JP2016125568A - Hydraulic circuit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、変速機の油圧回路に関する。 The present invention relates to a hydraulic circuit of a transmission.
車両に搭載される変速機として、たとえば、CVT(Continuously Variable Transmission:無段変速機)と直列に副変速機を設けたものが知られている。この副変速機付CVTには、副変速機を低速段(ローギヤ)と高速段(ハイギヤ)とに切り替えるために選択的に係合される2個の係合要素(ブレーキ、クラッチなど)が備えられている。 As a transmission mounted on a vehicle, for example, a transmission in which a sub-transmission is provided in series with a CVT (Continuously Variable Transmission) is known. The CVT with a sub-transmission includes two engagement elements (brake, clutch, etc.) that are selectively engaged to switch the sub-transmission between a low speed (low gear) and a high speed (high gear). It has been.
各係合要素は、油圧制御バルブから供給される油圧により係合/解放される。油圧制御バルブには、たとえば、リニアソレノイドバルブが用いられている。低速段と高速段との切り替えの際には、油圧制御バルブが制御されて、係合している係合要素の油圧が下げられるとともに、解放している係合要素の油圧が上げられることにより、2個の係合要素がつなぎ替え(掛け替え)られる。 Each engagement element is engaged / released by the hydraulic pressure supplied from the hydraulic control valve. For example, a linear solenoid valve is used as the hydraulic control valve. When switching between the low speed stage and the high speed stage, the hydraulic control valve is controlled to lower the hydraulic pressure of the engaged engagement element and increase the hydraulic pressure of the released engagement element. Two engaging elements are connected (changed).
このとき、トルク切れを生じさせないために、2個の係合要素の両方を瞬間的に係合させた状態が作られる。しかし、油圧制御バルブのオープン故障など、係合要素の係合/解放に影響を及ぼすような故障が発生し、2個の係合要素の両方が継続的に係合すると、変速機内のギヤ機構がロックする状態(インターロック)となり、変速機から出力される回転数の急激な変化などが生じるおそれがある。そのため、故障時には、フェールセーフとして、2個の係合要素の両方が継続的に係合することによるインターロックを回避する必要がある。また、故障時の短距離の走行を可能とするリンプホーム(非常時回避)機能が必要とされる。 At this time, in order not to cause torque breakage, a state is created in which both of the two engaging elements are instantaneously engaged. However, if a failure that affects the engagement / release of the engagement element occurs, such as an open failure of the hydraulic control valve, and both of the two engagement elements are continuously engaged, the gear mechanism in the transmission May be in a locked state (interlock), and a sudden change in the number of revolutions output from the transmission may occur. Therefore, at the time of failure, it is necessary to avoid the interlock caused by the continuous engagement of both of the two engaging elements as fail safe. In addition, a limp home (emergency avoidance) function that enables short-distance travel in the event of a failure is required.
図12は、インターロック回避可能な油圧回路201の構成を示す図である。
FIG. 12 is a diagram illustrating a configuration of a
油圧回路201は、たとえば、副変速機の低速段と高速段との切り替えの際に掛け替えられるブレーキBおよびクラッチCに油圧を供給する回路である。副変速機では、ブレーキBが係合され、クラッチCが解放されることにより、低速段が構成され、クラッチCが係合され、ブレーキBが解放されることにより、高速段が構成される。
The
油圧回路201では、通常時には、油圧制御バルブにより調圧されたSL1圧がクラッチCに供給され、また、別の油圧制御バルブにより調圧されたSL2圧がブレーキBに供給される。油圧制御バルブの故障時には、油圧制御バルブを経由しない油圧、たとえば、マニュアルバルブから出力されるD圧がブレーキBに供給され、クラッチCへの油圧の供給が遮断される。マニュアルバルブは、車室内に配設されたシフトレバーの手動操作に伴って変位するスプールを備え、シフトレバーの位置に対応した出力ポートから油圧を出力するバルブである。D圧は、シフトレバーがシフトレンジのDレンジ(前進レンジ)に対応する位置にシフトされた状態でマニュアルバルブから出力される。
In the
通常時と故障時とでブレーキBに供給される油圧を切り替えるために、油圧回路201には、フェールセーフバルブ202が設けられている。
A fail-
フェールセーフバルブ202は、スリーブ203と、スリーブ203内に収容され、通常位置とフェールセーフ位置との間で変位可能に設けられたスプール204と、スプール204を通常位置に向けて付勢するスプリング205とを備えている。
The fail-
スリーブ203の周壁には、SL1圧が入力される第1入力ポート206、SL2圧が入力される第2入力ポート207、D圧が入力される第3入力ポート208およびフェール信号圧が入力される信号ポート209が形成されている。フェール信号圧は、スプール204を通常位置からフェールセーフ位置に変位させるための油圧である。また、スリーブ203の周壁には、ブレーキBに供給される油圧を出力する第1出力ポート210およびクラッチCに供給される油圧を出力する第2出力ポート211が形成されている。
A
通常時には、信号ポート209にフェールセーフ切替圧が入力されず、スプリング205の付勢力により、スプール204が通常位置に位置している。この状態では、第1入力ポート206と第1出力ポート210とがスリーブ203内の内部油路212を介して連通し、第2入力ポート207と第2出力ポート211とがスリーブ203内の内部油路213を介して連通する。第3入力ポート208は、スプール204のランド部214により閉鎖される。これにより、第1入力ポート206に入力されるSL1圧は、第1出力ポート210から出力され、外部油路215を介して、ブレーキBに供給される。また、第2入力ポート207に入力されるSL2圧は、第2出力ポート211から出力され、外部油路216を介して、クラッチCに供給される。
In normal times, failsafe switching pressure is not input to the
故障時には、フェール信号圧が信号ポート209に入力され、フェール信号圧により、スプール204がスプリング205の付勢力に抗して通常位置からフェールセーフ位置に変位する。これにより、第3入力ポート208と第1出力ポート210とがスリーブ203内の内部油路217を介して連通し、第1入力ポート206および第2入力ポート207がそれぞれスプール204のランド部218,214により閉鎖される。そのため、第3入力ポート208に入力されるD圧が第1出力ポート210から出力され、そのD圧が外部油路215を介してブレーキBに供給される。また、第2出力ポート207とスリーブ203の周壁に形成されているドレンポート219とがスリーブ203内の内部油路220を介して連通する。これにより、ブレーキBがD圧により係合し、クラッチCの油圧が外部油路216、第2入力ポート207、内部油路220およびドレンポート219を通して抜ける。その結果、ブレーキBおよびクラッチCの両方が継続的に係合することによるインターロックが回避されるとともに、副変速機の低速段が構成されることにより、リンプホーム機能が確保される。
At the time of failure, the fail signal pressure is input to the
油圧制御バルブが故障しているか否かは、油圧制御バルブを制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)により、各油圧制御バルブの状態とブレーキBおよびクラッチCに供給される油圧の状態とを比較することにより判定できる。具体的には、ECUからSL1圧を出力する油圧制御バルブに開を指示する信号が出力されている状態で、外部油路215からブレーキBに供給される油圧が所定未満である場合、油圧制御バルブがクローズ故障していると判定でき、ECUからSL1圧を出力する油圧制御バルブに閉を指示する信号が出力されている状態で、外部油路215からブレーキBに供給される油圧が所定以上である場合、油圧制御バルブがオープン故障していると判定できる。SL2圧を出力する油圧制御バルブについても同様である。
Whether or not the hydraulic control valve is malfunctioning depends on the state of each hydraulic control valve and the state of the hydraulic pressure supplied to the brake B and clutch C by an ECU (Electronic Control Unit) that controls the hydraulic control valve. Can be determined by comparing. Specifically, when the hydraulic pressure supplied from the
しかしながら、その故障判定のためには、たとえば、外部油路215,216の油圧がそれぞれ所定以上でオンになる油圧スイッチ221,222を設けて、ECUにより、油圧スイッチ221,222から入力される信号の状態と各油圧制御バルブの開閉を指示する信号の状態とを比較する処理を繰り返し実行しなければならない。そのため、ECUの負荷が増大する。また、ECUによる故障判定が遅延すると、ブレーキBおよびクラッチCの同時係合によるインターロックを回避できないおそれがある。
However, in order to determine the failure, for example,
本発明の目的は、油圧制御バルブの故障判定を行わずに、第1係合要素および第2係合要素の同時係合の継続によるインターロックを回避できる、油圧回路を提供することである。 An object of the present invention is to provide a hydraulic circuit capable of avoiding an interlock due to continuation of simultaneous engagement of a first engagement element and a second engagement element without performing failure determination of the hydraulic control valve.
