JP2016075221A - ギアポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ室を区画するポンプケースの胴部の内面と外歯歯車の歯先との間隔を適正に設定することのできるギアポンプを提供すること。
【解決手段】ギアポンプは、ポンプ室10を区画する筒状の胴部41を備えたポンプケース4と、胴部41の内面42に歯先61、71が近接する状態で互いに平行な軸線L6、L7周りに回転する2つの外歯歯車6、7とを有している。外歯歯車6、7の歯先61、71、およびポンプケース4の胴部41の内面42は、軸線L6、L7に対して、軸線L6、L7の延在方向の同一側で交差する方向に傾いている。ここで、ポンプケース4は樹脂成形品であり、外歯歯車6、7の歯先61、71、およびポンプケース4の胴部41の内面42は、軸線L6、L7に対して、軸線L6、L7の延在方向において底壁46が位置する側で交差する方向に傾いている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ポンプ室内で回転する外歯歯車によって流体の吸入および吐出を行うギアポンプに関するものである。
ギアポンプでは、ポンプケースの胴部によって区画されたポンプ室において、胴部の内面に歯先が近接する状態で2つの外歯歯車を互いに平行な軸線周りに回転させる。その結果、流体は、外歯歯車の歯と胴部の内面とに閉じ込められた状態で送られるので、ポンプ室内への流体の吸入、およびポンプ室からの吐出を行うことができる(特許文献1、2参照)。従って、ギアポンプでは、外歯歯車の歯先と胴部の内面との隙間を狭める必要がある。
特開平8−21371号公報 特開2002−48076号公報
しかしながら、ポンプケースや外歯歯車を製造した際の寸法精度の影響で、外歯歯車の回転中心軸線方向において、外歯歯車の歯先と胴部の内面との隙間が部分的に広くなりすぎることがあり、その場合、流体の自吸性能が低下する。これに対して、外歯歯車の回転中心軸線方向において、外歯歯車の歯先と胴部の内面との隙間が部分的に狭すぎて接触するようになると、外歯歯車とポンプケースとの接触音の発生や、接触部分での負荷に起因して外歯歯車を駆動するための電流値が増大する等の問題が発生する。また、外歯歯車の歯先と胴部の内面との隙間が狭すぎて接触するようになると、外歯歯車が回転不能となる場合もある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ポンプ室を区画するポンプケースの胴部の内面と外歯歯車の歯先との間隔を適正に設定することのできるギアポンプを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ポンプ室を区画する筒状の胴部を備えたポンプケースと、前記ポンプ室内に配置され、前記胴部の内面に歯先が近接する状態で互いに平行な軸線周りに回転する2つの外歯歯車と、を有し、前記2つの外歯歯車の回転によって前記ポンプ室への流体の吸入および当該ポンプ室からの流体の吐出を行うギアポンプにおいて、前記2つの外歯歯車の一方の外歯歯車の歯先、および前記胴部の内面において前記一方の外歯歯車の外周に沿って円弧状に延在する第1円弧状内面は、前記軸線に対して、当該軸線の延在方向の同一側で交差する方向に傾いていることを特徴とする。
本発明において、前記2つの外歯歯車の他方の外歯歯車の歯先、および前記胴部の内面において前記他方の外歯歯車の外周に沿って延在する第2円弧状内面は、前記軸線に対して、当該軸線の延在方向の同一側で交差する方向に傾いていることが好ましい。
本発明では、外歯歯車の歯先およびポンプケースの胴部の内面がいずれも、外歯歯車の回転中心軸線に対して同一方向に斜めに傾いているため、軸線方向の全体にわたって、外
歯歯車の歯先とポンプケースの胴部の内面との間隔を適正に設定することができる。このため、上記の間隔が広すぎることに起因する自吸性能の低下や、上記の間隔が狭すぎることに起因する外歯歯車とポンプケースとの接触音の発生等の問題の発生を抑制することができる。
本発明において、前記ポンプケースは、前記胴部の一方側の開口を塞いで前記2つの外歯歯車に前記軸線の延在方向の一方側に重なる底壁を有する樹脂成形品であって、前記第1円弧状内面および前記第2円弧状内面は、前記軸線に対して、前記軸線の延在方向のうち、前記底壁が位置する側で前記軸線と交差する方向に傾いていることが好ましい。かかる構成によれば、ポンプケースでは、胴部が底壁の側から開放端に向けて広がった構成となるので、スライド金型等の高価な金型を用いなくても、通常の金型を用いてポンプケースを金型から外すことができる。
