JP2015217949A - シート状物収容箱及びシート状物入り収容箱 - Google Patents

シート状物収容箱及びシート状物入り収容箱 Download PDF

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Abstract

【課題】内部への異物の侵入を抑制するシート状物収容箱及びシート状物入り収容箱を提供する。【解決手段】シート状物収容箱10は、シート状物Sが取り出される取出口10hがフラップ11fを起こすことで形成された取出口形成板11と、フラップ11fが開くことを防ぐストッパ10sとを備える。フラップ11fは、シート状物Sが通過可能な幅の主切込11aと、主切込11aから離れつつ沿って延びる折曲線11cと、主切込11a及び折曲線11cの端部同士を両端で結ぶ一対の副切込11bとで区画され、折曲線11cを軸として開閉可能に構成されている。而して、ストッパ10sを備えるので、フラップ11fを閉じたときに半開きになることを防いで、シート状物収容箱10の内部への異物の侵入を防ぐことができる。シート状物入り収容箱1は、シート状物収容箱10と、そこに収容されたシート状物Sとを備える。【選択図】図1

Description

本発明はシート状物収容箱及びシート状物入り収容箱に関し、特に内部への異物の侵入を抑制するシート状物収容箱及びシート状物入り収容箱に関する。
ティシュペーパーやキッチンペーパー等の衛生用紙は、広く用いられている。この種の衛生用紙として、適宜な大きさの矩形に切断されたものが2つ折にされ、2つ折で形成された2つの面(2つの半片)がそれぞれ別々の2つ折の用紙で挟まれ、これにより1つの用紙は別の2つの用紙の半片ずつを挟むこととなり、これを交互に積層したものが、板紙で形成された直方体状の箱に収容されているものがある。箱に収容されている衛生用紙を1枚取り出すと、その取り出した衛生用紙が挟んでいた衛生用紙の半片が箱から飛び出した状態(ポップアップ)が維持されるような仕掛けがされているのが一般的である。
従来は、切り込みを入れたプラスチックフィルムを取出し口周囲の箱の裏面に貼り付けてポップアップを維持する構成としていたところ、廃棄時の煩わしさや製造工程の増加等の不都合を解消するものとして、取出し口部用枠における前後中心を通る中心線に沿って波状のミシン目を刻設することで前後の押え片が構成され、後の押え片の内方縁には前の押え片の山部と谷部に噛合う状態で谷部と山部とを連続した状態で形成することで、波状のミシン目は前の押え片側の山部と谷部が後の押え片側の谷部と山部に一致して構成されているカートンがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−150871号公報(図1−4等)
しかしながら、特許文献1に記載されたカートンは、衛生用紙を使用しないときに、押え片が半開きの状態となり、カートンの内部に異物が侵入するおそれがある。
本発明は上述の課題に鑑み、収容箱の内部への異物の侵入を抑制するシート状物収容箱及びシート状物入り収容箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係るシート状物収容箱は、例えば図1に示すように、シート状物Sが収容されるシート状物収容箱10であって;シート状物Sが取り出される取出口10hが形成された取出口形成板11を備え;取出口形成板11は、シート状物Sが通過可能な幅の主切込11aと、主切込11aから離れて主切込11aに沿って延びる折曲線11cと、主切込11aよりも短い副切込11bであって主切込11a及び折曲線11cの端部同士を両端で結ぶ一対の副切込11bと、で区画されるフラップ11fを有し、折曲線11cを軸としてフラップ11fを起こすことにより取出口10hが形成されるように構成され;フラップ11fは、折曲線11cを軸として開閉可能に構成され;フラップ11fを閉じたときにフラップ11fが開くことを防ぐストッパ10sをさらに備える。
このように構成すると、フラップを閉じたときにフラップが半開きになることを防ぐことができ、内部に水滴や埃等の異物が侵入することを防ぐことができる。
また、本発明の第2の態様に係るシート状物収容箱は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様に係るシート状物収容箱10において、フラップ11fは、主切込11aを共有して取出口形成板11の面上で対向する一対で構成されている。
このように構成すると、フラップを起こしたときの高さに比して取出口を大きく形成することができ、シート状物収容箱の内部にあるシート状物が摘みやすくなる。
