JP2015186511A - 吸収性物品 - Google Patents

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明乃 大槻
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Abstract

【課題】洗浄時における膨潤吸水性ポリマーの開孔からの漏れ出しと、破断とが抑制された吸収性物品の提供。
【解決手段】表面シート11と、裏面シート12と、表面及び裏面シートの間に挟まれる吸収体20とを備え、吸収体が吸水性ポリマー31を含む吸収コア21と、吸収コアを被覆する上層被覆シート22及び下層被覆シート23とを含み、上層及び下層被覆シートがそれぞれ表面及び裏面シート側に位置する縦長の吸収性物品10であって、吸収コアの少なくとも一部が上層及び下層被覆シートの少なくとも一方に接着剤で接合され、吸収性物品は、少なくとも表面シートの中央域14に、表面シート及び上層被覆シートを吸収性物品の厚さ方向に貫通して吸収コアの中に達する開孔13を有し、開孔の孔径Rが、吸水性ポリマーの水飽和膨潤時の粒径よりも小さい。
【選択図】図4

Description

この発明は吸収性物品に関し、より詳しくは、軽失禁パッド、パンティライナ、生理用ナプキン、おりもの吸収用パッド、尿吸収パッド等の吸収性物品に関する。
従来、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、表面シート及び裏面シートの間に挟まれる吸液体とを備える吸収性物品は公知である。例えば、特許文献1には、表面シートと、裏面シートと、両シート間に配置される吸収体とを有する吸収性物品であって、吸収体は多数のブロック状の吸収部が互いに離間して規則的に配置され、吸収部を表面シート側から圧縮して窪ませた防漏溝が形成され、吸収部はパルプ繊維と吸水性ポリマーを含有し、防漏溝における表面シートと吸収体との接合強度(N)は、吸水性ポリマーの膨潤圧力によって与えられる力(N)より低くなされている吸収性物品が開示されている。
特開2012−120707号公報
特許文献1に開示された発明は、アセアン地域を中心に使用済みの生理用ナプキンを洗浄する習慣があることに鑑みて、迅速に洗浄可能な生理用ナプキンの提供を課題としており、防漏溝における表面シートと吸収体との接合強度(N)を、吸水性ポリマーの膨潤圧力によって与えられる力(N)より低くすることにより、洗浄中に防漏溝の浮きが生じて洗浄水の流出路が形成される結果、洗浄が容易になるというものである。
しかし、特許文献1の吸収性物品では、吸収体へ洗浄水の供給は表面シートを通してしか行われないため、吸液体に対する洗浄水の供給速度が遅いという問題がある。この問題を解決するために、表面シートに開孔を設けることが考えられる。しかし、表面シートに単に開孔を設けただけでは、洗浄中に膨潤した吸水性ポリマーが開孔から漏れ出して周囲に飛散することがある。また、特許文献1の吸収性物品において防漏溝の浮きが生じた場合、吸水性ポリマーが吸収性物品内で自由に移動し、吸収性物品の隅に偏在して膨潤する結果、表面シートと裏面シートとの接合部が破断することがある。
以上に鑑み、本発明は、洗浄時における膨潤吸水性ポリマーの開孔からの漏れ出しと、吸水性ポリマーが隅に偏在することによる破断とが抑制された吸収性物品を提供することを課題とする。
本発明は、表面シートと、裏面シートと、表面及び裏面シートの間に挟まれる吸収体とを備え、吸収体が吸水性ポリマーを含む吸収コアと、吸収コアを被覆する一体又は別体の上層被覆シート及び下層被覆シートとを含み、上層被覆シートが表面シート側に位置し、下層被覆シートが裏面シート側に位置する縦長の吸収性物品に関する。
本発明の着用物品は、吸収コアの少なくとも一部が、上層及び下層被覆シートの少なくとも一方に接着剤で接合され、吸収性物品は、少なくとも表面シートの中央域に、表面シート及び上層被覆シートを吸収性物品の厚さ方向に貫通して吸収コアの中に達する開孔を有し、開孔の孔径が、吸水性ポリマーの水飽和膨潤時の粒径よりも小さいことを特徴とする。
本願の吸収性物品は、表面シートを貫通して吸収コアの内部に達する開孔の孔径が、吸水性ポリマーの水飽和膨潤時の粒径よりも小さいことにより、洗浄時に膨潤した吸水性ポリマーが開孔から漏れ出すことが防止される。さらに、吸収コアの少なくとも一部が上層及び下層被覆シートの少なくとも一方に接着剤で接合されていることにより、洗浄時に吸水性ポリマーが吸収性物品の隅に偏在することが抑制される結果、吸収性物品が破断することが防止される。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
吸収性物品の一例の生理用ナプキンを表面シート側から見た平面図。 吸収体を下層被覆シート側から見た平面図。 図2のIII−III線断面模式図。 図1のIV−IV線部分拡大断面模式図。 開孔、圧搾凹部、及び圧搾溝の位置を示す模式図。 変形例に係る生理用ナプキンを表面シート側から見た平面図。 別の変形例に係る生理用ナプキンの部分拡大断面模式図。
下記の実施の形態は、添付の図面に示す吸収性物品10に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。以下、添付の図面を参照して、この発明に係る吸収性物品10の一例である生理用ナプキン10の実施形態を説明する。
図1は、この発明に係る縦長の生理用ナプキン10の平面図である。生理用ナプキン10は、着用者の肌に対向する面(以下、単に「肌対向面」という)と、その反対側の面(以下、単に「非肌対向面」という)とを有する。なお、本願に添付した図の中で、Xは生理用ナプキン10の幅方向を示し、Yは生理用ナプキン10の長手方向を示し、Zは幅方向Xおよび長手方向Yに直交する厚さ方向を示す。
