JP2016155486A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】CDモードでの特別な走りを実現し、かつ、その実現に伴ないユーザに与え得る違和感を軽減可能なハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】ECU26は、CDモード及びCSモードのいずれかを選択可能であり、Rレンジ以外の走行レンジが選択されている場合には、モード切替に応じてアクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性を変更し、Rレンジの選択時には、モード切替に応じた上記応答性の変更を非実施とする。Rレンジ以外の走行レンジが選択されている場合に、ECU26は、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも上記応答性が高くなるように、モード切替に応じて上記応答性を変更する。
【選択図】図1

Description

この発明は、ハイブリッド車両に関し、特に、内燃機関と、蓄電装置と、蓄電装置から電力の供給を受けて走行駆動力を発生する電動機とを備えるハイブリッド車両に関する。
特開2013−252853号公報(特許文献1)は、CD(Charge Depleting)モードと、CS(Charge Sustaining)モードとを有するハイブリッド車両を開示する。CDモードは、HV(Hybrid Vehicle)走行を許容しつつもEV(Electric Vehicle)走行を主体的に行なうことによって、蓄電装置のSOC(State Of Charge)を積極的に消費するモードであり、CSモードは、HV走行とEV走行とを適宜切替えることによって、SOCを所定範囲に制御するモードである。なお、EV走行は、エンジンを停止してモータジェネレータのみを用いての走行であり、HV走行は、エンジンを作動させての走行である(特許文献1参照)。
特開2013−252853号公報
近年のパワーエレクトロニクス技術の進歩により、モータやインバータ、蓄電装置等の性能が向上している。このような技術背景もあり、ハイブリッド車両においては、駆動力源(エンジン及びモータ)の選択の自由度が高くなっており、CDモードとCSモードとを有するハイブリッド車両において、特にCDモードでユーザ満足度の高い特別な走りを実現することが望まれている。
一般的に、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性と、トルク変化に伴なうショックや音等(以下、包括的に「ショック」と称する。)とは、背反の関係にあり、車両に要求される特性に応じて車両駆動トルクの応答性が設定される。しかしながら、車両駆動トルクの応答性を一律に設定していては、CDモードにおいてユーザ満足度の高い特別な走りを実現することはできない。
そこで、CDモードでの特別な走りを実現するために、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性をCDモードとCSモードとで変更することが考えられる。具体的には、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性を高くすることが考えられる。しかしながら、CDモードとCSモードとの切替に伴なう車両駆動トルクの応答性の変化がユーザに違和感を与える可能性がある。
それゆえに、この発明の目的は、CDモードでの特別な走りを実現し、かつ、その実現に伴ないユーザに与え得る違和感を軽減可能なハイブリッド車両を提供することである。
この発明によれば、ハイブリッド車両は、内燃機関と、蓄電装置と、蓄電装置から電力の供給を受けて走行駆動力を発生する電動機と、CDモード及びCSモードのいずれかを選択するための制御装置とを備える。制御装置は、CDモード及びCSモードの各々において、走行状況に応じて、内燃機関を停止して電動機により走行する第1の走行モード(
EV走行)と、内燃機関を作動させて走行する第2の走行モード(HV走行)とを切替える。そして、制御装置は、後退レンジ以外の走行レンジが選択されている場合には、CDモードとCSモードとのモード切替に応じてアクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性を変更し、後退レンジが選択されている場合には、モード切替に応じた上記応答性の変更を非実施とする。後退レンジ以外の走行レンジが選択されている場合に、制御装置は、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも上記応答性が高くなるように、CDモードとCSモードとで上記応答性を変更する。
