JP2016046420A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子分離用の領域に形成される欠陥に起因する、固体撮像素子の光信号に対する感度の低下が抑制された半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】光電変換素子PDと、分離用ゲート電極SGEとを備える。光電変換素子PDは半導体基板SUB内に互いに間隔をあけて複数形成されている。分離用ゲート電極SGEは複数の光電変換素子PDのうち互いに隣り合う1対の光電変換素子PDの間における半導体基板SUBの主表面S1に形成されている。分離用ゲート電極SGEの電位を固定することにより、分離用ゲート電極SGEを挟むように配置される互いに隣り合う1対の光電変換素子PD同士が互いに電気的に分離されている。
【選択図】図7

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に、光電変換素子を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
複数の光電変換素子(受光素子)から構成されている固体撮像素子において、画素領域内に複数並ぶ光電変換素子のうち互いに隣り合う1対の光電変換素子に挟まれた領域には、これらの光電変換素子間を電気的に分離するための素子分離がなされている。素子分離は、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法もしくはSTI(Shallow Trench Isolation)法により形成された絶縁膜、または注入分離によりなされるのが一般的である。
上記の各方法により複数の光電変換素子間の素子分離がなされた固体撮像素子が、たとえば特開2001−250931号公報(特許文献1)、特開2008−193527号公報(特許文献2)、特開2013−41890号公報(特許文献3)に開示されている。
特開2001−250931号公報 特開2008−193527号公報 特開2013−41890号公報
特許文献1〜3のようにLOCOS法またはSTI法により素子分離用の絶縁膜を形成する場合、形成される絶縁膜の外縁部には、半導体基板のエッチングの際に発生する欠陥が多数存在する可能性がある。また導電性不純物の注入により素子分離用の領域を形成する場合、形成される素子分離用の領域には、導電性不純物の注入時に発生する欠陥が多数存在する可能性がある。この欠陥は、当該素子分離の周囲の光電変換素子に実際には光が入射されていないにもかかわらずノイズとして流れる電流(暗電流)を増やし、当該光電変換素子を含む固体撮像素子の光信号に対する感度を低下させる可能性がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態に係る半導体装置は、光電変換素子と、分離用ゲート電極とを備える。光電変換素子は半導体基板内に互いに間隔をあけて複数形成されている。分離用ゲート電極は複数の光電変換素子のうち互いに隣り合う1対の光電変換素子の間における半導体基板の主表面に形成されている。分離用ゲート電極の電位を固定することにより、分離用ゲート電極を挟むように配置される互いに隣り合う1対の光電変換素子同士が互いに電気的に分離されている。
一実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、まず主表面を有する半導体基板が準備される。上記主表面上に分離用ゲート電極が形成される。上記分離用ゲート電極の形成後に、半導体基板内に、分離用ゲート電極を挟むように互いに隣り合うように配置される1対の光電変換素子を含む複数の光電変換素子が形成される。上記分離用ゲート電極の電位を固定することにより、複数の光電変換素子のうち分離用ゲート電極を挟むように配置される互いに隣り合う1対の光電変換素子同士が互いに電気的に分離される。
一実施の形態によれば、分離用ゲート電極に印加する電位により1対の光電変換素子の間の素子分離がなされる。分離用ゲート電極の形成時には欠陥が形成されないため、暗電流の原因となる欠陥の発生を抑制することができ、当該光電変換素子を含む固体撮像素子の光信号に対する感度、および耐圧を向上させることができる。
一実施の形態に係る半導体装置であってウェハの状態を示す概略平面図である。 図1中の丸点線で囲まれた領域IIの概略拡大平面図である。 実施の形態1の第1例における、画素領域および周辺回路領域の平面視における構成を示す概略平面図である。 実施の形態1の第2例における、画素領域および周辺回路領域の平面視における構成を示す概略平面図である。 実施の形態1の第3例における、画素領域および周辺回路領域の平面視における構成を示す概略平面図である。 図3のVI−VI線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態1の概略断面図であり、図4および図5のVII−VII線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第6工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第7工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第8工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第9工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第10工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第11工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第12工程を示す概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造方法の第13工程を示す概略断面図である。 実施の形態1の第1の比較例における図7に相当する部分の概略断面図である。 実施の形態1の第2の比較例における図7に相当する部分の概略断面図である。 実施の形態2の概略断面図であり、図7に相当する部分の概略断面図である。 実施の形態2における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 実施の形態3における、画素領域および周辺回路領域の平面視における構成を示す概略平面図である。 図25のXXVI−XXVI線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態3の概略断面図であり、図25のXXVII−XXVII線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態3の比較例における図26に相当する部分の概略断面図である。
以下、一実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず図1〜図2を用いて、本実施の形態としてウェハ状態の半導体装置について説明する。
図1を参照して、半導体基板SUBからなる半導体ウェハSCWは、複数のイメージセンサ用の半導体装置が搭載されたチップ領域IMCが形成されている。複数のチップ領域IMCの各々は矩形の平面形状を有し、行列状に配置されている。
図2を参照して、複数のチップ領域IMCの各々は、光電変換素子としてたとえばフォトダイオードの形成領域である画素領域PDRと、フォトダイオードを制御するための周辺回路の形成領域である周辺回路領域PCRとを有している。周辺回路領域PCRは、画素領域PDRのたとえば両側に形成されている。また複数のチップ領域IMCの間には、ダイシングライン領域DLRが形成されている。このダイシングライン領域DLRに、アライメントマークが配置されている。このダイシングライン領域DLRで半導体ウェハSCWがダイシングされることにより、半導体ウェハSCWは複数個の半導体チップに分割されている。
