JP2015167818A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】、前後方向にスライド移動可能な肘当てを有する椅子において、椅子本体が天板側に近接して位置し得る椅子を提供する。【解決手段】椅子を、座と背凭れとを有した椅子本体と、前位置と後位置との間で前後方向にスライド移動可能な肘当てを有し前記椅子本体に支持された肘掛けとを備えてなり、床面に対して移動可能な構成とし、前記後位置における前記肘当ての前端部が、前記背凭れの前面部と前記座の前端部との略中間位置よりも後側に位置しているものとした。このようなものであれば、肘掛けの肘当てが、着座者に先行して天板と干渉することを好適に抑制することができるものとなる。【選択図】図1

Description

本発明は、オフィス等において好適に使用される椅子に関する。
従来から、座及び背凭れを主体に構成された椅子本体に、肘掛けを取り付けてなる椅子が知られている(例えば、特許文献1を参照)。そして、かかる椅子においては、肘掛けの肘当てが、着座者の便宜に供するべく前後方向にスライド移動可能に構成されているものが多く存在している。
この種の椅子における肘当ては、一般に、机やテーブルにおける天板の高さ位置と略同じ高さ位置に位置することが多い。そのため、着座者が天板の縁にできるだけ近接した位置で執務を行おうとするような場合に、着座者の胴体よりも先に肘当てが天板に当たってしまうことがあり、椅子をそれ以上天板に近づけることができなくなってしまうことがあった。
近時、天板に肘をついた状態でパソコン操作するような場面が多くあることから、肘当てが前後方向にスライド移動可能に構成された椅子において、肘当ての好適な姿勢を維持して肘掛けとしての機能を損ねることなく保持しつつ、肘当てが、着座者に先行して天板と干渉することを好適に抑制することができる椅子の登場が望まれている。
また、着座者が着座していない場合でも、椅子本体を天板側にできるだけ近づけておきたいという要望もある。
特開平11−332694号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、肘当てが前後方向にスライド移動可能に構成された椅子において、椅子本体が天板側に近接して位置し得る椅子を提供することにある。
すなわち、本発明の椅子は次の構成をなしている。
請求項1に記載の椅子は、座と背凭れとを有した椅子本体と、前位置と後位置との間で前後方向にスライド移動可能な肘当てを有し前記椅子本体に支持された肘掛けとを備えてなり、床面に対して移動可能な椅子であって、前記後位置における前記肘当ての前端部が、前記背凭れの前面部と前記座の前端部との略中間位置よりも後側に位置しているものである。
請求項2に記載の椅子は、請求項1に係る構成において、前記肘掛けが、上側の部位が下側の部位よりも前側に位置するように傾斜した肘支柱とこの肘支柱の上部に配された前記肘当てとを有した肘掛け本体と、この肘掛け本体を上下昇降可能に支持する肘フレームとを備えており、前記座が前後方向にスライド移動可能に構成されているものである。
請求項3に記載の椅子は、請求項1又は2に係る構成において、前記後位置における前記肘当ての前端部と前記背凭れの前面部との離間寸法が、190mm以下の長さに設定されているものである。
請求項4に記載の椅子は、請求項1、2又は3に係る構成において、前記肘掛けが、前記背凭れの後傾動作に連動して後下方に回動し得るものであり、前記後位置における前記肘当ての前端部が、前記肘掛けの後下方への回動中心よりも後側に位置しているものである。
請求項5に記載の椅子は、請求項1、2、3又は4に係る構成において、前記肘掛けが、上側の部位が下側の部位よりも前側に位置するように傾斜した肘支柱とこの肘支柱の上部に配された前記肘当てとを有した肘掛け本体と、この肘掛け本体を上下昇降可能に支持する肘フレームとを備えたものであり、前記肘フレームが前記背凭れを前後方向に回動可能に支持する背フレームに接続されているものである。
請求項6に記載の椅子は、請求項1、2、3、4又は5に係る構成において、前記肘掛けが、上側の部位が下側の部位よりも前側に位置するように傾斜した肘支柱とこの肘支柱の上部に配された前記肘当てとを有した肘掛け本体と、この肘掛け本体を上下昇降可能に支持する肘フレームとを備えたものであり、
前記肘フレームが、下端部が他の部位に接続していない有底筒状をなし前記肘支柱を上下昇降可能に保持する筒状部と当該筒状部を先端部において支持するとともに基端部において前記椅子本体に接続した取付アームとを備えているものである。
請求項7に記載の椅子は、請求項1、2、3、4、5又は6に記載の構成において、前記椅子本体の背面に、左右方向に延び後方に開放された取付領域を設け、前記取付領域に前記肘掛けの基端部を取り付けているものである。
以上説明したように本発明によれば、肘当てが前後方向にスライド移動可能に構成された椅子において、椅子本体が天板側に近接して位置し得る椅子を提供することができるものとなる。
