JP2016037080A - 車両用空調装置の配風ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】短い期間で開発でき、各吹出グリルからの吹出風量を左右均等にすることができる車両用空調装置の配風ユニットを実現する。【解決手段】配風ユニット1Aは、空気通路20と、空気通路20に空気を通流させるための取入口21と、空気通路20を通流した空気を吹出すために、空気通路20の通流方向に略沿った長手方向の開口を有する吹出口22と、吹出口22を開閉するための吹出口開閉手段23と、吹出風量を左右均等とするために、吹出口開閉手段23に設けられ、吹出口22の長手方向と交差する整流面241、242を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、車両における冷暖房およびフロントガラスなどの曇り止めを行うための車両用空調装置の配風ユニットに関するものである。
車両用空調装置は、車外または車内の空気を送風機によって取り込んで、エバポレータで冷却して冷気とし、またヒータコアで加熱して暖気とし、これら冷気および暖気の通流量をミックスドアで規定して、混合通路(混合室)で混合して空調用空気とする。車両用空調装置の配風ユニットは、空調用空気を車内に吹出すことで乗員に快適な冷暖房を行い、またフロントガラス、サイドガラスなどの曇り止めを行う。
車両における空調は、冷房のために冷気空気をベント吹出グリルから乗員の頭部や上半身に向け吹出すベントモード、乗員の足元や下半身を温めるため、暖気をフット吹出グリルから車内の床方向に向け吹出すフットモード、およびフロントガラスやサイドガラスの曇り止めのため、暖気をデフ吹出グリルからフロントガラスに向け吹出すデフモードがある。さらに暖気をデフ吹出グリルおよびフット吹出グリルから吹出すデフ・フットモードや、常温よりも少し温度の高い空気をフット吹出グリルから吹出すとともにこれよりもやや温度の低い空気をベント吹出グリルから吹出すバイレベルモードがある。各空調モードの選択は、混合通路内の配風ドアを変位させることで行われる。
フロントガラスの曇り止めのため暖気を吹出すデフ吹出グリルは、フロントガラスの内面に広く暖気が供給されるように、フロントガラス下部近傍で、且つ車幅方向に延びる単数または複数の吹出グリルによって構成される。混合通路とデフ吹出グリルとの間には、混合通路内に開口したデフ吹出口と、それに連通したデフ吹出流路が介在している。ベント吹出グリルおよびフット吹出グリルも、デフ吹出グリルと同様に、混合通路と吹出グリルとの間に混合通路内に開口した吹出口と、それに連通した吹出流路が介在している。
ところで車両用空調装置は、車両の形状および車室スペース等から、送風機および混合通路等の配列、形状等が規定される。例えば送風機等を混合通路の車幅方向に(横に)配設して、送風機から混合通路に至る空気の通流を車幅方向(横方向)とすることもある。
こうした車両用空調装置では、横方向に通流してきた冷気および暖気は、混合通路において通流方向が変えられて、各吹出口から吹出流路を経て各吹出グリルへと通流する。例えばデフ吹出グリルから吹出される空調用空気は、送風機から横方向に通流して混合通路に流入したのち、混合通路上部のデフ吹出口へと流入し、さらにデフ吹出流路を通流してデフ吹出グリルに至る(空調用空気は、混合通路の上方に配設されたデフ吹出グリルに向け通流方向が上方に変えられる。)。従ってデフ吹出口を通過する空調用空気は、デフ吹出口の一方側(例えば車両進行方向に向かって右側)で通流量が増加しやすくなる。その結果、フロントガラスの左右で曇り止めに差が生じ得る。ベント吹出グリルおよびフット吹出グリルについても、それぞれ吹出風量に左右の不均等が生じ得る。
こうした吹出風量の左右の不均等を解消するため、特許文献1は、図16に示すように、配風ユニット1の下流の空気通路を複数の壁部(等配手段)2a、2bおよび2cで仕切って複数の空気通路2w〜2zとし、各空気通路の並びを車両前後方向から車両左右方向へと変えることで、車両の左右方向に並べた各吹出口から均等に送風空気を吹き出せるとしている。しかし、空気通路を複数に分割することは困難性が高く開発期間が長期化するうえ、送風空気の方向を変更するためのスペースが必要で車両用空調装置の小型化も難しい。
そこで、同じく特許文献1では、他の例として、図17に示すように、配風ユニット1からの車両左右方向の流れを車両前後方向へ変更する部分として、ケースの一部を、例えば段差2dおよび2eを有するように形成し、空気通路2を順次、狭める構成が知られている。これによれば、送風ユニット1から送られた送風空気の一部は段差2dや2eで通流方向がそれぞれ変えられて、車両の左右方向において均等となるよう吹き出すことができる。また、送風空気の方向の変更を、小さなスペースで行うこともできる。
特開平08−48128号公報
しかしながら特許文献1が開示する技術では、ケースを複数の通路で仕切る、あるいは段差を設けるために、吹出風量の調整が大掛かりとなって、開発期間の長期化と開発コストの増加を招く。吹出風量を左右均等にするためには、実験の繰り返しによる検証が必要なため、評価用のケースを数多く製作しなければならない。さらに、吹出グリルや吹出口と吹出グリルとの間に介在する吹出流路のデザインが、車両のレイアウト変更に応じて変更されて通気抵抗が変更されることもあり、そのたびの数多くのケースを製作し、風量配分を確認する実験を行う必要が有る。
