JP2015519262A - 飲料吐出システム用のダイナミックグラフィックディスプレイ - Google Patents

飲料吐出システム用のダイナミックグラフィックディスプレイ Download PDF

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Abstract

製品吐出システムにおいて使用されるダイナミックグラフィックディスプレイを作成するシステムおよび方法を提示する。ここで、ディスプレイのコンテンツは、少なくとも部分的に、製品の吐出をベースにして作成される。この製品吐出システムは、飲料吐出システムであり得る。操作者が製品ディスペンサーを製品吐出のために起動させると、製品画像および/または関連情報がダイナミックに作成され、グラフィックディスプレイ上に提示されてよい。製品吐出および表示システムは、複数の製品ディスペンサー(例えば飲料コック)と、関連しているディスプレイとを含むことができる。このディスプレイは、ダイナミックデジタルコンテンツ(例えばビジュアルコンテンツおよび/またはオーディオコンテンツ)を、製品ディスペンサーおよび/または他の入力ソースから受信した情報に基づいて表示する。

Description

関連出願
本願は、2013年3月16日に出願された米国特許仮出願シリアル番号第61/612,098号(題名「Dynamic Graphical Display for a Beverage Dispensing System」)の利益と優先権を主張するものであり、この文献の全内容は、ここに参考文献として援用される。
背景
レストランおよびカフェはしばしば、テキストによるメニューアイテムの識別名および値段が表記された店内用メニューボードまたはディスプレイを提示している。このメニューボードは、一般的に、食べ物または飲み物アイテムに関して極めて限定的な情報しか含んでいない。幾つかのメニューは、食べ物または飲み物アイテムの静的なグラフィックイメージも含んでいる。客は、このメニューボードまたはディスプレイを見て、所望の食べ物および/または飲み物アイテムを、このアイテムの、テキストによる識別名と値段とに基づいてオーダーする。これは例えば、サイドディッシュ、代わりの品、フレーバーまたは混合材料等の追加または変更を含んでよい。
セルフサービスの場合には、種々の販売機および他の吐出ユニットは、グラフィックディスプレイを含んでおり、これによって個人の客が、例えば、タッチスクリーン式ユーザインタフェースを介して、自身の飲み物および/または食べ物アイテムをオーダーすることができる。例えば、客はタッチスクリーン式ユーザインタフェースを介して、所望のベースフレーバーに関連するアイコンを選択し、さらに、各付加的なフレーバーまたは材料に関連する1つまたは複数のアイコンを選択することによって飲料をオーダーしてよい。
本発明の実施形態の特徴は、添付図面とともに以下の詳細な説明を参照することによってより明確になり、理解しやすくなる。
飲料吐出および表示システムの動作環境を表している概略的なブロックダイヤグラムであり、ここでは、処理装置によって、1つまたは複数の飲料ディスペンサーから得られた情報に基づいて、ビジュアルコンテンツが作成され、ディスプレイ上にダイナミックに提示される。 図1の、飲料吐出および表示システムのコンポーネントの例を示している概略的なブロックダイヤグラムである。 マルチ入力から得られた情報に基づいて、飲料吐出および表示システムのディスプレイ上にダイナミックにビジュアルコンテンツを提示するための、図1および図2の処理装置の一般的な構造を示す図である。 飲料吐出および表示システムの実施例の斜視図である。 図1の処理装置によって実行されるディスプレイ状態コントロールルーチンの例のフローチャートである。 図1の飲料吐出および表示システムのディスプレイ上にダイナミックに提示され得るビジュアルコンテンツの例である。 飲料コックの操作に関する情報を処理装置へ送るためのセンサを含んでいる飲料コックの実施例の斜視図
図面および参照番号は、参照されるエレメント間の対応を示すために再利用される。図面は、本願の発明の実施形態を示すためのものであり、本願の範囲を制限するものではない。
I.導入
概して、本開示の態様は、製品吐出および表示システムにおいて使用されるダイナミックグラフィックディスプレイに関する。ここでは、ディスプレイコンテンツが、1つまたは複数の製品(例えば食品)の吐出に応じてダイナミックに作成される。この吐出および表示システムには、例えば飲料吐出システム、食べ物吐出システム、他の製品吐出システムまたはこれらの組み合わせが含まれる。操作者が、吐出システムのディスペンサーを起動すると、製品イメージおよび/または関連情報がダイナミックに作成され、吐出システムと関連するグラフィックディスプレイ上に示されてよい。本願発明の実施形態に相応して示された吐出および表示システムの1つの例は、飲料吐出および表示システムである。
吐出および表示システムは、複数のディスペンサー(例えば、複数の飲料コック)と、ダイナミックコンテンツを表示する、関連したディスプレイを含むことができる。このダイナミックコンテンツは、少なくとも部分的に、ディスペンサーおよび/または別の入力源から受信した情報に基づいて作成される。幾つかの実施形態では、ディスペンサーと、関連するディスプレイは、集積ユニットを形成する。ディスペンサーは、ディスプレイの下に配置されてよく(壁に取り付け可能である)、ディスプレイ上に示されたコンテンツは、動作中のディスペンサーに隣接する、ディスプレイ上の位置から発生することができる。これによって、双方向の「ライブ」ディスプレイ体験が得られる。ディスプレイ上に示されたコンテンツは特定のディスペンサーに相関可能であり、ディスペンサーによって吐出される特定の飲料材料と相関可能である。
本願に記載されている吐出および表示システムは、コーヒーハウス、ジュース屋、レストラン、小売店、パーラー、フードコートの食品売店または他の公的施設または設備に配置され得る。ダイナミックグラフィックディスプレイは、客に情報と視覚的に美しいビジュアルコンテンツを提供する双方向体験を助長することができる。このビジュアルコンテンツは、公的施設の客の要求に基づいて準備された特定の飲料または特定の飲料材料に対応する。例えば、ダイナミックグラフィックディスプレイは、吐出されている(複数の)飲料材料に対応するデジタルコンテンツを示すことができる。デジタルコンテンツは、例えば、ビジュアルコンテンツ、オーディオコンテンツまたはこれらの組み合わせを含む。ビジュアルコンテンツは、例えば、飲料材料の視覚的な表現、グラフィックイメージ(これはアニメーション、または、時間にわたって展開してよく、さらに、他のグラフィックイメージと混合または相互作用してよい)および/または飲料材料に関するテキスト情報(例えば、栄養の利点、来歴情報、広告またはブランディング情報)を含むことができる。オーディオコンテンツは、例えば、音楽、音、ナレーション等であり、これは、本開示内容の趣旨および/または範囲を逸脱することなく、付加的に、または、ビジュアルコンテンツの代わりに提供されてもよい。ディスプレイは、オーディオコンテンツを提供するために、オーディオディスプレイまたはアウトプット(例えば1つまたは複数のスピーカー)を含むことができる。
幾つかの実施形態では、客は、特定の飲料(これはあらかじめ、1つまたは複数の飲料材料を含むものとして識別されてよい)を要求することができる、または、1つまたは複数の飲料材料を要求することができる、または、1つまたは複数の基準を指定することができる。これは例えば所望の栄養分(例えばプロテインまたはビタミン)、所望のフレーバー、所望の効果または利益(例えば、エネルギーを促進するが、ローファットである)等である。操作者は、客の要望または指定に基づいて飲料を準備することができる。飲料が操作者(例えばバリスタ、ジュース専門家または従業員)によって準備されると、ビジュアルコンテンツがディスプレイ上に出力される。これは、少なくとも部分的に、客によって要求された特定の飲料または飲料材料をベースにしている。幾つかの実施形態では、ビジュアルコンテンツは、少なくとも部分的に、客の識別に基づくことが可能であり、従って、ビジュアルコンテンツはカスタマイズ可能である、または、客に合わせて作成可能である。
例えば、各飲料ディスペンサーを特定の飲料材料に関連付けることができ、特定のビジュアルコンテンツを各特定の飲料材料に関連付けることができる。幾つかの実施形態では、各飲料ディスペンサーに関連付けされた飲料材料のラベルまたは識別名が、飲料ディスペンサーに隣接する(例えば僅かに上の)位置で、ディスプレイ上に示される。飲料ディスペンサーから得られた情報が、特定の飲料材料が吐出された時間を示してもよい。ディスプレイ上に表されているビジュアルコンテンツを、異なる飲料ディスペンサーが起動されたときにダイナミックに修正することができる。
幾つかの実施形態では、このディスプレイは、複数のディスプレイ状態(例えばアイドル状態、メニュー状態およびアクティブ状態)間の移行が可能であるように、実装可能である。1つまたは複数の飲料ディスペンサーの起動によって、ディスプレイは、アクティブ状態に移行することができる。アクティブ状態では、ダイナミックビジュアルコンテンツが、1つまたは複数の飲料ディスペンサーによって提供されている飲料製品に応じて表示される。付加的な飲料ディスペンサーが起動されると、ビジュアルコンテンツをダイナミックに修正することができ、更には、吐出されている各飲料材料に関連するビジュアルコンテンツを重ねる、混ぜる、および相互作用させることができる。アクティブなディスプレイ状態に関連したビジュアルコンテンツは、動画コンテンツであり得る。これは、時間にわたって動き、展開し、これによって、ディスプレイはダイナミックな「ライブ」ディスプレイとして機能する。ビジュアルコンテンツは、多様なイメージまたは多様な色およびテクスチャーのビデオを含むことが可能である。これによって、有利には、より美的なアピール体験が得られる。
