JP6113049B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機のステータに関する。
例えば交流サーボモータ等の回転電機のステータは、環状のヨークの内周側に突設されたティースにコイルを巻回したものであった。このため、ティースにコイルを巻回するためには、スロット内にノズルを入れて巻かなければならず、ノズルの挿入スペースをとる必要があったことから、コイルの占積率が低いという問題点があった。そこで、近年モータの小型化及び高性能化の要求から、分割されたステータ片を環状に組み合わせて環状のステータを構成する技術が開発されている。
このようなステータにおいては、ステータ片のティースごとにコイルを集中して巻くことによって、これまでの巻線よりもスロット内の巻線占積率を向上させることができ、理論限界値である占積率70%近くにすることが可能である。このようなものとして、ステータ片を環状に配列し、これをハウジング(ステータ保持リング)の開口部に圧入固定するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、ハウジングを省略して、ステータ片(積層鉄心)のティース(極歯部)にコイルを巻回後、ステータ片を円筒形状に組み合せ、ステータの軸線方向の両端部に環状部材を配置し、環状部材にステータ片を溶接したものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−18668号公報(段落番号0023〜0025、図4及び図8) 特開2000−139042号公報(段落番号0026〜0028、図1〜図3)
従来の回転電機のステータは以上のように構成され、環状に配列されたステータ片をハウジングの開口部に圧入固定するものにおいては、内径精度の高い加工を要するハウジングを必要とするため、製造費が高くなる。また、ステータ片を円筒形状に組み合せ、軸線方向の両端部に環状部材を配置し、この環状部材にステータ片を溶接したものにおいては、円筒状に組み合わされた複数のステータ片の端部に環状部材が配置されているため、環状部材の厚み分だけ軸線方向に長くなる。
この発明は前記のような問題点を解決するためになされたものであり、軸線方向の寸法の増大を招くことなくかつ安価な回転電機のステータを得ることを目的とする。
この発明に係る回転電機のステータにおいては、
複数のステータ片と環状部材とを有する回転電機のステータであって、
前記ステータ片は、コア片を有し、前記コア片はヨーク部とティースとを有するものであり、
前記ヨーク部は、前記ティースが第1の方向に突設されるとともに前記ティースが突設された側と反対側であって前記第1の方向と交差する第2の方向の端部が前記第1の方向に切り欠かれた段差部とされたものであり、
複数の前記ステータ片が前記ヨーク部により環状のヨークが形成されるとともに前記段差部により前記ヨークの軸線方向の端部に環状の段付部が形成されるようにして環状に配置され、前記環状部材が前記段付部に前記軸線方向から嵌合され前記ステータ片が相互に動かないように固定されたものである。
この発明に係る回転電機のステータは、以上のように構成されているので、軸線方向の寸法の増大を招くことなくかつ安価な回転電機のステータを得ることができる。
この発明の実施の形態1である回転電機のステータの構成を示す分解斜視図である。 図1のステータを備えたモータの一部断面図である。 この発明の実施の形態1であるステータの斜視図である。 コア片の詳細を示す斜視図である。 ステータ片の詳細を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2であるステータの構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3であるステータの構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4であるステータの構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態5であるステータ片集合体の構成を示す斜視図である。 図9のコア片の詳細を示す斜視図である。 この発明の実施の形態6であるステータ片集合体の構成を示す斜視図である。 図11のコア片の詳細を示す斜視図である。 この発明の実施の形態7であるステータ片集合体の構成を示す斜視図である。 図13のコア片の詳細を示す斜視図である。 この発明の実施の形態8であるコア片の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態9であるステータの構成を示す斜視図である。 図16のステータを備えたモータの一部断面図である。
実施の形態1.
