JP2016018032A - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の撹拌部材間でトルクの伝達及び切断を行う現像装置において、現像装置の大型化を招くことなく、トルクの伝達及び切断を確実に機能させる。【解決手段】本発明に係る現像装置20は、ハウジング21の内部の現像剤を撹拌する撹拌手段30を備える。撹拌手段30は、第一撹拌部材32と、第二撹拌部材33と、第一撹拌部材32と共に回転する係合部(凸部37)と、第二撹拌部材33と共に回転する被係合部(凹部38)とを備える。第二撹拌部材33に加わる回転トルクが所定未満の場合は、凸部37と凹部38とを回転方向で係合させる。第二撹拌部材33に所定以上の回転トルクが加わった場合は、凸部37を凹部38に対して軸方向移動させることにより凸部37と凹部38との係合を解除する。【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に設けられる現像装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置においては、感光ドラム等の潜像担持体に現像剤を供給する現像装置が設けられる。現像装置は、現像剤収容器と、現像剤収容器の内部に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、現像剤収容器から供給された現像剤を表面に担持して潜像担持体に供給する現像ローラ等の現像剤担持体とを備える。現像剤収容器の内部に収容された現像剤を撹拌部材で撹拌することにより、現像剤の物性を均一化すると共に、現像剤の凝集を防止する働きがある。このため、感光ドラムや現像ローラが回転して画像形成を行っている間は、撹拌部材が常に回転して撹拌動作を行う必要がある。
撹拌部材に必要なトルクは、現像剤収容器内の現像剤の量が多いほど大きくなるため、撹拌部材の駆動トルクは、現像剤収容器内に収容される現像剤の最大量の場合を見込んで設定される。しかし、例えば現像装置を有するプロセスカートリッジを輸送する際に、現像装置に微振動が長時間加わり続けると、現像剤収容器に収容された現像剤間の空気が抜け、現像剤の嵩密度が大きくなって締まった状態となる。この状態で撹拌部材を回転させる場合、撹拌部材に大きな回転トルクが加わり、撹拌部材が破損したり、駆動力不足により撹拌部材を回転させることができなくなる恐れがある。
そこで、例えば下記の特許文献1には、現像剤収容器の内部に二つの回転部材(撹拌板及び搬送板)を設けた現像装置が示されている。撹拌板は常に回転する一方で、搬送板は、回転トルクが設定値以下の場合にのみ回転する。現像剤が締まった状態となっている場合は、搬送板の回転トルクが大きいため、撹拌板のみが回転して現像剤を撹拌する。そして、撹拌板による撹拌により現像剤がある程度ほぐれたら、搬送板の回転トルクが低下して設定値以下となり、搬送板が回転を開始して、撹拌板及び搬送板の双方による撹拌が行われる。このように、現像剤が締まった状態のときは撹拌板のみを回転させ、現像剤がほぐれたら撹拌板及び搬送板の双方を回転させることで、撹拌部材の破損や駆動力不足を回避して、現像剤の撹拌を確実に行うことができる。尚、下記の特許文献2にも同様の技術が示されている。
下記特許文献1に示されている現像装置では、現像剤収容器の外部にラチェット構造等の回転ジョイントを設け、これにより、搬送板が設定トルク以下のトルクで回転するようにしている。しかし、この場合、現像剤収容器の外部に、ラチェット構造等を設けるためのスペースが必要となり、現像装置の大型化を招く。
一方、下記特許文献2に示されている現像装置は、現像剤収容器の内部にトルクリミッタを設けている(同文献の第6図参照)。この場合、上記のように現像剤収容器の外部にラチェット構造等を設ける場合と比べて、現像装置の小型化を図ることができる。
例えば、下記特許文献3には、複写機の給紙部に組み込まれるコイルばね式のトルクリミッタが示されている。このトルクリミッタは、外輪、内輪、及びこれらの間に配されたコイルばねを備え、コイルばねの締め付け力を利用して内輪と外輪との間でトルク伝達を行う。そして、外輪に所定以上の回転トルクが加わると、コイルばねと外輪あるいは内輪との間ですべりが生じ、内輪を空転させる。
しかし、上記のようなコイルばね式のトルクリミッタを現像装置の現像剤収容器の内部に設けると、トルクリミッタの内輪と外輪との間の微小な空間にトナーが入り込んで、トルクの伝達及び切断がうまく機能しなくなる恐れがある。
