JP2016138936A - 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016138936A
JP2016138936A JP2015012534A JP2015012534A JP2016138936A JP 2016138936 A JP2016138936 A JP 2016138936A JP 2015012534 A JP2015012534 A JP 2015012534A JP 2015012534 A JP2015012534 A JP 2015012534A JP 2016138936 A JP2016138936 A JP 2016138936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
charge transport
photosensitive member
electrophotographic
electrophotographic photosensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015012534A
Other languages
English (en)
Inventor
渉 宮下
Wataru Miyashita
渉 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2015012534A priority Critical patent/JP2016138936A/ja
Publication of JP2016138936A publication Critical patent/JP2016138936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】シリカ粒子の分散性、耐摩耗性、電気特性を両立できる電子写真感光体を提供し、更には高速の画像形成装置においてもコンパクトで省エネルギーを実現可能とする。
【解決手段】導電性基体上に、電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光体において、前記電荷輸送層が最外層であり、電荷輸送物質、バインダー樹脂、ポリシロキサン構造を有する樹脂、及びシリカ粒子を含有するポリカーボネート樹脂又はポリエステル樹脂であり、前記シリカ粒子の平均一次粒径が、0.2μm以上0.9μm以下である、電子写真感光体。
【選択図】なし

Description

本発明は、複写機やプリンター等に用いられる電子写真感光体、画像形成装置、及び電子写真カートリッジに関する。
電子写真技術は、即時性、高品質の画像が得られることから、近年では複写機の分野にとどまらず、各種プリンターの分野でも広く使われている。
電子写真技術の中核となる感光体については、近年ではその光導電材料として、無公害で、成膜が容易、製造が容易である等の利点を有する有機系の光導電材料を使用した感光体が、開発されている。特に光を吸収して電荷を発生する機能と、発生した電荷を輸送する機能を分離した電荷発生層及び、電荷移動層からなる積層型の感光体は、主流となっている。現在これらの感光体は、複写機、レーザープリンター等の画像形成装置の分野に広く用いられている。
電子写真法により画像形成を行うには、感光体表面に帯電、像露光及び現像を施してトナー像を形成し、該トナー像を転写材に転写、定着して画像を得ると共に、転写後の感光体は、残留トナーのクリーニングが行われて長期に亘り繰り返し使用される。繰り返し使用により感光体は摩耗されるが一般に有機感光体は無機感光体と比較して耐摩耗性に劣る。そのため、高耐刷性を有するバインダー樹脂(特許文献1)、表面保護層(特許文献2〜4)の開発といった対策が行われてきた。例えば、表面保護層に酸化チタンや酸化スズ等の微粒子を含有させ、かつ表面保護層の膜厚1μ当たりの吸光度を特定値に設定する技術(特許文献5)、表面保護層にラジカル重合性モノマー、架橋性樹脂及びフィラーを含有する技術(特許文献6)、表面保護層にシリカ粒子を含有する技術(特許文献7〜10)が知られている。一方、保護層を設けず最表面層が電荷輸送層となる技術も知られているが(特許文献11)、その場合には微粒子を添加した系において、表面層形成用の塗布液及び感光体を製造した状態であっても分散安定性を良好に保ったまま、常温常湿・高温高湿の繰り返し特性まで含めた電気特性を維持することが求められる。
また近年、ハイエンドMFPのような高速の画像形成装置であっても電子写真装置の小型化、省エネルギー化が進んできた。一般に、高速機では印字ライフも長いため感光体に要求される耐摩耗率も高くなる。しかしながら、従来技術では材料面での改良が困難なため、感光体の外径を大きくすることで対策されてきたため、電子写真装置の大きさとして肥大化する傾向にあった。また高速機であることに加えて、省エネルギー化のため電子写真装置にLEDが用いられるようになってきたため、耐摩耗性を両立しつつ、電気特性を維持することが求められるようになってきた。それらの特性を満たす電子写真感光体を提供するために、高移動度かつ露光時に十分低い残留電位を示す高機能な電荷輸送物質の開発が必要となっている。それら課題を解決するためにスチルベン骨格等のπ電子系を拡張させた電荷輸送物質の検討がなされている(特許文献12)。
特開2006−053549号公報 特開2000−66424号公報 特開2000−66425号公報 特開2000−206715号公報 特開2006−99035号公報 特開2008−26689号公報 特開2003−140373号公報 特開2012−98639号公報 特許第3844258号公報 特許第3859086号公報 特開2014−191079号公報 特開2013−025189号公報
前記技術のうち、シリカ粒子を表面層に含有する技術が簡便であり、耐摩耗を改良することができるが、感光体状態でのシリカの分散性という観点からは不十分であった。また、その耐摩耗率も画像形成装置の画像形成方法に大きく依存していた。本発明はこのような課題を解決したものであり、シリカ粒子の分散性、耐摩耗性、電気特性を両立できる電子写真感光体を提供し、更には高速の画像形成装置においてもコンパクトで省エネルギーを実現可能とすることにある。
本発明者は、鋭意検討を行った結果、感光層に特定構造の電荷輸送物質、シリカ粒子、特定構造のバインダー樹脂を含有することにより、シリカ粒子の分散性、耐摩耗性、電気特性を両立できることを見出した。即ち本発明は、以下<1>〜<8>に存する。
<1>導電性基体上に、電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光体において、前記電荷輸送層が最外層であり、電荷輸送物質、バインダー樹脂、ポリシロキサン構造を有する樹脂、及びシリカ粒子を含有し、前記電荷輸送物質が下記式(1)で表され、前記ポリシロキサン構造を有する樹脂が下記一般式(2)で表される構造を有するポリカーボネート樹脂又はポリエステル樹脂であり、前記シリカ粒子の平均一次粒径が、0.2μm以上0.9μm以下であることを特徴とする、電子写真感光体。
Figure 2016138936
(式(1)中、R〜Rはそれぞれ独立して水素、アルコキシ基又はアルキル基を表す。)
Figure 2016138936
(式(2)中、R、R10はそれぞれ独立してメチル基、エチル基、又はフェニル基を表す。)
<2>前記シリカ粒子の平均一次粒径が、0.3μm以上0.8μm以下である、<1>に記載の電子写真感光体。
<3>前記シリカ粒子の含有量が、前記電荷輸送層全体の3wt%以上30wt%以下である、<1>又は<2>に記載の電子写真感光体。
<4>前記シリカ粒子が、反応性有機珪素化合物で表面処理されている、<1>〜<3>のいずれかに記載の電子写真感光体。
<5>前記導電性基体が、円筒状であり、その外径が10mm以上24mm以下である、<1>〜<4>のいずれかに記載の電子写真感光体。
