JP2016112882A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吐出不良を招く流路上の異常を検出できるインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】 第2のインクタンク内のインクが所定量である状態で、第2のインクタンク内のインク量を減少させるように吸引ポンプを所定時間で駆動させる第1の動作と、検知手段に対して、第1の動作に伴う第2のインクタンク内のインク量の変化を検知させる第2の動作と、を行い、検知手段の検知結果に基づき、第2のインクタンクから吸引ポンプまでのインク流路上の異常を検出する。【選択図】 図2

Description

本発明は、リザーブタンクを有するインクジェット記録装置に関する。
近年、生産装置として、リザーブタンクを備えたインクジェット記録装置が広く使用されている。このようなインクジェット記録装置では、インクタンクが空になってもリザーブタンク内のインクを用いて記録動作を続ける(以下、「ストップレス記録」と称する)ことができる。また、リザーブタンク内のインクを用いて記録動作を継続している間にインクタンクの交換も可能である。
例えば、特許文献1に開示されたインクジェット記録装置(図9を参照する)は、上下に配置されたインクタンク130とサブタンク330’(リザーブタンク)を備えている。インク流路(インク導入針321側の流路)を通じて、インクタンク130からサブタンク330’へインクが供給される。また、インク流路335を通じて、サブタンク330’内のインクが記録ヘッド201へ供給される。
特開2007−313830号公報
特許文献1の記録装置では、記録ヘッドからインクが吐出されないまたは吐出されにくいといった「吐出不良」が発生した場合、吐出不良の発生原因(異常)を特定する有効な手法がまだ確立されていない。特に、インクタンクから記録ヘッドまでの流路上にリザーブタンクが設けられている場合、流路構成がより複雑であり、異常の発生部位の特定が困難である。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、吐出不良を招く流路上の異常を検出できるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット記録装置は、インクを収容する第1のインクタンクと、前記第1のインクタンクから供給されるインクを収容する第2のインクタンクと、前記第2のインクタンクから供給されるインクを用いて記録動作を行う記録ヘッドと、前記第1のインクタンクと前記第2のインクタンクの間のインク流路を開状態と閉状態に切り換える開閉部と、前記第2のインクタンク内のインク量を検知する検知手段と、前記記録ヘッドを吸引して前記第2のインクタンクから前記記録ヘッドへインクを供給させる吸引ポンプと、を備えるインクジェット記録装置において、前記第2のインクタンク内のインクが所定量である状態で、前記開閉部を閉状態とした後、前記第2のインクタンク内のインク量を減少させるように前記吸引ポンプを所定時間で駆動させる第1の動作と、前記検知手段に対して、前記第1の動作に伴う前記第2のインクタンク内のインク量の変化を検知させる第2の動作と、を行い、前記検知手段の検知結果に基づき、前記第2のインクタンクから前記吸引ポンプまでのインク流路上の異常を検出する異常検出手段を有することを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置によれば、簡単な構成を用いてインク流路上の異常を検出することができる。
本発明の第1実施例に係るインクジェット記録装置の斜視概念図である。 本発明の第1実施例のインクジェット記録装置のインク流路概念図である。 本発明の第1実施例のインクジェット記録装置のブロック図である。 本発明の第1実施例の異常検出制御のフローチャートである。 (a)〜(f)本発明の第1実施例の異常検出動作(状態)を示す概念図である。 (a)インクタンクとリザーブタンクの間の流路上に異常を検出した場合の異常回復制御のフローチャートである、(b)異常が発生する可能性のある位置を示す概念図である。 (a)リザーブタンクと吸引ポンプの間の流路上に異常を検出した場合の異常回復制御のフローチャートである、(b)異常が発生する可能性のある位置を示す概念図である。 本発明の第2実施例に係るインクジェット記録装置の異常検出制御のフローチャートである。 従来のインクジェット記録装置のインク流路図である。
〔第1実施例〕
以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実施例について説明する。
なお、本実施例では、インクジェット記録装置として、シリアル型のインクジェット記録装置を用いて説明する。
1.インクジェット記録装置
(1−1)インクジェット記録装置の全体構成
図1は、本実施例に係るインクジェット記録装置の斜視概念図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置50(以下、単に「記録装置」と称する)は、互いに向き合った2つの脚部55の上端部に跨るように固定されている。キャリッジ60には、ヘッド(記録ヘッド)1が搭載されている。
記録時は、搬送ロールホルダユニット52にセットされた記録媒体が記録位置まで給紙(搬送)される。キャリッジ60がキャリッジモータ(不図示)及びベルト伝動手段62より主走査方向B−Bに往復移動すると共にヘッド1の各ノズル(吐出口)からインク滴が吐出される。キャリッジ60が記録媒体の一方端まで移動すると、搬送ローラ51が所定量だけ記録媒体を副走査方向Aへ搬送する。