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る油圧回路は、第1係合要素および第2係合要素を備え、第1係合要素および第2係合要素の掛け替えにより動力伝達モードが切り替えられる変速機に用いられ、第1係合要素および第2係合要素に油圧を供給する油圧回路であって、第1係合要素に供給される油圧を制御する第1油圧制御バルブと、第2係合要素に供給される油圧を制御する第2油圧制御バルブと、許可位置と禁止位置との間で変位可能に設けられたスプールおよびスプールを許可位置側に付勢するスプリングを備え、スプールが許可位置に位置する状態で、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給を許可し、スプールが禁止位置に位置する状態で、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給を禁止するカットバルブと、カットバルブに対するスプールを禁止位置から許可位置に変位させる油圧の入力/遮断を切り替えるオン/オフバルブとを含み、第1油圧制御バルブから出力される油圧が第1係合要素に供給されるとともに、当該油圧がスプールを禁止位置側に押圧する油圧としてカットバルブに入力され、オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されている状態では、第1油圧制御バルブからカットバルブに入力される油圧にかかわらず、スプールが許可位置に位置し、オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されていない状態では、第1油圧制御バルブから出力される油圧の大きさにより、スプールが許可位置または禁止位置に位置するように構成されている。 To achieve the above object, a hydraulic circuit according to one aspect of the present invention includes a first engagement element and a second engagement element, and transmits power by switching the first engagement element and the second engagement element. A hydraulic circuit that is used in a transmission whose mode is switched and supplies hydraulic pressure to a first engagement element and a second engagement element, and controls a hydraulic pressure supplied to the first engagement element A second hydraulic control valve that controls the hydraulic pressure supplied to the second engagement element, a spool that is displaceable between a permitted position and a prohibited position, and a spring that biases the spool toward the permitted position. The second hydraulic control valve permits the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element in a state where the spool is positioned at the permitted position, and the second hydraulic control valve from the second hydraulic control valve when the spool is positioned at the prohibited position. Prohibit the supply of hydraulic pressure to the engagement element And a hydraulic pressure output from the first hydraulic pressure control valve is supplied to the first engagement element. The hydraulic pressure output from the first hydraulic pressure control valve is supplied to the first engagement element. At the same time, the hydraulic pressure is input to the cut valve as a hydraulic pressure that presses the spool toward the prohibited position, and is input from the first hydraulic control valve to the cut valve in a state where the hydraulic pressure is input from the on / off valve to the cut valve. Regardless of the hydraulic pressure, when the spool is in the permitted position and no hydraulic pressure is being input from the on / off valve to the cut valve, the spool is in the permitted position or depending on the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve. It is comprised so that it may be located in a prohibition position.
この構成によれば、第1油圧制御バルブから出力される油圧が第1係合要素に供給され、第2油圧制御バルブから油圧が出力されていない状態では、第1係合要素が係合され、第2係合要素が解放されている。第1油圧制御バルブから出力される油圧がカットバルブにも入力されるので、オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されていない状態では、第1油圧制御バルブからの油圧により、カットバルブのスプールが禁止位置に位置する。 According to this configuration, the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve is supplied to the first engagement element, and the first engagement element is engaged when no hydraulic pressure is output from the second hydraulic control valve. The second engagement element is released. Since the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve is also input to the cut valve, the spool of the cut valve is driven by the hydraulic pressure from the first hydraulic control valve when no hydraulic pressure is input from the on / off valve to the cut valve. Is in the prohibited position.
オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されると、第1油圧制御バルブからカットバルブに油圧が入力されていても、オン/オフバルブからの油圧により、カットバルブのスプールが禁止位置から許可位置に変位される。スプールが許可位置に位置することにより、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給が可能となる。この状態で、第1油圧制御バルブから出力される油圧を下げ、第2油圧制御バルブから出力される油圧を上げることにより、第1係合要素を解放させて、第2係合要素を係合させることができる。 When hydraulic pressure is input from the on / off valve to the cut valve, even if hydraulic pressure is input from the first hydraulic control valve to the cut valve, the hydraulic pressure from the on / off valve causes the cut valve spool to move from the prohibited position to the permitted position. Displaced. When the spool is positioned at the permission position, it is possible to supply hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element. In this state, by lowering the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve and increasing the hydraulic pressure output from the second hydraulic control valve, the first engagement element is released and the second engagement element is engaged. Can be made.
このとき、第1油圧制御バルブのオープン故障により、第1油圧制御バルブから出力される油圧が下がらず、第1係合要素が解放されない事態が生じても、オン/オフバルブからカットバルブへの油圧の入力が遮断されると、第1油圧制御バルブからの油圧により、カットバルブのスプールが許可位置から禁止位置に変位される。これにより、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給が遮断されるので、第2係合要素が解放される。その結果、第1係合要素および第2係合要素の同時係合が解消され、その同時係合の継続によるインターロックを回避することができる。 At this time, even if a situation occurs in which the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve does not drop and the first engagement element is not released due to an open failure of the first hydraulic control valve, the hydraulic pressure from the on / off valve to the cut valve Is cut off, the spool of the cut valve is displaced from the permitted position to the prohibited position by the hydraulic pressure from the first hydraulic control valve. As a result, the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element is interrupted, so that the second engagement element is released. As a result, the simultaneous engagement of the first engagement element and the second engagement element is canceled, and the interlock due to the continuation of the simultaneous engagement can be avoided.
第2係合要素が係合している状態では、第1油圧制御バルブから油圧が出力されず、第1油圧制御バルブからの油圧がカットバルブに入力されないので、オン/オフバルブからカットバルブへの油圧の入力が遮断されても、スプリングの付勢力により、カットバルブのスプールが許可位置に位置し続ける。 In the state where the second engagement element is engaged, the hydraulic pressure is not output from the first hydraulic control valve, and the hydraulic pressure from the first hydraulic control valve is not input to the cut valve. Even if the input of hydraulic pressure is interrupted, the spool of the cut valve continues to be positioned at the permitted position by the biasing force of the spring.
第1油圧制御バルブから出力される油圧を上げ、第2油圧制御バルブから出力される油圧を下げることにより、第1係合要素を解放させて、第2係合要素を係合させることができる。このとき、オン/オフバルブからカットバルブに油圧を入力することにより、カットバルブのスプールが許可位置に位置する状態を維持することができる。すなわち、第1油圧制御バルブから出力される油圧が上げられると、その油圧により、カットバルブのスプールが禁止位置側に押圧されるが、オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されていれば、カットバルブのスプールが許可位置に位置し続ける。 By increasing the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve and decreasing the hydraulic pressure output from the second hydraulic control valve, the first engagement element can be released and the second engagement element can be engaged. . At this time, by inputting the hydraulic pressure from the on / off valve to the cut valve, it is possible to maintain the state where the spool of the cut valve is located at the permitted position. That is, when the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve is increased, the spool of the cut valve is pressed to the prohibited position side by the hydraulic pressure, but if the hydraulic pressure is input from the on / off valve to the cut valve, The spool of the cut valve continues to be in the permitted position.
このとき、第2油圧制御バルブのオープン故障により、第2油圧制御バルブから出力される油圧が下がらず、第2係合要素が解放されない事態が生じても、オン/オフバルブからカットバルブへの油圧の入力が遮断されると、第1油圧制御バルブからの油圧により、カットバルブのスプールが許可位置から禁止位置に変位される。これにより、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給が遮断されるので、第2係合要素が解放される。その結果、第1係合要素および第2係合要素の同時係合が解消され、その同時係合の継続によるインターロックを回避することができる。 At this time, even if a situation occurs in which the hydraulic pressure output from the second hydraulic control valve does not drop and the second engagement element is not released due to an open failure of the second hydraulic control valve, the hydraulic pressure from the on / off valve to the cut valve Is cut off, the spool of the cut valve is displaced from the permitted position to the prohibited position by the hydraulic pressure from the first hydraulic control valve. As a result, the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element is interrupted, so that the second engagement element is released. As a result, the simultaneous engagement of the first engagement element and the second engagement element is canceled, and the interlock due to the continuation of the simultaneous engagement can be avoided.
本発明の他の局面に係る油圧回路は、第1係合要素および第2係合要素を備え、第1係合要素および第2係合要素の掛け替えにより動力伝達モードが切り替えられる変速機に用いられ、第1係合要素および第2係合要素に油圧を供給する油圧回路であって、第1係合要素に供給される油圧を制御する第1油圧制御バルブと、第2係合要素に供給される油圧を制御する第2油圧制御バルブと、許可位置と禁止位置との間で変位可能に設けられたスプールおよびスプールを許可位置側に付勢するスプリングを備え、スプールが許可位置に位置する状態で、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給を許可し、スプールが禁止位置に位置する状態で、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給を禁止するカットバルブと、カットバルブに対するスプールを許可位置から禁止位置に変位させる油圧の入力/遮断を切り替えるオン/オフバルブとを含み、第1油圧制御バルブから出力される油圧が第1係合要素に供給され、オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されている状態では、スプールが禁止位置に位置し、オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されていない状態では、スプールが許可位置に位置するように構成されている。 A hydraulic circuit according to another aspect of the present invention includes a first engagement element and a second engagement element, and is used for a transmission in which a power transmission mode is switched by switching between the first engagement element and the second engagement element. A hydraulic circuit for supplying hydraulic pressure to the first engagement element and the second engagement element, the first hydraulic control valve for controlling the hydraulic pressure supplied to the first engagement element, and the second engagement element A second hydraulic control valve that controls the supplied hydraulic pressure; a spool that is displaceable between a permitted position and a prohibited position; and a spring that biases the spool toward the permitted position, and the spool is positioned at the permitted position. In this state, the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element is permitted, and the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element is performed in a state where the spool is in the prohibited position. A cut valve that prohibits An on / off valve that switches input / cut-off of the hydraulic pressure that displaces the spool for the valve from the permitted position to the prohibited position, and the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve is supplied to the first engagement element, When the hydraulic pressure is input to the cut valve, the spool is positioned at the prohibited position, and when the hydraulic pressure is not input from the on / off valve to the cut valve, the spool is positioned at the permitted position.
この構成によれば、第1油圧制御バルブから出力される油圧が第1係合要素に供給され、第2油圧制御バルブから油圧が出力されていない状態では、第1係合要素が係合され、第2係合要素が解放されている。オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されている状態では、スプールが禁止位置に位置する。 According to this configuration, the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve is supplied to the first engagement element, and the first engagement element is engaged when no hydraulic pressure is output from the second hydraulic control valve. The second engagement element is released. In a state where hydraulic pressure is input from the on / off valve to the cut valve, the spool is positioned at the prohibited position.
