JP2016064473A - 歯車研削盤における砥石ドレス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転砥石に成形を行うドレスユニットを変更する際の段取り時間を極めて短縮し、回転砥石によってワークの歯面を研削するための、段取り時間を含めた総合加工時間を短縮することができる歯車研削盤における砥石ドレス方法を提供すること。【解決手段】第1ドレスユニット5Aにおけるドレス盤51と回転砥石32とが噛み合った状態における、回転砥石32の位相θ0及び半径R0を測定する。次いで、第2ドレスユニットによって、回転砥石32の研削刃321の成形を行うに当たり、回転砥石32の切込み半径を、砥石初期値として記憶された半径R0から所定の切込み量を差し引いて求める。その後、回転砥石32の位相を砥石初期値として記憶された位相θ0に合わせ、かつ、第2ドレスユニットのドレス盤の目標径方向位置を、回転砥石32の切込み半径の位置に設定する。【選択図】図8

Description

本発明は、歯車研削盤における回転砥石の研削刃を成形する砥石ドレス方法に関する。
歯車研削盤においては、ワークの外周に形成されたヘリカル、スプライン等の歯面を、回転砥石に設けられた螺旋状の研削刃によって研削する。回転砥石を繰り返し使用する際には、回転砥石に生じた目詰まり、目つぶれ、目こぼれ等を解消し、砥石の平面度を維持するために、回転砥石を成形するドレス盤を有するドレスユニットを用いている。また、歯面の形状(諸元)が異なるワークの研削を同じ回転砥石を用いて行う際にも、ドレス刃の形状が異なるドレス盤を有するドレスユニットによって、回転砥石の研削刃の形状を所望の形状に成形している。
また、ドレスユニットによって回転砥石の成形を行う際には、ドレスユニットのドレス盤の位相と回転砥石の位相とを合わせ、かつ回転砥石の外径(半径)に対するドレス盤の径方向位置を合わせる必要がある。そのため、ドレスユニットによって回転砥石の成形を行う際には、回転砥石の位相及び外径を測定している。そして、この測定した回転砥石の位相及び外径に対してドレスユニットのドレス盤の位相及び径方向位置を合わせている。
例えば、特許文献1のねじ状砥石の位相合わせ装置においては、検出手段によって、ねじ状砥石が被加工歯車又はドレッサに接触したか否かを検出し、砥石位相制御手段によって、検出手段が接触を検出したときのねじ状砥石の位相に基づいて、ねじ状砥石を被加工歯車又はドレッサに噛み合い可能な位相に位置決めすることが開示されている。これにより、簡素な構成で、被加工歯車又はドレッサに対するねじ状砥石の位相合わせを精密に行っている。また、ねじ状砥石を用いて所定数量のワークを研削すると、ねじ状砥石が磨耗して、その切れ味が低下する。そのため、ドレッサによるねじ状砥石の成形が定期的に行われている。
特開2010−46762号公報
回転砥石(ねじ状砥石)の成形を同じドレスユニット(ドレッサ)によって繰り返し行う場合には、回転砥石とドレスユニットのドレス盤との位相が前回に位相合わせを行ったときから変化せず、これらの位相合わせを短時間で行うことができる。
しかしながら、回転砥石を成形するドレス刃の形状が異なる複数のドレスユニットを用いて、回転砥石の形状を前回と異なる形状に成形する場合には、ドレスユニットによって回転砥石の成形を行うごとに、回転砥石の位相及び外径を測定することになり、この測定に時間が掛かる。そのため、ワークの歯面に研削を行う前の段取りに時間が掛かり、ワークの歯面に研削を行うための、段取り時間を含めた総合加工時間が長くなる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、回転砥石に成形を行うドレスユニットを変更する際の段取り時間を極めて短縮し、回転砥石によってワークの歯面を研削するための、段取り時間を含めた総合加工時間を短縮することができる歯車研削盤における砥石ドレス方法を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、外周に螺旋状の研削刃が設けられた回転砥石によってワークの外周に形成された歯面に研削を行う研削盤本体と、上記回転砥石の上記研削刃を成形するドレス刃が外周に設けられたドレス盤を支持して回転させる複数のドレスユニットと、該各ドレスユニットを、上記回転砥石に1つずつ対向させるよう構成されたユニット移動装置と、を備えた歯車研削盤における砥石ドレス方法であって、
上記各ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃の形状は互いに異なっており、
上記複数のドレスユニットのうちのいずれかの第1ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃が、上記回転砥石の上記研削刃を成形した状態における、上記回転砥石の位相及び半径を測定し、該位相及び半径を砥石初期値として記憶する測定ステップと、
上記複数のドレスユニットのうちの他のいずれかの第2ドレスユニットによって、上記回転砥石の上記研削刃の成形を行うに当たり、該回転砥石の切込み半径を、上記砥石初期値として記憶された半径から、上記第1ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃と上記第2ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃との形状差によって成形が必要となる切込み量を差し引いて求める演算ステップと、
