JP2016002590A - 曲げ金型 - Google Patents

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Takashi Nishii
崇 西井
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Abstract

【課題】曲げ加工後に後加工を施すことなく被加工物の真円度を確保する曲げ金型を提供する。【解決手段】凸曲面を有する上金型3と凹曲面を有する下金型2からなる曲げ金型1であって、上金型は中央部上金型13と該中央部上金型の両側に密着してそれぞれ設けられる複数の端部上金型14とで構成され、下金型は中央部下金型6と該中央部下金型の両側に密着してそれぞれ設けられる複数の端部下金型7とで構成される分割構造となっており、端部上金型の凸曲面16の中心側端部が中央部上金型の凸曲面15の端部より後退し、端部下金型の凹曲面9の中心側端部が中央部下金型の凹曲面8の端部よりも後退した構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、上下一対の金型を用いて金属製の板材を加圧し、曲げ加工を行う為の曲げ金型に関するものである。
金属製の板材の曲げ加工方法として、複数本のロール間に板材を挿通させ曲げ加工を行うロール曲げ加工と、円弧状の圧接面を有する上下一対の金型により金属製板材を加圧しながら曲げ加工を行うプレス曲げ加工が一般に知られている。
この内、プレス曲げ加工を行う場合、圧接面が一様の曲率半径を有する上型と一様の曲率半径を有する下型間に板材を挾込み、加圧することで、板材の円弧状の曲げ加工を行っている。
然し乍ら、一様の曲率半径の圧接面を有する上下の金型により板材の曲げ加工を行った場合、スプリングバックにより板材の端部の曲率半径が板材の中央部の曲率半径よりも大きくなり、板材の真円度が悪くなるという問題があり、更に後工程の機械加工により板材の真円度を得る場合には、機械加工を行う余肉が必要となる等、材料費も時間も加工コストも掛っていた。
又、一度曲げ加工を行った後では加工形状の微調整ができない為、加工後の板材が公差外れの場合には、上下の金型を作り直す必要があった。
尚、特許文献1には、下型に板材を載置し、上型の支持部材に上型の一端を回転可能に支持させ、支持部材を下降させ、上型の一端側を板材の一側端に当接させ、更に支持部材を下降させることで上型が板材に当接した状態でヒンジを支点として揺動させ、板材の加圧点が下型の一端から他端に移動する様にして板材の曲げ加工を行う金属板の円弧状曲げ加工方法及びその装置が示されている。
特開2005−334917号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、曲げ加工後に後加工を施すことなく被加工物の真円度を確保する曲げ金型を提供するものである。
本発明は、凸曲面を有する上金型と凹曲面を有する下金型からなる曲げ金型であって、前記上金型は中央部上金型と該中央部上金型の両側に密着してそれぞれ設けられる複数の端部上金型とで構成され、前記下金型は中央部下金型と該中央部下金型の両側に密着してそれぞれ設けられる複数の端部下金型とで構成される分割構造となっており、前記端部上金型の凸曲面の中心側端部が前記中央部上金型の凸曲面の端部より後退し、前記端部下金型の凹曲面の中心側端部が前記中央部下金型の凹曲面の端部よりも後退した曲げ金型に係るものである。
又本発明は、前記中央部上金型と前記端部上金型の分割位置及び前記中央部下金型と前記端部下金型の分割位置は、それぞれ前記上金型及び前記下金型の曲げ加工に寄与しない範囲に含まれる曲げ金型に係り、又前記中央部上金型と前記端部上金型の凸曲面の曲率半径はそれぞれ個別に設定可能であると共に、前記中央部下金型と前記端部下金型の凹曲面の曲率半径はそれぞれ個別に設定可能であり、前記端部上金型は前記中央部上金型の凸曲面よりも曲率半径が小さく、前記端部下金型は前記中央部下金型の凹曲面よりも曲率半径が小さい曲げ金型に係るものである。
