JP2016101940A - 小量排出開口を有する排出筒が付設されている容器蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な操作を繰り返し遂行することなく小量排出開口(44)を通して所要量の内容物を比較的長時間を要することなく円滑に排出することができる容器蓋を提供すること。【解決手段】遮蔽壁(30)及び遮蔽壁の周縁から垂下する筒状側面壁(32)を含む蓋部材(6)と、蓋部材を覆う閉位置と蓋部材を露呈せしめる開位置との間を旋回自在にヒンジ手段(78)を介して蓋部材に接続された外蓋(8)とを具備し、蓋部材の遮蔽壁には先端に小量排出開口を有する排出筒(42)が付設されている容器蓋(2)において、蓋部材の遮蔽壁には外気導入孔(52)が形成され、外気導入孔には押圧することによって内方に変位されて外気導入孔を開口し押圧が解除されると外気導入孔を閉じる弁手段(54)が配設されているようになす。【選択図】図4

Description

本発明は、それに限定されるものではないが辣油、食酢或いはコーヒー用液体クリームの如き液状内容物を収容した容器に適する、小量排出開口を有する排出筒が付設されている容器蓋に関する。
下記特許文献1には、辣油、食酢或いはコーヒー用液体クリーム等の液状内容物を小量ずつ排出することができる容器蓋が開示されている。この容器蓋には内容物を排出するための排出筒が形成されていると共に弾性圧潰部が付設されている。排出筒の先端には横断面積が小さい小量排出開口が規定されている。容器内の内容物を排出する際には、容器を傾動して小量排出開口を下方に指向せしめた状態で弾性圧潰部を押圧する。弾性圧潰部の押圧に応じて内容物が小量排出開口を通して小量排出される。
実用新案登録第2558868号公報
上記特許文献1に開示されている容器蓋においては、弾性圧潰部を1回押圧することによって排出される小量の内容物の数倍の内容物を排出することが望まれる場合には、弾性圧潰部の押圧と押圧の解除とを繰り返し遂行して、小量の内容物の排出を繰り返すことが必要であり、排出操作が煩雑であると共に排出に比較的長時間を要する。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、煩雑な操作を繰り返し遂行することなく小量排出開口を通して所要量の内容物を比較的長時間を要することなく円滑に排出することができる、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討の結果、先端の小量排出開口を有する排出筒に加えて、外気導入孔と共にこの外気導入孔を開閉するための弁手段を付設し、弁手段を押圧することによって外気導入孔が開口され、弁部材の押圧を解除することによって外気導入孔が閉じられるように構成することによって、上記主たる技術的課題が達成されることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を解決する容器蓋として、遮蔽壁及び該遮蔽壁の周縁から垂下する筒状側面壁を含む蓋部材と、該蓋部材を覆う閉位置と該蓋部材を露呈せしめる開位置との間を旋回自在にヒンジ手段を介して該蓋部材に接続された外蓋とを具備し、該蓋部材の該遮蔽壁には先端に小量排出開口を有する排出筒が付設されている容器蓋において、
該蓋部材の該遮蔽壁には外気導入孔が形成され、該外気導入孔には押圧することによって内方に変位されて該外気導入孔を開口し押圧が解除されると該外気導入孔を閉じる弁手段が配設されている、
ことを特徴とする容器蓋が提供される。
