JP2015183805A - 液体封入式マウント - Google Patents

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Mitsuo Kuzukawa
光雄 葛川
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Abstract

【課題】上下及び水平の両方向の高周波微振動に対する防振性が高く、耐久性が高い液体封入式マウントを提供すること。
【解決手段】液体封入式マウント1は、カップ状の容器10と、スタッド20と、蓋部材としての可撓性密封蓋30と、弾性支持部材60と、高粘性の液体70と、減衰板80と、スプリング90とを有する。弾性支持部材60は、スタッド20の下部に固定されるとともに、減衰板80の上面に当接するように配置され、スプリング部材90との間で減衰板80を挟持するように減衰板80の上面より減衰板80を支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や建設機械、産業機械のエンジンやモータの防振マウント、大型自動車や建設機械の運転台(キャブ)の防振マウント及び産業機械の発電機などの防振マウントなどに用いられる液体封入式マウントに関する。
防振マウントは、被防振体を支持するとともに、車体などのベースに対して振動を絶縁するものである。従来から、例えば被防振体の荷重を内蔵するコイルスプリングにより支持し、容器内に封入された高粘性液の流動抵抗により入力された振動を減衰する技術が開示されている。
特許文献1に開示された液体封入式マウントは、スタッド(42)が摺動自在とされた円筒状の積層ゴム(43)により容器の開口を塞ぎ、スタッド(42)先端に取り付けられた減衰板(50)を高粘性液(60)が封入された容器内に配置し、減衰板(50)の下方にスプリング(57)を配置したものである(括弧内の符号は同文献において付された符号であり、以下同様である。)。
特許文献2に開示された液体封入式マウントは、スタッド(3)が貫通する膜状の蓋(8)により容器の開口を塞ぎ、スタッド(3)先端に取り付けられた可動減衰板(4)及びスタッド(3)を取り囲む固定減衰板(10)を高粘性液(2)が封入された容器内に配置し、可動減衰板(4)の下方にスプリング(13)を配置したものである。
これらの特許文献1及び2に開示された液体封入式マウントでは、上下方向の振動は、スプリングの変形で吸収し、減衰板の撹拌抵抗で減衰するものであるが、印加される振動が、高周波振動である場合、それに応じて減衰板が変位しても高粘性液の流動が追い付かず、高粘性液は見かけ上硬質材として振る舞い、振動をそのまま伝えてしまうことがある。
特に、自動車や建設機械などの防振装置として従来の液体封入式マウントを使用する場合、例えば、走行時に生じる比較的低周波大振幅振動や作業時に生じる衝撃的振動については防振性が高いが、エンジン駆動などによって生じる高周波の微小振幅振動、すなわち高周波微振動については、十分な防振性が得難いものであった。この場合、運転者は、高周波微振動を操作盤のびびりやこもり音などとして不快な振動を感じる場合がある。
特許文献3には、高周波微振動を減衰する技術が開示されている。特許文献3に開示された液体封入式マウントは、液体封入室(20)に配置された減衰板(ダンパプレート23)の周囲にスポンジからなる弾性体(24)を固着したものである。ここで、弾性体(24)は、ダンパプレート(23)が液体封入室(20)内で微小に上下振動した場合、高減衰液(21)の抵抗により微小変形し、高周波微振動については弾性体(23)は高減衰液(21)の影響を受けることなく、マウントゴム(17)による防振性を得るものである。
特開平8−254241号公報(図5) 特開2003−322198号公報(図1) 特開平7−133841号公報(図3)
以上のとおり、特許文献1及び2に開示された液体封入式マウントは、高周波微振動に対する防振性が得られない。
これに対して、特許文献3に開示された液体封入式マウントでは、高周波微振動に対する防振性を得ようとするものであるが、周囲が弾性体(24)で覆われた減衰板(23)が、厚く大きくなることから、液体封入式マウントの小型化を阻害する。加えて、高周波微振動が入力された際には、スタッド(14)とともに減衰板(23)が振動し、減衰板(23)の両面に固着されたスポンジなどからなる弾性体(24)の全体が物理的に伸縮することで、高周波微振動を吸収するが、スポンジなどの柔らかい素材からなる弾性体は、一般に物理的強度が低く、繰り返しの伸縮により、へたりや破壊が生じ易い。
