JP2015171480A - 携帯型コンソール、携帯型コンソールの作動方法、並びに携帯型コンソールの作動プログラム - Google Patents

携帯型コンソール、携帯型コンソールの作動方法、並びに携帯型コンソールの作動プログラム Download PDF

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Yasuyoshi Ota
恭義 大田
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清央 大楠
洋介 大橋
Yosuke Ohashi
洋介 大橋
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【課題】撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定がしやすい携帯型コンソール、携帯型コンソールの作動方法、並びに携帯型コンソールの作動プログラムを提供する。【解決手段】携帯型コンソール13のCPU32は、画面制御部60、操作指示受付部61、検索・格納部62、通信制御部63として機能する。画面制御部60は、三次元人体図70が描かれた設定画面71をタッチパネル15に表示させる。操作指示受付部61は、撮影者のフィンガーアクションによる三次元人体図70を用いた撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定を受け付ける。検索・格納部62は、受け付けた撮影部位と被写体の姿勢および向きに対応する撮影条件をストレージデバイス30の撮影条件テーブル45から検索する。通信制御部63は、検索した撮影条件を、通信部33を介して制御装置12に送信させる。【選択図】図4

Description

本発明は、放射線撮影時に撮影者により携帯される携帯型コンソール、携帯型コンソールの作動方法、並びに携帯型コンソールの作動プログラムに関する。
医療分野において、放射線、例えばX線を利用したX線撮影システムが知られている。X線撮影システムは、X線を被写体(患者)に向けて照射するX線源と、被写体を透過したX線に基づくX線画像を検出するX線画像検出装置と、X線源、およびX線画像検出装置の駆動を制御する制御装置と、医師や放射線技師等の撮影者によるX線撮影の撮影条件の設定を受け付けたり、X線画像検出装置からX線画像を受信し、これを表示、記憶するコンソールとを備えている。
コンソールで設定する撮影条件には、X線源に与える管電圧、管電流、X線の照射時間があり、これらは頭部、胸部、膝等の撮影部位によって最適値が異なる。このため、撮影部位に応じた撮影条件を撮影者がマニュアルで設定しようとすると、非常に大変である。そこで、特許文献1には、撮影条件の設定を簡単に済ませることが可能なコンソールが開示されている。
特許文献1に記載のコンソールは、二次元人体図を表示部に表示させ、二次元人体図上で撮影部位の指定を受け付けている。そして、受け付けた撮影部位に対応する撮影条件を記憶部から検索し、検索した撮影条件を自動設定している。これにより撮影者は撮影条件のマニュアル設定の煩わしさから解放される。特許文献1に記載のコンソールは、X線撮影システムが設置されるX線撮影専用の撮影室に据え置かれる据え置き型である。
特開2010−005032号公報
ところで、最近、X線撮影専用の撮影室ではなく、被写体が病臥するベッドサイドや自宅、あるいは災害現場等の特殊な環境下でX線撮影を行う機会が多くなってきている。そこで、コンソールを、特許文献1に記載の据え置き型ではなく携帯型とし、コンソールに機動性を与えることで、特殊な環境下でのX線撮影にも対応可能とすることが検討されている。
携帯型コンソールに、二次元人体図を表示部に表示させ、二次元人体図上で撮影部位の指定を受け付ける特許文献1に記載の技術をそのまま適用した場合、以下の問題が生じる。すなわち、実際のX線撮影では、撮影部位だけでなく、立位、臥位等の被写体の姿勢や、正面、背面等のX線源に対する被写体の向きも指定するが、二次元人体図では被写体の姿勢および向きを指定することが難しい。このため、二次元人体図とは別に、被写体の姿勢および向きを指定するためのGUI(Graphical User Interface)を表示部に表示する必要がある。しかし、携帯型コンソールは、機動性を確保するために据え置き型と比べて表示部の面積が小さいため、二次元人体図に加えて多くのGUIが配されると、見難いうえに操作性が悪化してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定がしやすい携帯型コンソール、携帯型コンソールの作動方法、並びに携帯型コンソールの作動プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、放射線撮影時に撮影者により携帯される携帯型コンソールであって、撮影者のフィンガーアクションによる操作指示が入力される操作画面を表示するタッチパネルと、放射線撮影の撮影条件を設定するための三次元人体図が描かれた設定画面を、操作画面として、タッチパネルに表示させる画面制御部と、三次元人体図を用いた放射線撮影の撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定を操作指示として受け付ける操作指示受付部とを備えている。
撮影部位と被写体の姿勢および向きに対応する撮影条件を記憶する第1記憶部と、操作指示受付部で受け付けた撮影部位と被写体の姿勢および向きに対応する撮影条件を第1記憶部から検索する検索部と、外部装置と通信する通信部と、検索部で検索した撮影条件を、通信部を介して外部装置に送信させる通信制御部とを備えることが好ましい。
操作指示受付部は、三次元人体図に対する変形の指示を操作指示として受け付け、画面制御部は、変形の指示に応じて、設定画面上の三次元人体図を変形させることが好ましい。
変形の指示は、三次元人体図の回転、関節の曲げ伸ばしを含むことが好ましい。変形の指示は、三次元人体図の拡大、縮小、体厚の伸張、収縮を含んでいてもよい。
