JP2016037186A - 車両用電源装置の故障検出方法および故障検出装置 - Google Patents

車両用電源装置の故障検出方法および故障検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スタータに電力を供給する電源と車両電気負荷との間の電気接続を遮断可能なIRリレーと、これと並列に設けられたダイオードとを有する車両用電源装置において、簡易な手法によって、IRリレーおよびダイオードの故障の有無を検出可能にする。
【解決手段】イグニッションスイッチオフ時において、IRリレーを閉状態に制御して(S12)、車両電気負荷への電力線の電圧V1を検知し(S13)、電圧V1が0Vのときは、IRリレーが開故障かつダイオードが非導通故障と判断する(D1)。電圧V1が0Vよりも高いときは、IRリレーを開状態に切り替えて(S14)、電圧V1を検知し(S15)、電圧V1が0Vのとき、ダイオードが非導通故障と判断する(D2)。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用電源装置に関するものであり、特に、アイドリングストップ機能と、減速エネルギー回生とを実現する車両用電源装置に関する。
最近、車両の燃費性能を向上させるために、減速エネルギー回生システムが実用化されている。このシステムでは、アクセルオフ時には、可変電圧式オルタネータによりタイヤの回転エネルギーで回生発電して蓄電し、アクセルオン時には、蓄電した電力を車両電気負荷に供給することによって、エンジンによるオルタネータの発電を休止させる。そして、蓄電デバイスとして、例えば、急速な充放電が可能なキャパシタが用いられている。
特許文献1では、アイドリングストップ機能と減速エネルギー回生を実現する車両の電源制御装置において、アイドリング再始動時において、車両電気負荷側とスタータ側との間の電気接続を遮断するための再始動用遮断リレー(IRリレー)を設けた構成が開示されている。
特開2013−119331号公報
例えば特許文献1に示すように、アイドリングストップ機能と減速エネルギー回生を実現する車両用電源装置では、アイドリング再始動時には、スタータはバッテリ電圧で駆動するとともに、一部の車両電気負荷はキャパシタ電力によって動作させる。そして、スタータによるキャパシタ側の電圧落ち込みを防止するために、IRリレーによって、車両電気負荷側とスタータ側との間の電気接続を遮断する。
さらに、IRリレーの開故障時においてもバッテリによってオルタネータを駆動可能なように、IRリレーと並列に、バッテリ側から車両電気負荷側に電流を流すダイオードを設ける構成が考えられる。この構成では例えば、ダイオードが故障していても、IRリレーが正常動作している間は大きな影響は現れないが、IRリレーがひとたび故障すると車両の走行に影響を及ぼす可能性がある。すなわち、IRリレーおよびダイオードの両方が正常であることを、定期的に確認できることが望ましい。
本発明は、スタータに電力を供給する電源と車両電気負荷との間の電気接続を遮断可能なIRリレーと、これと並列に設けられたダイオードとを有する車両用電源装置において、簡易な手法によって、IRリレーおよびダイオードの故障の有無を検出可能にすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、アイドリングストップ機能を備えた車両用の電源装置の故障検出方法を対象とし、前記電源装置は、スタータおよび車両電気負荷に電力を供給可能な第1電源と、前記車両電気負荷に電圧コンバータを介して電力を供給可能な第2電源と、前記第1電源と、前記車両電気負荷に電力を伝達する第1電力線との間に設けられており、開閉制御可能であり、開状態のとき電気接続を遮断するIRリレーと、 前記IRリレーと並列に設けられており、前記第1電源側から前記車両電気負荷側に電流を流すダイオードとを備え、アイドリング再始動時において、前記IRリレーを開状態にし、前記第1電源から前記スタータに電力を供給するものであり、当該故障検出方法は、 イグニッションスイッチオフ時において、前記電圧コンバータの出力を停止するとともに前記IRリレーを閉状態に制御して、前記第1電力線における電圧である第1電圧を検知し、検知した前記第1電圧が0Vのときは、前記IRリレーが開故障であり、かつ、前記ダイオードが非導通故障であると判断するステップ(a)と、前記ステップ(a)において検知した前記第1電圧が0Vよりも高いときは、前記IRリレーを開状態に切り替えて、前記第1電圧を検知し、検知した前記第1電圧が0Vのとき、前記ダイオードが非導通故障であると判断するステップ(b)とを備えた、構成とする。