また、特許文献3に開示された液体封入式マウントは、上下方向の高周波微振動に対して防振性を得ようとするものであるが、水平方向の高周波微振動に対しては、考慮されていない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、上下及び水平の両方向の高周波微振動に対する防振性が高く、かつ、耐久性が高い液体封入式マウントを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る液体封入式マウントは、第1の部材と第2の部材間に取り付けられ、第1の部材又は第2の部材に入力される振動を防振するための液体封入式マウントであって、カップ状の容器と、スタッドと、蓋部材と、高粘性の液体と、減衰板と、スプリング部材と、弾性支持部材とを具備する。
前記カップ状の容器は、天部に開口部を有し、前記第1の部材に取り付けられる。
前記スタッドは、前記容器の開口部の中央に位置するように配置され、前記第2の部材に取り付けられる。
前記蓋部材は、前記スタッドの外周面に固着され、前記容器との間で密閉室を形成するように前記開口部に固定される。
前記高粘性の液体は、前記密閉室に封入される。
前記減衰板は、前記液体に浸かる状態で、前記容器の内壁との間で前記液体を流通可能とする流路となる隙間を有するように前記密閉室に配置され、前記スタッドに対して、所定距離移動可能な状態で、前記スタッドの下部に取り付けられる。
前記スプリング部材は、前記減衰板の下面と前記容器の底壁との間に配置され、前記減衰板を支持する。
前記弾性支持部材は、前記スタッドの下部に固定されるとともに、前記減衰板の上面に当接するように配置され、前記スプリング部材との間で前記減衰板を挟持するように前記減衰板の上面より前記減衰板を支持する。
本発明によれば、弾性支持部材とスプリング部材との間で減衰板を挟持し、減衰板をスタッドに対して、少なくとも上下方向に所定距離移動可能な状態で取り付けたので、上下方向の高周波微振動に対する防振性が高くなり、また変形するのが弾性支持部材の一部分であるので、耐久性が高くなる。
また、前記構成に加え、前記減衰板を円盤部と当該円盤部の外縁に接続された円筒部から構成するとともに、スタッドに対して、水平方向に所定距離移動可能な状態で取り付けたので、水平方向の高周波微振動、更に、上下及び水平方向の複合方向の高周波微振動の防振性を高めることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る液体封入式マウントの構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る液体封入式マウントの構成を示す上面図である。 図1に示した液体封入式マウントの一部を拡大して示した断面図である。 図1に示した液体封入式マウントにおける弾性支持部材を下方からみた斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る液体封入式マウントの構成を示す断面図である。 図5に示した液体封入式マウントにおける弾性支持部材を下方からみた斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る液体封入式マウントの構成を示す断面図である。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る液体封入式マウントは、第1の部材と第2の部材間に取り付けられ、第1の部材又は第2の部材に入力される振動を防振するための液体封入式マウントであって、カップ状の容器と、スタッドと、蓋部材と、高粘性の液体と、減衰板と、スプリング部材と、弾性支持部材とを具備する。
前記カップ状の容器は、天部に開口部を有し、前記第1の部材に取り付けられる。
前記スタッドは、前記容器の開口部の中央に位置するように配置され、前記第2の部材に取り付けられる。
前記蓋部材は、前記スタッドの外周面に固着され、前記容器との間で密閉室を形成するように前記開口部に固定される。
前記高粘性の液体は、前記密閉室に封入される。
前記減衰板は、前記液体に浸かる状態で、前記容器の内壁との間で前記液体を流通可能とする流路となる隙間を有するように前記密閉室に配置され、前記スタッドに対して、所定距離移動可能な状態で、前記スタッドの下部に取り付けられる。
前記スプリング部材は、前記減衰板の下面と前記容器の底壁との間に配置され、前記減衰板を支持する。
前記弾性支持部材は、前記スタッドの下部に固定されるとともに、前記減衰板の上面に当接するように配置され、前記スプリング部材との間で前記減衰板を挟持するように前記減衰板の上面より前記減衰板を支持する。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、弾性支持部材とスプリング部材との間で減衰板を挟持するようにして、例えば、弾性支持部材を柔らかいばね、スプリング部材を硬いばねとし、これら弾性支持部材及び当該スプリング部材の直列配置で、被防振体を弾性支持する。また、減衰板は、スタッドに対して所定距離移動可能な状態で取り付けられ、上下方向、水平方向、及び、上下と水平の両方向に対して微小変位が許容される。