JP2016138715A - ヒートポンプ - Google Patents

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Keiji Sugimori
啓二 杉森
宏年 鬼原
Hirotoshi Kihara
宏年 鬼原
真 淺井
Makoto Asai
真 淺井
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Abstract

【課題】ヒートポンプ出力を容易に算出することができる、或いは、燃料ガスの消費量を容易に算出することができるヒートポンプを提供する。【解決手段】ヒートポンプは、吸入圧力、吸入温度、圧縮機回転数、および、圧縮機定数に基づいて冷媒の質量流量を算出し、該質量流量の定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量に対する割合、および、定格ヒートポンプ出力に基づいて検知時点のヒートポンプ出力を算出する構成、または、吐出圧力および吸入圧力に基づいてエンジントルクを算出し、該エンジントルクおよびエンジン回転数に基づいてエンジン出力を算出し、該エンジン出力およびエンジン効率に基づいてエンジンの燃料ガスの消費量を算出する構成を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ヒートポンプに関する。
エネルギーの使用状況を出力するシステムとして、特許文献1は、空調機の周辺における温度、湿度、CO2濃度および人の在室情報、設定温度、起動状態、運転モードといった稼働状況を表示するシステムを開示している。特許文献2は、発電、給湯または空調の何れかの機能を有するエネルギーシステムのエネルギー処理状況に関する情報を表示するシステムを開示している。
また、特許文献3,4は、熱源機でガスを燃焼させて加熱した媒体を、熱源機と複数の端末機器との間を循環させるシステムにおいて、特許文献3では熱負荷関連情報と、各端末機器毎に対応するガス消費関連情報および熱負荷関連情報の相関関係知識とを用いて、各端末機器毎に対応するガス消費関連情報を算出する構成を開示し、特許文献4では熱源機の総ガス消費量情報と、各端末機器の運転情報とから、各端末機器毎に対応するガス消費関連情報を算出する構成を開示している。
特開2009−134469号公報 特開2012−178701号公報 特許第3847196号公報 特許第3953271号公報
しかしながら、これらいずれの特許文献1〜4においても、ヒートポンプ出力を算出する構成および燃料ガスの消費量を算出する構成について何も示していない。すなわち、特許文献1から特許文献4の何れの構成も、ヒートポンプ出力を容易に算出したり、燃料ガスの消費量を容易に算出したりすることができない。
そこで、本発明は、ヒートポンプ出力を容易に算出することができる、或いは、燃料ガスの消費量を容易に算出することができるヒートポンプを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、次の第1態様および第2態様のヒートポンプを提供する。
(1)第1態様のヒートポンプ
圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁および利用側熱交換器を設けたヒートポンプであって、前記圧縮機の吸入経路における冷媒の吸入圧力を検知する吸入圧力検知手段と、前記圧縮機の吸入経路における冷媒の吸入温度を検知する吸入温度検知手段と、前記圧縮機の回転数である圧縮機回転数を検知する圧縮機回転数検知手段とを設け、前記吸入圧力検知手段にて検知した前記吸入圧力、前記吸入温度検知手段にて検知した前記吸入温度、前記圧縮機回転数検知手段にて検知した前記圧縮機回転数、および、前記圧縮機の予め定まる定数である圧縮機定数に基づいて冷媒の質量流量を算出し、該質量流量の定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量に対する割合、および、定格ヒートポンプ出力に基づいて検知時点のヒートポンプ出力を算出することを特徴とするヒートポンプ。
(2)第2態様のヒートポンプ
エンジン、エンジンで駆動される圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁および利用側熱交換器を設けたエンジン駆動のヒートポンプであって、前記圧縮機の吐出経路における冷媒の吐出圧力を検知する吐出圧力検知手段と、前記圧縮機の吸入経路における冷媒の吸入圧力を検知する吸入圧力検知手段と、前記エンジンの回転数であるエンジン回転数を検知するエンジン回転数検知手段とを設け、前記吐出圧力検知手段にて検知した前記吐出圧力、および、前記吸入圧力検知手段にて検知した前記吸入圧力に基づいて前記エンジンのトルクであるエンジントルクを算出し、該エンジントルク、および、前記エンジン回転数検知手段にて検知した前記エンジン回転数に基づいて前記エンジンの出力であるエンジン出力を算出し、該エンジン出力、および、エンジン効率に基づいて前記エンジンの燃料ガスの消費量を算出することを特徴とするエンジン駆動のヒートポンプ。
前記第1態様および前記第2態様のヒートポンプにおいて、前記熱源側熱交換器のための熱源側熱交換器用ファンと、前記熱源側熱交換器用ファンの回転数であるファン回転数を検知するファン回転数検知手段とを設け、前記ファン回転数検知手段にて検知した前記ファン回転数、および、前記ファン回転数ファンの予め定めた設定回転数と前記熱源側熱交換器用ファンの予め定めた設定消費電力との相関関係に基づいて前記熱源側熱交換器用ファンの消費電力を算出する態様を例示できる。
本発明によると、ヒートポンプ出力を容易に算出することができる、或いは、燃料ガスの消費量を容易に算出することができるヒートポンプを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るヒートポンプの概略ブロック図である。 加熱運転を行っている加熱運転状態を示すヒートポンプの概略ブロック図である。 冷却運転を行っている冷却運転状態を示すヒートポンプの概略ブロック図である。 ヒートポンプにおける制御装置による第1実施形態に係るヒートポンプ出力の算出動作の一例を示すフローチャートである。 ヒートポンプにおける制御装置による第2実施形態に係る燃料ガスの消費量の算出動作の一例を示すフローチャートである。 熱源側熱交換器用ファンの設定回転数と設定消費電力との相関関係を表す換算テーブルを示す図表である。 ヒートポンプにおける制御装置による第3実施形態に係る熱源側熱交換器用ファンの消費電力の算出動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るヒートポンプ100の概略ブロック図である。
図1に示すヒートポンプ100は、冷媒を圧縮する圧縮機10を駆動し、冷媒の凝縮熱または蒸発熱により温調するようになっている。ここで、温調とは、例えば、ヒートポンプ100を空調機として機能させる場合には室内の空気や冷蔵庫内または冷凍庫内の空気の温度調節であり、ヒートポンプ100をチラーとして機能させる場合にはチラー用の循環液の温度調節である。循環液としては、熱媒体として作用するものであれば何れのものであってもよく、代表的には水を例示できる。但し、それに限定されるものではなく、循環液は、例えば、水に不凍液を含有したものであってもよい。
