JP2016048300A - 表示装置の駆動方法及び表示装置 - Google Patents

表示装置の駆動方法及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016048300A
JP2016048300A JP2014173043A JP2014173043A JP2016048300A JP 2016048300 A JP2016048300 A JP 2016048300A JP 2014173043 A JP2014173043 A JP 2014173043A JP 2014173043 A JP2014173043 A JP 2014173043A JP 2016048300 A JP2016048300 A JP 2016048300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
period
line
switch
driving transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014173043A
Other languages
English (en)
Inventor
前田 智之
Tomoyuki Maeda
智之 前田
浩幹 山本
Hiromiki Yamamoto
浩幹 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Joled Inc
Original Assignee
Joled Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Joled Inc filed Critical Joled Inc
Priority to JP2014173043A priority Critical patent/JP2016048300A/ja
Publication of JP2016048300A publication Critical patent/JP2016048300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of El Displays (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】TFT素子に逆バイアス電圧を印加したときに、トランジスタの閾値が逆方向にシフト(ネガティブシフト)するのを抑制する。【解決手段】EL素子66と駆動トランジスタ61とを有する画素が行列状に複数配置された表示装置1の駆動方法は、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間に逆バイアス電圧が印加される逆バイアス印加期間と、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間に、駆動トランジスタ61の閾値電圧よりも大きな電圧であって駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間が順バイアスとなる初期化電圧が印加される初期化期間と、を有し、初期化期間の長さ又は初期化電圧の大きさは、逆バイアス印加期間における駆動トランジスタ61の閾値電圧の変動量に応じて設定される。【選択図】図3

Description

本開示は、画像データを表示する表示装置に関する。
TFT素子は、トランジスタのゲート電極およびソース電極間に電圧を印加することで劣化する。これに対し、特許文献1では、TFT(Thin Film Transistor)素子のゲート電極およびソース電極間に逆バイアス電圧を印加して、当該劣化を低減している(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−164894号公報
本開示は、TFT素子に逆バイアス電圧を印加したときに、トランジスタの閾値が逆方向にシフト(ネガティブシフト)するのを抑制することができる表示装置の駆動方法および表示装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るEL表示装置は、供給される電流に応じて発光する発光素子と輝度信号の大きさに応じた電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタとを有する画素が行列状に複数配置された表示装置の駆動方法であって、前記駆動トランジスタのゲート−ソース間に逆バイアス電圧が印加される逆バイアス印加期間と、前記駆動トランジスタのゲート−ソース間に、前記駆動トランジスタの閾値電圧よりも大きな電圧であって前記駆動トランジスタのゲート電極およびソース電極間が順バイアスとなる初期化電圧が印加される初期化期間と、を有し、前記初期化期間の長さ又は前記初期化電圧の大きさは、前記逆バイアス印加期間における前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量に応じて設定される。
本開示によれば、TFT素子に逆バイアス電圧を印加したときに、トランジスタの閾値が逆方向にシフト(ネガティブシフト)するのを抑制することができる。
実施の形態に係る表示装置の機能ブロック図の一例である。 実施の形態に係る表示装置の有する表示画素の回路構成の一例を示す図である。 実施の形態に係る表示装置の駆動時の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。 図3に示すタイミングチャートにおける画素回路の動作の一例を示す図である。 図3に示すタイミングチャートにおける画素回路の動作の一例を示す図である。 図3に示すタイミングチャートにおける画素回路の動作の一例を示す図である。 図3に示すタイミングチャートにおける画素回路の動作の一例を示す図である。 図3に示すタイミングチャートにおける画素回路の動作の一例を示す図である。 図3に示すタイミングチャートにおける画素回路の動作の一例を示す図である。 TFT素子の劣化量と順バイアス電圧印加量との関係を示す図である。 表示装置を内蔵した薄型フラットTVの外観図である。 EL表示装置の一般的な画素回路の構成を示す図である。 図7に示した画素回路におけるTFT素子の印加電圧と電流量の関係を示す図である。 TFT素子にかかるストレスとTFT素子の閾値電圧の劣化量との関係を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するものであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(本開示の基礎となった知見)
以下、本開示の詳細を説明する前に、本開示の基礎となった知見について説明する。図7は、表示装置における一般的な画素回路の構成を示す図である。
図7に示すように、画素回路100は、駆動トランジスタ161と、スイッチ162と、EL素子166と、容量素子167と、を備えている。また、画素回路100には、Data線176(データ線)と、RFV線168(VREFまたはVREV)と、ELアノード電源線169(VTFT)と、ELカソード電源線170(VEL)とを備える。
ここで、駆動トランジスタ161を構成するTFT素子は、ゲート電極およびソース電極間に電圧(Vgs)を印加することにより劣化する。図8は、図7に示した画素回路100におけるTFT素子の印加電圧と電流量の関係を示す図である。図9は、TFT素子にかかるストレスとTFT素子の閾値電圧の劣化量との関係を示す図である。
すなわち、図8に示すように、所定の電圧を印加した場合に、TFT素子を流れる実電流は、目標電流よりも少なくなる。したがって、TFT素子に目標電流を流すためには、TFT素子のゲート電極およびソース電極間に印加する電圧を大きくする必要がある。
このようなTFT素子の劣化は、TFT素子に逆バイアス電圧を印加することにより低減することが可能である。しかし、劣化していないTFT素子に逆バイアス電圧を印加すると、TFT素子の閾値電圧Vthが逆方向にシフト(ネガティブシフト)してしまうという問題がある。
特に、図9に示すように、TFT素子が無ストレス状態である場合にTFT素子に逆バイアス電圧を印加すると、TFT素子が高ストレス又は低ストレスの場合に比べて、TFT素子がネガティブシフトしやすいという問題がある。ここで、無ストレス状態とは、例えば黒表示など、画素に電圧がかからない状態のことをいう。
そこで、以下、本発明の一態様に係る表示装置およびその駆動方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。この構成によれば、TFT素子に逆バイアス電圧を印加したときに、トランジスタの閾値がネガティブシフトするのを抑制することができる。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、以下の各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
