JP2016090379A - 測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定対象素子と直列に接続される電流検出抵抗における発熱を抑制すると共に測定精度を向上させる。【解決手段】この測定装置は、第1のノードと第2のノードとの間に測定対象素子が接続される測定装置であって、第2のノードと第3のノードとの間に接続された第1の抵抗と、第1及び第3のノードの内の一方に接続された一端を有する第2の抵抗と、直列接続された測定対象素子、第1の抵抗、及び、第2の抵抗に電流を供給する第1の回路と、第2の抵抗の両端に発生する電圧を設定電圧と比較することにより、第1の回路が供給する電流の大きさを制御する制御電圧を生成する第2の回路と、測定対象素子の両端に発生する電圧を測定して第1の測定電圧データを出力すると共に、第1の抵抗の両端に発生する電圧を測定して第2の測定電圧データを出力する第3の回路とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、測定対象素子の抵抗値等の特性を測定するために、測定対象素子に電流を流して発生する電圧を測定する測定装置等に関する。
モーター等の電流駆動機器類を制御するための電流駆動デバイスにおいて、電流を出力する素子の特性(例えば、オン抵抗値)を測定するためには、測定対象素子に大電流を流して発生する電圧を測定する必要がある。その際に、測定対象素子と直列に電流検出抵抗を接続し、電流検出抵抗の両端に発生する帰還電圧を帰還制御用のオペアンプに入力して、帰還電圧を設定電圧と比較することにより、一定電流を維持することが行われている。
しかしながら、大電流によって電流検出抵抗が発熱して抵抗値が変化すると、帰還制御用のオペアンプに入力される帰還電圧が変動するので、一定電流を維持することが困難となり、測定精度が悪化するという問題があった。一方、発熱を小さくするために電流検出抵抗の抵抗値を小さくすると、帰還制御用のオペアンプの増幅率を高くする必要があり、設定電圧に対する帰還電圧の誤差が大きくなって、測定精度が悪化するという問題があった。
関連する技術として、特許文献1には、高精度部品を必要とせず、装置製造後でも調整が容易な小形かつ低価格の電圧電流特性測定回路が開示されている。特許文献1の図1に示されている電圧電流特性測定回路1aにおいて、スイッチ11、13、15をオン、スイッチ12、14をオフとして、D/A変換器101の出力端子91の電圧値と、DUT(被試験デバイス)電圧とDUT電流の検出値との内のどちらか一方をスイッチ110により選択した出力端子92の電圧値とが、キャパシター21及び22にそれぞれ電荷量として蓄積される。
次に、スイッチ11、13、15をオフ、スイッチ12、14をオンとして、それらの電荷量の差分が算出された後に、差動アンプ104のマイナス端子に電圧値として帰還される。差動アンプのプラス端子を接地することで、仮想ショートにより、マイナス端子の電位がゼロになるように回路が動作して、出力電圧及び出力電流を精度良く制御することができる。
しかしながら、特許文献1の図1において、電流検出手段109の抵抗R105にDUT電流が流れる際に抵抗R105における発熱が大きいと、抵抗R105の抵抗値が変化するので、一定のDUT電流を維持することが困難となり、測定精度が悪化する。一方、発熱を小さくするために抵抗R105の抵抗値を小さくすると、差動アンプ108の増幅率を高くする必要があり、帰還電圧の誤差が大きくなって、測定精度が悪化する。
そこで、上記の点に鑑み、本発明の第1の目的は、測定対象素子の抵抗値等の特性を測定するために、測定対象素子に電流を流して発生する電圧を測定する測定装置等において、測定対象素子と直列に接続される電流検出抵抗における発熱を抑制すると共に測定精度を向上させることである。また、本発明の第2の目的は、電流測定値に基づいて、測定対象素子に流れる電流の大きさを補正できるようにすることである。
