JP2016069089A - ラックの荷落下防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震発生などに伴うラックの前後方向の揺れによって荷支持空間内から荷が落下するのを防止することの出来る荷落下防止装置を提案する。
【解決手段】荷支持空間6の間口方向に沿って張られ且つ荷支持空間6の入り口における荷の出し入れ移動を許す高位置Hと、荷支持空間6の入り口からの荷Wの滑り出しを阻止する低位置Lとの間で昇降自在な索状体8、索状体保持手段10、及び索状体係止手段11を備え、索状体保持手段10は、索状体8の少なくとも両端を、高位置と低位置との間の垂直直線経路で昇降のみ可能に保持し、索状体係止手段11は、高位置にある索状体8の少なくとも両端部に対して係脱自在な可動係止具12と、ラックの揺れ感知用揺動体13を備え、この可動係止具12と揺れ感知用揺動体13とが、ラックの揺れに伴って揺れ感知用揺動体13が揺動したときに、可動係止具12が高位置にある索状体8から離脱するように連動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、地震発生などに伴うラックの前後方向の揺れによって荷支持空間内から荷が落下するのを防止するための荷落下防止装置に関するものである。
ラックの荷落下防止装置として、特許文献1にも記載されているように、ラックの荷支持空間の入り口に当該荷支持空間の間口方向に沿った横杆を、前記荷支持空間の入り口における荷の出し入れ移動を許す退避位置と、前記荷支持空間の入り口からの荷の滑り出しを阻止する作用位置との間で昇降可能に支持し、このラックに取り付けられた揺れ感知用揺動体が地震発生時などにおける当該ラックの揺れに伴って揺動したとき、前記横杆を退避位置から作用位置に切り換えて、荷支持空間の入り口からの荷の滑り出しを防止する荷落下防止装置が知られている。
特開平11−178665号公報
而して、特許文献1に記載されたような従来周知の荷落下防止装置の構成では、荷支持空間の間口方向の巾と同一長さの剛性のある横杆によって、当該荷支持空間から滑り出そうとする荷を受け止めるものであるから、取り扱う荷の重量が大きければ大きいほど、曲げ剛性の大きな、太い大型大重量の横杆を使用しなければならない。又、太い大型大重量の横杆を使用しなければならないことに伴って、当該横杆を昇降自在に支持するための機構部に対してもそれなりの強度が要求されるので、装置全体が大型大重量になり、多大のコストがかかる結果となる。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできるラックの荷落下防止装置を提案するものであって、本発明に係るラックの荷落下防止装置は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、ラック(1)の荷支持空間(6)の入り口に当該荷支持空間(6)の間口方向に沿って張られ且つ前記荷支持空間(6)の入り口における荷の出し入れ移動を許す高位置(H)と、前記荷支持空間(6)の入り口からの荷(W)の滑り出しを阻止する低位置(L)との間で昇降自在な索状体(8)、前記荷支持空間(6)の間口方向両側のラック支柱(4)に取り付けられた索状体保持手段(10)、及び索状体係止手段(11)を備え、前記索状体保持手段(10)は、前記索状体(8)の少なくとも両端を、前記高位置(H)と低位置(L)との間の垂直直線経路で昇降のみ可能に保持し、前記索状体係止手段(11)は、前記高位置(H)にある索状体(8)の少なくとも両端部に対して係脱自在な可動係止具(12)と、ラックの揺れ感知用揺動体(13)を備え、この可動係止具(12)と揺れ感知用揺動体(13)とが、ラックの揺れに伴って前記揺れ感知用揺動体(13)が揺動したときに、前記可動係止具(12)が前記高位置(H)にある索状体(8)から離脱するように連動する構成になっている。
