JP2016070354A - 緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な減衰力を発生させる減衰力発生装置の構造単純化及びレイアウトのコンパクト化を図ることができる緩衝器を提供する。
【解決手段】緩衝器1に備えられる減衰力発生装置40は、シリンダ2内のピストン11の摺動によるオイル(作動流体)の流れを、その開閉により制御して減衰力を発生させるメインバルブ55と、メインバルブ55を境界に隔てられた第1の圧力室PS1及び第2の圧力室PS2と、第1の圧力室PS1へのオイルの流入のみを許容する圧側入口チェック弁45及び伸側入口チェック弁44と、第2の圧力室PS2からのオイルの流出のみを許容する圧側出口チェック弁42及び伸側出口チェック弁47とを備える。第1の圧力室PS1と第2の圧力室PS2とが、略二重環状に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施の形態は、シリンダ内のピストンの摺動による作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生装置を備える緩衝器に関する。
自動二輪車の後輪を車体に対して懸架するリアクッションとして使用される緩衝器には、例えば、シリンダ内のピストンの摺動によるオイルの流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生装置を備えた油圧緩衝器がある。このような従来の油圧緩衝器に関して、様々な技術が提案されている。
図11は、従来の緩衝器要部の縦断面図である。図11に示すように、緩衝器201においては、オイルが封入されたシリンダ202内にピストンロッド203の一部が上方から挿入されている。このピストンロッド203の下端部には、ピストン204が結着されている。ここで、ピストン204は、シリンダ202の内周を上下方向に摺動可能に嵌装されている。シリンダ202内は、ピストン204によってシリンダ上室S11とシリンダ下室S12とに区画されている。そして、ピストン204には、圧側油路205と伸側油路206が形成されている。また、ピストン204の上下面には、圧側油路205を選択的に開閉するメインディスクバルブ207と、伸側油路206を選択的に開閉するメインディスクバルブ208とがそれぞれ設けられている。
そして、ピストン204のシリンダ202内での摺動によって圧側油路205と伸側油路206に生じるオイルの流れを、メインディスクバルブ207,208によってそれぞれ制御することで減衰力が発生する。この減衰力は、メインディスクバルブ207,208の開弁圧力を制御することで調整される。なお、この開弁圧力は、バルブ部材209,210にそれぞれ設けられた背圧室入口油路211,212と、リリーフ弁215,216の外周にそれぞれ形成された切欠き状の下流側オリフィス217,218との流路面積差によって生じる背圧室213,214の内圧によって制御される。
図12は、従来の緩衝器301に接続された減衰力調整弁310の縦断面図と緩衝器全体の油圧回路図である。図12に示す緩衝器301は、内部にオイルが充填されたシリンダ302内に、上方からピストンロッド303の一部が挿入されている。このピストンロッド303の下端部にピストン304が結着されている。ここで、ピストン304は、シリンダ302の内周を上下方向に摺動可能に嵌装されている。シリンダ302内は、ピストン304によってシリンダ上室S11とシリンダ下室S12とに区画されている。
また、緩衝器301は、4つのチェック弁305,306,307,308を備える油圧回路を介して接続される減衰力調整弁310を備えている。この減衰力調整弁310は、摺動可能な弁体311と、この弁体311が着座する弁座312と、弁体311を着座方向に付勢するスプリング313とを備えている。そして、緩衝器301の圧側行程及び伸側行程の何れにおいても単一の減衰力調整弁310によって減衰力を調整することができる。
すなわち、ピストン304がシリンダ302内を下動する圧側行程においては、シリンダ下室S12内のオイルは、ピストン304によって圧縮され、圧力が高くなる。このオイルは、図12に実線矢印で示すように、チェック弁305を通って減衰力調整弁310へ供給されることによって圧側減衰力が調整される。減衰力調整弁310からのオイルは、チェック弁306を通ってシリンダ上室S11へ流入する。
また、ピストン304がシリンダ302内を上動する伸側行程においては、シリンダ上室S11内のオイルは、ピストン304によって圧縮され、圧力が高くなる。このオイルは、図12に破線矢印で示すように、チェック弁307を通って減衰力調整弁310へ供給されることによって伸側減衰力が調整される。減衰力調整弁310からのオイルは、チェック弁308を通ってシリンダ下室S12へ流入する。なお、圧側行程と伸側行程におけるピストンロッド303のシリンダ302に対する進入及び退出によるシリンダ302内の容積変化は、リザーバ314でのガスの圧縮と膨張によって補償される。
特開2005−344911号公報 特開平11−315874号公報
しかしながら、従来の図11に示す緩衝器201においては、圧側減衰力と伸側減衰力をそれぞれ発生するメインディスクバルブ207,208と、これらのメインディスクバルブ207,208の開弁圧力を制御するための背圧室213,214とがそれぞれ設けられている。そのため、部品点数が増えて構造が複雑化し、コンパクトなレイアウトを実現することができないという問題がある。
また、従来の図12に示す緩衝器301では、圧側行程と伸側行程共に単一の減衰力調整弁310を共通に使用して減衰力を調整する構成が採用されているが、コンパクトなレイアウトを実現するための配置に関して検討されていない。
本発明が解決しようとする課題は、適切な減衰力を発生させる減衰力発生装置の構造単純化及びレイアウトのコンパクト化を図ることができる緩衝器を提供することにある。
実施形態の緩衝器は、作動流体が封入されたシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記シリンダ内の前記ピストンの摺動による圧側行程及び伸側行程の作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生装置とを備える。前記減衰力発生装置は、前記シリンダ内の前記ピストンの摺動による作動流体の流れを開閉して作動流体の流れを制御する減衰力を発生させるメインバルブと、前記メインバルブを境界に隔てられた第1の圧力室及び第2の圧力室と、前記第1の圧力室への作動流体の流入のみを許容する圧側入口チェック弁及び伸側入口チェック弁と、前記第2の圧力室からの作動流体の流出のみを許容する圧側出口チェック弁及び伸側出口チェック弁とを備える。そして、前記第1の圧力室と前記第2の圧力室とが、略二重環状に形成されている。
実施の形態の緩衝器の縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 図2のY部拡大詳細図である。 実施の形態の緩衝器の減衰力発生装置の概略構成を示す模式図である。 実施の形態の緩衝器の油圧回路図である。 実施の形態の緩衝器の減衰力発生装置における圧側行程時のオイルの流れを示す図2のY部拡大詳細図である。 実施の形態の緩衝器の減衰力発生装置における伸側行程時のオイルの流れを示す図2のY部拡大詳細図である。 実施の形態の緩衝器における他の構成の油圧回路図である。 実施の形態の緩衝器における他の構成の油圧回路図である。 実施の形態の緩衝器における他の構成の油圧回路図である。 従来の緩衝器要部の縦断面図である。 従来の緩衝器に接続された減衰力調整弁の縦断面図と緩衝器全体の油圧回路図である。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[緩衝器の構造]
図1は、実施の形態の緩衝器1の縦断面図、図2は、図1のA−A断面図、図3は、図2のY部拡大詳細図である。
