JP2015502546A - 脱進機構 - Google Patents

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Abstract

本発明は、時計用の脱進機構に関するものである。この脱進機構は、がんぎ車(1)と、本体(2a)を有する脱進機アンカー(2)と、フォーク(5)と、を備えている。本体(2a)は、がんぎ車(1)と噛み合う歯止め(3、3’、4、4’)を備えている。本体(2a)は、がんぎ車(1)を配置するために、内部空間(11)を画定することができる形状を有している。歯止め(3、3’、4、4’)は、内部空間(11)に突出する2つの停止石(3、3’)および2つの衝撃石(4、4’)を備えている。脱進機構は、調整機器に固定されたローラー(6)のピン(7)を備えている。そして、ピン(7)がフォーク(5)と噛み合ったときに、がんぎ車(1)に対してアンカー(2)が往復並進運動するように、ローラー(6)とフォーク(5)が互いに相対的に配置されることを特徴としている。

Description

本発明は、時計製作法の一般の発明の技術分野、特に脱進機システムの発明の技術分野に関するものである。特に本発明は、機械式腕時計の自由脱進機システムに関するものであり、より一般的にいえば、単一方向に運動するディスクから往復運動するディスクへとエネルギーを移動するどのようなシステムであってもよい。
この種の脱進機システムは、一般に、ぜんまい箱(バレル)によって供給され、歯車列によって減らされる、準一定のトルクを受けるがんぎ車を備えている。脱進機システムは、さらに、がんぎ車によって所定方向に提供されるエネルギーを、交互に一方向から他方向に、プレートに分配するのに役立つ脱進機パレットも備えている。機械式腕時計の場合、この種のプレートは、ぜんまいテンプに自転するように固定される。
脱進機システムは、公知であり、従ってこの文書では詳述しない。これらのシステムは、一組の構成部品を含んでおり、特に、一方では、少なくとも1つの駆動機関の機能によって回転するようにされ、他方では、少なくとも1つの調速機とともに機械的に協働するようにされる、少なくとも1つのがんぎ車を含んでおり、その振動を維持するために周期的にエネルギーをそれに伝えるようにされている。
典型的には、がんぎ車は、ハブと、歯を備えている外縁と、ハブを外縁に堅く接続している接続アームとを備えている。
最も広範囲にわたる脱進機構は、特にその信頼性に起因して、スイスのレバー脱進機である。
ミリー兄弟による歯止め脱進機構が公知である。この歯止め脱進機構の脱進歯止めは、本体を接続する棒、支持面つめ石をフォークに接続している。この種の脱進機構は、例えば、欧州特許出願公開第1967919号明細書に記載されている。棒は、がんぎ車の軸に平行な固定軸のまわりを旋回する。この種の脱進機構が、適切に動作しないことは広く公知である。実際、この脱進機構は、高い操作の安全性を備えてはおらず、停止、衝撃および降下の間の遷移は十分には規定されていない。それは非常に大きく、その構造は強い慣性モーメントを与える。
本発明は、改良型の脱進機構を提供することを目的とする。そして、脱進機システムの効率を上昇させることを可能にする。
他の本発明の目的は、単純で、信頼性が高く、かつ、コンパクトな脱進機構を提供することである。
そのために、そして、本発明によると、時計用の脱進機構が提案される。脱進機構は、がんぎ車と、本体を含んでいる脱進機パレットと、前記本体に固定されるフォークと、を備える時計用の脱進機構である。前記本体は、前記がんぎ車と協働するようにされたつめ石を含み、前記本体は、前記がんぎ車を配置するための内部空間を画定することを可能にする形状を有し、前記つめ石は、一方で2つの停止つめ石を備えるとともに、他方で2つの衝撃つめ石を備え、前記内部空間に突出し、前記機構は、調速機に固定されたプレートのピンを含み、前記プレートおよび前記フォークは、ピンがフォークと連係するときに、前記脱進機パレットが前記調速機に近づいたり離れたりすることを可能にする方向に、前記脱進機パレットが往復並進運動するように、互いに相対的に配置されることを特徴とする。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記並進運動はフォークの開口に対して垂直な方向Tに生じる。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記プレートが、前記がんぎ車の回転軸に平行な回転軸を有し、往復回転運動をするピンが、前記フォークの入力ホーンおよび出力ホーンと協働するようになっている。
