JP2016061058A - 鉄筋コンクリート構造物の配筋構造及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、上記の底版から側壁又は側壁から頂版に連続する隅角部外側の鉄筋は、曲げ加工が施された鉄筋であるため、大型構造物の場合、運搬作業における寸法の制約を超えてしまう場合があった。
前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストから突出する前記外側鉄筋に前記外側鉄筋同士を接合するための第1接合部材を取り付ける工程と、前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストから突出する前記外側鉄筋及び前記内側鉄筋に前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを接合するための第2接合部材を取り付ける工程と、前記側壁プレキャストと前記頂版鉄筋プレキャスト、又は前記側壁プレキャストと前記底版プレキャストを組み立てて、前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストに取り付けられた前記第1接合部材、前記第2接合部材に、前記側壁プレキャストから突出する前記外側鉄筋、前記内側鉄筋を係合させる工程と、前記第1接合部材及び前記第2接合部材を固定する工程と、を含む。
図1は、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の配筋構造の一例を示す。
図1の鉄筋コンクリート構造物10は、対向配置される一対の側壁20と側壁20の上部に掛け渡される頂版30とで構成される、例えばボックスカルバートなどの構造物である。
なお、図1には、片側の側壁20と頂版30の一方端とで形成される隅角部40を示してある。
一方、頂版30は、上縁鉄筋31a、下縁鉄筋31b、上側ハンチ鉄筋31c、配力鉄筋31d、せん断補強鉄筋31eを有する。
そして、鉄筋コンクリート構造物10は、側壁プレキャスト22、頂版プレキャスト32を含む複数のプレキャストコンクリート部材(プレキャストセグメント)に分割し、これらを現場で組み立てるプレキャストブロック工法、又は、側壁20を構成する鉄筋を先組みしてなる側壁鉄筋ユニット21、頂版30を構成する鉄筋を先組みしてなる頂版鉄筋ユニット31を含む複数の先組鉄筋ユニットに分割され、これらを現場で組み立てて場所打ちするユニット鉄筋工法(鉄筋先組工法)により施工される。
そして、建設現場に側壁プレキャスト22を建て込んだ後、側壁プレキャスト22の上部に隅角部40を空けて頂版プレキャスト32を掛け渡し、側壁プレキャスト22の上方に突出させた鉄筋と頂版プレキャスト32に側方に突出させた鉄筋とを接合し、その後、隅角部40にコンクリートを場所打ちする。
側壁20の外側鉛直鉄筋21a、内側鉛直鉄筋21b、及び、頂版30の上縁鉄筋31a、下縁鉄筋31bは、折り曲げ加工が施されない直線状の鉄筋(直節)である。
そして、外側鉛直鉄筋21aの先端部と上縁鉄筋31aの先端部とは(外側鉄筋同士は)、定着金物(第1接合部材)50によって接合される。
そして、内側鉛直鉄筋21bの先端部と上縁鉄筋31aとは接続具(第2接合部材)60によってT状に接合され、下縁鉄筋31bの先端部と外側鉛直鉄筋21aとは接続具(第2接合部材)61によってT状に接合される。
このため、外側鉛直鉄筋21aと下縁鉄筋31bとは相互に軸をずらして配置され、上縁鉄筋31aと内側鉛直鉄筋21bとは相互の軸をずらして配置される。従って、接続具60,61は、一方の鉄筋と他方の鉄筋とを相互に軸がずれた状態でT字状に接合する部材(接合金具)である。
なお、図1には、側壁と頂版の隅角部における配筋構造を示したが、側壁と底版の隅角部において同様な配筋構造を適用できることは明らかである。つまり、図1の上下を反転させた配筋構造は、側壁と底版の隅角部の配筋構造に相当する。