したがって、分割された複数個の半導体チップのそれぞれは、矩形の平面形状を有し、画素領域PDRと、周辺回路領域PCRと、ダイシングライン領域DLRとを有している。
次に図3〜図7を用いて、本実施の形態におけるウェハ状態およびチップ状態の双方のイメージセンサの構成を、画素領域と周辺回路領域とのそれぞれについて説明する。まず図3〜図5を用いて、図2の点線で囲まれた領域Aの概略拡大平面図としての、画素領域と周辺回路領域との平面視における構成について説明する。
図3を参照して、本実施の形態の第1例においては、図2の画素領域PDRに対応する画素領域には複数のフォトダイオードPD(光電変換素子)が、平面視において互いに間隔をあけて形成されている。複数のフォトダイオードPDのそれぞれは、半導体基板SUB内の活性領域ARに、たとえば平面視において行列状に配置されている。活性領域ARは図3の上下方向に4列、図の左右方向に延びる矩形の平面形状を有するように形成されている。
半導体基板SUBには、複数のフォトダイオードPDのそれぞれに対応する複数の転送トランジスタTXが形成されている。複数の転送トランジスタTXのそれぞれは、フォトダイオードPDと、転送ゲート電極TGと、浮遊拡散領域FDとを有している。
フォトダイオードPDはたとえば通常のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタのソース領域に相当し、転送ゲート電極TGは通常のMOSトランジスタのゲート電極に相当する。また浮遊拡散領域FDは通常のMOSトランジスタのドレイン領域に相当する。このため図3においては各転送トランジスタTXにおいて、半導体基板SUBの主表面に沿う方向に関して、フォトダイオードPDと転送ゲート電極TGと浮遊拡散領域FDとが互いに隣り合うように、この順に一直線状に並んでいる。しかしこれらは必ずしも一直線状に並ばなくてもよい。
図3においては図の上下方向に関して4列のフォトダイオードPDが並んでいる。このうち上から1列目のフォトダイオードPDと3列目のフォトダイオードPDとは、これらを含む転送トランジスタTXが図の上側から下側へフォトダイオードPD、転送ゲート電極TG、浮遊拡散領域FDの順に並ぶように配置されている。これに対して図3の上下方向に関して上から2列目のフォトダイオードPDと4列目のフォトダイオードPDとは、これらを含む転送トランジスタTXが図の上側から下側へ浮遊拡散領域FD、転送ゲート電極TG、フォトダイオードPDの順に並ぶように配置されている。またこれらのフォトダイオードPDは行列状に並ぶため、図の上下方向に4つ1列に並ぶフォトダイオードPDは、図の上下方向に関して互いに対向する位置に(図の左右方向の座標が互いにほぼ等しい位置に)配置されている。
このため、図3の上から1列目のフォトダイオードPDを含む転送トランジスタTXの浮遊拡散領域FDは、上から2列目のフォトダイオードPDを含む転送トランジスタTXの浮遊拡散領域FDと互いに共有するように一体となっている。同様に、図3の上から3列目のフォトダイオードPDを含む転送トランジスタTXの浮遊拡散領域FDは、上から4列目のフォトダイオードPDを含む転送トランジスタTXの浮遊拡散領域FDと互いに共有するように一体となっている。
図3の左右方向に複数並ぶフォトダイオードPDのうち互いに隣り合う1対のフォトダイオードPDの間には、分離用ゲート電極SGEが配置されている。すなわちここでは、半導体基板SUBの主表面に沿う方向に関して、フォトダイオードPDから見てそのフォトダイオードPDを含む転送トランジスタTXの転送ゲート電極TG(当該フォトダイオードPDに隣り合う転送ゲート電極TG)の配置される方向(図3の上下方向)と交差する方向(図3の左右方向)に、分離用ゲート電極SGEが配置されている。各分離用ゲート電極SGEは、これを挟むように隣り合うフォトダイオードPDが形成される活性領域ARの幅方向(図3の上下方向)の全体を跨いでその外側の領域に達するように、図の上下方向に延びている。
したがって分離用ゲート電極SGEは、図3の縦方向および横方向のそれぞれの方向に関して複数並ぶフォトダイオードPDに隣り合う領域同士を結びながらこれらのフォトダイオードPDのいずれにも隣り合うように長く延びている。言い換えれば、たとえば図3の上下方向の中央部には、2つのフォトダイオードPDが上下方向に関してわずかの間隔をあけて並んでいるが、これら双方を跨ぐように、これらのフォトダイオードPDと隣り合う領域には長い1本の分離用ゲート電極SGEが形成されている。
また画素領域には、転送トランジスタTXの周囲に、フォトダイオードPDと外部との間で信号を入出力するためのトランジスタ(選択トランジスタ、増幅トランジスタ、リセットトランジスタ)が形成されるためのトランジスタ形成領域TRRが形成されている。
一方、図2の周辺回路領域PCRに対応する周辺回路領域には、活性領域に制御用トランジスタCTRが形成されている。制御用トランジスタCTRはたとえば通常のMOSトランジスタであり、ゲート電極GEを有している。
図4を参照して、本実施の形態の第2例においては、画素領域、周辺回路領域ともに、基本的に図3の第1例と同様の構成を有している。しかし図4においては、分離用ゲート電極SGEが図3における位置に加えてさらに他の位置にも配置されている。
具体的には、半導体基板SUBの主表面に沿う方向に関して、フォトダイオードPDから見てそのフォトダイオードPDを含む転送トランジスタTXの転送ゲート電極TG(当該フォトダイオードPDに隣り合う転送ゲート電極TG)の配置される方向(図4の上下方向)に沿う方向(図4の上下方向)に、分離用ゲート電極SGEが配置されている。言い換えれば、フォトダイオードPDとこれに隣り合う転送ゲート電極TGとを結ぶ仮想の直線上のうち、フォトダイオードPDから見て転送ゲート電極TGが配置される側と反対側に分離用ゲート電極SGEが配置されている。各分離用ゲート電極SGEは、これを挟むように図4の上下方向に隣り合うフォトダイオードPDが形成される活性領域ARの長さ方向(図4の左右方向)に関してその全体を含みその外側の領域に達するように、図の左右方向に延びている。
図4においては図3に示す位置と同一の位置にも、図3の分離用ゲート電極SGEと同様の態様で、分離用ゲート電極SGEが形成されている。ただし図5を参照して、本実施の形態の第3例に示すように、図4の左右方向に延びる分離用ゲート電極SGEのみが配置された構成であってもよい。
図4および図5における分離用ゲート電極SGE以外の構成は、図3の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、図6〜図7を用いて、分離用ゲート電極SGEを含む画素領域と周辺回路領域との断面図における構成について説明する。
図6を参照して、たとえば図3の左右方向に並び図の上下方向に延びる分離用ゲート電極SGE、およびこれを図の左右方向から挟むフォトダイオードPDを含む画素領域においては、たとえばシリコンからなるn型の半導体基板SUBの主表面S1に、p型ウェル領域PWRが形成されている。p型ウェル領域PWRは画素領域の平面視における全体に形成されていることが好ましいがこのような態様に限られない。
図6の画素領域の1対のフォトダイオードPDの双方が、単一のp型ウェル領域PWR内に形成されている。これを言い換えれば、図3において図の左右方向に隣り合うように並ぶ1対のフォトダイオードPDのうち一方のフォトダイオードPDと他方のフォトダイオードPDとは同一の活性領域AR内に形成されている。したがって図3においては図の左右方向に並ぶ1対のフォトダイオードPDの間に分離用ゲート電極SGEが上下方向に延びる領域の真下においても、その左右側に配置される活性領域ARと同一の活性領域ARがその左右側の活性領域ARと互いに連続するように形成されている。
フォトダイオードPDは、画素領域におけるp型ウェル領域PWR内の半導体基板SUBの主表面S1に形成されている。フォトダイオードPDは、たとえばダイオードn型領域DNと、ダイオード表面p型領域DPRとを有している。ダイオードn型領域DNとダイオード表面p型領域DPRとがpn接合を構成することにより、フォトダイオードPDが形成されている。