図1〜図5は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は回転電機のステータの構成を示す分解斜視図、図2は図1のステータを備えたモータの一部断面図、図3はステータの斜視図である。図4はコア片の詳細を示す斜視図、図5はステータ片の詳細を示す斜視図である。まず、図2により、モータの全体構成を説明する。図2において、ステータ100の環状部材としての保持リング18の軸線方向端部に設けられた結合可能部としてのねじ孔部18aにボルト21を螺合させてブラケット2a,2bのフランジ部を締め付けることによりブラケット2a,2bがステータ100に固定されている。ロータ3のロータ軸3aが、ベアリング4を介してブラケット2a,2bにより回転自在に支持されている。ロータ3の外周部がステータ100の内周部と径方向に対向するようにして取り付けられている。
次に、ステータ100の詳細を説明する。図1において、ステータ100は次のように構成されている。12個のステータ片13が、円環状に配置されて円筒状のステータ片集合体16が構成され、ステータ片集合体16の軸線方向の両端部に形成された円環状の段付部16aに、保持リング18がステータ片集合体16の軸線方向から圧入または焼嵌めにより挿入され、緊嵌状態で嵌合されてステータ片13が相互に動かないように固定されている。なお、ステータ片集合体16の外径(外周部寸法)と保持リング18の外径(外周部寸法)とはほぼ同じ寸法にされており、保持リング18がステータ片集合体16に嵌合されたときその外径がほぼ面一になる。
焼き嵌めは、保持リング18を予め加熱しておいて膨張した状態で段付部16aに挿入し、保持リング18が冷却されて温度が低下すると収縮して段付部16aが強固に締め付けられる。保持リング18は、鍛造されたリングを切削加工にて仕上げて製作される。なお、この実施の形態においては、ステータ100の温度変化にともなって段付部16aと保持リング18との熱膨張率の差によって保持リング18によるステータ片13の締め付け状態が大きく変化しないように段付部16aの径方向の熱膨張率と保持リング18の径方向の熱膨張率とがほぼ同じになるようにされている。
ステータ片13は、図5に示されるようにコア片5とボビン10とコイル11を有する。コア片5は、図4及び図5に示されるように円弧状のヨーク部7とこのヨーク部7の中央部から第1の方向としての図4における左後方に突設されたティース6を有する。また、ヨーク部7は第2の方向としての図4における上下方向の端部がティース6の突出方向に切り欠かれた段差部7aとされ、第1及び第2の方向と交差する方向である第3の方向である図4における左右方向に右端部7b及び左端部7cを有する。コア片5は、T状に打ち抜かれた電磁鋼板を図4における高さ方向に積層して形成されている。そして、図5に示されるように、コア片5のティース6にはボビン10が装着され、ボビン10の回りには、回転磁界を発生させるためのコイル11が巻線機により巻回されている。
以上のように、ステータ片13は、コア片5、ボビン10、コイル11を有し、コア片5はティース6とヨーク部7とを有している。このようなステータ片13が、図1に示されるようにヨーク部7と隣接するステータ片13のヨーク部7とがその左右両端部7b,7cが当接するようにして円環状に配置され、全体として円環状のステータ片集合体16が形成されている。なお、ステータ片13が円環状に配置されたとき、ヨーク部7の段差部7aにより円環状の段付部16aが形成される。そして、上述のように、段付部16aに保持リング18がステータ片集合体16の軸線方向から嵌着され、図3に示すステータ100が完成する。
なお、コイル11は三相結線され、図示しない外部のインバータに接続され、三相の交流電流が供給されることによりステータ100において回転磁界が発生し、回転磁界に起因する吸引力または反発力によって、ロータ3(図2)が回転駆動される。
以上のようにステータ片集合体16の段付部16aに保持リング18を圧入または焼嵌めすることでステータ片13を円環状に配置された状態で固定することができ、ステータ100の軸線方向の長さの増大を招くことなく、さらにステータ100の径方向寸法を大きくすることなく、ステータ片13を円環状に固定保持できる。これにより、内面の仕上げ精度を要するハウジングを必要としないので、材料費及び加工費とも安価になる。また、ハウジングでステータ片集合体16の外周面全体に締め付けて固定する従来のものに比べヨーク部7の受ける応力が軽減され、磁気特性の低下が防止されるので鉄損の増加を防止できる。ステータ片13を円環状に固定する方法が、圧入あるいは焼嵌めであるため、簡単に短時間で組み立てることができる。従って、生産性が向上し、製造コストの低減が可能である。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2であるステータの構成を示す斜視図である。図6において、ステータ200は、円環状に配置されたステータ片13において、ヨーク部7の右端部7bと隣接するヨーク部7の左端部7cとを軸線方向に間隔を設けた2点において接合としての溶接をして溶接部201が形成されている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態においては、保持リング18によるステータ片13の軸線方向及び径方向の固定保持に加えて、ヨーク部7の右端部7bと隣接するヨーク部7の左端部7cと溶接しているので、ステータ片13同士を結合する結合力を高め、剛性に優れたステータ200とすることができる。