JP2016002909A - 足踏み式パーキングブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の歯を有するペダルアームの部品点数を削減して低コスト化を図るとともに、ペダルアームを軽量化する。
【解決手段】足踏み式パーキングブレーキ装置1は、ペダルアーム3が踏み込まれた状態でペダルアーム3の歯34bに噛み合ってペダルアーム3の戻りを阻止するための噛み合い部材5を備えている。ペダルアーム3には、歯34bが一体成形されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両のパーキングブレーキを乗員が足で操作する足踏み式パーキングブレーキ装置に関するものである。
従来より、この種の足踏み式パーキングブレーキ装置は、ブラケットを介して車体に対して回動可能に支持されるペダルアームを備えており、ペダルアームを乗員が踏み込み操作することで車両のパーキングブレーキを作動させることができるように構成されている(例えば特許文献1、2参照)。特許文献1、2のペダルアームには、その上端部に複数の歯がペダルアームの回動方向に並ぶように形成されたラチェットプレートが設けられている。また、ブラケットには、ペダルアームの歯に噛み合うことによってペダルアームの戻りを阻止するためのポールが設けられており、ペダルアームが踏み込み操作されると、ポールがペダルアームの歯に噛み合う噛み合い位置になってペダルアームが踏み込み状態から戻らないようになっている。
特許文献1では、ペダルアームが踏み込み状態にあるときに運転席近傍に設けられた解除ボタンを操作すると、解除ボタンの操作力がケーブルによってポールに伝達されてポールが噛み合い位置から離脱位置に切り替えられてパーキングブレーキが解除されるように構成されている。
また、特許文献2では、ポールは、該ポールに形成された長孔に挿通されたピンによってブラケットに支持されている。このポールはスプリングによって所定方向に付勢されるようになっている。そして、ペダルアームが踏み込み状態にあるときに更にペダルアームが踏み込み操作されると、スプリングの付勢力によってポールが離脱位置に切り替えられてパーキングブレーキが解除されるように構成されている。
特開平8−119079号公報 特開2003−237552号公報
ところで、特許文献1、2では、ペダルアームに複数の歯を設けるにあたり、ペダルアーム本体とは別部材で構成された複数の歯を有するラチェットプレートを取り付けるようにしている。ラチェットプレートを設けることで部品点数が多くなって組付工数も増えるのでコスト高になる。
また、特許文献1、2に開示されるようなペダルアームは、通常、鋼鈑をプレス成形してなるものなので重くなるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の歯を有するペダルアームの部品点数を削減して低コスト化を図るとともに、ペダルアームを軽量化することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ペダルアームを樹脂製または鋳物製にして歯をペダルアームに一体成形した。
第1の発明は、
車両に設けられたパーキングブレーキを操作する足踏み式パーキングブレーキ装置において、
車体に対して回動可能に支持されて乗員によって踏み込み操作されるとともに、回動方向に並ぶように複数の歯が設けられたペダルアームと、
上記ペダルアームが踏み込まれた状態で上記歯に噛み合って上記ペダルアームの戻りを阻止するための噛み合い部材とを備え、
上記ペダルアームは、樹脂材料を成形してなる樹脂製と金属材料を鋳造してなる鋳物製とのいずれか一方であり、上記歯が一体成形されていることを特徴とする。
この構成によれば、ペダルアームを樹脂製または鋳物製にして複数の歯をペダルアームに一体成形したので、部品点数が低減されるとともに、鋼鈑製のものに比べて軽量になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ペダルアームには、回動中心線方向に延びるとともに、上記歯が一体成形された第1リブが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、リブの形成によってペダルアームが補強されるので、樹脂製または鋳物製にした場合のペダルアームの強度低下が抑制される。そして、このリブを利用して歯を設けることで歯の幅を広くして接触面圧を低下させることが可能になる。
