JP2016016730A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】斜め前方から障害物が衝突した場合に乗員の頭部が袋体の表面を転がるのを抑制するエアバッグ装置の提供。【解決手段】袋体は、後方に膨張展開する前方部と、前方部の左縁部から後方へ膨張展開する左側方部と、前方部の右縁部から後方へ膨張展開する右側方部とを備えるとともに、車両が斜め前方から衝撃を受けることにより斜め前方に変位した頭部の前面が前方部の表面を押圧するとともに頭部の側面が左側方部または右側方部の表面を押圧する押圧状態となり、その状態において、頭部の前面が前方部から受ける面直力および動摩擦力によって頭部を第1方向に回転させようとする第1方向モーメントが発生するとともに、頭部の側面が左側方部または右側方部から受ける面直力および摩擦力によって頭部を第1方向とは逆方向に回転させようとする第2方向モーメントが発生するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、エアバッグ装置に関する。
従来、車両の運転席前方および助手席前方には、衝突時の衝撃から乗員を保護するためのエアバッグ装置が設けられている。特許文献1には、エアバッグ装置の一例が開示されている。
特許文献1に記載のエアバッグ装置は、膨張展開時に乗員側中央付近で縦方向に延びる凹部と、当該凹部の左右両側に位置する凸部とを有するエアバッグを備えている。エアバッグの膨張展開時には、乗員の頭部前面側が凹部に入り込み、衝突時の衝撃から乗員の頭部は保護される。
特開2013−82454号公報
しかしながら、特許文献1に記載のエアバッグ装置では、車両に対して斜め前方から他車両が衝突した場合に、頭部がエアバッグの表面を転がってしまうことがある。これに対しては、エアバッグの形状や展開圧力等の調整等により対応可能と考えられるが、従来はこのためにエアバッグの試作や実験を繰り返してエアバッグの形状や展開圧力等について最適な条件を見出すというアプローチがとられており、開発に時間を要するものであった。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、車両に対して斜め前方から障害物が衝突した場合に乗員の頭部がエアバッグの表面を転がるのを抑制することができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、車両が斜め前方から衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が膨張展開したエアバッグの表面から動摩擦力および面直力を受け、その動摩擦力および面直力が乗員の頭部にモーメントを与えることにより頭部が回転することを見出し、これに着目して本発明を完成するに至った。
上記の課題を解決するために、本発明は、車両が外部から衝撃を受けたときに供給される膨張用ガスにより膨張展開する袋体を備えた車両用のエアバッグ装置であって、前記袋体は、乗員の頭部の左斜め前方から右斜め前方に亘る範囲で後方に膨張展開する前方部と、前記前方部の左縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する左側方部と、前記前方部の右縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する右側方部とを備えるとともに、車両が斜め前方から衝撃を受けて前記袋体が膨張展開することにより、斜め前方に変位した乗員頭部の前面が前記前方部の表面を押圧するとともに、乗員頭部の側面が前記左側方部または前記右側方部の表面を押圧する押圧状態となり、かつ、前記押圧状態において、乗員頭部の前面が前記前方部の表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を第1方向に回転させようとする第1方向モーメントが発生するとともに、乗員頭部の側面が前記左側方部または前記右側方部の表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を前記第1方向とは逆方向である第2方向に回転させようとする第2方向モーメントが発生するように構成されていることを特徴とするエアバッグ装置を提供する。
本発明によれば、車両が斜め前方から衝撃を受けて袋体が膨張展開することにより、乗員頭部の前面が前方部の表面を押圧するとともに、乗員頭部の側面が左側方部または右側方部の表面を押圧する押圧状態となる。その押圧状態において、乗員頭部の前面が前方部の表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を第1方向に回転させようとする第1方向モーメントが発生するとともに、乗員頭部の側面が左側方部または右側方部の表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を第1方向とは逆方向である第2方向に回転させようとする第2方向モーメントが発生する。第1方向モーメントと第2方向モーメントは互いを打ち消し合うため、乗員頭部が袋体の表面を転がるのを抑制することができる。
本発明においては、膨張展開状態の前記袋体に対する乗員頭部の接触範囲は、当該接触範囲における前記第1方向モーメントと前記第2方向モーメントの和の積分値がゼロに近づくように設定されることが好ましい。
この構成によれば、第1方向モーメントと第2方向モーメントの和の積分値がゼロに近づく、すなわち第1方向モーメントと第2方向モーメントが接触範囲全体でほぼ釣り合った状態となるので、乗員頭部が袋体の表面を転がるのをより確実に抑制することができる。
本発明においては、前記袋体は、前記前方部、前記左側方部、および前記右側方部に導入される膨張用ガスの圧力が同じになるように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、前方部、左側方部、および右側方部の各々に導入される圧力を異ならせるための構成が不要であるので、エアバッグ装置を簡素に構成することができる。