生理用ナプキン10は、肌対向面側に位置する液透過性の表面シート11と、非肌対向面側に位置する液不透過性の裏面シート12と、表面シート11と裏面シート12との間に挟まれる吸収体20とを含む。吸収体20は、表面シート11側に位置する上層被覆シート22と、裏面シート12側に位置する下層被覆シート23と、上層及び下層被覆シート22,23の間に挟まれる吸収コア21とを備える。本実施形態の上層及び下層被覆シート22,23はほぼ同形同大の矩形の液透過性シート部材である。これに代えて、上層及び下層被覆シート22,23を一枚のシート部材で構成し、この一枚のシート部材で吸収コア21を包んで吸収体20とすることもできる。
生理用ナプキン10を表面シート11側から見た平面視において、表面シート11の中央域14には複数の開孔13が配置されている。中央域14は生理用ナプキン10の使用時に着用者の***口に対向する領域であり、開孔13は表面シート11の中央域14にのみ配置されている。また、複数の開孔13の周囲には、複数の外郭圧搾溝15が配置され、さらに、外郭圧搾溝15の外側に囲繞圧搾溝17が配置されている。生理用ナプキン10の厚さ方向Zにおいて、開孔13、外郭圧搾溝15及び囲繞圧搾溝17はいずれも吸収コア21の中まで進入している。
表面及び裏面シート11,12と、上層及び下層被覆シート22,23の幅方向X及び長手方向Y寸法は、吸収コア21よりも大きく、平面視において、表面及び裏面シート11,12、並びに上層及び下層被覆シート22,23は吸収コア21の外側に延び出す。表面シート11は長手方向Yに延びる両側縁が直状で、幅方向Xに延びる両端縁が弧状のシート部材であり、幅方向X寸法は上層及び下層被覆シート22,23と同じか大きく、長手方向Y寸法は上層及び下層被覆シート22,23より大きい。裏面シート12は、生理用ナプキン10の外郭形状と同一の形状を有するシート部材である。
本実施形態の生理用ナプキン10はさらに、長手方向Yに延びる表面シート11の両側部11aに接合された一対のサイドシート35を備える。サイドシート35は、生理用ナプキン10において幅方向X両側に延び出すウイング部36に含まれる。ウイング部36は、サイドシート35と裏面シート12とで構成される(図4参照)。裏面シート12の非肌対向面には、生理用ナプキン10を着用者の下着に一時的に固定するための粘着剤37が塗布されている。なお、ウイング部36は必須ではなく、ウイング部36を省略して本発明を実施することもできる。
吸収コア21の幅方向X外側に延び出す表面シート11、上層及び下層被覆シート22,23、裏面シート12、及びサイドシート35は、長手方向Yに延びる表面シート11の両側部11aに沿って配置される一対の接合部38において互いに重ねあわされて接合される。接合部38からさらに幅方向X外側に延び出す裏面シート12及びサイドシート35、並びに吸収コア21の長手方向Y外側に延び出す表面シート11及び裏面シート12は、生理用ナプキン10の外周縁に沿って配置される外周シール部39において互いに接合される。
生理用ナプキン10の形状は、女性の身体及び下着の形状に適合する形状であれば特に限定されず、例えば長方形、楕円型、瓢箪型の形状にすることができる。
液透過性の表面シート11には、開口プラスチックフィルム、織布、不織布等の、体液に含まれる液体成分を透過可能なシート材を用いることができる。織布及び不織布の素材としては天然繊維、化学繊維のいずれも使用することができる。熱可塑性疎水性化学繊維を用いて製造された不織布は、水で洗浄しても強度が低下しないので、本発明において好適に用いることができる。
不織布を構成する繊維の繊度は、体液の浸透のし易さや肌触りを考慮すると、1.1〜8.8dtexの範囲が好ましい。また、体液の浸透のし易さや、リウェットバック(吸収体20に吸収された体液が表面側に染み出ること)を考慮して、親水剤や撥水剤などを前述の疎水性合成繊維に練りこんだり、疎水性合成繊維の表面にコーティングしたりすることもできる。
表面シート11には、肌面側に凹凸をつけた不織布を用いることができ、例えば熱収縮繊維を用いて下層側を収縮させることで上層側を凹凸成形した不織布や、ウェブ形成時にエアーを当てることで不織布に目付差を設けたような凹凸不織布を用いることができる。不織布の表面にこのような凹凸成形することで、肌との接触面積を低減させることが可能である。
不透液性の裏面シート12には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を主体とした熱可塑性樹脂フィルム、通気性を付与した熱可塑性樹脂フィルム、スパンボンド又はスパンレース等の不織布と通気性の熱可塑性樹脂フィルムとを接合した複合シート、SMS等の複数層の不織布などを好適に用いることができる。着用感を損なわない柔軟性を考慮すると、例えば低密度ポリエチレン樹脂を主体とした単位面積当たり質量が15〜30g/mの範囲のフィルムを使用することが好ましい。
サイドシート35には、表面シート11と同様のシート材を用いることができる。但し、生理用ナプキン10の外側へ体液が流れにくくするためには、疎水性もしくは撥水性を有するシート材を用いることが好ましい。具体的には、スパンボンド不織布やSMS不織布などが挙げられる。
接合部38及び外周シール部39における各シート部材の接合は、接着剤による接合、超音波溶着、熱溶着、レーザー溶着、高周波溶着等の公知の溶着手段による接合、及びエンボス加工による接合を、単独又は組み合わせて行うことができる。また、表面シート11、上層被覆シート22、下層被覆シート23、及び裏面シート12は、それぞれのシートの対向面間が互いに接合されていることが好ましい。これらのシートの対向面間の接合も、前述と同様の手段により行うことができる。表面及び裏面シート11,12と、上層及び下層被覆シート22,23とが熱可塑性疎水性化学繊維から成る不織布である場合、超音波溶着又は熱溶着により熱可塑性化学繊維を溶融させて各シート部材を接合すれば、生理用ナプキン10を水で洗浄してもシート部材間の接合強度が低下しないので好ましい。
