JP2016091950A - 線状材被覆方法及び線状材被覆装置 - Google Patents

線状材被覆方法及び線状材被覆装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 樹脂を無駄にすることなく、種々の樹脂に対応可能な線状材被覆方法及び線状材被覆装置を提供する。【解決手段】 本発明は、線状材Lの外周面に樹脂Rを付着させて線状材Lを全長にわたって樹脂Rで被覆する線状材被覆方法で、樹脂Rで満たされた貫通孔21内へ線状材Lを導入して貫通孔21を通過させることにより線状材Lの外周面に樹脂Rを付着させるとともに、付着させる樹脂Rの量に応じた量の樹脂を貫通孔21内へ供給することを特徴とする。また、本発明は、線状材Lの外周面に樹脂Rを付着させて線状材Lを全長にわたって樹脂Rで被覆する線状材被覆装置1で、樹脂Rが硬化しない状態で貯留されるタンク10と、樹脂Rで満たされ線状材Lを通過させる貫通孔21を有する筒状の容器20と、貫通孔21内で線状材Lの外周面に付着させる樹脂Rの量に応じた量の樹脂をタンク10より流出させて貫通孔21内へ供給するポンプ機構30とを備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、電線を絶縁する際や炭素繊維を補強する際などに用いる線状材被覆方法及び線状材被覆装置に関するものである。
従来から、電線の外周に電気的な絶縁層を形成する方法として、絶縁層を形成するための樹脂を収容した液体槽内に電線を浸漬させて電線の外周に樹脂を付着させ、次いで焼付け炉内に電線を通過させることにより、電線の外周に樹脂を焼付けて形成するという方法が取られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−306251号公報
しかしながら、上記従来の電線の外周に樹脂を付着させる方法では、絶縁層を形成するための樹脂を液体槽内に多量に貯留する必要があった。液体槽内に貯留される樹脂は、時間の経過とともに硬化するため適時入れ換える必要があるが、液体槽内に多量に貯留されている樹脂には、使用されないまま入れ換えられる樹脂も多く、樹脂が無駄になるという問題が生じていた。
また、樹脂を使用することができる時間すなわちポットライフが短い樹脂を使用すると、頻繁に樹脂を入れ換える必要が生じ、効率よく電線の外周に樹脂を付着させることができないため、使用できる樹脂が限られるという問題が生じていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、電線のような線状材の外周を樹脂で被覆するのに、樹脂を無駄にすることなく、種々の樹脂に対応可能な線状材被覆方法及び線状材被覆装置を提供する。
本発明に係る線状材被覆方法は、線状材の外周面に樹脂を付着させて線状材を全長にわたって樹脂で被覆する方法であって、樹脂で満たされた貫通孔内へ線状材を導入して貫通孔を通過させることにより線状材の外周面に樹脂を付着させるとともに、付着させる樹脂の量に応じた量の樹脂を貫通孔内へ供給するものである。
また、本発明に係る線状材被覆装置は、線状材の外周面に樹脂を付着させて線状材を全長にわたって樹脂で被覆する装置であって、樹脂が硬化しない状態で貯留されるタンクと、樹脂で満たされ線状材を通過させる貫通孔を有する筒状の容器と、貫通孔内で線状材の外周面に付着させる樹脂の量に応じた量の樹脂を前記タンクより流出させて貫通孔内へ供給するポンプ機構とを備える。
本発明の線状材被覆方法及び線状材被覆装置によると、線状材が貫通孔内を通過する際に、線状材の外周面に付着して貫通孔から導出された樹脂の量に応じて、貫通孔内に樹脂を供給するので、貫通孔の容積を、線状材の外周面に付着させる樹脂の量に応じた量の樹脂を満たすことが可能な程度に小さくすることができる。その結果、貫通孔内の樹脂を硬化する前に使い切ることができ、樹脂を無駄にすることがなくなる。また、ポットライフが短い樹脂であっても、樹脂が硬化する前に使い切ることができるので、種々の樹脂を利用することができる。
