JP2015159360A - 画像伝送装置及び画像伝送システム - Google Patents

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Katsunori Onishi
克則 大西
山中 睦裕
Mutsuhiro Yamanaka
睦裕 山中
池田 光治
Mitsuharu Ikeda
光治 池田
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Abstract

【課題】利用者の利便性の向上を図る。
【解決手段】画像伝送装置1は、撮像部11と、画像処理部12と、伝送部13と、記憶部14と、制御部10とを備える。記憶部14は、撮像部11及び画像処理部12、伝送部13のうちの少なくとも何れか1つの動作条件を記憶するように構成される。制御部10は、記憶部14が記憶している複数通りの動作条件のうち、画像表示装置2に対応した動作条件を選択し、選択した動作条件で撮像部11及び画像処理部12、伝送部13のうちの少なくとも何れか1つを動作させるように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラで撮像する画像を伝送路を介して伝送する画像伝送装置、及び当該画像伝送装置を含む画像伝送システムに関する。
従来例として、特許文献1記載の画像授受システム及びカメラ装置及びホスト装置を例示する。
特許文献1記載の従来例では、ホスト装置(ノート型のパーソナルコンピュータ)に対して、カメラ装置(ビデオカメラ)が有線伝送路と無線伝送路の2種類の伝送路で択一的に接続される。そして、ホスト装置は、何れの伝送路でカメラ装置と接続されているかを識別し、各伝送路に対応した制御情報(画像符号化の有無や圧縮率等)をカメラ装置に送信する。カメラ装置は、ホスト装置から受け取る前記制御情報に応じて画像を符号化したり、圧縮率を変更するなどの処理を行う。なお、カメラ装置は、複数台のホスト装置と無線伝送路で接続される場合、撮像した画像を当該複数台のホスト装置に個別に送信することができる。
特開2001−28740号公報
ところで、特許文献1記載のカメラ装置(画像伝送装置)は、複数台のホスト装置(画像表示装置)に対して、同一の画像(画素数や符号化方式、圧縮率が同じである画像)をブロードキャストしている。
ここで、画像を受信する側のホスト装置のスペックが異なる場合、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートパソコンと略す。)とタブレット端末とスマートフォンがホスト装置として画像を受信して表示する場合を想定する。この場合、各ホスト装置のディスプレイの解像度(画素数)が異なっており、例えば、ノートパソコンのディスプレイの画素数が最も多く、タブレット端末、スマートフォンの順でディスプレイの画素数が減少する。つまり、それぞれのホスト装置毎に、最適な画素数の画像が異なっているにも関わらず、カメラ装置からは同一の画素数の画像しか伝送されないため、各ホスト装置の利用者にとって利便性が良くなかった。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、利用者の利便性の向上を図ることを目的とする。
本発明の画像伝送装置は、撮像部と、第1の画像処理部と、第1の伝送部と、第1の記憶部と、第1の制御部とを備える。前記第1の画像処理部は、前記撮像部で撮像される画像を画像処理するように構成される。前記第1の伝送部は、前記第1の画像処理部で画像処理された画像を伝送路を介して1乃至複数の画像表示装置に伝送するように構成される。前記第1の記憶部は、前記撮像部及び前記第1の画像処理部、前記第1の伝送部のうちの少なくとも何れか1つの動作条件を記憶するように構成される。前記第1の制御部は、前記第1の記憶部が記憶している複数通りの前記動作条件のうち、前記第1の伝送部から前記画像が伝送される前記画像表示装置に対応した前記動作条件を選択するように構成される。且つ前記第1の制御部は、選択した前記動作条件で前記撮像部及び前記第1の画像処理部、前記第1の伝送部のうちの少なくとも何れか1つを動作させるように構成される。
この画像伝送装置において、前記第1の画像処理部は、前記撮像部が撮像する前記画像が前記動作条件に適合するか否かを判断するように構成されることが好ましい。前記第1の制御部は、前記第1の画像処理部が前記動作条件に適合すると判断した場合は前記画像を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成されることが好ましい。さらに、前記第1の制御部は、前記第1の画像処理部が前記動作条件に適合しないと判断した場合は前記判断の結果を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成されることが好ましい。
この画像伝送装置において、前記撮像部の撮像環境に関係した物理量を検知するセンサ部を備えることが好ましい。前記第1の制御部は、前記センサ部の検知結果から推定される前記撮像環境が前記動作条件に適合するか否かを判断するように構成されることが好ましい。且つ前記第1の制御部は、前記動作条件に適合すると判断した場合は前記画像を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成されることが好ましい。さらに、前記第1の制御部は、前記動作条件に適合しないと判断した場合は前記判断の結果を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成されることが好ましい。
この画像伝送装置において、前記第1の制御部は、前記撮像部で撮像される画像又は前記検知の結果の少なくとも何れか一方が前記動作条件に適合しないと判断したら、前記画像を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送しないように構成されることが好ましい。
この画像伝送装置において、前記第1の画像処理部は、前記撮像部で撮像される画像を解析し、且つ当該解析の結果に対応した画像処理を行うように構成されることが好ましい。