本発明においては、前記左側方部および前記右側方部は、膨張展開状態において、正面視でそれぞれ左側に凸の円弧状および右側に凸の円弧状をなすとともに、一端部同士および他端部同士が連続して全体として円環状をなすことが好ましい。
この構成によれば、左側方部および右側方部は連続しており、膨張展開状態において全体として円環状をなす。このため、膨張展開状態の左側方部または右側方部に外力が加わったときに、応力は左側方部および右側方部の全体に分散する。従って、膨張展開状態の左側方部または右側方部に乗員頭部が衝突した場合に、乗員頭部が衝突した側の側方部が過度に変形することが防止される。その結果、第2方向モーメントを十分に発生させて、乗員頭部が袋体表面を転がるのを確実に抑制することができる。
本発明においては、前記左側方部は、当該左側方部の円弧外周部を構成する外側生地と、円弧内周部を構成する内側生地が、前記前方部側において部分的に結合され、前記右側方部は、当該右側方部の円弧外周部を構成する外側生地と、円弧内周部を構成する内側生地が、前記前方部側において部分的に結合されていることが好ましい。
この構成によれば、形状保持テザーを設けることなく、膨張展開形状を保持することができる。
本発明においては、前記左側方部および前記右側方部は、膨張展開状態において、上下方向に直線的に延びていることが好ましい。
乗員の頭部側面は、上下方向において平面的であることが多い。従って、頭部の側面の広い範囲を左側方部または右側方部に当接させ易い。従って、第2方向モーメントを十分に発生させて、頭部が袋体の表面を転がるのを確実に抑制することができる。
本発明においては、前記左側方部および前記右側方部は、その内部に設けられた形状保持テザーにより、膨張展開形状が保持されることが好ましい。
この構成によれば、形状保持テザーによって容易かつ確実に膨張展開形状を保持することができる。
本発明においては、前記袋体の膨張展開状態において、前記左側方部および前記右側方部は、前記前方部よりも内部気圧が高いことが好ましい。
この構成によれば、左側方部または右側方部と乗員頭部の接触圧が大きくなるため、乗員頭部が左側方部または右側方部から受ける面直力および動摩擦力が大きくなる。従って、左側方部および右側方部の長さを短くしても、第2方向モーメントを十分に発生させて、乗員頭部が袋体表面を転がるのを抑制することができる。
本発明においては、前記左側方部と前記右側方部を連結するとともに前記袋体の膨張展開状態において前記前方部よりも後方に位置する連結テザーが設けられていることが好ましい。
この構成によれば、連結テザーによって左側方部および右側方部の膨張展開形状をより確実に保持することができる。また、左側方部と右側方部の間に乗員頭部が進入した場合に、乗員頭部が連結テザーを押し込む。そうすると、左側方部と右側方部が連結テザーに引っ張られて乗員頭部側に撓むので、乗員頭部を左右両側から包み込んで保護することができる。
本発明においては、前記袋体は、ステアリングホイール上で膨張展開するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、ドライバの頭部を保護することができる。また、左側方部および右側方部が、膨張展開状態において全体として円環状をなす場合に、ステアリングホイールの回転角度によらず頭部を保護することができる。
本発明においては、前記袋体は、インストルメントパネル上で膨張展開するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、助手席に座っている人の頭部を保護することができる。
本発明においては、前記袋体は、シートバックの後面側で膨張展開するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、後部座席に座っている人の頭部を保護することができる。
本発明は、車両が外部から衝撃を受けたときに供給される膨張用ガスにより膨張展開する袋体を備えた車両用のエアバッグ装置であって、前記袋体は、乗員の頭部の左斜め前方から右斜め前方に亘る範囲に設けられたベース部と、前記ベース部の左縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する左側方部と、前記ベース部の右縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する右側方部と、前記左側方部と前記右側方部を連結するとともに、前記袋体の膨張展開状態において前記ベース部よりも後方に位置する連結テザーとを備えるとともに、車両が斜め前方から衝撃を受けて前記袋体が膨張展開することにより、斜め前方に変位した乗員頭部の前面が前記連結テザーの表面を押圧するとともに、乗員頭部の側面が前記左側方部または前記右側方部の表面を押圧する押圧状態となり、かつ、前記押圧状態において、乗員頭部の前面が前記連結テザーの表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を第1方向に回転させようとする第1方向モーメントが発生するとともに、乗員頭部の側面が前記左側方部または前記右側方部の表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を前記第1方向とは逆方向である第2方向に回転させようとする第2方向モーメントが発生するように構成されていることを特徴とするエアバッグ装置を提供する。
本発明によれば、車両が斜め前方から衝撃を受けて袋体が膨張展開することにより、乗員頭部の前面が連結テザーの表面を押圧するとともに、乗員頭部の側面が左側方部または右側方部の表面を押圧する押圧状態となる。その押圧状態において、乗員頭部の前面と連結テザーの表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を第1方向に回転させようとする第1方向モーメントが発生するとともに、乗員頭部の側面が左側方部または右側方部の表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を第1方向とは逆方向である第2方向に回転させようとする第2方向モーメントが発生する。第1方向モーメントと第2方向モーメントは互いを打ち消し合うため、乗員頭部が袋体および連結テザーの表面を転がることを抑制することができる。