第3の発明は、第2の発明において、
上記ペダルアームには、支軸が挿入される筒状部と、該筒状部と上記第1リブとに連なる第2リブとが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、筒状部と第1リブとが第2リブによって繋がるので、筒状部及び第1リブの双方の強度が高まる。
第1の発明によれば、樹脂製または鋳物製のペダルアームに複数の歯を一体成形したので、ペダルアームの部品点数を削減して低コスト化を図ることができるとともに、ペダルアームを軽量化できる。
第2の発明によれば、ペダルアームに形成したリブに歯を一体成形したので、ペダルアームを補強しながら、歯の幅を広くして接触面圧を低下させて耐摩耗性を向上させることができる。
第3の発明によれば、ペダルアームに、支軸が挿入される筒状部と、該筒状部と第1リブとに連なる第2リブとを形成したので、筒状部及び第1リブの双方の強度を高めることができる。
実施形態に係る足踏み式パーキングブレーキ装置の左側面図である。 足踏み式パーキングブレーキ装置の分解斜視図である。 足踏み式パーキングブレーキ装置を車両後側から見た図である。 足踏み式パーキングブレーキ装置の右側面図である。 足踏み式パーキングブレーキ装置を車両前側から見た図である。 足踏み式パーキングブレーキ装置の平面図である。 右側ブラケットを取り除いた状態の足踏み式パーキングブレーキ装置を右側から見た図である。 ペダルアームの左側面図である。 ペダルアームを車両前側から見た図である。 ペダルアームの平面図である。 ペダルアームが踏み込まれた状態の図7相当図である。 ペダルアームの戻りが阻止された状態の図7相当図である。 ペダルアームが解除された状態の図7相当図である。 変形例1に係る噛み合い部材の斜視図である。 変形例1に係る噛み合い部材の左側面図である。 変形例1に係る噛み合い部材の底面図である。 変形例1に係る噛み合い部材を車両後側から見た図である。 変形例2に係る図14相当図である。 変形例2に係る図15相当図である。 変形例2に係る図16相当図である。 変形例2に係る図17相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る足踏み式パーキングブレーキ装置1を車両左側から見た図である。足踏み式パーキングブレーキ装置1は、例えば自動車のパーキングブレーキ(図示せず)を乗員が足で操作するためのものであり、車室内において運転者の前方において足元近傍に配設される。足踏み式パーキングブレーキ装置1は、運転者の左足で操作されるので、運転者の中心から左側にオフセットしている。
尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
図2に示すように、足踏み式パーキングブレーキ装置1は、ブラケット2と、ペダルアーム3と、ペダルアーム3を支持する支軸4と、後述するペダルアーム3の歯34bに噛み合ってペダルアーム3の戻りを阻止するための噛み合い部材5と、付勢バネ6と、リターンバネ7とを備えている。
ブラケット2は、左側ブラケット部材20と右側ブラケット部材21とを組み合わせて構成されている。左側ブラケット部材20及び右側ブラケット部材21は鋼鈑をプレス成形してなるものであり、互いに結合されて一体化されている。左側ブラケット部材20と右側ブラケット部材21との間にペダルアーム3や噛み合い部材5、付勢バネ6が配置されるようになっている。