本発明の画像伝送システムは、前記何れかの画像伝送装置と、伝送路を介して前記画像伝送装置に接続される1乃至複数の画像表示装置とを有する。前記画像表示装置は、第2の伝送部と、表示部とを備える。前記画像表示装置は、前記伝送路を介して前記画像伝送装置から伝送される前記画像を前記第2の伝送部で受信し、前記第2の伝送部で受信する前記画像を前記表示部で表示するように構成される。
この画像伝送システムにおいて、前記画像表示装置は、前記画像伝送装置から伝送される前記判断の結果を報知する報知部を備えることが好ましい。
この画像伝送システムにおいて、前記第1の制御部は、前記撮像部で撮像される画像とともに前記撮像部が前記画像を撮像したときの撮像条件を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成されることが好ましい。前記画像表示装置は、前記第2の伝送部で受信する前記撮像条件に対応した画像処理を前記画像に対して行う第2の画像処理部を備えることが好ましい。さらに、前記画像表示装置は、前記第2の画像処理部で画像処理された前記画像を前記表示部に表示するように構成されることが好ましい。
この画像伝送システムにおいて、前記第1の画像処理部は、前記撮像部で撮像される画像を解析するように構成されることが好ましい。前記第1の制御部は、前記第1の画像処理部の前記解析の結果を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成されることが好ましい。前記画像表示装置は、前記第2の伝送部で受信する前記解析の結果に対応した画像処理を前記画像に対して行う第2の画像処理部を備えることが好ましい。また、前記画像表示装置は、前記第2の画像処理部で画像処理された前記画像を前記表示部に表示するように構成されることが好ましい。
この画像伝送システムにおいて、前記画像表示装置は、操作入力を受け付ける操作入力部と、前記操作入力部が受け付ける操作入力によって前記動作条件を設定する設定部とを備えることが好ましい。また、前記画像表示装置は、前記設定部が設定する前記動作条件を前記第2の伝送部から前記画像伝送装置へ伝送するように構成されることが好ましい。前記第1の制御部は、前記第1の伝送部で受信する前記動作条件を、当該動作条件の送信元である前記画像表示装置と対応付けて前記第1の記憶部に記憶するように構成されることが好ましい。
本発明の画像伝送装置及び画像伝送システムは、上述のように個々の画像表示装置毎に予め設定されている動作条件で画像の撮像や画像処理、画像の伝送を行うように構成される。その結果、本発明の画像伝送装置及び画像伝送システムは、従来例と比較して、利用者の利便性の向上を図ることができるという効果がある。
本発明に係る画像伝送装置の実施形態、並びに本発明に係る画像伝送システムの実施形態を示すシステム構成図である。 同上の画像伝送装置を示す斜視図である。 同上の画像伝送装置の動作を説明するためのフローチャートである。 同上における動作条件の説明図である。 同上における画像処理の説明図である。 同上における画像処理の説明図である。 同上における画像処理の説明図である。 同上における画像処理の説明図である。 同上における画像処理の説明図である。 本発明に係る画像伝送装置の別の実施形態を示すブロック図である。
以下、本発明に係る画像伝送装置及び画像伝送システムの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の画像伝送システムは、図1に示すように画像伝送装置1と、複数の画像表示装置2とが伝送路3で接続されて構成される。ただし、伝送路3はメタル線や光ファイバー、同軸ケーブルなどを伝送媒体とする有線の伝送路でもよいし、あるいは、電波を伝送媒体とする無線の伝送路でもよい。なお、図1では画像表示装置2を3台しか図示していないが、1〜2台又は4台以上の画像表示装置2が伝送路3に接続されても構わない。
画像伝送装置1は、制御部(第1の制御部)10と、撮像部11と、画像処理部(第1の画像処理部)12と、伝送部(第1の伝送部)13と、記憶部(第1の記憶部)14とを備える。
図示は省略するが、撮像部11は、固体撮像素子、光学部品、信号処理回路などを有する。固体撮像素子には、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどが採用される。また、光学部品は、固体撮像素子に光を集光するためのレンズや、固体撮像素子の受光量を調整するための絞り(アイリス)などを含む。
信号処理回路は、固体撮像素子の全ての画素(受光素子)を走査して各画素の画素値(電荷)をアナログの電気信号として読み出し、且つ当該電気信号をディジタル信号(画像データ)に変換するように構成される。なお、信号処理回路は、所定のフレームレート(例えば、30fps<frame per second>や60fpsなど)で画像データを生成するように構成される。ただし、このような固体撮像素子及び信号処理回路は従来周知であるから、詳細な構成の図示並びに説明は省略する。
画像処理部12は、例えば、フレームメモリとDSP(Digital Signal Processor)で構成される。フレームメモリはフレームバッファとも呼ばれ、撮像部11から出力される1乃至複数フレームの画像データを記憶するように構成される。また、DSPは、フレームメモリから読み出す画像データに対して、積和演算を実行することで種々の画像処理を行うように構成される。ただし、画像処理部12は、MPU(Micro-Processing Unit)と、MPUで実行される画像処理用のソフトウェアとで構成されても構わない。
例えば、画像処理部12は、所定の圧縮符号化方式で画像データを圧縮及び符号化する圧縮符号化処理、画像データを解析して移動体(人)を検知する人検知処理などの画像処理を行うように構成される。なお、画像処理部12が圧縮符号化処理において行う圧縮符号化方式は、例えば、動画像についてはH.264/MPEG-4 AVCなどが好ましく、静止画像についてはJPEGなどが好ましい。ただし、画像処理部12が行う、圧縮符号化処理及び人検知処理以外の画像処理については後述する。
