JP2015212000A - ロボット及びロボットの調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリブレーションによる位置精度の向上を図ることができるロボットを提供する。
【解決手段】基台2と、基台2に第1の接続部3を介して回動可能に設けられた第1のアーム4と、第1のアーム4に第2の接続部5を介して回動可能に設けられた第2のアーム6と、第2のアーム6に設けられ、重力方向に移動可能な可動軸部7と、を備え、可動軸部7は、軸部材と、軸部材を軸線方向に移動可能に支持する軸受部材と、軸部材の重力方向に対する角度を変更する変更部材と、を有し、変更部材は、軸受部材を保持する保持部と、第2のアームの第1の面に対して締結具により固定される固定部と、を含み、固定部は、3つ以上の第1の貫通孔を有し、且つ、第1の貫通孔の孔径が前記締結具の軸径よりも大きい。
【選択図】図1
【解決手段】基台2と、基台2に第1の接続部3を介して回動可能に設けられた第1のアーム4と、第1のアーム4に第2の接続部5を介して回動可能に設けられた第2のアーム6と、第2のアーム6に設けられ、重力方向に移動可能な可動軸部7と、を備え、可動軸部7は、軸部材と、軸部材を軸線方向に移動可能に支持する軸受部材と、軸部材の重力方向に対する角度を変更する変更部材と、を有し、変更部材は、軸受部材を保持する保持部と、第2のアームの第1の面に対して締結具により固定される固定部と、を含み、固定部は、3つ以上の第1の貫通孔を有し、且つ、第1の貫通孔の孔径が前記締結具の軸径よりも大きい。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロボット及びロボットの調整方法に関する。
産業用ロボットとしては、例えば、水平多関節ロボット(スカラロボット)や垂直多関節ロボットなどのロボットアームを備えたものが従来から広く用いられている。このような産業用ロボットの中で、例えば、天面から吊り下げられた天吊り型スカラロボットが開発されている。
天吊り型スカラロボットは、天面側に固定される基台と、基台に第1の接続部を介して回動可能に設けられた第1のアームと、第1のアームに第2の接続部を介して回動可能に設けられた第2のアームと、第2のアームに設けられ、重力方向に移動可能な可動軸部とを備えている。
ところで、上述した天吊り型スカラロボットでは、出荷前(主にロボットの組立て時)にキャリブレーション(校正)と呼ばれる各部の基準位置調整が行われている(例えば、特許文献1を参照。)。具体的に、このキャリブレーションでは、治具等を用いて基台に設けられた基準位置(原点)に対する第1のアーム及び第2のアームの相対位置をそれぞれ合わせることで、位置精度の向上を図っている。
しかしながら、従来の天吊り型スカラロボットでは、例えば部品の加工精度や組み付け精度の変動などによって、上述したキャリブレーションによる各部の位置出し(位置決め)を行っても、最終的な可動軸部の先端(作用点)での位置精度の向上に繋がらないことがあった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、キャリブレーションによる位置精度の向上を図ることができるロボット及びロボットの調整方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
本発明の一態様に係るロボットは、第1の部材と、第1の部材に第1の接続部を介して回動可能に設けられた第1のアームと、第1のアームに第2の接続部を介して回動可能に設けられた第2のアームと、第2のアームに設けられ、重力方向に移動可能な可動軸部と、を備え、可動軸部は、軸部材と、軸部材を軸線方向に移動可能に支持する軸受部材と、軸部材の重力方向に対する角度を変更する変更部材と、を有し、変更部材は、軸受部材を保持する保持部と、第2のアームの第1の面に対して締結具により固定される固定部と、を含み、固定部は、3つ以上の第1の貫通孔を有し、且つ、第1の貫通孔の孔径が締結具の軸径よりも大きいことを特徴とする。