上記回転砥石の位相を上記砥石初期値として記憶された位相に合わせ、かつ、上記第2ドレスユニットの上記ドレス盤の目標径方向位置を、上記演算ステップで求めた上記回転砥石の切込み半径の位置に設定して、上記回転砥石と、上記第2ドレスユニットの上記ドレス盤とをそれぞれ回転させながら、該回転砥石を該ドレス盤の上記目標径方向位置まで相対的に接近させ、該ドレス盤の上記ドレス刃によって該回転砥石の上記研削刃の成形を行う成形ステップと、を含むことを特徴とする歯車研削盤における砥石ドレス方法にある。
上記歯車研削盤における砥石ドレス方法は、ドレス盤のドレス刃の形状が互いに異なる複数のドレスユニットを用いる場合において、各ドレスユニットのドレス盤に対する回転砥石の位相及び径方向位置を迅速に合わせる工夫をしている。
具体的には、測定ステップ、演算ステップ及び成形ステップを行うことにより、回転砥石に成形を行うドレスユニットを変更する際に、この変更の段取りに掛かる時間を短縮する。
まず、測定ステップにおいては、第1ドレスユニットにおけるドレス盤のドレス刃と、回転砥石の研削刃とが噛み合った状態における、回転砥石の位相及び半径を測定する。このとき、測定した回転砥石の位相及び半径を砥石初期値として記憶する。そして、第1ドレスユニットによって成形した回転砥石によってワークの歯面に研削を行った後、第1ドレスユニットとは異なる第2ドレスユニットによって回転砥石の研削刃の成形を行う際には、演算ステップを行う。
回転砥石によってワークの歯面に研削を行った後には、回転砥石は、ワークの歯面に研削を行った量に応じて磨耗しており、回転砥石の半径は、砥石初期値として記憶された半径よりも小さくなっている。また、第1ドレスユニットにおけるドレス盤のドレス刃が回転砥石の研削刃に成形する圧力角、歯丈等の形状と、第2ドレスユニットにおけるドレス盤のドレス刃が回転砥石の研削刃に成形する圧力角、歯丈等の形状とは互いに異なっている。このドレス刃の形状差があるため、ドレス刃による適切な切込み量が設定されないと、削り代が不足する等の不具合が生じ、回転砥石の研削刃に必要とする形状を成形することができない。
そこで、演算ステップにおいては、回転砥石の切込み半径を、砥石初期値として記憶された半径から、成形が必要となる切込み量として、上記回転砥石の磨耗量、上記ドレス刃の形状差の補正量及び同じ形状のドレス刃で繰り返し成形する場合の削り代(切込み量)を加味した所定の切込み量を差し引いて求める。そして、所定の切込み量を求めるときには、磨耗による回転砥石の半径の減少分と、ドレス刃の形状差を補正するための切込み量とを見込むことができる。こうして、回転砥石の成形を行う際の、回転砥石に対するドレス盤の径方向位置を示す回転砥石の切込み半径が求められる。
なお、演算ステップにおいて、砥石初期値として記憶された半径から差し引かれる、成形が必要となる切込み量は、回転砥石の摩耗量と、ドレス刃の形状差の補正量と、同じ形状のドレス刃で繰り返し成形する場合の削り代との和とすることができる。
次いで、成形ステップにおいては、回転砥石の位相を砥石初期値として記憶された位相に合わせ、かつ、第2ドレスユニットのドレス盤の目標径方向位置を、演算ステップで求めた回転砥石の切込み半径の位置に設定する。これにより、第2ドレスユニットによって回転砥石に成形を行う際の、回転砥石とドレス盤とを噛み合わせる位相及び径方向位置が設定される。そして、回転砥石と、第2ドレスユニットのドレス盤とをそれぞれ回転させながら、回転砥石をドレス盤の目標径方向位置まで相対的に接近させる。これにより、砥石初期値として記憶された回転砥石の位相及び半径を利用して、第2ドレスユニットによって回転砥石の研削刃の成形を行うことができる。
そのため、第2ドレスユニットによって回転砥石の研削刃の成形を行う際に、回転砥石の位相及び半径を測定する手間を省くことができ、回転砥石の研削刃に成形を行うドレスユニットを第1ドレスユニットから第2ドレスユニットに変更する際の段取りの時間を極めて短縮することができる。
それ故、上記歯車研削盤における砥石ドレス方法によれば、回転砥石に成形を行うドレスユニットを変更する際の段取り時間を極めて短縮し、回転砥石によってワークの歯面を研削するための、段取り時間を含めた総合加工時間を短縮することができる。