図2は、外側鉛直鉄筋21a及び上縁鉄筋31aがねじ節鉄筋である場合に、外側鉛直鉄筋21aの先端部と上縁鉄筋31aの先端部とを接合する定着金物50の一例である。
同様に、定着金物50の貫通孔50eに上縁鉄筋31aを貫通させ、貫通孔50eから突出する上縁鉄筋31aの先端にナット51bを螺合させて締め付けることで、定着金物50の他端(第2接合部50b)が上縁鉄筋31aの先端部に固定される。
なお、図3に示した例では、ナット51a,51bとして、ねじ節鉄筋に螺合するねじ部52と円板状の定着板(フランジ部)53とを一体的に備えるナットを用いるが、定着板53を備えない円柱状又は六角柱状のナットを用いることもできる。
貫通型でかつ定着板53を備えるナット51a,51bを用いる場合、図3に示すように、定着板53が定着金物50に圧接するようにナット51a,51bを鉄筋に螺合させることができ、また、定着板53が定着金物50から離間するように、ナット51a,51bを図3の向きと逆向きにして鉄筋に螺合させることもできる。
また、接合部50a,50bの一方に貫通孔を形成し他方に切欠きを形成することができる。
また、図2−図4に示す定着金物50は、2つの折り曲げ箇所を有し3つの板状部から構成されるが、折り曲げ箇所を1箇所とするL字状としたり、本体部50cに折り曲げ部を有して3箇所の折り曲げ部で形成される構成としたり、本体部50cを図5に示すように隅角部40の外側に向けて凸となる円弧状に形成することもできる。
また、板金部材である定着金物50の板厚は、例えば鉄筋径の0.6倍程度とすることができる。
また、板金部材である定着金物50に補剛リブを設けて剛性を高めることができ、図6及び図7に補剛リブを備える定着金物50を例示する。
図6(A)の定着金物50は、隅角部40の外側となる本体部50cの端面に(接合部50a,50bが対向する側の本体部50cの端面に)、貫通孔50d,50eを結ぶ線に略沿って板状の補剛リブ55を溶接により立設してある。
図6(B)の定着金物50は、隅角部40の内側となる本体部50cの端面に、貫通孔50d,50eを結ぶ線に略沿って板状の補剛リブ55を溶接により立設してある。
図7(A)の定着金物50は、本体部50cの隅角部40の外側となる側で一対の補剛リブ55が略平行に対向するように、本体部50cの両側縁それぞれに補剛リブ55を設けてある。
図7(B)の定着金物50は、本体部50cの隅角部40の内側となる側で一対の補剛リブ55が略平行に対向するように、本体部50cの両側縁それぞれに補剛リブ55を設けてある。
上記の一実施形態では、定着金物50を、鉄筋が貫通する貫通孔や切欠きなどの開口部を備えた板金部材としたが、外側鉛直鉄筋21aの先端部が挿入されるスリーブと、上縁鉄筋31aの先端部が挿入されるスリーブとを備えた、スリーブ式の接合部材とすることができる。スリーブ式の定着金物50は、例えば鋳物で形成される。
図8の定着金物50は、外側鉛直鉄筋21aの先端部が挿入される有底のスリーブ(筒状部)56a、上縁鉄筋31aの先端部が挿入される有底のスリーブ(筒状部)56b、両スリーブ56a,56bの底側端部を連結する連結部56cを一体的に有し、スリーブ56aの軸線とスリーブ56bの軸線とが同一平面上で直交するように形成されている。
また、図10に示す定着金物50は、連結部56cを略直角に曲がったL字状とし、かつ、スリーブ56aを両端開放とし、スリーブ56aの鉄筋挿入方向奥側となる開口部56d(交差位置CPに近い側の開口部56d)をグラウトの充填口として用いることができる。
上記スリーブ式の定着金物50において、両スリーブ56a,56bを、グラウトの充填によって鉄筋を固定する所謂モルタルスリーブとし、両スリーブ56a,56bに挿入した鉄筋21a,31aの外周と両スリーブ56a,56bの内周面との間の環状空間に、グラウト(モルタル系)を充填して硬化させることで、定着金物50を鉄筋21a,31aに固定し、定着金物50により鉄筋21a,31aを接合する。