好ましくは、該弁手段は、該遮蔽壁と一体に形成され該外気導入孔内に延出する支持片、及び該支持片に支持され且つ周縁部が該外気導入孔よりも外側域において該遮蔽壁内面に密接される弁部材から構成され、押圧によって該支持片が弾性的に撓むことによって該外気導入孔が開口され、押圧が解除されると該支持片が弾性的に復元して該弁部材によって該外気導入孔が閉じられる。該蓋部材の該遮蔽壁は上方に膨出せしめられた膨出部を有し、該排出筒は該膨出部の側壁部から延出しており、該外気導入孔は該膨出部の上壁部に形成されていてもよい。好ましくは、該排出筒は該ヒンジ手段から遠ざかる方向に且つ上方に延出し、該排出筒の上面には該小量排出開口を閉塞する閉位置と該小量排出開口を開放する開位置との間を旋回自在に内蓋片が接続されており、該外蓋は天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、該スカート壁の内周面には、該外蓋が該閉位置から該開位置に旋回せしめられる間には該内蓋片に干渉して該内蓋片を該閉位置から該開位置に旋回せしめ、次いで該内蓋片から離隔せしめられ、該外蓋が該開位置から該閉位置に旋回せしめられる間には該内蓋片に干渉して該内蓋片を該開位置から該閉位置に旋回せしめ、次いで該内蓋片から離隔せしめられる干渉手段が配設されている。好適には、該容器の口頸部に装着される蓋本体を具備し、該蓋部材は中間蓋として該蓋本体を覆う閉位置と該蓋本体を露呈せしめる開位置との間を旋回自在にヒンジ手段を介して該蓋本体に接続されており、該蓋本体は、該容器の該口頸部を覆う閉塞壁及び該閉塞壁の周縁から垂下する筒状側壁を含み、該閉塞壁にはその上面周縁部から上方に突出する排出案内筒が配設されると共に、該排出案内筒よりも半径方向内側にて除去領域を規定する環状破断可能ラインが配設され、更に該除去領域の上面には引張手段が配設されており、該引張手段を引張って該環状破断可能ラインを破断せしめて該除去領域を該閉塞壁から除去することによって、該閉塞壁に大量排出開口が形成され、或いは該排出案内筒よりも半径方向内側に予め大量排出開口が形成されており、該蓋部材の該遮蔽壁の下面にはシール筒が形成されており、該蓋部材が該閉位置に位置せしめられると該シール筒が該蓋本体の該排出案内筒の内周面に密接せしめられる。該蓋本体と該蓋部材との間に介在せしめられているヒンジ手段と該蓋部材と該外蓋との間に介在せしめられているヒンジ手段とは60乃至150度の角度間隔をおいて配置されているのが好ましい。該蓋本体の該筒状側壁の内周面には係止突条が形成されており、該容器の該口頸部に該蓋本体を被嵌し該蓋本体を下方に強制して、該蓋本体の該係止突条を該容器の該口頸部の外周面上部に形成されている被係止突条に係止せしめることによって、該容器の該口頸部に該蓋本体が装着されるのが好適である。
本発明の容器蓋によれば、容器内の内容物を排出する際には、容器を傾動せしめて容器蓋に配設されている小量排出開口を下方に指向せしめた状態において、弁部材を押圧して外気導入孔を開口する。かくすると、外気が外気導入孔を通って容器内に漸次導入されることに起因して小量排出開口を通して内容物が円滑に連続的に排出される。内容物の排出量は弁部材を押圧して外気導入開口を開口し続ける時間を調整することによって適宜に設定することができる。
本発明に従って構成された容器蓋を、中間蓋及び外蓋を閉位置にせしめた状態で示す正面図。 図1の容器蓋を成形型から取り出した状態で示す平面図。 図1の容器蓋を成形型から取り出した状態で示す底面図。 図1において紙面に平行で且つ容器蓋の上下方向中心軸線を通る面に沿った断面図。 図1の線V−Vにおける断面図。 図1の容器蓋を小量排出可能状態で示す正面図。 図1の容器蓋を大量排出可能状態で示す側面図。
以下、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳述する。
図1乃至図5を参照して説明すると、本発明に従って構成された全体を番号2で示す容器蓋は、蓋本体4、蓋部材(中間蓋)6及び外蓋8から構成されている。かかる容器蓋2は、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出成型又は圧縮成形することができ、成形型から取り出した状態においては図2及び図3に図示する状態である。