本発明においては、膨張展開状態の前記袋体および前記連結テザーに対する乗員頭部の接触範囲は、当該接触範囲における前記第1方向モーメントと前記第2方向モーメントの和の積分値がゼロに近づくように設定されることが好ましい。
この構成によれば、第1方向モーメントと第2方向モーメントの和の積分値がゼロに近づく、すなわち第1方向モーメントと第2方向モーメントが接触範囲全体においてほぼ釣り合った状態となるので、乗員頭部が袋体および連結テザーの表面を転がるのをより確実に抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、車両に対して斜め前方から障害物が衝突した場合に乗員の頭部が袋体(エアバッグ)の表面を転がるのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態における袋体の構成を示す図であり、(a)は膨張展開状態における正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエアバッグ装置をステアリングホイールに設けた例を示す図であり、(a)は袋体が膨張展開する前の状態を示す側面図、(b)は袋体が膨張展開した状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態における膨張展開状態の袋体に乗員の頭部が衝突する前の状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態における膨張展開状態の袋体に乗員の頭部が衝突した状態を示す断面図である。 頭部の正面を基準とした上下方向軸周りの角度の向き(正負)を示すとともに、真円換算で中心角が10°刻みの点を楕円形の乗員頭部の周囲にプロットした状態を示す図である。 自車両に他車両が衝突した場合に、乗員の頭部が変位する方向の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態における膨張展開状態の袋体に乗員の頭部が衝突した状態を示す断面図であり、袋体と頭部の接触範囲の一例を示す図である。 図5に示す各プロット点に作用する面直力および動摩擦力の向きを示す図である。 図5に示すプロット点に生じる面直力の作用線および動摩擦力の作用線と、各作用線から乗員頭部の重心までの距離(モーメントのアーム長)とを示す図である。 乗員頭部の変位方向と、乗員頭部に作用する面直力および動摩擦力との関係を示す図である。 乗員の頭部に作用する面直力によるモーメントと、乗員の頭部に作用する動摩擦力によるモーメントと、それらモーメントの和とを示すグラフである。 図11に示すモーメントの和の積分値を示すグラフである。 図12に示すグラフとは乗員頭部と袋体との接触範囲が異なる場合の積分値を示すグラフである。 本発明の第1実施形態の変形例における袋体の構成を示す図であり、(a)は膨張展開状態における正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明の第2実施形態における袋体の構成を示す図であり、(a)は膨張展開状態における正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明の第2実施形態における膨張展開状態の袋体に乗員の頭部が衝突する前の状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態における膨張展開状態の袋体に乗員の頭部が衝突した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例における袋体の構成を示す図であり、(a)は膨張展開状態における正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明の第3実施形態における袋体の構成を示す図であり、(a)は膨張展開状態における正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明の第4実施形態における袋体の構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態における膨張展開状態の袋体に乗員の頭部が衝突した状態を示す断面図であり、袋体と乗員頭部の接触範囲の一例を示す図である。 本発明の第4実施形態において、乗員の頭部に作用するモーメントの和の積分値を示すグラフである。 本発明の第4実施形態の変形例における袋体の構成を示す断面図である。 本発明の第5実施形態における袋体の構成を示す図であり、(a)は膨張展開状態における正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明の第6実施形態における袋体の構成を示す図であり、(a)は膨張展開状態における正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について詳述する。
(第1実施形態)
図1〜13を参照しつつ、第1実施形態に係るエアバッグ装置1について説明する。
以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、それぞれ、エアバッグ装置1が搭載される車両の前方向、後方向、左方向、右方向のことである。また、「上下方向」は、鉛直方向の他、鉛直方向に対してある程度傾斜した方向を含む。
図1に示されるように、エアバッグ装置1は、車両が外部から衝撃を受けたときに供給される膨張用ガスGにより膨張展開する袋体2を備えている。
エアバッグ装置1は、例えば、図2に示されるように、ステアリングホイールSの中央部に設けられる。
