JP2016115511A - ワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネス - Google Patents

ワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネス Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの生産効率の低下を抑制することができるワイヤハーネスの製造方法、及び生産効率の低下が抑制されたワイヤハーネスを提供する。【解決手段】粘着層を有したシート20により複数の電線10を束ねてなるワイヤハーネス1の製造方法であって、所定の大きさを有する基材シートの片面全域のみに自己粘着層21b,22bが形成された第1及び第2シート21,22を用意する第1工程と、第1工程において用意された第1シート21の片面と反対面となる他面の非粘着層側Bが内側となるようにして、第1シート21を複数の電線10に巻き付けて中間部材Cを形成する第2工程と、第1工程において用意された第2シート22の片面の自己粘着層側Aが内側となるようにして、第2シート22を第2工程にて形成された中間部材Cに巻き付ける第3工程と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、ワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネスに関する。
従来、粘着層を有したシートにより複数の電線を束ねたワイヤハーネスが提案されている(特許文献1参照)。このワイヤハーネスにおいてシートは、一端側の一面に第1自己粘着層を有し、一端側の他面は非粘着層となっている。また、シートは、他端側の一面が非粘着層となっており、他端側の他面が第2自己粘着層となっている。自己粘着層は、当該粘着層同士が引っ付くと粘着固定されるが、粘着層同士が引っ付かない場合には粘着固定されない。よって、作業者は、このようなシートの自己粘着層同士が引っ付くようにしながら、複数の電線にシートを巻き付けて束ねていくこととなる。
特開2013−168322号公報
しかし、特許文献1に記載のワイヤハーネスにおいて、シートは、一面の一部と他面の一部とにそれぞれ自己粘着層を有する特殊なものとなっている。このため、電線を束ねる作業を行う度に、基材を所定の大きさに切断し、切断された基材の両面の所定箇所に自己粘着層を塗布して、上記シートを製造しなければならず、ワイヤハーネスの生産効率の低下を招いてしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ワイヤハーネスの生産効率の低下を抑制することができるワイヤハーネスの製造方法、及び生産効率の低下が抑制されたワイヤハーネスを提供することにある。
本発明のワイヤハーネスの製造方法は、粘着層を有したシートにより複数の電線を束ねてなるワイヤハーネスの製造方法であって、所定の大きさを有する基材シートの片面全域のみに自己粘着層が形成された第1及び第2シートを用意する第1工程と、前記第1工程において用意された前記第1シートの片面と反対面となる他面の非粘着層側が内側となるようにして、前記第1シートを前記複数の電線に巻き付けて中間部材を形成する第2工程と、前記第1工程において用意された前記第2シートの片面の自己粘着層側が内側となるようにして、前記第2シートを前記第2工程にて形成された中間部材に巻き付ける第3工程と、を有することを特徴とする。
本発明のワイヤハーネスの製造方法によれば、第1工程では所定の大きさを有する基材シートの片面全域のみに自己粘着層が形成された第1及び第2シートを用意する。ここで、基材シートの片面全域のみに自己粘着層が形成されたものは、ごく一般的なものであり、ロール巻きによって保管することができるものである。よって、例えば第1工程では、ロールから所定の大きさだけ切断する作業を行うだけで、第1及び第2シートを用意することができる。そして、後の工程では、非粘着層側が内側となるようにして、第1シートを複数の電線に巻き付けて中間部材を形成し、第2シートの片面の自己粘着層側が内側となるようにして、第2シートを第2工程にて形成された中間部材に巻き付ける。これにより、ワイヤハーネスの生産効率の低下を抑制することができる。
また、本発明のワイヤハーネスの製造方法において、前記第2工程では、前記複数の電線の外周側のうち一部を開放した状態で前記第1シートが巻きつけられた中間部材を形成し、前記第3工程では、この開放部位を覆うように前記第2シートを前記中間部材上に巻き付けることが好ましい。
