JP2016052357A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】放射線撮像装置の一部の機能が壊れた場合においても、不具合の起きた放射線撮像装置から外部装置が所望のデータを取り出す技術を提供する。
【解決手段】記憶部と、該記憶部に対してアクセスするメモリコントローラとを有する放射線撮像装置のコネクタと接続する情報処理装置であって、放射線撮像装置に異常が起きたことを判定する判定部と、判定部により異常が起きたと判定された場合であって、記憶部に対するアクセス権限をメモリコントローラが有している場合に、アクセス権限をはく奪する処理を行う処理部と、処理部による処理に応じて記憶部に対するアクセス権限を取得し記憶部に対してアクセスするその他のメモリコントローラと、メモリからその他のメモリコントローラ経由で得られた、放射線撮像装置により撮像された放射線画像データまたは放射線撮像装置のログデータの少なくともいずれかを外部の装置に出力する出力部とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラムに関する。
近年、蛍光体と大画面用の固体撮像素子とを密着させて形成された放射線センサ、いわゆる、フラットパネルディテクタ(FPD)を用いて、放射線像を直接デジタル化して放射線画像を生成する放射線撮像装置が実用化されてきている。このようなデジタル方式を採用した放射線撮像装置は、従来のアナログ方式の放射線撮像装置に置き換わって広く使われてきている。
このような放射線撮像装置は、装置のユニットごとの動作状況などをログ情報として取得し、指定されたタイミングで装置外部へ出力することが可能である。
また、放射線撮像装置の製造元あるいは販売元は、装置の故障に対して故障した装置の修理や交換などの対応を行っている。そして、医療施設における医師や検査技術等の医療従事者から装置故障の連絡と修理の依頼を受けると、前述のログ情報などの故障状況の情報に基づいて故障原因や故障個所を推定し、装置や部品等の修理あるいは交換を行う。
しかし、このログ情報は、放射線撮像装置の一部の機能、例えば、装置外部へ出力する際の通信機能や内部処理を統括するCPU等の制御部に不具合が発生すると、取得あるいは装置外部に出力することができなくなる。このような状況では、故障した放射線撮像装置が使用不可能な時間(ダウンタイム)が長時間に渡って発生し、診断効率が著しく低下してしまう。
このような観点から、特許文献1では、電源部が故障した状態においても装置の動作状況を示すログデータ等の故障情報を医用診断装置の保守を担当するサービスセンターへ供給する技術が示されている。
特開2008−000173号公報
しかしながら、特許文献1では、電源部が故障した場合にログ情報等を医用診断装置外へ出力するものの、その他の機能の故障については述べられていない。そのため、例えばCPUなどの制御部が故障した場合はログ情報など装置内に記憶されたデータを取り出すことが困難となる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、放射線撮像装置の制御部等一部の機能が壊れた場合においても、不具合の起きた放射線撮像装置から所望のデータを取り出す技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明に係る情報処理装置は、以下の構成を備える。即ち、
記憶部と、該記憶部に対してアクセスするメモリコントローラとを有する放射線撮像装置のコネクタと接続する情報処理装置であって、
放射線撮像装置に異常が起きたことを判定する判定手段と、
前記判定手段により異常が起きたと判定された場合であって、前記記憶部に対するアクセス権限を前記メモリコントローラが有している場合に、前記アクセス権限をはく奪する処理を行う処理手段と、
前記処理手段による処理に応じて前記記憶部に対するアクセス権限を取得し前記記憶部に対してアクセスするその他のメモリコントローラと、
前記メモリから前記その他のメモリコントローラ経由で得られた、前記放射線撮像装置により撮像された放射線画像データまたは前記放射線撮像装置のログデータの少なくともいずれかを外部の装置に出力する出力手段と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、放射線撮像装置の制御部等一部の機能が壊れた場合においても、不具合の起きた放射線撮像装置から所望のデータを取り出すことが可能となる。
第1実施形態に係る放射線撮像装置の構成例を示す図。 第1実施形態に係るメンテナンス装置の構成例を示す図。 第1実施形態に係るバス切替部の構成例を示す図。 第1実施形態に係る放射線撮像装置の構造例を示す図。 第1実施形態に係る不具合発生時のメンテナンス装置の接続例を示す概要図。 第1実施形態に係る放射線撮像装置が通常時に実施する処理の手順を示すフローチャート。 第1実施形態に係る放射線撮像装置が不具合発生時に実施する処理の手順を示すフローチャート。 第1実施形態に係る表示部の構成例を示す図。 第1実施形態に係るメンテナンス装置が実施する処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る放射線撮像装置の構成例を示す図。 第3実施形態に係る放射線撮像装置の構成例及び周辺装置を示す図。 第3実施形態に係るメンテナンス部の構成例と、放射線撮像装置との間で電力や情報をやり取りする例とを示す図。 第3実施形態に係る放射線撮像装置の外観及び構造の一例を示す図。 第3実施形態に係る放射線撮像装置が起動してから終了に至るまでの一連の処理の流れを示すフローチャート。 第3実施形態に係る放射線撮像装置が実施する起動時機能チェック処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態に係る放射線撮像装置が実施する定常時チェック処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態に係る記憶部と各制御部との接続例を示す図。 第3実施形態に係る放射線撮像装置が実施する撮影中チェック処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態に係る放射線撮像装置が撮影処理開始と共にメンテナンス部を起動する場合の撮影中チェック処理の手順を示すフローチャート。 第4実施形態に係るメンテナンス部の構成例、及びメンテナンス部と周辺処理部との関係を示す図。 第4実施形態に係る放射線撮像装置が実施する定常時チェック処理の手順を示すフローチャート。 第5実施形態に係る放射線撮像装置の構成例を示す図。 第5実施形態に係るメンテナンス部の構成例を示す図。 第5実施形態に係る放射線撮像装置が実施する定常時チェック処理の手順を示すフローチャート。 第6実施形態に係る放射線撮像装置が実施する、動画モードでの撮影中チェック処理の手順を示すフローチャート。 第6実施形態に係る放射線撮像装置が実施する、近距離無線を用いて携帯情報機器端末へデータを転送する際の処理の手順を示すフローチャート。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
<1.放射線撮像装置の構成>
図1は、第1実施形態に係る放射線撮像装置の構成例を示す図である。放射線撮像装置は、被写体を透過した放射線(X線等)を撮像素子で検出することで、当該被写体の画像データ(デジタル放射線画像データ)を取得する。
放射線撮像装置100は、電源部101、放射線検出部102、制御部103、画像処理部104、記憶部105、通信部106、外部接続部107、バス切替部108、表示部109、操作部110を含み、各処理部がバス111により接続されている。
電源部101は、不図示の電池および電源回路を含み、放射線撮像装置100内部の各処理部に必要となる電源を生成して供給する。
放射線検出部102は、不図示のシンチレータ、光検出器アレイ、駆動回路、およびA/D変換器を含んでいる。放射線検出部102において、シンチレータでは、被写体を透過した、エネルギーの高い放射線により蛍光体の母体物質が励起され、再結合する際の再結合エネルギーにより可視領域の蛍光が得られる。この蛍光は、CaWOやCdWO等の母体自身によるものや、CsI:TlやZnS:Ag等の母体内に付加された発光中心物質によるものがある。光検出器アレイからは、駆動回路の動作により、光検出器アレイを構成する各画素で検出された蛍光量、すなわちシンチレータの蛍光体に入射した放射線量に対応した電気信号が順次出力される。A/D変換器は、光検出器アレイから出力された信号をデジタル化して出力する。
制御部103は、放射線撮像装置100の各部の制御に関わる処理を行う。例えば、放射線検出部102の駆動回路へ指示を出す、得られた画像を記憶部105へ保存する、などの処理を行う。また、通信部106を介して画像データを送信あるいは制御信号の受信および処理を行い、操作部110からの操作によって放射線撮像装置100の起動、停止の切り替え等を行う。さらに、動作状況やエラー状態を表示部109を介してユーザに通知することが可能である。
画像処理部104は、放射線検出部102から出力される画像データに対して、各種の画像処理を施す。ここでの画像処理としては、例えば、低ノイズの放射線画像データを得るための、ダークノイズ補正(オフセット補正)やゲイン補正等の基本的な補正処理が挙げられる。また、階調補正等のユーザが要求する画像品質調整等の画像処理を含んでもよい。
記憶部105は、一つあるいは複数のメモリを有し、放射線検出部102あるいは画像処理部104から出力される画像データ、内部処理の結果等を示すログ情報を記憶する。また、制御部103が各処理部の動作をプログラムを読み出して実行する場合に、当該プログラムを格納する。具体的な実装に制約は無く、一つあるいは複数のメモリやHDD、揮発性メモリ/不揮発性メモリについて様々な組み合わせが可能である。
通信部106は、無線LAN、有線LANあるいは公衆回線用の通信モジュールであり、画像処理部104で画像処理された画像データおよびログ情報を外部に転送する。
外部接続部107は、外部装置との接続時に用いられ、外部装置と接続された場合には、記憶部105への電源供給および制御信号やデータの送受信が外部接続部107を経由して外部装置との間で行われる。
バス切替部108は、記憶部105に対する電源および信号の供給元を、放射線撮像装置100内部のバス(経路)111から外部接続部107を介して接続された外部装置に切り替える。
表示部109は、放射線撮像装置100の状態などをユーザに報知するために用いられる。実装方法に特に限定は無く、LEDやLCD、モニタなどによって実現できる。例えば、LEDであれば、複数のLEDの点灯/消灯の組み合わせや、点灯方法(点滅の間隔など)の組み合わせによってユーザに放射線撮像装置100内部の状態などを報知するものとする。ユーザへの報知方法の一つとして、スピーカなどを備えても良い。
操作部110は、ユーザの操作を受け付けるのに用いられる。実装方法に特に限定は無く、ユーザからの入力を受け付けることができればよい。具体的にはユーザが手で操作する各種スイッチ、タッチパネルなどによって実現できる。
<2.メンテナンス装置の構成>
図2は、第1実施形態に係る放射線撮像装置のメンテナンスを行うためのメンテナンス装置(情報処理装置)の構成例を示す図である。メンテナンス装置200は、電源部201、制御部202、放射線撮像装置100と接続する外部接続部203、通信部204を含み、各処理部がバス205により接続されている。