以上の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の1つの観点に係る測定装置は、第1のノードと第2のノードとの間に測定対象素子が接続される測定装置であって、第2のノードと第3のノードとの間に接続された第1の抵抗と、第1及び第3のノードの内の一方に接続された一端を有する第2の抵抗と、直列接続された測定対象素子、第1の抵抗、及び、第2の抵抗に電流を供給する第1の回路と、第2の抵抗の両端に発生する電圧を設定電圧と比較することにより、第1の回路が供給する電流の大きさを制御する制御電圧を生成する第2の回路と、測定対象素子の両端に発生する電圧を測定して第1の測定電圧データを出力すると共に、第1の抵抗の両端に発生する電圧を測定して第2の測定電圧データを出力する第3の回路とを備える。
本発明の1つの観点によれば、測定対象素子と第1の抵抗(電流検出抵抗)と第2の抵抗(電流設定抵抗)とを直列接続することにより、電流検出抵抗の抵抗値を小さくしても電流設定抵抗によって十分な帰還電圧を得ると共に、電流検出抵抗の両端に発生する電圧に基づいて、測定対象素子に流れる電流を実際に測定することができる。従って、電流検出抵抗として、極めて小さな抵抗値を有する抵抗を用いることにより、電流検出抵抗における発熱を抑制すると共に測定精度を向上させることが可能となる。さらに、電流設定抵抗を可変抵抗とすれば、様々な測定対象素子に対する電流設定の自由度が拡大する。
ここで、測定装置が、測定装置の測定動作を制御する第4の回路をさらに備えても良い。これにより、測定動作のプログラマブルな制御が可能となる。また、第4の回路が、第3の回路から出力される第1及び第2の測定電圧データに基づいて、測定対象素子の抵抗値を算出するようにしても良い。これにより、測定装置が、抵抗値の測定結果を直接的に出力又は表示することができる。
さらに、第1の回路が、第4の回路から供給される駆動電圧データに従って駆動電圧を発生して出力端子から出力する駆動電圧発生回路と、駆動電圧発生回路の出力端子と第1及び第3のノードの内の他方との間に接続され、第2の回路によって生成される制御電圧に従って、直列接続された測定対象素子、第1の抵抗、及び、第2の抵抗に電流を供給するトランジスターとを含むようにしても良い。これにより、第4の回路が、駆動電圧発生回路の駆動電圧発生動作及びトランジスターの電流供給動作を制御することができる。
その場合に、測定装置が、駆動電圧発生回路の出力端子と第1及び第3のノードの内の一方との間に接続された第3の抵抗(電流補正抵抗)をさらに備えても良い。これにより、電流測定値に基づいて、駆動電圧発生回路が発生する駆動電圧をソフトウェアに従って変更することにより、測定対象素子に流れる電流の大きさを補正することができる。さらに、電流補正抵抗を可変抵抗とすれば、広範な温度範囲に対する電流補正の自由度が拡大する。
以上において、第2の回路が、設定電圧を発生する定電圧発生回路と、定電圧発生回路の一端に接続された非反転入力端子、第1及び第3のノードの内の一方に接続された反転入力端子、及び、制御電圧を出力する出力端子を有するオペアンプとを含むようにしても良い。その場合には、比較的簡単な回路によって第2の回路を構成することができる。
あるいは、第2の回路が、第4の回路から供給される設定電圧データに従って設定電圧を発生する設定電圧発生回路と、設定電圧発生回路の出力端子に接続された非反転入力端子、第1及び第3のノードの内の一方に接続された反転入力端子、及び、制御電圧を出力する出力端子を有するオペアンプとを含むようにしても良い。その場合には、測定対象素子に流れる電流の大きさをプログラマブルに設定し、さらに、電流測定値に基づいて補正することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。図1に示すように、この測定装置は、駆動回路10と、電流設定回路20と、測定回路30と、電流検出抵抗R1と、電流設定抵抗R2とを含んでおり、さらに、電流補正抵抗R3と、制御回路40とを含んでも良い。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。図1に示すように、この測定装置は、駆動回路10と、電流設定回路20と、測定回路30と、電流検出抵抗R1と、電流設定抵抗R2とを含んでおり、さらに、電流補正抵抗R3と、制御回路40とを含んでも良い。
