JP2016080117A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016080117A
JP2016080117A JP2014214177A JP2014214177A JP2016080117A JP 2016080117 A JP2016080117 A JP 2016080117A JP 2014214177 A JP2014214177 A JP 2014214177A JP 2014214177 A JP2014214177 A JP 2014214177A JP 2016080117 A JP2016080117 A JP 2016080117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
continuously variable
disks
variable transmission
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014214177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6372304B2 (ja
Inventor
昌大 喜多
Masahiro Kita
昌大 喜多
豊田 俊郎
Toshiro Toyoda
俊郎 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2014214177A priority Critical patent/JP6372304B2/ja
Publication of JP2016080117A publication Critical patent/JP2016080117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6372304B2 publication Critical patent/JP6372304B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

【課題】軸受の外輪の加工コストがかかることなく、外輪嵌め合い面のクリープ発生を防止できるトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】内側ディスク3を回転自在に支持する軸受45の外輪45aが内側ディスク3に嵌め込まれ、外輪45aの側面と出力歯車41の内径面との双方に嵌合することで、伝達歯車41と外輪45aとを一体的に回転可能とする嵌合部材47が出力歯車41および外輪45aと同軸に設けられているので、出力歯車41とともに回転する内側ディスク3と外輪45aとの相対回転を抑えることができる。したがって、内側ディスク3の外輪嵌め合い面および外輪45aの外径面のクリープ発生を防止できるとともに、従来と異なり外輪45aに径方向へ延びるフランジを形成する必要がないので、この外輪の加工コストがかかることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図3および図4に示すように構成されている。図3に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車(伝達歯車)4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図3中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図3中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図3中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1とともに回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a,2aと出力側ディスク3,3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図4参照)が回転自在に挟持されている。
図3中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図3の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたネジ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力(予圧)を付与する。
図4は、図3のA−A線に沿う断面図である。図4に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図4においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、支持板部16の長手方向(図4の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図4の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図4の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ56によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図4で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受(スラスト軸受)24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(以下、転動体という)26,26と、これら各転動体26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図4の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ56と下側シリンダボディ57とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、さらにこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図4の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。
その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
ところで、前記従来のトロイダル型無段変速機では、上述したように、出力歯車(伝達歯車)4を、仕切壁13を介してケーシング50内に支持するために、仕切壁13に設けられた孔に軸受(の外輪)を嵌め込み、この軸受の内輪によって出力歯車4を回転自在に支持している。
しかし、この軸受の外輪は仕切壁13に設けられた孔に嵌め込まれることで、仕切壁13と結合されているので、仕切壁13に対する軸受の固定強度を十分に確保することが困難である。
このため、軸受の外輪が仕切壁13の孔の内壁面、つまり外輪嵌め合い面に対して回転する虞がある。軸受の外輪が外輪嵌め合い面に対して回転すると、外輪嵌め合い面にクリープが発生する虞がある。
このような事情に鑑みて、特許文献1に記載のトロイダル型無段変速機では、軸受の外輪にトルク入力軸の径方向へ延びるフランジを形成し、当該フランジの外縁をトロイダル型無段変速機のケーシングに直接固定することによって、外輪の固定強度を高め、外輪嵌め合い面のクリープ発生を防止している。
特開平11−210773号公報
しかしながら、特許文献1に記載のトロイダル型無段変速機では、軸受の外輪にトルク入力軸の径方向へ延びるフランジを形成しているので、この外輪の加工コストがかかるという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、軸受の外輪の加工コストがかかることなく、外輪嵌め合い面のクリープ発生を防止できるトロイダル型無段変速機を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のトロイダル型無段変速機は、互いの内側面どうしを対向させた状態で回転自在に支持された一対のディスクと、当該一対のディスク間に挟持されたパワーローラと、一方の前記ディスクに嵌合された動力伝達用の伝達歯車とを備えたトロイダル型無段変速機において、
一方の前記ディスクを回転自在に支持する軸受の外輪が一方の前記ディスクに嵌め込まれ、
前記外輪の側面と前記伝達歯車の内径面との双方に嵌合することで、前記伝達歯車と前記外輪とを一体的に回転可能とする嵌合部材が前記伝達歯車および前記外輪と同軸に設けられていることを特徴とする。