又本発明は、前記端部上金型及び前記端部下金型は、それぞれ高さ方向に位置調整可能である曲げ金型に係り、更に又前記端部上金型の凸曲面と前記端部下金型の凹曲面の少なくとも一方は、異なる曲率半径を有する複数の曲面で構成される複合曲面である曲げ金型に係るものである。
本発明によれば、凸曲面を有する上金型と凹曲面を有する下金型からなる曲げ金型であって、前記上金型は中央部上金型と該中央部上金型の両側に密着してそれぞれ設けられる複数の端部上金型とで構成され、前記下金型は中央部下金型と該中央部下金型の両側に密着してそれぞれ設けられる複数の端部下金型とで構成される分割構造となっており、前記端部上金型の凸曲面の中心側端部が前記中央部上金型の凸曲面の端部より後退し、前記端部下金型の凹曲面の中心側端部が前記中央部下金型の凹曲面の端部よりも後退したので、前記中央部上金型と端部上金型、及び前記中央部下金型と端部下金型の分割位置が、被加工物に対して前記上金型と前記下金型とで行われる曲げ加工に寄与するのを防止することができるという優れた効果を発揮する。
本発明の実施例に係る曲げ金型の概略立断面図であり、(A)は通常の状態、(B)は上金型及び下金型の高さ調整を行った状態を示している。 前記曲げ金型により曲げ加工を行った際の被加工物の応力分布を示す説明図であり、(A)は曲げ加工を行う前の状態を示し、(B)は前記上金型を降下させ曲げ加工を開始した状態を示し、(C)は該上金型を完全に降下させた状態を示し、(D)は曲げ加工を終了し該上金型を上昇させた状態を示している。 本発明の実施例に係る曲げ金型の変形例を示す概略立断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1(A)(B)に於いて、本発明の実施例に係る曲げ金型1について説明する。
図1(A)(B)中、2は下金型を示し、3は上金型を示し、4は前記下金型2上に載置された被加工物である金属板を示している。尚、該金属板4の幅は、後述する端部凹曲面9,9の外周側端部間の距離と略等しくなっている。
前記下金型2は下固定プレート5の上面に固定保持され、又前記下金型2は例えば点α(後述)の近傍で分割された3分割構造となっており、中央部下金型6と、該中央部下金型6の両側に密着して設けられ、金型中心CLに対して対称な端部下金型7,7から構成されている。
前記中央部下金型6の上面には一様の曲率半径R1を有する中央部凹曲面8が形成され、前記端部下金型7の上面には一様の曲率半径R2を有する前記端部凹曲面9が形成されており、前記中央部凹曲面8の両端部と前記端部凹曲面9の中心側端部はそれぞれR面取りされている。前記中央部凹曲面8と前記端部凹曲面9の曲率半径R1,R2はそれぞれ個別に設定される様になっており、前記中央部凹曲面8は真円となる様曲率半径R1が設定され、前記端部凹曲面9の曲率半径R2は前記中央部凹曲面8の曲率半径R1よりも小さくなっている。
又、前記端部凹曲面9の中心側端部が、前記中央部凹曲面8の端部よりも後退した位置となる様、即ち前記端部凹曲面9の曲率中心C2が前記中央部凹曲面8の曲率中心C1よりも下方にρだけ変位した位置となる様前記中央部下金型6と前記端部下金型7とが配置される。尚、図1(A)中では、曲率半径R1,R2の曲率中心C1,C2が、共に金型中心CL上に位置しているが、前記中央部凹曲面8と前記端部凹曲面9とは、曲率半径R2が曲率半径R1よりも小さく、且つ曲率中心C2が曲率中心C1よりもρだけ下方に変位していればよい。従って、曲率半径R2,R2の曲率中心C2,C2は位置が一致している必要はなく、例えば金型中心CLに対して対称な位置に曲率中心C2,C2がそれぞれ存在する様曲率中心C2,C2を設定してもよい。