(実施の形態)
[1−1.EL表示装置の構成]
本実施の形態において、本開示の一態様に係る表示装置の発光素子として有機EL素子を用いる場合について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、実施の形態に係る表示装置の機能ブロック図の一例である。
図1に示す表示装置1は、表示パネル制御回路2と、走査線駆動回路3と、データ線駆動回路5と、表示パネル6とを備える。
表示パネル6は、例えば有機ELパネルである。また、表示パネル6は、少なくとも、互いに平行に配置されたN(例えばN=1080)本の走査線と、N本の点灯制御線、直交して配置されたM本のソース信号線を有する(図示せず)。さらに、表示パネル6は、ソース信号線と走査線との各交点に、薄膜トランジスタおよびEL素子から構成される画素回路(図示せず)を有する。
表示パネル制御回路2は、後述する所定期間および初期化期間における動作を制御する制御部の一例である。表示パネル制御回路2は、表示データ信号S1に基づいてデータ線駆動回路5を制御するための制御信号S2を生成し、生成した制御信号S2をデータ線駆動回路5へ出力する。また、表示パネル制御回路2は、入力される同期信号に基づいて走査線駆動回路3を制御するための制御信号S3を生成する。そして、表示パネル制御回路2は、生成した制御信号S3を走査線駆動回路3へ出力する。
ここで、表示データ信号S1は、映像信号、垂直同期信号、および水平同期信号を含む表示データを示す信号である。映像信号は、フレームごとに階調情報である各画素値を指定する信号である。垂直同期信号は、画面に対する垂直方向の処理のタイミングについて同期を取るための信号であり、ここでは、フレームごとの処理タイミングの基準となる信号である。水平同期信号は、画面に対する水平方向の処理のタイミングについて同期を取るための信号である。
また、制御信号S2は、映像信号および水平同期信号を含む。制御信号S3は、垂直同期信号および水平同期信号をそれぞれ含む。
データ線駆動回路5は、表示パネル制御回路2で生成された制御信号S2に基づいて、表示パネル6のソース信号線を駆動する。より具体的には、データ線駆動回路5は、映像信号および水平同期信号に基づいて、各画素回路にソース信号を出力する。
走査線駆動回路3は、表示パネル制御回路2で生成された制御信号S3に基づいて、表示パネル6の走査線を駆動する。より具体的には、走査線駆動回路3は、垂直同期信号および水平同期信号に基づいて、各画素回路に走査信号、Ref信号、Merge信号、Init信号を出力する。
なお、表示パネル制御回路2は、表示パネル6(複数の発光素子)の発光状態と、後述する駆動トランジスタ61の変動量(劣化量)との関係を示すデータを予め保持している。また、表示パネル制御回路2は、表示パネル6の発光状態から駆動トランジスタの閾値電圧の変動量を計算し、初期化期間の長さ又は初期化電圧の大きさを調整してもよい。
以上のように、表示装置1は構成される。
なお、表示装置1は、例えば、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、RAM(Random Access Memory)などの作業用メモリ、および通信回路を有するとしてもよい。表示データ信号S1は、例えば、CPUが制御プログラムを実行することにより生成される。
図2は、実施の形態に係る表示装置の有する表示画素の回路構成の一例を示す図である。
図2に示す画素回路60は、表示パネル6が有する一画素であり、Data線76(データ線)を介して供給されたデータ信号(データ信号電圧)により発光する機能を有する。
画素回路60は、表示画素(発光画素)の一例であり、行列状に配置されている。画素回路60は、駆動トランジスタ61と、スイッチ62と、スイッチ63を有する電圧印加部31と、スイッチ64と、スイッチ65と、EL素子66と、容量素子67と、を備えている。また、画素回路60には、Data線76(データ線)と、RFV線68(VREFまたはVREV)と、ELアノード電源線69(VTFT)と、ELカソード電源線70(VEL)と、初期化電源線71(VINI)と、Merge線75(マージ線)とを備える。
ここで、Data線76は、データ信号電圧を供給するための信号線(ソース信号線)の一例である。
RFV線68は、例えば図2に示すように参照電圧VREFまたは逆バイアス電圧VREVを供給する。ELアノード電源線69(VTFT)は、駆動トランジスタ61のドレイン電極の電位を決定するための高電圧側電源線であり、例えば20Vである。ELカソード電源線70(VEL)は、EL素子66の第2電極(カソード)に接続された低電圧側電源線である。初期化電源線71(VINI)は、駆動トランジスタ61のソースゲート間の電圧すなわち容量素子67の電圧を初期化するための電圧VINI(初期化電圧VINIとも称す)を供給する第1電源線の一例である。
ここで、RFV線68が供給する参照電圧VREFと初期化電源線71の電圧VINIとの電位差は駆動トランジスタ61の閾値電圧(Vth)よりも大きな電圧、すなわち、閾値電圧Vth<(参照電圧VREF−電圧VINI)に設定される。
また、RFV線68が供給する参照電圧VREFおよび初期化電源線71の電圧VINIは、EL素子66に電流が流れないように、次のように設定されている。
電圧VINI<電圧VEL+(EL素子66の順方向電流閾値電圧)、参照電圧VREF<電圧VEL+(EL素子66の順方向電流閾値電圧)+(駆動トランジスタ61の閾値電圧Vth)
なお、RFV線68は、例えば、参照電圧VREFと逆バイアス電圧VREVとをそれぞれ供給する複数の電源線で構成され、電源切換スイッチ(図示せず)で切り換えられて、参照電圧VREFまたは逆バイアス電圧VREVを供給するとしてもよい。
EL素子66は、駆動トランジスタ61により供給された電流に応じて発光する発光素子の一例であり、行列状に配置される。EL素子66は、例えば有機EL素子である。EL素子66は、カソード(第2電極)が、ELカソード電源線70に接続され、アノード(第1電極)が、駆動トランジスタ61のソース(ソース電極)に接続されている。ここで、ELカソード電源線70に供給されている電圧はVELであり、例えば0(v)である。
駆動トランジスタ61は、EL素子66への電流の供給を制御する電圧駆動の駆動素子であり、容量素子67に保持された電圧に応じた電流をEL素子66に供給することでEL素子66を発光させる。
例えば、発光期間(後述の期間T11)において、駆動トランジスタ61は、容量素子67に保持された電圧(データ信号電圧)に応じた電流をEL素子66に流すことにより、EL素子66を発光させる。より具体的には、駆動トランジスタ61は、ゲート電極に供給されたデータ信号電圧を、そのデータ信号電圧に対応した電流に変換し、変換された電流をEL素子66に供給することにより、EL素子66を発光させる。
また、例えば、発光期間に続く非発光期間(後述の期間T12)において、駆動トランジスタ61は電流をEL素子66に長さないことでEL素子66を発光させない。
また、例えば、初期化期間の前の所定期間(逆バイアス期間、後述の期間T2)において、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間に逆バイアスが印加される。それにより、閾値電圧Vthの変動量を抑制することができる。そして、その後、初期化期間(後述の期間T5)において、駆動トランジスタ61の閾値電圧補償を行うためにドレイン電流を流すのに必要な電圧が駆動トランジスタ61のソース電極およびゲート電極間に印加され、閾値補償期間(後述の期間T6)において、駆動トランジスタ61の閾値電圧が補償される。なお、詳細については後述するためここでの説明は省略するが、このようにして、閾値電圧Vthの変動を補正する閾値補償機能に加えて、閾値電圧Vthの変動量を抑える逆バイアス印加機能を設けることで、より長期間、動作補償範囲に閾値電圧Vthが含まれる駆動トランジスタ61(画素回路60)を実現することができる。
また、駆動トランジスタ61を構成する薄膜トランジスタ(TFT)はn型であってもp型であっても、両方の組み合わせであってもよい。また、薄膜トランジスタのチャネル層は、アモルファスシリコン、微結晶シリコン、ポリシリコン、酸化物半導体および有機半導体などのうちのいずれかで形成されていてもよい。例えば、酸化物半導体は、インジウム(In)、ガリウム(Ga)および亜鉛(Zn)のうち、少なくとも1種を含む酸化物半導体材料を用いることができる。酸化物半導体は、オフ電流が少なく、アモルファス状態でも高い電子移動度を持ち、低温プロセスで形成可能であり、例えば、アモルファス酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO)を用いて形成できる。