伝送部13は、画像処理部12で圧縮符号化された後の画像データを、データサイズに応じた数のパケットに分割するように構成される。さらに、伝送部13は、分割した複数のパケットを所定のディジタル変調方式(BPSK方式やQAM方式、OFDM方式など)でディジタル変調して伝送信号を生成し、当該伝送信号を伝送路3を介して画像表示装置2へ伝送するように構成される。
制御部10は、MPU(Micro-Processing Unit)やメモリからなるハードウェアと、メモリに格納されてMPUに実行されるプログラム群からなるソフトウェアとで構成される。つまり、制御部10は、MPUで各プログラムを実行することにより、後述する様々な処理を実行するように構成されている。
記憶部14は、フラッシュメモリなどの書換可能な不揮発性の半導体メモリからなり、撮像部11及び画像処理部12、伝送部13のうちの少なくとも何れか1つの動作条件を記憶するように構成される。例えば、撮像部11の動作条件とは、撮像する画像の種類(動画像と静止画像)やガンマ特性(あるいはガンマ補正の補正値)などである。また、画像処理部12の動作条件とは、例えば、圧縮符号化処理における圧縮符号化方式の種類や種々の画像解析(後述する)、並びに画像の加工(後述する)などである。さらに、伝送部13の動作条件とは、ディジタル変調方式の種類や画像データの伝送の有無などである。
なお、記憶部14は、個々の画像表示装置2(2A,2B,2C,…)を識別する識別符号と、各画像表示装置2毎の前記動作条件との対応関係を表したデータテーブルも記憶している。ただし、画像表示装置2を識別する識別符号とともに、あるいは識別符号の代わりに、利用者に割り当てられるユーザーIDと前記動作条件との対応関係を記憶部14が前記データテーブルに記憶しても構わない。この場合、セキュリティ確保の観点から、ユーザーIDは、パスワードと紐付けられることが好ましい。つまり、制御部10は、記憶部14に記憶される各ユーザーIDとパスワードの組によって各利用者を認証するように構成されることが好ましい。
ここで、本実施形態の画像伝送装置1は、図2に示すように直方体状の合成樹脂成形体からなるハウジング100内に、上述した制御部10、撮像部11、画像処理部12、伝送部13、記憶部14などが収納されるように構成される。ハウジング100の前面には、半球状のレンズカバー102が回転可能に設けられる。また、レンズカバー102には、撮像部11の固体撮像素子と光学部品(レンズ101)が固定されている。つまり、図示しない駆動機構によってレンズカバー102が回転することにより、固体撮像素子及びレンズ101の姿勢(撮像範囲)が変化することになる。ただし、前記駆動機構は、制御部10によって制御されるように構成される。なお、ハウジング100は、図示しない机上に設置されたり、あるいは、壁や天井などに固定されるように構成される。
本実施形態の画像伝送装置1は、一般にネットワークカメラと呼ばれ、例えば、住居内に設置されて当該住居内を撮像した画像を画像表示装置2に伝送することにより、住居内を監視する用途などに用いられる。ただし、本実施形態の画像伝送装置1の設置場所は住居内(屋内)に限定されず、住居外(屋側又は屋外)であっても構わない。
一方、画像表示装置2は、図1に示すように制御部(第2の制御部)20と、表示部21と、画像処理部(第2の画像処理部)22と、伝送部(第2の伝送部)23と、記憶部(第2の記憶部)24と、操作入力部25とを備える。
伝送部23は、伝送路3を介して伝送される伝送信号を受信し、当該伝送信号を所定のディジタル復調方式でディジタル復調して前記パケットを取得するように構成される。また、伝送部23は、受信した複数のパケットから元(1フレーム)の画像データを再構成し、且つ再構成した画像データを画像処理部22に出力するように構成される。さらに、伝送部23は、画像データ以外のデータ、例えば、画像伝送装置1に対する指示を与える制御データなどを含む伝送信号を伝送路3を介して伝送するように構成される。
画像処理部22は、例えば、フレームメモリとDSPで構成される。フレームメモリは、伝送部23から出力される画像データを記憶するように構成される。また、DSPは、フレームメモリから読み出す画像データに対して、積和演算を実行することで種々の画像処理を行うように構成される。なお、画像処理部22が行う画像処理については、後述する。
表示部21は、例えば、液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイの駆動回路とを有する。ただし、表示部21は、液晶ディスプレイの代わりに有機ELディスプレイと、有機ELディスプレイの駆動回路とを有しても構わない。駆動回路は、例えば、DVI(Digital Visual Interface)を介して画像処理部22から画像データを受け取り、且つ液晶ディスプレイを駆動して、受け取った画像データに対応する画像(動画像及び静止画像)を表示するように構成される。
操作入力部25は、人による操作入力を受け付け、当該操作入力に対応した電気信号(操作信号)を制御部20へ出力するように構成される。このような操作入力部25は、例えば、タッチパネルやキーボードなどの入力デバイスで構成される。
制御部20は、MPUやメモリからなるハードウェアと、メモリに格納されてMPUに実行されるプログラム群からなるソフトウェアとで構成される。つまり、制御部20は、MPUで各プログラムを実行することにより、後述する様々な処理を実行するように構成されている。
記憶部24は、フラッシュメモリなどの書換可能な不揮発性の半導体メモリからなり、固有の識別符号を記憶している。
なお、画像表示装置2は、デスクトップ型又はノート型のパーソナルコンピュータ、あるいはタブレット端末やスマートフォンなどのように、有線若しくは無線の通信機能と画像を表示するデバイス(液晶ディスプレイなど)とを備えるものであればよい。ただし、画像表示装置2が前記パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォンである場合、表示部21と操作入力部25がタッチパネル(あるいはタッチスクリーンとも呼ばれる)として一体化されていてもよい。
次に、本実施形態の画像伝送システムの基本的な動作を説明する。
