JP2016122416A - 管理装置、表示装置、管理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

管理装置、表示装置、管理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】生産設備が生産活動において消費する物理量および生産効率を同時に簡単に確認できる。
【解決手段】生産ライン(3)の消費エネルギーおよび生産トリガを取得するデータ取得部(21)と、エネルギー原単位を算出する原単位算出部(22)と、所定期間毎にエネルギー原単位を積み上げた積み上げ棒グラフを表示部(14)に表示する表示制御部(26)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、生産設備が生産活動において消費する物質量またはエネルギー量を示す物理量を管理するための管理装置、表示装置、管理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、地球温暖化防止、コスト削減、改正省エネ法の要請等の観点から、オフィス、工場等に設置されている各種設備(照明設備、空調設備、生産設備等)の省エネルギー化が進められている。特に、生産設備のエネルギー消費の割合は極めて大きいため、生産設備の省エネルギー化が求められている。
例えば、特許文献1に、エネルギー省力化用の制御対象となる生産装置を特定することが可能なエネルギー省力化システムが記載されている。特許文献1に記載のシステムは、1日毎の生産数および使用エネルギー量、並びに、原単位の平均値等を表示する。
また、特許文献2に、省エネルギー対象に対する適切な省エネルギー化対策に資する情報を提供し、活用することができる省エネルギー対策支援システムが記載されている。特許文献2に記載のシステムは、生産数と原単位との関係を示すグラフを表示する。
特開2004−206216号公報(2004年7月22日公開) 特開2004−171443号公報(2004年6月17日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、消費エネルギーと、生産効率(生産性)とを別々に管理しており、両者の関係性の把握が難しい。そのため、生産効率および消費エネルギーの両方の最適化を行うことが困難であるという問題がある。
具体的には、特許文献1に記載のシステムは、単に生産数、使用エネルギー量および原単位の平均値等を表示しているだけである。また、特許文献2に記載のシステムが表示するグラフには、時間情報が含まれていない。そのため、これらのシステムが表示する情報を参照しても、いつ、どのような改善を行うべきかがわからない。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産設備が生産活動において消費する物質量またはエネルギー量を示す物理量および生産効率を同時に簡単に確認できる管理装置、表示装置、管理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体を実現することにある。
前記の課題を解決するために、本発明に係る管理装置は、所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインが生産活動において消費する物質量またはエネルギー量である物理量を示す物理量データ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得部と、所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間である所定量生産期間の前記物理量を積算した値である原単位を算出する原単位算出部と、前記所定量の生産物に対応付け可能に前記原単位を示すと共に、所定期間毎に前記原単位の合計値を時系列で示すグラフを表示部に表示する表示制御部と、を備えることを特徴としている。
前記の構成によれば、前記グラフでは、前記所定量の生産物に対応付け可能に前記原単位が示されると共に、所定期間毎に前記原単位の合計値が時系列で示されているため、生産効率、および、前記生産ラインにおいて前記所定期間に消費された前記物理量の合計値を同時に簡単に確認することができる。そのため、生産効率と消費される物理量とのバランスを容易に考察することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る管理装置において、前記グラフは、所定期間毎に、前記所定量の生産物毎の前記原単位に応じた大きさの図形を積み上げた積み上げグラフであってもよい。
前記の構成によれば、前記積み上げグラフにおいて、前記図形の大きさが前記所定量の生産物毎の前記原単位の値を示し、図形を積み上げた全体の大きさが前記所定期間の前記原単位の合計値を示す。そのため、生産効率および消費された物理量を同時に簡単に確認することができる。
また、本発明に係る管理装置では、前記グラフにおいて、前記図形は、当該図形の示す物理量が計測された時間の順に積み上げられていてもよい。
前記の構成によれば、生産効率が良い時間帯または悪い時間帯を容易に把握することができる。
また、本発明に係る管理装置は、前記原単位を基準値内および基準値外に分類する分類部をさらに備え、前記表示制御部は、前記原単位の種類を識別可能に表示してもよい。
前記の構成によれば、グラフに示されている前記原単位が、前記基準値内の原単位であるか、前記基準値外の原単位であるかを簡単に判別することができる。
また、本発明に係る管理装置は、生産計画時間内に計測されかつ基準値内である前記原単位を基準値内に、生産計画時間内に計測されかつ基準値外である前記原単位を基準値外に、生産計画時間外に計測された前記原単位を生産計画時間外に分類する分類部をさらに備え、前記表示制御部は、前記原単位の種類を識別可能に表示してもよい。
前記の構成によれば、グラフに示されている前記原単位が、前記基準値内の原単位であるか、前記基準値外の原単位であるか、前記生産計画時間外の原単位であるかを簡単に判別することができる。
また、本発明に係る管理装置において、前記分類部は、前記基準値外に分類した原単位を、さらに、前記生産ラインの生産活動において必然的に消費される前記物理量を含むことを示す第1基準外、または、前記生産ラインの生産活動において不要な前記物理量の消費を含むことを示す第2基準外に分類してもよい。
前記の構成によれば、前記表示制御部は前記原単位の種類を識別可能に表示するため、グラフに示されている前記原単位が、前記基準値内の原単位であるか、前記第1基準値外の原単位であるか、前記第2基準値外の原単位であるか、前記生産計画時間外の原単位であるかを簡単に判別することができる。
また、本発明に係る管理装置において、前記表示制御部は、前記所定期間に消費される前記物理量の目標値を前記グラフに重畳して表示してもよい。
前記の構成によれば、前記所定期間に消費された前記物理量の目標値に対する達成の程度を容易に把握することができる。
また、本発明に係る管理装置は、基準値内に分類された原単位の平均値、基準値外に分類された原単位の平均値、基準値内に分類された原単位の前記所定量生産期間の平均値、基準値外に分類された原単位の前記所定量生産期間の平均値、生産計画時間および基準値外に分類される原単位の目標出現率に基づいて、前記所定期間における、前記生産計画時間内に消費される前記物理量の目標値を算出する目標値算出部と、をさらに備えてもよい。
また、本発明に係る管理装置は、生産計画時間外に分類された原単位の平均値および生産計画時間に基づいて、前記所定期間における、前記生産計画時間外に消費される前記物理量の目標値を算出する目標値算出部と、をさらに備えてもよい。
また、本発明に係る管理装置において、前記表示制御部は、或る時点以前の前記物理量の実績値に基づく第1目標値と、当該或る時点から現在までの前記物理量の実績値に基づく第2目標値と、を前記グラフに重畳して表示してもよい。
前記の構成によれば、前記表示制御部は、前記或る時点から現在までの直近の生産ライン3の生産状況を反映させた前記第2目標値を表示することができる。
また、前記の課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間である所定量生産期間の前記物理量を積算した値である原単位を示す原単位データを取得するデータ取得部と、前記所定量の生産物に対応付け可能に前記原単位を示すと共に、所定期間毎に前記原単位の合計値を時系列で示すグラフを表示部に表示する表示制御部と、を備えることを特徴としている。
前記の構成によれば、前記グラフでは、前記所定量の生産物に対応付け可能に前記原単位が示されると共に、所定期間毎に前記原単位の合計値が時系列で示されているため、生産効率、および、前記生産ラインにおいて前記所定期間に消費された前記物理量の合計値を同時に簡単に確認することができる。そのため、生産効率と消費される物理量とのバランスを容易に考察することができるという効果を奏する。
また、前記の課題を解決するために、本発明に係る管理装置の制御方法は、所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインが生産活動において消費する物質量またはエネルギー量である物理量を示す物理量データ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得ステップと、所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間である所定量生産期間の前記物理量を積算した値である原単位を算出する原単位算出ステップと、前記所定量の生産物に対応付け可能に前記原単位を示すと共に、所定期間毎に前記原単位の合計値を時系列で示すグラフを表示部に表示する表示ステップと、を含むことを特徴としている。
