JP2016048837A - 音響発生器,音響発生装置および電子機器 - Google Patents

音響発生器,音響発生装置および電子機器 Download PDF

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昌人 村橋
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Abstract

【課題】 信頼性が優れた音響発生器を提供する。【解決手段】 本発明の音響発生器は、励振器11と、振動体12と、枠体13a,13bと、導電線路17,18を有している。枠体13a,13bは振動体12の周縁を間に挟むように配置されている。励振器11は振動体12における枠体13a,13bの内側に取り付けられている。導電線路17,18は、一方端が励振器11に接続されており、第1部分17a,18aと、第2部分17b,18bと、第3部分17c,18cを有している。第1部分17a,18aは、枠体13a,13bの内側に位置しており、振動体12に取り付けられている。第2部分17b,18bは、枠体13a,13bの外側に位置している。第3部分17c,18cは、第1部分17a,18aおよび第2部分17b,18bの間に位置しており、振動体12とともに枠体13a,13bに挟まれている。【選択図】 図1

Description

本発明は、音響発生器,音響発生装置および電子機器に関するものである。
従来、振動板に圧電素子を取り付けたスピーカーが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2004−23436号公報
上述した従来のスピーカーでは、電気信号を供給するための給電線路が圧電素子に取り付けられていたが、圧電素子の振動によって給電線路が振動し、給電線路に断線が発生することがあるという問題があった。
本発明はこのような従来の技術における問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、信頼性の優れた音響発生器と、それを用いた、音響発生装置および電子機器とを提供することにある。
本発明の音響発生器は、振動体と、該振動体の周縁の少なくとも一部を間に挟むように配置された、第1枠体および第2枠体と、前記振動体における前記第1枠体および前記第2枠体の内側に位置する部分に取り付けられた励振器と、一方端が該励振器に接続された導電線路と、を有しており、該導電線路は、前記第1枠体および前記第2枠体の内側に位置しており、前記振動体に沿って配置されて該振動体に取り付けられた部分である第1部分と、前記第1枠体および前記第2枠体の外側に位置する部分である第2部分と、前記第1部分および前記第2部分の間に位置しており、前記振動体とともに前記第1枠体および前記第2枠体に挟まれた部分である第3部分と、を有していることを特徴とする。
本発明の音響発生装置は、音響発生器と、該音響発生器に取り付けられたエンクロージャーと、を有していることを特徴とする。
本発明の電子機器は、前記音響発生器と、該音響発生器に接続された電子回路と、を有しており、前記音響発生器から音響を発生させる機能を有していることを特徴とする。
信頼性が優れた音響発生器,音響発生装置および電子機器を得ることができる。
本発明の第1実施形態の音響発生器を模式的に示す平面図である。 図1のA−B線断面図である。 図1のC−D線断面図である。 本発明の第2実施形態の音響発生装置を模式的に示す斜視図である。 本発明の第3実施形態の電子機器の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態である音響発生器,音響発生装置および電子機器を添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図面においては、互いに直交するx軸、y軸、z軸を用いて方向を示している。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の音響発生器を模式的に示す、+z方向から見た平面図である。図2は、図1のA−B線断面図である。図3は、図1のC−D線断面図である。なお、図1においては、樹脂層16を透視した状態を示している。本実施形態の音響発生器は、図1〜図3に示すように、励振器11と、振動体12と、枠体13aと、枠体13bと、導電線路17と、導電線路18と、端子電極15aと、端子電極15bと、樹脂層16を有している。
枠体13a,枠体13bは、それぞれ矩形の枠状の形状を有している。枠体13a,13bの材質および厚みは、特に限定されるものではなく、振動体12よりも変形し難いものであれば良い。例えば、硬質樹脂、プラスチック、エンジニアリングプラスチック、セラミックス、金属等を用いて枠体13a,13bを形成することができる。例えば、厚み100〜1000μmのステンレス製のものを好適に用いることができる。また、枠体13a,13bの形状は、矩形状に限定されるものではなく、他の多角形状や円環状であってもよい。