本発明の一実施形態に係る椅子の前側から見た斜視図。 同実施形態に係る椅子の右側面図。 同実施形態に係る椅子の背面図。 同実施形態に係る椅子の平面図。 同実施形態に係る椅子の分解斜視図。 同実施形態に係る椅子の肘掛けの分解斜視図。 肘当てのスライド動作を説明するための部分拡大平面図。 同部分拡大平面図。 同部分拡大平面図。 同実施形態における肘当ての底面図。 同実施形態における椅子の使用状態の一例を示す平面図。 同平面図。 他の実施形態を示す椅子の右側面図。
以下、本発明をシンクロチルト式の事務用回転椅子Cに適用した場合の一実施形態につき、図1〜12を参照して説明する。
この椅子Cは、椅子本体C1に肘掛け7を装着したものである。椅子Cは、座4と背凭れ6とを有した椅子本体C1と、前位置(F)と後位置(R)との間で前後方向にスライド移動可能な肘当て72を有し椅子本体C1に支持された肘掛け7とを備えている。椅子Cは、床面に対して移動可能なものであり、具体的には、椅子本体C1が下端にキャスタ13を有した脚体1を備えているものである。この実施形態では、椅子Cは、後位置(R)における肘当て72の前端部e1が、背凭れ6の前面部mと座4の前端部t1との略中間位置ceよりも後側に位置している。
以下、椅子本体C及び肘掛け7について詳述する。
椅子本体C1は、脚体1と、この脚体1の上部に支持され水平旋回可能な支持基部2と、この支持基部2に支持された座4と、支持基部2に対して後傾動作可能に支持された背凭れ6とを具備してなる。なお、この実施形態では、座4は座フレーム3を介して支持基部2に支持されており、背凭れ6は背支桿51を有した背フレーム5を介して支持基部2に対して後傾動作可能に支持されている。
脚体1は、キャスタ13を有した脚羽根タイプの脚ベース11と、この脚ベース11の中心部に立設した脚支柱12とを具備してなる。脚支柱12は、ガススプリングを主体に構成された通常のもので、この脚支柱12の上端部に支持基部2が取り付けられている。
支持基部2は、前記脚体1によって水平旋回可能かつ上下方向に昇降可能に支持されたもので、脚支柱12に装着されたハウジング21と、このハウジング21の両側の側壁211に貫装される背凭れ支持用の回転軸である主軸22とを具備してなる。主軸22に接続した背フレーム5、当該背フレーム5に接続した背凭れ6、及び当該背フレーム5に接続した肘掛け7は、それぞれ主軸22を後傾動作における回動中心としている。支持基部2は、背凭れ6の後傾動作に対してコイルスプリング等の弾性部材を用いて弾性反発力を発生させる傾動反力発生機構(図示せず)を具備している。
座フレーム3は、支持基部2の上側に配されたもので、座4の全体を支持する枠状の座フレーム本体31を主体に構成されている。座フレーム本体31は、合成樹脂により一体に成形されたもので、左右の側枠部35を有する枠状をなしている。座フレーム本体31の側枠部35の後端部33は、図示しない連結軸を介して背フレーム5に支持されている。座フレーム本体31の側枠部35の前端部34は、図示しない連結軸を介して支持基部2に支持されている。
座4は、座フレーム3上に取り付けられたアウターシェル41と、このアウターシェル41上に設けられたインナーシェル(図示せず)を有する座本体42とを備えたものである。アウターシェル41とインナーシェルとの間には、アウターシェル41に対してインナーシェルを前後方向にスライド移動させるためのスライド案内機構43が設けられている。すなわち、座4は、前位置(f)と後位置(r)との間で前後方向にスライド移動可能に構成されている。座4における前後動移動範囲、すなわち、座4の前位置(f)と後位置(r)との間の前後寸法は、50mmに設定されている。
アウターシェル41の下方に設けられた操作グリップS1は反力調整用のもので、支持基部2内に設けられた傾動反力発生機構のスプリング予圧を調整するようになっている。アウターシェル41の下面には、座4の高さ位置を調整するため高さ調整用のレバーS2と、背凭れ6を所望のロック位置でロックするためのレバーS3と、スライド案内機構43を操作するための押しボタンS4とが設けられている。アウターシェル41の前縁角部には、座フレーム3を主体に構成された座前傾手段を操作するための座前傾用のレバーS5が設けられている。
座本体42は、アウターシェル41上にスライド案内機構43を介して前後方向にスライド移動可能に配設されたインナーシェルと、インナーシェル上に配されたクッション(図示せず)と、このクッション及びインナーシェルの周縁部下面をくるむ張地たる座表皮材42aとを備えたものである。この実施形態では、座4は、当該座4を前傾させるための座前傾手段を構成する座フレーム3を介して支持基部2に支持されている。
背フレーム5は、立ち上がり部を有する側面視L字状をなすもので、ほぼ前後方向に水平に延びる左右の背支桿51と、これら背支桿51の後端に取り付けられ前記立ち上がり部を形成する左右の連結部材52と、左右の背支桿51を連結する横架材53とを備えている。なお、背フレーム5と背凭れ6とは、着座者Pの背中を支持するための背支持要素Jを構成し、この実施形態では、背支持要素Jが支持基部2に対して回動可能に接続されている。
