JP2015169150A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015169150A
JP2015169150A JP2014045642A JP2014045642A JP2015169150A JP 2015169150 A JP2015169150 A JP 2015169150A JP 2014045642 A JP2014045642 A JP 2014045642A JP 2014045642 A JP2014045642 A JP 2014045642A JP 2015169150 A JP2015169150 A JP 2015169150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
filter
opening
engine
float
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014045642A
Other languages
English (en)
Inventor
友一 永作
Yuichi Nagasaku
友一 永作
真介 木下
Shinsuke Kinoshita
真介 木下
拓也 伊藤
Takuya Ito
拓也 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2014045642A priority Critical patent/JP2015169150A/ja
Publication of JP2015169150A publication Critical patent/JP2015169150A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

【課題】軽油等のように粘度が大きく変化する燃料に対して粘度が高い場合にも燃料を供給可能とすると共に、車両傾斜時又は高速旋回時にも燃料を安定的にエンジンに供給可能とした燃料供給装置を提供する。【解決手段】車両が傾斜した場合に、燃料Fの液面Sからフィルタ14の開口部36Bを含む筐体30の一部が燃料蒸気中に露出するが、孔部32を燃料Fよりも比重の軽いフロート34が上方に移動して開口部36Bを閉塞する。この結果、筐体30の露出部分に燃料Fの液膜が形成され、筐体30の液没部分の表面又は開口部36Aから燃料Fが孔部32に流入する。この結果、燃料Fの粘度が高くても、また車両の傾斜時や高速旋回時にも燃料Fを安定的にエンジンに供給可能となる。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
一般に、ディーゼルエンジン等に燃料を供給する燃料供給装置では、燃料タンクの底面に吸引燃料から異物を除去する袋状のフィルタが配設されている。このフィルタは、一部が燃料から気体(燃料蒸気)中に露出しても、燃料によってフィルタ表面に液膜が形成されることによってフィルタ内が気密に保たれ、フィルタ内からエンジンに燃料を供給(吸引)可能とされている。
ところで、燃料タンクにおける燃料の残量が低下した場合に、車両が傾斜したり高速旋回すると燃料タンクの底面に対して燃料の液面が相対的に傾斜し、燃料から燃料蒸気中にフィルタが完全に露出してエンジンに燃料が供給できなくなるおそれがある。
そこで、フィルタを囲むように燃料タンクにカップを配設することによって、燃料タンクの底面に対して燃料の液面が相対的に傾斜した場合にもカップ内に保持された燃料がフィルタ内に供給され、エンジンに燃料を供給可能としている(特許文献1参照)。
発明協会公開技報 公技番号2009−506962 特開2012−87719号公報
上記のような先行技術において、燃料が軽油の場合には、周囲温度が低下することによって燃料の粘度が上昇し、フィルタを燃料が透過することが困難になるという問題があった。この対策として、フィルタの一部に開口部を形成し、粘度の高い燃料を開口部からフィルタ内部に流入させることが考えられる。この場合には、開口部からフィルタ内部への燃料の流入性を向上させるために、燃料タンクにカップを設けないことが好ましい。
しかしながら、車両傾斜時や高速旋回時に液面から燃料蒸気中に開口部を含むフィルタの一部が露出すると、フィルタ表面に液膜を形成することができなくなる。この結果、フィルタ内部におけるエンジンへの吸入口に燃料蒸気が到達することによって燃料の吸引ができなくなるという不都合があった。