<6><1>〜<5>いずれかに記載の電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯電した電子写真感光体に対し像露光を行うことで静電潜像を形成する像露光手段、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段を有する電子写真カートリッジにおいて、前記現像手段が非接触現像であることを特徴とする、電子写真カートリッジ。
<7><6>に記載の電子写真カートリッジを用いた画像形成装置。
<8>像露光手段がLEDである、<7>に記載の画像形成装置。
本発明によれば、シリカ粒子の分散性、耐摩耗性、電気特性を両立する電子写真感光体を提供でき、高速の画像形成装置においてもコンパクトで省エネルギー化を実現できる。
本発明の画像形成装置の一実施態様の要部構成を示す概略図である。 実施例で用いたオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図である。 実施例で用いたオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図である。
以下、本発明の実施の形態につき詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は本発明の実施形態の代表例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変形して実施することができる。
<電子写真感光体>
導電性支持体の上に直接又は、導電層、下引き層等を形成した上に電荷発生層が形成される。電荷発生層を形成した上に、電荷輸送層が形成され、電荷輸送層が最表面層になる。
[導電性支持体]
導電性支持体について特に制限は無いが、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料や、金属、カーボン、酸化錫などの導電性粉体を添加して導電性を付与した樹脂材料や、アルミニウム、ニッケル、ITO(酸化インジウム酸化錫)等の導電性材料をその表面に蒸着又は塗布した樹脂、ガラス、紙等が主として使用される。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率
で併用しても良い。導電性支持体の形態としては、ドラム状、シート状、ベルト状などのものが用いられる。更には、金属材料の導電性支持体の上に、導電性・表面性などの制御や欠陥被覆のために、適当な抵抗値を有する導電性材料を塗布したものを用いても良い。
また、導電性支持体としてアルミニウム合金等の金属材料を用いた場合、陽極酸化被膜を施してから用いても良い。陽極酸化被膜を施した場合には、公知の方法により封孔処理を施すのが望ましい。
支持体表面は、平滑であっても良いし、特別な切削方法を用いたり、粗面化処理を施したりすることにより、粗面化されていても良い。また、支持体を構成する材料に適当な粒径の粒子を混合することによって、粗面化されたものでも良い。また、安価化のためには、切削処理を施さず、引き抜き管をそのまま使用することも可能である。
導電性基体は、円筒状であることが好ましい。その場合の外径は、通常5mm以上、摩耗性の観点から好ましくは10mm以上である。また、通常60mm以下であり、小型化の観点から好ましくは24mm以下である。
[下引き層]
本発明では、下引き層は必須ではないが、下引き層を設ける場合は、どのような下引き層も設けることが出来る。下引き層としては、バインダー単独でも、用いられるが、金属酸化物粒子のような無機フィラー含有することが電気特性等の面で好ましい。
金属酸化物粒子としては、塗布液の分散安定性が高いものが好ましく、具体的には、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化インジウムのようなものがあげられ、これらの中でも、n型半導体特性を示す金属酸化物粒子が好ましく、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズがより好ましく、酸化チタンが最も好ましい。
酸化チタンは結晶質、非晶質いずれも使用できるが、結晶質の場合、その結晶型はアナターゼ型、ルチル型、ブルッカイト型のいずれでも良いが、吸水性、表面処理の効率等の理由からアナターゼ型又はルチル型が一般的に用いられる。特に好ましくは、ルチル型のものを用いることである。
金属化合物粒子の粒径は、塗布液への分散安定性の理由から、通常その平均粒径が100nm以下のものが好ましく、特に10〜60nmが好ましい。塗布液に用いる粒子の粒径は、均一であってもまた、異なる粒径の複合系でも良い。異なる粒径の複合系の場合、粒径の最大ピークが150nm付近にあり最小粒径が約30nmから約500nmの粒径分布をもつようなものが好ましく、例えば平均粒径が0.1μmのものと0.03μmのものを混合して用いても良い。
金属酸化物粒子は、有機金属化合物等の表面処理されていることが好ましい。表面処理は乾式法及び湿式法の製造法で製造することができる。すなわち、乾式法では、表面処理剤を、金属酸化物粒子と混合することによって金属酸化物粒子に被覆させ、必要に応じて加熱処理を行う方法で製造できる。湿式法では、金属酸化物粒子と、適当な溶媒に本発明の表面処理剤を混合したものを、均一に付着されるまでよく攪拌するか、メディアによって混合し、その後乾燥し、必要に応じて加熱処理を行う方法で製造することができる。
表面処理剤は、反応性有機金属化合物が好ましい。例えば、メチルハイドロジェンポリシロキサン、下記構造を有するシラン処理剤、その中でも、メチルジメトキシシランが特に好ましい。また、アクリル基を有するシランカップリング剤も好ましく、3−アクリロキシプロピルメトキシシランが特に好ましい。
Figure 2016138936
(Mは、SiR3を表す。Rは水素原子又はアルキル基、R1、R2はアルキル基、R3はアルキル基又はアルコキシ基を表す。)
表面処理剤の量については、処理量が少なすぎる場合、表面処理の効果が得られず、処理量が多過ぎる場合には、粒子表面に修飾されない処理剤が存在し、塗布工程等の際に塗布膜のはじき等の原因になる。従って、表面処理剤の量は金属酸化物粒子の種類によって調整することが好ましく、用いられる金属酸化物粒子に対して、下限は、通常、0.3質量部以上であり、好ましくは1質量部であり、一方、上限は、通常、20質量部以下であり、好ましくは10質量部以下である。
下引き層が含有するバインダー樹脂としては、ポリビニルアセタール、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアクリル酸等の樹脂材料を用いることができる。なかでも、支持体の接着性に優れ、電荷発生層塗布液に用いられる溶媒に対する溶解性の小さなポリアミド樹脂が好ましい。そして、ポリアミド樹脂の中でも、シクロアルカン環構造を構成成分として有する共重合ポリアミドが好ましく、更にはシクロヘキサン環構造を構成成分として有する共重合ポリアミドがより好ましい。
金属酸化物粒子とバインダー樹脂の比率は、任意に選ぶことができるが、液の安定性、塗布性、及び電気特性面からバインダー樹脂1質量部に対して0.5質量部から8質量部
の範囲が好ましく、更には2質量部から5質量部の範囲がより好ましい。
下引き層の膜厚は、薄すぎると局所的な帯電不良に対する効果が充分でなく、また逆に厚すぎると残留電位の上昇、あるいは導電性基体と感光層との間の接着強度の低下の原因となる。本発明は下引き層の膜厚は0.1〜20μmで、より好ましくは2〜10μm、更に好ましくは、3〜6μmで使用されることが好ましい。
下引き層の体積抵抗値は、通常1×1011Ω・cm以上、好ましくは1×1012Ω・cm以上であって、通常1×1014Ω・cm以下、好ましくは1×1013Ω・cm以下である。
金属酸化物粒子とバインダー樹脂を含有する下引き塗布液を得るには、遊星ミル、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、ペイントシェーカー、アトライター、超音波などの粉砕又は分散処理装置で処理された金属酸化物粒子のスラリーに、バインダー樹脂又は、バインダー樹脂を適当な溶媒に溶かした溶解液を混合し、溶解及び攪拌処理を行えばよい。逆に、バインダー樹脂溶解液に金属酸化物粒子を添加し、上記のような分散装置で、粉砕又は分散処理を行う事によってもよい。