従って、上下方向の高周波微振動に対しては、減衰板は高粘性の液体により疑似的な拘束状態となるため、スタッドが拘束状態にある減衰板に対して変位し、振動に応じて少なくとも弾性支持部材が上下方向に変形することにより振動を吸収する。一方、水平方向の高周波微振動に対しては、減衰板は高粘性の液体により同様に疑似的な拘束状態であるため、スタッドが拘束状態にある減衰板に対して変位し、減衰板内周とスタッド外周間のガタ及び減衰板に当接する弾性支持部材の水平方向変位により振動を吸収する。従って、本発明の一形態に係る液体封入式マウントは、上下及び水平の両方向の高周波微振動に対する防振性が高い。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、減衰板を円盤部と当該円盤部の周縁に接続した円筒部で構成しているので、減衰板の円筒部が水平移動することで、当該円筒部の表面と容器の内壁面とで挟まれた空間の液体を強制的に移動させるによる流動抵抗が生じるため、より強い水平方向減衰が得ることが可能となる。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、前記減衰板は、前記スタッドに対して、軸方向及び/又は軸直角方向に隙間を有して取り付けることで、所定距離移動可能な状態にしてもよい。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、減衰板をスタッドに対して軸方向及び/又は軸直角方向に隙間を有するように取り付け、弾性支持部材とスプリング部材との間で減衰板を挟持するという非常に簡単な構成で、上下及び水平の両方向の高周波微振動に対する防振性が高く、耐久性が高い液体封入式マウントを実現することができる。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、前記減衰板は、前記弾性支持部材の当接部が係止され、前記弾性支持部材の径方向の移動を規制する係止部を有してもよい。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、減衰板がこのような係止部を有することで、水平方向の高周波微振動に対して弾性支持部材が係止部に当接して弾性変形し、水平方向の高周波微振動をより効果的に吸収する。従って、水平方向の高周波微振動に対する防振性がより高くなる。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、前記弾性支持部材は、前記減衰板の上面に向けて突出して前記減衰板に当接し、かつ、前記スタッドと面する側に隙間を有する突条部を有してもよい。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、弾性支持部材がスタッドと面する側に隙間を有する突条部を有することで、当接する減衰板の水平方向移動により突条部がスタッド側へ変形したときに、この隙間へのボリューム移動を許容する余地ができ、水平方向の高周波微振動に対する弾性変形を大きく取ることができ、水平方向の防振性がより高くなる。その際、形状が突条であることから、この隙間への挟み込まれが生じづらい。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、前記スタッドは、前記弾性支持部材が当該スタッドの下端部から嵌め込まれたときに突き当てられる段部が形成されたスタッド本体と、前記弾性支持部材が嵌合固定されたときに、前記弾性支持部材の下面との間で所定の間隔を有するように前記スタッド本体の下端に取り付けられ、かつ、前記減衰板の内径よりも大きな外径を有するワッシャ部材とを有し、前記減衰板は、前記スタッドに対して隙間をもって前記間隔に取り付けられていてもよい。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、スタッドの段部とワッシャ部材との間で所定の隙間を作るようにして、スタッドに対して減衰板のガタがある状態、すなわち所定距離移動可能な状態にしているので、非常に簡単な構成で本発明を実現することができる。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、前記弾性支持部材は、金属よりなるリング状部材と、前記リング状部材の外周面に固着された円筒状の弾性本体部よりなり、前記減衰板に対向する面に前記突条部を備えていてもよい。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、弾性支持部材を組み込む際に、スタッドにリング状部材に挿入または圧入嵌合する作業でよく、例えばスタッドに弾性部材のみを嵌め込む場合等と比べて、スタッドに対して確実に固定して、被防振体の荷重を受けることができる。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、フランジ部と、前記フランジ部に接続された円筒部とを有し、前記蓋部材の外周縁部が固着され、前記容器の開口部に取り付けられた保持部材と、前記円筒部が埋め込まれ、前記蓋部材の外縁部から軸方向下方へ延設され、前記スタッドに対向する内壁面を有する円筒状弾性部材と、を更に具備し、前記弾性支持部材は、前記スタッドの外周面に配置され、前記円筒状弾性部材の内壁面と所定の間隔をもって対向する外周面を有してもよい。