衝撃つめ石と停止つめ石は、異なる形状となっている。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記衝撃つめ石が、前記停止つめ石と同様に、中央軸線に対して対称形であり、かつ、前記本体によって画定された前記内部空間の延長平面に垂直になっている。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記停止つめ石が、前記がんぎ車の歯のいわゆる肩の位置決めをさせるか、又は、前記脱進機パレットの移動を制限する固定バンキングによる位置決めをさせる形状を有する。
本発明の1つの例示の実施例によれば、各停止つめ石が、自由端のほうから、衝撃突出部と、衝撃面と、停止突出部と、停止面と、戻り面と、を有する。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記がんぎ車の回転方向の反対方向に実質的に屈曲した形状を提供するように、各衝撃つめ石が、自由端のほうから、衝撃突出部と、衝撃面と、第1の追加面と、第2の追加面と、を有する。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記がんぎ車の前記歯の前記突出部および前記衝撃面を接触することなく収納できるように、各衝撃つめ石は、前記衝撃面から上流に伸びるザグリを備える。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記本体は、2つの実質的に直線の中央部分と前記中央部分の両端における1つの実質的に円形の部分とを有する実質的に環状の部分であり、これにより、がんぎ車の中心を通過する並進方向Tと合成される大きい軸を有する内部空間の幾何学的形状を画定し、前記つめ石は、それぞれ、前記中央部分と実質的に円形の部分の間の遷移領域に配置される。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記脱進機パレットの往復並進運動を介して、繰り返しの脱進サイクルを実施することを可能にする脱進機構であって、各脱進サイクルは、停止段階と、解除段階と、停止つめ石への衝撃段階と、衝撃つめ石への補充衝撃段階と、新しい停止段階の前の前記がんぎ車の降下段階と、を有し、前記複数の段階は、並進行程における前記脱進機パレットの特定の位置に対応している。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記がんぎ車の各歯は、その自由端において、前記衝撃段階の間に、停止つめ石の衝撃面に作用する突出部と、前記補充衝撃段階の間に、衝撃つめ石の衝撃面に作用する衝撃面と、を備える。
本発明の1つの例示の実施例によれば、停止段階の間に、前記がんぎ車の歯の前記突出部および前記衝撃面が、接触することなく、別の歯が当接する停止つめ石の前に、衝撃つめ石のザグリと噛み合う。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記本体と、前記本体と棒によって接続されている前記フォークと、前記停止つめ石と、前記衝撃つめ石と、が1つの部品として繋がっている。
本発明の1つの例示の実施例によれば、例えばつめ石を製作するためにルビーを使用し、本体を製作するために鋼を使用するなど、部材または構成要素を製作するために異なる材料を用いることができる。
本発明の1つの例示の実施例によれば、前記衝撃つめ石の前記衝撃面は、前記歯の支持面が前記脱進機パレットの並進方向にできる限り近づくように、方向付けられている。
本発明は、本発明による、少なくとも一つの脱進機構を含む時計にも関する。
本発明による脱進機構は、がんぎ車と脱進機の歯止めの間でのエネルギー伝達を改善することを可能にする。
本発明による脱進機構は、歯の数が減少することで、降下行程を維持しつつも衝撃行程を増加することを可能にする。これによって、結果として伝達したエネルギーを均等に増加させることになる。