そこで本発明は、送風機からの送風空気が車両の左右方向に送られる車両用空調装置において、短い期間で開発でき、各吹出グリルからの吹出風量を左右均等にすることができる配風ユニットの実現を課題とした。
上記課題を解決するため、本発明に係る車両用空調装置の配風ユニット(請求項1)は、空気通路と、空気通路に空気を通流させるための取入口と、空気通路を通流した空気を吹出すために、空気通路の通流方向に略沿った長手方向の開口を有する吹出口と、吹出口を開閉するための吹出口開閉手段と、吹出口開閉手段に設けられ、吹出口の長手方向と交差する整流面を有する整流部とを備えている。
上記構成を有する配風ユニットでは、取入口から空気通路へと流入した空気は、空気通路内をその通流方向に沿って通流し、吹出口開閉手段が開いているときには、さらに吹出口の下流へと通流する。ここで吹出口には、整流部が配設され、この整流部は吹出口の長手方向(略通流方向)と交差する整流面を有し、この整流面は、空気通路内を通流したのち吹出口から吹出す空気の流れを整流する。
こうして整流部の整流面は、吹出口の一の縁部(取入口に近い端部)側および吹出口の他の縁部(取入口から離れた端部)に流入する空気量を整えることができる。例えば整流面の形状を適切に設定することで、吹出口から吹き出す空気が、適切な分布量となるように整流することができる。
ここで請求項2に記載のように、該車両用空調装置の配風ユニットの吹出口開閉手段を、吹出口の長手方向に沿って延びる回動軸部と、回動軸部の軸線に沿ってこの回動軸部から延出するドア壁部とを有して吹出口を開閉する開閉ドアとすることができる。該吹出口開閉手段によれば、回動軸部の回動によってドア壁部が吹出口を開閉することができる。そして該吹出口開閉手段の整流面が、回動軸部またはドア壁部から回動軸部の軸線と交差する方向に延出していれば、ドア壁部が吹出口を開いたとき、回動軸部の軸線と交差する整流面は、空気通路内を通流したのち吹出口から吹出す空気の流れを効率良く整流することができる。
また請求項3に記載のように、開閉ドアは、回動軸部から一方にドア壁部が延出する片持ち式開閉ドア(ドア壁部の一端側に回動軸部を有するドア)であってもよく、または回動軸部から異なる方向に2枚のドア壁部が延出するバタフライ式開閉ドア(ドア壁部の略中央に回動軸部を有するドア)であってもよい。
また請求項4に記載のように、整流面は、開閉ドアが吹出口を開口したときに、回動軸部よりも吹出口の上流側に位置づけられる上流側整流面、および回動軸部よりも吹出口の下流側に位置づけられる下流側整流面の何れか一方または双方を有するものであってもよい。上流側整流面を設けることで、空気通路内を通流する空気の流れ、すなわち、吹出口を通過する前の空気の流れを、効率良く吹出口へと変更することができる。下流側整流面を設けることで、吹出口を通過した後の空気の流れを所望する方向へ向けることができる。
また請求項5に記載のように、整流面は、上流側整流面を複数備えていてもよい。これら複数の上流側整流面は、少なくとも吹出口開閉手段が吹出口を開口したときに、取入口から離れるほど、空気通路内における上流側整流面の面積が広くなっていてもよい。そうすれば、吹出口の一の縁部側から吹出口の他の縁部側までの、吹出口の広い範囲において(開口の長手方向の広い範囲において)、吹出口への空気の流量の分布を容易に整えることができる。
また複数の上流側整流面は、少なくとも吹出口開閉手段が吹出口を開口したときに、取入口から離れるほど、空気通路内における長さが長くなっていてもよい。そうすれば、吹出口の広い範囲において(開口の長手方向の広い範囲において)、吹出口への空気の流量の分布を容易に整えることができる。
もちろん、複数の上流側整流面は、少なくとも吹出口開閉手段が吹出口を開口したときに、取入口から離れるほど、空気通路内における上流側整流面の面積が広くなり、且つ空気通路内における長さが長くなっていてもよい。
また請求項6に記載のように、該車両用空調装置の配風ユニットでは、取入口を、冷却手段によって冷却された冷気を取入れる冷気取入口、および加熱手段によって加熱された暖気を取入れる暖気取入口を有したものとすることで、空気通路は、冷気と暖気とを混合して空調用空気とする混合通路として機能する。
吹出口は、空気通路の通流方向に略沿った長手方向の開口を有し、且つ吹出口開閉手段で開閉されるデフ吹出口、ベント吹出口またはフット吹出口の何れであってもよい。すなわち該車両用空調装置の配風ユニットは、デフ吹出口、ベント吹出口またはフット吹出口の何れの吹出口においても、開口の長手方向の広い範囲において空気の流量を揃えることができる。
上記構成を備える本発明に係る車両用空調装置の配風ユニットによれば、ケースの形状を変更することなく、吹出口開閉手段および整流部の構成を適宜設定するだけで、吹出口の長手方向の広い範囲において空気の流量を揃えることができる。言い換えれば、吹出口から吹出す空気の量を、所望する分布となるよう整流することができる。従って、短期間で各吹出グリルから左右均等に空気を吹出すことができる配風ユニットを開発することができ、もちろん開発コストの低減を実現することができる。