本発明の一形態に係る液体封入式マウントでは、水平方向の振動を入力すると、その振動に伴って弾性支持部材の外周面と円筒状弾性部材の内壁面との間の隙間、すなわちこれらの間に挟まれた空間(高粘性の液体が存在する)が拡縮する。この空間の拡縮により、この空間に存在する高粘性の液体が強制流動し、水平方向の振動に対する減衰を更に得ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る液体封入式マウントの構成を示す断面図である。図2はこの液体封入式マウントの構成を示す上面図である。図2におけるA−A断面に対して矢印の方向に見た状態が図1の断面図である。図3は図1の一部拡大断面図である。ただし、図3では理解のために液体の構成を外し、図1とは異なる位置での断面としている。
これらの図に示すように、液体封入式マウント1は、カップ状の容器10と、スタッド20と、蓋部材としての可撓性密封蓋30と、保持部材40と、円筒状弾性部材50と、弾性支持部材60と、高粘性の液体70と、減衰板80と、スプリング90とを有する。
カップ状の容器10は、例えば金属製で、底部には底壁11を有し、天部に開口部12を有する。この容器10は、開口部12の外周に、取付け用透穴13が設けられたフランジ部14を有する。底壁11の径方向(図中X方向)中央部には、凸部17が設けられている。この凸部17は、スプリング部材90を位置決めし、かつ、スプリング部材90の位置ずれを防止する。
スタッド20は、容器10の径方向(図中X方向)中央部(容器10の軸線)に位置するように配置されている。スタッド20は、例えば金属製で、容器10の開口部12側より外部に突き出て、その上端には取付け用ねじ穴21が設けられ、取付け用ねじ穴21には第2の部材としての例えば車輛のエンジン(図示を省略)が接続される。スタッド20は、後述するように弾性支持部材60が当該スタッド20の下端部から嵌め込まれたときに突き当てられる段部22が形成されたスタッド本体23と、弾性支持部材60が嵌合固定されたときに、弾性支持部材60の下面61との間で所定の間隔を有するようにスタッド本体23の下端に取り付けられ、かつ、減衰板80の内径よりも大きな外径を有するワッシャ部材24とを有し、減衰板80は、スタッド20に対して隙間をもって前記間隔に取り付けられている。スタッド20の下端にはねじ穴25が設けられ、減衰板80がワッシャ部材24を介在させてボルト26により取り付けられている。
可撓性密封蓋30、保持部材40及び円筒状弾性部材50は、例えばスタッド20とともに、加硫成形により一体に成形される成形部材100により構成される。成形部材100は、容器10の内壁15との間で密閉室110を形成するように開口部12に固定されている。可撓性密封蓋30及び円筒状弾性部材50は、例えばゴム材料からなり、保持部材40は、例えば金属製である。
可撓性密封蓋30は、成形部材100の上部の部分であり、中央の薄膜部31とその外周の外周縁部32とからなり、また例えばドーナツ形状となっており、その中心穴とスタッド20の上部とは液密となるように、例えば加硫接着により固着されている。薄膜部31は、スタッド20又は容器10が図示しない被防振体(例えば車輛本体やエンジン)から上下方向の負荷を受けた場合に、スタッド20に固着された中心部又は容器10に固着された外周縁部32が上下方向に撓む。すなわち、薄膜部31は、容器10とスタッド20とを液密に封止する機能を備えたものである。
保持部材40は、可撓性密封蓋30の外周縁部32が固着されたフランジ部41と、フランジ部41に接続された円筒部42とを有する。例えば、可撓性密封蓋30の外周端で、円筒部42の上部がフランジ部41に接続され、当該円筒部42とフランジ部材41との接続部43が角部を有することなく大きなR形状とされている。この接続部43がR形状とされているので、例えば、この接続部43を挟んで、外周縁部32の上面側がフランジ部41に固着され、外周縁部32の下面側が保持円筒部42の内壁面に固着されるので、薄膜部31は、外周縁部32から内径側上方に延びるように接続される。よって、スタッド20がこじり荷重を受けたとき、一方の可撓性密閉蓋30に圧縮荷重が加わっても、可撓性密閉蓋30は接続部43のアーチ状の接続面に対して突っ張るように力を受けるため、座屈による薄膜部31の折りたたみが生じづらい。また、ゴム製の可撓性密封蓋30の薄膜部31が折りたたみが生じても、スタッド20と保持部材40間に挟まれづらいので、破壊が生じづらい。また、このとき、薄膜部31の外周縁部32が接続部43のR形状部位に接続されていることから、外周縁部32の上面端又は下面端の一方に極端な応力集中が生じないため、外周縁部32は、保持部材40の表面から剥離し難くなる。フランジ部41は、可撓性密封蓋30及び円筒状弾性部材50より外周に向けて露出し、容器10のフランジ部14と当接し、カシメ片16によりカシメられ、固定されている。フランジ部41には、フランジ部14の取付け用透穴13と同軸となる取付け用透穴44が設けられている。フランジ部14、41は、例えば車輛本体の所定の位置に配置され、取付け用透穴44、13を介してボルト(図示を省略)により取り付け固定される。