前記各シート部材をエンボス加工で接合する例として、複数の突起部を有するエンボスロールと、アンビルロールとの間に、生理用ナプキン10を構成する表面シート11、サイドシート35、上層及び下層被覆シート22,23、及び裏面シート12を重ね合わせて通過させ、生理用ナプキン10の外周シール部39をエンボス加工することが挙げられる。エンボスロール及びアンビルロールを加熱して適切な温度に制御することにより、各シート部材を軟化させて明瞭なエンボスパターンを得ることができる。エンボスパターンの例として、格子状、千鳥状、波形状などが挙げられる。
本発明で用いる接着剤として、ホットメルト接着剤を好適に用いることができる。ホットメルト接着剤は、万が一生理用ナプキン10の外面に滲み出してしまったとしても、その時点ではタック性を示さないことが好ましい。具体例として、SEBSを5〜25%、脂環族飽和炭化水素を40〜60%、芳香族変性テルペンを1〜10%、添加剤を15〜35%含む組成物を溶融混合したホットメルト接着剤が挙げられる。ホットメルト接着剤の塗工方法としては、スパイラル塗工、コーター塗工、カーテンコーター塗工、スプレー塗工などの塗工方法が挙げられる。ホットメルト接着剤を塗布したシート部材どうしを重ね合わせた後、エンボス加工により加圧して、好ましくは加熱及び加圧して接着することが好ましい。
図2と図3を参照して、本実施形態の吸収体20について説明する。図2は吸収体20を下層被覆シート23側から見た平面図であり、図3は図2のIII−III線断面模式図である。なお、理解を容易にするために、図2と図3では、表面シート11と裏面シート12との間に挟み込まれる前の吸収体20の形状を表しており、表面シート11から吸収体20の中に進入する開孔13、外郭圧搾溝15、及び囲繞圧搾溝17は図示していない。
吸収体20は、吸水性ポリマー31を含む吸収コア21と、表面シート11側に配置される上層被覆シート22と、裏面シート12側に配置される下層被覆シート23とを備える。吸収コア21は、非肌対向面にホットメルト接着剤(図示せず)を塗布した上層被覆シート22と、肌対向面にホットメルト接着剤を塗布した下層被覆シート23との間に挟まれ、上層及び下層被覆シート22,23にホットメルト接着剤で接合されている。これにより、生理用ナプキン10の使用中及び洗浄中に、吸収コア21が上層被覆シート22と下層被覆シート23との間でずれ動くことが抑制されるとともに、吸水性ポリマー31が開孔13から漏れ出すことを防止できる。また、吸水性ポリマー31は吸収コア21の中にほぼ均一に分布していてもよいし、上層及び下層被覆シート22,23のいずれかに近い側に偏在していてもよい。吸水性ポリマー31を下層被覆シート23側に偏在させれば、洗浄中に吸水性ポリマー31が開孔13から漏れ出すことをより有効に防止することができる。
上層及び下層被覆シート22,23にホットメルト接着剤を塗布するとき、ホットメルト接着剤によって体液の浸透が妨げられることを防止するため、上層及び下層被覆シート22,23にホットメルト接着剤を間隔をあけて塗布することが好ましい。具体的には、ホットメルト接着剤を、ドット状、ストライプ状、波形状またはスパイラル状に塗布することが好ましい。また、ホットメルト接着剤は、上層及び下層被覆シート22,23の吸収コア21に対向する部分にのみ塗布し、上層及び下層被覆シート22,23が吸収コア21の幅方向X外側に延び出す部分には塗布しないことが好ましい。上層及び下層被覆シート22,23が吸収コア21の幅方向X外側に延び出す部分は、接合部38に含まれる部分である。したがって、この部分にホットメルト接着剤を塗布しないことにより、生理用ナプキン10の使用時に、接合部38から接着剤が染み出して着用者の肌に接触することが防止され、着用者に不快感を覚えさせることが無い。
液透過性の上層及び下層被覆シート22,23には、上述の表面シート11と同様の不織布を用いることができる。上層及び下層被覆シート22,23のそれぞれに用いる不織布の種類は、同一でもよいし異なっていてもよい。好ましくは、上層被覆シート22は熱可塑性繊維のみからなる不織布、特にエアスルー法で製造された不織布で構成される。下層被覆シート23は、吸収コア21が十分量の液保持性能を有している場合は、疎水性の熱可塑性繊維のみからなる不織布で構成することができる。吸収コア21が十分量の液保持性能を有していない場合は、下層被覆シート23を、吸収性能を補完し、且つ、ヨレにくい素材で構成することが好ましく、例えば、エアレイド法等で製造された不織布で下層被覆シート23を構成することが好ましい。熱可塑性疎水性化学繊維を用いて製造された不織布は、水で洗浄しても強度が低下せず破れにくいので、本発明において好適に用いることができる。前述のように、上層及び下層被覆シート22,23は、一枚のシート部材で構成することもできるし、異なるシート部材で構成することもできる。上層被覆シート22と下層被覆シート23を異なるシート部材にすれば、上層被覆シート22と下層被覆シート23それぞれに別の機能を付与することができる。例えば、上層被覆シート22は体液を素早く吸収コア21へ移行させるか、または、洗浄中に洗浄水が容易に透過できることが求められる。下層被覆シート23は吸収コア21の非肌当接面側にあるので、拡散性や体液の保持性、あるいは、洗浄中に吸収コア21がヨレて洗浄しにくくなることを回避するための回復性が求められる。それぞれ違った機能を付与することで、より吸収性に優れ、且つ、洗浄しやすくする。
吸収コア21は、親水性素材から成る吸収性繊維32と、吸水性ポリマー31とを含む。親水性素材から成る吸収性繊維32の例として、セルロースから成る粉砕パルプ及びコットン、再生セルロースから成るレーヨン及びフィブリルレーヨン、半合成セルロースから成るアセテート、トリアセテート、親水性ポリマーから成るポリビニルアルコール繊維が挙げられ、これらを単独又は混合して用いることができる。コスト及び成形のし易さの観点からは、粉砕パルプが好ましい。吸収性繊維32の単位面積当たり質量(以下、目付という)は、約100〜650g/mにすることができる。吸収コア21に含まれる吸収性繊維32の目付は均一でもよいし、場所によって目付が異なっていてもよい。例えば、生理用ナプキン10の中央域14に対応する部分の目付を300g/mにし、その周辺部の目付を200g/m以下にすることができる。これにより、生理用ナプキン10の使用時に、***された体液を主に中央域14で吸収することができる。