好ましい実施態様の線状材被覆装置においては、貫通孔は、線状材の径より大きな径と、少なくとも線状材の外周面に付着させる樹脂の量に応じた量の樹脂を満たすことが可能な容積とを有するものであり、貫通孔の一端には、線状材の導入口が形成され、貫通孔の他端には、線状材の外周面に付着させる樹脂の量に応じた径で開口する線状材の導出口が形成され、貫通孔の内面には、ポンプ機構が接続される樹脂の供給口と連通する連通口が開口される。
好ましい実施態様の線状材被覆装置においては、ポンプ機構は、貫通孔内へ供給する樹脂を貯留するシリンジと、シリンジ内に空気圧を作用させてシリンジ内に貯留された樹脂を貫通孔内へ送り込む加圧機構と、シリンジ内の樹脂の貯留量が常に一定となるようにタンクからの樹脂の流出量を調整する調整機構とを備える。
本発明の線状材被覆方法及び線状材被覆装置によると、樹脂を無駄にすることなく、且つ、種々の樹脂に対応することができる。
本発明に係る線状材被覆装置の一実施形態を示す概略図である。 図1の線状材被覆装置のシリンジ及び容器を拡大して示す斜視図である。 図1の線状材被覆装置のシリンジ及び容器の1個を取り出して示す正面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 本発明に係る線状被覆装置のシリンジの取り付け位置の変形例を示す断面図である。 本発明に係る線状被覆装置のシリンジの取り付け位置の他の変形例を示す断面図である。 本発明に係る線状被覆装置のシリンジ及び容器の他の実施形態を示す側面図である。
以下、本発明に係る線状材被覆方法及び線状材被覆装置1の一実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る線状材被覆装置1の一実施形態を示し、図2〜図4は、図1の線状材被覆装置1のシリンジ32及び容器20(後述する)を取り出して示す。なお、図2には、図を分かり易くするために、後述する中央の2本のシリンジ32付近に設けられる液面レベルセンサ51と、容器20付近に設けられるレーザ変位センサ52とを省略して示す。
図1に示すように、線状材被覆装置1は、樹脂Rを貯留するタンク10と、樹脂Rが満たされる貫通孔21(図4参照)を有する筒状の容器20と、タンク10より樹脂Rを流出させて貫通孔21内へ供給するポンプ機構30とを備えている。
本実施形態では、樹脂Rとして、主剤と硬化剤とを混合して使用する2液性樹脂を用いている。2液性樹脂は、主剤と硬化剤とが混合すると反応が進み硬化するため、タンク10は、主剤を貯留する主剤タンク11と、硬化剤を貯留する硬化剤タンク12とから構成されている。これにより、樹脂Rが硬化しない状態で貯留される。この主剤タンク11及び硬化剤タンク12には、既知の任意のタンクを用いることができる。なお、樹脂Rは、2液性樹脂に限られず1液性樹脂を用いることもできる。このときタンク10は、1個のみ用いればよい。
図2〜図4に示すように、容器20は、略円筒状を呈しており、一方側の端部の外径が大きくなっている。この大径部201にポンプ機構30が接続される供給口22が形成されている。容器20の中空部分が、線状材Lを通過させるための貫通孔21となっている。
貫通孔21は、容器20の軸方向に延びており、線状材Lの径より大きな径と、少なくとも線状材Lの外周面に付着させる樹脂Rの量に応じた樹脂Rを満たすことが可能な容積とを有している。貫通孔21の内面には、供給口22と連通する連通口213が開口しており、この連通口213を通ってポンプ機構30から貫通孔21内に樹脂Rが供給される。