ヒートポンプ100は、冷媒を吸入・吐出する圧縮機10と、冷媒と空気(具体的には外気)との間で熱交換させる熱源側熱交換器20と、熱源側熱交換器20のための熱源側熱交換器用ファン30と、冷媒の流量を調整する調整弁40と、温調対象と冷媒との間で熱交換させる利用側熱交換器50と、圧縮機10を駆動する駆動源(この例ではエンジン60)と、液冷媒を回収するレシーバ71と、冷媒を流通させる冷媒回路110と、制御装置120とを備えている。
ここで、温調対象は、例えば、ヒートポンプ100を空調機として機能させる場合には室内の空気や冷蔵庫内または冷凍庫内の空気であり、ヒートポンプ100をチラーとして機能させる場合には循環液である。また、エンジン60としては、例えば、ガス燃料を燃料とするエンジン(所謂ガスエンジン)であってもよいし、液体燃料を燃料とするエンジンであってもよい。この例では、エンジン60は、ガスエンジンとされている。従って、ヒートポンプ100は、ガスヒートポンプ(GHP:Gas Heat Pump)とされる。駆動源としては、エンジン60の他、電気モーターを用いてもよい。駆動源として電気モーターを用いる場合、ヒートポンプ100は、電気ヒートポンプ(EHP:Electric Heat Pump)とされる。
そして、ヒートポンプ100は、冷媒を減圧して低温になる状態と、冷媒を加圧して高温になる状態とを繰り返しながら冷媒を熱源側熱交換器20と利用側熱交換器50との間で循環させることで、後述するように利用側熱交換部101において、温調対象(例えば室内の空気)を加熱(例えば室内を暖房)する加熱運転と、温調対象(例えば室内の空気)を冷却(例えば室内を冷房)する冷却運転とを実行するようになっている。
圧縮機10は、複数台の圧縮機を並列に接続したものであってもよく、熱源側熱交換器20は、複数台の熱源側熱交換器を並列に接続したものであってもよい。調整弁40は、膨張弁として機能し、この例では、閉塞可能な第1調整弁41と閉塞可能な第2調整弁42とで構成されている。第1調整弁41は、複数個の調整弁を並列に接続したものであってもよい。第2調整弁42および利用側熱交換器50は、利用側熱交換部101を構成しており、利用側熱交換部101は、この例では、室内機とされている。また、ヒートポンプ100の構成部材のうちの第2調整弁42、利用側熱交換器50および一対の連絡配管110a,110bを除く構成部材を備えた熱源側熱交換部102は、この例では、室外機とされている。
ヒートポンプ100は、冷媒とエンジン60の排熱(この例ではエンジン冷却水の熱)との間で熱交換させる冷媒補助蒸発器72(サブエバポレータ)と、閉塞可能な冷媒補助蒸発器用調整弁73とをさらに備えている。
冷媒回路110には、圧縮機10、熱源側熱交換器20、調整弁40、利用側熱交換器50、レシーバ71、冷媒補助蒸発器72および冷媒補助蒸発器用調整弁73が設けられている。
冷媒回路110は、四方弁111、ブリッジ回路112、第1冷媒経路113aから第13冷媒経路113mおよび一対の連絡配管110a,110bを備えている。なお、第11冷媒経路113kから第13冷媒経路113mについては後述する。
四方弁111は、制御装置120からの指示信号により、第1接続状態(図1に示す状態)と第2接続状態とに切り替える構成とされている。第1接続状態は、流入口111aと一方の接続口111cとを接続し、かつ、他方の接続口111dと流出口111bとを接続する状態である。第2接続状態は、流入口111aと他方の接続口111dとを接続し、かつ、一方の接続口111cと流出口111bとを接続する状態である。これにより、四方弁111は、冷媒の流れ方向を切り替えることができる。なお、図1では、加熱運転を行っている加熱運転状態を示している。
ブリッジ回路112は、4つの逆止弁(第1逆止弁112a、第2逆止弁112b、第3逆止弁112cおよび第4逆止弁112d)を備えている。ブリッジ回路112は、二つの逆止弁(第1逆止弁112aおよび第2逆止弁112b)を含む第1逆止弁列1121と、残りの二つの逆止弁(第3逆止弁112cおよび第4逆止弁112d)を含む第2逆止弁列1122とで構成されている。
第1逆止弁列1121は、第1逆止弁112aおよび第2逆止弁112bを冷媒の流れる方向が同じになるように直列に接続したものとされている。第2逆止弁列1122は、第3逆止弁112cおよび第4逆止弁112dを冷媒の流れる方向が同じになるように直列に接続したものとされている。そして、第1逆止弁列1121および第2逆止弁列1122は、冷媒の流れる方向が同じになるように並列に接続されている。
ブリッジ回路112において、第1逆止弁112aと第2逆止弁112bとの間の接続点が第1中間接続点P1とされ、第1逆止弁112aと第3逆止弁112cとの間の接続点が流出接続点P2とされ、第3逆止弁112cと第4逆止弁112dとの間の接続点が第2中間接続点P3とされ、第2逆止弁112bと第4逆止弁112dとの間の接続点が流入接続点P4とされている。
第1冷媒経路113aは、圧縮機10の吐出口10aと四方弁111の流入口111aとを接続する。第2冷媒経路113bは、四方弁111の流出口111bと圧縮機10の吸入口10bとを接続する。第3冷媒経路113cは、四方弁111の他方の接続口111dと熱源側熱交換器20の一方の接続口20aとを接続する。第4冷媒経路113dは、熱源側熱交換器20の他方の接続口20bとブリッジ回路112の第1中間接続点P1とを接続する。第5冷媒経路113eは、ブリッジ回路112の流出接続点P2とレシーバ71の冷媒流入口71aとを接続する。第6冷媒経路113fは、レシーバ71の冷媒流出口71bとブリッジ回路112の流入接続点P4とを接続する。第7冷媒経路113gは、ブリッジ回路112の第2中間接続点P3と利用側熱交換器50の一方の冷媒接続口50aに接続される一方の連絡配管110aとを接続する。第8冷媒経路113hは、利用側熱交換器50の他方の冷媒接続口50bに接続される他方の連絡配管110bと四方弁111の一方の接続口111cとを接続する。第9冷媒経路113iは、ブリッジ回路112の流入接続点P4と冷媒補助蒸発器72の冷媒流入口72aとを接続する。第10冷媒経路113jは、冷媒補助蒸発器72の冷媒流出口72bと第2冷媒経路113bの途中の合流点P5とを接続する。ここで、第2冷媒経路113bにおいて合流点P5よりも下流側(圧縮機10側)は、合流経路113b1とされている。
レシーバ71は、第5冷媒経路113eからの液冷媒を一時的に蓄える。調整弁40を構成する第1調整弁41は、第4冷媒経路113dに設けられており、加熱運転時に開度が調整されて冷媒の流量を制御する。調整弁40を構成する第2調整弁42は、利用側熱交換部101において一方の連絡配管110aと利用側熱交換器50の一方の冷媒接続口50aとの冷媒経路51に設けられており、冷却運転時に開度が調整されて冷媒の流量を制御する。冷媒補助蒸発器用調整弁73は、第9冷媒経路113iに設けられており、加熱運転時または冷却運転時に開度が調整されて冷媒の流量を制御する。
本実施の形態では、ヒートポンプ100は、第1切替弁114および逆止弁115をさらに備えており、冷媒回路110は、第11冷媒経路113kをさらに備えている。