このように、記録動作と搬送動作とを交互に繰り返すことにより記録媒体全体に画像を形成する。画像形成後は、不図示のカッターによって記録媒体をカットし、カットされた記録媒体はスタッカ53に積載される。
インク供給ユニット63には、黒、シアン、マゼンタ、イエローなどのインク色ごとに分かれたインクタンク5(第1のインクタンク)が具えられており、各色のインクが貯留されている。また、インクタンク5は、後述するリザーブタンク4(第2のインクタンク)を介して供給チューブ2(インク流路)に接続されている。また、供給チューブ(インク流路)2はキャリッジ60の往復運動の際に暴れることのないように、チューブガイド61によって束ねられている。
ヘッド1の記録媒体に対向した面には、主走査方向B−Bと略直交した方向に複数のノズル列(不図示)が備られており、ノズル列単位で供給チューブ2(インク流路)と接続している。
回復ユニット70が主走査方向B−Bにおいて記録媒体の領域外で、かつヘッド1の吐出口面に対向する位置に設けられている。回復ユニット70は、必要に応じてヘッド1の吐出吐出口面からインク又は空気を吸引し、ノズルのクリーニングを行ったり、ヘッド内部に溜まった空気を強制的に吸引する吸引手段を備えている。
記録装置50の右側(図1を参照する)には操作パネル54が設けられており、ユーザは記録装置50に対して指令を入力することができる。また、インクタンク内のインクが空になった際に、ユーザへ警告を出してインクタンク5の交換を促すこともできる。
図2は、本実施例のインクジェット記録装置のインク流路の概念図である。なお、本実施では、一色分のインク流路を例として説明するが、複数色のインク流路についても同様である。
図2に示すように、本実施例の記録装置50は、主にインクを収容するインクタンク5と、インクタンク5から供給されるインクを収容するリザーブタンク4と、リザーブタンク4から供給されるインクを用いて記録を行うヘッド1を備える。
また、リザーブタンク4は、インクタンク5の下方に配置されている。インクタンク5とリザーブタンク4の間には、インクタンク5からリザーブタンク4へインクを供給するインク供給路6と、リザーブタンク4からインクタンク5へ空気を導入する空気導入路10とが備えられている。なお、リザーブタンク4は大気と連通する大気連通部7を備え、大気開放されている。一方、インクタンク5は大気連通部を有さず、大気開放されていない。また、インクタンク5は、リザーブタンク4(装置本体)に対して着脱可能である。
インク供給路6には、開閉弁32(開閉部)と可撓部33(インク供給手段)とが設けられている。
具体的には、開閉弁32は、開状態と閉状態とに切り替わることによってインク供給路6を開閉することができる。可撓部33は、可撓性を有し内部容積が変化可能な部材で構成されている。可撓部33を変形させて、内部容積を変化させることにより、可撓部33にインクの出入ができる。
また、開閉弁32がリザーブクタンク4と可撓部33の間に配置されている。なお、開閉弁32とは別に、インクタンク5と可撓部33の間にも開閉弁(図示しない)を更に設けてもよい。また、本実施例では、開閉弁32、可撓部33は、共通の駆動機構(不図示)により駆動されている。
本実施例では、可撓部33は、インク供給路6において、重力方向の最下部に設けられている。これにより可撓部33内に気泡の混入が軽減される。なお、本実施例では、可撓部33の容積変化量は約0.7〜1mlに設定されている。また、可撓部33の配置や内部容積などを適宜に変更して実施することも可能である。
インクタンク5は、内部にインクを貯留する内部空間を有し、底部には2カ所のジョイント部が設けられている。このジョイント部には、後述する第1の中空管8と第2の中空管9が挿入可能である。また、インクタンク5内に挿入された第2の中空管9の周囲には、第2の中空管9を囲むようにインクタンク5の底部(底面)から立設された筒状の立ち壁42が配置されている。
インク供給路6の一端6aが第1の中空管8に接続され、他端6bがリザーブタンク4の底部に接続されている。
一方、空気導入路10の一端10aが第2の中空管9に接続され、他端10bがリザーブタンク4の上部(上面)に接続されている。また、空気導入路10の他端10bは、リザーブタンク4の上面からリザーブタンク4内に挿入された状態で配置されており、開口10cを備えている。
即ち、リザーブタンク4において、インク供給路6の開口(他端6b)位置が空気導入路10の開口10c位置よりも下方に配置されている。このため、水頭差により、インク供給路6(および第1の中空管8)を通じてインクタンク5からリザーブタンク4へインクが供給された際、空気導入路10(および第2の中空管9)を通じてリザーブタンク4からインクタンク5へ空気が導入される。
一方、リザーブタンク4内の液面の上昇によって開口10cが封止されたとき、リザーブタンク4からインクタンク5への空気の移動が停止され、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給も停止される。
このように、リザーブタンク4内のインクが消費されて液面が下がると、空気導入路10を通じて空気がインクタンク5へ導入されると共に、リザーブタンク4へインクが自動的に供給される(バードフィード供給方式)。なお、インクタンク5内のインクが無くなるまでは、リザーブタンク4内のインクの液面は空気導入路10の開口10cと略同じ高さに位置される。