本発明においては、一方のディスクに嵌め込まれた軸受の外輪の側面と、伝達歯車の内径面との双方に嵌合部材が嵌合することで、伝達歯車と外輪とを一体的に回転可能とするので、伝達歯車とともに回転する内側ディスクと外輪との相対回転を抑えることができる。したがって、一方のディスクの外輪嵌め合い面および外輪の外径面のクリープ発生を防止できるとともに、従来と異なり外輪に径方向へ延びるフランジを形成する必要がないので、この外輪の加工コストがかかることがない。
本発明によれば、ディスクと外輪との相対回転を抑えることができるので、ディスクの外輪嵌め合い面および外輪の外径面のクリープ発生を防止できるとともに、従来と異なり外輪に径方向へ延びるフランジを形成する必要がないので、この外輪の加工コストがかかることがない。
本発明の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部を示すもので、その側断面図である。 同、分解斜視図である。 従来のトロイダル型無段変速機の一例を示す断面図である。 図3におけるA−A線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部を示す側断面図、図2は同分解斜視図である。
なお、本実施の形態のトロイダル型無段変速機は、図1および図2に示す要部以外の部分は、前記図3および図4に示す従来のトロイダル型無段変速機と共通であるので、当該共通部分の図示および説明は省略する。また、図1および図2において、従来のトロイダル型無段変速機と共通部分には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図1および図2に示すように、本実施の形態のトロイダル型無段変速機では、左右一対の内側ディスク3,3が出力側ディスク3,3を構成している。
出力側ディスク3の大端面には、当該大端面により小径の円筒部40が出力側ディスク3と同軸かつ一体的に設けられており、この円筒部40の外径面にスプライン凸条とスプライン溝とを有するスプライン部40aが形成されている。
円筒部40の内径は出力側ディスク3の内径より大きく設定されており、これによって、円筒部40の内径面と出力側ディスク3の内径面との間には所定の段差面3dが設けられている。この段差面3dには、後述する軸受45の外輪45aの一方の側面が当接されるようになっている。
左右一対の出力側ディスク3,3間には、動力伝達用の出力歯車(伝達歯車)41が出力側ディスク3,3と同軸に設けられている。この出力歯車41は、外筒部42とこの外筒部42の内側に同軸に設けられた内筒部43と、外筒部42と内筒部43との間に設けられて、これらを接続するリング部44とから構成されている。
外筒部42は内筒部43より軸方向の長さが短くなっており、外筒部42の外径面に歯車部42aが形成されている。
また、内筒部43の内径面にはスプライン凸条とスプライン溝とからなるスプライン部43aが形成されている。
そして、左右一対の出力側ディスク3,3の円筒部40,40のスプライン部40a,40aに、出力歯車41のスプライン部43aがスプライン結合することによって、出力側ディスク3,3に出力歯車41が嵌合されている。これによって、出力歯車41と出力側ディスク3,3とは、周方向に滑ることなく、同期して軸回りに回転するようになっている。
また、前記円筒部40,40間には軸方向に所定の隙間が設けられており、この隙間に後述する嵌合部材47のスプライン部47cが配置されるようになっている。
また、出力側ディスク3の円筒部40には、当該出力側ディスク3を回転自在に支持する軸受45の外輪45aが嵌め込まれている。つまり、円筒部40の内径面に外輪45aの外径面が密接しているとともに、前記段差面3dに外輪45aの一方の側面が当接している。
軸受45は外輪45aと、内輪45bと、これら外輪45aと内輪45bとの間に設けられた球状の転動体45cとを有している。
軸受45の内輪45bは出力側ディスク3の内径面より内側に位置しており、この内輪45bは出力側ディスク3,3の内径側に挿通された入力軸1に嵌め込まれている。これによって、出力側ディスク3は入力軸1によって軸受45を介して回転自在に支持されている。
また、出力側ディスク3の小端面側の内径面と入力軸1との間にはニードル軸受5が設けられている。このニードル軸受5を介しても、出力側ディスク3が入力軸1によって回転自在に支持されている。
また、外輪45aの他方の側面には軸方向に沿って突出する凸部46a,46aが外輪45aの周方向の2ヶ所に径方向に対向して形成されている。この凸部46aは略矩形板状に形成されており、その外面および内面は外輪45aの外径面および内径面とほぼ面一に形成されている。
また、出力側ディスク3,3間には嵌合部材47,47が設けられている。嵌合部材47は、外輪45aの側面と出力歯車41の内径面との双方に嵌合することで、出力歯車41と外輪45aとを一体的に回転可能とするものであり、円筒部47aとこの円筒部47aの端部に当該円筒部47aと同軸に形成されたリング部47bとを有している。
円筒部47aは前記外輪45aと外径と内径が等しくなっており、当該円筒部47aの軸方向の端縁部には、前記凸部46a,46aに凹凸嵌合する凹部46b,46bが周方向の2ヶ所に径方向に対向して形成されている。
リング部47bは円筒部47aより大径に形成されており、その外周部には凹凸部からなるスプライン部47cが形成されている。
このような構成の嵌合部材47では、その円筒部47aが出力歯車41の内筒部43の内側に当該内筒部43および外輪45aと同軸に挿入され、リング部47bが前記円筒部40,40間の隙間に設けられている。この状態において、リング部47bの外周部のスプライン部47cが内筒部43の内径面に形成されているスプライン部43aとスプライン結合している。
また、左右一対の嵌合部材47,47はそれらのリング部47b,47bを背中合わせに互いに当接するようにして、出力歯車41の内筒部43の内側において当該内筒部43の軸方向中央部に配置されている。
さらに、嵌合部材47が出力歯車41の内筒部43の内側に挿入され、スプライン部47cがスプライン部43aとスプライン結合している状態において、外輪45aの凸部46aと嵌合部材47の凹部46bとが凹凸嵌合している。これによって、出力歯車41と外輪45aとが嵌合部材47を介して一体的に回転するようになっている。
このような構成のトロイダル型無段変速機では、出力側ディスク3の円筒部40に嵌め込まれた軸受45の外輪45aの側面と、出力歯車41の内筒部43の内径面との双方に嵌合部材47が嵌合することで、つまり、外輪45aの側面に設けられた凸部46aと嵌合部材47に設けられた凹部46bが凹凸嵌合し、出力歯車41の内筒部43の内径面に設けられたスプライン部43aと、嵌合部材47に設けられたスプライン部47cがスプライン結合することによって嵌合することで、嵌合部材47が出力歯車41と外輪45aとを一体的に回転可能とするので、出力歯車41とともに回転する出力側ディスク3の円筒部40と外輪45aとの相対回転を抑えることができる。したがって、出力側ディスク3の円筒部40の外輪嵌め合い面(円筒部40の内径面)および外輪45aの外径面のクリープ発生を防止できるとともに、従来と異なり外輪45aに径方向へ延びるフランジを形成する必要がないので、この外輪45aの加工コストがかかることがない。
また、嵌合部材47は出力側ディスク3と非接触であるため、出力側ディスク3の弾性変形に起因するフレッチング摩耗を防止できる。
さらに、出力側ディスク3の円筒部40のスプライン部40aに出力歯車41のスプライン部43aをスプライン結合し、このスプライン部43aに嵌合部材47のスプライン部47cをスプライン結合したので、出力歯車41に嵌合部材47と嵌合する部分を追加加工する必要がなく、コスト面でも有利である。
なお、トロイダル型無段変速機では、入力側ディスクと出力側ディスクの入出力関係を逆にする場合もある。したがって、本発明は、入力側ディスク2と出力側ディスク3とを入れ替えた場合にも適用できる。
また、本実施の形態では、外輪45aの側面と嵌合部材47とを嵌合するために、外輪45aに凸部46aを設け、嵌合部材47に凸部46aに凹凸嵌合する凹部46bを設けたが、これら凸部46aと凹部46bとは逆に形成してもよい。また、外輪45aの側面と嵌合部材47とを嵌合する手段は凹凸嵌合に限ることはなく、外輪45aと嵌合部材47が周方向に滑ることなく同期して回転可能であれば、どのような嵌合手段でもよい。
また、本発明は、ダブルキャビティ式ハーフトロイダル型無段変速機の他、シングルキャビティ式ハーフトロイダル型無段変速機や、シングルキャビティ式フルトロイダル型無段変速機、ダブルキャビティ式フルトロイダル型無段変速機にも適用することができる。
2 入力側ディスク(ディスク)
3 出力側ディスク(ディスク)
11 パワーローラ
41 出力歯車(伝達歯車)
43a スプライン部
45 軸受
45a 外輪
46a 凸部
46b 凹部
47 嵌合部材
47c スプライン部

