JP2004219510A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像剤の汲み上げ量の安定化や現像剤の劣化防止、現像剤の摩擦帯電量の適正化を実現して、画像の高画質化を安定して実現できる現像装置、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像ドクタ先端の現像スリーブ41s表面への対向位置を、現像ローラ表面上での1つの法線方向磁束密度最大値max(Bmy)と対応する法線方向磁束密度分布範囲であって、法線方向磁束密度Bmyが、上記max(Bmy)の1/2以上であり、かつBmyが最大値となる現像ローラ表面位置の現像剤搬送方向下流側に現像ローラ41の表面上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有する接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲であり、かつBmyがBmx以上である位置に設定している。これによって、上記現像スリーブへの現像剤汲み上げ量の安定化と現像剤の劣化を抑え、現像剤の摩擦帯電量の適正化を実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファックス、複写機等の画像形成装置の像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像してトナー像化するための現像装置及びこれを含んで構成されるプロセスカートリッジ、画像形成装置に関し、詳しくは、トナーと磁性粒子とからなる現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体の表面上に該現像剤を担持搬送するための法線方向磁力及び接線方向磁力を発生する磁極と、該現像剤担持体の表面に対向配置されて該現像剤担持体の表面に担持される現像剤量を規制する現像剤規制部材とを有する現像装置、及びこれを含んで構成されるプロセスカートリッジ、画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の画像形成装置に用いる現像装置として、トナーと磁性粒子とからなる現像剤を担持する現像剤担持体上に、該現像剤を磁力により穂立ちさせて磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシにより静電潜像を担持して移動する潜像担持体の表面を摺擦して、該潜像担持体上の静電潜像を可視像化(トナー像化)する所謂磁気ブラシ現像法を採用した現像装置が知られている(例えば、特許文献1〜7参照。)。
【0003】
この種の現像装置は、現像剤を担持搬送する現像剤担持体としての現像スリーブと、該現像スリーブ内に配設されて該現像スリーブの表面上に現像剤を担持搬送するための法線方向磁力及び接線方向磁力を発生する磁極が設けられた磁石ローラと、該現像スリーブの表面に対向配置されて該現像スリーブの表面に担持される現像剤量を規制するための現像剤規制部材としての現像ドクタとを備えている。法線方向磁力は主にその磁極の位置に現像剤を保持する力、接線方向磁力は主に現像スリーブ表面に沿って現像剤を搬送する力となっている。そして、現像剤規制部材の現像剤搬送方向上流側に現像剤滞留部を形成し、現像剤の摩擦帯電を促して磁力による現像剤の穂立ちができるようにしている。
【0004】
また、形成する画像の高画質化を実現するために、画像のドット再現性を向上させるための方策が検討されており、中でも現像剤中の磁性粒子を小粒径化することによる効果が大きいことが分かっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−40406号公報
【特許文献2】
特開平7−72739号公報
【特許文献3】
特開平8−137255号公報
【特許文献4】
特開平10−20664号公報
【特許文献5】
特開平10−232561号公報
【特許文献6】
特開平11−38761号公報
【特許文献7】
特開平11−338259号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記現像装置を用いた画像形成装置において高画質を維持するためには、現像剤の汲み上げ量(現像スリーブ表面と現像ドクタとの間を通過する現像剤の通過剤量)の安定化や、現像剤の劣化防止、現像剤の摩擦帯電量の適正化等が必要になる。このような現像剤の汲み上げ量や劣化、そして摩擦帯電量等には、現像スリーブ内部に設けた磁石ローラの現像ドクタに対向するスリーブ表面での磁力分布が大きく寄与している。
【0007】
すなわち、上記現像ドクタに対向する現像スリーブ表面での接線方向磁力が法線方向磁力よりも低すぎる場合には、現像スリーブによる現像剤の搬送能力が、現像スリーブの表面形状や現像剤表面形状の摩耗度合により大きく影響されて、現像剤の汲み上げ量が大きく変動してしまう。また、この場合に現像スリーブ表面での法線方向磁力がスリーブ表面での接線方向磁力よりも高すぎ、現像スリーブに保持される現像剤保持量が多くなるため、現像剤どうしの間で過剰な摩擦が生じ、現像剤のスペント化という現像剤の劣化を招くことになる。そして、小粒径の磁性粒子を使用することによって高画質化を実現しようとしても、現像剤スペント化の影響による画像劣化で相殺され、結果として高画質化を実現できなくなってしまう。
【0008】
一方、上記現像ドクタに対向する磁極の接線方向磁力が該磁極の法線方向磁力よりも高い場合には、該磁極の接線方向磁力により現像剤の搬送性が向上され、上述したような現像スリーブの表面形状や現像剤表面形状の摩耗度合による現像剤の汲み上げ量の変動を小さく抑えることができる。そして従来、現像スリーブ表面における法線方向磁力が最も低い位置に現像ドクタを対向させることによって、現像剤の搬送性を得るようにしたものがある。しかし、この場合には、現像スリーブに保持される現像剤保持量が減少するため、現像剤の十分な摩擦帯電効果が得られなくなり、地汚れ画像の発生や、ベタ画像の追従性の悪化を招くことがあった。これは、近年カラー画像形成装置の普及によって、カラー用の現像装置のニーズが高まりつつあるが、カラー画像を形成する場合には従来のモノクロ画像に比してベタ画像が多くトナーの消費量も多くなる傾向にある。そのため、大量のトナーを所望の帯電量にすることが難しくなり、トナー帯電量が不足から地汚れやカブリ等の異常画像になりやすかった。