円筒状弾性部材50は、成形部材100の下部の部分であり、円筒形状をなしている。円筒状弾性部材50は、円筒部42が埋め込まれ、可撓性密封蓋30の外周縁部32から容器10の内壁15に沿って軸方向下方(図中Y方向)へ延設され、スタッド20に対向する内壁面51を有する。ここで、円筒状弾性部材50に円筒部42が埋め込まれることで、円筒部42の外周と容器10の内壁15の開口部12近傍との間に円筒状弾性部材50としてのゴム製の部材が圧縮して介在され、密閉室110のシール性が向上する。
高粘性の液体70は、密閉室110に封入される。密閉室110には、例えば高粘性の液体70と共に空気71も封入される。密閉室110内を液体70で満充填せず空気を残しておく、又は積極的に空気を注入しておくことで、液体70の注入量誤差や各部品の寸法誤差による容積のズレを吸収することが容易となる。また、空気71を所定圧に加圧して高粘性の液体70とともに密閉室110に封入することで、高粘性の液体70を加圧状態とすることができ、キャビテーションの発生を抑制し、振動を減衰させるという基本的な減衰性能をより高めることが可能である。なお、密閉室110が液体70により満充填されるように構成しても勿論構わない。また、高粘性の液体の粘度は、要求される特性に合わせて適宜選択されるものであるが、特に、内燃機関の防振マウントや産業機械のキャブマウントとして使用する場合には、動粘度5,000〜50,000mm/s(5,000〜50,000cSt)の範囲の粘性液が好適である。
減衰板80は、液体70に浸る状態で、容器10の内壁15との間で液体70を流通可能とする流路となる隙間d2を有するように密閉室110に配置されている。ここで、減衰板80は、所定距離移動可能な状態となるように、スタッド20の下端に取り付けられているが、例えば図3に拡大して示すように、図示せぬ被防振体に組み込まれ、静止した状態(以下、中立状態という)において、減衰板80は、スタッド20に対して、軸方向に隙間S1、S2及び軸直角方向に隙間S3を有して取り付けることで、所定距離移動(軸方向にS1+S2、軸直角方向にS3)可能な状態にされている。また、減衰板80は、弾性支持部材60の当接部61が係止され、弾性支持部材60の径方向(図中X方向)の移動を規制するために所定の内周に沿って表面を凸状に盛り上げた係止部81を有する。これにより、水平方向の高周波微振動に対して弾性支持部材60の当接部51が係止部81に当接して弾性変形し、水平方向の高周波微振動をより効果的に吸収する。従って、水平方向の高周波微振動に対する防振性がより高くなる。なお、係止部81は、例えば所定の内周に沿って所定の間隔で突条をプレス成形してもよいし、弾性支持部材60の当接部61を突条に形成し、減衰板80にこの突条の当接部61が嵌る溝を設けてもよいし、減衰板80表面の係止領域にブラスト処理、粗面化など高摩擦処理を施し、これを係止部81としてもよい。
また、減衰板80は、例えば金属製であり、スタッド20に取り付けられた円盤部83と、当該円盤部83の周縁部84に接続され、容器10の内壁15に沿って下方に延在する円筒部85とからなり、円筒部85と容器10との水平方向距離d2よりも円筒状弾性部材50と弾性支持部材60との水平方向距離d1の方が短い(d1<d2)。これにより、スタッド20の水平方向の動きに対して弾性支持部材60が円筒状弾性部材50の内壁面51と接触し、円筒部85が容器10の内壁15に当接することはないので、水平方向弾性ストッパとしての機能を確実に得ることができる。また、減衰板80の円盤部83の直径は、円筒状弾性部材50の内径よりも長く、減衰板80が上昇すると減衰板80の上面81が円筒状弾性部材50の下面52に当接するようになっている。
スプリング部材90は、減衰板80の下面86と容器10の底壁11との間に配置され、減衰板80の下面86を支持する。