前記端部下金型7と前記下固定プレート5との間には、高さ調整手段であるシム11が挿入可能となっており、該シム11を挿入することで前記端部下金型7の高さ方向の位置調整が可能となっている。尚、該端部下金型7の高さが調整される範囲は、前記端部凹曲面9の中心側端部が前記中央部凹曲面8の端部の高さを超えない範囲で所定、例えば0−3mm程度の調整が可能となっている。
前記上金型3は上固定プレート12の下面に固定保持され、該上固定プレート12を介して図示しないプレス機等の加圧装置により、前記上金型3が降下、上昇される。又、前記上金型3は例えば前記点α(後述)の近傍で分割された3分割構造となっており、中央部上金型13と、該中央部上金型13の両側に密着して設けられ、前記金型中心CLに対して対称な端部上金型14,14から構成されている。
前記中央部上金型13の下面には一様の曲率半径R3を有し、端部がR面取りされた中央部凸曲面15が形成されている。前記端部上金型14の下面は、例えば異なる曲率半径R4,R5を有する2種類の曲面で構成され、曲率半径R4を有し中心側端部がR面取りされた中央側の端部凸曲面16aと、曲率半径R5を有する端側の端部凸曲面16bとを有している。前記端部凸曲面16aと前記端部凸曲面16bとが、該端部凸曲面16bの最内端の荷重点である点βの中央側近傍を境に連続することで、複合端部凸曲面16が形成されている。尚、点αは前記中央部凹曲面8と前記中央部凸曲面15の最外端の荷重点を示しており、前記中央部下金型6と前記端部下金型7との分割地点、前記中央部上金型13と前記端部上金型14との分割位置は、点αよりもR面取り分だけ外側にずれた位置となっている。
尚、前記中央部凸曲面15と前記複合端部凸曲面16の曲率半径R3と曲率半径R4,R5は、前記下金型2と同様、それぞれ個別に設定される様になっており、前記中央部凸曲面15は真円となる様曲率半径R3が設定され、前記端部凸曲面16bの曲率半径R5は前記中央部凸曲面15の曲率半径R3よりも小さくなる様設定され、前記端部凸曲面16aの曲率半径R4は前記端部凸曲面16bの曲率半径R5よりも小さくなる様設定される。
前記中央部凸曲面15の曲率中心C3は金型中心CL上に位置し、前記端部凸曲面16bの曲率中心C5は前記曲率中心C3よりもεだけ下方に変位した位置となっている。又、前記端部凸曲面16aの曲率中心C4は前記曲率中心C5よりもγだけ下方に変位し、且つ金型中心CLから外側にσだけ離反した位置となっている。従って、前記上金型3は、前記複合端部凸曲面16の中心側端部が、前記中央部凸曲面15の端部よりも後退した位置となる様になっている。
前記複合端部凸曲面16と前記上固定プレート12との間には、所定枚数(図1(A)中では3枚)の高さ調整手段であるシム17が予め挿入されており、該シム17を抜脱することで前記端部上金型14の高さ方向の位置調整が可能となっている。
尚、本実施例では前記シム11と前記シム17は等しい厚みを有し、前記シム17を1枚抜脱する場合は、図1(B)に示される様に前記シム11を1枚挿入する等、該シム11,17は同量ずつ挿入、抜脱される。従って、前記端部凹曲面9と前記複合端部凸曲面16との間の距離は、前記端部下金型7及び前記端部上金型14の高さの調整量に拘らず、常に一定となる。尚、前記シム11或は前記シム17の一方を挿入、抜脱する様にしてもよい。
又、上記では前記シム11,17を用いて高さを調整しているが、前記端部下金型7,7及び前記端部上金型14,14を油圧シリンダ等を用いて高さ方向の位置調整を行ってもよい。
次に、図2(A)〜(D)を参照して、前記曲げ金型1を用いて前記金属板4に曲げ加工を行う場合について説明する。尚、図2(A)〜(D)は、曲げ加工に於ける各工程の前記曲げ金型1と前記金属板4との関係、及び該金属板4の応力分布を示している。
図2(A)は前記曲げ金型1により前記金属板4の曲げ加工を行う直前の状態を示している。該金属板4の重量は前記端部凹曲面9の外周側端部に支持されており、この状態では該金属板4に応力は発生していない。