実施の形態の緩衝器1は、自動二輪車の後輪を車体に対して懸架する倒立型のリアクッションである。緩衝器1は、図1に示すように、車体側に取り付けられたシリンダ2の内部に車軸側に取り付けられたピストンロッド3の一部を下方から挿入し、シリンダ2とピストンロッド3との間に不図示の懸架スプリングを介装して構成されている。
シリンダ2は、同心状の二重管を成す内筒2aと外筒2bによって構成されている。シリンダ2の上端部には、ダンパケース部4が取り付けられている。このダンパケース部4には、後述するリザーバ30と減衰力発生装置40が設けられている。ダンパケース部4の一部は、車体側取付部24を構成している。この車体側取付部24には、円筒状のラバーブッシュ5が横方向(図1の左右方向)に挿通して保持されている。ラバーブッシュ5の内側には、略円筒状のカラー6が横方向に挿通して保持されている。そして、シリンダ2の上端部は、車体側取付部24に挿通して保持されたカラー6に挿通する軸によって自動二輪車の車体に取り付けられる。
ピストンロッド3の下端部には、車軸側取付部材7が螺着されている。さらに、車軸側取付部材7は、ロックナット8によって強固に結着されている。ピストンロッド3の下端部は、車軸側取付部材7に横方向(図1の左右方向)に挿通して保持された円筒状のカラー9に挿通する軸を介して自動二輪車の後輪支持部材に取り付けられている。なお、ピストンロッド3の下端部の車軸側取付部材7の直上には、最圧縮状態における緩衝器1の底付きを防ぐためのバンプラバー10がピストンロッド3に挿通して固定されている。
シリンダ2の内筒2a内に臨む、ピストンロッド3の上端部には、ピストン11がナット12によって結着されている。ピストン11は、その外周に保持されたピストンリング13を介して内筒2aの内周を上下方向に摺動可能に嵌合されている。
シリンダ2の内筒2a内の空間は、ピストン11によって上側のピストン側油室S1と下側のロッド側油室S2とに区画されている。これらのピストン側油室S1とロッド側油室S2には、作動流体であるオイルが充填されている。
また、図1に示すように、シリンダ2の外筒2bの下面開口部のピストンロッド3が挿通する部分には、キャップ14が取り付けられている。外筒2bの下端部の内周には、中心をピストンロッド3が上下方向に摺動可能に貫通するロッドガイド15が嵌着されている。そして、ロッドガイド15の上端開口部の内周には、リバウンドラバー16が嵌着されている。ロッドガイド15の中間部の内周には、オイルシール17が嵌着され、下端部の外周には、ダストシール18が嵌着されている。なお、シリンダ2からのオイルの漏出は、オイルシール17のシール作用によって防止され、ダストのシリンダ2内への侵入は、ダストシール18のシール作用によって防止される。
ダンパケース部4には、図1に示すように、シリンダ2の内筒2a内に形成されたピストン側油室S1に開口する油孔19が形成されている。ピストン側油室S1は、油孔19を介して後述する減衰力発生装置40の第1油室S3(図2参照)に連通している。また、シリンダ2の内筒2aと外筒2bとの間には、円筒状の流路20が形成されている。この流路20の下端は、内筒2aの下端部に形成された複数の油孔21を介してロッド側油室S2に連通している。一方、流路20の上端は、外筒2bの上端に形成された複数の油孔22、及びダンパケース部4と外筒2bとの間に形成された流路23を介して、後述する減衰力発生装置40の第2油室S4(図2参照)に連通している。
実施の形態の緩衝器1においては、シリンダ2の上端に被着されたダンパケース部4は、図2に示すように、ダンパケース25とダンパケース26とを備え、シリンダ2の外部に設けられる。また、ダンパケース25側の内部に設けられたリザーバ30と、ダンパケース26側の内部に設けられた減衰力発生装置40とが並設されている。図2において、ダンパケース25とダンパケース26は、一体として構成されているが、これに限定されることなく分離されていてもよい。
リザーバ30は、図2に示すように、ダンパケース25の有底筒状の凹部25aと、その開口部に被着されたチャンバキャップ31とによって画成される空間内に、袋状のブラダ32を備えている。ここで、ブラダ32は、ゴム等の弾性体によって袋状に成形され、膨張及び収縮が可能な部材である。ブラダ32の開口部の内周縁は、チャンバキャップ31の外周に嵌着され、ダンパケース25の開口部の内周との間に挟持されている。なお、ブラダ32の内部には、エア等のガスが充填されている。そして、リザーバ30のブラダ32の外部の空間は、リザーバ油室S5を構成している。そのリザーバ油室S5の内部には、作動流体であるオイルが充填される。
次に、減衰力発生装置40の構成の詳細を図2及び図3を参照して説明する。
減衰力発生装置40は、図2に示すように、有底筒状のダンパケース26と、このダンパケース26の端部開口部の内周に一端側が嵌着されたケース51とを備える。そして、ダンパケース26の凹部26aの一端側から他端側に向かって、バルブストッパ41、圧側出口チェック弁42、弁座部材43、伸側入口チェック弁44、圧側入口チェック弁45、メインバルブ部材46、伸側出口チェック弁47、バルブストッパ48、弁座部材49を軸方向に順次収容するとともに、これらの構成部材の中央に、ロッド52及び通路部材54を備える。さらに、減衰力発生装置40は、弁座部材49に隣接してケース51内に、アクチュエータであるソレノイド部50を備える。上記した構成を備える減衰力発生装置40において、減衰力を発生するバルブ部40a及びこのバルブ部40aが発生する減衰力を調整する背圧調整部40bが構成される。
まず、バルブ部40aについて説明する。
バルブ部40aは、図2に示す軸方向の一端側から順に、圧側出口チェック弁42と、弁座部材43と、伸側入口チェック弁44と、第1の圧力室PS1と、圧側入口チェック弁45と、メインバルブ55と、メインバルブ部材46と、ディスタンスカラー53と、伸側出口チェック弁47と、第2の圧力室PS2とを備える。
バルブストッパ41、圧側出口チェック弁42及び弁座部材43の軸中心部には、ロッド52が貫通している。ダンパケース26の凹部26a内の一端側の端部には、弁座部材43によって区画された第2油室S4が形成されている。この第2油室S4は、前述したように、流路23、油孔22、流路20及び油孔21(図1参照)を介してロッド側油室S2(図1参照)に連通している。
弁座部材43には、他端側が開口する凹状の空間43aが形成されている。また、弁座部材43には、軸方向に貫通する複数の油孔43bと、空間43aに開口する斜めの複数の油孔43cと、空間43aに開口する径方向の複数の油孔43dとが形成されている。ここで、油孔43bは、伸側入口チェック弁44によって選択的に開閉され、油孔43cは、圧側出口チェック弁42によって選択的に開閉される。この圧側出口チェック弁42は、ディスクバルブを複数積み重ねることによって形成されている。また、油孔43dは、ダンパケース26の凹部26a内で、弁座部材43、メインバルブ部材46、及び弁座部材43とメインバルブ部材46との間に嵌着された円筒状のディスタンスカラー53によって区画される円環状の油室Sに開口している。この油室Sは、ダンパケース26に形成された連通路26bを介して、リザーバ30のリザーバ油室S5に連通している。
メインバルブ部材46の内部には、図3に示すように、大小異径の凹部46a,46bが形成されている。これらの凹部46a,46bには、大小異径の円柱状の通路部材54が収容されている。そして、通路部材54の大径部54aの外周には、他端が外周側に突出した略円筒状のメインバルブ55が軸方向に摺動可能に嵌装されている。
