JP2015183507A - ブレース上部取付金具 - Google Patents

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昌弘 奥村
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Abstract

【課題】吊ボルトへの装着が容易なブレース上部取付金具を提供する。
【解決手段】ブレース上部取付金具1を、ブレースfの上端部が固定され、先端側に軸支部25が形成された押金具3と、内側面に吊ボルトdと当接する受圧面12を備えた平面視鉤状の鉤状板部10と、押金具3の軸支部25を回動可能に保持する回動保持部11とからなる受金具2とによって構成する。そして、受金具2の鉤状板部10を吊ボルトdに引っ掛けた状態で、軸支部25に形成された押圧縁部33が回動軸21の高さになるよう押金具3を回動させると、押圧縁部33と鉤状板部10の受圧面12とによって吊ボルトdが挟持されて、受金具2が吊ボルトdに対して上下動不能に固定されるよう構成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、天井構造にあって、ブレースの上端部を吊ボルトに連結するブレース上部取付金具に関する。
一般的な天井構造では、天井板を支持する天井板支持枠が、吊ボルトの下端に連結されて吊持される。また、多くの場合、かかる天井構造では、耐震性を高めるために、吊ボルト上部と天井板支持枠との間にブレースが架設される。そして、ブレースの上端部を吊ボルトに連結するブレース上部取付金具として、受圧面(係止歯部)を備える断面コの字状の受金具(係止部材)と、受金具に回動可能に軸支された押金具(連結部材)とを備える構成が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のブレース上部取付金具は、押金具に取り付けたブレースが吊ボルトに沿う下向きの状態では、押金具に設けられた押圧縁部(押圧部)が吊ボルトを受金具の受圧面に押し当てず、受金具が押金具とともに吊ボルトに対して上下動可能となる。そして、押金具に取り付けたブレースを吊ボルトから離れる方向に回動させると、押金具の押圧縁部が吊ボルトを受金具の受圧面に押し当てることにより、受金具が押金具とともに吊ボルトに固定される。ここで、特許文献1に記載のブレース上部取付金具では、押金具の押圧縁部を、回動軸を中心とした円の一部をなす円弧状に形成している。そして、かかる構成により、押金具の所定の回動角度範囲で、押圧縁部が吊ボルトに接する位置が一定となり、かつ、受金具の受圧面が吊ボルトのねじ部と噛み合うよう構成し、これにより、ブレースの取付角度を前記回動角度範囲内で調節し得るようにしている。
特開2003−199800号公報
上記特許文献1に記載のブレース上部取付金具では、受金具が、係止体の左右部に側板を形成してなる断面コの字状をなしており、押金具を受金具の両側板の間に保持するよう構成されている。そして、吊ボルトは、受金具と押金具とによって、四方から囲繞されている。このため、かかるブレース上部取付金具は、吊ボルトに装着する際に、押金具を分離した状態で受金具を吊ボルトに外嵌し、かかる状態で、受金具の側板に押金具を軸支しなくてはならず、現場での作業負担が大きいという問題がある。
本発明は、かかる問題の解決を試みたものであり、上述のブレース上部取付金具にあって、吊ボルトへの装着が容易な構成の提供を目的とする。
本発明は、ブレースの上端部を吊ボルトに連結するブレース上部取付金具であって、ブレースの上端部に固定するブレース固定部と、該ブレース固定部の先端側に形成された軸支部とを具備する押金具と、該押金具の軸支部を、水平方向の回動軸を中心に回動可能に保持する回動保持部と、該回動保持部から延出する平面視鉤状をなし、内側面に吊ボルトと当接することとなる受圧面が形成された鉤状板部とを具備する受金具とを備えてなり、押金具の先端側の周縁部には、前記回動軸を中心とする略円弧状をなす押圧縁部と、該押圧縁部よりも前記回動軸からの長さが短く、且つ該押圧縁部の少なくとも片側に形成される非押圧縁部とが形成されており、受金具の鉤状板部を吊ボルトに引っ掛けた状態で、軸支部の押圧縁部が前記回動軸の高さとなる角度に押金具を回動させると、軸支部の押圧縁部と鉤状板部の受圧面とによって吊ボルトが挟持されて、受金具が吊ボルトに対して上下動不能となる固定状態となり、軸支部の非押圧縁部が前記回動軸の高さとなる角度に押金具を回動させると、吊ボルトが軸支部と鉤状板部とに挟持されず、受金具が吊ボルトに対して上下動可能な固定解除状態となるよう構成されていることを特徴とするブレース上部取付金具である。