前記の構成によれば、前記管理装置と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る管理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記管理装置が備える各部として動作させることにより前記管理装置をコンピュータにて実現させる管理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は、生産ラインで消費される物理量および生産効率を同時に確認することができ、両者のバランスを容易に考察することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る管理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 実施形態1に係る管理システムの概要の一例を示す図である。 前記管理装置のデータ取得部が生成する消費エネルギー時系列データの一例を示す図である。 前記データ取得部が生成する生産日時データの一例を示す図である。 前記管理装置の原単位算出部が生成するエネルギー原単位時系列データの一例を示す図である。 前記管理装置の分類部が生成するエネルギー原単位分類時系列データの一例を示す図である。 前記管理装置の表示部に表示される積み上げ棒グラフの一例を示す図である。 生産計画時間を示す生産計画時間データの一例を示す図である。 前記管理装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 前記原単位算出部が実行するエネルギー原単位算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 前記分類部が実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る管理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 計画生産数を示す計画生産数データの一例を示す図である。 前記管理装置の学習値算出部が学習値の算出に用いる式の一例を示す図である。 前記管理装置の表示部に表示される積み上げ棒グラフの一例を示す図である。 前記管理装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 前記管理装置の目標値算出部が実行する待機中目標値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 前記待機中目標値算出処理を説明するために用いる記号の説明を示す図である。 前記管理装置の目標値算出部が実行する生産中目標値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 前記生産中目標値算出処理を説明するために用いる記号の説明を示す図である。 本発明の実施形態3に係る管理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 前記管理装置の表示部に表示される積み上げ棒グラフの一例を示す図である。 前記管理装置の表示部に表示される積み上げ棒グラフの他の一例を示す図である。 前記管理装置の目標値算出部が実行する修正目標値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 前記修正目標値算出処理を説明するために用いる記号の説明を示す図である。
<実施形態1>
本発明の一実施形態(実施形態1)について図1から図11に基づいて説明すると以下の通りである。
〔管理システムの構成〕
図2に基づいて、本実施形態に係る管理システムについて説明する。図2は、本実施形態に係る管理システム9の概要の一例を示す図である。
管理システム9は、工場4等に設置された1または複数の生産設備2を含む生産ライン3の消費エネルギーを管理するシステムである。図2に示すように、管理システム9は、管理装置1、エネルギー計測センサ5および物体通過検知センサ(物体検知センサ)6を含む。
管理装置1は、工場4等に設置された1または複数の生産設備2を含む生産ライン3の消費エネルギーを管理する。本実施形態では、管理装置1は、1日単位で生産ライン3の消費エネルギーを管理する。ただし、これに限るものではなく、管理装置1は、30分単位、1時間単位、1週間単位等、任意の期間単位で生産ライン3の消費エネルギーを管理してよい。管理装置1の機能および処理の詳細については後述する。
ここで、生産ライン3とは、製品の生産工程を機能的に分割し、その分割された一工程を実行するものである。また、生産ライン3は、生産設備2を1または複数含む機能的な集合である。つまり、製品の生産工程は、1または複数の生産ライン3から成る。なお、製品の生産工程の分割単位は任意でよい。
また、生産設備2は、電気、ガス、熱等の任意のエネルギーを消費して動作するものであって、製品の生産活動に直接関係する設備である。生産設備2は、例えば、機械・装置類、治工具類、運搬・貯蔵施設等であり、1または複数のエネルギー消費機器から成るものである。本実施形態では、生産設備2は、電気エネルギーで動作するものとする。
なお、生産ライン3(生産設備2)が複数種類のエネルギー源で動作する場合、管理装置1は、国または機関等で定められた換算係数を用いて、各種エネルギー量を原油量またはCO量等の同単位に換算し、その換算後の合計値を生産ライン3の消費エネルギー量として管理してもよい。これにより、管理装置1は、生産ライン3(生産設備2)が消費する各種エネルギーを一元管理することができる。
また、生産、加工、運搬等の生産ライン3が実行する一工程により供給される物を生産物と称する。生産物とは、完成品である製品、製品の一部を構成する部品、および、製品または部品を生産するために使用する物等を含むものである。また、生産ライン3が供給した生産物の個数を生産数と称する。また、生産ライン3が実行する一工程にかかる(実際の)時間を工程時間と称する。工程時間は、例えば、数秒〜数時間などであり、生産ライン3によって様々である。
エネルギー計測センサ5は、生産設備2の消費エネルギーを生産ライン3単位で計測するものである。具体的に、エネルギー計測センサ5は、生産ライン3に含まれる1または複数の生産設備2の合計の消費エネルギーを所定期間毎に計測する。エネルギー計測センサ5は、計測した生産ライン3全体の所定期間の消費エネルギー量と、計測した日時とが対応付けられた消費エネルギーデータを管理装置1に出力する。本実施形態では、エネルギー計測センサ5は、1秒毎に生産ライン3(生産設備2A〜2Dの合計)の消費電力を計測する。なお、エネルギー計測センサ5の測定間隔は1秒に限らず任意の期間でよい。また、エネルギー計測センサ5は、例えば、生産ライン3の生産設備2A〜2Dに電力を供給する分電盤等に設置される。なお、エネルギー計測センサ5は、所定量(本実施形態では「1つ」)の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で消費エネルギーを計測する。
物体通過検知センサ6は、生産ライン3に含まれる何れかの生産設備2が供給する生産物または中間生産物を検知するものである。物体通過検知センサ6は、生産物または中間生産物を検知すると、生産物または中間生産物を検知した日時を示す生産トリガ(生産信号、検知信号)を管理装置1に出力する。物体通過検知センサ6は、生産ライン3上の任意の位置に設置されていればよい。本実施形態では、物体通過検知センサ6は、生産設備2Dの下流に設置され、生産設備2Dが供給する生産物を検知するが、これに限るものではない。例えば、物体通過検知センサ6は、生産設備2A、2Bまたは2Cの下流に設置され、生産設備2A、2Bまたは2Cが供給する中間生産物を検知してもよい。また、本実施形態では、物体通過検知センサ6は、1つの生産物または中間生産物を検知する毎に1つの生産トリガを出力するが、これに限るものではなく、所定量の生産物または中間生産物を検知する毎に1つの生産トリガを出力してもよい。
図2に示す例では、工場4に1つの生産ライン3のみが設置されているが、これに限るものではなく、工場4に複数の生産ライン3が設置されていてもよい。この場合、管理装置1は、複数の生産ライン3の消費エネルギーを管理する。また、図2に示す例では、管理装置1は、1つの工場4に設置されている生産ライン3の消費エネルギーを管理しているが、これに限るものではなく、複数の工場4にそれぞれ設置されている生産ライン3の消費エネルギーを管理してもよい。また、図2に示す例では、管理装置1は、生産設備2が設置されている工場4内に設置されているが、これに限るものではなく、工場4と異なる建屋(事務所等)に設置されていてもよい。
〔管理装置の構成〕
図1に基づいて、本実施形態に係る管理装置1について説明する。図1は、本実施形態に係る管理装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、管理装置1は、制御部11、記憶部12、通信部13、表示部14および入力部15を備える。
通信部13は、無線通信手段または有線通信手段によって、エネルギー計測センサ5および物体通過検知センサ6等の他の装置と通信を行い、制御部11の指示に従って、データのやりとりを行うものである。
表示部14は、制御部11の指示に従って画像を表示するものである。表示部14は、制御部11の指示に従って画像を表示するものであればよく、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを適用することが可能である。なお、図1に示す例では、管理装置1が表示部14を備えているが、これに限らず、管理装置1が、管理装置1とは別体の表示装置に画像を表示してもよい。
入力部15は、ユーザが管理装置1を操作するためのものである。入力部15は、ユーザの操作に応じた操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部11に出力する。入力部15は、キーボード、マウス、キーパッド、操作ボタンなどの入力機器等で構成されているものであってもよい。また、入力部15は、表示部14と一体となっているタッチパネルであってもよい。また、入力部15は、管理装置1と別体のリモートコントローラ等の遠隔制御装置であってもよい。
(制御部)
制御部11は、記憶部12から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、管理装置1が備える各部を統括的に制御するものである。
本実施形態では、制御部11は、機能ブロックとして、データ取得部21、原単位算出部22、分類部23、表示制御部(出力部)26および入力解析部27を備える構成である。これらの制御部11の各機能ブロックは、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
(データ取得部)
データ取得部21は、通信部13を介して、エネルギー計測センサ5から消費エネルギーデータを取得し、物体通過検知センサ6から生産トリガを取得する。データ取得部21は、取得した消費エネルギーデータを時系列に並べた消費エネルギー時系列データを生成する。また、データ取得部21は、取得した生産トリガの示す日時を時系列に並べた生産日時データを生成する。データ取得部21は、生成した消費エネルギー時系列データおよび生産日時データを原単位算出部22に出力する。なお、データ取得部21が取得する消費エネルギーデータおよび生産トリガを計測データと称する。