吸水性ポリマー31には、自重の20倍以上の水を吸収・保持可能なポリマー粒子が好ましく、吸水性ポリマー31の例として、デンプン、カルボキシメチル化セルロース等のセルロース系、ポリアクリル酸塩系、ポリスルホン酸塩系、無水マレイン酸塩系、ポリアクリルアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリエチレンオキシド系の吸水性ポリマー31を挙げることができる。
また、吸収コア21としてセルロース発泡体、セルロースアセテート発泡体等を使用することができるし、これらの発泡体を粉砕した後に所望の吸収コア21の形状に成形して使用することもできる。さらに、吸収体20に追加の機能を付与するために、シリカ・活性炭・アルミノケイ酸塩化合物・ゼオライトなどから選ばれる粒状消臭剤、粒状抗菌剤、または吸熱効果により冷却効果のある粒状冷却剤などを併用することもできる。
図2、図3に示すように、吸収体20は、下層被覆シート23を上層被覆シート22に向けて圧搾して形成される第1圧搾凹部24と第2圧搾凹部25とを複数備える。また、少なくともその一部が第1及び第2圧搾凹部24,25に囲まれる第3圧搾凹部26を複数備える。吸収体20の厚さ方向Zにおいて、第2圧搾凹部25の厚さは第1圧搾凹部24より大きい。別言すれば、吸収体20の厚さ方向Zにおいて、第2圧搾凹部25の底部における下層被覆シート23と上層被覆シート22の離間距離は、第1圧搾凹部24の底部における下層被覆シート23と上層被覆シート22の離間距離より大きい。吸収体20を下層被覆シート23側から見た平面視において、第1圧搾凹部24は下層被覆シート23に点在し、隣り合う第1圧搾凹部24どうしが第2圧搾凹部25により連結され、第1及び第2圧搾凹部24,25の集合体により網目形状のパターンが形成される。また、第1圧搾凹部24の底部において、下層被覆シート23の少なくとも一部が上層被覆シート22に接合される。第2圧搾凹部25では、下層被覆シート23と上層被覆シート22との間に吸収コア21が介在する。第3圧搾凹部26は第2圧搾凹部25より厚さが大きく、下層被覆シート23と上層被覆シート22との間に吸収コア21が介在する。
第1〜第3圧搾凹部24,25,26は、生理用ナプキン10を表面シート11側から見た平面視において中央域14の外側に位置する。本実施形態では、第1圧搾凹部24及び第1圧搾凹部24どうしを連結する第2圧搾凹部25により、複数の正六角形で形成される網目形状が形成され、第1圧搾凹部24は正六角形の各頂点に配置される。第2圧搾凹部25は正六角形の各辺に配置される。また、第3圧搾凹部26は第1及び第2圧搾凹部24,25により形成される正六角形の内側に位置する。第1及び第2圧搾凹部24,25により形成される形状は複数の正六角形で形成される網目形状に限定されず、一種類または複数種の形状の多角形を組み合わせた網目形状にすることができ、また例えば波状にすることもできる。第1及び第2圧搾凹部24,25の厚さの調整しやすさの観点から、網目形状が好ましい。
第1〜第3圧搾凹部24,25,26はエンボス加工により形成することができる。エンボス加工の際、エンボスロール及びアンビルロールを所定温度まで昇温することが好ましい。エンボス加工において、エンボスピンによる圧搾深さが最も大きい部分が第1圧搾凹部24となり、圧搾深さが第1圧搾凹部24より小さい部分が第2圧搾凹部25となる。第3圧搾凹部26は第2圧搾凹部25より圧搾深さが小さい部分である。本実施形態では、第3圧搾凹部26はエンボス加工の際、エンボスロール面に接触していた部分であり、実質的にほとんど圧搾されていない平坦な部分である。
圧搾深さが最も大きい第1圧搾凹部24の底部では、下層被覆シート23と上層被覆シート22との間には収コア21が介在する。但し、下層被覆シート23と上層被覆シート22との間の一部には、下層被覆シート23と上層被覆シート22との間に収コア21が介在していない部分があり、この部分では、下層被覆シート23の一部が上層被覆シート22に接合される。圧搾深さが第1圧搾凹部24より小さい第2及び第3圧搾凹部25,26では、下層被覆シート23は上層被覆シート22から離間しており、下層被覆シート23と上層被覆シート22との間に吸収コア21が介在する。第2圧搾凹部25では、圧搾により吸収コア21に含まれる吸水性繊維の密度が高くなっている。なお、第1〜第3圧搾凹部24,25,26の厚さの相対比較は、吸収体20を鋭利なカッターで切断して、切断面を目視又は拡大鏡で観察することにより行うことができる。
図2に示すように、吸収体20を下層被覆シート23側から見た平面視において、第1〜第3圧搾凹部24,25,26は、吸収体20の中央部27を除くほぼ全域に配置されている。吸収体20の中央部27の位置、形状及び大きさは、生理用ナプキン10の中央域14に対応する。中央部27の周辺領域では、隣り合う第1圧搾凹部24の間に第2圧搾凹部25が配置されておらず、第3圧搾凹部26の一部が中央部27に接続する。吸収コア21の中央部27では、上層被覆シート22と下層被覆シート23との間に吸収コア21が介在し、第3圧搾凹部26でも、上層被覆シート22と下層被覆シート23との間に吸収コア21が介在する。したがって、第3圧搾凹部26が中央部27に接続する部分では、第3圧搾凹部26と中央部27との間で吸収コア21が連続している。また、隣り合う第3圧搾凹部26の間でも、第2圧搾凹部25が介在していることにより、吸収コア21が連続している。