容量素子67は、電圧を保持するための蓄積容量であり、駆動トランジスタ61の流す電流量を決める電圧を保持する。具体的には、容量素子67の第2電極(節点B側の電極)は、駆動トランジスタ61のソース電極(ELカソード電源線70側)とEL素子66のアノード(第1電極)との間に接続されている。容量素子67の第1電極(節点A側の電極)は、駆動トランジスタ61のゲート電極にスイッチ65を介して接続されている。また、容量素子67の第1電極は、参照電圧VREFまたは逆バイアス電圧VREVを供給するRFV線68とスイッチ63およびスイッチ65を介して接続されている。
スイッチ62は、データ信号電圧を供給するためのData線76(信号線)と容量素子67の第1電極との導通および非導通を切り換える第2スイッチの一例である。具体的には、スイッチ62は、ドレインおよびソースの一方の端子がData線76に接続され、ドレインおよびソースの他方の端子が容量素子67の第1電極に接続され、ゲートが走査線であるScan線72に接続されているスイッチングトランジスタである。換言すると、スイッチ62は、Data線76を介して供給された映像信号電圧(映像信号)に応じたデータ信号電圧(データ信号)を容量素子67に書き込むための機能を有する。
電圧印加部31は、駆動トランジスタ61を初期化する初期化期間(期間T5)において、駆動トランジスタ61に、駆動トランジスタ61の閾値電圧Vthよりも大きな電圧であって駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間が順バイアスとなる参照電圧VREFを印加する。電圧印加部31は、初期化期間(期間T5)の前の所定期間(期間T2)において、駆動トランジスタ61に、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間が逆バイアスとなる電圧である逆バイアス電圧を印加する。より具体的には、電圧印加部31は、上記所定期間(期間T2)において、駆動トランジスタ61のゲート電極に初期化電源線71(第1電源線)を基準に逆バイアス電圧を印加する。また、電圧印加部31は、上記初期化期間(期間T5)において駆動トランジスタ61のゲート電極に初期化電源線71(第1電源線)を基準に参照電圧VREFを印加する。
ここで、例えば、電圧印加部31は、図2に示すように、スイッチ63を有している。
スイッチ63は、参照電圧VREFまたは逆バイアス電圧VREVを供給するRFV線68と駆動トランジスタ61のゲート電極並びにスイッチ65のドレインおよびソースの一方の端子との導通および非導通を切り換える第4スイッチの一例である。具体的には、図2に示すように、スイッチ63は、ドレインおよびソースの一方の端子がRFV線68に接続され、ドレインおよびソースの他方の端子が駆動トランジスタ61のゲート電極とスイッチ65のドレインおよびソースの一方の端子とに接続され、ゲートがRef線73に接続されているスイッチングトランジスタである。換言すると、スイッチ63は、駆動トランジスタ61のゲート電極に対して参照電圧(VREF)または逆バイアス電圧VREVを与える機能を有する。
なお、電圧印加部31は、図2に示す構成に限らない。上述したように、RFV線68が、参照電圧VREFと逆バイアス電圧VREVとをそれぞれ供給する複数の電源線で構成される場合、電圧印加部31は、スイッチと電源切換スイッチ(図示せず)とを備えるとしてもよい。
スイッチ64は、容量素子67の第2電極および駆動トランジスタ61のソース電極と初期化電源線71(第1電源線)との導通および非導通を切り換える第1スイッチの一例である。具体的には、スイッチ64は、ドレインおよびソースの一方の端子が初期化電源線71(VINI)に接続され、ドレインおよびソースの他方の端子が容量素子67の第2電極および駆動トランジスタ61のソース電極に接続され、ゲートがInit線74に接続されているスイッチングトランジスタである。換言すると、スイッチ64は、容量素子67の第2電極および駆動トランジスタ61のソース電極に対して初期化電圧VINIを与える機能を有する。
スイッチ65は、容量素子67の第1電極と駆動トランジスタ61のゲート電極との導通および非導通を切り換える第3スイッチの一例である。具体的には、スイッチ65は、ドレインおよびソースの一方の端子がスイッチ63のドレインおよびソースの他方の端子と駆動トランジスタ61のゲート電極とに接続され、ドレインおよびソースの他方の端子が容量素子67の第1電極に接続され、ゲートがMerge線75に接続されているスイッチングトランジスタである。換言すると、スイッチ65は、駆動トランジスタ61のゲート電極に、容量素子67の第1電極の電位を与える機能を有する。
以上のように画素回路60は構成されている。
なお、画素回路60を構成するスイッチ62〜スイッチ65はn型TFTとして、以下では説明を行うが、それに限られない。スイッチ62〜スイッチ65とは、p型TFTであってもよい。
[1−2.EL表示装置の動作]
次に、図2に示す画素回路の駆動方法について図3〜図4Fを用いながら説明を行う。
図3は、実施の形態に係る表示装置の駆動時の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。図4A〜図4Fは、図3に示すタイミングチャートにおける画素回路の動作の一例を示す図である。図3において、横軸は時間を表している。また横軸方向には、表示パネル6を構成するn行の画素回路60のうち対応する行の画素回路60に対するScan線72、Ref線73、Init線74、Merge線75およびData線76に発生する電圧の波形図が示されている。なお、RFV線68は、電圧レベルがHIGHのときには参照電圧VREFを供給し、電圧レベルがLOWのときには逆バイアス電圧VREVを供給するとして以下説明する。
本実施の形態のおける駆動方法(走査方法)は、図2に示す画素回路60の構成により期間T1から期間T12を実施することで実現できる。
以下、画素回路60の動作を例に挙げて具体的に説明する。
(期間T1)
図3に示す時刻t1〜時刻t2の期間T1は、RFV線が供給する電圧を切り換えるための遷移期間である。
より具体的には、時刻t1において、走査線駆動回路3は、Scan線72とInit線74との電圧レベルをLOW、かつ、Ref線73とMerge線75との電圧レベルをHIGHに維持しつつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFから逆バイアス電圧VREVに切り換える。すなわち、時刻t1において、スイッチ62およびスイッチ64を非導通状態(オフ状態)、かつ、スイッチ63およびスイッチ65を導通状態(オン状態)に維持しつつ、RFV線68に供給する電圧を参照電圧VREFから逆バイアス電圧VREVに切り換える。
このように、RFV線が供給する電圧を切り換えるための遷移期間である期間T1を設けることにより、ELアノード電源線69と初期化電源線71との間に貫通電流が流れてしまうのを防止することができる。
表示装置1を構成する表示パネル6のサイズや1画素あたり(画素回路60)のサイズが大きい場合、ゲート信号線(Scan線72〜Merge線75)の配線時定数が増加する。そのため、ゲート信号線の信号電圧の変化速度が表示パネル6の面内で大きく変動し、各ゲート信号線の時定数が異なる場合には、同一画素においても、信号変化タイミングが異なることがある。たとえば、RFV線68が“L”すなわちRFV線68が供給する電圧が逆バイアス電圧VREVになる前に、Init線74の電圧レベルがHIGHとなる可能性があり、駆動トランジスタ61に大きなVgsがかかることで、ELアノード電源線69から初期化電源線71に貫通電流が流れることがある。貫通電流は表示パネル6の消費電力に影響し、消費電力が増加する欠点がある。
また、たとえば、初期化電源線71に電流が流れると、給電端から遠い初期化電源線71は電圧が上昇し、初期化期間で印加される電圧が所定電圧よりも高くなり、閾値補償期間の開始時のVgs電圧が十分取れず、動作可能なVth範囲が狭くなってしまう問題がある。
そのため、スイッチ64を非導通のままでRFV線68に供給する電圧を参照電圧VREFから逆バイアス電圧VREVに切り換える遷移期間である期間T1を設けることにより、ELアノード電源線69と初期化電源線71との間に貫通電流が流れてしまうのを防止する。この方法の利点としては、さらに期間T2を考えると、節点Cの電位が期間T1で設定済みであるため、期間T2では節点Bのみ充電を行えばよく、節点Bの電位を初期化電源線71の電圧VINIにより短期間で設定(初期化電圧VINIを書き込み)することができる。
(期間T2:逆バイアス期間)