また、鉄筋21a,31aがねじ節鉄筋である場合、スリーブ56a,56bのうちの一方を、ねじ節鉄筋が螺合する雌ねじが内周面に形成されたねじカプラとすることができる。ねじカプラの場合、鉄筋の嵌合長を鉄筋径の3倍程度とすることができ、モルタルスリーブに比べて嵌合長(定着金物50の長さ)が短くなる。
図11に例示した接続具60,61は、外側鉛直鉄筋21a又は上縁鉄筋31aが貫通されるスリーブ62aと、内側鉛直鉄筋21b又は下縁鉄筋31bの先端部が挿入されるスリーブ62bとを一体的に備え、例えば鋳物で形成される。
このため、接続具60,61のスリーブ62a,62bは、図12(A)、(B)に示すように、接合する外側鉄筋と内側鉄筋との軸ずれに対応して、外側鉛直鉄筋21a及び上縁鉄筋31aを含む平面に直交する方向にスリーブ62aの軸AX1とスリーブ62bの軸AX2とを所定距離D1だけずらして形成される。
また、側壁20及び頂版30の鉄筋がねじ節鉄筋である場合、例えば、頂版30の上縁鉄筋31a、下縁鉄筋31bに固定されるスリーブをねじ節鉄筋に螺合する雌ねじ部を備えたねじカプラとし、側壁20の外側鉛直鉄筋21a、内側鉛直鉄筋21bに固定されるスリーブをモルタルスリーブとすることができる。
そして、スリーブ62aをC型スリーブとする場合は、横断面における開口部62cの幅Wを外側鉄筋の径よりも大きくすることで、鉄筋に被せるようにしてスリーブ62a(接続具60,61)を取り付けることができる。
交差定着金物80として、市販の鉄筋結合金具、例えば、ゼン技研株式会社製のゼスロック(商品名)を用いることができる。
次いで、溝80を挟んで両側でU字型ボルト80dとプレート80cとの間に他方の鉄筋が挟み込まれるように、一対のU字型ボルト80dの両端をそれぞれプレート80cに開口されたボルト貫通孔80bに貫通させ、プレート80cから突出するU字型ボルト80dの両端(雄ねじ部)にナット80eを螺合させて締め付けることで、下縁鉄筋31bと内側鉛直鉄筋21bとを交差部において接合する。
例えば、下縁鉄筋31bが嵌る半円状の溝が形成されると共に当該溝を挟んで両側にそれぞれ複数のボルト貫通孔が形成される第1プレートと、内側鉛直鉄筋21bが嵌る半円状の溝が形成されると共に当該溝を挟んで両側にそれぞれ複数のボルト貫通孔が形成される第2プレートとを含み、第1プレートのボルト貫通孔及び第2プレートのボルト貫通孔に貫通させたボルトにナットを螺合させて締め付けることで、第1プレートと第2プレートとの間に下縁鉄筋31b及び内側鉛直鉄筋21bを挟み込むようにして、下縁鉄筋31bと内側鉛直鉄筋21bとを接合する交差定着金物80などを用いることができる。
上記配筋構造によると、隅角部40で側壁20と頂版30とを分割することができるため、鉄筋先組工法やプレキャスト工法への適用が可能である。
また、隅角部40の外側及び内側に配置される鉄筋に折り曲げ加工を施す必要がなく、直線状に延びる直筋を用いることができるため、鉄筋の加工工数を削減でき、更に、搬送が容易に行えるようになる。
隅角部において、図3や図10などに点線で示した、円弧状に曲げ加工され側壁から頂版(又は底版)に連続する外側鉄筋を用いる場合、隅角部を閉じる方向の外力を受けると、折り曲げられた鉄筋から内側のコンクリートに圧縮力が加わることになる。
つまり、隅角部40の外側鉄筋が円弧状に曲げ加工された(例えば曲げの内法半径を10φとした)連続する鉄筋である場合と同様な投影面積(支圧面積)となるような定着金物50を用いて、隅角部40に向けて直線状に延設される側壁20の外側鉛直鉄筋21aと、隅角部40に向けて直線状に延設される頂版30の上縁鉄筋31aとを接合させることで、曲げ加工された連続する外側鉄筋を用いる場合と同等の支圧応力度を得ることができる。
これに対し、定着金物50により外側鉛直鉄筋21aと上縁鉄筋31aとを接合させる場合は、曲げ半径を5φ程度とした場合と同様な部位に鉄筋及び定着金物50を配設しつつ、前述のように同等の支圧面積を確保できる。
