JP2016151717A - 現像ローラ及びそれを用いた現像装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤の搬送性能が長期間の使用によって大きく低下することがなく、しかも規制部材による現像領域への現像剤の搬送量の調整を容易にできる現像ローラを提供する。
【解決手段】感光体ドラム21と対向する現像領域に現像剤Dを表面に担持して搬送する回転自在で筒状の現像スリーブ42と、この現像スリーブ42内に設けられたマグネットローラ41とを備える。そして、現像スリーブ42の表面に、第1のV字溝451内にさらに第2のV字溝452が形成された、軸方向に延びる2段V字溝45を円周方向に所定間隔で複数本形成し、第1のV字溝451の頂角αを第2のV字溝452の頂角βよりも大きくする。
【選択図】図6

Description

本発明は現像ローラ及びそれを用いた現像装置、画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、従来から、静電潜像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置として、トナーとキャリアとを含む現像剤を現像ローラの外表面に担持させ、静電潜像担持体と対向する現像領域に搬送させて現像を行うものが知られている。
このような現像装置では、一般に、現像剤を現像ローラの外表面に担持させて静電潜像担持体と対向する現像領域に搬送させる途中において、現像ローラと所要間隔を介して対向するように設けられた規制部材によって現像領域に搬送される現像剤量を規制するようにしている。
また、現像ローラは、一般に、現像スリーブ、フランジ、軸受、マグネットローラで構成される。現像スリーブは、通常、アルミニウムなどの非磁性金属を筒状に加工されてなる。そして、現像領域への現像剤の搬送を安定化させるために、現像スリーブの外表面にサンドブラストによる凹凸が形成されていた。
ところが、サンドブラストによる現像スリーブ表面の凹凸は使用によって摩耗しやすかった。特に現像スリーブの材料としてアルミニウム材料を用いた場合には、摩耗が激しく耐久性の点で問題があった。
特許文献1では、現像剤の搬送性向上などを目的として、現像スリーブ表面に軸方向に延びるV字溝を円周方向に所定間隔で複数本形成するとともに、V字溝を回転方向に対して傾きを持たせる技術が提案されている。また、特許文献2では、現像剤の搬送性能を維持しピッチムラの発生を防止することを目的として、非磁性スリーブの表面にV字溝を形成し、その形状を現像剤中のキャリア粒径との関係で定める技術が提案されている。
特開2000−321864号公報 特開2006−251301号公報
特許文献1や特許文献2で提案されているようなV字溝を現像スリーブ表面に形成することによって、現像スリーブの耐久性は向上し現像剤の搬送性能は維持されるが、規制部材による現像領域への現像剤の搬送量の調整が難しくなるという新たな問題が生じる。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、現像剤の搬送性能が長期間の使用によって大きく低下することがなく、しかも現像領域への現像剤の搬送量を容易に調整できる現像ローラを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、長期間にわたって高画質な現像を実現できる現像装置及び画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成する本発明に係る現像ローラは、静電潜像担持体と対向する現像領域に現像剤を表面に担持して搬送する回転自在で筒状の現像スリーブと、この現像スリーブ内に設けられた磁界発生手段とを有する現像ローラであって、前記現像スリーブの表面に、第1のV字溝内にさらに第2のV字溝が形成された、軸方向に延びる2段V字溝が、円周方向に所定間隔で複数本形成されており、第1のV字溝の頂角αが第2のV字溝の頂角βよりも大きいことを特徴とする。
前記構成において、第1のV字溝の頂点と、第2のV字溝の頂点とが、前記現像スリーブの中心点を通る同じ直線上に位置する構成とするのが好ましい。
また、第1のV字溝の頂角αは90°以上180°未満であるのが好ましい。
そしてまた、第2のV字溝の頂角βは60°以上120°以下であるのが好ましい。
前記構成において、第1のV字溝の頂点と前記現像スリーブの中心点とを通る直線上における前記現像スリーブ表面から第1のV字溝の頂点までの距離D1と、第2のV字溝の頂点と前記現像スリーブの中心点とを通る直線上における前記現像スリーブ表面から第2のV字溝の頂点までの距離D2とが下記式(1)を満足するのが好ましい。
D2−D1>D1 ・・・・・・(1)
また前記構成において、前記2段V字溝は前記現像スリーブの軸方向の全体にわたって形成されているのが好ましい。