前記上金型3を降下させると、先ず前記中央部凸曲面15の中心部が前記金属板4の上面と接触し、該金属板4を下方に屈曲させる。この状態から更に前記上金型3を降下させると、前記金属板4は両端支持の状態で中心部に荷重が作用し、該金属板4が更に屈曲される。該金属板4の屈曲が進行すると、該金属板4に作用する荷重点は中心から端部に向って移動する。従って、該金属板4の上面が前記中央部凸曲面15の中心部から端部に向って徐々に離反し、端部、即ち前記中央部凸曲面15の最外端の荷重点である点αの部分とのみ接触する状態となる。この状態では、前記金属板4の下面中央部が前記中央部凹曲面8の中心部と接触し、又前記金属板4の上面が前記複合端部凸曲面16の中途部、即ち前記端部凸曲面16bの中心側端部と接触し、図2(B)に示される状態となる。
この状態では、前記金属板4上面の中央部に負の応力(圧縮応力)が集中し、該金属板4下面の中央部に正の応力(引張り応力)が集中しており、主に前記金属板4の中央部が屈曲されているのが分る。
図2(B)の状態から前記上金型3を更に降下させると、前記金属板4に作用する荷重点は該金属板4の両端及び前記中央部上金型13の点α、前記端部上金型14の点βとなり、前記中央部凸曲面15が端部から中心部に向って前記金属板4の上面に徐々に接触すると共に、前記中央部凹曲面8が中心部から端部に向って前記金属板4の下面に徐々に接触していく。
又、該金属板4は、前記上金型3の降下に伴い、前記中央部凸曲面15の端部である点αの部分を支点とし、点βを荷重点として前記端部凹曲面9との接触により下方に屈曲される。前記金属板4の上面が前記端部凸曲面16bの点βから外周側端部に向って徐々に接触すると共に、前記金属板4の下面が前記端部凹曲面9の外周側端部から中心側端部に向って徐々に接触していき、前記上金型3が最下部迄降下されることで図2(C)に示される状態となる。
この状態では、前記中央部凸曲面15が全面に亘って前記金属板4の上面と接触すると共に、前記中央部凹曲面8が全面に亘って前記金属板4の下面と接触し、該金属板4上面の中心部に僅かに引張り応力が作用し、該金属板4下面の中心部に僅かに圧縮応力が作用している。
又、前記端部凸曲面16bが全面に亘って前記金属板4の上面と接触すると共に、前記端部凸曲面16bと対向する前記端部凹曲面9の一部が前記金属板4の下面と接触する。前記端部凸曲面16aと前記端部凸曲面16bの境界である点βを中心として前記金属板4上面に圧縮応力が集中し、該金属板4下面に引張り応力が集中し、該金属板4の端部に局部的な曲げ変形が与えられる。
この時、前記端部凹曲面9の曲率半径R2が前記中央部凹曲面8の曲率半径R1よりも小さく、前記端部凸曲面16bの曲率半径R5が前記中央部凸曲面15の曲率半径R3よりも小さくなっているので、加圧時の前記金属板4の端部の曲率半径は、スプリングバックを考慮し、中央部の曲率半径よりも小さくなっている。
図2(C)の状態から前記上金型3を上昇させると、前記金属板4に作用する応力が取除かれ、該金属板4がスプリングバックし、該金属板4の曲率半径が全面に亘って大きくなる。特に金属板4端部のスプリングバックの量は、中央部に比べて大きいが、上述した様に前記金属板4端部の曲げは曲率半径を小さくしているので、前記金属板4中心部の曲率半径と、該金属板4端部の曲率半径が等しくなり、全面に亘って一様な曲率半径を有する該金属板4を得ることができ、加工物の良好な真円度を確保することができる。
スプリングバックした状態では、該金属板4の下面が前記中央部凹曲面8から離反し、図2(D)に示される様な状態となる。
図2(A)〜図2(D)迄の曲げ加工工程に於いて、前記金属板4上面と前記端部凸曲面16a、即ち前記複合端部凸曲面16のα,β間との間、及び前記金属板4下面と前記端部凹曲面9のα,β間との間には常に間隙が形成され、互いに接触しない様に、或は接触していても荷重が作用していない状態となっており、前記複合端部凸曲面16と前記端部凹曲面9のα,β間は前記金属板4の曲げ加工に寄与しない。