オン/オフバルブからカットバルブへの油圧の入力が遮断されると、スプリングの付勢力により、カットバルブのスプールが禁止位置から許可位置に変位される。スプールが許可位置に位置することにより、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給が可能となる。この状態で、第1油圧制御バルブから出力される油圧を下げ、第2油圧制御バルブから出力される油圧を上げることにより、第1係合要素を解放させて、第2係合要素を係合させることができる。 When the hydraulic pressure input from the on / off valve to the cut valve is interrupted, the spring of the spring displaces the spool of the cut valve from the prohibited position to the permitted position. When the spool is positioned at the permission position, it is possible to supply hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element. In this state, by lowering the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve and increasing the hydraulic pressure output from the second hydraulic control valve, the first engagement element is released and the second engagement element is engaged. Can be made.
このとき、第1油圧制御バルブのオープン故障により、第1油圧制御バルブから出力される油圧が下がらず、第1係合要素が解放されない事態が生じても、オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されると、その油圧により、カットバルブのスプールが許可位置から禁止位置に変位される。これにより、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給が遮断されるので、第2係合要素が解放される。その結果、第1係合要素および第2係合要素の同時係合が解消され、その同時係合の継続によるインターロックを回避することができる。 At this time, even if a situation occurs in which the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve does not drop and the first engagement element is not released due to an open failure of the first hydraulic control valve, the hydraulic pressure is switched from the on / off valve to the cut valve. When inputted, the spool of the cut valve is displaced from the permitted position to the prohibited position by the hydraulic pressure. As a result, the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element is interrupted, so that the second engagement element is released. As a result, the simultaneous engagement of the first engagement element and the second engagement element is canceled, and the interlock due to the continuation of the simultaneous engagement can be avoided.
第2係合要素が係合している状態では、スプリングの付勢力により、カットバルブのスプールが許可位置に位置し続ける。 In the state where the second engagement element is engaged, the spool of the cut valve continues to be positioned at the permitted position by the biasing force of the spring.
第1油圧制御バルブから出力される油圧を上げ、第2油圧制御バルブから出力される油圧を下げることにより、第1係合要素を解放させて、第2係合要素を係合させることができる。このとき、オン/オフバルブからカットバルブへの油圧の入力が遮断されることにより、カットバルブのスプールが許可位置に位置する状態を維持することができる。 By increasing the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve and decreasing the hydraulic pressure output from the second hydraulic control valve, the first engagement element can be released and the second engagement element can be engaged. . At this time, the input of the hydraulic pressure from the on / off valve to the cut valve is blocked, so that the state where the spool of the cut valve is located at the permitted position can be maintained.
このとき、第2油圧制御バルブのオープン故障により、第2油圧制御バルブから出力される油圧が下がらず、第2係合要素が解放されない事態が生じても、オン/オフバルブからカットバルブに油圧が入力されると、その油圧により、カットバルブのスプールが許可位置から禁止位置に変位される。これにより、第2油圧制御バルブから第2係合要素への油圧の供給が遮断されるので、第2係合要素が解放される。その結果、第1係合要素および第2係合要素の同時係合が解消され、その同時係合の継続によるインターロックを回避することができる。 At this time, even if a situation occurs in which the hydraulic pressure output from the second hydraulic control valve does not drop and the second engagement element is not released due to an open failure of the second hydraulic control valve, the hydraulic pressure is switched from the on / off valve to the cut valve. When inputted, the spool of the cut valve is displaced from the permitted position to the prohibited position by the hydraulic pressure. As a result, the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element is interrupted, so that the second engagement element is released. As a result, the simultaneous engagement of the first engagement element and the second engagement element is canceled, and the interlock due to the continuation of the simultaneous engagement can be avoided.
本発明によれば、第1油圧制御バルブおよび第2油圧制御バルブの故障判定を行わずに、第1係合要素および第2係合要素の同時係合の継続によるインターロックを回避することができる。 According to the present invention, it is possible to avoid an interlock due to continuation of simultaneous engagement of the first engagement element and the second engagement element without performing failure determination of the first hydraulic control valve and the second hydraulic control valve. it can.
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
<駆動系統の構成> <Configuration of drive system>
図1は、本発明の各実施形態に係る油圧回路81,201が用いられる車両1の駆動系統の構成を示すスケルトン図である。
FIG. 1 is a skeleton diagram showing a configuration of a drive system of a vehicle 1 in which
車両1は、エンジン(E/G)2を動力源とする自動車である。車両1には、トルクコンバータ3および動力分割式無段変速機4が搭載されている。
The vehicle 1 is an automobile that uses an engine (E / G) 2 as a power source. The vehicle 1 is equipped with a
トルクコンバータ3は、トルコン入力軸11、トルコン出力軸12、ポンプインペラ13、タービンランナ14およびロックアップクラッチ15を備えている。トルコン入力軸11およびトルコン出力軸12は、エンジン2の出力軸16(以下「E/G出力軸16」という。)と同一の回転軸線を中心に回転可能に設けられている。トルコン入力軸11には、E/G出力軸16が連結されている。ポンプインペラ13の中心には、トルコン入力軸11が接続され、ポンプインペラ13は、トルコン入力軸11と一体的に回転可能に設けられている。タービンランナ14の中心には、トルコン出力軸12が接続され、タービンランナ14は、トルコン出力軸12と一体的に回転可能に設けられている。ロックアップクラッチ15が係合されると、ポンプインペラ13とタービンランナ14とが直結され、ロックアップクラッチ15が解放されると、ポンプインペラ13とタービンランナ14とが分離される。
The
ロックアップクラッチ15が解放された状態において、E/G出力軸16からトルコン入力軸11に動力が入力されると、トルコン入力軸11およびポンプインペラ13が回転する。ポンプインペラ13が回転すると、ポンプインペラ13からタービンランナ14に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ14で受けられて、タービンランナ14が回転する。このとき、トルクコンバータ3の増幅作用が生じ、タービンランナ14には、トルコン入力軸11に入力される動力(トルク)よりも大きな動力が発生する。そして、そのタービンランナ14の動力がトルコン出力軸12から出力される。
When power is input from the E /
ロックアップクラッチ15が係合された状態では、E/G出力軸16からトルコン入力軸11に動力が入力されると、トルコン入力軸11、ポンプインペラ13およびタービンランナ14が一体となって回転する。そして、タービンランナ14の回転による動力がトルコン出力軸12から出力される。
In a state where the lock-up clutch 15 is engaged, when power is input from the E /
動力分割式無段変速機4は、トルクコンバータ3から出力される動力をデファレンシャルギヤ5に伝達する。動力分割式無段変速機4は、T/M入力軸21、T/M出力軸22、無段変速機構23、一定変速機構24および合成用歯車機構25を備えている。
The power split type continuously variable transmission 4 transmits the power output from the
T/M入力軸21には、トルコン出力軸12が連結されている。
The torque
T/M出力軸22は、T/M入力軸21と平行に設けられている。
The T /
無段変速機構23は、公知のベルト式の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)と同様の構成を有している。具体的には、無段変速機構23は、T/M入力軸21に連結されたプライマリ軸31と、プライマリ軸31と平行に設けられたセカンダリ軸32と、プライマリ軸31に相対回転不能に支持されたプライマリプーリ33と、セカンダリ軸32に相対回転不能に支持されたセカンダリプーリ34と、プライマリプーリ33とセカンダリプーリ34とに巻き掛けられたベルト35とを備えている。
The continuously
一定変速機構24は、遊星歯車機構41、スプリットドライブギヤ42、スプリットドリブンギヤ43およびアイドルギヤ44を備えている。
The constant
遊星歯車機構41には、キャリア45、サンギヤ46およびリングギヤ47が含まれる。キャリア45は、T/M入力軸21に相対回転不能に支持されている。キャリア45は、複数個のピニオンギヤ48を回転可能に支持している。複数のピニオンギヤ48は、円周上に配置されている。サンギヤ46は、T/M入力軸21に相対回転可能に外嵌されて、各ピニオンギヤ48にT/M入力軸21の回転径方向の内側から噛合している。リングギヤ47は、キャリア45の周囲を取り囲む円環状を有し、各ピニオンギヤ48にT/M入力軸21の回転径方向の外側から噛合している。
The
スプリットドライブギヤ42は、サンギヤ46と一体回転可能に設けられている。
The
スプリットドリブンギヤ43は、次に述べる合成用歯車機構25のキャリア51の外周に、キャリア51と一体回転可能に設けられている。
The split driven
アイドルギヤ44は、スプリットドライブギヤ42およびスプリットドリブンギヤ43と噛合している。
The
合成用歯車機構25は、遊星歯車機構の構成を有している。すなわち、合成用歯車機構25は、キャリア51、サンギヤ52およびリングギヤ53を備えている。キャリア51の中心には、無段変速機構23のセカンダリ軸32が相対回転可能に挿通されている。キャリア51は、複数個のピニオンギヤ54を回転可能に支持している。複数のピニオンギヤ54は、円周上に配置されている。サンギヤ52は、セカンダリ軸32に相対回転不能に支持されて、各ピニオンギヤ54にセカンダリ軸32の回転径方向の内側から噛合している。リングギヤ53は、キャリア51の周囲を取り囲む円環状を有し、各ピニオンギヤ54にセカンダリ軸32の回転径方向の外側から噛合している。また、リングギヤ53の中心には、T/M出力軸22の一端が接続され、リングギヤ53は、T/M出力軸22と一体回転可能に設けられている。T/M出力軸22の他端部には、出力ギヤ55が相対回転不能に支持されている。
The
出力ギヤ55の回転は、アイドルギヤ機構6を経由して、デファレンシャルギヤ5に伝達される。アイドルギヤ機構6には、T/M出力軸22と平行に設けられたアイドル軸61と、アイドル軸61に相対回転不能に支持された第1アイドルギヤ62および第2アイドルギヤ63とが含まれる。第1アイドルギヤ62は、出力ギヤ55と噛合している。第2アイドルギヤ63は、デファレンシャルギヤ5に備えられたリングギヤ64と噛合している。
The rotation of the
また、動力分割式無段変速機4は、ロークラッチC1、リバースブレーキB1およびハイブレーキB2を備えている。 The power split type continuously variable transmission 4 includes a low clutch C1, a reverse brake B1, and a high brake B2.