第11冷媒経路113kは、第4冷媒経路113dの第1調整弁41よりも熱源側熱交換器20側の冷媒経路とブリッジ回路112の流出接続点P2とを接続する。第1切替弁114および逆止弁115は、第11冷媒経路113kに設けられている。第1切替弁114は、開閉動作により第11冷媒経路113kにおいて冷媒を流通させる流通状態と冷媒の流通を遮断する遮断状態とを切り替える。逆止弁115は、第1切替弁114からブリッジ回路112の流出接続点P2へ冷媒を流通させる一方、ブリッジ回路112の流出接続点P2から第1切替弁114への冷媒の流通を遮断する。
本実施の形態では、ヒートポンプ100は、オイルセパレータ81およびアキュムレータ82をさらに備えている。
オイルセパレータ81は、第1冷媒経路113aに設けられており、冷媒に含有する圧縮機10の潤滑油を分離しかつ分離した潤滑油を、バルブ81a(具体的には電磁バルブ)を介して圧縮機10に戻す。アキュムレータ82は、第2冷媒経路113bの合流経路113b1に設けられており、蒸発器として作用する、熱源側熱交換器20、利用側熱交換器50および冷媒補助蒸発器72で蒸発し切れなかった冷媒液を分離する。
本実施の形態では、ヒートポンプ100は、第2切替弁116をさらに備えており、冷媒回路110は、第12冷媒経路113lをさらに備えている。
第12冷媒経路113lは、アキュムレータ82の底面開口82aと合流経路113b1のアキュムレータ82よりも圧縮機10側の冷媒経路とを接続する。第2切替弁116は、第12冷媒経路113lに設けられており、開閉動作により第12冷媒経路113lにおいて冷媒を流通させる流通状態と冷媒の流通を遮断する遮断状態とを切り替える。
本実施の形態では、ヒートポンプ100は、過冷却熱交換器91と、閉塞可能な過冷却熱交換器用調整弁92とをさらに備えており、冷媒回路110は、第13冷媒経路113mをさらに備えている。
第13冷媒経路113mは、ブリッジ回路112の流入接続点P4と第12冷媒経路113lの第2切替弁116よりも圧縮機10側の冷媒経路とを接続する。過冷却熱交換器91は、レシーバ71側の流入口91aおよびブリッジ回路112の流入接続点P4側の流出口91bが第6冷媒経路113fに連通し、かつ、過冷却熱交換器用調整弁92側の流入口91cおよびアキュムレータ82側の流出口91dが第13冷媒経路113mに連通している。過冷却熱交換器用調整弁92は、第13冷媒経路113mの過冷却熱交換器91よりもブリッジ回路112の流入接続点P4側の冷媒経路に設けられており、冷却運転時に開度が調整されて冷媒の流量を制御する。過冷却熱交換器91は、冷却運転時に第6冷媒経路113fに流れる冷媒と第13冷媒経路113mの過冷却熱交換器用調整弁92よりも過冷却熱交換器91側の冷媒経路に流れる冷媒との間で熱交換させる。これにより、冷却運転時において第6冷媒経路113fに流れる冷媒の冷却効率を向上させることができる。
第1調整弁41、第2調整弁42、冷媒補助蒸発器用調整弁73および過冷却熱交換器用調整弁92は、何れも制御装置120からの指示信号により開度を調整できるようになっている。これにより、第1調整弁41、第2調整弁42、冷媒補助蒸発器用調整弁73および過冷却熱交換器用調整弁92は、冷媒回路110における冷媒の流れを調整することができる。
この例では、第1調整弁41は、閉塞可能な複数の調整弁を並列に接続したものとされている。こうすることで、第1調整弁41は、開度調整された調整弁を組み合わせて冷媒回路110における冷媒の流量を調整することができる。
圧縮機10は、クラッチ11を介してエンジン60に接続されている。クラッチ11は、制御装置120からの指示信号により、エンジン60から圧縮機10に駆動力を伝達する接続状態と、エンジン60から圧縮機10への駆動力の伝達を遮断する遮断状態とをとるようになっている。
ヒートポンプ100は、吐出圧力センサー151(吐出圧力検知手段の一例)、吸入圧力センサー152(吸入圧力検知手段の一例)、第1吸入温度センサー161、第2吸入温度センサー162(吸入温度検知手段の一例)、第3吸入温度センサー163およびエンジン回転数センサー170(エンジン回転数検知手段の一例)をさらに備えている。
吐出圧力センサー151は、圧縮機10の吐出経路における冷媒の吐出圧力を検知する。詳しくは、吐出圧力センサー151は、第1冷媒経路113aのオイルセパレータ81よりも上流側(圧縮機10側)の冷媒経路に設けられており、第1冷媒経路113aのオイルセパレータ81よりも上流側における冷媒の圧力を検知する。
吸入圧力センサー152は、圧縮機10の吸入経路における冷媒の吸入圧力を検知する。詳しくは、吸入圧力センサー152は、第2冷媒経路113bの合流点P5よりも上流側(四方弁111側)の冷媒経路に設けられており、第2冷媒経路113bの合流点P5よりも上流側における冷媒の圧力を検知する。
第1吸入温度センサー161、第2吸入温度センサー162および第3吸入温度センサー163は、何れも圧縮機10の吸入経路における冷媒の吸入温度を検知する。なお、各温度センサーは、この例では、サーミスタとされている。
詳しくは、第1吸入温度センサー161は、第2冷媒経路113bの合流経路113b1のアキュムレータ82よりも上流側(合流点P5側)の冷媒経路に設けられており、合流経路113b1のアキュムレータ82よりも上流側における冷媒の温度を検知する。
第2吸入温度センサー162は、第2冷媒経路113bの合流経路113b1の第12冷媒経路113lとの接続部よりも下流側(圧縮機10側)の冷媒経路に設けられており、合流経路113b1の第12冷媒経路113lとの接続部よりも下流側における冷媒の温度を検知する。
第3吸入温度センサー163は、第12冷媒経路113lの第13冷媒経路113mとの接続部よりも下流側(圧縮機10側)の冷媒経路に設けられており、第12冷媒経路113lの第13冷媒経路113mとの接続部よりも下流側における冷媒の温度を検知する。
エンジン回転数センサー170は、エンジン60に設けられており、エンジン60の回転数(単位時間当たりの回転数)であるエンジン回転数を検知する。
ヒートポンプ100は、圧縮機10の回転数(単位時間当たりの回転数)である圧縮機回転数を検知する圧縮機回転数検知手段(具体的には圧縮機回転数センサー)を備えている。
例えば、圧縮機10とエンジン60とが同一速度で回転する場合には、圧縮機回転数検知手段は、エンジン回転数検知手段(具体的にはエンジン回転数センサー170)と兼用することができる。一方、圧縮機10とエンジン60とが変速プーリーや変速機等の変速駆動伝達機構を介して接続されている場合には、圧縮機回転数検知手段による圧縮機回転数は、エンジン回転数検知手段にて得られたエンジン回転数から変速比を用いて算出することができる。この例では、圧縮機10とエンジン60とが同一速度で回転するようになっており、圧縮機回転数検知手段(具体的には圧縮機回転数センサー)は、エンジン回転数検知手段(具体的にはエンジン回転数センサー170)と兼用している。なお、圧縮機回転数検知手段として、例えば、圧縮機回転数を直接的に検知する圧縮機回転数センサーが別途設けられていてもよい。
また、ヒートポンプ100は、熱源側熱交換器20用のファン回転数センサー180(ファン回転数検知手段の一例)をさらに備えている。