実施例にかかる、回転砥石がワークの歯面に研削を行う状態の歯車研削盤を示す斜視図。 実施例にかかる、歯車研削盤を示す斜視図。 実施例にかかる、ドレスユニットが回転砥石に成形を行う状態の歯車研削盤を示す斜視図。 実施例にかかる、ドレスユニットが回転砥石に成形を行う状態の歯車研削盤を示す平面図。 実施例にかかる、歯車研削盤の電気的構成を示すブロック図。 実施例にかかる、歯車研削盤における砥石ドレス方法を示すフローチャート。 実施例にかかる、合わせステップを行う状態を示す図で、回転砥石の研削刃及び第1ドレスユニットのドレス盤のドレス刃の周辺を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、測定ステップを行う状態を示す図で、回転砥石の研削刃及び第1ドレスユニットのドレス盤のドレス刃の周辺を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、成形ステップにおいて、回転砥石が第2ドレスユニットに接近する状態を示す図で、回転砥石の研削刃及び第2ドレスユニットのドレス盤のドレス刃の周辺を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、成形ステップにおいて、回転砥石が第2ドレスユニットによって成形される状態を示す図で、回転砥石の研削刃及び第2ドレスユニットのドレス盤のドレス刃の周辺を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、再成形ステップにおいて、回転砥石が第1ドレスユニットに接近する状態を示す図で、回転砥石の研削刃及び第1ドレスユニットのドレス盤のドレス刃の周辺を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、再成形ステップにおいて、回転砥石が第1ドレスユニットによって成形される状態を示す図で、回転砥石の研削刃及び第1ドレスユニットのドレス盤のドレス刃の周辺を拡大して示す説明図。
上述した歯車研削盤における砥石ドレス方法の好ましい実施の形態について説明する。
上記歯車研削盤における砥石ドレス方法において、上記測定ステップは、上記第1ドレスユニットによって上記回転砥石の上記研削刃の成形を行った後に実行することができ、上記第1ドレスユニットによって上記回転砥石の上記研削刃の成形を行う前に実行することもできる。
また、上記演算ステップにおいては、上記切込み半径を半径変化値として記憶し、上記成形ステップを行った後には、上記第1ドレスユニット、又は上記複数のドレスユニットのうちのさらに他のいずれかの第3ドレスユニットによって、上記回転砥石の上記研削刃の成形をさらに行うに当たり、該回転砥石の再切込み半径を、上記半径変化値として記憶された切込み半径から、上記第2ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃と、上記第1ドレスユニット又は上記第3ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃との形状差によって成形が必要となる切込み量を含む所定の切込み量を差し引いて求める再演算ステップと、上記回転砥石の位相を上記砥石初期値として記憶された位相に合わせ、かつ、上記第1ドレスユニット又は上記第3ドレスユニットの上記ドレス盤の目標径方向位置を、上記再演算ステップで求めた上記回転砥石の再切込み半径の位置に設定して、上記回転砥石と、上記第1ドレスユニット又は上記第3ドレスユニットの上記ドレス盤とをそれぞれ回転させながら、該回転砥石を該ドレス盤の上記目標径方向位置まで相対的に接近させ、該ドレス盤の上記ドレス刃によって該回転砥石の上記研削刃の成形を行う再成形ステップと、を行うことができる。
上記歯車研削盤における砥石ドレス方法においては、上記演算ステップ及び上記成形ステップと同様にして、再演算ステップ及び再成形ステップを繰り返し行うことができる。そして、回転砥石に成形を行うドレスユニットを繰り返し変更する場合において、測定ステップを省略して、回転砥石の位相及び半径を測定する手間を省くことができる。回転砥石に成形を行うドレスユニットを変更するごとに生じる段取りの時間を極めて短縮することができる。
以下に、歯車研削盤における砥石ドレス方法にかかる実施例について、図面を参照して説明する。
本例の歯車研削盤1は、図1、図2に示すように、外周に螺旋状の研削刃321が設けられた回転砥石32によってワーク8の外周に形成された歯面81に研削を行う研削盤本体10と、回転砥石32の研削刃321を成形するドレス刃511が外周に設けられたドレス盤51を支持して回転させる複数のドレスユニット5A,5Bと、各ドレスユニット5A,5Bを、回転砥石32に1つずつ対向させるよう構成されたユニット移動装置4とを備えている。そして、砥石ドレス方法においては、歯車研削盤1の研削盤本体10における回転砥石32の成形を行う。
図7、図9に示すように、各ドレスユニット5A,5Bにおけるドレス盤51のドレス刃511の形状(諸元)は互いに異なっている。砥石ドレス方法においては、図6に示すように、測定ステップS2、演算ステップS4及び成形ステップS5を行って、ドレスユニット5A,5Bによって回転砥石32を2回目以降に成形する際の段取り時間を短縮する。
測定ステップS2においては、図7、図8に示すように、複数のドレスユニット5A,5Bのうちのいずれかの第1ドレスユニット5Aにおけるドレス盤51のドレス刃511が、回転砥石32の研削刃321を成形した状態における、回転砥石32の位相(回転位置)θ0及び半径R0を測定し、この位相θ0及び半径R0を砥石初期値として記憶する。
次いで、演算ステップS4においては、複数のドレスユニット5A,5Bのうちの他のいずれかの第2ドレスユニット5Bにおけるドレス盤51のドレス刃511によって、回転砥石32の研削刃321の成形を行うに当たり、回転砥石32の切込み半径Raを、砥石初期値として記憶された半径R0から所定の切込み量を差し引いて求める。この所定の切込み量は、第1ドレスユニット5Aにおけるドレス盤51のドレス刃511と第2ドレスユニット5Bにおけるドレス盤51のドレス刃511との形状差によって成形が必要となる切込み量として決定する。