一般的に、電動機の応答性は、内燃機関の応答性よりも高く、EV走行が主体的に行なわれるCDモードと、HV走行とEV走行とを適宜切替えてSOCを所定範囲に制御するCSモードとでは、求められるトルク応答性が異なる。そこで、このハイブリッド車両においては、CDモードの選択時とCSモードの選択時とで、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性が切替えられる。具体的には、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性が高い。これにより、CDモードでの特別な走りを実現することができる。ここで、一般に比較的低速で走行する後進走行時に、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性がモード切替に伴なって変化すると、ユーザに違和感を与え得る。そこで、このハイブリッド車両においては、後退レンジが選択されている場合には、モード切替に応じた上記応答性の変更が非実施とされる。したがって、このハイブリッド車両によれば、CDモードでの特別な走りを実現し、かつ、その実現に伴ないユーザに与える違和感を軽減することができる。
この発明によれば、CDモードでの特別な走りを実現し、かつ、その実現に伴ないユーザに与え得る違和感を軽減可能なハイブリッド車両を提供することができる。
この発明の実施の形態1に従うハイブリッド車両の全体構成を説明するブロック図である。 CDモード及びCSモードを説明するための図である。 比較例として従来のハイブリッド車両における駆動力応答性の設定を示した図である。 実施の形態1に従うハイブリッド車両における駆動力応答性の設定を示した図である。 駆動力応答性の高低を説明するための図である。 ECUにより実行される車両駆動トルク(要求値)の演算処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2におけるECUにより実行される車両駆動トルク(要求値)の演算処理を説明するためのフローチャートである。 変形例1におけるECUにより実行される車両駆動トルク(要求値)の演算処理を説明するためのフローチャートである。 変形例2におけるECUにより実行される車両駆動トルク(要求値)の演算処理を説明するためのフローチャートである。 ハイブリッド車両の全体構成の変形例を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態及び変形例について説明するが、各実施の形態及び変形例で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従うハイブリッド車両の全体構成を説明するためのブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド車両100は、エンジン2と、駆動装置22と、伝達ギヤ8と、駆動軸12と、車輪14と、蓄電装置16と、ECU(Electronic Control Unit)26と、モードスイッチ(モードSW)28とを備える。また、このハイブリッド車両100は、電力変換器23と、接続部24とをさらに備える。
エンジン2は、燃料の燃焼による熱エネルギーをピストンやロータなどの運動子の運動エネルギーに変換することによって動力を出力する内燃機関である。エンジン2の燃料としては、ガソリンや軽油、エタノール、液体水素、天然ガスなどの炭化水素系燃料、又は、液体若しくは気体の水素燃料が好適である。
駆動装置22は、動力分割装置4と、モータジェネレータ6,10と、電力変換器18,20とを含む。モータジェネレータ6,10は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機である。モータジェネレータ6は、動力分割装置4を経由してエンジン2により駆動される発電機として用いられるとともに、エンジン2を始動するための電動機としても用いられる。モータジェネレータ10は、主として電動機として動作し、駆動軸12を駆動する。一方で、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ10は、発電機として動作して回生発電を行なう。
動力分割装置4は、たとえば、サンギヤ、キャリア、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を含む。動力分割装置4は、エンジン2の駆動力を、モータジェネレータ6の回転軸に伝達される動力と、伝達ギヤ8に伝達される動力とに分割する。伝達ギヤ8は、車輪14を駆動するための駆動軸12に連結される。また、伝達ギヤ8は、モータジェネレータ10の回転軸にも連結される。
蓄電装置16は、再充電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池や、大容量のキャパシタ等を含んで構成される。蓄電装置16は、電力変換器18,20へ電力を供給する。また、蓄電装置16は、モータジェネレータ6及び/又は10の発電時に発電電力を受けて充電される。さらに、蓄電装置16は、接続部24を通じて車両外部の電源から供給される電力を受けて充電され得る。
なお、蓄電装置16の充電状態は、たとえば、蓄電装置16の満充電状態に対する現在の蓄電量を百分率で表したSOCによって示される。SOCは、たとえば、図示されない電圧センサ及び/又は電流センサによって検出される、蓄電装置16の出力電圧及び/又は入出力電流に基づいて算出される。SOCは、蓄電装置16に別途設けられるECUで算出してもよいし、蓄電装置16の出力電圧及び/又は入出力電流の検出値に基づいてECU26で算出してもよい。