リザーブタンク4内には、金属製の中実管341〜343が電極34として設けられている。第1の中実管341の下端は空気導入路10の開口10cよりも若干下方(本実施例では約4mm下)に設けられている。これにより、リザーブタンク4の満タン状態を確実に検出することができる。また、第2の中実管342と第3の中実管343は略同じ長さを有し、それぞれの下端は第1の中実管341の下端よりも下方に位置し且つリザーブタンク4から記録ヘッド1へのインク流出口401よりもやや上方に位置している。
第1の中実管341と第3の中実管343の間に微弱な電圧を印加した場合、リザーブタンク4内のインクが満タン状態のとき、インクを通じて電極間に電流が流れて2つの電極間の抵抗値が低くなる。このように、電極間の抵抗値変化に基づき、リザーブタンク4が「満タン状態」であるか否かを検知することができる。
同様に、第2の中実管342と第3の中実管343の間に微弱な電圧を印加した場合、リザーブタンク4内のインクが電極34の下端よりも低下したとき、2つの電極間に電流が流れず抵抗値が上がる。このように、電極間の抵抗値変化に基づき、リザーブタンク4が「空状態」であるか否かを検知(判定)することができる。
なお、前述したように、リザーブタンク4内のインク量の下限を検知する電極34(第2の中実管342と第3の中実管343)はインク流出口401よりも上方に位置している。電極34によって、リザーブタンク4内の液面が「空状態」(下限値を下まわった状態)を検知した場合、液面が回復するまで、インクを消費する全ての動作(記録動作、クリーニング動作など)が禁止される。
このため、通常の使用状態では、リザーブタンク4が「空状態」になっても、リザーブタンク4内の残留インクの液面がインク流出口401の高さ以上である。故に、リザーブタンク4が「空状態」でも、インク流出口401からヘッド1側へ空気(気泡)が容易に流れ込めない。
また、インクタンク5内にインクがある限り、バードフィード供給方式に基づき、リザーブタンク4内は「満タン状態」が維持される。従って、電極34によってリザーブタンク4内のインクが「満タン状態」ではないと検知された場合、インクタンク5内のインクが空状態になったと推測できる。即ち、電極34はインクタンク5の「空状態」を検知することもできる。
本実施例では、インク流出口401がリザーブタンク4側面において最も低い位置に設けられている。また、リザーブタンク4と供給チューブ2の間に開閉弁3が設けられている。
本実施例では、開閉弁32、可撓部33と同じ駆動源によって開閉弁3が駆動されるが、開閉弁3を別の駆動源で駆動してもよい。また、複数色のインク流路内の開閉弁を同時に駆動されるように構成しても良い。
本実施例では、リザーブタンク4内のインクの液面とヘッド1の吐出口面との水頭差H(図2を参照する)によってヘッド1内のインクの負圧が維持されている。なお、本実施例ではこの水頭差Hは約80mmである。
なお、ヘッド1内部に空気が溜まっている場合、強制的にヘッド内の空気を除去する必要がある。ヘッド内の空気の除去方法として、開閉弁3を閉じた状態で、回復ユニット70(図1)によってヘッド1を吸引する。
具体的には、ヘッド1の吐出口面にキャップ35を密着させ、回復ユニット70を構成する吸引ポンプ31を駆動して空気を吸引する。所定時間(本実施例では約25秒)の吸引を行った後、開閉弁3を開放させ、ヘッド内にインクが充填される。即ち、吸引後に開閉弁3を開放させることにより、ヘッド内の負圧によってリザーブタンク4からヘッド1へ所定量のインクが吸い込まれる。これにより、ヘッド内にインクが充填される。なお、ヘッド1内のインクが消費されるに連れ、インクタンク5、リザーブタンク4の順に再びヘッド1へインクが供給される。
(1−2)インクジェット記録装置の制御機構
図3は、本実施例のインクジェット記録装置の制御機構を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施例の記録装置50は、主に記録装置を制御するCPU11、ユーザが操作するキーや情報を表示する操作パネル54を含むユーザインターフェース12を備えている。また、記録装置50は、制御ソフトウエアを内蔵するROM13、制御ソフトウエアを動作させる際に一時的に使用するRAM14を備えている。更に、記録装置50は、駆動部I/O15、駆動部分16、インク量を検知する検知手段17、インクタンクの着脱を検出するインクタンク装着センサ18を備えている。
なお、本実施例では、検知手段17は、電極34と電極34に繋ぐ電気回路を備え、電極34の電圧値からリザーブタンク4内の液面情報を検知している。また、検知手段17は、インクタンク5内のインク残量を検知する構成を有してもよい。
インクタンク装着センサ18は、インクタンク5に取り付けられたEEPROM20の読み値で着脱状態を判断している。また、インクタンク装着センサ18を用いてEEPROM20の内容(記録情報)の読み書きを行う。つまり、インクを使用する度に、EEPROM20にインクタンク5の残量が記録され、インクタンク5の残量管理が行われている。
2.インクジェット記録装置の異常検出制御
次に、図4および図5を用いて、記録装置50の異常検出制御について説明する。
図4は、本実施例の異常検出制御のフローチャートを示す。図5(a)〜(f)は、本実施例の異常検出動作(状態)を示す概念図である。
(2−1)インクタンクからリザーブタンクまでの流路上の異常検出制御
まず、インクタンク5からリザーブタンク4までの流路上の異常(異常A)検出制御について説明する。なお、本実施例では、異常検出制御は、記録装置50の設置時のインク充填動作と同時に行われる。
