JP2016112687A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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博幸 松中
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康平 徳田
Kohei Tokuda
康平 徳田
力 小幡
Tsutomu Obata
力 小幡
直晃 和田
Naoaki Wada
直晃 和田
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【課題】 インクの廃却量を抑制しつつインクタンクの交換回数を減らすことができるインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】 インクジェット記録装置は、第1のインクタンクと、第1のインクタンク内のインク量を検知する検知手段と、第2のインクタンクと、を備える。検知手段によって検知された第1のインクタンク内のインク量に基づき、第2のインクタンク内の液面を所定の高さ位置から、当該所定の高さ位置よりも高い位置へ調整する。【選択図】 図3

Description

本発明は、リザーブタンクを有するインクジェット記録装置に関する。
近年、生産装置として、リザーブタンクを備えたインクジェット記録装置が広く使用されている。このようなインクジェット記録装置では、インクタンクが空になってもリザーブタンク内のインクを用いて記録動作を続ける(以下、「ストップレス記録」と称する)ことができる。また、リザーブタンク内のインクを用いて記録動作を継続している間にインクタンクの交換も可能である。
例えば、特許文献1に開示されたインクジェット記録装置(図12を参照する)は、上下に配置されたインクタンク130とサブタンク330’(リザーブタンク)を備えている。インク流路(インク導入針321側の流路)を通じて、インクタンク130からサブタンク330’へインクが供給される。また、インク流路335を通じて、サブタンク330’内のインクが記録ヘッド201へ供給される。
特許文献1のようなインクジェット記録装置では、大量生産など停止できない連続記録動作(連続印刷)を行う場合において、インクタンク交換不可能な非監視時間帯(例えば、夜間の無人時間帯)が存在する可能性がある。このような非監視時間帯に記録動作によりインクタンク内のインクが無くならないように、非監視時間帯を開始する前にインクタンクを予め新品に交換しておく対策が考えられる。
特開2007−313830号公報
しかしながら、非監視時間帯の前にインクタンクを交換した場合、交換により取り外されたインクタンク内にまだ利用可能なインク量が残っている可能性がある。このようなインクタンクを装置本体に取り付けて再利用しようとすると、短時間でインクが無くなり、再度交換しなければならず、交換作業が増える問題がある。一方、再利用しない場合にはインクの浪費(廃却量の増加)に繋がる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、インクの廃却量を抑制しつつインクタンクの交換回数を減らすことを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット記録装置は、インクを収容する第1のインクタンクと、前記第1のインクタンク内のインク量を検知する検知手段と、前記第1のインクタンクの下方に配置されると共に、大気と連通する大気連通部を備え、前記第1のインクタンクから供給されるインクを収容する第2のインクタンクと、前記第2のインクタンクから供給されるインクを用いて記録動作を行う記録ヘッドと、前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクへインクを供給するインク供給路と、前記第2のインクタンクから前記第1のインクタンクへ空気を導入する空気導入路と、を備え、前記インク供給路を通じて前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクへインクを供給すると共に、前記空気導入路を通じて前記第2のインクタンクから前記第1のインクタンクへ空気が導入され、前記第2のインクタンク内の液面が所定の高さ位置に維持された状態で前記記録動作が行われるインクジェット記録装置において、前記検知手段によって検知された前記第1のインクタンク内のインク量に基づき、前記第2のインクタンク内の液面を前記所定の高さ位置から、当該所定の高さ位置よりも高い位置へ調整する液面調整手段を有することを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置によれば、インクの廃却量を抑制しつつインクタンクの交換回数を減らすことができる。
本発明の第1実施例に係るインクジェット記録装置の斜視概念図である。 第1実施例のインクジェット記録装置のブロック図である。 (a)、(b)第1実施例のインクジェット記録装置のインク流路概念図である。 第1実施例の初期充填制御のフローチャートである。 (a)、(b)第1実施例の初期充填動作状態を示す概念図である。 第1実施例の自動液面制御のフローチャートである。 (a)〜(e)第1実施例の自動液面制御の動作状態を示す概念図である。 第1実施例の手動液面制御のフローチャートである。 第1実施例のリザーブタンクの撹拌制御のフローチャートである。 (a)〜(c)第1実施例のリザーブタンクの撹拌動作を示す概念図である。 第2実施例のインクジェット記録装置のインク流路概念図である。 従来のインクジェット記録装置のインク流路図である。
[第1実施例]
以下、図1〜図10を参照して本発明の第1実施例について説明する。