【0009】
また、これら磁気ブラシ現像法を採用した現像装置において、現像剤規制部材に磁性体が設けられているものがある。磁性体を設けることによって、その磁気拘束力で磁性体と現像スリーブ表面との間のドクタ開口部で磁性粒子を連鎖させ、磁性粒子のカーテンを形成し、その間を通過するトナーに磁性粒子との接触による摩擦帯電の機会を増すことで十分な帯電を行うことができるようにしている。ところが、磁性体による磁気拘束力が過剰であると、磁性粒子や現像スリーブが過剰なストレスを受け、それぞれの表面に形成されている微細な凹凸が磨耗してしまう場合がある。そして、現像スリーブや磁性粒子の表面の摩擦抵抗が減少し、磁性粒子と現像スリーブとの間でスリップが生じるようになって、現像スリーブによる現像剤搬送性が極端に低下して現像剤汲み上げ量も低下してしまう。すると、形成した画像にざらつきや、ハーフトーンムラ等が生じてしまう。
一方、磁性体による磁気拘束力が不足すると、キャリアのカーテンを形成できなくなって、磁性体がトナーの摩擦帯電促進に寄与されなくなってしまう。
【0010】
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その第一の目的とするところは、現像剤の汲み上げ量の安定化や、現像剤の劣化防止、現像剤の摩擦帯電量の適正化を実現して、画像の高画質化を安定して実現できる現像装置を提供することである。
また、その第二の目的とするところは、現像剤規制部材の先端に磁性体を有する構成において、磁性体による磁気拘束力の適正化を図ることができる現像装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記第一の目的を達成するために、請求項1の現像装置は、トナーと磁性粒子とからなる二成分現像剤を担持して像担持体と対向する現像領域へ該現像剤を搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体内部に設けられ法線方向磁力と接線方向磁力とを発生する磁界発生手段と、該現像剤担持体表面にギャップをもって対向配置されて該対向位置で該現像剤担持体によって該現像領域へ搬送される現像剤の量を規制する現像剤規制部材とを有する現像装置において、上記現像剤担持体の表面上で測定し得る法線方向磁力の法線方向磁束密度Bmyにおける1つの磁束密度最大値max(Bmy)と対応する法線方向磁束密度分布範囲であって、次の▲1▼▲2▼及び▲3▼の条件を満足する該現像剤担持体表面位置に上記現像剤規制部材先端が対向するよう該現像剤規制部材を設けたことを特徴とするものである。
▲1▼法線方向磁束密度Bmyが、上記磁束密度最大値max(Bmy)の1/2以上である。
▲2▼法線方向磁束密度Bmyが最大値となる該現像剤担持体表面位置の現像剤搬送方向下流側に現像剤担持体の表面上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有する接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲である。
▲3▼法線方向磁束密度Bmyが接線方向磁束密度Bmx以上である。
ここで、現像剤担持体表面における磁束密度最大値max(Bmy)は、一般的に600×10−4[T]以上である。本発明においても、磁束密度最大値max(Bmy)をこの値以上としている。
【0012】
上記第二の目的を達成するために、請求項2の現像装置は、請求項1の現像装置において、上記現像剤規制部材として非磁性の現像剤規制部材を用い、該現像剤規制部材における上記現像剤担持体による現像剤搬送方向上流側の面に磁性部材を設け、該現像剤担持体表面から該現像剤規制部材先端までの距離をD1、該現像剤担持体表面から該磁性部材先端までの距離をD2とし、0.3≦D2−D1≦1.0の関係を満たす位置に該磁性部材を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項3の現像装置は、請求項1又は2の現像装置において、上記磁性粒子の粒径を50[μm]以下としたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項1乃至3の現像装置においては、現像剤規制部材先端の現像剤担持体表面への対向位置において法線方向磁力密度Bmyがその磁極におる磁束密度最大値max(Bmy)の2分の1以上となるようにし、現像剤規制位置での現像剤担持体表面への現像剤の拘束力を維持して現像剤の汲み上げ量が変動しないようにする。
また、法線方向磁束密度Bmyが最大値となる該現像剤担持体表面位置の現像剤搬送方向下流側で現像剤担持体表面上における接線方向磁束密度Bmxの最大値を有する接線方向磁力(以下、下流側接線方向磁力という)の接線方向磁束密度分布範囲とすることで、接線方向磁力密度Bmxが0より大きくなるようにし、現像剤の過剰な摩擦を抑えて現像剤の汲み上げ量を適正化して現像剤の搬送性を維持できるようにする。これに加えて、法線方向磁束密度が最大値となる現像剤担持体表面位置に対して上流側でなく下流側に隣接している接線方向磁力の及ぶ範囲に規制部材を対向させ、規制部材のすぐ上流側で法線方向磁束密度分布が高くなるようにし、規制位置の現像剤搬送方向上流側に現像剤滞留保持部を確実に形成できるようにする。これにより、トナーを良好に摩擦帯電できるようにする。
また、法線方向磁束密度Bmyを接線方向磁束密度Bmx以上となるようにし、接線方向磁力が法線方向磁力よりも高い場合に生じるトナーの摩擦帯電量の不足を防止する。