また前記構成において、前記現像スリーブの軸方向中央部と両端部との間で、且つ、円周方向に形成された前記2段V字溝間に、軸方向に延びる追加溝が形成されていてもよい。
また前記構成において、前記現像スリーブの円周方向に形成された前記2段V字溝間に、軸方向に延びる追加溝がランダムに形成されていてもよい。
前記目的を達成する本発明に係る現像装置は、前記のいずれかに記載の現像ローラを備えたことを特徴とする。
また、前記目的を達成する本発明に係る画像形成装置は、前記記載の現像装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係る現像ローラでは、現像剤の搬送性能が長期間の使用によって大きく低下することがなく、ピッチムラも発生しにくい。また、現像領域への現像剤の搬送量を容易に調整できる。これにより装置の生産性が向上する。
本発明に係る現像装置及び画像形成装置では、長期間にわたって高画質な現像を実現できる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図である。 現像装置の横断面図である。 現像ローラ、規制部材、感光体ドラムとの概略構成図である。 現像ローラの断面図である。 現像スリーブの全体を示す概説図である。 2段V字溝の拡大断面図である。 2段V字溝の他の形態を示す拡大断面図である。 2段V字溝のさらに他の形態を示す拡大断面図である。 現像スリーブの他の形態を示す概説図である。 現像スリーブのさらに他の形態を示す概説図である。 2段V字溝を形成した現像スリーブ及びV字溝を形成した現像スリーブにおける規制部材と現像スリーブとの間隙と現像剤搬送量との関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る現像ローラ、現像装置及び画像形成装置を図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図である。図1の画像形成装置は、タンデム型デジタルカラープリンター(以下、単に「プリンター」と記すことがある)である。もちろん、プリンターのほか、さらにスキャナを有する複写機、ファクシミリ又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等にも本発明を適用することができる。なお、以下において、説明の対象である装置または部材がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)またはブラック(B)のいずれのものであるかを明確にする必要がある場合は、「(Y)」、「(M)」、「(C)」、「(B)」の文字を符号に付加して説明し、それ以外の場合はそれら文字を省略して説明する。
プリンター1は、その内部のほぼ中央部に中間転写ベルト11を備えている。中間転写ベルト11は、ローラ12,テンションローラ13,ガイドローラ14,15の外周部に掛け渡されて反時計回りに回転駆動する。テンションローラ13は、外側へスライド可能に取り付けられていると共に、押しバネSによって中間転写ベルト11の内側から外側に向かって付勢されている。これにより、中間転写ベルト11は、常に張力がかかった状態となっている。
中間転写ベルト11の下部水平部の下には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色にそれぞれ対応する4つの作像部2Y,2M,2C,2Bが、中間転写ベルト11に沿ってこの順に並んで配置されている。各作像部2Y,2M,2C,2Bは、感光体ドラム(静電潜像担持体)21Y,21M,21C,21Bをそれぞれ有している。各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bの周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電器22Y,22M,22C,22Bと、プリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bと、現像装置24Y,24M,24C,24Bと、クリーナ(クリーニング手段)25Y,25M,25C,25Bとがそれぞれ配置されている。プリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bは、感光体ドラムの軸方向と平行な主走査方向に並べられた多数のLEDから構成されている。
そして、中間転写ベルト11を挟んで、各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bと対向する位置には、一次転写ローラ30Y,30M,30C,30Bが設けられている。また、中間転写ベルト11のローラ12で支持された部分には、2次転写ローラ16が圧接されている。2次転写ローラ16と中間転写ベルト11とのニップ部が2次転写領域17となる。この2次転写領域17において中間転写ベルト11上に形成されたトナー像が、搬送されてきた用紙Pに転写される。