Claims (1)

  1. 互いの内側面どうしを対向させた状態で回転自在に支持された一対のディスクと、当該一対のディスク間に挟持されたパワーローラと、一方の前記ディスクに嵌合された動力伝達用の伝達歯車とを備えたトロイダル型無段変速機において、
    一方の前記ディスクを回転自在に支持する軸受の外輪が一方の前記ディスクに嵌め込まれ、
    前記外輪の側面と前記伝達歯車の内径面との双方に嵌合することで、前記伝達歯車と前記外輪とを一体的に回転可能とする嵌合部材が前記伝達歯車および前記外輪と同軸に設けられていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
JP2014214177A 2014-10-21 2014-10-21 トロイダル型無段変速機 Active JP6372304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014214177A JP6372304B2 (ja) 2014-10-21 2014-10-21 トロイダル型無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014214177A JP6372304B2 (ja) 2014-10-21 2014-10-21 トロイダル型無段変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016080117A true JP2016080117A (ja) 2016-05-16
JP6372304B2 JP6372304B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=55958079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014214177A Active JP6372304B2 (ja) 2014-10-21 2014-10-21 トロイダル型無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6372304B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018092681A1 (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 日本精工株式会社 トロイダル無段変速機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01216158A (ja) * 1988-02-23 1989-08-30 Nissan Motor Co Ltd トロイダル無段変速機
JP2005195156A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
JP2008261459A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Toyota Motor Corp トロイダル型無段変速機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01216158A (ja) * 1988-02-23 1989-08-30 Nissan Motor Co Ltd トロイダル無段変速機
JP2005195156A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
JP2008261459A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Toyota Motor Corp トロイダル型無段変速機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018092681A1 (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 日本精工株式会社 トロイダル無段変速機
US11359703B2 (en) 2016-11-18 2022-06-14 Nsk Ltd. Toroidal conrtinuously variable transmission

Also Published As

Publication number Publication date
JP6372304B2 (ja) 2018-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012111562A1 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6372304B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6331449B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2007292145A (ja) トロイダル型無段変速機
JP4923989B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6528358B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6409329B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP5817282B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP5768400B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4947492B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4587119B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6458443B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6728965B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6528359B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6561554B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2015090159A (ja) トロイダル型無段変速機
JP6787026B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6364961B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6183163B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6515697B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6582564B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6390187B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4706959B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP6248609B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2015152145A (ja) トロイダル型無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6372304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150