電力変換器18は、ECU26から受ける制御信号に基づいて、モータジェネレータ6と蓄電装置16との間で双方向の直流/交流電力変換を実行する。同様に、電力変換器20は、ECU26から受ける制御信号に基づいて、モータジェネレータ10と蓄電装置16との間で双方向の直流/交流電力変換を実行する。これにより、モータジェネレータ6,10は、蓄電装置16との間での電力の授受を伴なって、電動機として動作するための正トルク又は発電機として動作するための負トルクを出力することができる。電力変換器18,20は、たとえばインバータによって構成される。なお、蓄電装置16と電力変換器18,20との間に、直流電圧変換のための昇圧コンバータを配置することも可能である。
電力変換器23は、接続部24に電気的に接続される車両外部の外部電源(図示せず)からの電力を蓄電装置16の電圧レベルに変換して蓄電装置16へ出力する(以下、外部電源による蓄電装置16の充電を「外部充電」とも称する。)。電力変換器23は、たとえば整流器やインバータを含んで構成される。なお、外部電源の受電方法は、接続部24を用いた接触受電に限定されず、接続部24に代えて受電用コイル等を用いて外部電源から非接触で受電してもよい。
ECU26は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、ハイブリッド車両100における各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
ECU26の主要な制御として、ECU26は、車速とアクセルペダルの操作に応じたアクセル開度とに基づいて車両駆動トルク(要求値)を算出し、算出された車両駆動トルクに基づいて車両駆動パワー(要求値)を算出する。そして、ECU26は、蓄電装置16のSOCに基づいて蓄電装置16の充電要求パワーをさらに算出し、車両駆動パワーに充電要求パワーを加えたパワー(以下「車両パワー」と称する。)を発生するようにエンジン2及び駆動装置22を制御する。
ECU26は、車両パワーが小さいときは、エンジン2を停止させてモータジェネレータ10のみで走行(EV走行)するように駆動装置22を制御する。車両パワーが大きくなると、ECU26は、エンジン2を作動させて走行(HV走行)するようにエンジン2及び駆動装置22を制御する。
ここで、ECU26は、HV走行を許容しつつもEV走行を主体的に行なうことによって蓄電装置16のSOCを積極的に消費するCDモードと、HV走行とEV走行とを適宜切替えることによってSOCを所定範囲に制御するCSモードとを選択的に適用して車両の走行を制御する走行制御を実行する。
図2は、CDモード及びCSモードを説明するための図である。図2を参照して、外部電源による外部充電により蓄電装置16が満充電状態(SOC=MAX)となった後、CDモードで走行が開始されたものとする。
CDモードは、蓄電装置16のSOCを積極的に消費するモードであり、基本的には、蓄電装置16に蓄えられた電力(主には外部充電による電気エネルギー)を消費するものである。CDモードでの走行時は、SOCを維持するためにはエンジン2は作動しない。具体的には、たとえば、CDモードの選択時には蓄電装置16の充電要求パワーが零に設定される。これにより、車両の減速時等に回収される回生電力やエンジン2の作動に伴ない発電される電力により一時的にSOCが増加することはあるものの、結果的に充電よりも放電の割合の方が相対的に大きくなり、全体としては走行距離の増加に伴ないSOCが減少する。
CSモードは、蓄電装置16のSOCを所定範囲に制御するモードである。一例として、時刻t1において、SOCの低下を示す所定値StgにSOCが低下すると、CSモードが選択され、その後のSOCが所定範囲に維持される。具体的には、SOCが低下するとエンジン2が作動し(HV走行)、SOCが上昇するとエンジン2が停止する(EV走行)。すなわち、CSモードでは、SOCを維持するためにエンジン2が作動する。
このハイブリッド車両100では、車両パワーが所定のエンジン始動しきい値よりも小さいときは、エンジン2を停止してモータジェネレータ10によって走行する(EV走行
)。一方、車両パワーが上記のエンジン始動しきい値を超えると、エンジン2を作動させて走行する(HV走行)。HV走行では、モータジェネレータ10の駆動力に加えて、又はモータジェネレータ10の代わりに、エンジン2の駆動力を用いてハイブリッド車両100が走行する。HV走行中にエンジン2の作動に伴ないモータジェネレータ6が発電した電力は、モータジェネレータ10に直接供給されたり、蓄電装置16に蓄えられたりする。
CDモードにおけるエンジン始動しきい値は、CSモードにおけるエンジン始動しきい値よりも大きくするのが好ましい。すなわち、CDモードにおいてハイブリッド車両100がEV走行する領域は、CSモードにおいてハイブリッド車両100がEV走行する領域よりも大きいのが好ましい。これにより、CDモードにおいては、エンジン2が始動する頻度が抑制され、CSモードに比べてEV走行の機会をさらに拡大することができる。一方、CSモードにおいては、エンジン2及びモータジェネレータ10の両方を用いて効率よくハイブリッド車両100が走行するように制御することができる。
CDモードにおいても、車両パワー(車両駆動パワーに等しい。)がエンジン始動しきい値を超えれば、エンジン2は作動する。なお、車両パワーがエンジン始動しきい値を超えていなくても、エンジン2や排気触媒の暖機時などエンジン2の作動が許容される場合もある。一方、CSモードにおいても、SOCが上昇すればエンジン2は停止する。すなわち、CDモードは、エンジン2を常時停止させて走行するEV走行に限定されるものではなく、CSモードも、エンジン2を常時作動させて走行するHV走行に限定されるものではない。CDモードにおいても、CSモードにおいても、EV走行とHV走行とが可能である。