図1に示されるように、袋体2は、前方部3と、左側方部4と、右側方部5とを備えている。袋体2は、複数枚のシートを縫い合わせることによって構成されている。シートの素材は特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステル系やポリアミド系の糸からなる可撓性を有する織布から構成される。袋体2は、不使用時には、ステアリングホイールSの中心部に設けられた収納室(図示せず)に、折り畳まれた状態で収納されている。
図1に示されるように、袋体2の内部には、袋体2の膨張展開を規制する形状保持テザー6が設けられている。形状保持テザー6は、例えば、袋体2と同じ素材で構成される。形状保持テザー6は、前方部3の内部、左側方部4の内部、および右側方部5の内部にそれぞれ設けられている。形状保持テザー6を設けることにより、袋体2は、膨張用ガスGの供給を受けて、前方部3、左側方部4、および右側方部5を有する形状に膨張展開する。形状保持テザー6が設けられていなければ、袋体2は凹凸のないボールのような形状に膨張する。
前方部3の前面には、ガス供給口Kが形成されている。ガス供給口Kは、図外のガス発生装置に接続されている。図2〜4に示されるように、前方部3は、乗員の頭部を模したダミー(以下、「ダミー頭部H」と称する)に向かって後方に膨張展開する。膨張展開状態の前方部3は、ダミー頭部H側から見て、ダミー頭部Hの横幅よりも大きな直径を有する円形状をなす(図1(a)参照)。従って、膨張展開状態の前方部3は、ダミー頭部Hの左斜め前方から右斜め前方に亘る範囲に拡がっている。
左側方部4は、前方部3の左縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する。膨張展開状態の左側方部4は、ダミー頭部H側から見て、左側に凸の円弧状をなす(図1(a)参照)。
右側方部5は、前方部3の右縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する。膨張展開状態の右側方部5は、ダミー頭部H側から見て、右側に凸の円弧状をなす(図1(a)参照)。
左側方部4の上側端部と右側方部5の上側端部は連続し、左側方部4の下側端部と右側方部5の下側端部は連続している。左側方部4と右側方部5は、膨張展開状態において、全体として円筒状の壁を構成する。円筒状の壁の後端面は、前方部3の後側表面よりも後方に位置している。
ダミー頭部Hの前面が前方部3に接触した状態において、それらの間の動摩擦係数μ’は、ダミー頭部Hの表面の滑らかさや袋体2の素材によって異なるが、例えば0.4程度とされる。ダミー頭部Hの左側面と左側方部4の間や、ダミー頭部Hの右側面と右側方部5の間の動摩擦係数μ’についても同様である。
ダミー頭部Hは、上から見ると、図5,6に示されるように前後方向を長軸方向とする楕円形であるものとする。
次に、膨張展開状態の袋体2の表面においてダミー頭部Hの転がりが抑制される原理について説明する。
以下の説明では、図5に示されるように、車両の正面方向を基準として左回りになす角度を正(+)の角度とし(0°〜+180°)、右回りになす角度を負(−)の角度とする(0°〜−180°)。また、ダミー頭部Hを上下方向の軸周りに右回り(時計回り)に回転させようとするモーメントを正(+)のモーメントとし、左回り(反時計回り)に回転させようとするモーメントを負(−)のモーメントとする。
エアバッグ装置1を搭載した車両(以下、「自車両J」称する。図6参照)の左斜め前方から他車両が衝突した場合を想定する。他車両が例えば+15°の方向から自車両に衝突すると、例えば+30°の方向(図5,6の破線矢印の方向)にダミー頭部Hが変位する。他車両が衝突する方向とダミー頭部Hが変位する方向が異なるが、これは、他車両の衝突によって自車両Jが回転するからである。なお、ここに挙げた衝突方向の角度、ダミー頭部Hの変位方向の角度の値は一例であり、特に限定されるものではない。
他車両が衝突すると、図7に示されるように、左斜め前方に変位したダミー頭部Hの前面が、前方部3の表面を押圧するとともに、ダミー頭部Hの左側面が左側方部4の表面を押圧する押圧状態となる。ダミー頭部Hは、その正面方向が自車両Jの正面方向と一致した状態で袋体2に衝突するものとする。
この押圧状態において、ダミー頭部Hが、−α°から+β°の方向の範囲で袋体2を押圧したとする。αは、0より大きく90未満の値である(0<α<90)。βは、90より大きく180未満の値である(90<β<180)。この押圧状態では、図8に示されるように、ダミー頭部Hは、ダミー頭部Hの表面に対して垂直な方向の力である面直力Nを袋体2の表面から受ける。
面直力Nの向きは、ダミー頭部Hにおける位置によって異なる。面直力Nの向きは、図8に示される例では、−α°以上0°未満の方向の範囲、および、90°より大きく+β°以下の方向の範囲において、ダミー頭部Hを左回転させようとする向きである。一方、0°より大きく90°未満の方向の範囲において、ダミー頭部Hを右回転させようとする向きである。従って、他車両が左斜め前方から衝突する場合には、面直力Nのダミー頭部Hを回転させようとする向きは、ダミー頭部Hの正面付近および真横付近で反転する。
面直力Nの作用線nとダミー頭部Hの重心の距離t1(図9参照)が、面直力Nによってダミー頭部Hを回転させようとするモーメントM1のアーム長となる。
モーメントM1は、以下の式1に示されるように、面直力Nとアーム長t1の積で表すことができる。
M1=N×t1 (式1)
また、図8に示されるように、ダミー頭部Hは、袋体2の表面から動摩擦力Fを受ける。動摩擦力Fは、以下の式2に示されるように、面直力Nと動摩擦力μ’の積で表すことができる。
F=N×μ’ (式2)
動摩擦力Fの向きは、図8に示されるように、ダミー頭部Hにおける位置によって異なる。動摩擦力Fの向きは、図8に示される例では、−α°以上+γ°未満の範囲においてダミー頭部Hを右回りに回転させようとする向きである。一方、動摩擦力Fの向きは、+γ°より大きく+β°以下の範囲においてダミー頭部Hを左回りに回転させようとする向きである。このように、+γ°の方向を境に、動摩擦力Fのダミー頭部Hを回転させようとする向きが反転する。+γ°の方向は、0°の方向と90°の方向の間にある。従って、他車両が左斜め前方から衝突する場合には、動摩擦力Fのダミー頭部Hを回転させようとする向きは、前方部3と左側方部4の境界付近で反転する。動摩擦力Fの向きの反転は、図10に示されるように、面直力Nの作用線nに対してダミー頭部Hの変位方向が右側にあるか(図10(a)参照)、或いは左側にあるか(図10(b)参照)の違いによって生じる。