また、測定装置は、トランジスター又は抵抗器等の測定対象素子を含む測定対象回路が接続される第1のノードN1及び第2のノードN2を有している。図1には、第1のノードN1と第2のノードN2との間に接続された測定対象素子R0が示されている。電流検出抵抗R1は、第2のノードN2と第3のノードN3との間に接続され、電流設定抵抗R2は、第3のノードN3に接続された一端を有している。例えば、電流設定抵抗R2は、第3のノードN3と基準電位との間に接続されても良い。図1においては、低電位側の電源電位(接地電位)が基準電位となっている。
駆動回路10は、直列接続された測定対象素子R0、電流検出抵抗R1、及び、電流設定抵抗R2に電流を供給する。ここで、電流設定抵抗R2の抵抗値は、電流検出抵抗R1の抵抗値よりも十分大きいことが望ましい。例えば、電流設定抵抗R2の抵抗値を、電流検出抵抗R1の抵抗値の10倍以上としても良い。
電流設定回路20は、電流設定抵抗R2の両端に発生する電圧(帰還電圧)V2を設定電圧Vrと比較することにより、駆動回路10が供給する電流の大きさを制御する制御電圧Vcを生成する。このフィードバック制御によって、測定対象素子R0に供給される電流の大きさを一定に維持することができる。
測定回路30は、測定対象素子R0の両端に発生する電圧を測定して第1の測定電圧データD1を出力すると共に、電流検出抵抗R1の両端に発生する電圧を測定して第2の測定電圧データD2を出力する。電流検出抵抗R1の抵抗値は既知であるので、第2の測定電圧データD2と電流検出抵抗R1の抵抗値とに基づいて、直列接続された測定対象素子R0及び電流検出抵抗R1に流れる電流の値を算出することができる。
モーター等の電流駆動機器類を制御するための電流駆動デバイスにおいて、電流を出力する素子の特性(例えば、オン抵抗値)を測定するためには、測定対象素子に大電流(例えば、100mA〜1A)を流して発生する電圧を測定する必要がある。本実施形態によれば、測定対象素子R0と電流検出抵抗R1と電流設定抵抗R2とを直列接続することにより、電流検出抵抗R1の抵抗値を小さくしても電流設定抵抗R2によって十分な帰還電圧を得ると共に、電流検出抵抗R1の両端に発生する電圧に基づいて、測定対象素子R0に流れる電流を実際に測定することができる。
従って、電流検出抵抗R1として、極めて小さな抵抗値(例えば、0.1mΩ〜47mΩ)を有する抵抗を用いることにより、電流検出抵抗R1における発熱を抑制すると共に測定精度を向上させることが可能となる。さらに、電流設定抵抗R2を可変抵抗とすれば、様々な測定対象素子に対する電流設定の自由度が拡大する。
制御回路40は、測定装置の測定動作を制御する。これにより、測定動作のプログラマブルな制御が可能となる。また、制御回路40は、測定回路30から出力される第1の測定電圧データD1及び第2の測定電圧データD2に基づいて、測定対象素子R0の抵抗値を算出するようにしても良い。これにより、測定装置が、抵抗値の測定結果を直接的に出力又は表示することができる。
例えば、制御回路40は、電流検出抵抗R1の両端に発生する電圧V1の値と電流検出抵抗R1の抵抗値とに基づいて、電流検出抵抗R1に流れる電流Irdの値を算出する。
Ird=V1/R1 ・・・(1)
測定対象素子R0と電流検出抵抗R1とには同じ電流Irdが流れているので、制御回路40は、測定対象素子R0の両端に発生する電圧V0の値と電流Irdの値とに基づいて、測定対象素子R0の抵抗値を算出することができる。
R0=V0/Ird ・・・(2)