各背支桿51は、アルミダイキャストにより一体に形成されている。各背支桿51の基端部は、回転軸である主軸22に支持されている。各背支桿51の中間部は、連結軸を枢着するための軸受部511を備えている。各背支桿51の先端部には、上方に延びる板状の連結部材取付突部512を備えている。左右の背支桿51は、基端部を前記主軸22に嵌合させた状態で支持基部2に回動可能に取り付けられている。
連結部材52は、正面視において背凭れ6の左右両側縁間に収まる寸法形状のものである。各連結部材52は、背凭れ6と背支桿51との間に介在させたもので、背支桿51及び背凭れ6とはそれぞれ別体をなしている。各連結部材52は、対向する挟圧面をそれぞれ備えた対をなす対面壁54、55を一体に備えたものである。すなわち、各連結部材52は、背凭れ6の下縁を支持する上の対面壁54と、この上の対面壁54の下方に配設された下の対面壁55と、これら両対面壁54、55の基端側を一体に結合する基端側結合壁56と、前記両対面壁54、55の先端部を除く前縁部同士を結合する奥側結合壁57とを備えたもので、アルミダイキャストにより一体に成形されている。
上の対面壁54は、上部にビスにより背凭れ6を取り付けるためのナット部を有した背凭れ取付突部54aを備えている。下の対面壁55には、連結部材取付突部512を挿入可能な図示しない貫通孔が形成されている。
各連結部材52の上下の対面壁54、55は、その先端側が自由端構造をなしており、部材の弾性変形を利用して対面壁54、55同士を接近させ得るように構成されている。連結部材52は、対面壁54、55と奥側結合壁57とによって後方に開放された取付領域58を形成している。取付領域58は、背凭れ6を備えた椅子本体C1の背面に背凭れ6の下縁に沿って左右方向に延びるもので、肘掛け7の基端部74aを当該取付領域58に取り付けるようにしている。
背凭れ6は、いわゆる背枠と称される枠状の背支持部材61と、この背支持部材61に張り設けられ着座者の荷重を受けるメッシュ状の張り部材62と、前記背支持部材61に設けられたランバーサポート装置63とを備えたものである。背凭れ6は、背フレーム5の連結部材52上に取り付けられている。背凭れ6は、通常位置(S)と後傾位置(L)との間で主軸22を回動中心として前後方向に回動可能なものである。背凭れ6は、側面視において前方に向かって凸をなすくの字状をなしており、その側縁部における上下方向中間部よりも下部の位置を最も前方に向かって突出させてある。
背支持部材61は、四角枠状をなし合成樹脂により一体に成型されたもので、左右の側枠64と、この側枠64の下端同士を結合する下枠65と、側枠64の上端同士を結合する上枠66とを備えている。
張り部材62は、着座者の荷重を受けるメッシュ状のものであり、背支持部材61の前面側に設けられている。張り部材62は、その縁部分を側枠64、下枠65、上枠66の取付溝にそれぞれ挿入して固定することによって、枠状をなす背支持部材61に張設されている。
ランバーサポート装置63は、着座者の腰部分の支持度合いを調整するものであり、左右の側枠64と、これら側枠64間に架け渡された複数行の線条体63aを主体に構成されている。このランバーサポート装置63は、側枠64に配された操作グリップ63bを回動操作することで全体の線条体63aの張り具合を調整することが可能になっている。
以上のような構成をなす背凭れ6と前述した座4とは、シンクロロッキング機構Hにより、一定の比率で傾動動作を行うようになっている。シンクロロッキング機構Hは、座4を支持する座フレーム3の前端側を支持基部2の前端部に前後移動可能に連設するとともに、座フレーム3の後端側を背凭れ6を支持する背フレーム5に枢支させたものである。肘掛け7は、前記背凭れ6の後傾動作に連動して後下方に回動し得るものであり、この実施形態では、肘掛け7は背フレーム5に支持されているため、背凭れ6の後傾動作に一致した動作で後下方に回動するようになっている。
次いで、この実施形態における肘掛け7について説明する。
前記肘掛け7は、前記椅子本体C1に取り付けられたものである。より具体的には、肘掛け7の基端部74aが、背支持要素Jの起立部分である連結部材52に接続されている。すなわち、椅子本体C1の背面に、左右方向に延び後方に開放された取付領域58が設けられており、この取付領域58に前記肘掛け7の基端部74aが取り付けられている。
この実施形態では、左右の肘掛け7は相互に独立したものとなっており、これら相互に独立している左右の肘掛け7を右側の取付領域58と左側の取付領域58とにそれぞれ取り付けるようにしている。右側の肘掛け7の基端部74aと左側の肘掛け7の基端部74aは、それぞれ側面視において座4よりも後側に位置している。
肘掛け7は、上側の部位が下側の部位よりも前側に位置するように傾斜した肘支柱71とこの肘支柱71の上部に配された肘当て72とを有した肘掛け本体7aと、この肘掛け本体7aを上下昇降可能に支持する肘フレーム7bとを備えている。