なお、この場合、ヨーク部7の右端部7bと隣接するヨーク部7の左端部7cとの溶接は、右端部7b及び左端部7cの全長にわたって溶接することとしてもよい。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3であるステータの構成を示す斜視図である。図7において、ステータ300は、円環状に配置されたステータ片13において、ヨーク部7の右端部7bと隣接するヨーク部7の左端部7cとを軸線方向の全長にわたって接合としての接着をして接着部301が形成されている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態においては、保持リング18によるステータ片13の軸線方向及び径方向の固定保持に加えて、ヨーク部7の右端部7bと隣接するヨーク部7の左端部7cとを接着しているので、ステータ片13同士の結合力を高め、剛性に優れたステータ300とすることができる。なお、この場合、ヨーク部7の右端部7bと隣接するヨーク部7の左端部7cとの接着は、右端部7b及び左端部7cの全長にわたって行うのでなく部分的に行ってもよい。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4であるステータの構成を示す斜視図である。図8において、ステータ400は、円環状に打ち抜かれた電磁鋼板を軸線方向に積層して形成された環状部材としての積層リング418を有する。積層リング418には4箇所に結合可能部としてのねじ孔部418aが設けられている。ねじ孔部418aにはヘリサートを用いている。積層された電磁鋼板同士は、加締めや接着、溶接などにより積層方向に強固に接合されている。この積層リング418がステータ片集合体16の図示しない段付部(図1の段付部16a参照)に焼き嵌めにて装着され円環状に配置されたステータ片13を緊嵌状態で締め付け相互に動かないように固定する。段付部16aが積層リング418から受ける応力が許容値以内に収まりかつ積層リング418による締め付けに緩みが発生しないように段付部16aの径方向の熱膨張率と積層リング418の径方向の熱膨張率とがほぼ同じになるようにされている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
積層された電磁鋼板にて形成された積層リング418を使用することにより、切削加工にて製作される保持リング18(図1参照)に比べて製造コストを低減できる。積層リング418は電磁鋼板を積層して構成されているので、保持リング18に比べて磁束が通り易くなり回転電機の性能が向上する効果もある。また、積層リング418が円環状の積層鋼板で形成されているため、複数のステータ片13を円環状に配置してハウジングに挿入して固定する従来のものに比べてヨークに磁束が通り易くなり回転電機の性能向上も期待できる。なお、上述の実施の形態2や3と同様に、ステータの剛性を高めるために隣接するステータ片13のヨーク部同士の当接面を溶接したりや接着したりしてもよい。
実施の形態5.
図9、図10は、実施の形態5を示すものであり、図9はステータ片集合体の構成を示す斜視図、図9はコア片の詳細を示す斜視図である。図9において、ステータ片集合体516は、ステータ片513を円環状に配置して形成されたものであり、軸線方向端部が円環状の段付部516aとされている。ステータ片513は、コア片505を有する。コア片505は図10に示されるように円弧状のヨーク部507とこのヨーク部507の中央部から第1の所定方向としての図10における左後方に突設されたティース6を有する。
ヨーク部507は、第2の方向としての図10における上下方向の端部がティース6の突出方向に切り欠かれた段差部507aとされ、第1及び第2の方向と交差する第3の方向としての図10の左右方向の両端部がそれぞれ上下方向に延在する断面が半円状の突条が形成された係合部としての突条部507b及び断面が半円状の凹条が形成された係合部としての凹条部507cとされている。突条部507bと凹条部507cとは、ステータ片513が円環状に配置されたとき隣り合う突条部507bと凹条部507cとがぴったり嵌り合うような寸法関係にされている。コア片505は、T状に打ち抜かれた電磁鋼板を図10における高さ方向に積層して形成されている。
このようなステータ片513が、図9に示されるように突条部507bと、隣接するステータ片513の凹条部507cとが係合すなわち嵌合するようにして円環状に配置され、全体として円環状のステータ片集合体516が形成されている。なお、ステータ片513が円環状に配置されたとき、ヨーク部507の段差部507aにより円環状の段付部516aが形成される。突条部507bと、隣接するステータ片513の凹条部507cとが係合すなわち嵌合することにより、ステータ片513同士の結合特にステータ片集合体516の径方向の強度が向上する。そして、上述のように、段付部516aに図1に示された保持リング18と同様の保持リング18がステータ片集合体516の軸線方向から焼き嵌めにて嵌着され、ステータ片513同士が相互に動かないように強固に固定される。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、説明を省略する。
実施の形態6.