上記の構成により、イグニッションスイッチオフ時において、IRリレーを閉状態に制御して、車両電気負荷に電力を伝達する第1電力線における第1電圧を検知することによって、IRリレーが開故障でありかつダイオードが非導通故障であるか否かが判断できる。そして、IRリレーを開状態に切り替えて第1電圧を検知することによって、ダイオードが非導通故障であるか否かが判断できる。すなわち、IRリレーの閉開制御と、第1電圧の検知を行うだけで、IRリレーの開故障やダイオードの非導通故障を検出することができる。
そして、上記の構成において、前記ステップ(b)において検知した前記第1電圧が0Vよりも高いときは、前記第1電源と前記IRリレーとの間の第2電力線における電圧である第2電圧よりも高い電圧を、前記第2電源から前記電圧コンバータを介して前記車両電気負荷に印加して、前記第1電圧と前記第2電圧との電位差を検知し、検知した電位差が0Vのときは、前記IRリレーが閉故障、または、前記ダイオードが短絡故障の少なくともいずれかであると判断するステップ(c)を備えた、ことが好ましい。
これにより、第2の電源から電圧コンバータを介して第1電圧よりも高い電圧を印加し、車両電気負荷に電力を伝達する第1電力線における第1電圧と、第1の電源とIRリレーとの間の第2電力線における第2電圧との電位差を検知することによって、IRリレーが閉故障またはダイオードが短絡故障の少なくともいずれかであるか否かが判断できる。
さらに、前記電圧コンバータは、降圧機能を有するものとし、前記ステップ(c)において、前記第2電源の出力電圧が前記第1電圧以下のとき、前記電圧コンバータを介した前記車両電気負荷への電力供給を実行しない、ことが好ましい。
これにより、第2電源の出力電圧が低く、高電圧の電力が供給できないことに起因する誤診断を防止することができる。
また、上記の構成において、前記ステップ(c)において検知した電位差が0Vよりも高いとき、前記IRリレーを閉状態に切り替えて、前記第1電圧と前記第2電圧との電位差を検知し、検知した電位差が0Vよりも高いときは、前記IRリレーが開故障と判断する一方、検知した電位差が0Vのときは、前記IRリレーおよび前記ダイオードは正常であると判断するステップ(d)を備えた、ことが好ましい。
これにより、IRリレーを閉状態に切り替えて、第1電圧と第2電圧との電位差を検知することによって、IRリレーが開故障であるか、または、IRリレーおよびダイオードは正常であるかを判断できる。
さらに、前記ステップ(d)において、前記IRリレーを閉状態に切り替える前に、前記電圧コンバータの出力を停止し、切り替えた後、前記電圧コンバータの出力を再開する、ことが好ましい。
これにより、IRリレーの閉状態に切り替える際のダメージを抑えて、IRリレーの耐久性を高めることができる。
また、本発明では、アイドリングストップ機能を備えた車両用の電源装置の故障検出装置を対象とし、前記電源装置は、スタータおよび車両電気負荷に電力を供給可能な第1電源と、前記車両電気負荷に電圧コンバータを介して電力を供給可能な第2電源と、前記第1電源と、前記車両電気負荷に電力を伝達する第1電力線との間に設けられており、開閉制御可能であり、開状態のとき電気接続を遮断するIRリレーと、前記IRリレーと並列に設けられており、前記第1電源側から前記車両電気負荷側に電流を流すダイオードとを備え、アイドリング再始動時において、前記IRリレーを開状態にし、前記第1電源から前記スタータに電力を供給するものであり、当該故障検出装置は、前記電圧コンバータの制御、および、前記IRリレーの開閉制御を実行可能であり、かつ、前記第1電力線における電圧を検知する電圧センサの出力を受けるものであり、イグニッションスイッチオフ時において、前記電圧コンバータの出力を停止するとともに前記IRリレーを閉状態に制御して、前記電圧センサの出力が0Vのときは、前記IRリレーが開故障であり、かつ、前記ダイオードが非導通故障であると判断し、前記電圧センサの出力が0Vよりも高いときは、前記IRリレーを開状態に切り替え、前記電圧センサの出力が0Vのとき、前記ダイオードが非導通故障であると判断する、構成とする。