肘掛け本体7aは、前傾した態様で上下方向に延びる肘支柱71と、この肘支柱71の上端部に配された肘当て72とを備えている。肘掛け本体7aは、肘フレーム7bに支持されており、当該肘フレーム7bに対して、上位置(U)と下位置(D)との間で上下動可能に構成されている。肘掛け本体7aにおける上下動移動範囲、すなわち、肘掛け本体7aの上位置(U)と下位置(D)との間の上下寸法は、100mmに設定されている。
肘支柱71は、有底筒状の部位を主体に構成された肘支柱本体711と、この肘支柱本体711の上部に形成された肘当て72を前位置(F)と後位置(R)との間でスライド移動可能に支持するための肘当て支持部712とを備えている。肘支柱71の傾斜角度、すなわち、肘支柱71の垂直位置に対する前傾角度は15度に設定されている。
肘支柱本体711は、上部及び下部の前面側に内部と外部との連通孔a1、a2を形成した有底筒状のケース体711aと、上部の連通孔a1を通して外部に操作ボタンbtを露出した状態で前記ケース体711aの内部空間に配された昇降操作用の昇降操作部材711bと、この昇降操作部材711bに連動して下部の連通孔a2を通して前後方向に突没動作し得るプレート状の部位を有したストッパ部材711cとを備えている。ケース体711aは、その背面側に後述する肘フレーム7bにおけるガイド部材732の凸部732dと係合し得るようにした上下方向に延びるガイド溝a3を備えている。
肘当て支持部712は、肘当て72の下面を支持するための複数のリブを主体に構成された台座部712aと、この台座部712aから上方に向けて突出した円筒状をなす内側及び外側の案内突起712b、712cと、外側の案内突起712cの外側に配されたダンパー構成部材であるピニオンギア712dと、前記案内突起712b、712cを後述する肘当て72の肘受部材721に貫通させた状態で当該肘受部材721の上側から案内突起712b、712cに装着されたワッシャ712e、及び、前記案内突起712b、712cに形成されたナット部に螺着された抜け止め用のビスv1とを備えている。
案内突起712b、712cは、肘当て72の肘受部材721に形成されたガイドスリットSa、Sbと係わり合って肘当て72の前後スライド姿勢を規制するものである。内側の案内突起712bは、外側の案内突起712cよりも前側に位置している。
肘当て72は、前位置(F)と後位置(R)との間で前後スライド可能に構成されている。肘当て72は、肘当て72の上面の向きを維持した状態でスライド移動可能に構成されている。肘当て72は、着座者Pの肘まわりを直接的に支持し得るものであり、肘支柱71における肘当て支持部712の上に支持された肘受部材721と、この肘受部材721の上に配された肘パッド722とを備えている。肘当て72における前後動移動範囲、すなわち、肘当て72の前位置(F)と後位置(R)との間の前後寸法は、85mmに設定されている。
肘受部材721は、前後方向に長い矩形板状体の4つ角部分をそれぞれ丸くした形状をなす肘受部材本体721aと、この肘受本体721aの下面側に装着され肘当て支持部712のピニオンギア712dと噛み合うダンパー構成部材であるスライドラック721bとを具備している。
肘受部材本体721aは、金属製のもので、着座面側である内側に形成されたくの字状をなす内側のガイドスリットSaと、この内側のガイドスリットSaの外側に形成された直線状をなす外側のガイドスリットSbと、前側に形成され前記肘パッド722と係わり合う肘パッド係合部721cと、後側に形成されビスv2を用いて前記肘パッド722を前記肘受部材721に対して止着するためのビス挿通孔721dとを備えている。
内側のガイドスリットSaは、前側に位置し前後方向に延びた直線状の第一の直線部Sa1と、第一の直線部Sa1の後側に位置し当該第一の直線部Sa1の後端から斜め外側後方に向かって延びた直線状の第二の直線部Sa2とを備えている。第一の直線部Sa1と第二の直線部Sa2とは連続して形成されており、第一、第二の直線部Sa1、Sa2間には屈曲部kqが形成されている。内側のガイドスリットSaを構成する第一の直線部Sa1と外側のガイドスリットSbとはそれぞれ平行に設定されており、肘受部材721の長手方向と略一致する前後方向に延びている。
スライドラック721bは、樹脂により形成された帯状のものであり、肘受部材本体721aの下面側に装着されている。スライドラック721bは、ピニオンギア712dの外側に当該ピニオンギア712dと噛み合う内方に向けたラック歯haを配置している。ラック歯haをこのように配置することにより、肘当て72の回動動作時にスライドラック712bとピニオンギア712dとの噛み合い数が当該肘当て72の直線スライド時よりも多くなるようにしている。こうすることで、肘当て72が受ける回動動作時の抵抗を多くして、肘当て72が過度な速さで動作してしまうことを抑制している。
肘パッド722は、肘受部材721の形状に対応する形状を有した樹脂製のものであり、肘受部材721の上側をカバーするように装着されるものである。肘パッド722の後側の下面には図示しないナットが形成されており、このナットに前記肘受部材721のビス挿通孔721dを通過させたビスv2を螺着することにより、肘パッド722を肘受部材721に取り付けている。