かかる構成にあっては、受金具の鉤状板部の先端が開放されているため、押金具を受金具の回動保持部に保持した状態であっても、鉤状板部を吊ボルトに引っ掛けるだけで、ブレース上部取付金具を吊ボルトに装着できる。
本発明にあって、回動保持部は、押金具を一側から保持し、側縁から鉤状板部が延成された垂直な第一の側板と、押金具を他側から保持し、鉤状板部の先端との間に吊ボルトの径よりも幅広な上下方向に沿った間隙を形成する第二の側板と、前記2つの側板の上縁を連繋する連繋板部とを備えてなることが提案される。
かかる構成にあっては、上記特許文献1のブレース上部取付金具と同様に、二枚の側板で押金具を両側から保持可能となるため、上述のように、吊ボルトへの装着を容易にしつつ、押金具を安定に保持して、押金具と受金具によって、吊ボルトを強固に挟持できるという利点がある。また、かかる構成では、二枚の側板の上端部を相互に連繋するため、回動保持部と干渉させずに、押金具を大きく回動させることができるという利点がある。
以上に述べたように、本発明によれば、押金具を受金具の回動保持部に保持した状態であっても、鉤状板部を吊ボルトに引っ掛けるだけで、ブレース上部取付金具を吊ボルトに装着できる。このため、本発明のブレース上部取付金具は、押金具と受金具を組み付けた状態で出荷して、天井施工現場で、押金具と受金具を分離させることなく、吊ボルトに装着できるという利点がある。
実施例1のブレース上部取付金具1を用いた天井構造を示す説明図である。 実施例1のブレース上部取付金具1の側面図である。 ブレース上部取付金具1の平面図であり、(a)は受金具2と押金具3を組み付けた状態を示し、(b)は受金具2と押金具3を分離した状態を示す。 (a)は受金具2の平面図であり、(b)は受金具2の側面図であり、(c)は受金具2の背面図である。 (a)は押金具3の側面図であり、(b)は押金具3の中央縦断側面図であり、(c)は(b)中のA−A線断面図である。 実施例1のブレース上部取付金具1の側面図であり、(a)は固定解除状態を示し、(b)は固定状態を示す。 押金具3の回動角度と、ブレース上部取付金具1の固定状態との対応関係を示す説明図である。 実施例1のブレース上部取付金具1を用いて、ブレースfの上端部を吊ボルトdに連結する手順を示す説明図である。 図8から続く、実施例1のブレース上部取付金具1を用いて、ブレースfの上端部を吊ボルトdに連結する手順を示す説明図である。 実施例2のブレース上部取付金具1aの側面図であり、(a)は固定解除状態を示し、(b)は固定状態を示す。 実施例3のブレース上部取付金具1bの平面図であり、(a)は受金具2と押金具3を組み付けた状態を示し、(b)は受金具2と押金具3を分離した状態を示す。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
図1は、本実施例のブレース上部取付金具1を用いた天井構造の施工例である。かかる天井構造は、杆状の天井下地材を格子状に組み付けてなる天井支持枠aと、該天井支持枠aの下部に支持された天井板bと、上端部を天井スラブcに埋設されて鉛直方向に垂下する吊ボルトdと、天井支持枠aを吊ボルトdの下端部に連結するハンガーeとを備えている。そして、かかる天井構造には、補強用のブレースfが配設される。ブレースfは、吊ボルトdの上部とハンガーeとの間に、鉛直方向に対して約45°の角度で架設される。ブレースfの上端部は、本実施例のブレース上部取付金具1を介して吊ボルトdの上部に連結される。また、ブレースfの下端部は、公知のブレース下部取付金具gを介して天井支持枠aとハンガーeに連結される。かかる天井構造は、本発明に係るブレース上部取付金具1を除き、既存の天井構造の構成を広く採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
