JP2016157286A - 表示装置、画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動量を変更しない場合と比較して、画像の総量が多い場合にユーザが所望する画像を表示するための操作数を減らす。
【解決手段】画像処理装置100は、各種画面を表示する表示部111と、表示部111上での接触操作を検知する操作検知部112と、検知された接触操作の種類を判別する操作判別部113と、文書ファイルの合計ページ数から、フリック操作が行われた際の画像の移動速度を決めるための係数を算出する速度係数算出部114と、フリック操作が行われた際に画像を移動させる速度を算出する速度算出部115と、表示部111における表示を制御し、フリック操作が行われた際に文書ファイルの合計ページ数に応じて画像の移動量を変更して表示部111に表示する表示制御部116とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置、画像処理装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、画像のスクロールを指示する動作が検知された場合に、この動作に対応する方向に第1のスクロール量だけ画像をスクロールさせ、スクロールの実行中にスクロールに対応する方向の動作が検知された場合に、実行中のスクロールと同じ方向のスクロールであって、実行中のスクロールよりもスクロール量を増大させたスクロールを新たに実行する表示装置が開示されている。
特開2012−168890号公報
ユーザが、画面に表示された画像を移動させる操作を行う際、1回の操作により移動する画像の移動量が画像の総量に関わらず決まっているために、連続して何度も操作して移動量を増やして所望の画像を表示させる場合がある。
本発明の目的は、画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動量を変更しない場合と比較して、画像の総量が多い場合にユーザが所望する画像を表示するための操作数を減らすことにある。
請求項1記載の発明は、画像データを示す画像のうち画面に表示可能な範囲で画像を表示する表示手段と、前記画面上で指示を開始し指示位置を移動させる操作を受け付ける受付手段と、前記操作の受け付けに応じて、前記画面に表示された画像を移動させる移動手段とを備え、前記画像データを示す画像の総量に応じて、前記画面に表示された画像の移動量が変わることを特徴とする表示装置である。
請求項2記載の発明は、前記画面に表示された画像を移動させる際の初速は、前記操作により指示位置を移動させる速度及び前記画像データを示す画像の総量に応じて決まる速度係数により算出されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置である。
請求項3記載の発明は、前記画面に表示された画像の移動量は、当該画像が移動する方向の残りの画像の総量に応じて変わることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置である。
請求項4記載の発明は、前記移動手段は、前記操作にて指示位置を移動させて指示を解除する位置により、前記画像データを示す画像の総量に応じて画像の移動量を変えて移動させるか、または当該画像データを示す画像の総量に応じて画像の移動量を変えずに移動させるかを切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置である。
請求項5記載の発明は、前記操作として、画像を移動させる方向とは異なる方向に指示位置を移動させた後に、当該画像を移動させる方向に沿って当該指示位置を移動させる操作が行われた場合に、当該異なる方向への指示位置の移動量に応じて、画像の移動量が変わることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置である。
請求項6記載の発明は、画像データを示す画像のうち画面に表示可能な範囲で画像を表示する表示手段と、前記画面上で指示を開始し指示位置を移動させる操作を受け付ける受付手段と、前記操作の受け付けに応じて、前記画面に表示された画像を移動させる移動手段とを備え、前記画像データを示す画像の総量に応じて、前記画面に表示された画像を移動させる際の初速が変わることを特徴とする表示装置である。
請求項7記載の発明は、画像データについての処理を行う画像処理手段と、前記画像データを示す画像のうち画面に表示可能な範囲で画像を表示する表示手段と、前記画面上で指示を開始し指示位置を移動させる操作を受け付ける受付手段と、前記操作の受け付けに応じて、前記画面に表示された画像を移動させる移動手段とを備え、前記画像データを示す画像の総量に応じて、前記画面に表示された画像の移動量が変わることを特徴とする画像処理装置である。
請求項8記載の発明は、コンピュータに、画像データを示す画像のうち画面に表示可能な範囲で画像を表示する機能と、前記画面上で指示を開始し指示位置を移動させる操作を受け付ける機能と、前記操作の受け付けに応じて、前記画面に表示された画像を移動させる機能とを実現させ、前記画像データを示す画像の総量に応じて、前記画面に表示された画像の移動量が変わることを特徴とするプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動量を変更しない場合と比較して、画像の総量が多い場合にユーザが所望する画像を表示するための操作数を減らすことができる。
請求項2記載の発明によれば、画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動量を変更しない場合と比較して、画像を移動させる際の初速を変更することができるようになる。
請求項3記載の発明によれば、画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動量を変更しない場合と比較して、画像が移動する方向の残りの画像の総量に応じてユーザの操作数を減らすことができる。