この構成によれば、第1の貫通孔を貫通する締結具と第1の貫通孔との間に形成される隙間に応じた分だけ、第1の面の面内における変更部材の位置を変更できる。また、第1の面の面内における変更部材の位置を変更することによって、保持部に保持された軸受部材の第1の面の面内における位置を変更できる。これにより、軸受部材により支持された軸部材の重力方向に対する角度が変更される。
本発明の一態様に係るロボットは、第1の部材と、第1の部材に第1の接続部を介して回動可能に設けられた第1のアームと、第1のアームに第2の接続部を介して回動可能に設けられた第2のアームと、第2のアームに設けられ、重力方向に移動可能な可動軸部と、を備え、可動軸部は、軸部材と、軸部材を軸線方向に移動可能に支持する軸受部材と、軸部材の重力方向に対する角度を変更する変更部材と、を有し、変更部材は、軸受部材を保持する保持部と、第2のアームの第1の面に対して締結具により固定される固定部と、を含み、固定部は、3つ以上の第1の貫通孔を有し、且つ、第1の貫通孔の孔径が締結具の軸径よりも大きいことを特徴とする。
この構成によれば、第1の貫通孔を貫通する締結具と第1の貫通孔との間に形成される隙間に応じた分だけ、第1の面の面内における変更部材の位置を変更できる。また、第1の面の面内における変更部材の位置を変更することによって、保持部に保持された軸受部材の第1の面の面内における位置を変更できる。これにより、軸受部材により支持された軸部材の重力方向に対する角度が変更される。
また、上記構成において、第1の面の面内における変更部材の位置を変更することによって、角度が変更される構成としてもよい。
この構成の場合、キャリブレーションによる位置精度の向上を図ることができる。
この構成の場合、キャリブレーションによる位置精度の向上を図ることができる。
また、上記構成において、固定部は、1つ以上の第2の貫通孔を有し、且つ、第2の貫通孔の孔径が前記第1の孔部の孔径よりも小さい構成としてもよい。
この構成の場合、第2の貫通孔を貫通する締結具によって、固定部を第1の面に対して安定的に固定できる。
この構成の場合、第2の貫通孔を貫通する締結具によって、固定部を第1の面に対して安定的に固定できる。
また、上記構成において、保持部は、軸受部材が嵌合される嵌合孔である構成としてもよい。
この構成の場合、嵌合孔に軸受部材を嵌合させることによって、保持部で軸受部材を保持できる。また、固定部を第1の面に固定した後でも、嵌合孔に対して軸受部材が着脱可能となる。
この構成の場合、嵌合孔に軸受部材を嵌合させることによって、保持部で軸受部材を保持できる。また、固定部を第1の面に固定した後でも、嵌合孔に対して軸受部材が着脱可能となる。
また、上記構成において、第1の面には、軸受部材が遊嵌される遊嵌孔が設けられている構成としてもよい。
この構成の場合、第1の面の面内における変更部材の位置を変更したときに、保持部に保持された軸受部材の位置を遊嵌孔の内側で変更できる。
この構成の場合、第1の面の面内における変更部材の位置を変更したときに、保持部に保持された軸受部材の位置を遊嵌孔の内側で変更できる。
また、上記構成において、第1の部材及び可動軸部には、位置決め基準部が設けられている構成としてもよい。
この構成の場合、第1の部材側の位置決め基準部と可動軸部側の位置決め基準部との相対位置を基準にして、第1の面の面内における変更部材の位置を変更しながら、軸部材の重力方向に対する角度を変更できる。
この構成の場合、第1の部材側の位置決め基準部と可動軸部側の位置決め基準部との相対位置を基準にして、第1の面の面内における変更部材の位置を変更しながら、軸部材の重力方向に対する角度を変更できる。
本発明の一態様に係るロボットの調整方法は、前記何れかのロボットにおいて、第1の部材と可動軸部との相対位置を基準にして、第1の面の面内における変更部材の位置を変更しながら、角度を変更するステップを含むことを特徴とする。
この方法によれば、キャリブレーションによる位置精度の向上を図ることができる。
この方法によれば、キャリブレーションによる位置精度の向上を図ることができる。
また、上記方法において、固定部を締結具で仮止めした状態で、角度を変更した後に、締結具を本締めすることによって、固定部を第1の面に対して固定してもよい。