本発明に係る車両用空調装置の配風ユニットの一実施例における断面概略構成図である。 図1のA−A断面であり、本発明に係る車両用空調装置の配風ユニットの空気通路、デフ吹出口、ベント吹出口およびフット吹出口の断面概略構成図である。 図1に示す配風ユニットが有する吹出開閉ドアおよび整流部の概略斜視構成図である。 図1に示す配風ユニットのデフ吹出口近傍の断面概略構成図である。 図1に示す配風ユニットにおける吹出風量の左右の均等性を説明するための図である(同図(a)は整流部を有しない場合であり、同図(b)は整流部を有する場合である。)。 図1に示す配風ユニットの吹出開閉ドアが有する整流部の一変形例(変形例1)の概略構成図である。 図1に示す配風ユニットの吹出開閉ドアが有する整流部の他の変形例(変形例2)の概略構成図である。 図1に示す配風ユニットの吹出開閉ドアが有する整流部の他の変形例(変形例3)の概略構成図である。 図1に示す配風ユニットの吹出開閉ドアが有する整流部の他の変形例(変形例4)の概略構成図である。 図1に示す配風ユニットの吹出開閉ドアが有する整流部の他の変形例(変形例5)の概略構成図である。 図1に示す配風ユニットの吹出開閉ドアが有する整流部の他の変形例(変形例6)の概略構成図である。 図1に示す配風ユニットの吹出開閉ドアが有する整流部の他の変形例(変形例7)の概略構成図である。 図1に示す配風ユニットが有する吹出開閉ドアの一変形例(変形例1)の概略構成図である。 図1に示す配風ユニットが有する吹出開閉ドアの他の変形例(変形例2)の概略構成図である。 図1に示す配風ユニットが有する吹出開閉ドアの他の変形例(変形例3)の概略構成図である。 吹出風量の左右の不均等を解消する従来の空気通路の一例における概略構成図である。 吹出風量の左右の不均等を解消する従来の空気通路の他の例における概略構成図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る車両用空調装置の配風ユニットの一実施例について説明する。
<配風ユニット概略構成>
図1に示す車両用空調装置の配風ユニット1Aは、側部に配設された車両用空調装置の冷気流路11および暖気流路12から冷気および暖気を取入れるものであり、その長手方向(図1の左右方向)が車両の幅の方向(車幅方向)となっている。配風ユニット1Aが取り入れた空気は、車幅方向に通流したのち、略90度通流方向を転換して外部に吹出される(例えばデフ吹出グリルから吹出される。)。
冷気流路11は、上流側冷気流路111および下流側冷気流路112を有し、上流側冷気流路111の内部にはエバポレータ113が配設されている。従って、車両用空調装置のブロワ(図示せず)で上流側冷気流路111へと通流した空気は、エバポレータ113で冷却されたのち、下流側冷気流路112を通流して配風ユニット1Aに取り入れられる。
暖気流路12は、上流側冷気流路111の下流端と連通しており、内部にヒータコア121を備えている。従って、上流側冷気流路111から暖気流路12へと通流した冷気は、ヒータコア121で加熱されたのち配風ユニット1Aに取り入れられる。なお暖気流路12は下流側冷気流路112の下方に配設されている。
上流側冷気流路111の下流端には、スライド式のミックスドア13が配設されている。ミックスドア13は、上流側冷気流路111から下流側冷気流路112への通流量および上流側冷気流路111から暖気流路12への通流量を規定することで、上流側冷気流路111からの冷気を下流側冷気流路112または暖気流路12へと通流させる。
配風ユニット1Aは、空気通路20、空気通路20に空気を取入れる取入口21、空気通路20から空気を吹出す吹出口22、吹出口22を開閉する吹出口開閉ドア23、吹出口22を通流する空気を整流する整流部24、および少なくとも空気通路20、取入口21、吹出口22を形成し、内部に吹出口開閉ドア23および整流部24を内蔵するケース25を備えている。
ここで取入口21は、空気通路20の一端20a側(図1中、左側)に配設され、下流側冷気流路112の下流端となる冷気取入口211および暖気流路12の下流端となる暖気取入口212で構成されている(空気通路20は冷気と暖気を混合する。)。なお配風ユニット1Aでは、暖気取入口212は、下流側冷気流路112と暖気流路12との位置関係から、冷気取入口211の下方に配設されている。
ところで、車両のレイアウトによっては、エンジンからのドライブシャフトを格納するために、左右方向の中央の床面が車両の前後方向に沿って盛り上がる場合がある。このような車両に配置される車両用空調装置では、この例の空気通路20のように、車両中央部分に配置される部分の上下方向の寸法を十分に確保することが出来ない。また、エバポレータ113やヒータコア121も、比較的上下方向の寸法を確保することが出来る車両の右寄りあるいは左寄りに配設される。その結果、図1の配風ユニット1Aのように、空気通路20の底面が暖気流路12の底面よりも上方に位置され、暖気取入口212が冷気取入口211の下方で、且つ、上方に向かって開口するよう配設される場合がある。
また図2に示すように、吹出口22は、デフ吹出口221、ベント吹出口222およびフット吹出口223で構成されており、吹出口開閉ドア23は、デフ吹出口開閉ドア231、ベント吹出口開閉ドア232およびフット吹出口開閉ドア233で構成されている。デフ吹出口221はデフ吹出流路321に連通しており、ベント吹出口222はベント吹出流路322に連通しており、フット吹出口223はフット吹出流路323に連通している。ここでデフ吹出口221は、空気通路20の前方側(車両進行方向側、図2中、左側)に配設されており、ベント吹出口222およびフット吹出口223は車室側に配設されている。空気通路20は、デフ吹出口221の車室側において広くなっている(なお図2は、デフ吹出流路321、ベント吹出流路322およびフット吹出流路323の上流端側のみを示す。)。