画像表示装置2(例えば、2A)では、操作入力部25で所定の操作入力が受け付けられると、制御部20が画像伝送を要求するコマンド(画像要求コマンド)を生成する。伝送部23は、制御部20から受け取った画像要求コマンドを含む伝送信号を生成し、当該伝送信号を伝送路3を介して画像伝送装置1へ伝送する。
画像伝送装置1では、伝送部13が前記伝送信号を受信し、当該伝送信号から復調した画像要求コマンド及び送信元アドレスを制御部10に渡す。なお、送信元アドレスは、各画像表示装置2(2A,2B,2C,…)に割り当てられる固有の識別符号(例えば、IPアドレスなど)である。
制御部10は、前記画像要求コマンド及び送信元アドレスを受け取ると、当該送信元アドレス(識別符号)に対応する動作条件を記憶部14のデータテーブルから読み出す。そして、制御部10は、読み出した動作条件に撮像部11の動作条件が含まれている場合、当該動作条件に従って撮像部11に画像を撮像させる。
例えば、監視者が、暗所における画像の視認性向上を期待している場合、撮像部11の動作条件として、ガンマ特性(階調特性)におけるガンマ(γ)値を1よりも大きい値とすることが好ましい。また、監視者が、明所における画像の視認性向上を期待している場合、撮像部11の動作条件として、ガンマ特性におけるガンマ値を1よりも小さい値とすることが好ましい。
制御部10は、例えば、読み出した動作条件として撮像部11のガンマ値を1よりも大きい所定値とすること(ガンマ補正)が設定されている場合、撮像部11の信号処理回路に対して、ガンマ値を前記所定値とするように指示する。信号処理回路は、固体撮像素子から読み出す電気信号を前記所定値でガンマ補正し、補正後の電気信号をディジタル信号(画像データ)に変換する。ただし、信号処理回路は、ディジタル信号(画像データ)をガンマ補正するように構成されても構わない。
伝送部13は、画像処理部12で圧縮符号化された後の画像データを、データサイズに応じた数のパケットに分割する。なお、これらのパケットの送信先アドレスには、画像要求コマンドの送信元である画像表示装置2Aの識別符号が設定される。さらに、伝送部13は、分割した複数のパケットをディジタル変調して伝送信号を生成し、当該伝送信号を伝送路3を介して画像表示装置2Aへ伝送する。
画像表示装置2Aでは、伝送部23が前記伝送信号(パケット)を受信し、前記パケットから1フレームの画像データを再構成する。そして、再構成された画像データが伝送部23から画像処理部22に出力される。画像処理部22は、伝送部23から受け取った画像データをフレームメモリに格納し、表示部21のフレームレートに対応したタイミング及び順序でフレームメモリから画像データを読み出して表示部21に出力する。表示部21では、駆動回路が画像処理部22から出力される画像データに基づいて液晶ディスプレイを駆動することにより、画像伝送装置1から伝送される画像(動画像又は静止画像)を液晶ディスプレイに表示させる。
ここで、表示部21の液晶ディスプレイに表示される画像は、監視者が期待した画像、すなわち、ガンマ補正されることによって暗所における画像の視認性向上が図られている。
上述のように本実施形態の画像伝送装置1は、撮像部11と、画像処理部(第1の画像処理部)12と、伝送部(第1の伝送部)13と、記憶部(第1の記憶部)14と、制御部(第1の制御部)10とを備える。画像処理部12は、撮像部11で撮像される画像を画像処理するように構成される。また、伝送部13は、画像処理部12で画像処理された画像を伝送路3を介して1乃至複数の画像表示装置2(2A,2B,2C,…)に伝送するように構成される。記憶部14は、撮像部11及び画像処理部12、伝送部13のうちの少なくとも何れか1つの動作条件を記憶するように構成される。制御部10は、記憶部14が記憶している複数通りの動作条件のうち、伝送部13から画像が伝送される画像表示装置2(当該画像を受け取って表示する画像表示装置2)に対応した動作条件を選択する。さらに、制御部10は、選択した動作条件で撮像部11及び画像処理部12、伝送部13のうちの少なくとも何れか1つを動作させるように構成される。
また、本実施形態の画像伝送システムは、画像伝送装置1と、伝送路3を介して画像伝送装置1に接続される1乃至複数の画像表示装置2とを有する。画像表示装置2は、伝送部(第2の伝送部)23と、表示部21とを備える。また、画像表示装置2は、伝送路3を介して画像伝送装置1から伝送される画像(画像データ)を伝送部23で受信し、伝送部23で受信する画像を表示部21で表示するように構成される。
本実施形態の画像伝送装置1及び画像伝送システムは、上述のように個々の画像表示装置2(2A,2B,2C,…)毎に予め設定されている動作条件で画像の撮像や画像処理、画像の伝送を行う。その結果、本実施形態の画像伝送装置1及び画像伝送システムは、従来例と比較して、利用者(監視者)の利便性の向上を図ることができる。
ここで、画像表示装置2は、操作入力を受け付ける操作入力部25と、操作入力部25が受け付ける操作入力によって動作条件を設定する設定部(制御部20)とを備えることが好ましい。そして、設定部(制御部20)が設定する動作条件を伝送部23から画像伝送装置1へ伝送するように構成されることが好ましい。さらに、画像伝送装置1の制御部10は、伝送部13で受信する動作条件を、動作条件の送信元である画像表示装置2(2A,2B,2C,…)と対応付けて記憶部14に記憶するように構成されることが好ましい。これにより、利用者(監視者)の操作入力によって、利用者(監視者)の好みの動作条件を設定することができる。
制御部20は、GUI(Graphical User Interface)用のプログラムが実装されている。操作入力部25が動作条件の設定モードを開始するための操作入力を受け付け、前記設定モード開始の操作信号を制御部20に出力すると、制御部20は、前記GUI用のプログラムを実行して動作条件の設定モードを開始する。以下、図3のフローチャートを参照して、動作条件の設定モードにおける制御部20の動作を説明する。
制御部20は、上述のように操作入力部25から設定モード開始の操作信号を受け取ると、GUI用のプログラムを実行して動作条件の設定モードを開始する(ステップS1)。そして、制御部20は、実際の画像の表示要求の有無を尋ねるメッセージを表示部21に表示させる(ステップS2)。ここで、実際の画像とは、画像伝送装置1からリアルタイムで伝送されてくる画像である。