振動体12は、フィルム状(膜状)の形状を有しており、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリイミド等の樹脂を用いて形成することができる。また、場合によっては、薄い金属や紙を用いて振動体12を形成しても構わない。なお、振動体12が導電性を有する場合には、導電線路17および導電線路18と振動体12との間に絶縁体層を形成する。振動体12の厚みは、例えば、10〜200μmとされる。また、振動体12は、振動体12の厚み方向(z軸方向)から平面視したときに、矩形状の本体部12aから矩形状の突出部12bが突出した形状を有している。そして、振動体12の本体部12aは、振動体12の主面(z軸方向の両端面)に平行な方向(x軸方向およびy軸方向)に張力をかけられた状態で、周縁部が枠体13aおよび枠体13bで挟まれて固定されている。なお、枠体13aおよび枠体13bは、例えば図示せぬ絶縁性接着剤によって、振動体12,導電線路17および導電線路18に接合されている。このようにして、振動体12の本体部12aは、励振器11の振動によって振動できるように、枠体13a,13bによって支持されている。そして、平面視したときに、突出部12bは、枠体13aおよび枠体13bの外側に位置しており、枠体13aおよび枠体13bから外側へ突出している。
導電線路17および導電線路18は、振動体12の一方主面(+z方向の表面)に、振動体12に沿って配置されている。そして、導電線路17および導電線路18は、振動体12の+z方向の表面に取り付けられている。また、導電線路17および導電線路18は、枠体13aおよび枠体13bの間を通って、枠体13aおよび枠体13bの外側へ引き出されており、枠体13aおよび枠体13bの内側から外側に渡って配置されている。
導電線路17は、第1部分17aと、第2部分17bと、第3部分17cとを有している。また、導電線路18は、第1部分18aと、第2部分18bと、第3部分18cとを有している。第1部分17aおよび第1部分18aの各々は、枠体13aおよび枠体13bの内側に位置しており、振動体12に沿って配置されて振動体12に取り付けられた部分である。第2部分17bおよび第2部分18bの各々は、枠体13aおよび枠体13bの外側に位置する部分である。第3部分17cおよび第3部分18cは、振動体12とともに枠体13a,13bに挟まれた部分である。第3部分17cは、第1部分17aおよ
び第2部分17bの間に位置しており、第3部分18cは、第1部分18aおよび第2部分18bの間に位置している。そして、導電線路17の一方端(第1部分17aが存在する側の端部)は、励振器11に接続されており、導電線路18の一方端(第1部分18aが存在する側の端部)は、励振器11に接続されている。
端子電極15aおよび端子電極15bは、振動体12の突出部12bの+z方向の表面に配置されており、突出部12bの+z方向の表面に取り付けられている。そして、導電線路17の他方端(第2部分17bが存在する側の端部)が端子電極15aに接続されており、導電線路18の他方端(第2部分18bが存在する側の端部)が端子電極15bに接続されている。
なお、導電線路17,導電線路18,端子電極15aおよび端子電極15bは、各種金属など既知の種々の導電性材料を用いて形成することができる。例えば、金,銀,銅などの導電性に優れた金属およびそれらを含む合金を、導電線路17,導電線路18,端子電極15aおよび端子電極15bの材料として好適に用いることができる。また、導電線路17,導電線路18,端子電極15aおよび端子電極15bの厚みは、例えば、10μm〜50μm程度とすることができる。なお、導電線路17,導電線路18,端子電極15aおよび端子電極15bは、例えば、振動体12の+z方向側の表面に配置された図示せぬ接着層によって振動体12に接合されている。
励振器11は、振動体12の+z方向側の表面における、枠体13aおよび枠体13bの内側に位置する部分に取り付けられている。励振器11は、2つの主面(z軸方向の両端面)が矩形である板状の形状を有する圧電素子である。励振器11は、積層体11aと、表面電極11b,表面電極11c,表面電極11dと、複数の側面電極(図示せず)とで構成されている。積層体11aは、圧電セラミックスからなる圧電体層(図示せず)と内部電極(図示せず)とをz軸方向に交互に積層して構成されている。表面電極11b,表面電極11c,表面電極11dは、積層体11aの2つの主面に各々配置されている。複数の側面電極は、積層体11aの長手方向(x軸方向)の両端面に配置されている。そして、表面電極11b,11c,11dおよび内部電極は、積層体11aのx軸方向の端面に引き出されており、それぞれ側面電極に接続されている。