この方法の場合、軸部材の重力方向に対する角度を容易に変更できる。
この方法の場合、軸部材の重力方向に対する角度を容易に変更できる。
また、上記方法において、角度を変更するステップの前に、第1の部材と第1のアームとの相対位置を基準にして、第1のアームの位置を変更するステップを含んでいてもよい。
この方法の場合、キャリブレーションによる位置精度の更なる向上を図ることができる。
この方法の場合、キャリブレーションによる位置精度の更なる向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施できる。また、以下の説明で用いる図面では、各構成要素を見やすくするため、構成要素を模式的に示している場合があり、構成要素によっては寸法の縮尺を異ならせて示すこともある。
なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施できる。また、以下の説明で用いる図面では、各構成要素を見やすくするため、構成要素を模式的に示している場合があり、構成要素によっては寸法の縮尺を異ならせて示すこともある。
(ロボット)
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1に示す天吊り型スカラロボット1について説明する。なお、図1は、天吊り型スカラロボット1の概略構成を示す側面図である。また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。具体的には、図1中における紙面の左右方向をX軸方向とし、図1中における紙面と直交する方向をY軸方向とし、図1中における紙面の上下方向をZ軸方向とする。また、Z軸方向は、重力方向と一致するものとする。
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1に示す天吊り型スカラロボット1について説明する。なお、図1は、天吊り型スカラロボット1の概略構成を示す側面図である。また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。具体的には、図1中における紙面の左右方向をX軸方向とし、図1中における紙面と直交する方向をY軸方向とし、図1中における紙面の上下方向をZ軸方向とする。また、Z軸方向は、重力方向と一致するものとする。
天吊り型スカラロボット1は、図1に示すように、天面C側に固定される基台2と、基台2に第1の接続部3を介して水平方向に回動可能に設けられた第1のアーム4と、第1のアーム4に第2の接続部5を介して水平方向に回動可能に設けられた第2のアーム6と、第2のアーム6に設けられ、重力方向に移動可能な可動軸部7とを備えている。
第1の接続部3は、基台2に対してその下にある第1のアーム4をZ軸の軸回り方向に回動可能に支持している。第1のアーム4は、第1の接続部3から水平方向に延長されている。第2の接続部5は、第1のアーム4に対してその下にある第2のアーム6をZ軸の軸回り方向に回転可能に支持している。また、第2の接続部5は、可動軸部7が最上位置にあるときの第1のアーム4との接触を防ぐため、第1のアーム4と第2のアーム6との間で、可動軸部7の重力方向における移動可能範囲(以下、ストローク量という。)に応じた長さを有している。第2のアーム6は、第2の接続部5から水平方向に延長されている。
可動軸部7は、第2のアーム6の先端側に設けられている。また、可動軸部7は、重力方向(Z軸方向)に移動可能に支持されると共に、Z軸の軸回り方向に回転可能に支持されている。可動軸部7の先端には、例えば、ロボットハンドや、アクチュエーター、照明、カメラ、センサー、制御部など、各種の作業に合わせたエンドエフェクター(効果器)が交換可能に取り付けられる。なお、本実施形態では、可動軸部7の先端に取り付けられたロボットハンド(図示せず。)により、トレイTに収納されたワークWをトレイTの外へと取り出すといった作業を行う場合を例示している。また、可動軸部7については、少なくとも重力方向において上下に移動される構成であればよい。さらに、可動軸部7については、第2のアーム6に第3の接続部(図示せず。)を介して回動可能に設けられた構成とすることも可能である。