所定時間内に前記表示要求が操作入力部25で受け付けられない場合、制御部20は、記憶部24に記憶されているサンプル画像を表示部21に表示させる(ステップS3)。
一方、所定時間内に前記表示要求が操作入力部25で受け付けられた場合、制御部20は、画像要求コマンドを含む伝送信号を生成して伝送部23から画像伝送装置1へ伝送させる(ステップS4)。そして、制御部20は、画像伝送装置1から伝送されてくる画像を表示部21に表示させる(ステップS5)。
制御部20は、サンプル画像又は実際の画像とともに、動作条件(例えば、ガンマ特性)を設定するためのグラフィックを表示部21に表示させる。前記グラフィックは、図4に示すように横軸を入力(アナログ電圧信号)レベルとし、縦軸を出力(画素値)レベルとしたグラフである。なお、本実施形態では画素値が8ビットで量子化されているので、入力レベル及び出力レベルは、何れも0〜255の256段階の値を採る。
ここで、理想的なガンマ特性では、図4において破線αで示すように入力レベルと出力レベルが等しい、すなわち、γ=1となる。そして、操作入力部25でγが1よりも大きい値に変更されると、図4において実線βで示すように相対的に低い入力レベルに対する出力レベルが大きくなり、且つ相対的に高い入力レベルに対する出力レベルが小さくなる。一方、操作入力部25でγが1よりも小さい値に変更されると、相対的に低い入力レベルに対する出力レベルが小さくなり、且つ相対的に高い入力レベルに対する出力レベルが大きくなる。
制御部20は、操作入力部25で受け付ける動作条件(図示例ではγ値)を反映させた画像を表示部21に表示させる(ステップS6)。すなわち、操作入力部25で受け付けたγ値を制御部20が画像処理部22に渡し、画像処理部22が、γ値に対応してサンプル画像又は実際の画像の画素値を調整することにより、動作条件が反映される。
動作条件を確定する操作入力が操作入力部25で受け付けられると、制御部20は、確定された動作条件(例えば、補正後のγ値)を含む伝送信号を伝送部23から画像伝送装置1へ伝送させる(ステップS7)。その後、設定モードを終了する操作入力が操作入力部25で受け付けられると、制御部20は、設定モードを終了して通常の動作モードに復帰する(ステップS8)。
本実施形態の画像伝送システムは上述のように構成されているので、画像表示装置2から画像伝送装置1に対して簡単に動作条件を設定することができる。
ところで、本実施形態の画像伝送装置1において、画像処理部12は、撮像部11が撮像する画像が動作条件に適合するか否かを判断するように構成されることが好ましい。そして、制御部10は、画像処理部12が動作条件に適合すると判断した場合は前記画像を伝送部13から画像表示装置2へ伝送するように構成されることが好ましい。さらに、制御部10は、画像処理部12が動作条件に適合しないと判断した場合は前記判断の結果を伝送部13から画像表示装置2へ伝送するように構成されることが好ましい。
例えば、住居内に侵入した不審者によって、画像伝送装置1が倒されたり、布きれなどが被せられてレンズ101が隠された場合、撮像部11で撮像される画像が真っ黒や真っ白になってしまう。つまり、このような状況で撮像される画像は、住居内が正常に撮像されていること、という撮像部11の動作条件に適合しないと判断される。
画像処理部12は、撮像部11から所定のフレームレートで取得する画像のフレーム間差分を演算する。そして、画像処理部12は、フレーム間の画素値の差分を所定のしきい値と比較し、前記差分がしきい値を超える画素の割合(1フレームの全画素に対する割合)が所定の限度値を超えた場合に前記動作条件に適合しないと判断する。一方、前記割合が前記限度値を超えない場合、画像処理部12は、前記動作条件に適合すると判断する。そして、画像処理部12は、前記動作条件に適合する、又は適合しないという判断結果を制御部10に渡す。
制御部10は、画像処理部12が動作条件に適合すると判断した場合、画像処理部12に対して、圧縮符号化処理を実行して伝送部13に画像データを出力するように指示する。また、制御部10は、画像処理部12が動作条件に適合しないと判断した場合、画像処理部12に対して圧縮符号化処理の中止を指示する。
上述のように本実施形態の画像伝送装置1において、制御部10は、画像が動作条件に適合しないと判断したら、撮像部11で撮像された前記画像を伝送部13から画像表示装置2へ伝送しないように構成されることが好ましい。上記構成によれば、不要な画像が伝送路3を介して伝送されることを回避して伝送路3のトラフィックを抑制することができる。
さらに、制御部10は、動作条件に適合しないという判断の結果(以下、不適合の判断結果と呼ぶ。)を含む伝送信号を伝送部13から画像表示装置2(画像要求コマンドの送信元の画像表示装置2)へ伝送しても構わない。
画像表示装置2は、画像伝送装置1から動作条件不適合の判断結果を受け取ると、表示部21に警告のメッセージや記号などを表示することで利用者(監視者)に異常の発生を報知する。なお、画像表示装置2がスピーカ又はブザーを備えている場合、表示部21による表示に代えて、若しくは表示部21による表示とともに、スピーカやブザーから警告音や警告の音声メッセージを出力するようにしても構わない。
上述のように本実施形態の画像伝送システムにおいて、画像表示装置2は、画像伝送装置1から伝送される判断の結果(動作条件不適合の判断結果)を報知する報知部(表示部21やスピーカなど)を備えることが好ましい。このように画像表示装置2が動作条件不適合の判断結果を報知すれは、適切な対処を採るように利用者(監視者)に注意を喚起することができる。
ただし、画像が動作条件に適合するか否かの判断を、画像伝送装置1の画像処理部12ではなく、画像表示装置2の画像処理部22が行うように構成されても構わない。
ところで、本実施形態の画像伝送装置1において、画像処理部12は、画像(撮像部11が撮像した画像)を解析し、且つ当該解析結果に対応した画像処理を行うように構成されることが好ましい。