そして、これら法線方向磁束密度Bmyと接線方向磁束密度Bmxとの条件を全て満たす現像剤担持体表面位置に現像剤規制部材先端を対向させることによって、現像剤滞留部を適度に形成して良好なトナーの摩擦帯電を行うことができるようにする。
【0015】
請求項4のプロセスカートリッジは、像担持体と、該像担持体上に形成された潜像をトナー像化する現像手段とを含んで一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在に構成されるプロセスカートリッジにおいて、上記現像手段として、請求項1,2,又は3の現像装置を用いることを特徴とするものである。
【0016】
請求項4のプロセスカートリッジにおいては、上記現像手段として、請求項1,2,又は3の現像装置を用いるので、良好に帯電された適量のトナーにより画像形成を行うことができるようになると共に、作像手段の少なくとも一つをカートリッジとして一体化したので、保守性、交換性が向上する。
【0017】
請求項5の画像形成装置は、像担持体と、該像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像形成手段により像担持体上に形成された潜像をトナー像化する現像手段と、該現像手段により像担持体上に形成されたトナー像を転写材上に転写する転写手段とを有する画像形成装置において、上記現像手段として、請求項1,2,又は3の現像装置を用いることを特徴とするものである。
【0018】
請求項5の画像形成装置においては、上記現像手段として、請求項1,2,又は3の現像装置を用いるので、良好に帯電された適量のトナーにより画像形成を行うことができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1に、本発明に関わる画像形成装置の全体的な概略構成を示す。この画像形成装置100は、カラー画像読取部(以下、スキャナという。)200と、カラー画像記録部(以下、プリンタという。)400とからなる。スキャナ200は、コンタクトガラス202上の原稿Dの画像を照明ランプ205、ミラー群204A、204B、204Cなど、およびレンズ206を介してカラーセンサ207に結像して、原稿のカラー画像情報を、例えばブルー(以下、Bという。)、グリーン(以下、Gという。)、レッド(以下、Rという。)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。
【0020】
上記カラーセンサ207は、この例ではB、G、Rの色分解手段とCCD(固体撮像素子)のような光電変換素子で構成されており、3色同時読み取りを行うものである。スキャナ200で得たB、G、Rの色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示を省略された画像処理部にて色変換処理を行い、ブラック(以下、BKという。)、シアン(以下、Cという。)、マゼンタ(以下、Mという。)、イエロー(以下、Yという)の色情報を含むカラー画像データを得る。その際、プリンタ400の動作とタイミングをとったスキャナスタート信号を受けて、照明ランプ205やミラー群204A、204B、204Cなどからなる照明・ミラー光学系が図中左方向へ原稿走査し、1回走査毎に1色の画像データを得る。この動作を合計4回繰り返すことによって、順次の4色画像データを得る。そして、その都度、プリンタ400で順次顕像化しつつ、これを重ね合わせて4色のフルカラー画像を形成する。
【0021】
次に、上記プリンタ400の概要を説明する。プリンタ400は、潜像形成手段としての書き込み光学ユニット401と、像担持体である感光体ドラム414と、現像手段としての現像器ユニットであるリボルバー現像装置420とを有する。書き込み光学ユニット401は、スキャナ200からのカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対応した光書き込みを行い、感光体ドラム414に静電潜像を形成する。光書き込み光学ユニット401は、レーザー発光手段441、これを駆動する発光駆動制御部(図示省略)、ポリゴンミラー443、これを駆動する回転用モータ444、fθレンズ442、反射ミラー446などで構成されている。
【0022】
上記感光体ドラム414は、矢印で示す如く反時計回りの向きに回転する。感光体ドラム414の周りには、感光体クリーニングユニット421、除電ランプ414M、帯電手段としての帯電器419、感光体ドラム414上の潜像電位を検知する電位センサ414D、リボルバー現像装置420の選択された現像器、現像濃度パターン検知器414P、本発明にいう中間転写体としての中間転写ベルト415などが配置されている。
上記リボルバー現像装置420は、図2に示すように、BK現像器420K、C現像器420C、M現像器420M、Y現像器420Yと、これらを保持する現像器保持体420Aと、現像器保持体420Aを矢印で示す如く反時計回りの向きに回転させるリボルバー回転駆動部(図示省略)などからなる。
【0023】
待機状態におけるリボルバー現像装置420は、BK現像器420Kで現像を行う位置にセットされており、コピー動作が開始されると、スキャナ200で所定のタイミングからBK画像データの読み取りがスタートし、この画像データに基づき、レーザー光による光書き込み・潜像形成が始まる(以下、BK画像データによる静電潜像をBK潜像という。C、M、Yの各画像データについても同じ)。このBK潜像の先端部から現像可能とすべく、BK現像器420Kの現像位置に潜像先端部が到達する前に、BK潜像をBKトナーで現像する。以後、BK潜像領域の現像動作を続けるが、潜像後端部がBK潜像位置を通過した時点で、速やかにBK現像器420Kによる現像位置から次の色の現像器による現像位置まで、リボルバー現像装置420を回動させる。この回動動作は、少なくとも、次の画像データによる潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0024】