電源部201は、不図示の電池および電源回路を含み、メンテナンス装置200の各処理部および放射線撮像装置100内部の記憶部105に必要となる電源を生成して供給する。制御部202は、メンテナンス装置200の各部の制御に関わる処理を行うと共に、メンテナンス装置200と接続された放射線撮像装置100内の記憶部105にアクセスし、記憶されたデータを読み出す機能を有する。
外部接続部203は、放射線撮像装置100との接続時に用いられ、放射線撮像装置100内の記憶部105への電源供給および制御信号やデータの送受信が、外部接続部203を経由して放射線撮像装置100との間で行われる。通信部204は、無線LAN、有線LANあるいは公衆回線用の通信モジュールであり、制御部202により読み出された記憶部105に記憶された情報を外部に転送する。
<3.バス切替部の構成>
図3は、第1実施形態に係る放射線撮像装置100に含まれるバス切替部108の構成例を示す図である。バス切替部108は、電源検出部301とセレクタ302とを備えている。電源検出部301には、メンテナンス装置200の電源部201で生成される記憶部105への供給電源が電源線303により入力されている。電源検出部301は、メンテナンス装置200が放射線撮像装置100に接続されて所定の電圧値以上の電源入力を検出するとHighレベルの信号を出力する。通常、電源検出部301の出力はプルダウンされてLowレベルの信号となっている。電源検出部301の出力信号がセレクタ302での入力信号切替えの制御信号となっている。入力信号切替えの制御信号がLowレベルの信号の場合は、電源部101から供給される電源線304およびバス111の入力を、それぞれ出力電源線305および出力信号線306に出力する。
入力信号切替えの制御信号がHighレベルの信号の場合は、電源部201から供給される電源線303およびバス205の入力を、それぞれ出力電源線305および出力信号線306に出力する。これにより記憶部105は、メンテナンス装置200が接続されていない場合は、電源部101から電源が供給されて、制御部103からのアクセスを受け付ける。一方、メンテナンス装置200が接続されると、電源部201から電源が供給されて、制御部202からのアクセスを受け付けるように切り替わる。
<4.放射線撮像装置の構造例>
ここで、図4は、第1実施形態に係る放射線撮像装置の構造例を示す図である。図4は放射線撮像装置100を特定の方向から観察した場合の透視図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付して示している。放射線撮像装置100は筺体内に各処理部を備えるような形で構成されている。筺体には必要な各処理部が収まれば良く、大きさや材質は特に限定されない。
筺体内には、操作部110、表示部109、各種の外部接続部107がユーザによりアクセス可能に配されている。操作部110はユーザが操作できる2つのスイッチである。表示部109は、ユーザに状態を知らせる3つのLEDである。外部接続部107は、メンテナンス装置200と接続するための接続部である。
筺体内には平面状の放射線検出部102が配されており、それと対面する形で固定パネル401が配されている。固定パネル401は放射線撮像装置100内の各部の位置を固定する。電源部101は、電池および電源回路で構成されており、電池は筐体に設けられた開口部403から着脱可能であり、電源回路は電池から電力を受け取ることができる位置に配されている。図中では電源回路を一つの電気回路基板として配している。同様に、一つの電気回路基板として制御用基板402が配されている。制御部103、画像処理部104、記憶部105、通信部106、バス切替部108が、制御用基板402内に内蔵されており、制御用基板402内で動作するものとする。
アンプ部404およびドライブ部405は、放射線検出部102の一部として説明した駆動回路である。アンプ部404は、放射線検出部102から出力された信号を増幅する機能を有する。ドライブ部405は、放射線検出部102内の光検出器のアレイを駆動する機能を有する。
放射線検出部102からアンプ部404へ信号を伝達し、ドライブ部405からの駆動信号を放射線検出部102へ伝達するために、フレキシブル基板406が設けられており、フレキシブル基板406が信号のやり取りを仲介している。
ここで、放射線撮像装置100の各処理部のうち、記憶部105に故障が発生し復帰不可能な場合は、出力したいデータそのものが失われた状態となってしまうのでデータを出力する意味が無くなってしまう。これに対して、制御部103および通信部106以外の各処理部に復帰不可能な故障が発生した場合であれば、制御部103による動作確認でログに異常内容を書き込み、所定のタイミングで通信部106を介して放射線撮像装置100の外部にログ情報を転送することが可能である。ただし、制御部103および通信部106に故障が発生した場合はログ情報を転送することはできない。
本実施形態に係るメンテナンス装置200は、電源部101、制御部103、通信部106の故障時においても放射線撮像装置100からログ情報を読み出すことを可能にするものである。図5に示すように、例えば放射線撮像装置100の制御部103に不具合が発生した場合に、メンテナンス装置200を放射線撮像装置100に接続することで、記憶部105のデータを読み出す処理の手順について、以下詳述する。
<5.放射線撮像装置の処理>
まず図6は、第1実施形態に係る放射線撮像装置が通常時に実施する処理の手順を示すフローチャートである。
S601において、操作部110を介したユーザの操作入力に応じて、電源部101が放射線撮像装置100の各処理部へ給電を開始することで、放射線撮像装置100を起動する。
S602において、放射線撮像装置100は、制御部103が正常に起動したか否かを判定する。制御部103が正常に起動した場合、S603へ進む。一方、制御部103が正常に起動していない場合、S610へ進む。S603において、制御部103は、起動シーケンスの一環として各処理部の動作確認を行う。具体的には、制御部103から各処理部への所定の入力に対して、各処理部の出力を確認する。ここで行う動作確認範囲は、特に限定は無い。
S604において、制御部103は、各処理部の動作確認が正常に終了したか否かを判定する。正常に終了した場合は、S605へ進む。一方、正常に終了していない場合は、S610へ進む。S605において、制御部103は、ログに動作確認の正常終了を書き込む。S606において、制御部103は、ユーザ操作等に基づいて、放射線撮像装置100を用いて撮影処理を行う。S607において、制御部103は、撮影処理が正常に終了したか否かを判定する。正常に終了した場合は、S608へ進む。一方、正常に終了していない場合は、S610へ進む。
S608において、制御部103は、ログに撮影処理の正常終了を書き込む。S609において、制御部103は、処理を終了するか否かを判定する。例えば、S606の撮影処理が正常に終了した後、操作部110を介した撮影を終了する旨のユーザ入力があった場合、放射線撮像装置100の動作を停止して処理を終了する。当該ユーザ入力が無い場合、S606に戻る。
S610において、放射線撮像装置100は、異常時の処理を実行する。S610の処理の詳細は図7のフローチャートを参照して後述する。以上で図6のフローチャートの各処理が終了する。
次に図7は、第1実施形態に係る放射線撮像装置が不具合発生時に実施する処理の手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートは図6のS610の詳細処理を示している。
S701において、放射線撮像装置100は、電源部101、制御部103または記憶部105の何れかの異常であるか否かを判定する。これらの処理部の異常である場合、S702へ進む。一方、これらの処理部の異常ではない場合、S703へ進む。
S702において、表示部109は、異常の状態を表示する。異常状態の表示は、例えば、図8に示すように放射線撮像装置100の側面に設けられた表示部109(3つのLED)を用いて行う。PowerのLEDは所定の電源が正常に供給されている場合は点灯し、供給されていない場合は点灯しない。StatusのLEDおよびErrorのLEDは、制御部103により点灯、点滅、消灯等の制御を行う。StatusのLEDは、制御部103が正常に起動して、放射線撮像装置100が撮影可能な状態になると点灯する。ErrorのLEDは、制御部103による各処理部の動作確認の結果、異常が検知されると点灯する。これにより各処理部に異常があれば、以下のようにしてユーザが確認可能である。まず電源部101に異常がある場合は、PowerのLEDが点灯しないことで確認可能である。制御部103に異常がある場合は、電源投入後にPowerのLEDは点灯するが、一定時間待機しても残りの2つのLEDが点灯しないことで確認可能である。その他の処理部に異常があれば、ErrorのLEDが点灯することで確認可能である。
S703において、電源部101、制御部103、記憶部105に異常がない場合は、制御部103は、各処理部の動作確認を行った結果から異常内容をログに書き込み、記憶部105に保存する。S704において、操作部110より撮影を終了する旨のユーザ入力があれば、放射線撮像装置100の動作を停止して処理を終了する。
<6.メンテナンス装置の処理>
続いて、図9のフローチャートを参照して、第1実施形態に係るメンテナンス装置200が実施する処理の手順を説明する。図9に示す処理は、放射線撮像装置100の通常動作時において、制御部103の異常を表示部109を通じてユーザが確認した後、メンテナンス装置200を用いてログ情報を取り出す処理である。放射線撮像装置100の通常動作時に何らかの故障があると、図8に示すような表示部109のLED表示によってユーザが故障を確認することが可能である。ユーザは、表示内容に基づいて制御部103の不具合を確認すると、メンテナンス装置200を外部接続部203および外部接続部107を介して放射線撮像装置100に接続する。
放射線撮像装置100とメンテナンス装置200とが接続されると、放射線撮像装置100のバス切替部108が、記憶部105へ供給する電源の供給元を、放射線撮像装置100の電源部101からメンテナンス装置200の電源部201へ切り替える。これにより、制御信号およびデータの送受信経路を放射線撮像装置100のバス111からメンテナンス装置200のバス205へと切り替える。バスが切り替わることで、制御部202から記憶部105へアクセス可能となる。以下では、その時のメンテナンス装置200の制御部202の動作について詳述する。
S901において、制御部202は、メンテナンス装置200を起動する。S902において、制御部202は、記憶部105へアクセス可能か否かを確認する。記憶部105へアクセス可能である場合、S903へ進む。一方、記憶部105へアクセス不可能である場合、S906へ進む。
S903において、制御部202は、記憶部105に格納されているデータを取得して、通信部204を介してメンテナンス装置200の外部へ転送する。送付するデータ範囲はあらかじめ設定された範囲に従って転送可能であり、特に限定は無い。例えば、記憶部105に格納されているデータを全て転送してもよいし、格納されているログ情報に限って転送してもよい。また、最後にログ情報が転送された後に新たに追加されたログ情報だけを抽出して転送してもよい。この場合、ログ情報として転送済みか否かを判断するための情報を内部に保持しておくか、最後に受け取ったログ情報の内容や最後に受け取った時間を転送先から通知してもらう必要がある。また、仮に未転送の画像データが記憶部105に残っていれば画像データを優先的に転送してもよい。
S904において、制御部202は、外部の転送先からの受信完了信号などにより所定の転送が完了したことを確認する。S905において、制御部202は、処理を終了するか否かを判定する。例えばユーザの電源OFF操作の有無等に基づいて判定する。ユーザの電源OFF操作があれば処理を終了する。