上記のように、吸収性繊維が高密度になった第2圧搾凹部25が第1圧搾凹部24を介して連なっているので、吸収体20の剛性が向上する。また、第1圧搾凹部24において上層被覆シート22と下層被覆シート23とが互いに接合されていること、吸収コア21が上層及び下層被覆シート22,23に接着されていること、及び、第3圧搾凹部26が第1及び第2圧搾凹部24,25に囲まれていることにより、吸収体20の中で吸収コア21が幅方向X及び長手方向Yに動くことが抑制される。これにより、生理用ナプキン10の使用中に、吸収体20の型崩れやヨレが生じることが防止される。また、第1〜第3圧搾凹部24,25,26を吸収コア21の下層被覆シート23側に配置しているので、生理用ナプキン10の使用中に、着用者が表面シート11を通して第1〜第3圧搾凹部24,25,26の凹凸を感じて不快感を覚えることが無い。
図4を参照して、生理用ナプキン10において、吸収体20はホットメルト接着剤を塗布した表面シート11と裏面シート12との間に挟まれている。ホットメルト接着剤は、ドット状、ストライプ状、波形状、スパイラル状に塗布することが好ましい。表面シートの中央域14には、複数の開孔13が配置される。複数の開孔13の周囲には、複数の外郭圧搾溝15が中央域14を取り囲むようにして配置されている。図4に示すように、開孔13は表面シート11及び上層被覆シート22を厚さ方向Zに貫通して吸収コア21の中に達する。外郭圧搾溝15は、表面シート11から裏面シート12に向けて凹み、吸収コア21の中に進入する。外郭圧搾溝15の底部と、裏面シート12との間には、吸収コア21が介在する。
開孔13はエンボス加工により形成され、エンボスピンで押されて破断した表面シート11の一部は、次第に縮径する円錐台状となって開孔13の中に進入する。また、エンボスピンで押されて破断した上層被覆シート22の一部も次第に縮径する円錐台状となって開孔13の中に進入するとともに、開孔13の側壁13aにおいて吸収コア21の少なくとも一部を覆う。開孔13の側壁13aにおいて上層被覆シート22で覆われていない部分には、吸収コア21の一部が露出する。なお、本願で言う円錐台状とは、底面及び上面の無い円錐台又はそれに類似する三次元形状を意味する。
表面シート11及び上層被覆シート22が次第に縮径する円錐台状となって開孔13の中に進入していることにより、生理用ナプキン10の使用中、体液の吸収コア21への移行が促進される。一方、生理用ナプキン10の洗浄中には、吸水性ポリマー31が開孔13を通って漏れ出すことが抑制される。また、上層被覆シート22が開孔13の側壁13aにおいて吸収コア21の少なくとも一部を覆うことにより、吸水性ポリマー31が開孔13から漏れ出すことがさらに抑制される。また、生理用ナプキン10を洗浄しているとき、開孔13は洗浄水の排水口としても機能することができるので、経血を洗い流しやすくなる。表面シート11及び上層被覆シート22が次第に縮径する円錐台状となっていることは、鋭利なカッターで生理用ナプキン10に開孔13が配置された部分を厚さ方向Zに切断した断面を拡大鏡又は顕微鏡で観察することにより確認できる。
開孔13の孔径Rは、吸水性ポリマー31の水飽和膨潤時の粒径よりも小さい。これにより、生理用ナプキン10を洗浄しているとき、吸水性ポリマー31が開孔13から漏れ出すことが防止される。本発明では、開孔13の孔径Rは、平面視において、表面シート11に穿孔された開孔13の開孔縁に外接する円の直径と定義される。開孔13の孔径Rは、開孔13を垂直上方から撮影し、得られた画像から、表面シート11に穿孔された開孔13の開孔縁に外接する円の直径を測ることにより測定できる。開孔13の孔径Rは、典型的には3mm以下であり、好ましくは2mm以下である。
本発明では、吸水性ポリマー31の水飽和膨潤時の粒径とは、JIS Z 8815に従って吸水性ポリマー31の粒度分布を測定し、篩上質量がサンプルの質量の90%以上となる篩の上にある複数の吸水性ポリマー31を飽和膨潤させ、飽和膨潤した吸水性ポリマー31の外接円の直径を測定して得られる値の内の、最小の値と定義される。具体的には、次の手順で吸水性ポリマー31の水飽和膨潤時の粒径を測定する。
先ず、JIS Z 8801−1に規定された標準篩と、0.001gまで計量可能なはかりを準備する。測定に使用する篩の目開きの範囲は、測定しようとする吸水性ポリマー31の粒度により異なる。通常の吸収性物品用の吸水性ポリマー31の粒径は100〜800μmの範囲なので、90〜850μmの目開きを有する複数の篩を選択して用いることができる。例えば、目開きが850,600,500,425,355,300,250,及び150μmの篩を組合せて用いることができる。
準備した篩を、目開きが小から大の順になるようにして、受け皿の上に積み重ねる。次に、吸水性ポリマー31のサンプル約50gを採取し、最上部の篩に乗せ、篩に蓋をして篩分けを行う。サンプルの質量は、吸水性ポリマー31の最大嵩体積に応じて適宜調整することが好ましい。JIS Z 8815にしたがってサンプルを所定時間篩分けした後、各篩上の吸水性ポリマー31の質量を測定し、粒度分布を求める。なお、篩分け時間は、篩分け開始から1分間に篩を通過する粒子群の質量が、測定に使用するサンプルの質量の0.1%以下になるまでの時間とする。また、粒度分布の測定は、温度及び湿度が一定(例えば温度25℃、湿度65%)に調節された室内で行う。篩分け試験には、東京スクリーン社製の型式TSKB8−1、又は筒井理化学器械社製の型式VSS−200等の振動篩分け装置を用いることができる。