ファン回転数センサー180は、熱源側熱交換器用ファン30に設けられており、熱源側熱交換器用ファン30の回転数(単位時間当たりの回転数)であるファン回転数を検知する。
制御装置120は、各種センサーからの検知信号に基づいて、冷媒回路110の駆動を制御するようになっている。
詳しくは、制御装置120は、圧縮機10により、第2冷媒経路113bから吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を第1冷媒経路113aに吐出する。制御装置120は、加熱運転時には、四方弁111を第1接続状態にして第1冷媒経路113aと第8冷媒経路113hとを連通しかつ第3冷媒経路113cと第2冷媒経路113bとを連通する。また、制御装置120は、冷却運転時には、四方弁111を第2接続状態にして第1冷媒経路113aと第3冷媒経路113cとを連通しかつ第8冷媒経路113hと第2冷媒経路113bとを連通する。
熱源側熱交換器20は、加熱運転時に冷媒が吸熱して気化する蒸発器として機能し、冷却運転時に冷媒が放熱して液化する凝縮器として機能する。利用側熱交換器50は、加熱運転時に冷媒が放熱して温調対象(例えば室内の空気)を加熱する加熱器として機能し、冷却運転時に冷媒が吸熱して温調対象(例えば室内の空気)を冷却する冷却器として機能する。冷媒補助蒸発器72および過冷却熱交換器91は、冷媒が吸熱して気化する蒸発器として機能する。
制御装置120は、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータからなる処理部121と、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、RAM(Randam Access Memory)等の揮発性メモリを含む記憶部122とを備え、タイマー機能を有している。
制御装置120は、処理部121が記憶部122のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部122のRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素の作動制御を行うようになっている。
制御装置120は、第1調整弁41に指示命令を送信することにより、加熱運転時ではブリッジ回路112から熱源側熱交換器20に向かう冷媒の流量を調整し、冷却運転時では熱源側熱交換器20からブリッジ回路112に向かう冷媒の流量を調整する。詳しくは、制御装置120は、加熱運転時には、吸入圧力センサー152からの検知圧力に基づく飽和蒸気圧温度と第1吸入温度センサー161からの検知温度とに基づく過熱度(飽和蒸気圧温度に対する検知温度との温度差)に応じて冷媒の流量を調整する膨張弁として第1調整弁41を機能させ、冷却運転時には、第1調整弁41を全開にすることができる。なお、飽和蒸気圧温度は、吸入圧力センサー152により検知した圧縮機10の吸入圧力から、予め定めた所定の換算式または換算テーブルによって換算することができる。
制御装置120は、第2調整弁42に指示命令を送信することにより、加熱運転時では利用側熱交換器50からブリッジ回路112に向かう冷媒の流量を調整し、冷却運転時ではブリッジ回路112から利用側熱交換器50に向かう冷媒の流量を調整する。詳しくは、制御装置120は、加熱運転時には、第2調整弁42を全開とすることができ、冷却運転時には、吸入圧力センサー152からの検知圧力に基づく飽和蒸気圧温度と第1吸入温度センサー161からの検知温度とに基づく過熱度に応じて冷媒の流量を調整する膨張弁として第2調整弁42を機能させる。
制御装置120は、冷媒補助蒸発器用調整弁73に指示命令を送信することにより、加熱運転時または冷却運転時ではブリッジ回路112から冷媒補助蒸発器72に向かう冷媒の流量を調整する。
制御装置120は、第1切替弁114に指示命令を送信することにより、加熱運転時では第1切替弁114を閉塞状態にして熱源側熱交換器20からレシーバ71への冷媒の流通を遮断し、冷却運転時では第1切替弁114を開放状態にして熱源側熱交換器20からレシーバ71に向けて冷媒を流通させる。ここで、制御装置120は、冷却運転時に第1切替弁114を開放状態にする場合には、第1調整弁41を全閉とすることができる。
制御装置120は、第2切替弁116に指示命令を送信することにより、加熱運転時または冷却運転時では第2切替弁116を開放状態にしてアキュムレータ82の底面開口82aから圧縮機10に向けて冷媒を流通させる一方、第2切替弁116を閉塞状態にしてアキュムレータ82の底面開口82aから圧縮機10への冷媒の流通を遮断する。詳しくは、制御装置120は、加熱運転時または冷却運転時には、吸入圧力センサー152からの検知圧力に基づく飽和蒸気圧温度と第2吸入温度センサー162からの検知温度とに基づく過熱度が予め定めた所定値(第1所定値)以上の場合には第2切替弁116を開放状態にし、該過熱度が所定値(第1所定値)を下回った場合には第2切替弁116を閉塞状態にする。
次に、ヒートポンプ100による加熱運転および冷却運転の運転動作について図2および図3を参照しながら説明する。
(加熱運転の動作)
図2は、加熱運転を行っている加熱運転状態を示すヒートポンプ100の概略ブロック図である。なお、図2および後述する図3において、太線は冷媒の流れを示している。
図2に示す例では、加熱運転において、制御装置120は、第1調整弁41および冷媒補助蒸発器用調整弁73を開度調整し、第2調整弁42を全開とし、過冷却熱交換器用調整弁92を全閉とし、第1切替弁114を閉塞状態とし、第2切替弁116を開放状態としている。
ヒートポンプ100では、加熱運転を行うにあたり、制御装置120は、四方弁111を第1接続状態に切り替えて第1冷媒経路113aと第8冷媒経路113hとを連通しかつ第3冷媒経路113cと第2冷媒経路113bとを連通する。こうすることで、圧縮機10から吐出される高圧ガス状態の冷媒(以下、高圧ガス冷媒という。)が、第1冷媒経路113aのオイルセパレータ81から四方弁111、第8冷媒経路113hおよび他方の連絡配管110bを経由して利用側熱交換器50に流れる。
利用側熱交換器50の冷媒回路110側に流れる高圧ガス冷媒の温度は、利用側熱交換器50の温調対象側(この例では室内の空気側)の温度よりも高い。このため、高圧ガス冷媒から温調対象側(この例では室内の空気側)に熱が移動する。この結果、高圧ガス冷媒は凝縮熱を失って液化し、高圧液状態の冷媒(以下、高圧液冷媒という。)になる。一方、温調対象側(この例では室内の空気側)は冷媒の放熱作用により加熱される。つまり、加熱運転では、利用側熱交換器50は、高圧ガス冷媒が放熱する温調対象(この例では室内の空気)の加熱器として機能する。
高圧液冷媒は、利用側熱交換器50から第2調整弁42、一方の連絡配管110a、第7冷媒経路113gを経由してブリッジ回路112の第2中間接続点P3に流れる。第2中間接続点P3は、第3逆止弁112cの流入口側かつ第4逆止弁112dの流出口側に位置しているため、高圧液冷媒は、第1逆止弁112aおよび第4逆止弁112dの方には流れず、第2中間接続点P3から第3逆止弁112cおよび流出接続点P2を経由して、第5冷媒経路113eからレシーバ71および第6冷媒経路113fの過冷却熱交換器91を経由してブリッジ回路112の流入接続点P4に流れる。流入接続点P4は、第2逆止弁112bおよび第4逆止弁112dの流入口側にあるが、前述した高圧液冷媒が第2中間接続点P3および流出接続点P2側に流れている。このため、高圧液冷媒は、第2中間接続点P3および流出接続点P2に流れる高圧液冷媒との圧力差により、第1逆止弁112aおよび第4逆止弁112dの方には流れず、流入接続点P4から第2逆止弁112b、第1中間接続点P1を経由して、第1調整弁41を通過する。