尚、荷重点であり該金属板4の曲げ加工に寄与しない範囲を示す点α及び点βは、該金属板4の厚み、或は求める被加工物の曲率半径に応じて適宜設定されるのは言う迄もない。
又、本実施例では、前記下金型2及び前記上金型3を、共に点αの近傍で分割しているが、前記下金型2と前記上金型3とで分割位置が異なっていてもよい。
又、本実施例では、前記下金型2及び前記上金型3を3分割構造としているが、例えば5分割等更に分割数を増やしてもよい。
又、前記複合端部凸曲面16は、例えば前記端部凸曲面16aの内側に、前記端部凸曲面16bの曲率中心C5から更に外側に離反した曲率中心を有し、前記端部凸曲面16aの曲率半径R4よりも曲率半径の小さい凸曲面を連続させた、3種類の曲率半径を有する曲面を連続させた複合曲面としてもよく、更に4種類以上の曲率半径を有する曲面を連続させてもよい。
又、上記では前記端部凹曲面9は一様な曲率半径を有する曲面であるが、前記複合端部凸曲面16と同様に異なる複数種類の曲面を連続させた曲面としてもよい。
上述の様に、本実施例では、前記下金型2及び前記上金型3を分割可能な構造としたので、前記端部凹曲面9の曲率半径R2と前記中央部凹曲面8の曲率半径R1、及び前記複合端部凸曲面16の曲率半径R4,R5と前記中央部凸曲面15の曲率半径R3をそれぞれ個別に設定可能であるので、前記金属板4に曲げ加工を施した後のスプリングバックを考慮した曲面形状とすることができ、前記中央部凹曲面8と前記中央部凸曲面15よりも前記端部凹曲面9と前記複合端部凸曲面16の曲率半径を小さくすることで、良好な真円度を有する加工物を得ることができる。
又、良好な真円度を有する加工物を得ることができるので、曲げ加工後の後工程で機械加工により真円度を得る必要がなくなり、切削工程を省略でき、或は切削加工に必要な前記金属板4の余肉を大幅に低減することができ、材料費の低減及び加工コストの低減を図ることができる。
又、前記端部下金型7及び前記端部上金型14は、前記シム11,17により高さ方向の位置調整が可能であり、曲げ加工時の前記金属板4端部の加工後の曲率半径の微調整が可能であるので、加工物が公差外れであった場合でも前記曲げ金型1を作り直すことなく所定の公差を得ることができ、金型製作の作業時間及び製作コストの低減を図ることができる。
更に、前記下金型2及び前記上金型3の分割位置を前記中央部凹曲面8及び前記中央部凸曲面15の最外端の荷重点である点αからR面取分だけ外側とし、前記端部凹曲面9の中心側端部及び前記複合端部凸曲面16の中心側端部を曲げ加工に寄与しない位置とすると共に、それぞれ前記中央部凹曲面8及び前記中央部凸曲面15の端部よりも後退させているので、突出する前記端部凹曲面9の中心側端部及び前記複合端部凸曲面16の中心側端部が材料表面にプレス痕を発生させる等の不具合を防止することができる。
尚、前記下金型2及び前記上金型3の分割位置は、前記金属板4の曲げ加工を行った際に該金属板4に接触しない位置、即ち点αよりも外側且つ点βよりも内側であればよく、図3に前記曲げ金型1の変形例を示す。
図3中、図1(A)(B)中と同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。又、図3中、点α及び点βの位置は図1(A)(B)中と同位置であるものとする。
図3の変形例では、下金型2′の曲げ加工時に金属板4に接触しない範囲、上面のα,β間に後退部18が刻設され、該後退部18に隣接する縁部はそれぞれR面取りされており、α,β間の例えば中間で中央部下金型6′と端部下金型7′,7′に分割されている。従って、変形例に於ける前記中央部下金型6′は、中央部凹曲面8が上方に突出する凸形状となっており、前記端部下金型7′は上面の中心側端部が欠切された形状となっている。