動摩擦力Fの作用線fとダミー頭部Hの重心の距離t2が、動摩擦力Fによってダミー頭部Hを回転させようとするモーメントM2のアーム長となる。
モーメントM2は、以下の式3に示されるように、動摩擦力Fとアーム長t2の積で表すことができる。
M2=F×t2 (式3)
図11に示されるように、面直力Nによって生じるモーメントM1(実線で示す)は、−α°より大きく0°未満の範囲および90°より大きく180°未満の範囲では、負のモーメントである。一方、0°より大きく90°未満の範囲では、正のモーメントである。
動摩擦力Fによって生じるモーメントM2(一点鎖線で示す)は、−α°以上γ°未満の範囲では、正のモーメントである。一方、γ°より大きくβ°以下の範囲では、負のモーメントである。
モーメントM1とモーメントM2の和S(破線で示す)は、−α°以上γ°未満の範囲では、正のモーメントである。一方、γ°より大きくβ°以下の範囲では、負のモーメントである。
図11に示したモーメントM1とモーメントM2の和Sを、−α°から角度が大きくなる側に積分していくと、モーメントの総和(積分値IS1)が求められる。図12に示されるように、積分値IS1がγ°において最大となり、δ°においてゼロとなる。δは、90より大きく180未満の値(図12に示す例では、約130)である。
つまり、ダミー頭部Hが−α°からδ°の範囲で袋体2を押圧すれば(図7のβをδと等しくすれば)、ダミー頭部Hに作用するモーメントの総和がゼロとなり、ダミー頭部Hの回転(転がり)が防止される。また、モーメントの総和がゼロにならなくても、ゼロに近くなるような範囲でダミー頭部Hが袋体2を押圧すれば(βをδの近傍に設定すれば)、ダミー頭部Hの回転を抑制することができる。
なお、ダミー頭部Hが袋体2を押圧する範囲は、図8に示した範囲に限られるものではない。例えば、ダミー頭部Hが0°から袋体2を押圧する場合には、図13に示されるように、δ°よりも小さいε°においてモーメントの総和(積分値IS2)がゼロになる。この場合においても、ダミー頭部Hの回転を防止することができる。図13に示す例では、εは約110である。
上記の説明では、自車両Sが左斜め前方から衝撃を受けた場合について説明したが、自車両Jが右斜め前方から衝撃を受けた場合についても同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、例えば、自車両Jが左斜め前方から衝撃を受けた場合には、袋体2が膨張展開することにより、ダミー頭部Hの前面が前方部3の表面を押圧するとともに、ダミー頭部Hの左側面が左側方部4の表面を押圧する押圧状態となる。その押圧状態において、ダミー頭部Hの前面が前方部3の表面から受ける面直力Nおよび動摩擦力Fによってダミー頭部Hを右方向(右回り)に回転させようとする右方向モーメントが発生するとともに、ダミー頭部Hの左側面が左側方部4の表面から受ける面直力Nおよび動摩擦力Fによってダミー頭部Hを左方向(左回り)に回転させようとする左方向モーメントが発生する。左方向モーメントと右方向モーメントは互いを打ち消し合うため、ダミー頭部Hが袋体2の表面を転がるのを抑制することができる。
また、自車両Jが右斜め前方から衝撃を受けた場合には、袋体2が膨張展開することにより、ダミー頭部Hの前面が前方部3の表面を押圧するとともに、ダミー頭部Hの右側面が右側方部4の表面を押圧する押圧状態となる。その押圧状態において、ダミー頭部Hの前面が前方部3の表面から受ける面直力Nおよび動摩擦力Fによってダミー頭部Hを左方向に回転させようとする左方向モーメントが発生するとともに、ダミー頭部Hの右側面が右側方部4の表面から受ける面直力Nおよび動摩擦力Fによってダミー頭部Hを右方向に回転させようとする右方向モーメントが発生する。左方向モーメントと右方向モーメントは互いを打ち消し合うため、ダミー頭部Hが袋体2の表面を転がるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、左側方部3と右側方部4は連続しており、膨張展開状態において全体として円環状をなす。このため、膨張展開状態の左側方部4または右側方部5に外力が加わったとき、応力は左側方部4および右側方部5の全体に分散する。従って、例えば、膨張展開状態の左側方部4にダミー頭部Hが衝突した場合に、左側方部4が過度に変形することが防止される。その結果、右方向モーメントを十分に発生させて、ダミー頭部Hが袋体2の表面を転がるのを確実に抑制することができる。
(第1実施形態の変形例)
図14を参照しつつ、第1実施形態の変形例に係るエアバッグ装置1Aについて説明する。
エアバッグ装置1Aの袋体2Aは、前方部3Aと、左側方部4Aと、右側方部5Aとを備えている。
膨張展開状態の前方部3Aは、ダミー頭部H側(後方)から見て、ダミー頭部Hの横幅よりも大きな横幅を有する四角形状をなす。従って、膨張展開状態の前方部3Aは、ダミー頭部Hの左斜め前方から右斜め前方に亘る範囲に拡がる。
左側方部4Aは、前方部3Aの左縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する。膨張展開状態の左側方部4Aは、ダミー頭部H側から見て、上下方向に延びる直線状をなす。
右側方部5Aは、前方部3Aの右縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する。膨張展開状態の右側方部5Aは、ダミー頭部H側から見て、上下方向に延びる直線状をなす。
左側方部4Aと右側方部5Aは、前方部3Aを介して連結されている。
左側方部4Aおよび右側方部5Aは、形状保持テザー6Aによって膨張展開形状が保持される。