メインバルブ55の他端の外周は、メインバルブ部材46の大径側の凹部46aの内周に摺動可能に嵌合されている。ここで、メインバルブ55の外周とメインバルブ部材46の大径側の凹部46aの内周との間には、円環状の流路56が形成されている。このメインバルブ55は、シリンダ2内のピストン11の摺動によるオイルの流れを、その開閉により制御して減衰力を発生させている。また、メインバルブ55は、実施の形態の緩衝器1では、略筒状をしている。このメインバルブ55は、弁座部材43に対して軸方向の他端側へ離間し又は弁座部材43に対して軸方向の一端側が着座することによりメインバルブ55と弁座部材43との隙間を開閉し、隙間59から隙間80へのオイルの流通を可能にしている。このため、メインバルブ55は、軸方向の他端側に開くことが可能なようにメインバルブ部材46の凹部46aに摺動される他端側のガイド面55bの外径よりも、一端側の着座部55cの外径が内側にある必要がある。すなわち、メインバルブ55は、軸方向の他端側の外径よりも軸方向の一端側の外径が内側にあることになる。これにより下面55dが、第1の圧力室PS1である隙間59の油圧に対する受圧面積の一部となり、メインバルブ55は、軸方向の他端側へ開弁圧を受けることになる。
メインバルブ部材46には、軸方向に貫通する油孔46cと、斜めの油孔46dが形成されている。通路部材54の大径部54aには、軸方向に貫通する油孔54cが形成されており、通路部材54の小径部54bには、軸方向に延びる油孔54dが形成されている。そして、通路部材54の大径部54aには、油孔54dから径方向外方に向かって延び、後述するパイロット室57に開口する油孔54eが形成されている。
ダンパケース26の凹部26a内の軸方向の中間部には、メインバルブ部材46、バルブストッパ48及び弁座部材49によって区画された環状の第1油室S3が形成されている。
前述したように、ディスタンスカラー53と、弁座部材43と、メインバルブ部材46と、メインバルブ55とで囲まれた空間に隙間59が形成されている。この隙間59には伸側入口チェック弁44と圧側入口チェック弁45が設けられている。これらの伸側入口チェック弁44と圧側入口チェック弁45は、これらの間に介装された板バネ60によって弁座部材43の油孔43bとメインバルブ部材46の油孔46cをそれぞれ閉じる方向に付勢されている。なお、弁座部材43の油孔43bは、第2油室S4に常時開口しており、メインバルブ部材46の油孔46cは、第1油室S3に常時開口している。
メインバルブ部材46に斜めに形成された油孔46dは、通路部材54の油孔54cに連通しており、伸側出口チェック弁47によって選択的に開閉される。
通路部材54の小径部54bの外周側には、メインバルブ部材46と、伸側出口チェック弁47と、バルブストッパ48との間に形成される流路61が軸方向に延びている。そして、この流路61は、バルブストッパ48と弁座部材49との間に形成された階段状の流路62に連通している。
ここで、第1の圧力室PS1は、図3に示すように、隙間59及び流路56によって形成される。一方で、第2の圧力室PS2は、弁座部材43、通路部材54、メインバルブ55及びロッド52で形成される隙間80と、油孔43cと、空間43aと、油孔54cと、流路61と、油孔46dと、流路62と、油孔49cと、空間74と、油孔77aと、空間72とを備える。この第1の圧力室PS1と第2の圧力室PS2は、メインバルブ55を境界に隔てられている。また、圧側入口チェック弁45及び伸側入口チェック弁44は、第1の圧力室PS1へのオイルの流入のみを許容している。また、圧側出口チェック弁42及び伸側出口チェック弁47は、第2の圧力室PS2からのオイルの流出のみを許容している。そして、第1の圧力室PS1と第2の圧力室PS2とが略二重環状に形成されている。実施の形態の緩衝器1では、第1の圧力室PS1が外環側であり、第2の圧力室PS2が内環側である。しかし、これに限定されることなく、第1の圧力室PS1と第2の圧力室PS2とが略二重環状である構造は、第1の圧力室PS1が内環側であり、第2の圧力室PS2が外環側であってもよい。なお、油孔49c、空間74、油孔77a及び空間72については、後に詳しく説明する。
次に、背圧調整部40bについて説明する。
背圧調整部40bは、メインバルブ55の油孔55aと、パイロット室57と、板バネ58と、通路部材54と、バルブストッパ48と、弁座部材49の油孔71と、減衰力調整部70とを備える。
油孔55aは、メインバルブ55に形成され、メインバルブ55の外周に形成された流路56とパイロット室57とを連通させる。パイロット室57は、円環状の形状を有し、メインバルブ部材46の大径側の凹部46a内におけるメインバルブ55の背面側(図3の他端側)において、メインバルブ55と通路部材54の大径部54aとによって区画されることで形成される。板バネ58は、パイロット室57に収容されるとともに、メインバルブ55を閉弁側(メインバルブ55の一端が弁座部材43の端面に着座する側)に付勢している。このパイロット室57は、第1の圧力室PS1から分岐されるオイルの圧力によってメインバルブ55に対して閉弁方向の内圧を作用させる。
通路部材54の小径部54bは、メインバルブ部材46、伸側出口チェック弁47及びバルブストッパ48の各軸中心部を貫通して弁座部材49の凹部49aに嵌合している。なお、この通路部材54の小径部54bの外周側には、前述したように流路61が形成さている。
減衰力調整部70は、図2及び図3に示すように、弁座部材49と、バネ73と、弁体77と、チェック弁75と、バネ76と、ソレノイド部50とを備える。ここで、弁体77とチェック弁75とは、減衰力調整弁として機能する。例えば、弁座部材49に弁体77が着座しているときには、弁体77が減衰力調整弁として機能する。例えば、弁体77が、弁座部材49から離間された状態のときには、弁体77及びチェック弁75が減衰力調整弁として機能する。この場合、主として弁体77で減衰力が調整されている。例えば、弁体77が弁座部材49から離間され、弁体77の他端側が最も開弁方向に移動したときには、チェック弁75が減衰力調整弁として機能する。いずれにしても、この弁体77とチェック弁75とを備える減衰力調整弁は、後述するパイロット流路上に設けられるとともにパイロット室57の内圧を調整している。
減衰力調整部70に備えられるソレノイド部50は、図2に示すように、コア63と、作動ロッド67と、プランジャ66と、コイル65と、コア64とを備える。
ソレノイド部50は、円筒状のケース51の内部に、有底円筒状の2つのコア63,64、環状のコイル65、コア63,64の内部に収容されたプランジャ66、プランジャ66の軸中心部を貫通する中空の作動ロッド67等を収容して構成されている。作動ロッド67は、その軸方向の両端部が円筒状のガイドブッシュ68,69によって軸方向に移動可能に支持されている。そして、弁座部材49の凹部49b内に臨む、作動ロッド67の一端側の外周には、弁体77が結着されている。
弁体77は、図3に示すように、弁座部材49の凹部49bの内周に軸方向に移動可能に嵌合している。弁座部材49の軸中心部に形成された油孔71のテーパ状の弁座71aに弁体77が選択的に着座することによって、油孔71を開閉する。ここで、弁座部材49の凹部49bには、弁体77によって区画される空間72が形成される。この空間72には、弁体77を開弁方向(図3の他端側)に付勢するバネ73が収容されている。ここで、弁座部材49に形成された空間72は、弁座部材49の油孔71、通路部材54の油孔54d,54eを介してパイロット室57に連通する。また、弁体77には、油孔77aが貫設されている。この油孔77aは、空間72に常時開口している。
ソレノイド部50のコア63の一端側の端面には、弁座部材49との間に段階的な凹状の空間74が形成されている。この空間74には、弁体77の油孔77aを選択的に開閉するチェック弁75が設けられている。このチェック弁75は、作動ロッド67の外周に軸方向に摺動可能に保持されており、空間74内に収容されたバネ76によって閉弁方向(図3の一端側)に付勢されている。