本発明において、前記胴部の内面は、全周にわたって、前記軸線に対して、前記軸線の延在方向のうち、前記底壁が位置する側で前記軸線と交差する方向に傾いている構成を採用することができる。
本発明において、前記一方の外歯歯車の歯先、前記他方の外歯歯車の歯先、前記第1円弧状内面、および前記第1円弧状内面の前記軸線に対する傾きの勾配は、例えば、1/1000から1.5/1000である。
本発明において、前記2つの外歯歯車において、当該外歯歯車の歯先が前記軸線に対して成す角度は、当該外歯歯車の歯底が前記軸線に対して成す角度より大である構成を採用することができる。すなわち、樹脂成形時に金型から外すための抜き勾配が歯底に設けられている場合があるが、歯先の勾配は、積極的に設けられたものであるため、金型から外すための抜き勾配より大である。
本発明において、前記2つの外歯歯車の前記軸線方向の少なくとも一方側では、径方向内側部分より、外歯が形成されている部分が前記軸線方向で突出していることが好ましい。かかる構成によれば、外歯歯車の径方向外側部分の軸線方向の寸法に高い精度を得れば、外歯歯車の径方向外側部分とポンプ室の内面との間隔を適正に設定することができる。このため、外歯歯車とポンプ室の内面との間での流体の漏れ等を抑制することができる。
本発明において、前記2つの外歯歯車は、樹脂成形品であって、当該2つの外歯歯車は、前記軸穴が形成された筒部と、外歯が形成され、前記筒部に対して径方向外側で離間する径方向外側部分と、前記筒部と前記径方向外側部分とを繋ぐ連結部と、を有し、前記筒部と前記径方向外側部分との間は、前記連結部を底部として前記軸線の延在方向の少なくとも一方側に開口する凹部になっていることが好ましい。かかる構成によれば、凹部によって樹脂成形の際のヒケの発生を抑制することができる。
本発明において、前記筒部と前記径方向外側部分との間は、前記連結部を底部として前記軸線の延在方向の双方に向けて開口する凹部になっていることが好ましい。かかる構成によれば、凹部によって樹脂成形の際のヒケの発生を抑制した場合でも、外歯歯車の径方向外側部分が内側に変形することを抑制することができる。
本発明において、前記2つの外歯歯車は、前記凹部内には、周方向に板厚方向を向けて前記筒部と前記連結部とに繋がる板状リブ、または周方向に板厚方向を向けて前記径方向外側部分と前記連結部とに繋がる板状リブを備えていることが好ましい。かかる構成によれば、凹部によって樹脂成形の際のヒケの発生を抑制した場合でも、外歯歯車の筒部や径方向外側部分が変形することを抑制することができる。
本発明では、外歯歯車の歯先およびポンプケースの胴部の内面がいずれも、外歯歯車の回転中心軸線に対して同一方向に斜めに傾いているため、軸線方向の全体にわたって、外歯歯車の歯先とポンプケースの胴部の内面との間隔を適正に設定することができる。このため、間隔が広すぎることに起因する自吸性能の低下や、間隔が狭すぎることに起因する異音の発生等の問題の発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係るギアポンプの説明図である。 本発明の実施の形態1に係るギアポンプのポンプ室内の説明図である。 本発明の実施の形態1に係るギアポンプのポンプ室内の断面構成を誇張して示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るギアポンプに用いた外歯歯車の説明図である。 本発明の実施の形態3に係るギアポンプに用いた外歯歯車の説明図である。 本発明の実施の形態4に係るギアポンプに用いた外歯歯車の特徴部分を誇張して示す説明図である。
図面を参照して、本発明を適用したギアポンプを説明する。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るギアポンプの説明図であり、図1(a)、(b)は、ギアポンプの斜視図、および分解斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係るギアポンプのポンプ室内の説明図であり、図2(a)、(b)は、ポンプ室内の底面図、およびポンプ室内の断面図である。なお、図2では、ポンプケースおよび外歯歯車のみを示してある。
図1および図2において、ギアポンプ1は、本体ケース2、隔壁板3およびポンプケース4を有しており、隔壁板3とポンプケース4とによってポンプ室10が区画されている。ポンプ室10には、2つの外歯歯車6、7が配置されており、2つの外歯歯車6、7は、互いに平行な軸線L6、L7周りに回転可能である。
