JP2013066644A - 消炎鎮痛成分低吸着包材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも表面にアルミニウム箔を含む基材のアルミニウム箔上に少なくともアンカーコート層とシーラント層がこの順序で設けられてなる積層フィルムからなる包材において、前記基材のアルミニウム箔面と、押し出しラミネートにより形成されるポリオレフィン樹脂からなるシーラント層間のアンカーコート剤としてポリオレフィン系のエマルジョンを用いたことを特徴とする消炎鎮痛成分低吸着包材。
【選択図】図1
Description
図は上方を包材の外側表面とし下方を内側表面とした方向での積層フィルムの断面略図である。四角形にカットした表裏二枚の積層フィルムを内側表面同士を重ねて両側端部および底部の三方をヒートシールし、内容物を封入した後に残った一方をヒートシールして密封するのが通常である。
一般的には紙などの不透明な基材へ印刷する場合には基材表面に印刷インキ層(6)として、透明なフィルム基材へ印刷する場合には裏面に印刷インキ層(7)として配置する。
アルミニウム箔(3)と基材(1)の貼りあわせは、通常、エクストルーダーによって製膜して得られた厚み10μmから20μmの低密度ポリエチレン層を介して行なう。
シーラント層(5)はエクストルーダーにて製膜して得られた20μmから30μmの厚みの低密度ポリエチレン樹脂層が代表的であり袋状に形成する際にヒートシールのためのシーラントとして機能する層である。
この問題はとくにアルミニウム箔とシーラント層間にアンカーコート層を施していない場合に顕著であった。
したがって、従来品と同等のコストおよび材質構成のままで消炎鎮痛成分の吸着量を抑えた包材を提供することが出来る。
また、過剰な塗布量は消炎鎮痛成分の吸着量の増加を招き、吸着量抑制という目的の達成が出来なくなってしまう場合がある。
図1は本発明の消炎鎮痛成分低吸着包材に用いる積層フィルム(10)の断面図の一例である。
基材(1)は通常、表面または裏面に印刷可能なフィルムであって必要なバリア性を有していれば特に制限はなく、印刷不要の場合も勿論あり得る。
使用可能である。
また、その厚みに関しても特に限定されるものではないが通常は6μm〜25μmの範囲の延伸フィルムがよく用いられる。
基材(1)としてポリオレフィン樹脂を用いる場合にはインキの密着を良くするために通常はコロナ処理等の易接着処理を表面に行う。
接着樹脂層(2)の厚みは特に限定はないが通常3μm〜70μmの範囲の厚みが用いられる。
また、塗布量が多い場合には消炎鎮痛成分の吸着量が多くなってしまう場合がある。
シーラント層(5)に用いるポリオレフィン樹脂は単一素材でもよいが、密度、融点、分子量などが異なる複数の素材を積層させてもよい。
具体的には、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモ・ブロック・ランダムの各ポリプロピレン樹脂や、プロピレン−αオレフィン共重合体などのプロピレン系樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体やエチレン−メタクリル酸共重合体などのエチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチルやエチ
レン−アクリル酸エチルやエチレン−メタクリル酸メチルやエチレン−メタクリル酸エチルなどのエチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体のエステル化物、カルボン酸部位をナトリウムイオン、亜鉛イオンで架橋した、エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体のイオン架橋物、エチレン−無水マレイン酸グラフト共重合体やエチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸のような三元共重合体に代表される酸無水物変性ポリオレフィン、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体などのエポキシ化合物変性ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれる樹脂の単体あるいは2種以上のブレンド物などにより設けられる。
これらの構成材料には、各種添加剤(酸化防止剤、粘着付与剤、充填剤、各種フィラーなど)が添加されていてもよい。シーラント層(5)の厚みは特に限定はない。
エクストルーダーラミネート工程にて、基材(1)としてポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)にポリブタジエン系アンカーコート剤をグラビアコーティングにて乾燥後塗布量が0.1g/m2以上となるように塗布、乾燥させてアンカーコート層(8)を形成し、アンカーコート層面に低密度ポリエチレン樹脂を接着樹脂層(2)として厚み15μmとなるように押し出し、厚み7μmのアルミニウム箔(3)と貼り合せて積層して基材層(11)とする。