図11、図12は、実施の形態6を示すものであり、図11はステータ片集合体の構成を示す斜視図、図12はコア片の詳細を示す斜視図である。図11において、ステータ片集合体616は、ステータ片613を円環状に配置して形成されたものであり、軸線方向端部に円環状の段付部616aを有する。ステータ片613は、コア片605(図12)を有する。コア片605は、図12に示されるようにコア片605のヨーク部607の構成が図4に示されたコア片5のヨーク部7と異なる。コア片605は、円弧状のヨーク部607とこのヨーク部607の中央部から第1の所定方向としての図12における左後方に突設されたティース6を有する。
また、ヨーク部607は第2の方向としての図12における上下方向の端部がティース6の突出方向に切り欠かれた段差部607aとされ、第1及び第2の方向と交差する第3の方向としての図12の左右方向の係合部としての右端部607bが一つの突設部607dを有し、係合部としての左端部607cが一つの凹設部607eを有するものとされている。突設部607dは、図12における右端部607bにおいて中央部から右方向に矩形状に突設されている。凹設部607eは、図12における左端部607cにおいて中央部から右方向に矩形状に凹設されている。突設部607dと凹設部607eとは、ステータ片613が円環状に配置されたとき隣り合うステータ片613の突設部607dと凹設部607eとがぴったり嵌り合うような寸法関係にされている。コア片605は、T状に打ち抜かれた電磁鋼板を図12における高さ方向に積層して形成されている。
このようなステータ片613が、図11に示されるようにステータ片613の突設部607dと、隣接するステータ片613の凹設部607eとが係合すなわち嵌合するようにして円環状に配置され、全体として円環状のステータ片集合体616が形成されている。なお、ステータ片613が円環状に配置されたとき、ヨーク部607の段差部607aにより円環状の段付部616aが形成される。突設部607dと、隣接するステータ片613の凹設部607eとが嵌合することにより、ステータ片613の軸線方向への位置ずれが防止され、ステータ片613同士の結合特に軸線方向の結合が強固になる。そして、上述のように、段付部616aに図1に示された保持リング18と同様の保持リングがステータ片集合体616の軸線方向から焼き嵌めにて嵌着され、ステータ片613同士が相互に動かないように強固に固定される。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、説明を省略する。以上のように、隣接配置されたステータ片613の突設部607dと隣接するステータ片613の凹設部607eとが相互に係合すなわち嵌合し、これにより図11における上下方向への位置ずれが防止され強度が増加する。
実施の形態7.
図13、図14は、実施の形態7を示すものであり、図13はステータ片集合体の構成を示す斜視図、図14はコア片の詳細を示す斜視図である。図13において、ステータ片集合体716は、ステータ片713を円環状に配置して形成されたものであり、軸線方向端部に円環状の段付部716aを有する。ステータ片713は、コア片705(図14)を有する。コア片705は、図14に示されるようにヨーク部707の構成が図12に示されたコア片605のヨーク部607と異なる。コア片705は、円弧状のヨーク部707とこのヨーク部707の中央部から第1の所定方向としての図14における左後方に突設されたティース6を有する。
また、ヨーク部707は第2の方向としての図14における上下方向の端部がティース6の突出方向に切り欠かれた段差部707aとされ、第1及び第2の方向と交差する第3の方向としての図14の右方の端部が複数の矩形状の突設部が連続して設けられた係合部としての右噛合部707bとされ、左方の端部が複数の矩形状の凹設部が連続して設けられた係合部としての左噛合部707cとされている。右噛合部707bと左噛合部707cとは、ステータ片713が円環状に配置されたとき隣り合うステータ片713の右噛合部707bと左噛合部707cとがぴったり嵌り合う(噛み合う)ような寸法関係にされている。コア片705は、T状に打ち抜かれた電磁鋼板を図14における高さ方向に積層して形成されている。
このようなステータ片713が、図13に示されるようにステータ片713の右噛合部707bと、隣接するステータ片713の左噛合部707cとが係合すなわち嵌合(噛合)するようにして円環状に配置され、全体として円環状のステータ片集合体716が形成されている。なお、ステータ片713が円環状に配置されたとき、ヨーク部707の段差部707aにより円環状の段付部716aが形成される。右噛合部707bと、隣接するステータ片713の左噛合部707cとが嵌合することにより、ステータ片713の軸線方向への位置ずれが防止され、ステータ片713同士の結合特に軸線方向の結合が強固になる。
そして、上述のように、段付部716aに図1に示された保持リング18と同様の保持リングがステータ片集合体716の軸線方向から焼き嵌めにて嵌着され、ステータ片713同士が相互に動かないように強固に固定される。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、説明を省略する。隣接配置されたステータ片713の右噛合部707bと隣接するステータ片713の左噛合部707cとが相互に係合すなわち噛合し、これにより図13における上下方向への位置ずれが防止され強度が増加する。
実施の形態8.