その後、成形ステップS5においては、図9、図10に示すように、回転砥石32の位相θを砥石初期値として記憶された位相θ0に合わせ、かつ、第2ドレスユニット5Bのドレス盤51の目標径方向位置を、演算ステップS4で求めた回転砥石32の切込み半径Raの位置に設定する。そして、回転砥石32と、第2ドレスユニット5Bのドレス盤51とをそれぞれ回転させながら、回転砥石32をドレス盤51の目標径方向位置まで接近させ、ドレス盤51のドレス刃511によって回転砥石32の研削刃321の成形を行う。
まず、本例の歯車研削盤1について詳説する。
図1に示すように、歯車研削盤1は、ワーク8の歯面81の仕上げ加工を行うものである。歯車研削盤1は、歯面81が回転方向に対して垂直に形成された平歯車、歯面81が回転方向に対して傾斜して形成されたヘリカル歯車を、ワーク8の歯面81に研削を行って製造する。
研削盤本体10は、回転砥石32を支持して移動させる砥石支持ヘッダー3と、外周に歯面81が形成されたワーク8を回転可能に支持して、ワーク8をワーク駆動源23によって回転させるワーク支持部2とを有している。
砥石支持ヘッダー3は、回転砥石32を砥石駆動源33によって回転させるとともに、水平方向に対する回転砥石32の回転中心軸線301の傾きを傾き駆動源34によって変更するよう構成されている。平歯車又はヘリカル歯車を製造する際には、砥石支持ヘッダー3の傾き駆動源34によって、回転砥石32に設けられた螺旋状の研削歯321の螺旋の傾斜角度に応じて、回転砥石32の回転中心軸線301を水平方向に対して適宜傾ける。
図1に示すように、回転砥石32は、砥石支持ヘッダー3の砥石支持部31に支持される。砥石駆動源33は、砥石支持部31及び砥石支持部31に支持された回転砥石32を回転させるよう構成されている。傾き駆動源34は、砥石支持部31及び砥石支持部31に支持された回転砥石32の回転中心軸線301の、水平方向に対する傾きを変更するよう構成されている。また、砥石支持部31は、砥石支持部駆動源311によって、砥石支持部31に支持された回転砥石32の回転中心軸線301の方向に移動可能である。
図2に示すように、砥石支持ヘッダー3は、歯車研削盤1のコラム11に配設されている。砥石支持ヘッダー3は、コラム11に配設されたヘッダー駆動源12によって、ワーク支持部2の回転中心軸線が向けられた上下方向(鉛直方向)に移動可能である。また、砥石支持ヘッダー3は、コラム11を移動させるコラム駆動源13によって、回転砥石32とドレスユニット5A,5Bとが対向する方向に進退するよう移動可能である。
図1に示すように、ワーク支持部2は、回転中心軸線201を上下方向に向けて構成されており、ワーク8の中心軸線を上下方向に向ける状態で、ワーク8を上下から挟み込んで支持するよう構成されている。ワーク支持部2は、上支持部21と下支持部22とから構成されている。下支持部22は、ワーク駆動源23によって回転駆動され、上支持部21及びワーク8は、下支持部22の回転に伴って従動回転する。そして、ワーク8の歯面81に研削が行われるごとに、上支持部21と下支持部22との間から研削後のワーク8が搬出され、上支持部21と下支持部22との間に研削前のワーク8が搬入される。
ユニット移動装置4は、ワーク支持部2へ研削前のワーク8を搬入するとともにワーク支持部2から研削後のワーク8を搬出する搬送装置を利用して構成されている。ユニット移動装置4は、ワーク8を把持する複数のグリッパ41と、複数のドレスユニット5A,5Bと、旋回駆動源421によって旋回する旋回機構42とを有している。複数のグリッパ41と複数のドレスユニット5A,5Bとは、旋回機構42の旋回中心軸線401の回りに配置されている。旋回機構42は、複数のグリッパ41及び複数のドレスユニット5A,5Bを、旋回中心軸線401の回りに旋回させるよう構成されている。
各グリッパ41及び各ドレスユニット5A,5Bは、旋回機構42によって旋回されるごとに、ワーク支持部2及び砥石支持ヘッダー3における回転砥石32に1つずつ対向する。ユニット移動装置4は、ワーク支持部2に隣接する位置に配設されている。各グリッパ41に把持されたワーク8は、旋回機構42によって旋回して、ワーク支持部2と、歯車研削盤1の外部との間で搬送される。
図4に示すように、各ドレスユニット5A,5Bのドレス盤51は、ドレス駆動源52によって回転するよう構成されている。各ドレスユニット5A,5Bのドレス盤51は、回転砥石32の螺旋状の研削刃321の両側に配置される一対のドレス刃511を有している。研削刃321の一対の刃面322は、一対のドレス刃511に挟まれて研削される。各ドレスユニット5A,5Bにおけるドレス盤51のドレス刃511の形状(諸元)は、回転砥石32の研削刃321によってワーク8の歯面81に形成される歯丈(歯底から歯先までの長さ)、圧力角、歯先又は歯元の丸み、歯厚(基準円上における歯の周方向の幅)等が互いに異なるよう設定されている。また、回転砥石32によって研削される種々のワーク8の歯面81のモジュールは同じになる。
