JP2016061058A - 鉄筋コンクリート構造物の配筋構造及びその施工方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物の配筋構造及びその施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隅角部で分割して組み立てることが可能で、しかも、鉄筋の加工及び組み立てが容易で簡単な鉄筋コンクリート構造物の配筋構造及びその施工方法を提供する。【解決手段】鉄筋コンクリート構造物10の側壁20と頂版30、又は側壁20と底版の隅角部40における配筋構造であって、側壁20及び頂版30、又は側壁20及び底版の、隅角部40の外側に配置される外側鉄筋21a,31a及び隅角部40の内側に配置される内側鉄筋21b、31bを直線状の鉄筋とし、外側鉄筋21a,31aを定着金物(第1接合部材)50で接合し、外側鉄筋21a,31aと内側鉄筋31b,21bとを第2接続具(第2接合部材)60,61で接合し、内側鉄筋21bと内側鉄筋31bとの交差部分を交差定着金物(第3接合部材)80によって接合する。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造物の隅角部における配筋構造及びその施工方法に関する。
特許文献1には、側壁部材の立壁部の上部にループ状に突設する鉄筋を設け、また、頂版部材の側方にループ状に突設する鉄筋を設け、頂版部材を側壁部材の上部空間に隅角部を空けて掛け渡し、側壁部材のループ状の鉄筋と頂版部材のループ状の鉄筋とを鉄筋で連結し、隅角部にコンクリートを打設して打設コンクリート部を形成する、コンクリート組立構造体の施工方法が開示されている。
特開2011−127363号公報
例えばボックスカルバートの場合、隅角部外側の鉄筋は、底版から側壁又は側壁から頂版に連続した鉄筋であったため、隅角部で分割して鉄筋を組み立てることができず、側壁の鉄筋を組み立ててコンクリートを打設する際には、隅角部から頂版に連続する鉄筋を配置する必要があり、作業が煩雑であった。
また、上記の底版から側壁又は側壁から頂版に連続する隅角部外側の鉄筋は、曲げ加工が施された鉄筋であるため、大型構造物の場合、運搬作業における寸法の制約を超えてしまう場合があった。
これに対し、特許文献1のものは、隅角部で分割して鉄筋を組み立てることが可能であるが、隅角部の鉄筋をループ状に加工し、かつ、ループ状の鉄筋同士を鉄筋で連結させる必要があるため、隅角部の鉄筋の加工及び組み立てが複雑になり、更に、隅角部における配筋構造が複雑であるため、隅角部に補強鉄筋を配置することが難しい。
本発明は、このような実情に鑑み、隅角部で分割して組み立てることが可能で、しかも、鉄筋の加工及び組み立てが容易で簡単な配筋構造、及び、係る配筋構造の鉄筋コンクリート構造物の施工方法を提供することを目的とする。
そのため、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の配筋構造は、鉄筋コンクリート構造物の側壁と頂版、又は側壁と底版の隅角部における配筋構造であって、前記側壁及び前記頂版、又は前記側壁及び前記底版の、前記隅角部の外側に配置される外側鉄筋及び前記隅角部の内側に配置される内側鉄筋を直線状の鉄筋とし、前記外側鉄筋同士を第1接合部材で接合し、前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを第2接合部材で接合し及び/又は前記内側鉄筋同士を交差部において第3接合部材で接合してなる。
また、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の施工方法は、側壁と頂版、又は側壁と底版を接合する鉄筋コンクリート構造物の施工方法であって、前記側壁及び前記頂版、又は前記側壁及び前記底版の、隅角部の外側に配置される外側鉄筋及び前記隅角部の内側に配置される内側鉄筋を直線状の鉄筋とし、側壁鉄筋ユニット及び頂版鉄筋ユニット、又は側壁鉄筋ユニット及び底版鉄筋ユニットを組み立てる工程と、前記頂版鉄筋ユニット又は前記底版鉄筋ユニットの前記外側鉄筋に前記外側鉄筋同士を接合するための第1接合部材を取り付ける工程と、前記頂版鉄筋ユニット又は前記底版鉄筋ユニットの前記外側鉄筋及び前記内側鉄筋に前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを接合するための第2接合部材を取り付ける工程と、前記側壁鉄筋ユニットと前記頂版鉄筋ユニット、又は前記側壁鉄筋ユニットと前記底版鉄筋ユニットを組み立てて、前記頂版鉄筋ユニット又は前記底版鉄筋ユニットに取り付けられた前記第1接合部材、前記第2接合部材に、前記側壁鉄筋ユニットの前記外側鉄筋、前記内側鉄筋を係合させる工程と、前記第1接合部材及び前記第2接合部材を固定する工程と、を含む。
また、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の施工方法は、側壁と頂版、又は側壁と底版を接合する鉄筋コンクリート構造物の施工方法であって、前記側壁及び前記頂版、又は前記側壁及び前記底版の、隅角部の外側に配置される外側鉄筋及び前記隅角部の内側に配置される内側鉄筋を直線状の鉄筋とし、側壁鉄筋ユニット及び頂版鉄筋ユニット、又は側壁鉄筋ユニット及び底版鉄筋ユニットを組み立てる工程と、前記側壁鉄筋ユニット及び前記頂版鉄筋ユニット、又は前記側壁鉄筋ユニット及び前記底版鉄筋ユニットに、前記隅角部を除いてコンクリートを打設し、プレキャストコンクリート製の、側壁プレキャスト及び頂版プレキャスト、又は側壁プレキャスト及び底版プレキャストを製造する工程と、
前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストから突出する前記外側鉄筋に前記外側鉄筋同士を接合するための第1接合部材を取り付ける工程と、前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストから突出する前記外側鉄筋及び前記内側鉄筋に前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを接合するための第2接合部材を取り付ける工程と、前記側壁プレキャストと前記頂版鉄筋プレキャスト、又は前記側壁プレキャストと前記底版プレキャストを組み立てて、前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストに取り付けられた前記第1接合部材、前記第2接合部材に、前記側壁プレキャストから突出する前記外側鉄筋、前記内側鉄筋を係合させる工程と、前記第1接合部材及び前記第2接合部材を固定する工程と、を含む。