励振器11は、図示せぬ異方導電性接着剤を介して、導電線路17,導電線路18および振動体12に接合されている。そして、励振器11の−z方向の表面に配置された表面電極11bは、異方導電性接着剤を介して導電線路17の第1部分17aに電気的に接続されている。また、励振器11の−z方向の表面に配置された、表面電極11cおよび表面電極11dは、異方導電性接着剤を介して、それぞれ導電線路18の第1部分18aに電気的に接続されている。そして、端子電極15a,15bおよび導電線路17,18を介して、外部回路から励振器11に電気信号が供給される。異方導電性接着剤としては、既知の種々の異方導電性接着剤を使用することができる。また、異方導電性接着剤に代えて、分離して配置した導電性接合部材と、絶縁性接合部材と、を用いることもできる。導電性接合部材および絶縁性接合部材は、既知の種々のものを使用することができる。
励振器11は、バイモルフ型の圧電素子とされており、電気信号が入力されたときに、任意の瞬間において、厚み方向(z軸方向)における一方側と他方側とで伸縮が逆になるようにされている。よって、励振器11は、電気信号が入力されるとz軸方向に屈曲振動し、自身が振動することによって振動体12の本体部12aを振動させる。そして、振動体12の本体部12aが振動することによって音響が発生する。なお、励振器11として、例えば、電気信号が入力されて伸縮振動する圧電素子と金属板とを張り合わせて構成したモノモルフ型の振動素子を用いても構わない。
励振器11の圧電体層としては、ジルコン酸鉛(PZ)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、Bi層状化合物、タングステンブロンズ構造化合物等の非鉛系圧電体材料等、従来用いられている圧電セラミックスを用いることができる。圧電体層の1層の厚みは、例えば、10〜100μm程度とするのが望ましい。
励振器11の内部電極としては、既知の種々の金属材料を用いることができる。例えば、銀とパラジウムとからなる金属成分と圧電体層を構成する材料成分とを含有する内部電極とすることができるが、他の材料を用いて形成しても構わない。励振器11の表面電極11b,11c,11dおよび側面電極は、既知の種々の金属材料を用いて形成することができる。例えば、銀からなる金属成分およびガラス成分を含有する材料を用いて形成することができるが、他の材料を用いて形成しても構わない。
樹脂層16は、励振器11を覆うように、枠体13aの内側の全体に渡って配置されており、振動体12,励振器11と一体化されている。樹脂層16は、既知の種々の材料を用いて形成することができる。例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂や、あるいはゴム等を用いることができる。また、樹脂層16の厚みは、励振器11を完全に覆う程度の厚みであることが望ましいが、振動体12の少なくとも一部を被覆するように形成されていれば良い。なお、樹脂層16は、音響発生器から発生する音響の音質を高める効果があるが、必須ではなく、場合によっては無くても構わない。
上述したように、本実施形態の音響発生器は、励振器11と、振動体12と、枠体13aおよび枠体13bと、導電線路17および導電線路18と、を有している。枠体13aおよび枠体13bは、振動体12の周縁の少なくとも一部を間に挟むように配置されている。励振器11は、振動体12における枠体13aおよび枠体13bの内側に位置する部分に取り付けられている。導電線路17および導電線路18は、それぞれ一方端が励振器11に接続されている。導電線路17は、第1部分17aと、第2部分17bと、第3部分17cとを有している。導電線路18は、第1部分18aと、第2部分18bと、第3部分18cとを有している。第1部分17aおよび第1部分18aの各々は、枠体13aおよび枠体13bの内側に位置しており、振動体12に沿って配置されて振動体12に取り付けられた部分である。第2部分17bおよび第2部分18bの各々は、枠体13aおよび枠体13bの外側に位置する部分である。第3部分17cおよび第3部分18cは、振動体12とともに枠体13a,13bに挟まれた部分である。第3部分17cは、第1部分17aおよび第2部分17bの間に位置しており、第3部分18cは、第1部分18aおよび第2部分18bの間に位置している。このような構成を有しているため、本実施形態の音響発生器は、導電線路17および導電線路18の断線が生じ難く信頼性が優れているという利点を有している。
このような利点が得られる理由は以下のように推定できる。例えば、特許文献1に記載された従来の圧電スピーカーでは、圧電素子に電気信号を供給するリード線において、圧電素子に固定された部分である第1部分と、固定されていない部分である第2部分とが、隣り合って存在しており、第1部分と第2部分とが直接接触している。第1部分は、圧電素子に接合されているため、圧電素子と一体となって小さい振幅で振動する。第2部分は、第1部分に直接接触しているため、第1部分の振動が伝わって、それによって振動する。そして、第2部分は、何処にも固定されていないため、第1部分から伝わった振動によって、第1部分よりも大きく振動する。これによって、第1部分と第2部分との境界付近に大きな応力が繰り返して加わり、これによって、リード線における第1部分と第2部分との境界付近で断線が発生する。