以上のように構成された減衰力発生装置40においては、メインバルブ部材46の油孔46c、隙間59、隙間80、弁座部材43の空間43aと油孔43cは、圧側行程時のメイン油路を構成する。このメイン流路には、圧側入口チェック弁45、メインバルブ55及び圧側出口チェック弁42が設けられている。一方、弁座部材43に形成された油孔43b、隙間59、隙間80、通路部材54に形成された油孔54c、メインバルブ部材46に形成された油孔46dは、伸側行程時のメイン流路を構成している。このメイン流路には、伸側入口チェック弁44、メインバルブ55及び伸側出口チェック弁47が設けられている。
そして、圧側行程時のパイロット流路は、上流側パイロット流路と、下流側パイロット流路とを備える。上流側パイロット流路は、油孔55a、パイロット室57、油孔54e、油孔54d、油孔71で構成される。下流側パイロット流路は、空間72、油孔77a、空間74、油孔49c、流路62、流路61で構成される。弁体77が弁座71aから離れた際には、パイロット流路に、弁体77が介在することとなる。なお、下流側パイロット流路の、空間72、油孔77a、空間74、油孔49c、流路62、流路61からなる部分は、第2の圧力室PS2の一部としても機能する。
伸側行程時においても、圧側行程時と同様に、パイロット流路は、上流側パイロット流路と、下流側パイロット流路とを備える。上流側パイロット流路は、油孔55a、パイロット室57、油孔54e、油孔54d、油孔71で構成される。下流側パイロット流路は、空間72、油孔77a、空間74、油孔49c、流路62、流路61で構成される。弁体77が弁座71aから離れた際には、パイロット流路に、弁体77が介在することとなる。なお、下流側パイロット流路の、空間72、油孔77a、空間74、油孔49c、流路62、流路61からなる部分は、第2の圧力室PS2の一部としても機能する。
ここで、減衰力発生装置40の概略構成を図4及び図5を参照して説明する。
図4は、実施の形態の緩衝器1の減衰力発生装置の概略構成を示す模式図、図5は、実施の形態の緩衝器1の油圧回路図である。なお、図4では、パイロット流路を90、このパイロット流路を構成する上流側パイロット流路を90a、下流側パイロット流路を90bで示している。また、図4に示した一点鎖線は、減衰力発生装置40の軸方向の中心線である。
図4に示すように、実施の形態の緩衝器1の減衰力発生装置40において、弁座部材43とメインバルブ部材46の内部には、メインバルブ55を境としてこれらの径方向外側(外環側)に環状の第1の圧力室PS1が形成されている。また、メインバルブ55を境として第1の圧力室PS1の径方向内側(内環側)には、環状の第2の圧力室PS2が形成されている。これらの第1の圧力室PS1と第2の圧力室PS2は、略二重環状を成して径方向に重なり合っている。しかし、これに限定されることなく、第1の圧力室PS1と第2の圧力室PS2とが略二重環状である構造は、第1の圧力室PS1が内環側であり、第2の圧力室PS2が外環側であってもよい。
第1の圧力室PS1は、前述したように、隙間59及び流路56によって構成される(図2及び図3参照)。第2の圧力室PS2は、前述したように、油孔43cと、空間43aと、隙間80と、油孔54cと、流路61と、油孔46dと、流路62と、油孔49cと、空間74と、油孔77aと、空間72とによって構成される(図2及び図3参照)。そして、第1の圧力室PS1には、圧側行程と伸側行程において、第1の圧力室PS1へのオイルの流入のみを許容する圧側入口チェック弁45と伸側入口チェック弁44が接続されている。第2の圧力室PS2には、圧縮行程と伸側行程において、第2の圧力室PS2からのオイルの流出のみを許容する圧側出口チェック弁42と伸側出口チェック弁47が接続されている。
図4に示すように、油孔55aからパイロット室57を介して延長されるパイロット流路90は、第2の圧力室PS2に接続されている。なお、前述したように、下流側パイロット流路90bは、第2の圧力室PS2の一部を兼ねる。パイロット流路90には、減衰力調整部70が介在している。そして、第2の圧力室PS2には、リザーバ30が接続されている。なお、パイロット室57は、メインバルブ55に形成された油孔55aを介して第1の圧力室PS1に連通している。
ここで、油圧回路は、図5に示すように、メインバルブ55と、背圧調整部40bと、圧側入口チェック弁45と、圧側出口チェック弁42と、伸側入口チェック弁44と、伸側出口チェック弁47と、リザーバ30とを備える。なお、図5において、前述した構成と同一の構成部分には、同一の符号を付している。ここで、メインバルブ55、圧側入口チェック弁45、圧側出口チェック弁42、伸側入口チェック弁44、伸側出口チェック弁47、第1の圧力室PS1及び第2の圧力室PS2は、バルブ部40aに備えられる構成である。なお、この油圧回路では、減衰力発生装置40及びリザーバ30は、ピストン11の外部、さらにはシリンダ2の外部に設けられている。
リザーバ30は、メインバルブ55及び背圧調整部40bの下流側で分岐された油路と連通している。このように、メインバルブ55及び背圧調整部40bの下流側でリザーバ30に連通する油路を分岐することで、リザーバ30には、メインバルブ55で減衰された後のオイルが導入される。
これによって、リザーバ30内に所定量のオイルを導入するための調整が容易となる。また、図5において、圧側行程時のオイルの流れを実線、伸側行程時のオイルの流れを破線で示している。なお、図5に示された油圧回路におけるオイルの流れについては、次に示す緩衝器の作用を説明する際に説明する。
リザーバ30は、メインバルブ55及び背圧調整部40bの下流側で分岐された油路と連通している。このように、メインバルブ55及び背圧調整部40bの下流側でリザーバ30に連通する油路を分岐することで、リザーバ30には、メインバルブ55で減衰された後のオイルが導入される。すなわち、ロッド側油室S2の圧力は、リザーバ30内にある図示しないエア室(図2のブラダ32の内部の空間)の圧力だけにほぼ依存し、メインバルブ55の流路抵抗の設定によって変動しない。したがって、圧側行程から伸側行程への反転時の減衰力のさぼりを回避できる。また、図5において、圧側行程時のオイルの流れを実線、伸側行程時のオイルの流れを破線で示している。なお、図5に示された油圧回路におけるオイルの流れについては、次に示す緩衝器の作用を説明する際に説明する。
[緩衝器の作用]
次に、以上のように構成された緩衝器1の圧側行程と伸側行程の作用を図6及び図7を参照して説明する。図6は、実施の形態の緩衝器1の減衰力発生装置40における圧側行程時のオイルの流れを示すY部拡大詳細図、図7は、実施の形態の緩衝器1の減衰力発生装置40における伸側行程時のオイルの流れを示すY部拡大詳細図である。
(1−1)圧側行程
自動二輪車の走行中に後輪が路面凹凸に追従して上下動すると、後輪を懸架する緩衝器1のシリンダ2とピストンロッド3が伸縮動する。ピストンロッド3がシリンダ2に対して相対的に上動する圧側行程においては、ピストン側油室S1内のオイルがピストン11によって圧縮されてその圧力が高くなる。すると、このピストン側油室S1内のオイルは、図1に示す油孔19から図2及び図3に示す減衰力発生装置40の第1油室S3へ供給される。
減衰力発生装置40の第1油室S3へ供給されたオイルは、圧側行程時のメイン流路を通って第2油室S4へ流れ込む。具体的には、図6に実線矢印で示すように、オイルは、第1油室S3からメインバルブ部材46の油孔46cを通過して圧側入口チェック弁45を板バネ60の付勢力に抗して押し開いて隙間59へ流れる。隙間59に流れ込んだオイルは、メインバルブ55と弁座部材43との隙間を流れる際に、板バネ58とパイロット室57の背圧による閉弁方向の力に抗してメインバルブ55を押し開いて、隙間59から、隙間80、弁座部材43の空間43aへ流れる。