このワイヤハーネスの製造方法によれば、第2工程では、複数の電線の外周側のうち一部を開放した状態で第1シートが巻きつけられた中間部材を形成する。ここで、第1シートが複数の電線の全周を覆うことができるのであれば、例えば第1シートをいわゆる拝み貼りによって束ねてしまえばよい。しかし、このような拝み貼りができない場合には、第3工程においてこの開放部位を覆うように第2シートを巻き付けることで複数の電線を束ねる。これにより、複数の電線の外周距離よりも短い長さの第1シートであったとしても適切にワイヤハーネスを製造することができる。
また、本発明のワイヤハーネスの製造方法において、前記第2工程に先だって、前記第1工程において用意された前記第1シートと前記第2シートとの前記片面の端部同士を接触させて1枚の長尺シートを形成する第4工程を更に有し、前記第2工程では、前記第4工程にて形成された長尺シートの前記第1シート上の前記他面に前記複数の電線を載置し、前記第1シートを前記複数の電線に巻き付けて前記中間部材を形成することが好ましい。
このワイヤハーネスの製造方法によれば、第1シートと第2シートとの片面の端部同士を接触させて1枚の長尺シートを形成する第4工程を更に有するため、複数の電線に第1シートを巻き付けるのに先だって、第1シートと第2シートを引っ付けて1枚の長尺シートにしてしまうことで、作業性の向上を図ることができる。すなわち、長尺シートを形成し、第1シート上の非粘着層側である他面に複数の電線を載置しておけば、開放部位を自然と第2シートによって覆うことができ、開放部位をいちいち確認しながら第2シートを巻き付ける必要が無く、作業性の向上を図ることができる。
また、本発明のワイヤハーネスの製造方法において、前記第2工程では、前記第4工程にて形成された長尺シートのうち、前記第1シートと前記第2シートとの接触部位上であって、前記第1シート上の前記他面となる位置に前記複数の電線を載置して、前記複数の電線を動かすことなく、前記第1シートを前記複数の電線に巻き付けて前記中間部材を形成し、前記第3工程では、前記第2工程にて形成された中間部材を動かすことなく、前記第2シートを前記中間部材に巻き付けることが好ましい。
このワイヤハーネスの製造方法によれば、長尺シートのうち、第1シートと第2シートとの接触部位上であって、第1シート上の他面となる位置に複数の電線を載置する。そして、複数の電線を動かすことなく、第1シートを複数の電線に巻き付けて中間部材を形成し、中間部材を動かすことなく第2シートを中間部材に巻き付ける。これにより、複数の電線は長尺シートによって寿司巻きされるわけではない。ここで、複数の電線は巻き付けの過程においてバラけてしまう可能性があることから、寿司巻きのように複数の電線についても動かしながらワイヤハーネスを製造しようとすると、複数の電線がバラけてワイヤハーネスとしたときに電線間に隙間が生じてしまい、シートによって複数の電線を束ねているとは言えない状態となることがあり得る。しかし、上記のようにすることで、電線を寿司巻きのように動かす必要が無く、シートによって複数の電線をしっかりと束ねることができる。
また、本発明のワイヤハーネスにおいて、粘着層を有したシートにより複数の電線を束ねてなるワイヤハーネスであって、前記複数の電線と、所定の大きさを有する基材シートの片面全域のみに自己粘着層が形成され、当該片面と反対面となる他面の非粘着層側が内側となって、前記複数の電線に巻き付けられた第1シートと、所定の大きさを有する基材シートの片面全域のみに自己粘着層が形成され、当該片面の自己粘着層側が内側となって、前記第1シート上に巻き付けられた第2シートと、を備えることを特徴とする。
このワイヤハーネスによれば、基材シートの片面全域のみに自己粘着層が形成された第1及び第2シートを用いて複数の電線が束ねられるため、特殊なシートを製造する手間が省略され、生産効率の低下が抑制されたワイヤハーネスを提供することができる。
また、本発明のワイヤハーネスにおいて、前記第1シートは、前記複数の電線の外周側のうち一部を開放した状態で巻き付けられており、前記第2シートは、この開放部位を覆うように前記第1シート上に巻き付けられていることが好ましい。
このワイヤハーネスによれば、第1シートは複数の電線の外周側のうち一部を開放した状態で巻き付けられており、第2シートは、開放部位を覆うように第1シート上に巻き付けられている。ここで、第1シートが複数の電線の全周を覆うことができるのであれば、例えば第1シートをいわゆる拝み貼りによって束ねてしまえばよい。しかし、このような拝み貼りができない場合には、開放部位を覆うように第2シートを巻き付けることで複数の電線を束ねる。これにより、複数の電線の外周距離よりも短い長さの第1シートであったとしても適切に複数の電線を束ねたワイヤハーネスを提供することができる。