弾性支持部材60は、スタッド20の下部の外周面に嵌合固定されるとともに、減衰板80の上面82に当接するように配置され、スプリング部材90との間で減衰板80を挟持するように、例えば減衰板80の下面86よりスプリング部材90が支持する位置と対応する減衰板80の上面82の位置より減衰板80を支持する。ここで、弾性支持部材60はスプリング部材90のばね定数に対して、低いばね定数としている。すなわち、スプリング部材90の硬いばねに対して、弾性支持部材60は、柔らかいばねとしている。例えば、エンジンなどの振動体に起因する高周波微振動が、スタッド20に印加された場合、スタッド20は、高周波微振動で振動することになるが、粘性の高い液体70は、高周波振動に追従して流動することができないため、実質的に、液体70に浸った状態の減衰板80を拘束することになる。そのため、スタッド20と減衰板80との間に生じる差動は、主として、スタッド20と減衰板80の間に介在する弾性支持部材60の変形にて吸収することになる。弾性支持部材60のばね定数がスプリング部材90に対して低いため、変形しても減衰板へ与える反力が小さく、すなわち、振動絶縁性が高く、スタッド20の高周波微振動を許容し、スタッド20の振動が容器10に伝播しない。
図4は、この弾性支持部材60を下方からみた斜視図である。
図4にも示すように、弾性支持部材60は、減衰板80の上面82に向けて突出して減衰板80に当接する突条部62を有する。突条部62は、例えば弾性支持部材60の下面63の所定の間隔d3をもって同心円状に複数設けられている。また、突条部62は、下面63側で、スタッド20と面する側に隙間64を有する。これにより、突条部62がスタッド20側へ移動したときに、この隙間64へのボリューム移動をする余地ができ、水平方向の高周波微振動に対する弾性変形を大きく取ることができ、水平方向の防振性がより高くなる。その際、形状が突条であり、隙間64を有していることから、この減衰板80の微振動を許容する隙間、すなわち、減衰板80の内周端部とこの内周端部が対向するスタッド20の隙間への挟み込まれが生じづらい。
また、弾性支持部材60は、金属よりなるリング状部材65と、リング状部材65の外周面に固着された円筒状の例えばゴム材料からなる弾性本体部66とを有する。上記の減衰板80に対向する面に設けられた突条部62は、例えば弾性本体部66と一体になっている。リング状部材65と弾性本体部66とは、例えば加硫接着により一体に成形される。これにより、弾性支持部材60を組み込む際に、スタッド20にリング状部材65を圧入嵌合するだけでよく、例えばスタッド20に弾性部材を嵌め込む場合等と比べて、強固に固定することができる。さらに、リング状部材65の下端面にて、減衰板80の可動域を規制することができる。
弾性支持部材60の高さ(厚さ)は、中立状態では、減衰板80の上面82と円筒状弾性部材50の下面52との間隔よりも長く、すなわちその長い分が弾性支持部材60の外周面67と円筒状弾性部材50の内壁面51とが対向する領域となる。この弾性支持部材60の高さ(厚さ)は、スタッド20が許容される最下限まで沈んだ状態においても、弾性支持部材60の外周面67と円筒状弾性部材50の内壁面51と対向する領域が消失しない程度の高さ(厚さ)であることが好ましい。
本形態に係る液体封入式マウント1では、柔らかいばねの弾性支持部材60と硬いばねのスプリング部材90との間で減衰板80を挟持するようにして、被防振体を弾性支持している。スプリング部材90は、荷重を支える必要があるので、硬いばねであり、例えば線形ばねであるコイルスプリングを用いているが、弾性支持部材60は、中立状態で、わずかに隙間の分だけスタッド20を浮かせていればよい。スタッド20が隙間以上に変位(大ストローク時)する場合は、スタッド20が直接減衰板80に当たった状態で振動するので、弾性支持部材60は中立時に弾性を有すればよく、従って、弾性支持部材60としては非線形性のゴムばねが適する。
ここで、スタッド20又は容器10が図示しない被防振体(例えば車輛本体やエンジン)から上下方向の負荷を受けた場合に、スタッド20に固着された薄膜部31の中心部又は容器10に固着された外周縁部32が上下方向に撓む。振幅が大きい振動の場合には、スタッド20が大きく上下動し、その振動はスプリング部材90の変形で吸収し、減衰板80の撹拌抵抗で減衰する。
また、減衰板80は、スタッド20に対して所定距離移動可能な状態で取り付けられ、上下及び水平の両方向に対して微小変位が許容されるので、上下方向の高周波微振動に対しては、スタッド20が高粘性の液体70により疑似的な拘束状態である減衰板80に対して変位し、その変位に応じて弾性支持部材60が上下方向に微小変形することにより微振動を吸収する。一方、水平方向の高周波微振動に対しては、スタッド20が拘束状態にある減衰板80に対して変位し、減衰板80の内周端部とこの内周端部に対向するスタッド20の外周間のガタが減衰板の可動域を構成するとともに微小振動を許容し、減衰板80に当接する弾性支持部材60の水平方向変位により振動を減衰する。
従って、本形態に係る液体封入式マウント1は、上下及び水平の両方向の高周波微振動に対する防振性が高い。