図3に示す時刻t2〜時刻t3の期間T2は、逆バイアス電圧VREVを駆動トランジスタ61に印加する逆バイアス期間である。ここで、逆バイアス電圧VREVとは、駆動トランジスタ61のソース電極に初期化電源線71の電圧VINI印加されている場合に、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間が逆バイアスとなる電圧である。ここで、上述したように、逆バイアス電圧VREV<初期化電圧VINIと設定される。
具体的には、図4Aの画素回路60の動作状態に示されるように、時刻t2において、走査線駆動回路3は、Scan線72の電圧レベルをLOWに、Ref線73とMerge線75との電圧レベルをHIGHに、かつ、RFV線68が供給する電圧を逆バイアス電圧VREVに維持しつつ、Init線74の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させる。すなわち、時刻t2において、スイッチ62を非導通状態(オフ状態)、スイッチ63およびスイッチ65を導通状態(オン状態)、かつ、RFV線68の供給する電圧を逆バイアス電圧VREVに維持しつつ、スイッチ64を導通状態(オン状態)にする。
このように、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間が逆バイアスにされる逆バイアス期間である期間T2を設けることにより、駆動トランジスタ61の閾値電圧Vthの変動量を抑制することができる。また、発光期間(期間T11)においてシフトした閾値電圧を、逆方向にシフトさせ、1フレームの前後では閾値電圧の変動が少なくなるといったことが可能になる。
なお、期間T2は、印加する逆バイアス電圧の大きさや、発光期間(期間T11)での閾値電圧シフト量によって、1フレームの前後で閾値電圧の変動が小さくなるように設定する。たとえば、順バイアス電圧が4Vで1フレームの70%期間印加された場合に、逆バイアス電圧を−10Vで逆バイアス期間を1フレームの20%程度挿入する。
また、本実施の形態では、容量素子67が半導体容量で、駆動トランジスタ61と、容量素子67との劣化特性を合わせるために、期間T2(逆バイアス期間)において、Merge線75の電圧レベルをHIGH(スイッチ65をオン状態)に維持したものとして説明しているが、それに限らない。容量素子67がMIM構成(Metal−Insulator−Metal Structure)の場合には、期間T2(逆バイアス期間)において、Merge線75の電圧レベルはLOW(スイッチ65をオフ状態)であってもよい。
(期間T3)
図3に示す時刻t3〜時刻t4の期間T3は、RFV線が供給する電圧を切り換えるためにスイッチ63を非導通にするための所定期間である。
表示パネル制御回路2は、スイッチ62を非導通(オフ)、スイッチ65を導通(オン)、かつスイッチ64を導通(オン)にさせた状態で、スイッチ63を導通(オン)にさせ、かつ、RFV線68に逆バイアス電圧VREVを駆動トランジスタ61のゲート電極に供給させることで期間T3(所定期間)を実行する。
より具体的には、時刻t3において、走査線駆動回路3は、Scan線72の電圧レベルをLOW、Init線74とMerge線75との電圧レベルをHIGH、かつ、RFV線68が供給する電圧を逆バイアス電圧VREVに維持しつつ、Ref線73の電圧レベルをHIGHからLOWに変化させる。すなわち、時刻t3において、スイッチ62を非導通状態(オフ状態)、スイッチ64およびスイッチ65を導通状態(オン状態)、かつ、RFV線68の供給する電圧を逆バイアス電圧VREVに維持しつつ、スイッチ63を非導通状態(オフ状態)にさせる。
このように、スイッチ63を非導通にするための期間である期間T3を設けることにより、RFV線が供給する電圧を切り換えた際に駆動トランジスタ61のゲート電極に参照電圧VREFが印加されELアノード電源線69と初期化電源線71との間に貫通電流が流れてしまうのを防止することができる。なお、この期間T3がないと、RFV線68の立ち上がりが早い画素では、早期から貫通電流がELアノード電源線69と初期化電源線71と間に流れる。一方で、初期化するためには、前画素が参照電圧VREFにまで立ち上がる必要があり、前画素が初期化期間(期間T5)に入るまでの期間T3および期間T4相当のところが長くなる。それにより、貫通電流が画素数と時間を考慮して発光電流に対して割合が大きくなり、発光とは無関係にパネルの消費電力が大きくなってしまう。
(期間T4)
図3に示す時刻t4〜時刻t5の期間T4は、RFV線が供給する電圧を切り換えるための遷移期間である。
より具体的には、時刻t4において、走査線駆動回路3は、Scan線72とRef線73との電圧レベルをLOW、かつ、Init線74とMerge線75との電圧レベルをHIGHに維持しつつ、RFV線68が供給する電圧を逆バイアス電圧VREVから参照電圧VREFに切り換える。すなわち、時刻t4において、スイッチ62およびスイッチ63を非導通状態(オフ状態)、かつ、スイッチ64およびスイッチ65を導通状態(オン状態)に維持しつつ、RFV線68に供給する電圧を逆バイアス電圧VREVから参照電圧VREFに切り換える。
ここで、RFV線68の供給する電圧の切り換えよりもRef線73の電圧レベルの変化(立ち上がり)の方が早いので、RFV線68の供給する電圧の切り換えとRef線73の電圧レベルの変化を同時に行わず、RFV線68の供給する電圧の切り換えを先に行う。
このように、RFV線が供給する電圧を先に切り換えるため遷移期間である期間T4を設けることにより、RFV線が供給する電圧を切り換えた際に駆動トランジスタ61のゲート電極に不定電圧が印加されてしまうのを防止することができる。
(期間T5:初期化期間)
図3に示す時刻t5〜時刻t6の期間T5は、駆動トランジスタを初期化する初期化期間である。ここで、初期化期間とは、駆動トランジスタ61の閾値電圧補償を行うためにドレイン電流を流すのに必要な電圧を駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間に印加する期間である。
TFT素子(駆動トランジスタ61)のゲート電極およびソース電極間に逆バイアス電圧を印加することによるネガティブシフトは、TFT素子に順バイアス電圧を印加すると戻りやすいという性質がある。そのため、期間T5において、EL素子66の発光状態又は画面の劣化状態に応じて、閾値電圧(Vth)補償用の初期化電圧を印加する。
本実施の形態では、初期化期間において、駆動トランジスタ61のゲート電極に、駆動トランジスタ61の閾値電圧Vthよりも大きな電圧であって駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間が順バイアスとなる参照電圧VREFを印加する。
また、初期化電圧としては、TFT素子がネガティブシフトをする無ストレス状態を作らないために、順バイアス電圧を調整して印加する。順バイアス電圧の調整は、電圧の印加時間を長くしたり印加電圧を大きくしたりすることにより行う。
表示パネル制御回路2は、スイッチ62を非導通(オフ)、スイッチ65を導通(オン)、かつスイッチ64を導通(オン)にさせた状態で、スイッチ63を導通(オン)させ、かつ、RFV線68に参照電圧VREFを駆動トランジスタ61のゲート電極に供給させることで期間T5(初期化期間)を実行する。
具体的には、図4Bの画素回路60の動作状態に示されるように、時刻t5において、走査線駆動回路3は、Scan線72の電圧レベルをLOW、Init線74とMerge線75との電圧レベルをHIGH、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、Ref線73の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させる。すなわち、時刻t5において、スイッチ62を非導通状態(オフ状態)、スイッチ64およびスイッチ65を導通状態(オン状態)、かつ、RFV線68の供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、スイッチ63を導通状態(オン状態)にする。
このように、Ref線73の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させること(立ち上がり)により初期化期間を開始する。
これにより、節点A(節点C)の電位は、RFV線68の供給する参照電圧VREFに設定される。また、スイッチ64が導通状態(オン状態)であるから、節点Bの電位は初期化電源線71の電圧VINIに設定される。すなわち、駆動トランジスタ61は、ゲート電極にRFV線68の供給する参照電圧VREFが印加され、ソース電極に初期化電源線71の電圧VINIが印加されることで、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間に順バイアスの所定電圧が印加される。