左側ブラケット部材20は、上下方向に延びる左板部20aと、左板部20aを車体側部材(図示せず)に固定するための左側固定部20bとを有している。車体側部材は、例えばダッシュパネル等の部材である。左板部20aの後部には、支軸4を固定するためのボルトBが挿通するボルト挿通孔20cが左右方向に貫通するように形成されている。また、左板部20aのボルト挿通孔20cよりも前側には、噛み合い部材5を支持するピンPの左端部が差し込まれるピン差し込み孔20dが左右方向に貫通するように形成されている。このピン差し込み孔20dは、ボルト挿通孔20cよりも上に位置している。さらに、左板部20aのピン差し込み孔20dよりも前側には、上下方向に長い長穴20eが形成されている。長孔20eの上縁部には、右側へ突出する上側突片20fが形成され、下縁部には、右側へ突出する下側突片20gが形成されている。また、左板部20aのピン差し込み孔20dよりも上側には、付勢バネ6の一端部6aが挿入される挿入孔20kが形成されている。
右側ブラケット21は、上下方向に延びる右板部21aと、右板部21aを車体側部材に固定するための右側固定部21bとを有している。右板部21aの後部には、支軸4を固定するためのボルトBが挿通するボルト挿通孔21cが左右方向に貫通するように形成されている。また、右板部21aのボルト挿通孔21cよりも前側には、噛み合い部材5を支持するピンPの右端部が差し込まれるピン差し込み孔21dが左右方向に貫通するように形成されている。このピン差し込み孔21dは、ボルト挿通孔21cよりも上に位置している。さらに、右板部21aのピン差し込み孔21dよりも前側には、右側へ突出するように折り曲げられることによって形成されたリターンバネ引っ掛け部21eが設けられている。また、右板部21aのピン差し込み孔21dよりも上には、付勢バネ6の一端部6aが挿入される挿入孔21kが形成されている。
ピンPは、足踏み式パーキングブレーキ装置1を構成する部材であり、左側ブラケット部材20と右側ブラケット部材21との間で左右方向に延びている。ピンPの左端部が左側ブラケット部材20のピン差し込み孔20dに差し込まれた状態で保持され、右端部が右側ブラケット部材21のピン差し込み孔21dに差し込まれた状態で保持される。
支軸4は、ピンPよりも下方において、左側ブラケット部材20と右側ブラケット部材21との間で左右方向に延びており、後述するペダルアーム3の筒状部32に挿通するようになっている。支軸4は例えば金属製の円筒部材で構成されている。支軸4の外周面には、ペダルアーム3の筒状部32に差し込まれるスペーサ部材41、41が配設されている。
左側ブラケット部材20のボルト挿通孔20cに挿通されたボルトBの軸部は、支軸4に挿通し、右側ブラケット部材21のボルト挿通孔21cに挿通するようになっている。このボルトBの軸部に、右側ブラケット部材21の右側面に配置されるナットNに螺合させることで支軸4がブラケット2に取り付けられるとともに、左側ブラケット部材20及び右側ブラケット部材21の開きが防止されるようになっている。
また、リターンバネ7は、周知の引っ張りバネで構成されており、図4に示すように右側ブラケット部材21の右側面に沿うように、かつ、伸縮方向が前後方向となるように設けられる。リターンバネ7の前端部が右側ブラケット部材21のリターンバネ引っ掛け部21eに引っ掛けられて係合するようになっている。
ペダルアーム3は、樹脂材を射出成形してなる一体物である。ペダルアーム3は、図8等に示すように上下方向に長い形状であり、図1に示す車体への取り付け状態で下側へ行くほど後に位置するように大きく湾曲している。また、ペダルアーム3は、下側へ行くほど細くなるように成形されている。
ペダルアーム3の下端部には、乗員が踏み込む操作するための踏面部Cが取り付けられる取付部31が設けられている。また、ペダルアーム3の上下方向中央部よりも上側寄りの部位には、支軸4が挿入される筒状部32が左右方向に延びるように形成されている。ペダルアーム3の筒状部32が形成された部分が最も太くなっている。ペダルアーム3は、支軸4周り(左右方向に延びる回動中心線周り)に回動可能にブラケット2に組み付けられ、組付状態で、支軸4の外周面と筒状部32の内周面との間にスペーサ部材41、41が配設される。
図2に示すように、ペダルアーム3の筒状部32よりも前側には、パーキングブレーキを操作するためのブレーキワイヤーAの一端部が連結される連結孔3aが形成されている。ブレーキワイヤーAの一端部には孔部A1が形成されている。この孔部A1及び連結孔3aには連結ピンEが挿入されてブレーキワイヤーAがペダルアーム3に連結される。ペダルアーム3の回動動作によってブレーキワイヤーAが引っ張られることでパーキングブレーキが作動するようになっている。このパーキングブレーキの構造については従来周知のものであるので説明を省略する。