また、前記配筋構造によると、隅角部40において内側鉛直鉄筋21bと下縁鉄筋31bの端部が、従来の直角に曲げ加工されたフック定着でなく、内側鉛直鉄筋21bは接続具60により上縁鉄筋31aに、下縁鉄筋31bは接続具61により外側鉛直鉄筋21aに、機械的に定着される。そのため、鉄筋の錯綜を改善し、鉄筋先組工法やプレキャスト工法への適用が可能でありながら、同時に隅角部40が開く方向への曲げモーメントに抗する補強鉄筋の量を減らせることができるといった効果がある。
図14は、図3などに示した板金製の定着金物50に補強鉄筋90の一端を接続する例を示す。
なお、補強鉄筋90を接合させる定着金物50は、板金製の定着金物50に限定されず、鋳物製のスリーブ式定着金物50に補強鉄筋90を接合させることができる。
また、定着金物50に複数の補強鉄筋90を接合させることもできる。
図15は、先組みされた側壁鉄筋ユニット21、及び、先組みされた頂版鉄筋ユニット31を示す。
そして、下側ハンチ鉄筋21cと上側ハンチ鉄筋31cに接合させるためのカプラ(第4接合部材)70は、下側ハンチ鉄筋21cに遊嵌させ、かつ、ハンチ鉄筋の接合位置よりも下側に送り込んでおく。
また、図15の頂版鉄筋ユニット31は、上縁鉄筋31a、下縁鉄筋31b、上側ハンチ鉄筋31c、配力鉄筋31d、せん断補強鉄筋31eを組み立てたものであり、上縁鉄筋31aの所定位置に定着金物50及び接続具60が取り付けられ、下縁鉄筋31bの先端部に接続具61が取り付けられる(接合部材の取り付け工程)。
接続具60は、スリーブ62aに上縁鉄筋31aを貫通させて取り付けられる。
また、接続具61は、スリーブ62bに下縁鉄筋31bの先端部を挿入することで、下縁鉄筋31bの先端に取り付けられる。
また、接続具60,61、定着金物50を頂版鉄筋ユニット31の所定位置に取り付ける際には、位置決め治具を用いることができる。この位置決め治具は、側壁鉄筋ユニット21の鉄筋に代わって接続具60,61、定着金物50に係合することで、接続具60,61、定着金物50の頂版鉄筋ユニット31への取り付け位置を規制する治具である。
但し、接続具60のスリーブ62a及び接続具61のスリーブ62bをねじカプラとする場合でも、側壁鉄筋ユニット21の鉛直鉄筋21a,21bが挿通される鉛直方向のスリーブ、つまり、接続具60のスリーブ62b及び接続具61のスリーブ62aは、モルタルスリーブとする。
鉄筋ユニットの組み立て工程においては、側壁鉄筋ユニット21を現場に建て込み、頂版鉄筋ユニット31を側壁鉄筋ユニット21の上方から建て込む(図16参照)。
このため、頂版鉄筋ユニット31を側壁鉄筋ユニット21の上方に建て込む作業に伴って、側壁鉄筋ユニット21の鉄筋を接続具60,61、定着金物50の開口部(貫通孔、スリーブ)に挿入できる。
係る工程では、接続具60,61の各モルタルスリーブにグラウトを充填して、接続具60,61を頂版鉄筋ユニット31の鉄筋と側壁鉄筋ユニット21の鉄筋とにそれぞれ固定する。
また、板金部材である定着金物50を用いる場合、定着金物50の貫通孔50d、50eから突出する外側鉛直鉄筋21a、上縁鉄筋31aの先端にナット51a,51bを螺合させて締め付けることで、定着金物50の両端を上縁鉄筋31aの先端部と外側鉛直鉄筋21aの先端部とにそれぞれ固定する。
また、スリーブ式の定着金物50を用いる場合、両スリーブ56a,56bがモルタルスリーブであれば、両スリーブ56a,56bにグラウトを充填して、定着金物50の各スリーブ56a,56bを上縁鉄筋31aの先端部と外側鉛直鉄筋21aの先端部とにそれぞれ固定する。
また、下側ハンチ鉄筋21cに挿通させていたカプラ70を、下側ハンチ鉄筋21cの上端と上側ハンチ鉄筋31cの下端とが所定の隙間を介して対向する部分(対向部分を覆う位置)にまで移動させ、グラウトの充填などによって両ハンチ鉄筋21c,31cに固定する。
上記の接合部材を固定する工程の後、更に付加するせん断補強鉄筋や配力鉄筋の組み立てを行い、また、交差定着金物80によって内側鉛直鉄筋21bと下縁鉄筋31bとが交差する部分を接合する。