第1調整弁41において、高圧液冷媒は、膨張して低圧気液二相状態の冷媒(以下、低圧気液二相冷媒という。)となり、低圧気液二相冷媒は、第4冷媒経路113dを経由して、熱源側熱交換器20に流れる。
熱源側熱交換器20に流れる低圧気液二相冷媒の温度は、熱源側熱交換器20を流通する空気(具体的には外気)の温度よりも低い。このため、空気(具体的には外気)から低圧気液二相冷媒に熱が移動する。この結果、低圧気液二相冷媒は蒸発熱を得て気化し、低圧ガス状態の冷媒(以下、低圧ガス冷媒という。)になる。つまり、加熱運転では、熱源側熱交換器20は、低圧気液二相冷媒が吸熱する冷媒の蒸発器として機能する。
その後、低圧ガス冷媒は、熱源側熱交換器20から第3冷媒経路113cに流れる。このとき、制御装置120は、四方弁111により、第3冷媒経路113cと第2冷媒経路113bとを連通しているので、低圧ガス冷媒は、第2冷媒経路113b上のアキュムレータ82および第2切替弁116を経由して圧縮機10に吸入される。
また、第6冷媒経路113fから第9冷媒経路113iを流れてきた高圧液冷媒は、冷媒補助蒸発器用調整弁73を通過する。
冷媒補助蒸発器用調整弁73において、高圧液冷媒は、膨張して低圧気液二相冷媒となり、低圧気液二相冷媒は、冷媒補助蒸発器72に流れる。
冷媒補助蒸発器72の冷媒回路110側に流れる低圧気液二相冷媒の温度は、冷媒補助蒸発器72の図示しないエンジン冷却水回路側に流れるエンジン冷却水の温度よりも低い。このため、エンジン冷却水から低圧気液二相冷媒に熱が移動する。この結果、低圧気液二相冷媒は蒸発熱を得て気化し、低圧ガス冷媒になり、第10冷媒経路113jに送られる。一方、エンジン冷却水は冷媒の吸熱作用により冷却される。
ヒートポンプ100では、以降、同様にして、前述した一連の加熱運転の動作が繰り返される。
このようにヒートポンプ100では、加熱運転を適宜行うことで、利用側熱交換部101(この例では室内機)により温調対象(この例では室内の空気)を適宜加熱することができる。
(冷却運転の動作)
図3は、冷却運転を行っている冷却運転状態を示すヒートポンプ100の概略ブロック図である。
図3に示す例では、冷却運転において、制御装置120は、第1調整弁41を全閉とし、第2調整弁42、冷媒補助蒸発器用調整弁73および過冷却熱交換器用調整弁92を開度調整し、第1切替弁114および第2切替弁116を開放状態としている。
ヒートポンプ100では、冷却運転を行うにあたり、制御装置120は、四方弁111を第2接続状態に切り替えて第1冷媒経路113aと第3冷媒経路113cとを連通しかつ第8冷媒経路113hと第2冷媒経路113bとを連通する。こうすることで、圧縮機10から吐出される高圧ガス冷媒が、第1冷媒経路113aのオイルセパレータ81から四方弁111および第3冷媒経路113cを経由して熱源側熱交換器20に流れる。
熱源側熱交換器20に流れる高圧ガス冷媒の温度は、熱源側熱交換器20を流通する空気(具体的には外気)の温度よりも高い。このため、高圧ガス冷媒から空気(具体的には外気)に熱が移動する。この結果、高圧ガス冷媒は凝縮熱を失って液化し、高圧液冷媒になる。つまり、冷却運転では、熱源側熱交換器20は、高圧ガス冷媒が放熱する冷媒の凝縮器として機能する。
高圧液冷媒は、熱源側熱交換器20から第4冷媒経路113d、第11冷媒経路113kの第1切替弁114および逆止弁115から第5冷媒経路113e、レシーバ71、第6冷媒経路113fの過冷却熱交換器91を経由してブリッジ回路112の流入接続点P4に流れる。流入接続点P4は、第2逆止弁112bおよび第4逆止弁112dの流入口側にあるが、前述した高圧液冷媒が流出接続点P2側に流れている。このため、高圧液冷媒は、流出接続点P2に流れる高圧液冷媒との圧力差により、第2逆止弁112bおよび第3逆止弁112cの方には流れず、流入接続点P4から第4逆止弁112d、第2中間接続点P3、第7冷媒経路113gおよび一方の連絡配管110aを経由して、第2調整弁42を通過する。
第2調整弁42において、高圧液冷媒は、膨張して低圧気液二相冷媒となり、低圧気液二相冷媒は、利用側熱交換器50に流れる。
利用側熱交換器50の冷媒回路110側に流れる低圧気液二相冷媒の温度は、利用側熱交換器50の温調対象側(この例では室内の空気側)の温度よりも低い。このため、温調対象側(この例では室内の空気側)から低圧気液二相冷媒に熱が移動する。この結果、低圧気液二相冷媒は蒸発熱を得て気化し、低圧ガス冷媒になる。一方、温調対象側(この例では室内の空気側)は冷媒の吸熱作用により冷却される。つまり、冷却運転では、第2調整弁42は、高圧液冷媒を膨張させて低圧気液二相冷媒にする膨張弁として機能し、利用側熱交換器50は、低圧気液二相冷媒が吸熱する温調対象(この例では室内の空気)の冷却器として機能する。
その後、低圧ガス冷媒は、利用側熱交換器50から他方の連絡配管110b、第8冷媒経路113hに流れる。このとき、制御装置120は、四方弁111により、第8冷媒経路113hと第2冷媒経路113bとを連通しているので、低圧ガス冷媒は、第2冷媒経路113b上のアキュムレータ82および第2切替弁116を経由して圧縮機10に吸入される。
また、第6冷媒経路113fから第9冷媒経路113iを流れてきた高圧液冷媒は、冷媒補助蒸発器用調整弁73を通過する。
冷媒補助蒸発器用調整弁73において、高圧液冷媒は、膨張して低圧気液二相冷媒となり、低圧気液二相冷媒は、冷媒補助蒸発器72に流れる。
冷媒補助蒸発器72の冷媒回路110側に流れる低圧気液二相冷媒の温度は、冷媒補助蒸発器72の図示しないエンジン冷却水回路側に流れるエンジン冷却水の温度よりも低い。このため、エンジン冷却水から低圧気液二相冷媒に熱が移動する。この結果、低圧気液二相冷媒は蒸発熱を得て気化し、低圧ガス冷媒になり、第10冷媒経路113jに送られる。一方、エンジン冷却水は冷媒の吸熱作用により冷却される。
また、第6冷媒経路113fから第13冷媒経路113mを流れてきた高圧液冷媒は、過冷却熱交換器用調整弁92を通過する。
過冷却熱交換器用調整弁92において、高圧液冷媒は、膨張して低圧気液二相冷媒となり、低圧気液二相冷媒は、過冷却熱交換器91に流れる。
過冷却熱交換器91の第13冷媒経路113m側に流れる低圧気液二相冷媒の温度は、過冷却熱交換器91の第6冷媒経路113f側に流れる高圧液冷媒の温度よりも低い。このため、高圧液冷媒から低圧気液二相冷媒に熱が移動する。この結果、低圧気液二相冷媒は蒸発熱を得て気化し、低圧ガス冷媒になり、第12冷媒経路113lの第2切替弁116よりも圧縮機10側の冷媒経路に送られる。一方、高圧液冷媒は冷媒の吸熱作用により冷却される。
ヒートポンプ100では、以降、同様にして、前述した一連の冷却運転の動作が繰り返される。
このようにヒートポンプ100では、冷却運転を適宜行うことで、利用側熱交換部101(この例では室内機)により温調対象(この例では室内の空気)を適宜冷却することができる。