ブレース上部取付金具1は、図2,3に示すように、前端部を吊ボルトdに外嵌する受金具2と、基端部にブレースfの上端部が固定される押金具3とを備えている。押金具3は、図2,3に示すように、受金具2に組み付けられて、水平方向の回動軸21を中心に回動可能となるよう保持されている。
受金具2は、図4に示すように、平面視鉤状をなし、吊ボルトdと係合する鉤状板部10と、押金具3を回動可能に保持する断面略伏コ字状の回動保持部11とを備えてなる。
鉤状板部10は、図4に示すように、先端部が平面視略円弧状に湾曲しており、当該先端部の内側面を、吊ボルトdの外周面と当接する受圧面12としている。受圧面12の曲率は、吊ボルトdの外周面と略等しく設定されている。また、受圧面12には、吊ボルトdの外周面に形成されたねじ山と嵌合可能な、雌ネジ状の溝形状が形成されている。
回動保持部11は、水平方向に対向配置される一対の垂直な側板18a,18bと、両側板18a,18bの上縁を連繋する水平な連繋板部19とからなる断面略伏コ字状をなしており、側板18a,18bの間に、押金具3を保持する一定間隔の保持間隙13を形成している。また、回動保持部11には、回動軸21を水平に挿通して押金具3を軸支するための軸孔14が、側板18a,18bを直交する方向に貫設される。前記鉤状板部10は、一方の側板18aの前側縁から前方に延成されており、鉤状板部10の先端10aと、他方の側板18bの前側縁との間には、吊ボルトdの径より幅広な間隙37が、上下方向に沿って形成される。
押金具3は、図5に示すように、金属板片を中央部で断面略コ字状に折り返して、折り返した屈曲部24から延出する一対の平板部23,23を、間隔をおいて平行に対向させたものである。この押金具3の幅寸法は、受金具2の側板18a,18bの間に保持され得るよう、保持間隙13よりもわずかに薄幅となっている。そして、押金具3は、図5(a)に示すように、基端側に形成されるブレース固定部26と、該ブレース固定部26の先端側に形成される軸支部25とにより構成される。
ブレース固定部26は、ブレースfの上端部に固定する部分であり、図5に示すように、ブレースfの上端部に内嵌可能な矩形状をなしている。ブレース固定部26には、タッピンねじhを挿通するねじ挿通孔28,28が形成されており、図2,3に示すように、ブレースfの上端部をブレース固定部26に外嵌してタッピンねじhで螺着することで、押金具3に対してブレースfが一定角度で固定される。
軸支部25は、図2に示すように、受金具2の回動保持部11に回動可能に保持される部分であり、ブレース固定部26をブレースfに固定した状態で、ブレースfの上端から、ブレースfの長手方向に突出するよう構成される。軸支部25には、図5に示すように、両平板部23,23を厚み方向に貫通する軸孔31が形成される。図2,3に示すように、押金具3は、軸支部25を、受金具2の側板18a,18bの間に内嵌させた状態で、側板18a,18bと軸支部25の軸孔14,31に、回動軸21を水平に挿通することで、当該回動軸21を中心に回動可能に保持される。なお、回動軸21は、図3に示すように、円筒形状をなすピン22の両端に、脱落防止用のねじ20を螺着してなるものである。
図5に示すように、押金具3の軸支部25は、ブレース固定部26の先端側に形成される。そして、この軸支部25の周縁には、側面視円弧状をなす押圧縁部33が形成される。この押圧縁部33の円弧形状は、回動軸21が挿通される軸孔31を中心とするものである。軸孔31(回動軸21)から押圧縁部33までの長さRは、押金具3を回動させて、押圧縁部33を回動軸21(軸孔31)と同じ高さにした時に、回動軸21の高さ位置で、押圧縁部33と受圧面12とによって吊ボルトdが挟持されることとなる長さに設定される。一方、軸支部25の周縁部であって、押圧縁部33の両側には、押圧縁部33よりも回動軸21からの長さが短い非押圧縁部34が形成される。