具体的には、画像処理部12は、フレーム間差分を行うことで移動する被写体(特に人)を検知する画像処理(人検知処理)を実行することが好ましい。例えば、画像処理部12は、人が存在しないときに撮像された画像(以下、背景画像と呼ぶ。)との間でフレーム間差分を演算することによって人の存在を検知するように構成される。なお、画像処理部12は、人の存在を検知した場合、制御部10に対して人検知情報を出力する。
制御部10は、画像処理部12から人検知情報が出力されていないとき、画像処理部12に対して圧縮符号化処理における圧縮率を相対的に高くするように指示することが好ましい。一方、画像処理部12から人検知情報が出力されているとき、制御部10は、画像処理部12に対して圧縮符号化処理における圧縮率を相対的に低くするように指示することが好ましい。つまり、画像伝送装置1は、有用性の高い画像(人が映っている画像)を高画質な画像とし、有用性の低い画像(人が映っていない画像)を低画質な画像とすることにより、リソースの浪費を抑制し且つ必要な画像を確実に伝送することができる。
また、画像処理部12は、人の存在を検知している場合において、人が映っている複数フレームの画像を比較し、人が動いている度合を判断する処理を実行しても構わない。例えば、図5に示すように連続する複数(図示例では3つ)のフレームFn−1,F,Fn+1の画像において、人が殆ど動いていない(あるいは静止している)と画像処理部12が判断したと仮定する。このとき、制御部10は、画像処理部12の前記判断結果に基づき、前記複数のフレームFn−1,F,Fn+1のうちの1つのフレームFの画像(静止画像)をJPEG画像に変換するように画像処理部12に指示することが好ましい。
画像処理部12は、制御部10からの指示を受けて、前記1つのフレームFの画像をJPEG画像に変換して伝送部13に出力する。伝送部13は、画像処理部12から出力されるJPEG画像を伝送路3を介して画像表示装置2へ伝送する。つまり、画像伝送装置1は、被写体の変化が小さい画像については、動画像ではなく静止画像として伝送することにより、リソースの浪費を抑制し且つ必要な画像を確実に伝送することができる。
一方、図6に示すように連続する複数(図示例では4つ以上)のフレームFn−2,Fn−1,F,Fn+1の画像において、人が大きく動いていると画像処理部12が判断したと仮定する。このとき、制御部10は、画像処理部12の前記判断結果に基づき、前記複数のフレームFn−2,Fn−1,F,Fn+1からなる画像を動画像として圧縮符号化するように画像処理部12に指示することが好ましい。
画像処理部12は、制御部10からの指示を受けて、前記複数のフレームFn−2,Fn−1,F,Fn+1からなる画像を動画像として圧縮符号化して伝送部13に出力する。伝送部13は、画像処理部12から出力される画像データ(動画像データ)を伝送路3を介して画像表示装置2へ伝送する。つまり、画像伝送装置1は、被写体の変化が大きい画像については、静止画像ではなく動画像として伝送することにより、住居内の様子を詳しく監視することができる。
また、図7に示すように連続する複数(図示例では3つ)のフレームFn−1,F,Fn+1の画像において、人が大きく動き且つ人以外の被写体(窓や家具など)が動いていないと画像処理部12が判断したと仮定する。このとき、制御部10は、画像処理部12の前記判断結果に基づき、前記複数のフレームFn−1,F,Fn+1のうちの1つのフレームFの画像(静止画像)をJPEG画像に変換するように画像処理部12に指示することが好ましい。なお、制御部10が選択する画像(フレーム)は、人が画像の中心に最も近い位置に映っている画像であることが好ましい。
画像処理部12は、制御部10からの指示を受けて、前記1つのフレームFの画像をJPEG画像に変換して伝送部13に出力する。伝送部13は、画像処理部12から出力されるJPEG画像を伝送路3を介して画像表示装置2へ伝送する。つまり、画像伝送装置1は、主たる被写体(人)の変化が大きく且つ他の被写体(家具など)の変化が小さい画像については、動画像ではなく静止画像として伝送することにより、リソースの浪費を抑制し且つ必要な画像を確実に伝送することができる。
ところで、本実施形態の画像伝送装置1は、机の天板や棚の上に置かれるように設置された場合、例えば、室内で飼育するペット(犬や猫など)によって移動させられたり、転がされたりする可能性がある。このような状況下で撮像される画像は、時系列で変化する度合、すなわち、複数(図示例では4つ)のフレームFn−2,Fn−1,F,Fn+1のフレーム間差分の大きさが相当に大きくなると予想される(図8参照)。
画像処理部12は、画像が時系列で変化する度合(フレーム間差分の差分値)が所定の上限値を超えていると判断すれば、その判断結果を制御部10に通知する。制御部10は、前記判断結果を受け取った場合、次の3通りの処理の少なくとも何れか1つを実行することが好ましい。
第1の処理において、制御部10は、画像伝送装置1が静止していないことを通知するメッセージを生成し、当該メッセージを含む伝送信号を伝送部13から画像表示装置2へ伝送させる。そして、前記メッセージを受け取った画像表示装置2では、制御部20が前記メッセージを表示部21に表示させることにより、適切な対処を採るように利用者(監視者)に注意を喚起することができる。
第2の処理において、制御部10は、複数のフレームFn−2,Fn−1,F,Fn+1の何れか1つのフレーム(例えば、F)を選択する。さらに、制御部10は、選択したフレームFの画像(静止画像)を縮小したJPEG画像に変換するように画像処理部12に指示する。あるいは、制御部10は、選択したフレームFの画像(静止画像)を圧縮率の高いJPEG画像に変換するように画像処理部12に指示する。
画像処理部12は、制御部10からの指示を受けて、前記1つのフレームFの画像を縮小したJPEG画像若しくは高圧縮率のJPEG画像に変換して伝送部13に出力する。伝送部13は、画像処理部12から出力されるJPEG画像を伝送路3を介して画像表示装置2へ伝送する。そして、前記JPEG画像が画像表示装置2の表示部21に表示されることにより、適切な対処を採るように利用者(監視者)に注意を喚起することができる。