三次元人体図のデータを複数パターン記憶する第2記憶部を備え、操作指示受付部は、撮影対象の被写体に応じた三次元人体図の選択指示を操作指示として受け付け、画面制御部は、操作指示受付部で選択指示を受け付けた三次元人体図のデータを第2記憶部から読み出してタッチパネルに表示させることが好ましい。
また、本発明は、放射線撮影時に撮影者により携帯され、撮影者のフィンガーアクションによる操作指示が入力される操作画面を表示するタッチパネルを備える携帯型コンソールの作動方法であって、画面制御部により、放射線撮影の撮影条件を設定するための三次元人体図が描かれた設定画面を、操作画面として、タッチパネルに表示させる画面制御ステップと、操作指示受付部により、三次元人体図を用いた放射線撮影の撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定を操作指示として受け付ける操作指示受付ステップとを備えている。
さらに、本発明は、放射線撮影時に撮影者により携帯され、撮影者のフィンガーアクションによる操作指示が入力される操作画面を表示するタッチパネルを備える携帯型コンソールの作動プログラムであって、放射線撮影の撮影条件を設定するための三次元人体図が描かれた設定画面を、操作画面として、タッチパネルに表示させる画面制御機能と、三次元人体図を用いた放射線撮影の撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定を操作指示として受け付ける操作指示受付機能とを、携帯型コンソールに実行させる。
本発明によれば、放射線撮影の撮影条件を設定するための三次元人体図が描かれた設定画面を、携帯型コンソールのタッチパネルに表示させ、撮影者のフィンガーアクションによる三次元人体図を用いた放射線撮影の撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定を受け付けるので、撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定がしやすい携帯型コンソール、携帯型コンソールの作動方法、並びに携帯型コンソールの作動プログラムを提供することができる。
X線撮影システムの概略図である。 携帯型コンソールを示すブロック図である。 撮影条件テーブルを示す図である。 携帯型コンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 撮影条件を設定するための設定画面を示す図である。 三次元人体図の拡大、縮小の様子を示す図である。 体厚の伸張、収縮の様子を示す図である。 体厚の伸張、収縮の様子を示す図である。 三次元人体図の回転の様子を示す図である。 三次元人体図の回転の様子を示す図である。 関節の曲げ伸ばしの様子を示す図である。 携帯型コンソールの作動手順を示すフローチャートである。 三次元人体図のデータを複数パターン記憶する態様を示す図である。
図1において、X線撮影システム2は、X線を被写体Hに向けて照射するX線源10と、可搬型のX線画像検出装置であり、被写体Hを透過したX線を検出してX線画像を出力する電子カセッテ11と、X線源10および電子カセッテ11の駆動を制御する制御装置12と、医師や放射線技師等の撮影者RによるX線撮影の撮影条件の設定を受け付けたり、制御装置12経由で電子カセッテ11からX線画像を受信し、これを表示、記憶する携帯型コンソール13とを備えている。
X線源10は、線源移動装置(図示せず)により所望の方向および位置にセット可能である。X線源10は、X線を発生するX線管と、X線管から発生されたX線の被写体Hへの照射野を限定する照射野限定器(コリメータともいう)とを有する。X線管には、フィラメント、ターゲット、グリッド電極等(いずれも図示せず)が設けられている。陰極であるフィラメントと陽極であるターゲットの間には電圧(管電圧)が印加される。フィラメントはこの管電圧に応じた熱電子を生成する。生成された熱電子はターゲットに向けて放出される。ターゲットはフィラメントからの熱電子が衝突することによりX線を放射する。グリッド電極はフィラメントとターゲットの間に配置されており、印加される電圧に応じてフィラメントからターゲットに向かう熱電子の流量(管電流)を変更する。携帯型コンソール13で設定する撮影条件は、これら管電圧および管電流、並びにX線の照射時間である。
照射野限定器は、X線を遮蔽する4枚の鉛板を四角形の各辺上に配置し、X線を透過させる四角形の照射開口が中央部に形成されたものである。各鉛板の位置が変わることで照射開口の大きさが変化し、これによりX線の照射野が変更される。
電子カセッテ11は、扁平な箱型をした可搬型の筐体に、センサパネル、制御基板等が収容された周知の構成である。センサパネルは、入射したX線を可視光に変換して放出するシンチレータと、シンチレータから放出された可視光を検出して電気信号に変換する光検出基板とで構成される。光検出基板には、入射した可視光の光量に応じた電荷を蓄積する複数の画素が配列されている。
制御基板はセンサパネルの動作を制御する制御部を有する。制御部は、画素から暗電荷を読み出してリセット(破棄)する画素リセット動作と、X線の到達線量に応じた信号電荷を画素に蓄積させる蓄積動作と、画素から信号電荷を読み出す画像読み出し動作とをセンサパネルに行わせる。画像読み出し動作で読み出した信号電荷に基づきX線画像が生成される。なお、筐体には、センサパネル、制御基板の他に、電子カセッテ11の各部に電力を供給するバッテリや、制御装置12と有線または無線により通信を行う通信部が内蔵されている。
電子カセッテ11は、通常、前面がX線源10と対向する位置に配置されるよう、被写体Hを立位姿勢で撮影するための立位撮影台や、被写体Hを臥位姿勢で撮影するための臥位撮影台に着脱自在に取り付けられる。被写体Hは、撮影部位がX線源10と電子カセッテ11との間に位置するよう、撮影者Rによりポジショニングされる。また、電子カセッテ11は、撮影台にセットされる他に、図示するように被写体Hが仰臥するベッド14上に置いたり、被写体H自身にもたせたりして単体で使用されることもある。