本発明による脱進機構は、歯止めの移動方向に近い方向の力によって、がんぎ車から歯止めへのエネルギーの伝達を可能にする。これによって、摩擦によるエネルギー損失を最小化する。
本発明による脱進機構の他の利点は、それがスイスのレバー脱進機構と同程度に安全に動作するという事実である。
本発明による脱進機構の他の利点は、脱進機パレットの所定方向の往復並進運動にある。これによって、がんぎ車に相互作用するつめ石において、完璧に対象な脱進機パレットを作り出すことが可能となる。
本発明の他の特徴は、以下の説明を添付の図面とともに読むことで、いっそう明らかになるだろう。図面は、非限定的な例示として提供されるものである。
第一の停止段階の間における、本発明の脱進機構の例示の実施例である。 図1の脱進機構のAの拡大図である。 図1の脱進機構のBの拡大図である。 図1の脱進機構のDの拡大図である。 解除段階の初めにおける、本発明による脱進機構である。 図5の脱進機構のAの拡大図である。 図5の脱進機構のBの拡大図である。 図5の脱進機構のCの拡大図である。 解除段階の間における、本発明による脱進機構である。 図9の脱進機構のAの拡大図である。 図9の脱進機構のBの拡大図である。 図9の脱進機構のCの拡大図である。 第一の衝撃段階の間における、本発明による脱進機構である。 図13の脱進機構のAの拡大図である。 図13の脱進機構のBの拡大図である。 図13の脱進機構のCの拡大図である。 第二の衝撃段階の間における、本発明による脱進機構である。 図17の脱進機構のAの拡大図である。 図17の脱進機構のCの拡大図である。 第二の停止段階の間における、本発明による脱進機構である。 図20の脱進機構のAの拡大図である。 図20の脱進機構のCの拡大図である。 第二の衝撃段階の間における、本発明の脱進機構の例示の別実施例である。 停止段階の間における、本発明による脱進機構の別の実施例である。 図24の脱進機構のAの拡大図である。
異なる図面に存在する、構造的・機能的に同じ要素は、同じ数字または英数字の参照符号を与えられる。
図1は、第一の停止段階における、本発明による脱進機構の実施例を示す。脱進機構は、軸1aの周りを方向Rに回転するがんぎ車1と、脱進機パレット2と、を備える。がんぎ車1は、好ましくは奇数の歯を含む。例えば、その数は、7又は11に等しい。
脱進機パレット2は、2つの停止つめ石3、3’および2つの衝撃つめ石4、4’を有する本体2aを備える。脱進機パレット2は、末端にフォーク5が付いている棒2bをも含む。
脱進機構は、外縁にピン7を有するプレート6をも備えている。プレート6は、回転軸8の周りを往復運動するように旋回する。
例えば、本体2aは、2つの実質的に直線の中央部分9および前記中央部分の両端の実質的に円形の部分10を含んでいる実質的に環状の部分である。これにより、例えば、がんぎ車1の中心と、フォーク5及びピン7の間の協働ゾーンを通過する並進方向Tと平行な、又は調和された大きい軸を有する内部空間11を有する幾何学的形状を画定する。
停止つめ石3、3’の各々および衝撃つめ石の各々は、好ましくは実質的に直線の中央部分9と実質的に円形の部分10の間の遷移ゾーンに配置される。
本発明による脱進機構の他の例示の実施例によれば、衝撃つめ石は実質的に直線の中央部分9に配置される。そして、停止つめ石は実質的に円形の部分10に配置される。
本体2aは、がんぎ車1が配置される内部空間11を限定することができるような形状となっている。2個の停止つめ石3、3’および2個の衝撃つめ石4、4’は、内部空間11に突出する。
ピン7がフォーク5と協働すると、脱進機パレット2がT方向の往復並進運動をするように、プレート6およびフォーク5は相対的に配置される。
フォーク5は、例えば、並進方向Tと実質的に平行な方向に伸びる棒2bの端部に配置される。フォーク5は、前記並進方向Tと直交する入力ホーン5aおよび出力ホーン5bを備える。
プレート6の回転軸8は、好ましくは、がんぎ車1の中心1aを通過している本体2aの並進方向Tと相対的にオフセットされる。ピン7が往復旋回運動をし、かつ、入力ホーン5aおよび出力ホーン5bと協働するように、フォーク5は、前記がんぎ車1の中心1aを通過している本体2aの前記並進方向Tと相対的に反対方向にオフセットされる。
本発明による機構の別の実施例のように、フォーク5は、歯止め2において他のいかなる位置にも配置されることができる。その後、プレート6の位置決めは、それに応じて適合される。