肘当て72は、前位置(F)と後位置(R)との間で前後方向にスライド移動可能に構成されている。そして、肘当て72は、肘受部材721と肘当て支持部712との係わり合いにより、後位置(R)から前位置(F)に向かってスライド動作する過程において、当該肘当て72の前側の部位である前部72aが着座面側となる内側に向かって遷移するようになっている。
詳述すれば、位置が固定されている内側及び外側の案内突起712b、712cが、肘当て72の内側及び外側のガイドスリットSa、Sbと係わり合い、肘当て72は次のように動作することになる。まず、肘当て72を後位置(R)から前位置(F)に向かってスライド移動させると、内側の案内突起712bが内側のガイドスリットSaの屈曲部kqに至った肘当て72の中間位置(M)までは、第一の直線部Sa1と外側のガイドスリットSbとは平行に設定されているため、肘当て72は後位置(R)にある状態の姿勢を維持した状態で前側にスライド移動する。次いで、中間位置(M)から前位置(F)に向かって更にスライド動作させると、内側の案内突起712bは漸次外側のガイドスリットSb側に近づくように延びる第二の直線部Sa2と係わり合うとともに、外側の案内突起712cは直線状に維持された外側のガイドスリットSbと係わり合う。このとき、内側及び外側の案内突起712b、712cは、所定の位置で固定されており離間距離が変わらないため、肘当て72は中間位置(M)から前位置(F)に移動する過程で、内側及び外側のガイドスリットSa、Sbの案内作用により肘当て72の前部72aが着座面側となる内側に向かって強制的に変位することになる。
肘フレーム7bは、上端部に上方に開放された開口部kaを有するとともに下端部が他の部位に接続していない有底筒状をなし前記肘掛け本体7aを上下動可能に保持する筒状部73と、この筒状部73を先端部74bにおいて支持するとともに基端部74aにおいて前記椅子本体C1の背支持要素Jを構成する背フレーム5に接続した取付アーム74とを備えている。
筒状部73は、樹脂により有底筒状に形成された筒状部本体731と、この筒状部本体731内に肘支柱本体711を外側から保持した状態で配設されたガイド部材732とを備えている。筒状部73は、側面視において、同一高さ位置における背支持要素Jの立ち上がり部と略平行になるように前傾している。すなわち、筒状部73は、側面視において、背フレーム5の連結部材52と背凭れ6の下部とによって構成された斜め前方に傾斜する部位と略平行になるように前傾している。筒状部73は、取付アーム74によって、背支持要素Jの立ち上がり部と離間した状態で、背支持要素Jに支持されている。
筒状部本体731は、上方に向かって開放された開口部kaを有した筒状のもので、取付アーム74と樹脂により一体に形成されている。筒状部本体731は、下端部にガイド部材732の下端に形成されたナットn1に螺着するビスv3を通過させるためのビス挿通孔731aを備えている。筒状部本体731は、上下方向略中間位置である下部と上部との境界部分に段差部731bが形成されている。筒状部本体731は、前記段差部731bの上側の後端部に取付アーム74の先端部74bを接続させている。
ガイド部材732は、筒状部本体731と肘支柱本体711との間に位置してなるものであり、肘支柱本体711と協働して肘掛け本体7aの上下動範囲を規制しつつ所定の上下位置において係止する機能を発揮するとともに、肘掛け本体7aを肘フレーム7bに取り付けるための取付部材としての機能を発揮するものである。ガイド部材732は、筒状部本体731の前側を覆う前ガイド部732aと、筒状部本体731の後側を覆う後ガイド部732bとを備えている。
前ガイド部732aは、樹脂製のものであり、半割された有底筒状の形状部分を主体に構成されている。前ガイド部732aは、前側の部位に肘掛け本体7aのストッパ部材711cが係わり合う左右方向に延びる係合孔732cが上下方向に所定間隔をあけて複数形成されている。前ガイド部732aは、下端部に後方に向けて突出する嵌合用の凸部732dを有しているとともに、取付用のビスv3が螺着するナットn1を有している。
後ガイド部732bは、樹脂製のものであり、半割された有底筒状の形状部分を主体に構成されている。後ガイド部732bは、上部における内面側の部分に前方に向かって突設された突起732eと、下端部に前記前ガイド部732aの凸部732dが嵌合する凹部732fとを備えている。突起732eは、肘支柱本体711の上下に延びるガイド溝711dと係わり合うものであり、肘掛け本体7aのガイド溝a3と協働して肘掛け本体7aの上下動範囲を規制している。
肘支柱本体711は、ガイド部材732を構成する前ガイド部732aの後端縁と後ガイド部732bの前端縁とを突き合わせることにより挟み込まれ、その状態で前記前ガイド部732aが筒状部本体731に対してビスv3により止着されている。前ガイド部732aの凸部732dと後ガイド部732bの凹部732fとは嵌合しているため、両者の相対移動は規制されている。肘支柱711を包持したガイド部材732は、その外面を筒状部本体731の内周面に密接した状態で挿入されている。このため、ビスv3を前ガイド部732aのナットn1に螺着することにより、肘掛け本体7a及び筒状部本体731は筒状部本体731から抜け出ないようになっている。