ロークラッチC1は、T/M出力軸22とセカンダリ軸32とを直結する係合状態(オン)と、その直結を解除する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
The low clutch C1 is switched between an engaged state (ON) in which the T /
リバースブレーキB1は、スプリットドライブギヤ42(サンギヤ46)を制動する係合状態(オン)と、スプリットドライブギヤ42の回転を許容する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
The reverse brake B1 is switched between an engaged state (on) in which the split drive gear 42 (sun gear 46) is braked and a released state (off) in which the
ハイブレーキB2は、リングギヤ47を制動する係合状態(オン)と、リングギヤ47の回転を許容する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
The high brake B2 is switched between an engaged state (on) in which the
<動力伝達モード> <Power transmission mode>
図2は、車両1の前進時および後進時におけるロークラッチC1、リバースブレーキB1およびハイブレーキB2の状態を示す図である。図3は、無段変速機構23の変速比(以下「ベルト変速比」という。)γbと動力分割式無段変速機4の変速比(以下「T/M変速比」という。)γallとの関係を示す図である。
FIG. 2 is a diagram illustrating states of the low clutch C1, the reverse brake B1, and the high brake B2 when the vehicle 1 moves forward and backward. FIG. 3 shows a speed ratio (hereinafter referred to as “belt speed ratio”) γ b of the continuously
図2において、「○」は、ロークラッチC1、リバースブレーキB1およびハイブレーキB2が係合状態であることを示している。 In FIG. 2, “◯” indicates that the low clutch C1, the reverse brake B1, and the high brake B2 are engaged.
動力分割式無段変速機4は、車両1の前進時の動力伝達モードとして、ベルトモードおよびスプリットモードを有している。 The power split type continuously variable transmission 4 has a belt mode and a split mode as power transmission modes when the vehicle 1 moves forward.
ベルトモードでは、ハイブレーキB2およびリバースブレーキB1が解放される。そして、ロークラッチC1が係合される。これにより、T/M出力軸22およびセカンダリ軸32が直結される。
In the belt mode, the high brake B2 and the reverse brake B1 are released. Then, the low clutch C1 is engaged. Thereby, the T /
T/M入力軸21に入力される動力は、無段変速機構23のプライマリ軸31に伝達され、プライマリ軸31およびプライマリプーリ33を回転させる。プライマリプーリ33の回転は、ベルト35を介して、セカンダリプーリ34に伝達され、セカンダリプーリ34およびセカンダリ軸32を回転させる。ロークラッチC1が係合されているので、T/M出力軸22がセカンダリ軸32と一体に回転する。したがって、ベルトモードでは、図3に示されるように、T/M変速比γallがベルト変速比γbと一致する。
The power input to the T /
T/M出力軸22の回転は、出力ギヤ55、第1アイドルギヤ62、アイドル軸61および第2アイドルギヤ63を介して、デファレンシャルギヤ5のリングギヤ64に伝達される。これにより、車両1のドライブシャフト71,72が前進方向に回転する。
The rotation of the T /
図4は、合成用歯車機構25のキャリア51、サンギヤ52およびリングギヤ53の回転数の関係を示す共線図である。
FIG. 4 is a collinear diagram showing the relationship among the rotational speeds of the
スプリットモードでは、図2に示されるように、ハイブレーキB2が係合され、リバースブレーキB1およびロークラッチC1が解放される。ハイブレーキB2が係合されることにより、一定変速機構24のリングギヤ47が制動される。また、ロークラッチC1が解放されることにより、T/M出力軸22とセカンダリ軸32との直結が解除される。
In the split mode, as shown in FIG. 2, the high brake B2 is engaged, and the reverse brake B1 and the low clutch C1 are released. As the high brake B2 is engaged, the
T/M入力軸21に入力される動力は、無段変速機構23のプライマリ軸31に伝達され、プライマリ軸31およびプライマリプーリ33を回転させる。プライマリプーリ33の回転は、ベルト35を介して、セカンダリプーリ34に伝達され、セカンダリプーリ34およびセカンダリ軸32を回転させる。セカンダリ軸32の回転により、合成用歯車機構25のサンギヤ52が回転する。
The power input to the T /
また、一定変速機構24のリングギヤ47が制動されているので、T/M入力軸21に入力される動力は、一定変速機構24のキャリア45を公転させるとともに、そのキャリア45に保持されているピニオンギヤ48を回転させる。ピニオンギヤ48の回転により、ピニオンギヤ48からサンギヤ46に動力が入力される。これにより、ピニオンギヤ48およびスプリットドライブギヤ42が回転する。スプリットドライブギヤ42の回転は、アイドルギヤ44を介して、スプリットドリブンギヤ43に伝達され、スプリットドリブンギヤ43および合成用歯車機構25のキャリア51を回転させる。
Further, since the
一定変速機構24の変速比γgが一定で不変(固定)であるので、スプリットモードでは、T/M入力軸21に入力される動力が一定であれば、合成用歯車機構25のキャリア51の回転が一定速度に保持される。そのため、ベルト変速比γbが上げられると、図4に示されるように、合成用歯車機構25のサンギヤ52の回転速度が下がるので、合成用歯車機構25のリングギヤ53(T/M出力軸22)の回転速度が上がる。その結果、スプリットモードでは、図3に示されるように、ベルト変速比γbが大きいほど、T/M変速比γallが下がる。
Since the speed ratio γ g of the constant
T/M出力軸22の回転は、出力ギヤ55、第1アイドルギヤ62、アイドル軸61および第2アイドルギヤ63を介して、デファレンシャルギヤ5のリングギヤ64に伝達される。これにより、車両1のドライブシャフト71,72が前進方向に回転する。
The rotation of the T /
車両1を後進させるための後進モードでは、ハイブレーキB2およびロークラッチC1が解放される。そして、リバースブレーキB1が係合される。これにより、スプリットドライブギヤ42(サンギヤ46)が制動される。スプリットドライブギヤ42の制動により、一定変速機構24のアイドルギヤ44が回転不能となり、スプリットドリブンギヤ43およびキャリア51が回転不能となる。
In the reverse mode for moving the vehicle 1 backward, the high brake B2 and the low clutch C1 are released. Then, the reverse brake B1 is engaged. Thereby, the split drive gear 42 (sun gear 46) is braked. Due to the braking of the
T/M入力軸21に入力される動力は、無段変速機構23のプライマリ軸31に伝達され、プライマリ軸31およびプライマリプーリ33を回転させる。プライマリプーリ33の回転は、ベルト35を介して、セカンダリプーリ34に伝達され、セカンダリプーリ34およびセカンダリ軸32を回転させる。セカンダリ軸32の回転により、合成用歯車機構25のサンギヤ52が回転する。キャリア51が回転不能なため、サンギヤ52が回転すると、リングギヤ53がサンギヤ52と逆方向に回転する。このリングギヤ53の回転方向は、ベルトモードおよびスプリットモードにおけるリングギヤ53の回転方向と逆方向となる。そして、リングギヤ53と一体にT/M出力軸22が回転する。T/M出力軸22の回転は、出力ギヤ55、第1アイドルギヤ62、アイドル軸61および第2アイドルギヤ63を介して、デファレンシャルギヤ5のリングギヤ64に伝達される。これにより、車両1のドライブシャフト71,72が後進方向に回転する。
The power input to the T /
<油圧回路> <Hydraulic circuit>
図5は、本発明の第1実施形態に係る油圧回路81の構成を示す回路図である。
FIG. 5 is a circuit diagram showing a configuration of the
油圧回路81は、動力分割式無段変速機4のロークラッチC1およびハイブレーキB2に油圧を供給する回路である。油圧回路81には、SL1ソレノイドバルブ82(図6参照)、SL2ソレノイドバルブ83(図6参照)、モジュレータバルブ84(図6参照)、オン/オフソレノイドバルブ85およびカットバルブ86が含まれる。
The
SL1ソレノイドバルブ82は、ロークラッチC1に供給される油圧を制御するための油圧制御バルブであり、たとえば、リニアソレノイドバルブからなる。SL1ソレノイドバルブ82には、マニュアルバルブ(図示せず)から出力されるD圧(前進油圧)が入力される。SL1ソレノイドバルブ82の電磁コイルへの通電が制御されることにより、SL1ソレノイドバルブ82に入力されるD圧が調圧され、その調圧された油圧(SL1圧)がSL1ソレノイドバルブ82から出力される。
The
なお、マニュアルバルブは、車室内に配設されたシフトレバーの手動操作に伴って変位するスプールを備え、シフトレバーの位置に対応した出力ポートから油圧を出力するバルブである。D圧は、シフトレバーがシフトレンジのDレンジ(前進レンジ)に対応する位置にシフトされた状態でマニュアルバルブから出力される。 The manual valve is a valve that includes a spool that is displaced in accordance with a manual operation of a shift lever disposed in the vehicle interior, and outputs hydraulic pressure from an output port corresponding to the position of the shift lever. The D pressure is output from the manual valve in a state where the shift lever is shifted to a position corresponding to the D range (forward range) of the shift range.