上記発明によると、鉄筋コンクリート構造物を隅角部で分割して組み立てることが可能で、鉄筋先組工法やプレキャストブロック工法を容易に実施でき、また、隅角部を構成する鉄筋の折り曲げ加工を不要として鉄筋の加工工数を削減でき、更に、簡単な配筋構造により鉄筋の組み立てや補強鉄筋の配置が容易になる。
本発明の一実施形態における配筋構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態における板金製の定着金物(第1接合部材)の斜視図である。 本発明の一実施形態における板金製の定着金物による接合部の拡大図である。 本発明の一実施形態における切欠きが形成された板金製の定着金物の斜視図である。 本発明の一実施形態における本体部を円弧状とした板金製の定着金物の拡大図である。 本発明の一実施形態における補剛リブを備えた定着金物の斜視図であり、(A)は隅角部の外側となる部分に補剛リブを設けた定着金物、(B)は隅角部の内側となる部分に補剛リブを設けた定着金物の斜視図である。 本発明の一実施形態における一対の補剛リブを備えた定着金物の斜視図であり、(A)は隅角部の外側となる部分に一対の補剛リブを設けた定着金物、(B)は隅角部の内側となる部分に一対の補剛リブを設けた定着金物の斜視図である。 本発明の一実施形態におけるスリーブ式の定着金物(第1接合部材)の断面図である。 本発明の一実施形態におけるスリーブ式の定着金物の断面図である。 本発明の一実施形態におけるスリーブ式の定着金物の断面図である。 本発明の一実施形態における接続具(第2接合部材)の斜視図であり、(A)はスリーブの断面がO型である定着金物、(B)はスリーブの断面がC型である定着金物の斜視図である。 本発明の一実施形態における接続具(第2接合部材)の断面図であり、(A)はスリーブ62aの軸に直交する断面の図、(B)はスリーブ62bの軸に直交する断面の図である。 本発明の一実施形態における交差定着金物(第3接合部材)による接合部の拡大斜視図である。 本発明の一実施形態における板金製の定着金物(第1接合部材)に補強鉄筋が接続される構造を示す部分拡大図である。 本発明の一実施形態における頂版鉄筋ユニットへの接合部材の取り付け工程を示す図である。 本発明の一実施形態における側壁鉄筋ユニットの上部への頂版鉄筋ユニットの建て込み工程(接合部材への側壁鉄筋の係合工程)を示す図である。 本発明の一実施形態における接合部材の固定工程を示す図である。 本発明の一実施形態におけるプレキャストブロック工法での配筋構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態における定着金物(第1接合部材)及び接続具(第2接合部材)により鉄筋を接合する配筋構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態における定着金物(第1接合部材)及び交差定着金物(第3接合部材)により鉄筋を接合する配筋構造を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の配筋構造の一例を示す。
図1の鉄筋コンクリート構造物10は、対向配置される一対の側壁20と側壁20の上部に掛け渡される頂版30とで構成される、例えばボックスカルバートなどの構造物である。
なお、図1には、片側の側壁20と頂版30の一方端とで形成される隅角部40を示してある。
側壁20は、外側鉛直鉄筋21a、内側鉛直鉄筋21b、下側ハンチ鉄筋21c、配力鉄筋21d、壁せん断補強鉄筋21eを有する。
一方、頂版30は、上縁鉄筋31a、下縁鉄筋31b、上側ハンチ鉄筋31c、配力鉄筋31d、せん断補強鉄筋31eを有する。
ここで、外側鉛直鉄筋21a及び上縁鉄筋31aは、隅角部40の外側に配置される鉄筋(外側鉄筋)であり、内側鉛直鉄筋21b及び下縁鉄筋31bは、隅角部40の内側に配置される鉄筋(内側鉄筋)である。
そして、鉄筋コンクリート構造物10は、側壁プレキャスト22、頂版プレキャスト32を含む複数のプレキャストコンクリート部材(プレキャストセグメント)に分割し、これらを現場で組み立てるプレキャストブロック工法、又は、側壁20を構成する鉄筋を先組みしてなる側壁鉄筋ユニット21、頂版30を構成する鉄筋を先組みしてなる頂版鉄筋ユニット31を含む複数の先組鉄筋ユニットに分割され、これらを現場で組み立てて場所打ちするユニット鉄筋工法(鉄筋先組工法)により施工される。
ユニット鉄筋工法の場合、側壁鉄筋ユニット21と頂版鉄筋ユニット31とを予め工場などで組み立て、建設現場に側壁鉄筋ユニット21を建て込んだ後、頂版鉄筋ユニット31を側壁鉄筋ユニット21の上方から建て込んで鉄筋ユニット21、31を連結し、その後、型枠の設置やコンクリート打設などのコンクリート工事(場所打ち)を行う。
また、プレキャストブロック工法の場合、工場などで、鉄筋ユニット21,31を組み立て更にコンクリート打設を行って、側壁プレキャスト22及び頂版プレキャスト32のプレキャストセグメントを製造する。
そして、建設現場に側壁プレキャスト22を建て込んだ後、側壁プレキャスト22の上部に隅角部40を空けて頂版プレキャスト32を掛け渡し、側壁プレキャスト22の上方に突出させた鉄筋と頂版プレキャスト32に側方に突出させた鉄筋とを接合し、その後、隅角部40にコンクリートを場所打ちする。
次に、隅角部40における鉄筋の配筋構造を詳細に説明する。
側壁20の外側鉛直鉄筋21a、内側鉛直鉄筋21b、及び、頂版30の上縁鉄筋31a、下縁鉄筋31bは、折り曲げ加工が施されない直線状の鉄筋(直節)である。
また、側壁鉄筋ユニット21(側壁プレキャスト22)と頂版鉄筋ユニット31(頂版プレキャスト32)とを組み合わせたときに、外側鉛直鉄筋21aの延長線と上縁鉄筋31aの延長線とが隅角部40において直交するように外側鉛直鉄筋21a及び上縁鉄筋31aが配置され、かつ、直交する位置(交差位置)CPよりも所定距離だけ手前の位置が、外側鉛直鉄筋21a及び上縁鉄筋31aの先端位置となり、外側鉛直鉄筋21aの先端と上縁鉄筋31aの先端との間に所定の間隔が設けられるように配置される。
そして、外側鉛直鉄筋21aの先端部と上縁鉄筋31aの先端部とは(外側鉄筋同士は)、定着金物(第1接合部材)50によって接合される。