かかるブレース上部取付金具1は、図6(a)に示すように、受金具2の鉤状板部10を吊ボルトdに引っ掛けて、鉤状板部10と押金具3との間に吊ボルトdを配置した状態にあって、回動軸21の高さに押圧縁部33が位置するように押金具3を回動させると、受金具2が吊ボルトdに対して上下動不能な固定状態となる。具体的には、かかる固定状態では、回動軸21の高さ位置で、受圧面12と押金具3の間隔が狭くなることで、受圧面12と押圧縁部33とによって吊ボルトdが挟持され、吊ボルトdの外周面が受圧面12と当接することにより、受金具2が吊ボルトdに対して上下動不能となる。なお、かかる固定状態では、受圧面12の溝形状が吊ボルトdのねじ山と嵌合することとなるが、吊ボルトdのねじ山に沿って受圧面12を摺動させることで、受金具2を、吊ボルトdを中心に水平回動させることはできる。
これに対して、図6(b)に示すように、受金具2の鉤状板部10を吊ボルトdに引っ掛けて、鉤状板部10と押金具3との間に吊ボルトdを配置した状態にあって、回動軸21の高さに非押圧縁部34が位置するように押金具3を回動させると、ブレース上部取付金具1は、吊ボルトdに沿って受金具2を上下動可能な固定解除状態となる。具体的には、かかる固定解除状態では、非押圧縁部34の方が押圧縁部33よりも回動軸21からの長さが短い分だけ、回動軸21の高さ位置で、受圧面12と押金具3の間隔が固定状態よりも広くなる。このため、かかる状態では、受金具2と押金具3によって吊ボルトdが挟持されなくなることで、受金具2を吊ボルトdに沿って上下動可能となる。
本実施例では、押金具3の押圧縁部33の円弧形状は、図5に示すように、ブレース固定部26に固定されるブレースfの長手方向Lに対して、回動軸21を中心に30°〜60°の回転角度範囲で形成されている。このため、図7に示すように、ブレースfの長手方向と鉛直方向との角度が30°〜60°である時に、押圧縁部33が軸支部25と同じ高さに位置してブレース上部取付金具1が固定状態となる。そして、ブレースfの長手方向と鉛直方向との角度が0°〜30°及び60°〜90°の範囲では、非押圧縁部34が回動軸21の高さに位置して、ブレース上部取付金具1が固定解除状態となるよう構成されている。
このように、本実施例では、ブレース上部取付金具1を吊ボルトdに装着した状態で、ブレース上部取付金具1に固定したブレースfを鉛直方向に対して0°〜30°又は60°〜90°の角度に回動させると、ブレース上部取付金具1が吊ボルトdに沿って上下動可能となる。そして、ブレースfを鉛直方向に対して30°〜60°の角度に回動させると、ブレース上部取付金具1がその時点の高さに固定される。
次に、実施例のブレース上部取付金具1を用いて、ブレースfの上端部を吊ボルトdの上部に連結する具体的な作業手順について説明する。
まず、受金具2と押金具3を組み付けた状態で、押金具3のブレース固定部26にブレースfの上端部を固定する。次に、図8(a)に示すように、受金具2の鉤状板部10を吊ボルトdに引っ掛けて外嵌させることで、図8(b)に示すように、ブレース上部取付金具1を吊ボルトdの下部に装着する。なお、本実施例にあっては、鉤状板部10の先端10aと他側の側板18bとの間に、吊ボルトdの径より幅広な間隙37が形成されているため、受金具2と押金具3を組み付けたまま、鉤状板部10を吊ボルトdに引っ掛けることができる。
ブレース上部取付金具1を吊ボルトdの下部に装着した後は、図9(a)に示すように、ブレースfを、鉛直方向に対して0°〜30°又は60°〜90°の角度に保持して、ブレース上部取付金具1を固定解除状態とし、かかる角度を保持したままブレースfを上方に持ち上げる。この時、ブレース上部取付金具1は固定解除状態であるため、ブレースfの上昇とともに吊ボルトdに沿って上昇する。
ブレース上部取付金具1を吊ボルトdの所要高さまで上昇させたら、図9(b)に示すように、ブレースfを、鉛直方向に対して30°〜60°の角度となるよう回動操作して、ブレース上部取付金具1を固定状態にする。これにより、受金具2がその時点の吊ボルトdの高さ位置に固定されて、ブレースfの上端部が吊ボルトdに連結される。