本発明によれば、ワイヤハーネスの生産効率の低下を抑制することができるワイヤハーネスの製造方法、及び生産効率の低下が抑制されたワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスを示す断面図である。 図1に示した第1シートを展開したときの展開断面図である。 参考例に係るワイヤハーネスを示す断面図である。 図1に示すワイヤハーネスの製造方法を示す断面図であり、(a)は第4工程を示し、(b)は第2工程を示し、(c)は第3工程を示している。 第2実施形態に係るワイヤハーネスを示す断面図である。 図5に示すワイヤハーネスの製造方法を示す断面図であり、(a)は第2工程を示し、(b)は第3工程を示している。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスを示す断面図である。図1に示すワイヤハーネス1は、複数の電線10と、粘着層を有したシート20とを有し、シート20により複数の電線10を束ねてなるものである。
複数の電線10は、それぞれが少なくとも導体と導体の外周を覆う絶縁体とからなるものである。シート20は、第1シート21と第2シート22とからなっている。図2は、図1に示した第1シート21を展開したときの展開断面図である。第1シート21は、所定の大きさを有する基材シート21aの片面全域のみに自己粘着層21bが形成されたものであり、片面が自己粘着層側Aとなり、片面の反対面となる他面が非粘着層側Bとなっている。
第2シート22は、第1シート21と同様であって、所定の大きさを有する基材シート22aの片面全域のみに自己粘着層22bが形成されたものであり、片面が自己粘着層側Aとなり、片面の反対面となる他面が非粘着層側Bとなっている。
自己粘着層21b,22bは、自己粘着層21b,22b同士が接触することにより、両者を粘着固定するものであり、自己粘着層21b,22b同士が引っ付かない場合には粘着固定されない性質のものである。このような自己粘着層21b,22bには、例えばブチルゴムが採用されている。
再度、図1を参照する。図1に示すように、第1シート21は、他面の非粘着層側Bが内側となって、複数の電線10に巻き付けられている。また、第2シート22は、片面の自己粘着層側Aが内側となって、第1シート21上に巻き付けられている。
また、第1シート21は、複数の電線10の外周側のうち一部を開放した状態で巻き付けられており、開放部位Oが形成されている。第2シート22は、この開放部位Oを覆うように第1シート21上に巻き付けられている。
このように、第1実施形態に係るワイヤハーネス1は、基材シート21a,22aの片面全域のみに自己粘着層21b,22bが形成された第1及び第2シート21,22を用いて複数の電線10が束ねられている。このため、特許文献1に示したような特殊なシートを製造する手間が省略されている。
さらに、第2シート22は、開放部位Oを覆うように第1シート21上に巻き付けられているため、適切に複数の電線10を束ねることができる。図3は、参考例に係るワイヤハーネスを示す断面図である。複数の電線110を束ねる際には上記開放部位Oを形成しないこともできる。この場合、第1シート121の長さが、複数の電線10の外周距離よりも長いことが要求される。この場合には、第1シート121の自己粘着層121bを内側とし、余りとなる突出部位123の自己粘着層121b同士を貼り合わせることにより、すなわち拝み貼りを行うことにより、複数の電線110を束ねることができる。
しかし、第1実施形態では、第1シート21の長さが、複数の電線10の外周距離よりも短くなっており、第1シート21は開放部位Oを有した状態複数の電線10に巻き付けられている。よって、拝み貼りを行うことができない。このような場合には、開放部位Oを覆うように第2シート22を巻き付けて複数の電線10を束ねることで、複数の電線10の外周距離よりも短い長さの第1シート21であったとしても適切に複数の電線10を束ねたワイヤハーネス1を提供することができる。
次に、本実施形態に係るワイヤハーネス1の製造方法を説明する。図4は、図1に示すワイヤハーネス1の製造方法を示す断面図であり、(a)は第4工程を示し、(b)は第2工程を示し、(c)は第3工程を示している。ワイヤハーネス1の製造方法は、第1工程、第4工程、第2工程及び第3工程の順に行われる。