Ird=V1/R1 ・・・(1)
測定対象素子R0と電流検出抵抗R1とには同じ電流Irdが流れているので、制御回路40は、測定対象素子R0の両端に発生する電圧V0の値と電流Irdの値とに基づいて、測定対象素子R0の抵抗値を算出することができる。
R0=V0/Ird ・・・(2)
具体的な回路例として、駆動回路10は、駆動電圧発生回路11と、トランジスター12とを含んでも良い。駆動電圧発生回路11は、制御回路40から供給される駆動電圧データD0に従って駆動電圧Vdを発生して出力端子から出力する。トランジスター12は、駆動電圧発生回路11の出力端子と第1のノードN1との間に接続され、電流設定回路20によって生成される制御電圧Vcに従って、直列接続された測定対象素子R0、電流検出抵抗R1、及び、電流設定抵抗R2に電流を供給する。これにより、制御回路40が、駆動電圧発生回路11の駆動電圧発生動作及びトランジスター12の電流供給動作を制御することができる。
駆動電圧発生回路11は、DAC(デジタル/アナログ変換器)11aと、パワーオペアンプ11bとを含んでも良い。DAC11aは、制御回路40から供給される駆動電圧データD0をアナログの駆動電圧Vdに変換してパワーオペアンプ11bの非反転入力端子に供給する。パワーオペアンプ11bは、出力端子と反転入力端子とが接続されて、DAC11aから供給される駆動電圧Vdを低インピーダンスで出力するボルテージフォロアーを構成している。
トランジスター12としては、パワーオペアンプ11bの出力端子に接続されたドレインと、電流設定回路20から制御電圧Vcが印加されるゲートと、第1のノードN1に接続されたソースとを有するNチャネルMOSトランジスターを用いても良い。トランジスター12は、パワーオペアンプ11bから駆動電圧Vdが供給され、ゲート・ソース間の電圧に従って電流を流す。
また、電流設定回路20は、定電圧発生回路21と、オペアンプ22とを含んでも良い。その場合には、比較的簡単な回路によって電流設定回路20を構成することができる。定電圧発生回路21は、トランジスター、ダイオード、又は、抵抗等で構成され、設定電圧Vrを発生する。オペアンプ22は、定電圧発生回路21の一端に接続された非反転入力端子と、第3のノードN3に接続された反転入力端子と、制御電圧Vcを出力する出力端子とを有している。
オペアンプ22は、電流設定抵抗R2の両端に発生する帰還電圧V2を設定電圧Vrと比較することにより、例えば、帰還電圧V2が設定電圧Vrと等しくなるように、駆動回路10が供給する電流の大きさを制御する制御電圧Vcを生成する。その場合には、Vr=V2と見做すことができるので、電流設定抵抗R2に流れる電流Irの大きさは、設定電圧Vrの値を電流設定抵抗R2の抵抗値で割った値となる。
Ir=Vr/R2 ・・・(3)
Ir=Vr/R2 ・・・(3)
電流補正抵抗R3が設けられていない場合には、直列接続された測定対象素子R0及び電流検出抵抗R1に流れる電流Irdが、電流設定抵抗R2に流れる電流Irと等しくなる。その場合には、設定電圧Vr及び電流設定抵抗R2の抵抗値を適切に設定することにより、電流Irdの大きさを所望の値に設定することができる。
あるいは、駆動電圧発生回路11の出力端子と第3のノードN3との間に接続された電流補正抵抗R3を設けても良い。その場合に、電流設定抵抗R2に流れる電流Irは、直列接続された測定対象素子R0及び電流検出抵抗R1に流れる電流Irdと、電流補正抵抗R3に流れる電流Irfとの和になる。
Ir=Ird+Irf ・・・(4)
Ir=Ird+Irf ・・・(4)
また、電流補正抵抗R3に流れる電流Irfの値は、駆動電圧発生回路11から出力される駆動電圧Vdから設定電圧Vrを引いた値を電流補正抵抗R3の抵抗値で割ることによって算出できる。
Irf=(Vd−Vr)/R3 ・・・(5)
Irf=(Vd−Vr)/R3 ・・・(5)