上記本発明の構成によれば、平常時には、荷落下防止のための部材である索状体が荷支持空間の入り口から離れて退避しているので、荷の出し入れを行う度に前記索状体を退避させるような手間が不要であり、平常時の荷出し入れ作業に影響を及ぼす恐れはない。しかも、地震発生時など、ラックが許容限度を超えて揺れたようなときは、ラックの揺れ感知用揺動体の揺れに伴って可動係止具が連動し、当該可動係止具が高位置にある索状体の両端部から離脱して、索状体が高位置から低位置に重力で落下する。従って、ラックの揺れによって荷支持空間の入り口から滑り出そうとする荷を、低位置に切り換えられた索状体によって受け止めさせ、荷支持空間から落下するのを阻止することが出来る。
このように本発明装置によって、地震発生時などにおけるラックの揺れによって荷支持空間から荷が落下するのを未然に防止出来るのであるが、特に上記本発明の構成によれば、ワイヤーロープやチエンなどの可撓性のある索状体によって、荷支持空間から滑り出そうとする荷を受け止めさせるのであるから、受け止める荷の重量に見合った引張強度を有する索状体であれば良く、従来の剛性のある横杆を使用する場合と比較して、細くて軽量な索状体で目的を達成出来る。しかもその索状体は、ラック支柱に取り付けられた索状体保持手段によって、両端部が垂直直線経路において昇降のみ可能に保持されるものであって、荷受止め時に索状体に作用する張力を、前記保持手段を介してラック支柱で受け持たせることが出来る。従って、荷受止め時に索状体に作用する張力を、この索状体の両端部を支持する上下運動自在な可動部材の曲げ応力で受け持たせる場合のように、曲げ強度の大きな索状体両端支持用の可動部材が不要であり、装置全体の構成を安価に実施することが出来る。
尚、荷支持空間(6)を備えたラック(1)は、各荷支持空間(6)の荷支持面を形成する荷支持用フレーム(3)の支持強度に合わせて荷支持空間(6)の間口方向の巾が決まるため、一般的には、間に支柱(仕切りフレーム(2))を介して複数の荷支持空間(6)が同一レベルで並設されるものである。このような場合、同一レベルで並設された複数の荷支持空間(6)を1本の索状体(8)がカバーするように構成するか又は、同一レベルで並列する荷支持空間(6)ごとに索状体(8)を独立させて張設することが出来る。而して、前者の1本の索状体(8)で複数の荷支持空間(6)をカバー出来るように構成する場合、長尺の索状体(8)の両端のみに対して前記索状体保持手段(10)と前記索状体係止手段(11)を併設しても良いが、索状体(8)の両端間に位置するラック支柱に対しても、前記索状体保持手段(10)と前記索状体係止手段(11)を取り付け、この中間位置の索状体保持手段(10)を索状体(8)が貫通するように構成するのが望ましい。このように実施する場合、中間位置の索状体保持手段(10)を貫通する前記索状体(8)の中間位置には、当該中間位置の索状体保持手段(10)に対して索状体(8)がその長さ方向に相対移動するのを阻止するストッパー(18a,18b)を取り付けておくことが出来る。
この構成によれば、同一レベルで並列する荷支持空間ごとに索状体を独立させて張設する場合と比較して、索状体保持手段の数を減らすことが出来るだけでなく、荷受止め時に索状体に作用する張力を、各荷支持空間の両側に位置する索状体保持手段を介して、荷支持空間ごとに分割してラック支柱に受け持たせることが出来る。従って、同一レベルで並列する複数の荷支持空間を1本の索状体でカバーさせることが出来るものでありながら、索状体にかかる負荷を小さくして、細い軽量の索状体を活用することが可能になる。
