JP2016087895A - 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】特別な操作やオペレータの判断なしにビーズローラの交換タイミングを判断する。【解決手段】入力データを元に記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、記録媒体をアンワインダーからリワインダーまで搬送する搬送手段と、記録媒体上に入力データに基づいて画像を印刷する画像印刷手段と、画像印刷手段により印刷された記録媒体の記録面に接触する表面に微細な凹凸を有するビーズローラと、画像印刷手段により印刷された画像を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影された画像より閾値以上の抜けがある場合のみビーズローラを交換する旨を報知する報知手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関する。
高速インクジェット連続帳票印刷機(以下、連帳機と表記。)で水性インクにより画像を形成する場合、インクの乾燥性は大きな課題となる。インクの乾燥が不十分であると、印刷面にローラ等の接触部材が接触したときに、インクが剥ぎ取られるピッキングと呼ばれる現象が発生し、印刷画像の画質が低下する。印刷事業者やコピーセンターでの利用をはじめとするプロダクションプリンティング分野では、高画質化が進んでおり、用紙に打ち込むインク滴の量を可能な限り増加したいという要望がある。
そこで、印刷面に接触するローラの表面積を少なくするため、表面がガラスやセラミックからなるビーズにより微細な凹凸を設けたローラを使用した印刷装置が既に知られている。
微細な凹凸構造を表面に持つローラ(以下、ビーズローラと表記。)に、インクが付着して堆積すると、クリーニング機構等により表面のインク汚れを取り除くことは困難である。そのため一定期間使用したビーズローラは交換されなければならない。
しかし、今までの印刷システムでは、ビーズローラの交換タイミングを自動的に検知できるシステムはなかった。そのため、ビーズローラ自体を直接目視で確認してオペレータの判断により交換するか、印刷物を目視で確認してピッキングが発生しているか否かを判断しなければならなかった。前者の場合、確認するためには、一旦印刷機を停止させる必要があり、その結果ダウンタイムが発生する。特に連帳機では、ローラ付近の用紙を一度はずし、ローラ交換後に再び用紙を掛けなおす必要があるため、ダウンタイムが大幅に増加する。また、後者の場合はピッキングが発生してはじめて不具合が分かるため、印刷機内が未乾燥のインクにより汚染されたり、印刷物が商品として扱える品質にはならず、印刷コストが増大したりするという問題があった。
特許文献1に記載の孔版印刷装置は、印刷用紙に定着していないインキが搬送に関与する部材に触れることで汚染され、その転写したインキが印刷用紙に再転写されることによる汚れを防ぐことを目的とする。特許文献1には、印刷用紙に接触する部材の表面に微小な凹凸形状をもたせ、接触面積を減らすことが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、ビーズローラの交換タイミングを判定することができないという問題は解消できていない。
そこで、本発明の目的は、特別な操作やオペレータの判断なしにビーズローラの交換タイミングを判断することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、入力データを元に記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記記録媒体をアンワインダーからリワインダーまで搬送する搬送手段と、前記記録媒体上に前記入力データに基づいて画像を印刷する画像印刷手段と、前記画像印刷手段により印刷された前記記録媒体の記録面に接触する表面に微細な凹凸を有するビーズローラと、前記画像印刷手段により印刷された画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された画像より閾値以上の抜けがある場合のみ前記ビーズローラを交換する旨を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、特別な操作やオペレータの判断なしにビーズローラの交換タイミングを判断することができる。
本発明の一実施形態に係る全体構成図である。 画像検査機構を持たない印刷機構及び乾燥機構の説明図である。 (a)は、印刷面に接触する部材の交換タイミングを判断する画像検査機構を備える印刷機の印刷機構、乾燥機構及び画像検査機構の説明図であり、(b)は、(a)の画像検査機構の検出領域の説明図である。 複数の画像検査機構を有する印刷機の印刷機構、乾燥機構及び画像検査機構の説明図である。 印刷面に接触する部材の交換を判断するためのフローチャートの一例である。 印刷面に接触する部材の交換の判断をUniformity調整と同時に行う際のフローチャートの一例である。 Uniformity調整を行うためのチャートの一例である。 ピッキング検出領域の最適化を行った評価結果である。
本発明の実施の形態を説明する。本発明は、画像形成装置について、以下の特徴を有する。