2つの外歯歯車6、7のうち、外歯歯車6には、隔壁板3に回転可能に支持された回転軸86(支軸)が嵌る軸穴69が形成されており、外歯歯車6は、回転軸86と一体に軸線L6周りに回転可能な駆動歯車である。外歯歯車7には、隔壁板3に支持された固定軸87(支軸)が嵌る軸穴79が形成されている。外歯歯車7は、外歯歯車6に噛合しており、外歯歯車6に従動して軸線L7周りに回転可能な従動歯車である。
ポンプケース4は、ポンプ室10の周りを区画する筒状の胴部41と、軸線L6、L7方向の一方側で胴部41の一方端を塞ぐ底壁46とを有しており、ポンプケース4は、胴部41と底壁46とによってカップ状に形成されている。底壁46は、軸線L6、L7方向の一方側で隔壁板3と対向し、ポンプ室10を区画している。底壁46には、回転軸86の一方端を内側で支持する凸部466と、固定軸87の一方端を内側で支持する凸部467とが形成されている。胴部41と隔壁板3との間には、リング状のシール部材5が配置されている。
胴部41の外面44は、外歯歯車6、7が並んでいる方向を長軸方向とする長丸形状の平面形状を有しており、胴部41の長軸方向の中央部分において相対向する部分からは、
ポンプ室10に連通する吸入管47、およびポンプ室10に連通する吐出管48が外側に向けて突出している。
胴部41の内面42も、胴部41の外面44と同様、外歯歯車6、7が並んでいる方向を長軸方向とする長丸形状の平面形状を有しているが、胴部41の長軸方向の中央部分421、422(外歯歯車6、7の間)は、内側に張り出している。従って、胴部41の内面42には、外歯歯車6が位置する側に、外歯歯車6の外周に沿って延在して外歯歯車6の歯先61に近接する第1円弧状内面426が形成され、外歯歯車7が位置する側には、外歯歯車7の外周に沿って延在して外歯歯車7の歯先71に近接する第2円弧状内面427が形成されている。その結果、ポンプ室10は、外歯歯車6、7によって、吸入管47側の吸入室11と、吐出管48側の吐出室12とに区画されている。
本体ケース2は、有底の第1ケース部材21と、第1ケース部材21に軸線L6、L7方向の一方側から重なる有底の第2ケース部材22とを有しており、第1ケース部材21、第2ケース部材22、隔壁板3およびポンプケース4は、複数本のネジ29によって連結されている。第1ケース部材21の内部には、駆動源としてのモータ(図示せず)が配置されており、モータの出力軸は、第2ケース部材22の底部を貫通して第2ケース部材22の内側に位置する。
第2ケース部材22の内側において、モータの出力軸と、回転軸86との間には歯車列からなる伝達機構が構成されている。従って、モータの出力軸が回転すると、外歯歯車6が軸線L6周りに矢印A6の方向に回転し、外歯歯車6に従動して外歯歯車7が軸線L7周りに外歯歯車6とは逆に矢印A7の方向に回転する。従って、ポンプ室10において、流体は、外歯歯車6の外歯60と胴部41の第1円弧状内面426との間、および外歯歯車7の外歯70と胴部41の第2円弧状内面427との間に閉じ込められた状態で吸入室11から吐出室12に送られる。それ故、吸入管47を介してのポンプ室10内への流体の吸入、および吐出管48を介してのポンプ室10からの流体の吐出を行うことができる。
(外歯歯車6、7および胴部41の内面42の詳細構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係るギアポンプのポンプ室内の断面構成を誇張して示す説明図である。図3に示すように、本形態のギアポンプ1において、外歯歯車6の歯先61、外歯歯車7の歯先71、ポンプケース4の第1円弧状内面426、およびポンプケース4の第2円弧状内面427は、軸線L6、L7に対して、軸線L6、L7の延在方向の同一側で交差する方向に傾いている。本形態において、外歯歯車6の歯先61、外歯歯車7の歯先71、ポンプケース4の第1円弧状内面426、およびポンプケース4の第2円弧状内面427は、軸線L6、L7に対して、軸線L6、L7の延在方向においてポンプケース4の底壁46が位置する側で交差する方向に傾いている。
ここで、ポンプケース4の内面42では、第1円弧状内面426および第2円弧状内面427のみが軸線L6、L7に対して傾いていてもよいが、本形態では、第1円弧状内面426および第2円弧状内面427に限らず、胴部41の内面42は、周方向の全体にわたって、軸線L6、L7に対して傾いている。また、外歯歯車6、7において、歯先61、71が軸線L6、L7に対して成す角度は、歯底62、72が軸線L6、L7に対して成す角度より大である。すなわち、樹脂成形時に金型から外すための抜き勾配が歯底62、72に設けられている場合があるが、歯先61、71の勾配は積極的に設けられたものであるため、歯底62、72に設けられている抜き勾配より大である。本形態では、歯先61、71および胴部41の内面42の軸線L6、L7に対する傾きの勾配は、例えば、1/1000から1.5/1000である。