本発明は上記事実を考慮し、軽油等のように粘度が大きく変化する燃料に対して粘度が高い場合にもエンジンに燃料を供給可能とすると共に、車両傾斜時又は高速旋回時にも燃料をエンジンに安定的に供給可能とした燃料供給装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、燃料を収容する閉空間が形成された燃料タンク本体と、少なくとも一部がろ過材で形成された壁部によって内側に空間が形成され、前記閉空間に収容された前記燃料を前記ろ過材に透過させることによって当該燃料から異物を除去するフィルタと、前記フィルタの空間から前記燃料タンク本体の外部へ前記燃料を導出する燃料送出手段と、前記壁部に形成され、前記フィルタの空間と前記燃料タンク本体の閉空間とを連通させる複数の開口部と、前記燃料よりも比重の軽い材料で形成され、前記フィルタの空間内で複数の開口部間を移動可能に配設され、気体中に露出された開口部を閉塞した時に他の開口部の少なくとも一つを開放するフロートと、を備える。
この燃料供給装置では、フィルタ全体が燃料に浸漬している場合には、燃料タンク本体に収容された燃料がフィルタのろ過材を透過することによりろ過材で異物を除去された燃料がフィルタ内部の空間に流入し、燃料送出手段によってフィルタの空間からエンジンに燃料が供給される。
また、燃料タンクの周囲温度の低下等によって燃料の粘度が上昇し、燃料がろ過材を透過することが困難になった場合でも、フィルタの壁部に形成された開口部を介して燃料タンク本体の閉空間からフィルタ内部の空間に燃料が流入可能となり、燃料送出手段によってフィルタの空間からエンジンに燃料が供給される。
さらに、車両が傾斜した場合又は高速旋回した場合に、燃料の液面からフィルタの開口部を含む部分が燃料蒸気中に露出することがある。この場合には、フィルタ内部の空間において燃料よりも比重の軽いフロートが燃料蒸気側に移動し、燃料蒸気中に露出した開口部を閉塞する。この結果、フィルタの一部に燃料が接触することによりフィルタに液膜が形成(維持)される。したがって、燃料に液没しているフィルタのろ過材を燃料が透過してフィルタ内部の空間に燃料が流入し、燃料送出手段によってフィルタの空間からエンジンに燃料が供給される。また、燃料の粘度が高い場合には、燃料に液没しているフィルタの開口部の少なくとも一つはフロータで閉塞されていない(開放されている)ため、液没している閉塞されていない開口部からフィルタ内部の空間に燃料が流入し、燃料送出手段によってフィルタの空間からエンジンに燃料が供給される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記開口部は、前記フィルタの側面の壁部に開口している。
この燃料供給装置では、フィルタの側面の壁部に開口部を形成しているため、フィルタの上面の壁部に開口部を形成している場合と比較して燃料タンク内で低い位置まで燃料をフィルタ内に流入させ、エンジンに供給することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記複数の開口部は、車幅方向に相互に離間して配置されている。
フィルタの複数の開口部が車幅方向に相互に離間して配置されているため、高速旋回時や車両の幅方向の傾斜等による燃料液面と燃料タンク底面との車幅方向の相互傾斜に良好に対応することができる。
請求項1記載の発明は、上記構成としたので、燃料の粘度が高い場合にもエンジンに燃料を安定的に供給することができると共に、車両傾斜時や高速旋回時にもエンジンに燃料を安定的に供給することができる。
請求項2記載の発明は、上記構成としたので、燃料タンク内の供給可能な燃料の量を増加させることができる。
請求項3記載の発明は、上記構成としてので、車両傾斜時や高速旋回時に一層安定的にエンジンに燃料を供給することができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料供給装置の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るフィルタの一部切欠断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両傾斜時の燃料供給装置の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る高速旋回時の燃料供給装置の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料供給装置の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るフィルタの一部切欠断面図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る燃料供給装置について図1〜図4を参照して説明する。
以下、各図面において、車両前方を矢印FR、車両上方を矢印UP、車両幅方向を矢印Wで示す。また、燃料供給装置の内部には、様々な部品が取り付けられるが、本実施形態に関連する部品のみ図示し、他の部品は図示を省略した。
燃料供給装置10は、軽油用のものであり、図1に示すように、燃料タンク12と、燃料タンク12の底面に配設されるフィルタ14と、フィルタ14の内部から燃料タンク12の外部にある図示しないディーゼルエンジン(以下、「エンジン」という)に燃料を供給する吸引管16とを備える。