ダイオードn型領域DNは、半導体基板SUB内におけるその外縁がp型ウェル領域PWR1と接するように半導体基板SUBの主表面S1に形成されており、フォトダイオードPD全体の平面視における形状と同じ平面形状を有している。ダイオードn型領域DNの深さ(図6の上下方向)はフォトダイオードPD全体の深さに等しく、たとえばフォトダイオードPD(ダイオードn型領域DN)はp型ウェル領域PWRの半分程度の深さを有している。図6の左右方向に関して互いに間隔を保つように、フォトダイオードPDが複数形成されている。
ダイオード表面p型領域DPRは、ダイオードn型領域DNに比べて半導体基板SUBの深さおよび幅が小さいが、それ故にその外縁の少なくとも一部がダイオードn型領域DNと接するように半導体基板SUBの主表面S1に形成されており、図6においては半導体基板SUB内におけるその外縁の全体がダイオードn型領域DNと接するようにダイオードn型領域DN内に形成されている。しかしフォトダイオードPDの態様はこれに限らず、たとえばダイオードn型領域DNはダイオード表面p型領域DPRの上に積層され、ダイオードn型領域DNとダイオード表面p型領域DPRとの平面積が等しいような態様であってもよい。
なおp型ウェル領域PWR内にはp型高濃度不純物領域PSR(高濃度不純物領域)が形成されている。p型高濃度不純物領域PSRは、p型ウェル領域PWRよりもp型の導電性不純物の濃度が高い領域である。図6においてはp型高濃度不純物領域PSRはp型ウェル領域PWRが形成される領域の平面視における全体に、p型ウェル領域PWRの底部に(主表面S1と接しないようにその下方に)形成されている。このような態様でもよいが、p型高濃度不純物領域PSRは、少なくとも分離用ゲート電極SGEと互いに間隔をあけて(主表面S1と接しないようにその下方に)、かつフォトダイオードPDの最下部(最も深い部分)よりも浅い領域を含むように、分離用ゲート電極SGEの真下の半導体基板内に形成されていればよい。したがってp型高濃度不純物領域PSRはその最上部がフォトダイオードPDの最下部よりも上方に存在し、特に分離用ゲート電極SGEの真下において、少なくともその一部がフォトダイオードPDと接するように形成されていることが好ましい。
半導体基板SUBの主表面S1の上面を覆うように、図の左右方向に隣り合う1対のフォトダイオードPDの間に、ゲート絶縁膜GIを挟んで分離用ゲート電極SGEが形成されている。図6および図7に示すように、本実施の形態においては、分離用ゲート電極SGEは、その側面が、これに隣り合う1対のフォトダイオードPDのそれぞれの側面と平面視において重なるように(フォトダイオードPDの分離用ゲート電極SGE側の側面が分離用ゲート電極SGEの側面とツライチになるように)形成されてもよい。しかし本実施の形態においては、分離用ゲート電極SGEの側面が、1対のフォトダイオードPDの側面に挟まれた領域内に配置され、図6および図7の左右方向に関する分離用ゲート電極SGEの幅が1対のフォトダイオードPDの側面に挟まれた領域の図6および図7の左右方向に関する幅よりも狭くなっていてもよい。
このように互いに隣り合う1対のフォトダイオードPDの間に配置される分離用ゲート電極SGEは、そこに印加される電位を固定することにより、当該分離用ゲート電極SGEを挟むように配置される1対のフォトダイオードPD同士を互いに電気的に分離する。そのためには分離用ゲート電極SGEには、フォトダイオードPDとの間にpn接合を形成可能な電位が印加される。
具体的には、たとえば図6の例においては、フォトダイオードPDの分離用ゲート電極SGE側の外縁(側面)はダイオードn型領域DNが露出するように形成されている。このためこのダイオードn型領域DNと、分離用ゲート電極SGEの真下の領域との間でpn接合を形成するためには1対のダイオードn型領域DNに挟まれた(半導体基板SUB内の)分離用ゲート電極SGEの真下の領域はp型不純物領域として正孔が多数集まることが好ましい。そのためには主表面S1上の分離用ゲート電極SGEには負の電位が印加固定されることが好ましい。あるいは図6の例においては、分離用ゲート電極SGEには接地電位が印加固定されてもよい。
図7を参照して、たとえば図4の上下方向に並び図の左右方向に延びる分離用ゲート電極SGEを含む画素領域においても、基本的に半導体基板SUBの主表面S1にp型ウェル領域PWRが形成されその内部にはp型高濃度不純物領域PSRおよびフォトダイオードPDが形成される。フォトダイオードPDはダイオードn型領域DNと、ダイオード表面p型領域DPRとを有している。そして隣り合う1対のフォトダイオードPDの間には、ゲート絶縁膜GIを挟んで分離用ゲート電極SGEが形成されている。以上は図6に示す構成と同様である。
図7においては、左側のフォトダイオードPDの左側、および右側のフォトダイオードPDの右側におけるp型ウェル領域PWR内の主表面S1には、フォトダイオードPDと間隔をあけて浮遊拡散領域FDが形成されている。転送トランジスタTXのソース領域としてのフォトダイオードPDとドレイン領域としての浮遊拡散領域FDとに挟まれる半導体基板SUBの主表面S1の上には、ゲート絶縁膜GIを挟んで転送ゲート電極TGが形成されている。この浮遊拡散領域FDと転送ゲート電極TGとフォトダイオードPDとの組み合わせにより、図7の画素領域には2つの転送トランジスタTXが形成されている。
転送ゲート電極TGの側面には側壁絶縁膜SWが形成されている。側壁絶縁膜SWは、たとえばシリコン酸化膜からなる第1側壁膜F1とたとえばシリコン窒化膜からなる第2側壁膜F2とにより構成され、転送ゲート電極TGに隣り合う半導体基板SUBの主表面S1上に乗るように配置されている。
ただし側壁絶縁膜SWは、転送ゲート電極TGのフォトダイオードPD側と反対側の側面にのみ形成されている。具体的には図7の左側の転送ゲート電極TG(その右側にはフォトダイオードPDが配置される)の左側の側面、および図7の右側の転送ゲート電極TG(その左側にはフォトダイオードPDが配置される)の右側の側面にのみ側壁絶縁膜SWが形成されている。図7の左側の転送ゲート電極TGの右側の側面、および図7の右側の転送ゲート電極TGの左側の側面には側壁絶縁膜SWが形成されておらず、代わりにエッチングストッパ膜としてのシリコン窒化膜SNが接触するようにこれらの側面を覆っている。また分離用ゲート電極SGEについても同様であり、その左側および右側にフォトダイオードPDが配置されるため、その左右の側面には側壁絶縁膜SWが形成されず、エッチングストッパ膜としてのシリコン窒化膜SNに覆われている。シリコン窒化膜SNは、図6および図7に示す画素領域および周辺回路領域の、半導体基板SUBの主表面S1上に形成される転送ゲート電極TGおよび側壁絶縁膜SWなどのすべてを覆うように、主表面S1上のたとえば全面に形成されている。
一方、図6および図7の双方を参照して、たとえば図3の制御用トランジスタCTRを含む周辺回路領域においては、半導体基板SUBの主表面S1に、画素領域と同様にたとえばp型ウェル領域PWRが形成されている。このp型ウェル領域PWRには、複数のフォトダイオードPDの動作を制御するための制御用トランジスタCTRであるたとえばMOSトランジスタが形成されている。
このMOSトランジスタとしての制御用トランジスタCTRは、1対のたとえばn型のソース領域SRおよびドレイン領域DRと、ゲート絶縁膜GIと、ゲート電極GEとを有している。1対のソース領域SRおよびドレイン領域DRの各々は、互いに間隔をあけて半導体基板SUBの表面に形成されている。1対のn型のソース領域SRとドレイン領域DRとの各々は、たとえば高濃度領域としてのn型不純物領域とLDD(Lightly Doped Drain)としてのn型不純物領域とを有している。ソース領域SRおよびドレイン領域DR(の最上面)にはシリサイド層SCが形成されることが好ましい。