以上の事情に鑑み、本発明が解決すべき課題は、複数の撹拌部材間でトルクの伝達及び切断を行う現像装置において、現像装置の大型化を招くことなく、トルクの伝達及び切断を確実に行うことにある。
前記課題を解決するためになされた本発明に係る現像装置は、現像剤収容器と、前記現像剤収容器の内部の現像剤を撹拌する撹拌手段と、前記現像剤収容器から供給された現像剤を表面に担持して潜像担持体に供給する現像剤担持体とを備える。前記撹拌手段は、前記現像剤収容器の内部に回転可能に設けられた第一撹拌部材と、前記第一撹拌部材と同一軸線周りに回転可能な第二撹拌部材と、前記第一撹拌部材と共に回転する係合部と、前記第二撹拌部材と共に回転し、前記係合部に対して軸方向移動可能に設けられた被係合部とを備える。前記第二撹拌部材に加わる回転トルクが所定未満の場合は、前記係合部と前記被係合部とを回転方向で係合させる。前記第二撹拌部材に所定以上の回転トルクが加わった場合は、前記係合部と前記被係合部とを軸方向で離反させることにより前記係合部と前記被係合部の係合を解除する。
上記のように、本発明に係る現像装置では、係合部と被係合部とを軸方向で離反させることにより、両者の係合を解除し、第一撹拌部材と第二撹拌部材とを相対回転自在とする。この場合、従来のトルクリミッタのように内輪や外輪を要しないため、現像剤と接触する環境であっても、両撹拌部材間でのトルク伝達及び切断を確実に行うことができる。
画像形成装置の概略構成図である。 上記画像形成装置に搭載されたプロセスカートリッジの軸直交方向断面図である。 上記プロセスカートリッジに搭載された、本発明の一実施形態に係る現像装置の斜視図である。 上記現像装置の撹拌手段の正面図である。 上記搬送手段の拡大正面図であり、凸部と凹部とが係合して両搬送部材がトルク伝達可能に結合した状態を示す。 上記搬送手段の拡大正面図であり、凸部が凹部から外れる途中の状態を示す。 上記搬送手段の拡大正面図であり、凸部と凹部との係合が解除されて両搬送部材が相対回転可能である状態を示す。 他の実施形態に係る現像装置の搬送手段の拡大正面図である。 さらに他の実施形態に係る現像装置の搬送手段の拡大正面図である。 さらに他の実施形態に係る現像装置の搬送手段の拡大正面図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。図1に示す画像形成装置1は、モノクロレーザープリンタであり、装置本体の高さ方向略中央部にプロセスカートリッジ2が設けられる。本実施形態では、現像剤として、トナーのみからなる一成分現像剤を使用する。トナーは、例えばオイル含有シリカを外添剤と含んだものを使用することができる。尚、現像剤として、トナー及びキャリアからなる二成分現像剤を使用することもできる。
プロセスカートリッジ2は、図2に示すように、潜像担持体としてのドラム状の感光体10と、感光体10の表面を帯電させる帯電装置11と、感光体10の表面にトナーを供給する現像装置20と、感光体10の表面をクリーニングするクリーニング装置13などを備える。
感光体10の上方には、感光体10の表面を露光する露光装置9が設けられる。露光装置としては、例えばLEDユニットが用いられる。感光体10の下方には、転写ローラ3が配設されている(図1参照)。転写ローラ3は、感光体10との間で記録媒体を挟み込んで転写ニップを形成している。また、転写ローラ3には、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が転写ローラ3に印加されるようになっている。
プリンタ本体の下部には、記録媒体としての用紙を収容した給紙トレイ4や、給紙トレイ4から用紙を搬出する給紙ローラ5等が設けてある。なお、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
プリンタ本体内には、用紙(図示省略)を給紙トレイ4から転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、転写ローラ3の位置よりも用紙搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って用紙を転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ6が配設されている。
また、転写ローラ3よりも用紙搬送方向下流側には、用紙に転写された未定着画像を定着するための定着装置7が配設されている。さらに、定着装置7よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ8が設けられている。