[ヒートポンプの算出構成について]
次に、第1実施形態としてヒートポンプ100におけるヒートポンプ出力を算出する構成を説明し、第2実施形態として燃料ガスの消費量を算出する構成を説明する。また、第3実施形態としてエンジン駆動のヒートポンプの消費電力を算出する構成を説明する。
<第1実施形態:ヒートポンプ出力の算出>
制御装置120は、第1演算部と第2演算部とを備える。第1演算部は、吸入圧力、吸入温度、圧縮機回転数および圧縮機定数に基づいて冷媒の質量流量を算出する。吸入圧力は、吸入圧力検知手段として作用する吸入圧力センサー152にて検知した値である。吸入温度は、吸入温度検知手段として作用する第2吸入温度センサー162にて検知した値である。圧縮機回転数は、圧縮機回転数検知手段として作用するエンジン回転数センサー170にて検知した値である。圧縮機定数は、圧縮機10の予め定まる定数である。第2演算部は、第1演算部にて算出した質量流量の定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量に対する割合、および、定格ヒートポンプ出力に基づいて検知時点のヒートポンプ出力(この例では空調出力)を算出する。
詳しくは、検知時点のヒートポンプ出力をQ、定格ヒートポンプ出力(定格時のヒートポンプ出力)をQr、定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量をGr[kg/s]、検知時点の冷媒の質量流量をG[kg/s]とすると、次の式(1−1)の関係が成り立つ。ここで、「定格」とは、予め定めた所定の条件下での出力をいう。
Figure 2016138715
定格ヒートポンプ出力Qrは、次の式(1−2)に示すように、ヒートポンプ100の定格出力であり、単位は、[kW]である。この場合、定格ヒートポンプ出力Qrは、予め定めた所定の条件下での出力を意味し、検知時点のヒートポンプ出力Qは、検知時点のヒートポンプ出力[kW]となる。
Figure 2016138715
定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量Grは、定格時の冷媒の単位時間当たりの質量流量[kg/s]であり、予め定めた所定の条件下での質量流量である。例えば、定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量Grは、圧縮機10が1回転するときに冷媒回路110に吐出される冷媒の予め定めた規定の質量吐出量Vr[kg/回転]と、圧縮機10の定格の回転数である圧縮機回転数Nr[回転数/s](予め定めた所定の条件下での回転数)とを掛け合わせた次の式(1−3)により求めることができる。
Figure 2016138715
検知時点の冷媒の質量流量Gは、検知時点の冷媒の単位時間当たりの質量流量[kg/s]である。例えば、検知時点の冷媒の質量流量Gは、圧縮機10の吸入経路における冷媒の密度ρ[kg/m3]と、圧縮機10の1回転当たりの冷媒の体積吐出量Vd(圧縮機10の体積吐出量)[m3/回転]と、圧縮機10の回転数である圧縮機回転数Ncomp[回転数/s]とを掛け合わせた次の式(1−4)により求めることができる。
Figure 2016138715
圧縮機回転数Ncompは、エンジン回転数センサー170により検知することができる。
ここで、圧縮機10の吸入経路における冷媒の吸入圧力をPs、冷媒のガス定数をR、圧縮機10の吸入経路における冷媒の吸入温度をTsとすると、冷媒の密度ρは、気体の状態方程式(Ps=ρ×R×Ts)から次の式(1−5)により表すことができる。なお、圧力センサーが大気圧のとの圧力差で圧力を検知するものである場合には、検知結果に大気圧(101.325kPa)を加算する。このことは、後述する吐出圧力Pdについても同様である。
Figure 2016138715
圧縮機10の吸入経路における冷媒の吸入圧力Psは、吸入圧力センサー152により検知することができ、圧縮機10の吸入経路における冷媒の吸入温度Tsは、第2吸入温度センサー162により検知することができる。
つまり、検知時点のヒートポンプ出力Qは、検知情報として、吸入圧力センサー152、第2吸入温度センサー162およびエンジン回転数センサー170にて検知した検知結果を用いるだけで、求めることができる。
図4は、ヒートポンプ100における制御装置120による第1実施形態に係るヒートポンプ出力Qの算出動作の一例を示すフローチャートである。
図4に示す処理動作では、先ず、制御装置120は、圧縮機10の規定の質量吐出量Vrと、定格の圧縮機回転数Nrとを式(1−3)に代入して定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量Grを予め算出しておく(ステップS11)。
次に、制御装置120は、吸入圧力センサー152による検知結果により圧縮機10の吸入経路における冷媒の吸入圧力Psを検出し、第2吸入温度センサー162による検知結果により圧縮機10の吸入経路における冷媒の吸入温度Tsを検出し、エンジン回転数センサー170による検知結果により圧縮機回転数Ncompを検出する(ステップS12)。
次に、制御装置120は、吸入圧力センサー152にて検知した吸入圧力Psと、第2吸入温度センサー162にて検知した吸入温度Tsと、冷媒のガス定数Rとを式(1−5)に代入して冷媒の密度ρを算出する(ステップS13)。
次に、制御装置120は、得られた冷媒の密度ρと、圧縮機10の体積吐出量Vdと、エンジン回転数センサー170にて検知した圧縮機回転数Ncompとを式(1−4)に代入して検知時点の冷媒の質量流量Gを算出する(ステップS14)。
そして、制御装置120は、得られた冷媒の質量流量Gと、予め算出しておいた定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量Grと、式(1−2)の定格ヒートポンプ出力Qrとを式(1−1)に代入することにより検知時点のヒートポンプ出力Qを得ることができる(ステップS15)。
また、制御装置120は、検知時点のヒートポンプ出力Qは、式(1−5)を式(1−4)に代入し、式(1−5)を代入した式(1−4)、式(1−3)および式(1−2)を式(1−1)に代入して次の式(1−6)を用いて算出してもよい。
Figure 2016138715
なお、ヒートポンプ100が複数台の圧縮機10〜10を有している場合には、各圧縮機10に対応する値を加算することができる。
以上説明したように、第1実施形態のヒートポンプ100によれば、吸入圧力センサー152にて検知した吸入圧力Ps、第2吸入温度センサー162にて検知した吸入温度Ts、エンジン回転数センサー170にて検知した圧縮機回転数Ncomp、および、圧縮機10の圧縮機定数(この例では圧縮機10の体積吐出量Vd)に基づいて冷媒の質量流量Gを算出し、該質量流量Gの定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量Grに対する割合、および、定格ヒートポンプ出力Qrに基づいて検知時点のヒートポンプ出力Q(この例では空調出力)を算出するので、ヒートポンプ出力Qを容易に算出することができる。すなわち、ヒートポンプ出力Q(この例では空調出力)を、既存のセンサー(この例では吸入圧力センサー152、第2吸入温度センサー162、エンジン回転数センサー170)で得られる情報に基づいて算出することができる。