これに対し、本実施形態の音響発生器では、導電線路17の第1部分17aおよび導電線路18の第1部分18aは、周縁が枠体13aおよび枠体13bに固定された振動体1
2の本体部12aと、励振器11と、に接合されており、振動体12の本体部12aおよび励振器11とともに小さい振幅で振動する。導電線路17の第2部分17bおよび導電線路18の第2部分18bは、枠体13aおよび枠体13bの外側に位置しており、振動が加わると大きく振動する部分であるが、導電線路17の第1部分17aと第2部分17bとの間には第3部分17cが存在し、導電線路18の第1部分18aと第2部分18bとの間には第3部分18cが存在している。そして、導電線路17の第3部分17cおよび導電線路18の第3部分18cは、振動体12とともに枠体13aおよび枠体13bに挟まれた部分であり、枠体13aおよび枠体13bによって振動が抑制されている。よって、導電線路17では、第3部分17cによって、第1部分17aから第2部分17bへの振動の伝達が抑制され、導電線路18では、第3部分18cによって、第1部分18aから第2部分18bへの振動の伝達が抑制される。これにより、導電線路17の第2部分17bおよび導電線路18の第2部分18bが大きく振動するのを抑制することができる。このようにして、導電線路17および導電線路18において、大きく振動する部分が存在しないようにされているため、導電線路17および導電線路18の断線が低減され、信頼性が向上するのではないかと推定される。
また、本実施形態の音響発生器では、振動体12は、導電線路17,18とともに、枠体13aと枠体13bとの間を通って、枠体13aおよび枠体13bの外側に突出した部分である突出部12bを有している。枠体13aおよび枠体13bの外側において、導電線路17および導電線路18を突出部12bによって支えることができるので、信頼性に優れるとともに、部品点数が少なく製造が容易な音響発生器を得ることができる。
また、本実施形態の音響発生器では、導電線路17の他方端(第2部分17bが存在する側の端部)に端子電極15aが接続されており、導電線路18の他方端(第2部分18bが存在する側の端部)に端子電極15bが接続されている。そして、端子電極15aおよび端子電極15bは、振動体12の突出部12bに取り付けられている。これにより、外部回路からの配線を、端子電極15aおよび端子電極15bに接続することができるので、外部回路との接続における信頼性を高めるとともに、部品点数の増加を抑制することができる。
本実施形態の音響発生器は、例えば次のようにして製造することができる。まず、圧電材料の粉末にバインダー、分散剤、可塑剤、溶剤を添加して掻き混ぜて、スラリーを作製する。圧電材料としては、鉛系、非鉛系のうちいずれでも使用することができる。次に、得られたスラリーをシート状に成形し、グリーンシートを作製する。このグリーンシートに導体ペーストを印刷して内部電極となる導体パターンを形成し、この導体パターンが形成されたグリーンシートを積層して、積層成形体を作製する。
次に、この積層成形体を脱脂、焼成し、所定寸法にカットすることにより積層体11aを得ることができる。必要に応じて、積層体11aの外周部を加工する。次に、積層体11aの積層方向の主面に、導体ペーストを印刷して表面電極11b,11c,11dとなる導体パターンを形成し、積層体11aの長手方向(x軸方向)の両側面に、導体ペーストを印刷して側面電極となる導体パターンを形成する。そして、所定の温度で電極の焼付けを行うことにより、励振器11となる構造体を得ることができる。その後に、励振器11に圧電性を付与するために表面電極11b,11c,11dまたは複数の側面電極を通じて直流電圧を印加して、励振器11の圧電体層の分極を行う。このようにして励振器11を得ることができる。
次に、振動体12となる、導電線路17,導電線路18,端子電極15aおよび端子電極15bが表面に配置された樹脂フィルムを用意する。このような樹脂フィルムは、例えば、フレキシブルプリント基板の製造方法を用いて容易に作製することができる。そして
、この樹脂フィルムに張力をかけた状態で、振動体12の本体部12aとなる部分の周縁を、接着剤を塗布した枠体13a,13bで挟んで固定し、接着剤を硬化させて接合する。そして、突出部12bとなる部分を残して、樹脂フィルムの枠体13a,13bの外側に位置する部分を切り取ることにより、振動体12を作製する。