ここで、期間T5の長さは、EL素子66の発光状態に応じて、節点A(節点C)および節点Bの電位が所定電位になるまでの長さ(時間)に調整される。
例えば、黒表示を行った後のフレームでは、期間T5の長さは、1フレーム期間(期間T1〜期間T12)の5%に設定される。これにより、TFT素子が無ストレス状態となるのを抑制し、逆バイアス電圧を印加したときにTFT素子がネガティブシフトするのを抑制することができる。
また、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間電圧(所定電圧)は、閾値電圧補償動作を行うのに必要なドレイン電流を確保できる電圧に設定されることが必要である。そのため、RFV線68の参照電圧VREFと初期化電源線71の電圧VINIの電位差は、上述したように、駆動トランジスタ61の閾値電圧Vthよりも大きな電圧すなわち閾値電圧Vth<(参照電圧VREF−初期化電圧VINI)に設定される。また、参照電圧VREFおよび初期化電圧VINIは、EL素子66に電流が流れないように、初期化電圧VINI<電圧VEL+(EL素子66の順方向電流閾値電圧)、および、参照電圧VREF<電圧VEL+(EL素子66の順方向電流閾値電圧)+閾値電圧Vth、となるように設定される。
なお、初期化電圧は、EL素子66の発光状態に応じて調整してもよいし、駆動トランジスタ61の劣化状態(閾値電圧の変動量)に応じて調整してもよい。
また、初期化電圧の調整は、初期化電圧の印加時間(期間T5の長さ)を調整してもよいし、TFT素子のゲート電極およびソース電極間に印加する順バイアス電圧の大きさ、すなわち、順バイアス電圧印加量を調整することにより行ってもよい。例えば、順バイアス電圧印加量を調整する場合について、以下説明する。
図5は、TFT素子の劣化量と順バイアス電圧印加量との関係を示す図である。
図8に示したように、所定の電圧を印加した場合にTFT素子を流れる実電流は、目標電流よりも少なくなる。すなわち、時間の経過と共にTFT素子は劣化する。したがって、TFT素子に目標電流を流すためには、TFT素子のゲート電極およびソース電極間に印加する電圧の大きさ(順バイアス電圧印加量)を大きくする必要がある。
ここで、図9に示したように、TFT素子の劣化量ΔVthは、時間の経過と共に減少するので、TFT素子のゲート電極およびソース電極間に印加する順バイアス電圧印加量は、TFT素子の劣化量ΔVthに応じて小さくしてもよい。つまり、図5に示すように、期間T5においてTFT素子のゲート電極およびソース電極間に印加する順バイアス電圧は、時間の経過と共に減少させてもよい。
また、初期化電圧の調整は、表示パネル制御回路2に予め保持された、EL素子66の発光状態とTFT素子の変動量(劣化量)との関係を示すデータに基づいて、初期化期間の長さ又は初期化電圧の大きさを調整することによって行ってもよい。
また、初期化電圧の調整は、表示パネル制御回路2により、EL素子66の発光状態から駆動トランジスタの閾値電圧の変動量を計算し、初期化期間の長さ又は初期化電圧の大きさを調整することによって行ってもよい。例えば、面内の累積の点灯時間を計算し、面内で一番点灯してない画素等、面内の劣化状況を把握することにより、ネガティブシフトの影響が出ない電圧に設定するとよい。
(期間T6:閾値補償期間)
次に、図3の時刻t6〜時刻t7の期間T6は、駆動トランジスタ61の閾値電圧Vthを補償する閾値補償期間である。
具体的には、図4Cの画素回路60の動作状態に示されるように、時刻t6において、走査線駆動回路3は、Scan線72の電圧レベルをLOW、Ref線73およびMerge線75の電圧レベルをHIGH、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、Init線74の電圧レベルをHIGHからLOWに変化させる。すなわち、時刻t6において、スイッチ62を非導通状態(オフ状態)、スイッチ63およびスイッチ65を導通状態(オン状態)、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、スイッチ64が導通状態(オン状態)にされる。
ここで、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間電圧(所定電圧)は、初期化期間(期間T5)において、上述したように設定されているので、EL素子66には電流が流れない。駆動トランジスタ61は、ELアノード電源線69の電圧VTFTによりドレイン電流が供給されるが、それとともに駆動トランジスタ61のソース電位が変化する。言い換えると、駆動トランジスタ61は、ELアノード電源線69の電圧VTFTにより供給されるドレイン電流が0となる点まで駆動トランジスタ61のソース電位が変化する。
このように、駆動トランジスタ61のゲート電極にRFV線68が供給する参照電圧VREFを印加した状態で、Init線74の電圧レベルをHIGHからLOWに変化させる(スイッチ65を導通状態(オン状態)にする)と、駆動トランジスタ61の閾値補償動作を開始する。
そして、期間T6の終了時(時刻t7)には、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間電圧(節点A(節点C)と節点Bとの電位差)は駆動トランジスタ61の閾値電圧に相当する電位差となる。この電位差(電圧)は容量素子67に保持(記憶)される。
(期間T7)
図3に示す時刻t7〜時刻t8の期間T7は、閾値補償動作を終了させるための期間である。
より具体的には、時刻t7において、走査線駆動回路3は、Scan線72およびInit線74の電圧レベルをLOW、Ref線73の電圧レベルをHIGH、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、Merge線75の電圧レベルをHIGHからLOWに変化させる。すなわち、時刻t7において、スイッチ62およびスイッチ64を非導通状態(オフ状態)、スイッチ63を導通状態(オン状態)、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、スイッチ65を非導通状態(オフ状態)にする。
このようにして、Ref線73とMerge線75との電圧レベルを同時に変化させず、Merge線75の電圧レベルを先に変化させてスイッチ65を非導通とする期間T7を設ける。それにより、スイッチ63およびスイッチ65の寄生容量を介してゲート信号線(Scan線72〜Merge線75)の電圧の変化が節点Aの電位に影響する突き抜けを減らすことができ、突き抜け量のばらつきに起因する表示ムラを低減することが可能である。
なお、Ref線73とMerge線75との電圧レベルを同時もしくはRef線73の電圧レベルを先にLOWにする場合、まず、スイッチ63による突き抜けが節点Aに伝搬する。スイッチ65がオン状態になると、次にスイッチ65による突き抜けが節点Aに伝搬する。
一方、期間T7を設ける場合、スイッチ65による突き抜けは節点Aに伝搬するが、スイッチ63による突き抜けはすでにスイッチ65がオフ状態のため節点Aに伝搬しない。そして、この分が突き抜け量の低減効果となる。
(期間T8)
図3に示す時刻t8〜時刻t9の期間T8は、スイッチ63を非導通状態(オフ状態)にすることで、Data線76を介して供給されたデータ信号電圧とRFV線68の参照電圧VREFとが同時に節点Aに印加されるのを防止する期間である。
具体的には、時刻t8において、走査線駆動回路3は、Scan線72とInit線74とMerge線75との電圧レベルをLOW、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、Ref線73の電圧レベルをHIGHからLOWに変化させる。すなわち、時刻t8において、スイッチ62、スイッチ64およびスイッチ65を非導通状態(オフ状態)、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、スイッチ63を非導通状態(オフ状態)にする。
このように、Ref線73の動作によりスイッチ63をさらに非導通状態(オフ状態)とし、スイッチ62およびスイッチ63が非導通状態(オフ状態)となる期間T8を設けることで、Data線76を介してスイッチ62から供給されるデータ信号電圧と、RFV線68の参照電圧VREFとが節点A(容量素子67の第1電極)に同時に印加されるのを防止することができる。
なお、スイッチ63とスイッチ65とを同時に非導通状態(オフ状態)にし、期間T7および期間T8は一つにまとめてもよい。
また、(映像信号電圧−参照電圧VREF)の電位差を正確に反映させるには、期間T26はなるべく短い方がよい。
(期間T9:書込期間)