なお、本実施例では、インクジェット記録装置として、シリアル型のインクジェット記録装置を用いて説明する。
1.インクジェット記録装置
(1−1)インクジェット記録装置の全体構成
図1は、本実施例に係るインクジェット記録装置の斜視概念図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置(以下、単に「記録装置50」と称する)は、互いに向き合った2つの脚部55の上端部に跨るように固定されている。キャリッジ60には、ヘッド(記録ヘッド)1が搭載されている。
記録時は、搬送ロールホルダユニット52にセットされた記録媒体が記録位置まで給紙(搬送)される。キャリッジ60がキャリッジモータ(不図示)及びベルト伝動手段62より主走査方向B−Bに往復移動すると共にヘッド1の各ノズル(吐出口)からインク滴が吐出される。キャリッジ60が記録媒体の一方端まで移動すると、搬送ローラ51が所定量だけ記録媒体を副走査方向Aへ搬送する。
このように、記録動作と搬送動作とを交互に繰り返すことにより記録媒体全体に画像を形成する。画像形成後は、不図示のカッターによって記録媒体をカットし、カットされた記録媒体はスタッカ53に積載される。
インク供給ユニット63には、黒、シアン、マゼンタ、イエローなどのインク色ごとに分かれたインクタンク5(第1のインクタンク)が具えられており、各色のインクが貯留されている。また、インクタンク5は、後述するリザーブタンク4(第2のインクタンク)を介して供給チューブ2(インク流路)に接続されている。また、供給チューブ(インク流路)2はキャリッジ60の往復移動の際に暴れることのないように、チューブガイド61によって束ねられている。
ヘッド1の記録媒体に対向した面には、主走査方向B−Bと略直交した方向に複数のノズル列(不図示)が備られており、ノズル列単位で供給チューブ2(インク流路)と接続している。
回復ユニット70が主走査方向B−Bにおいて記録媒体の領域外で、かつヘッド1の吐出口面に対向する位置に設けられている。回復ユニット70は、必要に応じてヘッド1の吐出口面からインク又は空気を吸引し、ノズルのクリーニングを行ったり、ヘッド内部に溜まった空気を強制的に吸引する吸引手段を備えている。
記録装置50の右側(図1を参照する)には操作パネル54が設けられており、ユーザは記録装置50に対して指令を入力することができる。また、インクタンク内のインクが空になった際に、ユーザへ警告を出してインクタンク5の交換を促すこともできる。
(1−2)インクジェット記録装置の制御機構
図2は、本実施例のインクジェット記録装置の制御機構を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施例の記録装置50は、主に記録装置を制御するCPU11、ユーザが操作するキーや情報を表示する操作パネル54を含むユーザインターフェース12を備えている。また、記録装置50は、制御ソフトウエアを内蔵するROM13、制御ソフトウエアを動作させる際に一時的に使用するRAM14を備えている。更に、記録装置50は、駆動部I/O15、駆動部分16、インク量を検知する検知手段17、インクタンクの着脱を検出するインクタンク装着センサ18を備えている。
なお、本実施例では、検知手段17は、電極(図示しない)および電極に繋ぐ電気回路を備え、電極の電圧値からリザーブタンク4内の液面情報を検知することができる。また、検知手段17は、インクタンク5内のインク残量を検知する構成を有してもよい。さらに検知手段17は、ドットカウント手段を備えて、ドットカウント手段によって得られたインク消費量に基づきインクタンク内のインク量(残量)を算出(検知)する構成であってもよい。
インクタンク装着センサ18は、インクタンク5に取り付けられたEEPROM20の読み値で着脱状態を判断している。また、インクタンク装着センサ18を用いてEEPROM20の内容(記録情報)の読み書きを行う。つまり、インクを使用する度に、EEPROM20にインクタンク5の残量が記録され、インクタンク5の残量管理が行われている。
(1−3)インクジェット記録装置の流路構成
図3(a)、(b)は、本実施例のインクジェット記録装置のインク流路の概念図である。なお、本実施例では、一色分のインク流路を例として説明するが、複数色のインク流路についても同様である。
図3(a)に示すように、本実施例の記録装置50は、主にインクを収容するインクタンク5と、インクタンク5から供給されるインクを収容するリザーブタンク4と、リザーブタンク4から供給されるインクを用いて記録を行うヘッド1を備える。
また、リザーブタンク4は、インクタンク5の下方に配置されている。インクタンク5とリザーブタンク4の間には、インクタンク5からリザーブタンク4へインクを供給するインク供給路6と、リザーブタンク4からインクタンク5へ空気を導入する空気導入路10とが備えられている。なお、リザーブタンク4は大気と連通する大気連通部7を備え、大気開放されている。一方、インクタンク5は大気連通部を有さず、大気開放されていない。また、インクタンク5は、リザーブタンク4(装置本体)に対して着脱可能である。
インクタンク5は、内部にインクを貯留する内部空間を有し、底部には2カ所のジョイント部が設けられている。このジョイント部には、後述する第1中空管8と第2中空管9が挿入可能である。
インク供給路6には、第1開閉弁31(開閉部)と可撓部33(インク供給手段)とが設けられている。なお、インク供給路6の一端6aが第1中空管8に接続され、他端6bがリザーブタンク4の底部に接続されている。
第1開閉弁31は、開状態と閉状態とに切り替わることによってインク供給路6を開閉することができる。可撓部33は、可撓性を有し内部容積が変化可能な部材で構成されている。可撓部33を変形させて、内部容積を変化させることにより、可撓部33にインクの出入ができる。