本形態において、外歯歯車6、7およびポンプケース4は樹脂成形品であり、外歯歯車6、7の歯先61、71、および胴部41の内面42を軸線L6、L7に対して傾けるにあたっては、樹脂成形時に用いる金型において、上記の部分を成形する部分にテーパを設ける。
また、外歯歯車6、7の軸線L6、L7方向の少なくとも一方側では、径方向内側部分6a、7aより、外歯60が形成されている径方向外側部分6b、7bが軸線L6、L7方向に突出している。本形態では、外歯歯車6、7の軸線L6、L7方向の両側において、径方向内側部分6a、7aより径方向外側部分6b、7bが軸線方向L6、L7に突出している。より具体的には、外歯歯車6、7の軸線L6、L7方向の両側において、軸穴69、79が開口している周辺(径方向内側部分6a、7a)は凹部になっており、それ故、径方向内側部分6a、7aより径方向外側部分6b、7bが軸線方向L6、L7に突出している。従って、軸線L6、L7方向において、外歯歯車6、7の径方向内側6a、7aと隔壁板3との間隔が広くても、外歯歯車6、7の径方向外側部分6b、7bと隔壁板3との間隔は狭くなっている。また、軸線L6、L7方向において、外歯歯車6、7の径方向内側6a、7aとポンプケース4の底壁46との間隔を広くしても、外歯歯車6、7の径方向外側部分6b、7bとポンプケース4の底壁46との間隔は狭くなっている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のギアポンプ1においては、外歯歯車6、7の歯先61、71およびポンプケース4の胴部41の内面42がいずれも、外歯歯車6、7の回転中心軸線(軸線L6、L7)に対して同一方向に斜めに傾いている。このため、軸線L6、L7方向の全体にわたって、外歯歯車6、7の歯先61、71とポンプケース4の胴部41の内面42との間隔を適正に設定することができる。従って、上記の間隔が広すぎることに起因する自吸性能の低下や、上記の間隔が狭すぎることに起因する外歯歯車6、7とポンプケース4との接触音の発生等の問題の発生を抑制することができる。
また、ポンプケース4は樹脂成形品であり、ポンプケース4の胴部41の内面42は、底壁46が位置する側で軸線L6、L7と交差する方向に傾いている。このため、ポンプケース4では、胴部41が底壁46の側から開放端に向けて広がった構成となる。従って、内面42の傾きを樹脂成形時に金型からポンプケース4を外す際の抜き勾配として利用できる。それ故、スライド金型等の高価な金型を用いなくても、通常の金型を用いてポンプケース4を金型から外すことができる。
また、外歯歯車6、7では、径方向内側部分6a、7aより径方向外側部分6b、7bが軸線L6、L7方向に突出している。このため、外歯歯車6、7の径方向外側部分6b、7bの軸線L6、L7方向の寸法に高い精度を得れば、外歯歯車6、7の径方向外側部分6b、7bとポンプ室10の内面との軸線L6、L7方向における間隔(隔壁板3との間隔、およびポンプケース4の底壁46との間隔)を適正に設定することができる。このため、外歯歯車6、7と隔壁板3との間や、外歯歯車6、7とポンプケース4の底壁46との間での流体の漏れ等を抑制することができる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係るギアポンプ1に用いた外歯歯車6、7の説明図であり、図4(a)、(b)、(c)は、外歯歯車6、7の斜視図、外歯歯車6、7の断面図、および外歯歯車6、7の特徴部分を誇張して示す説明図である。なお、本形態および後述する実施の形態3、4の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図4に示すように、本形態で用いた外歯歯車6、7は、樹脂成形品であって、軸穴69
、79が形成された筒部68、78と、筒部68、78に対して径方向外側で離間する径方向外側部分6b、7bと、筒部68、78と径方向外側部分6b、7bとを繋ぐ連結部63、73とを有しており、径方向外側部分6b、7bに外歯60、70が形成されている。
ここで、筒部68、78と径方向外側部分6b、7bとは、軸線L6、L7の中央部分で連結部63、73によって連結されている。このため、外歯歯車6、7において筒部68、78と径方向外側部分6b、7bとの間は、連結部63、73を底部として軸線L6、L7方向の両側に向けて開口する凹部6c、7cになっている。従って、外歯歯車6、7を樹脂成形する際のヒケの発生を抑制することができるので、径方向外側部分6b、7b等を精度よく形成することができる。