図4、図8に示すように、ドレスユニット5A,5Bにおいては、ドレス盤51の一対のドレス刃511に隣接する位置に、回転砥石32の研削刃321の先端面323を成形する先端成形面513が形成されている。そして、一対のドレス刃511によって、回転砥石32の研削刃321の側面322A,322B及び底面324が成形され、先端成形面513によって、回転砥石32の研削刃321の先端面323が成形される。
図1、図2に示すように、本例のユニット移動装置4においては、旋回機構42の旋回中心軸線401の回りにおいて、旋回方向における位相が互いに180度ずれた位置に2つのグリッパ41が配設されており、グリッパ41と位相が90度ずれ、かつ位相が互いに180度ずれた位置に2つのドレスユニット5A,5Bが配設されている。
図5に示すように、歯車研削盤1は、制御コンピュータ6によって各動作の制御が行われる。制御コンピュータ6は、ヘッダー駆動源12を操作して砥石支持ヘッダー3を上下方向に移動させるよう構成されている。また、制御コンピュータ6は、コラム駆動源13を操作してコラム11及び砥石支持ヘッダー3をドレスユニット5A,5Bと対向する方向に進退させるよう構成されている。また、制御コンピュータ6は、砥石支持部駆動源311を操作して、砥石支持部31に支持された回転砥石32を、その回転中心軸線301の方向に移動させるよう構成されている。また、制御コンピュータ6は、ワーク駆動源23を操作してワーク支持部2を回転させ、砥石駆動源33を操作して回転砥石32を回転させ、傾き駆動源34を操作して水平方向に対する回転砥石32の回転中心軸線301の傾きを変更するよう構成されている。
また、制御コンピュータ6は、ユニット移動装置4の旋回機構42の旋回駆動源421を操作して、各グリッパ41及び各ドレスユニット5A,5Bを旋回させるよう構成されている。また、制御コンピュータ6は、各ドレスユニット5A,5Bのドレス駆動源52を操作して、回転砥石32に対向したドレスユニット5A,5Bのドレス盤51を回転させるよう構成されている。
ドレスユニット5A,5Bによって回転砥石32の研削刃321の成形を行う際には、ドレスユニット5A,5Bのドレス盤51のドレス刃511が、回転砥石32の研削刃321を成形する状態に基づいて、回転砥石32の位相(回転位置)θ0及び半径R0を測定することができる。
この回転砥石32の位相θ0及び半径R0を測定するに当たっては、図7に示すように、ドレス盤51に対して回転砥石32を接近させ、回転砥石32の研削刃321の一方側の側面322Aがドレス刃511の側面512に接触する位置、及び回転砥石32の研削刃321の他方側の側面322Bがドレス刃511の側面512に接触する位置を測定する。そして、2つの接触位置の間の中心位置C1に回転砥石32の研削刃321の中心位置C2を移動させるとともに、回転砥石32をドレス盤51にさらに接近させる。2つの接触位置の測定、並びに移動及び接近を繰り返して、ドレス盤51のドレス刃511と回転砥石32の研削刃321とが噛み合う位置を検出する。そして、この噛み合う位置において、ドレス刃511によって回転砥石32の研削刃321を成形し、この成形状態において、回転砥石32の位相θ0及び半径R0を測定することができる。
回転砥石32の位相θ0及び半径R0の測定は、砥石支持部31に支持する回転砥石32を別の回転砥石32に交換したとき、ドレスユニット5A,5B又はドレスユニット5A,5Bに支持するドレス盤51を、別のドレスユニット5A,5B又はドレス盤51に交換したときに行う。一方、回転砥石32の研削刃321に成形を行うドレスユニット5A,5Bを他のドレスユニット5A,5Bに変更するときには、回転砥石32の位相θ及び半径Rは演算によって求める。
回転砥石32における、ワーク8の歯面81に接触する、回転中心軸線301の方向の部位は、ワーク8の研削を行うごとにずらしていく。そして、回転砥石32によって、必要とする個数のワーク8の歯面81の研削を行った後には、ドレスユニット5A,5Bによって回転砥石32の研削刃321の成形を行い、成形後の回転砥石32の研削刃321によって他のワーク8の歯面81の研削を行う。歯車研削盤1においては、この回転砥石32の成形及び回転砥石32による研削を繰り返して、回転砥石32が使用不能な状態に磨耗するまで、同じ回転砥石32を使用することができる。
制御コンピュータ6においては、各ドレスユニット5A,5Bのドレス盤51の半径の情報が予め設定されている。回転砥石32とドレスユニット5A,5Bとの位相θ及び径方向位置を合わせるときには、各ドレスユニット5A,5Bのドレス盤51のドレス刃511間の中心位置C1と、回転砥石32の研削刃321の中心位置C2とを合わせる。
各ドレスユニット5A,5Bのドレス盤51のドレス刃511間の中心位置C1は、ユニット移動装置4によってドレスユニット5A,5Bを回転砥石32に対向させたときに、常に同じ位置になるよう設定されている。各ドレスユニット5A,5Bのドレス盤51の半径が互いに異なる場合には、回転砥石32とドレスユニット5A,5Bとの位相θ及び径方向位置を合わせるときにドレス盤51の半径の差分の補正が行われる。
次に、歯車研削盤1における砥石ドレス方法について詳説する。