デフ吹出口221は、空気通路20の長手方向に長辺を有する略長方形状の開口であり(図1)、車室側に位置する第1の長縁部221aおよび前方側に位置する第2の長縁部221bを有し(図2)、また取入口21側に位置する短手方向の第1の短縁部221cおよび取入口21から離れた側に位置する第2の短縁部221dを有している(図1)。
<各吹出口概略構成>
図2に示すように、デフ吹出口221は空気通路20の上部前方に、ベント吹出口222は空気通路20の車室側に、フット吹出口223は空気通路20の車室側下部にそれぞれ配設されている。デフ吹出口221とベント吹出口222は、この例では、空気通路20の長手方向(車幅方向)に長辺を有する略長方形状の開口であり、それらの吹出方向は空気通路20通流方向と略直交する。従って取入口21から取り入れられた空気は、空気通路20を長手方向(幅方向)に通流したのち、略90度通流方向を転換して、デフ吹出口221、あるいはベント吹出口222から吹出される。なお、フット吹出口223は、運転手の足元と助手席の足元のそれぞれへ吹き出すように構成されることが多く、空気通路20の長手方向に長辺を備えない場合が多いが、車両のレイアウトに応じて、運転手用と助手席用のそれぞれの吹出口を連続して構成してもよい。
<吹出口開閉ドア>
図3に示すようにデフ吹出口221を開閉するデフ吹出口開閉ドア231は、デフ吹出口221の長手方向に配設される回動軸部231x、回動軸部231xの一方側に延出する第1のドア壁部231y、および回動軸部231xの他方側に延出する第2のドア壁部231zを有するバタフライ式開閉ドアである。材質は一定の強度を有するものであれば特に限定はなく、例えばポリプロピレン、ABS樹脂、アクリル等で構成される。また製造方法も特に限定はしないが、射出成型により製造可能とすれば生産性が向上し、好適である。
回動軸部231xは、デフ吹出口221の長手方向の略中央に配設され、デフ吹出口開閉ドア231がデフ吹出口221を閉じるときには、図4(a)に示すように第1のドア壁部231yの端部がデフ吹出口221の長手方向の第1の長縁部221aと当接し、第2のドア壁部231zの端部がデフ吹出口221の長手方向の第2の長縁部221bと当接する。
デフ吹出口221を開くときには、デフ吹出口開閉ドア231を図4(a)中、反時計まわりに回動させる。つまり第1のドア壁部231yをデフ吹出流路321側(デフ吹出口221の下流側)へと回動させ、第2のドア壁部231zを空気通路20側(デフ吹出口221の上流側)へと回動させる。
ここでデフ吹出口開閉ドア231が最も開いたときとは、第1のドア壁部231yおよび第2のドア壁部231zによる、空気通路20とデフ吹出流路321との間の流路抵抗が最少となったときといえる。
ベント吹出口開閉ドア232も、デフ吹出口開閉ドア231と同様に回動軸部、第1のドア壁部および第2のドア壁部を有してベント吹出口222を開閉することができ、またフット吹出口開閉ドア233も、デフ吹出口開閉ドア231と同様に回動軸部、第1のドア壁部および第2のドア壁部を有してフット吹出口223を開閉することができる。
<整流部>
配風ユニット1Aは、デフ吹出グリルからの吹出風量を左右均等にするために、あるいは吹出風量を所望する分布とするために、デフ吹出口開閉ドア231の回動軸部231xと略直交する整流部24を有している(図1、図3)。この整流部24は回動軸部231xの長手方向の中間点よりも取入口21側に配設されている。
整流部24は、デフ吹出口開閉ドア231の表面(デフ吹出口221が閉じられたとき空気通路20側(上流側)に位置づけられるデフ吹出口開閉ドア231の面)に配設された上流側整流面241、およびデフ吹出口開閉ドア231の裏面に配設された下流側整流面242を有している。図4に示すように、上流側整流面241および下流側整流面242は半円形状を有し、上流側整流面241の半径が下流側整流面242の半径より若干大きい。
閉じていたデフ吹出口開閉ドア231(図4(a))を開くと、上流側整流面241は、空気通路20側(上流側)からデフ吹出口221の第1の長縁部221a側を回動して、一部がデフ吹出流路321側(下流側)へと回動し、また下流側整流面242は、デフ吹出流路321側(下流側)からデフ吹出口221の第2の長縁部221b側を回動して、一部が空気通路20側(上流側)へと回動する(図4(b))。
その結果、上流側整流面241および下流側整流面242は、空気通路20側からデフ吹出流路321側にわたって位置づけられる。ここで上流側整流面241は、デフ吹出口開閉ドア231の第1のドア壁部231yおよび第2のドア壁部231zよりも空気通路20の中央部側(図4中、右側)に位置づけられる。
なお、整流部24も、一定の強度を有しデフ吹出開閉ドア231に固定されるものであれば、材料や製造方法には特に限定はしない。整流部24の位置や形状の設定は、試験評価を行うことで適切に設定される。整流部24は、試験評価のときは、回動軸部分231x、第1のドア壁部231y、第2のドア壁部231zの少なくともいずれかに固定されて、評価に用いられる。よって、整流部24を任意の位置に配置し、容易に試験評価を行うことができる。一方、量産のとき、整流部24は、デフ吹出開閉ドア231に固定されるよう構成されてもよいが、デフ吹出開閉ドア231とともに射出成型により形成されるものとすることで、生産性を向上出来る。
<配風ユニットにおける空気の通流>