空間43aに流れ込んだオイルは、油孔43cを通り、圧側出口チェック弁42を押し開いて第2油室S4へ流れ込む。第2油室S4に流れ込んだオイルは、第2油室S4から図1に示す流路23、シリンダ2の外筒2bに形成された油孔22、内筒2aと外筒2bとの間の流路20及び内筒2aに形成された油孔21を経てロッド側油室S2へ流れ込む。このとき、オイルがメインバルブ55を通過する際の流動抵抗によって、緩衝器1には主たる圧側減衰力が発生する。このときのオイルの流れは、図5に示す油圧回路において実線矢印にて示される。なお、圧側出口チェック弁42におけるディスクバルブを複数積み重ねること等により、圧側出口チェック弁42においてメインバルブ55で発生する主たる圧側減衰力に加えて、補助的に圧側減衰力を発生させてもよい。
第1油室S3からメインバルブ部材46の油孔46cを通って隙間59へ流れ込んだオイルの一部は、圧側のパイロット流路を通ってメイン流路を流れるオイルに合流する。具体的には、図6に破線矢印にて示すように、第1油室S3からメインバルブ部材46の油孔46cを通って隙間59へ流れ込んだオイルの一部は、メインバルブ55の外周側の流路56からメインバルブ55の油孔55aを通過してパイロット室57へ流れ込む。
パイロット室57へ流れ込んだオイルは、通路部材54の油孔54e,54d、弁座部材49の油孔71、弁体77と弁座71aとの隙間を通って弁座部材49の空間72へ流れ込む。そして、弁座部材49の空間72へ流れ込んだオイルは、弁体77に形成された油孔77aを通ってチェック弁75をバネ76の付勢力に抗して押し開いてコア63の空間74へ流れ込む。空間74へ流れ込んだオイルは、弁座部材49の油孔49c、流路62,61、通路部材54の油孔54cを通ってメイン流路を流れるオイルに合流する。
ここで、ソレノイド部50を駆動して作動ロッド67とこれに結着された弁体77を軸方向に移動させて弁体77の開度を変化させることによって、弁体77と弁座71aとの隙間を通過するオイルの流動抵抗を調整する。これにより、油孔55aから油孔71までを構成する上流側パイロット流路の内圧を調整することができる。この上流側パイロット流路の内圧の調整により、パイロット室57の内圧(背圧)も調整することができる。このように、パイロット室57の内圧(背圧)を調整することで、閉弁方向にメインバルブ55を押圧する力を制御して、メインバルブ55の開度を調整することができる。これによって、メインバルブ55を通過するオイルの流動抵抗によって発生する減衰力を調整することができる。具体的には、弁体77の開度を絞れば、パイロット室57の内圧が高くなり、メインバルブ55の開度が絞られて減衰力が高くなる。一方、弁体77の開度を大きくすれば、パイロット室57の内圧が低くなり、メインバルブ55の開度も大きくなって減衰力が小さくなる。
圧側行程においては、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内への進入体積分の量のオイルは、図6に鎖線矢印にて示すように、弁座部材43の油孔43dを通って油室Sへ流れ込む。油室Sへ流れ込んだオイルは、連通路26bを通ってリザーバ30のリザーバ油室S5(図2参照)へ供給される。そのため、リザーバ30のブラダ32が収縮して内部のガスが圧縮される。このガスの圧縮によって、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内への進入に伴う内筒2a内の容積変化が補償される。
(1−2)伸側行程
次に、緩衝器1の伸長行程時の作用を図7を参照して説明する。
ピストンロッド3がシリンダ2に対して相対的に下動する伸側行程においては、ピストン11がピストンロッド3と共にシリンダ2の内筒2a内を下動する。そのため、ロッド側油室S2内のオイルがピストン11によって圧縮されてその圧力が高くなる。すると、このロッド側油室S2内のオイルは、図1に示す内筒2aに形成された油孔21、内筒2aと外筒2bとの間の流路20、外筒2bに形成された油孔22及び流路23を経て、図2及び図3に示す減衰力発生装置40の第2油室S4へ供給される。
減衰力発生装置40の第2油室S4へ供給されたオイルは、伸側行程時のメイン流路を通って第1油室S3へ流れ込む。具体的には、図7に実線矢印にて示すように、オイルは、第2油室S4から弁座部材43の油孔43bを通過して伸側入口チェック弁44を板バネ60の付勢力に抗して押し開いて隙間59へ流れる。隙間59に流れ込んだオイルは、板バネ58とパイロット室57の背圧による閉弁方向の力に抗してメインバルブ55を押し開いて、隙間59から、隙間80、通路部材54の油孔54c及びメインバルブ部材46の油孔46dを通り、伸側出口チェック弁47を押し開いて第1油室S3へ流れ込む。
そして、第1油室S3へ流れ込んだオイルは、第1油室S3から図1に示す油孔19を通ってピストン側油室S1に流れ込む。このとき、オイルがメインバルブ55を通過する際の流動抵抗によって、緩衝器1には主たる伸側減衰力が発生する。このときのオイルの流れは、図5に示す油圧回路において破線矢印で示される。なお、伸側出口チェック弁47におけるディスクバルブを複数積み重ねること等により、伸側出口チェック弁47においてメインバルブ55で発生する主たる伸側減衰力に加えて、補助的に伸側減衰力を発生させてもよい。
第2油室S4から弁座部材43の油孔43bを通って隙間59へ流れ込んだオイルの一部は、流路56から伸側のパイロット流路を通ってメイン流路を流れるオイルに合流する。具体的には、図7に破線矢印で示すように、第2油室S4から弁座部材43の油孔43bを通って隙間59へ流れ込んだオイルの一部は、メインバルブ55の外周側の流路56からメインバルブ55の油孔55aを通ってパイロット室57へ流れ込む。
パイロット室57へ流れ込んだオイルは、通路部材54の油孔54e,54d、弁座部材49の油孔71、弁体77と弁座71aとの間の隙間を通って弁座部材49の空間72へ流れ込む。そして、弁座部材49の空間72へ流れ込んだオイルは、弁体77に形成された油孔77aを通ってチェック弁75をバネ76の付勢力に抗して押し開いてコア63の空間74へ流れ込む。空間74へ流れ込んだオイルは、弁座部材49の油孔49c、流路62,61、通路部材54の油孔54cを通ってメイン流路を流れるオイルに合流する。
ここで、圧側行程時と同様に、ソレノイド部50を駆動して作動ロッド67とこれに結着された弁体77を軸方向に移動させて弁体77の開度を変化させることによって、弁体77と弁座71aとの隙間を通過するオイルの流動抵抗を調整する。これにより、油孔55aから油孔71までを構成する上流側パイロット流路の内圧を調整することができる。この上流側パイロット流路の内圧の調整により、パイロット室57の内圧(背圧)も調整することができる。このように、パイロット室57の内圧(背圧)を調整することで、閉弁方向にメインバルブ55を押圧する力を制御して、メインバルブ55の開度を調整することができる。これによって、メインバルブ55を通過するオイルの流動抵抗によって発生する減衰力を調整することができる。具体的には、弁体77の開度を絞れば、パイロット室57の内圧が高くなり、メインバルブ55の開度が絞られて減衰力が高くなる。一方、弁体77の開度を大きくすれば、パイロット室57の内圧が低くなり、メインバルブ55の開度も大きくなって減衰力が小さくなる。
伸側行程においては、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内からの退出体積分の量のオイルは、図7に鎖線矢印で示すように、リザーバ30のリザーバ油室S5から連通路26bを通って油室Sへ流れ込む。油室Sへ流れ込んだオイルは、弁座部材43の油孔43dと空間43aを通って隙間80へ流れ込み、メイン流路を流れるオイルと隙間80にて合流する。メイン流路を流れるオイルと合流したオイルは、通路部材54の油孔54c、メインバルブ部材46の油孔46dを通って伸側出口チェック弁47を押し開いて第1油室S3へ流れ込む。そして、第1油室S3へ流れ込んだオイルは、図1に示す油孔19を通ってピストン側油室S1へ補給される。そのため、リザーバ30のブラダ32が膨張して内部のガスが膨張し、このガスの膨張によってピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内からの退出に伴う内筒2a内の容積変化が補償される。