<概要>
要するに、部材が印刷面に接触する位置よりも下流の画像をスキャンし、ピッキング量が閾値を超えるか否かを判定することで、接触部材の交換タイミングを自動で判断する検査機構を有するものである。
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。
<実施形態1>
図1は、本発明の一実施形態に係る全体構成図である。図1を参照して印刷面に接触する接触部材の交換タイミングを判断する検査機構を備えた画像形装置の全体の構成について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置の一例として、インクジェット連帳機について示す。
インクジェット連帳機10は、CPU11、ROM12、RAM13、センサ群14、操作部15、表示部16、反転機構17、画像検査機構1、2(18,23)、乾燥機構1、2(19,24)、印刷機構1、2(20,25)、アンワインダー21、リワインダー22、I/O26及びHDD27を有する。CPU11、ROM12、RAM13、及びI/O26でマイクロプロセッサが構成されている。
搬送手段はアンワインダー21及びリワインダー22によって実現され、画像印刷手段は印刷機構1、2(18,23)によって実現され、撮影手段は画像検査機構よって実現され、報知手段は表示部16によって実現される。
CPUはCentral Processing Unitの略であり、インクジェット連帳機10を統括制御する。ROMはRead Only Memoryの略であり、インクジェット連帳機10の動作の制御プログラムを格納する。RAMはRandom Access Memoryの略であり、ROM12の制御プログラムを読み出して一時的に格納する。HDD27はHard Disk Driveの略であり、画像データを格納する。センサ群14はアンワインダー21の巻き取り残量、リワインダー22の巻き取り量を検知するセンサ、乾燥機構1、2(18,23)の温度を検知するセンサを含む。操作部15は電源スイッチ、印刷開始停止スイッチ、印刷枚数設定キーを含む。表示部16は例えば液晶モニターが用いられ、印刷枚数、ビーズローラ交換メッセージ、エラー発生、エラー種類を表示する。I/O26は外部からの画像データを入力したり、応答信号を発生したりするためのポートである。
ビーズローラは、例えばアルミナの粒子でコーティングされているローラや、ガラスビーズの表面にさらにコーティングが施されているローラが挙げられるが、表面処理の施されていない通常のアルミニウム、ステンレススチール、樹脂、ゴムローラの場合でも本発明は利用が可能である。
インクジェット連帳機10では、記録媒体としての用紙は、アンワインダー21により巻き出され、表面である第1面の印刷を行う印刷機構1(20)に到達する。印刷機構1(20)の前段には、用紙の記録面に対して、例えばインクの浸透性を制御するような処理液を塗布する機構が挿入されてもよい。印刷機構1(20)を通過した用紙は、表面の乾燥装置である乾燥機構1(19)を通過し、画像検査機構1(18)を通過し、このときピッキング検出が行われる。
次に、用紙は表裏を反転させる反転機構17を通過し、裏面である第2面を印刷する印刷機構2(25)、裏面を乾燥させる乾燥機構2(24)、画像検査機構2(23)を通過して、再度ピッキング検出が行われる。
最後に画像が印刷された用紙はリワインダー22で巻き取られる。印刷後の加工処理の内容によっては、リワインダー22の代わりに、カッターを用いて用紙が裁断される。
尚、以下の説明では、印刷機構と示した場合は、印刷機構1(19)及び印刷機構2(25)を、乾燥機構と示した場合は、乾燥機構1(19)及び乾燥機構2(24)を、画像検査機構と示した場合は、画像検査機構1(18)及び画像検査機構2(23)を、それぞれ示す。
画像検査機構1(18)及び画像検査機構2(23)に用いられているCCD(Charge Coupled Device)カメラは、用紙の全幅を撮影するように取り付けても良いが、任意の間隔で幅方向に取り付けても良い。
<実施形態2>
図2は、画像検査機構を持たない印刷機構及び乾燥機構の説明図である。
用紙は、INの方向から複数のローラによってアンワインダー21から印刷機構に搬送される。印刷機構には、シングルパス方式のインクジェットラインヘッドで構成されたヘッドユニット1が設置されている。このヘッドユニット1では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の基本色や、特色であるオレンジやグリーン、光沢性の付与やその他の処理を行うオーバーコートの液滴を吐出し、用紙上に画像を形成する。ヘッドユニット1は、用紙が搬送される経路上から退避することが可能であり、ノズル面のクリーニングや、増粘したインクの吐出を行うメンテナンス動作を行うことが可能である。
印刷機構の後段には、乾燥機構が設置されている。本実施の形態では、乾燥機構が、用紙の裏面から接触加熱を行うヒートドラム2である場合の構成を例に挙げる。ヒートドラム2の温度は、印刷速度やインクの乾燥性にもよるが、50〜100℃程度に設定する。乾燥機構はこの他にも、温風加熱、赤外線照射、加圧、紫外線照射等の手段を用いたり、これらの機構を組み合わせたりしてもよい。