画像形成動作が開始されると、感光体ドラム414は矢印で示すように反時計回りの向きに回動し、中間転写ベルト(中間転写体)415は図示しない駆動モータにより、時計回りの向きに回動する。中間転写ベルト415の回動に伴って、BKトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が順次行われ、最終的に、BK、C、M、Yの順に中間転写ベルト415上に重ねてトナー像が形成される。
【0025】
中間転写ベルト415は、駆動ローラ415D、転写対向ローラ415T、クリーニング対向ローラ415Cおよび従動ローラ群に張架されており、図示しない駆動モータにより駆動制御される。感光体414上に形成したBKトナー像は、感光体と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト415の表面に、ベルト転写コロナ放電器(以下、ベルト転写部という。)416によって転写される。
【0026】
以下、感光体ドラム414から中間転写ベルト415へのトナー像転写を、ベルト転写と称する。感光体ドラム414上の若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム414の再使用に備えて、感光体クリーニングユニット421で清掃される。ここで回収されたトナーは、回収パイプを経由して図示しない排トナータンクに蓄えられる。なお、中間転写ベルト415には、感光体ドラム414に順次形成するBK、C、M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのベルト転写画像を形成し、その後、転写材としての転写紙にコロナ放電転写器にて一括転写を行う。
【0027】
ところで、感光体ドラム414側では、BK画像の形成工程のつぎに、C画像の形成工程に進むが、所定のタイミングからスキャナによるC画像データ読み取りが始まり、その画像データによるレーザー光書き込みで、C潜像の形成を行う。C現像器420Cは、その現像位置に対して、先のBK潜像後端部が通過した後で、かつC潜像の先端が到達する前に、リボルバー現像装置の回転動作を行い、C潜像をCトナーで現像する。
【0028】
以後、C潜像領域の現像を続けるが、潜像後端部が通過した時点で、先のBK現像器の場合と同様にリボルバー現像装置420を駆動して、C現像器420Cを送り出し、つぎのM現像器420Mを現像位置に位置させる。この動作もやはり、つぎのM潜像先端部が現像部に到達する前に行う。なお、MおよびYの各像の工程については、それぞれの画像データの読み取り・潜像形成・現像の動作が上述のBK像や、C像の工程と同じであるので、その説明は省略する。
【0029】
ベルトクリーニング装置415Uは、入口シール、ゴムブレード、排出コイルおよび、これら入口シールやゴムブレードの接離機構により構成される。1色目のBK画像をベルト転写した後の、2、3、4色目をベルト転写している間は、ブレード接離機構によって、中間転写ベルト面から入口シール、ゴムブレードなどは離間させておく。
【0030】
紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器という。)417は、中間転写ベルト415上の重ねトナー像を転写紙に転写するべく、コロナ放電方式にて、AC+DCまたは、DC成分を転写紙および中間転写ベルトに印加するものである。給紙バンク内の転写紙カセット482には、各種サイズの転写紙が収納されており、指定されたサイズの用紙を収納している収納カセットから、給紙コロ483によってレジストローラ418R方向に給紙・搬送される。なお、符号412Bは、OHP用紙や厚紙などを手差しするための給紙トレイを示している。
【0031】
上記画像形成が開始されると、上記転写紙は前記いずれかの給紙トレイから給送され、レジストローラ418のニップ部で待機される。そして、紙転写器417に中間転写ベルト415上のトナー像の先端がさしかかるときに、転写紙先端がこの像の先端に一致するようにレジストローラ418が駆動され、紙と像とのレジスト合わせが行われる。このようにして、転写紙が中間転写ベルト415上の色重ね像と重ねられて、正電位につながれた紙転写器417の上を通過する。このとき、コロナ放電電流で転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆どが転写紙上に転写される。つづいて、紙転写器417の左側に配置した図示しない除電ブラシによる分離除電器を通過するときに、転写紙は除電され、中間転写ベルト415から剥離されて紙搬送ベルト422に移る。
【0032】
上記中間転写ベルト面から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙は、紙搬送ベルト422で定着器423に搬送され、所定温度にコントロールされた定着ローラ423Aと加圧ローラ423Bのニップ部でトナー像を溶融定着され、排出ロール対424で本体外に送り出され、図示省略のコピートレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。なお、ベルト転写後の感光体ドラム414は、ブラシローラ、ゴムブレードなどからなる感光体クリーニングユニット421で表面をクリーニングされ、また、除電ランプ414Mで均一除電される。
【0033】
また、転写紙にトナー像を転写した後の中間転写ベルト415は、再び、クリーニングユニット415Uのブレード接離機構でブレードを押圧して表面をクリーニングされる。リピートコピーの場合には、スキャナの動作および感光体への画像形成は、1枚目の4色目画像工程にひきつづき、所定のタイミングで2枚目の1色目画像工程に進む。また、中間転写ベルト415の方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙への一括転写工程にひきつづき、表面をベルトクリーニング装置でクリーニングされた領域に、2枚目のBKトナー像がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様の動作になる。