取付アーム74は、筒状部73を椅子本体C1に支持させるものであって、この実施形態では、筒状部本体731と取付アーム74とが樹脂により一体に形成されている。取付アーム74は、その先端部74bを筒状部73の上側の部位に接続している。より具体的に言えば、取付アーム74の先端部74bは、筒状部本体731の上下方向中間部から上側の部位に一体的に接続されている。この実施形態の肘掛け7は、上下昇降可能な肘掛け本体7aを有したものであり、かかる肘掛け7において、肘支柱72の上部を好適に支持し得るように前記先端部74bが前記筒状部本体731の上側の部位を支持している。このため、椅子Cは、荷重のかかり易い部分に取付アーム74の先端部74bが直接的に接続しているものとなり、強度に優れた構造をなしている。取付アーム74は、前記背凭れ6の下縁に沿って延びたものであり、基端部74aである後部分を背支持要素Jの起立部分に支持させてある。すなわち、取付アーム74は、その後部分を背フレーム5を構成する連結部材52に支持させている。前記取付アーム74の基端部74aは、前記連結部材52の凹陥した取付領域58に嵌合する形状をなしており、主として後側から前記取付領域58に嵌め込まれるようになっている。この取付アーム74の基端部74aは、図示しないボルトを用いて連結部材52に固定されている。
しかして、この実施形態の椅子Cは、後位置(R)における前記肘当て72の前端部e1が前記背凭れ6の前面部mと前記座4の前端部t1との略中間位置ceよりも後側に位置している。なお、「中間位置ce」とは、座4の前端部t1から後方に向かう距離x1と背凭れ6の前面部mから前方に向かう距離x2とが略等しくなる位置のことをいう。
すなわち、上下動可能に構成されている肘掛け本体7aを有した本実施形態における椅子Cにおいては、肘掛け本体7aが下位置(D)に位置している場合において、後位置(R)における肘当て72の前端部e1が背凭れ6の前面部mと座の前端部t1との中間位置ceよりも後側に位置している。より具体的に言えば、背凭れ6の前面部mは、背凭れ面である背凭れ6の前面側であって左右方向の中央部分における最も前方に位置している部分であり、着座者Pが着座した際に着座者Pの腰部分が優先的に当接し得る部分である。
背凭れ6が通常位置(S)と後傾位置(L)との間で前後動可能に構成されている本実施形態における椅子Cにおいては、背凭れ6が通常位置(S)に位置している場合において、後位置(R)における肘当て72の前端部e1が背凭れ6の前面部mと座の前端部t1との中間位置ceよりも後側に位置している。
座4が、前位置(f)と後位置(r)との間で前後動可能に構成されている本実施形態における椅子Cにおいては、座4が後位置(r)に位置している場合において、後位置(R)における肘当て72の前端部e1が背凭れ6の前面部mと座の前端部t1との中間位置ceよりも後側に位置している。
また、この実施形態では、前記後位置(R)における前記肘当て72の前端部e1と前記背凭れ6の前面部mとの離間寸法wが190mm以下の長さに設定されており、具体的には、前記離間寸法wが174.9mmに設定されている。当該離間寸法wは、成人女性20〜29歳の座位腹部厚径の平均値が191.3mmである(一般財団法人人間生活工学センター発行『日本人の人体寸法データブック2004−2006』425頁(一般社団法人人間生活工学センター、2011年)を参照)ことに基づいている。前記平均値は、成人において座位腹部厚径の値が最も小さな性別及び年齢層のものである。前記肘当て72の前端部e1と前記背凭れ6の前面部mとの離間寸法wを、前述のとおり190mm以下の長さに設定しておけば、成人男性はもとより平均的な成人女性の場合であっても、肘当て72の前端部e1よりも着座者Pの胴体(腹部)が先に家具の天板Tの縁部T1に当たることになる。
前記後位置(R)における前記肘当て72の後端部e2は、当該肘当て72と略同一の高さ位置にある背凭れ6における側縁部よりも後に位置し得るように設定されている。
以上説明した通り、本実施形態に係る椅子Cは、座4と背凭れ6とを有した椅子本体C1と、前位置(F)と後位置(R)との間で前後方向にスライド移動可能な肘当て72を有し前記椅子本体C1に支持された肘掛け7とを備えてなり、床面に対して移動可能なものとなっている。そして、前記後位置(R)における前記肘当て72の前端部e1が、前記背凭れ6の前面部mと前記座4の前端部t1との略中間位置ceよりも後側に位置している。このため、椅子本体Cが天板T側に近接して位置し得る椅子Cを提供することができるものとなる。しかも、この椅子Cは、肘掛け7の肘当て72が、着座者Pに先行して天板Tと干渉することを好適に抑制することができるものとなっている。