本変形例によれば、左側方部4Aおよび右側方部5Aが上下方向に直線的に延びている。ダミー頭部Hの側面は上下方向に平面的であることが多いため、ダミー頭部Hの側面の広い範囲を左側方部4Aまたは右側方部5Aに当接させ易い。従って、ダミー頭部Hに作用するモーメントの総和を十分に小さくして、ダミー頭部Hが袋体2Aの表面を転がるのを確実に抑制することができる。
(第2実施形態)
図15〜17を参照しつつ、第2実施形態に係るエアバッグ装置1Bついて説明する。第1実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図15に示されるように、エアバッグ装置1Bは、連結テザー10を備えている。連結テザー10は、左側方部4と右側方部5を連結するとともに、図16に示されるように、袋体2の膨張展開状態において前方部3よりも後方に位置する。
連結テザー10は、例えば、図15に示されるように紐状であってもよいし、あるいは帯状であってもよい。また、連結テザー10は、例えば、図15に示されるように、左側方部4の中央部と右側方部5の中央部を連結する連結テザー10と、左側方部4と右側方部5の上側境界部と下側境界部を連結する連結テザー10とを十字に交差させた状態で設けてもよい。
本実施形態によれば、連結テザー10によって左側方部4および右側方部5の膨張展開形状をより確実に保持することができる。また、図16,17に示されるように、左側方部4と右側方部5の間にダミー頭部Hが進入した場合に、ダミー頭部Hが連結テザー10を押し込む。そうすると、左側方部4と右側方部5が連結テザー10に引っ張られてダミー頭部H側に撓むので、ダミー頭部Hを左右両側から包み込むように保護することができる。
(第2実施形態の変形例)
図18を参照しつつ、第2実施形態の変形例に係るエアバッグ装置1Cついて説明する。第1実施形態の変形例と同様の構成については、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図18に示されるように、エアバッグ装置1Cは、連結テザー10Aを備えている。連結テザー10Aは、左側方部4Aと右側方部5Aを連結するとともに、袋体2Aの膨張展開状態において前方部3Aよりも後方に位置する。
連結テザー10Aは、例えば、図18に示されるように紐状であってもよいし、あるいは帯状であってもよい。また、例えば、図18に示されるように、左側方部4の中央部と右側方部5の中央部を連結する複数本の連結テザー10Aを、上下方向に相異なる高さで設けてもよい。
本実施形態によれば、連結テザー10Aによって左側方部4Aおよび右側方部5Aの膨張展開形状をより確実に保持することができる。また、左側方部4Aと右側方部5Aの間にダミー頭部Hが進入した場合に、ダミー頭部Hが連結テザー10Aを押し込む。そうすると、左側方部4Aと右側方部5Aが連結テザー10Aに引っ張られてダミー頭部H側に撓むので、ダミー頭部Hを左右両側から包み込むように保護することができる。
(第3実施形態)
図19を参照しつつ、第3実施形態の変形例に係るエアバッグ装置1Dについて説明する。
エアバッグ装置1Dにおける左側方部4Dは、図19に示されるように、前方部3Dの左縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する。膨張展開状態の左側方部4Dは、ダミー頭部H側から見て、左側に凸の円弧状をなす。
右側方部5Dは、前方部3Dの右縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する。膨張展開状態の右側方部5Dは、ダミー頭部H側から見て、右側に凸の円弧状をなす。
左側方部4Dの上端部と右側方部5の上端部は連続し、左側方部4Dの下端部と右側方部5Dの下端部は連続している。左側方部4Dと右側方部5Dは、膨張展開状態において、全体として円環状の壁を構成する。円環状の壁の後端部は、前方部3Dの後側表面よりも後方に位置している。
袋体2Dにおいては、図19(b),(c)に示されるように、左側方部4Dは、その円弧外周部を構成する外側生地と、円弧内周部を構成する内側生地が、前方部3D側において部分的に結合されている(結合部d)。また、右側方部4Dは、その円弧外周部を構成する外側生地と、円弧内周部を構成する内側生地が、前方部3D側において部分的に結合されている。図19(c)に示される例では、外側生地と内側生地は、左側方部4および右側方部5において周方向に一定間隔毎に結合されている。結合の方法は特に限定されないが、例えば、生地同士の縫合や接着剤による接着を挙げることができる。
外側生地と内側生地が結合されていない部位においては、左側方部4Dの内部と前方部3Dの内部が連通しているとともに、右側方部5Dの内部と前方部3Dの内部が連通している。
本実施形態によれば、左側方部4Dおよび右側方部4Dは、それぞれ、その円弧外周部を構成する外側生地と円弧内周部を構成する内側生地が部分的に結合されている。従って、形状保持テザーを設けることなく、袋体2Dの膨張展開形状を保持することができる。
(第4実施形態)
図20を参照しつつ、第4実施形態に係るエアバッグ装置1Eについて説明する。第1実施形態と同様の構成について、図1と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
エアバッグ装置1Eは、前方部3と左側方部4の間、および、前方部3と右側方部5の間に仕切り壁7を有している。仕切り壁7には、逆止弁11が設けられている。逆止弁11は、膨張用ガスGが流れる方向を、前方部3から左側方部4へ向かう方向に維持するとともに、前方部3から右側方部5へ向かう方向に維持する弁である。従って、左側方部4および右側方部5に入った膨張用ガスGが前方部3へ逆流することが阻止される。
このような構成において、前方部3内に膨張用ガスGが供給されると、左側方部4および右側方部5の内部気圧は、前方部3の内部気圧よりも高くなる(図20,21参照)。