また、本発明の第3の態様に係るシート状物収容箱は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係るシート状物収容箱10において、取出口形成板11に交差して連接された側板15であって、取出口形成板11と側板15との交線上に副切込11bが形成されるように設けられた側板15を備え;ストッパ10sは、側板15の副切込11bに隣接する部分が内側に曲げられることで形成されている。
このように構成すると、簡便にストッパを形成することができると共に、フラップの開閉に差し支えない適切な大きさのストッパを形成しやすくなる。
また、本発明の第4の態様に係るシート状物収容箱は、例えば図1及び図4に示すように、上記本発明の第3の態様に係るシート状物収容箱10において、取出口形成板11及び側板15と協働してシート状物収容箱10を構成する補充板12、13、14であって、側板15に内側で重ねられる重ね代12c、13c、14cを有する補充板12、13、14を備え;重ね代12c、13c、14cは、側板15のストッパ10sが形成される部分を避けて、側板15に重ねられている。
このように構成すると、ストッパを形成しやすくなる。
また、本発明の第5の態様に係るシート状物収容箱は、例えば図4に示すように、上記本発明の第4の態様に係るシート状物収容箱において、補充板13は、側板15と貼り合わせられた重ね代13cの部分を切り落とし可能な分離切込13ccが形成されている。
このように構成すると、空き箱になったときの処分が簡便になる。
また、本発明の第6の態様に係るシート状物収容箱は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係るシート状物収容箱10において、主切込11aが波形に形成されている。
このように構成すると、シート状物を取り出して次のシート状物の一部が取出口から露出したときに、取出口から露出したシート状物が内部に落ち込むことを抑制することができる。
また、本発明の第7の態様に係るシート状物収容箱は、例えば図1及び図4に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第6の態様のいずれか1つの態様に係るシート状物収容箱10において、取出口形成板11に対向する底板13を備え;底板13は、底板13から内部に突き出てシート状物Sを嵩上げする突片13p(図4参照)を形成可能な突片形成切込13pc(図4参照)が形成されている。
このように構成すると、シート状物が残り少なくなったときにシート状物を嵩上げすることができ、シート状物の一部が取出口から露出した状態を維持することができる。
また、本発明の第8の態様に係るシート状物入り収容箱は、例えば図1(B)に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第7の態様のいずれか1つの態様に係るシート状物収容箱10と;シート状物収容箱10に収容されたシート状物Sとを備える。
このように構成すると、内部に異物が侵入することを防ぐことができるシート状物入り収容箱となる。
本発明によれば、フラップを閉じたときにフラップが半開きになることを防ぐことができ、内部に異物が侵入することを防ぐことができる
(A)は本発明の実施の形態に係るペーパー収容箱の斜視図、(B)は本発明の実施の形態に係るペーパー入り収容箱の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るペーパー収容箱に収容されるペーパーを説明する図であり、(A)は1枚のペーパーの斜視図、(B)は積層されたペーパーの側面図である。 (A)は本発明の実施の形態に係るペーパー収容箱の部分平面図、(B)は本発明の実施の形態に係るペーパー収容箱の部分側面図である。 本発明の実施の形態に係るペーパー収容箱の展開図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係るシート状物収容箱としてのペーパー収容箱10、及び本発明の実施の形態に係るシート状物入り収容箱としてのペーパー入り収容箱1を説明する。図1(A)は、ペーパー収容箱10の斜視図、(B)は、ペーパー入り収容箱1の斜視図である。図1(A)はフラップ11fを閉じた状態を表し、図1(B)はフラップ11fを開けた状態を表している。ペーパー入り収容箱1は、ペーパー収容箱10の中に、シート状物としてのクッキングペーパー(以下、単に「ペーパー」という。)Sを収容したものである。