一方、側壁鉄筋ユニット21の内側鉛直鉄筋21bの先端部は、頂版鉄筋ユニット31の上縁鉄筋31aに交差するように配設され、また、頂版鉄筋ユニット31の下縁鉄筋31bの先端部は、頂版鉄筋ユニット31の外側鉛直鉄筋21aに交差するように配設される。
そして、内側鉛直鉄筋21bの先端部と上縁鉄筋31aとは接続具(第2接合部材)60によってT状に接合され、下縁鉄筋31bの先端部と外側鉛直鉄筋21aとは接続具(第2接合部材)61によってT状に接合される。
ここで、対をなす外側鉛直鉄筋21a及び上縁鉄筋31aは同一平面上に延設されるが、内側鉛直鉄筋21bと下縁鉄筋31bとは途中で交差するので、外側鉛直鉄筋21a及び上縁鉄筋31aが延設される平面と同一平面上に内側鉛直鉄筋21b及び下縁鉄筋31bを延設させることができない。
このため、外側鉛直鉄筋21aと下縁鉄筋31bとは相互に軸をずらして配置され、上縁鉄筋31aと内側鉛直鉄筋21bとは相互の軸をずらして配置される。従って、接続具60,61は、一方の鉄筋と他方の鉄筋とを相互に軸がずれた状態でT字状に接合する部材(接合金具)である。
また、側壁鉄筋ユニット21の下側ハンチ鉄筋21cと頂版鉄筋ユニット31の上側ハンチ鉄筋31cとは、側壁鉄筋ユニット21(側壁プレキャスト22)と頂版鉄筋ユニット31(頂版プレキャスト32)とを組み合わせたときに、同一線上に延設されて双方の先端が所定の隙間を介して対向する。そして、下側ハンチ鉄筋21cの端部と上側ハンチ鉄筋31cとはカプラ(第4接合部材)70によって接合される。
また、内側鉛直鉄筋21bと下縁鉄筋31bとが交差する部分は、交差定着金物(第3接合部材)80によって接合される。
なお、図1には、側壁と頂版の隅角部における配筋構造を示したが、側壁と底版の隅角部において同様な配筋構造を適用できることは明らかである。つまり、図1の上下を反転させた配筋構造は、側壁と底版の隅角部の配筋構造に相当する。
次に、隅角部40において鉄筋の接合に用いる各接合部材(接合金具)を詳述する。
図2は、外側鉛直鉄筋21a及び上縁鉄筋31aがねじ節鉄筋である場合に、外側鉛直鉄筋21aの先端部と上縁鉄筋31aの先端部とを接合する定着金物50の一例である。
図2に示す定着金物50は、外側鉛直鉄筋21aの軸に直交する板状の第1接合部50a(第1定着プレート)と、上縁鉄筋31aの軸に直交する板状の第2接合部50b(第1定着プレート)と、第1接合部50aと第2接合部50bとを連結する板状の本体部50cとを一体に備えた板金部材であり、第1接合部50aには外側鉛直鉄筋21aが貫通する貫通孔(第1開口部)50dが開口され、第2接合部50bには上縁鉄筋31aが貫通する貫通孔(第2開口部)50eが開口される。
そして、図3に示すように、定着金物50の貫通孔50dに外側鉛直鉄筋21aを貫通させ、貫通孔50dから突出する外側鉛直鉄筋21aの先端にナット51aを螺合させて締め付けることで、定着金物50の一端(第1接合部50a)が外側鉛直鉄筋21aの先端部に固定される。
同様に、定着金物50の貫通孔50eに上縁鉄筋31aを貫通させ、貫通孔50eから突出する上縁鉄筋31aの先端にナット51bを螺合させて締め付けることで、定着金物50の他端(第2接合部50b)が上縁鉄筋31aの先端部に固定される。
このようにして、定着金物50の第1接合部50aが外側鉛直鉄筋21aに固定され、定着金物50の第2接合部50bが上縁鉄筋31aに固定されることで、側壁20の外側鉛直鉄筋21aと頂版30の上縁鉄筋31aとが定着金物50によって接合される。
なお、図3に示した例では、ナット51a,51bとして、ねじ節鉄筋に螺合するねじ部52と円板状の定着板(フランジ部)53とを一体的に備えるナットを用いるが、定着板53を備えない円柱状又は六角柱状のナットを用いることもできる。
また、図3に示した例では、ナット51a,51bとして、ねじ節鉄筋が貫通する貫通型のナットを用いるが、ねじ節鉄筋が突き当たる底部を有する有底型のナットを用いることもできる。
貫通型でかつ定着板53を備えるナット51a,51bを用いる場合、図3に示すように、定着板53が定着金物50に圧接するようにナット51a,51bを鉄筋に螺合させることができ、また、定着板53が定着金物50から離間するように、ナット51a,51bを図3の向きと逆向きにして鉄筋に螺合させることもできる。
また、定着金物50の接合部50a,50bに設ける開口部を、貫通孔50d,50eに代えて図4に示したように切欠き50g,50hとすることができる。
また、接合部50a,50bの一方に貫通孔を形成し他方に切欠きを形成することができる。
更に、接合部50a,50bの双方に切欠き50g,50hを形成する場合、図4に示すように、切欠き50g,50hの開放方向を鉄筋21a,31aを含む平面に直交する同一方向としたり、また、相互に逆方向としたりすることができる。
また、図2−図4に示す定着金物50は、2つの折り曲げ箇所を有し3つの板状部から構成されるが、折り曲げ箇所を1箇所とするL字状としたり、本体部50cに折り曲げ部を有して3箇所の折り曲げ部で形成される構成としたり、本体部50cを図5に示すように隅角部40の外側に向けて凸となる円弧状に形成することもできる。
また、板金部材である定着金物50を複数枚重ねて用いることができる。
また、板金部材である定着金物50の板厚は、例えば鉄筋径の0.6倍程度とすることができる。
また、板金部材である定着金物50に補剛リブを設けて剛性を高めることができ、図6及び図7に補剛リブを備える定着金物50を例示する。
図6(A)、(B)は、本体部50cの端面中央に板状の補剛リブを立設した例である。
図6(A)の定着金物50は、隅角部40の外側となる本体部50cの端面に(接合部50a,50bが対向する側の本体部50cの端面に)、貫通孔50d,50eを結ぶ線に略沿って板状の補剛リブ55を溶接により立設してある。
図6(B)の定着金物50は、隅角部40の内側となる本体部50cの端面に、貫通孔50d,50eを結ぶ線に略沿って板状の補剛リブ55を溶接により立設してある。
また、図7(A)、(B)は、本体部50cの両側縁それぞれに板状の補剛リブ55を相互に略平行に対向するように設けた例である。
図7(A)の定着金物50は、本体部50cの隅角部40の外側となる側で一対の補剛リブ55が略平行に対向するように、本体部50cの両側縁それぞれに補剛リブ55を設けてある。
図7(B)の定着金物50は、本体部50cの隅角部40の内側となる側で一対の補剛リブ55が略平行に対向するように、本体部50cの両側縁それぞれに補剛リブ55を設けてある。