なお、第1実施形態は、エンジン駆動のヒートポンプ100に限定されるものではなく、その他のヒートポンプ(例えば電気モーター駆動のヒートポンプ)にも適用することができる。
<第2実施形態:燃料ガスの消費量の算出>
制御装置120は、第3演算部と第4演算部と第5演算部とを備える。第3演算部は、吐出圧力Pdおよび吸入圧力Psに基づいてエンジン60のトルクであるエンジントルクを算出する。吐出圧力Pdは、吐出圧力検知手段として作用する吐出圧力センサー151にて検知した値である。吸入圧力Psは、吸入圧力検知手段として作用する吸入圧力センサー152にて検知した値である。第4演算部は、第3演算部にて算出したエンジントルク、および、エンジン回転数に基づいてエンジン60の出力であるエンジン出力を算出する。エンジン回転数は、エンジン回転数検知手段として作用するエンジン回転数センサー170にて検知した値である。第5演算部は、第4演算部にて算出したエンジン出力、および、エンジン効率に基づいてエンジン60の燃料ガスの消費量を算出する。
詳しくは、エンジン60の回転数であるエンジン回転数をNeng[回転数/s]、エンジン出力をPeng[kW]、エンジントルクをTq[N・m]とすると、次の式(2−1)となる。
Figure 2016138715
なお、エンジン60が発電機を駆動する場合、エンジントルクTqに対して発電機のトルクを加算する。
エンジン回転数Nengは、エンジン回転数センサー170により検知することができる。
そして、エンジン60の効率であるエンジン効率をηeng、燃料ガスの消費量をGeng[kg/s]、燃料ガスの単位発熱量をGunit[J/kg]とすると、次の式(2−2)となる。ここで、エンジン効率ηengは次のようにして求めることができる。すなわち、エンジン回転数NengおよびエンジントルクTqの座標位置に対してエンジン効率ηengを対応付けたエンジン効率マップ(具体的には横軸をエンジン回転数Nengに、縦軸をエンジントルクTqにしたグラフにおけるエンジン効率ηengの分布)を記憶部122に予め記憶しておく。こうすることで、エンジン回転数NengおよびエンジントルクTqの値からエンジン効率マップを用いてエンジン効率ηengを求めることができる。なお、エンジン効率マップは、実験等により予め設定しておくことができる。また、燃料ガスの単位発熱量Gunitは、ガス種に基づいて定まる一定値である。
Figure 2016138715
また、エンジントルクTqは、吐出圧力センサー151で検知した吐出圧力Pd、吸入圧力センサー152で検知した吸入圧力Psを変数とする関数f(Pd,Ps)[Tq=f(Pd,Ps)]で算出することができる。
つまり、検知時点の燃料ガスの消費量Gengは、検知情報として、吸入圧力センサー152、吐出圧力センサー151およびエンジン回転数センサー170にて検知した検知結果を用いるだけで、求めることができる。
図5は、ヒートポンプ100における制御装置120による第2実施形態に係る燃料ガスの消費量Gengの算出動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示す処理動作では、先ず、制御装置120は、吸入圧力センサー152による検知結果により圧縮機10の吸入経路における冷媒の吸入圧力Psを検出し、吐出圧力センサー151による検知結果により圧縮機10の吐出経路における冷媒の吐出圧力Pdを検出し、エンジン回転数センサー170による検知結果によりエンジン回転数Nengを検出する(ステップS21)。
次に、制御装置120は、吸入圧力センサー152にて検知した吸入圧力Psと、吐出圧力センサー151にて検知した吐出圧力Pdとに基づいてエンジントルクTqを算出する(ステップS22)。なお、エンジン60が発電機を駆動する場合、エンジントルクTqに対して発電機のトルクを加算する。
次に、制御装置120は、得られたエンジントルクTqと、エンジン回転数センサー170にて検知したエンジン回転数Nengとを式(2−1)に代入してエンジン出力Pengを算出する(ステップS23)。
そして、制御装置120は、得られたエンジン出力Pengと、エンジン効率ηengとを式(2−2)に代入することにより燃料ガスの消費量Gengを得ることができる(ステップS24)。
以上説明したように、第2実施形態のヒートポンプ100によれば、吐出圧力センサー151にて検知した吐出圧力Pd、および、吸入圧力センサー152にて検知した吸入圧力Psに基づいてエンジントルクTqを算出し、例えば、エンジン60が発電機を駆動する場合、エンジントルクTqに対して発電機のトルクを加算し、該エンジントルクTq、および、エンジン回転数センサー170にて検知したエンジン回転数Nengに基づいてエンジン出力Pengを算出し、該エンジン出力Peng、および、エンジン効率ηengに基づいてエンジン60の燃料ガスの消費量Gengを算出するので、燃料ガスの消費量Gengを容易に算出することができる。すなわち、燃料ガスの消費量Gengを、既存のセンサー(この例では吐出圧力センサー151、吸入圧力センサー152、エンジン回転数センサー170)で得られる情報に基づいて算出することができる。
<第3実施形態:エンジン駆動のヒートポンプの消費電力の算出>
ところで、エンジン駆動のヒートポンプ100においては、本実施の形態のように、熱源側熱交換器20のための熱源側熱交換器用ファン30が設けられている場合、通常は、熱源側熱交換器用ファン30、利用側熱交換部101や図示を省略した冷却水ポンプ等の電装機器の内で熱源側熱交換器用ファン30の消費電力の占める割合が大半である。
かかる観点から、第3実施形態のエンジン駆動のヒートポンプ100において、制御装置120は、第6演算部を備える。第6演算部は、ファン回転数Nf[回転数/s]、および、設定回転数Ns[回転数/s]と設定消費電力Us[kW]との相関関係に基づいて熱源側熱交換器用ファン30の消費電力Uf[kW]を算出する。ファン回転数Nfは、ファン回転数検知手段として作用するファン回転数センサー180にて検知した値である。設定回転数Nsは、熱源側熱交換器用ファン30の予め定めた設定回転数である。設定消費電力Usは、熱源側熱交換器用ファン30の予め定めた設定消費電力である。この例では、設定回転数Nsと設定消費電力Usとの相関関係を表す換算テーブルTBが記憶部122に予め記憶されている。
図6は、熱源側熱交換器用ファン30の設定回転数Nsと設定消費電力Usとの相関関係を表す換算テーブルTBを示す図表である。
図6に示すように、換算テーブルTBにおいて、設定回転数Ns(1)〜Ns(n)(nは1以上の整数)にそれぞれ対応して設定消費電力Us(1)〜Us(n)が対応付けられている。なお、設定回転数Ns(1)〜Ns(n)およびそれに対応する設定消費電力Us(1)〜Us(n)は、実験等により予め設定しておくことができる。
制御装置120は、ファン回転数Nfから、図6に示す換算テーブルTBを用いて、直線補間(線形補間)により熱源側熱交換器用ファン30の消費電力Ufを算出することができる。
つまり、図6に示すように、直線補間は、2点(Ns(i),Us(i)),(Ns(i+1),Us(i+1))(iは1〜n−1の整数)がわかっているとき、Ns(i)≦Nf≦Ns(i+1)の任意の点のファン回転数Nfに対する消費電力Ufの近似値を2点の直線で結んだNfの1次関数f(Nf)として求める。