主として図4及び図5を参照して説明を続けると、蓋本体4は閉塞壁10及びこの閉塞壁10の周縁から垂下する筒状側壁12を含んでいる。図示の実施形態における閉塞壁10は、実質上水平に延在する中央円形主部10a、この主部10aの外周縁から半径方向外側に向かって上方に傾斜して延在する逆円錐台形状の中間部10b、及び中間部10bの上端から半径方向外側に実質上水平に延びる円環状外周部10cを有する。側壁12は閉塞壁10の外周縁から実質上鉛直に下方に垂下する円筒形状である。閉塞壁10の外周部10cの外周縁部には半径方向外側に向かって上方に傾斜して突出する円環状係止突条14が形成されている。閉塞壁10の外周部10cの半径方向略中間部には上方に延出する略円筒形状の排出案内筒16が形成されており、排出案内筒16の上端には略半円形状の排出リップが形成されている。閉塞壁10の外周部10cの半径方向内側端部には除去領域18を規定する環状破断可能ライン20が配設されている。除去領域18は円形状(図2及び図3を参照されたい)であり、破断可能ライン20は外周部10cの下面に溝を形成することによって肉厚を局部的に低減することによって構成されている。除去領域18の上面には上方に延びる支柱とこの支柱の上端に接続されたリングとから構成された引張手段22が形成されている。閉塞壁10の主部10aの中央には下方に突出した突部が形成されている。更に、閉塞壁10の外周部10cの半径方向略中間部には、下方に延出する略円筒形状のシール片24が配設されている。側壁12の内周面下端部には環状係止突条26が形成されている。側壁12には、更に、容器の口頸部から蓋本体4を充分容易に除去することを可能にするそれ自体は周知のスリット28が形成されている。
蓋部材6は遮蔽壁30及びこの遮蔽壁30の周縁から垂下する筒状側面壁32を含んでいる。図示の実施形態における遮蔽壁30は、中央主部30a、主部30aの外周縁から下方に垂下する筒状垂下部30b、及び垂下部30bの下端から半径方向外方に実質上水平に延びる外周部30cを有する。外周部30cの上面には半径方向外側に向かって上方に傾斜して突出する円環状係止突条34が形成されている。主部30aの外周縁部には実質上鉛直に下方に垂下する円筒形状のシール筒36が配設されている。主部30aの上面中央部には膨出部38が配設されている。図示の膨出部38は、後方(即ち図3及び図4において右方向)に向かって上方に傾斜して延びる前方側壁部38aと、前方側壁部38aの側縁から周方向に円弧状に延びる筒状後方側壁部38bと、前方側壁部38aと後方側壁部38bの上端に形成される上壁部38cと、を有する。前方側壁部38aの中央部には円形でよい貫通孔40が形成されている。更に、前方側壁部38aには後述するヒンジ手段78から遠ざかる方向(即ち前方側壁部38aの前面から前方)に向かって上方に傾斜して延出する円筒状排出筒42が配設されている。排出筒42の基縁は貫通孔40を囲繞しており、排出筒42の中心軸線は貫通孔40の中心軸線と合致せしめられている。排出筒42の内周面は貫通孔40の外側端より排出筒42の中心軸線の外方に向かって逆円錐台形状に拡径せしめられた後に円筒形状にせしめられている。排出筒42の先端には円形小量排出開口44が形成されている。排出筒42には、それ自体は周知の逆止弁、泡立て手段或いは霧状化手段等を配設することができる。排出筒42の上面には、ヒンジ手段46を介して内蓋片48が接続されている。かかる内蓋片48は図4に図示する閉位置と図6に図示する開位置との間を旋回動自在である。図3を参照することによって理解されるとおり、内蓋片48は幅方向に排出筒42を超えて張り出す横長板状片から構成されており、内蓋片48の内面の幅方向中央部には円形シールリング50が形成されている。内蓋片48が閉位置にせしめられると、シールリング50は排出筒42の先端部に嵌入され、排出筒42の先端が密封される。上記ヒンジ手段46は薄肉部を有する帯状片から構成されており、帯状片が弾性的に変形することによって内蓋片48が開位置と閉位置との間を旋回動せしめられる。