なお、図7(A)、(B)に示した補剛リブ55は、接合部50a,50b及び本体部50cと一体にプレス加工によって形成することができ、また、別部品として形成した板状の補剛リブ55を溶接などによって定着金物50(本体部50c)に固定することができる。
上記の一実施形態では、定着金物50を、鉄筋が貫通する貫通孔や切欠きなどの開口部を備えた板金部材としたが、外側鉛直鉄筋21aの先端部が挿入されるスリーブと、上縁鉄筋31aの先端部が挿入されるスリーブとを備えた、スリーブ式の接合部材とすることができる。スリーブ式の定着金物50は、例えば鋳物で形成される。
図8は、スリーブ式の定着金物50の一例である。
図8の定着金物50は、外側鉛直鉄筋21aの先端部が挿入される有底のスリーブ(筒状部)56a、上縁鉄筋31aの先端部が挿入される有底のスリーブ(筒状部)56b、両スリーブ56a,56bの底側端部を連結する連結部56cを一体的に有し、スリーブ56aの軸線とスリーブ56bの軸線とが同一平面上で直交するように形成されている。
図8の定着金物50の連結部56cは、各スリーブ56a,56bの軸線に対して斜めに交差するように直線状に形成されるが、例えば、図9に示すように、連結部56cを、隅角部40の外側に向けて凸となる円弧状に形成することができる。
また、図10に示す定着金物50は、連結部56cを略直角に曲がったL字状とし、かつ、スリーブ56aを両端開放とし、スリーブ56aの鉄筋挿入方向奥側となる開口部56d(交差位置CPに近い側の開口部56d)をグラウトの充填口として用いることができる。
なお、図10に示した定着金物50を、側壁20の外側鉛直鉄筋21aと、底壁において隅角部の外側となる鉄筋との接合に用いる場合、スリーブ56aの開口56dをゴム栓などで塞ぐことで、底壁鉄筋ユニットの鉄筋との接合部材として共用することが可能である。
上記スリーブ式の定着金物50において、両スリーブ56a,56bを、グラウトの充填によって鉄筋を固定する所謂モルタルスリーブとし、両スリーブ56a,56bに挿入した鉄筋21a,31aの外周と両スリーブ56a,56bの内周面との間の環状空間に、グラウト(モルタル系)を充填して硬化させることで、定着金物50を鉄筋21a,31aに固定し、定着金物50により鉄筋21a,31aを接合する。
なお、両スリーブ56a,56bをモルタルスリーブとする場合、両スリーブ56a,56bの内周面に凹凸を設け、また、両スリーブ56a,56bにおける鉄筋の嵌合長を、鉄筋径の6倍程度とする。
また、鉄筋21a,31aがねじ節鉄筋である場合、スリーブ56a,56bのうちの一方を、ねじ節鉄筋が螺合する雌ねじが内周面に形成されたねじカプラとすることができる。ねじカプラの場合、鉄筋の嵌合長を鉄筋径の3倍程度とすることができ、モルタルスリーブに比べて嵌合長(定着金物50の長さ)が短くなる。
次に、接続具60,61の一例を説明する。
図11に例示した接続具60,61は、外側鉛直鉄筋21a又は上縁鉄筋31aが貫通されるスリーブ62aと、内側鉛直鉄筋21b又は下縁鉄筋31bの先端部が挿入されるスリーブ62bとを一体的に備え、例えば鋳物で形成される。
なお、外側鉛直鉄筋21aと上縁鉄筋31aとは同一平面上に配設されるが、内側鉛直鉄筋21bと下縁鉄筋31bとは途中で交差し、先端部が他方の鉄筋ユニットにおいて隅角部40の外側となる鉄筋(外側鉄筋)に至るため、他方の鉄筋ユニットの外側鉄筋に対して軸がずれて配設される。
このため、接続具60,61のスリーブ62a,62bは、図12(A)、(B)に示すように、接合する外側鉄筋と内側鉄筋との軸ずれに対応して、外側鉛直鉄筋21a及び上縁鉄筋31aを含む平面に直交する方向にスリーブ62aの軸AX1とスリーブ62bの軸AX2とを所定距離D1だけずらして形成される。
スリーブ62a,62bは、双方をグラウトの充填によって鉄筋に固定されるモルタルスリーブとすることができる。
また、側壁20及び頂版30の鉄筋がねじ節鉄筋である場合、例えば、頂版30の上縁鉄筋31a、下縁鉄筋31bに固定されるスリーブをねじ節鉄筋に螺合する雌ねじ部を備えたねじカプラとし、側壁20の外側鉛直鉄筋21a、内側鉛直鉄筋21bに固定されるスリーブをモルタルスリーブとすることができる。
また、外側鉛直鉄筋21a、上縁鉄筋31aが貫通するスリーブ62aは、図11(A)に示したように、横断面が環状であるスリーブ(O型スリーブ)とすることができ、また、図11(B)に示すように、周方向の一部領域に開口部62cを有するC型のスリーブとすることができる。
そして、スリーブ62aをC型スリーブとする場合は、横断面における開口部62cの幅Wを外側鉄筋の径よりも大きくすることで、鉄筋に被せるようにしてスリーブ62a(接続具60,61)を取り付けることができる。
次に、交差定着金物80の一例を説明する。
交差定着金物80として、市販の鉄筋結合金具、例えば、ゼン技研株式会社製のゼスロック(商品名)を用いることができる。
係る交差定着金物80は、図13に示すように、鉄筋が嵌る半円状の溝(凹部)80aが形成されると共に当該溝80を挟んで両側にそれぞれ複数のボルト貫通孔80bが形成されるプレート80cと、ボルト貫通孔80bに両端の雄ねじ部が挿通される一対のU字型ボルト80dと、U字型ボルト80dの先端に螺合するナット80eとを有して構成される。
そして、下縁鉄筋31bと内側鉛直鉄筋21bとの交差部(内側鉄筋同士の交差部)において、下縁鉄筋31bと内側鉛直鉄筋21bとの一方が溝80aに嵌るようにプレート80cを被せる。
次いで、溝80を挟んで両側でU字型ボルト80dとプレート80cとの間に他方の鉄筋が挟み込まれるように、一対のU字型ボルト80dの両端をそれぞれプレート80cに開口されたボルト貫通孔80bに貫通させ、プレート80cから突出するU字型ボルト80dの両端(雄ねじ部)にナット80eを螺合させて締め付けることで、下縁鉄筋31bと内側鉛直鉄筋21bとを交差部において接合する。
なお、交差定着金物80は、図13に示した構造のものに限定されない。
例えば、下縁鉄筋31bが嵌る半円状の溝が形成されると共に当該溝を挟んで両側にそれぞれ複数のボルト貫通孔が形成される第1プレートと、内側鉛直鉄筋21bが嵌る半円状の溝が形成されると共に当該溝を挟んで両側にそれぞれ複数のボルト貫通孔が形成される第2プレートとを含み、第1プレートのボルト貫通孔及び第2プレートのボルト貫通孔に貫通させたボルトにナットを螺合させて締め付けることで、第1プレートと第2プレートとの間に下縁鉄筋31b及び内側鉛直鉄筋21bを挟み込むようにして、下縁鉄筋31bと内側鉛直鉄筋21bとを接合する交差定着金物80などを用いることができる。