燃料タンク12は、所定の厚みを有する樹脂で形成された筐体であり、左壁18、右壁20、底壁22、上壁24とで囲まれた閉空間26を有する燃料タンク本体28を備える。
燃料タンク12の閉空間26内で底壁22上にフィルタ14が配設されている。フィルタ14は、図1及び図2に示すように、剛体であるメッシュ状の樹脂から形成された矩形状の筐体30と、筐体30の長手(矢印W)方向に延在する断面円形の孔部32内を長手方向に摺動可能に配設されたフロート34と、筐体30の上面30Aの長手方向両端部近傍に設けられ上面30Aと孔部32を連通させる開口部36A、36Bとを備える。また、吸引管16が筐体30の上面30Aのほぼ中央から燃料タンク12の上壁24の外まで延在し、フィルタ14の孔部32と燃料タンク本体28の外(エンジン)側を連通させている。
フロート34は、孔部32の孔径と同径の略円柱体であり、その比重が燃料Fよりも軽い材料で形成されている。フロート34の軸方向長さは、筐体30の開口部36Aの中心から開口部36Bの中心までの距離に等しい。すなわち、フロート34が開口部36Aと開口部36Bを同時に閉塞することはできない構成である。
フロート34には、軸方向に貫通する断面円形の貫通孔40が形成されている。また、フロート34の軸方向中央辺りには、貫通孔40と吸引管16を連通させるために上側側面の一部を切り欠いた開口部42が形成されている。開口部42の軸方向長さは、フロート34が孔部32の端部32A、32Bに当接する位置まで移動した場合にも、吸引管16と連通可能な長さとされている。
フィルタ14(筐体30)の上面30Aに形成された開口部36A、36Bは、上面30Aの長手(矢印W)方向両端部近傍に形成されている。これは、後述する車両の傾斜時等になるべく低い位置の粘度の高い燃料Fをフィルタ14内に流入させるためである。
このように構成された燃料供給装置10の作用について説明する。
先ず、車体が水平状態で直進走行している場合について説明する。この場合、図1に示すように、燃料タンク12の底壁22に配設されているフィルタ14は、燃料Fに完全に液没している。この場合には、エンジンから吸引管16を介して孔部32に負圧が作用することにより、フィルタ14のメッシュとなっている筐体30を燃料Fが透過して筐体30の表面から孔部32内に流入する。この際、メッシュとなっている筐体30で燃料Fから異物が除去される。孔部32内に流入した燃料Fは、フロート34の貫通孔40、開口部42及び吸引管16を介してエンジンに供給される。
なお、雰囲気温度等が低下して軽油である燃料Fの粘度が上昇し、いわゆるジェル状になった場合には、筐体30(メッシュ)を透過して孔部32に流入することが困難になる場合がある。その場合でも、筐体30の上面30Aには、メッシュよりも遥かに大きい径(例えば直径3mm)の2つの開口部36A、36Bが形成されているので、この開口部36A、36Bから孔部32に燃料Fが流入することができる。この場合も、エンジンから吸引管16を介して孔部32に作用する負圧により、孔部32に流入した燃料Fは、フロート34の貫通孔40、開口部42、吸引管16を介してエンジンに供給される。
次に、車体が車幅方向左に傾斜して走行している場合について説明する。
この場合、図3に示すように、車両と共に燃料タンク12も左に傾斜し、燃料タンク12の底壁22に配設されたフィルタ14も左に傾斜する。これに対して燃料Fの液面Sは水平状態を維持するので、燃料タンク12における燃料Fの残量が少ないとフィルタ14の右半分が液面Sから燃料蒸気中に露出する。
この際、燃料Fよりも比重の軽いフロート34は、傾斜した孔部32に沿って上方(燃料蒸気側)に移動する。すなわち、フロート34は、孔部32の端部32Bに向かって移動し、端部32Bに当接することによって移動を停止する。この際、フロート34は、孔部32と同径であるため、上側側面で開口部36Bを閉塞することになる。
開口部36Bが閉塞されることにより、燃料蒸気に露出しているフィルタ14の筐体30の表面に燃料Fによって液膜が形成される。この結果、エンジンから吸引管16を介してフィルタ14の孔部32に作用した負圧により、燃料Fに液没している筐体30の表面から筐体30を透過して孔部32内に燃料Fが流入し、フロート34の貫通孔40、開口部42を介して吸引管16からエンジンに燃料Fが供給される。
また、雰囲気温度の低下等によって燃料Fの粘度が高くなり、燃料Fがフィルタ14の筐体30を透過することが困難になる場合がある。この場合でも、燃料蒸気に露出しているフィルタ14の筐体30の表面に液膜が形成されているため、エンジンから吸引管16を介して孔部32に作用する負圧により、燃料Fに液没している開口部36Aからフィルタ14の孔部32に燃料Fが流入する。この孔部32に流入した燃料Fは、フロート34の貫通孔40、開口部42を介して吸引管16からエンジンに供給される。
なお、フロート34の軸方向長さは、開口部36A、36Bを同時に閉塞できない長さとされているため、燃料蒸気中に露出された開口部36Bをフロート34が閉塞している場合には、燃料Fに液没している開口部36Aは必ず開放(連通)されている。