第1の接続部3及び第2の接続部5の回動可能範囲は、それぞれ360°以上である。また、第1の接続部3の回動中心と第2の接続部5の回動中心との間の距離と、第2の接続部5の回動中心と可動軸部7の軸心との間の距離とを一致させている。これにより、第1のアーム4と第2のアーム6とが平面視で重なる位置にあるときに、第1の接続部3の回動中心と可動軸部7の軸心とが同一軸線上に位置することになる。
また、天吊り型スカラロボット1は、第1の接続部3を回動させる第1の駆動部8と、第2の接続部5を回動させる第2の駆動部9と、可動軸部7を移動及び回動させる第3の駆動部10とを備えている。第1の駆動部8は、基台2の上面側に設けられている。第2の駆動部9は、第1のアーム4の下面側に設けられている。第3の駆動部10は、第2のアーム6の上面側に設けられている。
以上のような構成を有する天吊り型スカラロボット1では、基台2に対して第1のアーム4が水平方向に回動し、第1のアーム4に対して第2のアーム6が水平方向に回動し、第2のアーム6に対して可動軸部7が重力方向に移動することによって、トレイTに収納されたワークWをトレイTの外へと取り出すといった作業を行わせることができる。
ところで、本実施形態の天吊り型スカラロボット1において、可動軸部7は、図2、図3及び図4に示すように、軸部材11と、軸部材11を軸線方向に移動可能に支持する軸受部材12と、軸部材11の重量方向に対する角度を変更する変更部材13とを有している。なお、図2は、天吊り型スカラロボット1の要部を拡大した断面斜視図である。また、図3は、天吊り型スカラロボット1の要部を拡大した平面図である。図4は、図3中に示す線分A−Aによる断面図である。
軸部材11は、ストローク量に応じた長さを有する中空円筒状のシャフトからなる。また、軸部材11の先端側には、上述したエンドエフェクターが着脱可能な構造となっている。
軸受部材12は、第3の駆動部10の一部を構成する上下一対のボールねじスプラインのうち、下部側のボールねじスプラインに対応する。軸受部材12は、その中心部に挿通された軸部材11を軸線方向に移動可能に支持している。また、軸受部材12は、第2のアーム6に変更部材13を介して取り付けられている。
変更部材13は、軸受部材12を保持する保持部14と、第2のアーム6の第1の面6aに対して締結具15により固定される固定部16とを有している。具体的に、この変更部材13は、図5に示すようなリング状の金属製プレートからなる。なお、図5は、変更部材13の構成を示す斜視図である。
変更部材13は、図2〜図5に示すように、第2のアーム6の内側の下面(第1の面)6aの面上に配置されている。保持部14は、この変更部材13の中央部に形成された円形状の嵌合孔14aである。軸受部材12は、この嵌合孔14aの内側に着脱可能に嵌合されている。また、第1の面6aには、嵌合孔14aよりの径の大きい円形状の遊嵌孔6bが設けられている。軸受部材12は、この遊嵌孔6bの内側に遊嵌(隙間を有して嵌合された状態を言う。)されている。
締結具15は、例えばネジ止めやボルト止めなどによって変更部材13の固定部16を第2のアーム6の第1の面6aに固定する。本実施形態では、締結具15として、第1の面6aに形成された雌ネジ部15aに雄ネジ部15bを螺合する構成となっている。また、締結具15としては、第1の面6aに取り付けられたボルトにナットを螺合する構成であってもよい。
固定部16は、少なくとも3つ以上(本実施形態では4つ。)の第1の貫通孔17と、少なくとも1つ以上(本実施形態では3つ。)の第2の貫通孔18とを有している。これら第1の貫通孔17及び第2の貫通孔18は、変更部材13の嵌合孔14aの周囲を囲む位置に設けられている。第1の貫通孔17は、雄ネジ部15bの軸径よりも大きい孔径を有している。第2の貫通孔18は、第1の貫通孔17の孔径よりも小さい孔径を有している。
変更部材13は、第1の貫通孔17及び第2の貫通孔18を貫通する各雄ネジ部15bをそれぞれの雌ネジ部15aに螺合することによって、第2のアーム6の第1の面6aに固定されている。