図5は、取入口21から空気通路20を経て吹出口22へと通流する暖気の左右の均等性を説明するために、暖気の通流シミュレーション結果の一例を示したものであり、同図(a)は整流部24を有しない場合、同図(b)は整流部24を有する場合を示す。
車両用空調装置をデフモードで運転して、フロントガラスの曇り止めを行う場合には、上流側冷気流路111と下流側冷気流路112との間をミックスドア13で略閉じる一方、上流側冷気流路111と暖気流路12との間を開放し、デフ吹出口開閉ドア231のみを開く。そうすると暖気取入口212から取り入れられた暖気は、空気通路20の一端20a側から他端20b側に向け通流する暖気流となって、デフ吹出口221へと向かう。暖気流は、通流方向を空気通路20の長手方向から上方へと通流方向を転換しながらデフ吹出口221を通過しデフ吹出流路321へと吹出される。
<整流部24を有しない場合>
仮に配風ユニット1Aが整流部24を有しない場合(図5(a))には、暖気流F1hは、デフ吹出口221近傍を、その第1の短縁部221c側から第2の短縁部221d側に向け斜めに通過する。したがってデフ吹出口221を通過した暖気流F1hは、デフ吹出流路321の第1の側壁321a(デフ吹出口221の第1の短縁部221c側の側壁)側から、デフ吹出流路321の第2の側壁321b(デフ吹出口221の第2の短縁部221d側の側壁)側に向いた速度成分を有して、デフ吹出流路321を通流し、デフ吹出流路321の第2の側壁321b側において拡幅する(暖気流F1d)。その結果、デフ吹出グリルから吹出される暖気の量は、デフ吹出グリルの一方側(デフ吹出流路321の第2の側壁321b側)で多くなる(フロントガラスの左右で曇り止めに差が生じ得る。)。
<整流部24を有する場合>
配風ユニット1Aが整流部24を有する場合(図5(b))には、デフ吹出口221は、整流部24(上流側整流面241および下流側整流面242)によって、第1の吹出し領域221e(デフ吹出口221の第1の短縁部221c側の吹出し領域)および第2の吹出し領域221f(デフ吹出口221の第2の短縁部221d側の吹出し領域)に分割される。
ここで整流部24の上流側整流面241は、デフ吹出口開閉ドア231の第1のドア壁部231yおよび第2のドア壁部231zよりも空気通路20の中央部側に位置づけられており(図4(b))、空気通路20を通流する空気をデフ吹出口221へと効率よく整流する。
したがって、暖気取入口212からの暖気流F2hは、デフ吹出口221近傍に至ると、整流部24によって、第1の吹出し領域221eに向かう暖気流F21dと、第2の吹出し領域221fに向かう暖気流F22dとに分流され且つ整流される(図5(b))。しかも整流部24は、デフ吹出口開閉ドア231の回動軸部231xと略直交しているから、暖気流F21dおよび暖気流F22dの通流方向をデフ吹出流路321の通流方向へと整流する。また、図4(b)に示されるように、デフ吹出口221の第1の長縁部221a側と第1のドア壁部231y、第2のドア壁部231zとの間を上流側整流面241によって整流された暖気流F21hが流れ、デフ吹出口221の第2の長縁部221b側と第1のドア壁部231y、第2のドア壁部231zとの間を下流側整流面242によって整流された暖気流F22hが流れる。
こうして配風ユニット1Aは、デフ吹出流路321の第1の側壁321a側から第2の側壁321b側にいたる領域において、暖気流(暖気流F21dおよびF22d)の流速および風量を揃えることができる。その結果、デフ吹出グリルから吹出される暖気の量(風量および流速)を均等化することができる(フロントガラスの曇り止めを左右均等に行うことができる。)。あるいは、所望する分布となるよう、暖気の量を整流することができる。
<風量の均等性のチューニング>
配風ユニット1Aでは、デフ吹出口221を通過する暖気流F21dおよび暖気流F22dの整流状態を、デフ吹出口開閉ドア231における整流部24の形状や部位を設定することでチューニングすることができる。したがってケース25の形状等を変更することなく、短い開発期間でデフ吹出グリルから吹出される暖気量の左右均等性を最適化することができる。以下、チューニングのための整流部24の変形例について説明する。
<整流部変形例1>
図6(a)および(b)に示す整流部24A(整流部の変形例1)は、上流側整流面241aおよび下流側整流面242aのいずれも同一半径の半円形状を有している。したがってデフ吹出口開閉ドア231が最も開いたときにおける整流部24Aは、整流部24と比較すると、デフ吹出口221の第1の長縁部221a側を通流する暖気流F21hが少なくなり、デフ吹出口221の第2の長縁部221b側を通流する暖気流F22hが多くなる。
すなわち上流側整流面241aおよび下流側整流面242aの大きさを変更することで、デフ吹出口221の第1の長縁部221a側および第2の長縁部221b側を通流する暖気流の流量をチューニングすることができる。例えば、空気通路20の中央部側(図6の右側)の風速が相対的に早く、空気通路20の車両前側(図6の左側)の風速が相対的に遅い場合に、上流側整流面241aの半径を小さくして暖気流F21hの増加を抑制し、下流側整流面242aの半径を大きくして暖気流F22hの減少を防止して、暖気流をバランス良くデフ吹出口221に流すことができる。
<整流部変形例2>