次に、篩上質量がサンプルの質量の90%以上となる篩の上にある吸水性ポリマー31を任意に30粒採取する。例えば前記の組み合わせの篩を用いて篩分け試験を行い、篩上質量がサンプルの質量の90%以上となる篩の目開きが250μmであった場合、300μmの篩を通過し250μmの篩上に残留する複数の吸水性ポリマー31の粒子の中から30粒を任意に採取する。次に、採取した吸水性ポリマー31を蒸留水の中に投入して飽和膨潤させる。吸水性ポリマー31が飽和膨潤するまでの時間は、予め試験して求めておくことができる。吸水性ポリマー31が飽和膨潤するまでの時間は、通常は5〜60分である。飽和膨潤させた30粒の吸水性ポリマー31のそれぞれについて、膨潤後の粒子の外接円の直径を顕微鏡観察または画像解析装置により求める。このようにして求めた外接円の直径のうち、最小の値を吸水性ポリマー31の水飽和膨潤時の粒径とする。本発明では、飽和膨潤時の粒径が1.5mm以上、好ましくは2.0mm以上となる吸水性ポリマー31を用いることが好ましい。また、開孔13の孔径Rは、吸水性ポリマー31の水飽和膨潤時の粒径の70%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下にすることができる。
生理用ナプキン10の中央域14に、開孔13を取り囲むようにして配置される複数の外郭圧搾溝15には、長手方向Yに並行に延びる一対の第1溝部15aと、幅方向に並行に延びる一対の第2溝部15bとが含まれる。第1溝部15aと第2溝部15bとは接続しておらず、隣接する第1溝部15aと第2溝部15bとの間には、分離領域16が位置する。外郭圧搾溝15は、エンボス加工により表面シート11を上層被覆シート22とともに裏面シート12に向けて圧搾することにより形成される。分離領域16は、このエンボス加工時に圧搾されない非圧搾領域である。外郭圧搾溝15の底部は下層被覆シート23から離間しており、上層被覆シート22と下層被覆シート23との間に吸収コア21が介在する。外郭圧搾溝15は、生理用ナプキン10の使用中に表面シート11の中央域14に***された体液が幅方向Xに流れ広がることを抑制する。また、吸収体20から表面シート11が剥がれることを抑制する。分離領域16は、エンボス加工時に圧搾されない領域であり、上層被覆シート22と下層被覆シート23との間には吸収コア21が介在する。このため、生理用ナプキン10の洗浄時に吸収体20の中央部27において吸水性ポリマー31が膨潤したとき、中央部27に含まれる吸収性繊維32の内、上層及び下層被覆シート22,23に接着されていない部分が分離領域16を通して中央部27の外へ押し出される。
分離領域16は、中央域14に隣接する。また、表面シート11側から見た平面視において、分離領域16は吸収コア21に配置された第3圧搾凹部26に隣接している(図5参照)。したがって、中央域14、分離領域16、及び第3圧搾凹部26のそれぞれに含まれる吸収コア21が連続している。本実施形態ではさらに、外郭圧搾溝15を取り囲む環状の囲繞圧搾溝17が表面シート11に配置されている。囲繞圧搾溝17も外郭圧搾溝15と同様にしてエンボス加工により形成されており、その底部は下層被覆シート23から離間している。
開孔13は表面シート11の中央域14に配置されているので、生理用ナプキン10の使用中に***された体液は、主に開孔13を通して吸収体20の中央部27に吸収され、吸水性ポリマー31が膨潤することにより、吸収体20の内圧が上昇する。吸収コア21は上層及び下層被覆シート22,23に接着されているので、使用中に吸収体20の内圧が上昇しても、吸収体20の中で吸収コア21が移動することは無い。生理用ナプキン10を洗浄するときも、洗浄水は主に開孔13に流れ込む。さらに開孔13が吸収コア21の中まで達しているので、体液の吸収量が多い吸収体20の中央部27に多量の洗浄水を循環させて、生理用ナプキン10を迅速に洗浄することができる。一方、吸収体20の中央部27に洗浄水を循環させると、中央部27に含まれる吸水性ポリマー31が膨潤して吸収体20の内圧が上昇する。この場合も、吸収コア21が上層及び下層被覆シート22,23に接着されていることにより、吸収体20の中で吸収コア21が移動することが抑制され、吸水性ポリマー31が生理用ナプキン10の隅に偏在することが抑制される。しかし、多量の洗浄水が循環することにより、吸収体20の内圧が更に上昇することがある。
本発明では、中央域14、分離領域16、及び第3圧搾凹部26に含まれる吸収コア21が連続している。このため、吸収体20の中央部27に高い内圧が加わったとき、中央部27に含まれる吸収性繊維32の内、上層及び下層被覆シート22,23に接着されていない部分が第3圧搾凹部26に押し出される。これにより、中央部27の内圧が過度に上昇することが防止され、生理用ナプキン10が吸水性ポリマー31の膨潤により破断することが防止される。また、開孔13の孔径Rが、吸水性ポリマー31の水飽和膨潤時の粒径よりも小さいので、中央部27の内圧が過度に上昇したとしても、吸水性ポリマーが開孔から漏れ出して周囲に飛散することはない。さらに、生理用ナプキン10をもみ洗いしているとき、分離領域16から第3圧搾凹部26を通して中央部27の周辺に洗浄水が供給されるので、中央部27の周辺に吸収された体液を速やかに洗浄することができる。
ここで、中央部27から第3圧搾凹部26に吸収性繊維32が押し出されることにより、第3圧搾凹部26の中にある吸収性繊維32及び吸水性ポリマー31を、吸収体20の隅へ向う方向に移動させる力が加わる。本発明では、第3圧搾凹部26が、厚みが第3圧搾凹部26より小さい第2圧搾凹部25で囲まれていることにより、吸収性繊維32及び吸水性ポリマー31は、第3圧搾凹部26の外側へ移動可能ではあるものの、移動可能な容積は制限される。これにより吸収性繊維32及び吸水性ポリマー31が、吸収体20の隅へ向けて移動することが抑制される結果、洗浄時に吸水性ポリマー31が吸収体20の隅に偏在して生理用ナプキン10の破断に至ることが防止される。また、第2圧搾凹部25は、生理用ナプキン10が強くもみ洗いされたときにも、吸収性繊維32及び吸水性ポリマー31の吸収体20内での移動可能な容積を制限することができる。これによっても、洗浄時に吸水性ポリマー31が吸収体20の隅に偏在して生理用ナプキン10の破断に至ることが防止される。