本実施形態によれば、左側方部4および右側方部5の内部気圧が、前方部3の内部気圧よりも高くなるため、左側方部4または右側方部5とダミー頭部Hの接触圧が大きくなり、左側方部4または右側方部5とダミー頭部Hの間の動摩擦力Fが大きくなる。従って、左側方部4および右側方部5の長さを短くし、左側方部4または右側方部5とダミー頭部Hとの接触範囲を小さくしても、左方向モーメントと右方向モーメントを釣り合わせることができる。例えば、図21に示されるように、ダミー頭部Hが−α°からθ°の範囲で袋体2を押圧すれば、ダミー頭部Hに作用するモーメントの総和(積分値IS3)がゼロとなり(図22参照)、ダミー頭部Hの回転(転がり)が防止される。θは図12のδよりも小さな値である。従って、左側方部4および右側方部5を小さく構成することが可能となる。
なお、左側方部4および右側方部5の内部気圧を前方部3の内部気圧よりも高くする方法は、第4実施形態に示した例に限られない。例えば、図23に示されるように、左側方部4および右側方部5に膨張用ガスG1を供給する第1ガス発生装置(図示せず)と、前方部3に膨張用ガスG2を供給する第2ガス発生装置(図示せず)を設け、膨張用ガスG1の圧力を膨張用ガスG2の圧力よりも高くすればよい。
(第5実施形態)
図24を参照しつつ、第5実施形態に係るエアバッグ装置1Fについて説明する。第2実施形態と同様の構成については、図15と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
エアバッグ装置1Fは、ベース部12と、左側方部4Fと、右側方部5Fと、形状保持テザー6Fと、連結テザー10とを備えているが、前方部を備えていない。
ベース部12は、ダミー頭部Hの左斜め前方から右斜め前方に亘る範囲に設けられている。ベース部12は、左側方部4Fおよび右側方部5Fに膨張用ガスを導くための部分であり、前方部3(図15参照)よりも膨張展開状態における厚みが小さい。
左側方部4Fは、ベース部12の左縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する。
右側方部5Fは、ベース部12の右縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する。
エアバッグ装置1Fにおいては、例えば、自車両Jが斜め左前方から衝撃を受けて袋体2Fが膨張展開することにより、左斜め前方に変位したダミー頭部Hの前面が連結テザー10の表面を押圧するとともに、ダミー頭部Hの左側面が左側方部4Fの表面を押圧する押圧状態となる。
その押圧状態において、ダミー頭部Hの前面が連結テザー10の表面から受ける面直力および動摩擦力によってダミー頭部Hを右方向に回転させようとする右方向モーメントが発生するとともに、ダミー頭部Hの左側面が左側方部4Fの表面から受ける面直力および動摩擦力によってダミー頭部Hを左方向に回転させようとする左方向モーメントが発生する。
膨張展開状態の袋体2Fおよび連結テザー10に対するダミー頭部Hの接触範囲を、左方向モーメントと右方向モーメントの和の積分値がゼロに近づくように設定すれば、ダミー頭部Hが袋体2Fおよび連結テザー10の表面を転がるのを確実に抑制することができる。
自車両Jが右斜め前方から衝撃を受けた場合も、同様に、ダミー頭部Hが袋体2Fおよび連結テザー10の表面を転がるのを確実に抑制することができる。
(第6実施形態)
図25を参照しつつ、第6実施形態に係るエアバッグ装置1Gについて説明する。第5実施形態と同様の構成については、図24と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
エアバッグ装置1Gは、ベース部12と、左側方部4Fと、右側方部5Fと、形状保持テザー6Fと、リッド9とを備えているが、連結テザーは備えていない。
リッド9は、袋体2Gを収納する収納室の開口部に設けられる円板状のカバーである。袋体2Fが膨張展開した状態において、リッド9は左側方部4Fと右側方部5Fの間に保持されるとともに、ベース部12よりも後方でかつ左側方部4Fおよび右側方部5Fの後端より前方に位置する。
エアバッグ装置1Gにおいては、例えば、自車両が斜め左前方から衝撃を受けて袋体2Fが膨張展開することにより、左斜め前方に変位したダミー頭部Hの前面がリッド9の表面を押圧するとともに、ダミー頭部Hの左側面が左側方部4Fの表面を押圧する押圧状態となる。
その押圧状態において、ダミー頭部Hの前面がリッド9の表面から受ける面直力および動摩擦力によってダミー頭部Hを右方向に回転させようとする右方向モーメントが発生するとともに、ダミー頭部Hの左側面が左側方部4Fの表面から受ける面直力および動摩擦力によってダミー頭部Hを左方向に回転させようとする左方向モーメントが発生する。
膨張展開状態の袋体2Fおよびリッド9に対するダミー頭部Hの接触範囲を、左方向モーメントと右方向モーメントの和の積分値がゼロに近づくように設定すれば、ダミー頭部Hが袋体2Fおよびリッド9の表面を転がるのを確実に抑制することができる。
自車両Jが右斜め前方から衝撃を受けた場合も、同様に、ダミー頭部Hが袋体2Fおよびリッド9の表面を転がるのを抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、エアバッグ装置を運転席前方のステアリングホイールS内に設けているが、これに限られない。例えば、助手席前方のインストルメントパネルP内(図2参照)や、シートバックSBの後面に設けてもよい。
1,1A〜1G エアバッグ装置
2,2A,2D,2F 袋体
3,3A,3D 前方部
4,4A,4D,4F 左側方部
5,5A,5D,5F 右側方部
6,6A,6F 形状保持テザー
7 仕切り壁
9 リッド
10,10A 連結テザー
11 逆止弁
12 ベース部
H ダミー頭部
P インストルメントパネル
S ステアリングホイール
SB シートバック

Claims (14)

  1. 車両が外部から衝撃を受けたときに供給される膨張用ガスにより膨張展開する袋体を備えた車両用のエアバッグ装置であって、
    前記袋体は、
    乗員の頭部の左斜め前方から右斜め前方に亘る範囲で後方に膨張展開する前方部と、
    前記前方部の左縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する左側方部と、