図7(a)および(b)に示す整流部24B(整流部の変形例2)は、整流部24と同様に、上流側整流面241bおよび下流側整流面242bはいずれも半円形状を有しているが、上流側整流面241bの半径と下流側整流面242bの半径との差が、整流部24よりも大きい。
したがって、空気通路20の中央部側(図7の右側)の風速が相対的に遅く、空気通路20の車両前側(図7の左側)の風速が相対的に早い場合に、上流側整流面242aの半径を大きくして暖気流F21hの減少を防止し、下流側整流面242bの半径を小さくして暖気流F22hの増加を防止して、暖気流をバランス良くデフ吹出口221に流すことができる。
<整流部変形例3>
図8(a)および(b)に示す整流部24C(整流部の変形例3)では、上流側整流面241cは、半径の小さい第1の上流側整流面241c1および半径の大きい第2の上流側整流面241c2で形成されている。デフ吹出口開閉ドア231の回動範囲をθ度として、デフ吹出口開閉ドア231が閉じた状態において(図8(a))、第1の上流側整流面241c1はデフ吹出口開閉ドア231の第1のドア壁部231y側に略θ度で展開し、第2の上流側整流面241c2はデフ吹出口221の第2のドア壁部231z側に略(180−θ)度で展開している。
下流側整流面242cも、半径の小さい第1の下流側整流面242c1および半径の大きい第2の下流側整流面242c2で形成されている。第1の下流側整流面242c1はデフ吹出口開閉ドア231の第1のドア壁部231y側に略(180−θ)度で展開しており、第2の下流流側整流面242c2はデフ吹出口221の第2のドア壁部231z側に略θ度で展開している。
したがってデフ吹出口開閉ドア231が最も開いたときには(図8(b))、半径の大きい第2の上流側整流面241c2および第2の下流側整流面242c2が上流側(空気通路20内)に位置づけられ、上流側を通流する空気をデフ吹出流路321の通流方向へと効率よく整流することができる。その一方、半径の小さい第1の上流側整流面241c1および第1の下流側整流面242c1は、下流側(デフ吹出流路321内)に位置づけられる。
したがって、デフ吹出口221の第1の長縁部221a側を通流する暖気流F21hおよびデフ吹出口221の第2の長縁部221b側を通流する暖気流F22hは、上流側(空気通路20内)において、半径の大きい第2の上流側整流面241c2および第2の下流側整流面242c2で整流され、下流側(デフ吹出流路321内)において、半径の小さい第1の上流側整流面241c1および2第2の下流側整流面242c2で整流される。
<整流部変形例4>
図9(a)および(b)に示す整流部24D(整流部の変形例4)では、上流側整流面241dは、デフ吹出口開閉ドア231の回動範囲をθ度として、デフ吹出口開閉ドア231が閉じた状態において(図9(a))、デフ吹出口開閉ドア231の第2のドア壁部231z側に略(180−θ)度で展開しており、残余の略θ度の領域には整流面が形成されていない。下流側整流面242dは、デフ吹出口開閉ドア231の第2のドア壁部231z側に略θ度で展開しており、残余の略(180−θ)度の領域には整流面が形成されていない。
したがって吹出開閉ドア23が最も開いたときには(図9(b))、上流側整流面241dおよび下流側整流面242dが上流側(空気通路20内)に位置づけられる一方、下流側(デフ吹出流路321内)には整流面が位置づけられない。
したがって、デフ吹出口221の第1の長縁部221a側を通流する暖気流F21hおよびデフ吹出口221の第2の長縁部221b側を通流する暖気流F22hは、上流側(空気通路20内)において、上流側整流面241dおよび下流側整流面242dで整流される。
<整流部変形例5>
図10(a)および(b)に示す整流部24E(整流部の変形例5)では、上流側整流面241eは、扇型状の第1の上流側整流面241e1および略長方形状の第2の上流側整流面241e2で形成されている。
デフ吹出口開閉ドア231が閉じた状態において(図10(a))、第1の上流側整流面241e1は、デフ吹出口開閉ドア231の第1のドア壁部231y側で略90度の範囲に展開しており、第2の上流側整流面241e2は第2のドア壁部231z側の残余の範囲に展開している。
第2の上流側整流面241e2の短辺は、第1の上流側整流面241e1の半径より長く、且つデフ吹出口開閉ドア231の回動軸部231xと略直交しており、第2の上流側整流面241e2の長辺は、デフ吹出口開閉ドア231の第2のドア壁部231zの短手方向長さよりも長い。
下流側整流面242eは、第1の上流側整流面241e1と同一半径の半円形状を有して、デフ吹出口開閉ドア231の第1のドア壁部231yと第2のドア壁部231zとの間に展開している。
したがってデフ吹出口開閉ドア231が最も開いたときには(図10(b))、第1の上流側整流面241e1の一部、第2の上流側整流面241e2の全部および下流側整流面242eの4分の1〜3分の1程度が上流側(空気通路20内)に位置づけられ、特に第2の上流側整流面241e2は空気通路20の中央部寄りに位置づけられる。
したがって、上流側(空気通路20内)を通流する空気は、第2の上流側整流面241e2によって、広い範囲においてデフ吹出流路321の通流方向へと効率よく整流されて、デフ吹出口221の第1の長縁部221a側を通流する(暖気流F21h)。一方、デフ吹出口221の第2の長縁部221b側を通流する暖気流F22hは、下流側整流面242eの一部によって整流されて、デフ吹出口221の第2の長縁部221b側を通流する。なお第2の上流側整流面241e2の長辺を長くすれば、第2の上流側整流面241e2の上流側から下流側整流面242eへ向けた暖気流F23hが生じ得る。