SL2ソレノイドバルブ83は、ハイブレーキB2に供給される油圧を制御するための油圧制御バルブであり、たとえば、リニアソレノイドバルブからなる。SL2ソレノイドバルブ83には、マニュアルバルブ(図示せず)から出力されるD圧が入力される。SL2ソレノイドバルブ83の電磁コイルへの通電が制御されることにより、SL2ソレノイドバルブ83に入力されるD圧が調圧され、その調圧された油圧(SL2圧)がSL2ソレノイドバルブ83から出力される。 The SL2 solenoid valve 83 is a hydraulic control valve for controlling the hydraulic pressure supplied to the high brake B2, and includes, for example, a linear solenoid valve. D pressure output from a manual valve (not shown) is input to the SL2 solenoid valve 83. By controlling the energization of the solenoid coil of the SL2 solenoid valve 83, the D pressure input to the SL2 solenoid valve 83 is regulated, and the regulated hydraulic pressure (SL2 pressure) is output from the SL2 solenoid valve 83. The
モジュレータバルブ84は、元圧をモジュレータ圧に減圧するバルブである。モジュレータ圧は、たとえば、ロークラッチC1の係合時にSL1ソレノイドバルブ82から出力される最大のSL1圧以上に設定されている。
The
オン/オフソレノイドバルブ85は、通電/非通電により開閉が切り替えられるバルブであり、非通電時に閉(クローズ)となるノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる。オン/オフソレノイドバルブ85には、モジュレータバルブ84が出力するモジュレータ圧が入力されており、オン/オフソレノイドバルブ85が通電により開状態になると、オン/オフソレノイドバルブ85からモジュレータ圧が出力される。
The on / off
カットバルブ86は、ハイブレーキB2へのSL2圧の供給を許可/禁止するためのバルブである。カットバルブ86は、略円筒状の周壁を有するスリーブ91と、スリーブ91内に収容され、スリーブ91の中心線方向(軸線方向)に離間した許可位置と禁止位置との間で変位可能に設けられたスプール92と、スプール92を許可位置に向けて付勢するスプリング93とを備えている。
The
スリーブ91の周壁には、第1ポート94、第2ポート95、第3ポート96、第4ポート97および第5ポート98が形成されている。
A
第1ポート94は、第1入力油路101と連通している。第1ポート94には、第1入力油路101を介して、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が入力される。
The
第2ポート95は、第2入力油路102と連通している。第2ポート95には、第2入力油路102を介して、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が入力される。
The
第3ポート96は、第3入力油路103と連通している。第3ポート96には、オン/オフソレノイドバルブ85が開状態のときに、第3入力油路103を介して、オン/オフソレノイドバルブ85から出力されるモジュレータ圧が入力される。
The
第4ポート97は、出力油路104と連通している。カットバルブ86から油圧を出力する出力ポートであり、第4ポート97から出力される油圧は、出力油路104を介して、ハイブレーキB2に供給される。
The
第5ポート98は、ドレンポートである。
The
スプール92には、第1ランド部111および第2ランド部112が中心線方向に間隔を空けて形成されている。
A
スプール92が許可位置に位置する状態では、第1ランド部111が第1ポート94の一部を閉鎖し、第2ランド部112が第5ポート98を完全に閉鎖する。そして、スリーブ91内において、第1ランド部111と第2ランド部112との間に、第1内部油路113が形成され、第2ポート95および第4ポート97は、第1内部油路113と連通する。そのため、第2ポート95に入力されるSL2圧は、第1内部油路113を通して、第4ポート97から出力される。したがって、スプール92が許可位置に位置する状態は、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を許可する状態であると言える。
In the state where the
スプール92が禁止位置に位置する状態では、第1ランド部111が第2ポート95を完全に閉鎖する。そして、スリーブ91内において、第1ランド部111と第2ランド部112との間に、第2内部油路114が形成され、第4ポート97および第5ポート98は、第2内部油路114と連通する。第2ポート95が閉鎖されることにより、SL2圧が第2ポート95に入力されないので、当然、第4ポート97からSL2圧が出力されない。したがって、スプール92が禁止位置に位置する状態は、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を禁止する状態であると言える。
In a state where the
第3ポート96は、スプール92の位置にかかわらず、開放されており、スリーブ91内と連通している。
The
<電気的構成> <Electrical configuration>
図6は、車両1の電気的構成の要部を示すブロック図である。 FIG. 6 is a block diagram showing a main part of the electrical configuration of the vehicle 1.
車両1には、複数のECU(電子制御ユニット)が搭載されている。各ECUは、たとえば、CPUおよびメモリを含む構成であり、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。複数のECUには、駆動系統を制御するためのECU121が含まれる。
The vehicle 1 is equipped with a plurality of ECUs (electronic control units). Each ECU has a configuration including, for example, a CPU and a memory, and is connected so as to be capable of bidirectional communication using a CAN (Controller Area Network) communication protocol. The plurality of ECUs include an
なお、図6には、車両1の前進時の動力伝達モードの切替制御、つまり動力分割式無段変速機4のベルトモードとスプリットモードとの切替制御のための構成が要部として示されている。 FIG. 6 shows a main part of a configuration for switching control of the power transmission mode when the vehicle 1 moves forward, that is, switching control between the belt mode and the split mode of the power split continuously variable transmission 4. Yes.
ECU121には、プライマリ回転数センサ122、セカンダリ回転数センサ123および出力回転数センサ124が接続されている。
The
プライマリ回転数センサ122は、たとえば、無段変速機構23のプライマリプーリ33の回転に同期したパルス信号をECU121に入力する。ECU121は、プライマリ回転数センサ122から入力されるパルス信号の周波数をプライマリ軸31の回転数(プライマリ回転数)に換算する。
The primary rotation speed sensor 122 inputs, for example, a pulse signal synchronized with the rotation of the
セカンダリ回転数センサ123は、たとえば、無段変速機構23のセカンダリプーリ34の回転に同期したパルス信号をECU121に入力する。ECU121は、セカンダリ回転数センサ123から入力されるパルス信号の周波数をセカンダリ軸32の回転数(セカンダリ回転数)に換算する。
The secondary
出力回転数センサ124は、たとえば、出力ギヤ55の回転に同期したパルス信号をECU121に入力する。ECU121は、出力回転数センサ124から入力されるパルス信号の周波数をT/M出力軸22の回転数(出力回転数)に換算する。
The output
ECU121には、制御対象として、油圧回路81のSL1ソレノイドバルブ82、SL2ソレノイドバルブ83、モジュレータバルブ84およびオン/オフソレノイドバルブ85が接続されている。
The
ECU121は、SL1ソレノイドバルブ82、SL2ソレノイドバルブ83およびオン/オフソレノイドバルブ85を制御して、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の係合/解放を切り替えることにより、動力分割式無段変速機4のベルトモードとスプリットモードとを切り替える。ベルトモードとスプリットモードとの切り替えは、ベルト変速比γbが所定の切替許容範囲内である状態で行われる。切替許容範囲は、一定変速機構24の変速比γgを含む範囲に設定されている。ベルト変速比γbは、プライマリ回転数をセカンダリ回転数で除することにより求められる。
The
<モード切替(ベルト→スプリット)> <Mode switching (belt → split)>
図7は、ベルトモードからスプリットモードに切り替えられる際の制御について説明するためのタイミングチャートである。図8Aは、ベルトモードからスプリットモードに切り替えられる際の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 7 is a timing chart for explaining control when switching from the belt mode to the split mode. FIG. 8A is a table showing the state of each part of the
ベルトモードでは、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が最大であり、その最大のSL1圧がロークラッチC1に供給されることにより、ロークラッチC1が係合されている。一方、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が0(零)であり、ハイブレーキB2が解放されている。また、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されておらず(非通電:オフ)、オン/オフソレノイドバルブ85の閉状態によりモジュレータ圧が遮断され、カットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力されていない。一方、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧がカットバルブ86の第1ポート94に入力されている。そのため、SL1圧により、カットバルブ86のスプール92が禁止位置に位置している。
In the belt mode, the SL1 pressure output from the
ベルト変速比γbが所定の切替許容範囲内であり、ベルトモードからスプリットモードに切り替える必要が生じると、まず、オン/オフソレノイドバルブ85に通電される(時刻T1)。通電(オン)により、オン/オフソレノイドバルブ85が開状態となり、オン/オフソレノイドバルブ85からカットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力される。モジュレータ圧は、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧以上であるので、カットバルブ86にモジュレータ圧が入力されると、カットバルブ86の第1ポート94にSL1圧が入力されていても、モジュレータ圧により、カットバルブ86のスプール92が禁止位置から許可位置に変位される。
When the belt speed ratio γ b is within a predetermined switching allowable range and it is necessary to switch from the belt mode to the split mode, the on / off
カットバルブ86のスプール92が許可位置に変位すると、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧がカットバルブ86の第2ポート95に入力可能となり、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を許可する状態となる。この状態で、次に、SL2ソレノイドバルブ83が制御されて、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が最大まで上げられる(時刻T2)。これに伴い、カットバルブ86の第4ポート97から出力されるSL2圧が上がり、ハイブレーキB2に供給されるSL2圧が上がることにより、ハイブレーキB2が係合される。
When the
トルク切れを防止するため、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の両方が係合された状態が瞬間的に作られた後、SL1ソレノイドバルブ82が制御されて、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0まで下げられる(時刻T3)。これに伴い、ロークラッチC1に供給されるSL1圧が下がり、ロークラッチC1が解放される。その結果、ハイブレーキB2が係合され、ロークラッチC1が解放されている状態となり、ベルトモードからスプリットモードへの切り替えが達成される。
In order to prevent running out of torque, the
その後、オン/オフソレノイドバルブ85への通電が停止される(時刻T4)。これにより、オン/オフソレノイドバルブ85が閉状態となり、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断される。このとき、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0であり、カットバルブ86の第1ポート94にSL1圧が入力されないので、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断されても、スプリング93の付勢力により、カットバルブ86のスプール92が許可位置に位置し続ける。
Thereafter, energization to the on / off
<ベルトモードでのSL1オープン故障> <SL1 open failure in belt mode>
図8Bは、ベルトモードにおいて、SL1ソレノイドバルブ82がオープン故障した場合の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 8B is a table showing the state of each part of the
ベルトモードにおいて、SL1ソレノイドバルブ82がオープン故障した場合、その故障が発生しても、油圧回路81の各部の状態に変化はない。
In the belt mode, when the
ベルトモードからスプリットモードに切り替える必要が生じると、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されて、オン/オフソレノイドバルブ85からカットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力され、モジュレータ圧により、カットバルブ86のスプール92が禁止位置から許可位置に変位される。
When it is necessary to switch from the belt mode to the split mode, the on / off
そして、SL2ソレノイドバルブ83が制御されて、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が上げられることにより、ハイブレーキB2が係合される。ロークラッチC1およびハイブレーキB2の両方が係合された状態が瞬間的に作られた後、ECU121からSL1圧を0まで低下させる指令が出力されるが、SL1ソレノイドバルブ82がオープン故障しているため、図7に破線で示されるように、SL1ソレノイドバルブ82から最大のSL1圧が出力され続け、ロークラッチC1の係合状態が維持される。