図15は、実施の形態8であるコア片の構成を示す斜視図である。図15において、コア片805は、ヨーク部807を有する。このようなコア片805が図12のコア片605の代わりに用いられる。その他の構成については、図11及び図12に示された実施の形態6と同様のものであるため、図示を省略する。ヨーク部807は第2の方向としての図15における上下方向の端部がティース6の突出方向に切り欠かれた段差部807aとされ、第1及び第2の方向と交差する第3の方向としての図15の左右方向の右端部が図15の上下方向に延在する断面が半円形の突条が形成された突条部807bとされている。突条部807bは中央部に右方向に矩形状に突設された突条部突設部807dを有する。突条部突設部807dは端部に断面が半円形に突出した突条を有している。
また、ヨーク部807の図15における左端部が図15の上下方向に延在する断面が半円形に凹設された凹条が形成された凹条部807cとされている。凹条部807cは中央部に右方向に矩形状に凹設された凹条部凹設部807eを有する。凹条部凹設部807eは凹設された端部(底部)に断面半円形に凹設された凹条が形成されている。突条部807bと凹条部807cとは、ステータ片が円環状に配置されたとき隣り合うコア片805の突条部807bと凹条部807cとがぴったり嵌り合うような寸法関係にされている。突条部突設部807dと凹条部凹設部807eとは、ステータ片が円環状に配置されたとき隣り合うコア片805の突条部突設部807dと凹条部凹設部807eとがぴったり嵌り合うような寸法関係にされている。コア片805は、T状に打ち抜かれた電磁鋼板を積層して形成されている。
このようなコア片805を有するステータ片が、図11に示されるステータ片613と同様に突条部807bと隣接するコア片805の凹条部807cとが係合すなわち嵌合し、突条部突設部807dと隣接するコア片805の凹条部凹設部807eとが係合すなわち嵌合するようにして円環状に配置され、全体として円環状のステータ片集合体が形成される。突条部807bと、隣接するステータ片の凹条部807cとが嵌合し、突条部突設部807dと、隣接するステータ片の凹条部凹設部807eとが嵌合することにより、径方向への位置ずれが防止されるとともにステータの軸線方向への位置ずれが防止され、ステータの強度が向上する。
なお、突条部807b及び凹条部807cを設ける位置を左右入れ換えてもよいし、突条部突設部807d、凹条部凹設部807eの代わりに、図12の突設部607dに凹条部を設け、凹設部607eに突条部を設けたものとしてもよいし、これらの組み合わせは自由である。
実施の形態9.
図16、図17は、実施の形態9を示すものであり、図16はステータの構成を示す斜視図、図17は図16のステータを備えたモータの一部断面図である。図16において、ステータ900は、環状部材としての保持リング918を有する。保持リング918は、図1の保持リング18の外径よりも所定寸法大きくされており、4箇所に結合可能部としての軸方向のねじ孔部918aが形成されている。保持リング918は、ステータ片集合体16の段付き部に嵌合されたとき、ステータ片集合体16から径方向に突出している。
このようなステータ900は、図17に示されるように保持リング918のねじ孔部918aにボルト921を螺合させてブラケット92bのフランジ部を締め付けることによりブラケット92bがステータ900に固定される。なお、ブラケット92bは、図2のブラケット2bよりもフランジ部の板厚及び径が大きく機械的強度が高くされ、ボルト921も図2のボルト21よりもサイズの大きいものが使用されている。モータのロータ軸3aの出力側の支持強度を向上させるためである。その他の構成については、図1、図2に示した実施の形態1と同様のものであるので、説明を省略する。
なお、以上の実施の形態においては、ステータ片の個数は12個である例を示したが、12個に限らず適用できる。また、保持リングを段付部に焼き嵌めする例を示したが、保持リングを段付部に締まり嵌め状態になるように圧入するなど、他の緊嵌方法を採用してもよい。また、段付部の径方向の熱膨張率と保持リングの径方向の熱膨張率とがほぼ同じになるようにされているが、必ずしも熱膨張率を同じにする必要はなく温度変化により段付部が保持リングから受ける応力が許容値以内に収まりかつ保持リングによる締め付けに緩みが発生しないように設計すればよい。なお、図1及び図8における保持リング18,積層リング418の外周部寸法(外径)がステータ片集合体16の外周部寸法(外径)と同じであるものを示したが、必ずしも同じである必要はなく、例えば保持リング18,418の外周部寸法がステータ片集合体16の外周部寸法より小さいものであってもよい。