<整流部変形例6>
整流部24とデフ吹出口開閉ドア231の回動軸部231xとは、略直交するものでもよいが(図11(a))、吹出開閉ドア23が最も開いたとき、空気通路20内の取入口21側において、回動軸部231xと整流部24との成す角度が鋭角となるものであってもよい(図11(b))。そうすれば取入口21からの空気を効率よく下流側(デフ吹出流路321内)へと通流させることができる。
また吹出開閉ドア23が最も開いたとき、上流側(空気通路20内)における回動軸部231xと整流部24との成す角度と、下流側(デフ吹出流路321内)における回動軸部231xと整流部24との成す角度とが相違していてもよい。例えば図11(c)に示すように、上流側では取入口21側が鋭角となっており、下流側が略直交していれば、空気通路20から効率よく取り入れた空気の通流方向を、デフ吹出流路321の通流方向にそろえることができる。これら変形(図11(b)および(c))は整流部変形例1〜5においても同様に適用できる。
<整流部変形例7>
図12に示すように、整流部24が複数の整流部24i1〜24i4を有し、デフ吹出口開閉ドア231が吹出口を開口したときに、整流部24i1〜24i4の上流側(空気通路20内)に位置する領域が取入口21側から離れるほど、空気通路20内における面積が広くなるように形成されていてもよい。
例えば整流部24E(整流部の変形例5)において、略長方形状の第2の上流側整流面241e2の長辺を取入口21から離れるほど長くする。こうした整流部であれば、デフ吹出口221の長手方向の広い範囲において、上流側(空気通路20内)を通流する空気を下流側(デフ吹出流路321内)へと均一に、または所望する風量の分布となるように通流させることができる。
もちろん整流部24i1〜24i4は、すべて回動軸部231xと略直交するものでもよいが、それぞれ回動軸部231xと異なる角度で交差するものであってもよい。
<吹出口開閉ドア変形例1>
上述した変形例はチューニングのための整流部24の変形例だが、配風ユニット1Aでは、その趣旨を逸脱することなく種々の変形が可能であり、例えばデフ吹出口221を開閉するデフ吹出口開閉ドア231はバタフライ式開閉ドアに限定されず、片持ち式開閉ドアとすることもできる。
図13(a)および(b)に示すように片持ち式開閉ドア231A(デフ吹出口開閉ドア)は、回動軸部231xの一方側に、第1のドア壁部231yを有しており(デフ吹出口開閉ドア231における第2のドア壁部231zに相当する壁部を有しない)、回動軸部231xがデフ吹出口221の第2の長縁部221b近傍に配設され、略θ1の範囲を回動してデフ吹出口221を開閉する。こうして片持ち式開閉ドア231Aは、デフ吹出口221を開くことで、空気通路20と下流側(デフ吹出流路321内)との間の効率よい通流を実現する。
片持ち式開閉ドア231Aが備える整流部24Fは、第1のドア壁部231yからθ1よりも大きい角度で展開する扇形状の下流側壁部242fを有している。下流側壁部242fは、片持ち式開閉ドア231Aが最大限開いたとき(図13(b))、上流側(空気通路20内)に位置づけられる第1の下流側壁部242f1、および下流側(デフ吹出流路321内)に位置づけられる第2の下流側壁部242f2を有している。
したがって片持ち式開閉ドア231Aが最も開いたときにおける整流部24Fは、上流側(空気通路20内)を通流する空気を第1の下流側壁部242f1が整流しつつ取入れ、さらに第2の下流側壁部242f2が下流側(デフ吹出流路321内)へと整流する。このように、整流部24Fを、第1のドア壁部231yよりも下流側に設けたので、片持ち式開閉ドア231Aがデフ吹出口221を閉じているとき(図13(a))、整流部24Fは空気通路20に位置しないので、空気通路20内の空気の通流に対して抵抗とならない。
<吹出口開閉ドア変形例2>
図14(a)および(b)に示すように片持ち式開閉ドア231Aが備える整流部24Gは、片持ち式開閉ドア231Aが最大限開いたとき(図14(b))、上流側(空気通路20内)に位置づけられる第1の下流側壁部242g1のみを有している(下流側(デフ吹出流路321内)に位置づけられる下流側壁部を有しない。)。
したがって片持ち式開閉ドア231Aが最も開いたときにおける整流部24Gは、上流側(空気通路20内)を通流する空気を第1の下流側壁部242g1が整流しつつ取入れたのち、そのまま下流側(デフ吹出流路321内)へと通流させる。このように、整流部24Gを、第1のドア壁部231yよりも下流側に設けても、片持ち式開閉ドア231Aがデフ吹出口221を閉じているとき(図14(a))、整流部24Gが空気通路20に位置しないので、空気通路20内の空気の通流に対して抵抗とならない。
<吹出口開閉ドア変形例3>
図15(a)および(b)に示すように片持ち式開閉ドア231Aが備える整流部24Hは、片持ち式開閉ドア231Aが最大限開いたとき(図15(b))、下流側(デフ吹出流路321内)に位置づけられる第2の下流側壁部242h2のみを有している(上流側(空気通路20内)に位置づけられる下流側壁部を有しない。)。