続いて、図1及び図2を参照して、上記プリンタの基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、プロセスカートリッジ2における感光体10が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、感光体10の表面が帯電装置11によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体10の表面には、露光装置9からレーザー光Lが照射されて、静電潜像が形成される。こうして感光体10上に形成された静電潜像に、現像装置20によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、転写ローラ3に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、転写ローラ3と感光体10との間の転写ニップにおいて転写電界が形成される。
プリンタの下部では、給紙ローラ5が回転駆動を開始し、給紙トレイ4から用紙が搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙は、レジストローラ6によって搬送が一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ6の回転駆動を開始し、感光体10上のトナー画像が転写ニップに達するタイミングに合わせて、用紙を転写ニップへ搬送する。このとき、上記転写ニップにおいて形成された転写電界によって、感光体10上のトナー画像が用紙上に転写される。用紙に転写されずに感光体10上に残ったトナーは、クリーニング装置13によって除去される。そして、感光体10の表面が図示しない除電装置によって除電され、表面電位が初期化される。
その後、用紙は定着装置7へと搬送され、定着装置7によって用紙上のトナー画像が当該用紙に定着される。そして、用紙は、排紙ローラ8によって装置外へ排出され、排紙トレイ上にストックされる。
以上の説明は、用紙上に単色画像を形成するときの画像形成動作であるが、4色(イエロー、シアン、マゼンダ、ブラック)のプロセスカートリッジを設けて、2色〜4色の画像を形成することも可能である。
以下、現像装置20について詳しく説明する。
現像装置20は、図2に示すプロセスカートリッジ2に設けられ、現像剤収容器としてのハウジング21と、現像剤担持体としての現像ローラ22と、現像ローラ22にトナーを供給する供給部材としての供給ローラ23と、現像ローラ22上に担持されたトナーの層厚を規制する規制部材としての規制ブレード24とを備える。ハウジング21の内部には、トナー収容室21aが設けられる。ハウジング21には、感光体10、現像ローラ22、供給ローラ23が回転可能に取り付けられる。尚、現像剤担持体は、現像ローラ22に限らず、例えば現像ベルトであってもよい。また、規制部材は、規制ブレード24に限らず、例えば規制ローラであってもよい。
現像装置20には、トナー収容室21aに収容された現像剤を撹拌する撹拌手段30が設けられる。撹拌手段30は、図3及び図4に示すように、回転軸31と、第一撹拌部材32と、第二撹拌部材33と、付勢部材としてのコイルばね34とを主に備える。
回転軸31は、軸方向両端に設けられた軸受35を介して、ハウジング21に対して回転可能に取り付けられる。回転軸31の軸方向一方の端部にはギヤ36が設けられる。図示しない駆動装置からの回転駆動力が、ギヤ36を介して回転軸31に伝達される。
第一撹拌部材32は、回転軸31に固定され、回転軸31から外径に突出している。図示例の第一撹拌部材32は、回転軸31の外周面に固定された円筒状の基部32aと、基部32aから外径に延びる複数の支持部32bと、支持部32bの外径端に設けられた撹拌片32cとを有する。撹拌片32cは、軸方向に延びる細長板状を成す。