携帯型コンソール13は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パソコン等である。X線撮影時、携帯型コンソール13は、撮影者Rにより携帯される。より詳しくは、撮影者Rは、携帯型コンソール13を手に持ちながらX線撮影の作業を行う。
携帯型コンソール13はタッチパネル15を備えている。タッチパネル15は、X線撮影の撮影条件を設定するための設定画面71(図4および図5参照)等、撮影者Rのフィンガーアクションによる操作指示が入力される操作画面を表示する。また、タッチパネル15は、放射線情報システム(RIS;Radiology Information System)等から入力される、X線撮影を撮影者Rに指示するための撮影オーダや、電子カセッテ11で検出したX線画像等を表示する。
フィンガーアクションとは、撮影者Rの指をタッチパネル15に触れ、撮影者Rの指の動きにより操作画面に配されたGUIの選択等を行うことである。フィンガーアクションには、例えば、操作画面上のGUIを指で叩いて選択するタップTP(図11参照)、指を滑らせる動作をして対象物を移動させたりするスワイプSP(図11参照)、親指と人差し指等の2本の指の間隔を広げる動作をして対象物を拡大または伸張するピンチアウトPO(図6等参照)、2本の指の間隔を狭める動作をして対象物を縮小または収縮するピンチインPI(図6等参照)、2本の指を回転させる動作をして対象物を回転させるローテーションRO(図9等参照)といった種類がある。撮影者Rは、これら各種フィンガーアクションを駆使して携帯型コンソール13を操作することで、X線撮影の作業を行う。
制御装置12は、管電圧およびグリッド電極に印加する電圧を発生する電圧発生部20と、この電圧発生部20の動作を制御することにより、管電圧、管電流、およびX線の照射時間を制御する線源制御部21と、電子カセッテ11の駆動を制御するカセッテ制御部22と、電子カセッテ11および携帯型コンソール13との情報の通信を行う通信部23とを有する。また、制御装置12には、X線源10へのウォームアップ開始とX線の照射開始を指示するための照射スイッチ24が接続されている。
線源制御部21は、携帯型コンソール13で設定された撮影条件に基づき、電圧発生部20で発生する管電圧、グリッドに印加する電圧、および管電圧を印加する時間、すなわちX線の照射時間を制御する。
照射スイッチ24は2段押下型である。照射スイッチ24は、1段目まで押された(半押しされた)ときウォームアップ指示信号を発生し、2段目まで押された(全押しされた)とき照射開始指示信号を発生する。これら各信号は線源制御部21およびカセッテ制御部22に入力される。
ウォームアップ指示信号が入力された場合、線源制御部21は、電圧発生部20を動作させてX線源10のウォームアップを開始させる。具体的には、フィラメントに所定の電圧を印加させてフィラメントを予熱し、同時にターゲットの回転を開始させる。このとき、グリッド電極には、フィラメントで生成された熱電子がターゲットに到達してX線が放射されないような電圧が印加される。フィラメントの予熱が完了し、ターゲットが規定の回転数となったときにウォームアップが終了する。
また、ウォームアップ指示信号が入力された場合、カセッテ制御部22は、通信部23を介して電子カセッテ11にX線の照射を開始してよいかを問い合わせる照射開始要求信号を送信させる。電子カセッテ11は、照射開始要求信号を受信すると、画素リセット動作を開始し、通信部23に向けて照射許可信号を返信する。
通信部23で照射許可信号が受信され、かつ照射開始指示信号が入力された場合、線源制御部21は、電圧発生部20を動作させてX線源10によるX線の照射を開始させる。具体的には、撮影条件で設定された管電圧をターゲットに印加させた後、撮影条件で設定された管電流に応じた電圧をグリッド電極に印加させる。
また、照射開始指示信号が入力された場合、カセッテ制御部22は、通信部23を介して電子カセッテ11にX線の照射が開始されたことを示す照射開始信号を送信させる。電子カセッテ11は、照射開始信号を受信すると、蓄積動作を開始する。これにより、X線源10によるX線の照射開始タイミングと電子カセッテ11の蓄積動作の開始タイミングとの同期がとられる。
線源制御部21は、照射開始指示信号が入力されてX線の照射が開始されたときに計時を開始するタイマー25を有する。タイマー25で計時した時間が撮影条件で設定された照射時間となったとき、線源制御部21は、電圧発生部20を動作させてX線源10によるX線の照射を停止させる。具体的には、グリッド電極に印加する電圧をウォームアップ時の印加電圧に切り替えさせ、続いてターゲットに対する電圧印加を停止させ、最後にフィラメントに対する電圧印加を停止させる。なお、線源制御部21は、安全規制上、制御装置12に設定されている最大照射時間となった場合も、タイマー25で計時した時間が撮影条件で設定された照射時間となった場合と同様にX線の照射を停止させる。
また、タイマー25で計時した時間が撮影条件で設定された照射時間となったとき、カセッテ制御部22は、通信部23を介して電子カセッテ11にX線の照射が停止されたことを示す照射停止信号を送信させる。電子カセッテ11は、照射停止信号を受信すると、蓄積動作を終えて画像読み出し動作を開始する。
通信部23は、電子カセッテ11と制御装置12との間で遣り取りされる照射開始信号、照射停止信号等の上記各種同期信号を送受信する他、携帯型コンソール13で設定された撮影条件を受信し、電子カセッテ11に転送したり、X線画像を電子カセッテ11から受信し、携帯型コンソール13に転送したりする。つまり制御装置12は外部装置に相当する。なお、電子カセッテ11および携帯型コンソール13と通信部23との接続は、有線、無線いずれでもよい。ただし、電子カセッテ11および携帯型コンソール13の機動性を最大限に活かすために、両者との接続は無線であるほうが好ましい。