蓋部材6の遮蔽壁30には外気導入孔52が形成されており、外気導入孔52には弁手段54が配設されていることが重要である。図3及び図4を参照することによって理解されるとおり、図示の実施形態においては、外気導入孔52は膨出部38の上壁部38cにおける遮蔽壁30の中心位置より幾分後方(図2乃至図4において右方)に偏移した位置に形成されている。円形でよい外気導入孔52の後方端は上壁部38cの後方端より僅かに前方に位置する。弁手段54は遮蔽壁30の膨出部38と一体に形成され外気導入孔52内に延出する支持片56と、この支持片56に支持される弁部材58から構成されている。支持片56は、上壁部38cの後方端より前方に延出する板状片60と、この板状片60の延出端に接続された円板状片62とから構成されている。図3及び図4と共に図5を参照して説明を続けると、円板状片62の中心は外気導入孔52の中心と同心であり、円板状片62の直径は外気導入孔52の直径よりも幾分小さい。円板状片62の中心には被係合孔64が形成されている。弁部材58もポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から形成することができる。弁部材58は全体として円板形状である主部65とこの主部65の上面中央から上方に突出する円柱形状の係合部66とを有する。かような弁部材58は係合部66を支持片56の円板状片62に形成された上記被係合孔64に強制的に嵌入して係合せしめることにより支持される。弁部材58の主部65の直径は外気導入孔52の直径よりも幾分大きく、通常状態(即ち弁部材58に押圧力が加えられていない状態)においては図4及び図5に図示する位置にあり、弁部材58の周縁部は外気導入孔52よりも外側域において遮蔽壁30に形成された膨出部38の上壁部38cの内面に密接される。
蓋部材6の側面壁32の内周面下部には環状係止溝68が形成されている。側面壁32の下端部はそれ自体は周知の形態でよいヒンジ手段70を介して上記蓋本体4の側壁12の上端部に接続されており、蓋部材6は図1、図4及び図5に図示する閉位置と図7に図示する開位置との間を旋回動せしめられる。側面壁32の下端部におけるヒンジ手段70に対して直径方向反対側には、蓋部材6を旋回せしめる際に指を掛けることができる弧状突出片72(図2、図3、図6及び図7を参照されたい)が配設されている。蓋部材6が閉位置にせしめられると、蓋部材6の遮蔽壁30が蓋本体4を覆う。そして、蓋部材6の側面壁32の内周面に形成されている係止溝68が蓋本体4に形成されている係止突条14に係止せしめられる。更に、蓋部材6のシール筒36の外周面が蓋本体4の排出案内筒16の内周面に密接せしめられる。
外蓋8は天面壁74及びこの天面壁74の周縁から垂下する筒状スカート壁76を含んでいる。図示の実施形態においては、天面壁74は円形状である。スカート壁76は、天面壁74の外周縁より下方に向かって半径方向外方に傾斜する円錐台形状上部と、筒状下部と、を具備する。スカート壁76の下端部はそれ自体は周知の形態でよいヒンジ手段78を介して上記蓋部材6の側面壁32の上端部に接続されており、外蓋8は図1、図4及び図5に図示する閉位置と図6に図示する開位置との間を旋回動自在である。ヒンジ手段78の直径方向反対側において、スカート壁76の外周面には、外蓋8を旋回動せしめる際に指を掛けることができる弧状突出片80(図2、図3、図6及び図7を参照されたい)が形成されている。スカート壁76の内周面下端部には環状係止突状82が形成されている。スカ−ト壁76の内周面上部には、更に、干渉手段84も配設されている。図示の実施形態においては、干渉手段84は、ヒンジ手段78の直径方向反対側において、周方向に間隔をおいてスカート壁76の内周面から水平に突出する一対の板状片86(図3を参照されたい)から構成されている。かかる板状片86は上記係止突状82よりも若干上方に位置する。スカート壁76の内周面には押圧手段88も配設されている。図示の実施形態においては、押圧手段88は、ヒンジ手段78の直径方向反対側において、周方向に間隔をおいてスカート壁76の内周面及び天面壁74の内面周縁部から突出する3個の押圧片90(図3を参照されたい)から構成されている。押圧片90の各々は実質上鉛直に延在せしめられており、夫々の突出縁は下方に向かって外方に傾斜している。