砥石ドレス方法においては、ドレス盤51のドレス刃511の形状が互いに異なる複数のドレスユニット5A,5Bを用いる場合において、各ドレスユニット5A,5Bのドレス盤51に対する回転砥石32の位相θ及び径方向位置を迅速に合わせる工夫をしている。具体的には、図6に示すように、合わせステップS1、測定ステップS2、第1のワーク8の研削S3、演算ステップS4、成形ステップS5、第2のワーク8の研削S6、再演算ステップS7及び再成形ステップS8を行い、回転砥石32に成形を行うドレスユニット5A,5Bを変更する際に、この変更の段取りに掛かる時間を短縮する。
回転砥石32の交換によって、別の回転砥石32が砥石支持部31に支持されたときには、図7に示すように、制御コンピュータ6は、合わせステップS1として、回転砥石32の研削刃321と第1ドレスユニット5Aのドレス盤51のドレス刃511とを噛み合わせる。このとき、制御コンピュータ6は、ユニット移動装置4によって第1ドレスユニット5Aを研削盤本体10における回転砥石32に対向させ、ヘッダー駆動源12によって砥石支持ヘッダー3における回転砥石32を第1ドレスユニット5Aのドレス盤51に接近させる。そして、図8に示すように、回転砥石32と第1ドレスユニット5Aとが噛み合った状態で、第1ドレスユニット5Aによって回転砥石32の研削刃321を成形する。
次いで、同図に示すように、測定ステップS2においては、制御コンピュータ6は、第1ドレスユニット5Aにおけるドレス盤51のドレス刃511が、回転砥石32の研削刃321を成形した状態における、回転砥石32の位相θ0及び半径R0を測定する。そして、制御コンピュータ6は、測定した回転砥石32の位相θ0及び半径R0を砥石初期値として記憶する。測定した回転砥石32の位相θ0は、回転砥石32が磨耗しても変化しないものとして扱う。
次いで、歯車研削盤1においては、制御コンピュータ6は、第1ドレスユニット5Aによって成形した回転砥石32によって、第1のワーク8の歯面81に研削を行い(S3)、第1の歯車を製造する。この回転砥石32による研削は、加工を必要とする所定数の第1のワーク8の歯面81に対して行う。このとき、第1のワーク8の歯面81に接触する、回転砥石32の回転中心軸線301の方向の位置を適宜変更することができる。そして、加工を必要とする所定数の第1の歯車が製造される。
次いで、第1の歯車の製造が終わった後には、制御コンピュータ6は、第1の歯車とは歯面81の形状が異なる第2の歯車を製造する。第2の歯車の製造を行う際には、制御コンピュータ6は、測定ステップS2を行わず、演算ステップS4を行う。
回転砥石32によって第1のワーク8の歯面81の研削を繰り返し行った後には、回転砥石32は、ワーク8の歯面81に研削を行った量に応じて磨耗しており、回転砥石32の半径Rは、砥石初期値として記憶された半径R0よりも小さくなっている。
また、第1ドレスユニット5Aにおけるドレス盤51のドレス刃511が回転砥石32の研削刃321に成形する圧力角、歯丈等の形状と、第2ドレスユニット5Bにおけるドレス盤51のドレス刃511が回転砥石32の研削刃321に成形する圧力角、歯丈等の形状とは互いに異なっている。このドレス刃511の形状差があるため、ドレス刃511による適切な切込み量が設定されないと、削り代が不足する等の不具合が生じ、回転砥石32の研削刃321に必要とする形状を成形することができない。
そこで、演算ステップS4においては、制御コンピュータ6は、回転砥石32の切込み半径Raを、砥石初期値として記憶された半径R0から、成形が必要となる切込み量として、上記回転砥石32の磨耗量、ドレス刃511の形状差の補正量及び同じ形状のドレス刃511で回転砥石32を成形する場合の削り代を加味した所定の切込み量を差し引いて求める。本例の成形が必要となる切込み量は、第1のワーク8の研削による回転砥石32の摩耗量と、ドレス刃511の形状差の補正量と、同じ形状のドレス刃511で繰り返し成形する場合の削り代との和である。
そして、この成形が必要となる切込み量を求めるときには、磨耗による回転砥石32の半径Rの減少分と、ドレス刃511の形状差を補正するための切込み量とを見込むことができる。こうして、回転砥石32の成形を行う際の、回転砥石32に対する第2ドレスユニット5Bのドレス盤51の径方向位置を示す回転砥石32の切込み半径Raが求められる。また、演算ステップS4においては、制御コンピュータ6は、切込み半径Raを半径変化値として記憶する。
なお、1つのドレスユニットのみを用いて、回転砥石32の成形を繰り返し行う場合には、回転砥石32の成形が必要となる切込み量は、回転砥石32の磨耗量と、所定の削り代との和となる。この場合、成形が必要となる切込み量には、ドレス刃511の形状差の補正量が含まれない。
次いで、成形ステップS5においては、制御コンピュータ6は、回転砥石32の位相θを砥石初期値として記憶された位相θ0に合わせ、かつ、第2ドレスユニット5Bのドレス盤51の目標径方向位置を、演算ステップS4で求めた回転砥石32の切込み半径Raの位置に設定する。これにより、第2ドレスユニット5Bによって回転砥石32の成形を行う際の、回転砥石32とドレス盤51とを噛み合わせる位相θ及び径方向位置が設定される。また、目標径方向位置を設定する際に、第1ドレスユニット5Aのドレス盤51の半径と第2ドレスユニット5Bのドレス盤51の半径とが異なる場合には、ドレス盤51の半径の差分の補正が行われる。