ペダルアーム3の周縁部には、該周縁部を囲むように延びる周縁リブ3bが設けられている。周縁リブ3bは、ペダルアーム3の下部から上部に亘って連続している。周縁リブ3bは左右方向にも延びており、これにより周縁リブ3bの幅が広くなり、ペダルアーム3の強度が十分に確保されるようになっている。図9に示すように、周縁リブ3bの幅は筒状部32の左右方向の寸法よりも短く設定されており、ペダルアーム3を前側から見たときに筒状部32の左右両端部が周縁リブ3bの左右両縁部よりも突出するようになっている。
図8に示すように、ペダルアーム3の筒状部32よりも上部の後側には、上方へ突出する後側突出部33が形成されている。後側突出部33の周縁部には、上記周縁リブ3bが一体成形されている。後側突出部33の上部は略前後方向に延びている。後側突出部33の右側には、リターンバネ7の後端部が引っ掛けられる引っ掛け部33aが一体成形されている。この引っ掛け部33aは、ペダルアーム3がブラケット2に組み付けられた状態で図3に示すように右側ブラケット部材21よりも右側に突出するように位置している。リターンバネ7によってペダルアーム3の上部が前方に向けて常時付勢されるので、ペダルアーム3の下部が後方に付勢されることになる。
また、図8に示すように、ペダルアーム3の上部前側には、上方へ突出する前側突出部34が形成されている。前側突出部34の上端は、後側突出部33の上端よりも下に位置している。前側突出部34と後側突出部33との間には、凹部35が形成されている。凹部35は、後述する噛み合い部材5の係合部53を収容することができるように、下側へ行くほど前に位置するように形成されている。
前側突出部34の上縁部には、左右方向(回動中心線方向)に延びる上側リブ(第1リブ)34aが一体成形されている。上側リブ34aは、全体として筒状部32の中心線を中心として前後方向に延びる略円弧状に形成されている。上側リブ34aの前端部及び後端部はそれぞれ周縁リブ3bの上部と連続しており、上側リブ34a及び周縁リブ3bによってペダルアーム3の全周に延びる一体のリブが形成されている。また、上側リブ34aの板厚は、周縁リブ3bの板厚よりも厚く設定されている。
上側リブ34aの上面には、複数の歯34bが前後方向に並ぶように一体成形されている。これら歯34bは、従来例のラチェットプレートの歯に相当するものであり、この実施形態では歯34bを上側リブ34aに一体成形することで従来例のものに比べて部品点数が削減されている。歯34bの形成範囲は、上側リブ34aの前端部から後端部に亘っている。また、各歯34bの歯面は、上側リブ34bの左縁部から右縁部まで延びており、従って歯面の幅が上側リブ34bの幅と同等に広くなっている。
ペダルアーム3の左側及び右側には、それぞれ、筒状部32の外周面から放射状に延びる複数の放射状リブ3dが形成されている。筒状部32の外周面に連なって該筒状部32よりも上方へ延びる放射状リブ3dの上端部は、上側リブ34bの下面に連なっており、この上側の放射状リブ3dは本発明の第2リブに相当する。つまり、筒状部32と上側リブ34bとが放射状リブ3dによって連結されて一体化している。また、一部の放射状リブ3dは周縁リブ3bに連なっている。
また、ペダルアーム3の左側及び右側には、それぞれ、中間リブ3eが形成されている。中間リブ3eは、上側リブ34bと筒状部32との間に位置しており、上側リブ34bと略平行に延びる円弧状をなしている。中間リブ3eは、上側リブ34bに連なる放射状リブ3dと一体化し、かつ、これら放射状リブ3dと交差するように延びている。
さらに、ペダルアーム3の左側及び右側には、それぞれ、下側リブ3fが形成されている。下側リブ3fは、上下方向に延びるものや前後方向に延びるものがあり、これらが互いに交差するとともに、全て周縁リブ3bに連なっている。