上記の構成により、イグニッションスイッチオフ時において、IRリレーを閉状態に制御して、車両電気負荷に電力を伝達する第1電力線における第1電圧を検知することによって、IRリレーが開故障でありかつダイオードが非導通故障であるか否かが判断できる。そして、IRリレーを開状態に切り替えて第1電圧を検知することによって、ダイオードが非導通故障であるか否かが判断できる。すなわち、IRリレーの閉開制御と、第1電圧の検知を行うだけで、IRリレーの開故障やダイオードの非導通故障を検出することができる。
本発明によると、IRリレーの閉開制御と、車両電気負荷に電力を伝達する第1電力線における第1電圧や第1の電源とIRリレーとの間の第2電力線における第2電圧の検知を行うだけで、IRリレーやダイオードの故障を検出することができる。
本実施形態に係る車両用電源装置の構成を示す概略図 本実施形態に係る故障検出方法の例を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る車両用電源装置の構成を示す概略図である。図1の構成は、アイドリングストップと減速エネルギー回生とを実現するものであり、減速回生用の電源としてキャパシタ3を用いている。
図1の構成において、回生オルタネータ1は、車両のエンジン(図示せず)により駆動されて発電するとともに、少なくとも車両の減速時において車両の運転エネルギーを発電電力に変換する。回生オルタネータ1は、エンジンによりベルト駆動されて、減速時等の運動エネルギーを効率的に電力回生する可変電圧式(例えば12V〜25V)のオルタネータであり、効率よく送電と蓄電を行うために例えば最大25Vまで高電圧化が可能である。
第1の電源としてのバッテリ2は、一般的な鉛蓄電池である。第2の電源としてのキャパシタ3は、回生した大量の電気エネルギーを瞬時に蓄え、効率的に取り出して使用できる電源であり、例えば、大容量の低抵抗電気二重層キャパシタである。キャパシタ3は回生オルタネータ1に接続されており、回生オルタネータ1による発電電力を蓄えるともに、蓄えた電力をDC/DCコンバータ4を介して車両電気負荷5に対して供給する。キャパシタ3は例えば最大約25Vの電圧を発生できる。
DC/DCコンバータ4は、回生オルタネータ1およびキャパシタ3と車両電気負荷5との間に設けられおり、キャパシタ3の出力電圧を車両電気負荷5の動作電圧に降圧して出力することができる。DC/DCコンバータ4は、当該DC/DCコンバータ4の本体となる電圧コンバータとしての降圧回路11と、降圧回路11と並列に設けられたバイパスリレー12と、IRリレー13と、IRリレー13と並列に設けられたダイオード14と、制御部15とを備えている。降圧回路11の出力は、車両電気負荷5に電力を伝達する第1電力線16と接続されている。IRリレー13はバッテリ2と第1電力線16との間に設けられており、開閉制御可能であり、開状態のとき電気接続を遮断する。ダイオード14は、バッテリ2とIRリレー13との間の第2電力線17にアノードが接続され、第1電力線16にカソードが接続されており、バッテリ2側から車両電気負荷5側に電流を流す。制御部15は、降圧回路11の動作および出力電圧、並びに、バイパスリレー12およびIRリレー13の開閉動作の制御を行う。
また、第1電力線16に第1電圧センサS1が設けられており、第2電力線17に第2電圧センサS2が設けられている。第1電圧センサS1の出力(電圧V1)、および第2電圧センサS2の出力(電圧V2)は制御部15に与えられる。
車両電気負荷5は、例えば、ランプ、パワーステアリング、オーディオ、パワーウィンドウ、ナビゲーションシステム等を含む。スタータ6はエンジンの始動を行う。また、キャパシタ3と回生オルタネータ1およびDC/DCコンバータ4との間に、遮断リレー7が設けられている。本実施形態では、DC/DCコンバータ4内の制御部15が、遮断リレー7の開閉状態を制御するものとする。
コントローラ8は、車載ネットワークと接続されており、また、DC/DCコンバータ4内の制御部15と通信可能である。コントローラ8は、車両に搭載された車速センサやアクセルペダル開度センサなどの各種センサの入力を受け、アイドリングストップやアイドリング再始動などのための制御を行う。