図4および図5に示すように、本実施例の異常検出制御は、まず、開閉弁32を閉じて(S101)、インクタンク5を装置本体(リザーブタンク4上)に装着する(102)。次に、インクタンク装着センサ18によりインクタンク5の装着が検知されると、インク供給路6内にインクを充填するために、可撓部33を所定時間で作動させた後に、停止させる(S103)。
具体的には、図5(a)に示すように、開閉弁32が閉じた状態で可撓部33を(容積)縮小変形させてインク供給路6内の空気をインクタンク5へ押し出す(流出させる)。次に、可撓部33を(容積)拡大変形させてインクタンク5からインク供給路6へインクを引き込む(流入させる)。このような容積変化動作が所定時間で繰り返される。
なお、可撓部33の容積変化をV1とし、第1の中空管8内部の容積をV2とした場合、V1>V2の関係が成立するように可撓部33と第1の中空管8が構成されている。また、連続的に可撓部33を容積変化させることにより、インクタンク5と開閉弁32の間のインク供給路6の内部(容積V3)に気液交換が進み、最終的にインクによって満たされる。
次に、図5(b)に示すように、インクタンク5から開閉弁32までのインク供給路6内にインクが満たされた状態で、開閉弁32を開ける(S104)。これにより、バートフィード供給方式(水頭差)に基づき、インクタンク5からリザーブタンク4へインクの供給が開始される。
インクタンク5からインクの供給により、リザーブタンク4内のインク液面の上昇(変化)が想定される。なお、リザーブタンク4内の液面の上昇(インク量の増加変化)は、電極34(第2の中実管342および第3の中実間343)によって検知される(S105)。
なお、S105において、例えば、図5(b)に示すように、電極34(第2中実管342、第3中実管343)の下端に液面が接触すると、電極34間の電気抵抗が変化(低下)する。これに基づき、リザーブタンク内のインク量の「増加変化」が検出される。「増加変化」が検出された場合(即ち、「YES」の場合)、インクタンク5からリザーブタンク4までの流路上に「異常Aなし」と判定される。
一方、S105において、インクタンク5よりインクの供給が開始してから所定の時間を経過しても、電極34によって、リザーブタンク内のインク量の増加変化が検出されない場合(即ち、「NO」の場合)、「異常Aあり」と判定される。
このように、本実施例では、異常検出手段(CPU11)は、リザーブタンク4内のインク量を増加させるようにインク供給手段(可撓部33)を駆動させる(第3の動作)。その後、検知手段17(電極34)に対して、リザーブタンク4内のインク量の変化を検知させる(第4の動作)。また、検知手段17(電極34)の検知結果に基づき、インクタンク5からリザーブタンク4までのインク流路上の異常Aを検出している。
また、異常検出手段(CPU11)は、第4の動作において、検知手段17(電極34)によって検知されたインク量の変化値が「所定値未満」の場合、「異常Aあり」と判定することができる。なお、この「所定値」は、リザーブタンク4内のインクの変動(増加)量の目標値であり、実際に検知した変動量がこの目標値に達していない(未満の)場合に「異常Aあり」と判定することができる。一方、実際に検知した変動量がこの目標値を満たしていれば、「異常Aなし」と判定することができる。
なお、「異常A」は、流路詰まりや、インク供給手段としての可撓部33の不良などが考えられるが、一般的には、インク供給手段(可撓部33)の不良による可能性が高いと考えられる。
(2−2)リザーブタンクから吸引ポンプまでの流路上の異常検出制御
次に、リザーブタンク4から吸引ポンプ31までの流路上の異常(異常B)検出制御について説明する。
図4に示すS105において、リザーブタンク4内のインク量の増加変化が検出された場合、図5(c)に示すように、まず開閉弁32を閉じる(S106)。
次に、図5(d)に示すように、開閉弁32を閉じた後に、リザーブタンク4とヘッド1の間の流路(インク流路2)に設けられているヘッド側開閉弁3を開放する(S107)。なお、ヘッド側開閉弁3を開放する前に、キャップ35によってヘッド1の吐出口面を封止した状態にしておく。
次に、ヘッド側開閉弁3を開放した状態で、吸引ポンプ31を作動させ(S108)、これにより、リザーブタンク4からヘッド1へインクが供給(充填)される。なお、吸引ポンプ31の吸引動作により、リザーブタンク4内のインク液面の低下(変化)が想定される。前述した液面検知方法と同様に、リザーブタンク4内の液面の低下(インク量の減少変化)も、電極34(第2の中実管342および第3の中実間343)によって検知される(S109)。
なお、S109において、例えば、図5(d)に示すように、電極34(第2中実管342、第3中実管343)の下端に液面が接触しなくなり、電極34の電気抵抗の変化に基づき、リザーブタンク内のインク量の低下変化が検出される。この場合、リザーブタンク4から吸引ポンプ31までの流路上に「異常Bなし」と判定される。
一方、S109において、吸引ポンプ31の吸引動作が開始してから所定の時間を経過しても、電極34によって、リザーブタンク内のインク量の低下変化が検出されない場合、「異常Bあり」と判定される。
また、「異常Bなし」と判定された場合には、図5(e)に示すように、開閉弁32を再び開放させる(S110)。これにより、インクタンク5からリザーブタンク4へインクが水頭差によって自動に供給される。なお、リザーブタンク4にインクが供給されると同時に、吸引ポンプ31の吸引によってリザーブタンク4内のインクがヘッド1側に移動されて充填される(S111)。また、ヘッド1の充填動作は、例えば図5(f)に示すような状態まで継続される。