Then, the SL2 solenoid valve 83 is controlled to increase the SL2 pressure output from the SL2 solenoid valve 83, whereby the high brake B2 is engaged. After the state in which both the low clutch C1 and the high brake B2 are engaged is momentarily created, a command to reduce the SL1 pressure to 0 is output from the
その後、オン/オフソレノイドバルブ85への通電が停止されると、オン/オフソレノイドバルブ85が閉状態となり、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断される。このとき、SL1ソレノイドバルブ82から最大のSL1圧が出力され、その最大のSL1圧がカットバルブ86の第1ポート94に入力されているので、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断されると、SL1圧により、カットバルブ86のスプール92が許可位置から禁止位置に変位される。これにより、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を禁止する状態となり、ハイブレーキB2にSL2圧が供給されず、第4ポート97と第5ポート98とが第2内部油路114を介して連通することにより、図7に二点鎖線で示されるように、ハイブレーキB2から油圧が抜けて、ハイブレーキB2が解放される。その結果、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の同時係合が解消され、その同時係合の継続によるインターロックを回避することができる。また、ベルトモードが維持され、車両1がベルトモードで走行を続けることができる(リンプホーム機能)。
Thereafter, when the energization to the on / off
<ベルトモードでのSL2オープン故障> <SL2 open failure in belt mode>
図8Cは、ベルトモードにおいて、SL2ソレノイドバルブ83がオープン故障した場合の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 8C is a table showing the state of each part of the
ベルトモードにおいて、SL2ソレノイドバルブ83がオープン故障しても、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を禁止する状態であり、ハイブレーキB2にSL2圧が供給されない。
In the belt mode, even if the SL2 solenoid valve 83 fails to open, the
ベルトモードからスプリットモードに切り替える必要が生じると、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されて、オン/オフソレノイドバルブ85からカットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力され、モジュレータ圧により、カットバルブ86のスプール92が禁止位置から許可位置に変位される。
When it is necessary to switch from the belt mode to the split mode, the on / off
このとき、SL2ソレノイドバルブ83がオープン故障しているため、カットバルブ86のスプール92が禁止位置から許可位置に変位し、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を許可する状態になると、直ちに、ハイブレーキB2が係合され、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の両方が係合された状態となる。
At this time, since the SL2 solenoid valve 83 is in an open failure, the
そして、SL1ソレノイドバルブ82が制御されて、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0まで下げられる。これに伴い、ロークラッチC1に供給されるSL1圧が下がり、ロークラッチC1が解放される。その結果、ハイブレーキB2が係合され、ロークラッチC1が解放されている状態となり、ベルトモードからスプリットモードへの切り替えが達成される。
Then, the
その後、オン/オフソレノイドバルブ85への通電が停止され、オン/オフソレノイドバルブ85が閉状態となり、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断される。このとき、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0であり、カットバルブ86の第1ポート94にSL1圧が入力されていないので、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断されても、スプリング93の付勢力により、カットバルブ86のスプール92が許可位置に位置し続ける。
Thereafter, the energization of the on / off
<ベルトモードでのSL1クローズ故障> <SL1 closed failure in belt mode>
図8Dは、ベルトモードにおいて、SL1ソレノイドバルブ82がクローズ故障した場合の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 8D is a table showing the state of each part of the
ベルトモードでは、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されておらず、オン/オフソレノイドバルブ85の閉状態によりモジュレータ圧が遮断され、カットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力されていない。一方、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧がカットバルブ86の第1ポート94に入力されている。そのため、SL1圧により、カットバルブ86のスプール92が禁止位置に位置している。
In the belt mode, the on / off
SL1ソレノイドバルブ82のクローズ故障が発生すると、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0に下がり、ロークラッチC1が解放される。これにより、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の両方が解放された状態となり、動力分割式無段変速機4は、動力を伝達しないニュートラル状態となる。
When the close failure of the
また、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が下がると、SL1圧によるカットバルブ86のスプール92の押圧がなくなり、スプリング93の付勢力により、カットバルブ86のスプール92が禁止位置から許可位置に変位する。そして、ベルトモードで動力分割式無段変速機4のニュートラル状態が生じた場合には、フェールセーフとして、ECU121により、SL2ソレノイドバルブ83が制御されて、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が上げられる。これにより、ハイブレーキB2が係合されて、ベルトモードからスプリットモードに切り替わり、車両1がスプリットモードで走行を続けることができる(リンプホーム機能)。
Further, when the SL1 pressure output from the
<ベルトモードでのSL2クローズ故障> <SL2 closed failure in belt mode>
図8Eは、ベルトモードにおいて、SL2ソレノイドバルブ83がクローズ故障した場合の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 8E is a table showing the state of each part of the
ベルトモードにおいて、SL2ソレノイドバルブ83のクローズ故障が発生しても、油圧回路81の各部の状態に変化はない。
In the belt mode, even if a close failure of the SL2 solenoid valve 83 occurs, the state of each part of the
ベルトモードからスプリットモードに切り替える必要が生じると、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されて、オン/オフソレノイドバルブ85からカットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力され、モジュレータ圧により、カットバルブ86のスプール92が禁止位置から許可位置に変位される。
When it is necessary to switch from the belt mode to the split mode, the on / off
このとき、SL2ソレノイドバルブ83がクローズ故障しているため、SL2圧が上がるようにSL2ソレノイドバルブ83が制御されても、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が上がらず、ハイブレーキB2が係合されない。 At this time, since the SL2 solenoid valve 83 is closed, even if the SL2 solenoid valve 83 is controlled so that the SL2 pressure increases, the SL2 pressure output from the SL2 solenoid valve 83 does not increase and the high brake B2 is engaged. Not matched.
その後、SL1ソレノイドバルブ82が制御されて、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0まで下げられる。これに伴い、ロークラッチC1に供給されるSL1圧が下がり、ロークラッチC1が解放される。その結果、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の両方が解放された状態となり、動力分割式無段変速機4は、動力を伝達しないニュートラル状態となる。
Thereafter, the
また、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が下がると、SL1圧によるカットバルブ86のスプール92の押圧がなくなり、スプリング93の付勢力により、カットバルブ86のスプール92が禁止位置から許可位置に変位する。そして、ベルトモードで動力分割式無段変速機4のニュートラル状態が生じた場合には、フェールセーフとして、ECU121により、SL1ソレノイドバルブ82が制御されて、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が上げられる。これにより、ロークラッチC1が係合されて、ベルトモードとなり、車両1がベルトモードで走行を続けることができる(リンプホーム機能)。
Further, when the SL1 pressure output from the
<モード切替(スプリット→ベルト)> <Mode switching (split to belt)>
図9は、スプリットモードからベルトモードに切り替えられる際の制御について説明するためのタイミングチャートである。図10Aは、スプリットモードからベルトモードに切り替えられる際の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 9 is a timing chart for explaining control when switching from the split mode to the belt mode. FIG. 10A is a table showing the state of each part of the
スプリットモードでは、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が最大であり、その最大のSL2圧がハイブレーキB2に供給されることにより、ハイブレーキB2が係合されている。一方、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0(零)であり、ロークラッチC1が解放されている。また、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されておらず(非通電:オフ)、オン/オフソレノイドバルブ85の閉状態によりモジュレータ圧が遮断され、カットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力されていない。このとき、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0であり、カットバルブ86の第1ポート94にSL1圧が入力されていないので、スプリング93の付勢力により、カットバルブ86のスプール92が許可位置に位置している。
In the split mode, the SL2 pressure output from the SL2 solenoid valve 83 is the maximum, and the maximum SL2 pressure is supplied to the high brake B2, whereby the high brake B2 is engaged. On the other hand, the SL1 pressure output from the
ベルト変速比γbが所定の切替許容範囲内であり、スプリットモードからベルトモードに切り替える必要が生じると、まず、オン/オフソレノイドバルブ85に通電される(時刻T5)。通電(オン)により、オン/オフソレノイドバルブ85が開状態となり、オン/オフソレノイドバルブ85からカットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力される。
When the belt speed ratio γ b is within a predetermined switching allowable range and it is necessary to switch from the split mode to the belt mode, first, the on / off
次に、SL1ソレノイドバルブ82が制御されて、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が最大まで上げられる(時刻T6)。これに伴い、ロークラッチC1に供給されるSL1圧が上がり、ロークラッチC1が係合される。
Next, the
トルク切れを防止するため、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の両方が係合された状態が瞬間的に作られた後、SL2ソレノイドバルブ83が制御されて、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が0まで下げられる(時刻T7)。これに伴い、ハイブレーキB2に供給されるSL2圧が下がり、ハイブレーキB2が解放される。その結果、ロークラッチC1が係合され、ハイブレーキB2が解放されている状態となり、スプリットモードからベルトモードへの切り替えが達成される。 In order to prevent running out of torque, the state in which both the low clutch C1 and the high brake B2 are engaged is momentarily created, and then the SL2 solenoid valve 83 is controlled to output the SL2 pressure output from the SL2 solenoid valve 83. Is lowered to 0 (time T7). Along with this, the SL2 pressure supplied to the high brake B2 decreases, and the high brake B2 is released. As a result, the low clutch C1 is engaged and the high brake B2 is released, and switching from the split mode to the belt mode is achieved.