請求項4記載の発明によれば、画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動量を変更しない場合と比較して、ユーザは、画像の総量に応じて画像の移動量を変更するか否かの選択を行うことができるようになる。
請求項5記載の発明によれば、画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動量を変更しない場合と比較して、ユーザは、画像の移動量の大きさを変化させることができるようになる。
請求項6記載の発明によれば、画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動の初速を変更しない場合と比較して、画像の総量が多い場合にユーザが所望する画像を表示する時間を短縮することができる。
請求項7記載の発明によれば、画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動量を変更しない場合と比較して、画像の総量が多い場合にユーザが所望する画像を表示するための操作数を減らすことができる。
請求項8記載の発明によれば、画面に表示された画像を移動させる際に、画像の総量に関わらず移動量を変更しない場合と比較して、画像の総量が多い場合にユーザが所望する画像を表示するための操作数を減らす機能を、コンピュータにより実現できる。
本実施の形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示した図である。 本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 表示部における座標の一例を示す図である。 文書ファイルが選択された際の処理手順の一例を示すフローチャートである。 サムネイル画像に対してフリック操作が行われた際の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)〜(d)は、フリック操作が行われた際の処理の具体例を説明するための図である。 (a)〜(c)は、他の実施例1における処理の具体例を説明するための図である。 (a)、(b)は、他の実施例2における処理の具体例を説明するための図である。 (a)〜(d)は、他の実施例2における処理の具体例を説明するための図である。 本実施の形態が適用されるコンピュータのハードウェア構成例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像処理装置のハードウェア構成>
まず、本実施の形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成例を示した図である。本実施の形態に係る画像処理装置100は、例えば、スキャン機能、プリント機能、コピー機能等を備えた装置であり、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、表示機構104、画像読取部105、画像形成部106、画像処理部107、通信部108、記憶装置109を備える。なお、これらの各機能部は、バス110に接続されており、このバス110を介してデータの授受を行う。本実施の形態では、表示装置、画像処理装置の一例として、画像処理装置100が用いられる。また、画像処理手段の一例として、画像読取部105、画像形成部106、画像処理部107、通信部108が用いられる。
CPU101は、OS(Operating System)等のソフトウェアやプログラムを実行する。ROM102は、CPU101により実行される各種プログラム等を記憶している。また、RAM103は、CPU101による各種プログラム等の実行時におけるワークエリア等として用いられる。そして、CPU101は、画像処理装置100における各種機能を実現するための制御プログラムを、ROM102からRAM103にロードし、この制御プログラムを実行する。CPU101により制御プログラムが実行されると、画像処理装置100における各機能部の機能が実現される。
なお、CPU101によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネットなどの通信手段を用いて画像処理装置100にダウンロードさせてもよい。
表示機構104は、例えば液晶のタッチパネルディスプレイ(以下、タッチパネルと称する)により構成され、画像処理装置100に関するデータ等を表示する。また、表示機構104は、表示した画面に対してユーザによる接触が行われたことを検知して、ユーザからの操作を受け付ける。接触を検知する手段としては、接触による圧力をもとに検知する手段や、接触した物の静電気をもとに検知する手段等、どのようなものが用いられても良い。また、以下の説明では、ユーザの指が画面に触れることによる操作を接触操作として説明するが、接触操作は、例えば、ユーザが持つスタイラスペン等により行われることとしても良い。
画像読取部105は、文書を読み取り、読み取った文書の画像を表す画像データを生成する画像読取装置(スキャナ装置)を備えており、生成した画像データを画像処理部107へ出力する。
画像形成部106は、例えば、電子写真方式等によって、記録材の一例としての用紙に対して画像データに応じたトナー像を形成して印刷処理を行う画像形成機構を備えている。
画像処理部107は、入力される画像データに色補正や階調補正等の画像処理を施すものであり、画像処理が施された画像データを生成して画像形成部106へ出力する。
通信部108は、不図示の通信回線に接続されており、通信回線に接続されている他の装置と通信を行う通信インターフェースとして機能する。
記憶装置109は、ハードディスク装置などの記憶領域を具備しており、例えば通信部108で受信したデータや画像処理装置100で生成されたデータ等を記憶する。
<画像処理装置の機能構成>
次に、本実施の形態に係る画像処理装置100の機能構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る画像処理装置100の機能構成例を示したブロック図である。
