JP2016151587A - 感熱接着ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】ブロッキングのおそれがない溶融押出しコーティングによって感熱性接着層を形成したラベルであって、しかも、接着強度を適正に調整した感熱接着ラベルを提供すること。【解決手段】基材シート1の一方の面に熱接着性樹脂を溶融押出しコーティングして感熱性接着層2を形成し、かつ、その表面が凹凸を形成する。感熱性接着層を溶融押出しコーティングによって形成するから、ブロッキングを生じない。また、凹凸の凸部2aでPETボトル等の被着体に接着するから、凸部面積を調整することにより接着強度を調整して十分な接着強度を有してしかも剥離容易とすることができる。【選択図】図1
Description
本発明は感熱接着ラベルに関するもので、例えばPETボトルの表面に貼着して、その廃棄時に容易に剥離除去できる感熱接着ラベルに関するものである。
基材シートの一方の面に感熱性接着層を備えて構成される感熱接着ラベルは周知である。このようなラベルは、一般に、基材シートの一方の面に、接着剤を溶剤に溶解又は分散させた組成物をウェットコーティングして形成される。コーティング方法には種々の方法があるが、例えば、ロールコーティング、グラビアコーティングなどの方法がある。
ところで、前述のように、PETボトルの表面に貼着するラベルは、このPETボトルを廃棄する際に、PETボトルから剥離して分別する必要がある。そこで、前記接着剤組成物をパターン状に塗布して、PETボトルに対する接着強度を調整することがある。すなわち、塗布面積が大きいほどPETボトルに対する接着強度が高くなり、塗布面積を小さくするほど接着強度が低く剥離し易くなるから、適切な塗布面積となるようにパターン状にコーティングすることにより、十分な接着強度を有してしかも剥離容易とすることができるのである。
一方、この接着剤組成物は、一般に接着性を発揮する温度が40〜60℃であるため、高温環境下で保存するとブロッキングを起こすおそれがある。
ところで、前記感熱性接着層を熱接着性樹脂の溶融押出しコーティングによって形成した感熱接着ラベルも知られている(特許文献1参照)。このラベルでは、熱接着性樹脂が接着性を発揮する温度を100℃以上にすることができるため、ブロッキングのおそれがない。一方、このラベルでは、熱接着性樹脂をパターン状に押出しコーティングすることができないから、その接着強度を適正に調整することが困難であった。
そこで、本発明は、ブロッキングのおそれがない溶融押出しコーティングによって感熱性接着層を形成したラベルであって、しかも、接着強度を適正に調整した感熱接着ラベルを提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基材シートの一方の面に感熱性接着層を備えて構成される感熱接着ラベルであって、前記感熱性接着層が、熱接着性樹脂を溶融押出しコーティングによって形成されたものであり、かつ、その表面が凹凸を有していることを特徴とする感熱接着ラベルである。
本発明の感熱接着ラベルは、接着性を発揮する温度が高い熱接着性樹脂の溶融押出しコーティングによってその感熱性接着層を形成しているから、ブロッキングを起こすおそれがない。しかも、この感熱性接着層が凹凸を有しており、その凸部でPETボトル等の被着体に接着するから、凸部面積を調整することにより接着強度を調整して十分な接着強度を有してしかも剥離容易とすることができる。
本発明の感熱接着ラベルは、図1に示すように、基材シート1の一方の面に感熱性接着層2を積層して構成されるものである。基材シート1の他方の面には、印刷柄などの表示3が施されていてもよい。また、図2に示すように、表示3を被覆して保護層4が設けられていてもよいし、基材シート1と感熱性接着層2との間にアンカーコート層5を有していてもよい。
感熱性接着層2は、接着性を発揮する温度が高い熱接着性樹脂を使用して、これを溶融押出しコーティングして形成する必要がある。このように接着性を発揮する温度が高い熱接着性樹脂を使用することにより、得られた感熱接着ラベルのブロッキングを確実に防止することが可能となる。
また、感熱性接着層2の表面には凹凸が設けられている必要がある。この凹凸を構成する凸部2aはPETボトル等の被貼着体の表面に接着する部位である。一方、凹部2bは被貼着体表面に接着しない部位である。このため、この凹凸に占める凸部2aの割合を制御することにより、被貼着体表面に対する接着強度を調整することができる。そして、こうして接着強度を適正に調整することによって、十分な接着強度を有してしかも剥離容易とすることが可能である。
この凹凸のパターンは任意であってよいが、局部的に強い接着強度と低い接着強度とが生じることを防ぐため、全面均一なパターンを有することが望ましい。例えば、図4(a)に示すようなストライプ状パターンである。また、格子状パターン等であってもよい。
なお、ラベルの周縁部で凸部2aの割合を大きくすると共に、周縁部に囲まれた中央部で凸部2aの割合を小さくすれば、周縁部の接着強度を強く、中央部の接着強度を弱くすることができる。そして、この場合には、その周縁部で十分な強度で接着して不用意な剥離を防止し、しかも、被貼着体の廃棄の際には、周縁部を剥離すれば、ラベル全体を容易に剥離できるという効果を奏することができる。図4(b)はこのようなパターン形状を示すもので、凸部2aを行列状に配列すると共に、周縁部に位置する凸部2aを大きく、中央部の凸部2aを小さくすることにより、ラベルの周縁部で凸部2aの割合を大きくしたものである。
また、中央部に比較して周縁部の凸部2aの割合を小さくすれば、この周縁部を剥離のきっかけとして、容易に剥離できるという効果を奏することができる。