【0034】
以上は、4色フルカラーコピーを得るコピーモードの説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモードの場合は、指定された色と回数の分について、以上述べたと同じ動作を行うことになる。また、単色コピーモードの場合には、所定枚数が終了するまでの間、リボルバー現像装置420の所定色の現像器のみを所定色の現像位置に位置させて現像作動状態におき、ベルトクリーニング装置415Uのブレードをベルトに押圧状態のまま、連続してコピー動作を行う。
【0035】
本実施形態に係る画像形成装置100は、上記リボルバー現像装置420と感光体ドラム414とが、図2及び図3に示す引き出しユニット500に収容、保持させた状態で、画像形成装置100の装置本体から手前側に一体的に引き出せるように構成されている。また、上記リボルバー現像装置420のBK現像器420K、C現像器420C、M現像器420M、Y現像器420Yは、図3に示すように、引き出しユニット500を装置本体の手前側に引き出した状態で、現像器の現像ローラ前後の軸部を固定してある固定部材のネジを外すことにより、リボルバー現像装置420から上方に取外せるように構成されている。
【0036】
図4に、上記BK現像器420K、C現像器420C、M現像器420M、Y現像器420Yの構成を示す。各現像器は、それぞれ同一に構成されており、現像剤担持体としての現像ローラ41、現像剤搬送スクリュ42,43、現像剤規制部材としての現像ドクタ44、現像ケーシング45、現像カバー46などで構成されている。各現像器の現像ローラ41は、図5に示すように、円筒状に形成された現像スリーブ41sと、磁極P1,P2,P3,P4,P5を有する磁界発生手段としての磁石ローラ(以下、マグネットローラという)41mとで構成されている。
【0037】
マグネットローラ41mは、現像スリーブ41s内に固定配置されている。そして、現像スリーブ41sが回転することによって、トナーと磁性粒子とからなる現像剤が、マグネットローラ41mの各磁極の磁力により現像スリーブ41sの表面上に保持されて搬送される。このとき、マグネットローラ41mの各磁極の磁力と、現像スリーブ41sの表面に対向するように配置された非磁性の現像ドクタ44とにより、現像剤搬送方向上流側に現像剤の滞留保持部aが形成される(図4参照)。そして、この現像剤の滞留保持部aにおいて、現像剤の摩擦帯電が促進される。また、現像ローラ41の対向磁力の方向性を均一化して、現像スリーブ41s上における現像剤搬送量のバラツキを抑えるために、現像ドクタ44先端付近の現像剤搬送方向上流側にあたる面には磁性部材としての磁性体44aを設置している。
【0038】
ところで、上述のような構成の現像器を用いて感光体ドラム414上に高画質のトナー像を形成するためには、上記現像スリーブ41sへの現像剤汲み上げ量の安定化(現像スリーブ41s表面と現像ドクタ44との間を通過する現像剤の通過剤量の安定化)と、現像剤の劣化を抑えること、更にはトナーの摩擦帯電量の適正化が必要になる。ここで、現像剤汲み上げ量とは、図4に示す現像スリーブ41sと現像ドクタ44との間隙(ドクタギャップ)Dgを通過した後の現像スリーブ41s表面上の1[cm]あたりの現像剤の量をいう(この現像剤汲み上げ量をρ[g/cm]で表す)。
【0039】
これには現像ドクタ44先端に対向する現像ローラ41内部のマグネットローラ41mにおける磁極の現像ローラ表面での磁力分布が大きく寄与していることが判った。
すなわち、上記現像ドクタ44に対向する磁極の現像ローラ表面での法線方向磁力が接線方向磁力よりも高すぎると、現像剤の搬送能力が、現像スリーブの表面形状や磁性粒子の表面形状の摩耗の度合により大きく影響されて、現像剤汲み上げ量が大きく変動してしまう。また、この場合には、現像スリーブ41sに保持される現像剤保持量が多くなるため、現像剤どうしの間で過剰な摩擦が生じ、現像剤のスペント化という現像剤の劣化を招くことになる。
【0040】
逆に、上記現像ドクタ44に対向する磁極の現像ローラ表面での接線方向磁力が法線方向磁力よりも高くなると、現像剤の搬送性が向上され、上述したような現像スリーブ41sの表面形状や磁性粒子の表面形状の摩耗度合による現像剤の汲み上げ量の変動を小さく抑えることができる。しかし、この場合には、現像スリーブ41sに保持できる現像剤保持量が減少してしまうため、トナーの十分な摩擦帯電効果が得られなくなり、地汚れ画像の発生や、ベタ画像の追従性の悪化を招いてしまう。
【0041】
以上のような現像ドクタ44部に対向する現像ローラ41内部のマグネットローラ41mの磁極の磁力分布が画像に及ぼす影響を考慮して、本実施形態では、現像ドクタ44を対向させる現像スリーブ表面位置を決定している。すなわち、現像ローラ41の表面上で測定し得る法線方向磁力の法線方向磁束密度Bmyにおける1つの磁束密度最大値max(Bmy)と対応する法線方向磁束密度分布範囲であって、次の▲1▼▲2▼及び▲3▼の条件を満足する現像ローラ表面位置に現像ドクタ先端を対向させている。その条件とは、
▲1▼法線方向磁束密度Bmyが、上記磁束密度最大値max(Bmy)の1/2以上である。
▲2▼法線方向磁束密度Bmyが最大値となる現像ローラ表面位置の現像剤搬送方向下流側に現像ローラ41の表面上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有する接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲である。
▲3▼法線方向磁束密度Bmyが接線方向磁束密度Bmx以上である。
である。ここで、上記max(Bmy)とは、その磁力を発している磁極の現像ローラ表面における法線方向磁束密度Bmyの最大値である。これによって、上記現像スリーブ41sへの現像剤汲み上げ量の安定化と現像剤の劣化を抑え、トナーの摩擦帯電量の適正化を図る。