1対のソース領域SRおよびドレイン領域DRに挟まれる半導体基板SUBの主表面S1の上にはゲート絶縁膜GIを挟んでゲート電極GEが形成されている。ゲート電極GEの側面には、第1側壁膜F1と第2側壁膜F2とからなる側壁絶縁膜SWが形成されている。
画素領域における転送ゲート電極TGおよび分離用ゲート電極SGE、ならびに周辺回路領域におけるゲート電極GEの材質ははたとえば不純物がドープされた多結晶シリコンからなっていてもよく、またたとえば窒化チタンなどの金属からなっていてもよい。
制御用トランジスタCTRとその外側の他の制御素子などとを電気的に分離するために、半導体基板SUBの主表面S1には、分離絶縁膜SIが形成されている。分離絶縁膜SIは、たとえばLOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法もしくはSTI(Shallow Trench Isolation)法により形成されたシリコン酸化膜などである。分離絶縁膜SIは、図示されないが画素領域においても、たとえば隣り合う転送トランジスタTX同士を電気的に接続するために形成されてもよい。また画素領域と周辺回路領域との境界部に形成される分離絶縁膜SIは、画素領域と周辺回路領域との間を電気的に分離する。
画素領域および周辺回路領域の各々において、半導体基板SUBの主表面S1の上方、特に上記のシリコン窒化膜SNの上面を覆うように層間絶縁膜II1が形成されている。画素領域および周辺回路領域の各々において、層間絶縁膜II1上に、たとえばパターニングされた1層目の金属配線M1が形成されている。この1層目の金属配線M1は、層間絶縁膜II1およびシリコン窒化膜SNのコンタクトホール内を埋め込む導電層C1を通じて、たとえば浮遊拡散領域FDまたはドレイン領域DRに電気的に接続されている。
画素領域および周辺回路領域の各々において、金属配線M1上を覆うように層間絶縁膜II1上には層間絶縁膜II2が形成されている。画素領域および周辺回路領域の各々において、層間絶縁膜II2上に、たとえばパターニングされた2層目の金属配線M2が形成されている。この2層目の金属配線M2は、層間絶縁膜II2のスルーホール内を埋め込む導電層T1を通じて1層目の金属配線M1と電気的に接続されている。
画素領域および周辺回路領域の各々において、金属配線M2上を覆うように層間絶縁膜II2上には層間絶縁膜II3が形成されている。画素領域および周辺回路領域の各々において、層間絶縁膜II3上に、たとえばパターニングされた3層目の金属配線M3が形成されている。この3層目の金属配線M3は、層間絶縁膜II3のスルーホール内を埋め込む導電層T2を通じて2層目の金属配線M2と電気的に接続されている。
画素領域および周辺回路領域の各々において、金属配線M3を覆うように層間絶縁膜II3上には層間絶縁膜II4が形成されている。画素領域および周辺回路領域の各々において、この層間絶縁膜II4上にはパッシベーション膜PAFが形成されている。このパッシベーション膜PAF上であって、フォトダイオードPDの真上にはカラーフィルタCFおよび集光レンズLNSが配置されている。この集光レンズLNSは光を集光してフォトダイオードPDに供給するためのものである。
なおフォトダイオードPDの真上には、集光レンズLNSの上方から照射される光が金属配線M1〜M3を構成する金属材料により遮光されることなくフォトダイオードPDに供給されることを可能とする観点から、金属配線M1〜M3および導電層C1,T1,T2が配置されていないことが好ましい。画素領域においては、転送トランジスタTXに対して電気信号を入出力するための金属配線M1〜M3(配線層)および導電層C1,T1,T2は、平面視において金属配線M1〜M3および導電層C1,T1,T2から離れた領域に配置されている。
上記において、層間絶縁膜II1、II2、II3、II4はたとえばシリコン酸化膜よりなっている。層間絶縁膜II1、II2、II3、II4は金属配線M1〜M3、シリコン窒化膜SN、および半導体基板SUBとはエッチング選択比の異なる材料からなっていることが好ましい。
図3〜図5の各例における分離用ゲート電極SGEは、いずれもこれを挟む1対のフォトダイオードPDに対して同様に機能する。
なお図3〜図5の平面図においては、図6および図7の断面図に示す構成の一部のみ(特にフォトダイオードPDおよび分離用ゲート電極SGEを中心に)を示しており、他の構成については図示が省略されている。また以上に示す半導体基板SUBなどの各構成要素の導電型は上記に限らず、たとえば上記とすべての構成要素においてn型とp型とが逆転した構成であってもよい。
次に図8〜図20を用いて、本実施の形態の半導体装置の製造方法について説明する。なお図8〜図20においては、図7の断面図が示す領域と同一の領域の態様が示される。
図8を参照して、まずシリコンやゲルマニウムなど、使用時に照射する光の波長に応じて異なる半導体材料からなる半導体基板SUBが準備される。
次に、たとえば通常のLOCOS法もしくはSTI法、または通常のイオン注入技術を用いて、画素領域および周辺回路領域の各々において、半導体基板SUBの主表面S1の一部に分離絶縁膜SIが形成される。
次に、たとえば周辺回路領域の全体における主表面S1上(分離絶縁膜SI上を含む)に、感光体としてのフォトレジストPHRが塗布される。そして通常のイオン注入技術を用いて、画素領域における半導体基板SUB内にp型ウェル領域PWRとp型高濃度不純物領域PSRとが形成される。p型ウェル領域PWRはたとえば画素領域における半導体基板SUBの主表面S1の全体に形成される。p型高濃度不純物領域PSRはたとえば画素領域におけるp型ウェル領域PWRの最下部を含む比較的深い領域に形成される。
ただしp型高濃度不純物領域PSRは、後に形成されるフォトダイオードPDの最下部よりも浅い領域を含むように、かつ主表面S1と接しないように主表面S1よりも下方に隔てた領域に形成されることが好ましい。またp型高濃度不純物領域PSRは図8においては画素領域の全体に形成されているが、後に形成される分離用ゲート電極SGEの真下の領域を少なくとも含むように形成されれば、必ずしも画素領域の全体に形成されなくてもよい。
図9を参照して、図8のフォトレジストPHRが除去された後、画素領域の全体における主表面S1上(p型ウェル領域PWR上)に、感光体としてのフォトレジストPHRが塗布される。そして通常のイオン注入技術を用いて、画素領域における半導体基板SUB内にp型ウェル領域PWRが形成される。p型ウェル領域PWRの深さは任意であるが、たとえば画素領域に形成されたp型ウェル領域PWRと同じ深さであることが好ましい。
図10を参照して、図9のフォトレジストPHRが除去された後、ゲート絶縁膜GI、ならびに転送ゲート電極TG、分離用ゲート電極SGEおよびゲート電極GEが、所望の場所に形成される。具体的にはたとえば熱酸化処理法により、半導体基板SUBの主表面S1上にゲート絶縁膜が形成される。そのゲート絶縁膜上に、ゲート電極となるべき多結晶シリコン膜等が堆積される。その後、上記ゲート絶縁膜および多結晶シリコン等がパターニングされて、図10に示す態様のゲート絶縁膜GIおよびゲート電極GE、転送ゲート電極、分離用ゲート電極SGEが形成される。
したがって画素領域に形成されるゲート絶縁膜GIと周辺回路領域に形成されるゲート絶縁膜GIとは互いに同一の層として同時に形成される。また画素領域における転送ゲート電極TGおよび分離用ゲート電極SGEと、周辺回路領域におけるゲート電極GEとは、互いに同一の層として同時に形成される。
図11を参照して、図10において分離用ゲート電極が形成された後に、通常の写真製版技術およびイオン注入技術により、画素領域における半導体基板SUBの主表面S1に、分離用ゲート電極SGEを挟むようにその両側に互いに隣り合うように1対のフォトダイオードPDを構成するダイオードn型領域DNが形成される。ダイオードn型領域DNがフォトダイオードPDの外縁(側面)を構成する場合には、その最下部が高濃度p型高濃度不純物領域PSRの最上部よりも下方に配置されるように形成される。このようにすれば、ダイオードn型領域DNの表面の少なくとも一部がp型高濃度不純物領域PSRと接触するように形成される。