まず、第1工程では、上記の第1及び第2シート21,22が用意される。このとき、ロール巻きされているシートから所定の大きさ分だけ切り取ることにより、第1及び第2シート21,22が用意される。なお、本実施形態においては、上記の如く拝み貼りする必要が無いため、切り取りの際の大きさは複数の電線10の本数に応じて適切に設定しなくともよく、大凡でよい。また、あえて第1及び第2シート21,22を短めに切ってもよい。拝み貼りでは突出部位123が形成されてしまい、配索性に影響が出てしまうことなど邪魔となり易い。このため、あえて短めに切断するようにしてもよい。
次に、図4(a)に示すように、第4工程では、第1シート21と第2シート22との片面(自己粘着層側A)の端部同士を接触させて1枚の長尺シート23を形成する。
そして、図4(b)に示すように、第2工程では、第4工程にて形成された長尺シート23の第1シート21の他面に複数の電線10を載置する。このときの載置箇所は、第1シート21と第2シート22との接触部位上である位置aや、第1シート21の中間位置bや、長尺シート23の端部位置cが考えられる。
さらに、第2工程では、第1シート21により、位置a〜cに載置された複数の電線10を巻き付ける。これにより、第1シート21の非粘着層側Bが内側となるようにして、第1シート21を複数の電線10に巻き付けて中間部材Cが形成される。
ここで、第1工程において第1シート21を短めに切断していた場合には、図4(c)に示すように、複数の電線10の外周側のうち一部を開放した状態で第1シート21が巻きつけられた中間部材Cが形成されることとなる。
その後、図4(c)に示すように、第3工程では、第2シート22の片面の自己粘着層側Aが内側となるようにして、第2シート22を中間部材Cに巻き付ける。このとき、第2シート22は、開放部位Oを覆うように中間部材C上に巻き付けられる。これにより、図1に示したワイヤハーネス1を製造することができる。
ここで、第2工程では、位置a〜cのいずれの箇所に複数の電線10を載置して良い旨を説明したが、複数の電線10は位置aに載置されることが好ましい。複数の電線10を位置b又は位置cに載置した場合、複数の電線10は長尺シート23によって寿司巻きされることとなる。ここで、複数の電線10を寿司巻きしてしまうと、複数の電線10自体を動かすこととなり、複数の電線10がバラけてワイヤハーネス1としたときに電線10間に隙間が生じてしまうことがある。よって、シート20によって複数の電線10を束ねているとは言えない状態となることがあり得る。
しかし、位置aに載置した場合には、電線10を寿司巻きのように動かす必要が無い。すなわち、複数の電線10を動かすことなく第1及び第2シート21,22を巻き付けることができ、シート20によって複数の電線10をしっかりと束ねることができるからである。
このようにして、第1実施形態に係るワイヤハーネス1の製造方法によれば、第1工程では所定の大きさを有する基材シート21a,22aの片面全域のみに自己粘着層21b,22bが形成された第1及び第2シート21,22を用意する。ここで、基材シート21a,22aの片面全域のみに自己粘着層21b,22bが形成されたものは、ごく一般的なものであり、ロール巻きによって保管することができるものである。よって、例えば第1工程では、ロールから所定の大きさだけ切断する作業を行うだけで、第1及び第2シート21,22を用意することができる。そして、後の工程では、非粘着層側Bが内側となるようにして、第1シート21を複数の電線10に巻き付けて中間部材Cを形成し、第2シート22の片面の自己粘着層側Aが内側となるようにして、第2シート22を第2工程にて形成された中間部材Cに巻き付ける。これにより、ワイヤハーネス1の生産効率の低下を抑制することができる。
また、第2工程では、複数の電線10の外周側のうち一部を開放した状態で第1シート21が巻きつけられた中間部材Cを形成する。ここで、第1シート21が複数の電線10の全周を覆うことができるのであれば、例えば第1シート21をいわゆる拝み貼りによって束ねてしまえばよい。しかし、このような拝み貼りができない場合には、第3工程においてこの開放部位Oを覆うように第2シート22を巻き付けることで複数の電線10を束ねる。これにより、複数の電線10の外周距離よりも短い長さの第1シート21であったとしても適切にワイヤハーネス1を製造することができる。
また、第1シート21と第2シート22との片面の端部同士を接触させて1枚の長尺シート23を形成する第4工程を更に有するため、複数の電線10に第1シート21を巻き付けるのに先だって、第1シート21と第2シート22を引っ付けて1枚の長尺シート23にしてしまうことで、作業性の向上を図ることができる。すなわち、長尺シート23を形成し、第1シート21上の非粘着層側Bである他面に複数の電線10を載置しておけば、開放部位Oを自然と第2シート22によって覆うことができ、開放部位Oをいちいち確認しながら第2シート22を巻き付ける必要が無く、作業性の向上を図ることができる。