幾つかの実施形態では、ディスプレイ上に示されたビジュアルコンテンツは、1つまたは複数のファクタに依存する(これは例えば、起動されている飲料ディスペンサーの数、この飲料ディスペンサーの起動継続時間、提供される飲料材料の種類(例えばジュース)等である)。アクティブ状態のビジュアルコンテンツは、1つまたは複数の飲料ディスペンサーによる飲料製品の吐出完了後の一定期間経過後に、変わるまたは終わる。飲料ディスペンサーのいずれもが飲料製品を吐出しておらず、アクティブ状態で作成されたビジュアルコンテンツが、動画完了後に静的画像に変わると、ディスプレイはアイドルディスプレイ状態に移行され得る。これは、デフォルト状態またはスリープ状態に相応する。
アイドルディスプレイ状態では、インフォメーションコンテンツが、表示可能である。このインフォメーションコンテンツは、ブランドステートメント、プロセスステートメント、健康促進プログラムステートメント、栄養に関するステートメント、成分情報(例えば来歴に関する情報または面白い情報)、製品情報(例えば手作りまたはカスタム飲料製品)、教育的情報、または、飲料ディスペンサーの使用または状態に基づいて作成された情報(例えば、この日に作られた最初の飲料またはこの日に使用された最初の飲料材料、マイルストーン情報(例えば、「パイナップル(ジュース)は100回目の吐出である」))、天気情報、年間イベント情報(例えば、ローカルイベント情報)、販促情報、広告またはブランディング情報、1つまたは複数のソーシャルメディアウェブサイト(例えばマイクロポストまたは「ツイート」)から得られた情報および/または他の種類の情報に関するコンテンツを含み得る。しかし、これに制限されない。ビジュアルコンテンツは、事前に作成されたコンテンツまたはダイナミックに修正またはアジャスト可能なコンテンツであり得る。幾つかの実施形態では、ビジュアルコンテンツは、(例えば、.mov、.avi、.divx、または.mpegファイル等のビデオファイルを実行することによって)一連のアニメーションとして提示される。種々のアニメーションはランダムに、または疑似ランダムに表示可能である。例えば、このアニメーションは、表示の周波数をコントロールするためのパラメータセットを含むことができる。幾つかの実施形態では、種々のアニメーションは、事前に定められたシーケンスに相応して表示可能である。アイドルディスプレイ状態で示されるコンテンツは、ビジュアルコンテンツ、オーディオコンテンツまたはそれらの組み合わせを含み得る。
操作者インプット(例えばメニューオーバーライドボタン、または、トグルスイッチ)を起動することによって、メニューディスプレイ状態に移行することができる。メニュー状態は、アクティブディスプレイ状態およびアイドルディスプレイ状態に対して上位であり得る、または、優先であり得る。従って、ディスプレイ上に示されている現在のビジュアルコンテンツは中断され、メニューコンテンツと入れ代わる。メニューディスプレイ状態においては、デジタルメニューをディスプレイ上に示すことができる。このデジタルメニューは静的または動的であり、ビジュアル情報(例えば、飲料材料のグラフィック表現)および/またはアルファベットによる情報(例えばテキストによる識別名または飲料材料の説明および価格情報)を含み得る。デジタルメニューを、実質的に、ディスプレイ全体またはディスプレイの一部に示すことが可能である。メニューディスプレイ状態において示されるコンテンツは、ビジュアルコンテンツ、オーディオコンテンツまたはこれらの組み合わせを含み得る。別の実施形態では、メニューディスプレイ状態は、プログラミングされた入力に従って起動されてよい(例えば、タイムスケジュールまたは操作者入力の代わりにイベントに基づいて)。
II.飲料吐出および表示環境の概観
図1は、飲料吐出および表示システム100の動作環境の例を示す、概略的なブロックダイヤグラムである。このシステムでは、1つまたは複数の飲料ディスペンサーから得られた情報に基づいてビジュアルコンテンツが作成され、ディスプレイ上にダイナミックに示される。飲料吐出および表示システム100は、ディスプレイ105と、複数の飲料ディスペンサー110と、処理装置115と、ネットワーク120と、ネットワークリソース125(例えばウェブサイト)とを含んでいる。1つの実施形態では、ディスプレイ105と飲料ディスペンサー110とは、レストランまたは他の飲食施設内の壁部に取り付けられている。
ディスプレイ105は、処理装置115によって作成されたデジタルコンテンツを示すように設計可能である。処理装置115によって作成されたデジタルコンテンツは、飲料製品が吐出されているときには、少なくとも部分的に、複数の飲料ディスペンサー110から得られた飲料吐出情報に基づくことができる。デジタルコンテンツは、ビジュアルコンテンツ、オーディオコンテンツまたはこれらの組み合わせを含み得る。処理装置115は、殊に、どの飲料ディスペンサーが現在、飲料製品を吐出しているか、吐出されている飲料製品、および/または、吐出された飲料製品の量を決定するために、飲料吐出情報を使用することができる。幾つかの実施形態では、ビジュアルコンテンツは、1つまたは複数の飲料ディスペンサーによって吐出されている飲料製品を示すまたは反映する。ビジュアルコンテンツは、ビジュアルコンテンツが、現在、飲料製品を吐出している1つまたは複数の飲料ディスペンサーに隣接した領域または位置において生じるように作成可能である。これによって、特定の飲料に加えられる飲料材料を客に示すことができる。
ディスプレイ105は、壁に取り付けられたグラフィックディスプレイであり得る。これは例えば、複数のディスプレイモニターのアレイまたは1つのディスプレイユニットである。幾つかの実施形態では、ディスプレイ105は壁の一部であり、ここに、プロジェクターからグラフィックディスプレイが投影される。1つの実施形態では、飲料ディスペンサー110はそれぞれ、飲料または飲料材料を吐出するためのハンドルまたはコックと、このコックに取り付けられた、または、このコック内の少なくとも1つのセンサとを含んでいる。このセンサは、起動されると、特定の飲料ディスペンサーがアクティブに飲料製品を吐出していることを示し、どの位長く、この飲料が吐出されているのも示してよい。処理装置115は、例えば、どの飲料ディスペンサー110が飲料製品を吐出しているのか、どの位長くこのディスペンサーが飲料製品を吐出したか、および、どの位の量の飲料製品が吐出されたのかを、センサによって提供された動作情報から決定し、その後、ビジュアルコンテンツを作成することができる。これは少なくとも部分的に、飲料製品をアクティブに吐出している飲料ディスペンサーの識別に基づいている。
処理装置115は、あらゆる計算装置であってよい。これは例えば処理ユニット、ラップトップまたはタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、personal digital assistant(PDA)、PDAと携帯電話のハイブリッド、携帯電話、電子ブックリーダ、セットトップボックス、カメラ、デジタルメディアプレーヤー等である。処理装置115が、1つの計算装置を用いて実装されても、複数の計算装置を用いて実装されていてもよい。処理装置115のコンポーネントの例およびさらなる詳細を以下に記載する(例えば、図2および3と関連して)。
当業者には、ネットワーク120が、あらゆる有線ネットワーク、無線ネットワークまたはこれらの組み合わせであってよいことが自明である。さらに、ネットワーク120は、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、ケーブルネットワーク、サテライトネットワーク、セルラーフォンネットワーク、またはこれらの組み合わせであってよい。インターネットまたはあらゆる上述したタイプの通信ネットワークを介した通信のためのプロトコールおよびコンポーネントはコンピュータ通信の分野の当業者にはよく知られており、ここでより詳細に説明することは必要でない。
ネットワークリソース125は、ネットワーク120を介した、複数の電子計算および/または通信装置との相互作用をサポートするように設計されてよい。ネットワークリソース125は、ネットワークリソース125のインスタンスをそれぞれ実行する複数のコンポーネントまたはハードウェア装置内に組み込まれてよい。ネットワークリソース125を実装しているウェブサーバーまたは他の計算コンポーネントは、ネットワークインタフェース、メモリ、処理ユニットおよびコンピュータ可読メディアドライブを含んでいてよい。これらの全ては、通信バスの方式によって、相互に通信してよい。ネットワークインタフェースは、ネットワーク120および/または他のネットワークまたはコンピュータシステムを介した連結性を提供してよい。処理ユニットは、ネットワークリソース125の操作のために処理ユニットが実行するプログラム指令を含んでいるメモリと通信してよい。このメモリは一般的に、RAM、ROMおよび/または他の不変および補助のコンピュータ可読メディアを含んでいる。ネットワークリソース125は、処理装置115からメッセージを受け取るおよび/またはメッセージを処理装置115に伝送する。このメッセージは、飲料吐出および表示システム100に関連したものである。幾つかの実施形態では、メッセージはディスプレイ105上に表示されるまたは表示可能である。