次に、励振器11の電極11bが導電線路17に電気的に接続され、励振器11の電極11cおよび電極11dが導電線路18に電気的に接続されるように、励振器11を異方導電性接着剤によって接合する。そして、枠体13aの内側に樹脂を流し込んで硬化させることにより樹脂層16を形成する。このようにして、本実施形態の音響発生器を得ることができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態の音響発生装置を示す斜視図である。なお、本実施形態においては、前述した第1実施形態の音響発生器と異なる点のみについて説明し、同様の構成要素には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の音響発生装置は、図4に示すように、音響発生器29と、エンクロージャー27とを有している。
音響発生器29は、電気信号が入力されて音響(可聴周波数帯域外の音響も含む)を発生させるものであり、詳細の図示を省略するが、前述した第1実施形態の音響発生器である。
エンクロージャー27は、直方体の箱状の形状を有している。また、エンクロージャー27は、少なくとも1つの開口を有しており、その開口を塞ぐように音響発生器29が取り付けられている。また、エンクロージャー27は、振動体12の励振器11が配置された側の主面を取り囲むように構成されている。なお、エンクロージャー27は、音響発生器29の裏面側で生じた音響の表面側への回り込みを抑制する機能を有していれば良い。このため、エンクロージャー27の形状は、直方体状に限定されるものではなく、例えば、円錐状や、球状など、種々の形状であっても構わない。また、エンクロージャー27は、箱状である必要もなく、例えば平面バッフルであっても構わない。このようなエンクロージャー27は、既知の種々の材料を用いて形成することができる。例えば、木材、合成樹脂、金属等の材料を用いてエンクロージャー27を形成することができる。
本実施形態の音響発生装置は、前述した第1実施形態の音響発生器である音響発生器29を用いているので、音響発生器29の給電線路の断線が生じ難く、信頼性が優れている。また、本実施形態の音響発生装置は、エンクロージャー27を有していることから、音響発生器29単独のときよりもさらに良好な音質の音響を発生させることも可能となる。なお、第1実施形態の音響発生器に代えて、同様の性能を有する他の形態の音響発生器を用いても構わない。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態の電子機器の構成を示すブロック図である。本実施形態の電子機器は、図5に示すように、音響発生器29と、電子回路60と、キー入力部50cと、マイク入力部50dと、表示部50eと、アンテナ50fとを有している。なお、図5は、例えば、携帯電話、タブレット端末、あるいはパーソナルコンピュータのような電子機器を想定したブロック図である。
電子回路60は、制御回路50aと、通信回路50bとを有している。また、電子回路60は、音響発生器29に接続されており、音声情報を有する電気信号を音響発生器29へ出力する機能を有している。制御回路50aは、電子機器の制御部である。通信回路50bは、制御回路50aの制御に基づき、アンテナ50fを介してデータの送信や受信な
どを行う。
キー入力部50cは、電子機器の入力デバイスであり、操作者によるキー入力操作を受け付ける。マイク入力部50dは、同じく電子機器の入力デバイスであり、操作者による音声入力操作などを受け付ける。表示部50eは、電子機器の表示出力デバイスであり、制御回路50aの制御に基づき、表示情報の出力を行う。
音響発生器29は、前述した第1実施形態の音響発生器である。そして、音響発生器29は、電子機器における音響出力デバイスとして機能しており、電子回路60から入力された電気信号に基づいて音響(可聴周波数帯域外の音響も含む)を発生させる。なお、音響発生器29は、電子回路60の制御回路50aに接続されており、制御回路50aによって制御された電気信号によって音響を発生させる。
このように、本実施形態の電子機器は、音響発生器29と、音響発生器29に接続された電子回路60とを少なくとも有しており、音響発生器29から音響を発生させる機能を有している。このような本実施形態の電子機器は、前述した第1実施形態の音響発生器29を用いているため、音響発生器29の給電線路の断線が生じ難く、信頼性が優れている。
なお、電子機器の構造の一例としては、例えば、電子機器の筐体の内部に、図5に示す電子回路60,キー入力部50c,マイク入力部50d,表示部50e,アンテナ50fおよび音響発生器29を備えたものとすることができる。また、電子機器の構造の他の例としては、図5に示す電子回路60,キー入力部50c,マイク入力部50d,表示部50eおよびアンテナ50fを筐体に備えた機器本体と、音響発生器29とを、リード線等を介して電気信号が伝達可能に接続したものとすることができる。