なおこの工程においては、分離用ゲート電極SGEをマスクとしてイオン注入技術がなされることにより、分離用ゲート電極SGEの側面と形成されるダイオードn型領域DNの側面とがツライチになる(分離用ゲート電極SGEの側面の真下に当該側面と連続するようにダイオードn型領域DNの側面が形成される)ようにダイオードn型領域DNが形成されてもよい。あるいは分離用ゲート電極SGEの上面などにフォトレジストPHRが塗布されることにより、形成されるダイオードn型領域DNの側面の位置が(たとえば分離用ゲート電極SGEの側面から離れ、分離用ゲート電極SGEの幅よりも1対の対向するダイオードn型領域DNの幅が広くなるように)調整されてもよい。
図12を参照して、図11のフォトレジストPHRが除去された後、新たなフォトレジストPHRのパターンを用いた通常のイオン注入技術により、たとえばダイオードn型領域DN内の主表面S1に、ダイオード表面p型領域DPRが形成される。ダイオード表面p型領域DPRはその深さおよび幅がダイオードn型領域DNより小さいため、主表面S1を除くその表面(の全体)がダイオードn型領域DNと接触することにより、ダイオードn型領域DNとの間でpn接合を構成しており、これにより半導体基板SUB内には複数のフォトダイオードPDが形成される。複数のフォトダイオードPDのうち互いに隣り合う1対のフォトダイオードPDは、分離用ゲート電極SGEを挟むように配置される。
図13を参照して、図12のフォトレジストPHRが除去された後、画素領域および周辺回路領域の各々において、通常の写真製版技術およびイオン注入技術を用いて、たとえばn型不純物領域としての浮遊拡散領域FD、ソース領域SRおよびドレイン領域DRが形成される。
図14を参照して、半導体基板SUBの主表面S1の全面に、たとえばシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とがこの順に積層して堆積される。その後、通常の写真製版技術およびエッチング技術により、転送ゲート電極TGおよびゲート電極GEの、フォトダイオードPD側の側面以外の側面(左側の転送ゲート電極TGの左側の側面および右側の転送ゲート電極TGの右側の側面)には、シリコン酸化膜の第1側壁膜F1およびシリコン窒化膜の第2側壁膜F2からなる側壁絶縁膜SWが形成される。
図示されないがこの後、上記側壁絶縁膜SWをマスクとして再度浮遊拡散領域FD、ソース領域SRおよびドレイン領域DRに対して図13の工程よりも高濃度のn型不純物領域が形成されてもよい。この場合、図13の工程において形成されるn型不純物領域はLDDである。
図15を参照して、画素領域の主表面S1上に形成されるすべてを覆うように、画素領域の主表面S1上にフォトレジストPHRが塗布される。この状態で、周辺回路領域の主表面S1上に形成されるすべてを覆うように、周辺回路領域の主表面S1上に金属膜が堆積される。この金属膜は、たとえばコバルトと窒化チタンとの積層構造が合計数nm以上数十nm以下だけ堆積されることにより形成される。また上記コバルトと窒化チタンとの積層構造の代わりに、たとえばニッケルと窒化チタンとの積層構造が形成されてもよい。このような金属膜の積層構造が、たとえばスパッタリング法などの一般的な金属薄膜形成方法により形成されることが好ましい。
次に、当該半導体基板SUBが数百℃の温度で数十秒から数分間加熱される、いわゆるアニール処理がなされる。するとソース領域SR、ドレイン領域DRおよびゲート電極GEを構成するシリコンの原子と、その上に形成されたコバルトやニッケルの原子とが反応して、ソース領域SRの上面の近傍などにシリサイド層SCが形成される。その後、シリサイド化がなされなかった金属膜が、たとえばウェットエッチングなどの処理により除去される。
図16を参照して、図15のフォトレジストPHRが除去された後、画素領域および周辺回路領域の各々において、主表面S1上に形成されるすべてを覆うように、主表面S1上にはエッチングストッパ膜としてのたとえばシリコン窒化膜SNが形成される。
図17を参照して、画素領域および周辺回路領域の各々において、上記シリコン窒化膜SNを覆うように、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いてシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜II1が形成される。その後、当該層間絶縁膜II1がCMP(Chemical Mechanical Polishing)と呼ばれる化学機械的研磨法により上面が平坦となるように研磨される。さらに通常の写真製版技術およびエッチング技術により、浮遊拡散領域FDやドレイン領域DRに達するように層間絶縁膜II1にコンタクトホールCH1が形成される。
ここでコンタクトホールCH1を形成するための層間絶縁膜II1のエッチングのストッパ膜として、図16において形成されたシリコン窒化膜SNが用いられる。これによりコンタクトホールCH1はその最下部が浮遊拡散領域FD、ドレイン領域DRなどの上面にほぼ等しい位置となるように形成することができる。
図18を参照して、コンタクトホールCH1の内部にたとえばタングステンよりなる導電層C1が充填される。この処理においてはたとえばCVD法が用いられ、層間絶縁膜II1上にもタングステンの薄膜が形成される。層間絶縁膜II1上のタングステンの薄膜はCMPにより除去される。この後、層間絶縁膜II1上にたとえばアルミニウムからなる薄膜が、たとえばスパッタリングにより形成される。そして通常の写真製版技術およびエッチング技術により、金属配線M1が形成される。また金属配線M1は、導電層C1を通じて浮遊拡散領域FD、ドレイン領域DRに電気的に接続されるように形成される。
次に層間絶縁膜II1および金属配線M1上に層間絶縁膜II2が形成され、所望の領域(金属配線M1上)にスルーホールTH1が形成される。層間絶縁膜II2およびスルーホールTH1は、上記の層間絶縁膜II1やコンタクトホールCH1と同様の手順により形成される。層間絶縁膜II2と金属配線M1とはエッチング選択比が互いに異なるため、上方から下方へ向かう層間絶縁膜II2のエッチングは、金属配線M1に達したところで終了させることが容易となる。
図19を参照して、スルーホールTH1の内部にたとえばタングステンよりなる導電層T1が充填される。この後、層間絶縁膜II2上にたとえばアルミニウムからなる金属配線M2のパターンが形成される。導電層T1と金属配線M2とは、上記の導電層C1および金属配線M1と同様の手順により形成される。
層間絶縁膜II2および金属配線M2上に、層間絶縁膜II3が形成され、所望の領域(金属配線M2上)にスルーホールTH2が形成される。層間絶縁膜II3およびスルーホールTH2は、上記の層間絶縁膜II2やスルーホールTH1と同様の手順により形成される。
図20を参照して、スルーホールTH2の内部にたとえばタングステンよりなる導電層T2が充填される。この後、層間絶縁膜II3上にたとえばアルミニウムからなる金属配線M3のパターンが形成される。導電層T2と金属配線M3とは、上記の導電層T1および金属配線M2と同様の手順により形成される。
層間絶縁膜II3および金属配線M3上に、層間絶縁膜II4が形成され、この層間絶縁膜II4の上面がたとえばCMPにより平坦化される。
図7を参照して、図20の後、層間絶縁膜II4上に、たとえばCVD法によりシリコン窒化膜が堆積される。このシリコン窒化膜がパッシベーション膜PAFとなる。最後に複数のフォトダイオードPDのそれぞれの真上に赤、緑、青のカラーフィルタCFおよび集光レンズLNSを設置することにより、図7に示すイメージセンサが形成される。
次に、図21および図22の比較例を参照しながら、本実施の形態の作用効果について説明する。