図2では、図1の飲料吐出および表示システム100のコンポーネントの例が詳細に示されている。処理装置115は、複数の入力を受け取り、ビジュアルコンテンツをディスプレイ105へダイナミックに出力することができる。これは少なくとも部分的に、複数の入力に基づいている。
図2に示されているように、ディスプレイ105は、ディスプレイモニターのアレイ(例えば2×3、3×2、3×3、3×4、4×4)であり得、これは、ディスプレイまたはビデオユニットまたは複数のディスプレイアレイを形成する。ディスプレイモニター205は、あらゆる種類の支持構造を備えた壁部または壁部ユニットに取り付けられていてよい。ディスプレイモニター205は、液晶ディスプレイ(LCD)モニター、発光ダイオード(LED)モニター、3Dモニター、プラズマスクリーン、テレビモニター、コンピュータモニター、背面映写スクリーン、他のタイプのディスプレイスクリーンまたはモニターまたはこれらの組み合わせであってよい。幾つかの実施形態では、ディスプレイ105は1つのディスプレイスクリーンまたはモニターである。ディスプレイ105が、処理装置115から得たオーディオコンテンツ(例えば音、音声ナレーション等)を出力する、1つまたは複数のオーディオ出力装置(例えばスピーカー)を含んでいてもよい。
図2によると、飲料ディスペンサー110は、噴出孔、プルハンドル、および、プルハンドルが動くことによって起動されるように設計されている1つまたは複数のセンサを含んでいる飲料コック210を含み得る。従って、飲料製品を吐出するようにプルハンドルが起動されると、センサが起動され、プルハンドルが解放されると、センサは停止される(またはその逆)。センサを有している飲料コックの例は、以降で、図7に関連して詳細に説明される。センサは、例えば、プッシュボタンセンサ、スイッチ、流量センサ、または、近接センサであってよい。センサが、オン(例えばアクティブ)状態とオフ(例えばインアクティブ)状態との間でトグル可能であってよい。図2に示された実施形態の例では、8つの飲料コック210が含まれている。このうちの4つの飲料コックは、ディスプレイの垂直な中央線の右側に配置されており、4つの飲料コックは、ディスプレイの垂直な中央線の左側に配置されている。望まれている場合には、他の個数の飲料コック210を使用することが可能である(例えば2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、11個、12個またはそれよりも多く)。
飲料吐出および表示システム100はさらに、インプットコントロールモジュール130を含むことができる。これは、飲料コックセンサから入力信号を受信し、飲料コック210の操作に関連した情報を処理装置115に伝送する。インプットコントロールモジュール130は、メニューオーバーライドインプット135からの入力信号を受信してもよい。メニューオーバーライドインプット135は、入力信号を作成することができる。この信号によって、処理デバイス115は、ディスプレイをメニューディスプレイ状態に移行させることができる。このメニューディスプレイ状態では、存在している全てのディスプレイコンテンツが、メニューコンテンツによって置き換えられる(例えばデジタルメニュー)。幾つかの実施形態では、メニューディスプレイ状態は、あらゆる他のディスプレイ状態に対して上位である。
メニューオーバーライドインプット135は、インプットコントロールモジュール130へ入力信号を提供することができる(例えば、利便性または冗長性のために)、1つ、2つまたはより多くの物理的なユーザー入力装置であってよい。例えば、メニューオーバーライドインプット135は、ディスプレイの片側(例えば左側)に位置付けられた(例えば取り付けられた)第1のユーザー入力装置と、ディスプレイの他方の側(例えば右側)に位置付けられた(例えば取り付けられた)第2のユーザー入力装置とを含むことができる。メニューオーバーライドインプット135は、あらゆるタイプのユーザー入力装置であってよい。これは例えばプッシュボタン、スイッチ、タッチスクリーンインプット等である。ユーザー入力装置は、オン状態(例えばアクティブ状態)とオフ状態(例えばインアクティブ状態)とを有することができるあらゆるトグル入力装置であってよい。メニューコンテンツは、ディスプレイ105の中央領域にわたって表示可能である、または、ディスプレイ105の領域の実質的な部分にわたって表示可能である。幾つかの実施形態では、メニューコンテンツは、ディスプレイ105の小さい部分で表示可能であり、従って、付加的なコンテンツも表示することができる。例えば、種々のメニューインプットは、ディスプレイ105の種々の部分上のメニューコンテンツの提示をコントロールすることができる。
インプットコントロールモジュール130は、あらゆる適切な通信インタフェース、規格、またはプロトコール、例えばUniversal Serial Bus(USB)規格に従って情報を伝送することによって処理装置115と通信してよい。インプットコントロールモジュール130と処理装置115との間の通信インタフェースは、無線(例えばワイヤレスUSB)で、または、有線接続を介して提供されてよい。
インプットコントロールモジュール130は、特定用途向け集積回路(ASIC)またはマイクロコントローラを用いて実装されてよい。これは例えば、Arduino single−boardマイクロコントローラ(例えば、Arduino MEGA2560マイクロコントローラ)である。飲料コックセンサからの入力信号は、1つまたは複数の通信ケーブルを介して、または、1つまたは複数のワイヤレスコミュニケーションインタフェースを介して、インプットコントロールモジュール130によって受信されてよい。例えば、1つの実施形態では、飲料コックセンサからの入力信号は、CAT−5イーサーネットケーブルを介して、インプットコントロールモジュール130によって受信されてよい。幾つかの実施形態では、インプットコントロールモジュール130は設けられておらず、飲料コックセンサからの信号は直接的に、処理装置115のシリアル−インI/Oポートに伝送される。従って、飲料コックセンサは、キーボードに類似した入力として作用する。
図3では、複数の入力を受け取り、ダイナミックグラフィックディスプレイのためにビジュアルコンテンツを作成し、出力するための、処理装置115の一般的な構造が示されている。処理装置115は、ネットワークインタフェース304と通信する1つまたは複数のプロセッサ302と、ディスプレイインタフェース306と、コンピュータ可読メディアドライブ308と、入力/出力装置インタフェース311とを含んでいてよく、これらの全ては、相互に、通信バスの方法で通信する。ネットワークインタフェース304は、1つまたは複数のネットワークまたは計算システムに連結性を提供してよい。従ってプロセッサ302は、他の計算システムからの情報および指示またはサービスを、ネットワーク、例えばネットワーク120を介して受け取ってよい。
プロセッサ302は、メモリ321と通信してもよく、さらに、ディスプレイインタフェース306および/または入力/出力装置インタフェース311を介して、アウトプット情報を提供してもよく、または、入力情報を受信してもよい。入力/出力装置インタフェース311は、1つまたは複数の入力装置324から入力を受信してよい。ここでこの入力装置には、キーボード、マウス、トラックボール、トラックパッド、ジョイスティック、入力テーブル、トラックポイント、タッチスクリーン、リモートコントローラ、ゲームコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、回路基板、速度センサ、電圧または電流センサ、流量センサ、トグルセンサ、運動検出器または、ユーザーから位置または振幅値を得ることができるあらゆる他の入力装置が含まれるが、これに制限されない。入力は1つまたは複数の入力ポートを介して受信され得る。これにはBluetoothまたは他のワイヤレスリンク、光学的なポート、USBポート等が含まれるが、これに制限されない。入力/出力装置インタフェース311は、1つまたは複数の出力装置322を介して出力を提供してもよい。この出力装置には、1つまたは複数のスピーカー、または、あらゆる種類のデジタルまたはアナログの音声利用可能な出力ポートが含まれるが、これに制限されない。この出力ポートには、上述したような、ヘッドフォンジャック、XLRジャック、ステレオジャック、Bluetoothリンク、RCAジャック、光学ポートまたはUSBポートが含まれるが、これに制限されない。ディスプレイインタフェース306が、あらゆる数の視覚または触覚インタフェースと関連していてよい。これには、あらゆる数のアクティブまたはパッシブディスプレイ技術(例えば電子インクLCD、LEDまたはOLED、CRT、3D、DLPプロジェクション等)またはブライユ点字または他の触覚情報に対する技術が組み込まれる。