[その他の油圧回路]
実施の形態の緩衝器1において、油圧回路は、図5に示された油圧回路に限られるものではない。図8〜図10は、実施の形態の緩衝器1における他の構成の油圧回路図である。なお、図5に示された油圧回路と同じ構成部分には、同一の符号を付して重複する説明を省略又は簡略する。図8〜図10において、圧側行程時のオイルの流れを実線、伸側行程時のオイルの流れを破線で示している。
(図8の油圧回路)
図8に示す油圧回路は、メインバルブ55、背圧調整部40b、圧側入口チェック弁45、圧側出口チェック弁42、伸側入口チェック弁44、伸側出口チェック弁47及びリザーバ30を備える。
図8に示すように、油圧回路の機能をピストン11に併設してもよい。すなわち、減衰力発生装置40及びリザーバ30をシリンダ2の内部に備えてもよい。しかしながら、これに限定されものではなく、リザーバ30は、シリンダ2内であってピストン11の外部に設けられてもよい。また、リザーバ30は、ピストンロッド3の内部を貫通する流路から車軸側取付部材内や車軸側取付部材近傍に設けられてもよい。
リザーバ30は、メインバルブ55及び背圧調整部40bの下流側で分岐された油路と連通している。このように、メインバルブ55及び背圧調整部40bの下流側でリザーバ30に連通する油路を分岐することで、リザーバ30には、メインバルブ55で減衰された後のオイルが導入される。すなわち、ロッド側油室S2の圧力は、リザーバ30内にある図示しないエア室(図2のブラダ32の内部の空間)の圧力だけにほぼ依存し、メインバルブ55の流路抵抗の設定によって変動しない。したがって、圧側行程から伸側行程への反転時の減衰力のさぼりを回避できる。
(2−1)圧側行程
このような油圧回路を備える緩衝器1において、圧側行程では、オイルの流れは、図8に示す油圧回路において実線矢印で示される。具体的には、ピストンロッド3がシリンダ2に対して相対的に上動することで圧力が高くなったピストン側油室S1内のオイルは、メインバルブ部材46の油孔46cを通過して圧側入口チェック弁45を板バネ60の付勢力に抗して押し開いて隙間59へ流れる(図6参照)。
隙間59へ流れ込んだオイルは、板バネ58とパイロット室57の背圧による閉弁方向の力に抗してメインバルブ55を押し開いて、隙間59から、隙間80、弁座部材43の空間43aへ流れる。空間43aへ流れ込んだオイルは、油孔43cを通り、圧側出口チェック弁42を押し開いてロッド側油室S2へ流れ込む。このとき、オイルがメインバルブ55を通過する際の流動抵抗によって、緩衝器1には主たる圧側減衰力が発生する。なお、圧側出口チェック弁42におけるディスクバルブを複数積み重ねること等により、圧側出口チェック弁42においてメインバルブ55で発生する主たる圧側減衰力に加えて、補助的に圧側減衰力を発生させてもよい。
メインバルブ部材46の油孔46cを通って隙間59へ流れ込んだオイルの一部は、圧側のパイロット流路を通ってメイン流路を流れるオイルに合流する。具体的には、図6に破線矢印にて示すように、第1油室S3からメインバルブ部材46の油孔46cを通って隙間59へ流れ込んだオイルの一部は、メインバルブ55の外周側の流路56からメインバルブ55の油孔55aを通過してパイロット室57へ流れ込む。
パイロット室57に流れ込んだオイルは、通路部材54の油孔54e,54d、弁座部材49の油孔71、弁体77と弁座71aとの隙間を通って弁座部材49の空間72へ流れ込む。そして、弁座部材49の空間72へ流れ込んだオイルは、弁体77に形成された油孔77aを通ってチェック弁75をバネ76の付勢力に抗して押し開いてコア63の空間74へ流れ込む。空間74へ流れ込んだオイルは、弁座部材49の油孔49c、流路62,61、通路部材54の油孔54cを通ってメイン流路を流れるオイルに合流する。
ところで、圧側行程においては、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内への進入体積分の量のオイルは、弁座部材43の油孔43dを通ってリザーバ30へ供給される。これによって、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内への進入に伴う内筒2a内の容積変化が補償される。
(2−2)伸側行程
伸側行程では、オイルの流れは、図8に示す油圧回路において破線矢印にて示される。具体的には、ピストンロッド3がシリンダ2に対して相対的に下動することで圧力が高くなったロッド側油室S2内のオイルは、弁座部材43の油孔43bを通過して伸側入口チェック弁44を板バネ60の付勢力に抗して押し開いて隙間59へ流れる(図7参照)。
隙間59に流れ込んだオイルは、板バネ58とパイロット室57の背圧による閉弁方向の力に抗してメインバルブ55を押し開いて、隙間59から、隙間80、通路部材54の油孔54c及びメインバルブ部材46の油孔46dを通り、伸側出口チェック弁47を押し開いてピストン側油室S1へ流れ込む。このとき、オイルがメインバルブ55を通過する際の流動抵抗によって、緩衝器1には主たる伸側減衰力が発生する。なお、伸側出口チェック弁47におけるディスクバルブを複数積み重ねること等により、伸側出口チェック弁47においてメインバルブ55で発生する主たる伸側減衰力に加えて、補助的に伸側減衰力を発生させてもよい。
弁座部材43の油孔43bを通って隙間59へ流れ込んだオイルの一部は、圧側のパイロット流路を通ってメイン流路を流れるオイルに合流する。具体的には、図7に破線矢印にて示すように、弁座部材43の油孔43bを通って隙間59へ流れ込んだオイルの一部は、メインバルブ55の外周側の流路56からメインバルブ55の油孔55aを通ってパイロット室57へ流れ込む。
パイロット室57に流れ込んだオイルは、通路部材54の油孔54e,54d、弁座部材49の油孔71、弁体77と弁座71aとの間の隙間を通って弁座部材49の空間72へ流れ込む。そして、弁座部材49の空間72へ流れ込んだオイルは、弁体77に形成された油孔77aを通ってチェック弁75をバネ76の付勢力に抗して押し開いてコア63の空間74へ流れ込む。空間74へ流れ込んだオイルは、弁座部材49の油孔49c、流路62,61、通路部材54の油孔54cを通ってメイン流路を流れるオイルに合流する。
ところで、伸側行程においては、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内からの退出体積分の量のオイルは、リザーバ30から弁座部材43の油孔43dを通って、空間43aへ流れ込む。空間43aへ流れ込んだオイルは、隙間80へ流れ込み、メイン流路を流れるオイルと合流する。このように、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内からの退出体積分の量のオイルは、リザーバ30からピストン側油室S1へ補給される。これによって、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内からの退出に伴う内筒2a内の容積変化が補償される。
(図9の油圧回路)
図9に示すように、リザーバ30を減衰力発生装置40に並設せずに、ピストン側油室S1に連通させて備えてもよい。なお、この場合、減衰力発生装置40及びリザーバ30は、ピストン11の外部、さらにはシリンダ2の外部に設けられている。
油圧回路は、図9に示すように、メインバルブ55、背圧調整部40b、圧側入口チェック弁45、圧側出口チェック弁42、伸側入口チェック弁44及び伸側出口チェック弁47を備える。リザーバ30は、ピストン側油室S1に直接連通するように設けられる。なお、リザーバ30の入口には、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内への進入体積分の所定量のオイルをリザーバ30に導入するため、例えば、図示しないオリフィスやチェック弁等を備えて、オイルの導入量を調整している。