図21を参照して、第1の比較例においては、図7に示す本実施の形態と基本的に同様の断面構成を有している。しかし図7と同じ位置の構成を示す図21においては、1対の互いに隣り合うフォトダイオードPDの間における主表面S1には、分離用ゲート電極SGEの代わりに、たとえばLOCOS法またはSTI法により形成された分離絶縁膜SIが形成されている。
図22を参照して、第2の比較例においては、図7に示す本実施の形態と基本的に同様の断面構成を有している。しかし図7と同じ位置の構成を示す図22においては、1対の互いに隣り合うフォトダイオードPDの間における主表面S1には、分離用ゲート電極SGEの代わりに、たとえば通常のイオン注入技術により形成された分離用注入領域ISIが形成されている。この分離用注入領域ISIは、これに隣り合うフォトダイオードPDの外縁を構成するダイオードn型領域DNと接することによりpn接合を構成してその空乏性により電気的な絶縁性を生じさせる領域である。
図21の分離絶縁膜SI、図22の分離用注入領域ISIともに、半導体基板SUBの主表面側(図の上側)にp型高濃度不純物領域PSRが形成されている。このp型高濃度不純物領域PSRは、(分離用注入領域ISIと同様に)これに隣り合うフォトダイオードPDの外縁を構成するダイオードn型領域DNと接することによりpn接合を構成してその空乏性により電気的な絶縁性を生じさせる領域である。
図21および図22における上記以外の構成は、図7の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
図21に示すようなLOCOS法またはSTI法による分離絶縁膜SIは、形成される絶縁膜の外縁部に、半導体基板SUBのエッチングによるダメージ、および角部に加わる応力により絶縁膜SIと半導体基板SUBとの界面に界面欠陥が生じる。また図22に示すような分離用注入領域ISIは、イオン注入のエネルギが半導体基板SUB内にダメージを与えることによる結晶欠陥が生じる。当該分離用注入領域ISIにより形成されるpn接合の絶縁性を高めるために分離用注入領域ISIの導電性不純物濃度を高めるほど、その形成時に大きなダメージが与えられるため、結晶欠陥がより多く形成される。
これらのダメージおよび欠陥は、これに隣り合うフォトダイオードPDによる暗電流の発生、およびフォトダイオードPDを含む回路の耐圧の低下を招き、固体撮像素子全体の画素特性の低下など、その信頼性を低下させる可能性がある。特にSTI法による分離絶縁膜SIは、半導体基板SUBとの界面欠陥、STIの外縁の形状(外縁が半導体基板の主表面に対してなす角度)の不具合、角部に加わる応力(コーナーストレス)による耐圧劣化、暗時白点の問題が起こり得る。
また固体撮像素子におけるCMOSイメージセンサにおいて、微細化に伴い各画素における飽和電子数が減少する傾向にあるが、飽和電子数を増加させてCMOSイメージセンサの駆動能力を高めるためには最先端プロセスの適用、または製造工程に用いるマスクのグレードアップを図る必要がある。これらの方法はいずれも製造コストを高騰させる可能性があり、適用することは困難である。
そこで、本実施の形態においては図21および図22に示す分離絶縁膜SIおよび分離用注入領域ISIの代わりに、隣り合う1対のフォトダイオードPD間の電気的絶縁を確保するために、分離用ゲート電極SGEが用いられている。分離用ゲート電極SGEは、半導体基板SUBの主表面上に多結晶シリコン等の薄膜を堆積することにより形成されるものであるため、分離絶縁膜SIなどのようにその形成時に結晶欠陥などが発生する可能性が低減できる。このため分離用ゲート電極SGEに適切な電圧(フォトダイオードPDの表面との間にpn接合が形成可能な電圧)を印加固定することにより、高精度に1対のフォトダイオードPD間を絶縁することができる。したがって分離用ゲート電極SGEにより、フォトダイオードPDを含む回路の耐圧を向上させることができる。この効果は、フォトダイオードPDに対して分離用ゲート電極SGEが配置される方向にかかわらず(つまり図3〜図5のいずれの場合においても)同様に奏することができる。
分離用ゲート電極SGEに適切な電圧を印加し、フォトダイオードPDの表面との間にpn接合を形成すれば、このpn接合の空乏性により、フォトダイオードPD(たとえば表面がダイオードn型領域DN)と分離用ゲート電極SGEの真下(分離用ゲート電極SGEに印加される負の電位により正孔が集まるためp型領域が形成)との間の電気的な絶縁性を確保することができる。したがって分離用ゲート電極SGEの真下の領域である1対のフォトダイオードPDの間の領域において、分離絶縁膜SIのような欠陥を発生し得る構成要素を形成することなく、ゲート電極SGEに電位を固定することのみにより、簡単に1対のフォトダイオードPD間の電気的な絶縁を確保することができる。
本実施の形態においては、たとえば図3において図の左右方向に隣り合うように並ぶ1対のフォトダイオードPDのうち一方のフォトダイオードPDと他方のフォトダイオードPDとは同一の活性領域AR内に形成されている。このため上記1対のフォトダイオードPD間の分離用ゲート電極SGEの真下にも活性領域ARが形成される。活性領域ARが形成されている分離用ゲート電極SGEの真下においても、単に分離用ゲート電極SGEの印加電圧を制御するだけで、1対のフォトダイオードPD間の電気的な絶縁性を容易に確保することができる。
また本実施の形態においてはp型高濃度不純物領域PSRは、これに隣り合うフォトダイオードPDの外縁を構成するダイオードn型領域DNの表面と接することにより両者の間にpn接合を構成してその空乏性により電気的な絶縁性を生じさせる領域である。このためp型高濃度不純物領域PSRが分離用ゲート電極SGEの真下にて特に主表面S1から離れたp型ウェル領域PWR内の深い領域に、かつ少なくとも一部にフォトダイオードPDの最下部より浅い領域を含ませ1対のフォトダイオードPD(のダイオードn型領域DN)と互いに接するように形成されることにより、1対のフォトダイオードPD間を絶縁させることができる。
すなわち、隣り合う1対のフォトダイオードPDに挟まれた領域においては、半導体基板SUBの表面に近い浅い領域においては分離用ゲート電極SGEの印加電圧によりフォトダイオードPDとの間にpn接合が形成されて1対のフォトダイオードPD同士の電気的な絶縁が可能になる。また半導体基板SUBの表面から比較的離れた深い領域においてはp型高濃度不純物領域PSRの介在によるpn接合の形成により1対のフォトダイオードPD同士の電気的な絶縁が可能になる。
なお深い領域においてはp型高濃度不純物領域PSRの形成によりダメージまたは欠陥が発生する可能性があるが、少なくとも主表面S1の近傍においてはp型高濃度不純物領域PSRを形成する必要がなくなる。暗電流は主表面S1の近傍など比較的半導体基板SUB内の浅い領域において高頻度に発生するため、当該領域におけるp型高濃度不純物領域PSRの形成を排除することにより、暗電流などの不具合の発生を有意に抑制することができ、分離用ゲート電極SGEの真下の領域における耐圧を向上させることができる。
さらに本実施の形態においては、分離用ゲート電極SGEの側面、および転送ゲート電極TGのうちフォトダイオードPD側の側面には側壁絶縁膜SWが形成されず、その上方を覆うエッチングストッパ膜としてのシリコン窒化膜SNに覆われている。このようにすれば、主表面S1に沿う方向に関して大きな幅を有する側壁絶縁膜SWが存在しない分だけフォトダイオードPDが形成される領域を広くすることができ、フォトダイオードPDは多量の光を受光可能な構成となるため、その感度などの駆動能力を高めることができる。
なお本実施の形態においては、分離用ゲート電極SGEの主表面S1に沿う方向の幅を分離絶縁膜SIや分離用注入領域ISIなどの主表面S1に沿う方向の幅よりも狭くなるように形成することができることから、分離絶縁膜SIなどが用いられる場合に比べてフォトダイオードPDが形成される領域を広くすることができる。したがってフォトダイオードPDは多量の光を受光可能な構成となるため、その感度などの駆動能力を高めることができる。ただし特に上記のように分離用ゲート電極SGEの形成後にこれをマスクとして半導体基板SUB内にフォトダイオードPDが形成される場合は、仮に極度に分離用ゲート電極SGEの幅を狭くすれば、これを挟むようにその両側に形成される1対のフォトダイオードPDのたとえばダイオードn型領域DN同士が接触する可能性がある。このため両者が接触しない程度に分離用ゲート電極SGEの幅を確保する必要がある。具体的には、分離用ゲート電極SGEの主表面S1に沿う方向の幅(ゲート長)を0.2μm以上とすることが好ましい。