その後、オン/オフソレノイドバルブ85への通電が停止される(時刻T8)。これにより、オン/オフソレノイドバルブ85が閉状態となり、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断される。このとき、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が最大であり、カットバルブ86の第1ポート94に最大のSL1圧が入力されているので、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断されると、SL1圧により、カットバルブ86のスプール92が許可位置から禁止位置に変位される。その結果、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を禁止する状態となる。
Thereafter, energization to the on / off
<スプリットモードでのSL1オープン故障> <SL1 open failure in split mode>
図10Bは、スプリットモードにおいて、SL1ソレノイドバルブ82がオープン故障した場合の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 10B is a table showing the state of each part of the
スプリットモードでは、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されておらず、オン/オフソレノイドバルブ85の閉状態によりモジュレータ圧が遮断され、カットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力されていない。そのため、SL1ソレノイドバルブ82のオープン故障が発生すると、SL1ソレノイドバルブ82から最大のSL1圧が出力され、ロークラッチC1が係合されるとともに、SL1圧により、カットバルブ86のスプール92が許可位置から禁止位置に変位される。
In the split mode, the on / off
これにより、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を禁止する状態となり、ハイブレーキB2にSL2圧が供給されず、第4ポート97と第5ポート98とが第2内部油路114を介して連通することにより、ハイブレーキB2から油圧が抜けて、ハイブレーキB2が解放される。その結果、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の同時係合が解消され、その同時係合の継続によるインターロックを回避することができる。また、ベルトモードが維持され、車両1がベルトモードで走行を続けることができる(リンプホーム機能)。
As a result, the
<スプリットモードでのSL2オープン故障> <SL2 open failure in split mode>
図10Cは、スプリットモードにおいて、SL2ソレノイドバルブ83がオープン故障した場合の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 10C is a table showing the state of each part of the
スプリットモードにおいて、SL2ソレノイドバルブ83がオープン故障しても、油圧回路81の各部の状態に変化はない。
In the split mode, even if the SL2 solenoid valve 83 fails to open, the state of each part of the
スプリットモードからベルトモードに切り替える必要が生じると、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されて、オン/オフソレノイドバルブ85からカットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力される。モジュレータ圧の入力前から、カットバルブ86のスプール92が許可位置に位置しており、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を許可する状態になっている。
When it is necessary to switch from the split mode to the belt mode, the on / off
その後、SL1ソレノイドバルブ82が制御されて、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が最大まで上げられる。これに伴い、ロークラッチC1に供給されるSL1圧が上がり、ロークラッチC1が係合される。このとき、カットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力されているので、カットバルブ86のスプール92が許可位置に位置し続ける。
Thereafter, the
ロークラッチC1およびハイブレーキB2の両方が係合された状態が瞬間的に作られた後、ECU121からSL2圧を0まで低下させる指令が出力されるが、SL2ソレノイドバルブ83がオープン故障しているため、図9に二点鎖線で示されるように、SL2ソレノイドバルブ83から最大のSL2圧が出力され続け、ハイブレーキB2の係合状態が維持される。
After the state in which both the low clutch C1 and the high brake B2 are engaged is instantaneously generated, a command to reduce the SL2 pressure to 0 is output from the
その後、オン/オフソレノイドバルブ85への通電が停止されると、オン/オフソレノイドバルブ85が閉状態となり、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断される。このとき、SL1ソレノイドバルブ82から最大のSL1圧が出力され、その最大のSL1圧がカットバルブ86の第1ポート94に入力されているので、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断されると、SL1圧により、カットバルブ86のスプール92が許可位置から禁止位置に変位される。これにより、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を禁止する状態となり、ハイブレーキB2にSL2圧が供給されず、第4ポート97と第5ポート98とが第2内部油路114を介して連通することにより、図9に二点鎖線で示されるように、ハイブレーキB2から油圧が抜けて、ハイブレーキB2が解放される。その結果、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の同時係合が解消され、その同時係合の継続によるインターロックを回避することができる。また、ベルトモードが維持され、車両1がベルトモードで走行を続けることができる(リンプホーム機能)。
Thereafter, when the energization to the on / off
<スプリットモードでのSL1クローズ故障> <SL1 closed failure in split mode>
図10Dは、スプリットモードにおいて、SL1ソレノイドバルブ82がクローズ故障した場合の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 10D is a table showing the state of each part of the
スプリットモードにおいて、SL1ソレノイドバルブ82のクローズ故障が発生しても、油圧回路81の各部の状態に変化はない。
In the split mode, even if the close failure of the
スプリットモードからベルトモードに切り替える必要が生じると、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されて、オン/オフソレノイドバルブ85からカットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力される。モジュレータ圧の入力前から、カットバルブ86のスプール92が許可位置に位置しており、カットバルブ86がハイブレーキB2へのSL2圧の供給を許可する状態になっている。
When it is necessary to switch from the split mode to the belt mode, the on / off
このとき、SL1ソレノイドバルブ82がクローズ故障しているため、SL1圧が上がるようにSL1ソレノイドバルブ82が制御されても、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が上がらず、ロークラッチC1が係合されない。
At this time, since the
その後、SL2ソレノイドバルブ83が制御されて、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が0まで下げられる。これに伴い、ハイブレーキB2に供給されるSL2圧が下がり、ハイブレーキB2が解放される。その結果、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の両方が解放された状態となり、動力分割式無段変速機4は、動力を伝達しないニュートラル状態となる。 Thereafter, the SL2 solenoid valve 83 is controlled, and the SL2 pressure output from the SL2 solenoid valve 83 is reduced to zero. Along with this, the SL2 pressure supplied to the high brake B2 decreases, and the high brake B2 is released. As a result, both the low clutch C1 and the high brake B2 are released, and the power split type continuously variable transmission 4 enters a neutral state where power is not transmitted.
そして、オン/オフソレノイドバルブ85への通電が停止されて、オン/オフソレノイドバルブ85が閉状態となり、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断される。このとき、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0であり、カットバルブ86の第1ポート94にSL1圧が入力されないので、カットバルブ86の第3ポート96へのモジュレータ圧の入力が遮断されても、スプリング93の付勢力により、カットバルブ86のスプール92が許可位置に位置し続ける。そのため、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧をハイブレーキB2に供給することが可能である。そこで、スプリットモードで動力分割式無段変速機4のニュートラル状態が生じた場合には、フェールセーフとして、ECU121により、SL2ソレノイドバルブ83が制御されて、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が上げられる。これにより、ハイブレーキB2が係合されて、スプリットモードとなり、車両1がスプリットモードで走行を続けることができる(リンプホーム機能)。
The energization of the on / off
<スプリットモードでのSL1クローズ故障> <SL1 closed failure in split mode>
図10Eは、スプリットモードにおいて、SL2ソレノイドバルブ83がクローズ故障した場合の油圧回路81の各部の状態を示す表である。
FIG. 10E is a table showing the state of each part of the
スプリットモードでは、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されておらず、オン/オフソレノイドバルブ85の閉状態によりモジュレータ圧が遮断され、カットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力されていない。また、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0であり、カットバルブ86の第1ポート94にSL1圧が入力されていない。そのため、カットバルブ86のスプール92は、スプリング93の付勢力により、許可位置に位置している。
In the split mode, the on / off
この状態で、SL2ソレノイドバルブ83のクローズ故障が発生すると、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が0に下がり、ハイブレーキB2が解放される。これにより、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の両方が解放された状態となり、動力分割式無段変速機4は、動力を伝達しないニュートラル状態となる。 In this state, when a close failure of the SL2 solenoid valve 83 occurs, the SL2 pressure output from the SL2 solenoid valve 83 decreases to 0, and the high brake B2 is released. As a result, both the low clutch C1 and the high brake B2 are released, and the power split type continuously variable transmission 4 enters a neutral state where power is not transmitted.