次に、上記配筋構造の作用効果を説明する。
上記配筋構造によると、隅角部40で側壁20と頂版30とを分割することができるため、鉄筋先組工法やプレキャスト工法への適用が可能である。
また、隅角部40の外側及び内側に配置される鉄筋に折り曲げ加工を施す必要がなく、直線状に延びる直筋を用いることができるため、鉄筋の加工工数を削減でき、更に、搬送が容易に行えるようになる。
また、外側鉛直鉄筋21aと上縁鉄筋31aとを定着金物50で接合することで、隅角部40で円弧状に曲り側壁から頂版にまで連続する外側鉄筋を用いる場合と同等の支圧面積を確保することができ、隅角部40が閉じる方向の外力(負の曲げモーメント)を受けたときに、局部圧壊による破壊(局部支圧破壊)が生じることを十分に抑制できる。
隅角部において、図3や図10などに点線で示した、円弧状に曲げ加工され側壁から頂版(又は底版)に連続する外側鉄筋を用いる場合、隅角部を閉じる方向の外力を受けると、折り曲げられた鉄筋から内側のコンクリートに圧縮力が加わることになる。
このときの鉄筋の支圧面積を、隅角部40の外側の角から内側の角に向かう方向に直交する平面への鉄筋折り曲げ部分の投影面積とし、例えば鉄筋の芯での曲げの半径を11φ(φ=鉄筋径)と仮定すると、鉄筋折り曲げ部分の投影平面における長さL1は、L1=√2×11φ=15.6φとなり、支圧面積(投影面積)A1は、A1=15.6φ×φ=15.6φ2となる。
一方、図3に示した板金製の定着金物50を用いる場合、プレート定着型せん断補強鉄筋におけるプレート短辺長が鉄筋径φの2.2倍〜2.4倍程度であることに基づいて定着金物50の幅W1を幅W1=鉄筋径φ×2.3に設定し、直線状に設けられる外側鉄筋の延長線が交差する点CPから定着金物50の取り付け部までの距離を5φとすると、板金製の定着金物50の投影平面における長さL2は、L2=√2×5φ=7.1φとなり、支圧面積A2は、A2=7.1φ×2.3φ=16.3φ2となる。
また、図10に示したスリーブ式の定着金物50を用い、スリーブをねじカプラとした場合、ねじカプラの径を例えば鉄筋径φの1.5倍とし、スリーブ(ねじカプラ)の長さを鉄筋径φの6.5倍とすると、スリーブ式の定着金物50の投影平面における長さL3は、L3=√2×6.5φ=9.2φとなり、支圧面積A3は、A3=9.2φ×1.5φ=13.8φ2となる。
また、図10に示したスリーブ式の定着金物50を用い、スリーブをモルタルスリーブとした場合、モルタルスリーブの径を鉄筋径φの2.1倍とし、スリーブの長さを鉄筋径φの5.0倍とすると、定着金物50の投影平面における長さL4は、L4=√2×5.0φ=7.0φとなり、支圧面積A3は、A3=7.0φ×2.1φ=14.7φ2となる。
このように、隅角部40に向けて直線状に延設される側壁20の外側鉛直鉄筋21aと、隅角部40に向けて直線状に延設される頂版30の上縁鉄筋31aとを、隅角部40において定着金物50により接合させる構造は、隅角部40の外側鉄筋が円弧状に曲げ加工された連続する鉄筋である場合と同等の支圧面積Aを確保し、同等の支圧応力度とすることが可能であり、隅角部40における局部圧壊による破壊(局部支圧破壊)を十分に抑制できる。
つまり、隅角部40の外側鉄筋が円弧状に曲げ加工された(例えば曲げの内法半径を10φとした)連続する鉄筋である場合と同様な投影面積(支圧面積)となるような定着金物50を用いて、隅角部40に向けて直線状に延設される側壁20の外側鉛直鉄筋21aと、隅角部40に向けて直線状に延設される頂版30の上縁鉄筋31aとを接合させることで、曲げ加工された連続する外側鉄筋を用いる場合と同等の支圧応力度を得ることができる。
また、定着金物50により外側鉛直鉄筋21aと上縁鉄筋31aとを接合させる場合、外側鉛直鉄筋21aの径と上縁鉄筋31aの径とを異ならせることが可能であり、例えば、鉄筋径を変えることで側壁20と頂版30とを同一の抵抗曲げモーメントとすることが可能となり、設計の合理化を図れる。
また、隅角部40の外側に配置する鉄筋として円弧状に曲げ加工された連続する鉄筋を用いる場合、曲げ加工における半径(内法直径)は鉄筋径に応じた最小値で制約され、また、曲げ加工半径を大きくすることで極端に大きな支圧応力が発生することを抑制できるため、10φ程度の曲げ加工半径とした鉄筋を用いることになる。
これに対し、定着金物50により外側鉛直鉄筋21aと上縁鉄筋31aとを接合させる場合は、曲げ半径を5φ程度とした場合と同様な部位に鉄筋及び定着金物50を配設しつつ、前述のように同等の支圧面積を確保できる。
そして、隅角部40の外側において鉄筋の曲り部分を小さくして直線状に延びる鉄筋の長さを長くすれば、隅角部40において外側の鉄筋で囲まれる内側の領域が拡大することになるため、外側の鉄筋で囲まれる内側の領域に隅角部40が開く方向及び/又は閉じる方向への曲げモーメントに抗する補強鉄筋を配置し易くなる。
また、前記配筋構造によると、隅角部40において内側鉛直鉄筋21bと下縁鉄筋31bの端部が、従来の直角に曲げ加工されたフック定着でなく、内側鉛直鉄筋21bは接続具60により上縁鉄筋31aに、下縁鉄筋31bは接続具61により外側鉛直鉄筋21aに、機械的に定着される。そのため、鉄筋の錯綜を改善し、鉄筋先組工法やプレキャスト工法への適用が可能でありながら、同時に隅角部40が開く方向への曲げモーメントに抗する補強鉄筋の量を減らせることができるといった効果がある。
ここで、隅角部40が開く方向の外力(正の曲げモーメント)に対する補強鉄筋として隅角部40の内外方向に延びる鉄筋を配する場合、補強鉄筋の一端を定着金物50に接合することができる。
図14は、図3などに示した板金製の定着金物50に補強鉄筋90の一端を接続する例を示す。
図14の例では、定着金物50は、第1接合部50aと、第2接合部50bと、第1接合部50aと第2接合部50bとを連結する本体部50cとからなる板金部材であり、本体部50cに補強鉄筋90の一端を貫通させる貫通孔50fを開口させてある。また、補強鉄筋90は、隅角部が開く方向の外力(正の曲げモーメント)に抗するための補強鉄筋であり、隅角部40の内外方向に略沿って斜めに、隅角部の外側鉄筋と内側鉄筋との間に架け渡される鉄筋である。
そして、補強鉄筋(補強用ねじ節鉄筋)90の一端を貫通孔50fに貫通させ、本体部50cから突出する補強鉄筋90の先端部にナット51cを螺合させて締め付けることで、補強鉄筋90の一端を定着金物50に接合する。補強鉄筋90の他端は、内側鉛直鉄筋21b又は下縁鉄筋31bに接合される。