前記索状体保持手段(10)は、前記索状体係止手段(11)とは切り離して独立した構造体とし、それぞれをラック支柱に取り付けるように構成しても良いが、次のように構成するのが好ましい。即ち、前記索状体保持手段(10)には、内側に前記索状体係止手段(11)を収容する縦長ケーシング(14)を設け、この縦長ケーシング(14)の左右両側板(15a,15b)に、前記索状体(8)が水平方向に貫通した状態で前記高位置(H)と低位置(L)との間で昇降し得る縦長長孔(17a,17b)を設け、前記索状体(8)には、この縦長ケーシング(14)の側板外側に隣接してストッパー(18a,18b)を固定し、前記索状体係止手段(11)の可動係止具(12)は、前記縦長ケーシング(14)内で左右水平向きの支軸(21)により前後揺動自在に軸支して、左右一対の前記縦長長孔(17a,17b)間にある前記高位置(H)の索状体(8)に係合するように構成することが出来る。
この構成によれば、索状体係止手段を収容する保護ケースとしての1つの縦長ケーシングの左右両側板を索状体保持手段に兼用させることが出来、索状体保持手段と索状体係止手段の両者を各別にラック支柱に取り付けなければならない場合と比較して、本発明装置を実施する場合の手間とコストを軽減させることが出来るというだけでなく、索状体係止手段の可動係止具が係脱する索状体部分の位置が左右一対の縦長長孔によって決まり、索状体係止手段の動作を確実に行わせることが出来る。勿論、荷受止め時に索状体に作用する張力は、この索状体に取り付けられた前記ストッパーから、前記縦長ケーシングの側板を介して当該縦長ケーシングが取り付けられているラック支柱に伝えることが出来る。
尚、前記索状体係止手段(11)の可動係止具(12)は、左右水平向きの支軸(21)により前後揺動自在に軸支された揺動片(20)と、この揺動片(20)の前記支軸(21)から離れた位置に設けられた索状体受け部(19)から構成し、前記ラックの揺れ感知用揺動体(13)は、前記可動係止具(12)の揺動片(20)と、この揺動片(20)の前記支軸(21)から離れた位置に取り付けられた重錘(22)から構成して、重力又はバネの付勢力により前記重錘(22)の位置が安定するように構成し、この重錘(22)が前記揺動片(20)と共に前後方向に前記支軸(21)の周りで揺れ動いたとき、前記索状体受け部(19)が索状体(8)から離脱する非作用位置に移動するように構成することが出来る。この構成によれば、索状体係止手段の可動係止具とラックの揺れ感知用揺動体を、軸支された1つの揺動体に索状体受け部と重錘を取り付けることによって構成することが出来、装置全体の部品点数を減らして安価に実施することが出来る。
上記構成を実施する場合、前記揺動片(20)は、その上下長さ方向の中間位置を前記支軸(21)により前後揺動自在に軸支し、前記索状体受け部(19)は、前記揺動片(20)の下端に設け、前記ラックの揺れ感知用揺動体(13)の重錘(22)は、前記揺動片(20)の上端に取り付け、この揺動片(20)が起立姿勢を保つように、当該揺動片(20)を受け止める制止部(ストッパーピン(23))と、この制止部に揺動片(20)を当接させるバネ(24)とを併設することが出来る。このように実施する場合は、ラックの揺れに伴って重錘に作用する慣性力により揺動片が前記起立姿勢から少しでも揺動すると、前記重錘に作用する重力が当該揺動片を更に大きく且つ強く揺動させることになるので、ラックが許容限度を超えて揺れたときに索状体受け部を、高位置に係止している索状体から確実に離脱させることが出来る。勿論、前記揺動片(20)を、その上下長さ方向の上端位置で前記支軸(21)により前後揺動自在に軸支し、前記索状体受け部(19)は、前記揺動片(20)の中間位置に設け、前記ラックの揺れ感知用揺動体(13)の重錘(22)は、前記揺動片(20)の下端に取り付けて、この揺動片(20)が前記重錘(22)に作用する重力によって垂下姿勢を保つように構成することも可能である。この構成によれば、先の構成のように揺動片を起立姿勢に保持させるための制止部やバネが不要になり、安価に実施することが出来る。