メモリ321は、コンピュータプログラムインストラクションを含んでいる。これは、プロセッサ302が、本開示内容の1つまたは複数の実施形態を実装するために実行する。メモリ321は一般的に、RAM、ROMおよび/または他の永続性または非一時的なコンピュータ可読媒体を含んでいる。メモリ321は、オペレーティングシステム314を格納してよい。このオペレーティングシステムは、処理装置115の一般的な管理および操作において、プロセッサ302によって使用されるためのコンピュータプログラムインストラクションを提供する。メモリ321はさらに、本開示の態様を実行するために、他の情報を含んでいてよい。例えば、1つの実施形態では、メモリ321は、ユーザインタフェースモジュール321を含む。これは、ディスプレイに対するユーザインタフェースを作成する機能を有する(例えば、それに対するインストラクションを提示することによって)。例えば、ユーザインタフェースは、ナビゲーションインタフェースを介して表示されてよい。これは例えば、処理装置115にインストールされたウェブブラウザーである。幾つかの実施形態では、ユーザインタフェースモジュール312は、入力/出力装置インタフェース311に通信可能に接続されており、この入力/出力装置インタフェース311を通じて受信した情報をコントロールのために使用することができる、または、提示モジュール316へ情報を送ることができる。付加的に、メモリ321は、補助のコンテンツデータ記憶装置323を含んでよい、または、補助のコンテンツデータ記憶装置323と通信してよい。コンテンツデータ記憶装置323内に格納されたデータは、オーディオコンテンツ、イメージコンテンツ、文字コンテンツ等を含んでいてよい。
処理装置115は、グラフィックデータを、ディスプレイ105上の提示に適したフォーマットに変換する1つまたは複数のグラフィックスカードを含んでいてよい。グラフィックスカード333は、ディスプレイ105の1つまたは複数のディスプレイモニター上の提示のために、ビジュアルコンテンツを作成することができる、あらゆるグラフィック処理モジュールであってよい。複数のグラフィックスカード(例えば2つ、3つ、4つまたはそれよりも多く)を、ディスプレイのためのビジュアルコンテンツの作成および出力のための処理スピードを改善するために使用することができる。処理装置115は、オーディオコンテンツをディスプレイ105に出力するのを可能にするためにサウンドカードを含んでいてよい。
ユーザインタフェースモジュール312に対して付加的に、メモリ321が、提示モジュール316を含んでいてよい。これは、プロセッサ302によって実行されてよい。1つの実施形態では、提示モジュール316は、本開示の種々の態様を実行するために使用されてよい。これは例えば、ビジュアルおよび/またはオーディオコンテンツをディスプレイ105へ出力することを定めること、ディスプレイインタフェース306を介してディスプレイにビジュアルコンテンツを提示すること等であり、これをさらに以下で説明する。幾つかの実施形態では、冗長的なまたはバックアップ処理装置を、メイン処理装置のシステム動作エラーの場合のための、設けることが可能である。これは、ここで説明した処理装置115と同じ設計および同じ構造的なコンポーネントを有している。
図2を再度、参照する。処理装置115は、グラフィックスカード333によって作成されたビジュアルコンテンツをディスプレイ105に伝送することができる。このビジュアルコンテンツは、通信ケーブルまたは無線接続を介してディスプレイ105に出力可能である。この通信ケーブルはデジタルビデオインタフェース規格を用いて実装されたデジタルビデオケーブルであり得る。これは例えば、Digital Visual Interface(DVI)ケーブル、ディスプレイポートケーブル、またはHigh−Definition Multimedia Interface(HDMI)ケーブルである。通信ケーブルは、オーディオコンテンツを伝送可能であってもよい(これは例えばHDMIケーブル)。幾つかの実施形態では、通信ケーブルは、アナログ規格を用いて実装されたアナログビデオケーブルであってよく、これは例えば、無線周波数同軸ケーブル、混成ビデオケーブル、S−ビデオケーブル、コンポーネントビデオケーブルまたはビデオグラフィックアレイ(VGA)ケーブルである。
幾つかの実施形態では、グラフィックスカードは、通信ケーブル(例えばDVIケーブル)を介してデータをディスプレイコントロールモジュール222に伝送することができる。これは、次に、ディスプレイモニター205のアレイ(例えばディスプレイ105)上のビジュアルコンテンツの提示または表示をコントロールすることができる。ディスプレイコントロールモジュール222は、高品質のビジュアルコンテンツを提供するように設計されているデジタル通信ケーブルによってディスプレイ105に接続可能である。これは例えばHDMIケーブルであるが、ディスプレイ実装技術に応じて、他の通信ケーブルが使用可能である。ディスプレイコントロールモジュール222は、1つまたは複数のコントローラモジュールと、1つまたは複数のパワーサプライモジュールとを含むことができる。ディスプレイコントロールモジュール222は、例えば、ビデオまたは画像処理、ディスプレイコントロールおよび出力、給電、冷却、バックライト、監視等のための電子的および機械的な構造を含むことができる。幾つかの実施形態では、ディスプレイコントロールモジュール222は、PlanarSystems社から市販されている1つまたは複数のClarity(登録商標)マトリックスモジュールを含む。
処理装置115は、ネットワーク120を介して、ネットワークリソース125に通信可能に接続可能である。幾つかの実施形態では、ネットワークリソース125は、ローカルエリアネットワークにわたってイーサーネットケーブル接続を介して処理装置115に通信可能に接続されており、さらに、インターネットを介して他の計算装置に接続可能である。幾つかの実施形態では、処理装置115は、マイクロポストまたは他のメッセージを作成し、ネットワークリソース125へ伝送する。これは、飲料ディスペンサーから得られた情報に基づいて、1つまたは複数のソーシャルメディアまたはマイクロブログウェブサイト145(例えばTwitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Myspace(登録商標)、Foursquare(登録商標)、Tumblr(登録商標)等)上または会社所有のウェブサイト上に出力するためである。マイクロポストまたは他のメッセージは、格納のために、1つまたは複数のサーバーに伝送されてもよい。
マイクロポストまたは他のメッセージは、飲料ディスペンサー110から得られた情報に基づいて作成可能である。例えば、マイクロポストは、飲料ディスペンサー110のマイルストーンまたは状態に関連した文字メッセージであってよい。飲料ディスペンサーの使用または活動度に関する情報(例えば、起動回数、吐出された飲料製品の総オンス量)を、自動的に、入力信号または、飲料ディスペンサー110から得られたデータに基づいて、作成することができる。作成された情報はトラックされ、メモリ内に格納され、その後、マイクロポストがこの格納された情報に基づいて作成される。例えば、マイクロポストまたは他のメッセージは、特定の店においてその日に最初に使用された飲料材料に関する情報、特定の飲料材料が飲料において使用された回数に関する情報、または、ある時間にわたって吐出された特定の飲料材料の総オンス量に関する情報、特定の飲料材料に対応する飲料ディスペンサーの「使用(pulls)」量に対する、到達したマイルストーンに関する情報等を含むことができる。マイクロポストは、特定の個人(例えば客)に向けられたメッセージであっても、一般向けの放送であってもよい。幾つかの実施形態では、このメッセージは、電子メール、テキストメッセージ、マルチメディアメッセージ等を介して出力可能である。さらに他の実施形態では、このメッセージはビデオおよび/またはオーディオコンテンツを含み得る。
幾つかの実施形態では、マイクロポストまたは他のメッセージは、処理装置115によって、ネットワーク120を介して受信される(例えばネットワークリソース125から)。幾つかの実施形態では、マイクロポストまたは他のメッセージは、第3者(例えば客)から得られる。例えば、会社所有のソーシャルメディアネットアカウント(例えばTwitter(登録商標)アカウント)に投稿されたマイクロポストは、処理装置によって、表示のために受信される。マイクロポストまたは他のメッセージは、ニュースフィード、RSSフィードまたは他のソースから得られてもよい。マイクロポストまたは他のメッセージが、モバイルデバイスまたは他の計算装置上で作成され、施設または設備内のWi−Fi接続を介して処理装置115に送信されてよい。マイクロポストまたは他のメッセージは、遠隔でおよび/またはWi−Fi接続とは異なるネットワーク接続によって作成および伝送可能でもあり得る。幾つかの実施形態では、メッセージはモバイルウェブサイトまたは定常的なウェブサイトまたはモバイル計算装置にダウンロードされたアプリケーションを用いて作成されてよい。第三者から処理装置115によって受信されたマイクロポストは、フィルタまたはスクリーニングプロセスを受けてよく、これによって、不所望なメッセージがディスプレイ105上に示されることが避けられる。幾つかの実施形態では、承認された人物または第三者またはディスプレイ105が配置されている設備の操作者からのマイクロポストまたは他のメッセージのみが、格納および表示可能である。
マイクロポストまたは他のメッセージは、これが処理装置115によって受信および作成されたかに係わらず、ディスプレイ105上に出力可能である。幾つかの実施形態では、マイクロポストまたは他のメッセージは、メモリまたはコンテンツデータ記憶装置内に格納され(例えば、キューデータ構造によって実装される場合)、ディスプレイ105がアイドルディスプレイ状態にある場合に、ディスプレイ105に出力される。マイクロポストは、事前に定められた時間、または、アイドル状態がメニュー状態またはアクティブ状態によって中断されるまで表示可能である。他の実施形態では、マイクロポストは、メニューディスプレイ状態またはアクティブディスプレイ状態において表示可能である。マイクロポストは、ディスプレイ105上の設計された位置、または、ディスプレイ105上のランダムまたは疑似ランダム位置に表示可能である。