【0042】
図6は、現像ローラ41の磁極の接線方向磁束密度分布(図中破線)と法線方向磁束密度分布(図中実線)とを示した磁束密度波形図である。本実施形態においては、磁極P1,P2,P3,P4,P5の極性をそれぞれ順にS極、N極、N極、S極、N極としている。但し、これに限定されるものではない。本実施形態において、現像ドクタ44先端の対向位置に及んでいる法線方向磁束密度を形成している磁極はP4極でありその法線方向磁束密度は図中Bmyで示した1つの山形状となった部分である。また、P4極の法線方向磁束密度Bmyが最大値となる現像ローラ表面位置の現像剤搬送方向下流側に現像ローラ表面上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有する接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲は図中Bmxで示した1つの山形状となった部分である。本実施形態においては、法線方向磁束密度最大値max(Bmy)が図6よりほぼ700×10−4[T]であるため、上記条件▲1▼を満たす法線方向磁束密度範囲は350×10−4[T]以上の領域となる。法線方向磁束密度が300×10−4[T]以上であれば、現像ドクタによる規制位置での現像ローラ表面への現像剤の拘束力を維持することができ現像剤の汲み上げ量が変動しないようにすることが可能となる。従って、本実施形態においても現像剤の汲み上げ量の変動を防止することが可能となる。
そして、現像ドクタ先端の対向位置となる上記条件▲1▼〜▲3▼の全ての条件を満たす範囲は図中斜線Zの領域である。但し、本実施形態においては、P4極のmax(Bmy)の値となる位置の接線方向磁束密度Bmxが0となるため、この境界を含まない。一方、もう一方の境界であるBmy=Bmxとなる位置は上記条件に当てはまるので含む。
【0043】
ところで、これら磁気ブラシ現像法を採用した装置において、現像ドクタ44の先端付近には現像スリーブ41s上の現像剤の搬送量のバラツキを抑えるために磁性体44aが設置されている。この磁性体44aを設けることによって、その磁気拘束力で磁性体44aと現像スリーブ表面との間の現像ドクタ規制部で磁性粒子を連鎖させ、磁性粒子のカーテンを形成し、その間を通過するトナーに磁性粒子との接触による摩擦帯電の機会を増すことで十分な帯電を行うことができるようにするためである。
【0044】
しかし、磁性体44aによる磁気拘束力が過剰であると、磁性粒子や現像スリーブ41sが過剰なストレスを受け、それぞれの表面に形成されている微細な凹凸が磨耗してしまう場合がある。そして、現像スリーブ41sや磁性粒子の表面の摩擦抵抗が減少し、磁性粒子と現像スリーブ41sとの間でスリップが生じるようになって、現像スリーブ41sによる現像剤搬送性が極端に低下してしまうことがある。すると、形成した画像にざらつきや、ハーフトーンにムラ等が発生する。
一方、磁性体44aによる磁気拘束力が不足すると、キャリアのカーテンを形成できなくなって、磁性体44aがトナーの摩擦帯電促進に寄与されなくなってしまう。
【0045】
以上のような磁性体44aの磁気拘束力の過不足によって生じる不具合を考慮して、本実施形態においては、磁性体44aを設ける位置を規定している。
図7は、本実施形態にかかる現像装置の説明図で、リボルバー現像装置420の現像器において図6における斜線Zの領域のうち法線方向磁束密度が600×10−4[T]の位置に現像ドクタ44を対向させたものである。また、磁性体44aは厚みが0.5[mm]のものを現像ドクタ44の現像スリーブ41sによる現像剤搬送方向上流側の面に設けている。このとき、現像スリーブ表面から現像ドクタ先端までの距離をD1、現像スリーブ表面から磁性体44a先端までの距離をD2とし、それらが、
0.3≦D2−D1≦1.0
の関係を満たすように磁性体44aの位置を決めている。これによって、現像ドクタ先端と磁性体先端との距離を0.3〜1.0[mm]の範囲内にしている。
【0046】
図8は、この距離f=D2−D1が本発明の範囲である0.3〜1.0[mm]のときF1と、0[mm]即ち現像ドクタ先端と磁性体先端とが並んで感光体スリーブ表面に対して同じ距離となるように設けられているときF2とで、プリント枚数による現像剤汲み上げ量を測定したグラフである。尚、各データは、D1を一定にして測定したものである。グラフから分かるように、距離fが0[mm]のとき、現像剤の汲み上げ量は1000枚を超えた頃から低下し始め、しばらくすると画像のボソツキが生じる汲み上げ量0.03以下の範囲になってしまう。これに対して、距離fが0.3〜1.0[mm]のとき、プリント枚数が数千枚を超え1万枚以上となっても汲み上げ量は0.05より大きい値で安定している。また、ここには記載していないが、距離fが0.3[mm]より狭く0[mm]より広いところでは、剤汲み上げ量は図中F1より少なくF2より多くなる。
これは、距離fが0.3[mm]より狭いと、磁性体44aによるキャリアの拘束力が強まり、キャリアの表面鏡面化や現像スリーブ表面へのトナーフィルミングによる摩擦抵抗の低下によって現像剤の搬送性が大きく悪化するためである。
【0047】
一方、この距離f=D2−D1が本発明の範囲である0.3〜1.0[mm]より広いと、剤汲み上げ量は0.3〜1.0[mm]のときと同じだが、現像スリーブ表面からの距離が遠くなる。このため、磁界発生手段による磁気拘束力は距離の二乗に反比例して低下していくが、1.0[mm]を超えると磁性体44aによるキャリアのカーテンを良好に形成できなくなり、磁性体44aがトナーの摩擦帯電促進に寄与されなくなってしまう。
本実施形態においては、これらの不具合が生じないように、距離fを0.3〜1.0[mm]の範囲にしている。
【0048】
