形成するようにすると、この発光中心Oよりも下側の反射面で反射される光は、入射面41の上側に向かって反射されることになるので、スクリーンの水平線HL−HRよりも上側に光が照射されることになり、グレア光となる場合がある。
したがって、反射面32は、発光中心Oよりも上側の発光面22aの周囲を囲うように形成することが好適である。
また、上述したように、反射面32の弓形形状を図3に示すように、正面視において、反射面32の弓形形状が発光中心Oの上側から発光面22aの左右両端側に向かって発光中心Oの上側の部分よりも発光中心Oからの距離が離れる形状とすることで、入射面41に向かう光を遮光せず、横長矩形状のレンズ40の上側の光を入射させるとグレア光となる恐れのある部分に向かう光だけを遮光できることは、上述の通りであるが、このような形状とすると次のような効果もある。
上述したように、小型の反射面32でグレア光になる恐れのある光を効率的に反射するためには、発光中心Oの近くに反射面32が配置されることが望ましい。
しかしながら、図3に示すように、発光面22aが横長形状である場合などにおいては、反射面32を理想的な円形状の一部である円弧のような反射面32とすると、発光面22aの左右両端の近傍に位置する反射面32が発光面22aに近接することになる。
そうすると、この発光面22aに近接している反射面32の部分が熱による劣化を起こす場合がある。
一方、本実施形態のように、発光面22aの左右両端側に向かって発光中心Oの上側の部分よりも発光中心Oからの距離が離れる形状、つまり、発光中心Oの上側よりも発光面22aの左右両端側の方が発光中心Oから離れる形状にすると、発光面22aの左右両端に位置する反射面32の部分も発光面22aに近接しすぎないようにでき、発光中心Oの上側の反射面32の部分と同様に発光面22aから離間するので、発光面22aの左右両端に位置する反射面32が熱劣化するのを抑制できる。
そして、正面視が横長矩形状のレンズ40におけるグレア光を発生する恐れのあるレンズ40部分に光が入射することを抑制するための反射面32を、本実施形態のような反射面32とすれば、図3を見るとわかるように、極めてシンプルな反射面32の形状とすることができるので、設計や製作の費用を抑えることができ、部品コストの上昇を抑制することが可能である。
以上、具体的な実施形態を基に本発明の説明を行ってきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、技術的思想を逸脱することのない変更や改良を行ったものも発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載からである。
10 灯具ユニット
20 放熱部材
21 リフレクタ取付部
21a ボス
21b 固定孔
22 半導体型光源
22a 発光面
23a 表面
23b 裏面
24a ネジ孔
30 リフレクタ
31 取付構造部
31a 孔
31b ネジ孔
32 反射面
32a 光源側縁部
33 ネジ
40 レンズ
41 入射面
42 出射面
43a フランジ部
50 レンズホルダ
51a 固定部
52a 孔
54a ネジ
56 前面壁
56a 開口
57 周壁
58 フランジ部
59 切欠部
D 部分
L1 光線
L2 光線
LP ロービーム配光パターン
RP 補助配光パターン
O 発光中心
O’ 焦点
101L、101R 車両用灯具
102 車両

Claims (6)

  1. 放熱部材と、
    発光面を有し、前記放熱部材上に設けられる半導体型光源と、
    正面視がほぼ横長矩形状で前記発光面より前方側に配置されるレンズと、
    前記放熱部材に設けられ、前記レンズの入射面より上側に向かう光を前記入射面側に反射する前記発光面と前記レンズとの間に配置される反射面を有するリフレクタと、を備え、
    前記反射面が、正面視において、前記発光中心よりも上側となる前記発光面の周囲を囲い、
    前記反射面が、前記発光面の発光中心を通る上下方向の上側よりも前記発光面の左右両端側の方が前記発光中心から離れるように形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記反射面の前記発光中心を通る上下方向の上側よりも前記発光面の左右両端側の方が前記発光中心から離れるように形成される形状は、前記レンズの左右上側の前記入射面の外となる配光設計されていない前記レンズの部分へ向かう光を反射する形状であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記反射面の焦点が、前記発光面の発光中心よりも下側に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記反射面は、側面視における垂直断面が、前記発光中心を通り前方に延びる光軸に対して、前記発光面側から前方側に向かって、前記光軸から距離が離れる湾曲形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記放熱部材に設けられ、前記レンズが取付けられるレンズホルダを備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記リフレクタは、前記発光面の発光中心の上側に位置する前記反射面の光源側縁部が前記発光中心から3.0mm以内に位置するように、前記放熱部材に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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