なお、補強鉄筋90を接合させる定着金物50は、板金製の定着金物50に限定されず、鋳物製のスリーブ式定着金物50に補強鉄筋90を接合させることができる。
スリーブ式の定着金物50を用いる場合には、補強鉄筋90の一端を挿入させるための第3のスリーブ(モルタルスリーブ又はねじカプラ)を、外側鉛直鉄筋21a、上縁鉄筋31aが挿入される一対のスリーブ56a,56bと共に一体的に形成し、当該補強鉄筋用のスリーブに補強鉄筋90の端部を挿入して接合する。
また、定着金物50に複数の補強鉄筋90を接合させることもできる。
上記のように、定着金物50に補強鉄筋90の一端を接合させる構造とすれば、定着金物50によって隅角部の外側鉄筋同士が接合される配筋構造において、補強鉄筋の配置の自由度を高め、隅角部40の剛性、耐力を十分に高めることができる。
次に、上記配筋構造の施工方法として、ユニット鉄筋工法での工程を例示する。
図15は、先組みされた側壁鉄筋ユニット21、及び、先組みされた頂版鉄筋ユニット31を示す。
図15の側壁鉄筋ユニット21は、外側鉛直鉄筋(外側鉄筋)21a、内側鉛直鉄筋(内側鉄筋)21b、下側ハンチ鉄筋21c、配力鉄筋21d、壁せん断補強鉄筋21eを組み立てたものである。
そして、下側ハンチ鉄筋21cと上側ハンチ鉄筋31cに接合させるためのカプラ(第4接合部材)70は、下側ハンチ鉄筋21cに遊嵌させ、かつ、ハンチ鉄筋の接合位置よりも下側に送り込んでおく。
なお、壁せん断補強鉄筋21eは、頂版の下縁鉄筋31bよりも下部となる部分に先組みされるが、側壁鉄筋ユニット21と頂版鉄筋ユニット31とを組み付けた後に隅角部40などに付加することができる。
また、図15の頂版鉄筋ユニット31は、上縁鉄筋31a、下縁鉄筋31b、上側ハンチ鉄筋31c、配力鉄筋31d、せん断補強鉄筋31eを組み立てたものであり、上縁鉄筋31aの所定位置に定着金物50及び接続具60が取り付けられ、下縁鉄筋31bの先端部に接続具61が取り付けられる(接合部材の取り付け工程)。
なお、壁せん断補強鉄筋31eは、ハンチ鉄筋の接合部よりも図15で右側(反側壁側)となる部分に先組みされるが、側壁鉄筋ユニット21と頂版鉄筋ユニット31とを組み付けた後に隅角部40などに付加することができる。
接続具60は、スリーブ62aに上縁鉄筋31aを貫通させて取り付けられる。
また、図3などに示した板金製の定着金物50を用いる場合、定着金物50の第2接合部50bに開口される貫通孔50eに上縁鉄筋31aを貫通させることで、定着金物50が上縁鉄筋31aに取り付けられる。
また、接続具61は、スリーブ62bに下縁鉄筋31bの先端部を挿入することで、下縁鉄筋31bの先端に取り付けられる。
なお、接続具60,61、定着金物50は、頂版鉄筋ユニット31の所定位置に仮止め用のクランプ金具などを用いて仮止め状態で取り付けることができ、また、ナットやグラウト充填などによって頂版鉄筋ユニット31に固定することができる。
また、接続具60,61、定着金物50を頂版鉄筋ユニット31の所定位置に取り付ける際には、位置決め治具を用いることができる。この位置決め治具は、側壁鉄筋ユニット21の鉄筋に代わって接続具60,61、定着金物50に係合することで、接続具60,61、定着金物50の頂版鉄筋ユニット31への取り付け位置を規制する治具である。
また、接続具60の上縁鉄筋31aが貫通するスリーブ62a及び接続具61の下縁鉄筋31bが挿入するスリーブ62bがねじカプラである場合、及び/又は、スリーブ式の定着金物50の上縁鉄筋31aの先端部が挿入されるスリーブ56bがねじカプラである場合は、ねじ節鉄筋である鉄筋31a,31bをこれらねじカプラに螺合させることで、頂版鉄筋ユニット31への接続具60,61、定着金物50の取り付けが行われる。
但し、接続具60のスリーブ62a及び接続具61のスリーブ62bをねじカプラとする場合でも、側壁鉄筋ユニット21の鉛直鉄筋21a,21bが挿通される鉛直方向のスリーブ、つまり、接続具60のスリーブ62b及び接続具61のスリーブ62aは、モルタルスリーブとする。
上記のように、頂版鉄筋ユニット31に接合部材(接続具60,61、定着金物50)を取り付ける工程の後、鉄筋ユニット21,31の組み立て工程(接合部材に側壁鉄筋ユニット21の鉄筋を係合させる工程)を実施する。
鉄筋ユニットの組み立て工程においては、側壁鉄筋ユニット21を現場に建て込み、頂版鉄筋ユニット31を側壁鉄筋ユニット21の上方から建て込む(図16参照)。
その際、頂版鉄筋ユニット31の下縁鉄筋31bの先端に取り付けられた接続具61のスリーブ62aに、側壁鉄筋ユニット21の外側鉛直鉄筋21aが貫通し、頂版鉄筋ユニット31の上縁鉄筋31aに取り付けた接続具60のスリーブ62bに側壁鉄筋ユニット21の内側鉛直鉄筋21bが挿入され、更に、定着金物50として図3などに示した板金部材を用いる場合には、頂版鉄筋ユニット31の上縁鉄筋31aの先端部に取り付けた定着金物50の第1接合部50aに開口される貫通孔50dに側壁鉄筋ユニット21の外側鉛直鉄筋21aが貫通されるようにする。
つまり、頂版鉄筋ユニット31を側壁鉄筋ユニット21の上方から建て込む作業は、側壁鉄筋ユニット21に向けて頂版鉄筋ユニット31を鉛直方向下向きに移動させる作業であり、係る移動方向は、側壁鉄筋ユニット21の鉄筋の接続具60,61、定着金物50の開口部(貫通孔、スリーブ)への挿入(係入)方向に一致する。
このため、頂版鉄筋ユニット31を側壁鉄筋ユニット21の上方に建て込む作業に伴って、側壁鉄筋ユニット21の鉄筋を接続具60,61、定着金物50の開口部(貫通孔、スリーブ)に挿入できる。
次いで、接続具60,61、定着金物50を側壁鉄筋ユニット21及び頂版鉄筋ユニット31の鉄筋に固定する工程(接合部材の固定工程)を実施する(図17参照)。
係る工程では、接続具60,61の各モルタルスリーブにグラウトを充填して、接続具60,61を頂版鉄筋ユニット31の鉄筋と側壁鉄筋ユニット21の鉄筋とにそれぞれ固定する。
これにより、頂版鉄筋ユニット31の上縁鉄筋31aと側壁鉄筋ユニット21の内側鉛直鉄筋21bとが接続具60によって接合され、頂版鉄筋ユニット31の下縁鉄筋31bと側壁鉄筋ユニット21の外側鉛直鉄筋21aとが接続具61によって接合される。
また、板金部材である定着金物50を用いる場合、定着金物50の貫通孔50d、50eから突出する外側鉛直鉄筋21a、上縁鉄筋31aの先端にナット51a,51bを螺合させて締め付けることで、定着金物50の両端を上縁鉄筋31aの先端部と外側鉛直鉄筋21aの先端部とにそれぞれ固定する。