図1は、荷落下防止用索状体が荷の出し入れ移動を許す高位置に保持されている状態でのラック要部の正面図である。 図2は、同上ラック要部の縦断側面図である。 図3は、荷落下防止用索状体が荷の出し入れ移動を許す高位置に保持されている状態での荷落下防止装置の拡大縦断側面図である。 図4は、図3に示す荷落下防止装置の拡大縦断正面図である。 図5は、荷落下防止用索状体が荷の滑り出しを阻止する低位置に切り換えられた状態での荷落下防止装置の拡大縦断側面図である。 図6は、図5に示す荷落下防止装置の拡大縦断正面図である。 図7は、荷落下防止装置の変形例を示す拡大縦断側面図である。 図8は、荷落下防止装置の別の変形例を示す拡大縦断側面図である。
図1及び図2において、ラック1は従来周知のものであって、間口方向適当間隔おきに立設された仕切りフレーム2と、隣り合う仕切りフレーム2間で上下方向適当間隔おきに水平に架設された荷支持用フレーム3を備えており、各仕切りフレーム2は、前側支柱4と後ろ側支柱5、及び両支柱4,5間に架設されたラチス材(図示省略)によって構成されている。而して、間口方向に隣り合う仕切りフレーム2と上下に隣り合う荷支持用フレーム3とで囲まれた横長空間によって、このラック1の正面側が解放され且つ荷支持用フレーム3上で荷Wを支持する荷支持空間6が形成されている。尚、このラック1は、その正面側から各荷支持空間6に対する荷の出し入れ作業が行われるものであるから、ラック1の背面側には、詳細構造は図示省略しているが、従来周知のように、当該ラック1の間口方向の揺れを防止するためのブレース構造体7が併設されている。
上記構成のラック1における各荷支持空間6の入り口には、間口方向に沿って荷落下防止用索状体(以下、索状体と略称する)8が張設されている。この索状体8は、必要な引張強度を有すると共に可撓性のあるワイヤーロープやチエンなどから成るものであって、このラック1の間口方向に並列する複数の荷支持空間6をカバー出来るだけの長さを有するものであって、各仕切りフレーム2の前側支柱4には、索状体8の両端と中間位置とを支持する索状体支持ユニット9が取り付けられている。
全ての索状体支持ユニット9は同一構造のものであって、前記索状体8を、図3及び図4に示す、荷支持空間6に対する荷Wの出し入れ移動を許す高位置Hと、図5及び図6に示す、荷支持空間6の入り口からの荷Wの滑り出しを阻止する低位置Lとの間で昇降のみ可能に保持する索状体保持手段10と、索状体係止手段11とを備え、索状体係止手段11は、索状体8を前記高位置Hで係止する可動係止具12と、ラック1の揺れ感知用揺動体13を備えている。
索状体保持手段10は、内側に前記索状体係止手段11を収容する縦長ケーシング14を備えている。この縦長ケーシング14は、正面板15aと左右両側板15b,15cから成る縦長溝形本体15と、この縦長溝形本体15の上下両端部から連設された取付け座板16a,16bを備えたもので、この上下両取付け座板16a,16bによって前側支柱4の正面に取り付けられている。この縦長ケーシング14における左右両側板15b,15cには、前記索状体8が水平方向に貫通した状態で前記高位置Hと低位置Lとの間で昇降し得る縦長長孔17a,17bが設けられ、前記索状体8には、前記左右両側板15b,15cの外側に隣接して左右一対のストッパー18a,18bがネジ止めなどにより固定されている。尚、図示の索状体支持ユニット9は、索状体8の中間部を支持するものであるから、索状体8は、当該索状体支持ユニット9から左右両側へ延出しているが、索状体8の両端部を支持する図外の索状体支持ユニット9では、その内側へのみ索状体8が延出することになる。従って、前記左右一対のストッパー18a,18bの内、片側のストッパーは、索状体8の遊端に取り付けられる。