[電荷発生層]
電荷発生層は、電荷発生物質をバインダー樹脂で結着することにより形成される。電荷発生物質としては、セレニウム及びその合金、硫化カドミウム等の無機系光導電材料と、有機顔料等の有機系光導電材料とが挙げられるが、有機系光導電材料の方が好ましく、特に有機顔料が好ましい。有機顔料としては、例えば、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、スクアレン(スクアリリウム)顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料等が挙げられる。これらの中でも、特にフタロシアニン顔料又はアゾ顔料が好ましい。電荷発生物質として有機顔料を使用する場合、通常はこれらの有機顔料の微粒子を
、各種のバインダー樹脂で結着した分散層の形で使用する。
電荷発生物質として無金属フタロシアニン化合物、金属含有フタロシアニン化合物を用いた場合は比較的長波長のレーザー光、例えば780nm近辺の波長を有するレーザー光に対して高感度の感光体が得られ、またモノアゾ、ジアゾ、トリスアゾ等のアゾ顔料を用いた場合には、白色光、又は660nm近辺の波長を有するレーザー光、もしくは比較的短波長のレーザー光、例えば450nm、400nm近辺の波長を有するレーザーに対して十分な感度を有する感光体を得ることができる。
電荷発生物質として有機顔料を使用する場合、特にフタロシアニン顔料又はアゾ顔料が好ましい。フタロシアニン顔料は、比較的長波長のレーザー光に対して高感度の感光体が得られる点で、また、アゾ顔料は、白色光及び比較的短波長のレーザー光に対し十分な感度を持つ点で、それぞれ優れている。
電荷発生物質としてフタロシアニン顔料を使用する場合、具体的には無金属フタロシアニン、銅、インジウム、ガリウム、スズ、チタン、亜鉛、バナジウム、シリコン、ゲルマニウム、アルミニウムなどの金属又はその酸化物、ハロゲン化物、水酸化物、アルコキシドなどの配位したフタロシアニン類の各結晶型を持ったもの、酸素原子等を架橋原子として用いたフタロシアニンダイマー類などが使用される。特に、感度の高い結晶型であるX型、τ型無金属フタロシアニン、A型(別称β型)、B型(別称α型)、D型(別称Y型)等のチタニルフタロシアニン(別称:オキシチタニウムフタロシアニン)、バナジルフタロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン、ヒドロキシインジウムフタロシアニン、II型等のクロロガリウムフタロシアニン、V型等のヒドロキシガリウムフタロシアニン、G型、I型等のμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体、II型等のμ−オキソ−アルミニウムフタロシアニン二量体が好適である。
また、これらフタロシアニンの中でも、A型(別称β型)、B型(別称α型)、及び粉末X線回折の回折角2θ(±0.2゜)が27.1゜、もしくは27.3゜に明瞭なピークを示すことを特徴とするD型(Y型)チタニルフタロシアニン、II型クロロガリウムフタロシアニン、V型及び28.1゜にもっとも強いピークを有すること、また26.2゜にピークを持たず28.1゜に明瞭なピークを有し、かつ25.9゜の半値幅Wが1゜≦W≦0.4゜であることを特徴とするヒドロキシガリウムフタロシアニン、G型μ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体等が特に好ましい。
フタロシアニン化合物は単一の化合物のものを用いてもよいし、幾つかの混合又は混晶状態のものを用いてもよい。ここでのフタロシアニン化合物ないしは結晶状態に置ける混合状態としては、それぞれの構成要素を後から混合したものを用いてもよいし、合成、顔料化、結晶化等のフタロシアニン化合物の製造・処理工程において混合状態を生じさせたものでもよい。このような処理としては、酸ペースト処理・磨砕処理・溶剤処理等が知られている。混晶状態を生じさせるためには、特開平10−48859号公報記載のように、2種類の結晶を混合後に機械的に磨砕、不定形化した後に、溶剤処理によって特定の結晶状態に変換する方法が挙げられる。
電荷発生物質としてアゾ顔料を使用する場合には、各種ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料が好適に用いられる。電荷発生物質として有機顔料を用いる場合には、1種を単独で用いてもよいが、2種類以上の顔料を混合して用いてもよい。この場合、可視域と近赤域の異なるスペクトル領域で分光感度特性を有する2種類以上の電荷発生物質を組み合わせて用いることが好ましく、中でもジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料とフタロシアニン顔料とを組み合わせて用いることがより好ましい。
電荷発生層に用いるバインダー樹脂は特に制限されないが、例としては、ポリビニルブ
チラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ブチラールの一部がホルマールや、アセタール等で変性された部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、変性エーテル系ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、カゼインや、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ヒドロキシ変性塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、カルボキシル変性塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体等の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アルキッド樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂等の絶縁性樹脂や、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルペリレン等の有機光導電性ポリマーなどが挙げられる。これらのバインダー樹脂は、何れか1種を単独で用いても良く、2種類以上を任意の組み合わせで混合して用いても良い。
電荷発生層は、具体的に例えば、上述のバインダー樹脂を有機溶剤に溶解した溶液に、電荷発生物質を分散させて塗布液を調整し、これを導電性支持体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)塗布することにより形成される。
電荷発生層において、バインダー樹脂と電荷発生物質との配合比(質量)は、バインダー樹脂100質量部に対して電荷発生物質が通常10質量部以上、好ましくは30質量部以上、また、通常1000質量部以下、好ましくは500質量部以下の範囲であり、その膜厚は通常0.1μm以上、好ましくは0.15μm以上、また、通常10μm以下、好ましくは0.6μm以下の範囲である。電荷発生物質の比率が高過ぎると、電荷発生物質の凝集等により塗布液の安定性が低下するおそれがある一方、電荷発生物質の比率が低過ぎると、感光体としての感度の低下を招くおそれがある。
電荷発生物質を分散させる方法としては、ボールミル分散法、アトライター分散法、サンドミル分散法、ビーズミル分散等の公知の分散法を用いることができる。この際、粒子を0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、より好ましくは0.15μm以下の範囲の粒子サイズに微細化することが有効である。
[電荷輸送層]
電荷発生層上に単層の電荷輸送層が形成され、電荷輸送層が最表面層となることが好ましい。電荷輸送層は、電荷輸送物質、バインダー樹脂、ポリシロキサン構造を有する樹脂、及びシリカ粒子を含有する。必要に応じてその他の成分を含有してもよい。