がんぎ車1は、例えば、7つの歯12を含む。その例示の実施例が、図2に拡大して図示される。各歯12は、各歯12は、回転方向Rと同一方向に曲がった端部を有する。曲がった端部は、突出部13と衝撃面14とを有する。
停止つめ石3、3’(1つの例示の実施例が図3に拡大されて図示される)は、それぞれ、自由端から始まって、衝撃突出部15、衝撃面16、停止突出部17、停止面18および戻り面19を含む。
衝撃つめ石4、4’(1つの例示の実施例が図4に拡大されて図示される)は、ザグリ(countersink)24を画定して実質的に曲がった形状となるように、それぞれ、自由端から始まって、衝撃突出部20、衝撃面21、第1の追加面22、および、第2の追加面23を含む。衝撃つめ石4、4’は、がんぎ車1の回転方向Rの反対方向に曲げられる。第1の追加面22は、衝撃面21を第2の追加面23に接続する。
したがって、例として、衝撃つめ石4、4’および停止つめ石3、3’は、好ましくは異なる形状を有する。
停止つめ石3、3’の衝撃面は、並進方向Tと平行な方向にできる限り近くなるような好ましい方向に向けられる。衝撃つめ石4、4’の衝撃面は、並進方向Tと直交する方向にできる限り近くなるような好ましい方向に向けられる。
図1に図示される停止段階において、歯12は停止つめ石3を押圧している。安定かつ正確な位置に、がんぎ車1および脱進機パレット2がブロックされるように、戻り面19および停止面18は傾けられる。安定かつ正確な位置では、突出部13は、停止つめ石3の停止面18と戻り面19の交点に位置付けられる。いわゆる「肩」の位置は、このようにして決められる。
停止段階において、プレート6(ぜんまいテンプにしっかり固定される)は、自由に振り子運動する。この停止段階において、別の歯12は、いかなる点でも脱進機パレット2と接触せずに、衝撃つめ石4のザグリ24に収納される。
図5は、解除段階の初めにおける、本発明による脱進機構を示す。図6、図7および図8は、解除段階の初めの間での、脱進機システムのA、BおよびCを拡大して示す。
解除段階の初めは、プレート6のピン7が脱進機パレット2のフォーク5へ入ることに対応している。例えば、図6を参照することができる。脱進機パレット2およびがんぎ車1は、解除段階の間に、停止位置から引き抜かれる。この解除段階の間、歯12の突出部13は、前記停止つめ石3の停止突出部17の到達するまで、停止つめ石3の停止面18に作用する。
解除段階の間に、後退運動を前記がんぎ車1に与えることによって、脱進機パレット2によってがんぎ車1のトルクに対処するために、ぜんまいテンプは、充分なエネルギーを供給する。この解除段階の間、他の歯12は、それと接触することなく、衝撃つめ石4の第2の追加面23に追随する。
図9は、解除段階の間での、本発明による脱進機システムを図示する。そして、図10、図11および図12は、その解除段階の間での、脱進機システムのA、BおよびCを拡大して図示する。
図13は、第1の衝撃段階の間での、本発明による脱進機システムを例示する。そして、図14、図15および図16は、その第1の衝撃段階の間での、脱進機システムのA、BおよびCを拡大して図示する。
歯12の突出部13が、停止つめ石3の停止突出部17にいったん到達すると、つめ石3のがんぎ車1は、駆動して、脱進機パレット2およびプレート6を介して、ぜんまいテンプに振動を維持するのに必要なエネルギーを供給する。このエネルギーは、もちろん、解除段階の間に持ち出されるエネルギーよりも大きい。
この第1の衝撃段階の間、歯12の突出部13は、停止つめ石3の衝撃面16に作用する。衝撃面上の歯12の圧力角は重要で、停止つめ石上の前記歯12の衝撃行程は、最小化されるものの、他の歯12が衝撃つめ石4上に引き受けるには充分である。
停止つめ石3上のこの第1の衝撃段階の間、他の歯12が衝撃つめ石4の第1の追加面22に沿って衝撃つめ石4に接近する。歯12の突出部13が、一旦、停止つめ石3を離れると、接触が行われる。その後、第二の衝撃段階となる。
図17は、第2の衝撃段階の間における、本発明による脱進機システムを図示する。そして、図18および図19は、この第2の衝撃段階の間における、脱進機システムのAおよびCを拡大して図示する。