また、本実施形態の電子機器は、図5に示した、キー入力部50c,マイク入力部50d,表示部50eおよびアンテナ50fを全て有している必要はなく、音響発生器29と、電子回路60とを少なくとも有していれば良い。また、電子機器は、他の構成要素を有していても良い。さらに、電子回路60も、上述した構成の電子回路60に限定されるものではなく、他の構成を有する電子回路であっても構わない。
また、本実施形態の電子機器は、上述した、携帯電話,タブレット端末,パーソナルコンピュータ等の電子機器に限定されるものではない。音響や音声を発生させる機能を有する、テレビ、オーディオ機器、ラジオ、掃除機,洗濯機,冷蔵庫,電子レンジ等の種々の電子機器において、前述した第1実施形態の音響発生器29を、音響発生装置として用いることができる。なお、第1実施形態の音響発生器に代えて、同様の性能を有する他の形態の音響発生器を用いても構わない。
(変形例)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更,改良が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、励振器11として圧電素子を用いた例を示したが、これに限定されるものではない。励振器11は、電気信号を機械的振動に変換する機能を有していればよく、電気信号を機械的振動に変換する機能を有する他のものを励振器11として用いても構わない。例えば、スピーカーを振動させる励振器としてよく知られた、動電型の励振器や、静電型の励振器や、電磁型の励振器を励振器11として用いても構わない。なお、動電型の励振器は、永久磁石の磁極の間に配置されたコイルに電流を流してコイルを振動させるようなものであり、静電型の励振器は、向き合わせた2つの金属
板にバイアスと電気信号とを流して金属板を振動させるようなものであり、電磁型の励振器は、電気信号をコイルに流して薄い鉄板を振動させるようなものである。
また、前述した実施形態においては、振動体12の表面に1個の励振器11が取り付けられた例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、振動体12の表面に複数の励振器を取り付けても構わない。
また、前述した実施形態においては、導電線路17および導電線路18が、そのまま振動体12に接合された例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、ベースフィルムおよびカバーフィルムの間に導電線路が配置されたフレキシブルプリント基板が振動体12に取り付けられた構成としても構わない。
また、前述した実施形態においては、振動体12が突出部12bを有する例を示したが、これに限定されるものではなく、突出部12bを有していなくても構わない。
11:励振器
12:振動体
12b:突出部
13a,13b:枠体
17,18:導電線路
17a,18a:第1部分
17b,18b:第2部分
17c,18c:第3部分
15a,15b:端子電極
27:エンクロージャー
29:音響発生器
60:電子回路

Claims (5)

  1. 振動体と、
    該振動体の周縁の少なくとも一部を間に挟むように配置された、第1枠体および第2枠体と、
    前記振動体における前記第1枠体および前記第2枠体の内側に位置する部分に取り付けられた励振器と、
    一方端が該励振器に接続された導電線路と、
    を有しており、
    該導電線路は、
    前記第1枠体および前記第2枠体の内側に位置しており、前記振動体に沿って配置されて該振動体に取り付けられた部分である第1部分と、
    前記第1枠体および前記第2枠体の外側に位置する部分である第2部分と、
    前記第1部分および前記第2部分の間に位置しており、前記振動体とともに前記第1枠体および前記第2枠体に挟まれた部分である第3部分と、
    を有している
    ことを特徴とする音響発生器。
  2. 前記振動体は、前記導電線路とともに、前記第1枠体と前記第2枠体との間を通って、前記第1枠体および前記第2枠体の外側に突出した部分である突出部を有していることを特徴とする請求項1に記載の音響発生器。
  3. 前記導電線路の他方端に端子電極が接続されており、該端子電極は前記振動体の前記突出部に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の音響発生器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の音響発生器と、該音響発生器に取り付けられたエンクロージャーと、を有していることを特徴とする音響発生装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の音響発生器と、該音響発生器に接続された電子回路と、を有しており、前記音響発生器から音響を発生させる機能を有していることを特徴とする電子機器。
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