再び図1を参照して、モードスイッチ28は、CDモード及びCSモードのいずれかをユーザが選択可能とするための入力装置である。モードスイッチ28は、ユーザの操作により選択されたモードに応答して信号MDをECU26へ出力する。なお、このモードスイッチ28は、必須のものではない。
そして、ECU26は、後退レンジ(以下「Rレンジ」とも称する。)以外の走行レンジ(たとえば、前進レンジ(Dレンジ)やブレーキレンジ(Bレンジ)等)が選択されている場合には、CDモードとCSモードとのモード切替に応じて、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性を変更する。具体的には、ECU26は、SOCに基づいて、或いは運転者によるモードスイッチ28の操作に応じて、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性を高くする。このようなモード切替に応じたトルク応答性の変更により、CDモードでの特別な走りを実現することができる。一方、ECU26は、Rレンジが選択されている場合には、モード切替に伴なうトルク応答性の変更がユーザに違和感を与え得るものとして、モード切替に応じた車両駆動トルクの応答性の変更を非実施とする。以下、これらについて詳しく説明する。
図3は、比較例として従来のハイブリッド車両における駆動力応答性の設定を示した図である。図3を参照して、横軸は、アクセルペダルを踏んでから駆動力(車両駆動トルク)が所定量増加するまでの時間を示し、すなわち、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性を示す。縦軸は、アクセルペダルの操作により駆動力が所定量増加するときの車両振動の大きさを示し、すなわち、車両駆動トルクの変化に伴なうショックの大きさを示す。なお、ショックは、車両駆動トルクが変化したときに、ドライブシャフトやギヤ系の捩れやギヤのガタによる歯打ち等によって生じるものである。
点線は、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性と、車両駆動トルクの
変化に伴なうショックの大きさとが背反の関係にあることを示している。従来のハイブリッド車両では、たとえば、ショック低減を優先して、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性は、点P0で示されるポイント(応答性を抑えたポイント)に一律に設定されている。
図4は、この発明の実施の形態1に従うハイブリッド車両100における駆動力応答性の設定を示した図である。この図4は、図3に対応するものであり、横軸及び縦軸は、図3と同じである。図4を参照して、点P1は、CSモードが選択されているときの駆動力応答性の設定を示し、点P2は、CDモードが選択されているときの駆動力応答性の設定を示す。すなわち、この実施の形態1に従うハイブリッド車両100では、CDモードが選択されているときと、CSモードが選択されているときとで、駆動力応答性の設定が切替えられる。具体的には、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性が高い。
一般的に、モータジェネレータの応答性は、エンジンの応答性よりも高く、EV走行が主体的に行なわれるCDモードと、HV走行とEV走行とを適宜切替えてSOCを所定範囲に制御するCSモードとでは、求められるトルク応答性は異なる。しかしながら、図3に示したように、従来のハイブリッド車両のように車両駆動トルクの応答性を一律に設定していては、CDモードにおいてユーザ満足度の高い特別な走りを実現することはできない。
そこで、この実施の形態1に従うハイブリッド車両100においては、図4に示されるように、CDモードが選択されているときと、CSモードが選択されているときとで、駆動力応答性の設定を切替えるようにし、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性が高められる。これにより、EV走行が主体的に行なわれるCDモードにおいて、モータジェネレータの高応答性を十分に活かして特別な走りを実現するとともに、CSモードにおいては、従来のハイブリッド車両に準じた応答性(ショック抑制)の設定とすることができる。
図5は、駆動力応答性の高低を説明するための図である。図5を参照して、横軸は時間であり、縦軸は車両駆動トルクを示す。時刻t1において、アクセルペダルが踏み込まれ、それに伴なって車両駆動トルクの目標値が変化(増加)するものとする。
線k1は、駆動力応答性が相対的に高い場合の車両駆動トルクの変化を示し、具体的には、図4の点P2で示される駆動力応答性に設定されるCDモードが選択されているときの車両駆動トルクの変化を示す。線k2は、駆動力応答性が相対的に低い場合の車両駆動トルクの変化を示し、具体的には、図4の点P1で示される駆動力応答性に設定されるCSモードが選択されているときの車両駆動トルクの変化を示す。