上述のように、ブレースfの上端部を吊ボルトdに連結したら、ブレースfの下端部側を天井支持枠a等に連結することで、天井構造へのブレースfの架設が完了する。具体的には、ブレース上部取付金具1は、固定状態であっても、吊ボルトdを中心に水平回転可能であり、また、回動軸21を中心に押金具3を回動可能である。このため、ブレースfの上端部付近を中心に、ブレースfを上下に傾動させたり、水平回動させたりすることで、ブレースfの下端部の位置を調整して、天井支持枠aに固定されたブレース下部取付金具gに螺着する。
以上のように、本実施例のブレース上部取付金具1では、ブレース上部取付金具1に固定したブレースfを把持して動かすことで、吊ボルトdの下部に装着したブレース上部取付金具1を、吊ボルトdの任意高さまで移動させて固定することができる。したがって、本実施例のブレース上部取付金具1によれば、作業者は、吊ボルトdの上部まで上ることなくブレースfの上端部を吊ボルトdの上部に連結できる。
また、本実施例では、押圧縁部33が、回動軸21を中心とする円弧状をなしているから、押圧縁部が回動軸の高さにある固定状態では、受圧面12と押圧縁部33の間隔が一定となる。このため、固定状態では、受圧面12と押圧縁部33で吊ボルトdを一定の力で挟持することができ、かつ、押金具3を回動させることで、ブレースfの取付角度を調整できる。
また、上記実施例では、受圧面12に、吊ボルトdの外周面に形成されるねじ山と嵌合可能な雌ネジ形状が形成されているため、ブレース上部取付金具1の固定状態で、ブレース上部取付金具1の上下動を阻止しつつ、吊ボルトdを中心にブレース上部取付金具1を水平回動させることが可能となる。
また、本実施例のブレース上部取付金具1は、先端10aが開放された平面視鉤状をなす鉤状板部10を受金具2に備え、鉤状板部10の先端10aと回動保持部11との間には、吊ボルトdの径より幅広な上下方向に沿った間隙37が形成されている。このため、受金具2と押金具3とを組み付けたまま、鉤状板部10を吊ボルトdに引っ掛けるだけで、ブレース上部取付金具1を吊ボルトdに装着でき、上記従来構成のブレース上部取付金具に比べて、吊ボルトdに容易に装着できるという利点がある。
特に、本実施例にあっては、回動保持部11が二枚の垂直な側板18a,18bによって構成され、両側板18a,18bによって押金具3を両側から保持するよう構成されている。このため、平面視コ字状をなす従来構成と同様に、二枚の側板により押金具3を安定に保持し、押金具3と受金具2によって吊ボルトdを強固に挟持できるという利点がある。また、回動保持部11は、二枚の側板18a,18bを上縁部分で連繋した断面伏コ字状であるため、図7に示すように、押金具3と回動保持部11を干渉させることなく、ブレースfを、鉛直方向に対して0°〜90°の角度となるよう回動できるという利点もある。
本実施例は、実施例1の構成を一部変更したものである。なお、以下の説明では、実施例1と構成の相違する部分のみ説明し、実施例1と共通する構成については、文中及び図中で、実施例1と共通符号を付して説明を省略する。
本実施例のブレース上部取付金具1aでは、図10に示すように、該押金具3の軸支部25に可撓性の金属薄板4が配設される。金属薄板4は、ステンレス鋼からなる可撓性の帯状金属板である。この金属薄板4は、厚さ0.5mm程度であり、幅は押金具3と略同幅となっている。金属薄板4は、図10(a)に示すように、曲げ加工された状態で押圧縁部33と非押圧縁部34の周囲に配置され、ねじ40によって、その一端を、押金具3の屈曲部24に固定されている。ここで、金属薄板4を構成するステンレス鋼は、押金具3を構成する金属材料(鋼材)に比べて、硬い(ビッカース硬度が高い)ものが用いられる。
本実施例にあっては、図10(b)に示すように、ブレース上部取付金具1aを固定状態にした時に、押圧縁部33と吊ボルトdの間に金属薄板4が介装される。このため、本実施例では、押圧縁部33が吊ボルトdを直接押圧する実施例1の構成に比べて、吊ボルトdと押圧縁部33の間に働く摩擦抵抗が低減される。すなわち、本実施例のブレース上部取付金具1は、固定状態にあって、従来構成よりも少ない力で押金具3を回動できる。このように、本発明のブレース上部取付金具では、押圧縁部と吊ボルトの間に、金属薄板を介装できる。
本実施例は、実施例1の構成を一部変更したものである。なお、以下の説明では、実施例1と構成の相違する部分のみ説明し、実施例1と共通する構成については、文中及び図中で共通符号を付して説明を省略する。