外蓋8が図1、図4及び図5に図示する閉位置に位置せしめられている時には、外蓋8のスカート壁76の内周面下端部に形成されている係止突状82が蓋部材6の係止突条34に係止せしめられ、これによって外蓋8が閉位置に維持される。更に、外蓋8が閉位置に位置せしめられている時には、押圧手段88が蓋部材6の内蓋片48の外面(即ちシールリング50が形成されている面に対して反対側の面)に当接して内蓋片48を閉位置に強制し、かくして排出筒42の小量排出開口44を充分確実に密封する。外蓋8が図6に図示する位置まで開動せしめられる際には、押圧手段88が内蓋片48の外面から充分に離隔せしめられると共に、外蓋8のスカート壁76の内周面に形成されている干渉手段84が内蓋片48の内面両側部に当接して内蓋片48に干渉し始める。そして、外蓋8の開動に付随して内蓋片48も開動せしめられ、次いで外蓋8の干渉手段84が内蓋片48から離隔せしめられる。外蓋8を図6に図示する開位置から図1、図4及び図5に図示する閉位置に旋回動せしめる際には、外蓋8のスカート壁76に形成されている干渉手段84が開位置に位置せしめられている内蓋片48の外面両側部に当接して内蓋片48に干渉し始める。そして、外蓋8の閉動に付随して内蓋片48も閉動せしめられて、内蓋片48は排出筒42の小量排出開口44を密封する閉位置にせしめられる。しかる後に、外蓋8の干渉手段84は内蓋片48から離隔せしめられる。外蓋8の干渉手段84及び押圧手段88と蓋部材6の内蓋片48との相互関係自体は公知であり、例えば特開2010−126191号公報に詳細に記載されているので、本明細書においては外蓋8の干渉手段84及び押圧手段88と蓋部材6の内蓋片48との相互関係についての詳細な説明は省略する。
蓋本体4に蓋部材6を旋回自在に接続しているヒンジ手段70と蓋部材6に外蓋8を旋回自在に接続しているヒンジ手段78とは60乃至150度の角度間隔をおいて配設されているのが好都合である。図示の実施形態においては、図2及び図3を参照することによって明確に理解される如く、蓋本体4に蓋部材6を旋回自在に接続しているヒンジ手段70と蓋部材6に外蓋8を旋回自在に接続しているヒンジ手段78とは90度の角度間隔をおいて配設されている。
図1、図4及び図5には、本発明に従って構成された容器蓋2と共に、容器蓋2が適用される容器の口頸部92も図示されている。合成樹脂又はガラスから形成することができる容器は全体として円筒形状の口頸部92を有し、かかる口頸部92の外周面上端部には環状被係止突条94が形成されている。
例えば辣油、食酢或いはコーヒー用液体クリームの如き液状内容物を容器内に収容した後に口頸部92に容器蓋2を装着して口頸部92を密封する際には、蓋部材6と外蓋8とが共に閉位置に位置せしめられている容器蓋2を口頸部92に被嵌し、次いで口頸部92に対して容器蓋2を下方に強制する。かくして、図4及び図5に明確に図示する如く、蓋本体4の側壁12の内周面に形成されている係止突条26が口頸部92の外周面に形成されている被係止突条94を弾性的に乗り越えてその下方に係止するようにせしめる。
容器内に収容されている内容物を消費する際には、最初に、閉位置に位置せしめられている外蓋8と共に蓋部材6を図1、図4及び図5に図示する閉位置から図7に図示する開位置に旋回動せしめ、蓋本体4の閉塞壁10を露呈せしめる。次いで、引張手段22に指を掛けて上方に引っ張って破断可能ライン20を破断せしめて、除去領域18を閉塞壁10から除去して閉塞壁10に比較的大きい大量排出開口98を生成し、しかる後に外蓋8と共に蓋部材6を閉位置に戻す。
容器内に収容されている内容物を小量排出する場合には、外蓋8を図1、図4及び図5に図示する閉位置から図6に図示する開位置に旋回動せしめる。かくすると、外蓋8の旋回動に付随して蓋部材6の内蓋片48も図4に図示する閉位置から図6に図示する開位置に旋回動せしめられ、排出筒42の小量排出開口44が開放される。しかる後においては、容器を傾動せしめて容器蓋2に配設されている小量排出開口44を下方に指向せしめた状態において、弁部材58、さらに詳しくは支持片56の円板状片62、を下方に押圧せしめる。支持片56の円板状片62を下方に押圧せしめた状態にあっては、板状片60が弾性的に撓み、弁部材58の主部65の上面周縁部と遮蔽壁30に形成された膨出部38の上壁部38cの内面との密着が解除されることによって外気導入孔52が開口される。