最後に、車体が右に高速旋回している場合について説明する。
この場合、図4に示すように、燃料タンク本体28内の燃料Fは、遠心力によって燃料タンク本体28の左側に偏り、燃料Fの液面Sは右に傾斜する。これに対して燃料タンク本体28は水平位置を維持するので、燃料タンク12における燃料Fの残量が少ないとフィルタ14の右半分が液面Sから燃料蒸気中に露出する。
この際、燃料Fよりも比重の軽いフロート34は、孔部32に沿って燃料F側から燃料蒸気側に移動する。すなわち、孔部32の端部32Bに向かって移動し、端部32Bに当接することによって移動を停止する。この際、フロート34は、上面で開口部36Bを閉塞する。
この結果、燃料蒸気に露出しているフロート34の筐体30の表面に燃料Fによって液膜が形成される。したがって、エンジンから吸引管16を介してフィルタ14の孔部32に作用した負圧により、燃料Fに液没している筐体30の表面から筐体30を透過して孔部32内に燃料Fが流入し、フロート34の貫通孔40、開口部42を介して吸引管16からエンジンに燃料Fを供給できる。
燃料Fの粘度が高くなった場合でも、開口部36Bが閉塞されることにより、燃料蒸気に露出しているフィルタ14の筐体30の表面に液膜が形成されている。したがって、エンジンから吸引管16を介してフィルタ14の孔部32に作用する負圧により、燃料Fに液没している開口部36Aからフィルタ14の孔部32に燃料Fが流入し、フロート34の貫通孔40、開口部42を介して吸引管16からエンジンに燃料Fを供給できる。
このように、燃料供給装置10は、開口部36A、36Bを設けることによって燃料の粘度が高い場合でもエンジンに燃料Fを供給可能とすると共に、燃料Fよりも比重の軽いフロート34を孔部32の中に配設することによって開口部36A、36Bのいずれか一方が燃料蒸気中に露出した場合でも、フロート34によって燃料蒸気中に露出した開口部36Bを閉塞するため、フィルタ14の筐体30の表面に液膜が確実に形成(維持)される。この結果、吸引管16からフィルタ14の孔部32に作用する負圧によって筐体30の液没した部分から筐体30を透過して孔部32に燃料Fが流入し、エンジンに燃料Fを供給可能である。この際、2つの開口部36A、36Bのうち一方は燃料Fに液没しているため、燃料Fの粘度が高い場合でも液没している開口部から筐体30の孔部32に燃料Fが流入可能である。
すなわち、本実施形態に係る燃料供給装置10では、粘度の高い燃料Fを安定的にフィルタ14の空間内に流入させるために、筐体30の上面30Aに2つの開口部36A、36Bを設けた場合でも、フロート34を設けたことにより燃料蒸気中に露出した開口部36B(36A)を閉塞する構成としたものである。これにより、粘度の高い燃料Fを安定的にエンジンに供給可能にすると共に、燃料Fの液面Sと燃料タンク本体28の底壁22とが相対的に傾斜している場合でもエンジンに燃料Fを安定的に供給可能とすることができる。
特に、開口部36A、36Bをフィルタ14(筐体30)の長手(車幅)方向両端部に設け、フロート34を車幅方向に移動可能に構成しているため、高速旋回時や車幅方向の車両傾斜時に燃料タンク12の底壁22に対して燃料Fの液面Sが相対的に傾斜しても、フィルタ14からエンジンに燃料Fを安定的に供給することができる。
また、本実施形態では、燃料Fの液面Sと燃料タンク12の底壁22が相互に傾斜している場合には、一方の開口部、例えば開口部36Bが燃料蒸気中に露出してもフロート34で閉塞されるため、他方の開口部36Aが燃料蒸気中に露出されるまで、負圧によってフィルタ14の孔部32からエンジンに燃料Fを吸引(供給)可能である。すなわち、図3であれば、燃料Fの液面Sが開口部36Aの液位L1に到達するまで燃料Fの吸引が可能である。
これに対して、フロート34がない場合を想定すると、開口部36Bが燃料蒸気中に露出後、吸引管16の孔部32側の開口端が燃料蒸気に露出されると、燃料Fの吸引ができなくなる。すなわち、図3であれば、燃料Fの液面Sが吸引管16の開口端の液位L2に到達するまでしか燃料Fの吸引ができない。
このように、フロート34を設けることによって、燃料タンク12内におけるエンジンに対する燃料Fの供給(吸引)可能量を増加させることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る燃料供給装置について説明する。第1実施形態と同様な構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。第1実施形態と異なるのは、フィルタ及びフロートの形状のみなので、当該部分のみを説明する。
燃料供給装置50は、図5および図6に示すように、フィルタ14(筐体30)の長手方向に沿って形成されている孔部32の両端部には、燃料タンク本体28の閉空間26に連通する孔部32よりも径の小さい開口部36A、36Bが筐体30の側面30Bに形成されている。