このような電荷輸送層は、具体的には、例えば電荷輸送物質等とバインダー樹脂とシリカ粒子とを溶剤に溶解又は分散して塗布液を作製し、電荷発生層上に塗布、乾燥して得ることができる。
シリカ粒子の平均一次粒子径は、耐フィルミング性の観点から、平均一次粒子径は0.2μm以上であり、0.3μm以上が好ましく、0.4μm以上が特に好ましい。塗布液安定性の観点から、0.9μm以下であり、0.8μm以下が好ましい。シリカ粒子の平均一次粒子径が0.2μmより小さい場合は、フィルミング抑制効果が小さい。0.9μmより大きい場合は、塗布液の安定性が悪くなる。
シリカ粒子の含有量は、通常、電荷輸送層全体の3wt%以上であり、フィルミング抑制の観点から、5wt%以上であることが好ましい。また、通常、電荷輸送層全体の30wt%以下であり、塗布液の分散安定性の観点から、15wt%以下であることが好ましく、荷輸送層膜中での凝集の抑制によるフィルミング抑制の観点から10wt%以下が特
に好ましい。
シリカ粒子の種類としては、シリカの内部に中空を有するシリカもあるが、ドット抑制の観点から、中空を有さないシリカが好ましい。
シリカ粒子は、反応性有機珪素化合物で表面処理されていることが好ましい。表面処理は、乾式法及び湿式法で製造することができる。乾式法では、表面処理剤を、金属酸化物粒子と混合することによって金属酸化物粒子に被覆させ、必要に応じて加熱処理を行うことで製造できる。湿式法では、金属酸化物粒子と、適当な溶媒に本発明の表面処理剤を混合したものを、均一に付着されるまでよく攪拌するか、メディアによって混合し、その後乾燥し、必要に応じて加熱処理を行うことで製造することができる。
反応性有機ケイ素化合物としては、シランカップリング剤、シラン処理剤、シロキサン化合物等があるが、シラン処理剤が好ましい。シラン処理剤の中でも、炭素数が1〜3のアルキル基を有するシラン処理剤が好ましい。そのようなシラン処理剤としては、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン等が挙げられる。
電荷輸送物質としては、下記式(1)で表される化合物が用いられる。
Figure 2016138936
(式(1)中、R〜Rはそれぞれ独立して水素、アルコキシ基又はアルキル基を表す。)
一般式(1)中、アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基等の直鎖状アルキル基、イソプロピル基、エチルヘキシル基等の分岐状アルキル基、及びシクロヘキシル基等の環状アルキル基等が挙げられ、電気特性、製造の観点からメチル基であることが好ましい。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等が挙げられ、電気特性の観点から、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。
一般式(1)で表される化合物の代表例として、以下の例示化合物が挙げられる。ただし、これらの化合物に限定されるものではない。
Figure 2016138936
バインダー樹脂と前記一般式(1)で表される化合物との割合は、電荷移動度の観点から、バインダー樹脂100質量部に対して通常10質量部以上の比率で使用する。電荷輸送物質を繰り返し使用した際の安定性の観点から、30質量部以上が好ましく、40質量
部以上がより好ましい。一方、感光層の熱安定性、耐摩耗性の観点から、通常150質量部以下の比率で使用する。相溶性の観点から80質量部以下が好ましく、60質量部以下がより好ましい。
前記一般式(1)で表される化合物とシリカ粒子の含有量は、一般式(1)で表される化合物100質量部に対して、シリカ粒子が、通常1質量部以上であり、フィルミング抑制の観点から、5質量部以上であることが好ましい。また、通常60質量部以下、塗布液の分散安定性の観点から、50質量部以下であることが好ましく、膜中での凝集の抑制の観点から、40質量部以下であることが特に好ましい。
前記一般式(1)で表される化合物は、単独で用いても他の電荷輸送性材料と併用で使用しても良い。併用する電荷輸送性材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、2,4,7−トリニトロフルオレノン等の芳香族ニトロ化合物、テトラシアノキノジメタン等のシアノ化合物、ジフェノキノン等のキノン化合物等の電子吸引性材料、カルバゾール誘導体、インドール誘導体、イミダゾール誘導体、オキサゾール誘導体、ピラゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ベンゾフラン誘導体等の複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン誘導体、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導体、及びこれらの化合物の複数種が結合したもの、あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖、もしくは、側鎖に有する重合体等の電子供与性材料等が挙げられる。これらの中で、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、ヒドラゾン誘導体、及びこれらの化合物の複数種が結合したものが好ましい。
電荷輸送層に使用されるバインダー樹脂としては、例えばポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、及びその共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、ポリイミド、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等が挙げられ、またこれらの部分的架橋硬化物も使用できる。上記バインダー樹脂のうち、ポリカーボネート樹脂、又はポリアリレート樹脂が特に好ましい。これらの樹脂は単独でも、複数を混合して用いてもよい。
バインダー樹脂の粘度平均分子量(Mv)は、機械特性の観点から、通常10,000以上、耐摩耗性の観点から、好ましくは20,000以上、より好ましくは30,000以上である。また、塗布性の観点から、通常200,000以下、分散性の観点から、好ましくは100,000以下、より好ましくは、80,000以下である。
前記バインダー樹脂の好適な構造の具体例を以下に示す。これら具体例は例示のために示したものであり、本発明の趣旨に反しない限りはいかなるバインダー樹脂を混合して用いてもよい。
Figure 2016138936
バインダー樹脂と電荷輸送性材料全体との割合は、繰り返し使用した際の安定性や電荷移動度の観点から、バインダー樹脂100質量部に対して30質量部以上の比率で使用することが好ましく、40質量部以上がより好ましい。一方、感光層の熱安定性、耐摩耗性の観点から、150質量部以下の比率で使用することが好ましく、電荷輸送材料とバインダー樹脂との相溶性の観点から、120質量部以下がより好ましく、60質量部以下が特に好ましい。
また、電荷輸送層には、ポリシロキサン構造を有する樹脂が含有される。ポリシロキサン構造を有する樹脂は、下記一般式(2)で表される構造を有するポリカーボネート樹脂又はポリエステル樹脂である。
Figure 2016138936
(式(2)中、R、R10はそれぞれ独立してメチル基、エチル基、又はフェニル基を表す。)
ポリシロキサン成分を有する樹脂の構成は、公知のポリシロキサンを有する樹脂の構成を用いることができる。例えば、樹脂成分をAとし、ポリシロキサン成分をBとした場合、以下のような構成が挙げられる。
1.A−Bのように、片末端にポリシロキサン成分を有するブロック共重合体
2.B−A−Bのように、両末端にポリシロキサン成分を有するブロック共重合体
3.A−B−Aのように、ポリシロキサン成分の両側に樹脂成分を有するブロック共重合体