また、第1開閉弁31がインクタンク5と可撓部33の間に配置されている。なお、第1開閉弁31とは別に、リザーブタンク4と可撓部33の間にも開閉弁(図示しない)を更に設けてもよい。また、本実施例では、第1開閉弁31、可撓部33は、共通の駆動機構(不図示)により駆動されている。
本実施例では、可撓部33は、インク供給路6において、重力方向の最下部に設けられている。これにより、可撓部33の内部に気泡の混入が軽減される。なお、本実施例では、可撓部33の容積変化量は約0.7〜1mlに設定されている。また、可撓部33の配置や内部容積などを適宜に変更して実施することも可能である。
次に、本実施例の特徴である空気導入路(液面調整手段)について説明する。なお、本発明の液面調整手段は、主に空気導入路10から構成される。
本実施例では、空気導入路10は、第1空気流路101と第2空気流路102を備えている。
第1空気流路101の一端10aが第2中空管9に接続され、他端10bがリザーブタンク4の上部(上面)に接続されている。なお、第1空気流路101の他端10bは、リザーブタンク4の上面からリザーブタンク4内に挿入された状態で配置されており、所定の高さ位置(L)に開口する開口10c(第1開口部)を備えている。
第2空気流路102の一端10eが、第1空気流路101の途中の側壁10dに接続され、他端10fがリザーブタンク4の上部(上面)に接続されている。なお、第2空気流路102の他端10fは、リザーブタンク4の上面からリザーブタンク4内に挿入された状態で配置されており、所定の高さ位置(L)よりも高い位置(H)に開口する開口10g(第2開口部)を備えている。即ち、リザーブタンク4内において、第2空気流路の開口10gが第1空気流路の開口10cよりも高い位置に配置されている。
また、第2空気流路102には、流路を開状態と閉状態に切り換える第2開閉弁32(流路開閉部)が設けられている。なお、後述するように、通常の記録動作時には、第2開閉弁32は閉状態(図3(a)を参照する)に設定される。
図3(a)に示すように、第2開閉弁32(空気流路開閉弁)が閉状態である場合、インク供給路6(および第1中空管8)と第1空気流路101(および第2中空管9)によって、リザーブタンク4とインクタンク5が連通される。リザーブタンク4において、インク供給路6の開口(他端6b)位置が第1空気流路101の開口10cの位置よりも下方に配置されている。このため、水頭差により、インク供給路6(および第1中空管8)を通じてインクタンク5からリザーブタンク4へインクが供給された際、第1空気流路101(および第2中空管9)を通じてリザーブタンク4からインクタンク5へ空気が導入される。
リザーブタンク4内の液面の上昇によって開口10cが封止されたとき、リザーブタンク4からインクタンク5への空気の移動が停止され、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給も停止される。即ち、液面が開口10cの位置(L位置)に維持される。
一方、図3(b)に示すように、第2開閉弁32が開状態である場合、インク供給路6(および第1中空管8)と第1空気流路101(および第2中空管9)と第2空気流路102によって、リザーブタンク4とインクタンク5が連通されている。
この場合、第1空気流路と第2空気流路が同時に開放されているため、リザーブタンク4内の液面の上昇によって開口10c(第1空気流路)が封止されても、開口10g(第2空気流路)を通じて、リザーブタンク4内の空気がインクタンク5へ移動できる。このため、上昇するリザーブタンク4の液面で開口10gが封じされたとき、インクタンク5とリザーブタンク4の気液交換が終了し、インクタンク5からリザーブタンク4へのインク供給も停止される。即ち、液面が開口10gの位置(L位置)に維持される。
なお、リザーブタンク4内のインクが消費されて液面が下がると、第1空気流路101または第2空気流路102を通じて空気がインクタンク5へ導入されると共に、リザーブタンク4へインクが自動的に供給される(バードフィード供給方式)。従って、インクタンク5内のインクが無くなるまでは、リザーブタンク4内のインクの液面は開口10c(L位置)または開口10g(H位置)と略同じ高さに位置(維持)される。
このように、本実施例では、液面調整手段によって、第2開閉弁32の開閉状態を制御し、リザーブタンク4内の液面をL位置とH位置の二つの位置に維持することができる。
リザーブタンク4内のインクの液面とヘッド1の吐出口面との水頭差H1(図3(a)を参照する)、または水頭差H2(図3(b)を参照する)によって、ヘッド1内のインクの負圧が維持されている。本実施例では、水頭差H1を約90mmに設定し、水頭差H2を約80mmに設定している。なお、水頭差H1、H2のいずれも記録ヘッド1の吐出口におけるインクのメニスカスが破壊されない範囲内に設定すればよい。
バードフィード供給方式では、ヘッド1における記録動作と、インクタンク5からリザーブタンク4へのインク供給動作を同時に行うことができる。この場合、ヘッド1におけるインクの消費速度よりも、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給速度を速く設定する必要がある。
インクの供給速度が、第2中空管9の底面9aとリザーブタンク4内の液面との間の高低差(水頭差)に決められる。液面がL位置にあるときは、H位置にあるときよりも、液面と底面9aの高低差(水頭差)が大きくなるため、液面がL位置に設定された場合は、H位置に設定された場合に比べてインクの供給速度が速い。なお、本実施例では、液面がH位置にあるとき、液面と底面9aとの高低差(水頭差)を約20mmに設定している。