なお、管理装置1が複数の生産ライン3を管理する場合、データ取得部21は、生産ライン3毎に消費エネルギーデータおよび生産トリガを取得し、生産ライン3毎の消費エネルギー時系列データおよび生産日時データを生成する。
図3に本実施形態に係るデータ取得部21が生成する消費エネルギー時系列データの一例を示す。図3に示すように、消費エネルギー時系列データは、エネルギー計測センサ5が計測した日時と、1秒間の生産ライン3の消費エネルギー量とが対応付けられたデータである。
図4に本実施形態に係るデータ取得部21が生成する生産日時データの一例を示す。図4に示すように、生産日時データは、物体通過検知センサ6が生産物または中間生産物を検知した日時が時系列に並べられたデータである。図4に示す例では、生産日時データは、さらに、管理装置1の処理開始日時および処理終了日時も含む。本実施形態では、管理装置1は、1日単位で生産ライン3の消費エネルギーを管理するため、処理開始日時が毎日0時であり、処理終了日時は毎日24時である。
後述のように、原単位算出部22が生産トリガ間において生産ライン3が1つの生産物を生産したとみなすため、データ取得部21が取得する生産トリガは、生産ライン3が1つの生産物を生産するためにかかった期間(みなし期間)である生産期間を示す生産信号であると言える。なお、1つの生産トリガが所定量の生産物または中間生産物を示す場合、当該生産トリガは、生産ラインが所定量の生産物を生産するためにかかった期間である所定量生産期間を示す生産信号である。換言すると、データ取得部21が取得する生産トリガは、生産ライン3による所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データであると言える。
(原単位算出部)
原単位算出部22は、データ取得部21から消費エネルギー時系列データおよび生産日時データを受け取り、受け取った消費エネルギー時系列データおよび生産日時データに基づいて、エネルギー原単位を算出するものである。具体的には、原単位算出部22は、生産日時データの示す各時点間において生産ライン3が1つの生産物を生産したとみなして、生産日時データの示す或る日時から次の日時までの消費エネルギーを積算して、生産ライン3が1つの生産物を生産するために消費したエネルギーであるエネルギー原単位を算出する。原単位算出部22は、生産日時データの示す日時を生産開始日時とみなして、算出したエネルギー原単位に生産日時データの示す日時を対応付けたエネルギー原単位データを時系列に並べたエネルギー原単位時系列データを生成する。原単位算出部22は、生成したエネルギー原単位時系列データを分類部23に出力する。なお、以下では、エネルギー原単位データの示す日時を原単位開始日時と称する。すなわち、原単位開始日時は、当該エネルギー原単位の示す消費エネルギーの計測が開始された日時である。また、生産日時データにおいて、原単位開始日時の次の日時が原単位終了日時である。原単位終了日時は、当該エネルギー原単位の示す消費エネルギーの計測が終了した日時である。
図5に本実施形態に係る原単位算出部22が生成するエネルギー原単位時系列データの一例を示す。図5に示すように、エネルギー原単位時系列データは、生産日時データの示す日時に、エネルギー原単位が対応付けられたデータである。
なお、生産トリガが所定量の生産物を生産するためにかかった期間である所定量生産期間を示す場合、原単位算出部22は、生産ライン3において所定量の生産物の生産で消費されたエネルギーであるエネルギー原単位を算出してよい。所定量生産期間は、生産日時データ(生産時間データ)の示す或る所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間である。
(分類部)
分類部23は、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを受け取り、エネルギー原単位時系列データに含まれる各エネルギー原単位データを所定の基準で3種類(待機中(生産計画時間外)、基準内、基準外)に分類するものである。
具体的には、分類部23は、生産ライン3が生産物を生産するための生産活動を行う(予定の)時間である生産計画時間を示す生産計画時間データ31、および、エネルギー原単位の良し悪しを判定するための閾値であるエネルギー原単位基準値32を記憶部12から読み出す。分類部23は、エネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する。分類部23は、原単位開始日時が生産計画時間内ではない場合、当該エネルギー原単位データを「待機中(生産計画時間外)」に分類する。一方、分類部23は、原単位開始日時が生産計画時間内である場合、さらに、エネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する。分類部23は、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合、当該エネルギー原単位データを「基準内」に分類する。また、分類部23は、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「基準外」に分類する。
さらに、分類部23は、「基準外」に分類したエネルギー原単位データを、生産ライン3の生産活動において必然的に消費されるエネルギーを含むことを示す「第1基準外」、または、生産ライン3の生産活動において不要なエネルギー消費を含むことを示す「第2基準外」に分類してもよい。具体的には、分類部23は、「基準外」に分類したエネルギー原単位データの示すエネルギー原単位が基準外判定閾値以下であるか否かを判定し、エネルギー原単位が基準外判定閾値以下である場合、当該エネルギー原単位データを「第1基準外」に分類し、エネルギー原単位が基準外判定閾値より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「第2基準外」に分類してもよい。また、分類部23は、後述の要因データを参照して、エネルギー原単位データの示す生産期間(または原単位開始日時もしくは原単位終了日時)に対応する要因が「部品交換」または「段取り換え」である場合、当該エネルギー原単位データを「第1基準外」に分類し、エネルギー原単位データの示す生産期間(または原単位開始日時もしくは原単位終了日時)に対応する要因が「マシントラブル」、「人為的ミス」または「検査エラー」等のその他の要因である場合、当該エネルギー原単位データを「第2基準外」に分類してもよい。
ここで、基準外判定閾値とは、第1基準外であるか第2基準外であるかを判定するための閾値である。基準外判定閾値は、エネルギー原単位基準値32より大きい値である任意の値である。また、要因データとは、生産効率悪化(エネルギー原単位の増大、生産期間の増大等)の要因を示すデータである。要因データは、要因と、当該要因が発生していた期間または時点とが対応付けられたデータである。例えば、要因データは、ユーザの入力に基づいて、入力解析部27により生成される。
なお、以下では、「基準内」、「基準外」、「第1基準外」、「第2基準外」、「待機中」に分類されたエネルギー原単位を、それぞれ、基準内のエネルギー原単位、基準外のエネルギー原単位、第1基準外のエネルギー原単位、第2基準外のエネルギー原単位、待機中のエネルギー原単位と称する。換言すると、基準内のエネルギー原単位は、生産計画時間内に計測されかつ基準値内のエネルギー原単位であり、基準外のエネルギー原単位は、生産計画時間内に計測されかつ基準値外のエネルギー原単位であり、第1基準外のエネルギー原単位は、生産計画時間内に計測されかつ基準値外かつ生産ライン3の生産活動において必然的に消費されるエネルギーを含むエネルギー原単位であり、第2基準外のエネルギー原単位は、生産計画時間内に計測されかつ基準値外かつ生産ライン3の生産活動において不要なエネルギー消費を含むエネルギー原単位であり、待機中のエネルギー原単位は、生産計画時間外に計測されたエネルギー原単位である。
分類部23は、分類したエネルギー原単位データの種類を示すフラグをエネルギー原単位データに付加したエネルギー原単位分類データを生成し、生成したエネルギー原単位分類データを時系列に並べたエネルギー原単位分類時系列データを生成する。分類部23は、生成したエネルギー原単位分類時系列データを表示制御部26に出力する。また、分類部23は、生成したエネルギー原単位分類時系列データを記憶部12に格納する。
図6に本実施形態に係る分類部23が生成するエネルギー原単位分類時系列データの一例を示す。図6に示すように、エネルギー原単位分類時系列データは、原単位開始日時、エネルギー原単位およびフラグが対応付けられたエネルギー原単位分類データが時系列に並べられたデータである。図6に示す例では、フラグは「−1」、「1」または「2」の値をとり、「−1」が「待機中」を示し、「1」が「基準内」を示し、「2」が「基準外」を示す。
なお、分類部23は、エネルギー原単位時系列データに含まれる各エネルギー原単位データを、少なくとも基準値内または基準値外に分類すればよい。この場合、分類部23は、エネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合、当該エネルギー原単位データを基準値内に分類し、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合、当該エネルギー原単位データを基準値外に分類する。
(表示制御部)
表示制御部26は、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取って、エネルギー原単位分類時系列データに基づいて、所定期間毎にエネルギー原単位を積み上げた積み上げ棒グラフを生成する。表示制御部26は、生成した積み上げ棒グラフを表示部14に出力し、当該積み上げ棒グラフを表示部14に表示させる。
図7に表示制御部26が生成する積み上げ棒グラフの一例を示す。図7に示す積み上げ棒グラフは、横軸が経過時間であり、縦軸が電力量(消費エネルギー量)である。また、縦軸において、基準点で上下に分割されており、基準点より上側に生産中の電力量が示され、基準点より下側に待機中の電力量が示されている。すなわち、生産中の電力量は、基準点より上方にいくほど電力量が大きいことを示し、待機中の電力量は、基準点より下方にいくほど電力量が大きいことを示す。
図7に示す積み上げ棒グラフでは、30分毎に、エネルギー原単位が積み上げられている。この棒グラフにおける1つの棒線の期間(図7の例では30分)を棒線単位時間と称する。棒線単位時間は30分に限らず、任意の時間でよい。