このように、このハイブリッド車両100では、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性を高くすることによって、CDモードにおいて特別な走りを実現することができる。
再び図1を参照して、モード切替に応じた駆動力応答性の切替は、ECU26によって実行される。すなわち、ECU26は、車速とアクセルペダルの操作に応じたアクセル開度とに基づいて算出される車両駆動トルク(要求値)の変化速度を制限するための緩変化処理を実行する。この緩変化処理によって、車両駆動トルクの応答性が決定される。そして、ECU26は、上記緩変化処理において車両駆動トルクの変化速度の制限を規定する
ための設定をCDモードとCSモードとで切替えることによって、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも、車両駆動トルクの応答性を高くする。
緩変化処理は、たとえば、車両駆動トルクの変化率を制限するレート処理や、遅れフィルタ等による遅れ処理を施す「なまし」処理等である。そして、ECU26は、たとえば、上記レート処理における車両駆動トルクの変化率の制限値や、上記なまし処理における時定数をモードに応じて切替えることによって、CDモードとCSモードとで車両駆動トルクの応答性を切替える。
ここで、ECU26は、上述のように、Rレンジが選択されている場合には、モード切替に応じた車両駆動トルクの応答性の変更を非実施とする。すなわち、図4,5で説明したように、モード切替に伴ない車両駆動トルクの応答性を変更することにより、CDモードにおいて、アクセルペダル操作に対するトルク応答性が高い特別な走りを実現することができる。一方で、モード切替に伴なうトルク応答性の変更がユーザに違和感を与える可能性がある。具体的には、一般に比較的低速で走行する後進走行時(Rレンジ選択時)に、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性がモード切替に伴なって変化すると、ユーザに違和感を与え得る。
そこで、この実施の形態1に従うハイブリッド車両100では、Rレンジが選択されている場合には、モード切替に応じた車両駆動トルクの応答性の変更を非実施とすることとしたものである。これにより、モード切替に伴なうトルク応答性の変更がユーザに与える違和感を軽減することができる。
図6は、図1に示したECU26により実行される車両駆動トルク(要求値)の演算処理の手順を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、所定時間毎又は所定条件の成立時にメインルーチンから呼び出されて実行される。
図6を参照して、ECU26は、アクセルペダルの操作量及び車速の検出値を受ける(ステップS10)。なお、アクセルペダルの操作量は、図示しないアクセルポジションセンサによって検出され、車速は、たとえば車軸の回転速度を検出することによって車速を検出する車速センサによって検出される。
次いで、ECU26は、検出されたアクセルペダル操作量及び車速に基づいて、車両の要求駆動トルク(車両駆動トルクの要求値)を算出する(ステップS20)。なお、要求駆動トルクは、アクセルペダル操作量に応じたアクセル開度、車速、及び車両駆動トルクの関係について定めたマップ等を用いて、検出されたアクセルペダル操作量及び車速に基づいて算出することができる。
続いて、ECU26は、CDモードとCSモードとのモード切替があったか否かを判定する(ステップS30)。たとえば、図2に示したようにSOCに基づいて、或いはユーザによるモードスイッチ28(図1)の操作に応じて、モード切替が行なわれ得る。
ステップS30においてモード切替があったものと判定されると(ステップS30においてYES)、ECU26は、Rレンジが選択されているか否かを判定する(ステップS40)。そして、Rレンジ以外の走行レンジ(たとえばDレンジやBレンジ等)が選択されていると判定されると(ステップS40においてNO)、ECU26は、CDモードが選択されているか否かを判定する(ステップS50)。なお、ここではCSモードが選択されているか否かを判定してもよい。
ステップS50においてCDモードが選択されているものと判定されると(ステップS50においてYES)、ECU26は、後述のステップS80において実行される要求駆動トルクの緩変化処理において用いられる応答性定数について、CDモード用の応答性定数を選択する(ステップS60)。
一方、ステップS50においてCSモードが選択されているものと判定されると(ステップS50においてNO)、ECU26は、ステップS80において実行される要求駆動トルクの緩変化処理において用いられる応答性定数について、CSモード用の応答性定数を選択する(ステップS70)。なお、CDモード用及びCSモード用の各応答性定数は、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも要求駆動トルクの応答性が高くなるように設定される。