そして、鉄筋ユニットの建て込みが完了した後にコンクリートを打設する。
プレキャストブロック工法においては、工場などで、鉄筋ユニット21,31を組み立て更に鉄筋ユニット21,31の隅角部40となる部分を除いてコンクリート打設を行って、側壁プレキャスト22及び頂版プレキャスト32のプレキャストセグメントを製造する。
次いで、ナットの締め付けやグラウトの充填などにより、接続具60,61、定着金物50を鉄筋に固定し、頂版プレキャスト32の鉄筋と側壁プレキャスト22の鉄筋とを隅角部40において接合し、その後、隅角部40にコンクリートを打設する。
そして、側壁鉄筋ユニット(側壁プレキャスト)を上方から建て込むときに、側壁鉄筋ユニット(側壁プレキャスト)の外側鉄筋及び内側鉄筋が、底版鉄筋ユニット(底版プレキャスト)の鉄筋に取り付けられている接続具60,61、定着金物50のスリーブや貫通孔に挿通(係合)されるようにする。
その後、接続具60,61、定着金物50を、ナットの締め付けやグラウト充填などによって鉄筋に固定し、側壁鉄筋ユニット(側壁プレキャスト)の鉄筋と底版鉄筋ユニット(底版プレキャスト)の鉄筋とが隅角部40において接続具60,61、定着金物50などによって接合されるようにする。
また、図20に示すように、接続具(第2接合部材)60,61による接合を省略し、定着金物(第1接合部材)50及び交差定着金物(第3接合部材)80によって隅角部40において鉄筋を接合させる構造とすることができる。
また、接続具60,61、定着金物50などにより鉄筋を接合する配筋構造は、ハンチ鉄筋を備えない隅角部の配筋構造にも適用できることは明らかである。
なお、図示の実施形態はあくまで本発明の一側面を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されたものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる改良、変更を包含するものである。
Claims (11)
- 鉄筋コンクリート構造物の側壁と頂版、又は側壁と底版の隅角部における配筋構造であって、
前記側壁及び前記頂版、又は前記側壁及び前記底版の、前記隅角部の外側に配置される外側鉄筋及び前記隅角部の内側に配置される内側鉄筋を直線状の鉄筋とし、
前記外側鉄筋同士を第1接合部材で接合し、
前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを第2接合部材で接合し及び/又は前記内側鉄筋同士を交差部において第3接合部材で接合してなる、鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。 - 前記第2接合部材は、前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを相互の軸がずれるように接合する、請求項1記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
- 前記第1接合部材は、両端に前記外側鉄筋が貫通する開口部をそれぞれ備えた板金部材である、請求項1又は2記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
- 前記第1接合部材は、前記外側鉄筋が挿入される一対のスリーブを有する、請求項1又は2記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
- 前記第2接合部材は、前記外側鉄筋が貫通するスリーブと前記内側鉄筋の先端部が挿入されるスリーブとを有する、請求項1から4のいずれか1つに記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
- 前記第1接合部材と前記第2接合部材との少なくとも一方は、ねじ節鉄筋に螺合する雌ねじ部が形成されたねじカプラを有する、請求項1又は2記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