図2において、携帯型コンソール13を構成するコンピュータは、上述のタッチパネル15の他、ストレージデバイス30、メモリ31、CPU(Central Processing Unit)32、および通信部33を備えている。これらはデータバス34を介して相互接続されている。
ストレージデバイス30は、例えば、携帯型コンソール13を構成するコンピュータに内蔵されたハードディスクドライブである。ストレージデバイス30には、オペレーティングシステム等の制御プログラムや、撮影者RによるX線撮影の作業を支援するための作動プログラム40を含む各種アプリケーションプログラムが記憶されている。また、ストレージデバイス30は第1記憶部に相当し、撮影条件テーブル45(図3も参照)が記憶されている。さらに、ストレージデバイス30には、電子カセッテ11からのX線画像や、補正係数48、三次元人体図70(図4等参照)のデータを含む各種操作画面の描画データ50等が記憶されている。なお、X線画像は、携帯型コンソール13から、携帯型コンソール13とネットワーク接続された画像蓄積サーバ(図示せず)に送信して記憶、蓄積させることも可能である。
メモリ31は、CPU32が処理を実行するためのワークメモリである。CPU32は、ストレージデバイス30に記憶されたプログラムをメモリ31へロードして、プログラムにしたがった処理を実行することにより、携帯型コンソール13の各部を統括的に制御する。通信部33は、制御装置12の通信部23との情報の遣り取りを媒介するネットワークインターフェースである。
図3において、撮影条件テーブル45には、撮影部位と被写体Hの姿勢および向き、並びにこれらの組に対応する撮影条件とが記録されている。撮影部位には、例示する胸部、腹部の他に、頭部、頸椎、手、指、肘、膝といった人体の各部位がある。被写体Hの姿勢には、例示する立位の他に、臥位、座位等がある。被写体Hの向きには、例示する正面の他に、背面、左右側面等がある。
撮影条件は上述の通り管電圧、管電流、およびX線の照射時間であり、撮影部位と被写体Hの姿勢および向きの各組に見合った最適値がそれぞれ登録されている。最適値は、標準の体厚の成人男性をモデルにしている。なお、撮影条件テーブル45では、管電流と照射時間が個別に登録されているが、管電流と照射時間の積でX線の総照射線量が決まるため、両者の積である管電流照射時間積、いわゆるmAs値を管電流と照射時間の代わりに登録しておいてもよい。
補正係数48は、被写体Hが標準の体厚の成人男性以外の属性であった場合、すなわち性別が女性であった場合、年齢が小児や乳幼児であった場合、体厚が標準よりも薄いまたは厚い場合等に、標準の体厚の成人男性をモデルにして登録された撮影条件テーブル45の撮影条件を補正するための係数である。補正係数48には、性別、年齢、体厚といった被写体Hの属性に応じた値が用意されている。被写体Hの性別、年齢は撮影オーダから取得可能であり、体厚は、タッチパネル15への撮影者Rのフィンガーアクションによる操作指示によって三次元人体図70を介して入力される。補正係数48は、この撮影オーダに登録された被写体Hの性別、年齢、および三次元人体図70を介して入力された被写体Hの体厚に応じて使い分けられる。
被写体Hの性別が女性であった場合、年齢が小児または乳幼児であった場合、および体厚が標準よりも薄かった場合、補正係数48は、撮影条件テーブル45の撮影条件の管電流または照射時間、あるいは両方を減じるような値である。体厚が標準よりも厚かった場合、補正係数48は、撮影条件テーブル45の撮影条件の管電流または照射時間、あるいは両方を増やすような値である。なお、補正係数48を記憶する代わりに、被写体Hの属性毎に撮影条件を記録してもよい。
図4において、CPU32は、作動プログラム40を起動すると、メモリ31と協働して、画面制御部60、操作指示受付部61、検索・格納部(検索部に相当)62、および通信制御部63として機能する。
画面制御部60は、ストレージデイス30の描画データ50に基づいて、各種操作画面をタッチパネル15に表示させる画面制御機能を担う。操作指示受付部61は、タッチパネル15を介した撮影者Rのフィンガーアクションによる操作指示の受付機能を担う。検索・格納部62は、操作指示受付部61で受け付けた検索キーに対応するデータの検索機能と、通信部33で受信したX線画像等のデータをストレージデバイス30に格納する格納機能とを担う。通信制御部63は、通信部33で受信したX線画像を検索・格納部62に受け渡す等、通信部33を介したデータの通信制御機能を担う。
携帯型コンソール13の電源を立ち上げると、まず、携帯型コンソール13にインストールされたオペレーティングシステムのホーム画面がタッチパネル15に表示される。ホーム画面にて作動プログラム40が起動されると、画面制御部60は、撮影者Rに認証番号を入力させるためのログイン画面をタッチパネル15に表示させる。撮影者Rにより認証番号が入力されて照合がとれると、画面制御部60は、周知の三次元コンピュータグラフィックス技術を用い、X線撮影の撮影条件を設定するための三次元人体図70が描かれた設定画面71を、タッチパネル15に表示させる。
図5に示すように、設定画面71には、三次元人体図70が表示される人体図表示枠75の他に、基本情報表示枠76、設定開始ボタン77a、設定終了ボタン77b、撮影部位・被写体Hの姿勢および向き表示枠78、回転軸指定ボタン79a、79b、姿勢変更ボタン80、体厚変更ボタン81等が表示される。