このように、本実施例の異常検出手段(CPU11)は、リザーブタンク4内のインクが所定量である状態で、開閉部32を閉状態とした後、リザーブタンク4内のインク量を減少させるように吸引ポンプ31を所定時間で駆動させる(第1の動作)。その後、検知手段34に対して、リザーブタンク4内のインク量の変化を検知させる(第2の動作)。また、検知手段34の検知結果に基づき、リザーブタンク4と吸引ポンプ31の間のインク流路上の異常Bを検出する。
また、異常検出手段(CPU11)は、第2の動作において、検知手段17(電極34)によって検知されたインク量の変化値が「所定値未満」の場合、「異常Bあり」と判定することができる。なお、この「所定値」はリザーブタンク4内のインクの変動(減少)量の目標値であり、実際に検知した変動量がこの目標値に達していない(未満の)場合に「異常Bあり」と判定することができる。一方、実際に検知した変動量がこの目標値を満たしていれば、「異常Bなし」と判定することができる。
なお、「異常B」は、流路詰まり、ヘッド1詰まりまたは吸引ポンプ31の不良などが考えられるが、一般的には、インク充填手段としての吸引ポンプ31の不良による可能性が高いと考えられる。
なお、本実施例では、吸引手段は、キャップ35を介してヘッド1(ノズル)から吸引するとき、同一のキャップで複数色のノズル例を同時に吸引するようにしてもよい。即ち、同一のキャップを介して複数色のインク流路に対して吸引を行うことができる。
この場合、複数色のインク流路のうち、全色の流路において、リザーブタンクタンク内のインク変動(減少)量が所定量以上の場合には、異常なしと判断することができる。また、いずれか一色の流路において、リザーブタンク4内のインクの変化(減少)量が所定量未満の場合には、「異常Bあり」と判断することができる。
(2−3)ヘッドの電気的な作動異常(異常B)の検出
本実施例では、S111の後に、ヘッドのノズルの吐出状態を検出する検出器(図示しない)を用いて、ヘッド1が正常にインク滴を吐出できるか否かを確認する(S112)ことができる。
即ち、ヘッド1から正常にインクが吐出されたことを検知できれば、ヘッド内において正常にインクが満たされたことと、ヘッド1の電気的な異常Bなしと判定することができる。
なお、S112において、ヘッドからインクの吐出を検知できたことから、少なくともリザーブタンクから吸引ポンプまでの流路上に異常Bが無かったことを推定することもできる。
なお、「異常B」は、流路リークまたはヘッドとの電気的接続不良等によるものと考えられるが、一般的には、ヘッド1との電気的接続不良の可能性が高いと考えられる。
3.異常検出後の回復制御
次に、記録装置50に異常Aまたは異常Bを検出した場合の回復制御について説明する。
(3−1)異常Aが検出された際の回復制御
本実施例では、図4に示すS105において、インクタンクからリザーブタンクまでの流路上に異常Aが検出された場合に、異常Aを回復させる処理(制御)を行う。
図6(a)は、異常Aを検出した場合の異常回復制御のフローチャートを示す。また、図6(b)は、異常Aが発生する可能性のある位置を示す概念図である。
なお、この異常A回復処理(制御)は、インクタンク5が装置本体に正しく装着されず、インクの流路が窒息している場合を想定している。
具体的には、図6(a)に示すように、異常Aが検知された場合、記録装置50の操作パネル54において、ユーザに対してインクタンク5の脱着(取外および装着)を促す(S201)。即ち、インクタンク5の状態を確認するようにユーザに対して警告を出す。ユーザがインクタンク5を装置本体から一旦取り外して再装着する。これにより、インクタンク5の装着状態が改善される可能性がある。
次に、インクタンク装着センサ18によってインクタンクの(再)装着を検知する(S202)。インクタンク5の(再)装着が検知された後、インクタンク5からリザーブタンク4へインクの供給(充填動作)を行う(S203)。なお、この充填動作(S203)は、基本的に図4に示すS101、S103、S104の順に行う。
充填動作(S203)が完了した後、再度異常Aの有無を確認する(S204)。異常Aが解消された場合、この異常A処理(制御)を終了する。
一方、異常Aがある場合に、操作パネル54にアラームを表示する。例えば、インクタンク5とリザーブタンク4間の接続部以外の箇所に故障の可能性があると判断し、故障個所が図6(b)で示した点線箇所である旨を表示させ、この部分の交換もしくは修理を促す。
(3−2)異常Bが検出された際の回復制御
本実施例では、図4に示すS109(またはS112)において、リザーブタンクから吸引ポンプまでの流路上に異常Bが検出された場合、及び、S112において、ヘッドとの接続異常Bが検出された場合に、異常Bを回復させる処理(制御)を行う。
図7(a)は、異常Bを検出した場合の異常回復制御のフローチャートを示す。また、図7(b)は、異常Bが発生する可能性のある位置を示す概念図である。
なお、この異常B回復処理(制御)は、リザーブタンクから吸引ポンプまでの流路上の問題もしくはヘッド1と装置本体の電気的接続不良などの場合を想定している。
具体的には、図7(a)に示すように、異常Bが検知された場合、記録装置50の操作パネル54において、ユーザに対してヘッド1の脱着(取外および装着)を促す(S301)。即ち、ヘッド1の状態を確認するようにユーザに対して警告を出す。ユーザがヘッド1を装置本体から一旦取り外して再装着する。これにより、ヘッド1の電気的接続状態が改善される可能性がある。