本実施例では、インク流出口401がリザーブタンク4の側面において最も低い位置に設けられている。また、リザーブタンク4と供給チューブ2の間に開閉弁3が設けられている。なお、第1開閉弁31、第2開閉弁32、可撓部33または開閉弁3は、同じ駆動源で駆動してもよく、別の駆動源で駆動してもよい。また、複数色のインク流路内の開閉弁を同時に駆動されるように構成しても良い。
また、本実施例では、リザーブタンク4内の液面がL位置またはL位置以上に維持されるため、気泡がインク流出口401を通じて下流側(ヘッド1側)へ流出することが軽減される。なお、本実施例では、リザーブタンク4の底面からL位置までの高さを10mmに設定している。
また、リザーブタンク4内には、インク量を検出する検出手段を設けても良い。例えば、電極間の抵抗値変化に基づき、リザーブタンク4内のインク量の下限を検知する電極対(図示しない)を設けることできる。電極対によって、リザーブタンク4内の液面が「空状態」(下限値を下まわった状態)を検知した場合、液面が回復するまで、インクを消費する全ての動作(記録動作、クリーニング動作など)が禁止される。
(1−4)インクジェット記録装置の初期充填動作
次に、図4および図5を用いて、記録装置50の初期状態からインク充填動作を行う制御について説明する。なお、記録装置50は、初期充填によって記録動作を開始可能な状態になる。
図4は、本実施例の初期充填制御のフローチャートを示す。図5(a)、(b)は、初期充填動作状態を示す概念図である。
図4または図5(a)に示すように、まず、第2開閉弁32を閉じる(S101)、そして、第1開閉弁31を開ける(S102)。
次に、装着されるインクタンクを装着するように操作パネル54よりアナウンスする(S103)。そして、インクタンク装着センサ18によって、インクタンク5が装着されたかを判断する(S104)。
インクタンク5が装置本体に装着されると、インクタンク5からリザーブタンク4へのインク供給が開始される。なお、第2開閉弁32が閉じた状態では、リザーブタンク4内の液面がL位置まで上昇した後、この位置に維持される。
即ち、リザーブタンク4内において、底面からL位置までの容積のインクがインクタンク5から供給される。また、この容積の値とインクの供給速度(水頭差に比例する)に基づき、空状態から液面がL位置になるまでインクを供給するための所定の時間tを算出することができる。例えば、この容積は60ccであるとき、供給速度が30cc/分である場合に、所定の時間tは2分となる。
インクタンク5が装着されてからの経過時間と時間tを比較し(S105)、リザーブタンク4に液面がL位置に達したか否かを推定することができる。
図5(b)に示すように、時間tを経過したとき、即ち、リザーブタンク4内の液面がL位置に達したと推定できたとき、リザーブタンク4の初期充填が完了する。
リザーブタンク4の初期充填が完了すると、リザーブタンク4からヘッド1へのインク充填を開始することができる。ヘッド1の充填動作は、まず、開閉弁3を閉じて(S106)、吸引ポンプ(図示しない)を用いて所定時間でヘッド1から吸引する(S107)。吸引によりヘッド1内に負圧が形成された後、再び開閉弁3を開けて(S108)、ヘッド1内の負圧によりリザーブタンク4からヘッド1へインクが吸い込まれて、ヘッド1が充填される。S106〜S108の動作を複数(N)回繰り返して実施することにより、ヘッド1に所定量のインクが充填され、ヘッド充填動作が終了する。
なお、本実施例では、リザーブタンク4の初期充填をL位置までとしているため、H位置に比べて、リザーブタンク4の充填時間を短縮することができる。これにより、記録装置50全体の初期充填時間が短く、早期に記録可能状態とすることができる。
2.リザーブタンク内の液面の制御
前述したように、本実施例の液面調整手段(空気導入路)によって、リザーブタンク4内の液面をL位置またはH位置に調整することができる。インクタンク内のインク残量に応じて、リザーブタンク内の液面を自動または手動により調整することができる。
(2−1)リザーブタンク内の液面の自動制御
以下、図6および図7(a)〜(e)を用いて、記録動作中におけるリザーブタンク内の液面の自動制御について説明する。図6は、本実施例の自動液面制御のフローチャートである。図7(a)〜(e)は、本実施例の自動液面制御の動作状態を示す概念図である。
図6または図7(a)に示すように、リザーブタンク内の液面の自動制御を開始する際、まず、第2開閉弁32が閉状態である、かつ第1開閉弁31が開状態であることを確認する(S201)。
図7(b)に示すように、第2開閉弁32が閉状態かつ第1開閉弁31が開状態である状態で、所定時間間隔でインクタンク5内の残量S1とリザーブタンク4のL位置とH位置の間の収容可能な容積(リザーブ容積)V1と比較する(S202)。これにより、インクタンク5内の残量をリザーブタンク4内へ移動可能か否かを判断する。
なお、図7(b)に示すように、リザーブ容積V1は、L位置とH位置間のリザーブタンク4の空間容積である。
インクタンク5の残量(インク量)S1は、インクタンク5の初期の収容容量から、消費されたインク量を差し引いて算出する。なお、消費されたインク量は、吐出口から吐出される1滴あたりのインク量と吐出数に基づき算出(ドットカウント)される第1のインク消費量と、回復ユニット70の1回あたりの吸引量と吸引回数に基づき算出される第2のインク消費量との和である。また、消費されたインク量を算出する際、環境変化や色によるバラツキなどを考慮してもよい。
S202において、インクタンク5内のインク残量S1がリザーブ容積V1以下(S1≦V1)になったと判断されたとき、インクタンク5内のインクをリザーブタンク4へ移動可能と推定される。この場合、第2開閉弁32を開状態に切り換える(S203)ことにより、リザーブタンク4内の液面がL位置からH位置に上昇可能になり、インクタンク5内のインク(残留インク)をリザーブタンク4へ供給(移動)することができる。