また、筒部68、78は、外歯歯車6、7の径方向内側部分6a、7aを構成しており、径方向外側部分6b、7bより軸線L6、L7で凹んでいる。このため、外歯歯車6、7では、径方向内側部分6a、7aより径方向外側部分6b、7bが軸線L6、L7方向に突出しているため、外歯歯車6、7の径方向外側部分6b、7bの軸線L6、L7方向の寸法に高い精度を得れば、外歯歯車6、7の径方向外側部分6b、7bとポンプ室10の内面との軸線L6、L7方向における間隔(隔壁板3との間隔、およびポンプケース4の底壁46との間隔)を適正に設定することができる。従って、外歯歯車6、7と隔壁板3との間や、外歯歯車6、7とポンプケース4の底壁46との間での流体の漏れ等を抑制することができる。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の形態3に係るギアポンプ1に用いた外歯歯車6、7の説明図であり、図5(a)、(b)、(c)は、外歯歯車6、7の斜視図、外歯歯車6、7の断面図、および外歯歯車6、7の特徴部分を誇張して示す説明図である。
図5に示すように、本形態で用いた外歯歯車6、7も、実施の形態2と同様、軸穴69、79が形成された筒部68、78と、筒部68、78に対して径方向外側で離間する径方向外側部分6b、7bと、筒部68、78と径方向外側部分6b、7bとを繋ぐ連結部63、73とを有している。このため、外歯歯車6、7において筒部68、78と径方向外側部分6b、7bとの間は、連結部63、73を底部として軸線L6、L7方向に開口する凹部6c、7cになっている。
本形態において、凹部6c、7c内には、周方向に板厚方向を向けて筒部68、78と連結部63、73とに繋がる板状リブ64、74が等角度間隔に複数形成されている。このため、凹部6c、7cによって樹脂成形の際のヒケの発生を抑制した場合でも、筒部68、78等が変形することを抑制することができる。また、板状リブ64、74に対して樹脂成形時のゲートを配置すれば、筒部68、78や径方向外側部分6b、7b等にゲート痕が残らないという利点もある。
なお、本形態では、筒部68、78と連結部63、73とに繋がる板状リブ64、74を設けたが、板状リブ64、74によって、径方向外側部分6b、7bと連結部63、73とを繋げてもよい。また、板状リブ64、74によって、筒部68、78、径方向外側部分6b、7b、および連結部63、73を繋げてもよい。
[実施の形態4]
図6は、本発明の実施の形態4に係るギアポンプ1に用いた外歯歯車6、7の特徴部分を誇張して示す説明図である。
図6に示すように、本形態で用いた外歯歯車6、7も、実施の形態2と同様、軸穴69、79が形成された筒部68、78と、筒部68、78に対して径方向外側で離間する径方向外側部分6b、7bと、筒部68、78と径方向外側部分6b、7bとを繋ぐ連結部63、73とを有している。ここで、連結部63、73は、軸線L6、L7の一方側に偏った位置に形成されている。このため、外歯歯車6、7において筒部68、78と径方向外側部分6b、7bとの間は、連結部63、73を底部として軸線L6、L7方向の一方側に開口する凹部6c、7cになっている。かかる構成でも、凹部6c、7cによって樹脂成形の際のヒケの発生を抑制することができる。なお、本形態でも、実施の形態3で説明した板状リブ64、74を設けてもよい。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、外歯歯車6、7の双方の歯先61、71が軸線L6、L7に対して傾いていたが、外歯歯車6、7の一方の歯先61、71のみが軸線L6、L7に対して傾いている構成を採用してもよい。また、上記実施の形態では、外歯歯車6が駆動歯車で、外歯歯車7が従動歯車であったが、外歯歯車7が駆動歯車で、外歯歯車6が従動歯車であってもよい。
上記実施の形態では、外歯歯車6、7およびポンプケース4が樹脂成形品であったが、外歯歯車6、7およびポンプケース4のいずれか、あるいは全てが金属製である場合に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、外歯歯車6の歯先61、外歯歯車7の歯先71、ポンプケース4の第1円弧状内面426、およびポンプケース4の第2円弧状内面427が、軸線L6、L7に対して、軸線L6、L7の延在方向においてポンプケース4の底壁46が位置する側で交差する方向に傾いていたが、逆方向に傾いていてもよい。すなわち、外歯歯車6の歯先61、外歯歯車7の歯先71、ポンプケース4の第1円弧状内面426、およびポンプケース4の第2円弧状内面427が、軸線L6、L7に対して、軸線L6、L7の延在方向においてポンプケース4の底壁46が位置する側と反対側で交差する方向に傾いていてもよい。