そして、ECU26は、ステップS60又はステップS70において選択された応答性定数を用いて、要求駆動トルクの変化速度を制限するための緩変化処理を実行する(ステップS80)。この緩変化処理は、たとえば、車両駆動トルクの変化率を制限するレート処理や、遅れフィルタ等による遅れ処理を施す「なまし」処理等である。緩変化処理が上記レート処理の場合、上記応答性定数は、たとえば要求駆動トルクの変化率の制限値であり、CDモード用の変化率制限値は、CSモード用の変化率制限値よりも大きい値(大きな変化率を許容する)に設定される。緩変化処理が「なまし」処理の場合は、上記応答性定数は、たとえば遅れフィルタの時定数であり、CDモード用の時定数は、CSモード用の時定数よりも小さい値に設定される。このような緩変化処理により、アクセルペダルの操作に対する要求駆動トルク(車両駆動トルク)の応答性が決定される。
一方、ステップS40においてRレンジが選択されていると判定された場合(ステップS40においてYES)、又はステップS30においてモード切替はないものと判定された場合(ステップS30においてNO)、ECU26は、ステップS50〜S80の処理を実行することなくステップS90へ処理を移行する。すなわち、Rレンジが選択された後進走行中は、モード切替に伴なう要求駆動トルクの応答性の変更がユーザに違和感を与え得るので、モード切替に応じたトルク応答性の変更処理(ステップS50〜S80)が非実施とされる。
以上のように、この実施の形態1においては、CDモードの選択時とCSモードの選択時とで、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性が切替えられる。具体的には、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも、アクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性が高い。これにより、CDモードでの特別な走りを実現することができる。ここで、Rレンジが選択されている場合には、モード切替に伴なう車両駆動トルクの応答性の変化がユーザに違和感を与え得るので、モード切替に応じたトルク応答性の変更が非実施とされる。したがって、この実施の形態1によれば、CDモードでの特別な走りを実現し、かつ、その実現に伴ないユーザに与える違和感を軽減することができる。
[実施の形態2]
CDモードとCSモードとのモード切替は、ユーザによるモードスイッチ28の操作に応じて行なわれる場合と、たとえば蓄電装置16のSOCが低下したとき等、モードスイッチ28の操作によらずに自動で行なわれる場合とがある。ユーザ操作によらずにモード切替が自動で行なわれる場合には、モード切替に応じた車両駆動トルクの応答性の変更がユーザに違和感を与え得る。
そこで、この実施の形態2に従うハイブリッド車両では、モードスイッチ28の操作に
よらずにモード切替が自動で行なわれる場合には、モード切替に応じた車両駆動トルクの応答性の変更が非実施とされる。なお、自動でのモード切替は、たとえば、上述のように蓄電装置16のSOCの低下に応じてCDモードからCSモードに自動的に切替える場合のほか、図示しないカーナビゲーション装置等と協調して、エンジン2の燃費が良い高速道路の走行時にCSモードに自動的に切替える場合等を含んでもよい。
この実施の形態2に従うハイブリッド車両の全体構成は、図1に示したハイブリッド車両100と同じである。
図7は、実施の形態2におけるECU26により実行される要求駆動トルク切替処理を説明するためのフローチャートである。図7を参照して、このフローチャートは、図6に示したフローチャートにおいて、ステップS40に代えてステップS42を含む。
すなわち、ステップS30においてモード切替があったものと判定されると(ステップS30においてYES)、ECU26は、モード切替が自動で行なわれたものか否かを判定する(ステップS42)。たとえば、ユーザによるモードスイッチ28の操作によらずにモード切替が行なわれる場合には、モード切替は自動で行なわれたものと判定し得る。
そして、ステップS42においてモード切替は自動で行なわれたものではない、すなわち、ユーザによるモードスイッチ28の操作に応じて行なわれたものと判定されると(ステップS42においてNO)、ステップS50へ処理が移行される。ステップS50及びその後のステップS60〜S80は、図6で説明したとおりである。
一方、ステップS42においてモード切替が自動で行なわれたものと判定されると(ステップS42においてYES)、ステップS50〜S80の処理が実行されることなくステップS90へ処理が移行される。すなわち、ユーザによるモードスイッチ28の操作によるものではなく自動でモード切替が行なわれた場合には、モード切替に伴なう車両駆動トルクの応答性の変更がユーザに違和感を与え得るので、モード切替に応じたトルク応答性の変更処理(ステップS50〜S80)が非実施とされる。
以上のように、この実施の形態2においては、モード切替が自動で行なわれる場合には、モード切替に伴なう車両駆動トルクの応答性の変化がユーザに違和感を与え得るので、モード切替に応じたトルク応答性の変更が非実施とされる。したがって、この実施の形態2によれば、CDモードでの特別な走りを実現し、かつ、その実現に伴ないユーザに与える違和感を軽減することができる。
[変形例1]
上記の各実施の形態では、アクセルペダル操作量及び車速に基づいて算出された要求駆動トルクに対して緩変化処理が実施され、その緩変化処理において用いられる応答性定数をモードに応じて切替えるものとした。しかしながら、車両駆動トルクの応答性の切替手段は、これに限られるものではなく、たとえば、アクセルペダル操作量から算出され、要求駆動トルクの算出に用いられるアクセル開度に対して緩変化処理を実施し、その緩変化処理において用いられる応答性定数をモードに応じて切替えてもよい。