索状体係止手段11の可動係止具12は、下端に索状体受け部19を備えた揺動片20を備えている。この揺動片20は、前記縦長長孔17a,17bの上端よりも少し上の位置で前記左右両側板15b,15c間に左右水平向きに架設された支軸21により、下端寄りの中間位置が前後揺動自在に軸支された上下方向の帯状板から成るもので、下端の索状体受け部19は、揺動片20を構成する帯状板の下端の左右両側辺から前側に折曲連設した左右一対のフック形突起19aによって構成され、高位置Hにある索状体8の左右両側板15b,15c間に位置する部分が、左右一対のフック形突起19aによって支持される。
索状体係止手段11の揺れ感知用揺動体13は、前記可動係止具12の揺動片20の支軸21よりも上方の揺動片上半部20aと、この揺動片上半部20aの上端部の前側に取り付けられた重錘22とによって構成されている。この揺動片上半部20aは、揺動片下端の索状体受け部19(左右一対のフック形突起19a)が高位置Hにある索状体8を係止しているとき、支軸21のほぼ真上に重錘22が位置する垂直起立姿勢にあるように構成されており、このときの揺動片上半部20aの後側面に隣接するストッパーピン23が前記左右両側板15b,15c間に架設されると共に、揺動片上半部20aを前記ストッパーピン23に当接する後方向きに付勢する圧縮コイルバネ24が併設されている。
前記圧縮コイルバネ24の付勢力とストッパーピン23とによって、揺れ感知用揺動体13の揺動片上半部20aが垂直起立姿勢に保持され、その結果として、可動係止具12が、その下端の索状体受け部19(左右一対のフック形突起19a)が高位置Hにある索状体8を係止する姿勢に保たれている。この状態において、地震発生などによりラック1が前後方向に許容限度を超えて揺れたとき、揺れ感知用揺動体13の重錘22に作用する慣性力によって、揺動片上半部20aが支軸21の周りで圧縮コイルバネ24の付勢力に抗して前側へ一定角度を超えて揺動したとき、重錘22に作用する慣性力の方が圧縮コイルバネ24の付勢力よりも大きくなり、揺動片上半部20aが支軸21の周りに前方へ制限位置まで揺動して、図5に示すように、下端の索状体受け部19(左右一対のフック形突起19a)が索状体受け作用位置から後方に離れた非作用位置に切り換わるように構成されている。このとき、前側へ揺動する重錘22が縦長ケーシング14から前方に突出出来るように、縦長溝形本体15の正面板15aに開口部25が設けられている。
上記のように可動係止具12の索状体受け部19(左右一対のフック形突起19a)が索状体受け作用位置から後方に離れた非作用位置に切り換わる時期とラック1の揺れの大きさとの関係は、重錘22の回転半径、重錘の重量、揺動片20に対する圧縮コイルバネ24の作用位置などが一定ならば、圧縮コイルバネ24の初期圧縮応力の強さによって変化するので、圧縮コイルバネ24の初期圧縮応力の強さを調整出来るように構成しておくのが望ましい。図示の実施例では、縦長溝形本体15の正面板15aにバネ圧調整ネジ26を前後出退自在に螺合貫通させ、このバネ圧調整ネジ26の内端と揺動片20との間で圧縮コイルバネ24を保持するように構成している。
上記構成によれば、図1〜図4に示すように、各索状体8を、荷支持空間6に対する荷Wの出し入れ移動を許す高位置Hまで引き上げて、その両端部と中間部とを、各索状体支持ユニット9の索状体係止手段11における可動係止具12の索状体受け部19(左右一対のフック形突起19a)によって係止させておくことにより、このラック1の各荷支持空間6に対する荷Wの出し入れ作業を、索状体8の下側で自由に行うことが出来る。このラック1の使用状態において、地震発生などによりラック1が前後方向に許容限度を超えて揺れ動いたときは、各索状体支持ユニット9の可動係止具12が、揺れ感知用揺動体13の前側への揺動に連動して、その下端の索状体受け部19(左右一対のフック形突起19a)が、索状体8を高位置Hで支持する作用位置から、支持する索状体8から後方へ離脱する非作用位置に切り換わる。この結果、図1の仮想線、図5及び図6に示すように、索状体8が前記高位置Hから、荷支持空間6の入り口からの荷Wの滑り出しを阻止する低位置Lまで、各索状体支持ユニット9の索状体保持手段10における縦長長孔17a,17bに沿って重力により降下することになる。