基本情報表示枠76には、撮影対象の被写体Hを識別するために医療施設で付されたID(被写体ID)と撮影者Rの氏名(技師名)が入力、表示される。設定開始、終了ボタン77a、77bは、設定画面71による撮影条件の設定を開始、または終了する際に、タップTPにより選択される。撮影部位・被写体Hの姿勢および向き表示枠78には、三次元人体図70を用いて指定された撮影部位と被写体Hの姿勢および向きが表示される。回転軸指定ボタン79aは、頭頂から股下を垂直に貫く軸AX1を回転軸にして三次元人体図70を回転させる際に選択される。回転軸指定ボタン79bは、へそから背中を垂直に貫く軸AX2を回転軸にして三次元人体図70を回転させる際に選択される。姿勢変更ボタン80は、膝、肘、腰、肩等の関節を曲げ伸ばして三次元人体図70の姿勢を変更する際に選択される。体厚変更ボタン81は、三次元人体図70の体厚を伸張、収縮する際に選択される。
三次元人体図70は、X線源10の位置がタッチパネル15の上方にあると見立てた場合に、X線源10の側から見た人体の姿勢および向きを示している。設定画面71の初期表示では、三次元人体図70は、図示のように立位正面の標準の体厚の成人男性の全体像を表したものである。
三次元人体図70には、2点鎖線の四角囲いで示すように、頭部、頸椎、胸部、腹部、手、指、肘、膝等の各撮影部位を指定するための複数の指定領域85(頭部指定領域85a、胸部指定領域85b、および腹部指定領域85cを例示)が、互いに重ならないよう設定されている。この指定領域85は、後述する変形の指示により三次元人体図70が変形された状態においても設定されている。各指定領域85はタップTPで選択することが可能である。
操作指示受付部61は、三次元人体図70に対する変形の指示を操作指示として受け付ける。画面制御部60は、周知の三次元コンピュータグラフィックス技術を用い、操作指示受付部61で受け付けた変形の指示に応じて、設定画面71上の三次元人体図70を変形させる。また、画面制御部60は、変形の指示の操作量に応じて、三次元人体図70の変形量を調整する。
変形の指示には、三次元人体図70の拡大、縮小、回転、関節の曲げ伸ばし(姿勢変更)、体厚の伸張、収縮(体厚変更)がある。三次元人体図70の拡大、および体厚の伸張の指示はピンチアウトPO、三次元人体図70の縮小、および体厚の収縮の指示はピンチインPIによりそれぞれ行われる。操作指示受付部61は、ピンチアウトPO、ピンチインPIの操作指示を、体厚変更ボタン81が選択されていない場合は三次元人体図70の拡大、縮小の指示と解釈し、体厚変更ボタン81が選択されていた場合は体厚の伸張、収縮の指示と解釈する。
図6(A)において、三次元人体図70が、立位正面の標準の体厚の成人男性の全体像を表した初期状態で、体厚変更ボタン81が選択されておらず、例えば三次元人体図70の右手付近の拡大を指示する、点線の矢印で示すピンチアウトPOが行われた場合、画面制御部60は、図6(B)に示すように、右手付近を拡大した三次元人体図70に表示を遷移させる。反対に図6(B)において、三次元人体図70の縮小を指示する、点線の矢印で示すピンチインPIが、図6(A)の場合のピンチアウトPOと同じ操作量で行われた場合、画面制御部60は図6(A)の状態に三次元人体図70の表示を戻す。
また、図7(A)において、三次元人体図70が図6(A)と同じく初期状態で、体厚変更ボタン81が選択され、例えば三次元人体図70の胴体を伸張するように指示するピンチアウトPOが行われた場合、画面制御部60は、図7(B)に示すように、三次元人体図70の胴体を伸張させ、胴体の体厚を厚くする。反対に図7(B)において、体厚変更ボタン81が選択され、三次元人体図70の胴体を収縮するように指示するピンチインPIが、図7(A)の場合のピンチアウトPOと同じ操作量で行われた場合、画面制御部60は図7(A)の状態に三次元人体図70の表示を戻す。
さらに、図8(A)において、三次元人体図70が初期状態で、体厚変更ボタン81が選択され、例えば三次元人体図70の胴体を収縮するように指示するピンチインPIが行われた場合、画面制御部60は、図8(B)に示すように、三次元人体図70の胴体を収縮させ、胴体の体厚を薄くする。反対に図8(B)において、体厚変更ボタン81が選択され、三次元人体図70の胴体を伸張するように指示するピンチアウトPOが、図8(A)の場合のピンチインPIと同じ操作量で行われた場合、画面制御部60は図8(A)の状態に三次元人体図70の表示を戻す。なお、体厚を伸張、収縮させる箇所は胴体だけでなく、首や腕、ふくらはぎ等の他の箇所も体厚を伸張、収縮させることができる。
三次元人体図70の回転の指示はローテーションROにより行われる。操作指示受付部61は、ローテーションROの操作指示を、回転軸指定ボタン79aが選択されていた場合は軸AX1を回転軸にして三次元人体図70を回転させる指示と解釈し、回転軸指定ボタン79bが選択されていた場合は軸AX2を回転軸にして三次元人体図70を回転させる指示と解釈する。軸AX1を回転軸にして三次元人体図70を回転させる場合は、正面、左右側面、背面等のX線源10に対する三次元人体図70の向きが変更される。軸AX2を回転軸にして三次元人体図70を回転させる場合は、立位、臥位といった三次元人体図70の姿勢が変更される。
図9(A)において、三次元人体図70が初期状態で、回転軸指定ボタン79aが選択され、点線の矢印で示すローテーションROが行われて、軸AX1を回転軸にして三次元人体図70を回転させる指示を操作指示受付部61で受け付けた場合、画面制御部60は、ローテーションROのフィンガーアクションが時計回りであった場合は、図9(A)の立位正面の向きから、図9(B)の立位左側面、図9(C)の立位背面、図9(D)の立位右側面、というように、ローテーションROの操作量に応じた回転量で、軸AX1を回転軸にして回転させた三次元人体図70を表示する。図9(D)の立位右側面の状態から、さらに時計回りのローテーションROが行われた場合、画面制御部60は、図9(A)の状態に三次元人体図70の表示を戻す。反時計回りのローテーションROが行われた場合は、時計回りの場合とは逆に、図9(A)の立位正面の向きから、図9(D)の立位右側面、図9(C)の立位背面、図9(B)の立位左側面、というように三次元人体図70の表示を遷移させる。これによりX線源10に対する三次元人体図70の向きが変更される。なお、指定可能な回転角度は、図9(A)〜(D)に示した90°毎に限らず、ローテーションROの操作量に応じて、例えば斜め45°等の任意の角度を指定することができる。