また、貫通孔21の一端つまり大径部201側の端には、線状材Lを貫通孔21内に導入する導入口211が形成されており、貫通孔21の他端には、線状材Lを貫通孔21から導出させる導出口212が形成されている。導出口212は、線状材Lの外周面に付着させる樹脂Rの量に応じた径で開口している。つまり、導出口212を通過することで、線状材Lの外周面に付着した余分な樹脂Rが除去されて、線状材Lに所望の厚みの樹脂Rが被覆されるようになっている。本実施形態では、容器20の導出口212側の端面に凹部203を形成し、その凹部203に短筒状の装着部材23を着脱可能に嵌め込むことによって導出口212が形成されている。具体的に説明すると、装着部材23には、貫通孔21に嵌め込んだ際に容器20の軸方向に貫通する内孔231が形成されており、内孔231が導出口212となっている。この内孔231は、線状材Lに被覆された樹脂Rが所望の厚みとなるような径で形成されている。このように導出口212を形成することで、異なる径の内孔231を有する装着部材23を複数準備し、その装着部材23を取り替えることによって導出口212の径を変えることができる。なお、導出口212は、上記態様に限られず、容器20に貫通孔21を形成する際に、貫通孔21の導出口212側の径を所望の径とすることで形成してもよい。
この容器20は、例えば、真鋳、超硬合金等によって形成されており、装着部材23は、例えば、サファイア、ルビー等によって形成されている。容器20の一例としては、樹脂Rを保持可能な程度の長さを有する既知の塗布ダイスを用いることができる。
このようにして構成される容器20は、線状材被覆装置1に、1個以上備えられる。すなわち、複数本の線状材Lを同時に被覆するような場合や、1本の線状材Lに対して樹脂Rの被覆厚さを段階的に増していくような場合には、線状材被覆装置1は、複数個の容器20を備えることができる。特に樹脂Rの被覆厚さを段階的に変えていく場合には、線状材被覆装置1は、導出口212の径が異なる容器20を複数個備えている。本実施形態では、図2に示すように、線状材被覆装置1は、4個の容器20を備えている。このように複数の容器20を備える場合には、容器20は保持具40に水平姿勢で保持されている。図2及び図4を用いて具体的に説明すると、保持具40は、容器20の小径部202が挿入可能な複数の孔41を有しており、容器20は、小径部202を当該孔41に挿入して、大径部201を保持具40の側面に当てるようにして取り付けられている。
図1に示すように、ポンプ機構30は、容器20の供給口22と連通するシリンジ32、タンク10つまり主剤タンク11及び硬化剤タンク12とシリンジ32との間に設けられる調整機構33、及び、シリンジ32内に空気圧を作用させる加圧機構34を備えている。
シリンジ32は、貫通孔21内へ供給する樹脂Rを貯留する本体部321と、本体部321の下端に本体部321と連通して設けられる細管322とから構成されている。細管322の先端は、容器20の供給口22に差し込み可能に形成されており、細管322の先端を供給口22に差し込むことで、シリンジ32が容器20に取り付けられる。これにより、細管322を介して本体部321内の樹脂Rが貫通孔21内に導入される。このように、シリンジ32は容器20に直に取り付けられるため、線状材被覆装置1に複数の容器20が備えられる場合は、容器20の数だけシリンジ32も備えられる。
本体部321の上端には、本体部321を封止する封止部材35が取り付けられている。封止部材35には、本体部321内に樹脂Rを供給する樹脂チューブ351と、本体部321内にエアを供給するエアチューブ352とが取り付けられている。樹脂チューブ351は、調整機構33に連通しており、エアチューブ352は加圧機構34に接続されている。
調整機構33は、主剤タンク11と連通する主剤計量ポンプ331と、硬化剤タンク12と連通する硬化剤計量ポンプ332と、主剤計量ポンプ331及び硬化剤計量ポンプ332と連通する混合部333と、混合部333とシリンジ32との間に設けられるバルブ334とから構成されている。主剤計量ポンプ331は、主剤タンク11から所定量の主剤を吐出するものであり、硬化剤計量ポンプ332は、硬化剤タンク12から所定量の硬化剤を吐出するものである。この主剤計量ポンプ331及び硬化剤計量ポンプ332はいずれも、既知の任意の定量吐出ポンプを使用することができる。