上記作用により、ラック1の前後方向の揺れに伴って、荷支持用フレーム3上で荷支持空間6の入り口側へ滑動しようとする荷Wが、前記低位置Lの索状体8によって受け止められ、荷支持空間6内からの荷Wの落下が未然に防止される。このとき索状体8には、受け止める荷Wの慣性力に対応した張力が作用することになるが、この索状体8に作用する張力は、各荷支持空間6の左右両側に位置する索状体支持ユニット9の縦長ケーシング14を左右両側から挟むように索状体8に取り付けられている左右一対のストッパー18a,18bの内、各荷支持空間6から見て外側のストッパー18a,18bと縦長ケーシング14を介して、ラック1の各仕切りフレーム2の前側支柱4によって受け止められる。
図7は、上記実施例に示した索状体係止手段11の変形例を示しており、この変形例では、可動係止具12の揺動片20は、その上下長さ方向の上端位置が前記支軸21により前後揺動自在に軸支され、前記索状体受け部19は、前記揺動片20の中間位置に設けられ、前記揺れ感知用揺動体13は、前記揺動片20と当該揺動片20の下端に取り付けられた重錘22によって構成されている。この変形例では、重錘22に作用する重力によって前記揺動片20が垂下姿勢を保っており、このように揺動片20が垂直姿勢にあるとき、前記索状体受け部19が高位置Hにある索状体8を支持する作用位置にあり、ラック1の前後方向の揺れに伴って、揺動片20が支軸21の周りで前側へ一定角度以上揺動したとき、前記索状体受け部19が高位置Hにある索状体8から前側に離脱する非作用位置に切り換わるように構成している。
尚、索状体係止手段11の可動係止具12に設けられた索状体受け部19は、高位置Hにある索状体8を支持するものであるが、このとき、索状体受け部19が索状体8を直に支持するものである必要はない。例えば、図8に示すように、縦長ケーシング14の左右一対の縦長長孔17a,17bを昇降自在に貫通する昇降横杆27を設け、可動係止具12に設けられた索状体受け部19がこの昇降横杆27を支持するように構成すると共に、当該昇降横杆27の両端に前記左右一対のストッパー18a,18bを取り付け、索状体8は、前記昇降横杆27をパイプ材から構成してその内部を貫通させると共に、ロックネジ28により昇降横杆27に固定することが出来る。又、索状体支持ユニット9の位置で索状体8を分割するときは、索状体支持ユニット9の両側に位置する索状体8の遊端を前記昇降横杆27の両端にそれぞれ固定するように構成することも出来る。
本発明を実施する場合、同一高さで間口方向に並列する全ての荷支持空間6に対して、1本の連続した索状体8によって荷の落下防止を図ることが出来るが、1つ又は並列する複数の荷支持空間6ごとに索状体8を分割して張設することも可能である。又、1つの荷支持空間6の間口方向の巾が比較的狭いときは、間口方向に並列する複数の荷支持空間6をカバーする長さの索状体8の両端のみを、当該索状体8の両端に対応するラック支柱(仕切りフレーム2の前側支柱4)に取り付けた索状体支持ユニット9の索状体保持手段10で保持させると共に索状体係止手段11で高位置Hに係止するように構成することも可能である。この場合、索状体8の中間位置に対応するラック支柱には、当該索状体8を高位置Hと低位置Lとの間で昇降のみ可能に保持する索状体保持手段10のみを設けることも出来る。
本発明のラックの荷落下防止装置は、地震発生などに伴うラックの前後方向の揺れによって荷支持空間内から荷が落下するのを防止するための手段として活用出来る。
1 ラック
2 仕切りフレーム
3 荷支持用フレーム
4 前側支柱
6 荷支持空間
8 索状体
9 索状体支持ユニット
10 索状体保持手段