図7(c)に示すように、第2開閉弁32の開状態が所定時間T以上を経過すれば、水頭差によりインクタンク5内の残留インクがリザーブタンク4へ移動完了し、インクタンク5が「空状態」になると判断される(S204)。このとき、リザーブタンク4内の液面は、L位置以上で、H位置以下のM1位置になる。なお、M1位置のリザーブタンク内のインク量がドットカウント手段により算出することができる。
なお、所定の時間Tは、残量S1とインク供給速度(水頭差)に基づき求めることができる。例えば、インクタンクの残量S1が50ccであり、インク供給速度が25cc/分である場合に、所定の時間Tを2分とすることができる。
S204において、所定時間Tを経過したとき、第2開閉弁を閉じて(S205)、インクタンク交換のアナウンスを行う(S206)。これにより、空状態になったインクタンク5が取り外され、他のインクタンク5Aが装着される(図7(d)を参照する)。
次に、インクタンクが交換されたことを確認し(S207)、交換されたインクタンク5A内のインク残量S2とリザーブタンク4のM2位置とH位置の間の収容可能な容積(リザーブ容積)V2と比較する(S208)。なお、インクタンクを交換する際に、記録動作が継続されているので、液面がM1位置からM2位置に低下する。なお、同様に、M2位置のリザーブタンク内のインク量がドットカウント手段により算出することができる。
インクタンク5Aの残量S2は、リザーブ容積V2を超える(S2≧V2)の場合、液面自動制御は終了する。一方、残量S2がリザーブ容積V2以下の場合、前記同様にインクタンク5A内のインクをリザーブタンク4へ移動することができる。
なお、リザーブ容積V2は、V2=V1−(S1−D)で算出することができる。即ち、リザーブ容積V2は、リザーブ容積V1からS1を差し引いて、さらにS203において第2開閉弁32が開いてからインクタンクが交換された状態になるまでヘッド1へ移動(消費)されたインク量Dを足して求めることができる。
また、図7(e)に示すように、第2開閉弁32が閉じた状態で、十分な残量を有するインクタンク5Bが交換された場合に、リザーブタンク内の液面がM3位置からL位置になるまで、インクタンク5Bからインクが供給されることがない。即ち、液面に封じられた開口10cが再び解放されるまで、リザーブタンク4からインクタンク5へ空気が導入されず、インクタンク5からリザーブタンク4へインクも供給されない。なお、同様に、M3位置のリザーブタンク内のインク量がドットカウント手段により算出することができる。
なお、リザーブタンク4内のインクが消費されて、リザーブタンク4内の液面がL位置に低下すれば、インクタンク5からリザーブタンク4へインクが自動的に供給されて、液面がL位置に維持される。
このように、本実施例の記録装置では、残量の少ないインクタンクを空にしてから交換可能となるため、残量の少ないインクタンクが発生しにくい。インクの浪費にも繋がりにくい。また、インクタンクの交換回数を減らすこともできる。
(2−2)リザーブタンク内の液面の手動制御
自動液面制御の他に、ユーザにより手動で液面制御(手動液面制御)も可能である。
以下、図8を用いてリザーブタンク内の液面の手動制御について説明する。図8は、本実施例の手動液面制御のフローチャートである。
なお、図8に示すように、液面の手動制御は、基本的に図6に示す液面の自動制御と同様であり、S303において相違する。
具体的には、図8のS301、S302、S304〜S309は図6に示すS201〜S208と基本的に同様である。
一方、S302において、インクタンク内のインクの残量S1がリザーブ容積V1以下であると判断された場合、インクタンク5内の残留インクをリザーブタンクへ移動可能と判断される。この場合、自動的にインクタンク5からリザーブタンク4へインクを移動するのではなく、ユーザに対してインクを移動するか否かについて問合せる。ユーザが残りインクを使い切るか否かを選択する(S303)ことができる。
ユーザがインクの移動(使い切ること)を選択した場合、自動制御と同様な制御になる。一方、ユーザがインクの移動をしないと選択した場合、液面の手動制御が終了する。
このように、手動制御により、ユーザがどのインクタンクを空状態にするかを決めることができる。
3.リザーブタンク内のインク撹拌制御
上記のように、液面調整手段を用いることにより、リザーブタンク4内の液面をL位置またはL位置よりも高い位置(H位置)に調整することができる。これにより、インクタンク5内のインクを移動させるときは、第2の開閉弁32を開状態にすることにより、液面をL位置よりも高い位置(H位置まで)にすることができ、より多くのインクを移動させることができる。一方、通常の記録動作のときは、液面をL位置にすることができる。即ち、通常の記録動作時では、第2開閉弁32が閉じられており、ヘッド1の吐出動作によりインクが消費され、リザーブタンク4内の液面が、L位置よりも高い位置(H位置)からL位置まで低下し、そしてL位置に維持される。
従って、通常の記録動作のときに、リザーブタンク4内のインク量を比較的に少なくすることができ、インク撹拌に要する時間を短縮することもできる。即ち、使用する場合に合せて、リザーブタンク内の液面を制御することにより、必要に応じて必要な撹拌モード(撹拌時間)を設けることができる。
以下、図9および10を用いて本実施例のインク撹拌制御について説明する。
図9は、本実施例のリザーブタンクの撹拌制御のフローチャートである。また、図10(a)〜(c)は、本実施例のリザーブタンクの撹拌動作を示す概念図である。
リザーブタンク4内にインクがある状態で一定期間放置するとインクが沈降する可能性がある。特に、顔料インクの場合に沈降する可能性が高くなる。本実施例では、攪拌制御は、前回攪拌してから所定の時間を経過した場合と、インクタンクを交換した場合とに実行する。 なお、攪拌させる時間(可撓部33の容積変化回数)は、経過時間と、攪拌時に液面の位置によって変更することができる。経過時間が長い程、攪拌時間を長くすることができる。また、液面がL位置にある場合は、L位置よりも高い位置(H位置)にある場合よりも、撹拌時間を短くすることができる。