これにより、頂版鉄筋ユニット31の上縁鉄筋31aと側壁鉄筋ユニット21の外側鉛直鉄筋21aとが定着金物50によって接合される。
また、スリーブ式の定着金物50を用いる場合、両スリーブ56a,56bがモルタルスリーブであれば、両スリーブ56a,56bにグラウトを充填して、定着金物50の各スリーブ56a,56bを上縁鉄筋31aの先端部と外側鉛直鉄筋21aの先端部とにそれぞれ固定する。
更に、スリーブ式の定着金物50を用いる場合で、上縁鉄筋31aの端部が挿入されるスリーブ56bがねじカプラで、外側鉛直鉄筋21aの端部が挿入されるスリーブ56aがモルタルスリーブであれば、スリーブ56aにグラウトを充填して定着金物50を外側鉛直鉄筋21aに固定する。
また、下側ハンチ鉄筋21cに挿通させていたカプラ70を、下側ハンチ鉄筋21cの上端と上側ハンチ鉄筋31cの下端とが所定の隙間を介して対向する部分(対向部分を覆う位置)にまで移動させ、グラウトの充填などによって両ハンチ鉄筋21c,31cに固定する。
なお、ねじカプラにグラウトを充填したり、ねじカプラの前後にナットを螺合させたりして、ねじ節鉄筋にねじカプラを固定できる。
上記の接合部材を固定する工程の後、更に付加するせん断補強鉄筋や配力鉄筋の組み立てを行い、また、交差定着金物80によって内側鉛直鉄筋21bと下縁鉄筋31bとが交差する部分を接合する。
そして、鉄筋ユニットの建て込みが完了した後にコンクリートを打設する。
なお、プレキャストブロック工法においても、同様にして、隅角部40の鉄筋を接合することができる。
プレキャストブロック工法においては、工場などで、鉄筋ユニット21,31を組み立て更に鉄筋ユニット21,31の隅角部40となる部分を除いてコンクリート打設を行って、側壁プレキャスト22及び頂版プレキャスト32のプレキャストセグメントを製造する。
そして、建設現場に一対の側壁プレキャスト22を対向させて建て込んだ後、側壁プレキャスト22の上部に隅角部40を空けて頂版プレキャスト32を掛け渡し、側壁プレキャスト22の上方に突出させた外側鉄筋21a及び内側鉄筋21bと頂版プレキャスト32の側方に突出させた外側鉄筋31a及び内側鉄筋31bとを、接続具60,61、定着金物50などで接合させる(図18参照)。なお、図18中の網掛けを付した部分がプレキャスト部分である。
係るプレキャストブロック工法においても、頂版プレキャスト32の側方に突出する鉄筋に予め接続具60,61、定着金物50を取り付けておき、側壁プレキャスト22の上部に頂版プレキャスト32を建て込むときに、頂版プレキャスト32に取り付けられている接続具60,61、定着金物50に側壁プレキャスト22の上部に突出する外側鉛直鉄筋21a、内側鉛直鉄筋21bが挿通(係合)されるようにする。
次いで、ナットの締め付けやグラウトの充填などにより、接続具60,61、定着金物50を鉄筋に固定し、頂版プレキャスト32の鉄筋と側壁プレキャスト22の鉄筋とを隅角部40において接合し、その後、隅角部40にコンクリートを打設する。
なお、側壁鉄筋ユニット(側壁プレキャスト)と底版鉄筋ユニット(底版プレキャスト)との組み立てにおいては、予め接続具60,61、定着金物50を取り付けておいた底版鉄筋ユニット(底版プレキャスト)を現場に建て込み、側壁鉄筋ユニット(側壁プレキャスト)を上方から建て込む。
そして、側壁鉄筋ユニット(側壁プレキャスト)を上方から建て込むときに、側壁鉄筋ユニット(側壁プレキャスト)の外側鉄筋及び内側鉄筋が、底版鉄筋ユニット(底版プレキャスト)の鉄筋に取り付けられている接続具60,61、定着金物50のスリーブや貫通孔に挿通(係合)されるようにする。
その後、接続具60,61、定着金物50を、ナットの締め付けやグラウト充填などによって鉄筋に固定し、側壁鉄筋ユニット(側壁プレキャスト)の鉄筋と底版鉄筋ユニット(底版プレキャスト)の鉄筋とが隅角部40において接続具60,61、定着金物50などによって接合されるようにする。
本実施形態の施工方法(工程)によれば、頂版(又は底版)に予め取り付けておいた接続具60,61、定着金物50など接合部材への側壁鉄筋の挿入が、鉄筋ユニット又はプレキャストコンクリート部材の建て込みに伴って行われるので、隅角部40において接合部材を用いて鉄筋を接合する配筋構造を適用した鉄筋先組工法又はプレキャストブロック工法を容易に実施できる。
また、本実施形態の施工方法(工程)によれば、頂版鉄筋ユニット31(頂版プレキャスト32)及び側壁鉄筋ユニット21(側壁プレキャスト22)において、隅角部40の内側に配置される鉄筋(内側鉄筋)及び隅角部40の外側に配置される鉄筋(外側鉄筋)として直節、つまり、折り曲げ加工が施されていない直線状の鉄筋を用いるので、折り曲げ加工が不要となって鉄筋加工の工数を削減できると共に、鉄筋ユニット又はプレキャストコンクリート部材の搬送が容易になる。
なお、本実施形態では、交差定着金物(第3接合部材)80によって、隅角部40の内側となる鉄筋同士を接合するが、図19に示すように、交差定着金物(第3接合部材)80による内側鉄筋同士の接合を省略し、定着金物(第1接合部材)50及び接続具(第2接合部材)60,61によって隅角部40において鉄筋を接合させる構造とすることができる。
また、図20に示すように、接続具(第2接合部材)60,61による接合を省略し、定着金物(第1接合部材)50及び交差定着金物(第3接合部材)80によって隅角部40において鉄筋を接合させる構造とすることができる。
また、接続具60,61、定着金物50などにより鉄筋を接合する配筋構造は、ハンチ鉄筋を備えない隅角部の配筋構造にも適用できることは明らかである。
また、接続具60,61は、鋳物で形成されるスリーブ金具に限定されるものではなく、外側鉄筋が貫通される貫通孔が開口される板状部と、内側鉄筋が貫通される貫通孔が開口される板状部とを有する板金部材とし、係る板金製の接続具を、ねじ節鉄筋へのナットの締め付けやボルトとナットとの組み合わせなどにより鉄筋に固定することができる。
なお、図示の実施形態はあくまで本発明の一側面を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されたものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる改良、変更を包含するものである。