画像処理装置100は、各種画面を表示する表示部111と、表示部111上での接触操作を検知する操作検知部112と、検知された接触操作の種類を判別する操作判別部113とを備える。また、画像処理装置100は、文書ファイルの合計ページ数から画像の移動速度を決めるための係数を算出する速度係数算出部114と、画像の移動速度を算出する速度算出部115と、表示部111における表示を制御する表示制御部116とを備える。
表示手段の一例としての表示部111は、表示機構104のタッチパネルであり、表示制御部116から出力される制御信号に従って各種画面を表示する。ここで、表示部111は、例えば、印刷対象である文書ファイルの印刷後のイメージを示す画像(以下、プレビュー画像と称する)や、プレビュー画像を予め定められたサイズに縮小した画像(以下、サムネイル画像と称する)などを表示する。文書ファイルが複数のページで構成される場合、プレビュー画像、サムネイル画像は、ページごとに順番に並んで表示されるが、全てのページについて表示部111の画面内に収まらない場合がある。その場合、プレビュー画像及びサムネイル画像は、画面に表示可能な範囲で表示される。
操作検知部112は、表示部111上でのユーザによる接触操作を検知し、検知した接触操作を操作判別部113に出力する。ここで、操作検知部112は、表示部111において直交座標系を考え、表示部111にユーザの指が接触した場合に、接触されたポイントの座標を検知して操作判別部113に出力する。付言すると、操作検知部112は、接触操作が行われている間、操作判別部113に対して、接触操作を検知していること、及び接触が行われている表示部111上の位置情報(座標)を出力する。
図3は、表示部111における座標の一例を示す図である。表示部111において直交座標系が設定され、表示部111の左下の隅を原点O1(0、0)とし、表示部111の横方向をX軸(右方向が正)、縦方向をY軸(上方向が正)とする。座標値の単位は、原点O1から数えた画素の数である。そして、例えば、指が表示部111に接触すると、操作検知部112は、接触されたポイントのX座標(X1)、Y座標(Y1)を検知して、操作判別部113に出力する。
受付手段の一例としての操作判別部113は、操作検知部112から受け取った情報をもとに、操作検知部112にて検知された接触操作の種類を判別する。ここで、操作判別部113は、例えば、指が表示部111に触れた状態で、ユーザが指を払うように離す操作を示す情報が入力されると、検知された接触操作がフリック操作であると判別し、フリック操作を受け付ける。このフリック操作は、画面上で指を払った方向に画像をスクロールさせる操作として知られている。付言すると、フリック操作は、指が表示部111に触れることで指示を開始し、指示した位置、即ち指が接触した位置を移動させる操作である。
フリック操作が行われた場合、フリック操作にて接触した位置にサムネイル画像が存在していれば、後述するように、ユーザが指を払うように離す操作に合わせてサムネイル画像が移動する。ここで、文書ファイルが複数のページで構成される場合には、サムネイル画像はページごとに順番に並んで表示されているため、あるサムネイル画像に対してフリック操作が行われると、各サムネイル画像がスクロールして表示される。即ち、ページごとに並んだサムネイル画像がスライドし、表示部111の画面内に収まらず表示されていなかったサムネイル画像についても順番に表示されるようになる。
また、操作判別部113は、フリック操作のほかに、例えば、「タップ」、「ドラッグ」、等の接触操作を判別する。「タップ」とは、表示部111にユーザの指が触れる操作である。タップ操作を示す情報が入力されると、操作判別部113は、タップされた位置を選択する入力を受け付けたものとする。例えば、文書ファイルを示すアイコンに対してタップ操作が行われると、操作判別部113は、文書ファイルを選択する指示を受け付けたものとする。また、「ドラッグ」とは、指が表示部111に触れた状態で、ユーザがそのまま指を移動させる操作である。ドラッグ操作を示す情報が入力されると、操作判別部113は、接触が行われた位置に存在する画像を指の動きに沿って移動させる指示を受け付けたものとする。
なお、ドラッグ操作は、フリック操作と同様に、指が表示部111に触れた状態で指を移動させて離す操作であり、操作判別部113は、指の移動速度、例えば、指を移動させて離す際の速度により、接触操作がフリック操作であるかドラッグ操作であるかを判別する。
速度係数算出部114は、例えばタップ操作により文書ファイルが選択されると、選択された文書ファイルの合計ページ数を取得し、予め定められた規則に従って、取得した合計ページ数から速度係数を算出する。ここで、文書ファイルは、例えば記憶装置109に記憶されており、速度係数算出部114は、記憶されている文書ファイルの情報を取得して合計ページ数を取得する。また、速度係数とは、フリック操作が行われた際に画像が移動する速度を算出するために用いられる係数である。さらに、予め定められた規則とは、文書ファイルの合計ページ数と速度係数との対応を示す規則であり、ユーザ等により事前に設定されているものとする。
なお、文書ファイルの選択はタップ操作により行われる場合に限られるものではなく、別の操作により文書ファイルが選択されることとしても良い。また、以下では、速度係数の算出が文書ファイルの選択の際に行われるものとして説明するが、速度係数の算出は、後述するように速度算出部115にてサムネイル画像がスクロールする際の実際の速度を決定する前であれば、どの時点で行われても良い。そして、本実施の形態では、画像データを示す画像の総量の一例として、文書ファイルの合計ページ数が用いられる。
速度算出部115は、検知された接触操作がフリック操作であると判別された場合に、フリック操作にて指示を開始した位置にサムネイル画像が存在していれば、フリック操作の速度に基づいて、サムネイル画像がスクロールする速度を算出する。