また本実施の形態において、フォトダイオードPDに含まれる導電性不純物の量(ダイオードn型領域DNが含み得る最大の電子の数すなわち飽和電子数)を増加させることにより、フォトダイオードPDの駆動能力すなわち出力を大きくすることができる。
(実施の形態2)
まず図23を用いて、本実施の形態の分離用ゲート電極SGEを含む画素領域と周辺回路領域との断面図における構成について説明する。
図23を参照して、本実施の形態においては、図7に示す実施の形態1と基本的に同様の断面構成を有している。しかし図7と同じ位置の構成を示す図23においては、1対の互いに隣り合うフォトダイオードPDのそれぞれの、特に分離用ゲート電極SGE側の側面(左側のフォトダイオードPDの右側の側面および右側のフォトダイオードPDの左側の側面)の近傍に追加注入n型領域DNNが形成されている。追加注入n型領域DNNは、ダイオードn型領域DNなどとどもにフォトダイオードPDの一部を構成するが、ダイオードn型領域DNよりもn型の導電性不純物の濃度が高くなっていることが好ましい。
追加注入n型領域DNNは、フォトダイオードPD(ダイオードn型領域DN)の側面の外側にはみ出るように、すなわち分離用ゲート電極SGEの真下の領域の一部に配置されるように、形成されてもよい。ただし互いに隣り合う1対のフォトダイオードPDのうち一方のフォトダイオードPDの側面に形成される追加注入n型領域DNNと、他方のフォトダイオードPDの側面に形成される追加注入n型領域DNNとが互いに接触しないことが好ましい。
図23における上記以外の構成は、図7の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に図24を用いて、本実施の形態の半導体装置の製造方法について説明する。なお図24においては、図23の断面図が示す領域と同一の領域の態様が示される。
図24を参照して、実施の形態1の図8〜図14と同一の処理がなされることにより、複数のフォトダイオードPDのそれぞれに対応する複数の転送トランジスタTXが形成され、転送ゲート電極TGに側壁絶縁膜SWが形成された後に、周辺回路領域のたとえば全面がフォトレジストPHRに覆われる。この状態で、図中に矢印で示すように追加でフォトダイオードPDにn型の導電性不純物が通常のイオン注入技術により注入される。
このとき、図24の矢印が示すように、特にフォトダイオードPDの外縁の近くの領域においては、半導体基板SUBの主表面S1に垂直な方向(図の上下方向)に対して斜め方向から導電性不純物が注入されることが好ましい。具体的には、たとえば主表面S1に垂直な方向に対して5°以上10°以下(特に5°以上8°以下)だけ傾いた方向から当該フォトダイオードPDの外縁に向けて注入されることが好ましい。
また、特に各フォトダイオードPDに隣り合う転送ゲート電極TG内にn型の導電性不純物が含まれる場合には、上記の追加で注入されるn型の導電性不純物が、当該転送ゲート電極TG内にも注入されることが好ましい。転送ゲート電極TGへの導電性不純物の追加注入においては、図24の矢印が示すように、半導体基板SUBの主表面S1(転送ゲート電極TGの最上面)にほぼ垂直な方向から導電性不純物が注入されてもよい。またフォトダイオードPDの外縁(追加注入n型領域DNN)以外の領域に導電性不純物を追加注入する場合においても、半導体基板SUBの主表面S1にほぼ垂直な方向から導電性不純物が注入されてもよい。
これ以降の工程については基本的に実施の形態1の図15以降に示す工程と同様であるためその説明を省略する。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態のようにフォトダイオードPDの外縁部に追加でイオン注入がなされれば、ダイオードn型領域DNよりも導電性不純物の濃度が高い追加注入n型領域DNNが形成されるため、分離用ゲート電極SGEの真下の領域およびその近くの領域の不純物濃度プロファイルが、実施の形態1よりもいっそう適した状態となるように最適化することができる。このためフォトダイオードPDの飽和電子数を増加させることができ、転送特性も高めることができる。本実施の形態は、特に実施の形態1の開示技術だけでは隣り合う1対のフォトダイオードPD間の耐圧の向上が不十分である場合に実益がある。
また本実施の形態により追加注入n型領域DNNが形成されれば、ダイオードn型領域DNおよび追加注入n型領域DNNを含むフォトダイオードPDの全体の平面視における面積がいっそう大きくなるため、フォトダイオードPDの光に対する感度をいっそう高めることもできる。
また本実施の形態のように、特にフォトダイオードPDの外縁部への導電性不純物の注入の際に主表面に垂直な方向に対して斜め方向から注入することにより、フォトダイオードPDの外縁部の外側、すなわち分離用ゲート電極SGEと平面視において重なるその真下の領域における導電性不純物の注入および不純物濃度の向上がいっそう効率的になされる。仮に主表面に垂直な方向にイオン注入がなされる場合には、分離用ゲート電極SGEを超えてその真下の領域に追加注入n型領域DNNを形成することが困難であるためである。
また本実施の形態のように、転送ゲート電極TGに対して導電性不純物が追加注入されることにより、転送ゲート電極TG内の導電性不純物の濃度についても所望の値となるように容易に最適化することができる。
(実施の形態3)
図25および図26を参照して、本実施の形態は、実施の形態1のように隣り合う1対のフォトダイオードPDの間に分離用ゲート電極SGEが配置された構成を、いわゆる裏面照射型の固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)に適用した例である。
すなわち、図25の平面図の構成は、図26の断面図に示す構成の一部のみ(特にフォトダイオードPDおよび分離用ゲート電極SGEを中心に)を示しているため、図3の実施の形態1の平面図と同様の態様を示している。しかし図26の断面図において、本実施の形態においては、図の上側から下側に、集光レンズLNSと、フォトダイオードPDと、金属配線M1,M2とがこの順に並ぶように積層されている。そして半導体基板SUB内に互いに間隔をあけて複数形成されたフォトダイオードPDの間には、実施の形態1などと同様に分離用ゲート電極SGEが形成されている。
たとえば図7の断面図に示す構成と同じ位置の構成を示す図27を参照して、本実施の形態においては半導体基板SUBの画素領域における一方の主表面S1上にカラーフィルタCFと集光レンズLNSが形成されている。画素領域において、半導体基板SUBのカラーフィルタCFなどが形成された側と反対側の主表面には、実施の形態1などと同様にフォトダイオードPDおよび分離用ゲート電極SGEなどが形成されている。半導体基板SUBのフォトダイオードPD等が形成された主表面S1上には、層間絶縁膜II1などおよび金属配線M1などが形成されている。
つまり図27においては、半導体基板SUBおよびその上方のフォトダイオードPD、層間絶縁膜II1、金属配線M1などの配置が、実施の形態1の図7などと上下方向に関して反対になっている。そして層間絶縁膜II3の上面上にたとえばシリコン酸化膜からなる接着層STK1が形成されている。
また半導体基板SUBとは別個の、たとえばn型のシリコンの支持基板SSが準備され、支持基板SSの一方の主表面上に、たとえばシリコン酸化膜からなる接着層STK2が、接着層STK1と同様に形成されている。そして接着層STK1と接着層STK2とが互いに対向するように接触された状態で、両者が貼り合わせられている。これにより、半導体基板SUBと支持基板SSとが接合された構成の全体が、下方の支持基板SSにより支持され、上方の集光レンズLNSから光を受けるように形成されている。つまり支持基板SSは、実施の形態1などの半導体基板SUBと同様に全体を支持するために配置される。