    前記前方部の右縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する右側方部とを備えるとともに、
    車両が斜め前方から衝撃を受けて前記袋体が膨張展開することにより、斜め前方に変位した乗員頭部の前面が前記前方部の表面を押圧するとともに、乗員頭部の側面が前記左側方部または前記右側方部の表面を押圧する押圧状態となり、かつ、
    前記押圧状態において、乗員頭部の前面が前記前方部の表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を第1方向に回転させようとする第1方向モーメントが発生するとともに、乗員頭部の側面が前記左側方部または前記右側方部の表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を前記第1方向とは逆方向である第2方向に回転させようとする第2方向モーメントが発生するように構成されていることを特徴とする、エアバッグ装置。
  2. 膨張展開状態の前記袋体に対する乗員頭部の接触範囲は、当該接触範囲における前記第1方向モーメントと前記第2方向モーメントの和の積分値がゼロに近づくように設定されることを特徴とする、請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記袋体は、前記前方部、前記左側方部、および前記右側方部に導入される膨張用ガスの圧力が同じになるように構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記左側方部および前記右側方部は、膨張展開状態において、正面視でそれぞれ左側に凸の円弧状および右側に凸の円弧状をなすとともに、一端部同士および他端部同士が連続して全体として円環状をなすことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  5. 前記左側方部は、当該左側方部の円弧外周部を構成する外側生地と、円弧内周部を構成する内側生地が、前記前方部側において部分的に結合され、
    前記右側方部は、当該右側方部の円弧外周部を構成する外側生地と、円弧内周部を構成する内側生地が、前記前方部側において部分的に結合されていることを特徴とする、請求項4に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記左側方部および前記右側方部は、膨張展開状態において、上下方向に直線的に延びていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  7. 前記左側方部および前記右側方部は、その内部に設けられた形状保持テザーにより、膨張展開形状が保持されることを特徴とする、請求項4または6に記載のエアバッグ装置。
  8. 前記袋体の膨張展開状態において、前記左側方部および前記右側方部は、前記前方部よりも内部気圧が高いことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  9. 前記左側方部と前記右側方部を連結するとともに、前記袋体の膨張展開状態において前記前方部よりも後方に位置する連結テザーが設けられていることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  10. 前記袋体は、ステアリングホイール上で膨張展開するように構成されていることを特徴とする、請求項4、5、7、8、および9のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  11. 前記袋体は、インストルメントパネル上で膨張展開するように構成されていることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  12. 前記袋体は、シートバックの後面側で膨張展開するように構成されていることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  13. 車両が外部から衝撃を受けたときに供給される膨張用ガスにより膨張展開する袋体を備えた車両用のエアバッグ装置であって、
    前記袋体は、
    乗員の頭部の左斜め前方から右斜め前方に亘る範囲に設けられたベース部と、
    前記ベース部の左縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する左側方部と、
    前記ベース部の右縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する右側方部と、
    前記左側方部と前記右側方部を連結するとともに、前記袋体の膨張展開状態において前記ベース部よりも後方に位置する連結テザーとを備えるとともに、
    車両が斜め前方から衝撃を受けて前記袋体が膨張展開することにより、斜め前方に変位した乗員頭部の前面が前記連結テザーの表面を押圧するとともに、乗員頭部の側面が前記左側方部または前記右側方部の表面を押圧する押圧状態となり、かつ、
    前記押圧状態において、乗員頭部の前面が前記連結テザーの表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を第1方向に回転させようとする第1方向モーメントが発生するとともに、乗員頭部の側面が前記左側方部または前記右側方部の表面から受ける面直力および動摩擦力によって乗員頭部を前記第1方向とは逆方向である第2方向に回転させようとする第2方向モーメントが発生するように構成されていることを特徴とする、エアバッグ装置。
  14. 膨張展開状態の前記袋体および前記連結テザーに対する乗員頭部の接触範囲は、当該接触範囲における前記第1方向モーメントと前記第2方向モーメントの和の積分値がゼロに近づくように設定されることを特徴とする、請求項13に記載のエアバッグ装置。
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