ここで、速度算出部115は、まず、接触が行われた表示部111上の位置座標をもとに、フリック操作の速度、即ち、フリック操作にて接触した位置を移動させる速度を計算する。接触した位置の移動速度は、例えば、指先が移動して表示部111から離れる際の速度である。通常フリック操作が行われた場合、このフリック操作の速度でサムネイル画像をスクロールさせるのが一般的である。しかし、本実施の形態では、速度算出部115は、計算したフリック操作の速度をサムネイル画像がスクロールする速度とするのではなく、フリック操作の速度に対して速度係数算出部114が算出した速度係数を掛けて、サムネイル画像のスクロール速度を算出する。以下では、フリック操作の速度をフリック速度と称する。また、サムネイル画像が実際にスクロールする速度を実スクロール速度と称する。
速度算出部115がフリック速度に速度係数を掛けて算出する実スクロール速度は、サムネイル画像がスクロールする際の初速である。表示部111に表示されたいずれかのサムネイル画像に対してフリック操作が行われると、順番に並んで表示されたサムネイル画像が実スクロール速度によりスクロールを開始し、次第に速度が緩まり最終的にスクロールが停止する。ここで、サムネイル画像の初速が大きいほど、サムネイル画像がスクロールして移動する移動量も大きくなる。
移動手段の一例としての表示制御部116は、表示部111における表示を制御するための制御信号を生成し、表示部111の表示を制御する。ここで、検知された接触操作がフリック操作であると判別された場合に、フリック操作にて指示を開始した位置にサムネイル画像が存在していれば、表示制御部116は、速度算出部115が算出した実スクロール速度を初速として、画面に表示されたサムネイル画像をスクロールさせて表示部111に表示する。
また、表示制御部116は、例えばタップ操作により文書ファイルが選択されると、選択された文書ファイルについてのプレビュー画像及びサムネイル画像を、表示部111に表示する。
そして、例えば、CPU101により制御プログラムが実行されることにより、操作判別部113、速度係数算出部114、速度算出部115、表示制御部116が実現される。また、例えば、表示機構104により、表示部111、操作検知部112が実現される。
<文書ファイル選択時の処理手順>
次に、ユーザにより文書ファイルが選択された際の処理手順について説明する。図4は、文書ファイルが選択された際の処理手順の一例を示すフローチャートである。図4に示す例では、文書ファイルを示すアイコンに対してユーザがタップ操作を行うことにより、文書ファイルの選択が行われるものとする。
まず、操作判別部113は、接触が行われている表示部111上の位置の情報を操作検知部112から受け取り、受け取った情報をもとに、検知された接触操作がタップ操作であると判別する。ここで、タップ操作は文書ファイルを示すアイコンに対して行われており、操作判別部113は文書ファイルを選択する指示を受け付ける(ステップ101)。
次に、速度係数算出部114は、選択された文書ファイルの合計ページ数を取得する(ステップ102)。次に、速度係数算出部114は、予め定められた規則に従って、取得した合計ページ数から速度係数を算出する(ステップ103)。予め定められた規則は、例えば、合計ページ数が1〜100ページの場合には速度係数が0.5、合計ページ数が101〜500ページの場合には速度係数が1、合計ページ数が501ページ以上の場合は速度係数が2、などのように定めている。この場合、文書ファイルの合計ページ数が例えば700ページであれば、速度係数算出部114は、予め定められた規則により、速度係数が2であると算出する。
ただし、予め定められた規則は、上述したようなページ数の範囲と速度係数とを対応付けるような構成に限られるものではない。予め定められた規則としては、例えば、ページ数を1000で割った値を速度係数とするようなものでも良く、文書ファイルの合計ページ数と速度係数との対応を示すものであればどのようなものでも良い。
次に、表示制御部116は、選択された文書ファイルについてのプレビュー画像及びサムネイル画像を表示部111に表示する(ステップ104)。そして、本処理フローは終了する。
このように、文書ファイルが選択されると、速度係数算出部114は、選択された文書ファイルの合計ページ数をもとに速度係数を算出する。ここで算出された速度係数は、速度算出部115がフリック速度をもとに実スクロール速度を算出する際に用いられる。
<フリック操作実行時の処理手順>
次に、ユーザによりサムネイル画像に対してフリック操作が行われた際の処理手順について説明する。図5は、サムネイル画像に対してフリック操作が行われた際の処理手順の一例を示すフローチャートである。初期状態として、表示部111には、選択された文書ファイルについてのプレビュー画像及びサムネイル画像が表示されているものとする。
まず、操作判別部113は、接触が行われている表示部111上の位置の情報を操作検知部112から受け取り、受け取った情報をもとに、検知された接触操作がフリック操作であると判別してフリック操作を受け付ける(ステップ201)。ここで、フリック操作はサムネイル画像に対して行われており、操作判別部113はサムネイル画像におけるフリック操作を受け付ける。
次に、速度算出部115は、接触が行われた表示部111上の位置座標をもとに、フリック速度を計算する(ステップ202)。そして、速度算出部115は、計算したフリック速度に、図4のステップ103において算出された速度係数を掛けて、サムネイル画像の実スクロール速度を算出する(ステップ203)。
そして、表示制御部116は、速度算出部115にて算出された実スクロール速度を初速として、サムネイル画像をスクロールさせて表示部111に表示する(ステップ204)。その結果、表示部111には、順番に並んだサムネイル画像がスクロールするとともに次第に速度が緩まり、最終的にスクロールが停止して表示される。そして、本処理フローは終了する。
このように、サムネイル画像に対してフリック操作が行われると、速度算出部115は、フリック速度を計算し、計算したフリック速度に速度係数を掛けて、サムネイル画像の実スクロール速度を算出する。そして、表示制御部116は、実スクロール速度を初速として、サムネイル画像をスクロールさせて表示する。