マイクロポストは、アイドルディスプレイ状態の間、特定時間の間表示可能である(例えば10秒〜60秒)またはアイドル状態が中断されるまで表示可能である。幾つかの実施形態ではマイクロポストは一度だけ表示され、その後、メモリから消去される。他の実施形態では、マイクロポストは格納され、ランダムにまたは所定のシーケンスで表示される。
幾つかの実施形態では、飲料ディスペンサー110から得られた情報に基づいて処理装置115によってマイクロポストが作成され、ウェブサイトまたは他の通信装置に対する通信のためにネットワークリソース125に伝送されると、ネットワークリソース125は、作成されたマイクロポストを、格納およびディスプレイ105での連続表示のために処理装置115に返す。マイクロポストは、その後、アイドルディスプレイ状態の間、ディスプレイがアイドルディスプレイ状態に戻る次の時間またはその後の時間の間、表示可能である。
III.壁部に取り付けられた飲料システムの実施形態
図4には、壁部に取り付けられた飲料システム400の実施例が示されている。ここでは飲料ディスペンサー110とディスプレイ105は、単体の壁部取り付けユニット内に集積可能である。図4に示されているように、ディスプレイ105は、2×3のマトリクスで配置された6つのディスプレイモニター405を含むことができ、飲料ディスペンサー110は、8つの飲料コック410を含むことができる。飲料コック410は、ディスプレイ105の前に配置され、これらはディスプレイ105上で識別される(例えばラベリングされる)。これに関しては以降でより詳細に述べる。飲料コック410は、対にグループ化可能である。このペアは、等距離で間隔が空けられている。飲料コック410の2つの対は、ディスプレイ105の左半分に配置および関連付け可能であり、飲料コック410の2つの対は、ディスプレイ105の右半分に配置および関連付け可能である。他の実施形態では、飲料コックは、対にされずに、等間隔でスペースを空けて配置されている。
図4に示されているように、飲料コック410は、縦長のコックハンドルを含むことができる。このコックハンドルは、快適な使用のために人間工学的な形状を有していてよく、操作者の手によって握ることができる特徴を有していてよい。コックハンドルは、プルダウンされ、操作ユーザーは、特定の飲料コックに関連した飲料蓄積容器内に格納されている飲料製品を吐出することができる。幾つかの実施形態では、各飲料コック410は異なる飲料材料(例えば各種ジュース、味、または成分)を吐出する。カップまたはその他の飲料容器は、飲料コック410の下の開口部412内に配置可能である、これによって、飲料コック410が引かれると飲料製品を受け入れる。
ディスプレイモニター405間のベゼルまたは仕切り413は、ビジュアルコンテンツの表示を妨害しないように、最小限にすることが可能である。例えば、ベゼルまたは仕切りは、1/4インチ以下であり得る。複数の実施形態では、ディスプレイモニター405は黒であり、耐損傷ガラスの後ろに配置されている。他の実施形態では、ディスプレイモニターは灰色および/または白色であるが、白く照明されたコンテンツを伴って、依然として黒く見える。ディスプレイモニターのサイズ、色、数および/またはシールドは、望まれている、および/または、必要である場合には、変化してよい。例えば、ディスプレイモニターの対角線長さは、32インチから60インチの間であり得る(例えば36インチ、42インチ、46インチ、50インチ、60インチ)。しかし、望まれている、および/または、必要である場合には、他のサイズのモニターが使用可能である。
IV.ディスプレイ状態コントロールルーチンの例
図5では、処理装置115によって、ディスプレイ105は、複数のディスプレイ状態の間で移行する。図5は、処理装置115によって実施されるディスプレイ状態コントロールルーチンの例のフローチャートである。1つの実施例では、ディスプレイ状態は、アイドル状態と、アクティブ状態と、メニュー状態とを含むことができる。種々のコンテンツの異なるカテゴリーおよびタイプが、各ディスプレイ状態と関連付けされ、表示される。これに関しては以降で、より詳細に説明する。ディスプレイ状態コントロールルーチン500は、処理装置115によって実行され、いつディスプレイ状態が移行するのかを決定する。
ディスプレイ状態コントロールルーチン500の例は、アイドル状態でのディスプレイを伴う、ブロック502で始まる。アイドルディスプレイ状態は、デフォルト状態であり得、ここでは入力は処理装置115によって受信されない。例えば、アイドルディスプレイ状態は、飲料製品が現在吐出されていない場合、または、所定の時間の間、吐出されていないかった場合の状態に対応し得る。アイドル状態では、ディスプレイ105上に表示されるビジュアルコンテンツは、ブランドステートメント、プロセスステートメント、健康促進プログラムステートメント、栄養に関するステートメント、成分情報(例えば来歴に関する情報または面白い情報)、または、飲料ディスペンサーの使用または状態に基づいた情報(例えば、この日に作られた最初の飲料またはこの日の最初の飲料材料)、特定の飲料材料に関連するマイルストーン情報(例えば、「パイナップルは100回目の吐出である」)、天気情報、ローカルイベント情報、販促情報、広告情報、1つまたは複数のソーシャルメディアウェブサイト(例えばマイクロポスト)から得られた情報および/または他の種類の情報に関するコンテンツを含み得る。
幾つかの実施形態では、ビジュアルコンテンツは、一連の動画(例えば、.mov、.avi、.divx、.mp3、.mpegまたは別のビデオファイルフォーマット)として提示される。動画はランダムにまたは疑似ランダムに表示可能である(例えば、アニメーションは周波数をコントロールするためのパラメータセットを有している)。幾つかの実施形態では、この動画は、連続的にループする、事前に定められたシーケンスに従って表示可能である。
アイドルディスプレイ状態では、処理装置115は、何らかの入力信号が受信されたか否か、自身の入力ポートを継続的に監視することができる。判断ブロック503で、処理装置115は、メニューオーバーライドインプットが受信されたか否かを決める。メニューオーバーライド情報が受信されていると、ブロック504で、処理装置115によって、ディスプレイ105はメニューディスプレイ状態に移行する。
メニューオーバーライドインプット信号を、操作者インプット、例えばボタン、スイッチ、タッチスクリーン等の起動に応じて、処理装置115に伝送することができる。操作者インプットは、オン状態とオフ状態とを有することができるあらゆるインプットであり得る。幾つかの実施形態では、メニューオーバーライドインプット信号は、インプットコントロールモジュール130から受信される。メニューディスプレイ状態は、アクティブ状態とアイドル状態に対して上位であり得る。従って、表示されている現在のビジュアルコンテンツは、メニューディスプレイ状態に応じたコンテンツによって置き換えられる。メニューディスプレイ状態では、デジタルメニューが、ディスプレイ105に示される。デジタルメニューは、静的または動的であり得、グラフィック(例えば飲料材料の視覚的な表示)および/またはアルファベットによる情報(例えば、飲料材料の文字による識別名または説明および/または価格情報)を含むことができる。デジタルメニューを、実質的に、ディスプレイ105全体に、または、ディスプレイの1つまたは複数の部分に示すことができる。幾つかの実施形態では、メニューコンテンツ以外のメニューも表示可能である(例えば、栄養に関する情報またはアイドルディスプレイ状態に関して上で説明したあらゆる他の情報)。
デジタルメニューコンテンツは、処理装置115のメモリ321内またはコンテンツデータ記憶装置323上に格納可能であり、飲料ディスペンサー110によって吐出されている飲料製品、材料またはフレーバーが変わった際に、アップデートすることができる(例えば、入力装置324を介して)。メニューオーバーライドインプット信号が受信されなくなるまで(例えば、メニューオーバーライドインプットがオフ状態、またはインアクティブ状態にある場合)、処理装置115によって、ディスプレイ105はメニューディスプレイ状態に留まることができる。幾つかの実施形態では、処理装置115によって、飲料ディスペンサー110からインプットが受信されるまで、ディスプレイ105はメニューディスプレイ状態に留まる。他の実施形態では、ディスプレイ105は、予め定められた期間が過ぎるまで、メニューディスプレイ状態に留まったままである。
判断ブロック503で、メニューオーバーライドインプット信号が処理装置によって受信されていない場合には、処理装置115は、センサ入力信号が、吐出されている飲料製品に応じた1つまたは複数の飲料ディスペンサー110から受信されているか否かを決定する(ブロック505)。センサ入力信号が処理装置115によって受信されておらず、事前に定められた期間(例えば、10秒〜60秒の間の時間)の間受信されないと、処理装置115によって、ディスプレイは、アイドルディスプレイ状態(ブロック502)に戻る。しかし、センサ入力信号が処理装置115によって受信されている、または、所定の時間内に受信されると、その後、処理装置115によってディスプレイ105は、ブロック506でアクティブディスプレイ状態に移行する。