最初に、制御回路40は、式(3)〜(5)に従って、直列接続された測定対象素子R0及び電流検出抵抗R1に流れる電流Irdの値が設定電流値となるように、駆動電圧データD0を設定する。しかしながら、測定対象素子R0に大電流を流す際に、トランジスター12、オペアンプ22、及び、電流設定抵抗R2において温度変化が生じ易く、電流設定抵抗R2に流れる電流Irが変化して、電流Irdの大きさが変動することがある。
そこで、制御回路40は、式(1)に従って、測定回路30から出力される第2の測定電圧データD2に基づいて電流Irdの測定値を算出し、電流Irdの測定値を監視する。電流Irdの測定値が設定電流値に対して所定の範囲外になると、制御回路40は、電流Irdの測定値に基づいて、駆動電圧発生回路11に供給する駆動電圧データD0を変更して、駆動電圧発生回路11から出力される駆動電圧Vdを変化させることにより、電流補正抵抗R3に流れる電流Irfの大きさを補正する。
例えば、発熱による温度上昇によって電流設定抵抗R2の抵抗値が変化して、測定対象素子R0及び電流検出抵抗R1に流れる電流Irdの測定値と設定電流値との差がΔIとなった場合に、制御回路40は、式(5)に従って、電流補正抵抗R3に流れる電流Irfの値をΔIだけ変化させるように駆動電圧データD0を変更する。これにより、式(4)に従って、電流Irdの大きさが−ΔIだけ変化して、電流Irdの測定値と設定電流値との差が「0」に近くなる。
電流補正抵抗R3を設けることにより、設定電圧Vr及び電流設定抵抗R2の抵抗値を変更しなくても、電流Irdの測定値に基づいて、駆動電圧発生回路11が発生する駆動電圧Vdをソフトウェアに従って変更することにより、測定対象素子R0に流れる電流Irdの大きさを補正することができる。さらに、電流補正抵抗R3を可変抵抗とすれば、広範な温度範囲に対する電流補正の自由度が拡大する。
測定回路30は、計装アンプ(インスツルメンテーション・アンプ)31及び33と、ADC(アナログ/デジタル変換器)32及び34とを含んでいる。ここで、計装アンプとは、複数のオペアンプ及び複数の抵抗を組み合わせて構成され、所定の利得(ゲイン)を有する回路ブロックのことをいう。
例えば、計装アンプ31は、第1のノードN1と第2のノードN2との間の電位差を所定の利得で増幅することにより、測定対象素子R0の両端に発生する電圧V0に対応する第1の測定電圧を生成する。ADC32は、計装アンプ31によって生成されるアナログの第1の測定電圧を第1の測定電圧データD1に変換して制御回路40に出力する。第1の測定電圧データD1は、測定対象素子R0の両端に発生する電圧V0を表している。
同様に、計装アンプ33は、第2のノードN2と第3のノードN3との電位差を所定の利得で増幅することにより、電流検出抵抗R1の両端に発生する電圧V1に対応する第2の測定電圧を生成する。ADC34は、計装アンプ33によって生成されるアナログの第2の測定電圧を第2の測定電圧データD2に変換して制御回路40に出力する。第2の測定電圧データD2は、電流検出抵抗R1の両端に発生する電圧V1を表している。
制御回路40は、例えば、CPU(中央演算装置)と、幾つかのメモリーと、入出力部とを含むMCU(マイクロコントローラー)等で構成される。それらのメモリーは、CPUに各種の処理を行わせるためのソフトウェア(測定プログラム)を格納する不揮発性メモリーを含んでいる。
制御回路40は、駆動電圧データD0を駆動電圧発生回路11のDAC11aに供給すると共に、測定回路30のADC34から出力される第2の測定電圧データD2に基づいて、式(1)に従って、直列接続された測定対象素子R0及び電流検出抵抗R1に流れる電流Irdの測定値を算出する。