4.A−A(−B)−Aのように、ポリシロキサン成分が主鎖の樹脂から分岐しているブロック共重合体
更に、これらのうちの1つ、或いは複数の構成を組み合わせた樹脂を用いることが可能である。これらの中でも、滑り性、耐摩耗性の観点から、少なくとも1端部にポリシロキサン成分を有する樹脂、すなわち、片末端にポリシロキサン成分を有する樹脂(上記例1)、又は両末端にポリシロキサン成分を有する樹脂(上記例2)を用いることが好ましい。尚、ポリシロキサン成分以外のブロック共重合を構成する成分(上記Aの相当する樹脂成分)は前述のバインダー樹脂として挙げた繰り返し単位構造を適用することができる。
重合体末端の少なくとも一部に有する場合のポリシロキサン構造を示すが、本発明の効果を著しく損なわない限り任意のものを用いることができる。
Figure 2016138936
ポリシロキサン成分の両側に樹脂成分を有する場合のポリシロキサン構造を示すが、本発明の効果を著しく損なわない限り任意のものを用いることができる。
Figure 2016138936
前記ポリシロキサン成分を有する樹脂中に含まれるポリシロキサン構造の割合は、通常10質量%以下であり、好ましくは7質量%以下であり、一方、通常2質量%以上であり、好ましくは4質量%以上である。
前記ポリシロキサン成分を有する樹脂の粘度平均分子量は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、耐摩耗性の観点から、好ましくは20,000以上、より好ましくは30,000以上、また、溶剤への溶解性及び生産性の観点から、好ましくは100,000以下、より好ましくは90,000以下である。
前記ポリシロキサン成分を有する樹脂の電荷輸送層中に含まれるバインダー樹脂100質量部に対して、通常100質量部以下であり、電気特性の観点から、好ましくは50質量部以下、更に好ましくは25部以下であり、一方、通常、2質量部以上であり、滑り性の観点から、好ましくは4質量部以上、更に好ましくは10質量部以上である。
電荷輸送層の膜厚は特に制限されないが、電気特性、画像安定性の観点、更には高解像度の観点から、通常5μm以上、50μm以下が好ましく、より好ましくは10μm以上、35μm以下、更に好ましくは、15μm以上、25μm以下である。
電荷輸送層に、成膜性、可撓性、塗布性、耐汚染性、耐ガス性、耐光性等を向上させるため又は感光層の機械的強度を更に向上させるために、周知の可塑剤、滑剤、分散補助剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、電子吸引性化合物、染料、顔料、増感剤、レベリング剤、安定剤、流動性付与剤、架橋剤等の添加物を含有させることも好ましい。酸化防止剤の例としては、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物等が挙げられる。また染料、顔料の例としては、各種の色素化合物、アゾ化合物等が挙げられ、レベリング剤としては、シリコーンオイルやフッ素系界面活性剤等が挙げられる。
電子吸引性化合物としては、テトラシアノキノジメタン、ジシアノキノメタン、ジシアノキノビニル基を有する芳香族エステル類等のシアノ化合物、2,4,6−トリニトロフルオレノン等のニトロ化合物、ペリレン等の縮合多環芳香族化合物、ジフェノキノン誘導体、キノン類、アルデヒド類、ケトン類、エステル類、酸無水物、フタリド類、置換及び
無置換サリチル酸の金属錯体、置換及び無置換サリチル酸の金属塩、芳香族カルボン酸の金属錯体、芳香族カルボン酸の金属塩が挙げられる。好ましくは、シアン化合物、ニトロ化合物、縮合多環芳香族化合物、ジフェノキノン誘導体、置換及び無置換サリチル酸の金属錯体、置換及び無置換サリチル酸の金属塩、芳香族カルボン酸の金属錯体、芳香族カルボン酸の金属塩が用いられる。
<各層の形成方法>
感光体を構成する各層は、各層に含有させる物質を溶剤に溶解又は分散させて得られた塗布液を、支持体上に浸漬塗布、スプレー塗布、ノズル塗布、バーコート、ロールコート、ブレード塗布等の公知の方法により、各層ごとに順次塗布・乾燥工程を繰り返すことにより形成される。
感光層の作製に用いられる溶媒又は分散媒に特に制限は無いが、具体例としては、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ギ酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、トリクロロエチレン等の塩素化炭化水素類、n−ブチルアミン、イソプロパノールアミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン等の含窒素化合物類、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶剤類等が挙げられる。また、これらは1種を単独で用いても良く、2種以上を任意の組み合わせ及び種類で併用してもよい。
溶媒又は分散媒の使用量は特に制限されないが、各層の目的や選択した溶媒・分散媒の性質を考慮して、塗布液の固形分濃度や粘度等の物性が所望の範囲となるように適宜調整するのが好ましい。
電荷輸送層の場合には、塗布液の固形分濃度を通常5質量%以上、好ましくは10質量%以上、また、通常40質量%以下、好ましくは35質量%以下の範囲とする。また、塗布液の粘度を通常10cps以上、好ましくは50cps以上、また、通常500cps以下、好ましくは400cps以下の範囲とする。
電荷発生層の場合には、塗布液の固形分濃度は、通常0.1質量%以上、好ましくは1質量%以上、また、通常15質量%以下、好ましくは10質量%以下の範囲とする。また、塗布液の粘度は、通常0.01cps以上、好ましくは0.1cps以上、また、通常20cps以下、好ましくは10cps以下の範囲とする。
塗布液の塗布方法としては、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピナーコーティング法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等が挙げられるが、他の公知のコーティング法を用いることも可能である。
<画像形成装置>
本発明の電子写真感光体を使用する複写機、プリンター等の画像形成装置は、少なくとも帯電、露光、現像、転写、クリーニングの各プロセスを含むが、どのプロセスも通常用いられる方法のいずれを用いてもよい。例えば、図1に示すように、画像形成装置は、電子写真感光体1、帯電装置2、露光装置3及び現像装置4を備えて構成され、更に、必要に応じて転写装置5、クリーニング装置6及び定着装置7が設けられたものが適用できる。
電子写真感光体1は、上述した本発明の電子写真感光体であれば特に制限はないが、図
1ではその一例として、円筒状の導電性支持体の表面に上述した感光層を形成したドラム状の感光体を示している。この電子写真感光体1の外周面に沿って、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5及びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
帯電装置2は、電子写真感光体1を帯電させるもので、電子写真感光体1の表面を所定電位に均一帯電させる。図1では帯電装置2の一例としてローラ型の帯電装置(帯電ローラ)を示しているが、他にもコロトロンやスコロトロン等のコロナ帯電装置、帯電ブラシ等の接触型帯電装置などがよく用いられる。
なお、電子写真感光体1及び帯電装置2は、多くの場合、この両方を備えたカートリッジ(以下、感光体カートリッジということがある)として、画像形成装置の本体から取り外し可能に設計されている。そして、例えば電子写真感光体1や帯電装置2が劣化した場合に、この感光体カートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しい感光体カートリッジを画像形成装置本体に装着することができるようになっている。また、後述するトナーについても、多くの場合、トナーカートリッジ中に蓄えられて、画像形成装置本体から取り外し可能に設計され、使用しているトナーカートリッジ中のトナーが無くなった場合に、このトナーカートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しいトナーカートリッジを装着することができるようになっている。更に、電子写真感光体1、帯電装置2、トナーが全て備えられたカートリッジを用いることもある。