第3の処理において、制御部10は、複数のフレームFn−2,Fn−1,F,Fn+1を縮小し、且つ縮小された複数のフレームfn−2,fn−1,f,fn+1の画像(サムネイル画像)を縦横に並べて1つの静止画像に合成するように画像処理部12に指示する(図8参照)。
画像処理部12は、制御部10からの指示を受けて、前記4つのフレームFn−2,Fn−1,F,Fn+1の画像を縮小したJPEG画像に変換し、且つこれら4つのフレームfn−2,fn−1,f,fn+1のJPEG画像を縦横に並べて1フレームのJPEG画像を合成する。伝送部13は、画像処理部12から出力されるJPEG画像を伝送路3を介して画像表示装置2へ伝送する。そして、前記JPEG画像が画像表示装置2の表示部21に表示されることにより、適切な対処を採るように利用者(監視者)に注意を喚起することができる。
また、画像伝送装置1が前回の画像要求コマンドを受け取って画像を伝送した後、今回の画像要求コマンドを受け取るまでの間に、上述のような異常な状況に陥る場合が有る(図9参照)。このような場合に備え、画像処理部12は、前回の画像要求コマンドに対応した画像Fと、今回の画像要求コマンドに対応した画像Fとが時系列で変化する度合を演算し、当該度合が上限値を超えていると判断すれば、その判断結果を制御部10に通知する。制御部10は、前記判断結果を受け取った場合、次の2通りの処理の少なくとも何れか1つを実行することが好ましい。
第1の処理において、制御部10は、画像伝送装置1に異常が発生していること(例えば、画像伝送装置1が倒れていること)を通知するメッセージを生成し、当該メッセージを含む伝送信号を伝送部13から画像表示装置2へ伝送させる。そして、前記メッセージを受け取った画像表示装置2では、制御部20が前記メッセージを表示部21に表示させることにより、適切な対処を採るように利用者(監視者)に注意を喚起することができる。
第2の処理において、制御部10は、今回の画像要求コマンドに対応する複数のフレームFの画像(静止画像)を、縮小したJPEG画像fに変換するように画像処理部12に指示する。あるいは、制御部10は、前記フレームFの画像(静止画像)を圧縮率の高いJPEG画像に変換するように画像処理部12に指示する。
画像処理部12は、制御部10からの指示を受けて、前記1つのフレームFの画像を縮小したJPEG画像若しくは高圧縮率のJPEG画像に変換して伝送部13に出力する。伝送部13は、画像処理部12から出力されるJPEG画像を伝送路3を介して画像表示装置2へ伝送する。そして、前記JPEG画像が画像表示装置2の表示部21に表示されることにより、適切な対処を採るように利用者(監視者)に注意を喚起することができる。
ところで、画像伝送装置1の制御部10は、画像とともに撮像部11が前記画像を撮像したときの撮像条件を伝送部13から画像表示装置2へ伝送するように構成されてもよい。そして、画像表示装置2の画像処理部22は、伝送部23で受信する前記撮像条件に対応した画像処理を前記画像に対して行うように構成されてもよい。さらに、画像表示装置2において、画像処理部22で画像処理された前記画像を表示部21に表示するように構成されることが好ましい。なお、前記撮像条件は、例えば、撮像部11が当該画像を撮像したときの電子シャッターのシャッター速度(露光時間)や信号処理回路におけるゲイン(増幅度)などである。
画像表示装置2の制御部20は、画像伝送装置1から受け取った前記撮像条件に基づき、当該撮像条件で撮像された画像に対して所定の画像処理、例えば、明るさの調整やノイズ除去などの画像処理を実行する。これにより、表示部21に表示される前記画像の画質向上を図ることができる。
また、画像伝送装置1の画像処理部12は、上述のように撮像部11で撮像される画像を解析するように構成されることが好ましい。そして、画像伝送装置1の制御部10は、画像処理部12の解析結果を伝送部13から画像表示装置2へ伝送するように構成されても構わない。画像表示装置2の画像処理部22は、伝送部23で受信する前記解析結果に対応した画像処理を前記画像に対して行うことが好ましい。さらに、画像表示装置2は、画像処理部22で画像処理された前記画像を表示部21に表示するように構成されることが好ましい。なお、前記解析結果は、例えば、人検知処理による人の検知結果である。
画像表示装置2の制御部20は、画像伝送装置1から受け取った前記解析結果に基づき、当該解析結果に対応した画像に対して所定の画像処理、例えば、人が映っている領域を拡大する画像処理を実行する。これにより、表示部21に表示される前記拡大画像により、映っている人が識別され易くなるという利点がある。
ここで、本実施形態の画像伝送装置1は、図10に示すように、撮像部11の撮像環境に関係した物理量を検知するセンサ部15,16を備えても構わない。そして、制御部10は、センサ部15,16の検知結果から推定される前記撮像環境が前記動作条件に適合するか否かを判断することが好ましい。また、制御部10は、前記動作条件に適合すると判断した場合は、撮像部11で撮像される画像を伝送部13から画像表示装置2へ伝送するように構成されることが好ましい。さらに、制御部10は、前記動作条件に適合しないと判断した場合は、前記判断結果を伝送部13から画像表示装置2へ伝送するように構成されることが好ましい。
一方のセンサ部(第1センサ部)15は、撮像環境に関係した物理量として、撮像領域の明るさ(照度)を検知するように構成される。また、他方のセンサ部(第2センサ部)16は、撮像環境に関係した物理量として、画像伝送装置1のハウジング100に作用する角速度を検知するように構成される。なお、第1センサ部15は、明るさを検知するデバイスとして、フォトダイオードや太陽電池を備えることが好ましい。また、第2センサ部16は、角速度を検知するデバイスとして、例えば、ジャイロセンサを備えることが好ましい。