すなわち、従来のこの種の椅子は、例えば、肘当てが天板に邪魔されて座の前端部が天板の下に位置する段階でそれ以上天板側に移動できないものや、肘当てとしての機能を損ねる態様で天板と当たらない位置に肘当ての位置を変更するという煩わしい作業を伴わせることによって天板と肘当てとの干渉を避けて天板側に移動し得るようにしているものとなっている。そのため、かかる従来の椅子では、肘当てと天板との関係で、効率の良い収納配置に一定の限界が生じたり、着座者の執務形態の自由度が制限されたりする場合があった。しかしながら、本実施形態の椅子Cであれば、少なくとも前記中間位置ceに至るまで肘当て72の存在を気にすることなく椅子本体C1を天板Tの下面側に位置させることができるものとなる。しかも、図11に示すように、着座者Pの肘まわりを一定の面積で支持し得るという肘当て72としての基本的な機能を損ねることなく、肘当て72の前端部e1が着座者Pに先行して天板Tの縁部T1と干渉することを好適に抑制することができるものとなっている。
本実施形態の椅子Cは、図9及び図12に示すように、肘当て72を前位置(F)に設定すると、肘当て72の前部72aが着座者P側となる内側に遷移することになる。このため、図12に示すように、着座者Pの肘まわりを肘当て72の前部72aに載せた状態で、着座者Pが執務を行うという形態にも柔軟に対応し得るものとなっている。
前記肘掛け7が、上側の部位が下側の部位よりも前側に位置するように傾斜した肘支柱71とこの肘支柱71の上部に配された前記肘当て72とを有した肘掛け本体7aと、この肘掛け本体7aを上下昇降可能に支持する肘フレーム7bとを備えており、前記座4が前位置(f)と後位置(r)との間で前後方向にスライド移動可能に構成されている。このため、所期の目的を達成しつつ、着座者Pの体格に対応して好適な位置に座4及び肘掛け7を配設し得るものとなる。
前記後位置(R)における前記肘当て72の前端部e1と前記背凭れ6の前面部mとの離間寸法wが190mm以下の長さに設定されている。つまり、当該離間寸法wを、一般的な成人の胴体の前後寸法よりも短く設定している。このため、着座者Pの胴体が肘当て72の前端部e1よりも先に天板Tの縁部T1に接し得ることになるため、肘当て72の前端部e1が天板Tに当接し得る上下位置関係にあった場合でも、肘当て72の前端部e1と天板Tとが干渉することが抑制され、着座者Pの執務の邪魔になることが好適に回避されるものとなる。
前記肘フレーム7bが前記背凭れ6を前後方向に回動可能に支持する背フレーム5に接続されている。このため、肘掛け7を取付強度に優れた態様で椅子本体C1に支持させ得るものとなる。つまり、本実施形態の椅子Cは、後位置(R)における前記肘当て72の前端部e1が、前記背凭れ6の前面部mと前記座4の前端部t1との中間位置ceよりも後側に位置したものであるため、側面視において肘掛け7の全体が座4に対して後部側に配されることになる。ところが、例えば、座4に対して肘掛け7を取り付けようとすると、肘掛け7の取り付け部分が座4の下部における適切な取り付け箇所から離間してしまい、肘掛け7を座4に対して取り付け難いものとなってしまう。その一方で、本実施形態のものであれば、肘掛け7を背フレーム5に対して取り付けているため、比較的距離の近い場所に肘掛け7を取り付けることができるようになっている。したがって、本実施形態の椅子Cは、肘掛け7の安定に寄与し得る好適な位置に当該肘掛け7を取り付けることができるものとなる。
前記肘フレーム7bが、下端部が他の部位に接続していない有底筒状をなし前記肘支柱71を上下昇降可能に保持する筒状部73と当該筒状部73を先端部74bにおいて支持するとともに基端部74aにおいて前記椅子本体C1に接続した取付アーム74とを備えている。このため、肘掛け本体7aが上下動可能に構成された肘掛け7を有する椅子Cにおいて、各種レバー等が配された座4の下部に対して、操作者の手のアクセスに支障を来すような部材の存在を抑制するための設計の自由度に優れたものとなる。
前記椅子本体C1の背面に、左右方向に延び後方に開放された取付領域58を設け、前記取付領域58に前記肘掛け7の基端部74aを取り付けている。このため、肘掛け7の取り付けが容易に行い得る構成を実現できるとともに、上述した通り、前記後位置(R)における前記肘当て72の前端部e1が、前記背凭れ6の前面部mと前記座4の前端部t1との中間位置ceよりも後側に位置するように構成した肘掛け7を有する椅子Cにおいて、肘掛け7を取付強度に優れた態様で椅子本体C1に支持させ得るものとなる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
本発明の他の実施形態である椅子Cについて、図13を参照して説明する。なお、当該他の実施形態において先に述べた実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付して説明することとし詳細な説明を省略又は簡略化する。
当該他の実施形態である椅子Cは、上述した実施形態と比較して、主軸22の位置が異なっている。すなわち、前記肘掛け7が、前記背凭れ6の後傾動作に連動して後下方に回動し得るものであり、前記後位置(R)における前記肘当て72の前端部e1が、前記肘掛け7の後下方への回動中心よりも後側に位置している。