混合部333は、主剤タンク11から主剤計量ポンプ331を介して供給される主剤と、硬化剤タンク12から硬化剤計量ポンプ332を介して供給される硬化剤とを混合するものである。混合部333には、既知のスタティックミキサ、ダイナミックミキサ等を用いることができる。この混合部333で、主剤と硬化剤とが混合されて樹脂Rが形成されている。
バルブ334は、封止部材35と混合部333とを連通する樹脂チューブ351に取り付けられ、混合部333で混合された樹脂Rをシリンジ32の本体部321内へ供給するか否かを切換えている。すなわち、本体部321内の樹脂Rが減少すると、バルブ334が開いて本体部321内に樹脂Rが供給され、本体部321内の樹脂Rが増加すると、バルブ334が閉じて本体部321内への樹脂Rの供給が止められる。特に、線状材被覆装置1に複数のシリンジ32が備えられる場合、混合部333から樹脂チューブ351が分岐して各シリンジ32へと連通されるようになっており、分岐された樹脂チューブ351にバルブ334が設けられる。そして、バルブ334の開閉により、いずれのシリンジ32の本体部321へ樹脂Rが供給されるかを切り替えている。このバルブ334としては、例えば、フローバルブを用いることができる。
調整機構33では、主剤計量ポンプ331及び硬化剤計量ポンプ332から吐出される主剤及び硬化剤の吐出量と、バルブ334の切り替えとにより、本体部321内の樹脂Rの貯留量(本実施形態では液面の高さ)が常に一定となるように、タンク10からの樹脂Rの流出量を調整している。
加圧機構34は、エアチューブ352を介してシリンジ32内にエアを送り込むことで、空気圧を利用してシリンジ32の本体部321内に貯留された樹脂Rを貫通孔21内へ送り込むものである。加圧機構34は、電磁弁341と減圧弁342とから構成されている。この加圧機構34により、シリンジ32内の圧力を調整して、貫通孔21内に線状材Lの外周面に付着させる樹脂Rの量に応じた量の樹脂Rを供給している。この加圧機構34によってシリンジ32内にエアを送り込む圧力は、主剤計量ポンプ331及び硬化剤計量ポンプ332によって主剤及び硬化剤が吐出される圧力よりも小さい。そのため、シリンジ32の本体部321内へは樹脂チューブ351を介して樹脂Rが供給され、その樹脂Rが、加圧機構34によって送り込まれるエアによって空気圧で貫通孔21へと押し出される。
本実施形態では、線状材被覆装置1にはさらに、シリンジ32の本体部321の側方に、本体部321内の樹脂Rの量を液面の高さにより検出する非接触の液面レベルセンサ51が設けられている。この液面レベルセンサ51としては、既知の任意の液面レベルセンサを用いることができる。また、容器20の導入口211側付近に、貫通孔21から漏れ出す樹脂Rを検知するためのレーザ変位センサ52が設けられている。レーザ変位センサ52を用い、容器20の導入口211に向けてレーザ変位センサ52からレーザを照射して反射光の画素内の位置を計測することで、導入口211付近の樹脂Rの状態を検知している。つまり、反射光の画素内の位置によって、樹脂Rが導入口211から膨らみ出ているか、導入口211より凹んでいるか、導入口211に対して凹凸なく存在しているかが判断でき、これにより、導入口211からの樹脂Rの漏れの有無及び貫通孔21内での樹脂Rの過不足が検知できる。このレーザ変位センサ52としては、既知の任意のレーザ変位センサを用いることができる。なお、液面レベルセンサ51及びレーザ変位センサ52は、シリンジ32及び容器20が複数設けられる場合には、シリンジ32及び容器20の個数に併せて複数個設けられる。また、レーザ変位センサ52は必ずしも設けられる必要はなく、レーザ変位センサ52を設けず目視によって樹脂Rが導入口211から漏れているか否かを判断してもよい。
次に本発明の線状材被覆方法について説明する。本発明の線状材被覆方法は、線状材Lの外周面に樹脂Rを付着させて線状材Lを全長にわたって樹脂Rで被覆するものである。線状材被覆方法の一実施態様は、上記線状材被覆装置1によってなし得る。