11 索状体係止手段
12 可動係止具
13 揺れ感知用揺動体
14 縦長ケーシング
17a,17b 縦長長孔
18a,18b ストッパー
19 索状体受け部
19a 左右一対のフック形突起
20 揺動片
20a 揺動片上半部
21 支軸
22 重錘
23 ストッパーピン
24 圧縮コイルバネ
25 開口部
26 バネ圧調整ネジ
27 昇降横杆
28 ロックネジ

Claims (6)

  1. ラックの荷支持空間の入り口に当該荷支持空間の間口方向に沿って張られ且つ前記荷支持空間の入り口における荷の出し入れ移動を許す高位置と、前記荷支持空間の入り口からの荷の滑り出しを阻止する低位置との間で昇降自在な索状体、前記荷支持空間の間口方向両側のラック支柱に取り付けられた索状体保持手段、及び索状体係止手段を備え、前記索状体保持手段は、前記索状体の少なくとも両端を、前記高位置と低位置との間の垂直直線経路で昇降のみ可能に保持し、前記索状体係止手段は、前記高位置にある索状体の少なくとも両端部に対して係脱自在な可動係止具と、ラックの揺れ感知用揺動体を備え、この可動係止具と揺れ感知用揺動体とが、ラックの揺れに伴って前記揺れ感知用揺動体が揺動したときに、前記可動係止具が前記高位置にある索状体から離脱するように連動する、ラックの荷落下防止装置。
  2. 前記荷支持空間は、ラック支柱によって仕切られて間口方向に複数並設され、前記索状体は、並列する複数の荷支持空間に跨って張られる長さを有し、当該索状体の中間位置には、この索状体の中間位置を保持する前記索状体保持手段に対して当該索状体がその長さ方向に相対移動するのを阻止するストッパーが取り付けられている、請求項1に記載のラックの荷落下防止装置。
  3. 前記索状体保持手段は、内側に前記索状体係止手段を収容する縦長ケーシングを備え、この縦長ケーシングの左右両側板に、前記索状体が水平方向に貫通した状態で前記高位置と低位置との間で昇降し得る縦長長孔が設けられ、前記索状体には、この縦長ケーシングの左右両側板の外側に隣接して左右一対のストッパーが固定され、前記索状体係止手段の可動係止具は、前記縦長ケーシング内で左右水平向きの支軸により前後揺動自在に軸支されて、左右一対の前記縦長長孔間にある前記高位置の索状体に係合するように構成された、請求項1又は2に記載のラックの荷落下防止装置。
  4. 前記索状体係止手段の可動係止具は、左右水平向きの支軸により前後揺動自在に軸支された揺動片と、この揺動片の前記支軸から離れた位置に設けられた索状体受け部から成り、前記ラックの揺れ感知用揺動体は、前記可動係止具の揺動片と、この揺動片の前記支軸から離れた位置に取り付けられた重錘から成るもので、重力又はバネの付勢力により前記重錘の位置が安定するように構成され、この重錘が前記揺動片と共に前後方向に前記支軸の周りで揺れ動いたとき、前記索状体受け部が索状体から離脱する非作用位置に移動するように構成された、請求項1〜3の何れか1項に記載のラックの荷落下防止装置。
  5. 前記揺動片は、その上下長さ方向の中間位置が前記支軸により前後揺動自在に軸支され、前記索状体受け部は、前記揺動片の下端に設けられ、前記ラックの揺れ感知用揺動体の重錘は、前記揺動片の上端に取り付けられ、この揺動片が起立姿勢を保つように、当該揺動片を受け止める制止部と、この制止部に揺動片を当接させるバネとが併設されている、請求項4に記載のラックの荷落下防止装置。
  6. 前記揺動片は、その上下長さ方向の上端位置が前記支軸により前後揺動自在に軸支され、前記索状体受け部は、前記揺動片の中間位置に設けられ、前記ラックの揺れ感知用揺動体の重錘は、前記揺動片の下端に取り付けられ、この揺動片が前記重錘に作用する重力によって垂下姿勢を保つように構成されている、請求項4に記載のラックの荷落下防止装置。
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