また、図10(A)において、三次元人体図70が初期状態で、回転軸指定ボタン79bが選択され、かつ時計回りのローテーションROが行われて、軸AX2を回転軸にして三次元人体図70を回転させる指示を操作指示受付部61で受け付けた場合、画面制御部60は、図10(B)に示すように、三次元人体図70を人体図表示枠75ごと回転させ、三次元人体図70を臥位正面(仰向け)の状態とする。これにより三次元人体図70の姿勢が立位から臥位に変更される。反対に図10(B)において、回転軸指定ボタン79bが選択され、反時計回りのローテーションROが行われた場合、画面制御部60は、図10(A)の状態に三次元人体図70の表示を戻す。これにより三次元人体図70の姿勢が臥位から立位に変更される。図示は省略するが、図9(B)の立位左側面、図9(D)の立位右側面の状態のときに、回転軸指定ボタン79bが選択され、かつ時計回りのローテーションROが行われた場合は、三次元人体図70は臥位左右側面(横臥)の状態となり、図9(C)の立位背面の状態のときに、回転軸指定ボタン79bが選択され、時計回りのローテーションROが行われた場合は、三次元人体図70は臥位背面(うつ伏せ)の状態となる。
関節の曲げ伸ばしの指示は、タップTPおよびスワイプSPにより行われる。操作指示受付部61は、姿勢変更ボタン80が選択されていた場合、タップTPの操作指示を、曲げ伸ばしする関節の選択の指示、スワイプSPの操作指示を、タップTPで選択した関節の曲げ伸ばしの指示と解釈する。関節の曲げ伸ばしの指示により、三次元人体図70の姿勢が変更される。
図11(A)において、三次元人体図70が初期状態で、姿勢変更ボタン80が選択され、例えば両膝を選択するタップTPおよび両膝を曲げるように指示するスワイプSPが行われた場合、画面制御部60は、図11(B)に示すように、三次元人体図70を、両膝を曲げた状態、すなわち座位正面の姿勢とする。これにより三次元人体図70の姿勢が立位から座位に変更される。反対に図11(B)において、姿勢変更ボタン80が選択され、両膝を選択するタップTPおよび両膝を伸ばすように指示するスワイプSPが行われた場合、画面制御部60は図11(A)の状態に三次元人体図70の表示を戻す。図示は省略するが、図9(B)の立位左側面、図9(D)の立位右側面の状態のときに、姿勢変更ボタン80が選択され、両膝を選択するタップTPおよび両膝を曲げるように指示するスワイプSPが行われた場合は、三次元人体図70は座位左右側面の状態となり、図9(C)の立位背面の状態のときに、姿勢変更ボタン80が選択され、両膝を選択するタップTPおよび両膝を曲げるように指示するスワイプSPが行われた場合は、三次元人体図70は座位背面の状態となる。また、両膝以外の関節がタップTPで選択され、その関節の曲げ伸ばしを指示するスワイプSPが行われた場合も同様に三次元人体図70の姿勢が変更される。
このように、操作指示受付部61は、三次元人体図70を用いた撮影部位と被写体Hの姿勢および向きの指定を受け付ける。より具体的には、操作指示受付部61は、タップTPで選択された指定領域85に対応する撮影部位を、撮影者Rが指定した撮影部位として受け付ける。また、操作指示受付部61は、回転の指示や関節の曲げ伸ばしの指示で変更された三次元人体図70の姿勢および向きを、撮影者Rが指定した被写体Hの姿勢および向きとして受け付ける。
この操作指示受付部61で受け付けた撮影部位と被写体Hの姿勢および向きの指定は、設定終了ボタン77bがタップTPにより選択されたときに確定する。操作指示受付部61は、確定された撮影部位と被写体Hの姿勢および向きを検索・格納部62に受け渡す。
検索・格納部62は、操作指示受付部61から受け渡された確定済みの撮影部位と被写体Hの姿勢および向きに対応する撮影条件をストレージデバイス30の撮影条件テーブル45から検索する。検索・格納部62は、検索した撮影条件を、必要に応じて補正係数48で補正したうえで通信制御部63に受け渡す。通信制御部63は、検索・格納部62から受け渡された撮影条件を、通信部33を介して制御装置12に送信させる。
以下、上記構成による作用について、図12のフローチャートを参照しながら説明する。X線撮影システム2でX線撮影を行う場合には、まず、撮影者Rは、携帯型コンソール13の電源を立ち上げ、タッチパネル15に撮影オーダを表示させて内容を確認する。そして、撮影オーダで指定された撮影部位と姿勢および向きとなるよう、X線源10、電子カセッテ11、および被写体Hをポジショニングしたり、X線の照射野を調整するといった準備作業を行う。
準備作業の終了後、撮影者Rは作動プログラム40を起動する。これにより、画面制御部60によってタッチパネル14に三次元人体図70が描かれた設定画面71が表示される(ステップS10)。撮影者Rは、設定開始ボタン77aをタップTPで選択して、撮影条件の設定を開始する。
撮影者Rは、撮影オーダで指定された撮影部位に対応する三次元人体図70の指定領域85をタップTPにより選択する。また、準備作業でポジショニングした被写体Hの姿勢および向きと同じになるよう、フィンガーアクションを駆使して三次元人体図70を変形する。指定領域85の選択により撮影部位が指定され、三次元人体図70の変形(回転、関節の曲げ伸ばし)により被写体Hの姿勢および向きが指定される(ステップS11)。これらの指示は操作指示受付部61で受け付けられ、設定終了ボタン77bがタップTPにより選択されたときに確定される。
携帯型コンソール13は機動性を有するため、X線撮影専用の撮影室はもちろんのこと、被写体が病臥するベッドサイドや自宅、あるいは災害現場等の特殊な環境下で、撮影者Rが手に持ちながら作業を行うことができる。
また、三次元人体図70を用いて撮影部位だけでなく被写体Hの姿勢および向きを指定するので、準備作業でポジショニングした被写体Hの姿勢および向きと同じ姿勢および向きを簡単に指定することができる。このため、特殊な環境下で標準的な姿勢および向きでX線撮影を行うことができない場合にも対処することができる。