次に、図3の時刻t9〜時刻t10の期間T9は、Data線76から表示階調に応じた映像信号電圧(データ信号電圧)を画素回路60にスイッチ62を介して取り込み、容量素子67に書き込む書込期間である。
具体的には、図4Dの画素回路60の動作状態に示されるように、時刻t9において、走査線駆動回路3は、Ref線73、Init線74およびMerge線75の電圧レベルをLOW、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、Scan線72の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させる。すなわち、時刻t9において、スイッチ63とスイッチ64とスイッチ65を非導通状態(オフ状態)かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、スイッチ62を導通状態(オン状態)にする。
これにより、容量素子67には、閾値補償期間(期間T6)で記憶された駆動トランジスタ61の閾値電圧Vthに加えて、映像信号電圧が、記憶(保持)される。
なお、大画面化(表示パネル6のサイズが大きくなる)、かつ、画素回路60の数が増加するのに伴い、画素回路60を駆動するためのフレーム周波数が高くなってきている。大画面化に伴いScan線72配線時定数も増加するものの、水平走査期間の短縮により、所定の階調電圧を画素回路60に書き込むことが難しくなる。そのため、本実施の形態では、Scan線72の波形なまりがあっても、所定の映像信号(データ信号電圧)がData線76に入力される前にScan線72が立ち上がりを完了させて、スイッチ62が導通状態(オン状態)となるようにしている。
これにより、Scan線72の負荷(配線時定数)が大きく、立ち上がりに時間がかかるような大画面、高画素数の表示パネル6であっても確実に書き込むことができる。
(期間T10)
図3に示す時刻t10〜時刻t11の期間T10は、スイッチ62を確実に非導通状態(オフ状態)にさせるための期間である。
より具体的には、時刻t10において、走査線駆動回路3は、Ref線73、Init線74およびMerge線75の電圧レベルをLOW、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、Scan線72の電圧レベルをHIGHからLOWに変化させる。すなわち、時刻t10において、スイッチ63とスイッチ64とスイッチ65を非導通状態(オフ状態)、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、スイッチ62を非導通状態(オフ状態)にする。
これにより、続く期間T11(発光期間)においてスイッチ65を導通状態(オン状態)にさせるまえにスイッチ62を確実に非導通状態(オフ状態)にすることができる。
なお、期間T11を設けず、スイッチ65とスイッチ62とを同時に導通状態(オン状態)にさせる場合、駆動トランジスタ61のドレイン電流により、節点Bの電位が上昇する一方で、節点Aの電位はデータ信号電圧となることから、駆動トランジスタ61のソース電極およびゲート電極間電圧が小さくなってしまう。この場合には、所望の輝度に比べて少ない輝度で発光してしまうので問題となる。これを防止するため、本実施の形態では、期間T10を設けてスイッチ62が非導通状態(オフ状態)であることを確保してから、続く期間T11においてスイッチ65を導通状態(オン状態)にする。
(期間T11:発光期間)
次に、図3に示す時刻t11〜時刻t12の期間T11は、EL素子66を発光させる発光期間である。
具体的には、図4Eの画素回路60の動作状態に示されるように、時刻t11において、走査線駆動回路3は、Scan線72、Ref線73およびInit線74の電圧レベルをLOW、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、Merge線75の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させる。すなわち、時刻t11において、スイッチ62、スイッチ63およびスイッチ64を非導通状態(オフ状態)かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、スイッチ65を導通状態(オン状態)にする。
このように、スイッチ65を導通状態(オン状態)にさせることで、容量素子67に蓄えられた電圧(データ信号電圧)に応じて駆動トランジスタ61にEL素子66に電流を供給させEL素子66を発光させることができる。
(期間T12)
図3に示す時刻t12〜時刻t1の期間T12は、黒挿入期間であり、たとえば動画応答性を改善するもので、EL素子66を非発光状態にさせる期間である。
より具体的には、図4Fの画素回路60の動作状態に示されるように、時刻t12において、走査線駆動回路3は、Scan線72とInit線74の電圧レベルをLOW、Merge線75との電圧レベルをHIGH、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、Ref線73の75の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させる。すなわち、時刻t12において、スイッチ62およびスイッチ64を非導通状態(オフ状態)、スイッチ65を導通状態(オン状態)、かつ、RFV線68が供給する電圧を参照電圧VREFに維持しつつ、スイッチ63を導通状態にする。
以上のようなシーケンスにより、画素回路60は、階調表示を行う。
なお、表示パネル制御回路2は、表示パネル6を構成する他の画素回路60についても、同様の駆動方法を線順次に行う。
以上のように、本実施の形態に係るEL表示装置によると、TFT素子が無ストレス状態となるのを抑制し、逆バイアス電圧を印加したときにTFT素子がネガティブシフトするのを抑制することができる。
[1−3.効果等]
以上のように、本開示の一態様に係るEL表示装置は、供給される電流に応じて発光する発光素子と輝度信号の大きさに応じた電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタとを有する画素が行列状に複数配置された表示装置の駆動方法であって、前記駆動トランジスタのゲート−ソース間に逆バイアス電圧が印加される逆バイアス印加期間と、前記駆動トランジスタのゲート−ソース間に、前記駆動トランジスタの閾値電圧よりも大きな電圧であって前記駆動トランジスタのゲート電極およびソース電極間が順バイアスとなる初期化電圧が印加される初期化期間と、を有し、前記初期化期間の長さ又は前記初期化電圧の大きさは、前記逆バイアス印加期間における前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量に応じて設定される。
この構成によれば、TFT素子が無ストレス状態となるのを抑制し、逆バイアス電圧を印加したときにTFT素子がネガティブシフトするのを抑制することができる。
また、前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、予め取得された前記発光素子の発光状態のデータから求められてもよい。
この構成によれば、駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、予め取得された発光素子の発光状態のデータから順バイアス電圧の印加時間又は大きさを調整することにより、逆バイアス電圧を印加したときにTFT素子がネガティブシフトするのを抑制することができる。
また、前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、前記発光素子の発光状態から計算することにより求められてもよい。
この構成によれば、発光素子の発光状態から計算して順バイアス電圧の印加時間又は大きさを調整することにより、逆バイアス電圧を印加したときにTFT素子がネガティブシフトするのを抑制することができる。
また、行列状に配置された複数の画素を有する表示装置であって、前記複数の画素の各々は、発光素子と、電圧を保持するための容量素子と、前記容量素子に保持された電圧に応じた電流を前記発光素子に供給することにより前記発光素子を発光させる駆動トランジスタと、前記画素を初期化する初期化期間において、前記駆動トランジスタに、前記駆動トランジスタの閾値電圧よりも大きな電圧であって前記駆動トランジスタのゲート電極およびソース電極間が順バイアスとなる初期化電圧を印加し、前記初期化期間の前の前記発光素子を発光させない期間のうちの所定期間において、前記駆動トランジスタに、前記駆動トランジスタの前記ゲート電極およびソース電極間が逆バイアスとなる逆バイアス電圧を印加する電圧印加部と、を備え、前記電圧印加部は、前記駆動トランジスタの閾値が、前記逆バイアス電圧の印加によって逆方向にシフトしないように、前記逆バイアス印加期間における前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量に応じて前記初期化期間の長さ又は前記初期化電圧の大きさを設定してもよい。