更に、本実施形態のプリンタに用いる現像剤はその構成成分である磁性粒子に粒径が50[μm]以下のものを使用している。従来の二成分現像剤には一般的に粒径65[μm]程度の磁性粒子が使用されることがあったが、本実施形態においては、粒径が50[μm]以下のものを使用することによって、画像の高画質化に有効である。明度70〜90領域のハーフトーンドット画像において、磁性粒子の粒径が50[μm]以上の場合には粒状度0.3程度であっても、粒径を35[μm]程度まで下げると粒状度が0.1と3倍近くもドット再現性が向上する。
図9は、磁性粒子の粒径を35[μm],50[μm],65[μm]の3種類に変化させて形成した画像の粒状性を比較したグラフである。この粒状性は0〜5までのランクで示したもので、ランクが大きいほど画像上でのドット再現性が良く、ランクが小さいほどドット再現性が悪いことを示している。この図から、a(粒径65[μm])がランク2、b(粒径50[μm])がランク3、c(粒径35[μm])がランク4となり、粒径が小さいほどドット再現性が良好であることが分かる。
このことから、本実施形態のように磁性粒子に粒径が50[μm]以下のものを使用することは、高画質化に有効である。
【0049】
本発明においては、感光体と現像手段とを少なくとも含み、更に帯電装置手段、クリーニング手段等のうち複数の手段をプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能に構成する。図10は、本発明のプロセスカートリッジを搭載した画像形成装置の概略構成図である。図中A部がプロセスカートリッジ全体を示し、本実施例においては感光体1、帯電手段2、現像手段3、クリーニング手段4を含んで構成されている。帯電手段2あるいはクリーニング手段4は、プロセスカートリッジと別体に構成するものであってもよい。現像手段3の構成は、図4に示すリボルバー現像装置420に含まれる一の現像器と同様の構成であり、ここではその説明を省略する。
【0050】
図10の画像形成装置の動作について説明する。感光体1は、所定の周速度で回転駆動される。感光体1はその回転過程において、帯電手段2によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を受ける。次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光等の光書き込み手段5からの画像露光光を受け、感光体1上に静電潜像が順次形成される。形成された静電潜像は、次いで現像手段3によりトナーが供給されてトナー像化される。一方、給紙部154から転写紙がレジストローラ172に向けて搬送される。転写紙はレジストローラ172で一旦待機し、その後、感光体1上のトナー像が転写位置に到達するタイミングに合わせて転写搬送ベルト155により転写位置に搬送される。そして、感光体1上のトナー像が転写手段162により順次転写紙に転写されていく。像転写を受けた転写紙は、更に転写搬送ベルト155により搬送されて、定着手段165へ導入され、像定着されて複写物(コピー)として装置外へ排出される。また、像転写後の感光体1の表面は、クリーニング手段4によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、更に除電された後、繰り返し画像形成に使用される。
【0051】
以上、本実施形態のプリンタ及びプロセスカートリッジに用いたリボルバー現像装置420、現像手段3では、現像ドクタ先端の現像スリーブ41s表面への対向位置を、現像ローラ41の表面上で測定し得る法線方向磁力の法線方向磁束密度Bmyにおける1つの磁束密度最大値max(Bmy)と対応する法線方向磁束密度分布範囲であって、次の▲1▼▲2▼及び▲3▼の条件を満足する現像ローラ表面位置にしている。
▲1▼法線方向磁束密度Bmyが、上記磁束密度最大値max(Bmy)の1/2以上である。
▲2▼法線方向磁束密度Bmyが最大値となる現像ローラ表面位置の現像剤搬送方向下流側に現像ローラ41の表面上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有する接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲である。
▲3▼法線方向磁束密度Bmyが接線方向磁束密度Bmx以上である。
よって、現像剤の汲み上げ量の安定化や、現像剤の劣化防止、トナーの摩擦帯電量の適正化を実現でき、画像の高画質化を安定して実現することができる。
また、上記現像装置では、現像スリーブ表面から現像ドクタ先端までの距離D1と現像スリーブ表面から磁性体44a先端までの距離D2との関係が、
0.3≦D2−D1≦1.0
となる位置に磁性体44aを設けている。これによって現像ドクタ先端と磁性体先端との距離fを0.3〜1.0[mm]の範囲内にし、磁性体44aによる磁気拘束力の適正化を図ることができ、トナーの良好な摩擦帯電を得つつ、現像剤汲み上げ量を安定化させることができる。これは、距離fを、それより短いと磁性体44aによるキャリアの拘束力が強まりキャリアの表面鏡面化や現像スリーブ表面へのトナーフィルミングによる摩擦抵抗の低下によって現像剤の搬送性が大きく悪化する0.3[mm]以上にしているためであり、かつ、それを超えると磁性体44aによるキャリアのカーテンを良好に形成できなくなり磁性体44aがトナーの摩擦帯電促進に寄与されなくなってしまう1.0[mm]以下にしているためである。
また、上記現像装置に用いる現像剤は、磁性粒子に粒径が50[μm]以下のものを使用している。これによって、高画質化を図ることができる。これは、図9に示すように、粒径が小さいほど画像上のドット再現性が良くなる磁性粒子の粒径の上限を50[μm]に設定しているためである。
