JP2016067669A - 消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム - Google Patents
消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016067669A JP2016067669A JP2014201252A JP2014201252A JP2016067669A JP 2016067669 A JP2016067669 A JP 2016067669A JP 2014201252 A JP2014201252 A JP 2014201252A JP 2014201252 A JP2014201252 A JP 2014201252A JP 2016067669 A JP2016067669 A JP 2016067669A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- laminated film
- inflammatory analgesic
- package
- aluminum foil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
すなわち、本発明は、以下の(1)から(4)に示したものである。
(1)消炎鎮痛貼付剤を封入し、長期保存しても、アルミニウム箔層とこれに隣接する層との間のラミネート強度を保つことができ、かつ、貼付剤中の消炎鎮痛成分の残存量を保つことができる消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルムであって、該アルミニウム箔層が基材層の少なくとも片面の最外層に積層されており、この上に接着剤層およびシーラント層がこの順序で設けられている積層フィルムにおいて、接着剤層に有機チタン系アンカーコート剤、シーラント層にポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン系樹脂を用いて形成されていることを特徴とする消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム。
(2)前記ポリエチレン系樹脂が、低密度ポリエチレンである(1)に記載の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム。
(3)前記ポリプロピレン系樹脂が、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレンおよびランダムポリプロピレンから選ばれる少なくとも1種である(1)に記載の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム。
(4)前記消炎鎮痛貼付剤の消炎鎮痛成分が、フルルビプロフェンである(1)から(3)のいずれかに記載の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム。
シーラント層(6)の厚みとしては、特に限定はないが、より好ましくは20〜30μmの範囲である。
アルミニウム箔層(4)(厚み7μm)の片面に有機チタン系アンカーコート剤による接着剤層(3)を形成し、その上に低密度ポリエチレン樹脂を接着樹脂層(2)として厚み20μmとなるように押し出し、基材(1)として上質紙(52.3g/m2)と貼り合わせて積層した基材層(11)を得る。
基材層(11)のアルミニウム箔層(4)面に有機チタン系アンカーコート剤を塗布して接着剤層(5)を形成し、その面にシーラント層(6)として低密度ポリエチレン樹脂を厚み30μmとなるように押し出して貼り合わせ、本発明の図2に示した構成の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム(100)を得ることができる。
消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム(100)を20cm角に裁断し、表裏に用いてシーラント層(6)面を重ねて側端部および底部の三方の端部をヒートシールし、消炎鎮痛貼付剤用包装体を作製することができる。
(実施例1)
アルミニウム箔層(4)(厚み7μm)の片面に有機チタン系アンカーコート剤による接着剤層(3)を形成し、その上に低密度ポリエチレン樹脂を接着樹脂層(2)として厚み20μmとなるように押し出し、基材(1)として上質紙(52.3g/m2)と貼り合わせて積層した基材層(11)を得た。
基材層(11)のアルミニウム箔層(4)面に有機チタン系アンカーコート剤を塗布して接着剤層(5)を形成し、その面にシーラント層(6)として低密度ポリエチレン樹脂を厚み30μmとなるように押し出して貼り合わせ、本発明の図2に示した構成の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム(100)を得た。
得られた消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルムに対し、試験例1に従って安定性試験を行った際の薬物残存率は、93%であった。また、試験例2に従ってラミネート強度測定を行った際のラミネート強度は、4.92N/25.4mm(ライナー側)および4.37N/25.4mm(不織布側)であった。結果を表1に示す。
安定性試験
前述の実施例1の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム、後述する比較例1および2の積層フィルムを用い、次に示す方法で安定性試験を行った。
20cm角に裁断した各被験積層フィルムを表裏に用いて、シーラント層面を重ねて三方端部をヒートシールし、消炎鎮痛貼付剤を封入してから残りの端部をヒートシールした。このとき、消炎鎮痛貼付剤として三笠製薬株式会社「ゼポラスパップ40mg」を用いた。その後、これらを60℃で保存した。保存開始時および保存開始3週間後に消炎鎮痛貼付剤中の消炎鎮痛成分(フルルビプロフェン)の残存量を高速液体クロマトグラフィーにて定量した。保存開始時のフルルビプロフェン量に対する保存開始3週間後のフルルビプロフェン量を百分率で算出し、薬物残存率(%)とした。
ラミネート強度(アルミニウム箔層/シーラント層間)測定
前述の実施例1の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム、後述する比較例1および2の積層フィルムを用い、次に示す方法でラミネート強度測定を行った。
20cm角に裁断した各被験積層フィルムを表裏に用いて、シーラント層面を重ねて三方端部をヒートシールし、消炎鎮痛貼付剤を封入してから残りの端部をヒートシールした。このとき、消炎鎮痛貼付剤として三笠製薬株式会社「ゼポラスパップ40mg」を用いた。その後、これらを40℃で保存した。保存開始3ヶ月後にライナー側および不織布側それぞれのアルミニウム箔層とシーラント層間の接着強度をJIS K 6854−1「接着剤 はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」に規定された試験方法に準じて測定し、ラミネート強度(N/25.4mm)とした。
基材層(11)のアルミニウム箔層(4)面に塗布する接着剤層(5)のアンカーコート剤を有機チタン系からイミン系に変えた以外は、実施例1の場合と同様にして図3に示した構成の積層フィルム(101)を得た。
得られた積層フィルムに対し、試験例1に従って安定性試験を行った際の薬物残存率は、55%であった。また、試験例2に従ってラミネート強度測定を行った際のラミネート強度は、1.31N/25.4mm(ライナー側)および0.11N/25.4mm(不織布側)であった。結果を表1に示した。
基材層(11)のアルミニウム箔層(4)面に塗布する接着剤層(5)のアンカーコート剤を有機チタン系からウレタン系に変えた以外は、実施例1の場合と同様にして図4に示した構成の積層フィルム(102)を得た。
得られた積層フィルムに対し、試験例1に従って安定性試験を行った際の薬物残存率は、67%であった。また、試験例2に従ってラミネート強度測定を行った際のラミネート強度は、4.50N/25.4mm(ライナー側)および4.83N/25.4mm(不織布側)であった。結果を表1に示した。
101…積層フィルム
102…積層フィルム
10…消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム
11…基材層
1…基材
2…接着樹脂層
3…有機チタン系アンカーコート剤による接着剤層
4…アルミニウム箔層
5…接着剤層
6…シーラント層
Claims (4)