基台2及び可動軸部7には、図1に示すように、位置決め基準部2a,7aが設けられている。位置決め基準部2a,7aは、後述する基準位置調整(キャリブレーション)を行う際の基準位置となるものである。位置決め基準部2aは、基台2の下面に設けられている。位置決め基準部7aは、可動軸部7(軸部材11)の先端側の側面に設けられている。位置決め基準部2a,7aは、例えばキャリブレーション用の治具(図示せず。)の先端が係合される凹部からなる。なお、位置決め基準部2a,7aとしては、それぞれの基準位置を示すものであればよく、それ以外にも、例えば目盛りや目印、マーク等を挙げることができる。
(ロボットの調整方法)
次に、上記天吊り型スカラロボット1の基準位置調整(キャリブレーション)方法について説明する。
次に、上記天吊り型スカラロボット1の基準位置調整(キャリブレーション)方法について説明する。
本実施形態の天吊り型スカラロボット1では、図1〜図4に示すように、基台2側の位置決め基準部2aと可動軸部7側の位置決め基準部7aとの相対位置を基準にして、第1の面6aの面内における変更部材13の位置を変更しながら、軸部材11の重力方向に対する角度を変更する。
具体的に、この天吊り型スカラロボット1では、第1の貫通孔17を貫通する雄ネジ部15bと第1の貫通孔17との間に形成される隙間に応じた分だけ、第1の面6aの面内における変更部材13の位置を変更できる。また、第1の面6aの面内における変更部材13の位置を変更することによって、保持部14に保持された軸受部材12の第1の面6aの面内における位置を変更できる。このとき、軸受部材12は、遊嵌孔6bの内側で変更できる。これにより、上述した上下一対のボールねじスプラインのうち、下部側のボールねじスプラインの位置を変更することで、軸受部材12により支持された軸部材11の重力方向に対する角度が変更される。
また、本実施形態の天吊り型スカラロボット1では、第1の貫通孔17を貫通する雄ネジ部15bを雌ネジ部15aに仮止めした状態で、第1の面6aの面内における変更部材13の位置を変更することにより、軸部材11の重力方向に対する角度を容易に変更できる。そして、変更後に、雄ネジ部15bを雌ネジ部15aに本締めする。さらに、第2の貫通孔18を貫通する雄ネジ部15bを雌ネジ部15aに螺合する。これにより、変更部材13の固定部16を第2のアーム6の第1の面6aに対して安定的に固定できる。
以上のようにして、本実施形態の天吊り型スカラロボット1では、上述したキャリブレーションによる位置精度の向上を図ることが可能である。すなわち、本実施形態の天吊り型スカラロボット1では、基台2に設けられた位置決め基準部2aと、可動軸部7の先端に設けられた位置決め基準部7aとの間でのキャリブレーションによる位置精度の向上を図ることで、従来のような部品の加工精度や組み付け精度の変動などによる影響を吸収しつつ、最終的な可動軸部7の先端(作用点)での位置精度の向上を図ることが可能である。
また、本実施形態の天吊り型スカラロボット1では、上述したキャリブレーション後に、嵌合孔14aの内側に嵌合された軸受部材12が着脱可能となっている。この場合、メンテナンス等により軸受部材12を交換した後に、上述したキャリブレーションを行わなくても、可動軸部7の位置精度を保つことが可能である。
また、本実施形態の天吊り型スカラロボット1では、キャリブレーションとして、上述した軸部材11の重力方向に対する角度を変更する前に、基台2と第1のアーム4との相対位置を基準にして、第1のアーム4の位置変更を行ってもよい。この場合、上述したキャリブレーションによる位置精度の更なる向上を図ることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、天吊り型スカラロボット1を用いて、トレイTに収納されたワークWをトレイTの外へと取り出すといった作業を行う場合を例示したが、このような作業に限らず、天吊り型スカラロボット1を用いて様々な作業を行わせることが可能である。また、複数の天吊り型スカラロボット1を組み合わせたロボットシステムを構成することも可能である。