即ち、本実施例では、攪拌時に液面がL位置の場合(以後、攪拌モード1と称す)と、液面がL位置よりも高く、H位置以下の場合(以後、攪拌モード2と称す)とに分けて、放置期間に応じてリザーブタンク4の攪拌時間(回数)をそれぞれ設けている。
本実施例では、インクタンク5が交換された場合のインク撹拌制御について説明する。
具体的には、図6〜図7に説明したように、インクタンク5Bが交換されたとき、リザーブタンク4内のインク量(液面M3の位置)がドットカウントにより算出(推定)することができる。
本実施例のインク撹拌制御は、まず、リザーブタンク4内のインク量から液面位置はL位置にあるか、L位置よりも高い位置にあるかを判断する(S401)。
リザーブタンク4内のインクの液面がL位置にある場合に、撹拌モード1を実施する(S402)。一方、リザーブタンク4内の液面がL位置よりも高い位置にある場合、撹拌モード2を実施する(S403)。 なお、攪拌モード1では、放置期間が10日未満であれば約8秒、放置期間が10日以上で20日未満であれば約15秒、放置期間が20日以上であれば約30秒の攪拌動作を行う。
一方、攪拌モード2では、放置期間が10日未満であれば約15秒、放置期間が10日以上で20日未満であれば約30秒、放置期間が20日以上であれば約1分の攪拌動作を行う。
図10(a)は、液面がL位置の状態で、リザーブタンク4内の顔料インクが沈降した(沈降して高濃度となったインク4a)様子を示している。
次に、図10(b)に示すように、第1開閉弁31を閉じて(S404)、可撓部33を縮小変形させ、インク供給路6(可撓部33)内のインクをリザーブタンク4へ押し出す。リザーブタンク4にインクが押し出されことにより、リザーブタンク4内にインクの流れが生じて、沈降したインク4aが巻き上げられて攪拌される。
続いて、図10(c)に示すように、可撓部33を拡大変形させ(S405)、リザーブタンク4からインク供給路6側へインクを引き込む。そして、可撓部33の縮小変形と拡大変形を繰り返す(S405)。
また、可撓部33の縮小と拡大を複数(N)回変化させる(S406)ことにより、リザーブタンク4内のインクが攪拌され、インクの濃度を均一化させることができる。なお、放置期間によって決められた回数の容積変化が終わると、第1開閉弁31を開放させ(S407)、リザーブタンク4の攪拌制御が終了する。
なお、リザーブタンク4の攪拌動作中では記録動作を停止する。攪拌動作中に記録データを記録装置が受信した場合、撹拌動作が終了後に記録動作を開始することができる。
従って、本実施例では、リザーブタンク4の液面がL位置の場合と、L位置よりも高い位置の場合にそれぞれ対応する2つの攪拌モードを有することにより、通常の記録動作時に、液面をL位置とすることができ、攪拌時間を短縮することできる。
なお、本実施例では、リザーブタンク4内のインクを撹拌するインク撹拌手段を備えることができる。また、インク撹拌手段は、第1開閉弁31、可撓部33で構成することができる。また、インク撹拌手段は、リザーブタンク4内の液面が所定高さ位置以下(L位置以下)の場合に、第1の撹拌動作を行い、所定高さ位置(L位置)よりも高い位置の場合に、第2の撹拌動作を行うようにしてもよい。
なお、本実施例では、リザーブタンク4の液面(インク量)が予測できることを前提として説明したが、インク量が推定出来なかった場合にもインク撹拌制御を行うことができる。具体的には、リザーブタンク4内の液面位置(インク量)が不明の場合には、まず第2開閉弁32を開けて液面をH位置まで上昇させた後、第2開閉弁32を閉じると共にドットカウントによりインクの消費量を算出し、リザーブタンク内のインク量を推定する。リザーブタンク4内のインク量が推定された後、S401において液面とL位置を比較することにより、撹拌モード1(S402)または撹拌モード2(S403)を選択することもできる。
このように、本実施例では、液面調整手段は、検知手段17によって検知されたインクタンク5内のインク量に基づき、リザーブタンク4内の液面を所定の高さ位置(L位置)から、当該所定の高さ位置よりも高い位置へ調整することができる。なお、本実施例では、検知手段17は、ヘッド1から吐出するインク滴をカウントするカウント手段を備えることができる。また、カウント手段によってカウントされた結果に基づき、インクタンク5内のインク量を推定することができる。
また、本実施例では、空気導入路10は、リザーブタンク4内において、所定の高さ位置(L位置)に開口10cを備える第1空気流路101と、所定の高さ位置よりも高い位置(H位置)に開口10gを備える第2空気流路102とを備えることができる。
また、空気導入路10は、第2空気流路102を開状態と閉状態とに切り換える第2開閉弁32を備えることができる。なお、液面調整手段は、ドットカウント手段(検知手段)によって、インクタンク5内のインク量が所定値以下になったことを検知したとき、第2開閉弁32を閉状態から開状態に切り換えることができる。
また、本実施例では、液面調整手段は、第2開閉弁32を閉状態から開状態に切り換える動作を実行するか否かを選択する選択手段を備えることができる。液面調整手段は、第2開閉弁32が開状態から閉状態に切り換えられた後、インクタンク5を交換するように警告を出すことができる。
また、本実施例では、インクタンク5は、インクタンク5内のインク量の値を記憶する記憶手段を有することができる。即ち、検知手段によって検知したインクタンクタンク5内のインク残量情報を記憶手段に記憶することができる。なお、液面調整手段は、記憶手段に記憶されたインクタンク5内のインク量の情報に基づき、第2開閉弁32を切り換えることができる。