プリンター1に下部には、給紙カセット91が着脱可能に配置されている。給紙カセット91内に積載収容された用紙Pは、給紙ローラ92の回転によって最上部のものから1枚ずつ引き出されて搬送路93に送り出される。搬送路93は、給紙カセット91から、タイミングローラ対94のニップ部、2次転写領域17、および定着ユニット95を通って排紙トレイ98まで延びている。給紙カセット91から送り出された用紙Pは、タイミングローラ対94に搬送され、ここで所定のタイミングで2次転写領域17に送り出される。
定着ユニット95は、中空円筒状で、ハロゲンヒータHを内部に備えた定着ローラ96と、この定着ローラ96に圧接されて従動回転する加圧ローラ97を備える。トナー像が2次転写された用紙Pが通過する、定着ローラ96と加圧ローラ97とのニップ部が、定着領域となる。
このような構成のプリンター1の概略動作について説明する。まず、カラー画像を出力するフルカラーモードの場合、外部装置(例えばパソコン)からプリンター1の画像信号処理部(不図示)に画像信号が入力されると、画像信号処理部ではこの画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成し、この信号をプリントヘッド用LEDドライブ回路に伝達する。このドライブ回路は、入力されたデジタル信号に基づいて、各作像部2Y,2M,2C,2Bのプリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bを発光させて露光を行う。この露光は、プリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bの順にそれぞれ時間差をもって行われる。これにより、各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bの表面に各色用の静電潜像がそれぞれ形成される。
各感光体ドラム21Y,21M,21C,21B上に形成された静電潜像は、各現像装置24Y,24M,24C,24Bによってそれぞれ現像されて各色のトナー像となる。そして、各色のトナー像は、各一次転写ローラ30Y,30M,30C,30Bの作用により、図中反時計回りに回転する中間転写ベルト11上に順次一次転写されて重ね合わせられる。
このようにして中間転写ベルト11上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11の移動にしたがって2次転写領域17に達する。一方、給紙カセット91から搬送路93に送り出された用紙Pは、タイミングローラ対94によって、トナー像が2次転写領域17に達するタイミング合わせて2次転写領域17へ搬送される。そして、2次転写ローラ16にはトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加される。これにより、2次転写領域17において、重ね合わされた各色トナー像は中間転写ベルト11から用紙Pに一括して2次転写される。なお、2次転写後に中間転写ベルト11上に残留するトナーは、不図示のベルトクリーナにより回収される。
トナー像が2次転写された用紙Pは、搬送路93を通って定着ユニット95に送られ、そこで定着領域を通過することによりトナー像が用紙Pに定着される。そして、用紙Pは排紙トレイ98に排出される。
次に、図1のプリンター1に搭載されている現像装置24について説明する。図2は、現像装置24Bの横断面図である。図2の現像装置24Bは、磁性粒子からなるキャリアとトナーとを有する2成分系現像剤D(図3に図示)を用いて感光体ドラム21Bの静電潜像を現像するものである。この現像装置24Bは、複数の磁極を内蔵した回転自在の現像ローラ4と、水平方向に平行に配置され、互いに逆向きに現像剤を撹拌搬送する2本の撹拌羽根243,244と、2本の撹拌羽根243,244の間に形成され、両端部に開口部が形成された仕切り板245とを備える。
2本の撹拌羽根243,244は、不図示の駆動機構によって互いに逆方向に回転する。現像剤は、撹拌羽根243が回転することによって紙面奥方向に、撹拌羽根244が回転することによって紙面手前方向に撹拌されながら搬送される。そして、撹拌羽根243,244の両端部において、仕切り板245の両端部に形成された開口部(不図示)を通って、一方の撹拌羽根から他方の撹拌羽根に現像剤は移動する。これにより現像剤は装置内を常に循環し撹拌される。現像装置内を撹拌されながら循環することによってトナーは所定値まで帯電する。