また、以上のような現像装置を用いた上記画像形成装置は、良好に帯電された適量のトナーにより良好な画像形成を行うことができる。また特に、磁性粒子に粒径が50>μm@以下のものを使用したことによって、画像上のドット再現性がよくなるため、粒径がそれより大きいものを用いた場合に比してより良好な画像を形成することができる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1乃至3の現像装置によれば、現像剤の汲み上げ量の安定化や、現像剤の劣化防止、現像剤の摩擦帯電量の適正化を実現して、画像の高画質化を安定して実現できる現像装置を提供することができるという優れた効果がある。
【0053】
また、請求項4のプロセスカートリッジを搭載した画像形成装置、又は請求項5の画像形成装置によれば、良好に帯電された適量の現像剤により良好な画像形成を行うことができるという優れた効果がある。特に、請求項3に従属した態様によれば、画像上のドット再現性がよくなるため、更に良好な画像形成を行うことができるという優れた効果がある。また、感光体と作像手段の少なくとも一つをプロセスカートリッジとして一体化することで、保守性、交換性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の全体的な概略構成図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置の引き出しユニットの概略構成図である。
【図3】上記画像形成装置本体から上記引き出しユニットを引き出した状態を示す概略斜視図である。
【図4】上記画像形成装置に搭載されているリボルバー現像装置の現像器の構成を示す概略構成図である。
【図5】上記現像器の現像ローラの構成を示す概略断面図である。
【図6】上記現像ローラの磁束密度波形図である。
【図7】本実施形態にかかる現像装置の説明図である。
【図8】距離fとプリント枚数による現像剤汲み上げ量との関係を示したグラフである。
【図9】磁性粒子の粒径による画像の粒状性を比較したグラフである。
【図10】本発明にかかるプロセスカートリッジを搭載した画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
41 現像ローラ
41s 現像スリーブ
41m マグネットローラ
42,43 現像剤搬送スクリュ
44 現像ドクタ
44a 磁性体
45 現像ケーシング
100 画像形成装置
200 カラー画像読取部
300 カラー画像記録部
401 書き込み光学ユニット
414 感光体ドラム
414P Pセンサ
420 リボルバー現像装置(現像器ユニット)
420A 現像器保持体
420K BK現像器
420C C現像器
420M M現像器
420Y Y現像器
500 引き出しユニット
P1,P2,P3,P4,P5 マグネットローラの磁極
Bmx 現像スリーブ上の接線方向磁束密度
Bmy 現像スリーブ上の法線方向磁速密度
A プロセスカートリッジ

Claims (5)

  1. トナーと磁性粒子とからなる二成分現像剤を担持して像担持体と対向する現像領域へ該現像剤を搬送する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体内部に設けられ法線方向磁力と接線方向磁力とを発生する磁界発生手段と、
    該現像剤担持体表面にギャップをもって対向配置されて該対向位置で該現像剤担持体によって該現像領域へ搬送される現像剤の量を規制する現像剤規制部材とを有する現像装置において、
    上記現像剤担持体の表面上で測定し得る法線方向磁力の法線方向磁束密度Bmyにおける1つの磁束密度最大値max(Bmy)と対応する法線方向磁束密度分布範囲であって、次の▲1▼▲2▼及び▲3▼の条件を満足する該現像剤担持体表面位置に上記現像剤規制部材先端が対向するよう該現像剤規制部材を設けたことを特徴とする現像装置。
    ▲1▼法線方向磁束密度Bmyが、上記磁束密度最大値max(Bmy)の1/2以上である。
    ▲2▼法線方向磁束密度Bmyが最大値となる該現像剤担持体表面位置の現像剤搬送方向下流側に現像剤担持体の表面上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有する接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲である。
    ▲3▼法線方向磁束密度Bmyが接線方向磁束密度Bmx以上である。
  2. 請求項1の現像装置において、
    上記現像剤規制部材として非磁性の現像剤規制部材を用い、該現像剤規制部材における上記現像剤担持体による現像剤搬送方向上流側の面に磁性部材を設け、該現像剤担持体表面から該現像剤規制部材先端までの距離をD1、該現像剤担持体表面から該磁性部材先端までの距離をD2とし、
    0.3≦D2−D1≦1.0
    の関係を満たす位置に該磁性部材を設けたことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2の現像装置において、
    上記磁性粒子の粒径を50[μm]以下としたことを特徴とする現像装置。
  4. 像担持体と、該像担持体上に形成された潜像をトナー像化する現像手段とを含んで一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在に構成されるプロセスカートリッジにおいて、
    上記現像手段として、請求項1,2,又は3の現像装置を用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 像担持体と、該像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像形成手段により像担持体上に形成された潜像をトナー像化する現像手段と、該現像手段により像担持体上に形成されたトナー像を転写材上に転写する転写手段とを有する画像形成装置において、
    上記現像手段として、請求項1,2,又は3の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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