また、長尺シート23のうち、第1シート21と第2シート22との接触部位上であって、第1シート21上の他面となる位置aに複数の電線10を載置する。そして、複数の電線10を動かすことなく、第1シート21を複数の電線10に巻き付けて中間部材Cを形成し、中間部材Cを動かすことなく第2シート22を中間部材Cに巻き付ける。これにより、複数の電線10は長尺シート23によって寿司巻きされるわけではない。ここで、複数の電線10は巻き付けの過程においてバラけてしまう可能性があることから、寿司巻きのように複数の電線10についても動かしながらワイヤハーネス1を製造しようとすると、複数の電線10がバラけてワイヤハーネス1としたときに電線10間に隙間が生じてしまい、シート20によって複数の電線10を束ねているとは言えない状態となることがあり得る。しかし、上記のようにすることで、電線10を寿司巻きのように動かす必要が無く、シート20によって複数の電線10をしっかりと束ねることができる。
また、第1実施形態に係るワイヤハーネス1によれば、基材シート21a,22aの片面全域のみに自己粘着層21b,22bが形成された第1及び第2シート21,22を用いて複数の電線10が束ねられるため、特許文献1に示すような特殊なシートを製造する手間が省略され、生産効率の低下が抑制されたワイヤハーネス1を提供することができる。
また、第1シート21は複数の電線10の外周側のうち一部を開放した状態で巻き付けられており、第2シート22は、開放部位Oを覆うように第1シート21上に巻き付けられている。ここで、第1シート21が複数の電線10の全周を覆うことができるのであれば、例えば第1シート21をいわゆる拝み貼りによって束ねてしまえばよい。しかし、このような拝み貼りができない場合には、開放部位Oを覆うように第2シート22を巻き付けることで複数の電線10を束ねる。これにより、複数の電線10の外周距離よりも短い長さの第1シート21であったとしても適切に複数の電線10を束ねたワイヤハーネス1を提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係るワイヤハーネス1は、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び製造方法が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点のみを説明する。
図5は、第2実施形態に係るワイヤハーネスを示す断面図である。第2実施形態に係るワイヤハーネス2は、図4を参照して説明したように、長尺シート23を形成することなく製造されている。ここで、図1に示すワイヤハーネス1は長尺シート23を形成した後に製造される関係上、第1シート21の開放部位Oは第2シート22の開放部位O’と比較的近い位置となる。
一方、第2実施形態に係るワイヤハーネス2は、長尺シート23を形成しないため、このような制約を受けることなく、図5に示すように第1シート21の開放部位Oと第2シート22の開放部位O’とを真逆の位置(180°異なる位置)とすることができる。これにより、例えば第1シート21の内部への異物(液体を含む)の侵入を防止し易い構成となっている。
図6は、図5に示すワイヤハーネス2の製造方法を示す断面図であり、(a)は第2工程を示し、(b)は第3工程を示している。ワイヤハーネス1の製造方法は、第1工程、第2工程及び第3工程の順に行われる。
まず、第1実施形態と同様に、第1工程において第1及び第2シート21,22が用意される。
次に、第4工程を経ることなく、第2工程に移行する。そして、第2工程では、第1工程において用意された第1シート21の非粘着層側Bが内側となるようにして、第1シート21を複数の電線10に巻き付けて中間部材Cを形成する。
ここで、第1工程において第1シート21を短めに切断していた場合には、図6(a)に示すように、複数の電線10の外周側のうち一部を開放した状態で第1シート21が巻きつけられた中間部材Cが形成されることとなる。
その後、第3工程では、第1工程において用意された第2シート22の自己粘着層側Aが内側となるようにして、第2シート22を中間部材Cに巻き付ける。このとき、図6(b)に示すように、第2シート22は、開放部位O’が第1シート21の開放部位Oと180°異なる位置となるように巻き付けられる。これにより、図5に示したワイヤハーネス2を製造することができる。
このようにして、第2実施形態に係るワイヤハーネス2の製造方法、及び、ワイヤハーネス2によれば、第1実施形態と同様に、ワイヤハーネス2の生産効率の低下を抑制することができる。また、複数の電線10の外周距離よりも短い長さの第1シート21であったとしても適切にワイヤハーネス2を製造することができる。