<フリック操作実行時の処理の具体例>
次に、ユーザによりフリック操作が行われた際の処理について、具体例を挙げて説明する。図6(a)〜(d)は、フリック操作が行われた際の処理の具体例を説明するための図である。なお、以下に示すステップは、図5の各ステップに対応するものとする。
まず、図6(a)は、表示部111の画面において、選択された文書ファイルについてのプレビュー画像1a〜1c及びサムネイル画像2a〜2gが表示された表示例を示す図である。ここで、選択された文書ファイルの合計ページ数は1000ページであり、サムネイル画像2a〜2gはそれぞれ、1000ページ中の697〜703ページ目である。また、プレビュー画像1a〜1cはそれぞれ、サムネイル画像2c〜2eに対応しており、1000ページ中の699〜701ページ目に該当する。
そして、プレビュー画像1a〜1c及びサムネイル画像2a〜2gが表示された状態で、図6(b)に示すようにユーザがサムネイル画像2dにおいて、矢印に示すX軸の正の方向のフリック操作を行うと、操作判別部113は、検知された接触操作がフリック操作であると判別してフリック操作を受け付ける(ステップ201)。
次に、速度算出部115は、サムネイル画像2dにて行われたフリック操作によるフリック速度を計算する(ステップ202)。ここで、速度算出部115は、指先の速度のX方向の成分をフリック速度として計算する。また、速度算出部115は、計算したフリック速度に、速度係数算出部114により算出された速度係数を掛けて、サムネイル画像2a〜2gの実スクロール速度を算出する(ステップ203)。ここで、速度係数は、文書ファイルが選択された際に算出されているものとする。
そして、表示制御部116は、速度算出部115にて算出された実スクロール速度を初速として、サムネイル画像2a〜2gをX軸の正の方向にスクロールさせて表示部111に表示する(ステップ204)。ここで、文書ファイルのサムネイル画像としては、サムネイル画像2a〜2gのほかに、文書ファイルの全ページに対応するサムネイル画像がページごとに存在している。そのため、サムネイル画像2a〜2gがスクロールすることにより、図6(b)に示す画面には収まらず表示されていないサムネイル画像が順番に表示されることとなる。そして、各サムネイル画像は実スクロール速度により移動を開始するが、徐々に速度を落としてスクロールは停止する。
図6(c)は、サムネイル画像のスクロールが停止した状態で表示された表示例を示す図である。図6(c)に示す例では、スクロールによりサムネイル画像2h〜2nが表示されている。サムネイル画像2h〜2nはそれぞれ、1000ページ中の497〜503ページ目であり、サムネイル画像2a〜2gと比較すると、フリック操作により200ページ遷移したこととなる。
そして、ユーザがタップ操作によりサムネイル画像2kを選択すると、図6(d)に示すように、プレビュー画像1a〜1cの代わりに、サムネイル画像2j〜2lに対応するプレビュー画像1d〜1fが表示される。
以上説明したように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、文書ファイルの合計ページ数をもとに、予め定められた規則に従って速度係数を算出する。そして、画像処理装置100は、サムネイル画像に対するフリック操作を受け付けると、フリック操作におけるフリック速度を計算し、計算したフリック速度に速度係数を掛けて実スクロール速度を算出する。このようにして算出された実スクロール速度を初速として、サムネイル画像がスクロールして表示される。
例えば、同じ速度でフリック操作を行った場合にスクロールする画像の移動量が、合計ページ数に関わらず一定であれば、文書ファイルの合計ページ数が多い場合、ユーザが所望する画像を表示するために何度もフリック操作を行ってスクロールさせることが考えられる。本実施の形態に係る画像処理装置100を用いれば、文書ファイルの合計ページ数に応じて画像のスクロール速度や移動量が変更されることとなる。そのため、本実施の形態に係る画像処理装置100を用いることにより、例えば、合計ページ数に関わらず、画像のスクロール速度や移動量を変更しない場合と比較して、文書ファイルの合計ページ数が多い場合にユーザが所望する画像を表示するためのフリック数が減少する。
<フリック操作実行時の処理の他の実施例1>
次に、フリック操作実行時の処理の他の実施例1について説明する。これまでの説明では、速度係数算出部114は、選択された文書ファイルの合計ページ数から速度係数を算出することとした。一方、他の実施例1において、速度係数算出部114は、フリック操作が行われた際にサムネイル画像がスクロールで進む方向の残りのページ数から、速度係数を算出する。
他の実施例1における処理について、具体例を挙げて説明する。図7(a)〜(c)は、他の実施例1における処理の具体例を説明するための図である。
まず、図7(a)は、図6(a)と同様に、表示部111の画面において、選択された文書ファイルについてのプレビュー画像1a〜1c及びサムネイル画像2a〜2gが表示された表示例を示す図である。ここで、ユーザが、サムネイル画像2dにおいて、ページを進む指示をした場合、即ち、X軸の負の方向のフリック操作を行った場合、操作判別部113は、検知された接触操作がフリック操作であると判別してフリック操作を受け付ける。次に、速度係数算出部114は、フリック操作が行われた際にサムネイル画像2a〜2gがスクロールで進む方向(即ち、X軸の負の方向)の残りのページ数を取得する。サムネイル画像2dは700ページ目であり、スクロールで進む方向の残りは701〜1000ページ目であるため、残りのページ数は300ページとなる。