電流Irdの測定値が設定電流値に対して所定の範囲内(例えば、±10%以内)であれば、制御回路40は、測定回路30のADC32及び34からそれぞれ出力される第1の測定電圧データD1及び第2の測定電圧データD2を取り込み、それらのデータを外部の装置に出力したり測定電圧を表示部に表示させる。あるいは、制御回路40は、それらのデータに基づいて、測定対象素子R0に流れる電流の値、又は、測定対象素子R0の抵抗値を算出して、電流値又は抵抗値を表すデータを外部の装置に出力したり電流値又は抵抗値を表示部に表示させても良い。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。図2に示す第2の実施形態においては、電流検出抵抗R1と電流設定抵抗R2との間に測定対象素子R0が接続されるようになっており、これに伴ってノード番号も変更されている。その他の点に関しては、第2の実施形態は第1の実施形態と同様である。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。図2に示す第2の実施形態においては、電流検出抵抗R1と電流設定抵抗R2との間に測定対象素子R0が接続されるようになっており、これに伴ってノード番号も変更されている。その他の点に関しては、第2の実施形態は第1の実施形態と同様である。
図2には、第1のノードN1と第2のノードN2との間に接続された測定対象素子R0が示されている。電流検出抵抗R1は、第2のノードN2と第3のノードN3との間に接続され、電流設定抵抗R2は、第1のノードN1に接続された一端を有している。例えば、電流設定抵抗R2は、第1のノードN1と基準電位との間に接続されても良い。図2においては、低電位側の電源電位(接地電位)が基準電位となっている。
具体的な回路例として、駆動回路10のトランジスター12は、駆動電圧発生回路11の出力端子と第3のノードN3との間に接続され、電流設定回路20によって生成される制御電圧Vcに従って、直列接続された電流検出抵抗R1、測定対象素子R0、及び、電流設定抵抗R2に電流を供給する。これにより、制御回路40が、駆動電圧発生回路11の駆動電圧発生動作及びトランジスター12の電流供給動作を制御することができる。
トランジスター12としては、パワーオペアンプ11bの出力端子に接続されたドレインと、電流設定回路20から制御電圧Vcが印加されるゲートと、第3のノードN3に接続されたソースとを有するNチャネルMOSトランジスターを用いても良い。トランジスター12は、パワーオペアンプ11bから駆動電圧Vdが供給され、ゲート・ソース間の電圧に従って電流を流す。
また、電流設定回路20のオペアンプ22は、定電圧発生回路21の一端に接続された非反転入力端子と、第1のノードN1に接続された反転入力端子と、制御電圧Vcを出力する出力端子とを有している。オペアンプ22は、電流設定抵抗R2の両端に発生する帰還電圧V2を設定電圧Vrと比較することにより、例えば、帰還電圧V2が設定電圧Vrと等しくなるように、駆動回路10が供給する電流の大きさを制御する制御電圧Vcを生成する。
電流補正抵抗R3が設けられていない場合には、直列接続された電流検出抵抗R1及び測定対象素子R0に流れる電流Irdが、電流設定抵抗R2に流れる電流Irと等しくなる。その場合には、設定電圧Vr及び電流設定抵抗R2の抵抗値を適切に設定することにより、電流Irdの大きさを所望の値に設定することができる。
あるいは、駆動電圧発生回路11の出力端子と第1のノードN1との間に接続された電流補正抵抗R3を設けても良い。その場合に、電流設定抵抗R2に流れる電流Irは、直列接続された電流検出抵抗R1及び測定対象素子R0に流れる電流Irdと、電流補正抵抗R3に流れる電流Irfとの和になる。従って、電流Irdの測定値に従って、駆動電圧発生回路11が発生する駆動電圧Vdを変更することにより、電流Irdの大きさを補正することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。図3に示す第3の実施形態においては、図1に示す第1の実施形態における電流設定回路20の替わりに電流設定回路20aが用いられる。その他の点に関しては、第3の実施形態は第1の実施形態と同様である。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。図3に示す第3の実施形態においては、図1に示す第1の実施形態における電流設定回路20の替わりに電流設定回路20aが用いられる。その他の点に関しては、第3の実施形態は第1の実施形態と同様である。