なお、S902で記憶部105にアクセス不可能な場合は、記憶部105の故障や記憶部105に電源部201から正しく電源が供給されていないか、バス切替部108の故障等が想定されるが、いずれの場合も記憶部105のデータの読み出しは不可能となる。
そこで、S906において、制御部202は、記憶部105のデータを読み出すことができないことを示す情報を通信部204からメンテナンス装置200の外部へ転送し、当該情報が転送先のPC等を介してユーザに通知される。
以上の説明では、制御部103の故障を例としたが、同一の構成、手順で電源部101、記憶部105、通信部106等の故障時においてもログ情報を読み出し、放射線撮像装置100の外部にデータを転送することができる。
本実施形態によれば、放射線撮像装置の一部の機能が壊れた場合においても、外部装置によって不具合の生じた放射線撮像装置から所望のデータを取り出すことが可能となる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、メンテナンス装置200が、放射線撮像装置100内の記憶部105が必要とする電源電圧および制御信号を供給する例を説明した。
第2実施形態では、メンテナンス装置200から供給される電源電圧や制御信号が所定の電圧、信号ではない場合においても、不具合があった際にログ情報を取り出すことが可能な放射線撮像装置100について説明する。
図10は、第2実施形態に係る放射線撮像装置1000の構成例を示す図である。第1実施形態で説明した図1と同一の構成には同一の符号を付している。放射線撮像装置1000は、図1の構成に加えて、電圧変換部1001および信号変換部1002を備えている。
電圧変換部1001は、外部接続部107を介して入力された電源電圧と、記憶部105が必要とする所定の電源電圧とを比較し、所定の電圧と異なる場合には不図示の電圧レベル変換回路により所定の電圧に変換してから記憶部105へ出力する。一方、外部接続部107を介して入力された電源電圧が所定の電圧である場合はそのまま記憶部105へ出力する。電圧レベル変換回路は、1つの昇降圧回路であってもよいし、複数の昇圧回路、降圧回路、昇降圧回路で構成してもよい。
信号変換部1002は、外部接続部107を介して入力された入力信号が記憶部105に接続されるバス111での信号と種類が異なる場合に当該入力信号を解釈し、記憶部105用の所定の信号に変換するものである。信号の変換は特に限定はなく、極性の変換、シリアルパラレル変換、汎用のインタフェースであるUSB、PCIexpressなどによるプロトコル変換が挙げられる。
放射線撮像装置1000の通常動作に関しては第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、放射線撮像装置1000の制御部103に不具合があった場合に、メンテナンス装置200を用いてログ情報を取り出す動作についても第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、電圧変換部1001、信号変換部1002を放射線撮像装置1000に設けて電源電圧や信号の変換を行う例を説明した。これに対し、電圧変換部1001および信号変換部1002を別途変換ケーブルとして設けて、電源電圧や信号の変換を行う構成としてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、放射線撮像装置専用のメンテナンス装置だけでなく、使用する内蔵メモリが異なっており所定の電圧を出力できない装置、例えば、他製品のメンテナンス装置にも適用可能となる。よって、そのような装置であっても、故障時にログ情報を読み出し、放射線撮像装置の外部に転送可能となる。
さらには、通信機能を備えた電気機器、例えば、スマートフォンなどからUSBメモリなどの外付け記憶装置にアクセスする要領で、放射線撮像装置の故障時にログ情報を読み出し、放射線撮像装置外部に転送可能となる。
(第3実施形態)
第1および第2実施形態では、メンテナンス装置を放射線撮像装置の外部に別体として設ける例を説明した。これに対し、第3実施形態では、放射線撮像装置の内部にメンテナンス部(第1および第2実施形態の情報処理装置に対応)を含む例を説明する。
<1.放射線撮像装置の構成>
まず図11は、第3実施形態に係る放射線撮像装置の構成例と、放射線撮像装置との間で電力や情報をやり取りする放射線撮像システムの構成例とを示す図である。1100は放射線撮像装置、1200は外部電源、1300はPC、1400はネットワーク、そして1500は無線中継機器である。
放射線撮像装置1100は、第1の制御部1101と、第1の記憶部1102と、センサ駆動部1103と、センサ部1104と、第1の通信部1105と、第1の外部接続部1108、第2の外部接続部1106、第3の外部接続部1107と、第1の電源生成部1109と、第1の内部電源1110と、操作部1111と、表示部1112と、メンテナンス部1113とを備えている。なお、センサ駆動部1103及びセンサ部1104が第1及び第2実施形態で説明した放射線検出部102に相当する。
第1の制御部1101は、放射線撮像装置1100の各部の制御に関する処理を行う。例えば、撮像に関してセンサ部1104を駆動するための指示をセンサ駆動部1103へと出力したり、得られた画像データを第1の記憶部1102へ保存したり、第1の記憶部1102から画像データを取り出したりする。また、第1の通信部1105を介して他の機器へ画像データを送信したり、他の機器から指示を受信をしたり、操作部1111からの操作によって放射線撮像装置1100の起動/停止の切り替え等を実施したりする。さらに、動作状況やエラー状態を表示部1112を介してユーザに通知する。なお、本実施形態では第1の制御部1101で処理しているが、2つ以上の複数の制御部で分担処理してもよい。
第1の記憶部1102は、放射線撮像装置1100が取得した画像データや内部処理の結果等を示すログ情報を保存するために用いられる。また、第1の制御部1101がCPU等のソフトウェアを用いるものである場合には、そのためのプログラム等も格納することができる。具体的な実装に制約は無く、メモリやHDD、揮発性メモリ/不揮発性メモリについて様々な組み合わせで搭載可能である。また、本実施形態では一つの記憶部しか示していないが、複数の記憶部を設けてもよい。本実施形態では、第1の記憶部1102にはログ情報などが記憶され、第1の制御部1101が動作するために必要なソフトウェアなどを格納する記憶部については第1の制御部1101内部に含まれているものとする。
センサ駆動部1103は、センサ部1104を駆動する。後述のセンサ部1104に含まれる光検出器アレイのうち、どの行あるいは列から電気信号を取り出すかの選択や、取り出した電気信号の増幅、光検出器アレイへの給電等を行う。取り出された電気信号は、第1の制御部1101へ送られ、当該第1の制御部1101を介して第1の記憶部1102へとさらに送られる。
センサ部1104は、不図示のシンチレータと光検出器のアレイとを含み、照射された放射線を電気信号に変換する。シンチレータおよび光検出器アレイは2次元平面の形状をしており、且つ面と面とが向き合う形で隣接している。シンチレータは、放射線によって励起されて可視光を発する。光検出器アレイは、当該可視光を電気信号に変換する。なお、シンチレータの種類や光検出器アレイの種類等に特に限定は無く、様々なものを適用可能である。
第1の通信部1105は、放射線撮像装置1100と他の機器との通信を実現するための処理を行う。本実施形態における第1の通信部1105は、有線通信用の経路として第2の外部接続部1106、無線通信用の通信経路として第3の外部接続部1107と接続されており、どちらを用いて他の機器と接続するかを選択できる。例えば、第2の外部接続部1106は外部と接続できるコネクタであり、第3の外部接続部1107は無線通信用アンテナである。なお、通信については、有線通信のみ、あるいは無線通信のみを備える構成としてもよい。また、通信の方式についても特に限定は無い。
第1の外部接続部1108は、給電用に設けられており、外部電源1200と接続される。外部電源1200からの電力が第1の外部接続部1108を経由して放射線撮像装置1100の第1の電源生成部1109へと供給される。具体的な実現例としては、金属端子同士が接触することで電気的接続を実現するような一般的コネクタでもよいし、対面するコイル状導電性線材に送信/受信それぞれの役割を持たせて電磁誘導によって非接触の給電を実現するようなコネクタでもよい。
第1の電源生成部1109は、第1の内部電源1110から供給された電力または第1の外部接続部1108を介して外部から供給された電力から、放射線撮像装置1100の各部が必要とする電圧・電流を生成し、分配供給する。なお、第1の電源生成部1109は外部からの給電がある場合には必要に応じて第1の内部電源1110を充電することも可能である。
第1の内部電源1110は、例えば充電池であり、着脱可能な形態となっている。なお、第1の内部電源1110は本実施形態の例に限定されず、充電可・不可、着脱可・不可、電力生成の手法等は様々な組み合わせを取ることができる。
操作部1111は、ユーザからの操作を受け付ける。実装方法に特に限定は無く、ユーザからの入力を受け付けられればよい。具体的にはユーザが手で操作する各種スイッチ、タッチパネルなどによって実現できる。また、操作専用のリモートコントローラからの入力を受け付ける受信部を併せて設けてもよい。本実施形態では2つのプッシュスイッチを設け、プッシュスイッチの入力状況や押下時間等の組み合わせによって、ユーザが放射線撮像装置1100に各種情報を入力できるものとする。
表示部1112は、放射線撮像装置1100の状態などをユーザなどに通知する。実装方法に特に限定は無く、LEDやLCD、モニタなどによって実現できる。ユーザへの通知方法の一つとして、スピーカを備えてもよい。本実施形態では2つのLEDを設け、LEDの点灯/消灯の組み合わせや、点灯方法(点滅/点滅の間隔)の組み合わせによってユーザに放射線撮像装置1100の状態などを示すものとする。
外部電源1200は、第1の外部接続部1108を介して第1の電源生成部1109へ電力を供給する。実現例に制約は無く、病院や家庭のコンセント(不図示)から電力を取り出して第1の電源生成部1109へ供給してもよい。外部電源1200は、A/D変換や電圧変換等を行う専用ユニットとして実現しても良いし、ACアダプタのような形態をとってもよい。また、外部電源1200に、給電可否を設定するスイッチを設けてもよいし、給電可否の判断を行う制御機能を組み込んでもよい。
PC1300は、放射線撮像システムのコンソール、若しくは放射線撮像装置1100の状況を確認するためのメンテナンス用PCである。なお、本実施形態では1300をPCとして示しているが、実装方法としてはPCに限定されず、情報端末であればよい。例えば、ノートPC、タブレットPC等の携帯情報機器端末であってもよい。
PC1300が放射線撮像システムのコンソールとして機能する場合、PC1300内には放射線撮像システム制御用のソフトウェアが備えられている。撮像を開始する処理がソフトウェアで実施されると、その情報がネットワーク1400を介して放射線撮像装置1100へと送られる。この時、ネットワーク1400はローカルエリアネットワーク(以下、LAN)である。また、最終的な放射線撮像装置1100への情報の伝達方法は、事前に決められた接続優先度や利用可否状況を踏まえて有線/無線が設定される。無線を経由する場合にはLAN内に設置された無線中継機器1500及び放射線撮像装置1100の第3の外部接続部1107間で情報のやり取りがなされる。撮像が終了し、放射線撮像装置1100によって画像データが取得されると、放射線撮像装置1100は再びネットワーク1400を介して画像データをPC1300へと送信し、PC1300は画面上に画像を表示する。また、放射線撮像装置1100は内部での動作状況等をログ情報として定常的に保存し、放射線撮像装置1100に対して予め設定されたタイミングやPC1300から要求があったタイミングでPC1300へとログ情報を送信している。