上記のように第3圧搾凹部26の外側への吸収性繊維32及び吸水性ポリマー31の移動を制限した場合、吸収体20の中央部27と隅との間で吸水性ポリマー31が膨潤して生理用ナプキン10が破断するおそれがある。本発明では、上層被覆シート22と下層被覆シート23とを接合する第1圧搾凹部24が点在しており、万が一中央域14の外側で吸収体20の内圧が過度に上昇したときは、相対的に面積の小さい第1圧搾凹部24に応力が集中して上層被覆シート22と下層被覆シート23との接合が開放される。これにより、吸収体20の内容積が増加して、吸収体20の内圧が低下する結果、生理用ナプキン10の破断が防止される。
図6に、本発明の変形例に係る生理用ナプキン10を表面シート11側から見た平面図を示す。上記実施形態との違いは、外郭圧搾溝15及び囲繞圧搾溝17の形状だけである。その他の構成は上記実施形態と同じなので、詳しい説明は省略する。この変形例でも、外郭圧搾溝15には長手方向Yに並行に延びる一対の第1溝部15aと、幅方向に並行に延びる一対の第2溝部15bとが含まれ、第1溝部15aと第2溝部15bとは接続しておらず、隣接する第1溝部15aと第2溝部15bとの間には、分離領域16が位置する。また表面シート11には、外郭圧搾溝15を取り囲む不連続な環状の囲繞圧搾溝17が配置されている。この変形例でも、表面シート11側から見た平面視において、分離領域16は吸収コア21に配置された第3圧搾凹部26に隣接している。したがって、上記と同様にして洗浄中に生理用ナプキン10が破断することが防止される。
但し、この変形例では分離領域16に隣接する第3圧搾凹部26の一部を、分離領域16に近接する位置に配置された囲繞圧搾溝17が横断している。これにより、吸収体20の中央部27に内圧が加わったとき、中央部27から第3圧搾凹部26へ移動可能な吸収性繊維32の容積が制限される。すなわち、分離領域16に隣接する第3圧搾凹部26に配置する囲繞圧搾溝17の位置を調整することにより、吸収体20の中央部27から第3圧搾凹部26へ移動可能な吸収性繊維32の容積を制御することができる。
図7に、本発明の別の変形例を示す。図7は、図4と同様の部分拡大断面模式図である。この変形例では、開孔13が、生理用ナプキン10の厚さ方向Zに延び、表面シート11及び上層被覆シート22を貫通し、さらに吸収コア21貫通して下層被覆シート23まで達している。この場合、上記の実施形態と比較して、開孔13の中に吸収コア21が露出する面積が大きくなる。これにより、生理用ナプキン10の使用時に開孔13の中に浸透した体液を、より速やかに吸収することができる。また、表面シート11及び上層被覆シート22の一部が次第に縮径する円錐台状となって開孔13の中に進入している。このため、生理用ナプキン10の洗浄時に吸水性ポリマー31が開孔13を通過しそうになったとき、開孔13の中に進入している表面シート11及び上層被覆シート22が吸水性ポリマー31に押されて、開孔13を閉じるようにして変形する。これにより、生理用ナプキン10の洗浄時に吸水性ポリマー31が開孔13から漏れ出すことが防止される。
以上、本発明について、実施形態とその変形例に基づき説明したが、本発明はこれらに限定されず、種々変更して実施することができる。例えば、図示例では、第1及び第2圧搾凹部24,25と外郭圧搾溝15とが一部重なり合っているが、外郭圧搾溝15が延在する部分に第1及び第2圧搾凹部24,25を設けないことができる。また、外郭圧搾溝15及び囲繞圧搾溝17の底部が下層被覆シート23から離間している例を挙げたが、外郭圧搾溝15及び囲繞圧搾溝17の少なくとも一方を下層被覆シート23に接合することもできる。外郭圧搾溝15及び囲繞圧搾溝17の形状は、図示例に限定されない。また、開孔13、外郭圧搾溝15及び囲繞圧搾溝17をエンボス加工で形成する例を挙げたが、プレス成形又は真空成形により開孔13、外郭圧搾溝15及び囲繞圧搾溝17を形成することもできる。本願の明細書及び特許請求の範囲において、用語「第1」「第2」「第3」は、同様の要素、位置等を区別するために用いられている。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記の事項に整理することができる。
表面シートと、裏面シートと、表面及び裏面シートの間に挟まれる吸収体とを備え、吸収体が吸水性ポリマーを含む吸収コアと、吸収コアを被覆する一体又は別体の上層被覆シート及び下層被覆シートとを含み、上層被覆シートが表面シート側に位置し、下層被覆シートが裏面シート側に位置する縦長の吸収性物品であって、吸収コアの少なくとも一部が、上層及び下層被覆シートの少なくとも一方に接着剤で接合され、吸収性物品は、少なくとも表面シートの中央域に、表面シート及び上層被覆シートを吸収性物品の厚さ方向に貫通して吸収コアの中に達する開孔を有し、開孔の孔径が、吸水性ポリマーの水飽和膨潤時の粒径よりも小さいことを特徴とする吸収性物品。
上記段落0055に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。該実施の形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
(1)吸収コアが、上層及び下層被覆シートに接着剤で接合されている。
(2)上層被覆シート及び下層被覆シートの少なくとも一方が不織布から成る。
(3)表面シートの中央域のみに複数の開孔が配置されている。
(4)表面シートの中央域の周囲に、中央域を取り囲む複数の外郭圧搾溝が配置され、外郭圧搾溝は表面シートから裏面シートに向けて凹み、隣り合う外郭圧搾溝の間に分離領域が位置し、厚さ方向において、分離領域の厚さは外郭圧搾溝の厚さより大きく、分離領域では下層被覆シートと上層被覆シートとの間に吸収コアが介在する。
(5)吸収体が、下層被覆シートを上層被覆シートに向けて圧搾して形成される第1圧搾凹部及び第2圧搾凹部を備え、厚さ方向において、第2圧搾凹部の厚さは第1圧搾凹部の厚さより大きく、第1圧搾凹部は下層被覆シートに点在するとともに、隣り合う第1圧搾凹部どうしが第2圧搾凹部により連結され、吸収性物品を表面シート側から見た平面視において、第1及び第2圧搾凹部は中央域の外側に位置する。