さらに、第2実施形態に係るワイヤハーネス2の製造方法、及び、ワイヤハーネス2によれば、第1シート21の開放部位Oと第2シート22の開放部位O’とを180°異なる位置とするため、第1シート21の内部への異物(液体を含む)の侵入を防止し易い構成のワイヤハーネス2を提供することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能であれば各実施形態を組み合わせてもよい。
例えば、本実施形態に係るワイヤハーネス1,2においてシート20は、第1及び第2シート21,22の2枚で構成されているが、第1及び第2シート21,22を備えていれば、これら以外の第3以降のシートを備えていてもよい。
1,2 :ワイヤハーネス
10 :複数の電線
20 :シート
21 :第1シート
21a :基材シート
21b :自己粘着層
22 :第2シート
22a :基材シート
22b :自己粘着層
23 :長尺シート
A :自己粘着層側
B :非粘着層側
C :中間部材
O,O’ :開放部位

Claims (6)

  1. 粘着層を有したシートにより複数の電線を束ねてなるワイヤハーネスの製造方法であって、
    所定の大きさを有する基材シートの片面全域のみに自己粘着層が形成された第1及び第2シートを用意する第1工程と、
    前記第1工程において用意された前記第1シートの片面と反対面となる他面の非粘着層側が内側となるようにして、前記第1シートを前記複数の電線に巻き付けて中間部材を形成する第2工程と、
    前記第1工程において用意された前記第2シートの片面の自己粘着層側が内側となるようにして、前記第2シートを前記第2工程にて形成された中間部材に巻き付ける第3工程と、
    を有することを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  2. 前記第2工程では、前記複数の電線の外周側のうち一部を開放した状態で前記第1シートが巻きつけられた中間部材を形成し、
    前記第3工程では、この開放部位を覆うように前記第2シートを前記中間部材上に巻き付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネスの製造方法。
  3. 前記第2工程に先だって、前記第1工程において用意された前記第1シートと前記第2シートとの前記片面の端部同士を接触させて1枚の長尺シートを形成する第4工程を更に有し、
    前記第2工程では、前記第4工程にて形成された長尺シートの前記第1シート上の前記他面に前記複数の電線を載置し、前記第1シートを前記複数の電線に巻き付けて前記中間部材を形成する
    ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネスの製造方法。
  4. 前記第2工程では、前記第4工程にて形成された長尺シートのうち、前記第1シートと前記第2シートとの接触部位上であって、前記第1シート上の前記他面となる位置に前記複数の電線を載置して、前記複数の電線を動かすことなく、前記第1シートを前記複数の電線に巻き付けて前記中間部材を形成し、
    前記第3工程では、前記第2工程にて形成された中間部材を動かすことなく、前記第2シートを前記中間部材に巻き付ける
    ことを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネスの製造方法。
  5. 粘着層を有したシートにより複数の電線を束ねてなるワイヤハーネスであって、
    前記複数の電線と、
    所定の大きさを有する基材シートの片面全域のみに自己粘着層が形成され、当該片面と反対面となる他面の非粘着層側が内側となって、前記複数の電線に巻き付けられた第1シートと、
    所定の大きさを有する基材シートの片面全域のみに自己粘着層が形成され、当該片面の自己粘着層側が内側となって、前記第1シート上に巻き付けられた第2シートと、
    を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
  6. 前記第1シートは、前記複数の電線の外周側のうち一部を開放した状態で巻き付けられており、
    前記第2シートは、この開放部位を覆うように前記第1シート上に巻き付けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載のワイヤハーネス。
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