一方、PC1300がメンテナンス用PCとして機能する場合、ネットワーク1400はLANに限らず施設間をつなぐようなワイドエリアネットワーク(以下、WAN)であってもよい。遠隔地に存在するメンテナンス用PCへ任意のタイミングでログ情報を収集可能に構成してもよい。
以上放射線撮像装置1100の構成について説明したが、放射線撮像装置1100の各処理部のうち、第1の制御部1101、第1の通信部1105、第1の電源生成部1109といった1つしかない処理部に不具合が発生するとデータの出力が不可能となる。
これら以外の処理部については、不具合が発生しても何らかの形でデータの出力が可能であったり、若しくはそもそも出力する意味が無かったりする。例えば、第1の内部電源1110に不具合が発生した場合には第1の内部電源1110を交換するか、あるいは外部電源1200からの給電に切り替える等すればよい。また、第1の記憶部1102に復帰不可能な不具合が発生してしまった場合、出力したいデータそのものが失われた状態となってしまうのでデータを出力する意味が無くなってしまう。
以下、通常では対応不可能な不具合状態に陥った際にデータの出力を可能にするメンテナンス部1113の詳細について説明する。
<2.メンテナンス部の構成>
図12は、第3実施形態に係るメンテナンス部の構成例と、放射線撮像装置との間で電力や情報をやり取りする例とを示す図である。
メンテナンス部1113は、第4の外部接続部1115、第2の通信部1116、第2の制御部1117、第2の内部電源1118、第2の電源生成部1119を備えている。メンテナンス部1113の処理部は、放射線撮像装置1100の第1の制御部1101、第1の通信部1105、第1の電源生成部1109といった、不具合が発生するとデータの出力が不可能となる1つしかない処理部に対応する機能を有する。
メンテナンス部1113の各処理部は、基本的に放射線撮像装置1100内部のメンテナンス部1113以外の処理部に不具合が発生し、且つ放射線撮像装置1100から外部へのデータ出力が不可能になった場合に起動する。そして第1の記憶部1102に残っている未出力のログ情報や画像データを外部へと出力する。
第2の制御部1117は、メンテナンス部1113内部の他の処理部とデータのやり取りをするだけでなく、メンテナンス部1113外の第1の記憶部1102にもアクセスできるようになっている。また、第2の電源生成部1119についても同様に第1の記憶部1102に給電可能になっている。これにより、メンテナンス部1113外に存在する第1の制御部1101や第1の電源生成部1109に復帰不可能な不具合が発生した場合にも、第1の記憶部1102を駆動して第1の記憶部1102らデータを取り出すことが可能となる。
第2の内部電源1118及び第2の電源生成部1119は、メンテナンス部1113及び第1の記憶部1102を動作させるだけの電力共有が可能である。第2の内部電源1118については第1の内部電源1110と同じように特別な制約は無く、充電可・不可、着脱可・不可、電力生成の手法等は様々な組み合わせを取ることができる。
第2の通信部1116及び第4の外部接続部1115は、第2の制御部1117が第1の記憶部1102から取得したデータを外部へと出力する際に用いられる。第4の外部接続部1115の通信には無線/有線の何れを用いてもよい。
<3.放射線撮像装置の外観及び構造>
図13は、放射線撮像装置1100の外観及び構造の一例を示す図である。図13(a)が放射線撮像装置1100の外観図であり、図13(b)は図13(a)の奥側を手前側に返した放射線撮像装置1100の透視図である。図13(a)の各構成の参照符号及び星印と、図13(b)の同参照符号及び星印との位置関係から、それぞれ放射線撮像装置1100を違う角度から観察した場合の図であることがわかる。なお、図11、図12で説明した構成と同様の構成については同じ参照符号が付されている。
図13(a)に示すように、操作部1111、表示部1112、各種の外部接続部(第1の外部接続部1108、第2の外部接続部1106)が筺体に設けられている。筺体には各処理部が収まれば良く、その形状、大きさや材質は特に限定されない。第1の外部接続部1108は電源用コネクタ、第2の外部接続部1106は通信用コネクタである。操作部1111はユーザが操作できる2つのスイッチ、表示部1112はユーザに状態を知らせる2つのLEDである。なお、本実施形態では、第1の外部接続部1108および第2の外部接続部1106は別々のコネクタとして実現しているが、一つのコネクタに集約してもよい。
また、図13(b)に示すように、筺体内には平面状のセンサ部1104が配されており、センサ部1104と対面する形で固定パネル1301が配されている。センサ部1104については前述の通りシンチレータと光検出器のアレイが平面状に対面する形で配されている。固定パネル1301は放射線撮像装置1100内の各部の位置を固定する。
制御用基板1302は、一つの電気回路基板として配されており、第1の制御部1101(CPU等)、第1の通信部1105(通信IC等)、第1の記憶部1102(メモリIC等)を内蔵している。第3の外部接続部1107は、無線通信用のアンテナモジュールであり制御用基板1302内の第1の通信部1105(通信IC等)によって用いられる。
アンプ部1303およびドライブ部1304は、センサ駆動部1103として説明した構成である。アンプ部1303は、センサ部1104から出力された信号を増幅する機能を有する。ドライブ部1304は、センサ部1104内の光検出器アレイを駆動する。
アンプ部1303およびドライブ部1304が一つの電気回路基板として配されている。アンプ部1303およびドライブ部1304は制御用基板1302上のCPU等によって駆動され、アンプ部1303が出力したデータは制御用基板1302上のCPU等へ返される。
開口1306は、 放射線撮像装置1100と着脱可能な第1の内部電源1110であるバッテリを、放射線撮像装置1100へ挿入したり当該放射線撮像装置1100から取り出したりするための開口である。本実施形態では開口1306は筐体側面に設けられているが、開口の位置は限定されず、センサ部1104が配置された面と逆側の面に設けてもよい。開口1306の位置は、第1の内部電源1110から第1の電源生成部1109へ電源が供給可能な位置であればよい。図13(b)では第1の電源生成部1109を一つの電気回路基板として配している。
フレキシブル基板1305は、信号のやり取りを仲介する機能を有し、センサ部1104からアンプ部1303へ信号を伝達したり、ドライブ部1304から出力された駆動信号をセンサ部1104へ伝達したりする。メンテナンス部1113についても、その内部に含まれる第2の制御部1117、第2の通信部1116が制御用基板1302と同様にCPUや通信IC等によって構成されている。
以上複数の電気回路基板が設けられている例を説明したが、これらは必要に応じて統一あるいは分離させてもよい。
<4.放射線撮像装置の処理>
続いて、第3実施形態に係る放射線撮像装置1100が実施する各処理について説明する。
[一連の処理]
まずは図14のフローチャートを参照して、放射線撮像装置1100が起動してから終了に至るまでの一連の処理の流れを説明する。
S4001において、放射線撮像装置1100は、起動時の機能チェック処理を実施する。S4001の処理の詳細は、図15を参照して後述する。放射線撮像装置1100の各部動作チェックを実施し、不具合がなければS4002へ進む。一方、不具合があればS4011へと処理を進める。
S4002において、放射線撮像装置1100は、定常状態へと移行する。S4003において、放射線撮像装置1100は、メンテナンス部1113の起動条件に合致する事態が発生したか否かを判定する。発生した場合、S4004へ進む。一方、発生していない場合、S4005へ進む。S4004において、メンテナンス部1113は、第1の記憶部1102のチェックやデータの取り出し等を実施する。S4004の処理の詳細は、図16を参照して後述する。
S4005において、放射線撮像装置1100は、撮影処理へ移行するか否かを判定する。実際の運用例としては、ユーザがPC1300上のソフトウェア画面上で被写体情報を入力するための作業ウインドウに移ると、被写体情報入力後に撮影が開始されると判定し、撮影開始を放射線撮像装置1100へと通知することによりで撮影処理に移行する。撮影処理へ移行する場合、S4006へ進む。一方、撮影処理へ移行しない場合、S4003に戻る。
S4006において、放射線撮像装置1100は、撮影直前の定常状態へ遷移する。この状態では撮影処理は実施しないものの、撮影に備えてセンサ部1104へ通電を開始し、撮影準備を実施する。この状態でもS4003及びS4004に示したチェック動作が可能である。図14では当該チェック動作をSU4001としてまとめ、S4006の処理とS4007の処理との間に示している。
S4007において、放射線撮像装置1100は、撮影を開始するか否かを判定する。撮影を開始する場合、S4008へ進む。一方、撮影を開始しない場合、SU4001に戻る。例えば、ユーザがPC1300のソフトウェア画面上で被写体情報の入力を完了して撮影用のウインドウへ移行し、且つ放射線を照射開始信号がPC1300や放射線発生装置から放射線撮像装置1100へ通知されていた場合に、撮影を開始すると判定する。なお、放射線発生装置は、図11に図示していないがネットワーク1400経由で接続可能な装置である。あるいは放射線の照射を自ら検知できる機構を備えた放射線撮像装置1100であれば、ユーザが撮影用のウインドウを開いた状態に移行した段階で撮影開始と判定してもよい。
S4008において、放射線撮像装置1100は、照射された放射線を検出して画像データを取得する。S4009において、放射線撮像装置1100は、撮影処理について不具合が発生したか否かを判定する。不具合がある場合、S4010へ進む。一方、不具合がない場合、S4012へ進む。S4010において、放射線撮像装置1100は、撮影中チェック処理を実施する。S4010の処理の詳細は、図18を参照して後述する。
S4012において、放射線撮像装置1100は、撮影終了を終了する。S4013において、放射線撮像装置1100は、定常状態へ遷移する。S4014において、放射線撮像装置1100は、撮像部を停止するか否かの終了処定を行う。終了しない場合、S4003に戻って同様の処理を繰り返す。
以上、放射線撮像装置1100が起動してから終了に至るまでの一連の処理の例を示したが、全体の流れはこの例に限定されない。例えば緊急で撮影を開始したい場合にはS4005からS4012へと直接遷移する等の方法も考えられ、処理の流れは自由に構成できる。
[起動時機能チェック処理]
図15のフローチャートを参照して、S4001の起動時機能チェック処理の詳細について説明する。
放射線撮像装置1100は、外部からの入力によって起動シーケンスを開始する。外部からの入力の種類に特に限定は無く、操作部1111対するユーザからの操作に基づいて第1の電源生成部1109が各処理部へ給電を開始してもよい。あるいは、外部電源1200からの給電が開始されたことを第1の電源生成部1109が検知することにより各処理部へ給電を開始してもよい。本実施形態では、操作部1111を介したユーザ操作による入力によって起動する。ユーザからの起動指示が操作部1111へ入力されると、メンテナンス部1113内の第2の電源生成部1119へも起動信号が伝達され、メンテナンス部1113の各処理部が起動する。S5001において、メンテナンス部1113及びそれ以外の通常動作を行う処理部(以下、便宜的に通常部と呼ぶ)へ給電が開始される。