その後印刷面はFT(First Touch)ローラ3に接触する。このとき、インクの付着量が多い場合や、オフセット印刷で使用しているコート紙のように水性インクの乾燥性が悪い用紙の場合、印刷面は十分に乾燥していないことが多い。そのため、乾燥していないインクがFTローラ3に付着し、インクが用紙からはがれるピッキングが生じる。
ピッキングを防ぐための方法には、乾燥機構による乾燥力を上げる方法と、インクが剥がれにくいFTローラを用いる方法がある。乾燥力を上げる方法としては、具体的には、ヒートドラム2の温度を上げたり、ヒートドラム2の外径を大きくすることで接触時間を長くしたり、補助的な乾燥装置として温風乾燥機構を追加したり、複数の温風乾燥機構を追加することが挙げられる。
しかし、これらの方法は、消費電力の増加や装置の大型化が伴う。また、乾燥機構で与える熱量を増やすことは、用紙の収縮を考慮すると好ましくない。用紙に含まれる水分が乾燥機構に与えられる熱により蒸発することで用紙が収縮する。用紙が収縮すると、裏面を印刷する場合は、その縮んだ用紙に対して印刷されるため、表裏での位置ズレや画像の大きさに違いが生じてしまう。
また、実験結果から、ピッキングは、常温に比べて高温で発生しやすいことがわかっている。そのため、FTローラ3やその近傍を冷却するという方法でピッキング自体を抑制することは可能であるが、この場合は、インクの乾燥性が不十分である。ヒートドラム2を通過した用紙は、ヒートドラム2から受け取った熱により、その後もインクの蒸発が継続している。FTローラ3やその近傍で冷却することにより、余熱による乾燥が停止してしまうため、十分にインクを乾燥させることができない。
以上のように、このような構成ではピッキングの防止と表裏見当等の品質を両立することは難しい。
印刷画像面に接触するFTローラ3のような部材に対して表面に微細な凹凸を設ける方法ならば、ピッキング防止と表裏見当の品質を両立することが可能である。部材の表面を適切な大きさのガラスやセラミックのビーズで加工することで、印刷面との接触面積を減らす。その結果、未乾燥の印刷面と接触部材表面との間に作用する力が弱くなり、インクが剥がれにくくなるが、例え剥がれたとしても、ビーズサイズが小さいため、目立たない。
しかし、ビーズが微細であるため、一度付着してしまったインク汚れを落とすのは非常に難しい。ビーズローラのクリーニング手段として一般的に用いられるクリーニングウェブを用いた方法では、ビーズが磨耗するため、印刷面との接触面積の増加を招く。他の方法でも、十分なクリーニング効果を得ることが難しいため、このようなビーズローラは定期的に交換しなければならない。
ビーズローラの交換の際に問題になるのは、タイミングの判断である。連帳機の場合は、通常FTローラ3のような部材は用紙に接触しているため、オペレータが目視で判断することはできない。FTローラ3の汚れの状態を確認するには、一旦用紙を外す必要があるが、連帳機の場合は用紙を再度掛ける作業にかなりの時間を必要とする。つまり、ビーズローラの交換が必要か否かを確認するだけで、ダウンタイムが大幅に増加してしまう。アンワインダー21に巻き取られた印刷物のピッキングの状態からローラ交換タイミングを判断するという方法もあるが、印刷物がアンワインダー21に至るまでには、複数のローラに接触している。このため、どのローラを交換すれば良いか判断できず、交換不要なローラまで交換してしまう場合も考えられる。また、インクジェット連帳機10を使用している印刷会社にとっては、ピッキングの発生した印刷物は使用することができず、再印刷しなければならなくなる。このように、適切なタイミングで、適切な位置のビーズローラの交換を行うことができなければ、コストが増加するおそれがある。
<実施形態3>
図3(a)は、印刷面に接触する部材の交換タイミングを判断する画像検査機構を備える印刷機の印刷機構、乾燥機構及び画像検査機構の説明図であり、図3(b)は、図3(a)の画像検査機構の検出領域の説明図である。
画像検査機構4は、微細な凹凸を有するFTローラ3の下流に設置されている。画像検出領域のイメージは、図3(b)に示すように、用紙全幅(全ヘッド)で画像を印刷し、その画像の一部を撮影してピッキングを検出する。画像検査機構の一例としてCCDカメラやスキャナが挙げられる。本願の発明者の評価結果から、画像中の白抜けであるピッキングに関してヒトが知覚できるようになるのは、ピッキングの直径が50μm程度からであることがわかっている。画像検査機構で使用するCCDカメラやスキャナには、この程度の大きさを検出できる解像度が必要である。画像検査機構4は、FTローラ3を通過した印刷画像を撮影する。この撮影画像と、インクジェット連帳機10に入力された入力画像を比較して、ピッキングの状態からビーズローラ交換のタイミングを判断することができる。
<実施形態3>
図4は、複数の画像検査機構を有する印刷機の印刷機構、乾燥機構及び画像検査機構の説明図である。
表面に凹凸を有し、画像印刷面に接触するビーズローラが複数配置されている場合、複数の画像検査機構を設置することで、交換すべきビーズローラを適切に判断することができる。例えば画像検査機構4のみでピッキングが検出された場合は、それより上流にあり、印刷面に接触しているローラ3のみを交換すれば良い。画像検査機構4及び画像検査機構7でピッキングが検出された場合は、その間の印刷面に接触するローラであるローラ3、ローラ5、及びローラ6を交換すれば良い。