露光装置3は、電子写真感光体1に露光を行なって電子写真感光体1の感光面に静電潜像を形成することができるものであれば、その種類に特に制限はない。具体例としては、ハロゲンランプ、蛍光灯、半導体レーザーやHe−Neレーザー等のレーザー、LEDなどが挙げられる。この中でも、寿命の観点からLEDが好ましい。また、感光体内部露光方式によって露光を行なうようにしてもよい。露光を行なう際の光は任意であるが、例えば波長が780nmの単色光、波長600nm〜700nmのやや短波長寄りの単色光、波長380nm〜500nmの短波長の単色光などで露光を行なえばよい。
現像装置4は、その種類に特に制限はなく、カスケード現像、一成分導電トナー現像、二成分磁気ブラシ現像などの乾式現像方式や、湿式現像方式などの任意の装置を用いることができる。図1では、現像装置4は、現像槽41、アジテータ42、供給ローラ43、現像ローラ44、及び、規制部材45からなり、現像槽41の内部にトナーTを貯留している構成となっている。また、必要に応じ、トナーTを補給する補給装置(図示せず)を現像装置4に付帯させてもよい。この補給装置は、ボトル、カートリッジなどの容器からトナーTを補給することが可能に構成される。シリカ粒子との相互作用の観点から、非接触現像であることが好ましい。
転写装置5は、その種類に特に制限はなく、コロナ転写、ローラ転写、ベルト転写などの静電転写法、圧力転写法、粘着転写法など、任意の方式を用いた装置を使用することができる。ここでは、転写装置5が電子写真感光体1に対向して配置された転写チャージャー、転写ローラ、転写ベルト等から構成されるものとする。この転写装置5は、トナーTの帯電電位とは逆極性で所定電圧値(転写電圧)を印加し、電子写真感光体1に形成されたトナー像を記録紙(用紙,媒体)Pに転写するものである。
クリーニング装置6について特に制限はなく、ブラシクリーナー、磁気ブラシクリーナー、静電ブラシクリーナー、磁気ローラクリーナー、ブレードクリーナーなど、任意のクリーニング装置を用いることができるが、本発明では、ブレードクリーナーの場合に効果が発揮しやすい。クリーニング装置6は、感光体1に付着している残留トナーをクリーニング部材で掻き落とし、残留トナーを回収するものである。
以上のように構成された電子写真装置では、次のようにして画像の記録が行なわれる。
即ち、まず感光体1の表面(感光面)が、帯電装置2によって所定の電位(例えば−600V)に帯電される。この際、直流電圧により帯電させても良く、直流電圧に交流電圧を重畳させて帯電させてもよい。
続いて、帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じて露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜像の現像を、現像装置4で行なう。
現像装置4は、供給ローラ43により供給されるトナーTを、規制部材(現像ブレード)45により薄層化するとともに、所定の極性(ここでは感光体1の帯電電位と同極性であり、負極性)に摩擦帯電させ、現像ローラ44に担持しながら搬送して、感光体1の表面に接触させる。
現像ローラ44に担持された帯電トナーTが感光体1の表面に接触すると、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニング装置6で除去される。
トナー像の記録紙P上への転写後、定着装置7を通過させてトナー像を記録紙P上へ熱定着することで、最終的な画像が得られる。
なお、画像形成装置は、上述した構成に加え、例えば除電工程を行なうことができる構成としてもよい。除電工程は、電子写真感光体に露光を行なうことで電子写真感光体の除電を行なう工程であり、除電装置としては、蛍光灯、LED等が使用される。また除電工程で用いる光は、強度としては露光光の3倍以上の露光エネルギーを有する光である場合が多い。
また、画像形成装置は更に変形して構成してもよく、例えば、前露光工程、補助帯電工程などの工程を行なうことができる構成としたり、オフセット印刷を行なう構成としたり、更には複数種のトナーを用いたフルカラータンデム方式の構成としてもよい。
<下引き層形成用塗布液の製造>
塗布液A
平均一次粒子径40nmのルチル型酸化チタン(石原産業株式会社製「TTO55N」)と、該酸化チタンに対して3質量%のメチルジメトキシシラン(東芝シリコーン社製「TSL8117」)とを、ヘンシェルミキサーにて混合して得られた表面処理酸化チタン50部と、メタノール120部を混合してなる原料スラリー1kgを、直径約100μmのジルコニアビーズ(株式会社ニッカトー製 YTZ)を分散メディアとして、ミル容積約0.15Lの寿工業株式会社製ウルトラアペックスミル(UAM−015型)を用い、ロータ周速10m/秒、液流量10kg/時間の液循環状態で1時間分散処理し、酸化チタン分散液を作製した。
前記酸化チタン分散液と、メタノール/1−プロパノール/トルエンの混合溶媒、及び、ε−カプロラクタム[下記式(A)で表わされる化合物]/ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン[下記式(B)で表わされる化合物]/ヘキサメチレンジアミン[下記式(C)で表わされる化合物]/デカメチレンジカルボン酸[下記式(D)で表わされる化合物]/オクタデカメチレンジカルボン酸[下記式(E)で表わされる化合物]の組成モル比率が、75%/9.5%/3%/9.5%/3%からなる共重合ポリアミドのペレットとを加熱しながら撹拌、混合してポリアミドペレットを溶解させた後、出力1200Wの超音波発信器による超音波分散処理を1時間行い、更に孔径5μmのPTFE製メンブレンフィルター(アドバンテック製 マイテックス LC)により濾過し、表面処理酸化チタン/共重合ポリアミドを質量比が3/1であり、メタノール/1−プロ
パノール/トルエンの混合溶媒の質量比が7/1/2であって、含有する固形分の濃度が18.0質量%の下引き層形成用塗布液Aを得た。
Figure 2016138936
<電荷発生層形成用塗布液の製造>
電荷発生層形成用塗布液B
電荷発生層形成用塗布液は以下のように作製した。電荷発生物質として、図2のX線回折スペクトルで示されるオキシチタニウムフタロシアニン20部と1,2−ジメトキシエタン280部を混合し、サンドグラインドミルで1時間粉砕して微粒化分散処理を行なった。続いて、この微細化処理液に、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名「デンカブチラール」#6000C)10部を、1,2−ジメトキシエタンの255部と4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノンの85部の混合液に溶解させて得られたバインダー液、及び、230部の1,2−ジメトキシエタンを混合して電荷発生層形成用塗布液B1を調製した。
電荷発生物質として、図3のX線回折スペクトルで示されるオキシチタニウムフタロシアニン20部と1,2−ジメトキシエタン280部を混合し、サンドグラインドミルで4時間粉砕して微粒化分散処理を行なった。続いて、この微細化処理液に、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名「デンカブチラール」#6000C)10部を、1,2−ジメトキシエタンの255部と4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノンの85部の混合液に溶解させて得られたバインダー液、及び、230部の1,2−ジメトキシエタンを混合して電荷発生層形成用塗布液B2を調製した。電荷発生層形成用塗布液B1と電荷発生層形成用塗布液B2を6:4の割合で混合し、本実施例で用いる電荷発生層形成用塗布液Bを作製した。