図2に、ペーパー収容箱10に収容されるペーパーSを示す。図2(A)は1枚のペーパーSの斜視図、図2(B)は積層されたペーパーSの側面図である。ペーパーSは、天然パルプを使用した不織布タイプのものであり、矩形に形成されている。ペーパーSは、対向する一対の辺の中点同士を結ぶ折り線Scで2つ折りにされている。ペーパーSについて、説明の便宜上、折り線Scを境にして一方を半面Saといい、他方を残面Sbということとする。ペーパーSは、ある1つのペーパーS1の半面Saと残面Sbとで別のペーパーS2の半面Saを挟み、当該別のペーパーS2の半面Saと残面Sbとで、上述のある1つのペーパーS1の残面Sbと、さらに別のペーパーS3の半面Saとを挟むように、交互に半分の面ずつ挟むようにして積層されて、ペーパー収容箱10に収容されている。
再び図1に戻り、ペーパー収容箱10の構成を説明する。ペーパー収容箱10は、基本形状が直方体に形成されている。ペーパー収容箱10は、取出口形成板としての天板11と、前板12と、底板13と、後板14と、一対の側板15とを備えている。天板11は、本実施の形態では長方形に形成されている。底板13は、天板11に対向しており、天板11と同じ大きさに形成されている。前板12は、天板11及び底板13に直交している。後板14は、前板12に対向していると共に、天板11及び底板13に直交している。一対の側板15は、それぞれ、天板11、前板12、底板13、後板14に直交している。本実施の形態では、前板12、底板13、後板14が、天板11及び側板15と協働してペーパー収容箱10を構成する部材であり、補充板に相当する。つまり、本実施の形態では、補充板は、前板12、底板13、後板14の総称である。
天板11は、長方形の一対の短辺の中点同士を結ぶ主切込11aが形成されている。主切込11aは、長方形の一対の短辺に渡っているので、ペーパーSの幅よりも大きくなっている。主切込11aは、本実施の形態では、波形に形成されている。本実施の形態における主切込11aの波形は、一方から見たときに、1つの山と、この山を挟む2つの谷(他方から見たときに2つの山と1つの谷)が表れるように形成されている。本実施の形態では、主切込11aの波形の山の頂と谷の底との距離が、概ね10mmに形成されている。また、天板11には、長方形の長辺に平行な直線状の折曲線11cが、主切込11aを挟むように2本形成されている。折曲線11cは、本実施の形態では、天板11を形成する長方形の一方の短辺から他方の短辺に実質的に渡るように形成されている。実質的に渡るとは、折曲線11cの両端が、それぞれ両短辺に到達している場合のほか、後述する副切込11bとの関係で両短辺の近傍で止まっている場合も含まれることを意味している。一対の折曲線11cは、本実施の形態では、天板11を形成する長方形の長辺との間隔が、長方形の短辺の長さの概ね1/5となる位置に形成されている。本実施の形態では、主切込11aが、波形に形成されつつも、長方形の一対の短辺の中点同士を結ぶ仮想直線が延びる方向に延びているため、一対の折曲線11cは主切込11aに沿って延びているといえる。
天板11と側板15との交線である天側交線51上には、副切込11bが形成されている。副切込11bは、主切込11aの端点から折曲線11cの端点まで形成されている。本実施の形態では、主切込11aを挟むように2本の折曲線11cが形成されているので、実質的に一方の折曲線11cの端点から他方の折曲線11cの端点まで、副切込11bが形成されている。副切込11bは、両方の側板15側のそれぞれで形成されており、合計2カ所に形成されている。副切込11bは、本実施の形態では、天側交線51上を主切込11aの端点から折曲線11cの方に向かい、折曲線11cに到達する直前で弧を描きながら天板11の面内にわずかに入り込んでいる(図3(A)参照)。このため、折曲線11cは、端点が、長方形の短辺にわずかに届かず、天板11内で止まっている。副切込11bと折曲線11cとの接続点の位置は、本実施の形態では、天板11を形成する長方形の長辺の長さの概ね3〜5%に相当する距離だけ、短辺から内側に入っている。
ペーパー収容箱10は、天板11を、主切込11a及び副切込11bで切断し、折曲線11cに沿って折り曲げることで、フラップ11fが形成されるように構成されている。このように、天板11は、フラップ11fを有している。フラップ11fは、主切込11a、一対の副切込11b、折曲線11cで囲まれる天板11の部分である。フラップ11fは、折曲線11cを軸として、開閉することができるように構成されている。ペーパー収容箱10は、フラップ11fを開けることで、収容されているペーパーSが取り出される取出口10hが形成されるように構成されている。本実施の形態では、主切込11aを共有する2つのフラップ11fが形成されている。このような構成により、フラップ11fを開けたときの高さを抑制しつつ、取出口10hを大きくすることができる。取出口10hを大きく形成することにより、ペーパー収容箱10の中に手を入れて、収容されているペーパーSを取り出すことが容易になる。