上記した油圧回路を備える場合、リザーバ30が減衰力発生装置40に並設されていないため、例えば、図3に示した弁座部材43の油孔43d及び油室Sは不要となる。この図9に示すリザーバ30は、ピストン側油室S1と別途連通される流路を有する。
(3−1)圧側行程
このような油圧回路を備える緩衝器1において、圧側行程では、オイルの流れは、図9に示す油圧回路において実線矢印で示される。具体的には、ピストンロッド3がシリンダ2に対して相対的に上動することで圧力が高くなったピストン側油室S1内のオイルは、図1に示す油孔19から図2及び図3に示す減衰力発生装置40の第1油室S3へ供給される。
また、ピストン側油室S1内のオイルの一部は、リザーバ30に導入される。このリザーバ30に導入されるオイルの量は、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内への進入体積分に相当する。これによって、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内への進入に伴う内筒2a内の容積変化が補償される。
第1油室S3からのオイルの流れは、リザーバ30に導入されるオイルの流れ以外、前述した(1−1)圧側行程で説明した流れと同じである。
(3−2)伸側行程
伸側行程では、オイルの流れは、図9に示す油圧回路において破線矢印にて示される。具体的には、ピストンロッド3がシリンダ2に対して相対的に下動することで圧力が高くなったロッド側油室S2内のオイルは、図1に示す内筒2aに形成された油孔21、内筒2aと外筒2bとの間の流路20、外筒2bに形成された油孔22及び流路23を経て、図2及び図3に示す減衰力発生装置40の第2油室S4へ供給される。
また、リザーバ30内のオイルは、ピストン側油室S1へ補給される。これによって、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内からの退出に伴う内筒2a内の容積変化が補償される。
第2油室S4からのオイルの流れは、リザーバ30から導出されるオイルの流れ以外、前述した(1−2)伸側行程で説明した流れと同じである。
(図10の油圧回路)
図10に示すように、油圧回路の機能をピストン11に併設し、ピストン側油室S1に連通させて備えてもよい。すなわち、リザーバ30を並設しない減衰力発生装置40をシリンダ2内のピストン11の内部に備えてもよい。なお、リザーバ30は、ピストン11の外部、さらにはシリンダ2の外部に設けられている。
油圧回路は、リザーバ30を備えない以外は、図8に示した油圧回路と同じである。また、リザーバ30の構成は、図9に示したリザーバ30の構成と同じである。
(4−1)圧側行程
このような油圧回路を備える緩衝器1において、圧側行程では、オイルの流れは、図10に示す油圧回路において実線矢印にて示される。具体的なオイルの流れは、リザーバ30に導入されるオイルの流れ以外、前述した(2−1)圧側行程で説明した流れと同じである。
また、ピストン側油室S1内のオイルの一部は、リザーバ30に導入される。このリザーバ30に導入されるオイルの量は、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内への進入体積分に相当する。これによって、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内への進入に伴う内筒2a内の容積変化が補償される。
(4−2)伸側行程
伸側行程では、オイルの流れは、図10に示す油圧回路において破線矢印にて示される。なお、具体的なオイルの流れは、リザーバ30から導出されるオイルの流れ以外、前述した(2−2)伸側行程で説明した流れと同じである。
また、リザーバ30内のオイルは、ピストン側油室S1へ補給される。これによって、ピストンロッド3のシリンダ2の内筒2a内からの退出に伴う内筒2a内の容積変化が補償される。
以上のように、実施の形態の緩衝器1においては、減衰力発生装置40は、図3及び図4に示すように、第1の圧力室PS1と第2の圧力室PS2とが略二重環状で径方向に重なり合う構成である。この略二重環状の構成は、図5及び図9に示すように、減衰力発生装置40がピストン11及びシリンダ2の外部に設けられていても、図8及び図10に示すように、減衰力発生装置40がピストン11及びシリンダ2の内部に設けられていても構成可能である。そして、略二重環状の構成によって、スペースのコンパクト化が図れる。
また、減衰力発生装置40において、オイルの流入のみを許容する圧側入口チェック弁45と伸側入口チェック弁44を第1の圧力室PS1に設け、オイルの流出のみを許容する圧側出口チェック弁42と伸側出口チェック弁47を第2の圧力室PS2に設けている。そのため、オイルは、圧側行程では、圧側入口チェック弁45、第1の圧力室PS1、メインバルブ55、第2の圧力室PS2、圧側出口チェック弁42の順に流れる。また、オイルは、伸側行程でも、伸側入口チェック弁44、第1の圧力室PS1、メインバルブ55、第2の圧力室PS2、伸側出口チェック弁47の順に流れる。したがって、第1の圧力室PS1と第2の圧力室PS2の何れが内外になろうとも、第1の圧力室PS1からメインバルブ55と弁座部材43の隙間を通過して第2の圧力室PS2に流入するメインのオイルの流れは、圧側行程と伸側行程共に同一方向となる。すなわち、圧側行程及び伸側行程共に、オイルは、メインバルブ55の一端と弁座部材43との間を径方向外側から径方向内側に向かって同一方向(1WAY)に流れる。このため、減衰力発生装置40は、圧側行程と伸側行程それぞれでオイルが異なる方向に流れる場合と比較して、適切な減衰力を発生させる減衰力発生装置40の構造を単純化することができる。これにより、減衰力発生装置40の部品点数を削減して、コストダウンを図ることができる。
また、減衰力発生装置40は、1つのメインバルブ55に加えて、この1つのメインバルブ55にその閉弁方向の内圧を作用させる1つのパイロット室57と、このパイロット室57の内圧を調整する減衰力調整部70とを備えている。減衰力調整部70において、特に弁体77が弁座71aから離間され又は弁座71aに着座することよりパイロット室57の内圧を調整している。そして、メインバルブ55と弁座部材43の隙間を通過するメインのオイルの流れの流路抵抗の調整をメインバルブ55の開弁圧とパイロット室57の閉弁方向の内圧との差圧により調整している。このパイロット室57の内圧を、弁体77を駆動する小さな荷重によって調整することができるため、広い範囲で減衰力の調整を行うことができる。
また、減衰力発生装置40においては、第1の圧力室PS1からパイロット室57へ、さらにパイロット室57から第2の圧力室PS2へのパイロット流路のオイルの流れを、メインバルブ55と弁座部材43の隙間を通過するメインのオイルの流れと同様に圧側行程と伸側行程共に同一方向とすることができる。
特に、減衰力発生装置40において、メインバルブ55とこのメインバルブ55に閉弁方向の内圧を作用させるパイロット室57とを構成する緩衝器1の各部品に対しては、精度や複雑さ等において高いレベルが要求される。このため、本実施の形態のように、1つのメインバルブ55と1つのパイロット室57とを1組の構成として、メインのオイルの流れとパイロット流路のオイルの流れとをそれぞれ圧側行程及び伸側行程共に同一方向(1WAY)とすることによって、適切な減衰力を発生させる減衰力発生装置40の構造を更に単純化することができる。これにより、更に減衰力発生装置40の部品点数を削減し、コストダウンを図ることができる。