<電荷輸送層形成用塗布液の製造>
電荷輸送層形成用塗布液C1
ヘキサメチレンジシラザンで表面処理された平均一次粒子経0.4μの酸化珪素(株式会社日本触媒製、製品名 KE−S50を表面処理、以下T50と呼ぶ)をテトラヒドロフラン溶媒で4時間超音波分散を行い、酸化珪素スラリーを得た。前記酸化珪素スラリ−を酸化珪素が10部となるように加え、下記の繰り返し構造で表されるポリカーボネート樹脂90部(樹脂X1、粘度平均分子量50,000)、及びポリシロキサン構造を有する樹脂10部(樹脂XE1、粘度平均分子量50,000)、電荷輸送物質としてCTM1を60部、下記式で表される化合物AD1を2部、レベリング剤シリコーンオイル(信越化学性KF96−10CS)0.05部をテトラヒドロフラン溶媒で加熱撹拌して溶解し、固形分の濃度が20質量%の電荷輸送層形成用塗布液C1を得た。
Figure 2016138936
塗布液C2
電荷輸送層形成用塗布液C1に用いたT50の代わりに、ヘキサメチレンジシラザンで表面処理された平均一次粒子経0.8μの酸化珪素(株式会社日本触媒製、製品名 KE−S100を表面処理、以下T100と呼ぶ)を用いた以外は、C1と同様にして電荷輸送層形成用塗布液C2を調製した。
塗布液C3
電荷輸送層形成用塗布液C1に用いたT50を、用いなかった以外は、C1と同様にして電荷輸送層形成用塗布液C3を調製した。
塗布液C4
電荷輸送層形成用塗布液C1に用いたXE1を、用いなかった以外は、C1と同様にして電荷輸送層形成用塗布液C4を調製した。
塗布液C5
電荷輸送層形成用塗布液C1に用いたCTM1の代わりに、下記構造で表わされるCTM2を用いた以外は、C1と同様にして電荷輸送層形成用塗布液C5を調製した。
Figure 2016138936
<感光体ドラムの製造>
以下上記塗布液を用いて、表-1に示すように実施例1〜4及び比較例1〜6に相当す
る感光体ドラムを以下のように製造した。表面が切削加工された外径30mm、長さ248mm、肉厚0.75mmのアルミニウム合金よりなるシリンダーに塗布液の製造例で作製した下引き層形成用塗布液、電荷発生層形成用塗布液、電荷輸送層形成用塗布液を浸漬塗布法により順次塗布、乾燥し、乾燥後の膜厚がそれぞれ、1.5μm、0.5μm、36μmとなるように、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を形成し、感光体ドラムを製造した。なお、電荷輸送層の乾燥は、125℃で24分間行なった。
<分散性の評価>
感光体表面のシリカ粒子の分散性を目視若しくは触診にて確認した。結果を表-1に示
す。分散性のレベルは以下の通りである。
○:感光体表面のどこにもシリカの凝集はなく、また手で触ってもザラザラとした凝集物を感じることはない。
△:特に感光体表面の下端の極一部に凝集がみられる。また手で触るとザラザラとした凝集物を感じる。但し、画像域外のために実用上問題はない。
×:感光体全面に凝集が見られ、また手で触るとザラザラとした凝集物を感じる。画像域内のため、実用上も問題がある。
<電気特性の評価>
次に、これら電子写真感光体を、電子写真学会標準に従って作製された電子写真特性評価装置(続電子写真技術の基礎と応用、電子写真学会編、コロナ社、404〜405頁記載)に装着し、感光体特性測定機に装着し、以下の手順に従って、帯電(マイナス極性)、露光、電位測定、除電のサイクルによる電気特性の25℃/50%の環境下で評価を行なった。また、 感光体の初期表面電位が−800Vになるように帯電させ、ハロゲンラ
ンプの光を干渉フィルターで780nmの単色光としたものを照射して、該露光光を1.0μJ/cmの強度で照射したときの65ms後の露光後表面電位(VL)を測定した(−V)。測定データを表-1に示す。
<画像試験>
得られた感光体を、サムスン社製モノクロプリンター ML6510(DCローラ帯電、レーザー露光、非磁性2成分、非接触現像)の感光体カートリッジに搭載して、気温25℃、相対湿度50%下において、印字率5%で、30,000枚の連続印字を行った。30,000枚印刷後に印字前後の膜厚を測定し、感光体1,000回転換算の膜減り量を計算した。結果を表-1に示す。
Figure 2016138936
分散性については実施例1及び比較例2を比較すれば分かるようにSi樹脂の添加により改善されている。これは樹脂のSiがシリカのSiと親和し、感光体全体に広がることで凝集を防ぐためであると考えられる。
摩耗については、実施例1及び比較例1を比較すれば分かるように、シリカの添加により顕著に改善された。シリカ添加により局所的に高分子鎖の縺れができ、それが機械的強度を上げることにより耐摩耗を改善したと考えられる。
電気特性については実施例1及び比較例3を比較すれば分かるようにCTM1を用いることにより、低VLを達成した。これにより印字速度が高速の画像形成装置であっても安定して画像濃度を維持できる。また露光パワーの弱いLEDを用いた画像形成装置であっても安定して画像濃度を維持できる。また、摩耗性も改善している。
<小外径感光体の耐摩耗>
画像形成装置において、基体の外径の大きい感光体よりも小さい感光体の方がライフを通じた総回転数が大きくなる。具体的には、基体の外径がφ30における総回転数を基準にすると、φ60では0.5倍、φ24では1.25倍、φ20では1.5倍の回転数が必要となる。例えば、実施例1の感光体をφ20で製造した場合、摩耗率は1.5倍の16.1[nm/Kcyc]となる。ここで、30.5[nm/Kcyc](比較例2)の摩耗率で印字ライフ10万ページに耐え得るとした場合、実施例の1の感光体をφ20で製造しても18.9万ページに耐え得ることとなり、高ライフ化が達成される。さらに、外径を小さくしたことにより画像形成装置全体をコンパクトに設計することが可能となる。
1 感光体(電子写真感光体)
2 帯電装置(帯電ローラ;帯電部)
3 露光装置(露光部)
4 現像装置(現像部)
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 定着装置
41 現像槽
42 アジテータ
43 供給ローラ
44 現像ローラ
45 規制部材
71 上部定着部材(定着ローラ)
72 下部定着部材(定着ローラ)
73 加熱装置
T トナー
P 記録紙(用紙,媒体)

Claims (8)

  1. 導電性基体上に、電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光体において、前記電荷輸送層が最外層であり、電荷輸送物質、バインダー樹脂、ポリシロキサン構造を有する樹脂、及びシリカ粒子を含有し、前記電荷輸送物質が下記式(1)で表され、前記ポリシロキサン構造を有する樹脂が下記一般式(2)で表される構造を有するポリカーボネート樹脂又はポリエステル樹脂であり、前記シリカ粒子の平均一次粒径が、0.2μm以上0.9μm以下であることを特徴とする、電子写真感光体。
    Figure 2016138936
    (式(1)中、R〜Rはそれぞれ独立して水素、アルコキシ基又はアルキル基を表す。)
    Figure 2016138936
    (式(2)中、R、R10はそれぞれ独立してメチル基、エチル基、又はフェニル基を表す。)
  2. 前記シリカ粒子の平均一次粒径が、0.3μm以上0.8μm以下である、請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記シリカ粒子の含有量が、前記電荷輸送層全体の3wt%以上30wt%以下である、請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記シリカ粒子が、反応性有機珪素化合物で表面処理されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記導電性基体が、円筒状であり、その外径が10mm以上24mm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載の電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置、帯電した電子写真感光体に対し像露光を行うことで静電潜像を形成する像露光装置、前記静電潜像をトナーで現像する現像装置を有する電子写真カートリッジにおい