図3(A)の部分平面図及び図3(B)の部分側面図をあわせて参照することでより明らかなように、ペーパー収容箱10は、フラップ11fを閉じたときに、閉じられたフラップ11fが開かないように押さえるストッパ10sが設けられている。ストッパ10sは、側板15の上部に設けられている。本実施の形態では、ストッパ10sが、側板15の上部(副切込11bに隣接する部分)に弓状(緩やかな円弧状)のストッパ罫線10sb(折り目誘導線)を形成し、ストッパ罫線10sbの内側の部分をペーパー収容箱10の内側に曲げることで形成されている。このような構成により、ストッパ10sを別部品として後付けすることがなく、簡便にストッパ10sを形成することができる。なお、罫線は、厚さ方向に切断線を入れずに凹凸をつけて折れ曲がりやすくしたものである。ストッパ罫線10sbは、側板15を前板12と後板14との間で二等分する仮想直線に対して線対称であり、両端が副切込11bに達している。ストッパ罫線10sbの副切込11b上における両端の距離は、30mm〜60mm(一対の折曲線11c間の距離の概ね0.40〜0.75倍)であることが好ましく、本実施の形態では40mm(一対の折曲線11c間の距離の概ね0.50倍)となっている。このように構成されていると、ストッパ10sの側板15から内側への入り込み量が適切となり、フラップ11fの開閉を円滑に行うことを可能にしつつ、フラップ11fが閉じられたときにフラップ11fを適切に押さえることができる。なお、ストッパ罫線10sbの副切込11b上における両端の距離は、ストッパ10sの内側への意図する入り込み量に応じて、適宜決定することができる。
ペーパー収容箱10は、概ね0.45〜0.70mm厚の板紙(典型的にはコートボール紙)が加工されて形成されている。このため、ペーパー収容箱10は、弾性を有している。ペーパー収容箱10は、適度な弾性を有することで、フラップ11fがストッパ10sを通過する際に適度にしなり、円滑なフラップ11fの開閉を可能にしている。ペーパー収容箱10は、典型的には、1枚の板紙を切り出して組み立てられて一体に形成されている。
図4に、ペーパー収容箱10の展開図を示す。図4に示すように、天板11を形成する長方形の短辺が延びる方向(以下「短辺方向Ds」という。)に、後板14、天板11、前板12、底板13が、この順で連接している。一対の側板15は、天板11に対して、天板11を形成する長方形の長辺が延びる方向(以下「長辺方向Dt」という。)の両端にそれぞれ連接されている。後板14には、長辺方向Dtの両端に、後板重ね代14cが連接されている。前板12には、長辺方向Dtの両端に、前板重ね代12cが連接されている。底板13には、長辺方向Dtの両端に、底板重ね代13cが連接されている。また、底板13には、前板12が連接している辺に対向する辺に、後板14に重なる接続片13dが連接されている。ペーパー収容箱10は、組み立てられる前の展開された状態においては、主切込11a及び副切込11bが、典型的にはミシン目で形成されており、全体としては切断されていない。ここで、ミシン目は、点線状に切断された線である。
図4に示す展開された状態から図1(A)に示すペーパー収容箱10に組み立てられる際、後板14、天板11、前板12、底板13、接続片13dは、長辺方向Dtに延びる境界線で折り曲げられ、接続片13dが後板14の裏面(ペーパー収容箱10の内側となる面)に接着されることで、角筒状となる。また、側板15、後板重ね代14c、前板重ね代12c、底板重ね代13cは、短辺方向Dsに延びる境界線で折り曲げられる。前板重ね代12c及び後板重ね代14cは、それぞれ前板12及び後板14に対して折り曲げられたときに、相互に干渉しない大きさに形成されている。また、底板重ね代13cは、底板13に対して折り曲げられたときに、前板重ね代12c及び後板重ね代14cの両方に重なる大きさに形成されている。角筒状の両端は、まず前板重ね代12c及び後板重ね代14cが折り曲げられ、その上に折り曲げられた底板重ね代13cが重ねられ、さらにその上に側板15が重ねられる。側板15と底板重ね代13cとは、接着剤等で接着される。このとき、前板重ね代12c、後板重ね代14c、底板重ね代13cは、ストッパ罫線10sbに重ならないように形成されている。このように構成されていることで、後にストッパ10sを形成しようとしたときにストッパ10sを形成しやすくなる。