<実施形態4>
図5は、印刷面に接触する部材の交換を判断するためのフローチャートの一例である。
インクジェット連帳機10のI/O26に接続されたコンピュータから印刷開始の指示が出されると、アンワインダー21から用紙が送り出され、搬送ローラ等から構成される搬送機構により、印刷機構に到達する。
印刷機構では、コンピュータに入力された入力画像をもとに、インクジェットヘッドが駆動され、用紙上に画像が形成される(ステップS1)。
次に、用紙は搬送機構により乾燥機構に搬送され、乾燥機構で乾燥される(ステップS2)。
乾燥後の画像を画像検査機構に取り付けられたCCDカメラが撮影する(ステップS3)。
撮影された画像は、コンピュータによる処理で二値化される(ステップS4)。
次に、入力画像と撮影画像とを比較する(ステップS5)。
入力画像と撮影画像とを比較して50μm以上の白抜けが有るか否か判断する(ステップS6)。白抜けの有無を判断した結果、入力画像に存在しない白抜けが検出された場合(ステップS6/YES)、ピッキング有と判定する。入力画像と撮影画像との比較結果から、ピッキング有と判定された場合のみ、ビーズローラ交換の警告メッセージを表示する(ステップS7)。ビーズローラ交換メッセージの表示(ステップS7)もしくは白抜けが検出されない場合(ステップS6/NO)、印刷終了となる。
ここで、検出する抜けの大きさの閾値について説明する。これは、50μm程度にするのが好ましい。ヒトの目で認識できる点の大きさは50μm程度であるためである。実際、本願発明者の実験でも、50μm以上の白抜けがある場合、ピッキングがあると判断されるという結果が得られた。
<実施形態5>
図6は、印刷面に接触する部材の交換の判断をUniformity調整と同時に行う際のフローチャートの一例である。
Uniformity調整が開始されると、画像を最大濃度で印刷する(ステップS11)。
印刷された用紙を乾燥し(ステップS12)、印刷画像を撮影し(ステップS13)、撮影画像を二値化し(ステップS14)、入力画像と撮影画像とを比較する(ステップS15)。
入力画像と撮影画像とを比較して50μm以上の白抜けが有るか否かを判断する(S16)。50μm以上の白抜けが有る場合(ステップS16/YES)、ビーズローラ交換メッセージを表示して終了する(S17)。50μm以上の白抜けが無い場合(ステップS16/NO)、濃度を制御するパラメータの調整後調整を終了する(ステップS18)。
図7は、Uniformity調整を行うためのチャートの一例である。
シングルパスで画像を印刷するインクジェット連帳機のような印刷機では、印刷幅を確保するために複数のインクジェットヘッドが連結されていることが多い。個々のインクジェットヘッドの濃度特性にはばらつきがあるため、実際の印刷物を作成する前にヘッド間の濃度調整が必要である。このようなヘッド間濃度調整のことをUniformity調整と呼んでいる。
Uniformity調整手順の一例を示す。
まずヘッド駆動電圧やトーンカーブのように濃度やインク付着量を制御するパラメータを最大値にして、図7に示すような複数の階調を持つチャートを印刷する。
ピッキングはインク付着量が多いほど発生しやすいため、ビーズローラの交換タイミングの判断という観点では、単色のみでなく、付着量の多い2次色以上のチャートも印刷するのが好ましい。
次にスキャナやCCDカメラのような読取装置により、印刷されたチャートについてヘッド間濃度や明度の差を読み取る。最後に、読み取り結果をもとに、ヘッド間の濃度や明度が均一になるように濃度を制御するパラメータを調整することで、用紙幅全体で濃度が均一な画像を印刷できるようになる。
このようなUniformity調整の最初のステップで最大濃度で印刷するということを利用して、ピッキングの発生を確認することが可能である。実際の印刷物を作成している際にピッキングが発生すると、不良品となるので、その分の印刷物は商品として販売することができない。
これに対して、Uniformity調整のような調整ステップでピッキングの発生状態を確認することで損紙を減らすことができる。また、Uniformity調整は印刷前には必須の調整であるため、ピッキングの確認のためにユーザ側の作業が増えるということはない。
フローチャートに従って、Uniformity調整時にピッキングの検出によってビーズローラ交換の判断を行う工程を説明する。
インクジェット連帳機10に接続されたコンピュータからUniformity調整開始の指示が出されると、アンワインダー21から用紙が送り出され、搬送ローラ等から構成される搬送機構により、印刷機構に到達する。
印刷機構では、インクジェット連帳機10の最大濃度でUniformity調整用のチャートを印刷する。
次に、用紙は搬送機構により乾燥機構に搬送され、乾燥機構で乾燥される。
乾燥後の画像を画像検査機構に取り付けられたCCDカメラが撮影する。ピッキングはインク付着量が多いほど発生しやすいため、ベタ部の画像を撮影するのが好ましい。
撮影された画像は、コンピュータによる処理で二値化される。
入力画像と撮影画像とを比較して白抜けが検出された場合、ピッキング有りと判定する。ベタ部の画像であれば、元の画像と比較することなく判断することができる。