- 前記第1接合部材に補強鉄筋の一端部を接合してなる、請求項1から6のいずれか1つに記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
- 前記側壁及び前記頂版のプレキャストコンクリート部材、又は前記側壁及び前記底版のプレキャストコンクリート部材が組み立てられて前記隅角部で鉄筋が接合される、請求項1から7のいずれか1つに記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
- 前記側壁及び前記頂版の先組鉄筋ユニット、又は前記側壁及び前記底版の先組鉄筋ユニットが組み立てられて前記隅角部で鉄筋が接合される、請求項1から7のいずれか1つに記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
- 側壁と頂版、又は側壁と底版を接合する鉄筋コンクリート構造物の施工方法であって、
前記側壁及び前記頂版、又は前記側壁及び前記底版の、隅角部の外側に配置される外側鉄筋及び前記隅角部の内側に配置される内側鉄筋を直線状の鉄筋とし、側壁鉄筋ユニット及び頂版鉄筋ユニット、又は側壁鉄筋ユニット及び底版鉄筋ユニットを組み立てる工程と、
前記頂版鉄筋ユニット又は前記底版鉄筋ユニットの前記外側鉄筋に前記外側鉄筋同士を接合するための第1接合部材を取り付ける工程と、
前記頂版鉄筋ユニット又は前記底版鉄筋ユニットの前記外側鉄筋及び前記内側鉄筋に前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを接合するための第2接合部材を取り付ける工程と、
前記側壁鉄筋ユニットと前記頂版鉄筋ユニット、又は前記側壁鉄筋ユニットと前記底版鉄筋ユニットを組み立てて、前記頂版鉄筋ユニット又は前記底版鉄筋ユニットに取り付けられた前記第1接合部材、前記第2接合部材に、前記側壁鉄筋ユニットの前記外側鉄筋、前記内側鉄筋を係合させる工程と、
前記第1接合部材及び前記第2接合部材を固定する工程と、
を含む、鉄筋コンクリート構造物の施工方法。 - 側壁と頂版、又は側壁と底版を接合する鉄筋コンクリート構造物の施工方法であって、
前記側壁及び前記頂版、又は前記側壁及び前記底版の、隅角部の外側に配置される外側鉄筋及び前記隅角部の内側に配置される内側鉄筋を直線状の鉄筋とし、側壁鉄筋ユニット及び頂版鉄筋ユニット、又は側壁鉄筋ユニット及び底版鉄筋ユニットを組み立てる工程と、
前記側壁鉄筋ユニット及び前記頂版鉄筋ユニット、又は前記側壁鉄筋ユニット及び前記底版鉄筋ユニットに、前記隅角部を除いてコンクリートを打設し、プレキャストコンクリート製の、側壁プレキャスト及び頂版プレキャスト、又は側壁プレキャスト及び底版プレキャストを製造する工程と、
前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストから突出する前記外側鉄筋に前記外側鉄筋同士を接合するための第1接合部材を取り付ける工程と、
前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストから突出する前記外側鉄筋及び前記内側鉄筋に前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを接合するための第2接合部材を取り付ける工程と、
前記側壁プレキャストと前記頂版鉄筋プレキャスト、又は前記側壁プレキャストと前記底版プレキャストを組み立てて、前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストに取り付けられた前記第1接合部材、前記第2接合部材に、前記側壁プレキャストから突出する前記外側鉄筋、前記内側鉄筋を係合させる工程と、
前記第1接合部材及び前記第2接合部材を固定する工程と、
を含む、鉄筋コンクリート構造物の施工方法。
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