そして、図9、図10に示すように、制御コンピュータ6は、回転砥石32を砥石駆動源33によって回転させるとともに、第2ドレスユニット5Bのドレス盤51をドレス駆動源52によって回転させる状態で、砥石支持ヘッダー3をヘッダー駆動源12及びコラム駆動源13によって移動させて、砥石支持ヘッダー3における回転砥石32を、第2ドレスユニット5Bのドレス盤51の目標径方向位置まで相対的に接近させる。図10においては、回転砥石32が第2ドレスユニット5Bによって削られる部分を符号Xによって示す。
これにより、砥石初期値として記憶された回転砥石32の位相θ0及び半径R0を利用して、第2ドレスユニット5Bによって回転砥石32の研削刃321の成形を行うことができる。そのため、第2ドレスユニット5Bによって回転砥石32の研削刃321の成形を行う際に、回転砥石32の位相θ及び半径Rを測定する手間を省くことができ、回転砥石32の研削刃321に成形を行うドレスユニットを第1ドレスユニット5Aから第2ドレスユニット5Bに変更する際の段取りの時間を極めて短縮することができる。
次いで、歯車研削盤1においては、制御コンピュータ6は、第2ドレスユニット5Bによって成形した回転砥石32によって、第2のワーク8の歯面81に研削を行い(S6)、第2の歯車を製造する。この回転砥石32による研削は、加工を必要とする所定数の第2のワーク8の歯面81に対して行う。このとき、第2のワーク8の歯面81に接触する、回転砥石32の回転中心軸線301の方向の位置を適宜変更することができる。そして、加工を必要とする所定数の第2の歯車が製造される。
次いで、第2の歯車の製造が終わった後には、制御コンピュータ6は、再び第1の歯車を製造する。第1の歯車の製造を再び行う際には、制御コンピュータ6は、測定ステップS2を行わず、再演算ステップS7を行う。
再演算ステップS7においては、制御コンピュータ6は、第1ドレスユニット5Aにおけるドレス盤51のドレス刃511によって、回転砥石32の研削刃321の成形をさらに行うに当たり、回転砥石32の再切込み半径Rbを、半径変化値として記憶された切込み半径Raから、成形が必要となる切込み量として、回転砥石32の磨耗、ドレス刃511の形状差の補正及び同じ形状のドレス刃511で回転砥石32を成形する場合の削り代を加味した所定の切込み量を差し引いて求める。本例の成形が必要となる切込み量は、第2のワーク8の研削による回転砥石32の摩耗量と、ドレス刃511の形状差の補正量と、同じ形状のドレス刃511で繰り返し成形する場合の削り代との和である。
そして、この成形が必要となる切込み量を求めるときには、制御コンピュータ6は、磨耗による回転砥石32の半径Rの減少分と、ドレス刃511の形状差を補正するための切込み量とを見込むことができる。こうして、回転砥石32の成形を行う際の、回転砥石32に対する第1ドレスユニット5Aのドレス盤51の径方向位置を示す回転砥石32の再切込み半径Rbが求められる。また、再演算ステップS7においては、制御コンピュータ6は、再切込み半径Rbを半径変化値として記憶する。
次いで、再成形ステップS8においては、制御コンピュータ6は、回転砥石32の位相θを砥石初期値として記憶された位相θ0に合わせ、かつ、第1ドレスユニット5Aのドレス盤51の目標径方向位置を、再演算ステップS7で求めた回転砥石32の再切込み半径Rbの位置に設定する。これにより、第1ドレスユニット5Aによって回転砥石32に再び成形を行う際の、回転砥石32とドレス盤51とを噛み合わせる位相θ及び径方向位置が設定される。また、目標径方向位置を設定する際に、第1ドレスユニット5Aのドレス盤51の半径と第2ドレスユニット5Bのドレス盤51の半径とが異なる場合には、ドレス盤51の半径の差分の補正が行われる。
そして、図11、図12に示すように、制御コンピュータ6は、回転砥石32を砥石駆動源33によって回転させるとともに、第1ドレスユニット5Aのドレス盤51をドレス駆動源52によって回転させる状態で、砥石支持ヘッダー3をヘッダー駆動源12及びコラム駆動源13によって移動させて、砥石支持ヘッダー3における回転砥石32を、第1ドレスユニット5Aのドレス盤51の目標径方向位置まで相対的に接近させる。図12においては、回転砥石32が第1ドレスユニット5Aによって削られる部分を符号Xによって示す。
これにより、砥石初期値として記憶された回転砥石32の位相θ0及び半径R0を利用して、第1ドレスユニット5Aによって回転砥石32の研削刃321の成形を再び行うことができる。そのため、第1ドレスユニット5Aによって回転砥石32の研削刃321の成形を再び行う際に、回転砥石32の位相θ及び半径Rを測定する手間を省くことができ、回転砥石32の研削刃321に成形を行うドレスユニットを第2ドレスユニット5Bから第1ドレスユニット5Aに変更する際の段取りの時間を極めて短縮することができる。
以降、制御コンピュータ6は、回転砥石32の研削刃321に成形を行うドレスユニット5A,5Bを変更するごとに、上記と同様にして、再演算ステップS7及び再成形ステップS8を繰り返し行うことができる。