したがって片持ち式開閉ドア231Aが最も開いたときにおける整流部24Hは、上流側(空気通路20内)を通流する空気を第1のドア壁部231yで取入れたのち、第2の下流側壁部242h2が下流側(デフ吹出流路321内)へと整流する。このように、整流部24Hを、第1のドア壁部231yよりも下流側に設けたので、片持ち式開閉ドア231Aがデフ吹出口221を閉じているとき(図15(a))、整流部24Hが空気通路20に位置しないので、空気の通流に対して抵抗とならない。更に、整流部24Hを、第1のドア壁部231yから回転方向θ1を空けて下流側に設けたので、片持ち式開閉ドア231Aがデフ吹出口221を開いているとき(図15(b))も整流部24Hが空気通路20に位置しないので、空気通路20内の空気の通流に対して抵抗とならない。
以上述べたとおり、片持ち式開閉ドア231Aは、整流部24F〜24Hを選択することで上流側から下流側への空気の整流をチューニングできる。また整流部24F〜24Hの、それぞれの下流側壁部は、回動軸部231xと成す角度が略直交していてもよく、あるいは回動軸部231xに対し傾斜していてもよい。もちろん整流部24F〜24Hは下流側壁部を複数備えていてもよい。
以上、デフ吹出グリルから吹出される暖気量の左右均等性について説明したが、ベント吹出口開閉ドア232が整流部24を有することで、ベント吹出流路322を通流する空気量(風量および流速)をチューニングして、ベント吹出グリルから吹出される空気量を左右均等に、あるいは所望する風量の分布を持つようにすることができる。またフット吹出口開閉ドア233が整流部24を有することで、フット吹出流路323を通流する空気量(風量および流速)をチューニングして、フット吹出グリルから吹出される空気量を左右均等に、あるいは所望する風量の分布を持つようにすることができる。
もちろん本発明に係る車両用空調装置の配風ユニットは、上記実施例および変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱することなく適宜変形して実施することができる。
本発明に係る車両用空調装置の配風ユニットは、工業的に製造することができ、また商取引の対象とすることができるから、経済的価値を有して産業上利用することができる発明である。
1A 配風ユニット
113 冷却手段(エバポレータ)
121 加熱手段(ヒータコア)
20 空気通路(混合通路)
21 取入口
211 冷気取入口
212 暖気取入口
22 吹出口
221 デフ吹出口
222 ベント吹出口
223 フット吹出口
23 吹出口開閉手段(吹出口開閉ドア)
231 デフ吹出口開閉ドア(バタフライ式開閉ドア)
231A デフ吹出口開閉ドア(片持ち式開閉ドア)
231x 回動軸部
231y デフ吹出口開閉ドアの第1のドア壁部
231z デフ吹出口開閉ドアの第2のドア壁部
24、24A〜24H、 整流部
241、241a〜241e 上流側整流面
242、242a〜242h 下流側整流面

Claims (6)

  1. 空気通路と、
    前記空気通路に空気を通流させるための取入口と、
    前記空気通路を通流した前記空気を吹出すために、前記空気通路の通流方向に略沿った長手方向の開口を有する吹出口と、
    前記吹出口を開閉するための吹出口開閉手段と、
    前記吹出口開閉手段に設けられ、前記吹出口の長手方向と交差する整流面を有する整流部と
    を備えたことを特徴とする車両用空調装置の配風ユニット。
  2. 前記吹出口開閉手段は、吹出口の長手方向に沿って延びる回動軸部と、前記回動軸部の軸線に沿ってこの回動軸部から延出するドア壁部とを有して前記吹出口を開閉する開閉ドアであり、
    前記整流面は、前記回動軸部または前記ドア壁部から前記回動軸部の軸線と交差する方向に延出することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置の配風ユニット。
  3. 前記開閉ドアは、前記回動軸部から一方にドア壁部が延出する片持ち式開閉ドア、または前記回動軸部から異なる方向に2枚のドア壁部が延出するバタフライ式開閉ドアであることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置の配風ユニット。
  4. 前記整流面は、前記開閉ドアが前記吹出口を開口したときに、前記回動軸部よりも前記吹出口の上流側に位置づけられる上流側整流面、および前記回動軸部よりも前記吹出口の下流側に位置づけられる下流側整流面の何れか一方または双方を有することを特徴とする請求項2または3に記載の車両用空調装置の配風ユニット。
  5. 前記上流側整流面を複数備え、
    これら複数の上流側整流面は、少なくとも吹出口開閉手段が前記吹出口を開口したときに、取入口から離れるほど、前記空気通路内における前記上流側整流面の面積が広くなることおよび/または前記空気通路内における長さが長くなることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置の配風ユニット。
  6. 前記取入口は、冷却手段によって冷却された冷気を取入れる冷気取入口と、加熱手段によって加熱された暖気を取入れる暖気取入口とを有し、
    前記空気通路は、前記冷気と前記暖気とを混合して空調用空気とする混合通路であり、
    前記吹出口は、デフ吹出口、ベント吹出口、またはフット吹出口の何れかであることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の車両用空調装置の配風ユニット。
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