噛み合い部材5は、ペダルアーム3が乗員によって踏み込まれた状態(パーキングブレーキが作動した状態)で歯34bに噛み合ってペダルアーム3の戻りを阻止するため部材である。噛み合い部材5は、金属製であっても樹脂製であってもよいが、この実施形態では金属製としている。噛み合い部材5は前後方向に長い形状とされている。図2や図7に示すように、噛み合い部材5の前後方向の中間部には、左右方向に貫通して前後方向に延びる長孔51が形成されている。この長孔51にピンPが挿入されるようになっており、これにより噛み合い部材5がピンPによって支持される。また、噛み合い部材5は、ピンPに支持された状態でピンPに対して長孔51の形成範囲内で前後方向に変位可能となっている。さらに、噛み合い部材5は、ピンP周りに上下方向に回動可能となっている。
噛み合い部材5の長孔51よりも上側には、付勢バネ6の他端部6bが挿入された状態で係合するバネ係合孔51aが形成されている。
また、噛み合い部材5の長孔51が形成された部分よりも前側は、前側へ延びるように形成されたレバー部52とされている。レバー部52は、噛み合い部材5がブラケット2に組み付けられた状態で、左側ブラケット部材20の上側突片20fと下側突片20gとの間に位置し、図7に示すように噛み合い部材5の前側が上方に回動した場合には上側突片20fに当接して噛み合い部材5のそれ以上の回動を阻止し、また、図13に示すように噛み合い部材5の前側が下方に回動した場合には下側突片20gに当接して噛み合い部材5のそれ以上の回動を阻止するように構成されている。
噛み合い部材5の長孔51が形成された部分よりも後側には、係合部53が設けられている。係合部53の下面には、下方へ突出する歯53aが形成されている。この歯53aがペダルアーム3の歯34bに噛み合うようになっている。
噛み合い部材5は、図7に示すようにパーキングブレーキを作動させていない状態で、付勢バネ6の付勢力によってレバー部52が上に、係合部53が下に向けて付勢されている。一方、図13に示すようにパーキングブレーキを解除する状態では、噛み合い部材5は図7に示した状態とは反対の方向に付勢される。
従って、図7に示すようにペダルアーム3の踏面部Cが最も後に位置しているときには、噛み合い部材5のレバー部52が左側ブラケット部材20の上側突片20fに当接することによって噛み合い部材5の回動が阻止されている。このとき、噛み合い部材5の係合部53は、ペダルアーム3の凹部35内に位置している。また、ピンPが長孔51の前端部に接触するように、噛み合い部材5が全体的に後に位置している。この状態が、ペダルアーム3に噛み合い部材5が噛み合っていないフリー状態である。
フリー状態にあるペダルアーム3が乗員によって踏み込まれると、図11に示すようにペダルアーム3の上部が後方へ向けて移動するようにペダルアーム3が支軸4周りに回動する。すると、ペダルアーム3の前側突出部34が後方へ移動して前側突出部34によって噛み合い部材5の係合部53が上方へ押される。これにより、噛み合い部材5がピンP周りに回動して係合部53が上方へ変位する。そして、噛み合い部材5の係合部53の歯53aがペダルアーム3の前側突出部34の上側リブ34aの上面に接触し、歯34bに噛み合い可能な状態になる。このとき、ペダルアーム3には大きな力が作用することになるが、ペダルアーム3には、周縁リブ3b、放射状リブ3d、中間リブ3e、下側リブ3f及び上側リブ34bが形成されているので、ペダルアーム3を樹脂化して軽量なものとしてもペダルアーム3の変形を抑制できる。
乗員によるペダルアーム3の踏み込みが終わって乗員がペダルアーム3から足を離すと、リターンバネ7の付勢力によってペダルアーム3が戻ろうとする。このとき、図12に示すように、噛み合い部材5の歯53aとペダルアーム3の歯53aとが噛み合っているので、ペダルアーム3のリターンバネ7による力によって噛み合い部材5が前側へ移動し、ピンPが長孔51の後縁部に接触して噛み合い部材5が停止する。これにより、ペダルアーム3の戻りが阻止されてパーキングブレーキが作動状態となる。