それ故、本例の歯車研削盤1における砥石ドレス方法によれば、回転砥石32に成形を行うドレスユニット5A,5Bを変更する際の段取り時間を極めて短縮し、回転砥石32によってワーク8の歯面81を研削するための、段取り時間を含めた総合加工時間を短縮することができる。
1 歯車研削盤
10 研削盤本体
2 ワーク支持部
3 砥石支持ヘッダー
32 回転砥石
321 研削刃
4 ユニット移動装置
5A,5B ドレスユニット
51 ドレス盤
511 ドレス刃
8 ワーク
81 歯面

Claims (4)

  1. 外周に螺旋状の研削刃が設けられた回転砥石によってワークの外周に形成された歯面に研削を行う研削盤本体と、上記回転砥石の上記研削刃を成形するドレス刃が外周に設けられたドレス盤を支持して回転させる複数のドレスユニットと、該各ドレスユニットを、上記回転砥石に1つずつ対向させるよう構成されたユニット移動装置と、を備えた歯車研削盤における砥石ドレス方法であって、
    上記各ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃の形状は互いに異なっており、
    上記複数のドレスユニットのうちのいずれかの第1ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃が、上記回転砥石の上記研削刃を成形した状態における、上記回転砥石の位相及び半径を測定し、該位相及び半径を砥石初期値として記憶する測定ステップと、
    上記複数のドレスユニットのうちの他のいずれかの第2ドレスユニットによって、上記回転砥石の上記研削刃の成形を行うに当たり、該回転砥石の切込み半径を、上記砥石初期値として記憶された半径から、上記第1ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃と上記第2ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃との形状差によって成形が必要となる切込み量を差し引いて求める演算ステップと、
    上記回転砥石の位相を上記砥石初期値として記憶された位相に合わせ、かつ、上記第2ドレスユニットの上記ドレス盤の目標径方向位置を、上記演算ステップで求めた上記回転砥石の切込み半径の位置に設定して、上記回転砥石と、上記第2ドレスユニットの上記ドレス盤とをそれぞれ回転させながら、該回転砥石を該ドレス盤の上記目標径方向位置まで相対的に接近させ、該ドレス盤の上記ドレス刃によって該回転砥石の上記研削刃の成形を行う成形ステップと、を含むことを特徴とする歯車研削盤における砥石ドレス方法。
  2. 上記演算ステップにおいては、上記切込み半径を半径変化値として記憶し、
    上記成形ステップを行った後には、上記第1ドレスユニット、又は上記複数のドレスユニットのうちのさらに他のいずれかの第3ドレスユニットによって、上記回転砥石の上記研削刃の成形をさらに行うに当たり、該回転砥石の再切込み半径を、上記半径変化値として記憶された切込み半径から、上記第2ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃と、上記第1ドレスユニット又は上記第3ドレスユニットにおける上記ドレス盤の上記ドレス刃との形状差によって成形が必要となる切込み量を含む所定の切込み量を差し引いて求める再演算ステップと、
    上記回転砥石の位相を上記砥石初期値として記憶された位相に合わせ、かつ、上記第1ドレスユニット又は上記第3ドレスユニットの上記ドレス盤の目標径方向位置を、上記再演算ステップで求めた上記回転砥石の再切込み半径の位置に設定して、上記回転砥石と、上記第1ドレスユニット又は上記第3ドレスユニットの上記ドレス盤とをそれぞれ回転させながら、該回転砥石を該ドレス盤の上記目標径方向位置まで相対的に接近させ、該ドレス盤の上記ドレス刃によって該回転砥石の上記研削刃の成形を行う再成形ステップと、を行うことを特徴とする請求項1に記載の歯車研削盤における砥石ドレス方法。
  3. 上記ユニット移動装置は、上記複数のドレスユニットを旋回中心軸線の回りに旋回させるよう構成されており、
    上記研削盤本体は、上記回転砥石を支持して移動させる砥石支持ヘッダーを有しており、
    上記成形ステップにおいては、上記第2ドレスユニットの上記ドレス盤に対して、上記砥石支持ヘッダーに支持された上記回転砥石を接近させることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯車研削盤における砥石ドレス方法。
  4. 上記ユニット移動装置は、上記複数のドレスユニットを旋回中心軸線の回りに旋回させるよう構成されており、
    上記研削盤本体は、上記回転砥石を支持して移動させる砥石支持ヘッダーを有しており、
    上記再成形ステップにおいては、上記第1ドレスユニット又は上記第3ドレスユニットの上記ドレス盤に対して、上記砥石支持ヘッダーに支持された上記回転砥石を接近させることを特徴とする請求項2に記載の歯車研削盤における砥石ドレス方法。
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