図7に示す積み上げ棒グラフにおける棒線を構成する1つの矩形(図形)が1つのエネルギー原単位を表す。図7に示す例では、エネルギー原単位の種類(基準内、第1基準外、第2基準外、待機中)が一目でわかるように、種類に応じて各エネルギー原単位の矩形が色分けされている。すなわち、表示制御部26は、エネルギー原単位の種類を識別可能に積み上げ棒グラフを生成する。
また、図7に示す積み上げ棒グラフにおいて、矩形は、当該図形の示すエネルギー原単位が計測された時間(原単位開始日時)の順に積み上げられている。
積み上げ棒グラフにおいて、1つの棒線の高さが所定期間における生産ライン3の総消費エネルギーを示す。また、矩形の大きさ(矩形の高さ)は、その矩形が示すエネルギー原単位の大小、つまり、生産効率を示す。具体的には、矩形が大きいことは、その矩形が示すエネルギー原単位の値が大きい、つまり、生産効率(消費エネルギー効率)が悪いことを示す。そのため、本実施形態のように、エネルギー原単位を積み上げた積み上げ棒グラフを表示することにより、所定期間における生産ライン3の総消費エネルギーと、当該所定期間における生産効率とを容易に把握することができる。
通常、生産ライン3が生産活動を行っている期間の消費エネルギーである生産中の消費エネルギーは、生産ライン3の管理者等が管理すべきものである。一方、生産ライン3が生産活動を行っていない期間の消費エネルギーである待機中の消費エネルギーは、生産計画時間を決定する生産計画者等が管理すべきものである。そのため、本実施形態のように、基準内および基準外(第1基準外、第2基準外)のエネルギー原単位と、待機中のエネルギー原単位とをそれぞれ区別して表示することにより、誰がどの消費エネルギーについてどの程度省エネルギー化を図るべきかを容易に把握することができる。
また、表示制御部26は、ユーザが生産計画時間データ31、エネルギー原単位基準値32等を入力するための入力画像を生成し、当該入力画像を表示部14に表示させる。
本実施形態では、管理装置1が備える表示部14に前記積み上げ棒グラフを表示しているが、これに限るものではなく、管理装置1は、管理装置1の外部の表示装置に表示してもよいし、通信部13を介して管理装置1と異なる装置に前記積み上げ棒グラフを表示するためのデータを送信してもよい。
また、本実施形態では、表示制御部26は、積み上げ棒グラフを生成しているがこれに限るものではない。例えば、中心角を経過時間(例えば、360度を1日)とし、半径方向の高さを消費エネルギー量とする積み上げ円グラフを生成してもよい。すなわち、表示制御部26は、所定期間毎に、所定量の生産物毎のエネルギー原単位に応じた大きさの図形(矩形)を積み上げた積み上げグラフを生成し、表示すればよい。さらに、このような積み上げグラフに限らず、表示制御部26は、所定量の生産物に対応付け可能にエネルギー原単位を示すと共に、所定期間毎にエネルギー原単位の合計値を時系列で示すグラフを生成し、表示すればよい。換言すると、表示制御部26は、所定量の生産物毎の(所定量の生産物単位で)エネルギー原単位を示すと共に、所定期間毎にエネルギー原単位の合計値を時系列で示すグラフを生成し、表示すればよい。
(入力解析部)
入力解析部27は、入力部15から操作信号を受け取り、受け取った操作信号を解析し、ユーザの操作に応じた処理を実行するものである。例えば、入力解析部27は、ユーザが入力した生産計画時間、エネルギー原単位基準値に基づいて、生産計画時間データ31、エネルギー原単位基準値32を生成し、生成したデータを記憶部12に格納する。
(記憶部)
記憶部12は、制御部11が参照するプログラムやデータ等を格納するものであり、例えば、前記の生産計画時間データ31、エネルギー原単位基準値32およびエネルギー原単位分類時系列データ33等を格納している。
図8に生産計画時間データ31の一例を示す。図8に示す生産計画時間データ31は、生産開始日時(図8に示す「勤務開始」)および生産終了日時(図8に示す「勤務終了」)を含み、生産開始日時から生産終了日時までの期間が生産計画時間である。
〔管理装置の処理〕
図9に基づいて、管理装置1の処理の流れについて説明する。図9は、管理装置1が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、データ取得部21は、通信部13を介して、エネルギー計測センサ5から消費エネルギーデータを取得し、物体通過検知センサ6から生産トリガを取得する(S1:データ取得ステップ)。データ取得部21は、取得したデータから消費エネルギー時系列データおよび生産日時データを生成する(S2)。
次に、原単位算出部22は、エネルギー原単位算出処理を実行し、エネルギー原単位を算出する(S3:原単位算出ステップ)。続いて、分類部23は、エネルギー原単位分類処理を実行し、エネルギー原単位が分類されたエネルギー原単位分類時系列データを生成する(S4:分類ステップ)。これらのエネルギー原単位算出処理およびエネルギー原単位分類処理について、詳細は後述する。
最後に、表示制御部26は、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取って、所定期間毎にエネルギー原単位を積み上げた積み上げ棒グラフを生成する。そして、表示制御部26は、生成した積み上げ棒グラフを表示部14に表示させる(S5:表示ステップ)。
〔エネルギー原単位算出処理〕
図10に基づいて、原単位算出部22が実行するエネルギー原単位算出処理の流れについて説明する。図10は、原単位算出部22が実行するエネルギー原単位算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図10に示す例では、原単位算出部22が図3に示す消費エネルギー時系列データおよび図4に示す生産日時データを受け取り、生産日時データの示す最初の日時から時間を進めて処理を行うものとする。
図10に示すように、原単位算出部22は、設定積算消費エネルギー量Es_oldを「0」にし、設定時間toldを現在の日時である生産日時データの示す最初の日時に設定して、データの初期化を行う(S11)。そして、原単位算出部22は、時間を進めて生産トリガを待つ(S12)。
次の生産トリガを検知した日時になると(S12でYES)、原単位算出部22は、現在の積算消費エネルギー量Eから設定積算消費エネルギー量Es_oldを減算して、エネルギー原単位Eを算出する(S13)。
原単位算出部22は、算出したエネルギー原単位Eを開始日時である設定日時toldに対応付けてエネルギー原単位データを生成し保存する(S14)。そして、原単位算出部22は、現在の日時tnowが生産日時データの示す最終日時であるか否かを判定する(S15)。最終日時ではない場合(S15でNO)、原単位算出部22は、積算消費エネルギー量Es_oldを現在の積算消費エネルギー量Eに設定し、設定日時toldを現在の日時tnowに設定し、設定データを更新する(S16)。そして、次の生産トリガの検知日時まで時間を進めて(S12)、同様の処理を繰り返す。
原単位算出部22は、前記の処理を繰り返し行い、現在の日時tnowが生産日時データの示す最終日時である場合(S15でYES)、原単位算出処理を終了する。
〔エネルギー原単位分類処理〕
図11に基づいて、分類部23が実行するエネルギー原単位分類処理の流れについて説明する。図11は、分類部23が実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11に示すように、分類部23は、まず、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを取得する(S21)。分類部23は、取得したエネルギー原単位時系列データの中からエネルギー原単位データを1つ選択する(S22)。
次に、分類部23は、選択したエネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する(S23)。原単位開始日時が生産計画時間内ではない場合(S23でNO)、分類部23は、選択したエネルギー原単位データを「待機中」に分類し、フラグ「−1」と判定する(S24)。
一方、原単位開始日時が生産計画時間内である場合(S23でYES)、分類部23は、さらに、選択したエネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する(S25)。エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合(S25でYES)、分類部23は、選択したエネルギー原単位データを「基準内」に分類し、フラグ「1」と判定する(S26)。一方、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合(S25でNO)、分類部23は、選択したエネルギー原単位データを「基準外」に分類し、フラグ「2」と判定する(S27)。
分類部23は、判定を行った後、選択したエネルギー原単位データに判定結果(フラグ)を紐付けて保存する(S28)。そして、分類部23は、取得したエネルギー原単位時系列データに含まれる全てのエネルギー原単位データを分類したか否かを判定する(S29)。
未分類のエネルギー原単位データがある場合(S29でNO)、分類部23は、取得したエネルギー原単位時系列データの中から未分類のエネルギー原単位データを1つ選択して(S30)、S23以降の処理を実行する。一方、全てのエネルギー原単位データを分類した場合(S29でYES)、分類部23は、エネルギー原単位分類処理を終了する。
なお、分類部23は、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合(S25でNO)、さらに、選択したエネルギー原単位データの示すエネルギー原単位が第1基準外に該当するか、第2基準外に該当するかを判定してもよい。この場合、分類部23は、例えば、第1基準外のエネルギー原単位データのフラグを「2」とし、第2基準外のエネルギー原単位データのフラグを「3」としてもよい。
〔変形例1〕
本実施形態では、管理装置1が生産ライン3の消費エネルギーを管理しているが、これに限るものではない。例えば、管理装置1は、エア流量など、生産ライン3が生産活動において消費する物質量またはエネルギー量を示す物理量を管理してもよい。この場合、管理システム9は、エネルギー計測センサ5に代えて、前記物理量を計測する物理量計測センサを備える。すなわち、物理量計測センサは、計測した生産ライン3全体の所定期間の物理量と、計測した日時とが対応付けられた物理量データを管理装置1に出力する。また、原単位算出部22は、生産ライン3により所定量の生産物の生産で消費された前記物理量である原単位を算出する。また、分類部23は、生産計画時間データ31および所定の基準値に基づいて、前記原単位を基準内、基準外、待機中に分類する。また、表示制御部26は、所定量の生産物の生産毎に前記原単位を示すと共に、所定期間毎に前記原単位の合計値を時系列で示すグラフを表示部に表示する。