S5002において、給電開始後、第1の制御部1101が、通常部の動作確認を行う。具体的には、通常部内に存在する各処理部が正常に動作しているか否かを、各出力を観察することでチェックする。第1の制御部1101および第2の制御部1117は相互に信号のやり取りが可能であり、第1の制御部1101が動作確認完了した場合に、その情報を示す信号を第2の制御部1117へ出力する。これにより、先に第1の制御部1101が動作確認を行い、その間第2の制御部1117を処理待ち状態とすることができる。ここで行う動作確認の範囲は特に限定は無い。
S5003において、第1の制御部1101及び第2の制御部1117は、通常部のチェックが正常に終了したか否かを判定する。正常に終了した場合、S5011へ進む。一方、正常に終了していない場合、S5004へ進む。第1の制御部1101に不具合が無ければ、第1の制御部1101がチェック結果を判断することができる。第1の制御部1101に不具合がある場合でも、第2の制御部1117が第1の制御部1101から出力される予定のチェック完了信号を一定時間経過しても受信していないことに基づいて、通常部に不具合があると判断することができる。なお、第1の制御部1101及び第2の制御部1117は、それぞれ第1の通信部1105及び第2の通信部1116等を通じて、チェック結果の情報を放射線撮像装置1100外部のPC1300等に通知することができる。
S5004において、放射線撮像装置1100は、第1の制御部1101自体が正常か否かを判定する。第1の制御部1101が正常である場合、S5010へ進む。一方、第1の制御部1101が正常ではない場合、S5005へ進む。当該判定処理は、S5003の処理と同様に、第1の制御部1101自体が、自らが正常であることを他の処理部へ通知したり、第2の制御部1117が第1の制御部1101から出力される予定の信号を受信したか否かに基づいて判定したりすることができる。また、通常部に該当する各処理部が第2の制御部1117に出力を行うことで、第2の制御部1117が判定してもよい。また、第2の制御部1117が判定不可能な状態となった場合に備えて、予めPC1300と、放射線撮像装置1100の通常部あるいはメンテナンス部1113との間で処理が終了したか否かを通知するように設定しておいてもよい。そして、一定時間以上どちらからも通知がなかった場合は、放射線撮像装置1100が正常に起動できていないことを示す情報をPC1300に付属するモニタなどの表示部1112経由でユーザに通知してもよい。この場合、ユーザが放射線撮像装置1100の操作部1111を操作して、放射線撮像装置1100を停止させ、強制的に処理を停止させる必要がある。
S5005において、一定時間経過後第2の制御部1117へと動作権限が切り替えられて、第2の制御部1117がメンテナンス部1113の機能チェックを行うことが可能な状態となる。
S5006において、第2の制御部1117は、メンテナンス部1113の機能チェックを行う。本実施形態では、第2の通信部1116や第4の外部接続部1115を介して外部と通信を確立したり、第1の記憶部1102へのアクセスが可能か否かを確認したりするが、特に当該例に限定されるものではない。
S5007において、第2の制御部1117は、メンテナンス部1113のチェックが正常に終了したか否かを判定する。正常に終了した場合、S5009へ進む。一方、正常に終了しなかった場合、S5008へ進む。なお、判定結果は、第2の制御部1117が正常動作しているのであれば第2の制御部1117が各機処理部へ通知可能である。第2の制御部1117が正常動作していない場合でも、放射線撮像装置1100外のPC1300へチェック判定が通知されるように設定されていれば、PC1300側で通知の有無に基づいて判定を行うことが可能である。
S5008において、第2の制御部1117もしくはPC1300が、一定時間経過後に、通常の撮影が不可能であることと、メンテナンス部1113も正常動作が不可能であることとを、ユーザに通知する。通知方法は放射線撮像装置1100が備える表示部1112や、PC1300が備えるモニタ等の表示機能を用いて通知が実施される。この場合、通常の動作(撮影)もデータの取り出しも不可能な状態となるので、放射線撮像装置1100はユーザによって電源をOFFにされることで停止状態となる。停止状態へは、一定時間エラー状態であることを表示した後に自動で遷移してもよい。
S5009において、S5008の処理と同様に、第2の制御部1117やPC1300が、通常部が異常状態であることを通知する。また、メンテナンス部1113が、第1の記憶部1102にアクセスしてログ情報等をPC1300へと出力する。以上の処理が終了した後の放射線撮像装置1100は、S5008の処理と同様にユーザによって電源をOFFにされるか、一定時間エラー状態を表示した後に自動で遷移することにより処理を終了して停止状態となる。
S5010において、放射線撮像装置1100の表示部1112やPC1300が、通常部が異常であって撮影が不可能であることを通知する。その後、S5008又はS5009の処理と同様にユーザによる操作や自動遷移で処理を終了して停止状態となる。その際、S5009のようにログ情報を取り出してPC1300へ出力してもよい。また、S5006のようにメンテナンス部1113のチェックを行ってもよい。
S5011において、第1の制御部1101から第2の制御部1117へ一時的に処理の権限を切り替える。すなわち、S5003における通常部チェックが正常に終了した場合は第2の制御部1117が処理を実施することが可能となる。
S5012において、第2の制御部1117は、メンテナンス部1113の機能チェックを実施する。S5013において、機能チェックが正常に終了したか否かが判定される。正常に終了した場合、S5018へ進む。一方、正常に終了しなかった場合、S5014へ進む。S5012からS5013の処理は、S5006からS5007の処理と同様である。
S5014において、第1の制御部1101は、メンテナンス部1113のチェックが正常終了しなかったのが第2の制御部1117が異常であったことが原因であるか否かを判定する。第2の制御部1117が異常であった場合、S5015へ進む。一方、第2の制御部1117が正常である場合、S5016へ進む。当該判定処理は、S5004において第1の制御部1101が正常か否かを判定した場合と同様に、他の制御部(この例では第1の制御部1101)が第2の制御部1117から出力される予定のチェック完了通知を受信していないことに基づいて第2の制御部1117が異常状態であると判定することが可能である。S5015において、一定時間が経過した後に、処理権限が第2の制御部1117から第1の制御部1101へ移る。
S5016において、メンテナンス部1113が異常であることがユーザに通知される。S5014で第2の制御部1117が正常であると判定された場合にも、S5016でメンテナンス部1113が異常であることが通知されるが、通知を実行する処理部がS5015を介してS5016へと移ったか否かによって異なる。即ち、S5015を経由した場合には第2の制御部1117が異常状態であるため、通知を実行可能なのは第1の制御部1101や、PC1300等の放射線撮像装置1100外の機器である。一方、S5015を経由しない場合には、これらの処理部に加えて第2の制御部1117が通知を実行可能となる。なお、S5016では、異常状態の通知に加えてユーザへの処理継続確認を行う。これは、通常部が正常に動作するので、メンテナンス部1113の異常を承知の上で撮影処理に進むか否かを確認するものである。
S5017において、処理を継続するか否かの判断結果をユーザから受け付ける。ユーザは、放射線撮像装置1100の操作部1111やPC1300を介して処理継続の判断結果を放射線撮像装置1100へ通知する。処理を継続しない場合、処理を終了して停止状態となる。処理を継続する場合、S5019へ進む。
S5018において、処理権限が第2の制御部1117から第1の制御部1101へと移る。本実施形態では、この際にメンテナンス部1113の電源OFFにされる。S5019において、放射線撮像装置1100は、通常撮影処理を実施する。S5018の処理は、撮影処理への移行受付やセンサ部1104を用いた撮影処理、撮影した画像データの送信等を行う撮影後処理を含んでいる。
S5020において、放射線撮像装置1100は撮影前の待機状態となり、ユーザ入力に基づいて処理を終了するか否かを判定する。処理を終了しない場合、S5019に戻る。次の撮影処理に移るための操作部1111への入力やPC1300への入力を受け付けると、処理を継続する。また、電源をOFFにされるか、処理を終了する旨の入力があれば、放射線撮像装置1100は停止して処理を終了する。
[定常時チェック処理]
図16のフローチャートを参照して、S4004における放射線撮像装置1100の定常時チェック処理の詳細について説明する。本実施形態では、定常時とは放射線撮像装置1100の電源がONになっていて、PC1300等から撮影に移行する指示があれば撮影可能状態へと遷移できる状態のことを示す。また、本実施形態では放射線撮像装置1100が定常状態にある時に、メンテナンス部1113の全ての処理部が動作しているわけではなく、第2の電源生成部1119が外部からの信号入力に基づいて給電開始できる状態で、各処理部が停止しているものとする。この状態でメンテナンス部1113の起動条件が満たされた場合、図16の処理が開始される。S6000において、第2の制御部1117を含むメンテナンス部1113の各処理部が起動する。ここでは定常状態にある放射線撮像装置1100に対してユーザが何らかの不具合を確認し、操作部1111を操作することによりメンテナンス部1113を起動させる場合を想定する。なお、タイマを使用して周期的に実施する構成であってもよい。
S6001において、通常部の第1の記憶部1102に対してアクセス可能か否かを確認する。そして、S6002において、アクセス可能か否かの判定を行う。アクセス可能である場合、S6003へ進む。一方、アクセス不可能であった場合、S6007へ進む。アクセス可能か否かの判定処理について図17を参照して説明する。図17は、第1の記憶部1102と各制御部(第1の制御部1101及び第2の制御部1117)との接続例である。配線1701は第1の記憶部1102の制御権を取得するための配線で、各制御部は配線1701へ使用したい旨の信号を出力する。この信号を受けた第1の記憶部1102は使用可能状態となる。
一方、配線1701へ信号を出力した制御部とは別の制御部は、配線1701を読み取ることで第1の記憶部1102が他の制御部によって使用中であることを判定できる。制御権を取得した制御部は配線1702に対して読み書きどちらの処理を行うかを出力し、配線1703経由で第1の記憶部1102内のアドレスを、配線1704経由でデータ内容をやり取りする。これらの信号のやり取りが正常に行えるか否かに基づいて、制御権を取得した制御部は、第1の記憶部1102が正常に動作しているか否かを判断することができる。
また、配線1705は第1の制御部1101のリセット受付と第2の制御部1117から第1の制御部1101への出力を接続する配線であり、これを操作することで第2の制御部1117が第1の制御部1101をリセット可能となっている。アクセス不可と判定される例としては、図17 の配線1701(制御権取得用配線)が他の処理部によって使用されたままになっている場合や、実際に読み出しや書き込み処理を行っても第1の記憶部1102から返答が無い場合が挙げられる。