図4の展開図に示すように、底板重ね代13cには、分離切込13ccが形成されている。分離切込13ccは、ペーパー収容箱10の内部に収容されたペーパーSを使い切ったときに、ペーパー収容箱10の解体を助けるものである。分離切込13ccは、ミシン目で形成されている。分離切込13ccは、底板重ね代13cの、底板13との境界線の両端から延びる両辺(図4に示す例では内側にセットバックしている)の途中から、短辺方向Dsで相互に近づきつつ長辺方向Dtで底板13に近づくように延び、底板13に進入してまもなく出会うように形成され、全体として曲部が1カ所の折れ線状に形成されている。底板重ね代13cは、分離切込13ccの内側のみが側板15の裏面に接着されることで、分離切込13ccを切り離したときに側板15を底板13から分離させることができるように構成されている。
また、底板13には、突片13pを形成可能な突片形成切込としての突片切込13pcが形成されている。突片13pは、ペーパー収容箱10内に収容されているペーパーSが少なくなって、ポップアップしたペーパーSがペーパー収容箱10の内部に落ちてしまうようなときに、ペーパー収容箱10に収容されているペーパーSを取出口10hに近づけるように持ち上げる部材である。突片切込13pcは、概ねU字状に形成されている。突片切込13pcは、典型的にはミシン目で形成されている。概ねU字状に形成された突片切込13pcの両端の間には、両端を結ぶ直線状の突片折線13pbが形成されている。突片折線13pbは、突片切込13pcで囲われた部分の折り曲げを容易にするために、本実施の形態では罫線となっている。突片切込13pc及び突片折線13pbは、本実施の形態では、底板13の図心付近に2つ形成されている。2つの突片折線13pbは、短辺方向Dsに平行に延び、長辺方向Dtで底板13の図心を挟むように形成されている。各突片折線13pbから延びる突片切込13pcは、底板13の図心とは反対側に突き出るように形成されている。突片折線13pbに直交する方向の、突片折線13pbから突片切込13pcの先端までの距離が、突片13pを形成したときにペーパー収容箱10内のペーパーSを持ち上げることができる高さとなる。
引き続き図1乃至図4を参照して、ペーパー入り収容箱1の作用を説明する。ペーパー収容箱10の作用は、ペーパー入り収容箱1の作用の一環として説明する。未開封のペーパー入り収容箱1は、ペーパー収容箱10の主切込11a及び副切込11bが、切断されておらずにミシン目を介して接続されている。消費者の手に渡ったペーパー入り収容箱1の、ペーパーSを初めて使用する際は、主切込11a及び副切込11bを、ミシン目を破断することで完全に切断する。そのうえで、折曲線11cでフラップ11fを外側に向けて折り曲げる。フラップ11fを折り曲げることで、取出口10hが形成される。本実施の形態では、フラップ11fが、主切込11aから両側に開くように構成されているので、取出口10hを比較的大きく形成することができる。
フラップ11fを開けたら、側板15の上部(取出口10hに面した部分)を、ストッパ罫線10sbに沿ってペーパー収容箱10の内側に曲げる。これにより、曲げられた部分がストッパ10sとなる。ストッパ10sが形成されたら、フラップ11fを開いてペーパーSをペーパー収容箱10から取り出す。このとき、取出口10hが比較的大きく形成されているので、取出口10hからペーパー収容箱10の中に手を入れてペーパーSを摘むことが容易になる。ペーパー収容箱10に収容されているペーパーSを取り出すとき、取出口10hに一番近いペーパーS1の半面Saを摘んで取出口10hから引き出す。すると、引き出したペーパーS1に挟まれていたペーパーS2の半面Saの一部が取出口10hから露出するが、そのペーパーS2の残面Sbが下方のペーパーS3に引き留められるため、引き出したペーパーS1が、ペーパー収容箱10内にとどまるペーパーS2から分離する。
一部が取出口10hから露出したペーパーSは、一対のフラップ11fに挟まれる。これにより、取出口10hから露出したペーパーSが、ペーパー収容箱10の中に落ちてしまうことを抑制することができる。取出口10hから露出したペーパーSを、一対のフラップ11fで挟むことができるのは、開かれたフラップ11fが弾性によって閉じた状態に戻ろうとするものの、折曲線11cで一度折り目がつけられたために完全には閉じた状態とならず、両者が接近した半開きの状態で止まるためである。また、本実施の形態では、主切込11aが波形に形成されているため、一対のフラップ11fが半開きの状態でも、露出したペーパーSが主切込11aの波形に沿って湾曲し、複数のポイントで一対のフラップ11fに接触することとなって、ペーパーSがペーパー収容箱10の中に落ちてしまうことを抑制することができる。ペーパーSが取出口10hから露出した状態を維持することで、次にペーパーSを使用する際に、ペーパー収容箱10の中に手を入れなくてもペーパーSを摘むことができて便利である。