これら凹凸は、基材シート1に感熱性接着層2を設けた後、エンボスすることによって形成することができる。また、溶融した樹脂を溶融押出しコーティングして感熱性接着層2を形成する際、溶融状態の樹脂にエンボスロールを接触させることによって、感熱性接着層2の形成と同時に凹凸を形成することも可能である。なお、このエンボスによって、感熱性接着層2に凹凸を形成すると同時に、基材シート1の表面にも凹凸を形成してもよ
い(図3参照)。
い(図3参照)。
本発明に係る基材シート1は任意のシート状物であってよい。例えば、紙やプラスチックフィルムである。また、金属や無機物を真空蒸着した紙やプラスチックフィルムであってもよい。また、これらを積層した積層シートであってもよい。
また、感熱性接着層2は、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸等を使用して形成することが可能である。
表示3はグラビア印刷法やオフセット印刷法によって形成することが可能である。また、パターニングされた金属蒸着層によって表示3を構成してもよい。保護層4はアクリル樹脂等の透明な樹脂を塗布することによって形成することができる。また、アンカーコート層5はウレタン系アンカーコート剤を塗工して形成すればよい。
(実施例)
基材シート1として、片面アート紙(王子製紙(株)製;Nキンフジ片面アート紙)を使用した。また、感熱性接着層2を構成する熱接着性樹脂として、エチレン−酢酸ビニル共重合体を使用した。
基材シート1として、片面アート紙(王子製紙(株)製;Nキンフジ片面アート紙)を使用した。また、感熱性接着層2を構成する熱接着性樹脂として、エチレン−酢酸ビニル共重合体を使用した。
まず、前記基材シート1の片面にオフセットインキにより印刷して表示3を形成し、この表示3を被覆してアクリル樹脂を塗布して保護層4を形成した。
次に、基材シート1の反対面に、前記熱接着性樹脂を溶融押出しコーティングして感熱性接着層2を形成した後、この感熱性接着層2の表面をエンボスして凹凸を形成した。この凹凸のパターンは図4(a)に示すようにストライプ状で、凹凸の深さは1μm、凸部2a及び凹部2bの幅はいずれも10μmである。
(比較例)
片面アート紙(王子製紙(株)製;Nキンフジ片面アート紙)を基材シートとして、その片面にオフセットインキにより印刷して表示を形成し、この表示を被覆してアクリル樹脂を塗布して保護層を形成した。
片面アート紙(王子製紙(株)製;Nキンフジ片面アート紙)を基材シートとして、その片面にオフセットインキにより印刷して表示を形成し、この表示を被覆してアクリル樹脂を塗布して保護層を形成した。
次に、基材シートの反対面に、ディレードタック型接着剤組成物をパターン状に塗布した。パターン形状は、実施例と同様にストライプ状で、塗布部分及び非塗布部分の幅はいずれも10μmである。
(評価)
実施例のラベル及び比較例のラベルについて、剥離性とブロッキング性を評価した。すなわち、それぞれのラベルをPETボトルに貼着した後、このラベルを剥離して、剥離し易いか否かを官能検査した。この結果は、いずれのラベルも剥離し易く、両者に差異はなかった。
実施例のラベル及び比較例のラベルについて、剥離性とブロッキング性を評価した。すなわち、それぞれのラベルをPETボトルに貼着した後、このラベルを剥離して、剥離し易いか否かを官能検査した。この結果は、いずれのラベルも剥離し易く、両者に差異はなかった。
次に、実施例のラベル及び比較例のラベルを巻取り状態のまま50℃の環境下で保存し、ブロッキングの有無について検査した。この結果、実施例のラベルはブロッキングを生じなかったが、比較例のラベルはブロッキングして、巻取り状態のラベルを巻き出すことが困難であった。
1:基材シート 2:感熱性接着層 2a:凸部 2b:凹部 3:表示 4:保護層 5:アンカーコート層
Claims (1)
- 基材シートの一方の面に感熱性接着層を備えて構成される感熱接着ラベルであって、前記感熱性接着層が、熱接着性樹脂を溶融押出しコーティングによって形成されたものであり、かつ、その表面が凹凸を有していることを特徴とする感熱接着ラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015027384A JP2016151587A (ja) | 2015-02-16 | 2015-02-16 | 感熱接着ラベル |
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JP2015027384A JP2016151587A (ja) | 2015-02-16 | 2015-02-16 | 感熱接着ラベル |
Publications (1)
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JP2016151587A true JP2016151587A (ja) | 2016-08-22 |
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ID=56696456
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JP2015027384A Pending JP2016151587A (ja) | 2015-02-16 | 2015-02-16 | 感熱接着ラベル |
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JP (1) | JP2016151587A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018104996A1 (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 株式会社ナム | 貼着部材 |
-
2015
- 2015-02-16 JP JP2015027384A patent/JP2016151587A/ja active Pending
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