図8は、変形例1におけるECUにより実行される車両駆動トルク(要求値)の演算処理を説明するためのフローチャートである。この図8では、実施の形態1に対応する変形例が代表的に説明される。なお、このフローチャートに示される処理も、所定時間毎又は所定条件の成立時にメインルーチンから呼び出されて実行される。
図8を参照して、ECU26は、アクセルペダルの操作量及び車速の検出値を受ける(
ステップS110)。次いで、ECU26は、CDモードとCSモードとのモード切替があったか否かを判定する(ステップS120)。上述のように、たとえば、図2に示したようにSOCに基づいて、或いはユーザによるモードスイッチ28(図1)の操作に応じて、モード切替が行なわれ得る。
ステップS120においてモード切替があったものと判定されると(ステップS120においてYES)、ECU26は、Rレンジが選択されているか否かを判定する(ステップS130)。Rレンジ以外の走行レンジが選択されていると判定されると(ステップS130においてNO)、ECU26は、CDモードが選択されているか否かを判定する(ステップS140)。なお、ここでもCSモードが選択されているか否かを判定してもよい。そして、ステップS140においてCDモードが選択されているものと判定されると(ステップS140においてYES)、ECU26は、後述のステップS170において実行されるアクセル開度の緩変化処理において用いられる応答性定数について、CDモード用の応答性定数を選択する(ステップS150)。
一方、ステップS140においてCSモードが選択されているものと判定されると(ステップS140においてNO)、ECU26は、ステップS170において実行されるアクセル開度の緩変化処理において用いられる応答性定数について、CSモード用の応答性定数を選択する(ステップS160)。なお、CDモード用及びCSモード用の各応答性定数は、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりもアクセル開度の応答性が高くなるように設定される。
そして、ECU26は、ステップS150又はステップS160において選択された応答性定数を用いて、アクセル開度の変化速度を制限するための緩変化処理を実行する(ステップS170)。この緩変化処理も、たとえば、アクセル開度の変化率を制限するレート処理や、遅れフィルタ等による遅れ処理を施す「なまし」処理等である。緩変化処理が上記レート処理の場合、上記応答性定数は、たとえばアクセル開度の変化率の制限値であり、CDモード用の変化率制限値は、CSモード用の変化率制限値よりも大きい値(大きな変化率を許容する)に設定される。緩変化処理が「なまし」処理の場合は、上記応答性定数は、たとえば遅れフィルタの時定数であり、CDモード用の時定数は、CSモード用の時定数よりも小さい値に設定される。このような緩変化処理により、アクセルペダルの操作に対するアクセル開度の応答性が決定され、その結果として車両駆動トルクの応答性が決定される。
次いで、ECU26は、ステップS170において緩変化処理が施されたアクセル開度、及びステップS110において検出された車速に基づいて、車両の要求駆動トルクを算出する(ステップS180)。なお、上述のように、要求駆動トルクは、アクセル開度、車速、及び車両駆動トルクの関係について定めたマップ等を用いて、算出されたアクセル開度及び検出された車速に基づいて算出することができる。
一方、ステップS130においてRレンジが選択されていると判定された場合(ステップS130においてYES)、又はステップS120においてモード切替はないものと判定された場合(ステップS120においてNO)、ECU26は、ステップS140〜S170の処理を実行することなくステップS180へ処理を移行する。すなわち、Rレンジが選択された後進走行中は、モード切替に伴なう要求駆動トルクの応答性の変更がユーザに違和感を与え得るので、モード切替に応じたアクセル開度応答性の変更処理(ステップS140〜S170)が非実施とされる。
なお、特に図示しないが、モータジェネレータ10のトルク指令値や、エンジン2のトルク指令値について、指令値の変化速度を制限するための緩変化処理を設け、その緩変化
処理において指令値の変化速度の制限を規定するための設定をCDモードとCSモードとで切替えることによって、CDモードが選択されているときは、CSモードが選択されているときよりも、車両駆動トルクの応答性を高くするようにしてもよい。
以上のように、この変形例1によっても、上記の各実施の形態と同様の効果が得られる。
[変形例2]
上記の各実施の形態及び変形例1においては、所定条件が成立する場合(実施の形態1ではRレンジが選択されている場合、実施の形態2ではモード切替が自動で行なわれた場合)に、モード切替に伴なう車両駆動トルクの応答性の変更が非実施とされる。すなわち、モード切替は行なわれるけれども、モード切替に伴なうトルク応答性の変更は行なわれない。これに対して、上記の所定条件が成立する場合には、モード切替自体を非実施としてもよい。