ところで、原理上、減衰力調整部70を構成する弁体77は、メインバルブ55の開弁圧をオイルのメインの流れとは反対側から閉弁するために、メインバルブ55よりも小型に設計される。それぞれの部品は、概ねロッド軸と同軸上に配置することが合理的であることから、例えば、弁体77の径は、弁座部材43の端面に着座するメインバルブ55の一端の径よりも小さく設計する必要がある。そのため、パイロット室57付近の流路は、メインバルブ55の外径側よりも相対的に内径側に配置されることが自然である。例えば、下流側パイロット流路は、弁座部材43の端面に着座するメインバルブ55の一端よりも、径方向内側にある方が自然であるとともに、コンパクト化が図れる。特に、下流側パイロット流路の一部であり、メイン流路と合流する側となる流路61の一端の外径が、弁座部材43の端面に着座するメインバルブ55の一端の外径よりも径方向内側にある方がコンパクト化が図れる。
また、構成上、メインバルブ55の上流側から、パイロット室57を経由し、減衰力調整部70、メインバルブ55の下流の順で接続される必要がある。したがって、メインバルブ55の内径側が下流となる構成とし、パイロット室57側の流路と交差のないスムーズな構成とすることができる。このため、減衰力発生装置40をよりコンパクトな構成とすることができる。
本実施の形態では、メインバルブ55を略筒状としたため、該メインバルブ55を廉価で容易に加工することができる。それは、略筒状の部品は旋盤加工し易く、旋盤加工は、バルブ等の高精度が要求される部品をフライス加工等、その他の加工方法よりも廉価に且つ容易に製造することができるからである。
さらに、本実施の形態では、図5及び図9に示すように、減衰力発生装置40をシリンダ2の外部の自由な位置に配置することができ、パイロット室57の内圧を制御する減衰力調整部70を構成する配置等について、レイアウトの自由度を高めることができる。そのため、アクチュエータであるソレノイド部50の配置やハーネス等の取り回し等についてもレイアウトの自由度を高めることができる。
そして、本実施の形態では、図4、図5及び図8に示すように、リザーバ30を下流側の第2の圧力室PS2に接続することで、リザーバ30へのオイルの過剰流入を防ぎ、圧力の制限を受けることなく、特に圧側の減衰力調整範囲の自由度を高めることができる。
なお、上記した実施の形態において、シリンダ2の外部に減衰力発生装置40を設けて成る自動二輪車のリアクッションとして使用される緩衝器1に対して適用した一例を示したが、本発明は、図8及び図10に示すように、減衰力発生装置40をピストン11にコンパクトに組み込んで成るリアクッションとして使用される緩衝器に対しても同様に適用可能である。このように減衰力発生装置40をピストン11の内部に設けることによって、減衰力発生装置40が緩衝器1の外部に突出することなくコンパクトな構成とすることができる。
また、本発明は、シリンダの外部に減衰力発生装置を設けて成る自動二輪車のフロントフォークとして使用される緩衝器、或いは減衰力発生装置をピストンにコンパクトに組み込んで成るフロントフォークとして使用される緩衝器に対しても同様に適用して前記と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態では、車体側にシリンダを取り付け、車軸側にピストンロッドを取り付けて成る倒立型の緩衝器に対して本発明を適用した一例を示した。さらに、本発明は、車体側にピストンロッドを取り付け、車軸側にシリンダを取り付けて成る正立型の緩衝器に対しても同様に適用可能である。
本実施の形態では、自動二輪車の後輪を車体に対して懸架するリアクッションとして使用される緩衝器に対して本発明を適用した一例を示した。さらに、本発明は、自動二輪車以外の他の任意の車両の車輪を懸架する緩衝器に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…緩衝器、2…シリンダ、2a…内筒、2b…外筒、3…ピストンロッド、4…ダンパケース部、5…ラバーブッシュ、6,9…カラー、7…車軸側取付部材、8…ロックナット、10…バンプラバー、11…ピストン、12…ナット、13…ピストンリング、14…キャップ、15…ロッドガイド、16…リバウンドラバー、17…オイルシール、18…ダストシール、19,21,22,43b,43c,43d,46c,46d,49c,54c,54d,54e,55a,71,77a…油孔、20,23,56,61,62…流路、24…車体側取付部、25,26…ダンパケース、25a,26a,46a,46b,49a,49b…凹部、26b…連通路、30…リザーバ、31…チャンバキャップ、32…ブラダ、40…減衰力発生装置、40a…バルブ部、40b…背圧調整部、41…バルブストッパ、42…圧側出口チェック弁、43,49…弁座部材、43a,72,74…空間、44…伸側入口チェック弁、45…圧側入口チェック弁、46…メインバルブ部材、47…伸側出口チェック弁、48…バルブストッパ、50…ソレノイド部、51…ケース、52…ロッド、53…ディスタンスカラー、54…通路部材、54a…大径部、54b…小径部、55…メインバルブ、55b…ガイド面、55c…着座部、55d…下面、57…パイロット室、58,60…板バネ、59,80…隙間、63,64…コア、65…コイル、66…プランジャ、67…作動ロッド、68,69…ガイドブッシュ、70…減衰力調整部、71a…弁座、73,76…バネ、75…チェック弁、77…弁体、90…パイロット流路、90a…上流側パイロット流路、90b…下流側パイロット流路、PS1…第1の圧力室、PS2…第2の圧力室、S…油室、S1…ピストン側油室、S2…ロッド側油室、S3…第1油室、S4…第2油室、S5…リザーバ油室。

Claims (7)

  1. 作動流体が封入されたシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記シリンダ内の前記ピストンの摺動による圧側行程及び伸側行程の作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生装置とを備えた緩衝器であって、
    前記減衰力発生装置は、
    前記シリンダ内の前記ピストンの摺動による作動流体の流れを、その開閉により制御して減衰力を発生させるメインバルブと、
    前記メインバルブを境界に隔てられた第1の圧力室及び第2の圧力室と、
    前記第1の圧力室への作動流体の流入のみを許容する圧側入口チェック弁及び伸側入口チェック弁と、
    前記第2の圧力室からの作動流体の流出のみを許容する圧側出口チェック弁及び伸側出口チェック弁と
    を備え、
    前記第1の圧力室と前記第2の圧力室とが、略二重環状に形成されていることを特徴とする緩衝器。
  2. 前記減衰力発生装置は、
    前記第1の圧力室から分岐される作動流体の圧力によって前記メインバルブに対して閉弁方向の内圧を作用させるパイロット室と、
    前記パイロット室から前記第2の圧力室までの間に設けられると共にパイロット室の内圧を調整する減衰力調整弁と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記第1の圧力室が外環側であり、前記第2の圧力室が内環側であることを特徴とする請求項1又は2に記載の緩衝器。
  4. 前記メインバルブが略筒状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の緩衝器。
  5. 前記メインバルブは、軸方向の他端側の外径よりも軸方向の一端側の外径が内側にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の緩衝器。
  6. 前記減衰力発生装置は、前記ピストンの外部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の緩衝器。
  7. 前記減衰力発生装置は、前記ピストンの内部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の緩衝器。
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