図1の車両用電源装置では、アイドリング始動時において、バッテリ2からスタータ6に電力が供給される。このとき、IRリレー13は開状態に設定されると同時に降圧回路11は作動状態に設定される。これにより、キャパシタ3側とバッテリ2側との電気接続はIRリレー13によって遮断されるので、スタータ6の駆動に起因する車両電気負荷5への供給電圧落ち込みを防止することができる。また、IRリレー13が開故障していても、バッテリ2から車両電気負荷5へ電力供給できるようにするために、バッテリ2側から車両電気負荷5側へ電流を流すダイオード14が設けられている。
本実施形態では、イグニッションスイッチオフ時において、IRリレー13の開閉動作の制御、および、降圧回路11の動作制御を行うことによって、IRリレー13およびダイオード14の故障の有無を判断する。なお、本実施形態に係る故障検出方法は、DC/DCコンバータ4内の制御部15によって実行される。すなわち、制御部15が本実施形態に係る故障検出装置に相当する。制御部15は、上述したとおり、降圧回路11の動作制御、および、IRリレー13の開閉制御を実行可能であり、かつ、第1および第2電圧センサS1,S2の出力を受ける。
図2は本実施形態に係る故障検出方法の流れを示すフローチャートである。図2に示すように、制御部15はまず、イグニッションスイッチがオフであることを確認し(S11)、降圧回路11の出力を停止するとともにIRリレー13を閉状態に制御する(S12)。この状態で第1電圧センサS1の出力すなわち電圧V1を取得する(S13)。この電圧V1は、車両電気負荷5に電力を伝達する第1電力線16の電圧を表している。そして、この電圧V1が0V、すなわち第1電力線16に電圧がないときは、バッテリ2と第1電力線16とが導通しておらず、バッテリ2から車両電気負荷5への電力供給がなされていないと考えられるので、IRリレー13が開故障であり、かつ、ダイオード14が非導通故障であると判断する(D1)。一方、電圧V1が0Vよりも高い、すなわち第1電力線16に電圧があるときは、次のステップS14に進む。なお、本実施形態において、電圧V1がきわめて微少であり、バッテリ電圧と比べて十分に低い場合には、実質的に0Vとみなすものとする。
ステップS14において、制御部15はIRリレー13を閉状態から開状態に切り替える。この状態で第1電圧センサS1の出力すなわち電圧V1を取得する(S15)。この電圧V1が0V、すなわち第1電力線16に電圧がないときは、バッテリ2と第1電力線16とが導通しておらず、バッテリ2から車両電気負荷5への電力供給がなされていないと考えられるので、ダイオード14が非導通故障であると判断する(D2)。一方、電圧V1が0Vよりも高い、すなわち第1電力線16に電圧があるときは、次のステップS16に進む。
ステップS16において、制御部15は、降圧回路11を動作させて、キャパシタ3の電力を高電圧で車両電気負荷5に供給する。このときの降圧回路11の出力電圧は、バッテリ2の出力電圧、すなわち第2電圧センサS2の出力である電圧V2よりも所定電圧αだけ高い電圧とする。この結果、降圧回路11の出力電圧は、ステップS15で取得した電圧V1よりも高い電圧になる。なお、キャパシタ3の出力電圧が十分に高くないとき、例えばステップS15で取得した電圧V1以下のときは、故障の誤判定を未然に防ぐために、ステップS16すなわち降圧回路11を介した電力供給を実行しないのが好ましい。
そしてこの状態で、第1および第2電圧センサS1,S2の出力すなわち電圧V1,V2を取得し、その電位差(V1−V2)を検知する(S17)。この電位差(V1−V2)が0Vであるときすなわち電位差がないときは、第1電力線16と第2電力線17とが短絡していると考えられるので、IRリレー13が閉故障、または、ダイオード14が短絡故障であると判断する(D3)。一方、電位差(V1−V2)が0Vよりも高いときすなわち電位差があるときは、次のステップS18に進む。なお、本実施形態において、電位差(V1−V2)がきわめて微少であり、所定電圧αと比べて十分に低い場合には、実質的に0Vとみなすものとする。