また、実施の形態1において、図2に示されるようにブラケット2a,2bをボルト21により保持リング18に固定するものを示したが、ボルトやねじ止めの代わりに、接着や溶接で固定してもよい。なお、この場合には、ねじ孔部18aを設けなくてよい。また図1の保持リング18、図16の保持リング918は、ねじ孔部18a、918aを設けてボルト21,921を螺合させて固定するものを示したが、ねじ孔部の代わりにキリ孔部を設けてボルトを貫通させナットで固定するようにしてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、上述した各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略することが可能である。
5 コア片、6 ティース、7 ヨーク部、7a 段差部、7b 右端部、
7c 左端部、13 ステータ片、16 ステータ片集合体、16a 段付部、
18 保持リング、18a ねじ孔部、100,200,300,400 ステータ、
201 溶接部、301 接着部、418 積層リング、505 コア片、
507 ヨーク部、507a 段差部、507b 突条部、507c 凹条部、
513 ステータ片、516 ステータ片集合体、516a 段付部、605 コア片、607 ヨーク部、607a 段差部、607b 右端部、607c 左端部、
607d 突設部、607e 凹設部、613 ステータ片、
616 ステータ片集合体、616a 段付部、705 コア片、707 ヨーク部、
707a 段差部、707b 右噛合部、707c 左噛合部、713 ステータ片、
716 ステータ片集合体、716a 段付部、805 コア片、807 ヨーク部、
807a 段差部、807b 突条部、807c 凹条部、900 ステータ、
918 保持リング、918a ねじ孔部。

Claims (9)

  1. 複数のステータ片と環状部材とを有する回転電機のステータであって、
    前記ステータ片は、コア片を有し、前記コア片はヨーク部とティースとを有するものであり、
    前記ヨーク部は、前記ティースが第1の方向に突設されるとともに前記ティースが突設された側と反対側であって前記第1の方向と交差する第2の方向の端部が前記第1の方向に切り欠かれた段差部とされたものであり、
    複数の前記ステータ片が前記ヨーク部により環状のヨークが形成されるとともに前記段差部により前記ヨークの軸線方向の端部に環状の段付部が形成されるようにして環状に配置され、前記環状部材が前記段付部に前記軸線方向から嵌合され前記ステータ片が相互に動かないように固定されたものである
    回転電機のステータ。
  2. 前記環状部材は、前記環状に配置されたステータ片の外周と同じか小さい外周寸法を有するものである
    請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記環状部材は、前記段付部に締まり嵌め状態で嵌合されたものである
    請求項1または請求項2に記載の回転電機のステータ。
  4. 前記環状部材は、環状の板部材が前記軸線方向に積層されて形成されたものである
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
  5. 前記ステータ片の前記ヨーク部は、隣り合う前記ヨーク部同士が接合されたものである
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
  6. 前記ステータ片の前記ヨーク部は、前記第1の方向及び前記第2の方向と交差する第3の方向の両端部が前記第2の方向に延在する係合部とされたものであって、前記ステータ片が環状に配置されたとき隣接する前記ヨーク部の前記係合部同士が係合するものである
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
  7. 前記係合部は、一方が前記第2の方向に延在する突条が設けられた突条部であり、他方が前記第2の方向に延在する凹条が設けられた凹条部であり、
    前記ステータ片が環状に配置されたとき隣接する前記突条部と前記凹条部とが係合するものである
    請求項6に記載の回転電機のステータ。
  8. 前記係合部は、一方が前記第3の方向に突設された突設部を有するものであり、他方が前記第3の方向に凹設された凹設部を有するものであり、
    前記ステータ片が環状に配置されたとき隣接する前記突設部と前記凹設部とが係合するものである
    請求項6に記載の回転電機のステータ。
  9. 前記環状部材は、前記軸線方向の端部に他の部品と結合可能な結合可能部を有するものである
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
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