第二撹拌部材33は、第一撹拌部材32と同一軸線周りに回転可能である。本実施形態では、第二撹拌部材33が、回転軸31の外周面に、回転可能且つ軸方向移動可能な状態で取り付けられる。具体的に、第二撹拌部材33は、回転軸31の外周面に取り付けられた一対の基部33a,33bと、各基部33a,33bから外径に延びる支持部33c,33dと、支持部33c,33dの外径端に掛け渡された撹拌片33eとを備える。基部33a,33bには取付穴が設けられ、この取付穴が、回転軸31の外周面に回転可能且つ軸方向移動可能な状態で嵌合している。このように、軸方向に離間した一対の基部33a,33bを回転軸31に取り付けることで、第二撹拌部材33を安定した状態で回転軸31に取り付けることができる。撹拌片33eは、軸方向に延びる細長板状を成す。第二撹拌部材33の一対の基部33a,33bの軸方向間に、第一撹拌部材32が配される。尚、図示例では、基部33a,33bが何れもハウジング21の内部に収まっている場合を示しているが、これらをハウジング21の外側に設けてもよい。
第二撹拌部材33は、第一撹拌部材32よりも撹拌能力が高い。すなわち、第二撹拌部材33は、第一撹拌部材32よりも、回動範囲(回転軌跡の体積)が大きい。図示例では、第二撹拌部材33の撹拌片33eが、第一撹拌部材32の撹拌片32cよりも外径側に設けられる。また、第二撹拌部材33の撹拌片33eは、第一撹拌部材32の撹拌片32cよりも軸方向寸法が大きい。尚、両撹拌部材32,33の撹拌応力を同等としたり、第一撹拌部材32の撹拌能力を第二撹拌部材33の撹拌能力よりも高くしてもよい。
コイルばね34は、第二撹拌部材33を軸方向一方(図中右側)に付勢する位置に設けられる。図示例では、第一撹拌部材32の基部32aの軸方向一方(図中右側)の端面32a1と、この端面と軸方向で対向する第二撹拌部材33の一方の基部33aの端面33a1との軸方向間に、コイルばね34が圧縮状態で配される。これにより、第二撹拌部材33の他方の基部33bの端面33b1が、第一撹拌部材32の基部32aの軸方向他方(図中左側)の端面32a2に常に押し付けられる。尚、付勢部材は、コイルばねに限らず、板バネ等の他のばねを用いてもよい。また、付勢部材は、トナーと反応しにくい材料(例えば金属、特にステンレス鋼等)で形成することが好ましい。
撹拌手段30には、回転方向で互いに係合可能な係合部及び被係合部が設けられる。係合部は第一撹拌部材32と共に回転し、被係合部は第二撹拌部材33と共に回転する。本実施形態では、図5に示すように、第一撹拌部材32の端面に係合部が設けられ、詳しくは、第一撹拌部材32の基部32aの軸方向他方側(図中左側)の端面32a2に係合部としての凸部37が設けられる。被係合部は第二撹拌部材33の端面に設けられ、詳しくは、第二撹拌部材33の他方の基部33bの軸方向内側の端面33b1に被係合部としての凹部38が設けられる。被係合部は、係合部に対して軸方向移動可能とされる。本実施形態では、回転軸31に固定された第一撹拌部材32の端面に係合部としての凸部37を一体に設けると共に、回転軸31に対して軸方向移動可能な第二撹拌部材33の端面に被係合部としての凹部38を一体に設けている。図示例では、凸部37と凹部38とを嵌合させたときに、第一撹拌部材32の位相と第二撹拌部材33の位相とが一致している。尚、凸部37と凹部38とを嵌合させたときに、両撹拌部材32,33の位相を異ならせてもよく、例えばこれらの位相を180°異ならせてもよい。
凸部37及び凹部38には、それぞれ傾斜面37a,38aが設けられる。これらの傾斜面37a,38aが回転方向で互いに係合することにより、凸部37と凹部38との間、ひいては第一撹拌部材32と第二撹拌部材33との間でトルク伝達が行われる。傾斜面37a,38aは、回転方向先行側(図中上側)が軸方向一方側(図中右側)に傾斜している。この傾斜面37a,38aと、第二撹拌部材33を軸方向に付勢して傾斜面37a,38aを互いに押し付けるコイルばね34とで、後述するトルクリミッタ機構が構成される。
次に、撹拌手段30の動作について詳しく説明する。
図5に示すように、凸部37と凹部38とを嵌合させた状態で、回転軸31及び第一撹拌部材32を図中矢印方向に回転させると、凸部37の傾斜面37aと凹部38の傾斜面38aとが回転方向で係合し、第二撹拌部材33に回転トルクが伝達される。このとき、第二撹拌部材33には、傾斜面38aの法線方向の抗力Fが加わる。この抗力Fの回転方向の分力が、回転トルクF1として第二撹拌部材33に加わり、抗力Fの軸方向の分力が、軸力F2として第二撹拌部材33に加わる。