例えば、上記実施形態では、天吊り型スカラロボット1を用いて、トレイTに収納されたワークWをトレイTの外へと取り出すといった作業を行う場合を例示したが、このような作業に限らず、天吊り型スカラロボット1を用いて様々な作業を行わせることが可能である。また、複数の天吊り型スカラロボット1を組み合わせたロボットシステムを構成することも可能である。
また、本発明は、上述した天吊り型スカラロボット1のように、天面Cから吊り下げられた状態で使用されるものに必ずしも限定されるものではなく、場合によっては、作業台が設置される設置面側に基台2を固定したスカラロボット(上記天吊り型スカラロボット1をひっくり返した状態で使用する形態)や、作業台が設置される設置面に対して垂直な側面に基台を固定したスカラロボット(上記天吊り型スカラロボット1を横向きとした状態で使用する形態)とすることも可能である。
また、本発明は、上述したスカラロボットの構造に必ずしも限定されるものではなく、種々のロボット構造を採用することが可能である。例えば、上記基台2のような地面やテーブル、壁、天井といった固定面に固定される第1の部材(固定部材)の代わりに、アームのような移動可能な第1の部材(可動部材)を採用することで、アームの数を更に増やした構造とすることも可能である。
1…天吊り型スカラロボット 2…基台(第1の部材) 3…第1の接続部 4…第1のアーム 5…第2の接続部 6…第2のアーム 6a…第1の面 6b…遊嵌孔 7…可動軸部 8…第1の駆動部 9…第2の駆動部 10…第3の駆動部 11…軸部材 12…軸受部材 13…変更部材 14…保持部 14a…嵌合孔 15…締結具 15a…雌ネジ部 15b…雄ネジ部 16…固定部 17…第1の貫通孔 18…第2の貫通孔
Claims (9)
- 第1の部材と、
前記第1の部材に第1の接続部を介して回動可能に設けられた第1のアームと、
前記第1のアームに第2の接続部を介して回動可能に設けられた第2のアームと、
前記第2のアームに設けられ、前記重力方向に移動可能な可動軸部と、を備え、
前記可動軸部は、軸部材と、前記軸部材を軸線方向に移動可能に支持する軸受部材と、前記軸部材の重力方向に対する角度を変更する変更部材と、を有し、
前記変更部材は、前記軸受部材を保持する保持部と、前記第2のアームの第1の面に対して締結具により固定される固定部と、を含み、
前記固定部は、3つ以上の第1の貫通孔を有し、且つ、前記第1の貫通孔の孔径が前記締結具の軸径よりも大きいことを特徴とするロボット。 - 前記第1の面の面内における前記変更部材の位置を変更することによって、前記角度が変更されることを特徴とする請求項1に記載のロボット。
- 前記固定部は、1つ以上の第2の貫通孔を有し、且つ、前記第2の貫通孔の孔径が前記第1の孔部の孔径よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット。
- 前記保持部は、前記軸受部材が嵌合される嵌合孔であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のロボット。
- 前記第1の面には、前記軸受部材が遊嵌される遊嵌孔が設けられていることを特徴とする1〜4の何れか一項に記載のロボット。
- 前記第1の部材及び前記可動軸部には、位置決め基準部が設けられていることを特徴とする1〜5の何れか一項に記載のロボット。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載のロボットの調整方法であって、
前記第1の部材と前記可動軸部との相対位置を基準にして、前記第1の面の面内における前記変更部材の位置を変更しながら、前記角度を変更するステップを含むことを特徴とするロボットの調整方法。 - 前記固定部を前記締結具で仮止めした状態で、前記角度を変更した後に、前記締結具を本締めすることによって、前記固定部を前記第1の面に対して固定することを特徴とする請求項7に記載のロボットの調整方法。
- 前記角度を変更するステップの前に、前記第1の部材と前記第1のアームとの相対位置を基準にして、前記第1のアームの位置を変更するステップを含むことを特徴とする請求項7又は8に記載のロボットの調整方法。
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