この椅子Cは、肘掛け7が、前記背凭れ6の後傾動作に連動して後下方に回動し得るものであり、前記椅子本体C1が、前記背凭れ6を前後方向に回動可能に支持する背フレーム5を備え、この背フレーム5に前記背凭れ6を後傾させるための左右方向の回転軸22が配設されている。しかして、この椅子Cは、前記後位置(R)における前記肘当て72の前端部e1が、前記回転軸22の中心よりも後側に位置している。
なお、この実施形態においては、肘掛け7が背支持要素Jを構成する背フレーム5に支持されているため、背凭れ6及び肘掛け7は回転軸22を共通の回動中心としているが、このようなものには限定されず、背凭れ6の回動中心と肘掛け7の回動中心が一致するものでなくてもよい。
当該他の実施形態である椅子Cは、以上のように構成されているため、背凭れ6を後傾させる際に、肘当て72が上方に移動することを回避し得るものとなる。このため、この椅子Cであれば、図13に示す通り、後位置(R)にある肘当て72が机やテーブル等の天板Tの下に位置しており、当該肘当て72が当該天板Tの下面に近接しているような状態であっても、背凭れ6を後傾動作に伴って当該肘当て72が天板Tの下面に当接してしまうことを好適に回避し得るものとなる。
以上説明した各実施形態はあくまでも本発明の実施形態を一例として示したものであり、本発明が上記各実施形態に示されたものに限定されないのはもちろんのことである。
例えば、肘掛けは、椅子本体に支持されるものであればよい。すなわち、肘掛けは、背フレームに支持されたものには限定されず、脚体や、支持基部や、座や、背凭れに支持されたものであってもよい。
背凭れは、必ずしも後傾動作可能なものでなくてもよいし、座は、必ずしも前後動可能に構成されたものでなくてもよい。
肘掛けは、肘掛け本体が必ずしも上下動可能に構成されているものでなくてもよい。肘掛けは、肘当てが前後方向にスライド移動可能に構成されたものであればよく、肘当てを前後方向にスライド移動可能に支持する部分が、背凭れと一体的に構成されているものであってもよいし、座と一体的に構成されているものであってもよいし、背凭れ及び座と一体的に構成されているものであってもよい。
前記後位置における前記肘当ての前端部が、前記背凭れの前面部と前記座の前端部との略中間位置よりも後側に位置していればよく、必ずしも肘掛けの前端部と背凭れの前面部との離間寸法が特定の寸法以下に設定されているものでなくてもよい。
上述した実施形態では、左右の肘掛けが相互に独立したものを示していたが、左右の肘掛けが一体に構成されたものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
4…座
6…背凭れ
7…肘掛け
72…肘当て
C…椅子
C1…椅子本体
(F)…前位置
(R)…後位置
e1…(肘当ての)前端部
t1…(座の)前端部
ce…中間位置

Claims (7)

  1. 座と背凭れとを有した椅子本体と、前位置と後位置との間で前後方向にスライド移動可能な肘当てを有し前記椅子本体に支持された肘掛けとを備えてなり、床面に対して移動可能な椅子であって、
    前記後位置における前記肘当ての前端部が、前記背凭れの前面部と前記座の前端部との略中間位置よりも後側に位置していることを特徴とする椅子。
  2. 前記肘掛けが、上側の部位が下側の部位よりも前側に位置するように傾斜した肘支柱とこの肘支柱の上部に配された前記肘当てとを有した肘掛け本体と、この肘掛け本体を上下昇降可能に支持する肘フレームとを備えており、前記座が前後方向にスライド移動可能に構成されている請求項1記載の椅子。
  3. 前記後位置における前記肘当ての前端部と前記背凭れの前面部との離間寸法が、190mm以下の長さに設定されている請求項1又は2記載の椅子。
  4. 前記肘掛けが、前記背凭れの後傾動作に連動して後下方に回動し得るものであり、
    前記後位置における前記肘当ての前端部が、前記肘掛けの後下方への回動中心よりも後側に位置している請求項1、2又は3記載の椅子。
  5. 前記肘掛けが、上側の部位が下側の部位よりも前側に位置するように傾斜した肘支柱とこの肘支柱の上部に配された前記肘当てとを有した肘掛け本体と、この肘掛け本体を上下昇降可能に支持する肘フレームとを備えたものであり、前記肘フレームが前記背凭れを前後方向に回動可能に支持する背フレームに接続されている請求項1、2、3又は4記載の椅子。
  6. 前記肘掛けが、上側の部位が下側の部位よりも前側に位置するように傾斜した肘支柱とこの肘支柱の上部に配された前記肘当てとを有した肘掛け本体と、この肘掛け本体を上下昇降可能に支持する肘フレームとを備えたものであり、
    前記肘フレームが、下端部が他の部位に接続していない有底筒状をなし前記肘支柱を上下昇降可能に保持する筒状部と当該筒状部を先端部において支持するとともに基端部において前記椅子本体に接続した取付アームとを備えている請求項1、2、3、4又は5記載の椅子。
  7. 前記椅子本体の背面に、左右方向に延び後方に開放された取付領域を設け、前記取付領域に前記肘掛けの基端部を取り付けている請求項1、2、3、4、5又は6記載の椅子。
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