次に、ヘッド装着センサ(図示しない)によってヘッドの(再)装着を検知する(S302)。ヘッド1の(再)装着が検知された後、ヘッド1へのインク供給(充填動作)を行う(S303)。なお、この充填動作(S303)は、基本的に図4に示すS106〜S108の順に行う。
充填動作(S303)が完了した後、異常Bの有無を再確認する(S304)。異常Bが解消された場合、この異常B処理(制御)を終了する。
一方、異常Bがある場合に、操作パネル54にアラームを表示する。例えば、吸引ポンプ31を含む回復ユニット70、もしくはヘッド1とヘッド側開閉弁3間の流路上に故障の可能性があると判断し、故障個所が図7(b)で示した点線箇所である旨を表示させ、この部分の交換もしくは修理を促す。
このように、本実施例の記録装置50は、流路上にリザーブタンク4を備えた構成を有するにも関わらず、リザーブタンク4にインク量の検知手段34を配置することにより、流路上の異常を検出することができる。また、流路上の異常箇所および発生原因を簡易かつ有効に特定(推定)することができる。よって、異常または異常の一部を素早く解消することができる。
3.その他
本実施例では、異常検出制御は、記録装置50を設置する際に実施されるインク充填動作と同時に行う例について説明したが、インク充填動作以外の他の時点で異常検出制御を行っても良い。
本実施例では、バードフィード供給方式のインク供給量(供給速度)が記録動作に使用されるインク使用量(使用速度)以上である必要がある。本実施例では、インク供給量(供給速度)は、リザーブタンク4内のインク液面(即ち、空気導入路下端面10cの高さ位置)と第2の中空管9の下端面9a(図2を参照する)との「高低差(水頭差)」によって決定される。本実施例では、この高低差を約20mmとして設定しているが、この高低差をインク使用量に応じて適宜に設定することができる。
なお、本実施例では、バードフィード供給方式のインクジェット記録装置を例として説明したが、バードフィード方式以外のリザーブタンクを備えた記録装置に適用してもよい。
また、本実施例では、可撓部の内部容積の最大変形量を、インク流路供給路6(例えば、インクタンク5から開閉弁32の間の流路部分)の容積よりも大きく設定することできる。これにより、より効率的にインク流路内のインク充填(例えば初期充填)が行える。
また、本実施例では、第1の中空管8と第2の中空管9は共に金属針で構成されているが、それぞれをインク供給路6と空気導入路10の一部として形成してもよい。即ち、インク供給路6の一端をインクタンク5の底部に接続し、他端がリザーブタンクの底部に接続してもよい。また、空気導入路10の一端をインクタンク5の底部に接続し、他端をリザーブタンク4の上部に接続してもよい。
また、本実施例では、リザーブタンク4内のインク量変化の検知は、電極34を構成する中実管342と中実管343によって行っているが、電極34を構成する中実管341と中実管343で行っても良い。
また、本実施例では、検知手段17は電極34を用いてリザーブタンク4の残量検知(即ち、「満タン状態」及び「空状態」の検知)を行っているが、電極の他に、別のセンサを採用してもよい。例えば、フロート式や光学式等の他のセンサを採用してもよい。
また、本実施例では、ヘッド1へのインク供給を水頭差方式で行っているが、リザーブタンク4とヘッド1間にポンプ(図示しない)を設け、リザーブタンク4からヘッド1側へインクを加圧して送り込むようにしてもよい。
また、本実施例では、開閉部が開閉弁で構成されているが、開閉弁に限らず、開閉可能な構成であればよい。例えば、開閉部を、駆動停止時に流路を遮断可能なポンプで構成されてもよく、開状態と閉状態とに切換可能な可撓部で構成されてもよい。
〔第2実施例〕
以下、本発明の第2実施例について説明する。
なお、本実施例は、記録装置のインクの充填動作の途中で、意図しない電源切れと電源復旧する場合を想定したインクの充填動作の制御の一例である。
本実施例では、異常検出手段(CPU11)は、RAM14で構成された記憶手段を備え、異常検出の結果に基づき、流路上の異常の有無に関する情報を記憶し、後述する各フラグを設定することができる。
具体的には、記憶手段は、第2のインクタンクから吸引ポンプまでのインク流路上に異常Bの有無に関する第1判定結果を記憶する第1の記憶動作を行うことができる。
また、記憶手段は、第1のインクタンクから第2のインクタンクまでのインク流路上に異常Aの有無に関する第2判定結果を記憶する第2の記憶動作を行うことができる。
さらに、記憶手段は、記憶された第1、第2の判定結果に基づき、後述するリザーブ充填フラグ、吸引フラグ、または、充填フラグを設定することができる。
なお、リザーブ充填フラグは、リザーブタンクの充填動作が完了したことを表すことができ、異常Aなし判定とも表すことができる。
吸引フラグは、吸引動作が完了したことを表すことができ、異常Bなし判定とも表すことができる。
充填フラグは、記録ヘッドの充填動作が完了したことを表し、異常Bなし判定とも表すことができる。
図8は、本発明の第2実施例に係るインクジェット記録装置の異常検出制御のフローチャートである。以下、図8を参照し、記憶手段に記憶された情報(フラグ情報)に基づく制御を詳細に説明する。
図8に示すように、記録装置の電源がONになったとき、後述するリザーブ充填フラグがONに設定されているか否かを確認する(S401)。リザーブ充填フラグがOFFの場合(NO)には、リザーブタンクの充填動作が必要であり、リザーブタンクの充填動作(S402)を行う。なお、リザーブタンクの充填動作(S402)は、第1実施例の図4に示すS101〜S104の動作と同様であってもよい。