かくすると、外気が外気導入孔52を通って容器内に漸次導入されることに起因して小量排出開口44を通して内容物が円滑に連続的に排出される。内容物の排出量は弁部材58を押圧して外気導入孔52を開口し続ける時間を調整することによって適宜に設定することができる。故に、煩雑な操作を繰り返し遂行することなく小量排出開口44を通して所要量の内容物を比較的長時間を要することなく円滑に排出することができる。小量排出開口44を通した内容物の排出を停止する場合には、弁手段54の押圧を解除する。弁手段54の押圧が解除されると、支持片56は弾性的に復元され、弁部材58の主部65の上面が外気導入孔52よりも外側域において膨出部38の上壁部38cの内面と密着せしめられ、外気導入孔52が閉じられる。これにより、容器内に外気が導入されることはなく、小量排出開口44を通した内容物の排出は停止される。小量排出が終了した後には、外蓋8を閉位置に旋回動せしめる。かくすると、外蓋8の旋回動に付随して内蓋片48も閉位置に旋回動せしめられ、排出筒42の小量排出開口44がより確実に密封される。
容器内に収容されている内容物を大量排出する場合には、閉位置に位置せしめられている外蓋8と共に蓋部材6を図1、図4及び図5に図示する閉位置から図7に図示する開位置に旋回動せしめ、蓋本体4の閉塞壁18を露呈せしめる。次いで、容器を傾動せしめると大量排出開口98を通して内容物を大量排出することができる。生成された大量排出開口98から大量排出される内容物は、排出案内筒16に案内されて充分円滑に流動せしめられる。大量排出が終了した後には、外蓋8と共に蓋部材6を閉位置に旋回動せしめる。かくすると、蓋部材6のシール筒36の外周面が蓋本体4の排出案内筒16の内周面に密接せしめられ、これによって排出案内筒16を経由する排出路が充分確実に密封される。
図示の実施形態においては、蓋本体4の閉塞壁10における排出案内筒16よりも半径方向内側に除去領域18を規定する破断可能ライン20を形成すると共に、除去領域18の上面に引張手段22を形成し、引張手段22を引っ張ることによって除去領域18を除去して大量排出開口98を形成するように構成されているが、これに代えて蓋本体の4の閉塞壁10における排出案内筒16よりも半径方向内側に所要形状の大量排出開口98を予め形成することもできる。
また、図示の実施形態における弁手段54を構成する支持片56の板状片60は膨出部38における上壁部38cの後方端より前方に延出せしめられているが、これに代えて板状片は外気導入孔52の前方端より後方に延出せしめられるようにしてもよい。板状片が外気導入孔52の前方端より後方に延出せしめられるようにすると、容器内に収容されている内容物を小量排出すべく小量排出開口44を下方に指向せしめた状態で弁部材58の円板状片62を下方に押圧せしめると、板状片は外気導入孔52の前方端に接続された基端を中心として図4において時計方向に弾性的に撓み円板状片62は図4において時計方向に変位せしめられる。従って、弁部材58の主部65の上面周縁部と遮蔽壁30に形成された膨出部38の上壁部38cの内面との密着は、下方に指向せしめられた小量排出開口44と直径方向反対側から漸次解除される。これにより、小量排出開口44を下方に指向せしめた状態で弁部材58の円板状片62を下方に押圧せしめる場合であっても、弁部材58の主部65の上面周縁部と遮蔽壁30に形成された膨出部38の上壁部38cの内面との密着が解除された部位から内容物が漏洩されにくくなる。
更にまた、図示の実施形態における弁手段54を構成する支持片56は円板状片62を有しこの円板状片62の上面の高さは膨出部38における上壁部38cの上面の高さと同一にせしめられているが、これに代えて上面の高さが上壁部38cの上面の高さより幾分上方である円筒形状片を有するようにしてもよい。支持片56がこの円筒形状片を有するようにすると、容器内に収容されている内容物を小量排出すべく弁部材58の円筒形状片を下方に押圧せしめる動作が円板状片62と比較して容易になることに加えて、弁部材58を押圧した指による外気導入孔52の閉塞が生じにくくなる。
2:容器蓋
4:蓋本体
6:中間蓋
8:外蓋
10:蓋本体の閉塞壁