S6003において、第1の記憶部1102に格納されているデータを第1の通信部1105及び第4の外部接続部1115を介して放射線撮像装置1100外のPC1300等に転送する。本実施形態では、データ転送は無線LANで無線中継機器を介してPCに送ることを想定する。送付するデータ範囲はあらかじめ設定された範囲に従って転送可能であり、特に限定は無い。例えば、第1の記憶部1102に格納されているデータを全て転送してもよいし、格納されているログ情報に限って転送してもよい。
また、最後にログ情報が転送された後に新たに追加されたログ情報だけを抽出して転送してもよい。この場合、ログ情報として転送済みか否かを判断するための情報を内部に保持しておくか、あるいはPC等から最後に受け取ったログ情報の内容や最後に受け取った時間を通知してもらう必要がある。また、仮に未転送の画像が第1の記憶部1102に残っていれば画像を優先的に転送したり、転送可否をユーザに確認するための通知を、PC等を介して表示したりしてもよい。
S6004において、メンテナンス部1113による通常部側のリセットを実施する。本実施形態では、図12に示した第1の制御部1101と第2の制御部1117との間の接続によって、まず第2の制御部1117が第1の制御部1101のリセットを実行し、その後第1の制御部1101が通常部のその他の処理部のリセットを実施する。なお、リセット方法は前述の方法に限られない。
例えば、第2の制御部1117が第1の電源生成部1109をリセットして、第1の電源生成部1109の出力を一度全て遮断することにより通常部のリセットを実行してもよい。あるいは第2の制御部1117が通常部の各処理部をリセットし、処理部ごとに順次リセットしてもよい。以上のようなS6004の処理によって、通常部の不具合が解消されるか否かを確認する。このリセット処理をS6003のデータ転送処理の後に実施することにより、取り出したいデータが消失するのを防止する。
S6005において、第2の制御部1117は、通常部のリセット結果を確認する。本実施形態では前述の通り第1の制御部1101と第2の制御部1117とが接続されているので、リセット結果の情報を第1の制御部1101が第2の制御部1117へと出力することにより確認が行われる。ただし、S6004の処理と同様にS6005の処理も、当該処理に限定されるものではなく、リセット結果の確認方法は複数の方法で実現可能である。
S6006において、第2の制御部1117は、通常部のリセットの確認結果をPC1300等に転送する。転送経路について、仮に通常部がリセットによって正常復帰していれば通常部側の第1の通信部1105等によって転送してもよい。一方、リセットによって正常復帰していなければメンテナンス部1113の第2の通信部1116等によって転送する。転送が完了すると処理が終了し、メンテナンス部1113は起動する前の状態、即ち停止状態となる。なお、本実施形態では転送が完了した後自動でメンテナンス部1113が停止状態となっていたが、ユーザによる入力を待ってから停止状態に移行してもよい。
S6007において、第1の記憶部1102が使用中か否かを判定する。第1の記憶部1102が使用中である場合、S6008へ進む。一方、第1の記憶部1102が使用中ではない場合、S6009へ進む。この判定の具体例としては、前述のアクセス権取得のための配線1701が使用された状態か否かを判定する方法が挙げられる。
S6008において、第2の制御部1117が第1の制御部1101をリセットする。S6007で使用中と判定された場合、第1の記憶部1102を使用している可能性がある第1の制御部1101に不具合が発生して制御権が確保されたままになっている可能性がある。そこで、第1の記憶部1102の制御権を取得するため第1の制御部1101をリセットする処理を実施する。
これを実現するのが図17の配線1705(リセット制御用配線)であり、配線1705を操作することにより、第2の制御部1117が第1の制御部1101をリセット可能になっている。なお、ここでは第1の制御部1101以外の処理部、例えば第1の記憶部1102等はリセットしない。これは、リセットによって第1の記憶部1102に残っているかもしれない取り出したいデータが消えてしまう可能性を低減するためである。
第1の制御部1101のリセットについては、S6004の処理でも説明したように第1の制御部1101と第2の制御部1117との間の接続によって第1の制御部1101のリセット用信号を第2の制御部1117が出力することで行う方法を想定している。ただし、第1の電源生成部1109の出力を供給先の処理部毎にON/OFF可能な構成にしておき、ON/OFFを操作することにより第1の制御部1101だけをリセットしてもよいし、第1の制御部1101から第1の記憶部1102への配線をスイッチで切り離してしまってもよい。このように、処理部に含まれる回路は、配線を介してメモリコントローラのリセットピンにリセット信号を供給可能に接続されている。処理部は、判定部によりメモリコントローラに異常が起きたと判定された場合であって、メモリに対するアクセス権限をメモリコントローラが有している場合に、リセットピンに対してリセット信号を供給してもよい。また、処理部は、メモリコントローラに対する電力供給を停止させることにより、アクセス権限をはく奪する処理を行ってもよい。また、処理部は、メモリコントローラとメモリとの間の配線の接続状態を切り替えるスイッチ素子を制御して、メモリコントローラとメモリとを非接続状態とすることにより、アクセス権限をはく奪する処理を行ってもよい。
なお、S6008における第1の制御部1101のリセット処理が終了すると、S6002に戻り、第1の記憶部1102へのアクセスが可能か否かの判定が実施される。第1の制御部1101の不具合によって第1の記憶部1102の制御権が保持し続けられていたのであれば、S6008の処理によって、保持状態は解除されており、S6003以降の処理へと移行することになる。一方、他の理由で第1の記憶部1102にアクセスできない状態が続いている場合には、再びS6007へと処理が移行する。先のS6008の処理によって第1の制御部1101の第1の記憶部1102の制御権の保持は解除されており、S6007を経由して、S6009へと移行する。
なお、S6008の処理で第1の制御部1101をリセットしたにもかかわらず、第1の制御部1101の不具合や第1の制御部1101へ信号を出力する処理部の不具合によって、第1の制御部1101をリセットしても第1の記憶部1102の制御権を保持したまま再起動してしまうことがありうる。その場合、S6002、S6007、S6008の処理が繰り返し実行されてしまう可能性がある。このような場合を想定し、S6008の前後に第1の制御部1101のリセット回数をカウントする処理をさらに追加してもよい。そして、リセット回数が一定回数以上になった場合にエラー判定して処理を抜け、エラー表示をユーザに示した後に処理を終了するように構成してもよい。このように、処理部によるアクセス権限をはく奪する処理の成否を判定し(成否判定)、はく奪する処理が失敗した回数をカウントしてもよい(計数)。処理部は、はく奪する処理が失敗したと判定された場合に再度該処理を行い、所定の回数処理が失敗した場合に、エラーを出力してもよい(エラー出力)。
また、第1の記憶部1102を使用する可能性のある処理部が第1の制御部1101以外にも存在する構成であった場合には、S6007からS6009へ移行する前に、各処理部が第1の記憶部1102の制御権を保持している状態であるかを判定する処理と、保持している場合に部分的にリセットする処理とをS6007およびS6008のように追加してもよい。
S6009において、第2の制御部1117は、第1の電源生成部1109から第1の記憶部1102へ電源が供給されているか否かを判定する。電源が供給されている場合、S6011へ移行する。一方、電源が供給されていない場合、S6010へ移行する。例えば、第1の電源生成部1109の出力に対する電圧や電流の検知結果を第2の制御部1117へ入力することにより判定を行うことができる。電源が供給されていない場合、S6010へ移行する。一方、電源が供給されている場合、S6011へ移行する。
S6010において、メンテナンス部1113の第2の電源生成部1119が、第1の記憶部1102へ電源供給を開始する。例えば、第1の電源生成部1109の出力系統と、第2の電源生成部1119の出力系統とをスイッチを介して接続しておき、当該スイッチを第2の制御部1117がON/OFF操作することで実現することができる。これによって第1の記憶部1102に電源が供給された状態となる。その後、S6002に戻る。この場合、第1の記憶部1102にアクセス可能な状態となっているので、S6003以降の処理へと移行する。
仮にS6007〜S6010の処理を経ても第1の記憶部1102へのアクセスが不可能であった場合、S6009からS6011へ移行する。
S6011において、表示部1112やPC1300は、第1の記憶部1102へのアクセスが不可能であることをユーザに通知する。この場合、第1の記憶部1102それ自体や回路パターンに不具合が発生していることが想定される。その後、メンテナンス部1113が停止して処理を終了する。
なお、本実施形態ではS6000において起動条件を操作部1111の操作によるものとして説明したが、当該例に限定されない。例えば、第1の制御部1101の内部又は外部にタイマ機能を設け、タイマのカウント結果によって一定期間毎にメンテナンス部1113を起動し、通常部の不具合発生状況の判断及びその判断結果に伴うデータの転送を行ってもよい。また、通常部の各処理部に対して、処理が正常に実施されているかを示す情報出力部を設けてもよい。そして情報出力部の出力結果に基づいてメンテナンス部1113の第2の内部電源1118および第2の電源生成部1119がメンテナンス部1113に給電開始して動作を開始させるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、記憶部(1102)と、該記憶部に対してアクセスするメモリコントローラ(1101)とを有する放射線撮像装置(100、1000、1100)のコネクタ(107)と接続する情報処理装置(200、1113)である。そして、放射線撮像装置に異常が起きたことを判定する判定部(図16の「起動条件達成」)と、判定部により異常が起きたと判定された場合であって、記憶部に対するアクセス権限をメモリコントローラが有している場合に、アクセス権限をはく奪する処理を行う処理部(1117、1705、S6008)と、処理部による処理に応じて記憶部に対するアクセス権限を取得し記憶部に対してアクセスするその他のメモリコントローラ(1117)と、メモリからその他のメモリコントローラ経由で得られた、放射線撮像装置により撮像された放射線画像データまたは放射線撮像装置のログデータの少なくともいずれかを外部の装置に出力する出力部とを有している。
[撮影中チェック処理]
次に、図18のフローチャートを参照して、S4010の撮影中チェック処理、より具体的には撮影時に不具合が発生した場合の処理の詳細について説明する。放射線撮像装置1100が起動済みの状態で撮影処理を開始すると本フローが開始する。本来、S8001へ進む前に撮影に関する各処理が実施されるが、ここでは割愛している。
S8001において、第1の制御部1101は、撮影が正常に終了したか否かを判定する。通常、撮影に関する処理は、第1の制御部1101と各処理部とが連携して実行され、一定の時間内で終了する。S8001では撮影処理が終了すると期待される時間が経過しても処理が終了しない状態に陥っていないかどうかを確認するものである。撮影が正常に終了した場合、本フローを終了する。一方、撮影が正常に終了していない場合、S8002へ移行する。