図3に、現像ローラ4と規制部材242、感光体ドラム21との概略構成図、図4に、現像ローラ4の断面図をそれぞれ示す。図4に示すように、現像ローラ4は、マグネットローラ(磁界発生手段)41と、マグネットローラ41を収納する円筒状に現像スリーブ42と、マグネットローラ41と現像スリーブ42とを接合するフランジ43,44とから構成される。現像スリーブ42はアルミニウムなどの非磁性材料からなる。具体的には、Al−Mg−Si系等のアルミニウム合金からなるものが好ましく、例えばJIS6063アルミニウム合金などが好適に使用される。マグネットローラ41は、円柱状のマグネット部410と、マグネット部410の両端から突出する軸部411a,411bとが同一の磁性材料により一体形成されている。例えば、磁性材料は、磁性粉と磁性粉を結着固化させるためのバインダーとの混合物である。磁性粉としては、フェライト系、希土類系(SmCo系、NdFeB系)、MnAlC系、アルニコ系、SmFeN系のものから選択することができ、また、バインダーとしては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、低融点合金などを用いることができる。
現像ローラ4では、非磁性で円筒状の現像スリーブ42が、マグネットローラ41と同一中心軸となるように、マグネットローラ41を内包している。そして、マグネットローラ41の軸部411a,411bに滑り軸受け431,441がそれぞれ外嵌され、現像スリーブ42の両端部にフランジ43,44が嵌め入れられることによって、マグネットローラ41の端部とフランジ43,44との間に滑り軸受け431,441が挟み込まれている。
このような構造の現像ローラ4を現像装置24Bに取り付ける場合、マグネットローラ41は現像装置24Bのハウジングに対して固定されると共に、現像スリーブ42は回転可能に支持される。すなわち、マグネットローラ41の軸部411a,411bをハウジングに固定すると共に、フランジ部43,44をハウジングに回転可能に固定する。そして、フランジ部43を駆動部(不図示)に接続するように取り付ける。これにより、マグネットローラ41が固定されると共に、現像スリーブ42はマグネットローラ41に対して相対的に回転する。
図3に示すように、現像スリーブ42の表面には、複数本の2段V字溝45が周方向に等間隔に形成されている。また、マグネットローラ41には、現像磁極N、搬送磁極S、剥離磁極N、汲み上げ磁極N、ブレード磁極Sの5つの磁極が形成されている。現像スリーブ42が図3の矢印方向に回転すると、汲み上げ磁極Nの磁力によって、撹拌羽根243から現像スリーブ42へ現像剤Dが汲み上げられる。現像スリーブ42の表面に担持された現像剤Dは現像領域へ搬送される。そして現像領域では、現像ローラ4にバイアス電圧が印加され、生じた現像電界により、帯電トナーが感光体ドラム21上の静電潜像に移動して現像がなされる。その後、現像スリーブ42上の現像剤Dは、搬送磁極Sによって装置内部に搬送され、剥離磁極Nによって現像スリーブ42から剥離して、撹拌羽根243,244によって装置内を再び循環搬送され、現像に供していない現像剤Dと混合撹拌される。そして汲み上げ極Nによって、新たに現像剤Dが撹拌羽根243から現像スリーブ42へ供給される。
図3において、現像スリーブ42に担持された現像剤Dは、規制部材242と現像スリーブ42との間隙を通過する際に、現像領域への搬送量が規制される。規制部材242と現像スリーブ42との間隙が広いと、現像領域への現像剤Dの搬送量は多くなり、間隙が狭いと現像領域への現像剤Dの搬送量は少なくなる。V字溝が形成された従来の現像スリーブでは、規制部材242の高さ変化に対して現像剤Dの搬送量が敏感に反応するため、規制部材242の調整が難しく装置の生産性が低かった。
これに対し、本発明で使用する現像スリーブ42では、第1のV字溝451内に第2のV字溝452がさらに形成された2段V字溝45が施されている。図5に、現像スリーブ42の全体図を、図6に、現像スリーブ42の表面に形成された2段V字溝45の拡大図を示す。図6(a),(b)に示すように、2段V字溝45は第1のV字溝451内に第2のV字溝452がさらに形成された形状を有し、図5に示すように、現像スリーブ42の軸方向全体にわたって形成されている。また、2段V字溝45は、現像スリーブ42の円周方向に所定間隔で複数本形成されている。そして、図6(b)に示すように第1のV字溝451の頂角αは、第2のV字溝452の頂角βよりも大きく設定されている。これにより、規制部材242と現像スリーブ42との間隙で現像剤Dに必要以上の負荷がかかると現像スリーブ回転方向下流側に現像剤が戻り、規制部材242と現像スリーブ42との間隙の変化に対する現像剤の搬送量変化が緩やかになる。また同時に、第2のV字溝452の頂角βが小さいので、第2のV字溝452によって現像剤の搬送性が確保される。第1のV字溝451と第2のV字溝452の頂角及び深さのバランスを調整することにより、規制部材242と現像スリーブ42との間隙の変化に対する現像剤の搬送量変化を緩やかにしながら、規制部材242を通過する現像剤の搬送量を所望量とすることができる。