ペーパーSをしばらく使用しないことが予想される場合は、一対のフラップ11fに挟まれて一部が露出しているペーパーSをペーパー収容箱10の中に収容し、フラップ11fを閉じることで、ペーパーSの水濡れ、あるいはペーパー収容箱10内への埃や水滴等の異物の侵入を防ぐことができる。このとき、ペーパー収容箱10にストッパ10sが設けられているため、閉じられたフラップ11fが開くこと(半開きの状態を含む)を防ぐことができる。また、ペーパー収容箱10が、弾性を有する板紙を加工して組み立てることで構成されているので、フラップ11fを開閉する際に、フラップ11fが、ストッパ10sに当たったところでたわみ、ストッパ10sを越えた後にたわみが復元するため、フラップ11fを円滑に開閉することができる。
ペーパーSを使用していき、ペーパー収容箱10内のペーパーSが少なくなると、一部が取出口10hから露出したペーパーSを一対のフラップ11fで適切に挟むことが難しくなる場合がある。この場合、底板13の突片切込13pcを、ミシン目を破断することで切断する。そして、突片切込13pcで囲まれた部分を、突片折線13pbでペーパー収容箱10の内側に向けて折り曲げる。これにより、ペーパー収容箱10の内部に突き出る突片13pが形成されることとなる。突片13pが形成されると、ペーパー収容箱10内のペーパーSが、突片13pによって取出口10hに近づけられる。すると、一部が取出口10hから露出したペーパーSの残面Sbが取出口10hに近づくこととなり、取出口10hから露出したペーパーSがペーパー収容箱10の中に落ちてしまうことを抑制することができる。
ペーパー収容箱10に収容されているペーパーSを使い切ったら、底板重ね代13c及び底板13に形成されている分離切込13ccを、ミシン目を破断して切断することで、簡単にペーパー収容箱10を扁平に畳むことができる。分離切込13ccを切断する際、本実施の形態では、底板重ね代13cに形成されている分離切込13ccが側板15の下にあって見えないので、まず、底板13に表れている部分の分離切込13ccを切断するとよい。底板13部分の分離切込13ccを切断したら、その部分からペーパー収容箱10の内部に親指を入れ、残りの4本の指を側板15に添える。次に、手で挟んだ側板15及び底板重ね代13cを、天側交線51を中心にして外側に開く。すると、底板重ね代13cに形成されている分離切込13ccのミシン目が破断し、側板15が底板13から分離する。側板15と底板13が分離すると、前板重ね代12c及び後板重ね代14cがいずれの部分にも接着されていないため、ペーパー収容箱10は両端が開口した角筒状となる。角筒状となったら、例えば、底板13及び後板14の面に前板12及び天板11の面が接触するように畳むことで、ペーパー収容箱10を扁平にすることができる。ペーパー収容箱10を扁平に畳むことで、廃棄時の嵩張りを抑制することができる。
以上で説明したように、本実施の形態に係るペーパー収容箱10によれば、側板15の取出口10hに面した部分をストッパ罫線10sbに沿ってペーパー収容箱10の内側に曲げて形成されたストッパ10sを備えるので、フラップ11fの円滑な開閉を可能にしつつ、フラップ11fを閉じたときにフラップ11fが半開きの状態になることを防ぐことができ、取出口10hからペーパー収容箱10の内部への異物の侵入を防ぐことができる。また、底板13に突片切込13pcが形成されているので、ペーパー収容箱10内のペーパーSが残り少なくなったときに突片13pをペーパー収容箱10の内部に突出させることができ、ペーパーSを嵩上げして、取出口10hから露出したペーパーSがペーパー収容箱10の中に落ちてしまうことを抑制することができる。また、主に底板重ね代13cに分離切込13ccが形成されているので、ペーパーSを使い切ったときに、簡単にペーパー収容箱10を扁平に畳むことができ、廃棄時の嵩張りを抑制することができる。
以上の説明では、ペーパー収容箱10は、基本形状が直方体に形成されているとしたが、天板11が円形や楕円形の筒状に形成されている等、直方体以外に形成されていてもよい。また、以上の説明では、フラップ11fが2つ設けられていることとしたが、1つであってもよい。