制御部10は、第1センサ部15及び第2センサ部16の検知結果を取得し、当該検知結果から推定される前記撮像環境が前記動作条件に適合するか否かを判断する。例えば、第1センサ部15で検知される明るさが所定の明るさ以下である場合、制御部10は、撮像部11の撮像に必要な明るさが不足している、つまり、動作条件に適合しないと判断する。あるいは、制御部10は、第2センサ部16の検知結果に基づいてハウジング100の姿勢を推定し、ハウジング100が傾いたり、倒れていると推定される場合に、動作条件に適合しないと判断する。さらに、制御部10は、動作条件に適合しないと判断した場合、前記判断結果を伝送部13から画像表示装置2へ伝送するように構成されることが好ましい。あるいは、制御部10は、動作条件に適合しないと判断した場合、当該画像を伝送部13から画像表示装置2へ伝送しないように構成されることが好ましい。ただし、動作条件に適合しないと判断した場合において、制御部10は、既に説明したように縮小した静止画像や高圧縮率で圧縮された静止画像などを伝送部13から画像表示装置2へ伝送するように構成されても構わない。
なお、撮像環境に関係した物理量を検知するセンサ部は、上述した第1センサ部15及び第2センサ部16に限定されるものでなく、明るさや角速度以外の物理量、例えば、ハウジング100に加わる圧力を検知するセンサ部などでも構わない。
1 画像伝送装置
2 画像表示装置
10 制御部
11 撮像部
12 画像処理部
13 伝送部
14 記憶部

Claims (10)

  1. 撮像部と、第1の画像処理部と、第1の伝送部と、第1の記憶部と、第1の制御部とを備え、
    前記第1の画像処理部は、前記撮像部で撮像される画像を画像処理するように構成され、
    前記第1の伝送部は、前記第1の画像処理部で画像処理された画像を伝送路を介して1乃至複数の画像表示装置に伝送するように構成され、
    前記第1の記憶部は、前記撮像部及び前記第1の画像処理部、前記第1の伝送部のうちの少なくとも何れか1つの動作条件を記憶するように構成され、
    前記第1の制御部は、前記第1の記憶部が記憶している複数通りの前記動作条件のうち、前記第1の伝送部から前記画像が伝送される前記画像表示装置に対応した前記動作条件を選択し、且つ選択した前記動作条件で前記撮像部及び前記第1の画像処理部、前記第1の伝送部のうちの少なくとも何れか1つを動作させるように構成されることを特徴とする画像伝送装置。
  2. 前記第1の画像処理部は、前記撮像部が撮像する前記画像が前記動作条件に適合するか否かを判断するように構成され、
    前記第1の制御部は、前記第1の画像処理部が前記動作条件に適合すると判断した場合は前記画像を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送し、前記第1の画像処理部が前記動作条件に適合しないと判断した場合は前記判断の結果を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成されることを特徴とする請求項1記載の画像伝送装置。
  3. 前記撮像部の撮像環境に関係した物理量を検知するセンサ部を備え、
    前記第1の制御部は、前記センサ部の検知結果から推定される前記撮像環境が前記動作条件に適合するか否かを判断し、且つ前記動作条件に適合すると判断した場合は前記画像を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送し、前記動作条件に適合しないと判断した場合は前記判断の結果を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像伝送装置。
  4. 前記第1の制御部は、前記撮像部で撮像される画像又は前記検知の結果の少なくとも何れか一方が前記動作条件に適合しないと判断したら、前記画像を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送しないように構成されることを特徴とする請求項2又は3記載の画像伝送装置。
  5. 前記第1の画像処理部は、前記撮像部で撮像される画像を解析し、且つ当該解析の結果に対応した画像処理を行うように構成されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像伝送装置。
  6. 請求項1〜5の何れかの画像伝送装置と、伝送路を介して前記画像伝送装置に接続される1乃至複数の画像表示装置とを有し、
    前記画像表示装置は、第2の伝送部と、表示部とを備え、前記伝送路を介して前記画像伝送装置から伝送される前記画像を前記第2の伝送部で受信し、前記第2の伝送部で受信する前記画像を前記表示部で表示するように構成されることを特徴とする画像伝送システム。
  7. 前記画像表示装置は、前記画像伝送装置から伝送される前記判断の結果を報知する報知部を備えることを特徴とする請求項6記載の画像伝送システム。
  8. 前記第1の制御部は、前記撮像部で撮像される画像とともに前記撮像部が前記画像を撮像したときの撮像条件を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成され、
    前記画像表示装置は、前記第2の伝送部で受信する前記撮像条件に対応した画像処理を前記画像に対して行う第2の画像処理部を備え、前記第2の画像処理部で画像処理された前記画像を前記表示部に表示するように構成されることを特徴とする請求項6又は7記載の画像伝送システム。
  9. 前記第1の画像処理部は、前記撮像部で撮像される画像を解析するように構成され、前記第1の制御部は、前記第1の画像処理部の前記解析の結果を前記第1の伝送部から前記画像表示装置へ伝送するように構成され、
    前記画像表示装置は、前記第2の伝送部で受信する前記解析の結果に対応した画像処理を前記画像に対して行う第2の画像処理部を備え、前記第2の画像処理部で画像処理された前記画像を前記表示部に表示するように構成されることを特徴とする請求項6又は7記載の画像伝送システム。
  10. 前記画像表示装置は、操作入力を受け付ける操作入力部と、前記操作入力部が受け付ける操作入力によって前記動作条件を設定する設定部とを備え、前記設定部が設定する前記動作条件を前記第2の伝送部から前記画像伝送装置へ伝送するように構成され、
    前記第1の制御部は、前記第1の伝送部で受信する前記動作条件を、当該動作条件の送信元である前記画像表示装置と対応付けて前記第1の記憶部に記憶するように構成されることを特徴とする請求項6〜9の何れか1項に記載の画像伝送システム。
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