ピッキング有りと判定された場合は、Uniformity調整を中断し、ビーズローラ交換の警告メッセージを表示する。
ピッキングが無ければ、Uniformity調整を継続する。
<評価結果>
図8は、ピッキング検出領域の最適化を行った評価結果である。
50μm程度の大きさの抜けを検知するには、高解像度で印刷画像を撮影する必要がある。そのため、用紙の全幅方向の長さを短手方向とし、用紙の長さ方向を長手方向とする長尺状の領域をピッキング検出の対象領域とすると、高速な処理ができず、高速で印刷を行うインクジェット連帳機10に用いることができない。
そこでサンプル中のピッキング検出領域の割合(以下、測定面積率と表記。)と、主観評価によるピッキング有無の判断結果との相関を調査した。測定面積率が高くなるほど主観との相関は高くなるが、ある程度の測定面積率に達すると、相関係数は飽和する。我々の実験結果では、検出領域を用紙幅の10%程度にしてもピッキングの検出に問題はないことがわかっている。このように検出領域を小さくすることで、処理の高速化が可能である。
<プログラム>
以上で説明した本発明に係る画像形成装置は、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては、例えばマイクロプロセッサ等の汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。よって、一例として、プログラムにより本発明の機能を実現する場合の説明を以下で行う。
例えば、
入力データを元に記録媒体上に画像を形成する画像形成装置のコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
コンピュータに、
搬送手段が、記録媒体をアンワインダーからリワインダーまで搬送する手順、
画像印刷手段が、記録媒体上に入力データに基づいて画像を印刷する手順、
撮影手段が、画像印刷手段により印刷された画像を撮影する手順、
報知手段が、撮影手段により撮影された画像より閾値以上の抜けがある場合のみ画像印刷手段により印刷された記録媒体の記録面に接触する表面に微細な凹凸を有するビーズローラを交換する旨を報知する手順、
を実行させるためのプログラムが挙げられる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
<記憶媒体>
ここで、記憶媒体としては、例えばCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、フラッシュメモリ、RAM、ROM、FeRAM等の半導体メモリやHDDが挙げられる。
CD-ROMは、Compact Disc Read Only Memoryの略である。フレキシブルディスクは、Flexible Disk:FDを意味する。CD-Rは、CD Recordableの略である。FeRAMは、Ferroelectric RAMの略で、強誘電体メモリを意味する。
<作用効果>
以上より、本実施形態によれば、ビーズローラのような部材が印刷面に接触する位置よりも下流の画像をスキャンし、ピッキング量が閾値を超えるか否かを判定する検査機構を有する。この結果、印刷面に接触する部材の交換タイミングを自動で判断することができる。
また、本実施形態によれば、交換すべきビーズローラの位置を正確に判断するという効果が得られる。
また、本実施形態によれば、閾値を50μmとすればヒトが認識することができる大きさのピッキングが発生するときのみローラ交換ができるという効果が得られる。
また、本実施形態によれば、インクジェット連帳機を使用する前に必須の調整であるUniformity調整と同時に行うことで、ビーズローラ交換の判断のために専用の処理を行わなくて良いという効果が得られる。
また、本実施形態によれば、Uniformity調整チャートには必ず含まれているベタ部分を使用することで、入力画像との比較プロセスを省くことができるという効果が得られる。
また、本実施形態によれば、用紙の全幅を撮影しなくて良いため、処理速度が速くなるという効果が得られる。
尚、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。例えば、上述した実施の形態では連帳機の場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、枚葉機にも適用可能である。
10 インクジェット連帳機
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 センサ群
15 操作部
16 表示部
17 反転機構
18 画像検査機構1
19 乾燥機構1
20 印刷機構1
21 アンワインダー
22 リワインダー
23 画像検査機構2
24 乾燥機構2
25 印刷機構2
26 I/O
27 HDD
特開2004−137048号公報

Claims (9)

  1. 入力データを元に記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記記録媒体をアンワインダーからリワインダーまで搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体上に前記入力データに基づいて画像を印刷する画像印刷手段と、