[第2実施例]
以下、図11を用いて本発明の第2実施例のインクジェット記録装置について説明する。
図11に示すように、本実施例では、基本的に第1実施例と同様であり、空気導入路10の構成および電極34について第1実施例と相違する。
本実施例の液面調整手段を構成する空気導入路10は、リザーブタンク4内において所定の高さ位置(L位置)に開口する開口10cを備える。また、空気導入路10においてL位置よりも高い位置に設けられ、空気導入路10と大気を連通する大気連通路103を備える。大気連通路103には、大気連通路103を開状態と閉状態とに切り換える第3開閉弁32A(大気開閉部)が設けられている。
液面調整手段は、検知手段17によって、インクタンク5内のインク量が所定値以下になったことを検知したとき、第3開閉弁32Aを閉状態から開状態に切り換える。即ち、第3開閉弁32Aが閉じた状態では、リザーブタンク4内の液面がL位置に維持されるが、第3開閉弁32Aを開放することにより、液面がL位置以上に上昇し、インクタンク5内の残留インクをリザーブタンク4へ移動することが可能になる。
また、第1実施例と同様に、本実施例の液面調整手段は、第3開閉弁32Aを閉状態から開状態に切り換える動作を実行するか否かを選択する選択手段を備えることができる。
また本実施例では、液面調整手段は、さらにリザーブタンク4の液面を検出する電極34(液面検知手段)を更に備える。なお、電極34は検知手段17を構成するものである。
具体的には、電極34は、一対の中実管341、342で構成されており、中実管341と342の下端が同じくL位置以上の位置(H位置)に配置されている。電極34に弱電圧が印加されており、液面がH位置に達したとき、電極34(中実管341、342)間に電気抵抗が変化することにより、液面を検知することができる。
電極34によって、リザーブタンク内の液面が所定の高さ位置(H位置)に達したことを検知したとき、第3開閉弁32Aを開状態から閉状態に切り換えることができる。これにより、液面はH位置以上に上昇することはない。
また、液面調整手段は、第3開閉弁32Aが開状態から閉状態に切り換えられた後、インクタンク5を交換するようにユーザに警告を出すことができる。
また、インクタンク5は、インクタンク5内のインク量の値を記憶する記憶手段を有することができる。液面調整手段は、記憶手段に記憶されたインクタンク5内のインク量の情報に基づき、第3開閉弁32Aを切り換えることができる。
また、本実施例では、検知手段17は電極34を用いてリザーブタンク4の残量検知を行っているが、電極の他に、別のセンサを採用してもよい。例えば、フロート式や光学式等の他のセンサを採用してもよい。
3.その他
本実施例では、第2空気流路の一端(10e)が第1空気流路の「途中」に接続し、第1空気流路(第1中空管9)を介してインクタンク5と接続する例を説明したが、第2空気流路を直接インクタンク5と接続するようにしてもよい。即ち、第2空気流路と第1空気流路をそれぞれ独立してインクタンクとリザーブタンクを接続してもよい。言い換えれば、空気導入路は、インクタンクとリザーブタンクを接続し、且つリザーブタンク内において、所定の高さ位置(L)よりも高い位置に開口する第2開口部(10g)を備える第2空気流路を有してもよい。
また、本実施例では、第1中空管8と第2中空管9は共に金属針で構成されているが、それぞれをインク供給路6と空気導入路10の一部として形成してもよい。即ち、インク供給路6の一端をインクタンク5の底部に接続し、他端がリザーブタンクの底部に接続してもよい。また、空気導入路10の一端をインクタンク5の底部に接続し、他端をリザーブタンク4の上部に接続してもよい。
また、本実施例では、ヘッド1へのインク供給を水頭差方式で行っているが、リザーブタンク4とヘッド1間にポンプ(図示しない)を設け、リザーブタンク4からヘッド1側へインクを加圧して送り込むようにしてもよい。
また、本実施例では、開閉部が開閉弁で構成されているが、開閉弁に限らず、開閉可能な構成であればよい。例えば、開閉部を、駆動停止時に流路を遮断可能なポンプで構成されてもよく、開状態と閉状態とに切換可能な可撓部で構成されてもよい。
1 記録ヘッド(ヘッド)
2 供給チューブ(インク流路)
3 開閉弁
4 リザーブタンク(第2のインクタンク)
5 インクタンク(第1のインクタンク)
6 インク供給路
7 大気連通部
8 第1中空管
9 第2中空管
10 空気導入路(液面調整手段)
10c 開口(第1開口部)
10g 開口(第2開口部)
101 第1空気流路
102 第2空気流路
17 検知手段
31 第1開閉弁(開閉部)
32 第2開閉弁(流路開閉部)
33 可撓部

Claims (15)

  1. インクを収容する第1のインクタンクと、
    前記第1のインクタンク内のインク量を検知する検知手段と、
    前記第1のインクタンクの下方に配置されると共に、大気と連通する大気連通部を備え、前記第1のインクタンクから供給されるインクを収容する第2のインクタンクと、
    前記第2のインクタンクから供給されるインクを用いて記録動作を行う記録ヘッドと、
    前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクへインクを供給するインク供給路と、
    前記第2のインクタンクから前記第1のインクタンクへ空気を導入する空気導入路と、を備え、
    前記インク供給路を通じて前記第1のインクタンクから前記第2のインクタンクへインクを供給すると共に、前記空気導入路を通じて前記第2のインクタンクから前記第1のインクタンクへ空気が導入され、前記第2のインクタンク内の液面が所定の高さ位置に維持された状態で前記記録動作が行われるインクジェット記録装置において、