飲料ディスペンサー110に応じて入力信号が受信されている間、および、メニューオーバーライドインプット信号が受信されていない間(例えば、インプットコントロールモジュール130から)、処理装置115によって、ディスプレイ105はアクティブディスプレイ状態に留まってよい。従って、処理装置115によって一度、ディスプレイ105がアクティブディスプレイ状態に移行すると、ルーチン500は判断ブロック503に帰ってよい。アクティブディスプレイ状態の間、処理装置115によって、ダイナミックビジュアルコンテンツが、ディスプレイ105上に表示されてよい。これは、飲料ディスペンサー110によって吐出されている飲料材料に関する。これを以下でより詳細に説明する。1つの例として、飲料ディスペンサーのコックハンドルが引かれるとき、飲料ディスペンサーによって吐出されている飲料材料に対応する視覚的な渦巻きが現れ、所定の時間の間、動画シーケンスを辿る。視覚的な渦巻きは、その後、飲料材料を表すイメージに変わる。幾つかの実施形態では、アクティブディスプレイ状態は、アイドルディスプレイ状態およびメニューディスプレイ状態よりもダイナミックであり、「ライブ」ディスプレイ体験を見ている人に与えることができる。
V.ダイナミックグラフィックディスプレイコンテンツの例
図6A−Dでは、ディスプレイ105の一連のスクリーンショットが示されている。これは、飲料材料が飲料ディスペンサー110によって吐出される間のダイナミックビジュアルコンテンツを表している(例えば、ディスプレイ105がアクティブディスプレイ状態にあるとき)。図6A〜6Dに示されているビジュアルコンテンツは単に、どのようにダイナミックビジュアルコンテンツが実施されるかの1つの例である。他のビジュアルコンテンツはまたは動画シーケンスは、望まれている場合には、本開示内容の趣旨および/または範囲を逸脱することなく、使用可能である。
図6A−6Dに示されるように、処理装置115によって、ラベル665が、飲料ディスペンサーの各コック610に対して、ディスプレイ605上に表示される。例えば、ラベル665は、各コック610の上に位置付け可能である。幾つかの実施形態では、コック610のハンドルは、完全に、ディスプレイ605の下にある(図6A〜6Dに概略的に示されているように)。他の実施形態では、コック610のハンドルの上方の位置は重なっており、僅かに上方で、ディスプレイ605の下方境界の前にある。
幾つかの実施形態では、ラベル665は、各飲料ディスペンサーに関連した飲料材料(例えばマンダラ)の画像と名称とを含んでいる。他の実施形態は、所望のように使用可能である(例えば、テキストのみまたはグラフィックイメージのみ)。ディスプレイがアクティブディスプレイ状態にある間、および/または、アイドルディスプレイ状態にある間、ラベル665は、一定に表示されてよい。幾つかの実施形態では、ラベル665がメニューディスプレイ状態において表示されてもよい。例えば、図6A−6Dに示されている飲料材料は、人参ジュース、パイナップルジュース、青物野菜ジュース、ビーツジュース、ココナッツジュース、アップルジュース、キュウリジュースおよび季節のお茶を含んでいる。しかし、本開示内容の趣旨および/または範囲から逸脱することなく他の飲料材料が所望のように使用可能である。飲料コック610に関連付けされている飲料材料が変わった場合に、ラベル665を変更(アップデート)することができる(例えば、処理装置115によって受信された入力に基づいて)。
図6Aは、人参ジュースとパイナップルジュースに対する飲料ディスペンサーが起動された(引かれた)後のディスプレイ105を示している。(例えば、コックハンドルを引き下げることによる)飲料ディスペンサーの起動に基づいて、飲料ディスペンサーによって吐出されている飲料材料のビジュアル表現が、ディスプレイ605上に示される。このビジュアル表現は、飲料材料を吐出している飲料ディスペンサーに隣接する位置で生じ得る。これによって、特定の飲料材料に対応するビジュアル表現が示される。例えば、幾つかの実施形態では、ビジュアル表現は、飲料ディスペンサーの物理的な位置に対応する位置に対応付けされた、予め定められたピクセルで発生する。幾つかの実施形態では、画像表現は1つまたは複数の動画化された渦巻きエレメント660を含む。これは、発生箇所から発展して、ディスプレイ605の中心位置を包囲する円になる。幾つかの実施形態では、渦巻きエレメントは、飲料材料の皮(果物の皮)を表すことができる。図6Aに示されている様に、パイナップルジュースに対応する2つの渦巻きエレメント660Bが、概して、パイナップルジュースを吐出している飲料コック610上の位置から生じている。図6A−6Dは、ビジュアル表現として渦巻きエレメント660を示しているが、本開示内容の趣旨および/または範囲から逸脱することなく他のグラフィックイメージが使用可能である。例えば、円、円柱、柱、線または他の形状またはイメージが使用可能である。
各飲料材料に対して作成される渦巻きエレメント660の数および/または渦巻きエレメント660の長さは、飲料ディスペンサーが起動されている継続時間に依存し得る(例えばどのくらい長く飲料ディスペンサーが引かれているか)。これによって、吐出される飲料材料の量が視覚的に示される。図6Aには、各飲料材料に対して2つの渦巻きエレメント660A、660Bが形成されている、人参ジュースとパイナップルジュースのための飲料ディスペンサーの起動が示されている。渦巻きエレメント(または他のビジュアル表現)の物理的な特徴およびプロパティは、変化可能である。例えば、各飲料材料に対する渦巻きエレメント660は、異なる色および/またはテクスチャーを含むことができる。幾つかの実施形態では、色およびテクスチャーは、それが提示する飲料材料に基づく。渦巻きエレメント660のビジュアル特性およびプロパティは、長さ、厚さ、方向性、パターン、円のコースの方向および/または渦巻きエレメントによって形成される円の半径サイズも含んでよい(これは、各飲料製品に対して予め定められていてよい、または、渦巻きエレメント毎に異なっていてよい)。少なくとも幾つかの物理的な特徴およびプロパティは、ランダムに、疑似ランダムにまたはフラクタル値にセット可能である。例えば、渦巻きエレメント660の寸法値は、事前に定められた値範囲からランダムに選択可能である。
図6Bでは、ディスプレイ605上に示されるビジュアルコンテンツは、短時間に、(6つの異なる飲料材料に対応する)6つの異なる飲料ディスペンサー110が起動された状況に相応する。これは、最後に作成された季節のお茶に対応する渦巻きエレメント660Cを伴っている。異なる飲料材料に対応する種々の渦巻きエレメント660は、渦を巻く、一般的に円の動きで表される。種々の飲料材料に対応する渦巻きエレメント660は相互に混合および/または重複してよい。幾つかの実施形態では、渦巻きエレメントが重複した場合に、各渦巻きエレメントの不透明度が変化する。これによって、渦巻きエレメントは相互に混ざる(図示されていない)。渦巻きエレメントの色および/またはテクスチャーは、変化してよい。例えば、重複している2つの渦巻きエレメント(渦巻きエレメントのエッジを含む)は、相互に混ざり、1つの渦巻きエレメントを形成することができる。幾つかの実施形態では、渦巻きエレメントまたはビジュアル表現は、
図6Cでは、種々の渦巻きエレメント660は、一般的に、ディスプレイ605の中心点の周囲で、自身の最終的な一般的に円形の経路への自身の横断運動を完結させる。図6Dでは、渦巻きエレメント660は、自身の各飲料材料の画像へと分解されている。示されているように、各飲料材料の画像は、ラベル665と、各飲料材料に対応する飲料コック610の一般的な領域内の位置に位置付けられてよい。しかし、他の実施形態では、これらの画像は、ランダムに、ディスプレイ605上の種々の位置に表示され得る。図6Dにも、飲料材料の画像の複数の例が示されている。画像の数は、渦巻きエレメント660の数に対応可能である、または、ランダムであり得る、または、各飲料材料に対して同じであり得る。
VI.飲料コックセンサの実装例
図7では、信号(例えばデータ)を処理装置115に伝送することができる飲料コック710の実施例が示されている。これによって、ビジュアルコンテンツをディスプレイに出力すること、いつビジュアルコンテンツを出力するか、および、示されているビジュアルコンテンツをどのように動的に修正するかが決めされる。飲料コック710は、縦長のプルハンドル765と、レバーアーム770と、ケーシング770と、コンタクトプレート777と、センサ780と、起動部材785とを含む。
縦長のプルハンドル765は、レバーアーム770の近位端に固定されている。これは、飲料コック710の機能的な操作用に設計された、1つまたは複数の繋いでいる支持部材(図示されていない)によって支持されてよい。幾つかの実施形態では、センサ780は、レバーアーム770の遠位端に結合されている(取り付けられている)。プルハンドル765が操作者によって引き下げられると、レバーアーム770の近位端が下がり、レバーアーム770の遠位端が上がる。これによって、センサ780は、コンタクトプレート777との接触に応じて起動される。図7に示されているように、センサ780は、ボタン部材を押すおよび押し込むことによって、オンおよびオフされるように設計されているプッシュボタンセンサであり得る。