例えば、トナー収容室21aに収容されたトナーが締まった状態である場合、第一撹拌部材32を回転駆動すると、凹部38の傾斜面38aが受ける抗力Fが大きくなり、第二撹拌部材33に大きな回転トルクF1が加わる。このとき、第二撹拌部材33に過剰な回転トルクF1が加わると、第二撹拌部材33が破損したり、駆動力不足により回転不能となる事態が懸念される。本実施形態では、傾斜面37a,38aを回転方向で係合させているため、第二撹拌部材33に抗力Fの軸方向の分力(軸力F2)が加わる。従って、軸力F2がコイルばね34の付勢力よりも大きくなった場合、第二撹拌部材33がコイルばね34の付勢力に抗して軸方向他方側(図中左側)に移動させ、凸部37と凹部38とを軸方向で離反する側に移動させる(図6参照)。さらに第一撹拌部材32を回転させると、凸部37が凹部38から外れて両者の係合状態が解除され、両撹拌部材32,33が相対回転可能とされる(トルクリミッタ機構、図7参照)。
この状態で、さらに第一撹拌部材32を回転させると、第二撹拌部材33は停止したまま、第一撹拌部材32のみが回転する。このとき、第一撹拌部材32は、凸部37の頂面37bを第二撹拌部材33の端面33b1に摺接させながら回転する。こうして、トナーが締まった状態のときは、第一撹拌部材32のみを回転させることで、比較的小さいトルクでトナーを撹拌することができる。そして、第一撹拌部材32が一周すると、再び凸部37が凹部38に嵌合し、傾斜面37a,38aが係合して第二撹拌部材33に回転トルクF1が加わる(図5参照)。
こうして第一撹拌部材32を一周させることでトナーがほぐされるため、第二撹拌部材33に加わる回転トルクF1は小さくなる。このとき、第二撹拌部材33に加わる回転トルクF1が所定未満、すなわち第二撹拌部材33に加わる軸力F2がコイルばね34の付勢力より小さければ、第二撹拌部材33が軸方向に移動せず、凸部37と凹部38とが係合した状態のまま、両撹拌部材32,33が一体に回転する。このように、トナーがほぐれた状態のときは、両撹拌部材32,33を共に回転させることで、効率良くトナーを撹拌することができる。
尚、第一撹拌部材32が一周した後でも、第二撹拌部材33に加わる軸力F2がコイルばね34の付勢力よりも大きい場合は、再び図6及び図7に示すように第二撹拌部材33が軸方向他方側に移動して凸部37と凹部38との係合が解除され、第一撹拌部材32のみが回転する。すなわち、第二撹拌部材33に加わる軸力F2がコイルばね34の付勢力よりも小さくなるまで、第一撹拌部材32のみによる撹拌が行われる。
上記の現像装置20では、被係合部(凹部38)を係合部(凸部37)に対して軸方向移動させることで、これらを回転方向で係合させた状態と係合を解除した状態との切り替えを行っている。これにより、公知のトルクリミッタのように内輪や外輪を要さないため、内輪と外輪との間の微小隙間にトナーが入り込むことによる不具合を回避し、両撹拌部材間でのトルクの伝達及び切断を支障なく行うことができる。
また、本実施形態では、両撹拌部材32,33の端面に係合部(凸部37)及び被係合部(凹部38)を設けているため、別途の部品を要さず、撹拌手段30の構造を簡素化できる。
また、本実施形態では、係合部(凸部37)及び被係合部(凹部38)に設けた傾斜面37a,38aを、回転方向に互いに係合させることで、回転軸31の回転駆動力の一部を、第二撹拌部材33を軸方向他方側に移動させる軸力F2に変換することができる。これにより、簡素な構造で、凹部38を凸部37から離反する側に軸方向移動させて、凸部37と凹部38との係合を解除することができる。
また、本実施形態では、第二撹拌部材33を回転させ始める回転トルクの設定値を、付勢部材(コイルばね34)の弾性係数と、係合部(凸部37)及び被係合部(凹部38)の傾斜面37a,38aの軸線に対する角度θ(図5参照)により調整することができる。角度θが小さすぎると、第二撹拌部材33に大きな回転トルクが加わったとき(例えば現像剤が締まった状態のとき)でも凸部37と凹部38との係合状態が解除されず、第二撹拌部材33の破損等の不具合を招く。一方、角度θが大きすぎると、第二撹拌部材33に加わる回転トルクが小さいとき(例えば、トナー収容室21a内のトナーが少ないとき)でも第二撹拌部材33にトルクが伝達されず、第一撹拌部材32のみによって撹拌が行われるため、撹拌効率が低下する。以上より、角度θは、例えば15°〜45°の範囲内に設定することが好ましい。
本発明は、上記の実施形態に限られない。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記の実施形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付して重複説明を省略する。