さらに、管理装置1は、消費エネルギー(前記物理量)に代えて、生産ライン3が所定量の生産物を生産するためにかかった所定量生産期間を管理してもよい。この場合、管理システム9は、エネルギー計測センサ5を備えていなくてよい。また、管理装置1の制御部11が原単位算出部22を備えていなくてよい。また、分類部23は、生産計画時間データ31および所定の基準値に基づいて、前記所定量生産期間を基準内、基準外、待機中に分類する。また、表示制御部26は、所定量の生産物の生産毎に前記所定量生産期間を示すと共に、所定期間毎に前記所定量生産期間の合計値を時系列で示すグラフを表示部に表示する。例えば、表示制御部26は、横軸を経過時間とし、縦軸を前記所定量生産期間とする、所定期間毎に所定量生産期間を積み上げた積み上げ棒グラフを生成し、表示してもよい。
〔変形例2〕
本実施形態では、管理装置1が表示部14を備えているが、これに限るものではない。例えば、管理装置1とは別体の表示装置に積み上げ棒グラフを表示してもよい。この場合、表示装置は、管理装置1からエネルギー原単位分類時系列データまたはエネルギー原単位時系列データを取得し、取得したデータに基づいて積み上げ棒グラフを生成する。そして、表示装置は、生成した積み上げ棒グラフを、表示装置が備える表示部に表示する。
すなわち、表示装置は、所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間である所定量生産期間の前記物理量を積算した値である原単位を示す原単位データを取得するデータ取得部と、前記所定量の生産物に対応付け可能に前記原単位を示すと共に、所定期間毎に前記原単位の合計値を時系列で示すグラフを表示部に表示する表示制御部と、を備える。
<実施形態2>
本発明の他の実施形態(実施形態2)について図12から図20に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、実施形態1と異なり、積み上げ棒グラフに目標値を重畳して表示するものである。具体的には、図7に示す積み上げ棒グラフに、生産中の総消費エネルギーおよび待機中の総消費エネルギーの目標値を重畳して表示する。以下、実施形態2において、実施形態1と異なる点について主に説明する。
なお、本実施形態に係る管理装置は生産ライン3の消費エネルギーを管理するものとして説明するが、これに限るものではない。実施形態1と同様に、例えば、本実施形態に係る管理装置は、エア流量など、生産ライン3が生産活動において消費する物質量またはエネルギー量を示す物理量を管理し、当該物理量の目標値を設定してもよい。
〔管理装置の構成〕
図12に基づいて、本実施形態に係る管理装置1aの構成について説明する。図12は、実施形態2に係る管理装置1aの要部構成の一例を示すブロック図である。図12に示すように、管理装置1aは、実施形態1に係る管理装置1と比較して、制御部11に代えて制御部11aを備え、記憶部12に代えて記憶部12aを備えている。
本実施形態では、制御部11aは、実施形態1に係る制御部11と比較して、表示制御部26に代えて表示制御部26aを備え、さらに、学習値算出部24および目標値算出部25を備える構成である。
また、記憶部12aは、実施形態1に係る記憶部12と比較して、さらに、目標値算出パラメータ34を格納している。
ここで、目標値算出パラメータ34は、目標値の算出に必要なパラメータであって、ユーザが入力する(決定する)パラメータである。目標値算出パラメータ34は、例えば、計画生産数、基準外のエネルギー原単位の目標出現率および待機中(生産計画時間外)の消費エネルギーの目標削減量等である。
図13に目標値算出パラメータ34に含まれる計画生産数データの一例を示す。図13に示す計画生産数データは、計画生産日と、計画生産数とが対応付けられたデータである。
(学習値算出部)
学習値算出部24は、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取り、受け取ったエネルギー原単位分類時系列データから、目標値の算出に必要な学習値を算出するものである。具体的には、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データから、基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値、待機中における単位時間当たりの消費エネルギー、基準内の生産期間の平均値および基準外の生産期間の平均値を学習値として算出する。学習値算出部24は、算出した学習値(基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値、待機中における単位時間当たりの消費エネルギー、基準内の生産期間の平均値および基準外の生産期間の平均値)を目標値算出部25に出力する。
ここで、基準内の生産期間とは、基準内に分類されたエネルギー原単位の原単位開始日時から原単位終了日時までの期間である。また、基準外の生産期間とは、基準外に分類されたエネルギー原単位の原単位開始日時から原単位終了日時までの期間である。
例えば、学習値算出部24は、図14に示す式(1)に基づいて基準内のエネルギー原単位の平均値を算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データにおいて、「基準内」に分類されたエネルギー原単位分類データの個数を特定する。学習値算出部24は、特定した個数を、基準内のエネルギー原単位で生産された生産物の個数Nokとみなす。そして、学習値算出部24は、「基準内」に分類されたエネルギー原単位分類データの示すエネルギー原単位の合計値を、特定したNokで除算して、基準内のエネルギー原単位の平均値を算出する。
また、学習値算出部24は、図14に示す式(2)に基づいて基準外のエネルギー原単位の平均値を算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データにおいて、「基準外」に分類されたエネルギー原単位分類データの個数を特定する。学習値算出部24は、特定した個数を、基準外のエネルギー原単位で生産された生産物の個数Nngとみなす。そして、学習値算出部24は、「基準外」に分類されたエネルギー原単位分類データの示すエネルギー原単位の合計値を、特定したNngで除算して、基準外のエネルギー原単位の平均値を算出する。
また、学習値算出部24は、図14に示す式(4)に基づいて待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、基準内のエネルギー原単位の平均値にNokを乗算した値と、基準外のエネルギー原単位の平均値にNngを乗算した値と、を合計した値を生産中の総消費エネルギーとして算出する(図14に示す式(4−1−1))。次に、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データの示す全てのエネルギー原単位を合計した値を総消費エネルギーとして算出し、総消費エネルギーから生産中の総消費エネルギーを減算した値を待機中の総消費エネルギーとして算出する(図14に示す式(4−1))。また、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データから、基準内および基準外の期間を合計して生産中の合計時間を算出し、エネルギー原単位分類時系列データから、全期間を合計して学習期間における合計時間を算出する。学習値算出部24は、学習期間における合計時間から生産中の合計時間を減算して待機中の合計時間を算出する(図14に示す式(4−2))。そして、学習値算出部24は、待機中の総消費エネルギーを待機中の合計時間で除算して、待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを算出する(図14に示す式(4))。
また、学習値算出部24は、図14に示す式(5)に基づいて、基準内の生産期間の平均値を算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データから、「基準内」に分類されたエネルギー原単位分類データの示す生産期間を合計して基準内の生産期間の合計時間を算出する。そして、学習値算出部24は、基準内の生産期間の合計時間をNokで除算して、基準内の生産期間の平均値を算出する。
また、学習値算出部24は、図14に示す式(6)に基づいて、基準外の生産期間の平均値を算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データから、「基準外」に分類されたエネルギー原単位分類データの示す生産期間を合計して基準外の生産期間の合計時間を算出する。そして、学習値算出部24は、基準外の生産期間の合計時間をNngで除算して、基準外の生産期間の平均値を算出する。
なお、学習値算出部24は、さらに、基準外のエネルギー原単位の出現率(全生産数に対するNngの割合)を学習値として算出してもよい。学習値算出部24は、例えば、図14に示す式(3)に基づいて基準外のエネルギー原単位の出現率を算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、NokとNngとの合計値を全生産数として算出する(図14に示す式(3−1))。そして、学習値算出部24は、Nngを全生産数で除算して基準外のエネルギー原単位の出現率を算出する(図14に示す式(3))。学習値算出部24は、算出した基準外のエネルギー原単位の出現率を表示制御部26に出力する。
また、学習値算出部24は、少なくとも基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値、基準内の生産期間の平均値および基準外の生産期間の平均値を学習値として算出すればよい。
(目標値算出部)
目標値算出部25は、学習値算出部24から学習値を受け取ると共に、記憶部12aから生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34を読み出し、受け取った学習値並びに読み出した生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34から、所定期間(本実施形態では30分毎)の生産ライン3が消費するエネルギーの目標値を算出するものである。具体的には、目標値算出部25は、学習値、生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34から、生産中の総消費エネルギーの目標値および待機中(生産計画時間外)の総消費エネルギーの目標値を算出する。目標値算出部25は、算出した目標値を表示制御部26aに出力する。