第1のV字溝451の頂角αとしては90°以上180°未満が好ましい。頂角αが90°よりも小さいと現像剤の搬送性が大きくなりすぎるおそれがあるからである。また、第2のV字溝452の頂角βとしては60°以上120°以下が好ましい。頂角βが60°よりも小さいと、第2のV字溝452に現像剤が目詰まりし搬送性が低下するおそれがある一方、頂角βが120°よりも大きいと現像剤の搬送性が低下するおそれがあるからである。
また、第1のV字溝451の頂点P1と現像スリーブ42の中心点Oとを通る直線上における現像スリーブ42表面から第1のV字溝451の頂点P1までの距離D1と、第2のV字溝452の頂点P2と現像スリーブ42の中心点Oとを通る直線上における現像スリーブ42表面から第2のV字溝452の頂点P2までの距離D2とは前記式(1)を満足するのが好ましい。このような深さ設定とすることによって、規制部材242と現像スリーブ42との間隙の変化に対する現像剤の搬送量変化が緩やかにすることができ、2段V字溝45の本数で現像剤の搬送量を調整できる。例えば平均粒径30ミクロンのキャリアを使用する場合、第2のV字溝452の深さ(D2−D1)は30ミクロン以上とし、第1のV字溝451の深さD1はそれよりも浅くするのがよい。
現像スリーブ42に形成する2段V字溝45の本数に限定はないが、後述の実施例で示すように、2段V字溝45の形成本数が多くなるほど規制部材242を通過する現像剤量は多くなるので、規制部材242を通過する現像剤量が所望量となるように、規制部材242と現像スリーブ42との間隙と共に2段V字溝45の形成本数を決定するのが望ましい。もちろん、2段V字溝45の形成本数は、その他に現像スリーブ42の直径などをも考慮して決定する必要がある。
また、図7に示すように、現像スリーブ42に形成する2段V字溝45の内側面における角部及び頂角部を丸面としてもよい。このような構成によって2段V字溝45内での現像剤の流れが滑らかになる。
図8に、2段V字溝45の他の形態を示す部分拡大断面図を示す。この図に示す2段V字溝45は、第1のV字溝451の頂点P1と第2のV字溝452の頂点P2とが、現像スリーブ42の中心点Oとを通る同じ直線上にない形状、すなわち、第1のV字溝451と第2のV字溝452とが屈曲して接続した形状である。第1のV字溝451の頂点P1と現像スリーブ42の中心点Oとを結んだ直線L1と、第2のV字溝452の頂点P2と現像スリーブ42の中心点Oとを結んだ直線L2とが成す屈曲角度γが、直線L1を基準として現像スリーブ42の回転方向上流側に大きくなると、通常、第2のV字溝452による現像剤の保持力が大きくなる。
図9に、本発明で使用する現像スリーブ42の他の実施形態を示す。現像スリーブ42の軸方向両端部では、現像スリーブ42内に収納されているマグネットローラ41による磁力線が集中し磁界が強くなり現像剤の搬送量が多くなりやすい。また、規制部材242の取り付け精度上、現像スリーブ42の軸方向中央部は他の部分よりも規制部材242と現像スリーブ42との間隙が広くなりやすい。そこで、図9に示すように、円周方向に所定間隔で形成された2段V字溝45の間で、且つ、現像スリーブ42の軸方向と両端部との間に、軸方向に延びる追加溝46を形成する。これにより、追加溝46が形成された部分の現像剤搬送量が増加して、現像スリーブ42の軸方向両端部および中央部の現像剤搬送量とほぼ等しくなり軸方向に均一な現像剤搬送量とすることができる。追加溝46の断面形状については特に限定はなくV字溝であってもよいし、2段V字溝45であっても構わない。
図10に、本発明で使用する現像スリーブ42のさらに他の実施形態を示す。現像スリーブ42の円周方向に2段V字溝45を形成することによって、規制部材242と現像スリーブ42との間隙の変化に対する現像剤の搬送量変化を緩やかでき、また2段V字溝45の本数で現像剤の搬送量を調整できるが、2段V字溝45の有無による磁界強度に差が生じて画像濃度の周期的な変動(ピッチムラ)が生じることがある。そこで、図10に示すように、円周方向に所定間隔で形成された2段V字溝45の間に、軸方向に延びる複数本の追加溝46をランダムに形成する。これにより、2段V字溝45による磁界強度の差が緩和されピッチムラが抑制される。
なお、追加溝46をランダムに形成するとは、追加溝46の軸方向の長さや軸方向の間隔を不規則に追加溝46を形成することを意味する。追加溝46の断面形状については特に限定はなくV字溝であってもよいし、2段V字溝45であっても構わない。
(実施例1)