撮影部位を指定するGUI(人体図)とは別に被写体Hの姿勢および向きを指定するGUIを配さなくてもよいので、設定画面71の画面構成をすっきりと見やすくすることができる。また、三次元人体図70の表示に余計な制約がないので、三次元人体図70を比較的大きいサイズで表示させることができ、フィンガーアクションによる操作指示をしやすくすることができる。したがって、タッチパネル15の面積が比較的小さい携帯型コンソール13を用いながらも、撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定がしやすい。
次いでステップS12に示すように、検索・格納部62により、撮影部位と被写体Hの姿勢および向きに応じた撮影条件が、ストレージデバイス30の撮影条件テーブル45から検索される。そして、ステップS13に示すように、検索された撮影条件が通信制御部63により制御装置12に送信される。制御装置12では、携帯型コンソール13からの撮影条件が受信され、受信された撮影条件が設定される。また、撮影条件は制御装置12から電子カセッテ11に転送され、X線画像に添付される。
撮影部位と被写体Hの姿勢および向きの組に対応する撮影条件を撮影条件テーブル45の形式で記憶し、三次元人体図70を用いて指定された撮影部位と被写体Hの姿勢および向きに応じた撮影条件を撮影条件テーブル45から検索して、検索した撮影条件を制御装置12に送信するので、撮影者Rは撮影条件のマニュアル設定の煩わしさから解放される。
撮影条件の設定後、照射スイッチ24が操作されてX線撮影が行われる。これにより電子カセッテ11からX線画像が出力される。X線画像は、制御装置12を経由して携帯型コンソール13に送信され、タッチパネル15に表示されて撮影者Rに供される。
上記実施形態では、立位正面の標準の体厚の成人男性の全体像を表した三次元人体図70を初期表示としているが、本発明はこれに限定されない。例えば図10(B)に示す、臥位正面の標準の体厚の成人男性の全体像を表した三次元人体図70を初期表示としてもよい。
また、図13に示すように、ストレージデバイス30の描画データ50に、初期表示の候補となる三次元人体図のデータ90を複数パターン記憶させておいてもよい。この場合、ストレージデバイス30は第2記憶部に相当する。操作指示受付部61は、被写体Hに応じた三次元人体図70の選択指示を操作指示として受け付ける。画面制御部60は、操作指示受付部61で選択指示を受け付けた三次元人体図のデータ90をストレージデバイス30から読み出してタッチパネル15に表示させる。
例えば、図5等に示す立位正面の標準の体厚の成人男性の全体像を表した三次元人体図70、図7(B)に示す立位正面の胴体の体厚の厚い成人男性の全体像を表した三次元人体図70、図8(B)に示す立位正面の胴体の体厚の薄い成人男性の全体像を表した三次元人体図70の3パターンのデータ90を用意し、これら各パターンのいずれを初期表示させるかを撮影者Rに選択させる。あるいは、成人男性だけでなく、成人女性や男児、女児等、被写体の属性ごとに三次元人体図のデータ90を用意してもよい。こうすれば、体厚変更等のいくつかの変形の指示を省くことができる。
上記実施形態では、撮影部位と被写体Hの姿勢および向きの組に対応する撮影条件を撮影条件テーブル45の形式で記憶し、三次元人体図70を用いて指定された撮影部位と被写体Hの姿勢および向きに応じた撮影条件を撮影条件テーブル45から検索して、検索した撮影条件を制御装置12に送信しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、三次元人体図70を用いて撮影部位と被写体Hの姿勢および向きを指定したうえで、撮影条件も撮影者Rがマニュアルで設定してもよい。また、三次元人体図70を用いて指定された撮影部位と被写体Hの姿勢および向きに応じた撮影条件の制御装置12への送信は行わずに、撮影条件をタッチパネル15に表示させるだけにとどめ、撮影者Rがタッチパネル15に表示されたものと同じ撮影条件を電子カセッテ11や制御装置12にマニュアルで設定しても構わない。
なお、三次元人体図70を用いた被写体Hの姿勢の指定と、線源移動装置によるX線源10の移動を連動させてもよい。例えば、制御装置12が線源移動装置の駆動を制御し、また立位と臥位でX線源10を共用する場合、立位の撮影位置にX線源10があって、三次元人体図70を用いた被写体Hの姿勢で臥位が指定された場合は、線源移動装置に対してX線源10を臥位の位置に移動させるよう制御装置12が指令する。
また、三次元人体図70を用いた被写体Hの姿勢の指定と、X線源の使用選択を連動させてもよい。例えば、立位と臥位で2台のX線源が用意され、制御装置12が2台のX線源の使用選択機能を有する場合、三次元人体図70を用いた被写体Hの姿勢で臥位が指定された場合は、臥位用のX線源を制御装置12に自動選択させる。このように、三次元人体図70を用いた被写体の姿勢の指定と、X線源の移動や使用選択を連動させれば、X線源の移動や使用選択の作業を省くことができる。
上記実施形態で示したフィンガーアクションと変形の指示の対応関係は一例であり、適宜変更することが可能である。例えば、2本の指を滑らせる動作をする2本指スワイプの操作指示を、軸AX1を回転軸にして三次元人体図70を回転させる指示とし、ローテーションROの操作指示を、軸AX2を回転軸にして三次元人体図70を回転させる指示としてもよい。この場合は各回転軸指定ボタン79a、79bは不要である。フィンガーアクションと変形の指示の対応関係を撮影者Rがカスタマイズ可能に構成してもよい。
三次元人体図70を回転させる軸は、上記実施形態のAX1、AX2に限らない。腰部の左右側面を水平に貫く軸を回転軸としてもよい。