S8002において、第1の制御部1101が正常であるか否かを判定する。正常である場合、S8003へ移行する。一方、正常ではない場合、SU6000へ移行する。例えば、センサ駆動部1103や第1の記憶部1102が一定時間以上動作状態を保持し続けられたことや、第1の通信部1105に対して一定時間が経過してもデータ転送の命令が第1の制御部1101から届かないことをタイマを用いて判定することで、第1の制御部1101が正常か否かを判定することができる。
ここでSU6000の処理は、図14のS4001及び図16で説明した起動時機能チェック処理SU6000と同様の内容である。すなわち、メンテナンス部1113を起動し、第1の記憶部1102へのアクセスが可能であればデータを外部へ出力する。アクセスが不可能であれば第1の記憶部1102の制御権を保持している可能性のある処理部のリセットや、第1の記憶部1102への電力供給を実施する。それでも第1の記憶部1102へのアクセスが不可能であれば第1の記憶部1102の不具合と判定して処理を終了する。
S8003において、第1の制御部1101は、第1の通信部1105の出力系が正常であるか否かを判定する。具体的には、第1の制御部1101が第1の通信部1105へ要求した処理に対する応答があるか否かを確認することで正常か否かを判定可能である。正常である場合、S8007へ移行する。一方、正常でない場合、S8004へ移行する。
S8004において、第1の制御部1101は、第2の電源生成部1119を制御してメンテナンス部1113を起動させる。S8005において、第2の制御部1117は、メンテナンス部1113の各処理部を用いて第1の記憶部1102のデータを外部へ出力する。
S8006において、メンテナンス部1113が停止して、その後処理が終了する。なお、図18の例ではメンテナンス部1113が正常に動作することを前提としているが、図15を参照して説明した起動時機能チェック処理と同様にして動作確認を実施してもよい。
S8007において、第1の制御部1101は、ログ等のデータを第1の通信部1105を介して放射線撮像装置1100外のPC1300等へ出力する。出力後、処理が終了となる。
なお、S8003の処理では、第1の通信部1105を含む出力系が正常であるか否かを判定する例を説明したが、判定内容はこれに限らす、第1の通信部1105を介して情報の出力が可能か否かを判定できれば他の判定方法であってもよい。例えば、センサ駆動部1103等の撮影系の処理部など、他の処理部が正常か否かを確認することにより撮影が正常に終了しなかったのが第1の通信部1105の不具合によるものか、他の処理部の不具合によるものなのかを判定してもよい。あるいは、複数の処理部について正常か確認することによって複数個所が不具合発生状態になった場合に対応できるようにして第1の通信部1105の状態を導き出してもよい。
以上、図18の撮影中チェック処理では、異常が検知されてからメンテナンス部1113が起動する例を説明した。ただし、当該例に限定されず、撮影中に不具合が発生する可能性がある場合には、撮影処理の開始と共にメンテナンス部1113を起動してもよい。これにより、重要な撮影画像情報が取り出せなくなる状況が発生することをより確実に防ぐことができる。
以下、図19のフローチャートを参照して、撮影処理開始と共にメンテナンス部1113を起動する場合の処理手順について説明する。
撮影が開始すると、まずS9001において、メンテナンス部1113が起動される。続いて、S9002において、図18のフローチャートと同様に、撮影が正常に終了したか否かの判定処理がなされるが、当該判定処理は、図18の場合とは異なり第2の制御部1117が実施することも可能である。例えば、第2の制御部1117が判定を行う場合、第1の制御部1101から結果情報を取得したり、第2の制御部1117と通常部内の各処理部とを接続し、第2の制御部1117が各処理部の状況を監視したりしてもよい。正常に終了している場合、処理を終了する。一方、正常に終了していない場合、SU9000へ進む。
SU9000の処理は、図16および図18の処理SU6000から、メンテナンス部1113の起動時機能チェック処理S6000を省いたものである。図19の例では、不具合発生時に既に起動しているメンテナンス部1113を活用してデータ転送すべく、S9002で撮影が正常に終了しなかった場合、そのままSU9000の最初の処理である記憶部へのアクセス可否の確認処理へ移行する。
ただし、当該例に限定されず、図18のS8002からS8007の処理のように異常状態に陥っている箇所を判定し、動作可能であれば第1の通信部1105等を用いてデータを出力する処理を行ってもよい。SU9000の処理は、S6000以外はSU6000の処理と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によれば、放射線撮像装置に不具合が発生し、通常の動作において用いる第1の出力系統を経由して情報を出力できなくなった場合にも、第2の出力系統を使用して外部へと情報を出力できるようになる。これにより、不具合発生時に、不具合解析に用いる情報を放射線撮像装置から取り出すのに必要な時間を削減できる。また、仮に最後に撮影した画像が放射線撮像装置から出力し終わらない状況で不具合が発生した場合にも、第2の出力系統を使用することでデータを取り出すことができる可能性を高めることができる。
また、第2の制御部を設けることによって、通常使用される第1の制御部に不具合が発生し、その影響で他の正常に動作する処理部が占有されてしまった場合でも、不具合が発生した第1の制御部から制御権を取得し、占有状態から解放することができる。
(第4実施形態)
第3実施形態では、放射線撮像装置1100及びその内部に存在するメンテナンス部1113の構成について説明したが、不具合に対応するためにメンテナンス部1113が備えるべき機能の数は条件によって異なってくる。
例えば、動作回数が多い/動作時間が長い処理部については不具合が発生する可能性が高くなることが想定される。また、コネクタを用いた放射線撮像装置と他の機器との接続部については摩耗等が想定される。このように、使用状況に合わせたリスク想定を行い、必要と思われる処理部についてのみメンテナンス部1113が具備する機能を設定することが可能である。
図20は、外部接続部、第1の通信部1105及び第1の制御部1101に不具合が発生するリスクが高いと判断できる場合のメンテナンス部1113の構成例、及びメンテナンス部1113と周辺処理部との関係を示す図である。図20では第3実施形態における図12に示したメンテナンス部1113よりも処理部の数が削減されている。例えば、第2の内部電源1118及び第2の電源生成部1119は、第1の電源生成部1109の不具合リスクが高くないという判断から第1の電源生成部1109と電源を共用することで削減している。
一方、給電スイッチ1114が、図12と比較して追加された構成である。給電スイッチ1114は、第1の電源生成部1109をメンテナンス部1113の各処理部へ接続するか否かを制御するためのスイッチ機能である。
[起動時機能チェック処理]
以下、本実施形態に係る放射線撮像装置1100が実施する起動時機能チェック処理の詳細について説明する。本実施形態に係る起動時機能チェック処理は、図15のフローチャートの各処理とほぼ同様であるため、図15を参照しながら主に差異点を中心に説明を行う。
S5001において、操作部1111への入力によってメンテナンス部1113への給電が開始され、第1の電源生成部1109の出力開始と合わせて給電スイッチ1114のスイッチがON状態(接続状態)に切り替わる。この動作は、第1の制御部1101に行われる。あるいは操作部1111の入力に基づいて直接給電スイッチ1114へ情報が入力されてON状態になるようにしてもよい。また、メンテナンス部1113の動作が必要な時にだけ給電を開始するようにしてもよい。
その後の処理のうち、S5005、S5015、S5018のような、第2の制御部1117から第1の制御部1101へと処理権限が移行される処理については、権限移行と共にメンテナンス部1113への給電を、給電スイッチ1114を操作して停止してもよい。
[定常時チェック処理]
次に、図21のフローチャートを参照して、本実施形態に係る放射線撮像装置1100が実施する定常時チェック処理の詳細について説明する。本実施形態に係る起動時機能チェック処理は、図16のフローチャートの各処理とほぼ同様である。図21の一連の処理SU1100は、図16の処理から第2の電源生成部1119に関するS6009及びS6010の処理が消去されたものに相当する。
[撮影中チェック処理]
次に、本実施形態に係る放射線撮像装置1100が実施する撮影中チェック処理について説明する。図18及び図19を参照して説明したSU6000やSU9000(処理の詳細は図16参照)からS6009及びS6010の処理(第1の記憶部1102に対する電源供給に関する処理)が省略された処理フローが、本実施形態における撮影中チェック処理となる。例えば、図18を例にすると、SU6000を図21におけるSU1100に置き換えた形となる。置き換わった処理以外の各処理内容は第3実施形態と同様である。
(第5実施形態)
第5実施形態では、放射線撮像装置は第1の記憶部1102に加えて第2の記憶部1120(図22、図23を参照して後述)を備え、動作のログ情報はこれら二つの記憶部に記憶されるものとする。また、メンテナンス部1113についても、第2の制御部1117は二つの記憶部にアクセスできる構成になっているものとする。例えば、図17の配線701から配線704がもう一組用意され、第2の記憶部1120と各制御部とが接続されているような構成が考えられる。
ここで図22は、図11に対応する本実施形態に係る放射線撮像装置1100の構成例を示す図である。図23は、図12に対応する本実施形態に係るメンテナンス部1113の構成及び当該メンテナンス部1113と周辺の処理部との関係を示す図である。ここでは第4実施形態を引用するが、第3実施形態をベースにすることも可能であり、特に制限は無い。
本実施形態の構成によれば、不具合発生時に、第2の制御部1117がデータを外部へ出力することになった場合に、第1の制御部1101の不具合によって制御権が保持されてしまい一方の記憶部にアクセスできなくても、もう一方の記憶部にアクセスすることで、第1の制御部1101の再起動などの処理を実施する必要無しにデータを取り出すことが可能となる。
[定常時チェック処理]
以下、図24のフローチャートを参照して、本実施形態に係る放射線撮像装置1100が実施する定常時チェック処理について説明する。図24の一連の処理S1300は、図16のSU6000、図21のSU1100と同様の処理の一部を変更したものであり、以下では主に差異点を中心に説明を行う。
S6000において、メンテナンス部1113が起動する。S6001において第2の制御部1117は予め決められた記憶部(この例では第1の記憶部1102にアクセス可能か否かを確認する。そしてS6002の判定の結果、アクセス可能であればS6003へと移行する。一方、S6002の判定の結果、アクセス不可能であればS1401へと移行する。
S1401において、第2の記憶部1120へのアクセスが可能か否かを判定する。アクセス可能であればS6003へ移行し、アクセス不可能であれば、S6011へと移行する。
S6003において、記憶部(第1の記憶部1102又は第2の記憶部1120)に格納されているデータを、放射線撮像装置1100外のPC1300等に転送する。