この構成によれば、TFT素子が無ストレス状態となるのを抑制し、逆バイアス電圧を印加したときにTFT素子がネガティブシフトするのを抑制することができる。
また、前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、前記発光素子の発光状態のデータから求められてもよい。
この構成によれば、駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、予め取得された発光素子の発光状態のデータから順バイアス電圧の印加時間又は大きさを調整することにより、逆バイアス電圧を印加したときにTFT素子がネガティブシフトするのを抑制することができる。
また、前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、前記発光素子の発光状態から計算することにより求められてもよい。
この構成によれば、発光素子の発光状態から計算して順バイアス電圧の印加時間又は大きさを調整することにより、逆バイアス電圧を印加したときにTFT素子がネガティブシフトするのを抑制することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前述した実施の形態を説明した、しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
例えば、EL素子66は、典型的には有機発光素子であるが、電流に応じて発光強度が変化するデバイスであればどんな電流−光変換デバイスでもよい。
また、例えば、表示装置を構成する画素回路は、上述した画素回路60の場合に限られず、他の回路構成で実現されるとしてもよい。
例えば、図2に示す電圧印加部31と異なる場所に電圧印加部を構成し、さらに、図2のスイッチ65に代えて駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間にEnable線が、ゲートに接続されたスイッチを構成するとしてもよい。電圧印加部31が有するスイッチ63のドレインおよびソースの一方の端子は、スイッチ62と節点Aとの間に接続されていてもよい。
また、例えば、画素回路は、図2の電圧印加部31と異なる構成の電圧印加部と、図2のスイッチ65に代えて、駆動トランジスタ61のドレイン電極とELアノード電源線69の間にEnable線がゲートに接続されたスイッチとを有する画素回路であってもよい。この場合、電圧印加部は、REV線68(VREF)と駆動トランジスタ61のゲート電極との導通及び非導通を切り換えるスイッチと、REV68(VREV)と駆動トランジスタ61のゲート電極との導通及び非導通を切り換えるスイッチとを備えていてもよい。スイッチ63およびスイッチ63のドレインおよびソースの一方の端子がスイッチ62と節点Aとの間に接続されている。
さらに、例えば、上記回路構成の組み合わせからなる画素回路でもよい。すなわち、画素回路では、上記したスイッチに代えて、他のスイッチを有するとしてもよい。
また、前述した実施の形態では、初期化期間の前の所定期間(逆バイアス期間、後述の期間T2)において、駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間に逆バイアスが印加され、初期化期間で駆動トランジスタ61のゲート電極およびソース電極間に順バイアスが印加される。本実施の形態では、駆動トランジスタ61のゲート電極に印加される場合の例を挙げて説明しているがそれに限らない。逆バイアスが印加されるのは駆動トランジスタのゲート電極でなくてもよく、ソース電極でもよい。その場合、ゲート電極側から参照電圧VREF、ソース電極側から初期化電圧VINIもしくは逆バイアス電圧VREVを供給する構成とすればよい。なお、本開示の例では、参照電圧VREF<逆バイアス電圧VREVであるため、逆バイアス電圧VREVとVEL間の電位差が大きくなり、EL素子が点灯する。そのため、さらに、(VEL+EL順方向電流閾値電圧)>(逆バイアス電圧VREV)となるように、電圧VELの調整を行っておく必要がある。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本発明は、表示装置およびその駆動方法に利用でき、特に、例えば図6に示されるようなテレビなどのFPD表示装置に利用することができる。
1 表示装置
2 表示パネル制御回路
3 走査線駆動回路
5 データ線駆動回路
6 表示パネル
31 電圧印加部
60 画素回路(画素)
61、161 駆動トランジスタ
62、63、64、65、162 スイッチ
66 EL素子
67 容量素子
68 RFV線
69 ELアノード電源線
70 ELカソード電源線
72 Scan線
74 Init線
75 Merge線
76 Data線

Claims (6)

  1. 供給される電流に応じて発光する発光素子と輝度信号の大きさに応じた電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタとを有する画素が行列状に複数配置された表示装置の駆動方法であって、
    前記駆動トランジスタのゲート−ソース間に逆バイアス電圧が印加される逆バイアス印加期間と、
    前記駆動トランジスタのゲート−ソース間に、前記駆動トランジスタの閾値電圧よりも大きな電圧であって前記駆動トランジスタのゲート電極およびソース電極間が順バイアスとなる初期化電圧が印加される初期化期間と、を有し、
    前記初期化期間の長さ又は前記初期化電圧の大きさは、前記逆バイアス印加期間における前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量に応じて設定される、
    表示装置の駆動方法。
  2. 前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、予め取得された前記発光素子の発光状態のデータから求められる、
    請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
  3. 前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、前記発光素子の発光状態から計算することにより求められる、
    請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
  4. 行列状に配置された複数の画素を有する表示装置であって、
    前記複数の画素の各々は、
    発光素子と、
    電圧を保持するための容量素子と、
    前記容量素子に保持された電圧に応じた電流を前記発光素子に供給することにより前記発光素子を発光させる駆動トランジスタと、
    前記画素を初期化する初期化期間において、前記駆動トランジスタに、前記駆動トランジスタの閾値電圧よりも大きな電圧であって前記駆動トランジスタのゲート電極およびソース電極間が順バイアスとなる初期化電圧を印加し、前記初期化期間の前の前記発光素子を発光させない期間のうちの所定期間において、前記駆動トランジスタに、前記駆動トランジスタの前記ゲート電極およびソース電極間が逆バイアスとなる逆バイアス電圧を印加する電圧印加部と、を備え、
    前記電圧印加部は、
    前記駆動トランジスタの閾値が、前記逆バイアス電圧の印加によって逆方向にシフトしないように、前記逆バイアス印加期間における前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量に応じて前記初期化期間の長さ又は前記初期化電圧の大きさを設定する、
    表示装置。
  5. 前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、前記発光素子の発光状態のデータから求められる、
    請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記駆動トランジスタの閾値電圧の変動量は、前記発光素子の発光状態から計算することにより求められる、
    請求項4に記載の表示装置。