すなわち、線状材Lが、導入口211から貫通孔21内へ入り、導出口212から貫通孔21外へ出て行くように流れている。このとき、貫通孔21内が樹脂Rで満たされているため、貫通孔21内を通過する間に、線状材Lの外周面に樹脂Rが付着される。導出口212は、線状材Lに被覆された樹脂Rが所望の厚みとなるような径に形成されているため、導出口212を通過する手前で線状材Lの外周面に付着した余分な樹脂Rが貫通孔21内に落とされ、所望の厚みで樹脂Rが被覆された線状材Lが貫通孔21から導出される。
貫通孔21から導出された線状材Lは、従来の電線に絶縁層を形成する方法と同様、焼付け炉(図示せず)に導入され、焼付け炉で樹脂Rを焼き付けて硬化させる。これにより、所望の厚みで被覆された線状材Lが形成される。
線状材Lに被覆する樹脂Rの厚さが厚い場合、一回の工程で所望の厚さとなるように線状材Lに樹脂Rを被覆しようとすると、樹脂Rが硬化する前に樹脂Rが垂れてしまい、樹脂Rを所望の厚さに被覆できない場合がある。このような場合には、導出口212の径が段階的に大きくなるように複数の容器20を準備しておき、段階的に径の大きい導出口212を有する容器20に線状材Lを通過させ、上記の工程を繰り返す。これにより、所望の厚さで樹脂Rが被覆された線状材Lを形成することができる。
一方、貫通孔21内の樹脂Rは、線状材Lの外周面に付着して貫通孔21から導出された量だけ減少する。この減少した量、つまり、線状材Lに付着させた樹脂Rの量に応じた量の樹脂Rを吐出できるように加圧機構34を制御し、加圧機構34の作動によって減少した量に応じた量の樹脂Rが貫通孔21内へ供給される。具体的には、線状材Lを貫通孔21内で移動させる速度と、線状材Lに付着して貫通孔21から導出される樹脂Rの量とに依存して、貫通孔21内で樹脂Rが減少する。この樹脂Rの減少量のデータを実験等によって収集し、そのデータに基づいて、減少量に応じた樹脂Rの量を貫通孔21内へ供給するように加圧機構34を制御する。その他にも、レーザ変位センサ52又は目視によって貫通孔21からの樹脂Rの漏れの有無を判断し、樹脂Rが貫通孔21から漏れそうな場合には空気圧を低くし、樹脂Rが貫通孔21の導入口211付近まで満たされていないときには空気圧を高くするようにして加圧機構34を制御することもできる。これにより、貫通孔21内には常に過不足ない状態で樹脂Rを貯留することができる。
貫通孔21内へ樹脂Rを供給することによってシリンジ32の本体部321内で減少した樹脂Rは、シリンジ32の側方に設けられている非接触の液面レベルセンサ51によって監視されている。図示しない制御装置は、液面レベルセンサ51により検出される樹脂Rの量(液面の高さ)が一定となるように調整機構33の動作を制御する。すなわち、本体部321内の樹脂Rが所定量より減少したことを液面レベルセンサ51が検知すると、主剤計量ポンプ331及び硬化剤計量ポンプ332から所定量の主剤及び硬化剤が吐出され、混合部333において主剤と硬化剤とが混合され、バルブ334が開き、本体部321内に樹脂Rが流入する。特に、線状材被覆装置1が複数のシリンジ32を備える場合は、液面レベルセンサ51で樹脂Rの減少が検知されたシリンジ32の本体部321に連通するバルブ334のみが開放され、当該本体部321に樹脂Rが供給される。これにより、本体部321内には常に所定量の樹脂Rが貯留されるようになっている。
以上のように、本実施形態では、線状材Lが貫通孔21内を通過する際に、線状材Lの外周面に付着して貫通孔21から導出された樹脂Rの量に応じて、貫通孔21内に樹脂Rを供給するので、貫通孔21の容積を、線状材Lの外周面に付着させる樹脂Rの量に応じた量の樹脂を満たすことが可能な程度に小さくすることができる。その結果、貫通孔21内の樹脂Rを硬化する前に使い切ることができ、樹脂Rを無駄にすることがなくなる。また、主剤と硬化剤とを混合させるタイミングを液面レベルセンサ51によって制御し、混合後硬化するまでに使い切れる樹脂Rの量だけをシリンジ32及び貫通孔21内に貯留するようになっている。このように必要とする量だけの樹脂Rをシリンジ32及び貫通孔21に供給し、その樹脂Rをすぐに使い切るので、ポットライフが短い樹脂Rであっても、樹脂Rが硬化する前に使い切ることができる。これにより、本実施形態の線状材被覆装置1では、種々の樹脂Rを利用することができる。