具体的には、目標値算出部25は、基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値、基準内のエネルギー原単位の生産期間の平均値、基準外のエネルギー原単位の生産期間の平均値、生産計画時間データ31、および、目標値算出パラメータ34に含まれる基準外の原単位の目標出現率に基づいて、所定期間における、生産中の総消費エネルギーの目標値を算出する。また、目標値算出部25は、待機中のエネルギー原単位の平均値および生産計画時間データ31に基づいて、所定期間における、待機中の総消費エネルギーの目標値を算出する。
なお、目標値算出部25は、少なくとも生産中の総消費エネルギーの目標値を算出すればよい。また、目標値算出部25は、さらに、生産ライン3の総消費エネルギーの目標値、基準内の総消費エネルギーの目標値および基準外の総消費エネルギーの目標値を算出してもよい。
生産ライン3の目標総消費エネルギーとは、所定期間に生産ライン3が消費するエネルギーの合計の目標値である。生産中の目標総消費エネルギーとは、生産計画時間内(生産活動中)の所定期間に、生産ライン3が消費するエネルギーの合計の目標値である。基準内の目標総消費エネルギーとは、所定期間に基準内に分類されるエネルギー原単位の合計の目標値である。基準外の目標総消費エネルギーとは、所定期間に基準外に分類されるエネルギー原単位の合計の目標値である。待機中の目標総消費エネルギーとは、所定期間に待機中に分類されるエネルギー原単位の合計の目標値である。
(表示制御部)
表示制御部26aは、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取り、エネルギー原単位分類時系列データに基づいて、所定期間毎にエネルギー原単位を積み上げた積み上げ棒グラフを生成する。また、表示制御部26aは、目標値算出部25から目標値を受け取り、所定期間に生産ライン3が消費するエネルギーの目標値を、生成した積み上げ棒グラフに重畳して描画する。表示制御部26aは、生成した積み上げ棒グラフを表示部14に出力し、当該積み上げ棒グラフを表示部14に表示させる。
図15に表示制御部26aが生成する積み上げ棒グラフの一例を示す。図15に示す積み上げ棒グラフは、図7に示す積み上げ棒グラフと異なり、生産中の総消費エネルギーの目標値および待機中の総消費エネルギーの目標値が積み上げ棒グラフに重畳して描画されている。具体的には、生産ライン3の生産中の総消費エネルギーの目標値は、実線の折れ線グラフとして示され、生産ライン3の待機中の総消費エネルギーの目標値は、破線の折れ線グラフとして示されている。なお、目標値の描画の仕方はこれに限らず、例えば、各棒線の上部等に目標値の数値を描画してもよい。
〔管理装置の処理〕
図16に基づいて、管理装置1aの処理の流れについて説明する。図16は、実施形態2に係る管理装置1aが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16に示すS1〜S4の処理は、実施形態1に係る図9に示すS1〜S4と同じ処理である。S4において、分類部23がエネルギー原単位分類処理を実行した後、学習値算出部24は、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取り、受け取ったエネルギー原単位分類時系列データから、目標値の算出に必要な学習値を算出する(S6:学習値算出ステップ)。そして、目標値算出部25は、目標値算出処理を実行して、所定期間の生産ライン3の目標値を算出する(S7:目標値算出ステップ)。この目標値算出処理について詳細は後述する。
最後に、表示制御部26aは、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取り、所定期間毎にエネルギー原単位を積み上げた積み上げ棒グラフを生成する。また、表示制御部26aは、目標値算出部25から目標値を受け取り、生成した積み上げ棒グラフに目標値を重畳して描画する。そして、表示制御部26は、生成した積み上げ棒グラフを表示部14に表示させる(S8:表示ステップ)。
〔目標値算出処理〕
目標値算出部25が実行する目標値算出処理について説明する。目標値算出処理は、生産中目標値算出処理および待機中目標値算出処理を含む。
(待機中目標値算出処理)
図17および図18に基づいて、待機中目標値算出処理について説明する。図17は、目標値算出部25が実行する待機中目標値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図18は、待機中目標値算出処理を説明するために用いる記号の説明を示す図である。ここでは、表示制御部26aが生産ライン3の1日間の消費エネルギーを示す積み上げ棒グラフを表示するものとし、棒線単位時間は30分とする。
図17に示すように、まず、目標値算出部25は、積み上げ棒グラフに含まれる棒線の個数を算出する(S41)。具体的には、積み上げ棒グラフの表示期間(24時間)を棒線単位時間(0.5時間)で除算して、棒線の個数(L=48個)を算出する。
次に、目標値算出部25は、管理装置1aの1日間の処理開始時(0時)に対応する棒線番号iを探索する(S42)。ここでは、i=1である。
そして、目標値算出部25は、棒線番号iが棒線の個数L以下であるか否かを判定する(S43)。棒線番号iが棒線の個数L以下である場合(S43でYES)、目標値算出部25は、さらに、棒線番号iの期間(時刻Δw×(i−1)から時刻Δw×iまでの期間)が生産計画時間外を含むか否かを判定する(S44)。棒線番号iの期間が生産計画時間外を含まない場合(S44でNO)、目標値算出部25は、棒線番号iの期間における待機中の合計時間および待機中の総消費エネルギーの目標値を「0」とする。
一方、棒線番号iの期間が生産計画時間外を含む場合(S44でYES)、目標値算出部25は、生産計画時間データ31に基づいて、棒線番号iの期間における待機中(生産計画時間外)の合計時間を算出する(S46)。そして、目標値算出部25は、算出した待機中の合計時間に、学習値である待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを乗算して、棒線番号iの期間における待機中の総消費エネルギーの目標値を算出する(S47)。
目標値算出部25は、目標値を算出した後、棒線番号i=i+1として、棒線番号を1つ繰り上げて(S48)、S43以降の処理を繰り返す。S43以降の処理を繰り返し行い、棒線番号iがLより大きくなると(S43でNO)、目標値算出部25は、待機中目標値算出処理を終了する。
なお、S42において、目標値算出部25は、設備稼働計画時間の設備稼働開始時に対応する棒線番号iを探索してもよい。設備稼働計画時間とは、生産ライン3が稼働する(予定の)時間である。換言すると、設備稼働計画時間は、生産ライン3が起動してから停止するまでの時間である。設備稼働計画時間外であれば、生産ライン3が起動していないため、待機中の消費エネルギーは少なくほぼ一定である。そのため、この期間の目標値を算出しなくてもよい。
(生産中目標値算出処理)
図19および図20に基づいて、生産中目標値算出処理について説明する。図19は、目標値算出部25が実行する生産中目標値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図20は、生産中目標値算出処理を説明するために用いる記号の説明を示す図である。ここでは、表示制御部26aが生産ライン3の1日間の消費エネルギーを示す積み上げ棒グラフを表示するものとし、棒線単位時間は30分とする。
図19に示すように、まず、目標値算出部25は、積み上げ棒グラフに含まれる棒線の個数を算出する(S51)。具体的には、積み上げ棒グラフの表示期間(24時間)を棒線単位時間(0.5時間)で除算して、棒線の個数(L=48個)を算出する。
次に、目標値算出部25は、生産計画時間データ31を参照して、生産ライン3の1日における生産開始時刻に対応する棒線番号iを探索する(S52)。
そして、目標値算出部25は、棒線番号iが棒線の個数L以下であるか否かを判定する(S53)。棒線番号iが棒線の個数L以下である場合(S53でYES)、目標値算出部25は、生産計画時間データ31に基づいて、棒線番号iの期間における生産中の合計時間を算出する(S54)。具体的には、目標値算出部25は、棒線単位時間から棒線番号iの期間における待機中の合計時間を減算して、棒線番号iの期間における生産中の合計時間を算出する。なお、目標値算出部25は、生産計画時間データ31から直接、棒線番号iの期間における生産中(生産計画時間内)の合計時間を算出してもよい。
次に、目標値算出部25は、下記数式(7)〜(9)に基づいて、棒線番号iの期間における目標生産数を算出する(S55)。具体的には、目標値算出部25は、目標値算出パラメータ34に含まれる基準外のエネルギー原単位の目標出現率に基準外の生産期間の平均値を乗算した値と、1から基準外のエネルギー原単位の目標出現率を減算した値に基準内の生産期間の平均値を乗算した値と、を合計する。目標値算出部25は、棒線番号iの期間における生産中の合計時間を、当該合計値で除算して、棒線番号iの期間における生産数の目標値を算出する(数式(7))。
Figure 2016122416
そして、目標値算出部25は、1から基準外のエネルギー原単位の目標出現率を減算した値に棒線番号iの期間における生産数の目標値を乗算して、棒線番号iの期間における基準内の生産数の目標値を算出する(数式(8))。また、目標値算出部25は、基準外のエネルギー原単位の目標出現率に棒線番号iの期間における生産数の目標値を乗算して、棒線番号iの期間における基準外の生産数の目標値を算出する(数式(9))。
ここで、基準内の生産数の目標値とは、基準内のエネルギー原単位で生産される生産数の目標値である。また、基準外の生産数の目標値とは、基準外のエネルギー原単位で生産される生産数の目標値である。
次に、目標値算出部25は、下記数式(10)〜(12)に基づいて、棒線番号iの期間における生産中の総消費エネルギーの目標値を算出する(S56)。具体的には、目標値算出部25は、学習値である基準内のエネルギー原単位の平均値に棒線番号iの期間における基準内の生産数の目標値を乗算して、棒線番号iの期間における基準内の総消費エネルギーの目標値を算出する(数式(11))。また、目標値算出部25は、学習値である基準外のエネルギー原単位の平均値に棒線番号iの期間における基準外の生産数の目標値を乗算して、棒線番号iの期間における基準外の総消費エネルギーの目標値を算出する(数式(12))。そして、目標値算出部25は、棒線番号iの期間における基準内の総消費エネルギーの目標値と、棒線番号iの期間における基準外の総消費エネルギーの目標値とを合計して、棒線番号iの期間における生産中の総消費エネルギーの目標値を算出する(数式(10))。