本実施の形態においては、図26および図27の上下方向に関して集光レンズLNSとフォトダイオードPDとに挟まれた領域には金属配線M1〜M3が配置されず、フォトダイオードPDの下方に金属配線M1〜M3が配置されている。このため、たとえば実施の形態1のように、フォトダイオードPDに対する光の入射が阻害されないようにするためにフォトダイオードPDと平面視において重なる領域を避けて金属配線M1〜M3および導電層C1,T1,T2が配置されなければならないという制約はない。図26および図27においては金属配線M1〜M3および導電層C1,T1,T2はフォトダイオードPDと平面的に重なる領域(フォトダイオードPDの真下)に配置されている。
このため、本実施の形態のようにいわゆる裏面照射型の構造とした場合においては、たとえば実施の形態1などのようにいわゆる表面照射型の構造とした場合に比べて、金属配線M1〜M3などの配線の自由度を高めることができる。
一方、周辺回路領域においては、基本的に本実施の形態においても実施の形態1などと同様に制御用トランジスタCTRなどが形成されており、上下方向に関して実施の形態1などとは反対になっている点のみが異なっている。
図28を参照して、ここでは本実施の形態の比較例として、裏面照射型構造の固体撮像素子ではあるが隣り合う1対のフォトダイオードPD間に、分離用ゲート電極SGEの代わりに分離絶縁膜SIが形成されている。図28は上記の点においてのみ図26の本実施の形態の構成と異なっており、図28における上記以外の構成は、図26の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態においても実施の形態1などと同様に、隣り合う1対のフォトダイオードPD間に分離用ゲート電極SGEを用いることにより、図28のように分離絶縁膜SIを形成する場合に発生し得る結晶欠陥等の発生を抑制することができ、フォトダイオードPDを含む回路の耐圧を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
AR 活性領域、C1,T1,T2 導電層、CF カラーフィルタ、CH1 コンタクトホール、CTR 制御用トランジスタ、DLR ダイシングライン領域、DN ダイオードn型領域、DNN 追加注入n型領域、DPR ダイオード表面p型領域、F1 第1側壁膜、F2 第2側壁膜、FD 浮遊拡散領域、GE ゲート電極、GI ゲート絶縁膜、II1,II2,II3,II4 層間絶縁膜、IMC チップ領域、ISI 分離用注入領域、LNS 集光レンズ、M1,M2,M3 金属配線、PAF パッシベーション膜、PHR フォトレジスト、PSR p型高濃度不純物領域、PWR p型ウェル領域、S1 主表面、SC シリサイド層、SCW 半導体ウェハ、SGE 分離用ゲート電極、SI 分離絶縁膜、SN シリコン窒化膜、SS 支持基板、STK1,STK2 接着層、SW 側壁絶縁膜、PCR 周辺回路領域、PDR 画素領域、TG 転送ゲート電極、TH1,TH2 スルーホール、TRR トランジスタ形成領域、TX 転送トランジスタ。

Claims (12)

  1. 主表面を有する半導体基板と、
    前記半導体基板内に互いに間隔をあけて複数形成された光電変換素子と、
    前記複数の光電変換素子のうち互いに隣り合う1対の前記光電変換素子の間における前記主表面に形成された分離用ゲート電極とを備え、
    前記分離用ゲート電極の電位を固定することにより、前記分離用ゲート電極を挟むように配置される互いに隣り合う1対の前記光電変換素子同士を互いに電気的に分離する、半導体装置。
  2. 前記複数の光電変換素子のそれぞれに対応する複数の転送トランジスタを含み、
    前記複数の転送トランジスタのそれぞれは、前記光電変換素子と、前記光電変換素子に隣り合うように配置される転送ゲート電極とを含み、
    前記分離用ゲート電極は、前記主表面に沿う方向に関して、前記光電変換素子から見て前記転送ゲート電極が配置される方向と交差する方向に配置される、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記複数の光電変換素子のそれぞれに対応する複数の転送トランジスタを含み、
    前記複数の転送トランジスタのそれぞれは、前記光電変換素子と、前記光電変換素子に隣り合うように配置される転送ゲート電極とを含み、
    前記分離用ゲート電極は、前記主表面に沿う方向に関して、前記光電変換素子から見て前記転送ゲート電極が配置される方向に沿う方向に配置される、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 互いに隣り合う1対の前記光電変換素子のうち一方の前記光電変換素子と、前記一方の光電変換素子以外の他方の前記光電変換素子とは同一の活性領域内に形成されている、請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記分離用ゲート電極には、前記光電変換素子との間にpn接合を形成可能な電位が印加固定される、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記光電変換素子に隣り合うように配置される転送ゲート電極をさらに備え、
    前記分離用ゲート電極の側面および、前記転送ゲート電極の前記光電変換素子側の側面にはエッチングストッパ膜が接触している、請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記分離用ゲート電極の真下の前記半導体基板内において、前記分離用ゲート電極と互いに間隔をあけて、かつ前記光電変換素子の最下部よりも浅い領域を含むように、高濃度不純物領域が形成される、請求項1に記載の半導体装置。
  8. 前記複数の光電変換素子のそれぞれに対応する複数の転送トランジスタと、
    前記光電変換素子に供給する光を集光するための集光レンズと、
    前記転送トランジスタに対して電気信号を入出力するための配線層とをさらに備え、
    前記集光レンズと前記光電変換素子と前記配線層とがこの順に並ぶように積層される、請求項1に記載の半導体装置。
  9. 主表面を有する半導体基板を準備する工程と、
    前記主表面上に分離用ゲート電極を形成する工程と、
    前記分離用ゲート電極の形成後に、前記半導体基板内に、前記分離用ゲート電極を挟むように互いに隣り合うように配置される1対の光電変換素子を含む複数の光電変換素子を形成する工程とを備え、
    前記分離用ゲート電極の電位を固定することにより、前記複数の光電変換素子のうち前記分離用ゲート電極を挟むように配置される互いに隣り合う1対の前記光電変換素子同士を互いに電気的に分離する、半導体装置の製造方法。
  10. 前記複数の光電変換素子のそれぞれに対応する複数の転送トランジスタが形成され、
    前記複数の転送トランジスタが形成された後に、前記光電変換素子に追加で導電性不純物を注入する工程をさらに備える、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記追加で導電性不純物を注入する工程においては、前記主表面に垂直な方向に対して斜め方向から導電性不純物が注入される、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記追加で導電性不純物を注入する工程においては、前記複数の転送トランジスタのそれぞれを構成し前記光電変換素子に隣り合うように形成される転送ゲート電極に対して導電性不純物が注入される、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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