    て、前記現像装置が非接触現像であることを特徴とする、電子写真カートリッジ。
  7. 請求項6に記載の電子写真カートリッジを用いた画像形成装置。
  8. 像露光手段がLEDである、請求項7に記載の画像形成装置。
JP2015012534A 2015-01-26 2015-01-26 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Pending JP2016138936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015012534A JP2016138936A (ja) 2015-01-26 2015-01-26 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015012534A JP2016138936A (ja) 2015-01-26 2015-01-26 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016138936A true JP2016138936A (ja) 2016-08-04

Family

ID=56560104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015012534A Pending JP2016138936A (ja) 2015-01-26 2015-01-26 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016138936A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018081180A (ja) * 2016-11-15 2018-05-24 シャープ株式会社 電子写真感光体及び画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08146626A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Konica Corp 電子写真感光体及び製造方法
JPH08262752A (ja) * 1995-03-28 1996-10-11 Konica Corp 電子写真感光体、電子写真装置及び装置ユニット
JP2013064992A (ja) * 2011-08-26 2013-04-11 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、画像形成装置、及び電子写真カートリッジ
JP2014191079A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08146626A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Konica Corp 電子写真感光体及び製造方法
JPH08262752A (ja) * 1995-03-28 1996-10-11 Konica Corp 電子写真感光体、電子写真装置及び装置ユニット
JP2013064992A (ja) * 2011-08-26 2013-04-11 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、画像形成装置、及び電子写真カートリッジ
JP2014191079A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018081180A (ja) * 2016-11-15 2018-05-24 シャープ株式会社 電子写真感光体及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015141235A (ja) 電子写真カートリッジ、電子写真感光体、及び画像形成装置
WO2015190609A1 (ja) 電子写真感光体製造用塗布液、電子写真感光体、及び画像形成装置
JP6146188B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6107298B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4735421B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP4466406B2 (ja) 電子写真感光体、および該感光体を用いた画像形成装置
JP5353078B2 (ja) エナミン骨格を有する化合物を用いた電子写真感光体及び画像形成装置
JP2008083105A (ja) 電子写真感光体、画像形成装置用プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5659455B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および、画像形成装置
JP4466414B2 (ja) 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置、およびカートリッジ
JP5655490B2 (ja) 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置、および電子写真カートリッジ
JP2016138936A (ja) 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP5482399B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP2011150247A (ja) 電子写真感光体の評価方法、それを満足する電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2016173401A (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP6641969B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP4983066B2 (ja) アミン化合物、電子写真感光体、画像形成方法及び画像形成装置
JP2014167555A (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP5556327B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP5553125B2 (ja) 電子写真感光体、該感光体を用いるプロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP5509732B2 (ja) 新規スチルベン系化合物を含有する電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、画像形成装置、及び新規スチルベン系化合物
JP2007310375A (ja) 電子写真感光体及び画像形成装置
JP6413762B2 (ja) 電子写真感光体、画像形成装置、及びカートリッジ
JP2016110130A (ja) 電子写真感光体
JP5369736B2 (ja) 新規エナミン系化合物を含有する電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170424

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180828