ステップS18において、制御部15は、IRリレー13を開状態から閉状態に切り替える。このとき、IRリレー13を閉状態に切り替える前に、降圧回路11の出力を停止し、切り替えた後、降圧回路11の出力を再開するのが好ましい。これにより、IRリレー13を閉状態に切り替える際のダメージを抑えて、IRリレー13の耐久性を高めることができる。
そしてこの状態で、第1および第2電圧センサS1,S2の出力すなわち電圧V1,V2を取得し、その電位差(V1−V2)を検知する(S19)。この電位差(V1−V2)が0Vよりも高いときすなわち電位差があるときは、第1電力線16と第1電力線17とが導通していないと考えられるので、IRリレー13が開故障であると判断する(D4)。一方、電位差(V1−V2)が0Vであるときすなわち電位差がないときは、IRリレー13およびダイオード14はともに正常であると判断する(D5)。IRリレー13およびダイオード14がともに正常と判断されたとき、IRリレー13は閉状態になっている。
以上のように本実施形態によると、イグニッションスイッチオフ時において、IRリレー13を閉状態に制御して、車両電気負荷5に電力を伝達する第1電力線16における第1電圧V1を検知することによって、IRリレー13が開故障でありかつダイオード14が非導通故障であるか否かが判断できる。そして、IRリレー13を開状態に切り替えて第1電圧V1を検知することによって、ダイオード14が非導通故障であるか否かが判断できる。すなわち、IRリレー13の閉開制御と第1電圧V1の検知を行うだけで、IRリレー13の開故障やダイオード14の非導通故障を検出することができる。
そして、キャパシタ3から降圧回路11を介して高い電圧を印加し、第1電圧V1と、バッテリ2とIRリレー13との間の第2電力線17における第2電圧V2との電位差を検知することによって、IRリレー13が閉故障またはダイオード14が短絡故障の少なくともいずれかであるか否かが判断できる。さらに、IRリレー13を閉状態に切り替えて、第1電圧V1と第2電圧V2との電位差を検知することによって、IRリレー13が開故障であるか、IRリレー13およびダイオード14は正常であるかを判断できる。
したがって、本実施形態によると、IRリレー13の閉開制御と、第1電圧V1や第2電圧V2の検知を行うだけで、すなわち簡易な方法によって、IRリレー13やダイオード14の故障を検出することができる。
なお、上述の実施形態では、DC/DCコンバータ4は降圧回路11を備えるものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、昇降圧の機能を有する電圧コンバータを備えていてもかまわない。
また、上述の実施形態では、故障検出装置は、DC/DCコンバータ4内の制御部15によって実現されるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、DC/DCコンバータ4内の制御部15と、外部に設けられたコントローラとによって、故障検出装置を構成してもよいし、DC/DCコンバータ4外部にある複数のコントローラが連携することによって故障検出機能を実現してもよい。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、車両用電源装置において、IRリレーおよびダイオードの故障の有無を簡易に検出するのに有用である。
2 バッテリ(第1電源)
3 キャパシタ(第2電源)
4 DC/DCコンバータ
5 車両電気負荷
6 スタータ
11 降圧回路(電圧コンバータ)
13 IRリレー
14 ダイオード
15 制御部(故障検出装置)
16 第1電力線
17 第2電力線
S1 第1電圧センサ
S2 第2電圧センサ

Claims (6)

  1. アイドリングストップ機能を備えた車両用の電源装置の故障検出方法であって、
    前記電源装置は、
    スタータおよび車両電気負荷に電力を供給可能な第1電源と、
    前記車両電気負荷に電圧コンバータを介して電力を供給可能な第2電源と、
    前記第1電源と、前記車両電気負荷に電力を伝達する第1電力線との間に設けられており、開閉制御可能であり、開状態のとき電気接続を遮断するIRリレーと、
    前記IRリレーと並列に設けられており、前記第1電源側から前記車両電気負荷側に電流を流すダイオードとを備え、