Figure 2016122416
目標値算出部25は、目標値を算出した後、棒線番号1〜iまでの期間における生産数の目標値の合計値が目標値算出パラメータ34に含まれる計画生産数未満であるか否かを判定する(S57)。棒線番号1〜iまでの期間における生産数の目標値の合計値が1日の計画生産数以上である場合(S57でNO)、目標値算出部25は、生産中目標値算出処理を終了する。
一方、棒線番号1〜iまでの期間における生産数の目標値の合計値が1日の計画生産数未満である場合(S57でYES)、目標値算出部25は、棒線番号i=i+1として、棒線番号を1つ繰り上げて(S58)、S53以降の処理を繰り返す。S53以降の処理を繰り返し行い、棒線番号iがLより大きくなると(S53でNO)、目標値算出部25は、生産中目標値算出処理を終了する。
<実施形態3>
本発明の他の実施形態(実施形態3)について図21から図25に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、実施形態2と異なり、当日の生産状況を考慮して、前日までの実績値に基づく当初目標値(第1目標値)に加えて、当日の実績値に基づく修正目標値(第2目標値)を積み上げ棒グラフに重畳して表示する。以下、実施形態3において、実施形態2と異なる点について主に説明する。
なお、本実施形態に係る管理装置は生産ライン3の消費エネルギーを管理するものとして説明するが、これに限るものではない。実施形態2と同様に、例えば、本実施形態に係る管理装置は、エア流量など、生産ライン3が生産活動において消費する物質量またはエネルギー量を示す物理量を管理し、当該物理量の当初目標値および修正目標値を設定してもよい。
〔管理装置の構成〕
図21に基づいて、本実施形態に係る管理装置1bの構成について説明する。図21は、実施形態3に係る管理装置1bの要部構成の一例を示すブロック図である。図21に示すように、管理装置1bは、実施形態2に係る管理装置1aと比較して、制御部11aに代えて制御部11bを備えている。
本実施形態では、制御部11bは、実施形態2に係る制御部11aと比較して、学習値算出部24、目標値算出部25および表示制御部26aに代えて、学習値算出部24b、目標値算出部25bおよび表示制御部26bを備える構成である。
(学習値算出部)
学習値算出部24bは、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取り、受け取ったエネルギー原単位分類時系列データから、目標値の算出に必要な学習値を算出するものである。具体的には、学習値算出部24bは、前日までのエネルギー原単位分類時系列データから、当初目標値の算出に必要な当初学習値を算出する。また、学習値算出部24bは、当日のエネルギー原単位分類時系列データから、修正目標値の算出に必要な修正学習値を算出する。学習値算出部24bは、算出した当初学習値および修正学習値を目標値算出部25bに出力する。
学習値算出部24bは、当初学習値として、それぞれ前日までの、基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値、待機中における単位時間当たりの消費エネルギー、基準内の生産期間の平均値および基準外の生産期間の平均値を算出する。また、学習値算出部24bは、修正学習値として、それぞれ当日の、基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値、基準内の生産期間の平均値、基準外の生産期間の平均値および基準外のエネルギー原単位の出現率を算出する。なお、学習値算出部24bは、修正学習値として、さらに、待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを算出してもよい。
また、前日および当日の、基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値、待機中における単位時間当たりの消費エネルギー、基準内の生産期間の平均値および基準外の生産期間の平均値、並びに、当日の基準外のエネルギー原単位の出現率の算出方法は、使用する実績値(エネルギー原単位分類時系列データ)の期間が異なるだけで、実施形態2の学習値の算出方法と同じである。
(目標値算出部)
目標値算出部25bは、学習値算出部24bから学習値を受け取ると共に、記憶部12aから生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34を読み出し、受け取った学習値並びに読み出した生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34から、所定期間(本実施形態では30分毎)の生産ライン3の目標値を算出するものである。具体的には、目標値算出部25bは、当初学習値、生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34から、所定期間における、生産中の総消費エネルギーの目標値および待機中(生産計画時間外)の総消費エネルギーの目標値を当初目標値として算出する。また、目標値算出部25bは、修正学習値、生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34から、所定期間における生産中の総消費エネルギーの目標値を修正目標値として算出する。なお、目標値算出部25bは、修正目標値として、さらに、待機中(生産計画時間外)の総消費エネルギーの目標値を算出してもよい。目標値算出部25bは、算出した目標値を表示制御部26bに出力する。
当初目標値および待機中の総消費エネルギーの修正目標値の算出方法は、実施形態2の目標値の算出方法と同じである。生産中の総消費エネルギーの修正目標値の算出方法の詳細については、後述する。
なお、目標値算出部25は、少なくとも、当初目標値および修正目標値として、生産中の総消費エネルギーの目標値を算出すればよい。また、目標値算出部25は、当初目標値および修正目標値として、さらに、生産ライン3の総消費エネルギーの目標値、基準内の総消費エネルギーの目標値および基準外の総消費エネルギーの目標値を当初目標値および修正目標値として算出してもよい。
(表示制御部)
表示制御部26bは、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取り、エネルギー原単位分類時系列データに基づいて、所定期間毎にエネルギー原単位を積み上げた積み上げ棒グラフを生成する。また、表示制御部26bは、目標値算出部25bから当初目標値および修正目標値を受け取り、生成した積み上げ棒グラフに当初目標値および修正目標値を重畳して描画する。表示制御部26bは、生成した積み上げ棒グラフを表示部14に出力し、当該積み上げ棒グラフを表示部14に表示させる。
図22および図23に表示制御部26bが生成する積み上げ棒グラフの一例を示す。図22および図23に示す積み上げ棒グラフには、生産中の総消費エネルギーの当初目標値および修正目標値が重畳して描画されている。具体的には、生産ライン3の生産中の総消費エネルギーの当初目標値は、実線の折れ線グラフとして示され、生産ライン3の生産中の総消費エネルギーの修正目標値は、破線の折れ線グラフとして示されている。なお、当初目標値および修正目標値の描画の仕方はこれに限らず、例えば、各棒線の上部等に目標値の数値を描画してもよい。
図22には、当日の生産効率が良く、当初の計画より前倒しで生産が行われている例が示されている。また、図23には、当日の生産効率が悪く、当初の計画より後ろ倒しで生産が行われている例が示されている。このように、表示制御部26bは、当日の生産状況を反映させた修正目標値を表示することができる。
なお、図22および図23に示す例では、生産中の総消費エネルギーの当初目標値および修正目標値のみが示されているが、これに限るものではなく、表示制御部26bは、生産ライン3の総消費エネルギー、待機中の総消費エネルギー、基準内の総消費エネルギーおよび基準外の総消費エネルギーの当初目標値および修正目標値を表示してもよい。
また、表示制御部26bは、所定期間における最大値および/または最小値であるエネルギー原単位を識別可能なように、他のエネルギー原単位と区別して表示してもよい。例えば、図22および図23に示す例では、当日の最大値および最小値であるエネルギー原単位の矩形の色を、それぞれ、他のエネルギー原単位の矩形と異なる色で表示している。
また、本実施形態では、表示制御部26bは、前日までの消費エネルギーの実績値に基づく当初目標値と、当日の消費エネルギーの実績値に基づく修正目標値とを積み上げ棒グラフに重畳して表示しているが、これに限るものではない。表示制御部26bは、或る時点以前の消費エネルギーの実績値に基づく当初目標値と、当該或る時点から現在までの消費エネルギーの実績値に基づく修正目標値と、を積み上げ棒グラフに重畳して表示すればよく、目標値の算出に用いる実績値の期間は適宜設定すればよい。
〔修正目標値算出処理〕
図24および図25に基づいて、生産中の総消費エネルギーの修正目標値の算出処理である修正目標値算出処理について説明する。図24は、目標値算出部25bが実行する修正目標値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図25は、修正目標値算出処理を説明するために用いる記号の説明を示す図である。ここでは、表示制御部26bが生産ライン3の1日間の消費エネルギーを示す積み上げ棒グラフを表示するものとし、棒線単位時間は30分とする。
図24に示すように、まず、目標値算出部25bは、積み上げ棒グラフに含まれる棒線の個数を算出する(S61)。具体的には、積み上げ棒グラフの表示期間(24時間)を棒線単位時間(0.5時間)で除算して、棒線の個数(L=48個)を算出する。
次に、目標値算出部25bは、現在時刻に対応する棒線番号iを探索する(S62)。そして、目標値算出部25bは、生産計画時間データ31を参照して、現在時刻に対応する棒線番号iの期間の開始時刻(Δw×(i−1))が生産開始時刻以降であるか否かを判定する(S63)。生産開始時刻以降でなければ(S63でNO)、S62の処理に戻る。