    前記画像印刷手段により印刷された前記記録媒体の記録面に接触する表面に微細な凹凸を有するビーズローラと、
    前記画像印刷手段により印刷された画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された画像より閾値以上の抜けがある場合のみ前記ビーズローラを交換する旨を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 入力データを元に記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記記録媒体をアンワインダーからリワインダーまで搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体上に前記入力データに基づいて画像を印刷する画像印刷手段と、
    前記画像印刷手段により印刷された前記記録媒体の記録面に接触する表面に微細な凹凸を有するビーズローラと、
    前記画像印刷手段により印刷された画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された画像のデータと前記入力データとを比較し、閾値以上の抜けがある場合のみ前記ビーズローラを交換する旨の報知を行う報知手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 入力データを元に記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    記録媒体をアンワインダーからリワインダーまで搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体上に前記入力データに基づいて画像を印刷する画像印刷手段と、
    前記画像印刷手段により印刷された前記記録媒体の記録面に接触する表面に微細な凹凸を有するビーズローラと、
    前記画像印刷手段により印刷された画像を撮影する撮影手段と、
    Uniformity調整を行うときに前記撮影手段により撮影された画像と前記入力データとを比較し、閾値以上の抜けがある場合のみ前記ビーズローラを交換する旨の報知を行う報知手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 入力データを元に記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    記録媒体をアンワインダーからリワインダーまで搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体上に前記入力データに基づいて画像を印刷する画像印刷手段と、
    前記画像印刷手段により印刷された前記記録媒体の記録面に接触する表面に微細な凹凸を有するビーズローラと、
    前記画像印刷手段により印刷された画像を撮影する撮影手段と、
    Uniformity調整を行うときに前記撮影手段によりベタ部分を撮影し、閾値以上の抜けがある場合のみ前記ビーズローラを交換する旨の報知を行う報知手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記撮影手段を複数有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記閾値を50μmとすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記撮影手段が撮影する領域が前記記録媒体の幅より狭い長尺状の領域であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 入力データを元に記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、
    前記記録媒体をアンワインダーからリワインダーまで搬送し、
    前記記録媒体上に前記入力データに基づいて画像を印刷し、
    印刷された画像を撮影し、
    撮影された画像より閾値以上の抜けがある場合のみ印刷された前記記録媒体の記録面に接触する表面に微細な凹凸を有するビーズローラを交換する旨を報知することを特徴とする画像形成方法。
  9. 入力データを元に記録媒体上に画像を形成する画像形成装置のコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    搬送手段が、前記記録媒体をアンワインダーからリワインダーまで搬送する手順、
    画像印刷手段が、前記記録媒体上に前記入力データに基づいて画像を印刷する手順、
    撮影手段が、前記画像印刷手段により印刷された画像を撮影する手順、
    報知手段が、前記撮影手段により撮影された画像より閾値以上の抜けがある場合のみ前記画像印刷手段により印刷された前記記録媒体の記録面に接触する表面に微細な凹凸を有するビーズローラを交換する旨を報知する手順、
    を実行させるためのプログラム。
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