この第2の衝撃段階の間、衝撃は、衝撃つめ石4の衝撃面21上に、他の歯12の衝撃面支持面14によってもたらされる。例えば、図19を参照することができる。別の歯12の突出部13が衝撃突出部20において衝撃つめ石4から離れるまで、この支持面は生じる。図17および図18も、ピン7とフォーク5の間の協力を図示する。
ぜんまいテンプへの脱進機パレット20からの押付けが次に遮断され、そして、プレート6が、次の脱進作用に先立ってその運動を自由に継続する。この結果として降下段階になる。降下段階は、がんぎ車1(瞬間的に自由である)が、別の歯12の支持面が他の停止つめ石3’に接した状態で、その移動を終了する。その後、他の停止段階がある。
図20は、停止段階の間における、本発明による脱進機構を図示する。そして、図21および図22は、その第2の停止段階の間における、脱進機システムのAおよびCを拡大して図示する。
図23は、第2の衝撃段階における、本発明による脱進機システムの他の例示の実施例を図示する。この例示の実施例において、がんぎ車1は、11個の歯12を含む。本発明による脱進機構は、好ましくは、ブレスレット腕時計または他のタイプの内で、時計に内蔵される。
さらに、本体2aは、時計、箱またはプラテンのフレームに固定される支持点に接して脱進機パレット2の摺動を案内することを支援する直線部分2cを備えている。
したがって、脱進機構は、時計のフレームに固定される支持部材と協働するように調整される、本体2aの摺動を案内する手段を備える。
時計は、例えば、その往復並進運動の間に、本体2aの摺動を案内するための手段と協働するように調整されるフレームに固定される支持部材を備える。
本発明による脱進機構の別の例示の実施例によると、図24に示すように、肩の位置決めは、停止位置において脱進機パレット2の重みがかかる、プラテンに固定された固定バンキング2dおよび2eを用いる位置決め手法によって置換される。そのような例示の実施例では、停止面18は、戻り面を置換するために延長される。歯止め2の正確な位置決めは、次に、バンキング2d、2eによって確実にされるのであり、戻り面と停止面の交点に位置する突出部13によってではない。例えば、図24および図25を参照することができる。
1つの好適な例示の実施例によれば、本発明による脱進機構は、抗反転システムを備える。このように、スイスレバー脱進機構の様に、フォーク5は、プレート6に固定された小プレート(不図示)の切欠きと協働するように設計されたダーツ(不図示)を備える。
本発明は、もちろん、明確に記載されている例に限定されるものではなく、また、他の実施例および/または実施態様を備える。記載されている技術的特徴は、したがって、本発明の範囲を越えることなく、等価な技術的特徴と置換することが可能である。

Claims (15)

  1. がんぎ車(1)と、
    本体(2a)を含んでいる脱進機パレット(2)と、
    前記本体(2a)に固定されるフォーク(5)と、を備える時計用の脱進機構であって、
    前記本体(2a)は、前記がんぎ車(1)と協働するようにされたつめ石(3、3’、4、4’)を含み、前記本体(2a)は、前記がんぎ車(1)を配置するための内部空間(11)を画定することを可能にする形状を有し、前記つめ石(3、3’、4、4’)は、一方で2つの停止つめ石(3、3’)を備えるとともに、他方で2つの衝撃つめ石(4、4’)を備え、前記内部空間(11)に突出し、前記機構は、調速機に固定されたプレート(6)のピン(7)を含み、
    前記プレート(6)および前記フォーク(5)は、ピン(7)がフォーク(5)と連係するときに、前記脱進機パレット(2)が前記調速機に近づいたり離れたりすることを可能にする方向に、前記脱進機パレット(2)が往復並進運動するようにに、互いに相対的に配置されることを特徴とする、脱進機構。
  2. 前記並進運動がフォーク(5)の開口に対して垂直な方向Tに生じることを特徴とする、請求項1に記載された脱進機構。
  3. 前記プレート(6)が、前記がんぎ車(1)の回転軸に平行な回転軸(8)を有し、往復回転運動をするピン(7)が、前記フォーク(5)の入力ホーン(5a)および出力ホーン(5b)と協働するようになっていることを特徴とする、請求項2に記載された脱進機構。
  4. 前記衝撃つめ石(4、4’)が、前記停止つめ石(3、3’)と同様に、中央軸線に対して対称形であり、かつ、前記本体(2a)によって画定された前記内部空間(11)の延長平面に垂直になっていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された脱進機構。