シール部分のラミネート強度の測定と消炎鎮痛成分の吸着量の分析はこの包装体を指定環境で経時保存したものを用いて必要なタイミングで行なう。
図2は本発明の消炎鎮痛貼付剤用包材に用いる積層フィルムの一例の断面略図であり、図3は従来の消炎鎮痛貼付剤用包材に用いる積層フィルムの一例の断面略図であり、図4は従来の消炎鎮痛貼付剤用包材に用いる積層フィルムの他の一例の断面略図である。
ここではいずれも基材としてポリエチレンテレフタレートフィルムを用いたドライラミネート構成の場合の例を取り上げた。
エクストルーダーラミネート工程にて、基材(1)として東洋紡績株式会社製ポリエチレンテレフタレートフィルム「E5100」(厚み12μm)にポリブタジエン系アンカーコート剤を乾燥後塗布量が0.1g/m2となるように塗布、乾燥させたアンカーコート層(8)面に低密度ポリエチレン樹脂を接着樹脂層(2)として厚み15μmとなるように押し出し、住軽アルミ箔株式会社製8021規格アルミニウム箔「BESPA」(厚み7μm)(3)と貼り合せて積層した基材層(11)を得た。
基材層(11)のアルミニウム箔面にポリオレフィンエマルジョンをグラビアコーティングで塗布し、80℃の熱風を当てて乾燥させてアンカーコート層(4)を形成する工程を省略したこと以外は、実施例1の場合と同様にして図3に示した構成の積層フィルム(101)を得た。
基材層(11)のアルミニウム箔面に塗布するアンカーコート層(4)のアンカーコート剤をポリオレフィンエマルジョンからポリウレタン系接着剤に代えた以外は、実施例1の場合と同様にして図4に示した構成の積層フィルム(102)を得た。
この時、消炎鎮痛貼付剤としてリードケミカル社製「ロキソニンテープ50mg」を用いた。
結果は表1(ラミネート強度 アルミ箔/シーラント層間)および表2(ロキソプロフェンナトリウム吸着量)に示した。
トリウムの包材への吸着量もポリウレタン系接着剤を使用した場合と比べて低い結果となった。
101…積層フィルム
102…積層フィルム
103…積層フィルム
10…積層フィルム
1…基材
2…接着樹脂層
3…アルミニウム箔
4…アンカーコート層
5…シーラント層
6…印刷インキ層
7…印刷インキ層
8…ポリブタジエン系アンカーコート剤によるアンカーコート層
11…基材層
Claims (2)
- 少なくとも表面にアルミニウム箔を含む基材層のアルミニウム箔上にアンカーコート層とシーラント層がこの順序で設けられてなる積層フィルムからなる包材において、前記基材のアルミニウム箔面と、押し出しラミネートにより形成されるポリオレフィン樹脂からなるシーラント層間のアンカーコート層がポリオレフィン系のエマルジョンを用いて形成されたアンカーコート層であることを特徴とする消炎鎮痛成分低吸着包材。
- 前記アンカーコート層の乾燥後塗布量が0.2g/m2から1.0g/m2の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の消炎鎮痛成分低吸着包材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011208721A JP2013066644A (ja) | 2011-09-26 | 2011-09-26 | 消炎鎮痛成分低吸着包材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011208721A JP2013066644A (ja) | 2011-09-26 | 2011-09-26 | 消炎鎮痛成分低吸着包材 |
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ID=48473089
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JP2011208721A Pending JP2013066644A (ja) | 2011-09-26 | 2011-09-26 | 消炎鎮痛成分低吸着包材 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016073623A (ja) * | 2014-10-07 | 2016-05-12 | 大正製薬株式会社 | S−フルルビプロフェン製剤を内包したアルミラミネート包装 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008120062A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-05-29 | Unitika Ltd | 包装材料 |
JP2008127042A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 貼付薬用包装袋 |
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2011
- 2011-09-26 JP JP2011208721A patent/JP2013066644A/ja active Pending
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