また、予め定められた規則として、例えば、残りのページ数が101〜500ページの場合には速度係数が1と定められていれば、速度係数算出部114は、速度係数を1とする。そして、速度算出部115は、フリック操作におけるフリック速度を計算し、フリック速度に速度係数を掛けて実スクロール速度を算出する。また、表示制御部116は、実スクロール速度を初速として、サムネイル画像2a〜2gをスクロールさせて表示部111に表示する。その結果、図7(b)に示すように、フリック操作により100ページ遷移してサムネイル画像2o〜2uが表示される。サムネイル画像2o〜2uはそれぞれ、1000ページ中の797〜803ページ目である。
一方、図7(a)に示す例において、ユーザが、サムネイル画像2dにおいて、ページを戻る指示をした場合、即ち、X軸の正の方向のフリック操作を行った場合、速度係数算出部114は、フリック操作が行われた際にサムネイル画像2a〜2gがスクロールで進む方向(即ち、X軸の正の方向)の残りのページ数を取得する。ここで、サムネイル画像2dは700ページ目であり、スクロールで進む方向の残りは1〜699ページ目であるため、残りのページ数は699ページとなる。そして、予め定められた規則として、例えば、合計ページ数が501ページ以上の場合に速度係数が2と定められていれば、速度係数算出部114は、速度係数を2とする。
即ち、X軸の負の方向に行ったフリック操作での速度係数は1であり、X軸の正の方向に行ったフリック操作での速度係数は2である。ここで、X軸の負の方向に行ったフリック操作と、X軸の正の方向に行ったフリック操作とが同じ強さで行われたとすると、両者のフリック速度は同じ値になる。そのため、X軸の正の方向に行ったフリック操作での実スクロール速度は、X軸の負の方向に行ったフリック操作での実スクロール速度の2倍になる。その結果、図7(c)に示すように、フリック操作により200ページ遷移して、サムネイル画像2h〜2nが表示される。
このように、他の実施例1において、画像処理装置100は、フリック操作の起点からスクロールで進む方向の残りのページ数を取得して、残りのページ数から速度係数を算出する。そのため、ユーザが同じ速度で指を動かしてフリック操作を行ったとしても、フリック操作の起点の位置により、画像のスクロール速度や移動量に違いが生じることとなる。
また、他の実施例1において、スクロール中に連続してフリック操作を行った場合には、フリック操作ごとに速度係数の算出が行われることとしても良い。例えば、文書ファイルの合計ページ数が1000ページであり、300ページ目のサムネイル画像に対してX軸の負の方向のフリック操作を行う場合、最初のフリック操作では、スクロールで進む方向の残りのページ数は700ページとして速度係数が算出される。次に、スクロール中に2回目のフリック操作を行った際、600ページ目のサムネイル画像に対してフリック操作が行われると、スクロールで進む方向の残りのページ数は400ページとして速度係数が算出される。そのため、予め定められた規則の内容によっては、速度係数がフリック操作ごとに異なることとなる。このような場合、例えば、最初のフリック操作に比べて2回目のフリック操作の実スクロール速度が遅くなってスクロールが行われる。
<フリック操作実行時の処理の他の実施例2>
次に、フリック操作実行時の処理の他の実施例2について説明する。他の実施例2は、サムネイル画像の実スクロール速度及び移動量について、文書ファイルのページ数を考慮する構成と、文書ファイルのページ数を考慮しない構成とを切り替え可能とするものである。具体的には、ユーザは、ドラッグ操作で指示位置を移動させた後にフリック操作を行い、そのフリック操作の位置、即ち、指示を解除する位置により、2つの構成が切り替わるものとする。
他の実施例2における処理について、具体例を挙げて説明する。図8(a)、(b)及び図9(a)〜(d)は、他の実施例2における処理の具体例を説明するための図である。
まず、図8(a)は、図6(a)と同様に、表示部111の画面において、選択された文書ファイルについてのプレビュー画像1a〜1c及びサムネイル画像2a〜2gが表示された表示例を示す図である。他の実施例2では、ユーザがサムネイル画像2dに対してX軸の正の方向や負の方向にフリック操作を行うと、フリック速度に従ってサムネイル画像2a〜2gがスクロールする。即ち、一般的なフリック操作時の処理と同様に、文書ファイルのページ数に関わらずスクロールが行われ、速度算出部115が計算したフリック速度を実スクロール速度としてサムネイル画像のスクロールが行われる。
一方、図8(b)に示すように、ユーザがY軸の正の方向にサムネイル画像をドラッグして持ち上げた状態で、X軸の正の方向や負の方向にフリック操作を行うと、文書ファイルのページ数を考慮してスクロールが行われる。即ち、速度係数算出部114は、例えば、文書ファイルの合計ページ数や、他の実施例1のようにスクロール方向の残りのページ数から速度係数を算出する。そして、速度算出部115は、フリック速度に速度係数を掛けて実スクロール速度を算出する。
また、ユーザがサムネイル画像を持ち上げてフリック操作を行う場合に、持ち上げる度合いに応じて速度係数を変えることとしても良い。付言すると、ユーザが、画像をスクロールさせる方向とは異なる方向にドラッグ操作を行った後に、画像のスクロール方向に沿ってフリック操作を行った場合、ドラッグ操作による移動量に応じて速度係数が変わることとなる。図9(a)、(b)は、ユーザがドラッグ操作によりY軸の正の方向にサムネイル画像2dを持ち上げる場合の一例を示す図である。図示の例では、「0」、「+5」、「+10」のように、サムネイル画像を持ち上げる度合いに応じて値が設定されている。
そして、図9(a)に示す例では、ユーザがドラッグ操作によりサムネイル画像2dをY軸の正の方向に持ち上げているが、サムネイル画像2dの上側が「0」を示す境界線に達していない。一方、図9(b)に示す例では、図9(a)の場合よりもさらにサムネイル画像2dが持ち上げられており、サムネイル画像2dの上側が「+7」を示す箇所まで持ち上げられている。
このような場合、例えば、図9(a)に示す例では、サムネイル画像2dを持ち上げたことは考慮されず、文書ファイルの合計ページ数をもとに、予め定められた規則に従って速度係数が算出される。一方、図9(b)に示す例では、文書ファイルの合計ページ数をもとに予め定められた規則に従って算出された値に、さらに「7」を足して、速度係数が算出される。そのため、サムネイル画像を持ち上げれば持ち上げるほど速度係数が大きくなり、サムネイル画像の実スクロール速度が大きくなって移動量が増える。