直線補間の式は、次の式(3−1)となる。
Figure 2016138715
図7は、ヒートポンプ100における制御装置120による第3実施形態に係る熱源側熱交換器用ファン30の消費電力Ufの算出動作の一例を示すフローチャートである。
図7に示す処理動作では、先ず、制御装置120は、ファン回転数センサー180による検知結果によりファン回転数Nfを検出する(ステップS31)。
そして、制御装置120は、ファン回転数センサー180にて検知したファン回転数Nfを換算テーブルTBに基づく式(3−1)に代入することにより消費電力Uhを得ることができる(ステップS32)。
なお、この例では、ファン回転数Nfから換算テーブルTBを用いて消費電力Ufを算出したが、ファン回転数Nfから所定の換算式を用いて消費電力Ufを算出してもよい。
以上説明したように、第3実施形態のヒートポンプ100によれば、ファン回転数Nf、および、設定回転数Nsと設定消費電力Usとの相関関係に基づいて熱源側熱交換器用ファン30の消費電力Ufを算出することで、通常は、電装機器における消費電力の内で熱源側熱交換器用ファン30の消費電力Ufの占める割合が大半であることから、別途電流センサー等を追装することなく、エンジン駆動のヒートポンプ100の消費電力Uhの概数値を簡易に算出することができる。例えば、エンジン駆動のヒートポンプ100の消費電力Uhの概数値は、利用側熱交換部101や図示を省略した冷却水ポンプ等の熱源側熱交換器用ファン30以外の電装機器の消費電力を既定の予め定めた一定値として熱源側熱交換器用ファン30の消費電力Ufに加算することで得ることができる。
<第4実施形態:第1実施形態から第3実施形態の組み合わせ>
第4実施形態のヒートポンプ100は、第1実施形態から第3実施形態のうちの少なくとも2つを組み合わせた構成とされていてもよい。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
10 圧縮機
11 クラッチ
20 熱源側熱交換器
30 熱源側熱交換器用ファン
40 調整弁(膨張弁の一例)
41 第1調整弁
42 第2調整弁
50 利用側熱交換器
51 冷媒経路
60 エンジン
71 レシーバ
71a 冷媒流入口
71b 冷媒流出口
72 冷媒補助蒸発器
73 冷媒補助蒸発器用調整弁
81 オイルセパレータ
82 アキュムレータ
91 過冷却熱交換器
92 過冷却熱交換器用調整弁
100 ヒートポンプ
101 利用側熱交換部
102 熱源側熱交換部
110 冷媒回路
110a 一方の連絡配管
110b 他方の連絡配管
111 四方弁
112 ブリッジ回路
113a 第1冷媒経路
113b 第2冷媒経路
113b1 合流経路
113c 第3冷媒経路
113d 第4冷媒経路
113e 第5冷媒経路
113f 第6冷媒経路
113g 第7冷媒経路
113h 第8冷媒経路
113i 第9冷媒経路
113j 第10冷媒経路
113k 第11冷媒経路
113l 第12冷媒経路
113m 第13冷媒経路
114 第1切替弁
115 逆止弁
116 第2切替弁
120 制御装置
121 処理部
122 記憶部
151 吐出圧力センサー(吐出圧力検知手段の一例)
152 吸入圧力センサー(吸入圧力検知手段の一例)
161 第1吸入温度センサー
162 第2吸入温度センサー(吸入温度検知手段の一例)
163 第3吸入温度センサー
170 エンジン回転数センサー(圧縮機回転数検知手段の一例)
170 エンジン回転数センサー(エンジン回転数検知手段の一例)
180 ファン回転数センサー(ファン回転数検知手段の一例)
G 検知時点の冷媒の質量流量
Geng 燃料ガスの消費量
Gr 定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量
Gunit 単位発熱量
Ncomp 圧縮機回転数
Neng エンジン回転数
Nf ファン回転数
Nr 定格の圧縮機回転数
Ns 設定回転数
Pd 冷媒の吐出圧力
Peng エンジン出力
Ps 冷媒の吸入圧力
Q ヒートポンプ出力
Qr 定格ヒートポンプ出力
R 冷媒のガス定数
TB 換算テーブル
Tq エンジントルク
Ts 冷媒の吸入温度
Uf 熱源側熱交換器用ファンの消費電力
Uh ヒートポンプの消費電力
Us 設定消費電力
Vd 圧縮機の体積吐出量
Vr 圧縮機の規定の質量吐出量
ηeng エンジン効率
ρ 冷媒の密度

Claims (3)

  1. 圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁および利用側熱交換器を設けたヒートポンプであって、
    前記圧縮機の吸入経路における冷媒の吸入圧力を検知する吸入圧力検知手段と、前記圧縮機の吸入経路における冷媒の吸入温度を検知する吸入温度検知手段と、前記圧縮機の回転数である圧縮機回転数を検知する圧縮機回転数検知手段とを設け、
    前記吸入圧力検知手段にて検知した前記吸入圧力、前記吸入温度検知手段にて検知した前記吸入温度、前記圧縮機回転数検知手段にて検知した前記圧縮機回転数、および、前記圧縮機の予め定まる定数である圧縮機定数に基づいて冷媒の質量流量を算出し、
    該質量流量の定格ヒートポンプ出力時の冷媒の質量流量に対する割合、および、定格ヒートポンプ出力に基づいて検知時点のヒートポンプ出力を算出することを特徴とするヒートポンプ。
  2. エンジン、エンジンで駆動される圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁および利用側熱交換器を設けたエンジン駆動のヒートポンプであって、
    前記圧縮機の吐出経路における冷媒の吐出圧力を検知する吐出圧力検知手段と、前記圧縮機の吸入経路における冷媒の吸入圧力を検知する吸入圧力検知手段と、前記エンジンの回転数であるエンジン回転数を検知するエンジン回転数検知手段とを設け、
    前記吐出圧力検知手段にて検知した前記吐出圧力、および、前記吸入圧力検知手段にて検知した前記吸入圧力に基づいて前記エンジンのトルクであるエンジントルクを算出し、
    該エンジントルク、および、前記エンジン回転数検知手段にて検知した前記エンジン回転数に基づいて前記エンジンの出力であるエンジン出力を算出し、
    該エンジン出力、および、エンジン効率に基づいて前記エンジンの燃料ガスの消費量を算出することを特徴とするエンジン駆動のヒートポンプ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のヒートポンプであって、
    前記熱源側熱交換器のための熱源側熱交換器用ファンと、前記熱源側熱交換器用ファンの回転数であるファン回転数を検知するファン回転数検知手段とを設け、
    前記ファン回転数検知手段にて検知した前記ファン回転数、および、前記ファン回転数ファンの予め定めた設定回転数と前記熱源側熱交換器用ファンの予め定めた設定消費電力との相関関係に基づいて前記熱源側熱交換器用ファンの消費電力を算出することを特徴とするヒートポンプ。
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