図6に示した形状を有し、第1のV字溝(角度α:130°,深さD1:20μm)及び第2のV字溝(角度β:90°,深さ(D2−D1):70μm)からなる2段V字溝が円周方向に等間隔で64本形成された現像スリーブを用い、規制部材と現像スリーブとの間隙を0.3mm、0.4mm、0.5mmと変化させたときの、規制部材を通過した現像剤量を測定した。測定結果を表1及び図11に示す。なお、本実施例および以下の実施例、比較例で使用した現像剤は、粒径30μmのキャリアと粒径6μmのトナーとを混合したものであり、現像スリーブの直径は16mmであった。
(実施例2)
実施例1と同じ形状の2段V字溝が円周方向に等間隔で40本形成された現像スリーブを用いて、実施例1と同様にして規制部材を通過した現像剤量を測定した。測定結果を表1及び図11に示す。
(比較例1)
V字溝(角度:90°,深さ:90μm)が円周方向に等間隔で64本形成された現像スリーブを用いて、実施例1と同様にして規制部材を通過した現像剤量を測定した。測定結果を表1及び図11に示す。
(比較例2)
比較例1と同じ形状のV字溝が円周方向に等間隔で40本形成された現像スリーブを用いて、実施例1と同様にして規制部材を通過した現像剤量を測定した。測定結果を表1及び図11に示す。
(比較例3)
V字溝(角度:90°,深さ:70μm)が円周方向に等間隔で100本形成された現像スリーブを用いて、実施例1と同様にして規制部材を通過した現像剤量を測定した。測定結果を表1及び図11に示す。
表1及び図11から明らかなように、規制部材と現像スリーブとの間隙を広くするほど規制部材を通過する現像剤量は増加するが、V字溝(1段)を形成した比較例1〜3の現像スリーブよりも2段V字溝45を形成した実施例1,2の現像スリーブの方が、規制部材と現像スリーブとの間隙を広くしたときの現像剤量の増加割合は緩やかであった。また、実施例1と実施例2の現像スリーブでは、2段V字溝45の本数の多い実施例1の現像スリーブの方が現像剤の搬送量が多かった。
以上から、規制部材の繊細な高さ調節によらず、現像スリーブに形成する2段V字溝45の本数によって現像領域への現像剤の搬送量の調整を容易にできることがわかった。
本発明に係る現像ローラは、耐久性があってピッチムラも発生しにくい。また、規制部材の繊細な高さ調節によらず、現像スリーブに形成する2段V字溝の本数によって現像領域への現像剤の搬送量の調整を容易にでき、装置の生産性が向上し有用である。
1 プリンター(画像形成装置)
4 現像ローラ
α 第1のV字溝の頂角
β 第2のV字溝の頂角
P1 第1のV字溝の頂点
P2 第2のV字溝の頂点
11 転写ベルト
16 2次転写装置
21 感光体ドラム(静電潜像担持体)
22 帯電装置
23 露光装置
24 現像装置
30 1次転写装置
41 マグネットローラ(磁界発生手段)
42 現像スリーブ
45 2段V字溝
46 追加溝
241b 現像スリーブ
242 規制部材
451 第1のV字溝
452 第2のV字溝

Claims (10)

  1. 静電潜像担持体と対向する現像領域に現像剤を表面に担持して搬送する回転自在で筒状の現像スリーブと、この現像スリーブ内に設けられた磁界発生手段とを有する現像ローラであって、
    前記現像スリーブの表面に、第1のV字溝内にさらに第2のV字溝が形成された、軸方向に延びる2段V字溝が、円周方向に所定間隔で複数本形成されており、
    第1のV字溝の頂角αが第2のV字溝の頂角βよりも大きい
    ことを特徴とする現像ローラ。
  2. 第1のV字溝の頂点と、第2のV字溝の頂点とが、前記現像スリーブの中心点を通る同じ直線上に位置する請求項1記載の現像ローラ。
  3. 第1のV字溝の頂角αが90°以上180°未満である請求項記載の現像ローラ。
  4. 第2のV字溝の頂角βが60°以上120°以下である請求項記載の現像ローラ。
  5. 第1のV字溝の頂点と前記現像スリーブの中心点とを通る直線上における前記現像スリーブ表面から第1のV字溝の頂点までの距離D1と、第2のV字溝の頂点と前記現像スリーブの中心点とを通る直線上における前記現像スリーブ表面から第2のV字溝の頂点までの距離D2とが下記式(1)を満足する請求項記載の現像ローラ。
    D2−D1>D1 ・・・・・・(1)
  6. 前記2段V字溝が前記現像スリーブの軸方向の全体にわたって形成された請求項記載の現像ローラ。
  7. 前記現像スリーブの軸方向中央部と両端部との間で、且つ、円周方向に形成された前記2段V字溝間に、軸方向に延びる追加溝が形成された請求項6記載の現像ローラ。
  8. 前記現像スリーブの円周方向に形成された前記2段V字溝間に、軸方向に延びる複数本の追加溝がランダムに形成された請求項6記載の現像ローラ。
  9. 前記請求項1〜8のいずれかに記載の現像ローラを備えたことを特徴とする現像装置。
  10. 前記請求項9記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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