- 消炎鎮痛貼付剤を封入し、長期保存しても、アルミニウム箔層とこれに隣接する層との間のラミネート強度を保つことができ、かつ、貼付剤中の消炎鎮痛成分の残存量を保つことができる消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルムであって、該アルミニウム箔層が基材層の少なくとも片面の最外層に積層されており、この上に接着剤層およびシーラント層がこの順序で設けられている積層フィルムにおいて、接着剤層に有機チタン系アンカーコート剤、シーラント層にポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン系樹脂を用いて形成されていることを特徴とする消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム。
- 前記ポリエチレン系樹脂が、低密度ポリエチレンである請求項1に記載の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム。
- 前記ポリプロピレン系樹脂が、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレンおよびランダムポリプロピレンから選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム。
- 前記消炎鎮痛貼付剤の消炎鎮痛成分が、フルルビプロフェンである請求項1から3のいずれか1項に記載の消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014201252A JP2016067669A (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014201252A JP2016067669A (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016067669A true JP2016067669A (ja) | 2016-05-09 |
Family
ID=55865294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014201252A Pending JP2016067669A (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016067669A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001059181A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-03-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 表面処理された金属箔 |
JP2010149389A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Toppan Printing Co Ltd | 積層体 |
JP2011098474A (ja) * | 2009-11-05 | 2011-05-19 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | エステル含有物品の保存方法 |
JP2012035849A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Toppan Printing Co Ltd | 低吸着性包材 |
WO2013161481A1 (ja) * | 2012-04-27 | 2013-10-31 | 三菱瓦斯化学株式会社 | エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂組成物、及びガスバリア性接着剤、並びにガスバリア性積層体 |
-
2014
- 2014-09-30 JP JP2014201252A patent/JP2016067669A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001059181A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-03-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 表面処理された金属箔 |
JP2010149389A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Toppan Printing Co Ltd | 積層体 |
JP2011098474A (ja) * | 2009-11-05 | 2011-05-19 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | エステル含有物品の保存方法 |
JP2012035849A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Toppan Printing Co Ltd | 低吸着性包材 |
WO2013161481A1 (ja) * | 2012-04-27 | 2013-10-31 | 三菱瓦斯化学株式会社 | エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂組成物、及びガスバリア性接着剤、並びにガスバリア性積層体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI738837B (zh) | 樹脂組成物、覆蓋帶及電子零件用包裝體 | |
WO2019089696A3 (en) | Compositions and methods for multilayer electrode films | |
WO2018021477A1 (ja) | アルコール含有物用包装袋 | |
JP5804339B2 (ja) | 防曇性多層フィルム、これを用いる積層体、及び包装材 | |
JP4894177B2 (ja) | 積層体 | |
JP2020078942A5 (ja) | 包装体 | |
JP2020530410A5 (ja) | ||
JP5915710B2 (ja) | アルコール含有物用包装袋の製造法 | |
JP2008094471A (ja) | アルコール含有物用包装袋 | |
JP4306278B2 (ja) | 積層体およびその製造方法 | |
JP2008265155A (ja) | 積層体およびその製造方法 | |
JP2016067669A (ja) | 消炎鎮痛貼付剤用包装体に用いる積層フィルム | |
JP4852874B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
JP2015229296A (ja) | 積層体およびパウチ | |
JP2011046006A (ja) | 積層体 | |
JP7107028B2 (ja) | 積層体、包装体及び包装物品 | |
JP2013100132A (ja) | アルコール含有物用包装袋 | |
JP5880020B2 (ja) | ヘアカラー1剤用のラミネートチューブ | |
JP6911355B2 (ja) | 積層体およびパウチ | |
JP2012121151A (ja) | 積層体及び包装材料 | |
JP2006187908A (ja) | 積層体 | |
JP6610331B2 (ja) | 積層体およびパウチ | |
JP2013066644A (ja) | 消炎鎮痛成分低吸着包材 | |
JP6065965B2 (ja) | 貼付薬用包装袋 | |
RU2020112159A (ru) | Слоистые пленочные структуры, имеющие барьерный клеевой слой |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180724 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180720 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20180918 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180920 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20180918 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190116 |