本形態に係る液体封入式マウント1では、高周波微振動に対して弾性支持部材60が変形するが、変形するのが弾性支持部材60の一部分であるほぼ突条部62であるので、弾性体の全体が振動に応じて物理的に変形可能な程度に柔らかい必要がある特許文献3に記載の液体封入式マウントに比し、へたりや破壊が生じ難く、耐久性が高いものとなる。
本形態に係る液体封入式マウント1では、減衰板80自体には付加的要素を加えることなく、弾性支持部材60とスプリング部材90との間で減衰板80を挟持するような構成であるので、特許文献1から3に記載の液体封入式マウントに比し、小型化が可能となる。
なお、減衰板80は、弾性支持部材60とスプリング部材90との間で挟持するような構成であればよく、弾性支持部材60の減衰板80の当接位置とスプリング部材90の減衰板80の支持位置が減衰板80を挟んで上下に揃える必要はないが、弾性支持部材60の当接位置とスプリング部材90の支持する位置とを減衰板80を挟んで上下に揃えて配置した場合には、弾性支持部材60の当接位置とスプリング部材90の支持位置のズレによる曲げ応力が減衰板80に掛からないので、繰り返し振動による減衰板80の破損を考慮する必要がないので、好ましい。
加えて、本形態の液体封入式マウント1では、スタッド20又は容器10が図示しない被防振体(例えば車輛本体やエンジン)から水平方向の振動を入力すると、その振動に伴って弾性支持部材60の外周面67と円筒状弾性部材50の内壁面51との間の隙間d1、すなわちこれらの間に挟まれた空間(高粘性の液体70が存在する)が拡縮する。この空間の拡縮により、この空間に存在する高粘性の液体70が強制流動し、水平方向の振動に対する減衰を得ることができる。すなわち、本形態の液体封入式マウント1では、基本的には減衰板80の円筒部85の外壁とそれに対向する容器10の内壁15との隙間d2によって生じる高粘性の液体70が強制流動によって水平方向の振動に対する減衰を得るものであるが、円筒状弾性部材50及び弾性支持部材60を備えることにより、水平方向に対してさらなる防振性を得ることができる。
また、本形態の液体封入式マウント1では、スタッド20が水平方向に移動する場合には、弾性支持部材60が円筒状弾性部材50に接触するが、円筒状弾性部材50及び保持部材40が弾性支持部材60と協働して水平方向弾性ストッパとして機能する。すなわち、本形態の液体封入式マウント1では、円筒状弾性部材50及び弾性支持部材60に加えて保持部材40を備えることにより、可撓性密封蓋30と減衰板80との間に引用文献2のような固定減衰板なる部材は設ける必要がなくなり、上下方向の高さを低くすることができ、上下方向にコンパクトにすることができる。
更に、本形態の液体封入式マウント1では、可撓性密封蓋30によりスタッド20を保持しているので、大ストロークが可能である。
従って、本形態の液体封入式マウント1は、大ストロークが可能で、上下及び水平の両方向に対する防振性が高く、かつ、上下方向にコンパクトにすることができる。
さらに、弾性支持部材60は、密閉室110を、弾性支持部材60の外周面67と円筒状弾性部材50の内壁面51との間の隙間を介して、上室と下室とに分離し、当該隙間を介して上室と下室との間で液体70の流動を制御することができる。従って、弾性支持部材60の高さや隙間d1等を適宜設定することで例えば減衰板80の上昇と同調して可撓性密封蓋30に高圧がかからないように上記上室から上記下室への液体70の流動を制御することで、可撓性密封蓋30に高圧が印加されることを防止でき、可撓性密封蓋30の高寿命化や膨らみの防止が可能となる。また、上記の隙間d1や弾性支持部材60の高さなどにより所望の流動抵抗を得ることができるので、設計の自由度が増すことになる。
また、本形態の液体封入式マウント1は、例えば第2の部材としてのエンジンが接続されるスタッド20と第1の部材としての車輌本体が接続される容器10との間は、スタッド20が水平方向(図中X方向)に対して中立状態にあるときには、少なくとも可撓性密封蓋30の薄膜部31及びスプリング90が介在するだけである。つまり、スタッド20と容器10との間は、スタッド20が水平方向(図中X方向)に対して中立状態にあるときには、薄いゴムだけが振動伝達部材となるので、水平方向の微振動が伝わりづらくなる。
本発明は上記の実施形態には限定されず様々な範囲で変形して実施が可能であり、その変形の範囲も本発明の技術的範囲に属する。
例えば、図5に示す液体封入式マウント2のごとく、弾性支持部材260をスタッド20と減衰板80との間に介在するゴム製でリング形状の部材としてもよい。ここで、図6に示すように、弾性支持部材260は、例えば減衰板80と接する当接面261を凹凸形状とするのがより好ましい。
また、図7に示す液体封入式マウント3のごとく、弾性支持部材360をスタッド20と減衰板80との間に介在する小ばねとしてもよい。なお、符号361は小ばねとしての弾性支持部材360をスタッド20に取り付けるためのワッシャである。