図9は、変形例2におけるECUにより実行される車両駆動トルク(要求値)の演算処理を説明するためのフローチャートである。この図9では、実施の形態1に対応する変形例が代表的に説明される。なお、このフローチャートに示される処理も、所定時間毎又は所定条件の成立時にメインルーチンから呼び出されて実行される。
図9を参照して、ECU26は、アクセル開度及び車速の検出値を受け(ステップS10)、それらの検出値に基づいて要求駆動トルクを算出する(ステップS20)。次いで、ECU26は、モード切替の要求があったか否かを判定する(ステップS35)。なお、この変形例2では、SOCに基づいて、或いはユーザによるモードスイッチ28(図1)の操作に応じて、モード切替が要求されるにとどまり、この段階で直ちにモード切替は行なわれない。
ステップS35においてモード切替の要求があったものと判定されると(ステップS35においてYES)、ECU26は、Rレンジが選択されているか否かを判定する(ステップS40)。そして、Rレンジ以外の走行レンジが選択されていると判定されると(ステップS40においてNO)、ECU26は、ステップS35において要求されたモードへの切替を実行する(ステップS44)。その後、ステップS50へ処理が移行され、CDモードが選択されているか否かが判定される。ステップS50〜S80は、図6で説明したとおりである。
一方、ステップS40においてRレンジが選択されていると判定された場合(ステップS40においてYES)、又はステップS35においてモード切替は要求されていないと判定された場合(ステップS35においてNO)、ECU26は、ステップS44,S50〜S80の処理を実行することなくステップS90へ処理を移行する。すなわち、Rレンジが選択されている場合には、モード切替は行なわれず、したがって車両駆動トルクの応答性の変更も実施されない。
この変形例2によっても、上記の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の各実施の形態では、エンジン2と2つのモータジェネレータ6,10とが動力分割装置4によって連結された構成のハイブリッド車両100(図1)における制御について説明したが、この発明が適用されるハイブリッド車両は、このような構成のものに限定されない。
たとえば、図10に示されるように、エンジン2と1つのモータジェネレータ10とが、クラッチ15を介して直列的に連結された構成のハイブリッド車両100Aに対しても
、上記の各実施の形態で説明した制御を適用することが可能である。
また、特に図示しないが、モータジェネレータ6を駆動するためにのみエンジン2を用い、モータジェネレータ10でのみ車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両にも、この発明は適用可能である。
また、上記の各実施の形態においては、ハイブリッド車両100(100A)は、外部電源によって蓄電装置16を外部充電可能なハイブリッド車としたが、この発明は、外部充電機構(電力変換器23及び接続部24)を有していないハイブリッド車両にも適用可能である。CDモード/CSモードは、外部充電可能なハイブリッド車両に好適なものであるが、必ずしも外部充電可能なハイブリッド車両のみに限定されるものでもない。
なお、上記において、エンジン2は、この発明における「内燃機関」の一実施例に対応し、モータジェネレータ10は、この発明における「電動機」の一実施例に対応する。また、ECU26は、この発明における「制御装置」の一実施例に対応し、電力変換器23及び接続部24は、この発明における「充電機構」の一実施例を形成する。
今回開示された各実施の形態は、適宜組合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 エンジン、4 動力分割装置、6,10 モータジェネレータ、8 伝達ギヤ、12 駆動軸、14 車輪、15 クラッチ、16 蓄電装置、18,20,23 電力変換器、22 駆動装置、24 接続部、26 ECU、28 モードスイッチ、100,100A ハイブリッド車両。

Claims (1)

  1. 内燃機関と、
    蓄電装置と、
    前記蓄電装置から電力の供給を受けて走行駆動力を発生する電動機と、
    CD(Charge Depleting)モード及びCS(Charge Sustaining)モードのいずれかを選択し、前記CDモード及び前記CSモードの各々において、走行状況に応じて、前記内燃機関を停止して前記電動機により走行する第1の走行モードと、前記内燃機関を作動させて走行する第2の走行モードとを切替えて走行するための制御装置とを備え、
    前記制御装置は、後退レンジ以外の走行レンジが選択されている場合には、前記CDモードと前記CSモードとのモード切替に応じてアクセルペダルの操作に対する車両駆動トルクの応答性を変更し、後退レンジが選択されている場合には、前記モード切替に応じた前記応答性の変更を非実施とし、
    後退レンジ以外の前記走行レンジが選択されている場合に、前記制御装置は、前記CDモードが選択されているときは、前記CSモードが選択されているときよりも前記応答性が高くなるように、前記CDモードと前記CSモードとで前記応答性を変更する、ハイブリッド車両。
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