別の実施形態では、ボタン部材がレバーアーム770の遠位端に面するように(例えば、図7に示されたセンサ780の方向と比べて上下反転)、センサ780はコンタクトプレート777(例えば、コンタクトプレート777の下面)に結合可能である。幾つかの実施形態では、センサ780は、センサ780の一部をコンタクトプレート777のスロット778内に挿入することによって、コンタクトプレート777と結合可能である。コンタクトプレート777とレバーアーム770の遠位端との間の距離は、センサ780の寸法に基づいて決めることができる。
起動部材785は、飲料製品の吐出に影響を与える構造部材に結合またはそうでない場合には接触するように設計可能である。幾つかの実施形態では、プルハンドル765が、操作者によって引き降ろされると、起動部材785は、中間繋ぎ部材によって、下方に動かされる。これによって次に、起動部材785が、飲料製品を(直接的にまたは別の構造部材によって間接的に)吐出させる構造部材と結合される。幾つかの実施形態では、起動部材785は、物理的に飲料製品の吐出に影響を及ぼさない。しかし、その代わりに、飲料製品の吐出に影響を与える信号を伝送する。幾つかの実施形態では、センサ780と起動部材785の機能は、信号構造部材内に結合可能である。
センサ780が、ボタン部材を押すおよび押し込むことによってオンおよびオフされるプッシュボタンセンサとして示されているが、望まれている場合には、開示内容の趣旨および/または範囲を変更することなく、他のタイプのセンサが使用可能である。例えば、幾つかの実施形態では、センサは、2つの導電性プレートによって形成されているスイッチとして実装可能である。これらの導電性プレートは、接触したときに回路を完成させるが、これらのプレートのうちの1つの、相互に離れる動きによる崩壊時には、回路を崩壊させる。さらに別の実施形態では、センサは、飲料製品が飲料ディスペンサーから流出した量を検出する位置に配置された流量センサであり得る。さらに別の実施形態では、センサは運動センサ、近接センサ、タッチセンサ、マイクロセンサ、音響センサ、振動センサ、加速度センサ、化学的なセンサ、電流センサ、圧力センサ、接触センサ、光電子センサ、光ファイバーセンサ、光センサ、赤外センサ、電子光学センサまたはあらゆる他のタイプのセンサまたはスイッチであり得る。センサ780は、1つのセンサまたは複数のセンサであり得る。
上述したように、センサ780は、情報(例えば信号データ)を、入力コントロールモジュール130に、または、直接的に処理装置115に伝送することができ、処理装置115は、少なくとも部分的に、センサ780によって受信された情報に基づいて、ダイナミックビジュアルコンテンツデータを作成および提示することができる。さらに別の実施形態では、センサ情報は、ダイナミックビジュアルコンテンツを作成するためおよび/または他の処理のために、リモートまたはオフサイト計算装置またはサーバーに伝送されてよい。
VII.用語
ここで使用されている用語「飲料」は、自身の元来の意味に加えて、殊に、流れる性質を有するあらゆる液体物質または製品(例えばジュース、コーヒー飲料、お茶、フローズンヨーグルト、ビール、ワイン、カクテル、リカー、スピリッツ、サイダー、ソフトドリンク、フレーバードウォーター、エネルギードリンク、これらの組み合わせ等)を含むことができる。さらに、この明細書は主に、飲料吐出システムに関連したダイナミックグラフィックディスプレイに言及しているが、本願に記載されたシステム、方法および技術は、他の種類の吐出システムにも使用可能である。しかし、これは、食べ物吐出システム、食品吐出システムまたは製品吐出システムに制限されない。本願で使用されているように、用語「飲料製品」および「飲料材料」は、それらの元来の意味に加えて、相互交換して使用可能であり、殊に、飲料タイプ、フレーバー、成分、製品、これらの組み合わせ等を含み得る。
全ての構成要件および利点が、本願に記載されているあらゆる特定の実施形態に関連して実現される必要がない、ということを理解されたい。従って例えば、特定の実施形態が、本願で教示された1つの利点または利点群が実現されるまたは最適化されるように、動作するように構成されていてよい、ということが当業者には自明である。この際に、本願で教示されたまたは提案された、他の構成要件または利点を実現する必要はない。
本開示に記載した全てのプロセスを、一つ又は複数の汎用コンピュータ又は専用のコンピュータまたはプロセッサによって実行されるソフトウェアコードモジュールにおいて実施することができ、またそのソフトウェアコードモジュールを介して完全に自動化することもできる。コードモジュールを、任意の種類のコンピュータ読み取り可能媒体又は他のコンピュータ記憶装置に記憶することができる。択一的に、幾つかの方法又は全ての方法を専用のコンピュータハードウェアで実施することができる。更に、本開示において参照されるコンポーネントを、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせで実装することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROMまたは既知のあらゆる他の形状の非一時的なコンピュータ可読記録媒体内に存在可能である。例である記録媒体は、プロセッサに結合可能であり、これによって、プロセッサは記録媒体から情報を読むことができ、かつ、記録媒体に情報を書き込むことができる。択一的に、この記録媒体は、プロセッサに統合可能である。プロセッサと記録媒体はASIC内に存在し得る。ASICは、ユーザー端末内に存在し得る。択一的に、プロセッサと記録媒体は、ユーザー端末内に、離散したコンポーネントとして存在可能である。
特に、「can」、「could」、「might」または「may」のような条件的な言葉は、そうでないことが明確に述べられない限り、または使用されている文脈においてそうでないと理解されない限り、概して、ある実施の形態がある特徴、エレメントおよび/またはステップを含み、他の実施の形態は含まないことを意味することが意図されている。つまり、このような条件的な言葉は、概して、特徴、エレメントおよび/またはステップが、1つ以上の実施の形態のために要求されるあらゆる形式であるか、または1つ以上の実施の形態が必然的に、使用者入力または鼓舞によりまたはそれなしで、これらの特徴、エレメントおよび/またはステップがあらゆる特定の実施の形態に含まれるまたは行われるかどうかを決定するための論理を含むことを暗示することが意図されていない。用語「comprising」、「including」、「having」等は同義語であり、オープンエンド様式で包括的に使用され、付加的なエレメント、フィーチャ、行動、動作等を排除するものではない。
そうでないことが明確に述べられない限り、または一般的に使用されている文脈においてそうでないと理解されない限り、フレーズ「X、YおよびZの内の少なくとも一つ」等の接続的言語は、項目、術語等がX、YまたはZのいずれかで良いことを意味していると解される。従って、そのような接続的言語は、一般的に、特定の幾つかの実施の形態が、Xの内の少なくとも一つ、Yの内の少なくとも一つ、またZの内の少なくとも一つがそれぞれ存在することを必要とすることを意味することは意図していない。従って用語「または」は、包括的なセンテンスで使用され(排他的なセンテンスではない)、例えば部材のリストを接続するときに使用され、用語「または」は、このリスト内の1つ、幾つか、または全てのエレメントを意味する。
本開示に記載した、及び/又は添付の図面に図示したフローチャートにおけるプロセスの記述、要素又はブロックはいずれも、そのプロセスにおける特定の論理的機能又は要素を実装するための一つ又は複数の実行可能な命令を含む、モジュール、セグメント、またはコードの一部を潜在的に表すものとして解されるべきである。択一的な実装形態も本開示に記載した種々の実施の形態の範囲に含まれ、当業者に理解されるように含まれた関係性に応じて、幾つかの要素又は機能を削除することができるか、又は、実質的に同時に実行すること又は逆の順序で実行することも含めて、図示又は説明した順序とは異なる順序で実行することができる。さらに、特定の実施形態では、複数の動作および事象は、連続的というよりは同時に実行可能である。これは例えば、マルチスレッド処理、インタラプト処理、または、マルチプルプロセッサまたはプロセッサコアまたは別の並行したアーキテクスチャによって行われる。さらに、異なるタスクまたはプロセスを、異なる機械および/または計算システムによって実行可能である。これらは、一緒に機能することができる。幾つかの実施形態での、クラウド計算環境における実行は、同時に計算される条件の多様性を支持する。
本願に開示された実施形態との関連で記載された種々の論理ブロックの例およびモジュールは、機械によって実装または実行可能である。これは例えば汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または、本願に記載された機能を実行するように設計されたもののあらゆる組み合わせである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得る。しかし、択一的に、プロセッサはコントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械、それらの組み合わせ等であり得る。プロセッサは、計算装置の組み合わせとして実装されてもよい。これは例えば、DSOとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、またはその他のあらゆる構造である。計算環境は、あらゆるタイプの計算システムを含むことができる。これは、マイクロプロセッサをベースにした計算システム、メインフレームコンピュータ、デジタル信号プロセッサ、ポータブル計算装置、パーソナルオーガナイザー、装置コントローラおよび装置内の計算エンジン等を含むが、これに制限されない。