そして、スプリットモードで動力分割式無段変速機4のニュートラル状態が生じた場合には、フェールセーフとして、ECU121により、SL1ソレノイドバルブ82が制御されて、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が上げられる。これにより、ロークラッチC1が係合されて、スプリットモードからベルトモードに切り替わり、車両1がベルトモードで走行を続けることができる(リンプホーム機能)。
When the neutral state of the power split continuously variable transmission 4 occurs in the split mode, the
<作用効果> <Effect>
以上のように、SL1ソレノイドバルブ82またはSL2ソレノイドバルブ83がオープン故障した場合に、ECU121による故障判定が行われることなく、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の同時係合が解消され、その同時係合の継続によるインターロックを回避することができる。そして、ベルトモードまたはスプリットモードでの車両1の走行を可能とするリンプホーム(非常時回避)機能を実現することができる。
As described above, when the
また、ベルトモードまたはスプリットモードにおいて、SL1ソレノイドバルブ82がオープン故障し、動力分割式無段変速機4のニュートラル状態が生じた場合には、フェールセーフとして、ECU121により、SL2ソレノイドバルブ83が制御されて、ハイブレーキB2が係合される。これにより、ニュートラル状態が解消されて、動力分割式無段変速機4がスプリットモードになる。よって、スプリットモードでの車両1の走行を可能とするリンプホーム機能を実現することができる。
Further, in the belt mode or the split mode, when the
ベルトモードまたはスプリットモードにおいて、SL2ソレノイドバルブ83がオープン故障し、動力分割式無段変速機4のニュートラル状態が生じた場合には、フェールセーフとして、ECU121により、SL1ソレノイドバルブ82が制御されて、ロークラッチC1が係合される。これにより、ニュートラル状態が解消されて、動力分割式無段変速機4がベルトモードになる。よって、ベルトモードでの車両1の走行を可能とするリンプホーム機能を実現することができる。
In the belt mode or the split mode, when the SL2 solenoid valve 83 fails to open and the neutral state of the power split continuously variable transmission 4 occurs, the
また、ベルトモードとスプリットモードとが切り替えの過渡中は、オン/オフソレノイドバルブ85の通電により、オン/オフソレノイドバルブ85からカットバルブ86の第3ポート96にモジュレータ圧が入力されて、カットバルブ86のスプール92が許可位置に位置した状態が維持される。そのため、ベルトモードとスプリットモードとが切り替えの過渡中に、カットバルブ86の動作(スプール92の移動)による油路容積変化が生じない。よって、カットバルブ86が設けられていても、ロークラッチC1およびハイブレーキB2の係合/解放の制御に影響なく、ロークラッチC1およびハイブレーキB2を良好に係合/解放させることができる。
Further, during the transition between the belt mode and the split mode, when the on / off
<油圧回路> <Hydraulic circuit>
図11は、本発明の第2実施形態に係る油圧回路131の構成を示す回路図である。図11において、図5に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略する。
FIG. 11 is a circuit diagram showing a configuration of a
油圧回路131は、動力分割式無段変速機4のロークラッチC1およびハイブレーキB2に油圧を供給する回路であり、図5に示される油圧回路81に代えて用いることができる。
The
油圧回路131には、図5に示されるオン/オフソレノイドバルブ85に代えて、オン/オフソレノイドバルブ132が備えられている。オン/オフソレノイドバルブ132は、通電/非通電により開閉が切り替えられるバルブであり、非通電時に開(オープン)となるノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる。オン/オフソレノイドバルブ132には、SL1ソレノイドバルブ82が出力するSL1圧が入力されており、オン/オフソレノイドバルブ132が非通電により開状態になると、オン/オフソレノイドバルブ132からSL1圧が出力される。
The
そして、カットバルブ86の第1ポート94には、オン/オフソレノイドバルブ132が開状態のときに、第1入力油路101を介して、オン/オフソレノイドバルブ132から出力されるSL1圧が入力される。カットバルブ86の第3ポート96は、ドレンポートとされている。
Then, the SL1 pressure output from the on / off
ベルトモードでは、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が最大であり、その最大のSL1圧がロークラッチC1に供給されることにより、ロークラッチC1が係合されている。一方、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が0(零)であり、ハイブレーキB2が解放されている。また、オン/オフソレノイドバルブ132に通電されておらず(非通電:オフ)、オン/オフソレノイドバルブ132の開状態により、カットバルブ86の第1ポート94にSL1圧が入力されている。そのため、SL1圧により、カットバルブ86のスプール92が禁止位置に位置する。
In the belt mode, the SL1 pressure output from the
スプリットモードでは、SL2ソレノイドバルブ83から出力されるSL2圧が最大であり、その最大のSL2圧がハイブレーキB2に供給されることにより、ハイブレーキB2が係合されている。一方、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0(零)であり、ロークラッチC1が解放されている。また、オン/オフソレノイドバルブ85に通電されておらず(非通電:オフ)、オン/オフソレノイドバルブ85が開状態である。このとき、SL1ソレノイドバルブ82から出力されるSL1圧が0であるので、スプリング93の付勢力により、カットバルブ86のスプール92が許可位置に位置する。
In the split mode, the SL2 pressure output from the SL2 solenoid valve 83 is the maximum, and the maximum SL2 pressure is supplied to the high brake B2, whereby the high brake B2 is engaged. On the other hand, the SL1 pressure output from the
油圧回路131においても、油圧回路81の場合と同じ制御により、図8A〜図8Eおよび図10A〜図10Eに示される各状態が生じ、油圧回路81と同一の作用効果を奏することができる。
Also in the
<変形例> <Modification>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention can also be implemented with another form.
SL1ソレノイドバルブ82およびSL2ソレノイドバルブ83には、リニアソレノイドバルブが用いられているとしたが、これに限らず、たとえば、デューティソレノイドバルブが用いられてもよい。
The
また、動力分割式無段変速機4のロークラッチC1およびハイブレーキB2に油圧を供給する油圧回路81,131について説明した。しかしながら、本発明に係る油圧回路は、CVTと直列に副変速機を設けた構成の変速機に、副変速機の低速段と高速段との切り替えの際に掛け替えられるブレーキBおよびクラッチCに油圧を供給する回路として、油圧回路201(図12参照)に代えて用いられてもよい。
Further, the
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。 In addition, various design changes can be made to the above-described configuration within the scope of the matters described in the claims.
4 動力分割式無段変速機
81 油圧回路
82 SL1ソレノイドバルブ(第1油圧制御バルブ)
83 SL2ソレノイドバルブ(第2油圧制御バルブ)
85 オン/オフソレノイドバルブ(オン/オフバルブ)
86 カットバルブ
92 スプール
93 スプリング
131 油圧回路
132 オン/オフソレノイドバルブ(オン/オフバルブ)
B2 ハイブレーキ(第2係合要素)
C1 ロークラッチ(第1係合要素)
4 Power split type continuously
83 SL2 solenoid valve (second hydraulic control valve)
85 ON / OFF solenoid valve (ON / OFF valve)
86
B2 High brake (second engagement element)
C1 Low clutch (first engagement element)
Claims (2)
前記第1係合要素に供給される油圧を制御する第1油圧制御バルブと、
前記第2係合要素に供給される油圧を制御する第2油圧制御バルブと、
許可位置と禁止位置との間で変位可能に設けられたスプールおよび前記スプールを前記許可位置側に付勢するスプリングを備え、前記スプールが前記許可位置に位置する状態で、前記第2油圧制御バルブから前記第2係合要素への油圧の供給を許可し、前記スプールが前記禁止位置に位置する状態で、前記第2油圧制御バルブから前記第2係合要素への油圧の供給を禁止するカットバルブと、
前記カットバルブに対する前記スプールを前記禁止位置から前記許可位置に変位させる油圧の入力/遮断を切り替えるオン/オフバルブとを含み、
前記第1油圧制御バルブから出力される油圧が前記第1係合要素に供給されるとともに、当該油圧が前記スプールを前記禁止位置側に押圧する油圧として前記カットバルブに入力され、前記オン/オフバルブから前記カットバルブに油圧が入力されている状態では、前記第1油圧制御バルブから前記カットバルブに入力される油圧にかかわらず、前記スプールが前記許可位置に位置し、前記オン/オフバルブから前記カットバルブに油圧が入力されていない状態では、前記第1油圧制御バルブから出力される油圧の大きさにより、前記スプールが前記許可位置または前記禁止位置に位置するように構成されている、油圧回路。 A first engagement element and a second engagement element, wherein the first engagement element and the second engagement element are used in a transmission in which a power transmission mode is switched by switching between the first engagement element and the second engagement element; A hydraulic circuit for supplying hydraulic pressure to the second engagement element,
A first hydraulic control valve that controls the hydraulic pressure supplied to the first engagement element;
A second hydraulic control valve for controlling the hydraulic pressure supplied to the second engagement element;
A spool provided so as to be displaceable between a permission position and a prohibition position; and a spring that biases the spool toward the permission position; A cut that permits the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element in a state where the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element is permitted. A valve,
An on / off valve for switching input / cut-off of hydraulic pressure for displacing the spool with respect to the cut valve from the prohibited position to the permitted position;
The hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve is supplied to the first engagement element, and the hydraulic pressure is input to the cut valve as a hydraulic pressure that presses the spool toward the prohibited position, and the on / off valve When the hydraulic pressure is input from the first hydraulic control valve to the cut valve, the spool is positioned at the permission position and the cut from the on / off valve. A hydraulic circuit configured such that, in a state in which no hydraulic pressure is input to the valve, the spool is positioned at the permitted position or the prohibited position depending on the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve.
前記第1係合要素に供給される油圧を制御する第1油圧制御バルブと、
前記第2係合要素に供給される油圧を制御する第2油圧制御バルブと、
許可位置と禁止位置との間で変位可能に設けられたスプールおよび前記スプールを前記許可位置側に付勢するスプリングを備え、前記スプールが前記許可位置に位置する状態で、前記第2油圧制御バルブから前記第2係合要素への油圧の供給を許可し、前記スプールが前記禁止位置に位置する状態で、前記第2油圧制御バルブから前記第2係合要素への油圧の供給を禁止するカットバルブと、
前記カットバルブに対する前記スプールを前記許可位置から前記禁止位置に変位させる油圧の入力/遮断を切り替えるオン/オフバルブとを含み、
前記第1油圧制御バルブから出力される油圧が前記第1係合要素に供給され、前記オン/オフバルブから前記カットバルブに油圧が入力されている状態では、前記スプールが前記禁止位置に位置し、前記オン/オフバルブから前記カットバルブに油圧が入力されていない状態では、前記スプールが前記許可位置に位置するように構成されている、油圧回路。 A first engagement element and a second engagement element, wherein the first engagement element and the second engagement element are used in a transmission in which a power transmission mode is switched by switching between the first engagement element and the second engagement element; A hydraulic circuit for supplying hydraulic pressure to the second engagement element,
A first hydraulic control valve that controls the hydraulic pressure supplied to the first engagement element;
A second hydraulic control valve for controlling the hydraulic pressure supplied to the second engagement element;
A spool provided so as to be displaceable between a permission position and a prohibition position; and a spring that biases the spool toward the permission position; A cut that permits the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element in a state where the supply of hydraulic pressure from the second hydraulic control valve to the second engagement element is permitted. A valve,
An on / off valve that switches input / cut-off of hydraulic pressure that displaces the spool with respect to the cut valve from the permission position to the prohibition position;
In a state where the hydraulic pressure output from the first hydraulic control valve is supplied to the first engagement element and the hydraulic pressure is input from the on / off valve to the cut valve, the spool is positioned at the prohibited position, A hydraulic circuit configured such that the spool is positioned at the permission position when no hydraulic pressure is input from the on / off valve to the cut valve.
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