実施例1では、回動保持部11が、押金具3を両側から保持する一対の側板18a,18bを備えていたのに対し、本実施例に係る回動保持部11aは、図11に示すように、
押金具3の軸支部25を一側から保持する垂直な1枚の側板18aのみによって構成される。具体的には、押金具3は、回動軸21を構成する水平方向のピン22とねじ20,20とによって側板18aの側面に固定され、回動軸21を中心に回動可能に保持される。また、鉤状板部10は、1枚の側板18aの前側縁から前方に延成される。このように、本発明のブレース上部取付金具では、回動保持部11aを垂直な1枚の側板18aによって構成することができる。かかる回動保持部11aは、実施例1の回動保持部11に比べて簡素な構成であるため、かかる回動保持部11aを採用すれば、材料コストを低減できる。
なお、本実施例にあっては、回動保持部11は、鉤状板部10が延成される側板18aのみで構成されるため、鉤状板部10の先端10aと、回動保持部11(側板18a)との間には、実施例1よりも幅広な間隙37aが上下方向に沿って形成される。したがって、本実施例のブレース上部取付金具1bは、実施例1の構成に比べて、吊ボルトdへの装着が容易であるという利点もある。
なお、本発明のブレース上部取付金具は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、本発明のブレース上部取付金具は、上記実施例の天井構造に限らず、補強用のブレースを吊ボルトに連結する天井構造全般に使用可能である。
また、上記実施例では、ピンからなる回動軸を、受金具及び押金具に水平に挿通することにより、押金具を受金具に対して回動可能に保持しているが、回動軸は、バーリング加工等によって、受金具又は押金具に一体的に形成してもかまわない。
1,1a,1b ブレース上部取付金具
2 受金具
3 押金具
10 鉤状板部
11,11a 回動保持部
12 受圧面
14 軸孔
18a 側板(第一の側板)
18b 側板(第二の側板)
19 連繋板部
21 回動軸
25 軸支部
26 ブレース固定部
31 軸孔
33 押圧縁部
34 非押圧縁部
37,37a 間隙
d 吊ボルト
f ブレース

Claims (2)

  1. ブレースの上端部を吊ボルトに連結するブレース上部取付金具であって、
    ブレースの上端部に固定するブレース固定部と、該ブレース固定部の先端側に形成された軸支部とを具備する押金具と、
    該押金具の軸支部を、水平方向の回動軸を中心に回動可能に保持する回動保持部と、該回動保持部から延出する平面視鉤状をなし、内側面に吊ボルトと当接することとなる受圧面が形成された鉤状板部とを具備する受金具と
    を備えてなり、
    押金具の先端側の周縁部には、
    前記回動軸を中心とする略円弧状をなす押圧縁部と、
    該押圧縁部よりも前記回動軸からの長さが短く、且つ該押圧縁部の少なくとも片側に形成される非押圧縁部と
    が形成されており、
    受金具の鉤状板部を吊ボルトに引っ掛けた状態で、軸支部の押圧縁部が前記回動軸の高さとなる角度に押金具を回動させると、軸支部の押圧縁部と鉤状板部の受圧面とによって吊ボルトが挟持されて、受金具が吊ボルトに対して上下動不能となる固定状態となり、
    軸支部の非押圧縁部が前記回動軸の高さとなる角度に押金具を回動させると、吊ボルトが軸支部と鉤状板部とに挟持されず、受金具が吊ボルトに対して上下動可能な固定解除状態となるよう構成されていることを特徴とするブレース上部取付金具。
  2. 回動保持部は、押金具を一側から保持し、側縁から鉤状板部が延成された垂直な第一の側板と、
    押金具を他側から保持し、鉤状板部の先端との間に吊ボルトの径よりも幅広な上下方向に沿った間隙を形成する第二の側板と、
    前記2つの側板の上縁を連繋する連繋板部と
    を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のブレース上部取付金具。
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