前記実施の形態に対して多くの変更および修正がなされてよく、そのエレメントは、特に許容可能な実施例であると理解されるべきものであることが強調されるべきである。全てのこのような修正および変更は、ここにこの開示の範囲に含まれ、以下の請求項によって保護されることが意図されている。

Claims (30)

  1. 飲料吐出に応じたダイナミックビジュアルコンテンツをディスプレイに示すためのシステムであって、当該システムは、
    ・ディスプレイと、
    ・複数の飲料ディスペンサーと、
    ・処理装置とを有しており、
    前記飲料ディスペンサーと前記ディスプレイとは関連しており、各飲料ディスペンサーは特定の飲料材料を吐出するように構成されており、
    前記処理装置は、前記ディスプレイにビジュアルコンテンツを出力するように構成されており、
    当該ビジュアルコンテンツは、少なくとも部分的に1つまたは複数の前記飲料ディスペンサーからの飲料材料吐出に応じた情報に基づいて、ダイナミックに作成される、
    ことを特徴とするシステム。
  2. 各飲料ディスペンサーはコックを含んでおり、
    当該コックは、
    ・プルハンドルと、
    ・センサとを有しており、
    当該センサは、前記プルハンドルが飲料吐出位置に動かされることに応じて起動される、請求項1記載のシステム。
  3. コントローラを有しており、
    当該コントローラは、前記複数の飲料ディスペンサーの各センサの状態を決定し、飲料製品を吐出している飲料ディスペンサーを示す電気信号を作成し、前記処理装置へ伝送するように構成されている、請求項2記載のシステム
  4. 前記ディスプレイは、壁取り付け型ディスプレイモニターのアレイを含んでいる、請求項1から3までのいずれか1項記載のシステム。
  5. 前記処理装置はデータ記憶装置を含んでおり、
    当該データ記憶装置は、前記飲料ディスペンサーによって吐出される飲料材料に関する情報を記憶する、請求項1から4までのいずれか1項記載のシステム。
  6. ダイナミックデジタルコンテンツを作成し、ディスプレイに示すためのコンピュータ実装方法であって、
    実行可能な特定のインストラクションによって構成された1つまたは複数の計算装置によって実装される場合に、当該方法は、
    複数のディスペンサーを含んでいる吐出システムに関連しているディスプレイに示すために、アイドル状態に対応した第1のカテゴリーのデジタルコンテンツを作成すること、
    前記アイドル状態の間、前記吐出システムに関連している前記ディスプレイに当該第1のカテゴリーのデジタルコンテンツを表示させること、
    前記複数のディスペンサーのうちの1つまたは複数の動作を示す吐出情報を受信すること、
    前記ディスプレイに示すために、アクティブ状態に対応した、少なくとも部分的に、前記受信した吐出情報に基づいて第2のカテゴリーのデジタルコンテンツを作成すること、および、
    前記アクティブ状態の間、当該第2のカテゴリーのデジタルコンテンツを前記ディスプレイの、1つまたは複数のディスペンサーに隣接した領域に表示させることを含み、
    当該複数のディスペンサーの各々は特定の食品を吐出するように構成されており、
    前記アクティブ状態は、前記吐出情報から決定される、
    ことを特徴とする方法。
  7. 前記デジタルコンテンツはビジュアルコンテンツとオーディオコンテンツのうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項6記載のコンピュータ実装方法。
  8. 前記第2のカテゴリーのデジタルコンテンツは、前記1つまたは複数のディスペンサーによって吐出されている前記食品のビジュアル表現を含んでいる、請求項6または7記載のコンピュータ実装方法。
  9. 前記第2のカテゴリーのデジタルコンテンツは、動画コンテンツを含んでいる、請求項8記載のコンピュータ実装方法。
  10. 前記ビジュアル表現は、吐出されている前記食品に対応した色とテクスチャーとを有している、請求項8記載のコンピュータ実装方法。
  11. 前記ディスプレイ上で複数の前記ビジュアル表現が重なる場合に、当該2つのビジュアル表現の少なくとも一部同士を混ぜ合わせることを含む、請求項8記載のコンピュータ実装方法。
  12. 前記ディスプレイ上で複数の前記ビジュアル表現が重なる場合に、当該2つのビジュアル表現の前記不透明度を修正し、これによって前記混合を実現する、請求項11記載のコンピュータ実装方法。
  13. 前記第1のカテゴリーのデジタルコンテンツは、教育的情報を含むコンテンツを含んでいる、請求項6から12のいずれか1項記載のコンピュータ実装方法。
  14. 前記第1のカテゴリーのデジタルコンテンツは、広告情報を含むコンテンツを含んでいる、請求項6から13のいずれか1項記載のコンピュータ実装方法。
  15. 前記第1のカテゴリーのデジタルコンテンツは、年間イベント情報を含むコンテンツを含んでいる、請求項6から14のいずれか1項記載のコンピュータ実装方法。
  16. 前記食品は飲み物である、請求項6から15のいずれか1項記載のコンピュータ実装方法。
  17. 前記複数のディスペンサーの1つまたは複数から受信した吐出情報に基づいてテキストメッセージを作成することをさらに含む、請求項6から16のいずれか1項記載のコンピュータ実装方法。
  18. 前記テキストメッセージを前記ディスプレイに表示させることをさらに含む、請求項17記載のコンピュータ実装方法。
  19. 前記テキストメッセージに基づいてマイクロポストを作成し、当該マイクロポストを、ソーシャルメディアウェブサイト上に示すためにネットワークリソースに伝送することをさらに含む、請求項18記載のコンピュータ実装方法。
  20. ソーシャルメディアウェブサイトから受信したマイクロポストを前記ディスプレイに表示させることをさらに含む、請求項6から19のいずれか1項記載のコンピュータ実装方法。
  21. 非一時的なコンピュータ可読記録媒体であって、
    当該記録媒体は、コンピュータ実行可能モジュールを有しており、
    当該モジュールは、1つまたは複数の計算装置による実行に応じて、ビジュアルコンテンツをダイナミックに作成し、当該ビジュアルコンテンツを、1つまたは複数の製品ディスペンサーと関連しているディスプレイに示し、
    当該コンピュータ実行可能モジュールは提示モジュールを含んでおり、
    当該提示モジュールは、
    少なくとも1つの製品ディスペンサーの動作を示す吐出情報を受信し、
    少なくとも1つの製品ディスペンサーが製品を吐出していることを決定し、
    少なくとも1つの飲料ディスペンサーによって吐出されている製品を決定し、
    少なくとも部分的に、受信した前記吐出情報に基づいて、少なくとも1つの製品ディスペンサーによって吐出されている製品を表すビジュアルコンテンツを作成し、
    当該ビジュアルコンテンツを、少なくとも1つの製品ディスペンサーに関連しているディスプレイに表示させる、
    ように構成されている、
    ことを特徴とする、非一時的なコンピュータ可読記録媒体。
  22. 前記吐出されている製品は、飲料材料である、請求項21に記載の、非一時的なコンピュータ可読記録媒体。
  23. 前記ビジュアルコンテンツは、動画化されたビジュアルコンテンツを含んでいる、請求項21または22記載の、非一時的なコンピュータ可読媒体。
  24. 前記製品を示しているビジュアルコンテンツは、当該製品の少なくとも1つの物理的な特徴を表している、請求項21から23までのいずれか1項記載の、非一時的なコンピュータ可読媒体。
  25. 前記少なくとも1つの物理的な特徴は、少なくとも部分的に、前記受信した吐出情報に基づいて決定される、請求項24記載の、非一時的なコンピュータ可読媒体。
  26. 前記少なくとも1つの物理的な特徴は、色とテクスチャーのうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項24記載の、非一時的なコンピュータ可読媒体。
  27. 前記提示モジュールはさらに、
    2つ以上の製品ディスペンサーが製品を吐出していることが決定される場合に、
    少なくとも部分的に、受信した前記吐出情報に基づいて、吐出されている各製品を表すビジュアルコンテンツを作成し、
    吐出されている各製品のビジュアルコンテンツを一緒に、前記ディスプレイに表示させる
    ように構成されている、請求項21から26までのいずれか1項記載の、非一時的なコンピュータ可読媒体。
  28. 所定時間の後、前記ビジュアルコンテンツは、吐出されている製品の画像に変わる、請求項21から27までのいずれか1項記載の、非一時的なコンピュータ可読媒体。
  29. 前記提示モジュールは、さらに、前記少なくとも1つのディスペンサーによって吐出されている製品に対応するラベルを、前記少なくとも1つのディスペンサーに隣接して、前記ディスプレイに表示させるように構成されている、請求項21から28までのいずれか1項記載の、非一時的なコンピュータ可読媒体。
  30. 前記提示モジュールは、さらに、ソーシャルメディアウェブサイトから受信したマイクロポストを前記ディスプレイに表示させるように構成されている、請求項21から29までのいずれか1項記載の、非一時的なコンピュータ可読媒体。
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