    前記検知手段によって検知された前記第1のインクタンク内のインク量に基づき、前記第2のインクタンク内の液面を前記所定の高さ位置から、当該所定の高さ位置よりも高い位置へ調整する液面調整手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記空気導入路は、
    前記第1のインクタンクと前記第2のインクタンクを接続し、且つ前記第2のインクタンク内において、前記所定の高さ位置に開口する第1開口部を備える第1空気流路と、
    前記第1空気流路の途中と前記第2のインクタンクを接続し、且つ前記第2のインクタンク内において、前記所定の高さ位置よりも高い位置に開口する第2開口部を備える第2空気流路と、
    前記第2空気流路を開状態と閉状態とに切り換える流路開閉部と、を有し、
    前記液面調整手段は、前記検知手段によって、前記第1のインクタンク内のインク量が所定値以下になったことを検知したとき、前記流路開閉部を閉状態から開状態に切り換えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記液面調整手段は、前記流路開閉部を閉状態から開状態に切り換える動作を実行するか否かを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記液面調整手段は、前記流路開閉部が開状態から閉状態に切り換えられた後、前記第1のインクタンクを交換するように警告を出すことを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1のインクタンクは、前記第1のインクタンク内のインク量の値を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記液面調整手段は、前記記憶手段に記憶された前記第1のインクタンク内のインク量の情報に基づき、前記流路開閉部を切り換えることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記空気導入路は、
    前記第2のインクタンク内において前記所定の高さ位置に開口する開口部と、
    前記空気導入路において、前記所定の高さ位置よりも高い位置に設けられ、前記空気導入路と大気を連通する大気連通路と、
    前記大気連通路を開状態と閉状態とに切り換える大気開閉部と、を有し、
    前記液面調整手段は、前記検知手段によって、前記第1のインクタンク内のインク量が所定値以下になったことを検知したとき、前記大気開閉部を閉状態から開状態に切り換えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記液面調整手段は、前記大気開閉部を閉状態から開状態に切り換える動作を実行するか否かを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記液面調整手段は、前記第2のインクタンクの液面を検出する液面検知手段を更に有し、
    前記液面検知手段によって、前記第2のインクタンク内の液面が所定の高さ位置に達したことを検知したとき、前記大気開閉部を開状態から閉状態に切り換えることを特徴とする請求項7または8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記液面調整手段は、前記大気開閉部が開状態から閉状態に切り換えられた後、前記第1のインクタンクを交換するように警告を出すことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記第1のインクタンクは、前記第1のインクタンク内のインク量の値を記憶する記憶手段を有する
    ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記液面調整手段は、前記記憶手段に記憶された前記第1のインクタンク内のインク量の情報に基づき、前記大気開閉部を切り換えることを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記空気導入路は、
    前記第1のインクタンクと前記第2のインクタンクを接続し、且つ前記第2のインクタンク内において、前記所定の高さ位置に開口する第1開口部を備える第1空気流路と、
    前記第1のインクタンクと前記第2のインクタンクを接続し、且つ前記第2のインクタンク内において、前記所定の高さ位置よりも高い位置に開口する第2開口部を備える第2空気流路と、
    前記第2空気流路を開状態と閉状態とに切り換える流路開閉部と、を有し、
    前記液面調整手段は、前記検知手段によって、前記第1のインクタンク内のインク量が所定値以下になったことを検知したとき、前記流路開閉部を閉状態から開状態に切り換えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記検知手段は、前記記録ヘッドから吐出するインク滴をカウントするカウント手段を有し、
    前記カウント手段によってカウントされた結果に基づき、前記第1のインクタンク内のインク量を推定することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  15. 前記第2のインクタンク内のインクを撹拌するインク撹拌手段がさらに備えられ、
    前記インク撹拌手段は、前記第2のインクタンク内の液面が前記所定高さ位置以下の場合に、第1の撹拌動作を行い、前記第2のインクタンク内の液面が前記所定高さ位置よりも高い位置の場合に、第2の撹拌動作を行うことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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