1・・ギアポンプ、2・・本体ケース、3・・隔壁板、4・・ポンプケース、5・・シール部材、6、7・・外歯歯車、6a、7a・・径方向内側部分、6b、7b・・径方向外側部分、6c、7c・・凹部、10・・ポンプ室、11・・吸入室、12・・吐出室、21・・第1ケース部材、22・・第2ケース部材、41・・胴部、42・・胴部の内面、46・・底壁、47・・吸入管、48・・吐出管、60、70・・外歯、61、71・・歯先、62、72・・歯底、63、73・・連結部、64、74・・板状リブ、69、79・・軸穴、68、78・・筒部、426・・第1円弧状内面、427・・第2円弧状内面、L6、L7・・軸線

Claims (10)

  1. ポンプ室を区画する筒状の胴部を備えたポンプケースと、前記ポンプ室内に配置され、前記胴部の内面に歯先が近接する状態で互いに平行な軸線周りに回転する2つの外歯歯車と、を有し、前記2つの外歯歯車の回転によって前記ポンプ室への流体の吸入および当該ポンプ室からの流体の吐出を行うギアポンプにおいて、
    前記2つの外歯歯車の一方の外歯歯車の歯先、および前記胴部の内面において前記一方の外歯歯車の外周に沿って円弧状に延在する第1円弧状内面は、前記軸線に対して、当該軸線の延在方向の同一側で交差する方向に傾いていることを特徴とするギアポンプ。
  2. 前記2つの外歯歯車の他方の外歯歯車の歯先、および前記胴部の内面において前記他方の外歯歯車の外周に沿って延在する第2円弧状内面は、前記軸線に対して、当該軸線の延在方向の同一側で交差する方向に傾いていることを特徴とする請求項1に記載のギアポンプ。
  3. 前記ポンプケースは、前記胴部の一方側の開口を塞いで前記2つの外歯歯車に前記軸線の延在方向の一方側に重なる底壁を有する樹脂成形品であって、
    前記第1円弧状内面および前記第2円弧状内面は、前記軸線に対して、前記軸線の延在方向のうち、前記底壁が位置する側で前記軸線と交差する方向に傾いていることを特徴とする請求項2に記載のギアポンプ。
  4. 前記胴部の内面は、全周にわたって、前記軸線に対して、前記軸線の延在方向のうち、前記底壁が位置する側で前記軸線と交差する方向に傾いていることを特徴とする請求項3に記載のギアポンプ。
  5. 前記一方の外歯歯車の歯先、前記他方の外歯歯車の歯先、前記第1円弧状内面、および前記第2円弧状内面の前記軸線に対する傾きの勾配は、1/1000から1.5/1000であることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のギアポンプ。
  6. 前記2つの外歯歯車において、当該外歯歯車の歯先が前記軸線に対して成す角度は、当該外歯歯車の歯底が前記軸線に対して成す角度より大であることを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載のギアポンプ。
  7. 前記2つの外歯歯車の前記軸線方向の少なくとも一方側では、径方向内側部分より、外歯が形成されている部分が前記軸線方向で突出していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のギアポンプ。
  8. 前記2つの外歯歯車は、樹脂成形品であって、
    当該2つの外歯歯車は、軸穴が形成された筒部と、外歯が形成され、前記筒部に対して径方向外側で離間する径方向外側部分と、前記筒部と前記径方向外側部分とを繋ぐ連結部と、を有し、
    前記筒部と前記径方向外側部分との間は、前記連結部を底部として前記軸線の延在方向の少なくとも一方側に開口する凹部になっていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のギアポンプ。
  9. 前記筒部と前記径方向外側部分との間は、前記連結部を底部として前記軸線の延在方向の双方に向けて開口する凹部になっていることを特徴とする請求項8に記載のギアポンプ。
  10. 前記2つの外歯歯車は、前記凹部内には、周方向に板厚方向を向けて前記筒部と前記連
    結部とに繋がる板状リブを備えていることを特徴とする請求項8または9に記載のギアポンプ。
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