(6)第1圧搾凹部において下層被覆シートの一部が上層被覆シートに接合され、第2圧搾凹部では下層被覆シートと上層被覆シートとの間に吸収コアが介在する。
(7)吸収体が、厚さが第2圧搾凹部より大きい第3圧搾凹部をさらに備え、第3圧搾凹部では下層被覆シートと上層被覆シートとの間に吸収コアが介在し、第3圧搾凹部は、少なくともその一部が第1圧搾凹部及び第2圧搾凹部に囲まれるとともに、表面シート側から見た平面視において中央域の外側に配置され、中央域の周囲において、分離領域と第3圧搾凹部とが隣接し、中央域と分離領域と第3圧搾凹部とに含まれる吸収コアが連続する。
(8)表面シートの一部が次第に縮径する円錐台状となって開孔の中に進入する。
(9)上層被覆シートの一部が次第に縮径する円錐台状となって開孔の中に進入するとともに、開孔の側壁において吸収コアの少なくとも一部を覆う。
(10)吸収コアに含まれる吸水性ポリマーが、下層被覆シート側に偏在する。
10 生理用ナプキン(吸収性物品)
11 表面シート
11a 表面シートの両側部
12 裏面シート
13 開孔
13a 開孔の側壁
14 中央域
15 外郭圧搾溝
15a 第1溝部
15b 第2溝部
16 分離領域
17 囲繞圧搾溝
20 吸収体
21 吸収コア
22 上層被覆シート
23 下層被覆シート
24 第1圧搾凹部
25 第2圧搾凹部
26 第3圧搾凹部
27 吸収体の中央部
31 吸水性ポリマー
32 吸収性繊維
35 サイドシート
36 ウイング部
37 粘着剤
38 接合部
39 外周シール部
R 孔径
X 幅方向
Y 長手方向
Z 厚さ方向

Claims (11)

  1. 表面シートと、裏面シートと、前記表面及び裏面シートの間に挟まれる吸収体とを備え、前記吸収体が吸水性ポリマーを含む吸収コアと、前記吸収コアを被覆する一体又は別体の上層被覆シート及び下層被覆シートとを含み、前記上層被覆シートが前記表面シート側に位置し、前記下層被覆シートが前記裏面シート側に位置する縦長の吸収性物品であって、
    前記吸収コアの少なくとも一部が、前記上層及び下層被覆シートの少なくとも一方に接着剤で接合され、
    前記吸収性物品は、少なくとも前記表面シートの中央域に、前記表面シート及び前記上層被覆シートを前記吸収性物品の厚さ方向に貫通して前記吸収コアの中に達する開孔を有し、
    前記開孔の孔径が、前記吸水性ポリマーの水飽和膨潤時の粒径よりも小さいことを特徴とする前記吸収性物品。
  2. 前記吸収コアが、前記上層及び下層被覆シートに接着剤で接合されている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記上層被覆シート及び前記下層被覆シートの少なくとも一方が不織布から成る、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記表面シートの前記中央域のみに複数の前記開孔が配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記表面シートの前記中央域の周囲に、前記中央域を取り囲む複数の外郭圧搾溝が配置され、前記外郭圧搾溝は前記表面シートから前記裏面シートに向けて凹み、隣り合う外郭圧搾溝の間に分離領域が位置し、
    前記厚さ方向において、前記分離領域の厚さは前記外郭圧搾溝の厚さより大きく、
    前記分離領域では前記下層被覆シートと前記上層被覆シートとの間に前記吸収コアが介在する、請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収体が、前記下層被覆シートを前記上層被覆シートに向けて圧搾して形成される第1圧搾凹部及び第2圧搾凹部を備え、前記厚さ方向において、前記第2圧搾凹部の厚さは前記第1圧搾凹部の厚さより大きく、
    前記第1圧搾凹部は前記下層被覆シートに点在するとともに、隣り合う前記第1圧搾凹部どうしが前記第2圧搾凹部により連結され、
    前記吸収性物品を前記表面シート側から見た平面視において、前記第1及び第2圧搾凹部は前記中央域の外側に位置する、請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記第1圧搾凹部において前記下層被覆シートの一部が前記上層被覆シートに接合され、
    前記第2圧搾凹部では前記下層被覆シートと前記上層被覆シートとの間に前記吸収コアが介在する、請求項6に記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収体が、厚さが前記第2圧搾凹部より大きい第3圧搾凹部をさらに備え、
    前記第3圧搾凹部では前記下層被覆シートと前記上層被覆シートとの間に前記吸収コアが介在し、
    前記第3圧搾凹部は、少なくともその一部が前記第1圧搾凹部及び前記第2圧搾凹部に囲まれるとともに、前記表面シート側から見た平面視において前記中央域の外側に配置され、
    前記中央域の周囲において、前記分離領域と前記第3圧搾凹部とが隣接し、
    前記中央域と前記分離領域と前記第3圧搾凹部とに含まれる前記吸収コアが連続する、請求項6又は7に記載の吸収性物品。
  9. 前記表面シートの一部が次第に縮径する円錐台状となって前記開孔の中に進入する、請求項1から8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  10. 前記上層被覆シートの一部が次第に縮径する円錐台状となって前記開孔の中に進入するとともに、前記開孔の側壁において前記吸収コアの少なくとも一部を覆う、請求項1から9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  11. 前記吸収コアに含まれる前記吸水性ポリマーが、前記下層被覆シート側に偏在する、請求項1から10のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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