本実施形態では、第4実施形態を引用したため、電源リセットは行わなかった。また、第1の記憶部1102と第2の記憶部1120とについて、第1の制御部1101が一方の記憶部の制御権を保持した状態で不具合に陥ってももう一方へはアクセス可能であるという想定の下で構成している。そのため、第1の制御部1101の再起動は実施していない。なお、これらの実施形態に制限される必要はない。
(第6実施形態)
第6実施形態では、画像を連続撮影することで動画を提供するモード(以下、動画モード)で動作する放射線撮像装置について説明する。
本実施形態に係る放射線撮像装置の構成は、第3実施形態で説明した図11、図12の構成と同様である。また、処理内容(起動時機能チェック処理、定常時チェック処理)についても同様である。また、静止画を撮影する際の撮影中チェック処理も第3実施形態と同様である。
以下、図25のフローチャートを参照して、第3実施形態と異なる、動画モードでの撮影中チェック処理について説明する。動画モード撮影時には、画像の連続再生と転送を続けるため、第1の通信部1105を用いた画像転送で通信経路が占有される。このためメンテナンス部1113を起動する処理が異なってくる。撮影が開始されると、S1501において、連続した画像撮影処理および転送処理が開始される。
S1502において、撮影終了通知があったか否かを判定する。撮影終了通知があった場合、処理を終了する。一方、撮影終了通知がない場合、S1503へ進む。撮影が停止するタイミングは、撮影開始指示が入力されるタイミングであらかじめ通知されてもよいし、画像転送の合間にPC1300などから情報を受け付ける時間を確保し、この間にPC1300などから停止タイミングに関する情報を受信してもよい。本実施形態では、後者のように画像転送ごとに停止タイミングを受け付ける例を想定する。
S1503において、不具合の有無を判定する。不具合の判定としては、第3実施形態の図18のS8002で示したような第1の制御部1101について正常か判定する方法など、前述の実施形態の内容と同じような判定が可能である。また、画像転送ごとに受け付ける停止タイミング通知情報とあわせて、転送が正常に行われていない旨の通知をPC1300から転送し、当該通知に基づいて判定してもよい。また、逆にPC1300から正常に転送されている旨の通知が転送毎に届くようにしておき、その通知が放射線撮像装置1100に届かなくなった場合に不具合が発生したと判定してもよい。不具合がある場合、S8002へ進む。不具合がない場合、S1501に戻る。
S8002以降の処理は、全て図18のフローチャートの対応する処理と同じ内容である。これにより、ログ情報や、最後に撮影してから未転送のデータ等を外部に出力可能である。
(第7実施形態)
第3実施形態乃至第6実施形態では、メンテナンス部1113から第1の記憶部1102のデータを外部へ転送する際に、無線LANを用いてデータ転送する方法を説明した。これに対して、本実施形態では、近距離無線を用いて携帯情報機器端末へデータを転送する方法について説明する。
本実施形態に係る放射線撮像装置1100及びメンテナンス部1113の構成は、第3実施形態で説明した図11、図12と同様である。ただし、図12の第4の外部接続部1115が、本実施形態では近距離無線用のインタフェースになっているものとする。
本実施形態に係る処理は、第3実施形態に係る処理とほぼ同様であるが、メンテナンス部1113を用いたデータ転送処理の内容が異なっている。具体的には、図16のSU6000のうち、S6003の処理内容が図26の処理内容に置き換わったものとなる。
図26のS1601において、第4の外部接続部1115を介して外部へのデータ出力が開始される。このデータ出力と同時に、表示部1112を介して現在データを出力中であることが通知される。
このデータ出力中に、受信機能を備えており且つ受信モードになった携帯情報機器端末を第4の外部接続部1115に近づけると、データの受信が開始される。そして、受信が無事に終了すると携帯情報機器端末から受信完了信号が第4の外部接続部1115を介してメンテナンス部1113へ通知される。メンテナンス部1113は、S1601の処理が終了した後にS1602へ移行しており、携帯情報機器端末からの受信完了通知の待ち状態となっている。
S1602において、携帯情報機器端末から受信完了通知があったか否かを判定する。受信完了通知があった場合、S1603へ移行する。一方、受信完了通知がない場合、S1601に戻る。
S1603において、転送処理が完了したことを表示部1112を介して通知する。なお、受信完了信号が届かなければ処理は再びS1601へと移り、データの出力が再開されるが、例えば一定回数処理を行っても受信が完了しなかった場合、強制的にS1603へと移行してもよい。当該処理はメンテナンス部1113からの他のデータ転送処理についても適用可能である。
これにより、図11に示したシステム構成例におけるPC1300など、元々通信関係が確立されている機器以外にも、ユーザが手持ちの携帯情報機器端末などへデータを送信して確保することができる。
また、本実施形態では第3実施形態の第4の外部接続部1115を近距離無線用の構成に変更したが、第3実施形態の第4の外部接続部1115に加えて近距離無線用のインタフェースを第5の外部接続部としてさらに設けてもよい。
(第8実施形態)
前述の実施形態では、撮影中に不具合が発生したことが判明した際に第1の記憶部1102へのアクセスが可能であった場合、第1の記憶部1102内のデータを転送する処理を実施していた。
本実施形態では、撮影中の不具合発生時の各転送処理において、直前までに撮影して未転送の画像データがあった場合にそちらを優先して転送するものとする。
これにより、発生した不具合が重大であり、第1の記憶部1102からデータを取り出せる状況が確保され続ける可能性が低下する場合に、消失影響が大きいデータから確保することができる。
以上説明したように、第1及び第2実施形態ではメンテナンス装置は別体の装置、第3乃至第8実施形態では一体となっている冗長系である。別体の装置の場合には、メンテナンス装置との接続をトリガとして電源やメモリコントローラを切り替える。接続に応じて電力供給がなされ、電力供給に応じてバスの切り替えがトリガされることになる。冗長系の場合には、内部的な不具合の情報や、外部からの信号受信に応じてメンテナンスモードに切り替わる。別体のメンテナンス装置は放射線撮像装置に内蔵された1つのユニットであってもよい。さらには、別体の装置の場合であっても、メンテナンス装置との接続と、内部的に不具合が生じた旨の判定がされたことの両方の事象が発生したことに応じてメンテナンスモードに切り替わるように構成してもよく、これによりメンテナンス装置との接続に応じて、不具合が起きていない場合もメンテナンスモードになってしまうという状況を防ぐことができます。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100、1000:放射線撮像装置、101:電源部、102:放射線検出部、103:制御部、104:画像処理部、105:記憶部、106:通信部、107:外部接続部、108:バス切替部、109:表示部、110:操作部、111:バス、200:メンテナンス装置、201:電源部、202:制御部、203:外部接続部、204:通信部、205:バス、1100:放射線撮像装置、1101:第1の制御部、1102:第1の記憶部、1103:センサ駆動部、1104:センサ部、1105:通信部、1106〜1108:外部接続部、1109:第1の電源生成部、1110:第1の内部電源、1111:操作部、1112:表示部、1113:メンテナンス部、1114:給電スイッチ、1115:外部接続部、1116:通信部、1117:第2の制御部、1118:第2の内部電源、1119:第2の電源生成部、1120:第2の記憶部

Claims (7)

  1. 記憶部と、該記憶部に対してアクセスするメモリコントローラとを有する放射線撮像装置のコネクタと接続する情報処理装置であって、
    放射線撮像装置に異常が起きたことを判定する判定手段と、
    前記判定手段により異常が起きたと判定された場合であって、前記記憶部に対するアクセス権限を前記メモリコントローラが有している場合に、前記アクセス権限をはく奪する処理を行う処理手段と、
    前記処理手段による処理に応じて前記記憶部に対するアクセス権限を取得し前記記憶部に対してアクセスするその他のメモリコントローラと、
    前記メモリから前記その他のメモリコントローラ経由で得られた、前記放射線撮像装置により撮像された放射線画像データまたは前記放射線撮像装置のログデータの少なくともいずれかを外部の装置に出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記処理手段に含まれる回路は、配線を介して前記メモリコントローラのリセットピンにリセット信号を供給可能に接続されており、
    前記処理手段は、前記判定手段により前記メモリコントローラに異常が起きたと判定された場合であって、前記メモリに対するアクセス権限を前記メモリコントローラが有している場合に、前記リセットピンに対してリセット信号を供給することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記処理手段は、前記メモリコントローラに対する電力供給を停止させることにより、前記アクセス権限をはく奪する処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記処理手段は、前記メモリコントローラと前記メモリとの間の配線の接続状態を切り替えるスイッチ素子を制御して、前記メモリコントローラと前記メモリとを非接続状態とすることにより、前記アクセス権限をはく奪する処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記処理手段による前記アクセス権限をはく奪する処理の成否を判定する成否判定手段と、
    前記はく奪する処理が失敗した回数をカウントする計数手段とをさらに有し、
    前記処理手段は、前記はく奪する処理が失敗したと判定された場合に再度該処理を行い、
    所定の回数、前記処理が失敗した場合に、エラーを出力するエラー出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 記憶部と、該記憶部に対してアクセスするメモリコントローラとその他のメモリコントローラとを有する放射線撮像装置のコネクタと接続する情報処理装置の制御方法であって、
    判定手段が、放射線撮像装置に異常が起きたことを判定する判定工程と、
    処理手段が、前記判定工程により異常が起きたと判定された場合であって、前記記憶部に対するアクセス権限を前記メモリコントローラが有している場合に、前記アクセス権限をはく奪する処理を行う処理工程と、
    前記その他のメモリコントローラが、前記処理工程による処理に応じて前記記憶部に対するアクセス権限を取得し前記記憶部に対してアクセスする工程と、
    出力手段が、前記メモリから前記その他のメモリコントローラ経由で得られた、前記放射線撮像装置により撮像された放射線画像データまたは前記放射線撮像装置のログデータの少なくともいずれかを外部の装置に出力する出力工程と、
    を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  7. 請求項6に記載の情報処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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