一方、生産開始時刻以降であれば(S63でYES)、目標値算出部25bは、棒線番号iが棒線の個数L以下であるか否かを判定する(S64)。棒線番号iが棒線の個数L以下である場合(S64でYES)、目標値算出部25bは、生産計画時間データ31に基づいて、棒線番号iの期間における生産中の合計時間を算出する(S65)。具体的には、目標値算出部25bは、棒線単位時間から棒線番号iの期間における待機中の合計時間を減算して、棒線番号iの期間における生産中の合計時間を算出する。なお、目標値算出部25bは、生産計画時間データ31から直接、棒線番号iの期間における生産中(生産計画時間内)の合計時間を算出してもよい。
次に、目標値算出部25bは、下記の数式(13)〜(15)に基づいて、棒線番号iの期間における修正目標生産数を算出する(S66)。具体的には、目標値算出部25bは、修正学習値である当日の基準外のエネルギー原単位の出現率に当日の基準外の生産期間の平均値を乗算した値と、1から当日の基準外のエネルギー原単位の出現率を減算した値に当日の基準内の生産期間の平均値を乗算した値と、を合計する。目標値算出部25bは、棒線番号iの期間における生産中の合計時間を、当該合計値で除算して、棒線番号iの期間における修正目標生産数を算出する(数式(13))。
Figure 2016122416
そして、目標値算出部25bは、1から当日の基準外のエネルギー原単位の出現率を減算した値に棒線番号iの期間における修正目標生産数を乗算して、棒線番号iの期間における基準内の修正目標生産数を算出する(数式(14))。また、目標値算出部25bは、当日の基準外のエネルギー原単位の出現率に棒線番号iの期間における修正目標生産数を乗算して、棒線番号iの期間における基準外の修正目標生産数を算出する(数式(15))。
次に、目標値算出部25bは、下記の数式(16)〜(18)に基づいて、棒線番号iの期間における生産中の総消費エネルギーの修正目標値を算出する(S67)。具体的には、目標値算出部25bは、修正学習値である当日の基準内のエネルギー原単位の平均値に棒線番号iの期間における基準内の修正目標生産数を乗算して、棒線番号iの期間における基準内の総消費エネルギーの修正目標値を算出する(数式(17))。また、目標値算出部25bは、修正学習値である当日の基準外のエネルギー原単位の平均値に棒線番号iの期間における基準外の修正目標生産数を乗算して、棒線番号iの期間における基準外の総消費エネルギーの修正目標値を算出する(数式(18))。そして、目標値算出部25bは、棒線番号iの期間における基準内の総消費エネルギーの修正目標値と、棒線番号iの期間における基準外の総消費エネルギーの修正目標値とを合計して、棒線番号iの期間における生産中の総消費エネルギーの修正目標値を算出する(数式(19))。
Figure 2016122416
目標値算出部25bは、修正目標値を算出した後、棒線番号1〜iまでの期間における修正目標生産数の合計値が、目標値算出パラメータ34に含まれる計画生産数から現在時刻までの当日の生産数を減算した値(当日の残りの計画生産数)未満であるか否かを判定する(S68)。棒線番号1〜iまでの期間における修正目標生産数の合計値が当日の残りの計画生産数以上である場合(S68でNO)、目標値算出部25bは、修正目標値算出処理を終了する。
一方、棒線番号1〜iまでの期間における修正目標生産数の合計値が当日の残り計画生産数未満である場合(S68でYES)、目標値算出部25bは、棒線番号i=i+1として、棒線番号を1つ繰り上げて(S69)、S64以降の処理を繰り返す。S64以降の処理を繰り返し行い、棒線番号iがLより大きくなると(S64でNO)、目標値算出部25bは、修正目標値算出処理を終了する。
<ソフトウェアによる実現例>
管理装置1、1aおよび1bの制御ブロック(特に制御部11、11aおよび11b)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、管理装置1、1aおよび1bは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、前記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、工場等に設置された生産設備が生産活動において消費する物質量またはエネルギー量を示す物理量の管理に利用することができる。
1、1a、1b 管理装置
2 生産設備
3 生産ライン
5 エネルギー計測センサ
6 物体通過検知センサ
14 表示部
15 入力部
21 データ取得部
22 原単位算出部
23 分類部
24、24b 学習値算出部
25、25b 目標値算出部
26、26a、26b 表示制御部
27 入力解析部

Claims (14)

  1. 所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインが生産活動において消費する物質量またはエネルギー量である物理量を示す物理量データ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得部と、
    所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間である所定量生産期間の前記物理量を積算した値である原単位を算出する原単位算出部と、
    前記所定量の生産物に対応付け可能に前記原単位を示すと共に、所定期間毎に前記原単位の合計値を時系列で示すグラフを表示部に表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする管理装置。
  2. 前記グラフは、所定期間毎に、前記所定量の生産物毎の前記原単位に応じた大きさの図形を積み上げた積み上げグラフであることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記グラフにおいて、前記図形は、当該図形の示す物理量が計測された時間の順に積み上げられていることを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
  4. 前記原単位を基準値内および基準値外に分類する分類部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記原単位の種類を識別可能に表示することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の管理装置。
  5. 生産計画時間内に計測されかつ基準値内である前記原単位を基準値内に、生産計画時間内に計測されかつ基準値外である前記原単位を基準値外に、生産計画時間外に計測された前記原単位を生産計画時間外に分類する分類部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記原単位の種類を識別可能に表示することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の管理装置。
  6. 前記分類部は、前記基準値外に分類した原単位を、さらに、前記生産ラインの生産活動において必然的に消費される前記物理量を含むことを示す第1基準外、または、前記生産ラインの生産活動において不要な前記物理量の消費を含むことを示す第2基準外に分類することを特徴とする請求項4または5に記載の管理装置。
  7. 前記表示制御部は、前記所定期間に消費される前記物理量の目標値を前記グラフに重畳して表示することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の管理装置。
  8. 基準値内に分類された原単位の平均値、基準値外に分類された原単位の平均値、基準値内に分類された原単位の前記所定量生産期間の平均値、基準値外に分類された原単位の前記所定量生産期間の平均値、生産計画時間および基準値外に分類される原単位の目標出現率に基づいて、前記所定期間における、前記生産計画時間内に消費される前記物理量の目標値を算出する目標値算出部と、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の管理装置。
  9. 生産計画時間外に分類された原単位の平均値および生産計画時間に基づいて、前記所定期間における、前記生産計画時間外に消費される前記物理量の目標値を算出する目標値算出部と、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の管理装置。
  10. 前記表示制御部は、或る時点以前の前記物理量の実績値に基づく第1目標値と、当該或る時点から現在までの前記物理量の実績値に基づく第2目標値と、を前記グラフに重畳して表示することを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の管理装置。
  11. 所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間である所定量生産期間の物理量を積算した値である原単位を示す原単位データを取得するデータ取得部と、
    前記所定量の生産物に対応付け可能に前記原単位を示すと共に、所定期間毎に前記原単位の合計値を時系列で示すグラフを表示部に表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする表示装置。
  12. 所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインが生産活動において消費する物質量またはエネルギー量である物理量を示す物理量データ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得ステップと、
    所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間である所定量生産期間の前記物理量を積算した値である原単位を算出する原単位算出ステップと、
    前記所定量の生産物に対応付け可能に前記原単位を示すと共に、所定期間毎に前記原単位の合計値を時系列で示すグラフを表示部に表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする管理装置の制御方法。
  13. 請求項1に記載の管理装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記データ取得部、前記原単位算出部および前記表示制御部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  14. 請求項13に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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