また、種々の樹脂Rが利用できるようになったことで、従来は使用が難しかった粘性が高い樹脂も使用できるようになり、その結果、線状材Lに樹脂Rを被覆する際に、一回で従来よりも厚く樹脂Rを被覆することができる。これにより、線状材Lに樹脂Rを厚く被覆する場合でも、少ない回数で被覆でき、線状材Lに樹脂Rを被覆する工程を短くすることができる。また、ポットライフの短い樹脂Rを使用できることで、その後の焼付け炉において樹脂Rが硬化するまでの時間を短くすることができる。これによっても、線状材Lを被覆する作業に要する時間を短縮することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、ポンプ機構30は、容器20の導入口212側に接続されているが、ポンプ機構30は、容器20の導入口211側に限られず、任意の位置に接続することができる。例えば、図5に示すように、容器20の中央部に接続してもよいし、図6に示すように、容器20の導出口212側に接続してもよい。
また、上記実施形態では、容器20は保持具40に水平姿勢で保持されているが、図7に示すように、容器20は保持具40に垂直姿勢で保持されることもできる。このとき、容器20は、導入口211が上側に位置するように保持され、線状材Lは、上側から下側へと流される。シリンジ32が接続される供給口22は、容器20の側面に形成されており、シリンジ32は、水平面に対して45°〜60°傾斜した状態で容器20に接続される。
1 線状材被覆装置
10 タンク
20 容器
21 貫通孔
211 導入口
212 導出口
213 連通口
22 供給口
30 ポンプ機構
32 シリンジ
33 調整機構
34 加圧機構
L 線状材
R 樹脂

Claims (4)

  1. 線状材の外周面に樹脂を付着させて線状材を全長にわたって樹脂で被覆する線状材被覆方法であって、
    前記樹脂で満たされた貫通孔内へ前記線状材を導入して前記貫通孔を通過させることにより前記線状材の外周面に前記樹脂を付着させるとともに、付着させる前記樹脂の量に応じた量の樹脂を前記貫通孔内へ供給することを特徴とする線状材被覆方法。
  2. 線状材の外周面に樹脂を付着させて線状材を全長にわたって樹脂で被覆する線状材被覆装置であって、
    樹脂が硬化しない状態で貯留されるタンクと、
    樹脂で満たされ線状材を通過させる貫通孔を有する筒状の容器と、
    前記貫通孔内で線状材の外周面に付着させる樹脂の量に応じた量の樹脂を前記タンクより流出させて前記貫通孔内へ供給するポンプ機構と、を備える線状材被覆装置。
  3. 前記貫通孔は、線状材の径より大きな径と、少なくとも線状材の外周面に付着させる樹脂の量に応じた量の樹脂を満たすことが可能な容積とを有するものであり、
    前記貫通孔の一端には、線状材の導入口が形成され、
    前記貫通孔の他端には、線状材の外周面に付着させる樹脂の量に応じた径で開口する線状材の導出口が形成され、
    前記貫通孔の内面には、前記ポンプ機構が接続される樹脂の供給口と連通する連通口が開口される請求項2に記載の線状材被覆装置。
  4. 前記ポンプ機構は、
    前記貫通孔内へ供給する樹脂を貯留するシリンジと、
    前記シリンジ内に空気圧を作用させて前記シリンジ内に貯留された樹脂を前記貫通孔内へ送り込む加圧機構と、
    前記シリンジ内の樹脂の貯留量が常に一定となるように前記タンクからの樹脂の流出量を調整する調整機構とを備える請求項2又は3に記載の線状材被覆装置。
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