以上の説明では、ストッパ10sが、側板15の取出口10hに面した部分をペーパー収容箱10の内側に曲げて形成されることとしたが、側板15の取出口10h(副切込11b)に隣接した部分に内側に出っ張る突起をエンボス加工等により形成して当該突起をストッパとしてもよく、あるいは、図4に示す展開図において底板重ね代13cの長辺方向Dtの長さを側板15の長辺方向Dtの長さよりも長く形成し、収容箱に組み立てた際に底板重ね代13cがわずかに天板11に重なるようにして、この天板11に重なる部分をストッパとしてもよい。
以上の説明では、ペーパー収容箱10が、1枚の板紙が加工され、組み立てられることで構成されていることとしたが、複数枚の板紙を組み立てて構成されたものでもよく、あるいは素材が板紙ではなく合成樹脂等で構成されていてもよい。
以上の説明では、主切込11a、副切込11b、分離切込13cc、突片切込13pcが、それぞれミシン目で形成されていることとしたが、半切れ線で形成されていてもよい。ここで、半切れ線は、各部材(天板11、底板13)の厚さの途中まで切り込みの筋を入れ、厚さ方向に貫通していない切れ線である。
以上の説明では、ペーパーSが、矩形のものが2つ折りで積層されているとしたが、適宜の間隔で切断用のミシン目が形成された長尺がロール状に巻かれたものであってもよい。また、以上の説明では、シート状物がクッキングペーパーであるとしたが、クッキングシート、キッチンペーパーやその他の衛生用紙、あるいは紙ではないポリ袋であってもよい。
1 ペーパー入り収容箱
10 ペーパー収容箱
10h 取出口
10s ストッパ
11 天板
11a 主切込
11b 副切込
11c 折曲線
11f フラップ
12 前板
12c 前板重ね代
13 底板
13c 底板重ね代
13cc 分離切込
13p 突片
13pc 突片切込
14 後板
14c 後板重ね代
15 側板
S ペーパー

Claims (8)

  1. シート状物が収容されるシート状物収容箱であって;
    前記シート状物が取り出される取出口が形成された取出口形成板を備え;
    前記取出口形成板は、前記シート状物が通過可能な幅の主切込と、前記主切込から離れて前記主切込に沿って延びる折曲線と、前記主切込よりも短い副切込であって前記主切込及び前記折曲線の端部同士を両端で結ぶ一対の副切込と、で区画されるフラップを有し、前記折曲線を軸として前記フラップを起こすことにより前記取出口が形成されるように構成され;
    前記フラップは、前記折曲線を軸として開閉可能に構成され;
    前記フラップを閉じたときに前記フラップが開くことを防ぐストッパをさらに備える;
    シート状物収容箱。
  2. 前記フラップは、前記主切込を共有して前記取出口形成板の面上で対向する一対で構成された;
    請求項1に記載のシート状物収容箱。
  3. 前記取出口形成板に交差して連接された側板であって、前記取出口形成板と前記側板との交線上に前記副切込が形成されるように設けられた側板を備え;
    前記ストッパは、前記側板の前記副切込に隣接する部分が内側に曲げられることで形成されている;
    請求項1又は請求項2に記載のシート状物収容箱。
  4. 前記取出口形成板及び前記側板と協働して前記シート状物収容箱を構成する補充板であって、前記側板に内側で重ねられる重ね代を有する補充板を備え;
    前記重ね代は、前記側板の前記ストッパが形成される部分を避けて、前記側板に重ねられている;
    請求項3に記載のシート状物収容箱。
  5. 前記補充板は、前記側板と貼り合わせられた前記重ね代の部分を切り落とし可能な分離切込が形成されている;
    請求項4に記載のシート状物収容箱。
  6. 前記主切込が波形に形成された;
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシート状物収容箱。
  7. 前記取出口形成板に対向する底板を備え;
    前記底板は、前記底板から内部に突き出て前記シート状物を嵩上げする突片を形成可能な突片形成切込が形成されている;
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のシート状物収容箱。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のシート状物収容箱と;
    前記シート状物収容箱に収容されたシート状物とを備える;
    シート状物入り収容箱。
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