電流設定回路20aは、設定電圧発生回路23と、オペアンプ22とを含んでいる。設定電圧発生回路23は、制御回路40から供給される設定電圧データD3に従って設定電圧Vrを発生する。図3には、設定電圧発生回路23がDACで構成される場合が示されている。DACは、制御回路40から供給される設定電圧データD3をアナログの設定電圧Vrに変換する。
オペアンプ22は、設定電圧発生回路23の出力端子に接続された非反転入力端子と、第3のノードN3に接続された反転入力端子と、制御電圧Vcを出力する出力端子とを有している。オペアンプ22は、電流設定抵抗R2の両端に発生する帰還電圧V2を設定電圧Vrと比較することにより、例えば、帰還電圧V2が設定電圧Vrと等しくなるように、駆動回路10が供給する電流の大きさを制御する制御電圧Vcを生成する。
最初に、制御回路40は、直列接続された測定対象素子R0及び電流検出抵抗R1に流れる電流Irdの値が設定電流値となるように、設定電圧データD3を設定する。しかしながら、測定対象素子R0に大電流を流す際に、トランジスター12、オペアンプ22、及び、電流設定抵抗R2において温度変化が生じ易く、電流設定抵抗R2に流れる電流Irが変化して、電流Irdの大きさが変動することがある。
そこで、制御回路40は、測定回路30から出力される第2の測定電圧データD2に基づいて電流Irdの測定値を算出し、電流Irdの測定値を監視する。電流Irdの測定値が設定電流値に対して所定の範囲外になると、制御回路40は、電流Irdの測定値に基づいて、設定電圧発生回路23に供給する設定電圧データD3を変更して、設定電圧発生回路23から出力される設定電圧Vrを変化させることにより、電流Irdの大きさを補正する。
例えば、発熱による温度上昇によって電流設定抵抗R2の抵抗値が変化して、直列接続された測定対象素子R0及び電流検出抵抗R1に流れる電流Irdの測定値と設定電流値との比がAとなった場合について説明する。電流補正抵抗R3が設けられていなければ、制御回路40は、式(3)に従って、電流設定抵抗R2に流れる電流Irの大きさが1/A倍となるように設定電圧データD3を変更する。一方、電流補正抵抗R3が設けられていれば、制御回路40は、式(3)〜(5)に従って、電流Irdの大きさが1/A倍となるように設定電圧データD3を変更する。これにより、電流Irdの測定値と設定電流値との比が「1」に近くなる。
本発明の第3の実施形態によれば、制御回路40が設定電圧発生回路23に設定電圧データD3を供給することにより、測定対象素子R0に流れる電流Irdの大きさをプログラマブルに設定することができる。さらに、測定対象素子R0に流れる電流Irdの測定値が設定電流値に対して所定の範囲外になると、制御回路40は、電流Irdの測定値に基づいて、測定対象素子R0に流れる電流Irdの大きさを補正することができる。第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様に、電流検出抵抗R1と電流設定抵抗R2との間に測定対象素子R0が接続されるようにしても良い。
上記の実施形態においては、1つの駆動電圧発生回路11がトランジスター12と電流補正抵抗R3とに駆動電圧Vdを供給する構成について説明したが、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明は、2つの電圧発生回路がトランジスター12と電流補正抵抗R3とにそれぞれの電圧を供給する構成においても利用可能であり、当該技術分野において通常の知識を有する者によって、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