孔部32に配設されるフロート52は、長手方向に延在する柱状体であり、その両端部が円錐状に形成された閉塞部54A、54Bとされている。また、フロート52の軸方向両端部近傍には、軸方向視直角4方向に側面から突出形成された4枚の翼部56が形成されており、孔部32の壁面に当接することにより孔部32内を安定して移動(案内)可能とされている。
このように形成された燃料供給装置50において、フィルタ14と燃料Fの液面Sが相対的に傾斜した場合には、フロート52が孔部32の軸方向に沿って燃料蒸気側に移動することで燃料Fの液面Sから燃料蒸気中に露出した開口部36A(36B)に閉塞部54A(54B)が挿入される。すなわち、開口部36A(36B)が確実に閉塞される。この結果、フィルタ14の筐体30において燃料蒸気中に露出した部分に燃料Fの液膜が形成され、燃料Fに液没している筐体30の表面又は液没している開口部36B(36A)から孔部32内に燃料Fが流入し、吸引管16からエンジンに安定的に供給される。
また、開口部36A、36Bを筐体30の側面30Bに形成することにより、上面30Aに開口部36A、36Bに設けた場合より燃料Fの液位が低い場合まで燃料Fを外部に供給可能となる。
なお、燃料Fの液位がより低い場合まで燃料Fをエンジンに安定的に供給可能とするには、開口部36A、36Bをフィルタ14(筐体30)の下側に形成することも考えられる。
ところで、一連の実施形態では、粘度の変化が大きい軽油が燃料の場合について説明したが、これに限定されるものではない。フィルタ14に開口部36A、36Bを設ける必要性がある場合には本発明を適用することができる。例えば、吸引管16に換えてポンプユニットが形成されている場合にも、適用することができる。
また、本実施形態では、フィルタ14における開口部36A、36Bの配置、すなわちフロート34の移動方向を車幅方向としたが、車両前後方向等、他の方向でも良い。
さらに、本実施形態では、フィルタ14に2つの開口部36A、36Bを設けたが、3以上の開口部を設けても良い。この場合には、フロートの移動方向を一方向ではなく複数方向にしても良い。
さらにまた、フィルタ14の筐体30は全体がろ過材であるメッシュとしたが、一部だけメッシュでも良い。また、不織布等、メッシュ以外のろ過材を用いても良い。
10、燃料供給装置
14 フィルタ
16 吸引管(燃料送出手段)
26 閉空間
28 燃料タンク本体
30 筐体(壁部、ろ過材)
30B 側面(側面の壁部)
32 孔部(空間)
34 フロート
36A、36B 開口部

Claims (3)

  1. 燃料を収容する閉空間が形成された燃料タンク本体と、
    少なくとも一部がろ過材で形成された壁部によって内側に空間が形成され、前記閉空間に収容された前記燃料を前記ろ過材に透過させることによって当該燃料から異物を除去するフィルタと、
    前記フィルタの空間から前記燃料タンク本体の外部へ前記燃料を導出する燃料送出手段と、
    前記壁部に形成され、前記フィルタの空間と前記燃料タンク本体の閉空間とを連通させる複数の開口部と、
    前記燃料よりも比重の軽い材料で形成され、前記フィルタの空間内で複数の開口部間を移動可能に配設され、気体中に露出された開口部を閉塞した時に他の開口部の少なくとも一つを開放するフロートと、
    を備える燃料供給装置。
  2. 前記開口部は、前記フィルタの側面の壁部に開口している請求項1記載の燃料供給装置。
  3. 前記複数の開口部は、車幅方向に相互に離間して配置されている請求項1または2記載の燃料供給装置。
JP2014045642A 2014-03-07 2014-03-07 燃料供給装置 Pending JP2015169150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014045642A JP2015169150A (ja) 2014-03-07 2014-03-07 燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014045642A JP2015169150A (ja) 2014-03-07 2014-03-07 燃料供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015169150A true JP2015169150A (ja) 2015-09-28

Family

ID=54202111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014045642A Pending JP2015169150A (ja) 2014-03-07 2014-03-07 燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015169150A (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5715969U (ja) * 1980-06-30 1982-01-27