図8に示す実施形態は、凸部37と凹部38の位置を反転させて点で、上記の実施形態と異なる。具体的には、第一撹拌部材32の基部32aの端面32a2に係合部としての凹部38を設け、第二撹拌部材33の他方の基部33bの端面33b1に被係合部としての凸部37を設けている。この場合、凹部38に設けた傾斜面38aと凸部37に設けた傾斜面37aとが回転方向で係合することにより、両撹拌部材32,33の間でトルクが伝達される。
図9に示す実施形態は、係合部(凸部37)を、回転軸31に取り付けられた係合部材39に設けた点で、上記の実施形態と異なる。係合部材39は、回転軸31に対して軸方向移動可能な状態で、且つ、回転軸31とトルク伝達可能な状態で取り付けられる。図示例では、係合部材39の図中左側の端面39aに凸部37が設けられ、係合部材39の図中右側の端面39bと、第一撹拌部材32の基部32aの端面32a1との間に、コイルばね34が圧縮状態で配される。回転軸31を回転させ、第二撹拌部材33に所定以上の回転トルクが加わると、凸部37の傾斜面37aと凹部38の傾斜面38aとが押し付け合い、係合部材39が図中右側に移動する(点線参照)。これにより、凸部37と凹部38との係合が解除され、第二撹拌部材33を停止させたまま、第一撹拌部材32のみが回転する。
図10に示す実施形態は、係合部が、回転軸31から外径に突出して設けられた突起40で構成された点で、上記の実施形態と異なる。回転軸31を回転させ、第二撹拌部材33に所定以上の回転トルクが加わると、突起40が凹部38の傾斜面38aに押し付けられ、第二撹拌部材33が図中左側に移動する(点線参照)。これにより、突起40と凹部38との係合が解除され、第二撹拌部材33を停止させたまま、第一撹拌部材32のみが回転する。尚、図10では突起40が円柱形状である場合を示しているが、これに限らず、例えば角柱形状であってもよい。
また、本発明に係る現像装置を搭載する画像形成装置も、図1に示すようなプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等とすることが可能である。
1 画像形成装置
2 プロセスカートリッジ
10 感光体
20 現像装置
21 ハウジング(現像剤収容器)
22 現像ローラ(現像剤担持体)
30 撹拌手段
31 回転軸
32 第一撹拌部材
33 第二撹拌部材
34 コイルばね(付勢部材)
37 凸部(係合部)
37a 傾斜面
38 凹部(被係合部)
38a 傾斜面
特開平3−107969号公報 特開平3−142489号公報 特開平5−106641号公報

Claims (7)

  1. 現像剤収容器と、前記現像剤収容器の内部の現像剤を撹拌する撹拌手段と、前記現像剤収容器から供給された現像剤を表面に担持して潜像担持体に供給する現像剤担持体とを備えた現像装置において、
    前記撹拌手段は、前記現像剤収容器の内部に回転可能に設けられた第一撹拌部材と、前記第一撹拌部材と同一軸線周りに回転可能な第二撹拌部材と、前記第一撹拌部材と共に回転する係合部と、前記第二撹拌部材と共に回転し、前記係合部に対して軸方向移動可能に設けられた被係合部とを備え、
    前記第二撹拌部材に加わる回転トルクが所定未満の場合は、前記係合部と前記被係合部とを回転方向で係合させ、前記第二撹拌部材に所定以上の回転トルクが加わった場合は、前記被係合部を前記係合部に対して軸方向移動させることにより前記係合部と前記被係合部の係合を解除する現像装置。
  2. 前記係合部が前記第一撹拌部材の端面に設けられ、前記被係合部が前記第二撹拌部材の端面に設けられた請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記係合部及び前記被係合部が、互いに嵌合可能な凸部及び凹部で構成された請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記係合部及び前記被係合部の一方に、回転方向先行側を軸方向一方側へ傾斜させた傾斜面を設け、前記傾斜面を、前記係合部及び前記被係合部の他方に回転方向で係合可能とした請求項1〜3の何れかに記載の現像装置。
  5. 前記被係合部を前記係合部に対して軸方向に付勢して、前記傾斜面を、前記係合部及び前記被係合部の他方に押し付ける付勢部材を設けた請求項4に記載の現像装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の現像装置を有するプロセスカートリッジ。
  7. 請求項6に記載のプロセスカートリッジを有する画像形成装置。
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