    アイドリング再始動時において、前記IRリレーを開状態にし、前記第1電源から前記スタータに電力を供給するものであり、
    当該故障検出方法は、
    イグニッションスイッチオフ時において、前記電圧コンバータの出力を停止するとともに前記IRリレーを閉状態に制御して、前記第1電力線における電圧である第1電圧を検知し、検知した前記第1電圧が0Vのときは、前記IRリレーが開故障であり、かつ、前記ダイオードが非導通故障であると判断するステップ(a)と、
    前記ステップ(a)において検知した前記第1電圧が0Vよりも高いときは、前記IRリレーを開状態に切り替えて、前記第1電圧を検知し、検知した前記第1電圧が0Vのとき、前記ダイオードが非導通故障であると判断するステップ(b)とを備えた
    ことを特徴とする車両用電源装置の故障検出方法。
  2. 請求項1記載の車両用電源装置の故障検出方法において、
    前記ステップ(b)において検知した前記第1電圧が0Vよりも高いときは、前記第1電源と前記IRリレーとの間の第2電力線における電圧である第2電圧よりも高い電圧を、前記第2電源から前記電圧コンバータを介して前記車両電気負荷に印加して、前記第1電圧と前記第2電圧との電位差を検知し、検知した電位差が0Vのときは、前記IRリレーが閉故障、または、前記ダイオードが短絡故障の少なくともいずれかであると判断するステップ(c)を備えた
    ことを特徴とする車両用電源装置の故障検出方法。
  3. 請求項2記載の車両用電源装置の故障検出方法において、
    前記電圧コンバータは、降圧機能を有するものであり、
    前記ステップ(c)において、前記第2電源の出力電圧が前記第1電圧以下のとき、前記電圧コンバータを介した前記車両電気負荷への電力供給を実行しない
    ことを特徴とする車両用電源装置の故障検出方法。
  4. 請求項2記載の車両用電源装置の故障検出方法において、
    前記ステップ(c)において検知した電位差が0Vよりも高いとき、前記IRリレーを閉状態に切り替えて、前記第1電圧と前記第2電圧との電位差を検知し、検知した電位差が0Vよりも高いときは、前記IRリレーが開故障と判断する一方、検知した電位差が0Vのときは、前記IRリレーおよび前記ダイオードは正常であると判断するステップ(d)を備えた
    ことを特徴とする車両用電源装置の故障検出方法。
  5. 請求項4記載の車両用電源装置の故障検出方法において、
    前記ステップ(d)において、前記IRリレーを閉状態に切り替える前に、前記電圧コンバータの出力を停止し、切り替えた後、前記電圧コンバータの出力を再開する
    ことを特徴とする車両用電源装置の故障検出方法。
  6. アイドリングストップ機能を備えた車両用の電源装置の故障検出装置であって、
    前記電源装置は、
    スタータおよび車両電気負荷に電力を供給可能な第1電源と、
    前記車両電気負荷に電圧コンバータを介して電力を供給可能な第2電源と、
    前記第1電源と、前記車両電気負荷に電力を伝達する第1電力線との間に設けられており、開閉制御可能であり、開状態のとき電気接続を遮断するIRリレーと、
    前記IRリレーと並列に設けられており、前記第1電源側から前記車両電気負荷側に電流を流すダイオードとを備え、
    アイドリング再始動時において、前記IRリレーを開状態にし、前記第1電源から前記スタータに電力を供給するものであり、
    当該故障検出装置は、
    前記電圧コンバータの制御、および、前記IRリレーの開閉制御を実行可能であり、かつ、前記第1電力線における電圧を検知する電圧センサの出力を受けるものであり、
    イグニッションスイッチオフ時において、前記電圧コンバータの出力を停止するとともに前記IRリレーを閉状態に制御して、前記電圧センサの出力が0Vのときは、前記IRリレーが開故障であり、かつ、前記ダイオードが非導通故障であると判断し、
    前記電圧センサの出力が0Vよりも高いときは、前記IRリレーを開状態に切り替え、前記電圧センサの出力が0Vのとき、前記ダイオードが非導通故障であると判断する
    ことを特徴とする車両用電源装置の故障検出装置。
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