JP2014173043A 2014-08-27 2014-08-27 表示装置の駆動方法及び表示装置 Pending JP2016048300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014173043A JP2016048300A (ja) 2014-08-27 2014-08-27 表示装置の駆動方法及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014173043A JP2016048300A (ja) 2014-08-27 2014-08-27 表示装置の駆動方法及び表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016048300A true JP2016048300A (ja) 2016-04-07

Family

ID=55649236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014173043A Pending JP2016048300A (ja) 2014-08-27 2014-08-27 表示装置の駆動方法及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016048300A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107358917A (zh) * 2017-08-21 2017-11-17 上海天马微电子有限公司 一种像素电路、其驱动方法、显示面板及显示装置
JP2019522805A (ja) * 2016-07-13 2019-08-15 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. 画素駆動回路及びその駆動方法、アレイ基板、表示装置
CN114464134A (zh) * 2022-03-30 2022-05-10 京东方科技集团股份有限公司 像素电路及显示装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060007072A1 (en) * 2004-06-02 2006-01-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Display device and driving method thereof
US20090179838A1 (en) * 2008-01-15 2009-07-16 Sony Corporation Display apparatus, driving method thereof and electronic instrument
US20090251496A1 (en) * 2008-03-26 2009-10-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Display device and driving method thereof
JP2010008718A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Sony Corp 表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器
JP2012058634A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Sony Corp 表示装置、表示装置の駆動方法、及び、電子機器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060007072A1 (en) * 2004-06-02 2006-01-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Display device and driving method thereof
US20090179838A1 (en) * 2008-01-15 2009-07-16 Sony Corporation Display apparatus, driving method thereof and electronic instrument
US20090251496A1 (en) * 2008-03-26 2009-10-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Display device and driving method thereof
JP2010008718A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Sony Corp 表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器
JP2012058634A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Sony Corp 表示装置、表示装置の駆動方法、及び、電子機器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019522805A (ja) * 2016-07-13 2019-08-15 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. 画素駆動回路及びその駆動方法、アレイ基板、表示装置
JP7114255B2 (ja) 2016-07-13 2022-08-08 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司 画素駆動回路及びその駆動方法、アレイ基板、表示装置
CN107358917A (zh) * 2017-08-21 2017-11-17 上海天马微电子有限公司 一种像素电路、其驱动方法、显示面板及显示装置
US10497323B2 (en) 2017-08-21 2019-12-03 Shanghai Tianma Micro-electronics Co., Ltd. Pixel circuit, method for driving the same, display panel and display device
CN107358917B (zh) * 2017-08-21 2020-04-28 上海天马微电子有限公司 一种像素电路、其驱动方法、显示面板及显示装置
CN114464134A (zh) * 2022-03-30 2022-05-10 京东方科技集团股份有限公司 像素电路及显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6142178B2 (ja) 表示装置および駆動方法
US11164520B2 (en) Power off method of display device, and display device
JP4915195B2 (ja) 表示装置
US9691327B2 (en) Pixel driving circuit, driving method thereof and display apparatus
CN104871233B (zh) 显示设备、用于驱动显示设备的方法以及电子装置
WO2015063988A1 (ja) 表示装置の電源断方法および表示装置
JP2011170361A (ja) 画像表示装置およびその駆動方法
JP2014109703A (ja) 表示装置および駆動方法
US20140333682A1 (en) Pixel circuit and driving method thereof
CN108172171B (zh) 像素驱动电路及有机发光二极管显示器
JP6175718B2 (ja) 駆動方法および表示装置
JP5756865B2 (ja) 表示装置及びその制御方法
JPWO2012032560A1 (ja) 表示装置およびその駆動方法
JP2009237068A (ja) 表示装置およびその駆動方法
CN108172172B (zh) 像素驱动电路及具有该像素驱动电路的显示装置
JP6311170B2 (ja) 表示装置の電源断方法および表示装置
US11270639B2 (en) Pixel circuit and display device
JP2016048300A (ja) 表示装置の駆動方法及び表示装置
JP2008203388A (ja) ディスプレイ装置
JP6379344B2 (ja) 表示装置の駆動方法
CN111445836B (zh) 像素电路
JP2012163787A (ja) 表示装置及びその駆動方法
JP4915194B2 (ja) 表示装置
JP2011022364A (ja) 表示装置およびその駆動制御方法
US20140218270A1 (en) Display device, driving method of display device, and electronic apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180515