又、上金型3′も同様、下面のα,β間に後退部19が刻設され、該後退部19に隣接する縁部はそれぞれR面取りされており、α,β間の例えば中間で中央部上金型13′と端部上金型14′,14′に分割されている。従って、変形例に於ける前記中央部上金型13′は、中央部凸曲面15が下方に突出する逆凸形状となっており、前記端部上金型14′は第1の実施例に於ける端部凸曲面16a(図1(A)(B)参照)が欠切された形状となっている。
変形例に於ける曲げ金型1′を用いて加工物である前記金属板4の曲げ加工を行った場合でも、前記後退部18,19が点αよりも外側且つ点βよりも内側に位置し、前記金属板4の曲げ加工に寄与せず、曲げ加工に影響を及すことがないので、図1(A)(B)の場合と同様の効果を得ることができる。
尚、上記変形例では、α,β間の中間で下金型2′を前記中央部下金型6′と前記端部下金型7′に分割し、上金型3′を前記中央部上金型13′と前記端部上金型14′に分割しているが、分割位置は点αよりも外側且つ点βよりも内側であれば何処であってもよく、又前記下金型2′と前記上金型3′で分割位置が異なっていてもよいのは言う迄もない。
1 曲げ金型 2 下金型
3 上金型 4 金属板
6 中央部下金型 7 端部下金型
8 中央部凹曲面 9 端部凹曲面
11 シム 13 中央部上金型
14 端部上金型 15 中央部凸曲面
16 複合端部凸曲面 17 シム

Claims (5)

  1. 凸曲面を有する上金型と凹曲面を有する下金型からなる曲げ金型であって、前記上金型は中央部上金型と該中央部上金型の両側に密着してそれぞれ設けられる複数の端部上金型とで構成され、前記下金型は中央部下金型と該中央部下金型の両側に密着してそれぞれ設けられる複数の端部下金型とで構成される分割構造となっており、前記端部上金型の凸曲面の中心側端部が前記中央部上金型の凸曲面の端部より後退し、前記端部下金型の凹曲面の中心側端部が前記中央部下金型の凹曲面の端部よりも後退したことを特徴とする曲げ金型。
  2. 前記中央部上金型と前記端部上金型の分割位置及び前記中央部下金型と前記端部下金型の分割位置は、それぞれ前記上金型及び前記下金型の曲げ加工に寄与しない範囲に含まれる請求項1の曲げ金型。
  3. 前記中央部上金型と前記端部上金型の凸曲面の曲率半径はそれぞれ個別に設定可能であると共に、前記中央部下金型と前記端部下金型の凹曲面の曲率半径はそれぞれ個別に設定可能であり、前記端部上金型は前記中央部上金型の凸曲面よりも曲率半径が小さく、前記端部下金型は前記中央部下金型の凹曲面よりも曲率半径が小さい請求項1又は請求項2の曲げ金型。
  4. 前記端部上金型及び前記端部下金型は、それぞれ高さ方向に位置調整可能である請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の曲げ金型。
  5. 前記端部上金型の凸曲面と前記端部下金型の凹曲面の少なくとも一方は、異なる曲率半径を有する複数の曲面で構成される複合曲面である請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の曲げ金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107052153A (zh) * 2016-12-31 2017-08-18 滁州市艾德模具设备有限公司 多种冰箱门壳共用折弯模具
CN109834176A (zh) * 2017-11-29 2019-06-04 中铝材料应用研究院有限公司 一种铝合金板材相近弯加工柔性模具及其加工方法
CN114682681A (zh) * 2022-03-31 2022-07-01 慕思健康睡眠股份有限公司 一种异形板加工模具及加工工艺

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