上記実施形態では、可撓性密封蓋、保持部材及び円筒状弾性部材は、スタッドとともに、加硫成形により一体に成形される成形部材により構成される例を示したが、これらの部材一部又は全部を成形等の後に組み立てるように構成しても勿論かまわない。
上記の実施形態では、減衰板を逆さカップ状としたが、平板状などの他の形状にしてもよいことは勿論である。
上記の実施形態では、カップ状の容器の上端部に設けたフランジ部(共締め用爪)を折り曲げることにより、容器のフランジ部と成形部材のフランジ部を液密に一体化した場合を示したが、この共締め用爪を用いることに限定せず、溶接などの手段によって、液密に一体化してもよいことは勿論である。
1 液体封入式マウント
10 カップ状の容器
11 底壁
12 開口部
20 スタッド
30 蓋部材としての可撓性密封蓋
50 円筒状弾性部材
60 弾性支持部材
62 突条部
65 リング状部材
66 弾性本体部
70 高粘性の液体
80 減衰板
90 スプリング
110 密閉室

Claims (8)

  1. 第1の部材と第2の部材間に取り付けられ、第1の部材又は第2の部材に入力される振動を防振するための液体封入式マウントであって、
    天部に開口部を有し、前記第1の部材に取り付けられたカップ状の容器と、
    前記容器の開口部の中央に位置するように配置され、前記第2の部材に取り付けられたスタッドと、
    前記スタッドの外周面に固着され、前記容器との間で密閉室を形成するように前記開口部に固定された蓋部材と、
    前記密閉室に封入された高粘性の液体と、
    前記液体に浸かる状態で、前記容器の内壁との間で前記液体を流通可能とする流路となる隙間を有するように前記密閉室に配置され、前記スタッドに対して、所定距離移動可能な状態で、前記スタッドの下部に取り付けられた減衰板と、
    前記減衰板の下面と前記容器の底壁との間に配置され、前記減衰板を支持するスプリング部材と、
    前記スタッドの下部に固定されるとともに、前記減衰板の上面に当接するように配置され、前記スプリング部材との間で前記減衰板を挟持するように前記減衰板の上面より前記減衰板を支持する弾性支持部材と
    を具備することを特徴とする液体封入式マウント。
  2. 請求項1に記載の液体封入式マウントであって、
    前記減衰板は、円盤部と、当該円盤部の外縁に接続された円筒部とからなる
    ことを特徴とする液体封入式マウント。
  3. 請求項1又は2に記載の液体封入式マウントであって、
    前記減衰板は、前記スタッドに対して、軸方向及び/又は軸直角方向に隙間を有して取り付けることで、所定距離移動可能な状態にした
    ことを特徴とする液体封入式マウント。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の液体封入式マウントであって、
    前記減衰板は、前記弾性支持部材の当接部が係止され、前記弾性支持部材の径方向の移動を規制する係止部を有する
    ことを特徴とする液体封入式マウント。
  5. 請求項1から4のうちいずれか1項に記載の液体封入式マウントであって、
    前記弾性支持部材は、前記減衰板の上面に向けて突出して前記減衰板に当接し、かつ、前記スタッドと面する側に隙間を有する突条部を有する
    ことを特徴とする液体封入式マウント。
  6. 請求項1から5のうちいずれか1項に記載の液体封入式マウントであって、
    前記スタッドは、前記弾性支持部材が当該スタッドの下端部から嵌め込まれたときに突き当てられる段部が形成されたスタッド本体と、前記弾性支持部材が嵌合固定されたときに、前記弾性支持部材の下面との間で所定の間隔を有するように前記スタッド本体の下端に取り付けられ、かつ、前記減衰板の内径よりも大きな外径を有するワッシャ部材とを有し、
    前記減衰板は、前記スタッドに対して隙間をもって前記間隔に取り付けられている
    ことを特徴とする液体封入式マウント。
  7. 請求項5に記載の液体封入式マウントであって、
    前記弾性支持部材は、金属よりなるリング状部材と、前記リング状部材の外周面に固着された円筒状の弾性本体部よりなり、前記減衰板に対向する面に前記突条部を備える
    ことを特徴とする液体封入式マウント。
  8. 請求項1から7のうちいずれか1項に記載の液体封入式マウントであって、
    フランジ部と、前記フランジ部に接続された円筒部とを有し、前記蓋部材の外周縁部が固着され、前記容器の開口部に取り付けられた保持部材と、
    前記円筒部が埋め込まれ、前記蓋部材の外縁部から前記容器の内壁に沿って軸方向下方へ延設され、前記スタッドに対向する内壁面を有する円筒状弾性部材と、を更に具備し、
    前記弾性支持部材は、前記スタッドの外周面に配置され、前記円筒状弾性部材の内壁面と所定の間隔をもって対向する外周面を有する
    ことを特徴とする液体封入式マウント。
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