また、図9(c)、(d)は、ユーザがドラッグ操作によりサムネイル画像2dをY軸の負の方向に引き下げる場合の一例を示す図である。図示の例では、「0」、「−0.05」、「−0.1」のように、サムネイル画像を引き下げる度合いに応じて値が設定されている。
そして、図9(c)に示す例では、ユーザがまだサムネイル画像2dを引き下げておらず、サムネイル画像2dの下側が「0」を示す境界線に達していない。一方、図9(d)に示す例では、図9(c)の場合からサムネイル画像2dが引き下げられており、サムネイル画像2dの下側が「−0.04」を示す箇所まで引き下げられている。
このような場合、例えば、図9(c)に示す例では、図9(a)の場合と同様に、文書ファイルの合計ページ数をもとに、予め定められた規則に従って速度係数が算出される。一方、図9(d)に示す例では、文書ファイルの合計ページ数をもとに予め定められた規則に従って算出された値に、さらに「0.04」を引いて、速度係数が算出される。そのため、サムネイル画像を引き下げれば引き下げるほど速度係数が小さくなり、サムネイル画像の実スクロール速度が小さくなって移動量が減る。
このように、他の実施例2において、画像処理装置100は、フリック操作にて指示を解除する位置を変えることにより、文書ファイルのページ数を考慮せずに実スクロール速度を算出する処理と、文書ファイルのページ数を考慮して実スクロール速度を算出する処理とを切り替える。さらに、画像処理装置100は、文書ファイルのページ数を考慮して実スクロール速度を算出する場合に、ドラッグ操作による移動量として、例えばサムネイル画像を持ち上げる度合いや引き下げる度合いに応じて速度係数を変更して、実スクロール速度の値を変えても良い。
なお、他の実施例2では、ユーザがサムネイル画像に対してそのままフリック操作を行うか、Y軸の正の方向や負の方向にサムネイル画像をドラッグしてフリック操作を行うかにより、文書ファイルのページ数を考慮する構成と考慮しない構成とを切り替えることとしたが、このような場合に限られるものではない。例えば、文書ファイルのページ数を考慮する構成に切り替える場合に、ユーザがX軸とY軸との間の斜め方向にドラッグしてフリック操作を行うこととしても良い。
また、他の実施例1及び他の実施例2は、互いに組み合わせても良い。さらに、他の実施例2のサムネイル画像を持ち上げる度合い等に応じて速度係数を変更する構成は、文書ファイルのページ数を考慮する構成と考慮しない構成とを切り替える場合だけに用いられるわけではなく、他の実施例と組み合わせて用いても良い。
<ハードウェア構成の他の例>
また、本実施の形態において画像処理装置100を用いた構成について説明を行ったが、サムネイル画像をスクロールさせて表示する機能を、PC(Personal Computer)や、携帯情報端末(いわゆる、スマートフォンやタブレット端末等)など、表示機構を備える他の装置で実現しても良い。そこで、画像処理装置100の代わりに、例えばPCや携帯情報端末などのコンピュータ200を用いるものとして、コンピュータ200のハードウェア構成について説明する。
図10は、本実施の形態が適用されるコンピュータ200のハードウェア構成例を示した図である。図示するように、コンピュータ200は、演算手段であるCPU201と、記憶手段であるメインメモリ202及びHDD203とを備える。ここで、CPU201は、OSやアプリケーション等の各種プログラムを実行し、コンピュータ200の各機能部を実現する。また、メインメモリ202は、各種プログラムやその実行に用いるデータ等を記憶し、HDD203は、各種プログラムに対する入力データや各種プログラムからの出力データ等を記憶する。さらに、コンピュータ200は、外部との通信を行うための通信I/F204と、タッチパネルにより構成される表示機構205と、キーボードやマウス等の入力デバイス206とを備える。
そして、コンピュータ200において、例えば、CPU201により制御プログラムが実行されることにより、操作判別部113、速度係数算出部114、速度算出部115、表示制御部116が実現される。また、例えば、表示機構205により、表示部111、操作検知部112が実現される。
また、本実施の形態において、一般的なフリック操作では、フリック速度でサムネイル画像をスクロールさせるものとして説明したが、このような構成に限られるものではなく、例えば、フリック速度に比例する速度でサムネイル画像をスクロールさせる場合もあるものとする。この場合、速度算出部115は、実スクロール速度の算出において、例えば、フリック速度に一定値を掛けてサムネイル画像の仮の速度を算出し、算出した仮の速度にさらに速度係数を掛けて、実スクロール速度を算出する。フリック速度及び速度係数からどのように計算して実スクロール速度を算出するかの計算手順は予め決められており、速度算出部115は、予め決められた計算手順により実スクロール速度を算出する。
さらに、本実施の形態において、速度算出部115は、フリック操作にて接触した指を移動させる速度をフリック速度として実スクロール速度を算出したが、このような構成に限られるものではない。速度算出部115は、例えば、フリック操作時の指移動の加速度、画面上における指先の移動量、または画面に対する押圧力の大きさに基づいてフリック速度を計算し、計算したフリック速度及び速度係数を用いて実スクロール速度を算出することとしても良い。
そして、本実施の形態では、速度算出部115は、文書ファイルのページ数に応じてサムネイル画像がスクロールする初速を変更し、その結果、スクロールによる移動量も変更することとしたが、サムネイル画像の初速を変更せずに移動量のみを変更することとしても良い。この場合、文書ファイルのページ数に応じて初速は変わらず、その代わり、ページ数に応じてサムネイル画像が減速する度合いが変わることとなり、移動量が変更される。