JPS58130070U (ja) * 1982-02-27 1983-09-02 いすゞ自動車株式会社 液体タンクのバルブ装置
JPS6037601U (ja) * 1983-08-23 1985-03-15 川崎重工業株式会社 油圧駆動装置
JPS60127471U (ja) * 1984-02-04 1985-08-27 日野自動車株式会社 燃料タンク
JPS63173314U (ja) * 1987-05-01 1988-11-10
JPH01183075A (ja) * 1988-01-08 1989-07-20 Meidensha Corp 電解液循環装置
US5363827A (en) * 1993-10-14 1994-11-15 Carter Automotive Company, Inc. Fuel pump assembly
JP2010138806A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Nifco Inc 燃料用フィルタ
JP2010174731A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Toyota Motor Corp 燃料フィルタ構造
JP2012087719A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Motor Corp 燃料供給装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5715969U (ja) * 1980-06-30 1982-01-27
JPS58130070U (ja) * 1982-02-27 1983-09-02 いすゞ自動車株式会社 液体タンクのバルブ装置
JPS6037601U (ja) * 1983-08-23 1985-03-15 川崎重工業株式会社 油圧駆動装置
JPS60127471U (ja) * 1984-02-04 1985-08-27 日野自動車株式会社 燃料タンク
JPS63173314U (ja) * 1987-05-01 1988-11-10
JPH01183075A (ja) * 1988-01-08 1989-07-20 Meidensha Corp 電解液循環装置
US5363827A (en) * 1993-10-14 1994-11-15 Carter Automotive Company, Inc. Fuel pump assembly
JP2010138806A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Nifco Inc 燃料用フィルタ
JP2010174731A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Toyota Motor Corp 燃料フィルタ構造
JP2012087719A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Motor Corp 燃料供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6292102B2 (ja) 燃料供給装置
JP6488122B2 (ja) 燃料タンク用弁装置
JP6157376B2 (ja) 弁装置
JP2006194239A (ja) 燃料供給装置
KR101454725B1 (ko) 연료 공급 장치
KR102253339B1 (ko) 연료 탱크용 밸브 장치
JP6148788B2 (ja) 燃料タンク用弁装置
JP2009209876A (ja) 鞍型燃料タンク
JP6886434B2 (ja) 燃料タンク用弁装置
JP2008030642A (ja) 燃料タンクシステム
CN108180093B (zh) 鞍式燃料箱
JP2015169150A (ja) 燃料供給装置
JP5785053B2 (ja) 弁装置
JP2007333138A (ja) 液体遮断弁装置
JP2010174731A (ja) 燃料フィルタ構造
JP2013227929A (ja) フィルタ装置
JP5074909B2 (ja) 燃料タンク構造
JP2015055211A (ja) バルブ及び燃料タンク構造
JP6664204B2 (ja) 燃料タンク用弁装置
JP2006177164A (ja) 満タン規制バルブ
JP5760963B2 (ja) 燃料供給装置
JP5724826B2 (ja) 燃料供給装置
JP2012087719A (ja) 燃料供給装置
KR20160042425A (ko) 증발 연료 처리 장치
JP2015020547A (ja) 燃料遮断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171010