12:蓋本体の側壁
18:除去領域
20:破断可能ライン
30:蓋部材の遮蔽壁
32:蓋部材の側面壁
38:膨出部
42:排出筒
44:小量排出開口
52:外気導入孔
54:弁手段
56:支持片
58:弁部材
98:大量排出開口

Claims (7)

  1. 遮蔽壁及び該遮蔽壁の周縁から垂下する筒状側面壁を含む蓋部材と、該蓋部材を覆う閉位置と該蓋部材を露呈せしめる開位置との間を旋回自在にヒンジ手段を介して該蓋部材に接続された外蓋とを具備し、該蓋部材の該遮蔽壁には先端に小量排出開口を有する排出筒が付設されている容器蓋において、
    該蓋部材の該遮蔽壁には外気導入孔が形成され、該外気導入孔には押圧することによって内方に変位されて該外気導入孔を開口し押圧が解除されると該外気導入孔を閉じる弁手段が配設されている、ことを特徴とする容器蓋。
  2. 該弁手段は、該遮蔽壁と一体に形成され該外気導入孔内に延出する支持片、及び該支持片に支持され且つ周縁部が該外気導入孔よりも外側域において該遮蔽壁内面に密接される弁部材から構成され、押圧によって該支持片が弾性的に撓むことによって該外気導入孔が開口され、押圧が解除されると該支持片が弾性的に復元して該弁部材によって該外気導入孔が閉じられる、請求項1記載の容器蓋。
  3. 該蓋部材の該遮蔽壁は上方に膨出せしめられた膨出部を有し、該排出筒は該膨出部の側壁部から延出しており、該外気導入孔は該膨出部の上壁部に形成されている、請求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 該排出筒は該ヒンジ手段から遠ざかる方向に且つ上方に延出し、該排出筒の上面には該小量排出開口を閉塞する閉位置と該小量排出開口を開放する開位置との間を旋回自在に内蓋片が接続されており、該外蓋は天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、該スカート壁の内周面には、該外蓋が該閉位置から該開位置に旋回せしめられる間には該内蓋片に干渉して該内蓋片を該閉位置から該開位置に旋回せしめ、次いで該内蓋片から離隔せしめられ、該外蓋が該開位置から該閉位置に旋回せしめられる間には該内蓋片に干渉して該内蓋片を該開位置から該閉位置に旋回せしめ、次いで該内蓋片から離隔せしめられる干渉手段が配設されている、請求項1から3までのいずれかに記載の容器蓋。
  5. 該容器の口頸部に装着される蓋本体を具備し、該蓋部材は中間蓋として該蓋本体を覆う閉位置と該蓋本体を露呈せしめる開位置との間を旋回自在にヒンジ手段を介して該蓋本体に接続されており、
    該蓋本体は、該容器の該口頸部を覆う閉塞壁及び該閉塞壁の周縁から垂下する筒状側壁を含み、該閉塞壁にはその上面周縁部から上方に突出する排出案内筒が配設されると共に、該排出案内筒よりも半径方向内側にて除去領域を規定する環状破断可能ラインが配設され、
    更に該除去領域の上面には引張手段が配設されており、該引張手段を引張って該環状破断可能ラインを破断せしめて該除去領域を該閉塞壁から除去することによって、該閉塞壁に大量排出開口が形成され、或いは該排出案内筒よりも半径方向内側に予め大量排出開口が形成されており、
    該蓋部材の該遮蔽壁の下面にはシール筒が形成されており、該蓋部材が該閉位置に位置せしめられると該シール筒が該蓋本体の該排出案内筒の内周面に密接せしめられる、
    請求項1から4までのいずれかに記載の容器蓋。
  6. 該蓋本体と該蓋部材との間に介在せしめられているヒンジ手段と該蓋部材と該外蓋との間に介在せしめられているヒンジ手段とは60乃至150度の角度間隔をおいて配置されている、請求項5記載の容器蓋。
  7. 該蓋本体の該筒状側壁の内周面には係止突条が形成されており、該容器の該口頸部に該蓋本体を被嵌し該蓋本体を下方に強制して、該蓋本体の該係止突条を該容器の該口頸部の外周面上部に形成されている被係止突条に係止せしめることによって、該容器の該口頸部に該蓋本体が装着される、請求項5又は6記載の容器蓋。
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