一方、文書ファイルのページ数に応じてサムネイル画像の初速及び移動量を変更するのではなく、初速のみを変更することとしても良い。この場合、文書ファイルのページ数に応じて初速は変わるが移動量は変わらないため、ページ数に応じてサムネイル画像が減速する度合いが変わることとなる。
また、本実施の形態では、文書ファイルのページ数に応じて、サムネイル画像がスクロールする初速や移動量を変更する構成について説明したが、文書ファイルのページ数に応じて変更する構成に限られるものではない。本実施の形態は、図6に示すようなプレビュー画像及びサムネイル画像が表示された画面ではなく、例えば、文書作成用のソフトウェアを起動した際に表示される文書の画像や、インターネットのウェブサイトなど、スクロールが必要なもの全般に適用される。
例えば、インターネットのウェブサイトが表示部111に表示される場合には、そのウェブサイトにおいて、表示部111の画面上に収まらず表示されていない箇所が存在し、画面に表示可能な範囲で表示される場合がある。そのような画面上でフリック操作を行う場合、画像処理装置100は、表示中のウェブサイトの画像の総量、即ち、スクロールして表示可能な画像全体のデータ総量に応じて速度係数を算出し、実スクロール速度を決定する。また、他の実施例1では、フリック操作が行われた際にスクロールで進む方向の残りのデータ総量から、速度係数が算出される。さらに、他の実施例2では、ウェブサイトを指示してフリック操作にて指示を解除する位置により、データ総量を考慮せずに実スクロール速度を算出する処理と、データ総量を考慮して実スクロール速度を算出する処理とが切り替わる。また、画像処理装置100は、フリック操作を行う前のドラッグ操作による移動量に応じて速度係数を変更し、実スクロール速度の値を変えても良い。
さらに、本実施の形態では、ユーザがタッチパネルにてフリック操作を行うことによりサムネイル画像をスクロールさせるものとして説明したが、タッチパネルを用いる構成に限られるものではない。例えば、マウス等の入力デバイスを用いる場合、サムネイル画像をクリックして指示し、指示した位置をサムネイル画像のスクロール方向にそのまま移動させて指示を解除する操作が行われた場合に、サムネイル画像に対するフリック操作が入力されることとしても良い。
なお、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態には限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々に変更したり代替態様を採用したりすることが可能なことは、当業者に明らかである。
100…画像処理装置、111…表示部、112…操作検知部、113…操作判別部、114…速度係数算出部、115…速度算出部、116…表示制御部

Claims (8)

  1. 画像データを示す画像のうち画面に表示可能な範囲で画像を表示する表示手段と、
    前記画面上で指示を開始し指示位置を移動させる操作を受け付ける受付手段と、
    前記操作の受け付けに応じて、前記画面に表示された画像を移動させる移動手段とを備え、
    前記画像データを示す画像の総量に応じて、前記画面に表示された画像の移動量が変わること
    を特徴とする表示装置。
  2. 前記画面に表示された画像を移動させる際の初速は、前記操作により指示位置を移動させる速度及び前記画像データを示す画像の総量に応じて決まる速度係数により算出されること
    を特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記画面に表示された画像の移動量は、当該画像が移動する方向の残りの画像の総量に応じて変わること
    を特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記移動手段は、前記操作にて指示位置を移動させて指示を解除する位置により、前記画像データを示す画像の総量に応じて画像の移動量を変えて移動させるか、または当該画像データを示す画像の総量に応じて画像の移動量を変えずに移動させるかを切り替えること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記操作として、画像を移動させる方向とは異なる方向に指示位置を移動させた後に、当該画像を移動させる方向に沿って当該指示位置を移動させる操作が行われた場合に、当該異なる方向への指示位置の移動量に応じて、画像の移動量が変わること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 画像データを示す画像のうち画面に表示可能な範囲で画像を表示する表示手段と、
    前記画面上で指示を開始し指示位置を移動させる操作を受け付ける受付手段と、
    前記操作の受け付けに応じて、前記画面に表示された画像を移動させる移動手段とを備え、
    前記画像データを示す画像の総量に応じて、前記画面に表示された画像を移動させる際の初速が変わること
    を特徴とする表示装置。
  7. 画像データについての処理を行う画像処理手段と、
    前記画像データを示す画像のうち画面に表示可能な範囲で画像を表示する表示手段と、
    前記画面上で指示を開始し指示位置を移動させる操作を受け付ける受付手段と、
    前記操作の受け付けに応じて、前記画面に表示された画像を移動させる移動手段とを備え、
    前記画像データを示す画像の総量に応じて、前記画面に表示された画像の移動量が変わること
    を特徴とする画像処理装置。
  8. コンピュータに、
    画像データを示す画像のうち画面に表示可能な範囲で画像を表示する機能と、
    前記画面上で指示を開始し指示位置を移動させる操作を受け付ける機能と、
    前記操作の受け付けに応じて、前記画面に表示された画像を移動させる機能とを実現させ、
    前記画像データを示す画像の総量に応じて、前記画面に表示された画像の移動量が変わること
    を特徴とするプログラム。
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