フィンガーアクションに加えて、さらに別の方法で撮影者Rの操作指示を検知してもよい。例えば、撮影者Rの指や腕にマーカーを取り付け、マーカーの動きをトラッカーで検出する、いわゆるモーションキャプチャ技術を用いてもよい。また、モーションキャプチャ技術の一種であるキネクト(登録商標)を用いて撮影者Rの操作指示を検知してもよい。フィンガーアクションによる操作指示が不調な場合の代替として利用することができる。
上記実施形態では、X線源10と電子カセッテ11の両方の駆動を制御する制御装置12を例示したが、X線源10の駆動を制御する線源制御装置と、電子カセッテ11の駆動を制御するカセッテ制御装置とに制御装置12を分けてもよい。この場合、電圧発生部20、線源制御部21は線源制御装置に、カセッテ制御部22はカセッテ制御装置に設けられ、通信部23は両方に設けられる。線源制御装置はX線源10と携帯型コンソール13に接続され、カセッテ制御装置は電子カセッテ11と携帯型コンソール13に接続される。
線源制御装置とカセッテ制御装置は、接続してもしなくてもよい。これらを接続した場合は、X線源10によるX線の照射開始タイミングと電子カセッテ11の蓄積動作の開始タイミングとの同期は、上記実施形態のように線源制御装置とカセッテ制御装置間で同期信号を遣り取りすることで行う。接続しない場合は、同期信号は遣り取りできないので、電子カセッテ11にX線の照射開始検出機能を設け、照射開始検出機能でX線の照射開始を検出したときに蓄積動作を開始する構成とする。
なお、上記実施形態で示したとおり、本発明は、プログラムの形態、さらにはプログラムを記憶する記憶媒体にも及ぶ。また、本発明は、上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、本発明は、X線に限らず、γ線などの他の放射線を撮影対象とした場合にも適用することができる。
2 X線撮影システム
10 X線源
11 電子カセッテ
12 制御装置
13 携帯型コンソール
15 タッチパネル
30 ストレージデバイス(第1、第2記憶部)
32 CPU
33 通信部
40 作動プログラム
45 撮影条件テーブル
60 画面制御部
61 操作指示受付部
62 検索・格納部(検索部)
63 通信制御部
70 三次元人体図
71 設定画面

Claims (8)

  1. 放射線撮影時に撮影者により携帯される携帯型コンソールであって、
    前記撮影者のフィンガーアクションによる操作指示が入力される操作画面を表示するタッチパネルと、
    前記放射線撮影の撮影条件を設定するための三次元人体図が描かれた設定画面を、前記操作画面として、前記タッチパネルに表示させる画面制御部と、
    前記三次元人体図を用いた前記放射線撮影の撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定を前記操作指示として受け付ける操作指示受付部とを備えることを特徴とする携帯型コンソール。
  2. 前記撮影部位および前記被写体の姿勢および向きに対応する前記撮影条件を記憶する第1記憶部と、
    前記操作指示受付部で受け付けた前記撮影部位および前記被写体の姿勢および向きに対応する前記撮影条件を前記第1記憶部から検索する検索部と、
    外部装置と通信する通信部と、
    前記検索部で検索した前記撮影条件を、前記通信部を介して前記外部装置に送信させる通信制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯型コンソール。
  3. 前記操作指示受付部は、前記三次元人体図に対する変形の指示を前記操作指示として受け付け、
    前記画面制御部は、前記変形の指示に応じて、前記設定画面上の前記三次元人体図を変形させることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯型コンソール。
  4. 前記変形の指示は、前記三次元人体図の回転、関節の曲げ伸ばしを含むことを特徴とする請求項3に記載の携帯型コンソール。
  5. 前記変形の指示は、前記三次元人体図の拡大、縮小、体厚の伸張、収縮を含むことを特徴とする請求項3または4に記載の携帯型コンソール。
  6. 前記三次元人体図のデータを複数パターン記憶する第2記憶部を備え、
    前記操作指示受付部は、撮影対象の被写体に応じた前記三次元人体図の選択指示を前記操作指示として受け付け、
    前記画面制御部は、前記操作指示受付部で前記選択指示を受け付けた前記三次元人体図のデータを前記第2記憶部から読み出して前記タッチパネルに表示させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の携帯型コンソール。
  7. 放射線撮影時に撮影者により携帯され、前記撮影者のフィンガーアクションによる操作指示が入力される操作画面を表示するタッチパネルを備える携帯型コンソールの作動方法であって、
    画面制御部により、前記放射線撮影の撮影条件を設定するための三次元人体図が描かれた設定画面を、前記操作画面として、前記タッチパネルに表示させる画面制御ステップと、
    操作指示受付部により、前記三次元人体図を用いた前記放射線撮影の撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定を前記操作指示として受け付ける操作指示受付ステップとを備えることを特徴とする携帯型コンソールの作動方法。
  8. 放射線撮影時に撮影者により携帯され、前記撮影者のフィンガーアクションによる操作指示が入力される操作画面を表示するタッチパネルを備える携帯型コンソールの作動プログラムであって、
    前記放射線撮影の撮影条件を設定するための三次元人体図が描かれた設定画面を、前記操作画面として、前記タッチパネルに表示させる画面制御機能と、
    前記三次元人体図を用いた前記放射線撮影の撮影部位と被写体の姿勢および向きの指定を前記操作指示として受け付ける操作指示受付機能とを、前記携帯型コンソールに実行させるための携帯型コンソールの作動プログラム。
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