  5. 前記停止つめ石(3、3’)が、前記がんぎ車(1)の歯(12)のいわゆる肩の位置決めをさせるか、又は、前記脱進機パレット(2)の移動を制限する固定バンキングによる位置決めをさせる形状を有することを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された脱進機構。
  6. 各停止つめ石(3、3’)が、自由端のほうから、衝撃突出部(15)と、衝撃面(16)と、停止突出部(17)と、停止面(18)と、戻り面(19)と、を有することを特徴とする、請求項5に記載された脱進機構。
  7. 前記がんぎ車(1)の回転方向の反対方向に実質的に屈曲した形状を提供するように、
    各衝撃つめ石(4、4’)が、自由端のほうから、衝撃突出部(20)と、衝撃面(21)と、第1の追加面(22)と、第2の追加面(23)と、を有することを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載された脱進機構。
  8. 前記がんぎ車(1)の前記歯(12)の前記突出部(13)および前記衝撃面(14)を接触することなく収納できるように、
    各衝撃つめ石(4、4’)が、前記衝撃面(20)から上流に伸びるザグリ(24)を備えることを特徴とする、請求項7に記載された脱進機構。
  9. 前記本体(2a)は、2つの実質的に直線の中央部分(9)と前記中央部分(9)の両端における1つの実質的に円形の部分(10)とを有する実質的に環状の部分であり、
    これにより、がんぎ車(1)の中心(1a)を通過する並進方向Tと合成される大きい軸を有する内部空間(11)の幾何学的形状を画定し、前記つめ石(3、3’、4、4’)は、それぞれ、前記中央部分(9)と実質的に円形の部分(10)の間の遷移領域に配置されることを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載された脱進機構。
  10. 前記脱進機パレット(2)の往復並進運動を介して、繰り返しの脱進サイクルを実施することを可能にする脱進機構であって、
    各脱進サイクルは、停止段階と、解除段階と、停止つめ石(3、3’)への衝撃段階と、衝撃つめ石(4、4’)への補充衝撃段階と、新しい停止段階の前の前記がんぎ車(1)の降下段階と、を有し、
    前記複数の段階は、並進行程における前記脱進機パレット(2)の特定の位置に対応していることを特徴とする、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載された脱進機構。
  11. 前記がんぎ車(1)の各歯(12)は、その自由端において、前記衝撃段階の間に、停止つめ石(3)の衝撃面(16)に作用する突出部(13)と、前記補充衝撃段階の間に、衝撃つめ石(4)の衝撃面(21)に作用する衝撃面(14)と、を備えることを特徴とする、請求項10に記載された脱進機構。
  12. 停止期間の間に、前記がんぎ車(19)の歯(12)の前記突出部(13)および前記衝撃面(14)が、接触することなく、別の歯(12)が当接する停止つめ石(3)の前に、衝撃つめ石(4)のザグリ(24)と噛み合うことを特徴とする請求項8および請求項10に記載された脱進機構。
  13. 前記本体(2a)と、前記本体(2a)と棒(2c)によって接続されている前記フォーク(5)と、前記停止つめ石(3、3’)と、前記衝撃つめ石(4、4’)と、が1つの部品として繋がっていることを特徴とする、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載された脱進機構。
  14. 前記衝撃つめ石(4、4’)の前記衝撃面(21)は、前記歯(12)の支持面が前記脱進機パレット(2)の並進方向にできる限り近づくように、方向付けられていることを特徴とする、請求項7に記載された脱進機構。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載された少なくとも1つの脱進機構を含む時計。
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