そして、リザーブタンクの充填動作を行った後、リザーブタンク4内のインク量の増加変化が検出されたか否かを判定し(S403)、インク量の増加が検知された場合(YES)には、リザーブ充填フラグをONに設定する(S404)。
つまり、リザーブ充填フラグがONに設定されたとき、インクタンク5からリザーブタンク4へインクが正常に充填されていると推定できる(異常Aなしと判定)。
一方、ステップS403において、リザーブタンク4内のインク量の増加変化が検出されなかった場合(NO)には、「異常Aあり」と判断し、第1実施例の図6に示す回復動作を行うことができる。
また、ステップS403において、「異常Aなし」と判定された場合には、開閉弁32を閉じ(S405)、リザーブタンク4とヘッド1の間のインク流路2に設けられた開閉弁3を開放する(S406)。なお、開閉弁3を開放する前に、キャップ35によってヘッド1の吐出口面を封止しておくことが好ましい。
次に、開閉弁3を開放した状態で、吸引ポンプ31を作動させる(S407)。これにより、リザーブタンク4からヘッド1へインクが充填される。
そして、リザーブタンク4内のインク液面の低下(変化)が検出されたか否かを判定し(S408)、液面の低下が検出された場合(YES)には、吸引フラグをONに設定する(S409)。
つまり、吸引フラグがONに設定されたとき、吸引ポンプ31が正常に機能し、リザーブタンク4からインクを吸引できたことを推定できる(異常Bなしと判定)。
一方、ステップ408において、リザーブタンク4内のインク液面の低下が検出されなかった場合(NO)には、「異常Bあり」と判断し、第1実施例の図7に示す回復動作を行うことができる。なお、「異常Bなし」と判定された場合には、開閉弁32を再び開放させる(S410)。これにより、インクタンク5からリザーブタンク4へインクがバードフィード供給方式で自動的に供給される。
次に、記録ヘッドへの充填動作回数をカウントするカウント値を0にセットし(S411)、吸引ポンプ31を駆動してリザーブタンク4内のインクをヘッド側に移動させる(充填する)(S412)。そして、ヘッド1が正常にインク滴を吐出できるか否かを確認する(S413)。
ヘッドから正常にインクが吐出されることを検出した場合(YES)、充填フラグをONに設定する(S414)。
つまり、充填フラグがONに設定されたとき、正常にヘッドまでインクが充填され、ヘッドが電気的問題もなく正常に吐出できたことを推定できる(異常Bなしと判定)。
一方、ステップS413において、ヘッドからのインク滴の吐出を検出できなかった場合(NO)、ヘッドまでインクが充填されていないことを推定し、吸引ポンプを駆動して再度充填動作(以下、リカバリー充填とも呼ぶ)を行うことができる(S417)。
なお、リカバリー充填の回数が閾値以上になった場合(YES)には、「異常Bあり」と判定する(S415)。
一方、閾値値に到達していない場合(NO)には、一回ずつリカバリー充填動作を追加して繰り返す(S416)。なお、リカバリー充填回数の閾値を適宜に設定することができ、本実施例では、リカバリー充填回数の閾値は4回である。
異常Bありと判定された場合は、第1実施例の図7に示す回復動作を促すことができる。
記録装置の電源がONになったとき、リザーブ充填フラグが既にONに設定された場合(YES)には、吸引フラグがONに設定されているか否かを確認する(S418)。
吸引フラグがOFFの場合(NO)には、ヘッドへインクの充填が必要と判断でき、吸引ポンプ31を駆動して、リザーブタンク4のインクをヘッド1へ充填するステップ(S405)からインクの充填操作を再開することができる。
また、吸引フラグがONに既に設定された場合には、充填フラグがONに設定されているか否かを確認する(S419)。
充填フラグがOFFの場合(NO)には、ヘッドの充填動作がまだ完了していないと判断でき、リザーブタンク4のインクをヘッド1へ充填するステップ(S410)からインクの充填操作を再開することができる。
なお、記録装置の電源がONになったとき、リザーブ充填フラグ、吸引フラグ、充填フラグが共にONに設定されていた場合には、充填動作が全て正常に終了していたことを推定でき、このまま充填操作を終了することができる。
このように、異常検出手段は、インクジェット記録装置に電源が投入される際、記憶手段に記憶された第1判定結果および第2判定結果に基づき、インク供給手段と吸引ポンプを制御することができる。インク供給手段と吸引ポンプを制御することにより、インクの充填操作を最適化することができる。
本実施例によれば、仮に充填動作の途中で意図しない電源切れが発生した場合でも、電源復旧の際に、インクタンクからヘッドまでの流路内のインクがどこまで充填できていたかを確認することができる。従って、充填が完了したステップから次の充填動作を再開可能なため、記録装置の全体の充填時間を短縮することができる。言い換えれば、電源が切れる前の充填履歴を確認することにより、素早く記録動作を再開することができる。
また、装置に異常があった場合、途中で電源が切れても次の電源を入れた際に続きから異常の検知を行うことができ、素早く異常を把握できると共に迅速に異常を解消することができる。
1 記録ヘッド(ヘッド)
2 供給チューブ(インク流路)
3 開閉弁
4 リザーブタンク(第2のインクタンク)
5 インクタンク(第1のインクタンク)
6 インク供給路
7 大気連通部
8 第1の中空管
9 第2の中空管
10 空気導入路
11 CPU(異常検出手段)