10…鉄筋コンクリート構造物、20…側壁、21…側壁鉄筋ユニット、21a…外側鉛直鉄筋(外側鉄筋)、21b…内側鉛直鉄筋(内側鉄筋)、21c…下側ハンチ鉄筋、21d…配力鉄筋、21e…壁せん断補強鉄筋、22…側壁プレキャスト、30…頂版、31…頂版鉄筋ユニット、31a…上縁鉄筋(外側鉄筋)、31b…下縁鉄筋(内側鉄筋)、31c…上側ハンチ鉄筋、31d…配力鉄筋、31e…せん断補強鉄筋、32…頂版プレキャスト、40…隅角部、50…定着金物(第1接合部材)、50d,50e…貫通孔(開口部)、56a,56b…スリーブ、60,61…接続具(第2接合部材)、62a,62b…スリーブ、70…カプラ(第4接合部材)、80…交差定着金物(第3接合部材)

Claims (11)

  1. 鉄筋コンクリート構造物の側壁と頂版、又は側壁と底版の隅角部における配筋構造であって、
    前記側壁及び前記頂版、又は前記側壁及び前記底版の、前記隅角部の外側に配置される外側鉄筋及び前記隅角部の内側に配置される内側鉄筋を直線状の鉄筋とし、
    前記外側鉄筋同士を第1接合部材で接合し、
    前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを第2接合部材で接合し及び/又は前記内側鉄筋同士を交差部において第3接合部材で接合してなる、鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
  2. 前記第2接合部材は、前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを相互の軸がずれるように接合する、請求項1記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
  3. 前記第1接合部材は、両端に前記外側鉄筋が貫通する開口部をそれぞれ備えた板金部材である、請求項1又は2記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
  4. 前記第1接合部材は、前記外側鉄筋が挿入される一対のスリーブを有する、請求項1又は2記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
  5. 前記第2接合部材は、前記外側鉄筋が貫通するスリーブと前記内側鉄筋の先端部が挿入されるスリーブとを有する、請求項1から4のいずれか1つに記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
  6. 前記第1接合部材と前記第2接合部材との少なくとも一方は、ねじ節鉄筋に螺合する雌ねじ部が形成されたねじカプラを有する、請求項1又は2記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
  7. 前記第1接合部材に補強鉄筋の一端部を接合してなる、請求項1から6のいずれか1つに記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
  8. 前記側壁及び前記頂版のプレキャストコンクリート部材、又は前記側壁及び前記底版のプレキャストコンクリート部材が組み立てられて前記隅角部で鉄筋が接合される、請求項1から7のいずれか1つに記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
  9. 前記側壁及び前記頂版の先組鉄筋ユニット、又は前記側壁及び前記底版の先組鉄筋ユニットが組み立てられて前記隅角部で鉄筋が接合される、請求項1から7のいずれか1つに記載の鉄筋コンクリート構造物の配筋構造。
  10. 側壁と頂版、又は側壁と底版を接合する鉄筋コンクリート構造物の施工方法であって、
    前記側壁及び前記頂版、又は前記側壁及び前記底版の、隅角部の外側に配置される外側鉄筋及び前記隅角部の内側に配置される内側鉄筋を直線状の鉄筋とし、側壁鉄筋ユニット及び頂版鉄筋ユニット、又は側壁鉄筋ユニット及び底版鉄筋ユニットを組み立てる工程と、
    前記頂版鉄筋ユニット又は前記底版鉄筋ユニットの前記外側鉄筋に前記外側鉄筋同士を接合するための第1接合部材を取り付ける工程と、
    前記頂版鉄筋ユニット又は前記底版鉄筋ユニットの前記外側鉄筋及び前記内側鉄筋に前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを接合するための第2接合部材を取り付ける工程と、
    前記側壁鉄筋ユニットと前記頂版鉄筋ユニット、又は前記側壁鉄筋ユニットと前記底版鉄筋ユニットを組み立てて、前記頂版鉄筋ユニット又は前記底版鉄筋ユニットに取り付けられた前記第1接合部材、前記第2接合部材に、前記側壁鉄筋ユニットの前記外側鉄筋、前記内側鉄筋を係合させる工程と、
    前記第1接合部材及び前記第2接合部材を固定する工程と、
    を含む、鉄筋コンクリート構造物の施工方法。
  11. 側壁と頂版、又は側壁と底版を接合する鉄筋コンクリート構造物の施工方法であって、
    前記側壁及び前記頂版、又は前記側壁及び前記底版の、隅角部の外側に配置される外側鉄筋及び前記隅角部の内側に配置される内側鉄筋を直線状の鉄筋とし、側壁鉄筋ユニット及び頂版鉄筋ユニット、又は側壁鉄筋ユニット及び底版鉄筋ユニットを組み立てる工程と、
    前記側壁鉄筋ユニット及び前記頂版鉄筋ユニット、又は前記側壁鉄筋ユニット及び前記底版鉄筋ユニットに、前記隅角部を除いてコンクリートを打設し、プレキャストコンクリート製の、側壁プレキャスト及び頂版プレキャスト、又は側壁プレキャスト及び底版プレキャストを製造する工程と、
    前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストから突出する前記外側鉄筋に前記外側鉄筋同士を接合するための第1接合部材を取り付ける工程と、
    前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストから突出する前記外側鉄筋及び前記内側鉄筋に前記外側鉄筋と前記内側鉄筋とを接合するための第2接合部材を取り付ける工程と、
    前記側壁プレキャストと前記頂版鉄筋プレキャスト、又は前記側壁プレキャストと前記底版プレキャストを組み立てて、前記頂版プレキャスト又は前記底版プレキャストに取り付けられた前記第1接合部材、前記第2接合部材に、前記側壁プレキャストから突出する前記外側鉄筋、前記内側鉄筋を係合させる工程と、
    前記第1接合部材及び前記第2接合部材を固定する工程と、
    を含む、鉄筋コンクリート構造物の施工方法。
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