10…駆動回路、11…駆動電圧発生回路、11a…DAC、11b…パワーオペアンプ、12…トランジスター、20、20a…電流設定回路、21…定電圧発生回路、22…オペアンプ、23…設定電圧発生回路、30…測定回路、31、33…計装アンプ、32、34…ADC、40…制御回路、R0…測定対象素子、R1…電流検出抵抗、R2…電流設定抵抗、R3…電流補正抵抗
Claims (9)
- 第1のノードと第2のノードとの間に測定対象素子が接続される測定装置であって、
前記第2のノードと第3のノードとの間に接続された第1の抵抗と、
前記第1及び第3のノードの内の一方に接続された一端を有する第2の抵抗と、
直列接続された前記測定対象素子、前記第1の抵抗、及び、前記第2の抵抗に電流を供給する第1の回路と、
前記第2の抵抗の両端に発生する電圧を設定電圧と比較することにより、前記第1の回路が供給する電流の大きさを制御する制御電圧を生成する第2の回路と、
前記測定対象素子の両端に発生する電圧を測定して第1の測定電圧データを出力すると共に、前記第1の抵抗の両端に発生する電圧を測定して第2の測定電圧データを出力する第3の回路と、
を備える測定装置。 - 前記測定装置の測定動作を制御する第4の回路をさらに備える、請求項1記載の測定装置。
- 前記第4の回路が、前記第3の回路から出力される第1及び第2の測定電圧データに基づいて、前記測定対象素子の抵抗値を算出する、請求項2記載の測定装置。
- 前記第1の回路が、
前記第4の回路から供給される駆動電圧データに従って駆動電圧を発生して出力端子から出力する駆動電圧発生回路と、
前記駆動電圧発生回路の出力端子と前記第1及び第3のノードの内の他方との間に接続され、前記第2の回路によって生成される制御電圧に従って、直列接続された前記測定対象素子、前記第1の抵抗、及び、前記第2の抵抗に電流を供給するトランジスターと、
を含む、請求項2又は3記載の測定装置。 - 前記駆動電圧発生回路の出力端子と前記第1及び第3のノードの内の前記一方との間に接続された第3の抵抗をさらに備える、請求項4記載の測定装置。
- 前記第3の抵抗が可変抵抗である、請求項5記載の測定装置。
- 前記第2の回路が、
前記設定電圧を発生する定電圧発生回路と、
前記定電圧発生回路の一端に接続された非反転入力端子、前記第1及び第3のノードの内の前記一方に接続された反転入力端子、及び、前記制御電圧を出力する出力端子を有するオペアンプと、
を含む、請求項1〜6のいずれか1項記載の測定装置。 - 前記第2の回路が、
前記第4の回路から供給される設定電圧データに従って前記設定電圧を発生する設定電圧発生回路と、
前記設定電圧発生回路の出力端子に接続された非反転入力端子、前記第1及び第3のノードの内の前記一方に接続された反転入力端子、及び、前記制御電圧を出力する出力端子を有するオペアンプと、
を含む、請求項2〜6のいずれか1項記載の測定装置。 - 前記第2の抵抗が可変抵抗である、請求項1〜8のいずれか1項記載の測定装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018190979A (ja) * | 2017-05-04 | 2018-11-29 | アナログ・ディヴァイシス・グローバル・アンリミテッド・カンパニー | 内部集積回路抵抗の較正 |
KR101994363B1 (ko) * | 2018-07-17 | 2019-06-28 | 울산과학기술원 | 가스 센싱용 계측 장치 |
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2014
- 2014-11-05 JP JP2014224829A patent/JP2016090379A/ja active Pending
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