17 検知手段
32 開閉弁(開閉部)
33 可撓部
34 電極(検知手段)

Claims (11)

  1. インクを収容する第1のインクタンクと、
    前記第1のインクタンクから供給されるインクを収容する第2のインクタンクと、
    前記第2のインクタンクから供給されるインクを用いて記録動作を行う記録ヘッドと、
    前記第1のインクタンクと前記第2のインクタンクの間のインク流路を開状態と閉状態に切り換える開閉部と、
    前記第2のインクタンク内のインク量を検知する検知手段と、
    前記記録ヘッドを吸引して前記第2のインクタンクから前記記録ヘッドへインクを供給させる吸引ポンプと、を備えるインクジェット記録装置において、
    前記第2のインクタンク内のインクが所定量である状態で、前記開閉部を閉状態とした後、前記第2のインクタンク内のインク量を減少させるように前記吸引ポンプを所定時間で駆動させる第1の動作と、
    前記検知手段に対して、前記第1の動作に伴う前記第2のインクタンク内のインク量の変化を検知させる第2の動作と、を行い、
    前記検知手段の検知結果に基づき、前記第2のインクタンクから前記吸引ポンプまでのインク流路上の異常を検出する異常検出手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記異常検出手段は、
    前記第2の動作において、前記検知手段によって検知されたインク量の変化値が所定値未満の場合、前記第2のインクタンクから前記吸引ポンプまでのインク流路上に異常ありと判定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記異常検出手段は、前記第2のインクタンクから前記吸引ポンプまでのインク流路上に異常ありと判定された場合、前記記録ヘッドの状態を確認するように警告を出すことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクへインクを供給するインク供給手段が備えられており、
    前記異常検出手段は、
    前記第2のインクタンク内のインク量を増加させるように前記インク供給手段を駆動させる第3の動作と、
    前記検知手段に対して、前記第3の動作が終了した後に前記第2のインクタンク内のインク量の変化を検知させる第4の動作と、を行い、
    前記検知手段の検知結果に基づき、前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクまでのインク流路上の異常を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記異常検出手段は、
    前記第4の動作において、前記検知手段によって検知されたインク量の変化値が所定値未満の場合、前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクまでのインク流路上に異常ありと判定することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記異常検出手段は、前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクまでのインク流路上に異常ありと判定された場合、前記第1のインクタンクの状態を確認するように警告を出すことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記インク供給手段は、可撓性を有し内部容積が変化可能な可撓部を有することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第2のインクタンクは、前記第1のインクタンクの下方に配置されると共に、大気と連通する大気連通部と、前記第2のインクタンクから前記第1のインクタンクへ空気を導入する空気導入路と、を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第1のインクタンクと前記第2のインクタンクを接続するインク流路の一端が前記第1のインクタンクの底部に接続され、他端が前記第2のインクタンクの底部に接続され、
    前記空気導入路の一端が前記第1のインクタンクの底部に接続され、他端が前記第2のインクタンクの上部に接続されていることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記異常検出手段は、更に記憶手段を備え、
    前記記憶手段は、
    前記第2の動作において、前記第2のインクタンクから前記吸引ポンプまでのインク流路上に異常の有無に関する第1判定結果を記憶する第1の記憶動作と、
    前記第4の動作において、前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクまでのインク流路上に異常の有無に関する第2判定結果を記憶する第2の記憶動作と、を行うことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記異常検出手段は、
    前記インクジェット記録装置に電源が投入される際、前記記憶手段に記憶された前記第1判定結果および前記第2判定結果に基づき、前記インク供給手段と前記吸引ポンプを制御することを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
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