パーキングブレーキを解除する場合には、乗員がペダルアーム3を再度踏み込む。すると、図13に示すように、ペダルアーム3の回動力及び付勢バネ6の付勢力によって噛み合い部材5の係合部53が上方に回動して歯53aがペダルアーム3の歯34bから離脱し、この離脱した状態が付勢バネ6の付勢力によって維持される。このとき、噛み合い部材5のレバー部52が左側ブラケット部材20の下側突片20gに当接して噛み合い部材5のそれ以上の回動が阻止される。リターンバネ7の付勢力によってペダルアーム3が戻ると、ペダルアーム3の後側突出部33の上部が噛み合い部材5の係合部53の上部に接触して係合部53を下方へ押す。すると、噛み合い部材5の姿勢が図7に示す姿勢となる。
以上説明したように、この実施形態によれば、樹脂材を成形してなるペダルアーム3に複数の歯34bを一体成形したので、ペダルアーム3の部品点数を削減して低コスト化を図ることができるとともに、ペダルアーム3を軽量化できる。
また、ペダルアーム3に形成した上側リブ34aに歯34bを一体成形したので、上側リブ34aの形成によってペダルアーム3を補強しながら、歯34bの幅を広くして接触面圧を低下させて耐摩耗性を向上させることができる。
尚、上記実施形態では、噛み合い部材5を金属製としたが、これに限らず、図14〜図17に示す変形例1のように樹脂製としてもよい。この変形例1では、歯53aが2つ設けられており、2つの歯53aが同時にペダルアーム3の歯34bに噛み合うようになっている。これにより、噛み合い部材5の1つの歯53aに加わる力、及びペダルアーム3の1つの歯34bに加わる力を減少させることができる。また、変形例1では、歯53aの歯面は噛み合い部材5の左端部から右端部まで延びて広くなっている。歯53aの数は3つ以上であってもよい。
また、図18〜図21に示す変形例2のように、噛み合い部材5を樹脂製とし、歯53aを1つとしてもよい。
また、上記実施形態では、踏み込んだペダルアーム3を再び踏み込むことでパーキングブレーキを解除するようにしているが、これに限らず、例えば上記特許文献1のように車室内に配設された操作ボタン等の操作によって噛み合い部材5を動かし、パーキングブレーキを解除するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ペダルアーム3を樹脂製としているが、これに限らず、例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金等の金属材料を鋳造してなる鋳物製としてもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る足踏み式パーキングブレーキ装置は、例えば自動車のパーキングブレーキを操作するのに使用することができる。
1 足踏み式パーキングブレーキ装置
2 ブラケット
3 ペダルアーム
3d 放射状リブ(第2リブ)
4 支軸
5 噛み合い部材
32 筒状部
34a 上側リブ(第1リブ)
34b 歯

Claims (3)

  1. 車両に設けられたパーキングブレーキを操作する足踏み式パーキングブレーキ装置において、
    車体に対して回動可能に支持されて乗員によって踏み込み操作されるとともに、回動方向に並ぶように複数の歯が設けられたペダルアームと、
    上記ペダルアームが踏み込まれた状態で上記歯に噛み合って上記ペダルアームの戻りを阻止するための噛み合い部材とを備え、
    上記ペダルアームは、樹脂材料を成形してなる樹脂製と金属材料を鋳造してなる鋳物製とのいずれか一方であり、上記歯が一体成形されていることを特徴とする足踏み式パーキングブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載の足踏み式パーキングブレーキ装置において、
    上記ペダルアームには、回動中心線方向に延びるとともに、上記歯が一体成形された第1リブが形成されていることを特徴とする足踏み式パーキングブレーキ装置。
  3. 請求項2に記載の足踏み式パーキングブレーキ装置において、
    上記ペダルアームには、支軸が挿入される筒状部と、該筒状部と上記第1リブとに連なる第2リブとが形成されていることを特徴とする足踏み式パーキングブレーキ装置。
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